8月になりましたが、今年はこれまで涼しかったですね。子供たちの学校もまだ夏休みには入っていないので、なんだか8月じゃないみたいです。
先月から、道場に新たなアイドル、アビシニアン・モルモットの「クルトン」さんがデビューしております。
だいぶん慣れて頂いて、最近では手の上でエサを食べてくれるようになりました。
特に、テレワークで一日中そばにいる師範に一番なついています。
飼い主の次女は、ケージの掃除とかする必要がありクルちゃんにストレスを与えざるを得ないんで、軽く嫌われています。あはは。
それはそうと、新型コロナウィルスの感染拡大が進む南アフリカでは、国内での酒類の販売が禁止されていて、ワイナリーは輸出に頼るしかない状況だそうです。
南アフリカ、美味しいワインも多いので、ぜひここは飲んで応援したいところ・・・というわけで、今月は南アフリカワインとの稽古回数が増えるものと思われます。
名称 | La Valle Cuvée Brut N.V. ラ・ヴァッレ キュヴェ・ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Togni トニ |
価格 | 547円 (単品価格:1,018円) |
購入店 | タカムラ ワインハウス |
本日の夕食は手巻き寿司。長女は今日から一泊二日で千葉方面(鴨川シーワールドとか木更津アウトレットとか)へ友だちと旅行に行っているので、
師範&師範代&次女の3人での食卓。ワインは、昨日は高級ワインとガッツリ稽古をつけたので、本日はビシッと普段着ワインに戻していきます
・・・ていうか昔「普段着わいんクラブ物語」というブログがあったんだけど、お元気ですかね?
良い名前だと思うな、普段着ワイン。卑下する感じが無くて。
閑話休題、選んだワインはタカムラワインハウスの安スパークリングセットからの最後の1本です。
品種はトレッビアーノ種とのこと。
このショップ専用の銘柄らしく、紹介ページには『超お気軽スパークリング・ワイン♪』とか『クールなラベルで、ボトルは軽め』とか、
褒めているだか貶しているんだか不明な説明が書かれていてなかなか趣深いです。
抜染する時にボトルを手に持ってわかったけど、たしかにボトルは軽めです。底の凹みも小さく、多分ガス圧が低いのだと想像されます。
コルクを抜く際にも自力で浮いてこないので、やっぱりガス圧は低そうです。
グラスに注いで色と泡を確認、色は結構しっかりしたレモン色ですが、泡はショボショボですね。
香りは、柑橘類の爽やかさと白い花の柔らかな香り。複雑さはありませんが、この値段ですからこれくらい香れば合格です。
口に含むと、やっぱり泡は弱いです。フリッツァンテかよ!ってくらいです。
味わいは、甘さしっかりで白桃の風味。これが意外と悪く無いんだな。
昨日頂いた熟成ドン・ペリニョンと比べると100倍くらいの値段の差がありそうですが、
これはこれでアリなんですよ。気軽にキューっと楽しむ泡。
でも、チューハイなんかよりは絶対飲み応えあります。ストロング系よりアルコール度数ありますからね。
ただ、手巻き寿司にはもっと甘さを控えた泡の方が良かったかも知れません。
点数 | 70点 |
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リンク |
辛口 スパークリングワイン 気軽に楽しめる 得々泡 5本 セット 4,370円 La Valle Cuvee Brut N.V. [Togni] 1,018円 |
本日は、ツイッターの飲み友だちとワイン会。タイトルは
『アタラクシアはムルソー1erと競えるのか?!世界のプレステージシャルドネの会』
・・・長ぇよ。
お店は、地下鉄蔵前駅のそばにあるビストロ・モンペリエというフレンチ・レストラン。
この場所で25年の老舗(なんと安ワイン道場の開設よりも前!)、元「アピシウス」副料理長がシェフとのことです。
三密にも配慮して、今回はこのお店を貸し切りで使わせて頂いております。
頂くワインのほとんどがムルソーと言う酔狂極まりない会、参加されたのは以下の10名の変人お友だちの皆さんです。
ソムリエたまごさん
TOKYO WINE GIRLさん
TZKさん
泡大将さん
仏さん
かしたくさん
澤村さん
Jimmyさん
TKさん(鍵アカゆえイニシャルで)
安ワイン道場師範
それでははじまりはじまり!
名称 | Cuvée Dom Perignon 1990 キュヴェ・ドン・ペリニョン 1990 |
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生産者 | Moët et Chandon モエ・エ・シャンドン |
価格 | (Jimmyさんから) |
購入店 |
南アフリカのシャルドネとムルソーの会ですが、スタートはやっぱり泡モノ、それも良いオトナなんだからシャンパーニュですよね
・・・というわけでジミー・ペイジがお好きなJimmyさんが持参されたのは、泣く子も黙るキュヴェ・ドン・ペリニョン、知ってます?「ドンペリ」って呼ばれている高級スパークリングですよ。
それも、良年の呼び声高い1990年産。師範が就職で上京してきた年でもあり(この年がバース・ヴィンテージの方もちらほら)、感慨深いものがあります。
色はとてもキレイな琥珀色で、泡のボリュームはさすがに少な目ながら泡のキメの細かさは一級品です。
香りを嗅ぐと「あぁ黄金糖の香り!」ってなります。黄金糖に香りなんてあったかよ?って話ですが、そう感じたんだから仕方ありません。
口に含むと、高級な奈良漬のような熟成感とフルーツが溶け合った香りがブワーッ!と来ます。いやこりゃ師範もビックリです。
ほんのり香ばしさもあって、泡大将に「樽熟させてんすか?」と聞いたら『多分そうです』とのこと。
味わいも、酸味と甘味がどちらもしっかりしていて、飲み応え十分。仏様曰く『実はエロい修道女』らしいです。
いやー、ムルソーの会でいきなりこういうのが出るのは反則ですな。「ドンペリなんて名前だけ」と思っている御仁は考えを改めた方が良いです。
熟成したドンペリの凄さを体験させて頂きました。
点数 | 91点 |
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師範ってば食い意地(飲み意地か)が張っているもんだから、 乾杯で出された泡なんてキューっと飲んじゃうわけですよ。 ところがどっこい皆さんにおかれましてはずーっとグラスに残していて、香りの変化なんかを楽しんでおられるわけです。 いや最初に言ってよ~そういうこと!・・・って最年長の師範がそんな教えを乞うてどうするよ、って話ではありますが。
名称 | Ataraxia Chardonnay 2015 アタラクシア シャルドネ 2015 |
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生産者 | Ataraxia アタラクシア |
価格 | (ソムリエたまごさんから) |
購入店 |
今回、そもそもコトの発端は、このワインを持参されたソムたま(ソムリエたまご)さんが、
『アタラクシアのシャルドネって、南アフリカ産なのにムルソーっぽいっていうけどホントかよ?』と疑問を呈されたことに始まります。
「じゃぁ検証してみましょうか」ということで、酔狂な皆さんがそれぞれ比較になりそうなムルソー他を持参された、という次第。
世の中、何がきっかけで何が起こるか判りませんな。
ちなみにアタラクシアはピノ・ノワールの2015年産と2年前に稽古しております。
色は、どちらかというと薄めに感じるレモン色です。
香りは樽由来のバニラっぽさはもちろんありますが、高級セメダインのような揮発性の香りがあって、コッテリというより華やかな香りです。
味わいは、色の印象を覆す濃さがあります。ナニコレ美味い!って感じです。
まだ白の1本目なので、このアタラクシアがムルソーに似ているのかどうかはこの時点では不明ですが、
トーキョーワインガールさん曰く『ムルソーというより、ピュリニーやシャサーニュ』っぽいそうです。
そう言われると師範もそういう気がしていました。人の意見は素直に聞き入れる、なだらかな性格の師範です。
点数 | 86点 |
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名称 | Paul Cluver "Seven Flags" Chardonnay 2015 ポール・クルーヴァー "セブン・フラッグス" シャルドネ 2015 |
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生産者 | Paul Cluver ポール・クルーヴァー |
価格 | (澤村さんから) |
購入店 |
『アタラクシアがあるならば』ということで南アフリカ・マニアの澤村さんが持参されたのが、
こちらも名門造り手「ポール・クルーヴァー」のフラッグシップ銘柄である「セブン・フラッグス」。
同銘柄のピノ・ノワールとはつい先日師範の誕生日祝いの席で稽古しております。
ピノはめっちゃ美味しかったので、シャルドネにももちろん大期待しておりました。
色は、アタラクシアよりも若干濃くて、レモン色と黄金色の中間くらいの色調です。
香りは・・・アタラクシアと同じです、ってか同じにしか感じられませんでした。
この時点で師範はアセったね、このあとズラズラーッとムルソーが出てくるわけだけど、全部「同じです」だったらどうしよう、と。
ただ、味わいには若干の違いが感じられて、アタラクシアと比べるとややこちらの方が甘味がしっかりして、ずしりとした質量を感じました。
僅かな差ではありますが、個人的な好き嫌いで言ったらアタラクシアに軍配かなぁ。
ムルソーっぽいといえばこちらの方がムルソーっぽくはあるように思えたので、選択としては非常にナイスだったと思います。
点数 | 84点 |
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名称 | Meursault-Charmes Premier Cru 2013 ムルソー・シャルム プルミエ・クリュ 2013 |
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生産者 | Louis Latour ルイ・ラトゥール |
価格 | (東京ワインガールさんから) |
購入店 |
このワインは、Youtubeで丁寧なワインの解説動画を公開されている「東京ワインガール」さんが持参されたもの。
女史のYoutubeチャンネルはコチラです。
ソムリエ試験やワインエキスパート試験を受けようとお考えの方には大変参考になると思います
・・・って、「安ワイン道場」の読者にそういう方はあまりいらっしゃらないとも思いますけどね。
ちなみに畑は名門一級畑のムルソー・シャルム、造り手はムルソーのみならずブルゴーニュ全体でワイン造りを手掛ける「ルイ・ラトゥール」です。
色は、前の2本と比較すると、セブン・フラッグスに近い、やや黄金色っぽさと照りのある外観でした。
「また香りが同じに感じられたらどうしよう・・・」と恐る恐る鼻を近づけると、明らかに違います。
なんというか、花の香りというか、テクニックではない葡萄本来の華やかさというか、そういうのがパーッと来ました。いやー、良い香りっすね。
味わいは、そんなに甘いわけじゃないけど、どことなくソーテルヌっぽい雰囲気を感じました。
畑の場所的に貴腐が入るようなところではないらしいんですけど、そう感じたんだから仕方ありません。
誤解を恐れず申し上げますと、やっぱりムルソーはムルソーですわ。
良い悪いは別にして、南アフリカのシャルドネとは別物です・・・とまだ1本目なのに判ったようなことを言っております。
ちなみに今回の白の中では師範的はコレがNo.2でした。
点数 | 90点 |
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一皿目の料理はコレです。
キノコのテリーヌとホタテのテリーヌ フォアグラ添え シャンティソース
写真では見えてませんが、インゲンやそら豆の付け合わせも盛りだくさんで、一皿目からボリュームたっぷりです。
濃い系のシャルドネに合わせるには鉄板の料理ですね。さすがでございます&大変美味しゅうございました。
名称 | Meursault 2017 ムルソー 2017 |
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生産者 | Dom. Roulot ドメーヌ・ルーロ |
価格 | (仏さんから) |
購入店 |
今回このためにわざわざ遠方より参加して頂いた仏様(別に冥土からお見えになったわけではありません)が持参されたのは、
超名門造り手「ドメーヌ・ルーロ」の村名ムルソー。
この造り手は初めてです。それもそのはず、村名っつったって尋常な値段じゃないのよね(気になる方はググって下さい)。
そういうワインが飲めるなんて、長生きはするものですな。仏になるにはまだ早いです。
仏様にお持ち頂いた超名門なので、正座して稽古させて頂きました(嘘)。色は薄め、アタラクシアに近い色調です。
香りは、鼻で嗅ぐ分にはおとなしめ、名門は奥ゆかしいのかな。
でも口に含むとしっかりした香りを感じます。何の香りか例えるのが難しいんですが、自分のメモには「日本ワインのロゼの香り」と書かれています。
いやロゼの香りと言われましても・・・ですが、そう感じたみたいだから仕方ありません。
味わいは、酸味しっかりでカチッとした味わい。今回の中では一番若いワインなのだな、ということを改めて感じます。
ソムたまさん曰く『寒くてスキニーなムルソー』だそうです。
仏様はガッカリされていましたが、師範は「上手いこと言うなぁ」と感心しておりました。
そうそう、なんとなく北欧の風を想わせるワインなんですよ。北欧には乗り継ぎ以外で行ったことはありませんが。
点数 | 82点 |
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名称 | Meursault-Blagny Premier Cru 2016 ムルソー・ブラニー プルミエ・クリュ 2016 |
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生産者 | Dom. Matrot (Thierry et Pascale Matrot) ドメーヌ・マトロ (ティエリー・エ・パスカル・マトロ) |
価格 | (かしたくさんから) |
購入店 |
かしたくさんは今回2本ご持参されております。そのうちの一本目は、これまたムルソーでは超有名な造り手の「ドメーヌ・マトロ」。
道場ではここのシャルムとは20年前に稽古したりしております。
もちろんその時もワイン会ですね。こういう機会があると、「この銘醸ワイン稽古したことがある!」ってのが増えて、道場に箔が付くってもんであります。
色は、どことなく緑色っぽさが残る若い色合いだったように思います。
香りは非常に特徴的。まず師範は「火薬の香りだ!」と思って、恐る恐る他の方のご発言を聞いていると「線香花火の香り」とか「フリンティ」とか聞こえて参ります。
ヨカッタ師範も同じ要素が感じられて、とホッとしました。そんな香りの向こうに、白桃やレモンのようなフルーツの香りもしっかりあります。
味わいは濃いっすね、わずかに炭酸のチリチリ感が残っていますが、それも含めて口腔内への刺激強めな味わいです。
大変個性的、これはこれで美味しいワインですけど「ムルソーらしくは無いですね」という意見が多かったようです。
仏様曰く『田舎の中学生の浴衣姿なワイン』だそうです。
さすがに凡人の師範にはその例えは良く理解できませんでしたけど、荒削りな美しさ、って感じですかね。
