3月26日から28日の2泊3日、子供たちの春休みを利用して「浜松の食を満喫」して参りました。
緊急事態宣言は明けましたが、未だ不要不急の県外移動は自粛のお願いが出ている状況での旅行はどうか?とも考えました。
ただ、子供の成長は待ってくれないわけで、もうこの先家族旅行なんて数えるほどしかできないだろうから
「不要不急には当たらない」と判断しました(昨年の台湾旅行キャンセルは本当に残念でした)
自家用車で移動、家族だけで食事、人混みは近寄らない、マスク&アルコール消毒等、考えうる限りの感染対策をして、
思いっきり春の味覚を味わって来ましたよ。
午前6時、横浜は晴天&キレイな朝焼けです。これから一路浜松方面へ家族旅行に向かいます。
行きたい店はあらかた予約済み、待ってろよ、美味しい料理に美味しいお酒!
で、「7時過ぎには出ますよ」と言っていたのに女性陣はまだ惰眠を貪っております。ちゃんと出られるのか・・・と軽く心配しましたが、
道場を出たのは7時15分ごろ。今日は思いのほかマトモな時間に出発できました。
自宅で朝食を摂らないのが早く出発するコツです・・・というわけで本日の朝食は、海老名サービスエリアにて。
師範が食べたのは吉野家の朝牛セット、お値段481円。普通に美味しゅうございます。
長女は同じく吉野家の牛丼のセット、師範代と次女はメロンパンとか買ってシェアしておりました。
実はそれ以外にも、このSAで次女がターキーレッグを、清水PAでヨーグルト・アイスクリームを食べたりして、たいそうお楽しみでありました。
まだ浜松に着く前から「食を満喫」しちゃっております。
・・・とかなんとか言っているうちにほぼ正午ごろに浜松に到着。 最初の目的地は、浜松駅の北の方にある大鮮寿司・本店というところ。 初日はあいさつ代わりに地場の回転寿司屋さんに伺いたかったんですね。 それで、「浜松 回転寿司」で検索すると、上がってくるのはいわゆるチェーン店ばかり。 地元経営の店は(ざっと調べた限り)ココだけでした。店の目の前にはスシローがある、なかなか厳しい立地です。
店の外観は写真のようにややチープな感じですが、内装もまぁそんな感じです。でも地場の回転寿司にオシャレを求めちゃいけません。
店内は、中央に板さんのスペースがあって、その片側にカウンター席、反対側にテーブル席という標準的な造りです。
運転お疲れ様!ということでここで運転は師範代に任せてビールを頂きます・・・っていうか清水PAからは既に交代してましたけどね。
生ビールは「半額セール」ということで一杯255円(税別)。銘柄不明ですが、多分アサヒのスーパードライじゃないかと。
どんな銘柄であろうがジョッキでこの値段なら文句の付けようもありません。
このお店、「お寿司食べ放題」とか「ランチサービス」とかいろいろあるみたいですが、
イチゲンさんの我々としてはまずは普通に1皿ずつオーダーするスタイルにしました。
だってほら、珍しい魚とかあったら頼みたいじゃないですか。
・・・というわけで、ここに書くのも面倒なくらい好き放題にいろいろ注文したわけですが、
やっぱり「あぁ都会を離れたな」と実感するのは、左写真のマアジとかイワシとかの大衆魚ですね。
マアジはこのボリュームで1皿250円だっけ?鮮度も良くてナイスでした。
ビールのあとは清酒も頂いております。銘柄は花の舞 純米 生酒、ご当地浜松のお酒のようです。 180mlの小瓶で550円でした。これが意外と悪く無かったんですよ。 最近はいわゆる「酒臭い」というか「普通酒臭い」清酒って減ってきた印象がありますね。 ワイン好きとしては歓迎すべき傾向だと思います。
そんな感じの初日のランチ、お会計は税込みで8,000円くらいでした。
結構好きなように頼んでこの値段ですから、無理に「食べ放題」とかにする必要は無いように思われます。
ちなみに左写真手前は、長女が"LINEお友だちサービス"みたいな張り紙を見つけて速攻ゲットしたアナゴ。
