稽古日誌:2012年4月

 3月の後半に献血をして、その検査結果が返ってきました (今や献血も会員登録すると携帯サイトやネットで結果を見ることが出来るんですな)。 そして酒飲みが一番気になる数値は・・・

γ-GTP : 32 (正常範囲 10~65 IU/L)

でした。パチパチパチー。 2年前は3ケタを軽くオーバーしていたことを考えると、夢のような数字です。 ちなみにコレステロール値も167 (正常範囲 110~250mg/dL)と低めです。

 今回の献血に対しては、5日連続で飲んだ後に2日の休肝日を挟んでの測定。 およそ普段の生活での数値であります。 やっぱりγ-GTPを下げるには痩せることですわ。 師範の場合、今のところ身長173cm/体重59kg台を維持しております。 γ-GTPにお悩みのご諸兄は、まず体重を落としてみましょう (もちろん万人に効果を保証するものではありません)

翌月分


30日(月祝)

 連休三日目は「のんびりデー」、特に何もすることはなくダラダラする一日。

 そして夕食は、今シーズン初のテラスで焼肉であります。 肉はオーストラリア産の牛カルビバラとアメリカ産の牛タン、 そしてアメリカ産の産の豚バラ。 最近はオージービーフも国産のみたいに肥育されていて、 ちゃんと霜降りが入ってたりするんですな。 肉以外には、スルメイカの照り焼きと、野菜はモヤシとニラなんかを。 ニラってのが珍しいですね。 長女が「ニラ焼けば美味しそうじゃん」って買ってきたものです。 確かにモヤシだけより良いかもです。

Chateau La Fleur Peilhan 2004
シャトー・ラ・フルール・ペイラン 2004
Ch. La Fleur Peilhan (B.Gonzales)
シャトー・ラ・フルール・ペイラン (B.ゴンザレス)
Rouge
Saint-Emilion Grand Cru
サンテミリオン特別級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,9952012/02/25 サンタムール カツミ商会
 さてワインは、 昨日の国産赤もちょっぴり残っているということもあり、 メルローが主体で同じような品種のバランスであろうボルドー産を選んで、 比較して飲んでみることにしました。 そしてこのワインは、試飲した時にそのクオリティの高さにビックリして購入したモノです。
 さて抜栓。まずコルクが素晴らしいです。 昨日の国産は長さ38mmの屑コルクを集成したもの、 対して今日のボルドーは長さ50mmのツヤツヤした美品でヴィンテージも印字されてます。 ワインが触れていた側は濃い紫色でビロードのようにマットな感じに色づいています。 香りは、「これぞボルドー」な複雑さ。カシスあり煮豆ありカラメルあり、 良い感じに熟成し始めたボルドーの香りがバッチリ。 味も、ちょっと軽い感じではあるけど、 バランス良くてカドが取れてて上手に熟成している雰囲気です。
 試飲の時の印象通り、とてもボルドーらしくて美味しいワインです。 こういうのが2,000円以下で売られているというのはありがたいですな。 一緒に飲んだ国産と比較しても、銘醸地としての凄みが感じられます。

 3分の1ほど残して翌日再稽古。 香りは、前日よりはややアルコール感が強く感じられるかな。 それでも熟成ボルドーらしい雰囲気はキチンと保っていて、 一日位は全然平気、って感じでした。
79点道場にて

29日(日)

 連休二日目は「敬老デー」。 子供らにとっては ひいおばあちゃんにあたる、師範代の祖母の米寿のお祝い。 ひいおばあちゃんには4人の娘がいて、そのそれぞれに3人ずつ12人の孫がいて、 そして今や16人の曾孫がいて、という末広がり家系。 そのみんながなんとなく似てたりして、血縁というものの凄みを感じますな。 というわけで本日は師範みたいな外様も含めて38人の大宴会。 場所は銀座の老舗天ぷら屋、銀座天國(ぎんざ てんくに)であります。

 宴会場の脇には天ぷらを揚げる調理場があって(いわゆるオープンキッチン)、 お店の方が揚げるのをライブで見られます。 ピッカピカに磨かれた銅の天ぷら鍋で、 宴会場が香ばしい揚げ油の香りに包まれて、こりゃ楽しいですな。

 料理は、天ぷらの入ったいわゆる会席料理のコース。 刺身はプリプリだし、煮物や焼き物なんかも美味しゅうございました。 ただ、ちょっぴり残念だったのが肝心の天ぷら。 天ぷら屋さんの天ぷらって、衣がカラッとしていてサクサクで、というのを期待するじゃないですか。 ところがここのはどちらかと言うと家庭的というか、 薄めでややしっとりした衣です。 それはそれで美味いにゃ美味いんだけどね。

 アルコールは、最初ビールで途中から焼酎。 ワインは、グラスワインは無くてボトルのみ。 リストには白2種類、赤5種類くらいあったかな? 自腹だったら注文してたかもですけど、 今回は遠慮しておきました。

 米寿のお祝い宴会は午後3時ごろにお開きになって、 その後は師範代母と義兄一家を空港まで見送って、 横浜駅に着いたのはもう暗くなってから。

 では夕食でも食べますかってことで、家族4人で向かったのが、 横浜スカイビル28階にあるLiving Bar スエヒロ 横浜スカイビル店というお店。 横浜の夜景が望めるオシャレなお店。 あまり家族連れが行くような感じじゃないけど、 そんなにおなかも減ってないし、ということで選んだ次第であります。

 料理は、オシャレな雰囲気の割にはお手頃価格で、安いのは315円から。 温泉卵のシーザーサラダ、きゅうりの梅じそ、ごぼうチップス、野菜のピクルス(右写真)、 海老とガーリックバゲット、フカヒレ餃子、タコガーリック、牛ほほ肉の煮込みといった、 いわゆる酒の肴的な料理を頂きました。

Japan Premium Merlot & Cabernet Sauvignon 2010
ジャパン・プレミアム メルロー&カベルネ・ソーヴィニョン 2010
サントリーワインインターナショナル
長野, 山梨 (日本)
(\2,625)2012/01/29 Living Bar スエヒロ
 飲み物は、子供らと師範代はノンアルコール・カクテルなんかを飲んでましたが、 師範は当然ワインであります。 そしてこの店の素晴らしいところは、 赤10種類&白10種類2,500円均一のワインリストがあるところであります。 そんな中から、今日は国産の赤をチョイスしてみました。 リストには 「ブルーベリーやハーブを連想させる香り。 しっかりとした樽香。国産ブドウ100%のワイン」 なんて書かれていて、なんとなくその謳い文句に惹かれたわけであります。
 色は薄めです。それもかなり。 いわゆるメルローやカベルネ・ソーヴィニョンの色を想像するとハズされます。 香りは、少なくとも「しっかりとした樽香」は感じません。 それでも香りが弱いってことはなくて、 一般にカベルネの特徴であるピーマンみたいな青っぽい香りがメインです (でも品種は85%が長野産メルローで15%が山梨産のカベルネ・ソーヴィニョンらしい)。 味は色の印象通り軽め。 でも軽すぎってことも無く、まずまず頑張っていると感じられる味です。
 色や香りの軽さはいかんともしがたい、 というか品種から想像する部分とは違和感があったりするけど、 あれこれ考えずに飲む分にはそれなりに良いんじゃないでしょうか。 いくらぐらいのワインなのか、帰ってから調べたら、ネットショップでは概ね1,500円くらいで売られてました。 それを2,500円(税込み2,625円)で提供するのは良心的だと思います。

 2杯分くらい残ったんで、道場に持ち帰って翌日稽古。 昨日の印象だとかなり軽い感じだったんだけど、 今日改めて稽古してみると意外としっかりしてたりするんですな。 ボルドーと一緒に比較して飲んだけど、 それなりに個性と存在感が感じられました。 というわけで2点プラスです。
69(+2)Living Bar スエヒロ 横浜スカイビル店にて