点数 | 85点 |
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二皿目の料理はコレです。
エスカルゴのパイ
やっぱりブルゴーニュやアルザスといえばエスカルゴっすよね。
陶器製のタコ焼き器みたいなので出されることはよくあるエスカルゴですが、
今回はパイに包まれているので、より味わいが濃厚です。
磯臭さのない柔らかなサザエ、って感じですね。ムルソーに合わせるメニューとしては秀逸だと思います。
名称 | Meursault Perrieres 2013 ムルソー・ぺリエール 2013 |
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生産者 | Dom. Albert Grivault ドメーヌ・アルベール・グリヴォ |
価格 | 13,750円 |
購入店 | アルベルワインショップ |
師範も今回2本持参しております。そのうちの1本がコレ、ムルソーのご意見番「アルヴェール・グリヴォー」による有名畑「ぺリエール」の2013年産。
これは師範が選んだってわけじゃなくて、今回の幹事役であるTZK氏から『調達して頂けませんか!』と持ち掛けられたもの。
並みいる銘醸畑が揃う中、ぺリエールだけが無かったのね。
もう一本のグット・ドールが他より明らかにお手軽価格でもあるし、
当然のように師範が最年長でもあるので(なので「欲しいのがあったら言ってね」と伝えてありました)、喜んで用意させて頂きました。
ちなみにこの銘柄とは2011年産を含め過去3度ほど稽古しております。
外観は照りのある熟れたレモンの皮の色、香りはリンゴとハチミツとバニラ、そして若干の花火。
味わいはしっかりといた濃さがあるけど重すぎない絶妙なバランス。
師範の印象的には前のルイ・ラトゥール含めこういうのが「ザ・ムルソー」な気がするわけですな。
イメージのど真ん中です。
今回改めていろいろなムルソーと稽古してみると、意外とムルソーってミネラル感があって、造り手や畑によって相当なばらつきがあって、
一言では語れない気がして参ります。今後は安易に「ムルソーっぽい」なんて言っちゃダメですな。
ともあれこのワイン、皆様も気に入って頂けたようでなによりでございました。
点数 | 88点 |
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リンク |
Meursault 1er Cru Perrieres 2013 [Albert Grivault] 13,750円 |
名称 | Meursault-Goutte-d'Or Premier Cru 2010 ムルソー・グット・ドール プルミエ・クリュ 2010 |
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生産者 | Dom. Coche-Bizouard (Fabien Coche) ドメーヌ・コシュ・ビズアール (ファビアン・コシュ) |
価格 | 5,334円 |
購入店 | ヴェリタス |
師範から提供したもう1本のムルソー1級畑がコレ、
超名門「コシュ・デュリ」の親戚筋に当たるらしい「コシュ・ビズアール」のムルソー、畑はグット・ドール、和訳すると「黄金の雫」ですな。
この銘柄の2005年産とは7年前に稽古済み、大変にムルソーらしいムルソーだということで2010年産をそのすぐ後に購入したもの。
当時の販売価格だと5,000円ちょっとだったんだけど、今は当然そんな値段じゃ買えないでしょうね。
色はやや赤みがあって、赤銅色を薄めたような感じの色合いです。
香りはちょっとビックリ、というかかなりビックリしました。というのもバリッバリの熟成香があるんですな。
2010年なので10年前のワインではあるんですが、購入してから6年、ここまで熟成しているとは想像しておりませんでした。
味わいも、香りの印象通り高菜の古漬けみたいな感じと、リンゴ飴のようなフルーティさが混在しています。熟成シャルドネ感ハンパ無いです。
道場の赤用セラーの設定温度は13度、その一番下に鎮座していたので、道場で熟成を早めたってことは無いと思うんですけど、現実的にはかなり熟成の進んだムルソーでした。
今回参加されている方はシャンパーニュ・フリークな方が多いので、「熟成シャンパーニュみたい」「セロスとか」なんて言われてました。なるほどねぇ。
この熟成感をポジティブに捉えるかネガティブに捉えるか(師範はやや後者)で評価の分かれるワインだったように思います。
点数 | 83点 |
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三皿目の料理はコレです。
スズキのポワレ アーティチョークとフランス産ゴボウのブールフォンデュ
皮目はカリっと、中はシットリに焼き上げられた肉厚のスズキ。
臭みが全くないので、外洋のスズキでしょう・・・なんてことを釣り人であるかしたくさんが仰ってました。
そして「スズキなんて河口でバンバン釣れるよ」というご意見も。
いやいやいや、ヘッポコ釣り人の師範は過去数えるくらいしかスズキ(というかフッコ)を釣ったことなんてないです。
・・・んな戯言は置いといて、バターの香り豊かな料理で、これまたムルソーにピッタリでしたよ。
名称 | Meursault 1er Cru "Les Charmes" 2005 ムルソー プルミエ・クリュ "レ・シャルム" 2005 |
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生産者 | Nicolas Potel 二コラ・ポテル |
価格 | (かしたくさんから) |
購入店 |
かしたくさんが持参されたもう1本がこれ、3本目のルイ・ラトゥールと同じく三大一級畑のひとつ「シャルム」。
造り手は、所有していたドメーヌを自分の名前ごと買われちゃった悲運の二コラ・ポテル。
ヴィンテージは今回のラインナップの中で一番年季の入った2005年産です。
一番古いワインですから、色は一番濃いと思ったんですが結果はさにあらず、前のコシュ・ビズアールよりもはるかに若い感じの色合いです。
香りも若いのね。熟成感はそれほどなくて、柑橘系の爽やかさとナッツの香ばしさが主体に感じられます。
味わいも若いのよ。ムルソーっぽいボリューム感と酸味のカッチリ感がしっかりあって、凡そ15年前のワインとは思えない雰囲気です。
前のコシュ・ビズアールと並べて出して、こっちの方が年齢が上であることを言い当てられる人は、プロでも少ないでしょうね・・・というか無理だと思われます。
畑の格の違いかなぁ、熟成の先にどうなるかってのは判らんものですな。
よく雑誌や評論家が「飲み頃はいつ」なんてのを書いていますが、あれもきっと当てずっぽうだよな。
点数 | 85点 |
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名称 | Meursault Premier Cru "Genevriéres" 2011 ムルソー プルミエ・クリュ "ジュヌヴリエール" 2011 |
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生産者 | Dom Bouchard Pére & Fils ドメーヌ・ブシャール・ペール&フィス |
価格 | (TZKさんから) |
購入店 |
今回の幹事であるTZKさんが持参されたムルソーは、大手ブシャール家による著名畑ジュヌヴリエール(ぺリエール、シャルム、ジュヌヴリエールが三大一級畑らしいです)。
TZKさんには会場の手配からグラスの用意、事前のボトル準備に至るまでいろいろとお世話になっております。
こういう幹事役って面倒なんだよねぇ。最初師範に振られたんだけど、ポイっと放り投げちゃいました。受けて頂きありがとうございます!
メモの方もだいぶ怪しくなって来ておりますが、それでもいつもと違ってちゃんと残してはいる点は褒めてあげたいです。
多分、「書いておかなきゃ絶対判らなくなる」という恐怖心があったんでしょうね。そのメモをそのまま書き写しますと
「色若い メロン ミネラル 青っぽい 火薬」
だそうです。多分特徴的なのはメロンだな。それは他のワインのところでは書いていないからね。
・・・と、師範のポンコツ具合のカミングアウトみたいになっちゃってますが、印象としては大変美味しいムルソーでしたよ。
大手だと裾モノで稼いで上の方はガンガンにコストを掛ける、ってことが出来るんだろうなぁ、なんてことを考えておりました。
点数 | 89点 |
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四皿目の料理はコレです。かなりおなかいっぱいです。
ホロホロ鳥のムース セップ茸のソース
嬉し恥ずかしホロホロ鳥!いつ食べて以来ですかね~、もしかすると初めてかも(でもきっと忘れているだけかも)。
白しかないワイン会の肉料理としてはとても良く考えられた食材だと思います。
そして今回のソースはいずれもバターがたっぷり使われていました。ムルソーとの相性が考えられていますね~
名称 | Meursault "Clos de La Barre" 2009 ムルソー "クロ・ド・ラ・バール" 2009 |
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生産者 | Dom. Des Comtes Lafon ドメーヌ・デ・コント・ラフォン |
価格 | (泡大将から) |
購入店 |
今回のメインのワインがコレ、亀戸のシャンパーニュ・スタンド「デゴルジュマン」のオーナーである泡大将に持参頂いた、泣く子も黙る超名門造り手「コント・ラフォン」のムルソー。
そんなの当然飲んだこと無いよねぇ~と思いつつ過去を検索すると、なんと1997年の村名は稽古しておりました。
それも驚くような高得点。期待するなって方が無理って話であります。
それでね、やっぱり美味いのよコント・ラフォンは。他のほとんどは1級格付け畑、これは村名格なんだけど、「そんなん関係ねぇ」ってくらいに美味い。
圧倒的な香りの迫力とまとまり、適度な熟成感、しっかりした味わい。これまで出てきたムルソーの良い所を集めて1本にまとめました!って感じ。
ムルソーと言えばやっぱりこの雰囲気ですよ。
ってかウチは「安ワイン道場」ですから、読者な皆様におかれましてはどちらかというとこういう「高級ワイン礼賛」ではなくて、
「残念でした~w」ってのを期待されていると思うけど、
やっぱり美味いもんは美味いです。資本主義経済、値段は正直です。こういう世界を垣間見られるチャンスを与えて頂いたことに感謝です。
点数 | 93点 |
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名称 | Kongsgaard Chardonnay 2016 コングスガード シャルドネ 2016 |
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生産者 | Kongsgaard Wine コングスガード・ワイン |
価格 | (TKさんから) |
購入店 |
今回、基本的には「ムルソーの会」ではあるのですが、比較対象が無いと本質を捉えづらいだろう、ということを考慮して頂いてか、
TKさんに持参されたのはカリフォルニアのコングスガード。
ナパ・ヴァレーの名門で、日本に入ってきてもすぐ売り切れてしまう、という人気アイテムのようですな。
ムルソー(&南アフリカ)と比較するのに、とてもふさわしい1本だと思います。
バリバリのカリフォルニア・シャルドネということで、めっちゃ濃いワインを想像しましたが、色に関してはこれまでのワインと同じ感じ、レモン色から黄金色な感じの濃さです。
でも香りはバリバリ。いわゆる昔ながらのカリ・シャル的な「スコッチ・ウィスキーかよ!」ってな樽の強さがあるわけではありませんが、
果実と樽とがバランスを取りながら凄いボリュームで香ってきます。
味はもっとバリッバリ。これまでのワインと比べると、明らかに糖度が高いですね。アルコール度数も高くて、ズシリと重い飲み応えです。
暴力的なまでに濃いワインですが、こういうワイン会みたいな「ちょっとずつ」の会だと非常に映えますね。
一人で一本だと厳しいかもしれません。それにしても米国の凄いワインってのはやっぱり期待を裏切らないな。ちゃんと凄いっす。
点数 | 87点 |
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デザートはコレです。
カスタードプリンとアップルパイ
デザートまでムルソーとの相性が考えられていたように思います。
この頃は一通り飲み終わって、残っている分を皆さん好き好きに飲んでいましたが、決してデザートの甘さが気になるって感じではありませんでした。
なかなか白ワインをデザートに合わせるってことしないんだけど、案外違和感無いんですね。
名称 | Château Rieussec 1985 シャトー・リューセック 1985 |
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生産者 | Ch. Rieussec シャトー・リューセック |
価格 | (TZKさんから) |
購入店 |
当初予定にないデザートワインを、TZKさんから出して頂きました。
ソーテルヌの格付け第1級、シャトー・リューセックの1985年産です。
いやはやありがたい話です。
・・・と、ありがたい話ではあったわけですが、このワインが出されたのがもう終電のちょっと前。じっくり楽しむ余裕もなく、
クイッ!と一気飲みよろしく飲み干してしまいましたんで、ちゃんとしたコメントはできません。
いやじっくり楽しんだところでちゃんとしたコメントなんて出来ないんですけどね。
一言だけ印象を記しておくと、「やっぱり熟成したソーテルヌは別格」ですな。
違うシャトーだけど、実は道場にも1本あるのよ。でもこれがなかなか開け時が無いのね。
早く道場で宴会ができるような世の中にならないかなぁ。
点数 | ??点 |
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更に続きがあって、幹事のTZKさんと、ほぼ準幹事みたいにご活躍だった泡大将のお誕生日が近い、ということで、
デザート以外にソムたまさんがお誕生ケーキを準備されていました。
良いですねぇ~。そういう気づかいが出来る人は好かれますよ、ホント。
そんな感じのワイン会。持ち込み料なども含めた会費は一人15,000円でした。
最初は「全部いっしょに感じられちゃうんじゃないか」とビクビクでしたが、
こうやって比較して頂くと師範みたいなヘッポコでも違いを感じ取ることができましたよ。
そしてハズレが1本も無いのは、こういう持ち寄りワイン会では珍しいかもです。
・・・というわけで、お値段以上に楽しめましたワイン会、機会がありましたらまた参加させて頂ければ幸甚です。
プレミアムフライデーなので渡世の生業は早めに店じまいしてビールをプシュ!っと。
プレミアム(しつこい)なので銘柄は「琥珀ヱビス プレミアムアンバー」、量多めの500ml缶。
ブルゴーニュグラスで頂きました。
色は、その名の通りアンバーっぽさ全開の琥珀色。泡のキメも細かくてナイスです。
香りにちょっとカラメルっぽい甘く焦げた雰囲気があって、外観の印象通りなんとなくメープルシロップを想わせる雰囲気です。
もちろん味は甘く無いですけどね。思いのほか苦味しっかりの味わいです。
美味いっすよ。でもナンだな。美味いけどコレは秋に飲むビールだな。紅葉とか眺めながらチビチビ飲みたいよね。早く涼しくなぁれ!
