稽古日誌:2016年8月

青空

 8月、ようやく梅雨が明けたと思ったらいきなりの青空。夏~ッ! 左写真は道場テラスから見えた空。訳あって偏光フィルタを買ったのでそれを使って撮ったんだけど、 ちょっと嘘くさいくらい真っ青です。

 例年道場の隅っこにある一畳程度の広さの畑部分にミニトマトなんかの園芸作物を植えていますが、 今年は次女の要請に従ってひまわりを植えました。 目的は、春から飼い始めたハムスター「茶茶」さんの餌として種を収穫するため。 まぁひまわりなんて小学生でも栽培できるんだから楽勝楽勝、と思っておったわけですよ。 ところがどっこい、このヒマワリが非常に発芽率が低いし出た芽もすぐ倒れてしまう状況が連発、 結果的には一本も育ちませんでした。 畑は生垣に囲まれたところにあるので、地面自体に日が当たる時間が短かったからかなぁ。 栽培が簡単に思える植物でもなかなか難しいものがあります。 そんなわけで、結局今年はひと夏のあいだ畑は休耕することに相成りました。 素人の遊びだからそれで良いけど、農業を生業にされている方だったら死活問題ですね。

 作物の作柄と言えば気になるのは今年のブドウですが、 ブルゴーニュでは春の霜の被害が大きく今年はかなり厳しい状況とのこと。 安ワイン者でも買える底辺のブルゴーニュはその年の作柄に大きく影響されますから、 大変残念ながら2016年は見送るべき年/買えない年、となるかも知れません。南無南無。

 でも、きっとボージョレ・ヌーボーだけは『近年まれに見る出来』になっちゃったりするんだよね。不思議不思議。


31日(水)

Rocca dei Forti Brut N.V.
名称Rocca dei Forti Brut N.V.
ロッカ・デイ・フォルティ ブルット (ヴィンテージ無し)
生産者Rocca dei Forti
ロッカ・デイ・フォルティ
価格798円 (単品価格 880円 @楽天店)
購入店 Amazon.co.jp (タカムラ)

 8月も今日が最終日。 これから秋に向かうというのにまだ10本セットで買ったスパークリングがいくらか残っています。 涼しくなると赤が恋しくなるので、まずはその中から優先的に稽古していこう、ということでスパークリングをチョイス。 ちなみに夕食は師範が調理担当で、刺身盛り合わせ(マダイ、アジ、カツオのタタキ)、もやしとオクラと鶏ムネ肉のナムル、鶏のから揚げ(お惣菜)です。

 この造り手のスパークリングは、同じセットにもう一本入っていて、そちらは月初に稽古済み。 イマイチな評価であったことに加えて、このワインの裏ラベルには添加物として『酸化防止剤(亜硫酸塩、V.C)、安定剤(CMC)含有』の記載があります。 『亜硫酸塩』は一般的だからいいとして、『V.C』ってのはビタミンCでしょうね。 これも師範の経験上、あまり本質には影響しない気がしています。 そこで気になるのが『安定剤(CMC)』の存在。 調べてみると、「カルボキシルメチルセルロースナトリウム」という物質のようです (簡単な説明のあるサイト、 より詳しい ワイン用に使う際の特許)。 要するに『食品の成分を均一にしたり、とろみをつける働き』をする物質で、 ワインにおいては酒石酸結晶化を抑制する目的で添加されるみたい。 そのあたりを気にしながら稽古してみます。

 色は、普通に薄めのレモン色。泡立ちのボリュームは少なめなんで、泡自体は小さく感じます。 安定剤(CMC)の効用に「とろみをつける働き」とあるので、ねっとり感があるかと思ったけど、そうでもないみたいです。 香りは、多分このクラスの白ワインとおおきな違いは無い柑橘系主体の香り。 香りのボリュームも控えめです。 味も、甘くなく酸っぱくなく変な要素もなく、普通にスイスイ入っていく味わい。 全般的に主張弱めで、乾杯なんかで使ったら全く印象に残らずあっという間に飲み干す系です。

 安いがゆえのバランスの悪さとか、馴染みの無い添加物の影響とか、そういうのは一切感じない良くも悪くも普通の安スパークリングです。 前回稽古したブラン・ド・ブランは糖度7.2でpH2.8なので、かなりコレとは違ったバランス。 普通に飲んで違和感無いのはこっちです。そして、安定剤(CMC)の影響なんてのは全く分かりませんでした。

点数71点

28日(日)

サントリー Premium Malts<秋>香るエール キリン 秋味<堪能>

 ぼちぼち秋の気配、ということでスーパーの酒売り場に秋限定のビールが並ぶようになりました。 こういうのがあると思わず買っちゃうあたり、がっちりとビールメーカーの術中にハマっている師範であります。

 というわけで昨日買って飲んだのがキリンの秋味<堪能>という瓶に入ったプチ高級品。 色は濃いめのアンバーで泡立ちもたっぷり、秋らしく高級感のある外観。 「麦芽たっぷり1.5本分」ということ穀物の風味が強く、確かに秋っぽい味だけど、どことなく地味。「農耕民族のビール」という感じ。