長女はそういうの目ざといんだよなぁ。「1円にシビアで1万円に無頓着」な師範の血を引き継いだものだと思われます。南無。
回転寿司屋を出たのが13:30頃。宿のチェックインは15:00からなので、まだちょっと時間があります。 そこで良い感じに時間消費できそうなのがうなぎパイファクトリー。 「夜のお菓子」で有名なうなぎパイを造る春華堂が運営する施設です。
訪問前から分かっていたことではありますが、本日は生産調整のため工場は操業停止中。
ビデオシアターでうなぎパイの製造工程を知ったのですが、パイ生地はなんと熟練の職人さんによる手作りなんですな。
ガラス越しに生産設備を見ることが出来たんだけど、どこにも「写真撮影禁止」の掲示が無いのね。
『見たり写真撮ったりしたところで真似できないでしょ』という造り手の自信を感じました。
そんな師範の感慨とは無関係に、子供らはうなぎパイ・ジェラートなるものを食べておりました。
アイスがあれば食べますね、この人たちは。今の時代に生まれて良かったと思います。
今宵の宿は、浜名湖畔にあるGrand XIV(グランドエクシブ)浜名湖です。 会員制のリゾートホテルですが、もちろん師範家が会員なわけじゃなくて師範代の勤務先の契約保養施設なので利用しています。 ゴルフ場に併設されていて、主たる顧客層はお金持ちのゴルフ好き、という感じですね。
館内に入ると、いかにもそういった世代・層が好きそうな豪華な設え。
悪く言えば「バブリー」な感じですが、旅先の宿はこれくらい非日常な空間の方が嬉しかったりしますよ。
案内された部屋は、西側のゴルフ場向き、低層部の3階、2つのベッドと和室があってそこそこの広さがあります。
館内案内図を見ると、もっと広い部屋が主流みたいですが、とても安く利用させて頂いている手前、贅沢は言えません。
でも、バスルームは豪華です。窓があって明るくて、バスタブも大きめ。こういう仕様はどの部屋も共通しているんだろうな。 ただ、この宿にはとても立派な温泉スパがあるので、部屋の風呂は使いませんでした。貧乏性な師範としてはちょっともったいない気がしております。
部屋に着いてひと心地ついたら、「とりあえずお疲れ様」の黒ラベルをプシュっと。 館内の自動販売機価格は330円でした。これくらいだったら許容範囲ですね。もっと高ければ近くのコンビニに・・・はさすがに行かないな。 かなり敷地が広くて近くのコンビニっつったって相当距離がありそうな立地ですから。
夕食は、このホテルに併設されている中華レストラン翠陽で。
建物がホテルとは別で、ゴルフ場側に橋を渡って向かいます。いかにもリゾートな感じ、これも非日常な演出で良いと思います。
そして橋の下は川じゃなくて海なんですな。旅行の計画時点では「ここで釣りでもしようかな」と思っていましたが・・・
いやいやそんなことが出来そうな雰囲気じゃありませんでしたよ。
レストランの建物の中は、個室がいくつもあって、ダイニングも衝立で仕切られていて、豪華かつ新型コロナウィルスの感染拡大には十分配慮された造りになっています。
今回我々が食べたのは、長江というコース。お値段は宿泊料に含まれていますが、料理だけだったら5,000円(税サ別)のコースのようです。
以下にその全容を記載します(太字は頂いたメニューを転記したものです)。
前菜:中国前菜盛り合わせ
内容は、クラゲの酢の物、チャーシュー、鶏の蒸し物、カニのゼリー寄せ、トマトのライチ風味でした。
女性陣にはトマト(というか香り付けのライチ酒)が好評でした。ライチリキュール買おうかな。
これは今だけのサービスのようですが、1ドリンクがサービスされました。
師範は生ビール(ヱビス)、師範代はジンジャーエール、長女はオレンジジュース、次女はコーラ。
長女はもう二十歳なので「ワインにする?」と聞いたけどソフトドリンクの方が良いそうで。
というわけで、家族で「乾杯」!
