稽古日誌:2009年4月

 さて新年度、安ワイン道場も今月から 「デジタル一眼レフカメラ購入記念・写真データ増量セール」ということで、 ワインのボトル以外の写真をデカくすることにしました。 『"安ワイン道場"なんだからボトルの写真をデカくすりゃ良いじゃん』というご意見もありましょうが、 まだ一眼の方でボトル写真をキレイに撮る設定方法を確立していないんですわ。 実は先月分の数本トライアルしたんだけど、なんか色気の抜けたような画像でイマイチ。 だもんでボトル写真は当面コンパクト、写真も小さいままであります (どうせ豪快にトリミングしているんだから、コンパクトだろうか一眼だろうか サイズにはあまり関係ないんだけどね)。
 ちなみに左写真は先日撮った道場のジューンベリーの蕾。 昨年と比べるとちょっと開花が遅れております。

 というわけで、ワイン以外の写真がでかいワインサイト、 という妙チクリンなバランスで進めて参ります。

翌月分

30日(木)

Talent Cabernet Sauvignon 2007
タラン カベルネ・ソーヴィニョン 2007
La Compagnie Rhodanienne
ラ・コンパニー・ローダニエンヌ
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 本日もまた「20種類から選べる12本セット」、税送料込み9,999円から。 このセットも残すところあと1本。 さてこのワイン、一昨日稽古したと同じ銘柄だけど、 裏ラベルによれば造り手の表記が違っていて、 白は"Jean Berteau"、赤は"La Compagnie Rhodanienne"。 もしかすると「ローダニエンヌ社」って農業会社があって、 そこの代表が「ジャン・ベルトー」さんなのかも。 また、こちらはパリの農業コンクールで金賞受賞らしい。 いろんなところがチョビっとずつ違っております。
 色は、南仏のカベルネ・ソーヴィニョンらしいしっかりとした濃さ。 香りは、品種の縛りを超えて「これって南仏産ですよね」な、 ちょっとトボケた感じの果実香。 こと香りに関しては、品種より産地の個性の方が強く出るような気がしてます。 味は、ちょいとジリジリした酸に加えて結構ハッキリした甘味。 アルコール度数は14%とか書いてあるけど、 そんなにアルコール化してなくて糖として残してあるんじゃないか、って感じ。
 結論から言うと、そこそこ良く出来ている南仏産の赤であります。 最初ちょっと飲み飽きするかなと思ったけど、 途中からスルスル入ってきて、 結果的には抜栓後2時間くらいで1本空いちゃいましたとさ。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
70点道場にて

28日(火)

Talent Chardonnay 2007
タラン シャルドネ 2007
Jean Berteau
ジャン・ベルトー
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 月曜火曜は通常「休肝日」なんだけど、明日は休みだし以降もゴールデンウィークだし、 ということで今日は飲むことに。 選んだのは「20種類から選べる12本セット」、税送料込み9,999円から。 12本もあるとなかなか無くならないですな。 さてこのワイン、ヴァン・ド・ペイのワインコンクールで金賞受賞らしい。 あんまりそういうのってアテにはならんのっですけど、 販売店ではどこもたいてい売り文句にしてますな。
 色はかなり薄め。少なくとも熟成に樽は使ってなくて、 厳しい選果があったようにも見えない色合い。 ところが香りはなかなかナイスで、師範レベルにも「シャルドネですな」と判る蜜香がハッキリと。 味は、香りのボリュームから言えばちょっとクドいというか旨みがしっかりしすぎ。 でも、ペラペラより良いんじゃないかと考えると、確かにその通り。
 驚くほどじゃないけど、この値段の白としてはそこそこ良くできている印象。 すっごくアバウトな考えだけど、やっぱり「白は安くてもイケるものが多い」ですな。 コンクール受賞もまぁ納得であります。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
71点道場にて

26日(日)

 道場の一畳畑、今年もミニトマトを植えました。 品種はデルモンテのフルーツイエローと、同じくデルモンテのトゥインクルミニ昨年の経験から、 やっぱり苗はブランド苗が良いということでどちらも298円もする苗を奢っております。 ・・・って、今年で3年連作することになるけど、連作障害とかは大丈夫なのかしら。

Savigny-les-Beaune 1er Cru "Aux Clous" 1998
サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ "オー・クル" 1998
Antoine Ligeret
アントワーヌ・リジェレ
Rouge
Savigny-les-Beaune 1er Cru
サヴィニー・レ・ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,1292009/04/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食は、鶏手羽元の揚げ煮、茄子の揚げびたし、ボローニャソーセージ、 エリンギのニンニク炒め。 こういう和風チックなメニューにピッタリ合いそうなワインといえば、 やっぱりちょっと古めのブルゴーニュであります。 というわけで選んだのは、もう10年以上前、1998産の一級畑。 お値段は税抜きだと稽古範囲な2,980円、税込みだと破戒価格の3,129円。
 色は、キチンと熟成したブルゴーニュらしい、 濃い目の赤紫色にレンガ色を足して、エッジ部分にオレンジっぽい雰囲気を感じる色合い。 香りは、熟成ワインらしい奈良漬みたいな雰囲気がまずあって、 その奥にちゃんと梅とかアプリコットみたいなフルーツ香りが存在。 味はかなり軽め。そもそも軽かったってわけじゃなくて、熟成を経て軽くなったという感じ。 渋み穏やかで甘みもあって、雰囲気自体は悪くないけどなんとなく痩せた印象なのが残念。
 ブルゴーニュ産で10年以上経った熟成ワインが、それも一級畑が、 今この値段で楽しめるってのはなかなかヒットでしょう。 販売店のサイトを見たら、このワイン以外にもこの年代のワインがいろいろとあるみたい。 プチ熟成ブルゴーニュを経験するには良いかも。 でも、1997とかはヴィンテージ的に厳しそうだし、あまり多くは期待できないとは思うけどね。
81点道場にて