 対するもう一本は今日買って飲んだサントリー プレミアムモルツ <秋>香るエール、こちらは普通のプレモルと同じ値段。 こちらも色は濃いアンバー、記憶で比較するとこっちの方が更に濃かったような。 そして、これもやっぱり穀物風味が強いのね。 秋のビールといえば収穫をイメージしやすいそっちの方向性、という暗黙のルールが出来上がっているのかも知れません。

 個人的な嗜好としては、もっと香りの華やかさを重視したビールの方が好きではあるけど、 こういう季節ごとに指向を変えた商品が出てくるのは面白いよね。 需要も喚起されると思います。

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2013
名称Bourgogne Hautes Côtes de Nuits 2013
ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ 2013
生産者Dom. Moillard
ドメーヌ・モワヤール
価格1,831円 (単品価格 2,354円)
購入店 京橋ワイン

 本日は、遅いおやつの時間にチョコレート・フォンデュ、 それと同時に師範は枝豆と上記ビールで飲み始めて、 夕食のメニューは天ぷら。天種は、鶏ササミ、ナス、ピーマン、人参。食後にはサツマイモで大学芋。 天ぷらはお安い食材を高級料理に変える、魔法の調理法でございます。

 そしてワインは、天ぷらと言えば合わせるワインはもちろんピノ・ノワールです。 選んだワインは、「京橋ワイン」さんのブルゴーニュ赤4本セットから。 セットの中では一番単品価格が安かった一本だけど、 なんとなくボトルの外観的にはコレが一番イケてそうな気がしたりしております。

 色は、澄んだ赤紫色で非常にキレイ。やっぱりブルゴーニュの値段のいくらかはこの色に払っている気がします。 香りは、まずパッと感じるのが革っぽいケモノ香。「うおぉこれぞピノ・ノワール!」とほくそ笑みつつさらに深く嗅ぐと、 煮詰めたチェリーのような明るい果実香を感じます。いやー、良い香りですねぇ、コレ。 味は・・・軽い。甘味も酸味もあるけどとにかく軽い。後味にザラッとした渋味を感じます。 そんな感じだったんで抜栓直後は「香りは良いけど味がなぁ・・・」だったわけです。

 抜栓後3時間経っても、残念ながら明確に開いた(変化した)ようには見受けられません。 「安定剤:アカシア」が使われているからか、変化の振れ幅がとても小さい印象を受けます。

 色は素晴らしい、香りもこのクラスのレベルを超えている、でも味わいが凡庸、 飲むプロセスにおいて右肩下がりの一本。 アタリハズレが激しい安ブルゴーニュ界だけど、 このワインに関しては「色フェチ香りフェチといった極めて狭い層にアピール」するワインでございます。

点数74点

27日(土)

Conde Galiana Gran Reserva 2007
名称Conde Galiana Gran Reserva 2007
コンデ・ガリアーナ グラン・レセルバ 2007
生産者La Vinicola de Grandesa
ラ・ビニコーラ・デ・グランデーサ
価格699円 (単品価格 1,123円)
購入店 京橋ワイン

 本日の夕食は、牛サイコロステーキ、トマトとオクラのサラダ。 ワインは、「京橋ワイン」さんの赤6本セットからの2本目で、スペイン産のグラン・レゼルバ赤。 ショップのサイトにはかなり詳しい情報が書かれていて、いくつか抜粋すると・・・

  土壌は石灰と小石を含んだ粘土質
  標高は350m~500m
  年間降雨量は350mm~500mm
  年間日照時間は2,800時間

  品種はカベルネ・ソーヴィニョン、テンプラニーヨ、ガルナッチャのブレンド
  接木をしていない自根ブドウを使用
  収量は8,00kg~10,000kg/ha

  24℃に維持したステンレスタンクで8日間発酵
  そのまま7ヶ月間熟成
  その後アメリカンオーク樽で36ヶ月間熟成
  瓶詰め後さらに24ヶ月以上熟成

・・・だそう。派手な煽り文句で有名なショップだけど、 そういうノイズ(笑)を取り去ればこういう有益な情報も得られます。

 さて抜栓。コルクは屑コルクを集めてサンドした安モノ。 グラン・レゼルバだから立派なコルクを使う、ってわけではなさそうです。 色は濃い紫色ではあるけど全体になんとなくガーネット、そしてエッジ部分にややレンガ色っぽさがあって、 結構熟成した感じが見てとれます。 香りは、イカにもタコにも熟成スペイン。 ベリーっぽい果実香よりも木やスパイスみたいな刺激のある香りが主で、 タバコの吸い殻的なヤニと焦げとイガラっぽさもあって、なんとなくワルな香り。 口に含むと黒蜜っぽい感じるあたり熟成ボルドーに共通しているのは、カベルネ・ソーヴィニョンが使われているからかと想像したり。 味は、香りの要素の多さと比較するとシンプルな感じで、 こなれたタンニンとしっかりした酸味で構成。 最初はかなり辛口に感じたけど、ちょっと時間が経つと開いて甘味を感じるあたりはさすがに熟成ワイン。