名称 | Coron Pére & Fils Pinot Noir 2018 コロン・ペール&フィス ピノ・ノワール 2018 |
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生産者 | Coron Pére & Fils コロン・ペール&フィス |
価格 | 1,115円 |
購入店 | ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店 |
プレミアム・フライデーなのでワインもプレミアム・・・にはいたしません。
というのも明日ゴッツいプレミアムなワインと集中稽古する予定なので、本日は普段通りの稽古をしたく、選んだのは1,000円ちょっとの南仏のピノ・ノワール。
ショップによれば老舗ブル蔵が南仏で造るワインらしいです。知らない造り手だけど。
本日の料理が鶏ムネのカツレツ、ニラ餃子、自家製ピクルスという淡い感じの料理なので、ワインもそれに合いそうなものを選んだ次第です。
色は、ブルゴーニュだとしたらかなり南、シャロネーズあたりな感じがする濃いめの赤紫色です。
香りは、いかにも南仏のピノ・ノワールです。師範レベルでもブルゴーニュとは違うことが明らかに判ります。
青梅や若いプラムのような青さを感じる香りにハーブのような爽やかな雰囲気と若干の野暮ったさも加わって、「青い果実」な雰囲気です。
味わいは、渋味カッチリ酸味がしっかりで甘さ控えめ、ピノ・ノワールとしてはかなり野性味あふれるバランス。
それに若いからか全体に固い印象がありますが、それは想定内とすべきでしょう。
元気いっぱいヤンチャな南仏のピノ!って感じですね。
同じ出費をするのであれば、ブルゴーニュに拘って薄っぺらな底辺のACブルを掴むより、イキイキした感じのコチラを支持します。
ホントはあと数年置いて、固さが取れればもっと良くなる気がするけど、このクラスにそこまで求めるのはちょっとクレクレが過ぎますね。
点数 | 72点 |
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リンク |
Coron Pere & Fils Pinot Noir 2018 1,240円 |
本日の食前酒は、漬けて二月半のジューンベリー酒。
下の方の実はまだピンク色を呈しているけど、空気に近い上の方は既にドドメ色。
液体も、透けて見える下の方はピンクだけどグラスに注いだら琥珀色、液体中の酸化の度合いが一様ではないことが見てわかります。
飲むと、香りはジューンベリーらしい駄菓子のような華やかさが依然としてあるんだけど、やっぱり酸が足りないなぁ。
梅酒って梅の酸があるから美味いのかもね。
・・・ってかもう実は取り出すべき?教えてエラい人!
名称 | Feteasca "vin de colectie" 1990 フェテアスカ "ヴァン・ド・コレクティ" 1990 |
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生産者 | Milestii Mici ミレスティ・ミチ |
価格 | 1,000円 (700ml) |
購入店 | ビックカメラ ラゾーナ川崎店 |
ツイッターのタイムラインをボヤーっと見ていると、先週あたりから「とっても古いモルドバ産のワインがビックカメラで投げ売られ中」、という情報をキャッチしました。
お値段なんと1本税込み1,000円ポッキリ。そういうのは是非とも稽古してみたい安ワイン道場師範としましては、
週末土曜に歩いて川崎のビックカメラまで出向いて、無事ゲットした次第です(もっと古いリースリングはありませんでした)。
収穫は1990年、瓶詰めは1998年とのことです。
こういう「旬のネタ」は旬のうちに消費すべきと思い、寝かせは足りないかも知れませんが、本日の稽古相手に選ばさせて頂きました。
ちなみに合わせる料理の調理担当は師範で、棒棒鶏(w/丸美屋)、刺身(カツオ、マダイ)、椎茸と海藻のスープ、豆苗のガーリック炒めです。
コルクが弱そうなので慎重に抜栓。キャップシールは贅沢に蜜蝋ですが、コルク自体は30mmととても短い屑コルクの集成品です。見掛け倒しだなぁ、と思うところはありますが、
天然コルクではないので途中で折れる心配が無いのは不幸中の幸いです。
グラスに注いで、色はやや濃いめの黄金色。でも、「琥珀色」とか「赤銅色」みたいな強い熟成を感じるものでは無くて、「ちょっと濃いめですかね」くらいの感じではあります。
香りは、思っていたよりマトモです・・・なんて書くと語弊がありそうですが、もっと「熟成キッツ―!」ってのを想像していたのね。
でも実際はそれほどでもなくて、5割がシェリーっぽいヒネ感、3割が辛うじて黄桃のようなフルーツ、2割が田舎のトイレです。
味わいは・・・ほぼドライアウトしています。甘さは皆無(糖度はなんと5.1)、酸のレベルはph3.4とそれほどでもないんだけど、妙に酸っぱく感じます。
そして、埃を被った田舎の蔵のような風味が口の中に広がって、それが結構長い余韻を残す、そんな感じです。
安さのヒミツは内容にアリ、これはちょっとキツイな。「安ワイン博愛主義者」を自任していて、大抵のワインは美味しいと思って頂くことにしているだけど、
このワインは全く師範の口には会いませんでした。でも、流しに飲ませちゃイケマセン、後半はカシスリキュールを加えて氷を入れて、
「なんちゃってキール風カクテル」にして飲み干しました。
・・・というわけで、師範にとっては全く嗜好に合わないワインだったんですが、
こういう自然派チックなワインがコッテコテに熟成した風味が好きな方もいらっしゃるような気がします。
まだビックカメラで売られていたら、怖いモノ見たさでお買い求め頂くのをお止めするつもりはありません。
点数 | 39点 |
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急に秋らしくなった本日の食前酒は、キリンの「秋味」。
ここ数日の猛暑の時に買ったので「このクソ暑さで秋てwww」なんて気分で買いました。
しっかりめの色合いとしっかりめの味わいは秋らしいんだけど、香りは別に普通なんだよな。
とりわけ美味しいってわけでじゃないけど、この季節になると飲みたくなる銘柄ではあります。
この手の秋限定ビール、だんだん発売が早くなってきている気がしたので、
「秋味」の過去の発売日をキリンのニュースリリースから調べました。
それが左のグラフです。他社は調べてませんけど各社競争しているんでしょうね。
ボージョレ・ヌーヴォーみたく「秋ビール解禁日」を決めて業界で盛り上げてはどうっすかね?
名称 | Vessier "Cuvée Découverte" Brut N.V. ヴェシエ "キュヴェ・デクーヴェルト" ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Franck Vessier (Poilvert Jacques) フランク・ヴェシエ (ポワルヴェール・ジャック) |
価格 | 2,123円 |
購入店 | タカムラ ワインハウス |
本日の夕食は、枝豆(だだ茶豆)、鶏むねの甘辛ソテー、砂肝のガーリック炒め&胡麻和え、鶏レバーの甘辛煮、空心菜のガーリック炒め、フルーツトマト(アメーラ)。
ワインは、何がお祝い事があるわけでもないけどシャンパーニュを開けました。なんだか飲みたくなったんですよ、シャンパーニュ(みんなツイッターが悪い)。
とはいえ「安ワイン道場」ですから、選んだのはもちろん税別1,000円台の安シャンパーニュです。
「タカムラ ワインハウス」が輸入している銘柄で、なんとも安っぽい感じのラベルデザインではありますが、フランスTGVのファーストクラスでも出されているシャンパーニュらしいです。
ラベルをよく見ると、造り手に"Poilvert Jacques"の名があります。「なんだ、君か!」ってな親近感を覚えつつ稽古スタートです。
色はやや濃いめの黄金色、泡立ちも細かくて安っぽい感じは微塵もありません。
香りは、注ぐそばから感じられる焼きリンゴの香り。加えて、バゲットの皮みたいな香ばしい香りもパーッと。
やっぱシャンパーニュといえばこの香りですよ!とニンマリします。
味わいは、甘さ控えめ酸味しっかりだけど、熟成感があって落ち着きのある味わい。ちゃんと美味いです。
シャンパーニュというブランドの凄いところは、安いヤツでも大ハズシすることはまずない、という点ですな。
この値段でもホントちゃんとしています。そして、師範的にはこの銘柄とポワルヴェール・ジャックの見分けはつきません。
ほぼ中身は同じじゃないか、と睨んでいます。
でも、この品質をそんなに大量に出せるポワルヴェール・ジャック、安ワイン者の救世主ですな。
点数 | 81点 |
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Vessier "Cuvee Decouverte" Brut N.V. 2,123円 |
名称 | Rosso di Montepulciano 2017 ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ 2017 |
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生産者 | De'Ricci デリッチ |
価格 | 1,771円 (単品価格:3,850円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
本日の夕食は、豚スペアリブの照り焼き、ラタトウィユ、主食は長女がバイト先から貰ってきたパン。
暑い一日だったけど、やっぱりこういう料理に合わせるにはしっかりめの赤でしょう、ということで選んだのが
"Cave de L Naotaka"の「極上イタリアワイン6本セット」 税送料込み8,250円から、トスカーナ産の赤。品種はサンジョヴェーゼ100%です。
これまでこのセットからは3本稽古していて、3本ともアタリ。当然このワインにも期待させて頂きます。
色は、サンジョヴェーゼらしい赤みのある紫色。清澄度が高く、大きめのグラスでも向こうが透けて見えます。
香りのボリュームはややおとなしめ。スワリングすると、サンジョヴェーゼらしいスミレのようなしっとりした花の香り、それにハーブの香りが感じられます。
ベリーとかバニラとかそういうのはあまりなくて、シンプル&ピュアな感じです。
味わいも、香りをそのまま液体化したようなピュアな感じ。渋味控えめ、ほんのり甘くて酸味もそこそこ。
雰囲気は違いますが、ある種ピノ・ノワールに求めるような軽さの妙が感じられます。
時間が経つと香りも徐々に開いてきます。自然派ワインってわけじゃないだろうけど、なんとなくそういう雰囲気の「カラダに染み入る」感じの美味しさです。
ネガティブな言い方ではなく「軽い赤」ですな。肉のみならずいろんな料理に合わせやすいと思います。
そして、好意的に解釈すると今回のセットは「夏向きの赤を揃えました」って感じにも取れます。
ちなみに師範は、「ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ」と「ロッソ・ディ・モンタルチーノ」の違いが全く分かりません。
中身以前に、ラベル見て5秒後にはどっちだったかすぐ分からなくなります。なんとかしてください>イタリアの偉い人
点数 | 78点 |
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極上イタリアワイン6本セット 11弾 8,250円 (今はセットにこのワインは含まれていません) Rosso di Montepulciano 2018 [De'Ricci] 3,850円 |
名称 | Menuts 2016 メニュ 2016 |
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生産者 | Pierre Riviére ピエール・リヴィエール |
価格 | 998円 |
購入店 | コストコ 金沢シーサイド倉庫店 |
本日の夕食は、野菜たっぷりのプルコギ、塩だれキャベツ。
ワインは、先月再加入したコストコで調達したボルドー産の赤。
この銘柄って、だいたい市場では1,000円台後半で売られているイメージがあるんだけど、
コストコでの買値はなんと三ケタ税込み998円。
安いよね。インポーターが「コストコホールセールジャパン」であれば他所より安いのも納得だけど、
そうじゃなくて日本のインポーターなんだよね。どういうカラクリなんだろ?