24日(金)

Bourgogne Chardonnay 2007
ブルゴーニュ シャルドネ 2007
Les Chapitres de Jaffelin
レ・シャピトル・ド・ジャフラン
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,2482009/03/20 コストコ横浜(金沢シーサイド)店 コストコホールセールジャパン
 『コストコに二匹目のドジョウは居るのか?』ということで、 と稽古して非常に好印象だった銘柄の白。 こういう風に、期待が大きい時って往々にしてダメな場合が多いんですけどね。 ちなみに料理は、サーモンフライ、枝豆、ツナとソーセージのソーメンチャンプルー、チーズ(タレッジョ)。 枝豆は冷凍じゃなく生で、宮古島産。流通の発達で、初物の登場時期は凄いことになっておりますな。
 さて抜栓。コルクに造り手や畑の名前は無いものの、 ヴィンテージが書かれていて長さもあるキチンとしたもの。 ワインの色は、やや黄金色な雰囲気が強くて、濃さが感じられる色合い。 少なくとも1,000円ちょっとのACブルゴーニュの色じゃねぇっす。 香りは、ボリューム的には小ぶりながら蜜とリンゴの雰囲気がきっちりあって、こちらも好印象。 「これで味がぺらっぺらだったら・・・」なんて想像しながら口に含むと、 味わいもコクがあってバランス良くていい感じ。ほぉ~。
 ・・・というわけで、ドジョウは居ました、ちょっと小ぶりだけど。 小柄ながら均整の取れたスタイルは、さながら「トランジスタ・グラマー」といった雰囲気。 すげーなコストコ。4本買ったうちの3本、すべて80点近辺 (残り1本は激安スパークリング)。会員になる年会費が高いのが甚だ残念。
78点道場にて

23日(木)

Casa do Valle Rose 2007
カーサ・ド・ヴァージェ ロゼ 2007
Casa do Valle
カーサ・ド・ヴァージェ
Rose
ロゼ
Minho (Vino Regional)
ミーニョ (ビーノ・レジオナル)
Minho (Portugal)
ミーニョ (ポルトガル)
\777 (単品価格 \1,197)2009/04/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 朝、プチ師範代がベッドから落ちてアゴに傷。 夕方ご近所さん(小児形成外科医)に見ていただいたところ、 すぐに縫ったほうが良いということだったので、 最高の設備と最高の技術のもと、即日チャチャッと手術。 持つべきものは優秀なご近所さんであります。
 そんなこんなで、家に着いたのは午後10時、食事は軽く散らし寿司(ベースはミツカン)。 ワインは、ポルトガル産のロゼ。 ポルトガルでロゼといえば、なんといっても「マテウス ロゼ」ですな。 産まれて初めて飲んだワイン、師範のワイン原体験であります。 ・・・と言っても今日飲むのはそのマテウスじゃなくて、 ヴェリタスの「金賞受賞蔵や高得点ワインが自由に選べる自分だけの激旨ワインの究極のオリジナルセット!一本あたり777円」からの一本。 白とは昨年稽古済み、 イマイチな印象だったわけだけど、前述の「ポルトガルのロゼ」への郷愁と、 送料無料への数合わせの意味もあって購入。
 色は、いわゆるピンクよりほんのちょっとだけオレンジっぽい感じ。 微発泡しているようで、グラスの内側には気泡がたくさん。 香りのボリュームはそこそこで、ブドウ+梅+ゴムって感じの香り。 遠い記憶をたどれば、マテウス・ロゼもこんな香りだった気がしないでもない。 味は、甘くなく酸っぱくなくだけど、それなりにコクがあって雰囲気は悪くない。
 マテウス・ロゼに近いかと問われれば、「マテウス自体を覚えてません」という他ないけど、 これはこれで普通に美味しく飲めるワインではあったり。 すくなくとも白よりは好印象であります。
70点道場にて

22日(水)

Castillo del Baron Grand Reserva 1999
カスティーヨ・デル・バロン グラン・レセルバ 1999
Castillo del Baron
カスティーヨ・デル・バロン
Tinto
Valencia
バレンシア
Valencia (Espana)
バレンシア (スペイン)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 本日のワインは「20種類から選べる12本セット」、税送料込み9,999円から。 1998年産とは昨年稽古済み。 昨年の買値は1,380円、今年の買値は790円!、なんと4割以上も価格ダウン。 店も買い方も違うので単純に比較はできないとしても、 円高やら何やらでモノによっては安くなってきてますかね?ワインって。 さてこの銘柄、師範的にはあまり得意でないスペイン産ではあるけど、 10年近くも熟成されたグラン・レセルバがこの値段ってのは稽古せざるを得ないでしょう、と。 ちなみに夕食は水菜と豚肉のさっぱり炒めとか。
 抜栓してみてちょっとビックリ、コルクがピッカピカに新しくて液体側の色付きも淡い。 これって本当に10年前のもの?とちょっと不思議気分。 色はかなり薄めで赤め。まるでブルゴーニュのちょっと古いのみたいな色合い。 香りは弱め。スペインらしいヤニっぽさなんかも控えめで、良くも悪くもおとなしい香りの出方。 味はなかなかのもので、渋味のカドの取れていて全体に甘味があって、非常に柔らかい味わい。
 ワイン自体はそんなに「凄い!」ってほどのものじゃないけど、 ちゃんと古酒らしい雰囲気もあって、かつそれがワインらしさを残した良い熟成具合で、 これが800円弱で買える1999年産と思うとやっぱり凄い。 流通や保管のコストを考えると、造り手はどこで利益を取っているのか非常に不思議。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
76点道場にて