 最終的に、終始イゴイゴした感じが飲みづらさにつながっていて、 個人的にはあまりグッと来ないわけだけど、 改めて考えると買値700円相当のワインだからね。 これだけの手間をかけて輸入してこういう値段で販売されているのはやはり凄いことかと。

点数72点

26日(金)

Mirame Brut Seleccion N.V.
名称Mirame Brut Selección N.V.
ミラメ ブルット セレクシオン (ヴィンテージ無し)
生産者La Quarta Vinícola
ラ・クアルタ・ビニコーラ
価格798円 (単品価格 不明)
購入店 Amazon.co.jp (タカムラ)

 「ダナン遠征稽古日誌」、書き上げました。 アップしたhtmlファイルのサイズが95KBなので、手書きのhtmlタグ含めて全部2バイト文字だったとすると、ざっくり5万文字くらい。 誰に頼まれたわけでもないのに、収集癖というかアーカイブ魔というか。

 ・・・んなことは置いといて、通常稽古に戻ります。 本日の夕食は、豚のソテー(照り焼き味&塩レモン味)なんで、選んだワインは泡・・・ ってか、今日はどんな料理でも泡にしようと決めておったわけであります。

 色は、特に濃くも薄くもなくて、泡立ちのボリュームは控えめっぽいけど泡のキメは細かそう、という外観。 香りは、味噌漬け蜜入りリンゴの香り。 カバとしてはちょっと落ち着きがあるというか熟成感があって、結構シャンパーニュに近かったりします。 味は、甘味もあるけど酸味がかなりしっかり感じられ、 若干金属的なキンキンした味わいはあるものの、案外端正な印象を受ける味わいです。

 単品価格は判りませんが、結構良くできたカバだと思います。 「お手頃価格のシャンパーニュですけど・・・」なんて謙遜しつつ出せば、ワインマニアな連中でも80%くらいは騙せます。 ってかスパークリングってその差が判りづらいよね。 往年のクリュグみたいに圧倒的な漬物感があるヤツは別だけど、 そこそこ若いものだと高級品も安ワインもそう大きな違いはないように感じるのは、 師範がバカ舌なだけではない気がします。

点数76点

24日(水)

Frappato / Nerello Mascalese Terre Di Giumara 2014
名称Frappato Nerello / Mascalese "Terre Di Giumara" 2014
フラッパート ネレッロ・マスカレーゼ "テッレ・ディ・ジュマーラ" 2014
生産者Caruso & Minini
カルーソ&ミニーニ
価格860円 (単品価格 1,382円)
購入店 京橋ワイン

 本日の夕食は師範が調理担当。メニューは、回鍋肉(CookDo使用)、カニ玉(永谷園使用)、冷やしトマト、メカブの酢の物。 中華にはCookDoを使うことが多い師範です。多分、ナントカ醤とかをいろいろ使えばほぼ同様のソースを作ることは出来るんだろうけど、 めったに使わない調味料ってだいたい余るんで経済的ではないから、こういう小分けスタイルは重宝します。 ちなみに回鍋肉にもカニ玉にも標準レシピに加えてシイタケをプラスしました。 いつもはこういう「ちょっとした工夫」は、家族から『余計な事すんじゃねぇ!』と辛辣な批判を喰らいがちな師範ですが、 本日のは正解だったようです。

 そしてワインは、最近買った京橋ワインのセットに入っていたイタリア産マイナー品種の赤をチョイスしてみました。 銘柄としては、一年前に稽古したコレの別品種ですね。 このワインにも安定剤として「アカシア」が使われている旨の記載があります。

 さて抜栓。色は、濃くて若々しい青紫色。品種はよく知らないヤツですが、色的にはシチリアの赤らしい色合いです。 香りも、ボリュームはそれなりにありますが、特段この品種の個性ってのは感じられません。 桜餅のような感じとスミレの花のような感じで、ネロ・ダヴォーラあたりと大きな違いはありません。 目立った樽香は無いので、樽熟させていたとしても大樽だと思われます。 味は、色から受ける印象と比較するとかなり柔らかくて、渋味おだやか酸味しっかりでキュッと来てツルンとした味わいです。

 飲み始めて時間が経つと、「安定剤:アカシア」なワインにありがちな過度の若々しさが鼻についてきて、杯が進むスピードが落ちます。 ただ、ビストロなんかでのグラスワイン用途としては、こういう「いつまでも若い」ワインって使い勝手が良いのかもですね。 というわけで、一人で一本飲み干す硬派な安ワイン者にはあまりお勧めしませんが、 飲食店でグラスワインとして使われるんであれば激しくお薦めです。 「珍しい品種ですよ」などという説明で、たっぷりグラス400円くらいで出てきたらうれしいですもん (グラス800円取ったら『ふざけんな!』ですが)。

点数73点

21日(日)

Cote de Nuits Villages Le Vaucrain 2011
名称Côte de Nuits Villages "Le Vaucrain" 2011
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ "ル・ヴォークラン" 2011
生産者Dom. Louis Jadot
ドメーヌ・ルイ・ジャド
価格3,175円 (単品価格 4,082円)
購入店 京橋ワイン