色は、ボルドーらしい青みの深い濃紫色。ネットリ感もあって、凡そ3桁の安ボルドーとは思えない外観です。
香りも立派なものですよ。カシスのような濃いベリーの香りに、消し炭のような煙たさ、それに針葉樹っぽい芳香。
教科書的なボルドー赤の香りです。
味わいは、渋味かっちり酸味もしっかり。甘味少なめな上に前の2つが『俺が!オレが!!』って主張するんで、
とても固い印象を受けます。
いや3桁の2016年産がまだ固いって・・・というか固いから3桁なのかな?
でも、2019年の「ジルベール&ガイヤール」で金賞を取っているらしいんですわ。
もう少し置いとけば2,000円くらいしてもおかしくないのに、現金化を急いだのかしら・・・というワインでした。
この値段で見かけたら買いですよ。
点数 | 76点 |
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名称 | Muscadet Sèvre et Maine Sur Lie 2018 ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー 2018 |
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生産者 | Dom. La Bazillère ドメーヌ・ラ・バジレル |
価格 | 911円 |
購入店 | タカムラ ワインハウス |
水曜日の料理当番は師範で、メニューは刺身(カツオ、マダイ、柳ダコ)、焼き塩サバ、キュウリとワカメとタコの酢の物、豆苗のガーリック炒め。
さっぱりした白が良かろうとチョイスしたのがミュスカデ。
リアルワインガイドの旨安大賞を受賞した銘柄で、最近ツイッターでもフォローしている方が高評価されているのを目にしたので、
「こりゃ間違いないはず」と自信満々で稽古開始です。
色は、非常に薄い麦わら色。粘性は低くサラッとしています・・・っていうかコッテリしたミュスカデってあまり見たことがありません。
香りは弱め、レモンに加えて酢橘っぽい和柑橘のような香りがします。ブラインドで出されたら「甲州ですな」と答えるでしょう。
味わいは、ミュスカデらしくキューっと口を絞るような酸味が・・・来ないのね。どちらかというと旨味が主体で味わいも甲州っぽいです。
pHを測定すると3.3、そんなに酸が緩いわけでもなさそうだけど、イメージの中のミュスカデとのギャップがあるみたいです。
食事のじゃまをしない、ニュートラルな香りと味わいの白ワインです。
3桁のワインとしては十分な内容ではあります。でも正直これが「旨安大賞」かぁ、と首を傾げちゃいますな。
ちなみに「ジルベール・エ・ガイヤール」も金賞受賞らしいので、本国での評価も高いようです。
そうなると嗜好の問題でしょうね。師範としてはもっと酸がしっかりして旨味を抑えた方が好みです・・・とか言いながら、
そういうのを飲むと「ペラペラで酸っぱすぎ笑」とか言ってそうですけど。
ちなみにリアルワインガイドには
『疾走感溢れる流れと切ないほどの余韻の幕切れ。若さ眩しい青春なミュスカデ。』
と書かれています。なんか凄いな、あたしにゃ書けねぇ。
点数 | 72点 |
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Muscadet Sevre et Maine Sur Lie 2018 [Dom. la Basillere] 911円 |
夏休み最終日、ブルーになりそうな気分を吹き飛ばすため、家族でフランス料理のランチ。
伺ったのは、横浜市南区永田北にあるラ・ルーヴルというお店。
道場からは車で10分くらい(車以外だとなかなかアクセス困難)、前回の訪店はもう3年前ですね。
今回注文したのは、前菜、スープ、メイン、デザート、お茶のマルシェコース。税込み3,200円。サービス料はかかりません。
前日に予約したのですが、この時間のお客さんは師範家だけだったようです。
前菜は、アワビとタコと生ハムのサラダ仕立て。ガラスの皿に盛られて涼しげな一皿です。
何かが凄い!って感じでは無いんですけど、素直に美味しいメニューですね。
そして、もちろんこの料理に合わせるのは白ワインです。
名称 | Les Grands Rochers Chardonnay 2018 レ・グラン・ロシェ シャルドネ 2018 |
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生産者 | Les Producteurs Réunis Foncalieu レ・プロデュクトゥール・レユニ・フォンカリュー |
価格 | 550円 (Glass) |
購入店 | ラ・ルーヴル |
ワインリストも見せて頂いて、4,000円くらいという比較的手ごろな値段からボトルワインが用意されてはいましたが、
さすがに昼からマル1本ってのもアレだような、という真人間的冷静さと、グラスワインが1杯550円という安さに惹かれて、グラスで注文することに。
白ワインの銘柄を聞いたら『南仏ラングドックの白です』とのことでしたが、
大手生産者グループ「フォンカリュー」のものですね。
20歳になった長女もちょっとだけ飲む(残念ながら母親に似てほぼ下戸です)、ということで2杯頂きました。
色は、結構しっかりした濃いめのレモン色が見て取れます。裏ラベルによると、『新樽を使用し9ヵ月熟成』とのことなので、焦がしの効いた樽由来の色と思われます。
香りは、トロピカルフルーツっぽい香りと、バニラの香り。いかにも南仏のシャルドネ的な雰囲気ですね。
味わいは、甘さと蜜っぽさと軽い苦み。南仏産ですがそこそこ酸味もあってバランスは悪くありません。
このワイン、レストランのグラスワインとしてはとても秀逸だと思います。裏ラベルによれば安定剤(CMC)が使われているようですが、
抜栓後ある程度の時間品質を保っていたい用途だとその方が良いのかも知れません。
もう1杯お代わりしたので、長女の飲み残し含めて2杯半頂きました。
点数 | 75点 |
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スープは、そら豆の冷製スープとコンソメのジュレ。 コースの一皿としてスープがあるお店って最近少なくなった気がしますが、 量もたっぷりで、自家製のパンと合わせて頂くと十分に一皿として成立します。 ただ、個人的にはワインと合わせるのは(液体と液体なので)どうも調子が合わないとも思います。
メインの料理は、牛タンの赤ワイン煮込み。赤ワイン煮込みはこのお店のスペシャリテみたいですね。
牛タンじゃ無くて牛ホホ肉のことも多いです。量もたっぷりで、付け合わせの野菜も香ばしくて、満足の一皿です。
この料理には、もちろん赤ワインを合わせないわけにはいかないでしょう。
名称 | Jean Balmont "Premium" Pinot Noir 2018 ジャン・バルモン "プレミアム" ピノ・ノワール 2018 |
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生産者 | Jean Balmont ジャン・バルモン |
価格 | 550円 (Glass) |
購入店 | ラ・ルーヴル |
赤ワインもグラスでお願いしたら、2種類のボトルを持ってきて頂きました。どちらも南仏で、品種はピノ・ノワールとシラーでした。
「もしかすると赤も2杯飲んじゃうかもだな」と考えて「ではまずはピノ・ノワールからお願いします」ということでこちらを注文(結果的にはシラーまでは頂きませんでした)。
ジャン・バルモンも南仏では有名な造り手ですね。こちらは抜栓したての状態で頂きました。
色は、ピノ・ノワールとしてはかなり濃いめの紫色です。
香りも、いわゆるブルゴーニュの雰囲気とは異なって、どちらかと言うとグルナッシュみたいな、イチゴの果実香に加えてやや青っぽい(青畳のような)雰囲気を感じます。
味わいはしっかりした甘味と渋味。こちらも南仏のピノらしい雰囲気ですね。
この銘柄も、レストランのグラスワインとしてはとても使いやすそうだと思いましたよ。
多分同じ値段でブルゴーニュのピノ・ノワールを用意するのは難しいでしょうし、出来てももっとずーっと軽いワインになっちゃいますから。
点数 | 73点 |
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デザートは、桃とイチジクと葡萄のコンポート、マンゴーとバニラのアイスクリーム。季節のフルーツがふんだんに使われていて、 こちらも量たっぷりで食べ応えがあります。
お茶は、エスプレッソを頂きました。子供たちは紅茶、師範代はコーヒーです。
ちゃんとお茶菓子も付くあたり、この段階で長々と話し込みたいマダム層にウケそうですね。
・・・という感じの夏休み最終日のランチ、お会計はコースが4人分で3,200円×4、それにグラスワインが4杯分で550円×4、
税込みでサービス料もかからず15,000円ポッキリでした。
こういう使い勝手の良いご近所のお店は末永く営業を続けて欲しいですね・・・なんてめったに伺わない師範家が言うのもおこがましいですが、超超微力ながら応援したいと思います。
名称 | Stellenrust "Old Bush Vine" Chenin Blanc 2018 ステレンラスト "オールド・ブッシュ・ヴァイン" シュナン・ブラン 2018 |
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生産者 | Stellenrust Wines ステレンラスト・ワインズ |
価格 | 3,135円 |
購入店 | アフリカー |
お昼をしっかり食べたので、夕食は軽くメニューは豚の冷しゃぶ、冷やしうどん。 ワインは、先月アフリカーさんを訪問した際に試飲して購入した、南アフリカ産のシュナン・ブラン。 ショップのサイトには丁寧なテクニカル・データが記載されているので、勝手ながら転記させて頂きます。
『低温でゆっくりブドウが生育する冷涼な畑。結果として、活き活きとした酸のあるワインに仕上がる。 早朝に収穫。1晩スキンコンタクト後、ブドウジュースは4-6年目の古い225Lのフレンチオークに入れて5ヶ月かけて天然発酵。 その後熟成し、トータルで7ヶ月樽に入っている。』
色は、普通に薄めのレモン色。樽熟させているとのことですが、古樽ゆえか色からはその雰囲気は伺えません。
ただ、粘性が高くネットリ感があるので、いわゆる普通の安ワインとは一線を画す外観です。
香りな「へぇ~、こんなシュナン・ブランもあるんだ!」とちょっとビックリします・・・ってビックリしたから買ったんですが。
ベースは、この品種らしいクチナシや沈丁花のような花の香りとパッション・フルーツのようなトロピカルな香りなんですが、
それにキッチリとビスケットのような樽の香ばしさが乗っています。しっかりとしているけど強すぎない樽香、そのバランスが絶妙です。
そういう香りってコッテリ系シャルドネにありがちなんで、甘めでバターリーな味わいを想像するんですが、
ところがどっこいギュッと締まった酸があるんですね。僅かに残るチリチリっとした炭酸、それに後味の苦味。
ボリュームはあるけどユルさの無いカチッとした味わいです。
享楽的な香りに対して抑制の効いた厳格な味わい、そのギャップが楽しいワインです。
南アフリカのシュナン・ブランって、どちらかというとサッパリした軽やかさを楽しむ品種だと思っていたんですが、こういうのもあるんですね。美味しくて面白いっす。
税別価格は3,000円以下、シュナン・ブランを師範と同じように捉えている安ワイン者な方には是非お試し頂きたいワインです
(税込み価格だと微妙に稽古範囲を超えるのには目を瞑りましょう)
点数 | 82点 |
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リンク |
Stellenrust "Old Bush Vine" Chenin Blanc 2018 3,135円 |
名称 | Cuma Organic "Winemaker's Selection" Malbec Rosé 2019 クマ オーガニック "ワインメーカーズ・セレクション" マルベック・ロゼ 2019 |
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生産者 | Cuma クマ |
価格 | 1,265円 |
購入店 | 葡萄屋 関内店 |
夏休みも残すところあと二日、本日は炎天下に散歩に行ったり、撮り溜めた映画を見たり、まぁダラダラした一日でした。
夕食は、久しぶりにお好み焼き。昨日の夕方に外で飲んでいたら案外過ごせる気温だったので、テラスにホットプレートを出して焼くことにしました。
当然みんなでテラスで焼きながら食べるのかなぁ、と思ったら、
家族で唯一の男性が外で焼いて、女性陣はエアコンの効いた屋内で食べるのだそうです(だそうです)
「まぁ世の中そんなもんさ」と気を取り直して稽古開始。色は「ピンク」としか言いようがないピンク色です。
ロゼって、オレンジから薄紫までいろんなバリエーションがあるけど、ここまで「あたしゃピンクです!」って色は珍しいかもです(もちろん着色料は使われていません)。
香りは、ロゼらしい赤ワインと白ワインの中間くらいな感じ・・・って子供だな、コメントが。
要するにイチゴのようなベリーの香りとグレープフルーツの柑橘香がそれぞれ感じられる、ってことです。
味わいは、甘さ控えめ、酸味シッカリ。黒ブドウ由来の渋味をほんのり感じますが、全体的なバランスは普通に白ワインのそれですね。
このワインの一番のアピールポイントは、とってもキレイな色ですね。それを見ているだけで「美味しい飲み物」感に満たされます。
香りとか味とかは二の次です。ワインは総合芸術。美味い!と思わせてナンボです・・・なんて書くと暗にディスっているみたいだけど、
ちゃんと美味しいロゼでしたよ。
点数 | 73点 |
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本日もまた夏休み、特にやることもなくて、箱根プチレジャーの"Go To トラベル"キャンペーン還付手続きなんぞを行っておりました。
宿泊予約サイトがキャンペーンに対応する前に予約したので、自分で還付手続きが必要なのです。