スープ:干し貝柱とフカヒレのブラウンスープ
メニューには『プラス1,500円でフカヒレの姿煮込みに変更できます』とありましたが、このスープで十分ですよ。
旨味たっぷりで十分に美味しい。
フカヒレってそれ自体の味というよりも、どう味付けするかが肝な気がしています。姿煮込みだと食感もプラスされますけどね。
蒸し物:点心と揚げ物の盛り合わせ
内容は、肉餃子、海老蒸し餃子、大根餅でした。「あれ?揚げ物って書いてありますけど」なんて細けぇこたぁ良いんだよ。
点心、美味いっすね。つい先日も食べた気がしますけど。
海鮮料理:海鮮二種料理 異なる味と食感で
海鮮二種とは、手前の手長海老と奥の車海老(浜名湖産)です。
見た目も鮮やかな一皿、「ヌーヴェル・シノワ」な感じがします。
ちなみに事前に「次女はマヨネーズが苦手」と伝えていましたら、次女のだけ車海老のソースをオイスターソース仕立てに変えてくれていました。
そういう気配りが嬉しいですね。
肉料理:牛肉の四川ソース炒め
牛肉以外に各種の野菜、特に存在感のあるネギや辛くない唐辛子なんかが使われていて、パワフルな味わいの一皿です。
そしてこのブルーのお皿が良いな。料理がグッと引き立ちます。ウチも買おうかな、こういうお皿・・・置き場所に困りますけどね。
ご飯:桜海老入りおこわ
美味しいおこわです。女性陣は、ちょっと食べたり無いような顔をしていたんでしょう。
サービスの方から『おかわりもお持ちできますよ』と提案して頂きました。ありがたいねぇ、そういうサービス。
ただ、男性の師範だけ「おかわり不要です」なのは普通と逆だったかもですね。師範は飲んでいる時には炭水化物はあまり要らないんですよ。
名称 | Barda Patagonia Pinot Noir 2018 バルダ パタゴニア ピノ・ノワール 2018 |
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生産者 | Bodega Chacra ボデガ・チャクラ |
価格 | 8,250円 (お店価格、サービス料別) |
購入店 | XIV浜名湖「翠陽」 |
飲んでるワインがコレです。ワインリストには赤・白それぞれ10種類くらいありました。
リストは紙じゃなくてタブレット、その方が更新は楽だろうし写真も含めて伝えられるので良いと思います。
価格帯としては、安いもので6,000円くらいから、高いものは数万円まで。こういうレストランだったら標準的に思えるラインナップです。
当初は白、それもゲヴュルツトラミネールあたりが飲みたかったんですが、ゲヴュルツもあるにはあるけど10,000円だったんですよ。
ちょっと日和って赤の方に目を通すと、昨今ツイッターで話題になったアルゼンチン産のピノが目に飛び込んできました。お値段は8,250円、
丁度いい感じだったのでこちらをお願いしました。ラベルの脇にはサッシカイアの紋章が貼られていて、彼らの手によるワインであることがわかります。
色は、濃くなく薄くなく、キレイなピノ・ノワールらしい色合いです。
香りのボリュームはそんなに強く無いけど、ピュアな木イチゴっぽいフルーツの香りにハーブ(ローズマリー)のような清涼感、
加えて長女曰く「黒蜜の香り」らしい甘香ばしさがあります。
味わいは、かなり酸味が強めでキュッと締まったバランス。この味わいにニューワールド的なユルさはありません。
パタゴニアってアルゼンチンでもかなり南の方ですよね、南半球だから「南=冷涼」を絵に書いたような、
とても清涼感と凝縮感のあるワインです。こりゃ美味いわ、というか一流の造り手に掛かれば土地も品種も関係なく美味いワインが造れるんだな、との認識を新たにしました。
点数 | 80点 |
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デザート:イチゴアイスのココナッツミルクがけ 中国菓子添え
デザート含めて満足のいくコースだったんですが、そういえばお茶が出なかったな。
それがあれば更に満足度が高かったと思います。聞けば出して頂けたのかな?
帰る際にはサービスの方のお見送りを受けて、家族写真をパチリ。大変美味しゅうございました&お世話になりました。
部屋に帰って、また温泉スパに行って、夜は夕食の残りのワインをチビチビと。
こうやって家族旅行に行けるのなんて、あと何回かだろうな。
いま子育て真っ最中の皆さんは「子どもと一緒はあたりまえ」でしょうけど、巣立つ頃になると「子どもと一緒はありがたい」になりますよ。
それではおやすみなさい。
おはようございます。浜松は花曇り、といった感じでしょうか。熱くなく寒くなく、絶好のゴルフ日和です(ゴルフはしませんが)。 そして今日あたりが桜の見頃でしょうね。どこか道中に良いお花見ポイントが無いか探しながら移動します。
朝食は、館内の和食レストラン海幸にて。