28日(土)

 連休初日は「園芸デー」。 玄関脇の鉢植えシマトネリコの植え替えをして、 道路沿いのビオラの花ガラ摘みをして、 生け垣のヒイラギモクセイの虫喰いを手で駆除して、 そして「一畳畑」にミニトマトを植えました。 やっぱり育て安くて使い勝手が良いのはミニトマトですよ。

 今年のトマトは、赤がトキタ種苗のトマトベリー・ガーデン(手前)、 黄色がデルモンテのフルーツイエローEX(奥)。 昨年はキュウリを植えて、ナス科としては一年休耕して連作障害を避けたつもりなんだけど、 一年で大丈夫なのかな? 秋に腐葉土と鶏ふんを入れていて、 土はとてもフカフカだったんで、今年も上手く収穫できるんじゃないかと目論んでおりますが。

Marsannay "Le Clos" 2006
マルサネ "ル・クロ" 2006
Rene Bouvier
ルネ・ブーヴィエ
Blanc
Marsannay (Monopole)
マルサネ (単独所有畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802012/01/28 QUEEN'S ISETAN 横浜店 メルシャン
 そして夕食のメニューは、台湾産枝豆、マグロの刺身、豚の冷しゃぶ、ヒラメのアラの潮汁。 ほぼ純日本風の献立なんで、あまりコッテリして無さそうな/でもそれなりに飲み応えのありそうな白を、 ということで選んだのがこのブルゴーニュ産(またブルゴーニュです、スミマセン)。 ブルゴーニュでも北の方のマルサネ村の産なので、スッキリ系じゃないかと想像。 そして、この畑はこの造り手の単独所有のようなので、飲み応えがありそうと想像した次第です。
 さて抜栓。色には特に目立った特徴はありません。 香りに最初ビックリ。なんだかグラン・クリュとかにありそうな、 ナッツやビスケットっぽい香ばしさとリンゴのような果実香がフワッと来ました。 「こりゃ凄ぇ!」ともう一回嗅ぐと、どうもそれほどでもないみたいな感じでちょっと不思議。 とはいえ、およそ2,000円以下のワインで遭遇できる香りじゃないです。 味も、キリッとした筋が通っていながら甘香ばしい雰囲気もあって、 なかなかどうして侮れません。
 抜栓後時間が経つと、味わいこそ変わらないものの、香りはどんどんボリューム・ダウンしていきます。 意外と熟成した感じなんで、これが限界なのかなぁ。
 とはいえこれはアタリ。こんなワインが2,000円以下ってのはちょっと珍しいかもです。 抜栓直後が一番良かったんで、大人数で飲むような場でハッタリを効かせるのにも良いんじゃないでしょうか。
80点道場にて

27日(金)

Bourgogne Pinot Noir 2008
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2008
Dom. Michel Noellat et Fils
ドメーヌ・ミシェル・ノエラ・エ・フィス
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,3802012/03/29 カーヴ・ド・リラックス虎ノ門店 ファインズ
 連休前夜の金曜日。 今年の連休は特に大きなイベントは考えてませんが、 それでもやっぱりウキウキしますな。 そして、このウキウキ感は多分今日がマックス。 連休に入ると「あぁもう3分の1が過ぎた」「あぁもう半分が過ぎた」なんて考えちゃうからね。
 閑話休題、そのウキウキ気分に見合ったワインをチョイスということで、 選んだのはブルゴーニュ産の赤。 この銘柄&ヴィンテージは2年前に稽古済み。 但し、2年前のとコレとではインポーターが違うみたい(前のは瓶の首にインポーターのステッカーがありました)。
 さて抜栓。コルクは前回同様ちゃんとした長さと品質があるもの。 色は、前回の印象では青味が強くてブルゴーニュらしくないなんて書いてたけど、 2年後の今日は良い感じの赤紫色でとてもキレイです。 香りも、2年前よりだいぶ成長した感じで、 妖艶な革っぽい香りと熟したフルーツ香がクワーッと感じられます。 味も凝縮感があってミッチリした印象。 2年前は「かなり軽め」という判断だったけど、決してコレは軽いとは思えないです。
 コレは上手いです。前回の稽古とはまるで評価が違います。 それって、ウキウキ気分を反映して評価が甘くなっているんじゃなくて、 モノ自体が違って感じられるんだと思います。
78点道場にて

25日(水)

Prosecco Vino Frizzante "Il Torchio" N.V.
プロセッコ・ヴィーノ・フリッツァンテ "イル・トルッキオ" (ヴィンテージ無し)
Casa Vinicola Abbazia
カーサ・ヴィニコーラ・アッバツィア
Frizzante
微発泡

(Italia)
(イタリア)
\870 (単品価格 \1,290)2012/02/24 お手軽ワイン館 二葉屋
 本日は微発泡のワインをチョイスして、 「【送料無料】2月限定!フェブラリィワインセット」税・送料込み4,980円からの一本。 別にお祝いごとがあったとかの理由は無いんだけど、 なんとなく道場在庫的にコレが取り残されてたんだよね。 この銘柄は2年前に稽古していて、 まぁ値段なりといった印象のあったワインであります。 ちなみ料理は、先日出したタンシチューを冷凍していたものをソースにしたスパゲティと、 長女が学校で習ってきたスクランブル・エッグ、 そして茹でたソーセージとスナップえんどうです。
 抜栓は、微発泡なんで勝手にコルクが上がってくるんじゃなくてコルク・スクリューを使います。 グラスに注いで、色は薄くて泡立ちは弱いですね。 香りは、ストレートにブドウっぽいフルーティな香りがあって、それ以外には・・・あまり無いです。 いわゆる「白ブドウのジュース」的な香りですな。 味は、炭酸の感じは見ため通りにチリチリとした軽い感じで、 ほんのり甘くて受け入れ安い味わいです。
 前回の印象とはかなり違って、こういうワインに求める「フレッシュでスイスイ飲める」 微発泡スパークリングそのまんまなワインです。 スプリッツァーみたいなワインベースのカクテルっぽくもあって、 キンキンに冷やしてスイスイ飲む、ってのがよろしいようですな。 ちなみに、普段だと平日はボトル半分しか飲まないんだけど、 今日のワインはアルコール度数10.5%と低かったし、 今週金曜は連休の入り口と言うこともあって別のワインを開けたいだろうから、 今日は一日で飲み干しちゃいましたです。
71点道場にて

22日(日)

Montagny Premier Cru 2009
モンタニー・プルミエ・クリュ 2009
Bouchard Pere & Fils
ブシャール・ペール・エ・フィス
Blanc
Montagny 1er Cru
モンタニー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802012/03/29 カーヴ・ド・リラックス虎ノ門店 ファインズ
 本日の夕食メインは牛タタキ風ローストビーフ(or ローストビーフ風牛タタキ)。 普通だったら赤を選ぶところだろうけど、 本日の気分は白なんですな。というわけで選んだのはブルゴーニュの大ネゴシアン「ブシャール」のモンタニー・プルミエ・クリュ 昔のワイン関連の本を読むと「モンタニーではアルコール度数が11.5%以上あればプルミエ・クリュを名乗れる」 とあるけど、今でもそうなのかな? だとすりゃ今どきアルコール度数11.5%以下のブルゴーニュ産なんてほとんど見ないんで、 モンタニーの白は皆プルミエ・クリュになっちゃうんじゃないかな?
 コルクはDIAMです。キャップシールを剥がした時は「屑コルク集成?」と思ったけど、 DIAMならオッケーです。 色は、「なーんだやっぱ安ワインだよね」ってな感じの薄くて淡い麦わら色。 香りも、抜栓直後はかなり弱めで、値段なりな印象でした。 ただ、時間が経つと、良いブルゴーニュ白にある樽をベースにしたナッツみたいな香ばしい系の香りがコンコンと湧いてきて、 なかなか好印象。 味もそれなりに膨らみがあって悪くない、というか結構イイんだけど、 惜しむらくは酸味が足りないんですな。 だもんで唸るレベルまでには到達できなかったのが残念。
 1,980円とすればかなり健闘しているんじゃないかな? 2,480円くらいのレベルにはあるような気がします。 ブルゴーニュのシャルドネらしく、上品な衣装を身にまとってはいるけど、 酸味が弱いんで足元だけビーチサンダル、みたいな雰囲気のワインです。
77点道場にて