19日(日)

Bourgogne Pinot Noir 2007
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2007
Dom. Michel Noellat et Fils
ドメーヌ・ミシェル・ノエラ・エ・フィス
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,800 (単品価格 \2,079)2009/04/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日はワインを飲む前に、気になっていたビール、キリン「麦芽100%の新・一番絞り」を飲んだ。 感想は・・・残念ながらあまり「良くなった!」って感じじゃないなぁ、と。 穀物っぽい後味があったりするあたり、以前とあまり変わり無いような。
 さて夕食のメニューは、牛和風サイコロステーキとか。 ワインは、ヴェリタスの「価値ある秀逸ワインから選ぶ自分だけのオリジナルワインセット!一本あたり1,800円」から。 この銘柄は2003年産と稽古済み、 また門下生な方からもご推薦頂いたもの。 ただ、ブルゴーニュの場合ヴィンテージが違うと全く別物だったりするんで油断は禁物。
 色は、ACブルゴーニュとしては濃いめで、まだ青々とした雰囲気の赤紫色。 香りはかなりナイス。革っぽい雰囲気に加えて、ちゃんとトーンの高いフルーツ香がします。 1,000円台のブルゴーニュでこの香りはお得感アリ。 味は、軽めながら甘味も酸味もキレイで可愛らしい雰囲気。 門下生な方は「酸っぱいだけではなくてストラクチャーがある程度大きく、かつキッチリしている印象」 「ミシェル・グロあたりにも通じる雰囲気があり、いかにもヴォーヌ・ロマネ村の造り手らしいワイン」 と表現。まさにその通り(ってまさに手抜き)。
 水曜に稽古したACブルゴーニュに引き続いてのアタリ。 2007年って良い年なのかしら? 品の良い、分をわきまえた、料理との相性の良いワインであります。
78点道場にて

17日(金)

Macon "Vignes Aux Mesanges" 2006
マコン "ヴィーニュ・オー・メサンジュ" 2006
Dom. de la Croix Senaille (Richard & Stephane Martin)
ドメーヌ・ド・ラ・クロワ・スナイエ (リシャール&ステファン・マルタン)
Blanc
Macon
マコン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,6592009/04/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食は、イカそうめん、鶏肉のスパイス炒め、大学芋。 ワインのチョイスに悩むメニューだけど、 週末ってことでちょいと良さげなワインをチョイス。 この銘柄、上級品と稽古済み、大変好印象。 サン・ヴェランとマコンなんてほとんど近所なわけですわ、 きっとこのワインも美味かろうと信じて抜栓。
 色は、濃くなく薄くなく、普通の白ワインの色。 香りは弱め。でも、グラスに鼻を突っ込んでグーッと嗅ぐと、 ブルゴーニュらしいリンゴみたいな果実香と蜜っぽい香りが感じられる。 味も香りの印象に近くて、ボリュームこそ軽めだけど雰囲気はちゃんとしたもの。 突出したものが何もないんで、スルスルスルーッと一本飲み終わり。
 「小品ながら佳品」といった感じのワイン。 うわぁ~って美味さは無いけど、んーって美味さはある。 食事に対して万能選手を求めたら、これくらいのおとなしさ、 でも奥にひっそり潜めた主張のあるワインが良いのかも。 ただ、このワインの良さって伝えにくいよねぇ。何が良い、ってわけじゃないからね。
74点道場にて

16日(木)

Pardina 2005
パルディナ 2005
Bodegas Victoria
ボデガス・ビクトリア
Tinto
Carinena
カリニェーナ
Carinena (Espana)
カリニェーナ (スペイン)
\1,000 (単品価格 \1,449)2009/04/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食はチンジャオロースー。 ワインは、ヴェリタスの「プチリッチな気分で選ぶ自分だけの究極オリジナルワインセット!一本あたり1,000円」から。 このワイン、ロバート・パーカー氏好評価(89ポイント)だとか。 師範的には、正直言ってスペイン産の安ワインってのは苦手。 でも、このセットを見ても判るように、安ワインとスペインってのは切り離せないんですな。 というわけで毎度リハビリっぽく登場。 このワインに関しては、裏ラベルによれば品種はテンプラニーヨ、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーと、 フランス品種も入ってるんであんまり酷くはないだろうと思ってましたが。
 さて抜栓時、軽いトラブル発生。 「トラブル」というか、キャップシールを剥いてもその下にまた同じキャップシール、 要は2重にキャップシールが被さっていたわけですな。 道場開設後もうすぐ12年&3,600本以上開けた経験をもってしても、 こういうのは(多分)初めての体験。 ワインの色は、普通に濃い青紫。 香りは、いかにもテンプラニーヨというか、いかにもスペイン産というか、 鋭い感じの果実香に加えて、 ややヤニっぽい雰囲気とか膏薬のようなケミカル臭がプラス。 味は、香り由来の荒っぽさは感じざるを得ないけど、 そこそこ甘くてスイスイ入っては行く感じ。
 品質は高いと思うんだけど、やっぱり好きな傾向とは違うよなぁ、と。 ここで、そういう女優さんに例えようかと思ったけど、知らないんだよね、最近の女優さん。 ともあれ好きな人は好きだろうけど師範的にはイマイチ、というのが最終的な評価。
67点道場にて