思わずデカい(といっても今のサイトの標準からすれば小さい)写真を載せちゃいますが、品数がハンパではありません。「晩飯かよ!」です。
そしてこれがそれぞれに美味しいのね。地の食材がふんだんに使われた丁寧な料理です。
食事の後は、また温泉スパに入りました。
大浴場がある宿に泊まると、夕食前・夕食後・翌朝の3回風呂に入らないともったいない気がする貧乏性、いや「貧乏症」です。
もうこの病は一生治癒しないな。リアルな師範とお付き合いのある皆さんに於かれましては『こいつ、ヘンなところでケチだな』とお気付きの部分もあろうかと思われますが、
そういう病気なので悪しからずご了承下さい。
宿のお会計は、1室1泊2食×4人分に、夕食時のワインとか売店で買ったツマミとかを合わせて57,000円弱でした。 もちろん保養所価格なのでこの値段です。今後もこのクラスの保養所を利用し続けたいので、師範代には末永く今の勤務先で頑張り続けて欲しいと願っております。
宿を出たのがチェックアウト時間ぎりぎりの11時。次なる目的地は、浜松市中心部よりちょっと北にあるうなぎ曳馬です。
このお店は、浜松出身でインポーター「都光」の社長である戸塚 尚孝氏に
ツイッターで教えて頂いた店です。
お手頃価格で浜名湖鰻が味わえる、地元の人たちが足を運ぶお店だそうですよ。
ちなみに師範が鰻を食べるのは6年ぶり、前回食べたのは九州に帰省したこの時です。
絶滅危惧種であり、稚魚の流通にかなり怪しい事情が絡んでいる日本鰻を今食べることは、決して良いことだとは思っていません。
なので自宅では一切食べませんが、一方で鰻を食べる食文化は残って欲しい、そして子供たちにも将来全く食べられなくなるかも知れない鰻の味を知っていて欲しい、
という想いがあり、こういうちゃんとしたお店で頂くのは「良し」としています。
鰻の蒲焼きって、出来上がるまでにちょっと時間が掛かりますから、その間を埋めるお酒やビールは欠かせません
・・・と誰にともなく言い訳しつつ瓶ビール(大) 600円を。
やっぱり大瓶は頼もしいですね。柿の種がツマミに付いてくるのもとてもナイスです。
ちなみに銘柄はサッポロの黒ラベルですが、他にもアサヒ、キリンから選べました。サントリー頑張れ!
ビールの後は冷酒でも飲もうかと考えていましたが、意外と大瓶って量があるのね。
飲み干す前に蒲焼きが到着したので、追加のお酒までには行き着きませんでしたよ。
そして運ばれてきたのがコレ、上うな重(吸い物付き)、お値段税込み3,000円です。
見て下さい!この照りとツヤ!
ちょっと天然鰻っぽいしっかりした身を、炭火で香ばしくふっくら焼き上げた蒲焼き、これぞ日本の宝です。
だからこそ、今は鰻の資源回復を待たなきゃいけないんだとも思います。日本だけではどうにもならない部分もあるようで、甚だ難しい問題ですが。
お会計は、うな重3,000円×4 + ビール600円の12,600円、明朗会計です。
お店の方もやさしい感じで、とても良い店だと思いましたよ。
お店を出て、宿のチェックインまでは少々時間があったので、浜松城でも見物に行こうかと考えましたが、駐車場に入るのを待つ車が長蛇の列。
「そうだ今日はお花見シーズンだ」と気づき、人混みは避けたかったので断念しました。
代わりに現地のイオンにちょっと寄りましたが品ぞろえはほぼ全国共通ですね。
酒売り場の違いは、地元の酒蔵二つのお酒が並んでいたくらいでしょうか。
今回の浜松市内でのお宿は、北の庭 THE KURETAKESOというところ。
安くて新しくて共同浴場があるところ、という理由で選びました。
浜松駅の目の前のとても良い場所に立地しています。ここでツインが1部屋7,500円くらいなのは格安・・・
・・・なのですが、安さのヒミツは部屋の配置にあって、家族で二部屋利用なのにフロアが5階と10階に分かれてしまい、 かつ5階は目の前がパーキングのタワーで景色ゼロの部屋でした。 最初子供たちに10階をあてがったんだけど、『私たちは景色なんて関係ないから』と部屋を譲ってくれましたよ。 良い子たちに育ったもんだなぁ。
そんな部屋だったのでちょっとガッカリではあったのですが、このホテルは「ウェルカムドリンク1杯無料」なんですな。
フロント脇の軽食スペースでセルフサービスの生ビールを飲んじゃえばコロッとニッコリになる単細胞です。
そんな感じで軽くウォーミングアップを済ませて、今宵のお店へ向かいます。
夕食は、駅前からほど近い肴町にある割烹 弁いちさん。 このお店のご主人が書かれている板前ブログは、 食材や調理法だけでなく、食文化や酒文化の成り立ちなども書かれていて、大変興味深くてずっと愛読しています。 こちらのお店には昔からの飲み友達であるさとなおさんや光弘さんも訪問されていて、 一度は行きたかったお店です。旅行を決めた2月初めには予約を入れさせて頂きました。
お店のサイトがコチラ:割烹 弁いち
ご主人のツイッターアカウントがコチラ:板前