 長かった夏休みも本日最終日、大変お名残り惜しゅうございます・・・ということで、 こういう日はちょっと良いワインを開けて、己の気を紛らわすほかありません。 そういう感じで選んだのが、京橋ワインのブルゴーニュ4本セット税別9,980円からの一本。 安心の造り手「ルイ・ジャド」のドメーヌもの(Domaine Louis Jadot)で、 「ル・ヴォークラン」という畑はニュイ・サンジョルジュの南側にあるとのこと。 過去の稽古を調べたら16年前の2000年に1996年産と稽古しておりました。

 ちなみに料理は、師範代謹製アヒポキ(マグロとアボカドの洋風和え物)、師範代父謹製(冷凍)ビーフシチュー、次女謹製チーズパン。 師範は飲むだけ食べるだけ、であります。

 色は、ブルゴーニュらしい薄めの赤紫色、とてもきれいな色合い。出来て5年、まだ目で見たレベルでは熟成した雰囲気は感じ取れません。 香りのボリュームは中程度だけど、ケモノっぽい妖艶な感じや梅やプラムのような頬がキュッとなる香りがあって、 ブルゴーニュらしい香りではあります。 味は、とてもフレッシュで甘酸っぱい味わい。それに旨味もしっかりしています。 そもそも渋味は弱めだったのか、あまり前に出てこないので、何の抵抗もなくスイスイと胃の中に流れ込んでいきます。

 派手さは無いけど滋味深くしみじみとした美味しさが感じられるワインです。 単品価格4,000円強は道場の稽古範囲を超えていますが、十分その価値は認められます。 やっぱり良いねぇ、ブルゴーニュは。 タマにこのクラスのを飲むとホントに美味しく感じられるから、 やっぱり普段の安ワインとの稽古は欠かせません。

点数82点

20日(土)

Montes Alpha Cabernet Sauvignon 2014
名称Montes Alpha Chardonnay 2014
モンテス・アルファ シャルドネ 2014
生産者Montes S.A.
モンテス S.A.
価格1,545円 (単品価格:2,376円)
購入店 エノテカ楽天市場店

 長かった夏休みもほぼ終盤、本日の夕食は、鰹のタタキ風カルパッチョ、鶏(砂肝、ボンジリ、ナンコツ)のソテー、空芯菜の炒め物、シメジのバター炒め。 赤でも白でも良さげな献立だけど、夏だとやっぱり白に手が伸びます。 そして、ダナン遠征稽古含めた「徹底安ワイン攻勢」もちょっと疲れてきたんで、 本日は安心感のあるワインをチョイス。 選んだのは、ご存じ「モンテス・アルファ」のシャルドネで、直近は2012年に稽古した2009年産。 常に安定してしっかり系の白を提供してくれている、という印象がある銘柄です。

 色は薄めながらパリッとはっきりしたレモン色。ネットリ感もあってエキス分が多そうな外観です。 香りは、ピーチ、パイン、パッションフルーツのトロピカルな感じと、ほんのりバニラの甘い香り。 口に含むと、お約束のバタースコッチのような香ばしい感じがブワッと来ます。 味は、当然甘さはあるけど酸味もしっかりしているので、南米産のシャルドネにありがちなダレた感じはありません。

 昔みたいな、良くも悪くも「何だこりゃ?スコッチウィスキーか?」的な突き抜けた感は無くて、 普通に良く出来たリッチな味わいのシャルドネだと言えると思います。 これは誰が飲んでも美味いと言うと思う・・・なんて、安ワイン者であれば既に皆さんご存知ですよね。

点数80点

19日(金)

Carbomas Brut N.V.
名称Carbomas Brut N.V.
カルボマス ブルット (ヴィンテージ無し)
生産者Carbomas
カルボマス
価格798円 (単品価格 980円 @楽天店)
購入店 Amazon.co.jp (タカムラ)

 ダナン遠征稽古では、掃除も洗濯も料理もしない極楽な生活を送っておったわけですが、 帰ってくれば当然大量の洗濯が待っており、料理も必須。 幸い師範は本日もお休み(師範代は出社)なんで、 洗濯に関しては前日と早朝に師範代が洗って大量に干してくれた分を師範が取り込み、 料理も白いカンバスに絵を描くがごとく位置から材料調達と調理。 思いっきり主夫してますんで遠征稽古の更新がなかなか進みません。

 そんな感じで準備した本日のメニューは、お刺身(ヒラメとカンパチ)、 白身魚(タラ)フライとエビフライ、イカとキュウリとワカメの酢の物、枝豆。 基本的には魚を中心とした和の雰囲気が強い献立です。

 そして、やっぱり日本も暑いですな、ということで本日のワイン・チョイスはスパークリング。 最近しばしば稽古する機会の多いスペイン産スパークリングですが、 このボトルはシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られたカバではなくて、 炭酸ガスを追加されている模様("Vino Espumoso Gasificado"を直訳すると「ガス化された発泡ワイン」)。 アルコール度数も10%と低めです。 だもんであまり期待出来そうにないな、と想像しつつ抜栓。