21日(土)

Sphie's Bridge "Sagittarius" Cabernet Merlot 2005
ソフィーズ・ブリッジ "サジタリウス" カベルネ メルロー 2005
Arrowfield
アローフィールド
Red

(Australia)
(オーストラリア)
\1,0802012/03/16 QUEEN'S ISETAN 品川店 GRN
 本日の夕食は、海老チリ、豚の串焼き。 赤か白か迷うところだけど、本日はなんとなく赤な気分だったので赤をチョイス。 選んだのは、オーストラリア産のカベルネ・メルロー。 ヴィンテージが2005年と比較的古めなのが珍しいですな。 ちなみに"Sagittarius"とは何か調べたら、射手座とのこと。 関係ないけど師範代と次女は射手座です。 更に関係ないけど師範と長女は獅子座です(無意味にカミングアウト)。
 さて抜栓。色は特に変わったところはなくて、普通に濃い紫色です。 香りは、ベリーみたいに甘げな果実の香りに、 オーストラリア産らしいミントっぽさもあって、 ボリュームは控えめながらなかなか良い雰囲気です。 味は、良く言えば柔らかく、悪く言えば軽薄な印象。 渋味のカドが取れ、ほのかに甘味が感じられます。 このあたりは7年の熟成が影響しているのかもですな。
 ちなみに裏ラベルには『樽塾でボリュームアップさせたまろやかな味わい』(原文まま) と書かれています。 「樽塾」って樽でビシバシと鍛えられる塾なのかなぁ・・・ってこれくらい印刷前にチェックしないんですかね? あ、樽香はあまり感じませんでした。 とかなんとか言ってますが、1,000円ちょっとと思えばそこそこお買い得なワインではありましたが。
76点道場にて

20日(金)


 会社帰りに昔の職場の仲間4人(NさんTさんIさん師範)で飲み会。

Caliterra Cabernet Sauvignon Reserva 2010
カリテラ カベルネ・ソーヴィニョン レゼルバ 2010
Vina Caliterra
ビーニャ・カリテラ
Tinto
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・バレー (チリ)
\3,6752012/04/20 VENUS Cafe アサヒビール
 一軒目は普通にオヤジ集団が飲みに行くような居酒屋へ行って、 そこで生ビールを2杯とハイボールを1杯と焼酎の五合瓶を4人で一本。 週末だからかその店は2時間で追い出され、 次に向かったのが"VENUS Cafe"というちょっとシャレた居酒屋さん。 ビールも飲んだし焼酎も飲んだしということで、ここではワインを飲むことに。 飲み物のメニューにはカラフェ以外にボトルで赤ワインが3種、白ワインが3種、スパークリングが1種、 いずれも3,000円台。 居酒屋としては結構頑張っている方じゃないですかね。 そして選んだのが一番安い赤で、チリのカリテラ。 調べたら、同じ銘柄と14年前に稽古済みでした。
 さて抜栓。スクリューキャップなんで栓が閉じられた状態で持ってこられました。 当り前のようだけど、そうされるとちょっと安心。 なぜかって、中身を詰め直したわけじゃないことが判るじゃないですか。 そしてその中身はというと、香りはミッチリとした果実香があってインクっぽさもあって、 味も若くてシッカリ系。想像した通りのチリ産カベルネ・ソーヴィニョンといった感じ。
 よろしいんじゃないでしょうか。 一般的な小売価格だと1,000円前後かな、 それが3,000円台後半というのは結構強気な値付けだとは思うけど、 結果的にちゃんとしたワインだったんで「まずまずアリ」だと感じましたです。
(74点)"VENUS Cafe"にて

Chianti Classico "Loggia del Conte" 2009
キアンティ・クラッシコ "ロッジア・デル・コンテ" 2009
Le Chiantigiane
ル・キアンティジアーネ
Rosso
Chianti Classico
キアンティ・クラッシコ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\3,9902012/04/20 VENUS Cafe 日欧商事
 で、もうかなりアルコール入っている状態ではあるのですが、 「もう一本行こう行こう」という声に押されてもう一本。 決して師範から言い出したわけではない・・・と思います。 そしてそのもう一本がこのキアンティ・クラッシコ。 リストの中では一番高いワインでした。 ちなみつまみは、卵焼きとかネギに肉巻いて焼いたヤツとかソーセージとかでした。
 で、当然ながらどんなワインだったかなんてあんまり覚えちゃいないわけですが、 受けた印象は「結構ちゃんとしてるじゃん」といった感じ。 キアンティって、ものによってはとてもシャバシャバした薄っぺらいのがあるんだけど、 これは案外しっかり系。 旧世界らしいというか落ち着いた感じの柔らかさもあってナイスです。
 前のワインがチリ産だったんで、 落差を感じちゃうだろうなぁと想像していたんだけど、 そんなこともなくて正解。 ただ、もう少し安ければね。 前のチリ産が2,000円、このキアンティが2,500円だったら良いのになぁ。
(73点)"VENUS Cafe"にて

18日(水)

Nostrada "Premium Selection" Garnacha 2008
ノストラーダ "プレミアム・セレクション" ガルナッチャ 2008
Nostrada (Artiga Fustel)
ノストラーダ (アルティガ・フステル)
Tinto
Campo de Borja
カンポ・デ・ボルハ
Campo de Borja (Espana)
カンポ・デ・ボルハ (スペイン)
\9502012/03/29 カーヴ・ド・リラックス虎ノ門店 リラックス
 本日のワインは、安ワイン者の聖地、 だけど師範的にはやや苦手意識のあるスペイン産。 とはいえ避けて通れないからね、スペインは。 なんたってこのワインなんて「プレミアム・セレクション」なんて書かれていて1,000円以下ですから。 アルコール度数は14%と高め、 品種のガルナッチャはフランスで言うところのグルナッシュ。 ちなみに料理は、鶏手羽先の唐揚げ、ナスとインゲンの素揚げ、ミニトマト。 揚げもの大好き一家です。
 さて抜栓。色は想像通り、とても濃いけど赤みが感じられる色合いです。 香りも、グルナッシュ主体のパワフル・ワインそのまんまな、 熟したイチゴをグジュグジュ潰したような香りがメインです。 「プレミアム」なんて書いてあるから樽香もあるかと思ったけど、 実際は樽は全く感じられないんで樽熟はしていないみたいです。 味は、香りと比較するとやや軽めかな。 なんとなくブルゴーニュを想わせるような味わいで、 もちろんそれなりに味わいの要素は感じられるけど、 なんとなく全体に平板というか冷たい感じ。 このあたりが3桁ワインの限界なのかもです。
 師範がスペイン産に対して悪いイメージのある、ヤニっぽい退廃的な感じが無いのは好印象。 でもなんだかあまり好きなバランスじゃないんですな。 そのあたりはスペインに対する先入観なのかも。 普通に美味しいとは思いますよ、でもなんかグッと来ない。
72点道場にて

15日(日)