店内は、個室が(多分)いくつかあって、2~3人程度が座れる仕切られたカウンター席があります。 我々は、4人で使うには十分すぎるくらい広さのある個室を使わせて頂きました。 ハロゲンライトを使った落ち着いた照明で、食べる前からワクワク感が高まります(ワクワクしすぎて最初の方はいろいろ写真撮り忘れています)
今回お願いしたのは、料理が一人10,000円(税サ別)のコース。お酒は、『料理に合わせて同じくらいの予算で』とお願いしました。
一杯目のガージェリー エステラというビールは、こちらからお願いして出して頂いたものです。
お値段一杯800円、いくつかの飲食店でしか飲めないプレミアムビールということでこれも一度は飲んでみたかったんですよ。
このビール、まず器が凝っています。底が丸くなっていて、専用のガラスの台に乗せないと立ちません。
お味の方は、「よなよなエール」の苦味をマイルドにした感じの香り豊かなペールエール、ちょっとライチっぽい香りもあって美味しゅうございました。
で、右写真はもう半分以上飲んだ後、「あ、写真撮ってない」と気づいて慌てて撮ったので、ホワイトバランスも変だしフォーカスもズレているし画角も斜め。
舞い上がっちゃってますねぇ、師範。
改めて家族で乾杯。このお店、ソフトドリンクの種類もとてもたくさんあります。女性陣の注文は以下でした。
師範代:木イチゴソーダ 600円
長女:柚子サワー 700円
次女:黒スグリジュース 900円
ジュースのベースの大半はご主人の手作りとのこと。
最近、ノンアルコールドリンクが流行ってきているようですが、既にこうやって実践されているお店があるんですね。
師範もちょっとずつ頂きましたが、「こりゃ確かに酒と張り合えるな」と思いましたよ。
前菜は、本ミル貝のぬた、ホタルイカ、あん肝、自家製カラスミ、ノビルの天ぷらです。
これまた写真撮り忘れで、ノビルの天ぷらとホタルイカ一匹は既に食べちゃってます。写りもなんだかヘンテコです。スミマセン。
どれも美味しかったのですが、中でも自家製カラスミ、これは初めて体験する味でした。
お正月に食べたり台湾で食べたりしたのとはかなり傾向が異なる、もっとワイルドな、生命力を感じる味わいでした。
お椀の実は、筍、つりがねにんじん、野ゼリです。
筍も山菜も、浜松近郊の山で採れたものとのこと。
春らしくて柔らかな味わいで、筍の食感も見事で、ようやく緊張がほぐれて来ましたよ。
写真の緑色の葉が、つりがねにんじんと野ゼリ(と一番上に山椒の芽)なんですが、
聞かなきゃどれがどれだかわからないというヘッポコ客です。
もちろん丁寧に教えて頂きました。安ワイン道場師範、齢五十をとうに過ぎていますが、こうやって新しい食材との出会いがある、
まだまだ老け込んじゃいられませんな。
ここから怒涛の日本酒オンパレードが始まります。まずお椀に合わせて出して頂いたのが、いきなり新政、それも希少な記念ボトルです。
どれくらい希少なのか、日本酒は万年ド素人な師範には判りませんが、きっと普通じゃ飲めないものだと思います。
飲んだ印象は、酸味も甘味もしっかりしていて香り華やか、すっげー陳腐な言い方をすると「白ワインみたい」です。
白ワインっつったっていろいろあるんですが、ご主人は『アルザスの白』と言われてました。
なるほどそう言われればそういう気がします。こちらのお客さんの中には『新政なら飲める』という方がいらっしゃるとのこと、
なるほどそれも判る気がします。
お造りは、真鯛、マグロ大トロ、コウジンメヌケです。
ほらほら、また初耳の食材が出て来ましたよ。コウジンメヌケ、漢字では「幸神目抜け」と書くらしいです。
とても高価な魚で1本5~6万するとのこと。こういうお魚は上がったらすぐ料理屋さんへ行くので、魚屋やスーパーではまず見ることが無いですね。
どの刺身も鮮度ばっちりで、マダイはご存じプリプリの食感、コウジンメヌケはアラのようなモチモチの食感、大トロは柔らか過ぎないサクっとした食感。
もう美味しくないはずが無いです。
お造りには黒龍の銘柄違い2種類を合わせて頂きました。最初ちょっとずつ飲んでみて、違うのは判るけどどう表現したらいいものか、と考えておりました。
そこで、味覚嗅覚センサーが師範より遥かに鋭敏な女性陣にテイスティングをお願いするわけです。長女曰く
八十八号:梨の香り&スッキリした味わい
丑年:黒糖の香り&コクのある味わい
だそうです。言われてみるとそういう感じもします。やっぱりお酒は一人で飲むより何人かで飲んだ方が理解度が上がりますね。
魚料理は、甘鯛、アサリ、八尾ゴボウです。
ここでも知らない食材の八尾ゴボウが登場。「八尾」というのは地名だそうです。
そして、名前を知らないだけでなく、ゴボウが葉っぱも食べられる、ということを知りませんでした。
ゴボウの葉、八百屋やスーパーじゃ見ませんよね。食材として出せないんですかね?下拵えが面倒なのかな?