Go To トラベル 旅行者向け公式サイト
添付すべき書類がたくさんあったりいろいろ面倒で、もっとスマートな方法は無かったのかなぁとも思うけど、
かといって取り組みが遅くても意味がないキャンペーンだからねぇ。
還付される金額は4人分で2万円くらいの予定。戻ってきたらまた応援に使います。
本日の食前酒は、麒麟特製レモンサワー。アルコール度数9%は食前に飲むには強すぎるとは思うけど、つい数字の大きいヤツを買ってしまう酒飲みの悲しいサガ。
飲むと甘さ控えめで美味しいとは思うけど、やっぱりアルコール感が強すぎるかな。
グイグイ飲みたいのに飲めない、そんな感じ。大量に氷を入れて薄めて飲むのが、お得で冷たく正解かもです。
名称 | Masso Antico Primitivo Salento 2018 マッソ・アンティコ プリミティーヴォ・サレント 2018 |
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生産者 | Masso Antico マッソ・アンティコ |
価格 | 850円 (単品価格:1,848円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
本日の夕食は、ローストビーフw/豆苗のガーリック炒め&モヤシ炒め、豚モツとキュウリの酢の物、切り干し大根と人参&キュウリのサラダ、ブリのアラ煮、ガーリックライス。
ワインは、「心頭滅却すれば火もまた涼し」ということで濃そうな赤をチョイスしてみました。
"Cave de L Naotaka"の「極上イタリアワイン6本セット」 税送料込み8,250円から、プーリア州のプリミティーヴォ種。
一部を半乾燥させる「アパッシート」という製法で作られているそうで(※)、ワインガイド「ルカマローニ」で満点(99点)の高評価を獲得とのこと。
間違いなく濃いワインのフラグが立ちまくってます。
色はとても濃い紫色、アルコール度数が高くて(14%)アシも長く、トロっとした外観です。
香りは、そんなにブワッと来るボリュームはありませんが、
ギュッと締まった果実の香りにバニラような甘香ばしさと、杉や檜のような芳香成分もあって、凝縮感のある香りです。
味わいは・・・濃い、そして甘い。糖度を測ると9.4、道場基準では「甘口ワイン」のレンジです
(左上の「グラフ表示」をクリックして頂けると、甘口ワインのレンジが含まれたグラフが表示されます)。
幸い渋味はそれほど旺盛ではないので、ちょっと冷やして飲んだ方が良さそうです。
想定通りの濃~いワインですな。甘口ワイン的な要素もあるので、ちょっと冷やしても違和感がありません。
そういった意味では、これも夏向きのワインと言えるかも知れません。
鰻の蒲焼きなんかに合わせたらスタミナ倍増で最高でしょうな。自然保護と闇流通に対する拒絶の観点から、道場では鰻は一切口にしてませんけど。
(※) 現行2018VTには"Appasito"の表記はありませんが、味わいからしてアパッシートで間違いないと思います。
点数 | 80点 |
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リンク |
極上イタリアワイン6本セット 11弾 8,250円 Masso Antico Primitivo Salento 2018 1,848円 (@セラー専科) |
箱根方面へ一泊二日のプチレジャー、もう今日は帰る日です。
時々曇ったりもしますが基本的に昨日も今日もいいお天気。山の空気は遠景までくっきり見通せて、やっぱり透明度が違いますな。
朝食は、昨日の夕食と同じく食事処で。
自家製豆腐に卵焼き、鯵の開きにヒジキの煮物、蒲鉾に焼き海苔、まさに「日本の朝食」といったメニュー。
特に自家製豆腐とアサリの味噌汁がグッドでした。
こういう献立って、ご飯がたくさん食べられちゃうんですな。
ご飯をお代わりして茶碗二杯、やや食べ過ぎて「しょっぱいのが多かったからねぇ」と言い訳するのが醍醐味です。
そんな感じのお宿、一泊二日1部屋4人の宿泊費は7万円弱、それに卓球とカラオケと夕食時のワインが別で7,000円ちょっと。
そのうち宿泊費分は"Gotoキャンペーン"で一部返ってくるらしいので手続きします。
宿を出たのは午前10時過ぎ、次女が『大涌谷の黒タマゴが食べたい』というのでまずは大涌谷へ向かいましたが、途中からビッチリの大渋滞。 たかがタマゴ1個のためにこの渋滞に巻き込まれるのはあまりにコストに見合わない、 そしてどうも箱根全体で人が多そうだってことで、早々に方向転換、 峠を超えて御殿場のプレミアムアウトレットへ向かいました。
プレミアムアウトレットの人出は、一応平日ということもあってか、普段よりは少なめなように感じました。
そして、結構安売りされている店が多かったような。ガチのハイブランドの店には入らなったので、全体的な傾向かどうかは判りませんが。
というわけで、女性陣は結構いろいろ買えてお喜びのご様子でした。師範は運動靴を一足。
あとお皿一組。それで十分満足です。
アウトレットを出たのが午後2時過ぎ、朝食をしっかり食べていたのでこの時間まで特に空腹感はありませんでした。 高速に乗る前に御殿場市内で軽くお昼にしましょう・・・ということで選んだのが長崎ちゃんぽん リンガーハット 静岡御殿場店。 師範家が車で外出した時、こういう当てがない場合の昼食のお店として選びがちなのが、リンガーハットか丸亀製麺です。 「どうしてそうなるんだろうねぇ~」って考えていたけど、多分ラーメン屋に行かないからだな。 特に嫌いってわけでもないのに、なぜか師範家は外でラーメンを食べる習慣がありません。
ここで師範&師範代&次女が注文したのがミニ豚丼セット、お値段500円(税別)。 長女は、いつも「麺増量無料」のサービスに心を奪われているので、長崎ちゃんぽん麺2倍、お値段590円(税別)。 豚丼のセットはなかなかコストパフォーマンスが高いっすね。そして長崎ちゃんぽんの麺2倍も嬉しいサービス。 親子4人で食べて2,000円台前半という破格の安さ。これもまた師範家にとってのリンガーハットの魅力なんですね。
帰りに御殿場から東名高速に乗ったのが午後3時30分頃、厚木インターあたりから軽めの渋滞があって、
道場に帰り着いたのは午後5時ごろ。お疲れさまでした。
今回の運転はほとんど長女に任せました。まだ時々ヒヤッとすることがあったり、駐車に時間が掛かったりするけど、だいぶ良くなったかな?
今月末には、同じく免許取りたてのお友だちとレンタカーを借りて一泊旅行に行くとのこと。
親としてはヒヤヒヤするわけですが、いつまでも怖がってばかりもいられないからね。十分注意して楽しんできて頂戴。
名称 | OX Brut N.V. オーエックス ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Undurraga ウンドラーガ |
価格 | 750円 (単品価格:1,386円) |
購入店 | タカムラ ワインハウス |
運転はしなくても、ずっと初心者運転の助手席に座っていると疲労するわけで・・・というか運転するよりかえって疲労の度合いは大きかったりするわけで、
帰って一通り片づけが終わったらかなりお疲れ状態。
重いワインとかを飲む気力なく、選んだのは「気軽に楽しめる 得々泡 5本 セット」 4,370円からチリ産のスパークリング。
この銘柄は2年前に稽古済みで、かなり好印象だったので癒し系のアイテムとなることを期待しました。
グラスに注いで外観確認、泡立ちはかなり弱めに感じます。色合いは、結構オレンジ色っぽさが強いかな?
品種構成はシャルドネ60%/ピノ・ノワール40%らしいけど、もっと黒ブドウ比率が高いような見た目です。
香りは、スパークリングとしてはやや控えめなボリューム。熟れたリンゴの香りと文旦のような柑橘香、加えて若干ベッコウ飴のような甘香ばしさを感じます。
口に含むと、やっぱり泡立ちは弱めですね。それもかなり微発泡寄りなくらい。
味わい(甘味と酸味)のバランスは悪くないのですが、なんとなくボヤっとした印象が残るのが残念です。
以前の稽古を見返すと、明らかにこちらの方が残念な感じが強いんですな。
抜栓時のガス圧も低めだったし、年度またはボトルのバラつきなのかな?
それでも、泡の弱さを「癒し系」と捉えれば、それはそれで満足のいくワインではありましたけどね。
点数 | 70点 |
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リンク |
辛口 スパークリングワイン 気軽に楽しめる 得々泡 5本 セット 4,370円 OX Brut N.V. [Undurraga] 1,386円 |
夏休みのイベント、本来は九州に帰省するはずだったけど、行けなくなったので代わりに県内移動のプチレジャー、箱根方面へ一泊二日の家族旅行に向かいます。
朝10時15分頃出発、戸塚方面から西湘バイパスのルートを使って、最初の目的地の小田原へは12時前に到着しました。
初日のお昼は、回転寿司 BISTRO 禅という店で。
このお店には12年前も伺っています。その時は「すし兵衛」という名前でした。
店の外観も店内の様子も、その頃とほとんど変わっていません。
変わったのは、「店内写真撮影お断り」になったことですね。くどいくらいあちこちに掲示してあるので、よほど何か嫌なことがあったのだろうと思います。
・・・というわけで、飲み物や料理の写真が無いのが大変残念ですが、備忘録を兼ねて飲み食いしたものを書いておきます。
<飲み物>
サッポロ エーデルピルス 600円
Champagne Pol Gé:ssé Brut N.V. 880円
小田原地酒 魚々っと 純米 800円
<食べ物>
キンメダイの兜煮、生牡蠣(師範以外)、エスカルゴ
<寿司>
サメガレイ、本マグロ、スズキ、メダイ、〆サバ、キンメダイ、シマアジ、生ゲソ、アオダイ、他にもあったかも
シャンパーニュ含め、グラスワインは10種類くらいありますし、使うグラスも立派です。酒呑みにはホント楽しい店ですね。
魚は、旨味よりも新鮮さ、歯応え重視な感じで、師範家は好きな方向性です。
お会計は、4人分トータルで14,000円くらい。飲み食いした内容から考えるとお得だと思いますよ。
本日の運転は、初心者マークの長女がほぼ全て担当してくれました。
箱根湯本の前あたりから渋滞していたけど『渋滞は運転が楽で良い』と、まさかのポジティブ・コメントを発しておられました。
そんな感じでのんびり運転、目的地の強羅温泉にある桐谷 箱根荘にはちょうどチェックインの午後3時ごろ到着しました。
このお宿、小さめの木造建築が二棟と、道を挟んで反対側に鉄筋コンクリート2階建ての別館という造り。昭和の日本旅館な風情がありますな。
見た目は小さいですけど、トータルの収容人数はそこそこありそうです。チェックイン時間には狭いフロントがいっぱいでした。
予約の時点では部屋は「10畳以上の和室」と書かれていたんですが、案内されたのは二間続きのスイートルーム。10畳どころかトータル30畳くらいあります。
最上階にあって窓も大きく、景色もバッチリ見えます。
やはり日頃の行いが良いからですかね・・・ってか、この棟にはエレベーターが無いので、お年寄りのいない御一行様にこの部屋があてがわれたのかも知れません。
部屋でひと心地着いたら、「温泉と言えば卓球」です。
師範家は、卓球場のある宿を選びがちなんですが、ここの卓球場は明らかに以前は会議室として使われていたみたい。
だいたい卓球場って薄暗いゲームセンターの横とかにありがちなんですが、ここはとても眺めの良い場所にあります。
さてなぜ卓球場のあるところを選ぶかと言えば、長女も次女も中学時代は卓球部だったからですな(大した成績は残せていません)。
師範は中学時代は軟式テニス部(副キャプテン、最高成績は熊本市で団体戦3位)なので、負けるわけにはいかないと果敢に挑ませて頂きましたが、
残念ながら1勝もできませんでした。ゼェゼェ。
卓球で大汗かいて、部屋に戻って燃料補給。途中のコンビニで買ってきたエビスビールです。
写真では見づらいですが「全国宝船の旅」ラベルです。このデザインは初めて見ました。中身は普通に美味しいヱビスビールです。
ビールを飲んだら温泉へ。本館と別館それぞれに大浴場があるのですが、まずは本館の(狭い)方へ。
宿に来たら夕食前/夕食後/朝食前の3回は温泉に入らないと気が済まない貧乏性です。
夕食は個室のお食事処で。昨今『Gotoキャンペーンで良い宿に泊まったら料理が多すぎた』という意見を目にしましたが、
お櫃に入れられたご飯は多すぎた以外、ここの量は穏当です。
刺身あり焼き魚あり肉ありのいわゆる旅館の夕食です。最初にほぼ全部並べてあるので、部屋出しのスタイルですね。
せっかく食事処なんだから順番に持ってきて欲しいところではあるんですが、
お店の方と客との接触を避ける意味があるのかも知れません。
右写真は刺身と朴葉焼き。特に「地のものにこだわった」という感じはありません。
普通に普通の「旅館の夕食」です。
それでも、子供たちは『お麩が美味しい!』とか『お吸い物が絶品!』と言いながら大喜びで食べていました。
なんでも美味しく感じられるすそ野の広い感性、良いと思うよ。大切にして下さい。
名称 | Polaire Standard "天下の嶺峰" (Blanc) N.V. ポレール・スタンダード "天下の嶺峰" (白) (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Sapporo Beer サッポロビール |
価格 | 1,700円 (Half : お店価格) |
購入店 | 桐谷 箱根荘 |
宿の楽しみの一つ、それはやっぱりお酒です。リストにはビール、ワイン、ウイスキー、焼酎、ハイボールなど、一通り書かれていました。
ビールは部屋で飲んだし、「安ワイン道場師範」でもありますから当然ワインが気になるのですが、一番ベーシックなものがコレで、ハーフが1,700円。
もう少し上になるとイタリアのアスティがハーフで2,200円、シャンパーニュのモエがハーフで6,600円・・・なかなかどうして強気な値付けです。
かといって他のお酒もあまりピンと来なかったので、やや消極的にコレを注文しましした。
到着したのはこんなラベルが貼られていました。。
中身は「輸入ワイン、濃縮還元ブドウ果汁(外国産)」が使われている、「なんちゃってご当地ワイン」ですね。