Dona Paula "Los Cardos" Chardonnay 2010
ドーニャ・パウラ "ロス・カルドス" シャルドネ 2010
Vina Dona Paula
ビーニャ・ドーニャ・パウラ
Tinto
Mendoza (Algentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\9002012/03/29 カーヴ・ド・リラックス虎ノ門店 アズマコーポレーション
 昨日の興奮冷めやらず、というか、バタール・モンラシェの好印象を引きずっております。 ということで、本日のチョイスは白、アルゼンチン産のシャルドネであります。 この造り手は先日赤のマルベックと稽古済み、 結構好印象だったんでこの白にも期待して稽古スタート。 ちなみに料理は基本的には昨日の残り物です。
 色は、「やっぱ普通白ワインってこういう色だよね」な、 淡くて微妙に麦わらっぽいレモン色。 香りは、残念ながら樽香は感じません。 いや、そんなに樽香が好きってわけでもないんだけど、 やっぱり昨日の白の樽香が良かったもんだかねぇ。 でも、ちょっとソーヴィニョン・ブランかと思わせるようなハーブっぽい涼やかな香りと、 若いリンゴのような、モモやメロンのような果実香はなかなかのものです。 味は、まぁ普通かなぁ。 アルコール度数が13.5%とちょっと高めなこともあって、 ダイレクトにアルコールが感じられるのはちょっと残念ですが。
 というわけで、やや「期待しすぎ」な感はあるとはいえ、 以前のマルベックと比べてもちょっと残念な内容。 チリとかアルゼンチンとかだったら、そんな上品ぶってないでガンガン樽効かせなさいよ、 というのが本日の師範の気分です。
70点道場にて

14日(土)

 本日は、「安ワイン道場15周年記念合同稽古」と銘打っての自宅宴会、 と言いながら15周年までにはまだあと1月ありますが。 参加者は、門下生第四十七号柳沢殿と奥様(のブログ)、 門下生第百七号イナ殿、師範一家の合計7名、そのうち飲む人4人。 左写真は柳沢殿ご夫妻にお祝いでお持ちいただいたバラの鉢植え。ありがたいことでございます。

Vita Rosa Brut N.V.
ヴィタ・ローザ ブリュット [ヴィンテージ無し]
Cantina Valdidone
カンティーナ・ヴァルディドーネ
Spumante
発泡

(Italia)
(イタリア)
\870 (単品価格 不明)2012/02/24 お手軽ワイン館 二葉屋
 安ワイン道場の15周年ですから、1本くらいはちゃんと安ワインを出さねば、 ということで選んだのがこのスパークリング。  「【送料無料】2月限定!フェブラリィワインセット」税・送料込み4,980円からの一本。 単品価格は不明だけど、概ね1,000円くらいのワインじゃないかな? 晴れてたらテラスでジューンベリーの花でも見ながら乾杯!、といきたいところだったけど、 今日は日頃のおこないのせいかあいにくの雨。屋内でしんみりと乾杯であります。
 色はキレイなオレンジ色で、泡のボリュームは少なめだけどキメは細かくてまずまずオッケー。 香りはあるような無いような。 品種がピノ・ネロ(フランスで言うところのピノ・ノワール)ということで、 ケモノっぽい感じがあるかと思ったけどそれも特になし。 味も軽くてスッキリ。最初の一本目ということもあって、スイスイと入って行きました。
 良くも悪くも目立ったところのない、あまり印象に残らないスパークリング。 でもまぁ値段を考えれば十分でしょう。 ボトルの形がオシャレなんで、結構使い道はあると思われます。 安ワイン者たるもの、こういう小ぶりなワインにも良さを見出さねばなりません。
(72点)道場にて

Batard-Montrachet 1996
バタール・モンラシェ 1996
Louis Latour
ルイ・ラトゥール
Blanc
Batard Montrachet (Puligny-Montrachet Grand Cru)
バタール・モンラシェ (ピュリニー・モンラシェ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(柳沢殿から) オルヴォー
 料理は、まず最初にお出ししたのが初ガツオの洋風タタキ、鮮魚(マグロとヒラメとサーモン)のカルパッチョ、 それに門下生第四十七号柳沢殿ご夫妻にお持ちいただいたムサカ(ナスとひき肉のグラタン) や柳沢家自家製ピクルスなどであります。 そしてワインは白で、同じく柳沢殿にお持ち頂いたもの。 なんとルイ・ラトゥールの特級畑バタール・モンラシェ。 ヴィンテージは安ワイン道場の開設より1年前の1996年産であります。
 色はかなりしっかりしたレモン色。 そんじょそこらの白ワインじゃ出せない色ですな。 香りは、抜栓してすぐはどちらかというと熟成香が主体で果実や樽は後ろに隠れた感じだったけど、 時間が経つと焼きリンゴにバターやビスケットっぽさが大全開、 まさに特級バタール・モンラシェな香りに変貌。 味も、しっかりとした旨味とコクがありながらまだまだ若さが残っている感じで、 大変美味しゅうございました。
 いやーさすがです。文句なしに美味いです。 こういう風に大勢で飲んで良し、多分一人でじっくり飲んでも良しなワインと思われます。 ルイ・ラトゥールといえば、 昨年末に1998産の赤の特級と稽古してハズしちゃったわけだけど、 やっぱり白は凄いわ、と。
(92点)道場にて

Nuits Saint Georges 1er Cru "Clos de L'Arlot" 2007
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ "クロ・ド・ラルロ" 2007
Dom. de L'Arlot
ドメーヌ・ド・ラルロ
Rouge
Nuits Saint Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(イナ殿から) エイ・エム・ズィー
 そしてワインは赤へと移行して参ります。 まず赤の1本目は、 門下生第百七号イナ殿にお持ち頂いたもの。 造り手はドメーヌ・ド・ラルロ、 銘柄はこの造り手の看板畑で1級モノポールのクロ・ド・ラルロ。 なんでもイナ殿はこの銘柄がお好き、そしてヴィンテージは2007年がお好きとのこと。 そういう「ココ一番」なワインをお持ち頂きました。
 色は赤紫にちょっとブルーと濁りを加えた感じ。 香りはなかなかの迫力。還元臭なのかな、抜栓してすぐはやや硫黄みたいな感じがあったけど、 ほどなくそれも飛んで、キュートな木イチゴと甘い樽が共存したナイスな香りに変化。 なんとなくカツオだしっぽい和な雰囲気もあります。 そして味も、甘味と酸味のグリップが効いていて、 「良いブルゴーニュ飲んでるぞ~」感を満喫させてくれます。
 確かにこれは美味しゅうございますな。 2007年ってどちらかというとイマイチな作柄だった年だと思うけど、 さすが名門ドコロの看板畑だと気合いの入れ方が違うようであります。
(88点)道場にて

Nuits-St-Georges 1er Cru "Les Chaboeufs" 2007
ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ "レ・シャブッフ" 2007
Leroy
ルロワ
Rouge
Nuits Saint Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\10,4792011/08/29 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 料理は豚肩ロースの幽庵焼き、シーザーズサラダなどをお出ししております。 そしてワインは、イナ殿にお持ち頂いたのが2007年産のニュイ・サン・ジョルジュ1級畑だったので、 同じヴィンテージ/同じニュイ・サン・ジョルジュの1級畑をチョイスしてみました。 造り手は、名門中の名門ルロワ。 道場開設当初こそワイン会とかいろいろで稽古することもあったけど、 ここんとこ全くご無沙汰。 高いよねぇ、ルロワ。 赤キャップ(ドメーヌ・ルロワ)なんて人間の飲み物じゃない値段が付いたりしてるしね。
 そんなこんなで期待を込めて抜栓。 色は、前のラルロと比べると若干赤みが強くて澄んだ感じ。 香りは、抜栓してすぐはラルロに完敗。ボリュームが全然弱めでした。 セラーから出してすぐだったんで、温度が低かった影響が強いのかもですが。 味は、なんというか「お上品」な感じ。 ブルゴーニュの最大公約数的な雰囲気で、確かに美味いにゃ美味いけど・・・といったところ。
 時間が経つと、香りに関してはかなりボリュームが増してきて、ラルロに追い付いてきました。 でもやっぱりなんだか「お上品」なんだよなぁ。 もっとこうグイッと来るものを期待したわけですが。
 というわけで、美味いにゃ美味いです。でも10,000円もするワインなわけだからね。 やっぱりルロワのルロワたるワインを味わうにはあと数倍の投資をして赤キャップを買わなきゃいけないんですかね? だとすりゃ安ワイン者には全く無縁な存在ですな。
(85点)道場にて