・・・と、ゴボウばかりに注目が行きそうですが、もちろん甘鯛も素晴らしい美味しさでした。
甘鯛って身も美味しいけどなにより皮が美味しいですよねぇ。
コクのある味わいの魚料理に合わせて頂いたのがこのお酒です。酒造年度が平成27年ですから2015年、今から6年ほど前ですね。
『もうこのお酒を持っているお店はほとんど無いでしょう』とのことでした。
熟成日本酒って、ちょっとシェリーっぽいヒネた感じがするものかと思っていましたが、このお酒にはそんなネガティブな要素は感じません。
長女によれば「パイナップルの香り」だそう。確かに熱帯系のフルーツの香りがしますね。
お米で出来たお酒からこんな香りがするなんて、不思議なものです。
ご主人曰く『熟成日本酒は更に別の世界が広がります』だそうです。なにそれコワイ~!ですよ。
これ以上「好き」の領域を広げると身が持ちません。
肉料理は、熊本県産 馬肉のローストです。
もちろん馬肉は知っています、熊本では、師範の若い頃はホットプレート用の安い焼肉といえば馬肉でした。
硬くて噛み切れないのが焼いた馬・・・という認識を完全に覆してくれたのがこの料理。
柔らか過ぎない程度に柔らかいんですよ。ボリュームたっぷりで、馬の風味も適度で、獣香が苦手な人でも美味しく頂けると思います。
添えられたジャガイモも、とてもシットリしていて美味でした。
こちらもなにかプレミアムなジャガイモなんでしょうね、最近ジャガイモもいろいろありますから。
お肉に合わせて、ボディのしっかりしたお酒を出して頂きました。それが、泣く子も黙る「十四代」の、黙った子もまた泣き出す「双虹」という銘柄です。
ググるとわかりますけど、プレミアムが付きまくって一升瓶だと15万円くらいで取引されている清酒みたいです。
それをですよ、『このお酒はぜひ普段飲まない方にも召し上がって頂きたい』と、女性陣の分も小さなグラスに注いで頂けたんですよ。
このお酒を師範如きがどうこう言うのもなんか違う気がしますし、本当にその価値をキチンと受け取れたかの自信もありません。
ただ、普段アルコール類はほとんど口にしない、日本酒なんて『酒臭くて全くダメ』な師範代が『これは美味しい』と言って飲んでいました。
一流を経験することって、とても大事だと思わされましたよ。ご主人の粋な計らいに大感謝です。
ご飯は、本マスのちらし寿司です。
ちらし寿司には甘くて香りのいいデンブのようなものがかけられています。長女が『海老じゃないかな?』と言うのでお聞きしたらやっぱりそうでした。
プリプリのマスにシャキシャキの太い隠元(なのかな?聞き忘れました)、ご飯もお味噌汁もしっかり楽しませて頂きました。
↓のデザートに合わせて出して頂いたこのお酒は、ピエール・エルメのケーキと一緒に発売された限定銘柄とのこと。
甘いモノに合わせるにはこれ以上無いチョイスかと思われます。こちらも家族みんなに出して頂きました。本当にありがとうございます。
長女によれば、『巨峰の味、皮のところを噛んだ時の香り』だそうです。
・・・などと、他人事のように語っているのは、いつものことですが終盤になるとメモも取っていないし記憶もあやふやなんですな。
畏れ多い話でありますが、その時の本人はハッピーの極みに居ますので、なにとぞご了承下さい。
デザートは自家製くず餅です。大変美味しゅうございました。堪能しました。
お会計は、4人分トータルでも5万円台、金額を目にした時点ではそれぞれのお酒の値段を知りませんので、正直「えっ!私のお会計、安すぎ!」と思いました。
料理も、東京あたりでこれを食べたらいったいいくらになるんだろ?というものが次々と出されて、大変サービスして頂いたのだと思います。
この日は家族じゅうが『この食材なに?これどんな調理法?』と大変前ノメリでした。
ご主人にはそれに逐一対応して頂いて、またそれを語るご主人も楽しそうで、とても良い時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。
宿に帰って共同浴場でひとっ風呂浴びて、飲み直しのお酒は近くのコンビニで購入。
清酒はおろかビールもワインもその落差にガッカリしそうなんで、
購入した銘柄は「サントリー スーパーチューハイ グレープフルーツ」です。
でもこれが普通に美味かったりするから師範は安上がりだな。ビジネスホテルのテーブルにはぴったりお似合いですよ~おやすみなさい。
おはようございます。浜松旅行の最終日、空はいかにも雨が降り出しそうな感じです。