15日(水)

Bourgogne Pinot Noir 2007
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2007
Les Chapitres de Jaffelin
レ・シャピトル・ド・ジャフラン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,1982009/03/20 コストコ横浜(金沢シーサイド)店 コストコホールセールジャパン
 本日の夕食は豚の冷しゃぶと冷麦。 冷麦は子供らのリクエスト、 素麺と違い冷麦は自宅で作るめんつゆじゃなくて市販の甘いめんつゆとの相性が良いらしい。 ワインは、コストコという店で買ったお安いACブルゴーニュ赤。 コストコとは米国の大手倉庫店で、最近日本にも進出してきた店。 買い物の一単位が異常にデカい上、 買い物するには年4,000円もの年会費が必要と言う、 なんだか日本人の感覚ではちょっと理解が難しい店 (今回はゲストパスみたいなので入店)。 でも、幸いワインは1本から買えます。 週末に突如稽古したのとかコレとか含め、 4本ほど調達して参りました。
 色は、普通にブルゴーニュらしい赤みが強めで薄めな紫色。 香りは弱め。雰囲気はブルゴーニュらしいキュートなものだけど、 いかんせんボリュームに欠けて「まぁ1,200円のACブルですからね」と、 香りを嗅いだ時点ではまだこのワインのことを見下げておりました。 でも、口に含んで一気に印象好転、「こ、これは!」な味わい。 スケールは小さめながら、甘味もあって酸味もキレイで、とてもスムーズな味わい。
 ACブルゴーニュという格付けで、2007年という厳しい年で、13%というアルコール度数を維持しつつ、 こんだけの味わい(甘味)を維持しているのは極めて異例かと。 もちろん、主たる輸出先は米国だろうから、 彼等の嗜好に応えるべく許された範囲内で醸造上のテクニックを駆使しているような気配もあるけど、 飲んだ感じはあまり違和感が無い。 この値段でこのクオリティのワインが普通に買えるんだったら、 年4,000円の会費もあながち高くは無いと思いますぞ。
80点道場にて

12日(日)

Valdivieso Sauvignon Blanc 2008
バルディビエソ ソーヴィニョン・ブラン 2008
Don Alberto Valdivieso
ドン・アルベルト・バルディビエソ
Blanco
Central Valley
セントラル・ヴァレー
Central Valley (Chile)
セントラル・ヴァレー (チリ)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 本日もまた夕食はテラスで、メニューは鉄板焼き鳥。 午前中はややアルコールが残っているような感じはあったけど、 午後には回復、となればやっぱり夜に一本開けちゃいます。 だって週末だからね。そして、月火は休肝日だしね。 というわけで選んだのは、またまた「20種類から選べる12本セット」、税送料込み9,999円から。 スパークリングは先月はじめに稽古済み、 赤も先月末に稽古済み、 まずまずお買い得な印象アリの造り手。
 栓はこれまたスクリューキャップ。色は非常に薄い。ネットリ感もあまりなくて、とってもサッパリした見た目。 香りは、いかにもソーヴィニョン・ブランらしいグレープフルーツっぽい果実香にハーブっぽい青草香。 味は、ほんのり甘くて酸味は控えめ。残念ながらちょっとシマリのない感じの味わい。
 赤と同じく、いたずらに濃さやゴージャス感を追わず、シンプル狙いのワイン。 でも泡や赤に比べるとワンランク落ちるかも。 ゴテゴテに樽とか使ってないのはアリだと思うんだけど、 樽も無く酸も無くだとなんか要素的に足りない感じは否めないですな。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
69点道場にて

11日(土)

 道場テラスのジューンベリーが今年もまたキレイに咲きました。 というわけで、道場を設計して頂いた建築士のお二人を2年ぶりに招いて花見。 暖かすぎるくらい暖かい気温、スッキリ抜けるような青空、絶好のお花見日和。 料理は、前菜(厚揚げ、しいたけ、インゲン)の後は手巻き寿司、サツマイモの天ぷら。

Frizzante di Ciliegio "Sacra" N.V.
フリッツァンテ・ディ・チリエジオ "サクラ" (ヴィンテージ無し)
Doneli Vini
ドネリ・ヴィーニ
Frizzante
微発泡
(Italia)
(イタリア)
\9802009/03/13 QUEEN'S ISETAN 品川店 モンテ物産
 暑いくらいの気温だったんで、飲み始めはビールでスタート。 その後開けたのがコレ、「サクラ」という名前のイタリア産スパークリング。 多分日本向けの商品なんでしょうな。 コレ、ちゃんとしたスパークリングワインじゃなくて、 添加物として香料や安定剤、酸味料なんかが入ったワイン・カクテル。 アルコール度数はビールより低い4%。 試飲して意外とイケてたし、なにより華やかだったので花見の時に飲むかなぁと思って購入。
 色はとてもキレイなピンク色、ソメイヨシノの花びらよりはちょっと濃いくらいの色合い。 香りのボリュームは素晴らしい・・・って、 香料が入っているからボリューム出すのはたやすいんだろうけど。 外国製化粧品のような派手な香りで一杯目はビックリ。 味は結構甘め。もう少し泡立ちがあればその甘さもそんなに気にならないんだろうけど・・・
 やっぱり二杯目以降はいきなり飽きがきちゃいました。 客人のお二人も『面白い香りですねぇ~』と言ったっきり全く杯が進まないご様子。 もっと大人数で、アペリティフがわりにホント一杯だけ、じゃないと辛いですな。 試飲はあてにならんです。
58点道場にて

