いよいよ今年もあと一ヶ月、西暦2000年がやって参ります。
当道場も2000年問題を懸念して、今月より「年/月/日」表示の年部分を4桁に拡張します。
…ってそんなことより道場のパソコンをイロイロとやらねばならんのでは無いだろうか、と心配な毎日。
Riesling 1996 リースリング 1996 | Hugel et Fils ヒューゲル・エ・フィス | ||||||||||||||
Blanc 白 | Alsace Riesling アルザス・リースリング | Alsace (France) アルザス(フランス) \1,900 | 1999/12/24
| エノテカ高輪ウィング店 | ジャーディン ワインズ アンド スピリッツ
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一般人な方から見たら明らかに変人かもだけど、師範は帰省先にワインをわざわざ送り付けております。
で、このワインは31日に飲もうと思っていた白。
品川駅前の高輪ウィングに新しく出来たエノテカで買ったんだけど、
エノテカで売ってるワインで輸入元がエノテカじゃないのって初めて買った気がする。 | で、ワイン的にはまずまずでありました。 アルザスらしい華やかな香りと良い意味で軽快な味わいがあって。 師範義姉は『甘くて飲みやすい』と申しておったので 「チッチッチ、それは違うと思うぞよ。香りは甘いが糖度は決して高くないはず」 なんて言おうと思ったが、蘊蓄野郎のウンチクンになるのもあれなんで言わずにこらえた。 年末年始なんてなハレの席に合うワインだと思うですよ、アルザスは。 (って今ごろ書いたって…) (74点) | 師範実家にて
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今回食べたのは以下。(全て一人1貫ずつ)
いやー美味い。少なくとも我々が知る範囲では日本一美味い寿司。
寿司はどれも塩や煮切りを使ってあって、自分の手塩皿で醤油を付ける必要の無い寿司。
以前は「ネタの鮮度一本勝負」的な店だったんだけど、昨年あたりから「ちょっと仕事をした寿司」
のスタイルに変わっていて、それがどれも鮮度が良いゆえ出来る技だったりして、
ますますここでしか味わえない寿司へと変貌を遂げている。
というような会でありました。
食べたのは
まずまず美味いと思った。日本の中華料理よりもちょっと現地的な香りがして。
値段もお手頃だし。
ただ、チャーハンはちょっと味が濃すぎたのと、
化学調味料を多めに使っているのか、食べた後、舌に膜が張ったようになってしまうのが残念。
その後、年末年始用のワインを都内他へ買い出しに行った後、
自宅へ戻って下のワインを。
かけつけ一杯で新潟のどこだかのなんだかっていう清酒(清酒は全然覚えられん)を飲んだ後、
ワインへ突入。
最初の料理はサーモンとホタテと生タコのマリネ。
次の料理は、ミートローフ。
料理は魚(スズキ?)のパイ包み焼き。
料理は牛肉の煮込み。
料理はトマトソースのパスタ。
…というような飲み会でありました。参加者の皆様お疲れ様、たねもり姐さんどうもありがとうです。
場所は、自由が丘と田園調布の間の奥沢という街にあって、廻りは豪華なお屋敷ばかり。
『ここが店かな』って隣りの民家に入ろうとしたくらい。
このお店は、古い和風の家を改装して造られたレストランで、
ちょっと風変わりな感じはあるけど、なんだか落ち着ける雰囲気。
綺麗な庭に大きな窓、絨毯の色は庭と同じ緑なんで、和風建築な割には閉塞感がないからかも。
床の間にあたるところへ置かれた大きな生け花や、ディナー皿なんかもちょっと"和"を感じさせる雰囲気。
料理は、7,000円、9,000円、12,000円のコースのみ。
アラカルト・メニュー無し。コース内での料理の選択も(ほとんど)無し。
で、師範/師範代とも9,000円のコースをチョイス。ただ、二人とも全く同じ物食べてもつまんない
ということで、師範は前菜の魚を12,000円のコースのやつに変更。(追加料金無し)
あと、このお店はサービスも気持ち良い。
飲んだお酒は、まず食前酒
メインのワインは以下。
森重シェフやサービスの方々に見送られ、プティフールをお土産にしてお店を後に。
お会計はトータル\36,590。雰囲気やサービスを考えれば納得のお値段、師範代も満足の誕生日。
by
師範
Vosne-Romanee 1996
ヴォーヌ・ロマネ 1996
Dominique Laurent
ドミニク・ローラン
Rouge
赤
Vosne-Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
380FF (約 \6,800) 1999/10/28
Paris Madeleine広場 "Nicolas"
まぁミレニアムっつーことで、今回はこのような高級ワインも送り付けました。
フランスで購入してきたドミニク・ローランのヴォーヌ・ロマネ。
高級ワインの相場に疎いため安いんだか高いんだか分からず買ってきたんだけど、
相場的にはまぁ安くも高くも無かったみたいですな。
いやー、さすがにこのワインは結構アタリでした。
パワフル系のブルゴーニュで、樽香バッチリ、果実味バッチリ。
「フランスで買ってきた」「現地で7,000円した」との脅しが効いてか、
家人一同美味いと思ってくれてたみたいで。
"豚に真珠"かと心配したけど、やっぱり判るみたいですね。
(って師範が飲むこと自体"豚に真珠"か?)