利用したホテルの「北の庭 THE KURETAKESO」、駐車場はありますが無料ではなく1泊1,000円です。
それはまぁ良いんだけど、すごく高さのあるタワーパーキングなので、
1台出し入れするのに物凄く時間が掛かります。急いでいるビジネスマンとかは要注意ですね。
そんな感じのこのお宿、楽天トラベル経由で予約して、割引キャンペーンともあって素泊まり1泊7,820円×2部屋で15,540円した。
あてがわれた部屋と駐車場以外は、値段の割に快適なホテルだったと思います。
8時30分にチェックアウトして、結局駐車場から車を出したのは9時前。そこから朝食も食べずに向かったのはアグリス浜名湖といういちご狩り園。
そうです、本日の朝食はいちごです。『フルーツを腹いっぱい食べたい!』という次女の意向を受けて、昨夜のうちに師範代と長女がネット予約してくれていました。
入園料は一人1,500円です。
いちご畑のハウスは、駐車場と受付の建物(左写真)がある場所から、ちょっと離れた所やかなり遠い所に点在しています。
どうやら近隣のいちご農家を束ねて一か所っで集客して各畑へ送客している、という感じみたいですね。
師範家が案内されたのは、受付から一番近いところにある畑でした。 ハウスの入り口で手指をアルコール消毒して、使い捨てのフェイスシールドを装着します。 そりゃそうだよね、ハウスの中でいちごを食べる時はマスクを外すからね。 フェイスシールドの防護効果ってあまり期待できないらしいですが、少なくとも大声を出さないための注意喚起にはなると思います。 また、いちごを食べづらくもなるので、お店側にもメリットがあるのかも知れません。
ハウスの中は、幅1.5m長さ20mくらい列で、1.2mくらいの高さにプランターが並べられています。
1列には2グループくらいしか入れてないので、密な状態にはならないよう配慮されているみたいです。
このハウスで栽培されている品種は「紅ほっぺ」とのことです。中まで赤いのが特徴のいちごですね。
大きいのや小さいの、真っ赤なのやちょっと白っぽいのまでいろいろ食べてみましたが、
概ね赤い方が甘い、大きい方が酸味が少ない傾向があるように思いました。
とはいえ、同じ大きさ、同じ色合いでも甘さや酸味にはかなりばらつきがあることも分かります。
果物って面白いねぇ。ブドウなんかも植えられた場所のちょっとした違いや房の中の位置の違いでも味わいが違うんだろうな
・・・と思わずワイン目線になってしまうのでありました。
この施設には直売所が併設されていて、近隣の農家さんが持ち寄った野菜や果物が売られています。
それが結構安いのね。新玉ネギが3~4個入って100円とか、みかんの「きよみ」が7~8個入って350円とか。
もちろんいくつか買いましたよ。
当然のようにいちごも売られています。2パックで1,200円。
『いちご狩りで4パック分くらいは食べたので元は取れたよね~』・・・と思わせる高めの値付けがさすがです。
いちご狩り園を出たのが10時30分ごろ。お昼を食べるにはまだ早い、ということで近所で遊べそうな施設を検索。
そうしたら、次女が昨日から行きたがっていた浜松市動物園がとても近いじゃないですか。
こりゃちょうど良い、ってことで速攻向かいました。
ここの動物園、規模が大きくて立派です。浜松市って県庁所在地じゃないから小さな街かと思いがちだけど、
人口80万人で静岡市よりも多い静岡県最大の都市みたいですよ。
大人一人400円の入園料を払って入ると、いきなりモルモットがドーン!の立て看板。 『いのちふれあいゾーン 3月20日オープン!』らしいです。 これに次女は喜んだよね。道場で飼っているモルモットのクルトンさんは、懐いてはいるんだけど警戒心が強くてなかなか抱っこさせてくれません。 その理由と対処法を飼育員さんに聴くぞ!と張り切っておりました。
・・・が、あいにくモルモットはケージの中で、飼育員さんも不在でした。残念。
モルモット、買う前はなんとなくおマヌケな顔でそんなに可愛いとは思わなかったんだけど、美形のクルトンさんを飼い始めてから、
他所のモルモットも可愛く見えるようになりました。
これはアレだな、子供が出来る前は他所んちの子供なんて可愛くもなんともないけど、
自分に子供ができるとみんな可愛く見える、ってヤツと同じでしょうな。
以下、上手く撮れた動物のお写真をちょっとずつ。
まずやっぱり動物園一番の人気者といえばゾウさんでしょうね。
こんなに大きな動物を間近に見られるのは、子供たちにとっては得難い体験だと思います。