Clos Buzao Pinot Noir 2005
クロ・ビュザオ ピノ・ノワール 2005
Dom. Montariol Degroote (Pierre Degroote)
ドメーヌ・モンタリオール・デグロット (ピエール・デグロット)
Rouge
Dealu Mare
デアル・マーレ
(Romania)
(ルーマニア)
Kさんから 重松貿易
 お客のKさんにお持ち頂いたワインがコレ、ありがたいことであります。 Kさん曰く『4つ星と書いてあったんで買ってきました』とのこと。 やっぱり普通の方に対してはそういうお店のPOPの影響力って大きいんですな。 ちなみにこのワイン、昨年2005産と稽古済みであります。 安ワイン道場師範業を12年もやっていると、 ランダムに選ばれた一本が未稽古品である確率は結構低かったりするわけであります。
 色はピノ・ノワールとしては濃いめ。 香りは暖かい地方で採れたピノ・ノワールみたいなゴム革っぽい雰囲気が強め。 味わいは、酸味が中心でやや軽め。 おかげで手巻き寿司と合わせてもそれほど違和感の無い赤。
 というわけで、印象としては昨年稽古した時とほぼ同じ感じ。 それなのに裏ラベルにはまた「フルボディ」とか「しっかりした果実味は、圧倒する存在感をもっています」 とか書かれてます。コレは違うよなぁ、というか問題あるよなぁ、と。 普通信用しちゃうわけですよ、こういう売り文句。
68点道場にて

Nuits-Saint-Georges 1er Cru "Les Cailles" 2001
ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ "レ・カイユ" 2001
Patrice Rion
パトリス・リオン
Rouge
Nuits Saint Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ一級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\5,9802008/10/17 カーヴ・ド・リラックス 中島菫商店
 お持ちいただいたワインがピノ・ノワールだったことと、 まだ手巻き寿司だったんで道場からもピノ・ノワールをお出しすることにしました。 選んだのは、昨年秋に買ったニュイ・サン・ジョルジュの1級畑。 造り手のパトリス・リオンという方は、ダニエル・リオンの長男で、2000年に独立したらしい。 ヴィンテージ2001年は独立したての頃ということですな。
 色の濃さは、上のルーマニア産と同程度。 ただ、やや赤みが強いのと、熟成によるエッジ部分のオレンジ感が違う点。 香りは正直まるっきり違ってて、梅やアプリコットのフルーツ香に樽が上手く溶け込んでいて、 質ボリュームとも圧倒的(人様の手土産と比べるのは大変失礼&下世話だと思うけどね)。 味は、香りほどのナイス感はないだけど、その分(ルーマニア産同様)手巻き寿司には合わせやすかったり。
 というわけで、香り吟醸でアタリのワインでありました。 もちろん6,000円もするんで、ハズレてもらっちゃ困るわけですが。 このワインになると急に杯の進みが早くなったような気がします。
85点道場にて

Kanonkop Pinotage 2006
カノンコップ ピノタージュ 2006
Kanonkop
カノンコップ
Red
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
\2,1082009/03/20 コストコ横浜(金沢シーサイド)店 コストコホールセールジャパン
 最初にビールを2本飲んでることと、 お客さん二人はそれほど飲む方ではないことと(片方は女性だし)、 スタートした頃の杯の進み方から判断して、 今日は飲んでも3本だなぁと考えておりました。 が、前のブルゴーニュがあっと言う間に飲み終わり、 ならば、ということでお出ししたのがコレ。 南アフリカ産にしては異例の高価格(といっても2,000円強だけど)のワインで、 門下生からお薦めありの銘柄。
 3人で4本目、かつ前半はほとんど師範一人で飲んでるみたいな感じだったんで、 当然ながらこのワインの頃にはバッチリ出来上がっていて、あまり細かいことは覚えちゃいません。 ただ、最後の一本にふさわしい、ばっちり濃くて甘味もあって、 でも渋味はそれほど険しくなくて、といったワインだったような気が・・・
 この内容で2,000円ちょっとってのは多分安いです。 ただ、南アフリカ産で、このラベルの雰囲気でっていうと、 そんな値段するようなワインには思えないのが玉にキズですかね。
(80点)道場にて

 個人的には明らかに限界を超えて飲んじゃって、 ホスト役にもかかわらず師範はお休みモード。大変失礼いたしました。


10日(金)

Callia "Alta" Chardonnay / Torrontes 2008
カリア "アルタ" シャルドネ/トロンテス 2008
Bodegas Callia
ボデガス・カリア
Blanco