(85点) 師範実家にて
Duc de Princeteau N.V.
デュク・ドゥ・プリンストー (ヴィンテージ無し)
L.C.B.
L.C.B.
写真無し
Rouge
赤
Gard (VdP)
ガール (ヴァン・ドゥ・ペイ)
(France)
(フランス)
ベルーナ頒布会 ベルーナ
まー上記2本では足りませんな。ということでまたまた実家にあったベルーナ頒布会ワイン。
写真は撮ってないけど、ボルドーのようなラベルだったと思う。
と、飲んでから6日経った今印象を思い出しつつ書いてるんだけど、
(酔っ払ってたわけじゃないんだけど)細かいことは全く覚えてないっすねぇ。
安い・弱いフランス産ワインってぐらいしか。
これも「大ハズレではないがややハズレ」であったような。
(55点) 師範実家にて
30日(木)
Rosso Salento 1997
ロッソ・サレント 1997
Casa Vinicola Rocca & Figli
カーサ・ヴィニコーラ ロッカ&フィーリ
写真無し
Rosso
赤
(IGT)
(インディカツィオーネ・ジオグラフィカ・ティピカ)
Puglia (Italia)
プーリア (イタリア)
ベルーナ頒布会 ベルーナ
師範実家にて飲んだのは、なんだか『ベルーナの頒布会』とやらで家人が購入したらしいイタリアワイン。
値段的には600円くらいだったとか。いったいどんなワインなのか興味津々にて抜栓。
師範兄曰く「ドブの匂いがする」。さすがは師範の実兄、良いトコついております。
安イタリアらしいスットボケた系の香りなんだけど、方向性的にはドブと言えなくも無い。
味は特に嫌な感じはないんだけど、まぁ美味くも無いですな。
大ハズレまでは行かないけどややハズレなワイン。数人で飲んだんで飲むのに苦労するってことはなかったけどね。
(55点) 師範実家にて
29日(水)
本日から師範・師範代は双方の実家がある九州へ帰省。
で、毎年帰省の際に立ち寄るのが、福岡は長浜にある「たつみ寿司」という寿司屋。
今回も朝7時半のスカイマーク1便で福岡入りし、11時から寿司を頂くことに。
の一人18貫。
他にはお通しと生ビール2杯、お吸物。お値段は12,600円(税込み)。
特に印象深かったのが以下。
とにかく文句無しに美味い寿司屋。帰省先は福岡じゃないんだけど、遠回りしてでも年に一度は足を運びたくなる店。
28日(火)
Chateau Lorgeril 1997
シャトー・ロルジュリル 1997
Comte Nicolas de Lorgeril
コント・ニコラ・ドゥ・ロルジュリル
Rouge
赤
Cabardes (V.D.Q.S.)
カバルデ (ヴィン・デリミテ・ドゥ・カリテ・シューペリュール)
Sud Ouest (France)
西南地区(フランス)
\900 1999/12/11
関内 サンタムール BBRジャパン
本日も年末大掃除として洗車した後、己へのご褒美の意味でサウナや露天風呂のある銭湯へ行ってのんびりと。
風呂上がりにビールも飲まず(自分で運転して帰るのでいたしかたなし)、家に帰って飲んだのがこれ。
このワインは、お店で試飲して購入。
試飲サービス担当がおばちゃんだと買わずにやりすごすことの多い師範だけど、
この時は若くてキレイ系な妙齢の婦女子だったんでフラフラと購入。
で、このワイン、色も濃い目だし樽香なんかも感じるし、そんなにぶっきらぼうなわけでもないんでそこそこイケる。
でもなんだか青臭いというか、それを通り越してドブ臭いような感じがあるのが残念かなぁ。
値段を考えれば悪くないっすよ。売ってたおねぃさん見てるかなぁ。
69点 自宅にて
27日(月)
Trapiche Cabernet Sauvignon "Oak Cask" 1995
トラピチェ カベルネ・ソーヴィニョン "オーク・カスク" 1995
Bodegas Trapiche
ボデガ・トラピチェ
Tinto
赤
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\1,280 1999/12/11
ナショナル麻布 メルシャン
本日は休みを取って風呂掃除とか窓拭きとか。
道場くらいの大豪邸ともなると窓拭きも大変で…ってのは嘘だけど、
わずか6箇所しか無い窓でも拭き上げるとなると大変。
で、大変な労働をした後ビールなんかをカーッと飲んで、その後このワインを。
選んだワインは、新大陸産としては極めて定評のあるアルゼンチンのトラピチェ・オークカスク。
師範も以前に飲んだことあって、
なかなかに好印象だったんで安心してチョイス。
色はどっしりと濃くて粘性も十分。期待に応えております。
香りも、若い新大陸産にありがちなインクっぽい雰囲気があんまり無くて、
カベルネの良さを煮詰めたような、なんだか濃い葡萄ゼリーのような香り。
味もなかなかなもの。ボルドーみたいな複雑さは無いにせよ、
酸味と渋味と甘味のバランスが良くて、少なくとも文句を付ける気にはならない。
良い意味で「良い南米産」の典型。
ボルドーと似てはいないんだけど、頭の中を空っぽにして「美味いか不味いか」で考えれば相当美味い。
77点 自宅にて
25日(土)
本日は、友人宅にて出産祝いとクリスマス祝いを兼ねた食事会。参加者はN氏夫妻と御曹司、
O氏夫妻、師範、師範代。
E.Michel Brut N.V.