色は限りなく薄め、香りにはナイアガラ種にありがちな雑な感じのフルーティさで、味わいは結構甘めです。
二十歳になった長女にも飲んでもらいましたが、『これはちょっと・・・』って感じでした。
師範は安ワイン者代表を自任してますが、正直こういうのは無くなって欲しいなぁ、と思っております。
できれば近隣の日本ワインを置いて頂きたい。無ければ普通に輸入ワインでも構いません。ワイン無くて清酒だけ、の方がまだ良いです。
知らない人にとっては産地偽装にも取れるこういうの、良くないと思うんですよ。美味い不味い以前に。
点数 | 49点 |
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食事の後は、温泉と言えば「家族でカラオケ」です。
長女は友だちとカラオケに行くのが好きらしいけど、昨今の情勢で全く行けてないみたい。
いつまで続くかわからないこの自粛ムード、若者にとってはフラストレーションが溜まるでしょうね。
大学生なんて特にかわいそうです。
それにしても、自分が最近の曲を知らない/覚えられないことにビックリしますな。
好奇心が磨滅しているのをリアルに感じます。いかんなぁ。
名称 | Cono Sur "Organic" Cabernet Sauvigon Carmenere Syrah 2018 コノ・スル "オーガニック" カベルネ・ソーヴィニョン カルメネール シラー 2018 |
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生産者 | Viña Cono Sur ビーニャ・コノ・スル |
価格 | 680円 |
購入店 | サミット 横浜岡野店 |
カラオケも終わり、また温泉に浸かり、部屋に戻って家族宴会です。
いやー、温泉旅館は楽しいな。素泊まりの宿に宿泊して外に食べに行くのも良いけど、こういう施設内で全部済ませられる日本的なスタイルも良いと思います。
そしてそのダラダラ飲みのために持参したワインがコレ、安ワイン者であれば知らぬもの無しな安定銘柄、コノスルのオーガニック。
品種はカベルネ(49%)とカルメネール(26%)とシラーズ(25%)が使われているそうです。
50%/25%/25%じゃないところにこだわりを感じますな。
色は、しっかりと濃い紫色で、粘性も高い感じがします。
香りも良いですね~、濃い色のベリーの香りにバニラの香ばしさをしっかり感じます。
味わいもしっかりしていて、こんな場面でチビチビ飲むにはこれで十分だったりします。
いや~マジで「安定」感ありますね。ハズさない香りと味、どこでも買えるアクセスの良さ。まさに安ワイン界のセンターポジション。
『世の中には2種類の安ワインがある。コノスルか、それ以外かだ!』
と宣言したくなっちゃいます。
点数 | 76点 |
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・・・そんな感じの1日目、お疲れ様でございました。明日もまたのんびりした一日を過ごす予定です。
名称 | Bread & Butter Chardonnay 2018 ブレッド&バター シャルドネ 2018 |
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生産者 | Bread & Butter Winery ブレッド&バター・ワイナリー |
価格 | 2,838円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
夏休みのイベント、四日目は特に何をすることもなく日常生活を。あ、自家用車にドライブレコーダー付けました(ユピテル製フロントのみの安いヤツ)。
長女も運転するようになったからね。
夕食のメニューは、トンテキ、カツオのタタキ風カルパッチョ、空心菜のガーリック炒め。
ワインは、なんとなく樽の効いたシャルドネが飲みたい気分だったので、名前からして樽ドネ風の「ブレッド&バター シャルドネ」をチョイスしました。
この銘柄のピノ・ノワールは6月に稽古済みです。
参考までに、ショップのサイトに書かれているテクニカルデータを転記しておきます。
『ソノマ・カウンティー、カーネロスAVAとモントレー・カウンティー、アロヨセコAVAの畑から収穫。ディジョンクローン。自然酵母。 全てマロラクティック発酵され後に、ソノマのものは、アメリカンオーク一年樽で4ヶ月間、モントレーのものはフレンチオーク新樽で8ヶ月間熟されます。』
色はかなり濃いめの黄金色。2018年と若いので、この色は熟成ではなく樽由来の濃さでしょう。
香りは「キター!」です。イカにもタコにも「樽ドネ」な香り。
まるでクリーム・ブリュレ、そして樽の向こうにちゃんとシャルドネらしい蜜っぽい感じやフルーツ香もあって、お菓子感満載です。
味わいにも甘すぎない程度の甘さがあって、酸味もそこそこ。モダンなお菓子みたいな感じです。
ピノ・ノワールもそうだったけど、このシリーズはお菓子を想起させますね。
とても個性的なワインなので、「これじゃなきゃ!」って人はいると思います。師範もどちらかと言うと好きな系です。
ただ、やっぱりガッツリ飲み飽きしますな。
なので、「こういう『造られた感じのワイン』は絶対やだ!」って人がいることも容易に想像されます。
点数 | 78点 |
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リンク |
Bread & Butter Chardonnay 2018 2,838円 |
夏休みのイベント、三日目は昨年他界した義父の初盆。
そもそもは師範代の実家に帰省して参加する予定だったんだけど、昨今のご時世だとそれもままならん、ということで「リモート初盆」。
パソコンの画面越しに坊さんのお経を聞く、トラディショナルとテクノロジーのハイブリッドなイベントです。
でもやっぱり味気ないな、リモートの集まりは。早くこの騒動が収まってくれませんかねぇ。
少なくとも来月の一周忌にはちゃんとお参りがしたいんだけどな。
名称 | Chateau Villa Bel-Air 2011 シャトー・ヴィラ・ベレール 2011 |
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生産者 | Ch. Villa Bel-Air (J.M.Cazes) シャトー・ヴィラ・ベレール (J.M.カーズ) |
価格 | (師範代父から) |
購入店 |
本日の夕食は鶏の唐揚げ(※)。それと夏野菜の揚げ浸し、そして次女謹製のタコキュウワカメの酢の物。
唐揚げは義父が作る料理の中でも特に子供たちに人気がありました。
師範代が作る唐揚げもかなり良い線いってますけど、やっぱりあのジューシーさには叶わないみたいです。
そんな料理に合わせたのは、昨年のゴールデン・ウィークに帰省した際、義父が買っておいてくれたんだけど、飲み切れずに持ち帰ったワイン。
義父は(というか師範代一家は誰も)お酒が飲めなかったけれど、師範のためにワインを買っておくのは楽しみだったそうです。ありがたい話です。
銘柄は、ボルドーのシャトー・ヴィラ・ベレール。造り手に「J.M.Cases」の名前があるので、シャトー・ランシュ・バージュと同じところですね。
過去を紐解いたら22年前にも稽古しているようだけど、「シャトー」が付かないので別の銘柄かな?
色はしっかりと濃い紫色で、エッジに若干のレンガ色っぽさが見て取れます。
香りのボリュームはそれほど大きくは無いけど、ボルドーらしい落ち着いた果実の香りと、スパイスのようなエキゾチックな香り、それに消し炭のような派手さのない樽香を感じます。
味わいは、良い感じに熟成されていてスムーズ。でもこれも考えようによっては「軽い」感じなんですな。
同じ状況をポジティブに捉えると「スムーズ」、ネガティブだと「軽い」です。
とはいえ、そんなに重くないワインだったので、鶏の唐揚げとの相性はなかなかグッドでした。
亡き義父の慈愛に感謝しつつ、家族のありがたさを噛みしめながら頂きましたよ。
※ 先日の冷凍ギョウザといい今日の唐揚げといい、なんだかSNSの話題を追いかけているみたいになっていますが、ホント偶然です。
点数 | 79点 |
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夏休みのイベント、二日目はツイッター飲み友だちのTZKさんに誘われて東京散策。
初めましてのソムリエたまごさんも同行。
最初は、ソムたまさんが「白ワイン用のグラスを吟味したい」とのことだったので、代官山にある「ツヴィーゼル・ブティック」へ。
どんだけ沢山グラスを持っていても、新しいグラスを見ていると買いたくなっちゃうんですな。
ここでは思いとどまりましたが、後ほど買ってしまうことになります。
代官山から歩いて中目黒まで移動。 ランチは、世界一のピザ職人に選ばれた山本氏がオーナーのピッツエリア・エ・トラットリア ダ・イーサ (Pizzeria e trattoria da ISA)へ。 このご時世ですが、なかなかの繁盛店ですな。 幸い師範らが着いた時にはたまたま席に空きがあってすんなり入れましたが、 暑い中その後には店の外に行列が出来ていましたよ。
料理は当然ピッツァで、それぞれ注文したのは下記です(価格は税別)
TZKさん:マエストロキタノ 2,300円 (左奥)
ソムたまさん:タランティーナ 2,300円 (右奥)
師範:マルゲリータ 1,650円 (手前)
評判通り、美味しいピザでしたよ。なんとなく九州の「焼きだご」的な香りもあって懐かしい感じでした。
そしてこういう場合、師範は一番ベーシックなやつを注文しがちなんですな。それが一番お店の味がわかると思うので。
でも、1ピースずつ分け合って食べたら・・・やっぱりいろいろトッピングされていた方が美味しいです。
特に塩気の有無が大切。それが弱いとちょっと飽きるのね。
マエストロキタノの辛口サラミ、タランティーナのアンチョビが良いアクセントになっておりました。
名称 | b.io (bpuntoio) Catarrato Chardonnay 2018 ビプントイオ カタラット シャルドネ 2018 |
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生産者 | Cevico チェヴィコ |
価格 | 4,400円 (お店価格) |
購入店 | ピッツエリア・エ・トラットリア ダ・イーサ |
飲み物は・・・そりゃもちろんワインでしょ。暑い日だったんで、スプマンテを頼もうかなぁと思っていたけど、
TZKさんはスプマンテに使われていた品種トレッビアーノがあまり得意ではないとのこと。面倒くせぇメンバーだなぁ(笑)
・・・というわけで白を。最初お願いした銘柄は品切れだったので、お店お薦めのこのシチリア産を注文。
品種はシチリア土着品種のカタラットと国際品種のシャルドネが使われております。
色は、緑色っぽさを感じるような若々しいレモン色。外光メインなのでそう見えたのかも知れません。
香りは、柑橘類のシュッとした香りとユリの花のような華やかさ。小さなグラスでもちゃんと感じるので、香りのボリュームもなかなかのものです。
味わいも、甘すぎず酸っぱすぎず、重すぎず軽すぎず、普通にしみじみ美味いです。
とりわけどうってことないワインだと思いますが、休日の昼にピッツァをつまみながら、
気の置けない友人とクイクイ飲むのには「ちょうど良い」感じのワインでした。
ナポリの気軽な店っぽい雰囲気にもちょうど合ってましたよ。
点数 | 76点 |
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お会計は、3人分トータルで税込み11,000円ちょっと。「シニア割増制度」を遺憾なく発揮して、ワイン代は師範が持たせて頂きました。
自粛以降なかなか東京に出てくる機会もありませんが、こういう「世に評判の店」に足を運ぶのも良いもんです。
ちなみに、ワインクーラーは「#アランチョ祭り」で有名なフェウド・アランチョのモノが使われていました。良いな、コレ。
中目黒から恵比寿まで電車で移動、次の目的地は恵比寿ガーデンプレイス。最初の目的地は「ワインマーケット パーティ」です。
ここで、ソムたまさんのグラス選びにお付き合いしているうち、
彼女が気に入っているという木村ガラスの「ピッコロ」というグラスがとても使い勝手が良いように思えて買っちゃいました。
お値段1,210円、これからビールにはこのグラスを使っていこうと思います。
グラスの吟味も終わり、隣の「ラ・ヴィネ」で高級ワインを冷かして(買ってません)、お疲れ様会はビヤステーション恵比寿で。 恵比寿といえばビールです。異論は認めません・・・ってかそれに異論がある人はあまりいないと思われます。
このお店、新型コロナウィルスの感染拡大に配慮して、席は1つおきにしか使えないようになっています。さすがですな。
なので広々と使えて、かえって居心地がいい感じになっておりましたよ。
また、外のテラス席で飲んでいる人も居ました。もう少し涼しければそれも良かったですね。
最初に師範が注文したのは、サッポロ黒ラベル<樽生>大ジョッキ 890円(税別)。
さすがというか、大ジョッキがちゃんと大ジョッキなのが素晴らしいです。「生ビールに優しい一度注ぎ!!」とのこと。
まさにヘルシードリンクですな。
それでは乾杯!ということで、TZKさんとソムたまさんは、SORACHIの生ビールを飲んでおられました。 それも良かったなぁ。ここでしか飲めないからね。「ベーシックなモノを頼みがち」な習慣がここでも露呈してしまっております。
ピッツァでかなりお腹いっぱいではあったのですが、ビールの時には何かつまむものが欲しい、という見解の一致を得まして、
タパスメニューから下記なんぞを注文。お値段はいずれも税別500円でした。
ローストビーフ カボス胡椒添え (写真左)
うずらの味付けたまご (写真右)
アスパラガスと半熟卵のタラモソース (写真無し)
ちょっとつまむにはちょうど良いですよ。500円はやや強気な価格設定だとは思いますが、雰囲気も含めてのお値段ですから、これはこれでアリです。
師範は琥珀ヱビスを追加して、お二方ももう1杯ずつ飲んで、
お会計はトータルで7,000円くらいだったかな?