 色は薄めだけどこのクラスでは普通の範疇、泡のキメも取り立てて粗いようには見受けられません。 香りも、カバによくあるフレッシュさを前面に出して、やや金属っぽさも感じるバランスです。 ただ、なんとなく生臭いような雰囲気もあるのは気になります。 口に含むと、やっぱりガスに違和感がありますね。弱くてすぐに消えちゃう感じです。 甘さ控えめで酸味シッカリの味わいなんで、そんなに飲んでて違和感はないんですけどね。

 香りの生臭さと泡の弱さは減点対象、でもそれ以外はそこそこ普通です。 スパークリング・ワインって、しばしばカクテルベースにしたりするわけですが(キールロワイヤルとか)、 泡が弱いとその用途にも使いづらい点が残念です。 名前の通りにもっと炭酸(Carbo-)増して(mas)くれ!という気になります。

点数68点

13日(土)~18日(木)

ダナンの風景3

 8月13日から18日の6日間、師範一家は夏休みを利用して、ベトナム中部のリゾート地「ダナン遠征稽古」に行って参りました。 現在稽古日誌を鋭意執筆中。 書き上げた分から更新し、ココに報告して参ります。

2016/08/19 : 前書き初日(8月13日)分を更新
2016/08/20 : 二日目(8月14日)分を更新
2016/08/21 : 三日目(8月15日)分を更新
2016/08/22 : 四日目(8月16日)分を更新
2016/08/23 : 五日目(8月17日)分を更新
2016/08/25 : 六日目(8月18日)分を更新、これにて完了


12日(金休)

竜泉寺の湯 外観

 本日は夏休みの二日目、昼から「ららぽーと横浜」へ出向き、 10年以上ぶりに夫婦で映画なんか見たりして(その間子供らは別行動)、夏休み感を満喫。ありがたやありがたや。

 そしてその後、スーパー銭湯「竜泉寺の湯 横濱鶴ヶ峰店」へ。 好きなんだよなぁ、スーパー銭湯。 師範のように、スーパー銭湯に行くことが無上の喜びという日本人は数パーセント存在する、ということが判っています ・・・ってか言ってみたかっただけです、「スーパー銭湯」と「数パーセント」。

竜泉寺の湯 お食事処一休

 お風呂の後、夕食は館内にあるお食事処一休にて。 風呂も食事も楽しめるというオールインワンサービス感が師範のような大衆の心理をガッチリ掴んでしまうんだと思います。

竜泉寺の湯 お食事処一休 豚野菜炒め

 ここで頼んだ料理は、居酒屋メニューをいろいろと。 右写真は豚肉とモヤシとニラの炒め物だったか。お値段は700円台だったと思われ。 他に揚げ物とかもいろいろと注文。 ちなみに長女は風呂が長くて1時間近く遅れて食事に参加したんで、 こういう居酒屋メニューじゃなくて定食を食べてました。

竜泉寺の湯 お食事処一休 ハートランド 竜泉寺の湯 お食事処一休 生ビール

 この先のハンドルは師範代に任せて、師範はアルコールを摂取致します。 まず一番搾り生ビール中500円を頂いた後、 ビールフェアかなんからしく瓶ビールが充実していたんで、ハートランド330ml500円を注文。 せっかく生ビールのジョッキが残っていたんで、この瓶ビールを注いでみたところ、 330mlでちょうどすりきり一杯となりました。 師範は今ここに高らかに宣言いたします。 生ビールの中ジョッキは350mlの缶ビールより量が少ない!・・・ご清澄ありがとうございました。

 そんな感じの夏休み二日目。 入浴料が4人で2,000円くらい、そして飲み食いが5,000円強。 家族4人、10,000円もかからず楽しめるレジャーですから、そりゃ「無上の喜び」ですな、と。

 ちなみに明日からちょいと海外に行ってきます。このページのリアルタイム更新はしないと思いますが、 TwitterとFacebookでは近況を伝える予定。気になる方(なんているのか?)はそっちをフォローして下さい。


11日(木祝)

Chablis 2013 [Jacques Bourguignon]
名称Chablis 2013
シャブリ 2013
生産者Jacques Bourguignon
ジャック・ブルギニョン
価格1,369円
購入店 ヴェリタス

 夏休み初日、超久しぶりに自宅で映画なんか見て、その時に缶ビール2本と清酒を2合くらい飲んじゃったんで、 ワインは半分飲んで明日に残す前提でチョイス。 料理は、刺身(ヒラメ、真イワシ)とイワシの蒲焼き、そして夏野菜のサラダ。 魚メインの料理なんで、最近集中的に稽古しているスパークリングなんかも良さそうなんだけど、 明日まで美味しく飲めることを考えて、シャブリを選んだ次第でございます。

 色は、ほぼ無色・・・かといえばそうでも無くて、ちゃんと照りのある白木っぽい薄レモン色が見て取れます。 香りは、レモンやグレープフルーツみたいなアチラの柑橘類に加えて、柚子みたいな日本風の雰囲気もあり、 そしてなによりミネラルっぽさが凄いです。 これまで日本ワインに「ミネラルを感じる」なって書いてましたけど、 やっぱ本場はそれよりウワテです。 味は、甘さはほぼ皆無でキリリとした酸味と旨味。 数値的には糖度が5.8でとても低く、pHが2.8ととても高いのでさもありなん、であります。 それでも、なんとなく後味に甘味とコクの余韻が残るあたり、さすがと言えます。