E・ミシェル ブリュット (ヴィンテージ無し)
E.Michel
E・ミシェル
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ(フランス)
\2,380 1999/12/11
やまや新宿店 やまや
お祝いなんで最初はやっぱりシャンパーニュっしょ、と師範が持参。
見知らぬ造り手だけど「ま、シャンパーニュならなんでも良っか」ってないい加減さで、
値段重視にて購入。
と、払ったお金に厚みが無かった分、香りや味にも厚みが無い。
良く言えば「すっきりしている」と言えなくはないんだけど、
こういう雰囲気だったら敢えてシャンパーニュにしなくても、
手頃なスパークリングワインあたりでも良いような。
いやー、シャンパーニュってのは値段に正直でありますな。
嫌いってわけじゃないんだけどね、師範はこういうの。
(70点) 友人宅にて
Savigny-les-Beaune "Les Bourgeot" 1995
サヴィニー・レ・ボーヌ "レ・ブルジョ" 1995
Simon Bize & Fils
シモン・ビーズ・エ・フィス
Rouge
赤
Savigny-les-Beaune
サヴィニー・レ・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
O氏差し入れ(\4,200) 1999/12/25
ゴトー酒店 ゴトー酒店
O氏が「ワインを一本持参するため購入したい」とのことだったんで、
N氏宅を訪問する前にゴトー酒店へ寄って。
『他に持参しているのがジャイエ・ジルですからそれと好対照なものを』
とお願いして推薦していただいたのがこのワイン。
シモン・ビーズのサヴィニ・レ・ボーヌは、
一級のオー・ヴェルジュレッスを以前飲んだんだけど、
ちょっとエレガントに過ぎるような感じを受けたんで、今回そのリベンジということで。
…って、師範がお金出したわけじゃないのにほとんど師範の意向にて購入。
薄めだけど、非常に上品な感じのする色合い。
香りにちょっと驚き。毛皮のような香りが主体で、
色の上品さとは対照的にちょっと「野蛮」というイメージの香り。
味はやっぱりエレガント。師範としてはもう少しパンチの効いた感じが好きなんだけど、
スーッと口の中に消えて行く感じはいかにも高級ワインであるな、と。
時間が経つとそこそこ力を出し始めたんだけど、惜しむらくはその頃にはほとんど無くなってるのね。
(78点) 友人宅にて
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 1996
ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ボーヌ 1996
Jayer-Gilles
ジャイエ・ジル
Rouge
赤
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,800 1999/10/23
横浜君嶋屋 ラック・コーポレーション
師範が持参したメインのワインがこれ。
ワイン者ならだれもが知ってるジャイエ・ジルのオート・コート・ドゥ・ボーヌ。
このワインは、昨年全く同じ物を飲んでて、
非常に美味かったので自信満々にて持参。
『ホーラ、これがかの有名なジャイエ・ジルであるぞ。皆慎んで飲むが良い』
ってな感じで出したんだけど…。
結果全くの予想外。色は確かに濃いんだけど、
まず期待した樽香が弱い。木イチゴっぽい香りはあるんだけど、全般に香りはあまり強くない。
味も、ギッシリ詰まった果実味を期待したんだけど、なんだか渋味と酸味がイマイチ馴染んでなくて、
甘味も感じず腰クダケな印象。
時間が経つと、徐々に良くはなってきたけど、それでも期待とは大きく違うなぁ。
もちろん不味いってわけじゃないんだけど、ちょっと拍子抜け。
昨年と全く同じワインを同じ店で買って同じ期間道場に置いといてこの違い。
1年の時間差が影響しているのか、ボトル差か。うーん、ワインは難しい。
(75点) 友人宅にて
Chateau Mazeyres 1992
シャトー・マジュイル 1992
Ch. Mazeyres
シャトー・マジュイル
Rouge
赤
Pomerol
ポムロール
Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
59.95FF (約 \1,100) 1999/10/28
Paris Defence "Le Quatre Temps"内スーパー "Auchon"
もう一本師範が持参したワインは、おフランスはパリのスーパーで買ってきたポムロール。
お値段は1,000円強という、他家へ手土産にするにはちょっとアレなワインだけど、
スーパーだとこれくらいまでしか置いてなくって…なんてここで言い訳するのも変な感じだけど。
ボルドーにしては薄い色合い。歳をとってちょっと赤みがかった色なんで、
上のジャイエ・ジルとあまり変わらない感じ。
香りは、ボリュームこそ弱いけど、まぁそこそこある程度歳を経たボルドーらしい香りはある。
味は、思ったより薄っぺら。値段相応ではあると思うんだけど、
もうちょいと厚みがあれば良かったなぁ。
1992年ってそんなに古いわけじゃないけど、このワインにとってはちょっと長すぎた年月だったのかも。
(70点) 友人宅にて