昼下がりの美味しいビール、ゆったりとした気分になれました。
ここでソムたまさんとは近々の再会を約束してお別れ、
TZKさんと急遽決まったワイン会に参加するために横浜の関内へ移動します。
ワイン会まで時間があるので、関内周辺のワイン屋めぐり。
今回ワイン会でご一緒することになったらぱんさんご夫妻も、 すでに関内に到着していてワインショップで試飲しているとのこと。このあたりで試飲が可能な店なんてのは数が限られるわけで、 あの方々ならまずココでしょう!とヤマを張って向かったのが「マルシェ・ディ・ジュール」、もちろんビンゴでした。 ここも面白い店ですよ。
そして4名全員揃って会場へ移動。店は、馬車道からほど近いところのオフィスビル地下にある上海酒家 岳という中華料理店。
TZK氏に予約して頂きました。
店内はそれほど広くはなく、キッチンはセミオープン。
我々4名ですが、フロア真ん中に大きなテーブルが用意されていて、広々と使うことができました。
料理は、特にコースにされていなくて、食べたいものを注文するスタイルでお願いしております。
最初に出して頂いたのがこの蒸し鶏。「よだれ鶏」かな?ほとんどメニュー見ていなくて、TZK氏に任せっきりだったので料理の名前は適当です。 まずこれが大変美味しゅうございました。胸肉なのにとてもしっとりしていて、刻んだタマネギのソースもパンチが効いていて、素直に美味しい鶏料理です。
名称 | Ca'del Bosco "Cuvée Prestige" Brut N.V. カ・デル・ボスコ "キュヴェ・プレスティージュ" ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Ca'del Bosco カ・デル・ボスコ |
価格 | |
購入店 | (TZKさんから) |
ワインの1本目は、TZK氏が持参されたフランチャコルタ、造り手はカデル・ボスコ。
持参したのはTZK氏ですが、師範との間でオトナなやりとりがありまして、これは師範が持参した、という体にして頂いております。
ちなみにデゴルジュの日付は2016年秋、TZKさん宅のセラーで長く寝ていたものらしいです。
更にちなみに3年前にも稽古しております。
色は、かなりしっかりとした黄金色で、熟成した感じが見て取れます。
香りはまるでシャンパーニュです。
品種はシャルドネとピノ・ネロにピノ・ビアンコが使われているとのことで、ピノ・ビアンコがシャンパーニュとは異なるんですが、
師範にはそんな違いは全くわかりません。
味わいは、酸味がしっかりしていてコクもあって、こちらもシャンパーニュみたいですな。
らぱん夫さん曰く『熟成したドン・ペリニョンみたいだ』とのこと。
師範にはそれが正しいかどうか知る由もありませんが、だとすればお買い得ですな。
フランチャコルタ、「なんちゃってシャンパーニュの最右翼」として覚えておいて損は無いですよ。結構シャンパーニュと違わないお値段しますけど。
点数 | 80点 |
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左写真はピータン豆腐です。合わせた↓のワインがかなり熟成感があると思われたので、 同じく熟成を感じるピータンを合わせたのかな?ちなみに豆腐はオールマイティですね。何と合わせても邪魔しませんから(手助けもしてくれませんけど)
名称 | Arbois "Tradition" 1992 アルボワ "トラディスィオン" 1992 |
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生産者 | Dom. Rolet Pére & FIls ドメーヌ・ロレ・ペール・エ・フィス |
価格 | |
購入店 | (TZKさんから) |
次の白もTZKさんが持参されたもので、なんと1992年のジュラ産です。
1992年といえば道場を開設する5年も前、師範はまだ独身の頃ですよ。
『生まれる前です!』とかトボケたことぬかすご婦人のことは無視しつつ、謹んで稽古させて頂きます。
色は、わずかに濁った感じの薄い琥珀色。
TZKさん、輸送には相当気を遣っておられましたので(電車の中でも網棚とか床に置かず吊り下げ状態)、「わずかに濁った」程度で済んだのだと思います。
そして香りのボリュームは凄いです。ブワーッと来ます。まさに酸化熟成系の極致、まるで紹興酒のような香りです。
ただ、口に含むとナッツのような香ばしさがあるあたりは紹興酒とは異なります。
味わいは・・・まるでシェリーとかマディラですな。「熟成の塊」な味わいです。
好きな人は好きでしょうね~、というワインでした。
安ワイン専な師範は、どちらかというと「若いもん好き」なのでこっち系はあまり食指が動かず買うことはほとんどありません。
なのでこういう機会に経験させて頂けるのはたいそう助かります。
点数 | 78点 |
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左写真は・・・なんだろうね、焼きそば的な麺の上にレタスや焼豚、枝豆なんかが乗っています。 会の途中に麺類を挟むとお腹がおちつきますな・・・っていうか、昼からずっと飲み食いしているのであまりお腹はすいてなかったり、です。
名称 | Vernaccia di Oristano "Flor" 2014 ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ "フロール" 2014 |
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生産者 | Azienda Vinicola Attilio Contini アズィエンダ・ヴィニコーラ・アッティリオ・コンティーニ |
価格 | |
購入店 | (らぱんさんから) |
らぱんさんが持参されたワインがコレ、イタリアはサルデーニャ島のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ。
産膜酵母を発生させる、独特の製法で作られるワインですな。
安ワイン者にとって、シチリア島のワインは馴染みが深いんですが、
サルデーニャ島はあまり経験しないし、これまでもあまり良いイメージのワインに出会った記憶がありません。
このワイン、TZKさんの提案で小さなグラスで頂きました。
色は、↑のアルボワよりも更に濃い琥珀色、まるでウィスキーやブランデーのような色合いです。
香りは、これまた↑のアルボワと同じく酸化熟成系なのですが、
こちらの方がもっと普通のワインに近い感じ、そしてセメダインのような揮発系の香りもあって、香りだけ嗅がされればソーテルヌだと答えそうです。
ただ、味わいはソーテルヌとは全く違って、甘さはほとんどありません。その代わり強いアルコールを感じます。
大変興味深いワイン、まさに「甘くないソーテルヌ」です。
一人で1本飲むのはさすがにちょっと厳しいワインだと思いますが、こういう風にみんなで飲むと「厳しい」に至らず「面白い」と感じるのがナイスです。
点数 | 81点 |
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今回のメインは酢豚と豚の角煮(左写真)です。 どちらもとても美味しかったなぁ。細かいことは全然覚えてませんが、「美味かったなぁ」という記憶はキッチリ残っています。
名称 | Crozes-Hermitage 2016 クローズ・エルミタージュ 2016 |
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生産者 | Alain Graillot アラン・グライヨ |
価格 | |
購入店 | (らぱん夫さんから) |
らぱん夫さんが持参された(というか先ほどのワインショップ「マルシェ・ディ・ジュール」で調達された)ワインがコレ、
ローヌの名門アラン・グライヨのクローズ・エルミタージュです。
中華の肉料理に南仏のシラー、考えただけでピッタリ合いそうな感じですな。納得のチョイスです。
色は、ほぼ向こうは透けない、黒に近い紫色。さすがはローヌの名門です。
香りは、黒系果実の香りに加えて白胡椒のようなスパイシーさがあって、まさにローヌ/まさにシラーな香り。
味わいは骨格ガッチリ、甘さも酸味もあるけど一番コアにあるのは若々しい渋味です。
力強くて本格派、ポテンシャルの高さがバッチリ感じられるワインです。
ただ、いかんせんまだ若くて、今飲むよりあと数年くらい待った方が良さそうな感じ。
あるいはもっと時間をかけて飲むかですね。
点数 | 84点 |
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左写真は上海まぜそばでしたっけね? もうこのあたりになると記憶もおぼろげ。ただ写真は撮っているので、ここに載せた以外に頂いたのは、 焼き餃子、香奈の炒め物、鶏の唐揚げ、腸詰などでした。
名称 | Vouvray "Rich" 2008 ヴーヴレイ "リッチ" 2008 |
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生産者 | Marc Brédif マルク・ブレディフ |
価格 | 1,776円 (Half) |
購入店 | サンタムール |
最後のワインは、師範が持参した、というか先ほど伺った「サンタムール」で調達したワインです。
ショップでTZK氏に「コレ、面白いですよ」と薦めて頂きました。
どこまでも他力本願な師範です。
ハーフではありますが、お値段は1,000円台、ガッチリ「安ワイン」の稽古範囲で調達しました。
色は、いわゆるデザートワインな濃いオレンジ色ではなくて、普通に白ワインの色だったように思います。
他の白がやたら濃かったので、相対的にそう感じたのかも知れません。
香りは、シュナン・ブランらしい柔らかな花の香りを感じます。
味わいは、「甘口」って言うほど甘くはなくて、「ほんのり+α」くらいの甘さです。
ハーフを4人でちびちび飲むにはちょうど良い感じでした。
例によって最後の方になるとメモも取ってない上にあまり覚えて無かったりする残念な師範ではありますが、
楽しけりゃ良いんですよ。「安ワイン道場」の主目的はあくまで「自分用の備忘録」ですから。
点数 | (77点) |
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お会計は、持ち込み料を入れても一人6,000円程度のお手頃価格。暖かいサービス含め、良い店だと確信しました。
今回の持参ワイン、TZKさんが持ち込まれたもの以外は、どれも近場のワインショップで調達した感じになりました。
そういう気取りの無いワイン会も良いですね。
夏休みのイベント、まず初日はウッドデッキの塗装作業。こちらが塗装前の写真。
前回塗ったのはいつだったかねぇ。多分1年前くらいなんだけど、そういうのはちゃんとここに記録しとかなきゃ、だな(ワインに全く関係無いけど)
道場のウッドデッキは、「裸足でリビングから出られる」仕様にしているので、毎週末雑巾がけしています。
塗料は「キシラデコール」、カラーは「カスタニ」です。定評のある塗料ということで、ずっとキシラデコールを使ってきたんだけど、
道場建立して13年、さすがにあちこち傷んできて、ぼちぼち造り直しかなぁ、って時期にきています。
ただ、こういうアナログな壊れ方をする設備って、更新タイミングの見極めが難しいのね。
こちらが塗装後の写真。キレイに塗れました。プラカップに塗料を出し過ぎちゃったんで、明日の朝から部分的に二度塗りする予定です。
ちなみに道場のウッドデッキの材はレッドシダーです。これが当初想像したよりも耐候性が無かったのね。
この材同様に肌触りが柔らかくて、もっと耐候性に富んだものってあるんですかね?