 極めてシャブリらしいシャブリと言えるでしょう。 こんなワインだったらチャッキチャキの和食に合わせても全然平気、って感じです。 このワインに関しては、同じシャブリでもプルミエ・クリュ以上に匹敵する「らしさ」を纏っています。

 翌日、スーパー銭湯で居酒屋メニューとビールやらハイボールやらを飲んで帰宅した後、1/3くらい残していた分と再稽古。 香りはやっぱり結構しっかりしています。 前日よりも果実っぽさが控えめになって、よりミネラルっぽさがメインになったように感じます。 味には特に変化無し。酸味シッカリだけどコクと旨味もタップリなんで、 酸っぱいワインだとは感じないあたりがバランスの妙味だと思います。

点数78点

10日(水)

Ticket to Chile Merlot 2010
名称Ticket to Chile Merlot 2010
ティケット・トゥ・チリ メルロー 2010
生産者Vina Estampa
ビーニャ・エスタンパ
価格₱ 281.25 (約700円)
購入店Shangri-La Mactan Resort & Spa Cebu内 "BACCHUS"

 11日から師範はちょい長い夏休み期間に入ります。ちなみに師範代は今日から夏休み。 そんな感じなんで水曜だけど調理担当は師範代で、料理は豚スペアリブと玉ねぎ&ジャガイモのオーブン焼き、いろいろサラダ。 暑っい真夏だけど赤ワインだよねー、ってメニューです。

 そこで選んだのは激レア・アイテムの赤。 なぜレアかというと、このワインは3年前のセブ遠征の際に買ってきたヤツで、 多分日本未輸入のワインだから。ホテル内でのワイン価格(だいたい1,000ペソ=2,400円以上)に目が慣れていたので、 300ペソ(=750円)以下のコレを見たら思わず買ってしまったヤツで、本来は現地で飲むつもりだったけどその機会無く持ち帰りました。 そういう理由で個人的にはとてもレアでプレミアムなワインという扱いだったんだけど、 そのプレミアム感を共感して頂けるチャンスなんてそうそうあるわけなくて、今日まで飲む機会無く図らずも熟成しております。

 色は、普通に濃くてチリ産らしく、澄んだ感じは2010年くらいのプチ熟成ワインらしい色合い。 香りは、正直ちょっとビックリです。 師範レベルだと『これってボルドーですね』と言ってしまいそうな、 ボリュームたっぷりながらとても丸っこい感じの香りです。 味も、渋味のカドがとれていて、適度に甘酸っぱい感じで、 小品ながらとても纏まりが良い印象を受けます。

 なんか思いのほか美味しいワインになっていた気がします ・・・なんてことをココで書いても、700円のワインをフィリピンまで買いに行く人は皆無でしょうから、 読者向けの情報としては無価値だと思うけど、 安チリでも案外上手に熟成するってことが判ったのは収穫です。

点数80点

7日(日)

町内会のお祭り クリスタルベルグ

 本日は、道場がある町内の夏祭り・・・と言っても、自治会館(公民館)で行われる極めて規模の小さいもので、 近所の人たちが持ち回りで担当する模擬店がいくつか。 師範代はヨーヨー釣りのお手伝いをしておりました。師範は生ビールを飲んで売り上げ面でお手伝いします。

 道場に帰ってきて、もう一杯ビールを。 ここんとこ若干プレミアム路線に振れ過ぎていた気がしたので、 本日買ったのは「リキュール類」に分類されるクリスタルベルグ。 以前も飲んだことあったけど、判りやすい華やかな香りがあって美味いですな、これ。 「なんちゃってビール」の中では一番のお薦めかもです。

Enterizo Brut N.V.
名称Enterizo Brut N.V.
エンテリソ ブルット (ヴィンテージ無し)
生産者Coviñas Coop
コビニャス・コープ
価格635円 (単品価格:798円)
購入店 ヴェリタス

 本日の夕食は、焼きそば、焼きトウモロコシ、フランクフルト、コロッケ、フライドポテト、枝豆。 枝豆は師範作、それ以外はお祭りの模擬店で購入してきたものであります。 そして飲み物は、お祭りでビール、家でもビールを頂いているんで、アルコール度数の低いスパークリング・ワインをチョイス。 選んだのは、最近集中稽古しているアマゾンで買ったタカムラさんの10本セットからではなくて、 その前に買ったヴェリタスの5本セットからの最後の一本。 このワインは半年前にも稽古済みだったりします。

 色は薄め、泡のボリュームは控えめだけど、キメは細かくてグラスの底からツツーッと立ち昇ります。 香りは、グレープフルーツ的な柑橘香と飴のような甘い香り。リンゴもあるかな?まぁフレッシュ系の香りではあります。 味は、甘さ控えめ酸味シッカリで軽い苦味があって、いわゆるカバらしいバランスの味わいです。

 フルーティで、泡がきめ細かくて、きっちり辛口(と言っても塩辛くはないです)で、 普段使いには十分なクオリティを持ったスパークリングだと言えます。 もちろん、その「普段」は師範と同じくらいの価値観&生活感な人の「普段」ですが。 毎日シャンパーニュをポンポン開けるようなセレブな御仁は無視してください。