Givry 1er Cru "Clos Jus" 1997
ジヴリー プルミエ・クリュ "クロ・ジュ" 1997
Domaine Ragot
ドメーヌ・ラゴ
Rouge
赤
Givry 1er Cru
ジヴリー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
N氏より
横浜君嶋屋 横浜君嶋屋
ここまでで予定数は終了だったんだけど、ちょっぴり飲み足りずに家主N氏所有のワインを開けることに。
お値段的には2,000円強だったとのこと。
『これはどこのワインなの?』なんて聞かれたんで
「ブルゴーニュの南の方で…」なんてガラにもなく説明なんてしつつ…
で、結果そこそこイケるワインでありました。
さすがに際立った個性は感じないし、なにかが凄いって感じじゃないんだけど、
「あぁブルゴーニュ」と安心して飲める感じがあって、酔っ払いには十分なワイン。
『これで十分だな、我々は。ワッハッハ』などと言いつつ飲んでおったような…
(75点) 友人宅にて
皆さんお疲れさん&ありがとさん。特に手作りピザが美味かった、また呼んで頂戴 > N氏
24日(金)
Las Casas Del Toqui "59 Old Vine Reserve" 1998
ラス・カーサス・デル・トキ "59 オールド・ヴァイン・リザーヴ" 1998
Vina de Larose
ヴィーニャ・デ・ラローゼ
Blanco
白
Totihue-Cachapoal Valley (Chile)
トテュー・カチャポアル・ヴァレー(チリ)
\500 1999/12/11
やまや新宿店 やまや
本日はクリスマス・イヴということで、道場でもちょいとご馳走を準備。
真鯛の刺身、真鯛のカルパッチョ風サラダ、真鯛のポアレ、真鯛の潮汁。
要するに真鯛づくし。
こんな料理に合うワインはやっぱり軽い白でしょう、
ってことで選んだのが「二本よりどり1,000円」のこのワイン。
色は薄いし、香りも弱い、味も薄っぺらな割にはアルコール感が強くて金属的な感じがする、
典型的安白ワイン。
ただ、小さいながらもいろんな要素を持ってるしバランスも悪くなくて、案外飲んでいて飽きが来ない。
500円だったら十分だと思う。ガブガブ飲むのに好適なワイン。
68点 自宅にて
Bourgogne Rouge Pinot Noir 1996
ブルゴーニュ・ルージュ ピノ・ノアール 1996
Louis Chevallier
ルイ・シュヴァリエ
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\1,180 1999/12/11
やまや新宿店 やまや
…と、自宅で飲んでおったらご近所宅から
「フォアグラの缶詰を開けたけど、食べきれないんで食べに来ないか」とのお誘い。
というわけで、上のワインの残りとこのワインを持参してお邪魔することに。
「フランスワインは名前が覚えられんから買わない」というお宅なんで、
安いながらもフランス産を、ってことで。
で、結果はイマイチ。色は薄い。香りは全然ピノ・ノアールっぽく無くて、
南仏あたりで作られてる野蛮系葡萄(?)みたいな香り。
味もねぇ。かなり酸味が強くて、他の要素が弱いもんだから「酸っぱいだけ」の印象になってしまう。
『1996年産のブルゴーニュは安くても美味い』と思ってたけど、どうもそうとは言いきれないですな。
59点 ご近所宅にて
22日(水)
Fabre Montmayou "Partida Limitada" Grand Vin 1995
ファブル・モンマヨウ "パルティーダ・リミターダ" グラン・ヴァン 1995
Bodega Domaine Vistalba
ボデガ・ドメーヌ・ヴィスタルバ
Tinto
赤
Mendoza (Argentina)
メンドーサ(アルゼンチン)
\1,580 1999/12/11
やまや新宿店 やまや
ジバランのワイン編で好評判のワイン。
品名の日本語読みはエエ加減です。というのも、ラベルには"Fabre Montmayou", "Partida Limitada", "MIS EN BOUTEILLES A LA PROPRIETE",
"Grand Vin", "Vino Fino Tinto", "Fine Red Wine"と、スペイン語・フランス語・英語入り交じって表記されてるんで、
いったい本来どこ語風に発音されてるのか皆目見当がつかないのね。
非常に濃い色合いで、ネットリ感もばっちり。
香りは思ったほどは強くない。ラベルの裏書きによると「ボルドーの伝統的な造り方で、フレンチオークで…」
なんて書いてあるんで、
てっきりボルドーっぽい感じだろうなぁなんて思ってたけど、やっぱり血は争えないというか南米風の香り。
ところが味はいわゆる南米風じゃない感じ。
「ドッカーンとパワフル」ってんじゃなくて、案外スルッと入ってきて、
後から口の中に広がり長い長い余韻を残す、非常に高級感溢れる味わい。
南米は南米だけどいわゆる南米とは一味違うワイン。
味のまとまりも良いし、けっこう好きな感じ。
76点 自宅にて
21日(火)
Duchi di Castelluccio Rosso 1997
ドゥッキ・ディ・カステルッチォ・ロッソ 1997
Duchi di Castelluccio
ドゥッキ・ディ・カステルッチォ