でも、道場の近所だと野毛山動物園の「はまこ」も、小田原動物園の「ウメ子」もいなくなっちゃったんだよなぁ(ズーラシアや金沢動物園にはいます)。
野生動物を狭い所で飼育することの是非はあるでしょうが、やっぱりゾウさんのいる動物園は素敵だと思います。
オランウータンが飼育展示されている動物園は全国で17施設あるそうです。
先ほど「野生動物を狭い所で飼育する是非」なんてことを書きましたが、ここ浜松市動物園は比較的広めのスペースが与えられているように感じました。
それでも、ゴリラやオランウータン、チンパンジーといった類人猿が、柵やガラスを隔てて向こう側にいるのはちょっと微妙な気分になりますね。
こちらと向こうに何の差があるのか、もしかすると彼ら/彼女らは自分が置かれている境遇が分かっているんじゃないかな?って。
そんな師範のどうでも良い感慨とは全く関係なく、レッサーパンダ氏はすやすやとおやすみでした。
レッサーパンダ、不憫な名前だなぁといつも思います。
"giant-panda" - ジャイアント(大きな)パンダ がいるからって、
"lesser-panda" - レッサー(小さい/より重要でない/劣った)パンダ て。
白黒パンダと茶パンダにしてあげてください。
・・・というわけで、暇つぶしのはずの浜松市動物園、大変楽しめました。 入園者のほとんどは小さなお子さんを連れた家族連れ、うちみたいに大きなお子さんのグループはほとんどいませんでしたし、カップルもほぼ見かけませんでしたが、 いくつになっても動物園や水族館は楽しいものです。是非こういう施設は今後も維持して頂きたい、と思いますね。
動物園を出たのが午後1時前、これから最後の目的地、げんこつハンバーグで有名なファミレス「さわやか」に向かいます。
ネットで評判のチェーン店、子供たちが前から行きたがっていました。
浜松市内にも店舗はいくつかありますが、このチェーンの素晴らしいところは、各店舗の混み具合がネットでリアルタイムにわかるんですね
(こちらのサイト)。
その情報によれば、動物園からそう遠くないさわやか 浜松富塚店が30分待ちくらいとのこと。移動時間も考えて、そこに決定しました。
店に着いてみると、待ち時間は50分と伸びていましたが、
待ち状況がスマホで分かり、時間が近づいたら連絡が来るため車で待てるので、イライラ感はありません。
こういうシステムは他のチェーンも導入して欲しいですね。
ほぼ正確に50分ほど待ってようやく入店、時間は午後2時ごろでした。当然ながらこの時間でも店内はお客さんでいっぱい。
待ちの人数も減っていません。日曜とはいえ午後のこの時間にこれだけお客さんがいるのは凄いことだと思います。
注文したメニューは、家族4人とも
げんこつハンバーグ(Bセット) 1,562円(税込み)
です。Bセットにはサラダとパンorライスが付きます。師範と師範代はライスを、子供たちはパンをチョイスしました。
左写真がげんこつハンバーグです。
テーブルに出された時点では1個の丸いハンバーグですが、それを店員さんが目の前で2つに切って、まだ赤みの残る中心部を切り口から鉄板に押し付けて焼き、
ソース(今回はオニオンソース)を掛けてくれます。結構手間ですよね、この作業。
でも、それだけ手間を掛けたくなることが分かる内容、美味しさでした。
鉄板の熱を使ってテーブルで再加熱する方法は、昔のハングリータイガーでもありましたし(今は知りません)、
ココスでも似たような手法を採っていますが、ライブ感で食欲を引き出すいいアイディアだと思います。
お味の方も、「この値段(単品税別1,000円)でこの内容だったらそりゃ人気出るよね」という感じ。
肉々しくてボリュームもあって、朝からいちごしか食べてない我々にちょうどいい遅めのランチでした。
・・・という感じで「浜松の食を満喫」の旅は以上で終了です。いやー食べた食べた。大変お世話になりました>浜松の皆様
以下は自分向けの備忘録ですが、お店を出たのが午後3時前、東名高速も静岡県内は快適に進んでいたんだけど、
『横浜町田インター手前の大和トンネル付近で事故発生、渋滞19km/所要時間160分』の表示が出るようになりました。
「こりゃさすがに突っ込むのは悪手」と考えて、沼津で降りて国道1号で箱根を越えるコースを選択。
そちらも西湘バイパスの出口や戸塚の手前あたりで渋滞はしていましたが、道場到着時間は午後7時20分頃、
そんなに酷いことにならずに帰りつけたのは好判断でしたよ。