Carruades de Lafite 1997
カリュアド・ド・ラフィット 1997
Ch. Lafite Rothschild
シャトー・ラフィット・ロートシルド
Rouge
Pauillac
ポイヤック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\5,2502011/11/23 あいちや酒店 トーメンフーズ
 そして、今回道場からお出ししたメイン?のワインがコレ、 御存じメドック1級「シャトー・ラフィット・ロートシルド」のセカンド・ワイン。 ヴィンテージは道場を開設した年の1997年産です。 中国バブルの影響で、 1級のラフィットのみならずこのセカンドも今では4桁じゃ買えないワインになっちゃってるわけですが、 このワインは近所の酒屋でほこりをかぶっていたものを救出したもの。 ちなみにセラーの中ではなく、普通に置かれてました。 過去に道場では、1999産1996産と稽古済み。 どちらも自分で買ったわけじゃないので当時の値段はわからないけど、 まぁこのワインと同程度じゃないかな。
 色は案外ちゃんとしてます。ボルドーらしい青味が強めな紫色に、 ほんのりレンガ色っぽい熟成色が見て取れます。 香りも濃い果実の香りに若干の煮豆な雰囲気があって、 ボリューム面でも思いのほかちゃんとしてます。 少なくとも常温で店頭に保存されていたであろうデメリットは感じられません。 味も、当然熟成感はあるけど「年寄り」ってほどでもなくて、まだまだ十分現役な感じです。
 と、かなりリスキーなチョイスだったわけですが、めでたく「大丈夫」なワインでした。 やっぱりボルドーって強いんだなぁ、と。 ただ、所詮はセカンドなんで、そんなに「超凄ぇ」ってわけでもなくて、 5,000円という値段は順当なトコロだと思われます。
(82点)道場にて

Bourgogne Pinot Noir 2009
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2009
Olivier Jouan
オリヴィエ・ジュアン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(イナ殿から) ヌーヴェル・セレクション
 料理は師範の得意メニュー、前日から仕込んでおいたタンシチューをお出ししております。 ワインは、当初の師範の目論見では前のカリュアドあたりで概ね終了かなと思っていたんだけど、 まだまだ(師範を含め)皆さんの飲む気満々。 そこで、イナ殿に「おまけで」ということでもう一本お持ち頂いたこのワインを抜栓しました。
 色は・・・どうだったっけ?あまり覚えてません。 でも、香りは覚えてます。イチゴっぽいフルーツ香がいっぱいで、 若いブルゴーニュの良さがたっぷりの香りでした。 味も、キューっとトーンの高めな果実味がシュッとしていて、 「これがACブルゴーニュ?」ってなくらいにクオリティの高さが感じられましてございます。
 やっぱり2009年ってのは良い年だったんですかね? あるいはこの「オリヴィエ・ジュアン」なるドメーヌが上手なのか、 ビックリするくらいのクオリティの高さが感じられました。 ボルドーの後だったんで、相対的に不利な順番かと思ったけど、 そんなことは全くなくて十分にその存在感を主張してました。
(84点)道場にて

Offley 10 Years Old Tawny Porto "Barao de Forrester"
オーフリー 10 イヤーズ オールド タウニー ポルト "バラオ・デ・フォレステール"
Offley (Sogrape Vinos S.A.)
オーフリー (ソグラペ・ビーニョス S.A.)
Fortified
酒精強化

(Portugal)
(ポルトガル)
\3,3902012/03/03 成城石井 ルミネ横浜店 成城石井
 イナ殿にお持ち頂いたチーズとケーキを肴に、 食後酒としてお出ししたのがコレ、10年モノのタウニー・ポルト。 甘いお酒はあまり飲む機会が無い道場ですが、 タウニー・ポルトは好きなんだよね。 ルビー・ポルトにあるような青臭さが無いし、 ヴィンテージ・ポルトと違ってそれなりの熟成モノでもそんなに高くないし (ホワイト・ポルトは飲んだことありません)
 色は、いわゆるガーネットって言うんですかね、30年くらい経った赤ワインの色というか、 オレンジ色とレンガ色と紫色の中間くらいな色合いです。 香りは、まさしくポルトの香りです・・・と言っても伝わらないでしょうけど、 甘そうでアルコールしっかりで、なんだか波止場で船乗りが飲む酒って感じの香りです・・・ って余計伝わらないか。 味は、甘いには甘いけど結構クセのある甘さで、好き嫌いが分かれそうな感じ。 10年くらいじゃまだ若いのかな? 普通のルビー・ポルトにあるような青臭さが若干あるのが残念といえば残念。
 ・・・と、ほぼ酩酊状態で飲んだくせにえらく記述が詳しいのは、 一杯分だけ残っていて、それを翌日再稽古しているからです。 もし残ってなかったら「確か師範も飲んだんだけどねぇ~」程度にしか書けなかったと思われます。
(78点)道場にて

 結局、空けたワインは4人で7本。 そりゃ酔っ払うよね、寝ちゃうよね、ということで、 客人をお呼びしているにも関わらす最終的には師範は沈没。 大変失礼しました。でも美味かったよねぇ、今回のワイン。 良いワインばっかりだったことと早めに寝たこともあって、 こんだけ飲んでも翌日は朝からスッキリでした。

13日(金)

Ochagavia (Red) 2011
オチャガビア (赤) 2011
Bodega Vieja
ボデガ・ビエハ
Tinto
(Chile)
(チリ)
\3982012/03/20 VIVRE ワールドフードマーケット 富士貿易
 明日の自宅宴会に向けて、「ナントカの一つ覚え」なメニュー、 牛タンシチューをこしらえております。 そしてこのワインはその料理に使ったもので、 イオン系のスーパーで買った激安チリ産赤。 なんたってほぼ丸1本使っちゃうんで、高級なワインだともったいないんですな。 安いヤツでも国内メーカーの薄い赤だと料理用としても厳しいので、 「安くても濃いだろ」ってことでチリ産をチョイスした次第であります。
 色は、これが398円のワインとは思えない十分な濃さ。 香りは、弱いには弱いけどこれがビックリとてもフルーティ。 ワインらしくは無いけど良い香りではあって、 香りの傾向としては国産のコレに近いかも。 味は、ほぼその大半が甘味です。 酸味が穏やかなんで、料理用ワインとして大きな悪さはしないんだろうけど、 渋味の弱さはどうかなぁ。料理が出来あがってみないと判らないところですが。
 普通に食中酒として1本飲むと間違いなく飲み飽きしそうなワインではあるけど、 料理用としては十分じゃないかなぁ。 物珍しさもあって、一杯だけ飲むんだったらそんなに印象悪くないし、 普段あまりワインを飲まない方がチビチビ飲むんだったら、こういうワインの方が良いかもです。
(70点)道場にて

11日(水)