Rosso
赤
Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルッツィアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ(イタリア)
\500 1999/12/11
やまや新宿店 やまや
よりどり2本まとめて1,000円、一本あたり500円の激安ワイン。
とはいえヴィンテージ付きでDOCはモンテプルッツィアーノ・ダブルッツォ、
底がキッチリ凹んでて重さも真っ当なボトル、13%と高めのアルコール度数、
透かして見える色も濃い目と、激安に似つかわしくない風情なんで案外イケるかも、と思って。
色は、ボトルの外から見たの印象に違わない濃さ。ちょっと赤みが強いあたりがイタリア風かな。
香りも、弱いながらもなんか和風な雰囲気の香りが感じられる。こういうのを「スミレみたいな」なんて言うのかな。
味も良いんですこれが。酸味メインながらうっすらと甘味があって。
時間が経つと、香りは更に弱くなり酸味が強くなった感じがして、ちょっとイメージダウン。
最初は「とんでもない激安ワイン発見!」と色めきたったけど、
後半ちょっと息切れ。とはいえ買い値500円ということを考えれば、信じ難いほど高品質。
1,000円で買ったとしても十分納得のいくワイン。
73点 自宅にて
19日(日)
Carmen Chardonnay 1998
カルメン シャルドネ 1998
Vina Carmen
ヴィーニャ・カルメン
Blanco
白
Central Valley
セントラル・ヴァレー
Central Valley (Chile)
セントラル・ヴァレー(チリ)
\680 1999/12/11
やまや新宿店 やまや
師範代はご友人と一緒に赤坂四川飯店でお食事、
よって師範は一人道場で安チリワインと稽古。
昨日の鍋用食材の残りとか、魚系なツマミなんで白をチョイス。
ちなみにこの造り手のカベルネ・レセルバは昨年の「三桁ワイン大会」で相当イケてる印象。
色は結構濃い目で、黄金色っぽくて高級感がある。
香りもなかなか。鼻で嗅いだ香りは、やや甘目の柑橘系香り。
でも口に含むと、新大陸のシャルドネらしい樽香シッカリな重めの香り。
味も重め。甘いわけじゃないんだけど、樽香に見合ったどっしりした味わい。
値段からは想像がつかないくらいどっしり系の白。
一般には受けの良いワインだとは思うけど、師範は重い白はあんまり得意じゃないし、
今日みたいな冷奴、焼きカニ、フグの一夜干しといった純日本的料理にはその樽香が邪魔をしてしまう。
69点 自宅にて
18日(土)
本日は、師範代のご友人3名が拙宅へ見えての歓送会。
…というわけで、まぁそこそこのワインをそこそこ飲んでおります。
Yellowglen Brut Rose N.V.
イエローグレン ブリュット・ロゼ (ヴィンテージ無し)
Yellowglen Vinyards
イエローグレン・ヴィンヤーズ
Sparkling
発泡
(Australia)
(オーストラリア)
\1,680 1999/12/11
ナショナル麻布 ヴィレッジ・セラーズ
人が揃う間にお出ししたのは、
安いながらもロゼ、ハッタリ的見た目の高級感を狙ったオーストラリアのスパークリング。
まぁ「発泡ワインはロゼが高級」ってことをご存じなかったら意味無いんだけど。
色は確かにロゼ・シャンパーニュ風、ただ泡がキメ粗げ。
香りはまぁまぁ。あんまりボリューム無いけど、雰囲気はなかなか濃いシャンパーニュの雰囲気。
でも味がイマイチ。ギシッと苦めで、ガリゴリした味で、飲んでいてあんまり楽しくない。
やっぱ「似非」でしたな。でもまぁそれはそれで良いんだけど。
68点 自宅にて
Morey-Saint-Denis 1992
モレ・サン・ドニ 1992
A. Pernin Rossin
A.ペルナン・ロサン
Rouge
赤
Morey-Saint-Denis
モレ・サン・ドニ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\3,800 1999/12/05
ゴトー酒店 後藤酒店
料理は鍋だったんだけど、そんなのお構いなし。飲みたいものを飲む、ってことでブルゴーニュ。
造り手は名門のペルナン・ロサン。
「ピノ・ノアールと新樽は相性が悪い」ということで、一切新樽を使わない造り手らしい。
まず色が良いですね。オレンジ色から朱色、赤紫とグラデーションがあって透明感のある色で。
香りも抜群。ちょっとケモノっぽい香りもありつつ、パーっと開くような華やかさがあって。
味も悪くはないんだけど、香りの素晴らしさと比べるとちょっとスッキリしすぎで弱く感じてしまう。
抜群に香りの良いブルゴーニュ。「色2:香り5:味3」って感じですかね。
85点 自宅にて
Chassagne-Montrachet 1996
シャサーニュ・モンラシェ 1996
Michel Colin-Deleger et Fils
ミシェル・コラン・ドゥレジェ・エ・フィス
Rouge
赤
Chassagne-Montrachet
シャサーニュ・モンラシェ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ(フランス)
\2,180 1999/11/10
カーヴ ド リラックス AMZ