San Juan (Argentina)
サン・フアン (アルゼンチン)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 やっぱり春は赤より白ですわね、奥様、ということで本日もまた白。 というか、料理がホッケの干物、イカゲソの煮物、根菜と豚の炒め物なんで白。 そして本日もまた「20種類から選べる12本セット」、税送料込み9,999円からで、 産地はアルゼンチン、品種は国際品種シャルドネと田舎品種トロンテス。 トロンテスって、語感からしてなんかコッテリ甘そうな感じだけど、 過去の稽古を振り返ると(コレとかコレとか) やっぱりマスカットっぽい甘さのある品種みたい。
 さてスクリューキャップをキュキュッと捻って抜栓。 今回のセットのスクリューキャップ率は12本中7本、確実に浸透してきております。 登場当初はなんとなく抜栓の楽しさを奪われる感じがしたスクリューキャップだけど、 今となっては楽で良いですな。少なくとも固くて抜きづらい集成コルクや人造コルクよりこっちの方が良い。
 ではワインの鑑定を。色はやや薄め。普通に安白ワインの色。 香りは、想像通りのフレッシュなマスカット香がバッチリ。 なんだかドイツとかアルザスとか、そっち方面の香りの雰囲気。 味もなんとなくそっち側で、一番顕著に感じるのが甘味。 甘ったるいと感じるギリギリくらいのバランス。
 というわけで、やや甘味が気になったりはするけど、 こんだけ香りが良くてしっかりしたワインで800円以下はベリーナイス。 今のところ今回のセットで一番アタリ。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
77点道場にて

9日(木)

Chateau de Virecourt (Blanc) 2007
シャトー・ド・ヴィルクール (白) 2007
Ch. de Virecourt (Ducourt)
シャトー・ド・ヴィルクール (ドゥクール)
Blanc
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 本日のワインも「20種類から選べる12本セット」、税送料込み9,999円からで、 先週稽古したのと同じ銘柄の白。 安ボルドー白というと、味わいはどれもこれも水みたいに軽いワインばかりなんだけど、 香りに関しては何の変哲も無いスカスカなものから、 意外と花っぽい香りなんかがシッカリしたものまで幅があるような印象。 さてこのワインはどのあたりにマッピングできるでしょうか、と。 ちなみに料理は、鳥モモ肉の甘辛煮、エノキのホイル焼き、なんかわからん冷凍のラビオリ。
 色はまだ緑色を感じさせるような若いレモン色。 香りは、上述のマッピングで言えばややアタリ側。 ボリューム的にはそれほどでもないけど、 ちゃんと柑橘系のフルーツ香とハーブみたいなフレッシュ香が存在。 味も、このクラスとしては上出来な感じで、 軽めではあるけど出るべきとこには膨らみが感じられる、 スレンダー系のモデルさん体系を彷彿とさせるような味わい。
 ・・・と、上記の評価にはやや「Under \800としては」という下駄を履かせているとはいえ、 なかなかどうして楽しめるワインではある。 これで800円なら十分でしょ、って感じ。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
74点道場にて

8日(水)

Cotes du Rhone "Pont Romain" 2007
コート・デュ・ローヌ "ポン・ロマン" 2007
La Compagnie Rhodanienne
ラ・コンパニー・ローダニエンヌ
Rouge
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 本日の夕食は、豚ヒレカツ、水餃子、空心菜の若芽のゴマ油炒め、エンドウごはん。 メインはまた揚げ物であります。でも美味いよね、揚げ物。 カツとか天ぷらとか、食材にコロモを付けて高温の油に入れれば美味しくなることを考えついた人は偉い! 先人の知恵に感謝であります。 あと、空心菜って美味いよね。今後もっとメジャーになるべき野菜ですな。
 さて閑話休題、今日のワインも「20種類から選べる12本セット」、税送料込み9,999円からで、 コート・デュ・ローヌのワインコンクールで金賞受賞したものだそうな。
 色はかなり濃くてしっかり。この価格帯としては頑張っていると思われる色合い。 香りは、いかにもこの土地らしい青畳のようなトボケた雰囲気。 こういうのをスパイシーと言うのかなぁ。あんまりスパイスじゃない気がするけど。 味は、甘味は少なめで酸味と渋味が小ぢんまりした感じ。 南仏っぽい厚ぼったさはなく、どちらかというと涼しい感じのする味わい。
 スケールは小さめで特段の個性は感じないけど、 値段の割にはよく出来ていると思えるローヌ産。 ただ、やっぱりこのセット(同価格)の南米産なんかと比べると、 そのコストパフォーマンスはおとなしめ。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
70点道場にて

5日(日)

Chateau Lousteauneuf 2005
シャトー・ルストーヌフ 2005
Ch. Lousteauneuf
シャトー・ルストーヌフ
Rouge
Medoc (Cru Bourgeois)
メドック (クリュ・ブルジョワ)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,4322009/02/28 ワインショップ サンタムール カツミ商会
 春の個人的三連休の最終日。 夕食はマグロとタコの刺身、砂肝と玉ねぎの炒め物、コーン・バター炒め、野菜のぬか漬け、 居酒屋風メニュー。 選んだワインは、そこそこ良い値段するボルドー産。 ボトルやラベルの雰囲気からして、いわゆる「モダン・ボルドー」だと信じて購入。 師範は、イガラっぽくて険しいクラシカルなボルドーより、 コーヒーみたいな香りや甘味のあるモダンなヤツの方が好きだったりします。 そのあたりはミシェル・ロラン氏やロバート・パーカー氏と嗜好が近いかも(って偉そうに)。
 さて抜栓。コルクはなかなかシャキッとした上質なもの。 色は、ボルドーというよりニューワールドみたいな容赦の無い濃さ。 裏ラベルによれば品種はカベルネ・ソーヴィニョン48%/メルロー36%/カベルネ・フラン10%/プティ・ヴェルド6%ということで、 いかにもボルドー左岸的な混ぜ具合なんだけどね。 香りは、想像通りのモダンっぽさ。甘く焦げた樽香やインクみたいな香りで、 こちらもボルドーというよりニューワールド。 これで味もドスンと濃ければ全くボルドーじゃなくなるんだけど、 そこだけは案外おとなしめ。 渋味と酸味と甘味、それぞれの要素がキチンと整列。
 想像通りの雰囲気で個人的には満足・・・というかコレ試飲して買ったんだっけ? 飲んだ後調べてみたら、やっぱりパーカーポイント高得点のワインでありました。
78点道場にて