Baron de Beau Rond (Rose) 2008
バロン・ド・ボー・ロン (ロゼ) 2008
(Les Vignobles Foncalieu)
(レ・ヴィニョーブル・フォンカリュー)
Rose
ロゼ
l'Herault (VdP)
レロー (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\6502012/03/29 カーヴ・ド・リラックス虎ノ門店 リラックス
 このワインで、道場掲載4,444本目。 キリ番の記念にどのワインを飲もうかと悩んだけど、 4年間の3,333本の時は気負いなく安ワインと稽古していたんで、 今回も普通に安ワインからチョイス。 この銘柄は、買う時には全然気づいて無かったけど実は3年前に全く同じワインと稽古済み。 その時の稽古結果を読むと、まぁ「やっちまった」なわけですが、 4年熟成した安ロゼってのも珍しかろうと。
 さて抜栓ですが、栓はスクリューキャップで簡単です。 色は、右写真からも判るように、ピンク色というよりオレンジ色な感じ。 香りは、一言で言えば「古い蔵の中」な雰囲気。 果実っぽさは使い果たしたようで、熟成香のみがフワーッと香ります。 味も香りと似た感じ。目立った酸味とか甘味とかはなくて、 コクと旨味の熟成感が主体。
 面白いか面白くないかで言えば面白い。「希少価値」とか「学術的な興味」という意味で。 ただ、美味いか美味くないかで言えば師範には正直言って美味しさが感じられない。 日本を代表するインポーター兼ショップが、 このワインを普通に売ってるのはちょっとどうかなぁ、と思います。 「意図した以上に熟成が進んでしまいました」としてディスカウントされるべきワインではないですかね? そうすることが正しい日本のワイン文化を育てていくことに繋がるんじゃないかと。

 二日後、既に逝っちゃってる加減のワインを翌々日再稽古するってのも酔狂な話だと思いますが・・・ 当然好転するはずもなく、なんとなく古い蔵の中のような古臭い感じのワインのまま。 敢えて良い点を探すとすれば、更には悪くはなってなくて、 低空飛行ながら同じ高度をキープしている、という点ですかね。
59点道場にて

8日(日)

 今日は、師範が所属するバンドの練習日。 スタジオは代々木にあるので、練習が終わった後で花見にでも行きますか、 ってことで向かったのが、東京の花見のメッカ、代々木公園。 参加したのは師範とキーボードのMz氏とドラムスのH氏(ベースのMw氏は都合で欠席)。

 師範らが向かったのは午後6時半ごろ。 代々木公園からは昼の花見が終わった人たちが大量に吐き出されて来てました。 大学生くらいの年代の人と、外国人の姿が多かったかな。 あと、酔いつぶれて路上に寝ている人多数、救急車も出動してたり。 まさに混沌としておりました。

 そして、昼花見の集団が帰った跡地に師範らも陣取って、しんみりと花見スタート。 あちこちで若い酔っ払いの喧騒が聞こえる中、 オッサン3人でチビチビ飲んでおりましたとさ。

Alamos Cabernet Sauvignon 2010
アラモス カベルネ・ソーヴィニョン 2010
Alamos
アラモス
Tinto
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\9802012/03/29 カーヴ・ド・リラックス虎ノ門店 ファインズ
 ツマミは、代々木駅前のコンビニで適当に調達した唐揚げとかソーセージとか。 酒も、まずは500mlの缶ビールを1本。 で、缶ビールは一人2本用意していたんだけど、 ちょーっと2本もビール飲むには寒い気温だったので、 師範が道場より持参したこのワインに移行。 モノはアルゼンチン産のカベルネ・ソーヴィニョンで、 以前シャルドネと稽古したことのある銘柄です。
 色は・・・暗くてよく判りませんが、透明度から考えて濃い色合いではあったようです。 香りは、南米のカベルネらしいインキーで果実っぽさ豊富、青っぽさはあまり感じません。 樽香もあまり無かったかな?なにせコップがプラスチックなんで香りを感じ取る上では悪条件ですが。 味は、甘味もあるけどガッシリとした渋味がメインです。 こういうバランスって、温度が上がると渋味がおとなしく感じられたりするわけだけど、 いかんせん外気温が10℃前後と思われる夜桜の席なんで、 ちっとも変化せず(かえって温度は下がった?)強い渋味のままだったのが残念。
 これだけ気温が低いんだったら白を持参するってのもアリだったのかなぁ、と。 結構ちゃんとしたワインっぽかったんで、 もっとちゃんとした条件で稽古を付けたかったかも。 ともあれメンバーは美味いっつって飲んでくれてたんで、 これはこれでOKではありましたが。
(75点)代々木公園にて

 代々木公園には1時間ちょっと居たかな。 さすがに寒くなって退散、「おでんでも食べたいねぇ」なんて言いつつ原宿の街中で次の店を探しておったわけだけど、 ないのよね、そういうネイティブ・ジャパニーズ的なお店は。 そこで、次善の策として選んだのが、このカフィア・ライムという名のタイ料理の店。 日曜の夜なのに、師範ら同様に花見から流れたお客さんが多いのか、 約15分ほど入店待ちを余儀なくされました。

 店内は、タイ料理のレストランと言うよりなんとなく山小屋っぽい感じかも。 広さも中程度、20人~30人くらいのキャパかな。 お店の方は、タイ(かどうかは判りませんが東南アジア系)の方が多いようでした。

 注文した料理は、海老と野菜の炒め物っぽいもの(左写真)とか、 焼飯とか焼きビーフンとか、シメにビーフンつゆ無し麺とか。 あまりちゃんとは覚えていないわけですが、どれもそれなりに美味しゅうございました。 というか、こういうエスニックの店って、あまりハズすことは無いから安心だよね。

 飲み物は、まず入店待ちの間に瓶ビールの小瓶を一人1本ずつ。 Mz氏とH氏はシンハービールを飲んでましたが、師範は別の銘柄を(銘柄失念)。 シンハーってあまり好きじゃないんだよね、なんか軽くて。 金属的な感じはなんとなくスーパードライにも通じるような。

 そして、性懲りも無くワインも注文しております。

PB Khao Yai Reserve Shiraz 2008
PB カオ・ヤイ リザーヴ シラーズ 2008
Khao Yai Winery
カオ・ヤイ・ワイナリー
Red
(Thailand)
(タイ)
(\3,150)2012/04/08 ピーケイサイアム有限会社
 飲み物のリストには、ハウスワインにグラス/カラフェ/ボトルの選択肢があって、 ボトル単品売りではこのワインがありました。 それがなんとタイ産のシラーズであります。 タイ産のワインは道場未稽古。 そりゃ注文しないわけにはいかないでしょ、と。 ちなみにグラスは、子供の握りこぶしくらいの超小ぶりなサイズ。 ま、こういう店なんで仕方ないところではありますが。
 色は、一般的に濃いワインが多いシラーズという銘柄から想像される色とはかなり違った、 薄いとまでは言わないけど決して濃くない澄んだ紫色です。 グラスが小さいことも、こういう色に見える理由の一つかもですが。 香りは・・・どうだっけ?あまり記憶にないなぁ。 少なくとも、エスニックな香りがするとかの変わった感じはなくて、 普通にお手頃価格の赤ワインっぽい香りだったような。 味は、色の印象同様に軽めです。 花見の席で飲んだ、冷えててガッシリ渋味のある赤とは好対照、 良く言えばスムーズ、悪く言えば頼りない感じの味わいです。 でも、アルコール度数は14%もあるらしいので、 クイクイ飲むとズンズン酔いが回ります。
 初めてのタイ産ワインとの稽古は、「特にコレといった特徴も無く」といったところ。 そりゃまずは模倣から入るんだろうから、特徴が無くても当然だけどね。 ただ、暑い国のイメージの割には決して濃くは無いワインだったのが意外と言えば意外です。
(71点)代々木公園にて