上のワインと「どっちが良いですか?」なんて言いつつこのワインを出したんだけど、
まぁ結局「どっちを先に飲みますか」と聞いたに過ぎなかったってことで。
この造り手のシャサーニュ・モンラシェ 1996は、Vieilles Vignesを
過去に稽古済、相当良かったんでこれにも期待。
色は、ブルゴーニュとは思えないくらい濃く暗めの色。
香りは(上のワインと比較してるからかもだけど)あんまりボリューム無くて閉じた風に感じてしまう。
ただ、味はなかなか素晴らしい。
果実味がしっかりしてて濃いんだけど、ガシガシしてなくて丸みのある感じで。
若いけど、味や雰囲気の良いブルゴーニュ。値段を考えるとかなりお買い得。
82点 自宅にて
Chateau Haut-Bergey 1992
シャトー・オー・ベルジェ 1992
Ch. Haut-Bergey
シャトー・オー・ベルジェ
Rouge
赤
Pessac Leognan
ぺサック・レオニャン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,980 1999/12/11
やまや新宿店 やまや
最後はやっぱりボルドーで。
皆さん1992年にお知り合いとなられたってことで、
上のモレ・サン・ドニと合わせ1992年産を選んでみました。
どっしりと濃い、ちょっと褐色がかった感じの色。
この色を見るとひとまず安心。
香りもなかなか。熟成ボルドーらしい、
消し炭みたいな樽香と、土っぽい感じとかカシスっぽい感じとかが入り交じった複雑な雰囲気で。
ただ、味がちょっと残念。
ボルドー左岸っぽいゴツさは感じるんだけど、香りと比べるとどうしても弱い感じ。
…とか言ってるけど、値段を考えると十分合格でしょう。
77点 自宅にて
16日(木)
Chateau de l'Estagnol 1998
シャトー・ドゥ・レスタニョール 1998
Cellier des Dauphins
セリエール・デ・ドーファン
Blanc
白
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ(フランス)
\760 1999/12/11
関内 サンタムール カツミ商会
ローヌの安い白。安い割にはボトルに浮き出しがあったり、
ラベルの絵は金色だったり、キャップシールも凝っていたりとしてちょっと高級感あり。
まぁスッキリサッパリなワインが飲みたい気分なんで、あんまり高級感ある味わいでもちょっと困るんだけど。
濃さは普通だけど、ちょっと麦ワラっぽい感じのする色合い。
香りも弱めだけど、涼やかな柑橘系の香りで、求めていた雰囲気でまずはオッケー。
味が良い意味でちょっと意外。何がどうって感じじゃないんだけど、コクがあるのね。
余韻も長いしバランスも悪くない。
結構イケるワイン。値段を考えればお勧め印。
最近「国産ワインも良いかも」なんて思ってたけど、
この値段でこのレベルが輸入されちゃうと、やっぱり勝負は厳しいと感じるなぁ。
72点 場所
15日(水)
Vina Casa Silva Cabernet Sauvignon 1997
ビーニャ・カーサ・シルバ カベルネ・ソーヴィニョン 1997
Vina Casa Silva
ビーニャ・カーサ・シルバ
Tinto
赤
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・バレー(チリ)
\1,145 1999/12/05
横浜ベイリカー 中部貿易
なにげなく買ったチリ産カベルネ・ソーヴィニョンだけど、
名も知らない造り手で、特に「レセルバ」とかでもないのにこの値段はちょっとお高いですな。
時代遅れのバブリー購入を反省しつつ、その値段の価値なかったら承知せんぞ、と脅しつつ。
濃く暗い色合いは彼の地の灼熱の太陽を彷彿とさせ、
荒っぽい樽と濃い色のベリー系果実の香りと新聞インクの香りは、
まだ成熟しきれていない若者の無鉄砲さに似、
濃い割には重さを感じない、舌の中心を分水嶺として左右にサラリと流れ落ちる味わいは、
良くも悪くも「やっぱりチリワインはこんな感じだなぁ」の印象を補強する。
嗚呼南米産南米産。
…なんて気取ってみても、まぁそこそこそんな感じのワインでありました。
68点 自宅にて
12日(日)
Chateau Boutisse 1997
シャトー・ブティス 1997
Dom. de Ch. Boutisse
ドメーヌ・ドゥ・シャトー・ブティス
Rouge
赤
Saint-Emilion (Grand Cru)
サンテミリオン (特級)
Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
\3,300 1999/12/05
ゴトー酒店 日合商事
最近外で良いワインを飲む機会が多かったため、自宅でちょっと高級ワインを飲むのは結構久しぶり。
このワインは、パリの全国農業コンクール?で金メダルを取った、ってラベルが貼られている。
また、このヴィンテージからゴトー酒店の後藤さんが醸造に口を出したりしてるらしい。
「まだまだ若いけど…」ってことだったけど、お勧めだったので購入。
色は当然のように濃く暗い紫、粘性も当然のように高い。
香りは、最初は青臭い感じが強くて、ボルドーというより南仏みたいな感じがあったけど、