もし良い材をご存じの方がいらっしゃったら、ご連絡頂ければ師範は大喜びします。
名称 | Gran Passaia 2017 グラン・パッサイア 2017 |
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生産者 | Cielo e Terra チエロ・エ・テッラ |
価格 | 901円 (単品価格:1,958円) |
購入店 | 銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA |
本日の夕食は、イワシの蒲焼き、鶏(砂肝、軟骨、ヤゲン軟骨)の炙り焼き、モッツァレラトマト、大根ツナサラダ。
メニュー的には赤でも白でも良さそうだけど、昨日トラディショナルなトスカーナのワインと稽古したので、
その記憶があるうちに、とモダンなトスカーナ産をチョイスしてみました。
選んだワインは、"Cave de L Naotaka"の「極上イタリアワイン6本セット」 税送料込み8,250円から。品種はサンジョヴェーゼ、メルロー。いわゆる「スーパー・タスカン」なブレンドの赤ですな。
さてこのワインの何がまず凄いかって、ボトルの重さが凄いです。以前から
『美味しいワインを見分けるにはどうしたら良いんですか?』
なんて聞かれるたびに
「持ってみて重いのを選んでください。51対49の確率で当たります」
なんて言ってたけど、この重さは普通じゃ無いです。
そんなボトルに期待を込めて抜栓。キャップシールはプラですし、コルクは短く屑コルクをサンドした廉価版。そこはお金かけないのね
・・・と若干のちぐはぐさに戸惑いながらも稽古開始。色はしっかり濃いです。エッジまでビシッと真紫、スーパー・タスカンの色です!と言われれば確かにそうですね!と応えます。
香りのボリュームはちょっと弱め。それでも、ベリー系の果実と、樽由来のバニラと、乾燥ハーブみたいな乾いたスパイシーさを感じられ、複雑さはありますね。
味わいは、渋味柔らか、甘さそこそこしっかり、酸味もそこそこ。
色や香りのイメージからするとビックリするくらいスムーズです。感じようによってはヘタレとも取れますが、7:3でスムーズの勝ちです。
ボトル自体はガッツリ重いんだけど、中身はそんなに重くない、というツンデレ仕様の赤です。
相手をあまり選ばない包容力がありそうですね。イワシの蒲焼きにも問題なかったですし、ちょっと冷やして飲んでも悪くないと思います。
いわゆるスーパー・タスカンなガツン!と来るワインを想像するとハズされるかも知れませんが、買値相当額が1,000円程度なら抜群のコストパフォーマンスと言えましょう。
点数 | 78点 |
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リンク |
極上イタリアワイン6本セット 12弾 8,481円(ラインナップと値段が変わっています) Gran Passaia 2017 [Ciero e Terra] 1,958円 |
名称 | Chianti Riserva 2015 キアンティ リゼルヴァ 2015 |
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生産者 | Borgobravo ボルゴブラーヴォ |
価格 | 878円 |
購入店 | 西友 鶴ヶ峰店 |
本日の夕食メニューは、エビ蒸しギョウザ(冷凍)、小籠包(冷凍)、自家製ピクルス、
オクラとトマトのサラダ、フカヒレスープ(クノール)w/ヒラタケ&長ネギのアレンジ。調理担当は師範です。
最近冷凍ギョウザを使うことの是非が話題になっていましたけど、別に好きなものを、忙しい時は楽に作れるものを食べれば良いと思いますよ。
ウチも冷凍とかレトルトとか使うことを多いけど、誰かに強制されたり非難されたりするもんじゃないよね。
さてそんな料理に合わせて選んだのが、スーパー「西友」で売られているキアンティ・リゼルヴァ。
ツイッターで好評価だったのを見て買いました。強制はイヤだけど、お薦めはありがたいっすね。
色は、しっかりと濃い紫色で、エッジにほんのりレンガ色。さすがリゼルヴァですなぁ、って色です。
香りは、サンジョヴェーゼらしいスミレのような香りに、ツンっとトーンの高い果実香、そして古い蔵の中のような香り。なかなか立派な香りです。
味わいは、色や香りの印象からすると軽い、というか平板な感じ。
甘味も渋味も軽くて酸味が目立つのでそう感じるのかもです。
香りはイイ感じです。これが3桁円とは思えないくらい。
味わいは、この平板な感じをスムーズと捉えるか薄っぺらと捉えるかは人による気がします。師範は3:7で後者。でも値段を考えれば悪く無いです。
裏ラベルには、添加物として「安定剤(アラビアガム)」が使われていて(それも「酸化防止剤(亜硫酸塩)」より前に書かれてます)、
抜栓前は『やけに若いワインかも?』と想像したけど、そんなことはなくてどちらかというと年齢より熟成が進んだ印象を受けます。
輸送が常温だったのかな?
点数 | 71点 |
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本日は、↓のようにスパークリング・ワインを開ける予定にしていたんですが、
こう暑い日にいきなりスパークリングを開けちゃうと、キューっと飲み干しちゃってあっという間に空っぽ、という事態が想定されます。
それを回避するがために、まずは多めのビールでウォーミングアップ・・・って言い訳ですスミマセン。
そんな目的のため近所のコンビニで買ってきたのが、サッポロの上富良野というビール。セブン・アイの限定銘柄のようです。
サブタイトルには「小丹枝さんと大角さんのホップ畑から」と書かれており、そのご両人のモノクロ写真がプリントされています。
なんだかゴテゴテとうるさい缶デザインですな。
色は普通の黄金色、香りはややおとなしいかな?昔ながらのビールっぽい香りです。
味わいは軽め、といってもスーパードライ的では無くて、黒ラベルをそのまま軽くしたような味わいです。
「限定品」というと濃いのを想像しがちですが、これは黒ラベルより軽い感じです。
そういえば5月に飲んだ北海道というビールも軽めだったな。
サッポロはコチラの方向性なのかしらね?
名称 | Les Fumées Blanches Sauvigon Blanc 2018 レ・フュメ・ブランシュ ソーヴィニョン・ブラン 2018 |
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生産者 | François Lurton フランソワ・リュルトン |
価格 | 530円 (単品価格:987円) |
購入店 | タカムラ ワインハウス |
本日の夕食当番は師範で、メニューは刺身(マダイ、イワシ、サーモン、タコ)、銀鱈の西京焼き、空心菜のガーリック炒め、枝豆。
暑い日でもあるし、食材を調達する前から「今日は泡」と決めておりました。
というわけで道場に在庫している泡のラインナップから選んだのは、6月に買ったタカムラのスパークリングワインのセットにおまけで付いていた、
南仏産のペティアン(微発泡)。打栓はコルクじゃ無くてスクリューキャップです。
色はかなり薄めのレイモン色。ペティアンなので見た目では発泡している感じはありません。
香りは、マスカットのようなブドウの香りがフワッと。ダイレクトにフルーティな香りですな。
口に含んで感じる泡はとても軽め。最近は強炭酸ばやりなんで、なんとなく懐かしく感じる泡の柔らかさです。
味わいは、危惧した甘ったるさはなくて、普通に辛口スパークリングのバランス。後味に心地よい苦味が残ります。
客観的にはどうってことないワインですよ、でも「どうってことないワイン選手権」だと結構上位のポジションに位置する気がします。
例えばニースのビーチのパラソルの下、ご婦人がクィーっと煽るんだったら泡の強いシャンパーニュじゃなくてコレです。
とにかく飲みやすいのね。あまり使いたくない表現だけど「飲みやすい」は善です。
点数 | 72点 |
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リンク |
辛口 スパークリングワイン 気軽に楽しめる 得々泡 5本セット 4,370円のおまけ Les Fumees Blanches Sauvignon Blanc N.V. [Francois Lurton] 987円 |
一昨日の7月31日が師範の誕生日、明後日の8月4日が次女の誕生日ということで、中を取って本日が合同誕生会。
なので明るいうちからビールを頂きます・・・って言い訳ですスミマセン。
選んだのは、水天宮前のアフリカーさんを訪問した際に頂いた、南アフリカ産のビールで"Chester'S IPA"。
色は黒ビールに近いくらい濃いめ&やや濁りがあって、IPAらしいフルーティさと甘香ばしい香り、そして味わいは濃くてキッチリ苦い。
南アフリカ産らしい、飲み応えのあるビールでした。
合同誕生会の夕食メニューは、ミートローフ、真鯛のカルパッチョ、パプリカとオクラのソテー、
グリーンサラダ、ナポリサラミと焼カッチョカバロという豪華版。美味いよ。ありがとうね>家族。
いろいろ避けられない例外事項をお持ちの方に対する配慮はご勘弁頂くとして、やっぱり持つべきものは家族です。
支え合える一番身近な存在です。
特にこのコロナ禍で人との接触が減っていてつながりが希薄になっている感じがしますねぇ。早く収束しないかなぁ、この状況。
名称 | Paul Cluver "Seven Flags" Pinot Noir 2016 ポール・クルーヴァー "セブン・フラッグス" ピノ・ノワール 2016 |
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生産者 | Paul Cluver ポール・クルーヴァー |
価格 | 6,773円 |
購入店 | ワインブティックヴァンヴァン |
合同誕生会にふさわしい飲み物を、ということで選んだのが、 みんな大好き南アフリカの名門「ポール・クルーヴァー(※)」のフラッグシップたるこのワイン。 お値段は稽古範囲の倍以上だけど、フラッグシップがその値段だと思えば安いもん!でしょう。 ショップのサイトに書かれたテクニカル情報を記載しておきます。
『収穫後は、始めは自然醗酵。その後、ブルゴーニュ酵母を入れて醗酵。 その間、攪拌作業は1日2回。マロラクティック醗酵を経て、フレンチオークで11ヵ月熟成(新樽20%)。 最終的にブラインドテイスティングして、一番良い樽だけを選んでブレンドして瓶詰め。』
色は、キレイに澄んだ赤紫色。濃くなく薄くなく、純粋に「美味しそうな赤ワインの色」です。
そして香り、まずそのボリュームに圧倒されました。グラスの縁から10cmくらい離れたところで、赤いベリー系の果実香とカラメルのような甘い香りがブワーッと来ます。
この迫力はブルゴーニュなら間違いなく特級クラスですね。ジュヴレ・シャンベルタンの清冽さとポマールorヴォルネィの妖艶さを併せ持ったような、ド迫力の香りです。
味わいは、酸味がシッカリ渋味もカッチリ・・・要するに固いのね。
まだ若かったかぁ~、ということでできるだけ開くよう、時間をかけて稽古しました(明日以降に残す甲斐性はありません)
チビチビ飲んで抜栓後3時間、やっぱり固いです。でも、ポテンシャルの高さはビシバシ感じるんだよなぁ。
時間を空けて口に含むたびに「え?まだっすか?」って感じでした。
とにかく香りが素晴らしいワインです。ただまだ若い・・・ということで、熟成用に1本買い足しました。
道場公開前に購入手配、いわば「インサイダー取引」が出来るのが師範個人の強みですな。
今や税込6,000円台のブルゴーニュなんて1級すら怪しいこのご時世、名前に拘らないならコチラをお薦めします(ってか判る人にはとても効く名前だけど)。
(※) インポーターの表記は「ポール・クルーバー」ですが、当道場では表記の統一のため「ポール・クルーヴァー」としています
点数 | 89点 |
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リンク | Paul Cluver "Seven Flags" Pinot Noir 2016 6,750円 ←師範が買った時よりちょい安い(泣) |
関東地方、8月に入っていきなり梅雨が明けましておめでとうございます!ということで関内方面へお散歩。
早朝でもない散歩に出かけて手ぶらで帰ってくるのもアレなんで、ワインでも物色しようとまず「サンタムール」に伺うも開店前。
ちょっぴり凹みながら次に伺ったのは「葡萄屋 関内店」。このあたりは個性的なワイン屋さんが多くて楽しいエリアです。
暑い一日だったので、帰る途中でガソリンが切れて、エビン南太田店(左写真)というエスニック料理店で燃料補給。
看板には『本格的インド・ネパール・タイ料理』と書かれています。いやそのうちどの国の「本格」なのかはっきりしてくれ!って感じではあります。
注文したのは、カレー・ランチAセット 690円とヱビスビール(中瓶)600円。
表にはヱビスの中瓶が500円と書いてあったんだけど・・・まぁ良いか。
ちなみにグラスワインもボトルワインもあったけど、さすがにこの暑さだとビール一択ですね。
グラスに注いで一気にブハァ!とあおって落ち着きました。
肝心の料理であるカレーは普通に美味しかったですよ。
っていうかこの手のエスニック料理店で不味い店ってほとんど記憶にありません。
この領域、多分師範は何でも美味いんだと思います。
ちなみにこのお店、ナンもライスもおかわり無料だそうです。
このご時世にほぼ空席が無いくらいに繁盛しておりました。
名称 | Beringer "Founders' Estate" Chardonnay 2017 ベリンジャー "ファウンダーズ・エステート" シャルドネ 2017 |
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生産者 | Beringer Vineyards ベリンジャー・ヴィンヤーズ |
価格 | 1,498円 |
購入店 | コストコ 金沢シーサイド倉庫店 |
本日の夕食は、夏らしく水晶鶏。あとは、カボチャのソテー、トマトとタマネギのマリネ、レタスと生ハムのサラダ。
こいうサッパリ肉メニューとくれば、ワインはやっぱりコッテリしっかりした白でしょうねぇ、というわけでチョイスしたのは、
先週末にコストコで買ってきた米国産のシャルドネ。造り手は大手ベリンジャーですな。
買う時には全く忘れていたんだけど、同じ銘柄を17年前にも稽古していたようです。
その時のお値段は1本1,980円、今回は1,498円。価格の優等生ですな。
さて抜栓。コルクは40mmと短い集成材。こんなんだったらスクリューキャップの方が良いような気がするけど、それぞれの造り手でお考えがあるんでしょう。
そういえば米国産ってスクリューキャップの普及率低いですね。
色は薄めのレモン色、アルコール度数が13.9%もあるようなので、グラスの内側をタラーリタラリと液体が落ちてきます。
香りは、鼻で嗅いだ時点では、黄桃のような甘いフルーツの香りがほんのりと。でも口に含むと、バニラのような樽香が良い感じに香ります。
決して派手では無いけど、カリフォルニアの空のような明るさを感じる香りです。
味わいは、甘さ控えめ(糖度6.9)で酸味も控えめ(pH3.6)。でも物足りない感じは無くて、ボリューム小さめながらカチッと整った味わいです。
当初の予定では「樽ドネ」を期待したんだけど、そこまで樽々はしていません。でも普通にバランスの良いシャルドネに仕上がっています。
これが1,500円以下なんだね~。
高級ワインは高くて買えない時代になったけど、安ワインに関してはは昔より確実にハッピーな時代になったと思います。
点数 | 77点 |
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