4日(土)

 本日は、プチ師範代の保育園時代のお友だち、Kちゃん家で食事会&飲み会。 参加者はKちゃん一家、Y君一家、M君一家、師範一家。 大人6人子供7人、そのうち飲む人は3人。

Macon-Verze 2006
マコン・ヴェルゼ 2006
Dom. Leflaive
ドメーヌ・ルフレーヴ
Blanc
Macon-Verze
マコン・ヴェルゼ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,3072008/09/03 酒宝庫 MASHIMO ラック・コーポレーション
 手土産、というか当然飲む気満々で、今回は白と赤、どちらもブルゴーニュを持参しております。 まず白の方は、泣く子も黙る名門造り手、ドメーヌ・ルフレーヴのマコン。 この銘柄は以前2004産と稽古済み。 多少の値上がりは仕方ない、 というかルフレーヴがこれくらいの値段で買えるのをありがたいと感じるべきかも。 当然蜜香バッチリでキレの良い樽香があってルフレーヴ節全開、 甘味ふくよかで「やっぱ違うねぇ~」というのを期待しておったわけですが・・・
 残念ながらこれが大きく期待ハズレ。 普段より小さなグラスなんで色はよくわからないけど、 香りは明らかに弱い。思いっきり嗅いで、ようやくグレープフルーツ的な柑橘香が感じ取れる程度。 味も超サッパリ。1,000円程度の無名造り手のACブルゴーニュみたいな雰囲気。
 やっぱりなんか違うよなぁ、と。 明らかにブショネと言えるほどヘンテコではないし、 もしかすると造り手が大きく方針変更してこういうワインに仕上げたのかも知れないけど、 あまり美味くないワインなのは事実。極めて遺憾であります。
ショップへのリンク: Macon-Verze 2006 [Dom. Leflaive]
(65点)Kちゃん家にて

Maranges Premier Cru "La Fussiere" 2006
マランジュ プルミエ・クリュ "ラ・フュシエール" 2006
Philippe Colin
フィリップ・コラン
Rouge
Maranges 1er Cru
マランジュ 一級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,8982009/03/10 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ラック・コーポレーション
 これでもう一本の赤の方もブショネだったりしたら大変困るわけであります。 思いっきり期待を込めた一本は、道場稽古範囲の値段で買えた稀有なブルゴーニュ1級畑。 この銘柄は、先月も手土産として持参、 造り手が代替わり(フィリップ・コランはミシェル・コランの長男)したヴィンテージ違い。 前回は「もう少し若いうちに飲んで吉」という印象だったんで、 若いコレはイケているはず、と。
 で、結論から言うとこちらは正解でありました。 若いブルゴーニュらしいピチピチ弾けるような木イチゴ系の果実香に加えて、 南のほうっぽい革系のケモノっぽさがプラス。樽香も強すぎず良い感じ。 味はさすがにやや平板ではあるけど、この値段とヴィンテージだと健闘している方かと。
 香り華やかで味は軽快、若いブルゴーニュの良さをちゃんと携えた一本。 これが3,000円以下なのはありがたいですな。 追加購入しようと思ったけど、 でも残念ながら買ったショップではもう売り切れ。
83点Kちゃん家にて

Oxford Landing Cabernet Sauvignon & Shiraz 2006
オックスフォード・ランディング カベルネ・ソーヴィニョン & シラーズ 2006
Oxford Landing Estate
オックスフォード・ランディング・エステート
Red
South Australia (Australia)
サウス・オーストラリア (オーストラリア)
(Kちゃん家から) 明治屋
 師範持参の2本を飲み終わり、Kちゃん家に出して頂いたワインがコレ。 ワインの前にはビールを飲んでいるし、最初の白はKちゃんパパと師範の二人でほぼ飲んじゃったんで、 師範的にはかなりメートルが上がっております。 ま、酔っ払っても最近は変なこと口走ったりはせず、 単に寝ちゃうだけなんで可愛いもんですが。
 というわけで、正直あまり覚えてなかったりするわけですが、 おぼろげな印象の糸を手繰ると、ミシッと濃い香りにしっかりした味わいで、 極めて正統派の豪州産カベルネ&シラーズだなぁ、と感じたような気がします。
 人様んちに遊びに行って、料理の手伝いをするでもなく子供の面倒を見るでもなく、 ただ飲んで酔っ払って寝る、これがイイんだなぁ。ハイ、すみません。
(75点)Kちゃん家にて

 午後1時ごろから始まって、おしまいは午後7時ごろ。 燻製料理とか、なかなか手の込んだ料理の数々、ありがとうございました。>Kちゃん家


3日(金)

 今、小学校は春休み期間だけど、プチ師範代は毎日学童保育に通い、 プチプチは保育園に通ってます。一日も春休みが無いのはあまりにアレだなぁ、というのと、 お天気に誘われてってのもあって、師範は休暇を取って花見&レジャー (師範代は普通に出勤)。 さて行ったのは、横浜市の南のほうにある金沢動物園。 2月に行ったズーラシアと同じく、 プチ師範代が学校でゲットしたタダ券使用。