時間が経つと樽の雰囲気が大全開。コーヒー豆というかコーヒー豆風キャンディーというか、
香ばしくて甘い感じの香りがいっぱい。
味も、最初はカタブツで平べったい感じだったんだけど、
時間が経つとそこそこ厚みも出てきた。
抜栓後時間が経つにつれ良さが出てくるワイン。ゆっくり飲めば現時点でも美味しく飲めるけど、
このワインの本領発揮はやはり数年後にあるような気はする。
81点 自宅にて
11日(土)
本日は、ちょっと所用で師範代と横浜中華街へお出かけ。
昼2時過ぎだったんで飲茶を食べる(って変な表現だなぁ)ことに。
入ったお店は"やむちゃ厨房"という中華料理屋。
元は"老維新號(ろういしんごう)"という店名だったらしいけど、昔の名前のほうが良かったような。
そんな変な店名かつド派手でチープな外観なんで、普通だったら入らない系のお店だけど、
良い評判を耳にしたのでトライしてみることに。
あと、生ビール(中:\500)と烏龍茶(タダ)で、しめてお会計4,090円。
サービス料はかからないみたい(まぁサービス料取るサービスでも無いけど)。
Vina Tarapaca Cabernet Sauvignon Grand Reserva 1994
ビーニャ・タラパカ カベルネ・ソーヴィニョン グラン・レセルバ 1994
Vina Tarapaca
ビーニャ・タラパカ
Tinto
赤
Ex Zavala (Chile)
エクス・ザバラ(チリ)
\1,630 1999/12/05
横浜ベイリカー リードオブジャパン
帰りがちょっと遅かったんで、
パンとチーズと鴨のフォアグラ缶とサラダという、フランス人みたい?な夕食。
なのに合わせたのはチリワイン。
このワイン、カベルネ・ソーヴィニョンなのにボルドータイプじゃないボトル。
で、このボトルが重い。シャンパーニュのボトルみたいに重くて紋章みたいな模様も入ってる。
見た目的には非常に高級感があって期待大。
5年を経ているためか、いわゆる南米の高級ワイン的な濃い色ではなくて、
ちょっとボルドーの良いやつみたいに明るめな感じの入った紫。
でも香りは全く南米風。カベルネ一本槍ではあるんだけど、インクっぽい若さはあんまり感じず、
アクリルみたいなちょっと刺激のある香り。
味はなかなかなもの。それほど強くなく丸みを帯びた感じで、
チリあたりのワインでこういう感じのもあるんだなぁ、と再認識。
「ガツンと濃いのが売り」じゃないワイン。
面白くはあるけど、素直に「美味い!」って感じではないなぁ、残念ながら。
74点 自宅にて
9日(木)
本日は、ワイン関連のお知り合いと忘年会。
メンバーは、光弘さん、かぎさん、
磯子さん、たねもり姐さん、がぶ嬢、師範の6名。
場所は虎ノ門の"メランジュ"にて。会費一万円。
食べたものと(持ち込み以外で)飲んだワインはすべてお店のセレクションかな。
Ackerman Brut 1995
アッケルマン ブリュット 1995
Ackerman-Laurance
アッケルマン・ローランス
写真無し
Vin Mousseux
発泡
Saumur
ソミュール
Loire (France)
ロワール (フランス)
(\4,500) 1999/12/09
メランジュ
乾杯はやっぱり泡モノで。アッケルマンのヴァン・ムスーは以前もここで飲んだけど、
今回のはヴィンテージもついてるのでちょっと違うのかな。
乾杯ってことでサクサクーっと飲んじゃったんでラベルとかをチェックし忘れ。
薄めの色合いで、泡はちょっとキメが荒いながらもそこそこのボリューム。
ヴァン・ムスーって、一般にシャンパーニュより瓶内圧が低いんで泡が少ないらしいんだけど、
あんまり判らないなぁ。注ぎ方とかグラスでも変わるからかな。
香りは、シャンパーニュみたいなパンっぽい香りはあんまり無くて、普通の白ワインっぽい。
味も、白ワインの泡アリ版といった感じ。キリリと固い印象。
キューっと飲むには良いんじゃないかな。
(70点) 虎ノ門 "メランジュ"にて
Rully 1er Cru "Rabource" 1995
リューリィ・プルミエ・クリュ "ラブルセ" 1995
Olivier Leflaive
オリヴィエ・ルフレーヴ
Blanc
白
Rully 1er Cru
リューリィ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\5,500) 1999/12/09
メランジュ アルカン
というわけで次は白。『"オリヴィエ・ルフレーヴ"って"ルフレーヴ"(超名門造り手)と関係あるのかねぇ』
なんて皆さん話していらっしゃいましたが、師範は"ルフレーヴ"さんって知りませんでした、はい。
色はなんだか濃い目で、結構高級感があって期待したんだけど、残念ながら香りは弱い。
よーく嗅ぐとミントみたいなスッキリ系の香りがあるかな。樽とかはほとんど感じない。
味もスッキリ。弱すぎとも言えるくらい涼やかな味。
普段はこういうスッキリ系の白って好きなんだけど、
今日みたいな席ではもう少しパンチの効いたワインを期待したりして。
贅沢なもんです。
(68点) 虎ノ門 "メランジュ"にて
Bourgogne "La Taupe" 1996
ブルゴーニュ "ラ・トープ" 1996
Dominique Laurent
ドミニク・ローラン