点数73点

6日(土)

焼肉屋さかい 外観

 本日は、師範と長女の誕生祝いということで外食。 日曜&木曜&今日、いったい何回誕生祝いをやれば気が済むのか・・・って感じですが、飲めれば良いのさ。

 向かったお店は、天王町駅前にある焼肉屋さかい 天王町店。 前回の訪問が二月だったので、六か月ぶりになります。

焼肉屋さかい 料理

 そして今回も本能の赴くままに焼肉やらサラダやらつまみ系やらご飯もの&麺類やらをいろいろと。 面倒くさいし誰も興味ないと思うのでいちいちは書きませんが。 焼肉って、和牛(=霜降り肉)の良さが活きる調理法だと思います。 肉に脂が多少入っていた方が美味しい。 でも、歳をとったからか、あまり極上で脂ギッシュな肉じゃないほうが良くなってきた感はありますな。 そんなに脂は乗ってないけど硬くもない、という肉が理想です。

 アルコールは、Webサイトのクーポンかなんかで一人一杯ドリンク無料というのを利用して、 まずは生ビールを二杯。一杯は師範代の分ですが、当然彼女は飲めないので両方師範が頂きます。 更に、メルマガ会員になるとサービスがあるってんで長女が会員になって、ゲットしたのがドリンク一杯無料券(笑)。 そちらは角ハイボールに化けてしまいました。

焼肉屋さかい 角ハイボール 焼肉屋さかい 生ビール
Fontant de France Caberent Sauvignon 2014
名称Fontant de France Caberent Sauvignon 2014
フォンタン・ド・フランス カベルネ・ソーヴィニョン 2014
生産者Skalli
スカリ
価格\530 (187ml)
購入店焼肉屋さかい 天王町店

 そしてやっぱりワインも頂くわけです。これはさすがにクーポンは無くて有料。 それでも、187ml入ってて税別490円(税込み530円)は決して高くないと思います。 というのも、普通の居酒屋だと小さめのグラス一杯でこの半分の量、90mlくらいでこの値段取るからね。 そんなわけで結構頻繁に注文していて、半年前に同じものと稽古しております。

 さてキュキュッとスクリューキャップをひねって抜栓。 色は南仏のカベルネ・ソーヴィニョンとしたら薄めだと思います。 外観的には力入ってない感がありありです。 香りも、ネガティプな要素こそないにしろ、普通に軽い赤といった香りで、特長的なものはありません。 ただ、ただですよ、今回ビックリしたのはその味わい。 渋味がこなれていて果実味がしっとりしていて、「これってブルゴーニュ?」な味わいを感じます。 決して濃くてしっかり、ってワインじゃ無いけど、非常にスムーズで良い状態です。

 ミニボトルゆえの熟成の早さが功を奏してか、図らずも飲み頃のピークを捉えたような感じでした。 これが店で500円ちょっとってのは安いよね・・・もちろんいつもその状態に遭遇できるわけじゃないんだけどね ・・・でもまたきっと頼んじゃうね。

点数76点

5日(金)

Copa Sabia Brut Reserva Emocion N.V.
名称Copa Sabia Brut Reserva Emoción N.V.
コパ・サビア ブルット・レセルバ・エモシオン (ヴィンテージ無し)
生産者R.E.
R.E.
価格798円 (単品価格 1,296円 @楽天店)
購入店 Amazon.co.jp (タカムラ)

 本日の料理は、豚モツとニラモヤシの炒め物、ヒジキのごま油炒め、ところてん。 普通のご家庭のお惣菜であります。

 そんな料理に合わせたワインは、ここんとこ道場への採用回数が多いスパークリング10本セットから。 やっぱり10本もあるとなかなか減らない安心感がありますが。 そしてそのセットのこれまでの勝率は、3本稽古して1勝1敗1引き分けといったところでしょうか。 一昨日の稽古はやや残念な結果だったので、 今日はセットの中でもイケてそうなヤツをチョイス。 なぜイケてそうと判断したかというと、コイツにだけ唯一"Reserva"の文字があるから。 まぁそんな簡単なもんじゃないとは思うけど、一応の参考にはなると考えております。

 色は普通にキレイな薄レモン色、泡立ちもキメ細かくて見た目だけでコレはシャンパーニュでは無い、 と言い当てるのは不可能だと断言できます。 香りは、グレープフルーツ的な柑橘類の香りがメインで、蜜っぽい甘い香りがその後ろに。 フレッシュフレッシュした感じはシャンパーニュとは違う傾向です。 味わいは、炭酸のキメ細かさは見た感じ通り、 甘さはかなり控えめで苦みもあるけど、溌剌とした酸味の奥に複雑さというか熟成感みたいなものも感じられるので、 バランスが悪かったり物足りなかったりというネガティブ感はありません。

 単品価格の1,300円弱でも十分お買い得、買値相当額の800円弱だととてもコストパフォーマンスの高いスパークリングです。 あまり気にならないレベルながら、全体に(カバにありがちな)金属っぽい雰囲気を感じるドライな味わいでもあるので、 カシス・リキュールや梅酒を割るベースにしても甘くなり過ぎなくてグッドだと思われます。