 結局10時過ぎまで居たと思うから、滞在時間は1時間半くらい。 お会計は、3人分で9,000円程度でした。 「ちょっと高いなぁ」と思ったけど、ビール1本ずつとワイン1本、 料理4皿に焼酎1杯だとそんなものかも (もしかするともっと注文してたかも)。

7日(土)

 今年の桜はずいぶん遅れてますな。 花見のチャンスは今週末しかない、ということで、 お昼の時間に家族で近所の公園に行ったわけですが・・・ これが寒い。超絶寒い。 午前中は日が射していたんで大丈夫だろうと思ったんだけど、 午後から曇って来るは風は出て来るわで、かなり「修行」の様相を呈しておりました。

 右がその写真。真冬のように寒々しく写っております。 ちなみに遠くに見える四角い出っ張りがランドマークタワーです。

Ciao Rosato [N.V.]
チャオ ロザート [ヴィンテージ無し]
Cantine Sgarzi
カンティーヌ・スガルツィ
Frizzante
微発泡
Rosato Marga Trevigiana (IGT)
ロザート・マルガ・トレヴィジャーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\248 (200ml)2012/03/25 カルディ・コーヒーファーム ららぽーと横浜店 オーバーシーズ
 花見のお供に、ってことでコレを持参しました(他のアルコールは清酒です)。 カルディ・コーヒーファームで売られていた缶入りのスパークリング・ワインで、 200ml入り248円也。 こりゃお手軽だわ、と思って買ったんだけど、フルボトル換算では1,000円弱になるんで、 そんなに安いわけじゃないんですな。 あと、DOCその他の情報はインポーターが張ったステッカーに隠れて全く表示されていません。 そのあたりも改善してほしいところ。
 さて抜栓、というかプルタブをプシュッと。 色は、ピンクと言うよりオレンジです。 泡立ちは、発泡というより微発泡です (インポーターのステッカーをはがすと"Frizzante"の記述があるんで微発泡なのは想像ついたけど)。 香りはほぼ無いに等しいけど、グワッと嗅ぐとゴムっぽいようなウニっとした果実香がほんのりと。 味はまぁ「チューハイ+α」ですかね。 欲を言えば、どうせこうならもっと炭酸がシュワっと効いていてくれれば、 爽快感があって良かったんだけど。
 と、ネガティブな書きっぷりになっちゃったけど、 チョロッと花見でチョロッと飲むような場面には悪くないです。 200mlしかないのでグラス2杯分、クイクイっと飲んじゃいました。
63点近所の公園にて

Bourgogne "Cuvee Prestige" 2008
ブルゴーニュ "キュヴェ・プレスティージュ" 2008
Dom. Philippe Charlopin-Parizot
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,7092012/01/09 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 昼のワインがイマイチだったんで、夕食時にはハズさないワインを持ってきました。 モノは、全幅の信頼を置いている造り手「フィリップ・シャルロパン・パリゾ」のACブルゴーニュ赤。 この銘柄は1月に稽古して大アタリ、 すぐさま2本買い足したもの。だもんであと1本はまだ手元に残っております。 ちなみに料理は豚スペアリブのオーブン焼き、ナスのみぞれ炒め、切干大根のサラダです。 最近の道場のプチ・ブームなメニューです。
 で、やっぱり素晴らしいです、このワインの香りは。 既に一度稽古済みなんで、初回ほどのビックリ感はないけど、 とにかくこの香りはACブルゴーニュのソレではありません。 熟した果実香と皮っぽい妖艶な獣香がブワッと香って来る感じは、 それなりの造り手によるコート・ド・ボーヌあたりの1級畑にするんじゃないかな。 味は、前回の印象より酸味が前面に出ているように感じられます。 それがボトル差なのか師範の感覚のブレなのかわかりませんが。 ただ、「まだ若いな」と感じるあたりは前回同様です(なのにもう開けちゃってますが)。
 いやー、やっぱり美味いです、このワイン。 なんかスルスルーっとあっと言う間に一本空いちゃうのね。 とは言えたかだかACブルゴーニュが3,000円弱もするわけで、 あまねく安ワイン者にお薦めできるわけでもないとは思うけど、 少なくともハズす確率が極めて低い造り手だとは思います。
80点道場にて

4日(水)

Finca La Nina Malbec 2009
フィンカ・ラ・ニーニャ マルベック 2009
Bodega Don Cristobal
ボデガ・ドン・クリストバル
Tinto

Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\7602012/02/25 サンタムール カツミ商会
 昨日のワインはまだ3分の1ほど残ってます。 そして本日の夕食は、牛肉とピーマン&玉ネギのオイスターソース炒め、 ニラ饅頭、舞茸のスープ。 これがもっと魚っぽいメニューだったら、 昨日と同じ銘柄の白をチョイスするところだったけど、今日のだとやっぱり赤ですね。 それで、師範は考えました。 「昨日と同じアルゼンチン産のマルベックを開けると、 今週金曜に2種類の比較試飲ができるんじゃないか」と。 要するに、既に抜栓済みのマルベック2本を金曜に持ち越して、 そこで師範の同定能力を試してみましょう、と。
 というわけで選んだのは、昨日と同様アルゼンチン産のマルベックです。 造り手が違って、ヴィンテージも1年こちらが古いという違いもあるけど、 品種はマルベック、産地はメンドーサ、アルコール度数は14%というところが共通しています。
 色は、昨日のワインと似た感じかなぁ。 シッカリとした紫色で、ネットリ感もあります。 香りは、明らかにこちらの方が地味。 ツンっとした果実香はあるけど、ほぼそれだけで単調な香りです。 味は、最初に甘味が感じられるのは昨日のと共通。 ただこちらも、あまり複雑さとか余韻はなくて、シンプルな味わいです。 時間が経っても開く気配はなくて、 そういった意味でもちょっと単調かな。
 比較して飲んでいない現時点の評価では、 昨日のマルベックと今日のではかなりクオリティに差があるように感じました。 果たして明後日の比較でもそれがキッチリ判別できるのか、 自分でも興味深いところであります。

 二日後、↓のワインと同時に、最初はブラインドで稽古。 抜栓直後の印象は、びっくりするくらい優劣付けがたい印象。 でも、やっぱりこっちの方が若干荒っぽいかなぁ、という感じ。 特に温度が上がると、その差が判りやすくなります。 ということは、こっちは有る程度冷やして飲んだ方が吉、ということですかね。
72点道場にて

3日(火)

Dona Paula "Los Cardos" Malbec 2010
ドーニャ・パウラ "ロス・カルドス" マルベック 2010
Vina Dona Paula
ビーニャ・ドーニャ・パウラ
Tinto
Mendoza (Algentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\9002012/03/29 カーヴ・ド・リラックス虎ノ門店 アズマコーポレーション
 季節外れの暴風雨が関東地方に接近。 珍しく勤務先から帰宅指示が出たので、午後3時前には自宅に到着。 こういう日はね、飲んじゃうわけですよ。なんか「祭り」じゃないですか、暴風雨って。 もちろん生命や財産に危害を加えるようなシビアなヤツはご免被りたいけどね。 というわけで、本来は休肝日の火曜ではありますが、肝臓も真人間に戻ったという甘えもあって、 ワインを抜栓しちゃいました。 選んだのは、つい先日虎ノ門のカーヴ・ド・リラックスで買った安アルゼンチンで、 セールか何かで安くなってたもの。 初稽古の造り手かと思ったけど、調べたら3年半前にピノ・ノワールと稽古してました。
 色は、およそ3ケタのワインとは思えないしっかりした紫色。 アルコール度数は14%、ネットリ感もある見た目です。 香りは、南米の赤らしいミシッと締まった果実香に、甘い感じの樽香。 カベルネじゃないからか、インクっぽさはあまりなくて、 どちらかというとストレートに果実香が感じれられるタイプです。 そして味は、まず一番に感じられるのが甘味、そしてその後に渋味。 酸味もあるけど、前に出ては来ず味わいの下支えをしている感じ。 後味にほんのりチョコレートの風味があるあたりもナイス。 なんだか香りや味わいから、ポルトが想像されるような印象です。
 いやー、これは期待以上でした。 こんなワインが3ケタで買えるなんて、消費者としては良い時代になったもんですな。 また、昨今はWebショップで買うことが多いわけだけど、 やっぱり実店舗に行って掘り出し物を探しながら買うのも楽しかったりしますなぁ。 この銘柄は白も同じ値段で買ってます。楽しみ楽しみ。