 のんびり11時半頃道場を出て、車はスイスイ流れて約30分で現地、 コンビニでおにぎりとか買って入場。 運転者は師範だけなんで、残念&当然ながらアルコール抜きの花見であります。

 桜の下でお昼を食べたら動物園へ。 春休み期間中ではあるけど平日だからか、普段からこんなもんなのかはわからないけど、 人出では案外少なめ。とっても広い園内を歩き放題見放題。

 ここに居る動物は、野生では数が減ってしまった希少草食動物が中心とのこと。 だもんでトラやライオン、クマなんかはいません。動物園としてはちょっと地味かも。 プチ師範代は、今日来ていない師範代のために熱心に動物のスケッチを取り、 プチプチ師範代は「おともだち」と言ってはばからないテナガザルを見て満足のご様子。

 動物園を出た後、長大な滑り台なんかがある遊具広場で遊んで、 現地を出たのが午後4時半ごろ。 帰りの車では二人ともぐっすりお休みでありました。

Gran Status 2004
グラン・スタトゥス 2004
Bodegas Ignacio Marin
ボデガス・イグナシオ・マリン
Tinto
Carinena
カリニェナ
Carinena (Espana)
カリニェナ (スペイン)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 夕食は鶏の唐揚げとか。 ワインは、またまた今日も「20種類から選べる12本セット」税送料込み9,999円からで、 本日のチョイスはスペイン産赤。 このセット、当然ながら全部同クラスのワインなんだけど、 産地や品種のバラエティに富んでいるんで、毎日でもあまり飽きが来ませんな。
 さて抜栓。コルクは安っぽい屑コルク集成品。 ワインの色は、しっかりと濃い紫色。 香りは思いのほかピュアなフルーツがメインって感じで、 スペイン産にありがちなヤニっぽさ/不良っぽさは控えめ。 味は、色や香りの印象からはだいぶ違ってて、かなり軽め。 良く言えばスムーズ、悪く言えばヘタレな味わい。
 改めてラベルを見ると、産地は「カリニェナ」というあまり馴染みのないところ。 調べたところスペイン北東部、地中海岸と大西洋岸の中間あたりにある地方らしいですな。 この軽さは、意外と標高が高くて涼しい地方なのかも。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
70点道場にて

2日(木)

Fairvalley Chenin Blanc 2008
フェアヴァレー シュナン・ブラン 2008
The Fairvalley Workers Association
ザ・フェアヴァレー・ワーカーズ・アソシエーション
White

(South Africa)
(南アフリカ)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 本日の料理は、ポークチャップ、ほうれん草のお浸し、きんぴらゴボウ&ニンジン(唐辛子抜き)。 ワインは、今日もまた「20種類から選べる12本セット」、税送料込み9,999円から。 昨日はフランス産でちょっとアレだったんで、今日はパワーを求めて南アフリカ産を。 料理的には赤でも良さそうなんだけど、なんとなく白が飲みたい気分なんで白からチョイス。
 栓はこれもスクリューキャップ。 色は、濃さは標準的ながら色相的にやや赤めで、しっかりした印象を受ける色あい。 香りは、ストレートにブドウっぽい果実香がほんのりと。 香りの奥のほうに、メロンみたいな香りが感じられるのがシュナン・ブランの個性かも。 樽香は無いみたいなんで、比較的単純な香りの構成。 味は、傾向で言えばやや甘め&コク多めかなぁ。 でも香りと味の振幅不足で、なんとなく頼りない感じは否めないけど。
 普通に飲みやすく普通に楽しめるワイン。 値段を考えればこれはこれでオッケーだと思うけど、 安ワイン道場的にはもうひとひねりあればなぁ、というところ。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
70点道場にて

1日(水)

Chateau de Virecourt (Rouge) 2005
シャトー・ド・ヴィルクール (赤) 2005
Ch. de Virecourt (Ducourt)
シャトー・ド・ヴィルクール (ドゥクール)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 新年度一日目、初心に帰って本日のチョイスは安ボルドー赤。 「20種類から選べる12本セット」、税送料込み9,999円からの1本。 1,000円程度のACボルドーって、どれ飲んでも大ハズシはないけどアタリも無いってことで、 手堅くはあるけど選択の面白みが無い、というのが正直な印象。 でも、普通にワイン飲み始めの頃って必ず手にするよね、こういう銘柄。 というわけで安ワイン界(って?)の新入生気分で抜栓。 ちなみに料理は、水菜と豚肉の炒め物、アスパラガスの素揚げ、メンチカツ。
 栓は、名醸地ボルドーには珍しくスクリューキャップ。 ワインの色は、いかにもボルドーらしい青みの強い紫色。 ただ、濃さはそれほどでもなくて、やっぱり安ボルドーな色合いではある。 香りは、イガラっぽいような果実香がメインで、これまた(廉価な)ボルドーらしい雰囲気。 香りのボリュームは値段を考えれば十分な程度。 味は、甘さやコクは控えめで、渋味だけが突出したストイックな雰囲気。 「こりゃ美味い!」ってワインじゃないんだけど、 生真面目で「なるほど」とは言ってあげたい味わい。
 やっぱり飲む前の印象に同じく、ちゃんとしてはいるけど面白みはなく、 いかにも安ボルドー。 大ハズシはないけどアタリも無いワインの一本。 やっぱりこの価格帯でフランス名醸地は厳しいよなぁ。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
65点道場にて

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by 師範