点数78点

4日(木)

Clarendelle (Rouge) 2011
名称Clarendelle (Rouge) 2011
クラレンドル (赤) 2011
生産者Clarence Dillon Wines (Haut-Brion)
クラレンス・ディロン・ワインズ (オー・ブリオン)
価格2,107円 (単品価格:3,240円)
購入店 エノテカ楽天市場店
Clarendelle (Rouge) 2011 Bottle

 本日は長女の誕生日。メニューは豚のソテーと夏野菜のサラダ、次女が修学旅行で買ってきた生湯葉。 食後に不二家のアップルパイ。 お祝い事となるとワインを開けないわけにはいかないのは、安ワイン者の義務みたいなもんでありまして、 本来木曜は休肝日でありますが、謹んでそれを返上させて頂きます。

 そして、「お祝いワイン」として選んだのは、ボルドーはシャトー・オーブリオンが造っているらしい「クラレンドル」の赤。 このワインは、同じものを6月の「日本ワインMATSURI祭」でご相伴にあずかっております。 とはいえあの時はかなりヘベレケで正体不明な状態だったので、 本日は甚平の襟を正し椅子の上に正座して、改めて稽古させて頂きます。

 抜栓する際に、「キャップシールが剥がしにくいなぁ」と思ったら、ボトルの口部分に"CLARENDELLE"とエンボス加工してありました。 そこまでせんでもエエのとちゃうのん?と似非関西弁で突っ込んでしまいます。

 色は、非常にしっかりと濃い紫色だけど、ほんの僅かばかりエッジにこげ茶色のグラデーションがあって、 わずかに熟成が見て取れます。 香りが良いですねぇ、「これぞ正統派ボルドー」な香り。 ボリュームはちょっと小さめだけど、カシスっぽい黒々とした果実香に焚火のような香ばしさと煙たさ、 そして若干煮豆や奈良漬っぽい熟成香も感じるあたり、「高級ボルドーのヒナ型」感があります。 味は、口の中にスーッと入ってくるあたりはさすがの雰囲気だけど、 そのままスーッと喉の奥に流れていっちゃうのがちょっと残念。もう少し口腔内で膨らんで欲しい気がします。 味わいのバランス的にも、甘さ控えめで渋味が勝っていて、ボルドーらしいけどちょっとストイックな感じです。

 香りには熟成感があるけど飲んだ感じはまだまだ若くて、飲む時期ちょっと違うんじゃないかと思われます。 美味いんだけどね、安ワイン者としてはこんだけ楽しめれば十分なんだけどね。

点数78点

3日(水)

神奈川新聞花火大会

 昨日は、横浜のみなとみらいで「神奈川新聞花火大会」。 この大会、かたくなに平日開催するのね。 そのため道場の屋上から見物するにも慌しく帰宅して準備して・・・となってしまいます。 特に昨日は火曜日なんで休肝日、ノンアルコール・ビール勝手に見物となりました。 平日でも水曜か金曜に開催してくれれば飲みながら見物できるのに・・・ などど勝手なことを申しております。

Rocca dei Forti Blanc de Blancs Extra Dry N.V.
名称Rocca dei Forti "Branc de Blancs" Extra Dry N.V.
ロッカ・デイ・フォルティ "ブラン・ド・ブラン" エクストラ・ドライ (ヴィンテージ無し)
生産者Rocca dei Forti
ロッカ・デイ・フォルティ
価格798円 (単品価格 1,188円 @楽天店)
購入店 Amazon.co.jp (タカムラ)

 そして花火の翌日、今日は普通の日、そして師範が料理当番の日です。 本日のメニューは、マダイの中華風カルパッチョと棒棒鶏、副菜として茎ワカメサラダと玉子&青梗菜スープ、そして買ってきたお惣菜の豚ホルモン唐揚げ。 ワインは、夏と言えばスパークリングということで、先月買ったスパークリング10本セットからの一本。 このセット、スペイン産以外にもイタリア産やフランス産が含まれています。 安スパークリング界ではスペインのカバが独走状態、それをチリあたりのニューワールドが追いかける形になっているイメージがあるんだけど、 果たしてこの銘柄はどこまで記録を伸ばして来るか、興味のあるところです。

 まず色に関しては安スパークリングらしい薄いレモン色で、 泡立ちもやや粗い感じです。 香りのボリュームは結構しっかりで、柑橘系のフルーツ香とこのクラスのスパークリングにありがちな唾臭いような気配を感じます。 味わいは、酸味とエグ味が包み隠さず感じられて、とっても金属的でキンキンした雰囲気。 炭酸の感じも粗くて、いかにも「安スパークリング」っぽさ全開です。

 このセットを飲み始めた当初、『泡の出るのは七難隠す』などと書いてましたが、 隠し切れないワインも存在するようです。 想像の域を出ませんが、コイツは瓶内二次発酵じゃなくてシャルマー方式(タンクで二次発酵)じゃないかな? スペイン産カバの品質の高さを(逆に)思い知らされる一本です。

点数68点