 三日後、↑のワインと同時に、最初はブラインドで稽古。 抜栓当初は、正直ほとんど同じ程度のクオリティに感じました。 確かに違いは判るけど、どっちが良いかと問われると微妙、って感じ。 ただ、時間が経つと(今回の場合は温度が上がると、だけど)、 やはりこちらの方が香りも複雑で味わいの余韻も長い、という印象は受けましたが。
 さすがに若いとは言えこのクラスのワインに中二日は厳しかったかな。 正直言って抜栓当日の方が数段上に感じました。
78点道場にて

1日(日)

 前日から
続いての伊豆方面一泊二日のプチレジャー。

 ホテル・アンビエント伊豆高原で迎える朝。 左写真はホテル外観、右写真はフロント・ロビーの様子。

 ちなみに今回のセットには朝食は含まれていません。 食べるとすれば一人2,000円とのこと。それだとちょっと今回の旅行的にはバランスが悪いわけで。 というのも、今回の宿泊のお値段は、 キャンペーンか何かで夕食込み大人一人4,300円、子供一人3,100円。 とても安く泊まれております。 それに加えて、料理のグレードアップ分とワインの料金と、部屋付けにしたお土産の代金を足しても家族4人で25,000円ちょっと。 温泉に入って、フレンチのコースを食べてこの値段、 大変お得感のあるプチ・レジャーでありました。

 10時前にホテルをチェックアウト、天気の良い伊豆高原をスイーッとドライブして、 本日最初の目的地は伊豆の国市韮山にある秋田農園というイチゴ狩り施設。 入場料は大人も子供も1,000円(三歳以下は無料)。 ちなみに3月中は1,200円だったとのことなので、 4月1日の今日は値下げされてすぐでした。

 イチゴ狩りなんて、払う値段ほど食べられるはずないじゃんスーパーで買った方がお得じゃん、 と思ってたけど、意外とそうでもないんですな。 ツル付きの状態で完熟したイチゴは、やっぱり美味いです。 品種は章姫。あまり甘いイメージの無い品種だったけど、 これがとても甘くて酸味もあって美味しゅうございました。 一人2パック分くらいは食べたんじゃないかな?さすがにおなかいっぱいです。 そして、同じ品種で同じ見た目でも全然味が違ったりして、 1,000円は十分元を取ったような気がします。

 というわけでイチゴ農園を出たのがほぼ正午ごろ。 そのまま昼食に行くにはまだお腹が空いてない、ということで、 沼津までの途中にある柿田川公園でひと休み。

 富士山の清らかな伏流水が、コンコンと、というよりゴンゴンと湧き出る姿はなかなか壮観です。 次女的にはもっと遊具のあるような公園を想像していたようですが、 師範は一度ココを見てみたかったので満足であります。

 そして、今回のプチ・レジャーの最後の目的地が、沼津での寿司ランチであります。 沼津で寿司と言えば、これまではいつも「鮨文」という店を利用していたんだけど、 あいにく1年半くらい前に閉店しちゃったようです。 というわけで新規店開拓、ネットで調べた情報から、ウチの嗜好にあいそうだった店がココ、 鮨庵さいとう みなと旬彩街店です。

 店内は、テーブル席が2つで10席とカウンターが8席でこぢんまりしています。 そして、せっかく(回転じゃない)ちゃんとした寿司屋に来たんだからということで、 4人でカウンターに座りました。次女にとってはカウンター・デビューです。

 そして注文はまず以下から。

 師範、師範代:板さんおまかせ(10貫) \2,940
 長女:もも(地魚にぎり8貫) \1,570
 次女:お好みで

 次女は、ちょっと前にイチゴ狩りでおなかいっぱいになってたんで、 大して食べないだろうと踏んでお好みでお願いしたんだけど、 これが大誤算。 びっくりするくらい食べる食べる、 マグロ赤身アワビ赤貝赤貝ヒモ生サバサーモン青柳トリ貝ツブ貝生ゲソカンパチ、 結果的に11貫食べてました。 もちろん、板さんの方で気を効かせてシャリを小さめに握ってくれてはいるんだけど、 支払う側としては作戦の失敗を認めざるを得ません(笑)。

 次女に負けじと、長女や大人もお好みで追加しています。 長女は赤貝とか生ゲソとか味噌汁とか。 師範は生サバ(左写真)とか太刀魚とか真鯛とか。 師範代もそれ以上にいろいろと。 とにかくカウンターで好きな物を好きなだけ。

 もちろんアルコールも注文させて頂いております。 まずは生ビール\650で、続いても生ビール(ビール好きでスミマセン)。 そして、富士錦 純米吟醸だったか、一合740円(左写真)を。 魚に合わせて丁度良い、スッキリとして軽やかな清酒でありました。 内側の凹みに氷を入れて冷やせるガラス製の徳利もナイスです。

 お店に入ったのがもう1時半過ぎていたんで、帰る頃にはもう2時過ぎ、 お客は師範らだけ。子供らも板さんを独占して楽しく?やりとりしてました。

 そして最終的なお会計は、トータルで18,000円強。 こんだけ好き放題頼んだらもう少しいくかと思ってました。 「また来たいね~」なんて話しながら店をあとにしましたが、次はいつになるかなぁ。

 帰りの運転は当然師範代。 沼津から東名高速に乗って、御殿場の先で事故渋滞、横浜の手前で交通集中による渋滞ということで、 かなり時間がかかったけど、自宅近所のスーパーに着いたのが午後5時過ぎ。 まずまずマトモな時間に帰り着けましたとさ。

Nugan Estate "Cookoothama" Riesling 2009
ヌガン・エステート "クックータマ" リースリング 2009
Nugan Estate
ヌガン・エステート
White
King Valley (Australia)
キング・ヴァレー (オーストラリア)
\8982012/01/09 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 あー楽しかったなぁー、ということで自宅で夕食。 メニューは、昼にお寿司をたらふく食べた子供らの注文が「さっぱりしたもの」、 師範らの意向は「魚以外」 ということで冷製豚しゃぶに落ち着きました。 ワインは、赤でも白でも良さそうなんだけど、 前日に赤を飲んでいたんで、本日のチョイスは白です。 選んだのは、オーストラリア産のリースリング。 赤だとめっぽう濃いワインを造る「ヌガン・エステート」の手によるものです。
 抜栓はスクリューキャップなんで気軽です。 色は、それなりにレモン色が感じられて、濃くはないけど薄くもない感じ。 香りは、リースリングらしい甘い感じの花の香りと、こちらもリースリングらしい灯油っぽい香り。 ただそのバランスは、甘8:油2なんで、ドイツやアルザスのそれとは異なります。 味は、香りの甘さに比べると甘さ控えめ。 だけど酸味も弱かったりするんで、こちらもニューワールド的ですな。
 オーストラリア産のリースリングというと、やたら甘かったりするのもあるけど、 これはそういうのじゃないです。 ただ、華やかさも控えめで、地味目な感じは否めませんが。 ま、この値段なんで、日常の食卓のお供にするにはちょうどいい感じではあります。
ショップへのリンク: Nugan Estate "Cookoothama" Riesling 2009
70点道場にて

前月分

by 師範