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\6,900) 1999/12/09
メランジュ ヴァンシュールヴァン マスモト
赤の一本目はブルゴーニュ。
造り手は、有名ドコロのドミニク・ローラン。
AOC的には単なるブルゴーニュなんだけど、結構良い値段するみたい。
名声を良く耳にするし、高級そうなラベルなんでちょっと期待して。
色は良いですね、明るくて濃い、気合の入ったブルゴーニュらしい色合いで。
香りも良いです。若いブルゴーニュの良さ満点の、木イチゴっぽいキュートな香りがバンバンで。
味は、濃さは十分なんだけどちょっと固いかな。若すぎなのかも知れないけど、ややカタブツな印象。
なかなかポテンシャルのあるワイン。
もっと熟成させるか、ゆっくり飲むかすれば更に好印象かも。
(82点) 虎ノ門 "メランジュ"にて
Chateau de Lussac 1990
シャトー・ドゥ・リュサック 1990
Ch. de Lussac
シャトー・ドゥ・リュサック
Rouge
赤
Lussac-Saint-Emilion
リュサック・サンテミリオン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,540
エノテカ エノテカ
このワインと下のワインはたねもり姐さんのお持ち込み。
このワインは、サンテミリオンに近いリュサック・サンテミリオンという地区のもの。
リュサック・サンテミリオンは、Ch. LyonnatとかCh. de Barbe Blancheとかあって、
結構好きな地区。
あ、このワインは1989を2年前に稽古済で、
比較的古目のものを手頃な値段で買える造り手だな、と。
色は綺麗です。ちょっとオレンジがかってて「おぉ熟成したボルドー」ってな感じで。
香りは比較的弱め。でもそれらしい雰囲気はあって良い感じではある。
味がちょっと残念。なんだかヒョロヒョロっとして真ん中が抜けたようで、
飲めば飲むほど物足りなさを感じてしまう。
前に飲んだブルゴーニュが若くてゴツいワインだったからかもだけど、
ちょっと印象が霞んでしまった。
(70点) 虎ノ門 "メランジュ"にて
Chateau la Cabanne 1981
シャトー・ラ・カバンヌ 1981
Ch. la Cabanne
シャトー・ラ・カバンヌ
Rouge
赤
Pomerol
ポムロール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\3,980
エノテカ エノテカ
お次はなんと1981年、20年近くも年を経たワイン。
でも、かなりワインに詳しい参加者の方も知らないらしい無名ワイン。
そういう無名ワインのこれくらい古いのって大丈夫なのかなぁ~って感じで。
結果やっぱりあんまり大丈夫じゃなかったみたい。
香りは良いんですよ。熟成ボルドーここにありって感じの、複雑で柔らかい感じで。
ただ、このワインも味が残念。薄い。
そんなに酸っぱくはないし、バランスも悪くないんだけど、
香りが良いだけに味的な力の無さが余計目立ってしまう感じ。
もっと早く飲めばもっと美味かったんだろうね。
まぁ熟成したワインなんてあんまり飲む気会の無い師範には、
それはそれで勉強になって良かったんですけど。
(70点) 虎ノ門 "メランジュ"にて
Chateau Lilian Ladouys 1995
シャトー・リリアン・ラドゥイ 1995
Ch. Lilian Ladouys
シャトー・リリアン・ラドゥイ
Rouge
赤
Saint-Estephe
サンテステフ
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(\8,500)
メランジュ モトックス
予定されていたワインの最後は、ボルドー左岸、サンテステフのもの。
まぁ毎度の話だけど、ここらへんになってくるとワインがどうの、って状態ではなく単なる飲兵衛集団。
…というわけで細かいことはあんまり覚えてないんだけど、なかなか良いワインでありました。
香りのボリュームもばっちりだし、味わいも太くてどっしりだし。
若いボルドーも、それはそれで良いなぁと。
(80点) 虎ノ門 "メランジュ"にて
Turley Zinfandel 1996
ターリー・ジンファンデル 1996
Duarte Vineyard
デュアルト・ヴィンヤード
Red
赤
Contra Costa County (USA)
コントラ・コスタ・カウンティ (アメリカ合衆国)
磯子さんより カリフォルニア・ワイン・トレーディング
本日最後のワインは、磯子さんお持ち込みのカリフォルニア産ジンファンデル。
アルコール度数はなんと15.8%! 相当気合の入ったワインみたい。
酔っ払い状態ではあったんだけど、かなり印象に残るワインでありました。
とにかく樽香が凄い。気合入りまくりな香り。
ジンファンデルって、必要以上に甘さの強いワインが多い印象があるんだけど、
このワインはそれほど嫌味には感じない。もちろん甘みはあるんだけど、
他の要素も濃く強いんで、突出した感じがしなくて。
最後にふさわしい、酔っ払いにも印象をしっかり残すワイン。
一人で一本だと辛いワインだと思うけど、こういう席にはふさわしいなと。
おごちそうさまでありました。>磯子さん
(79点) 虎ノ門 "メランジュ"にて
8日(水)
Daphne Malvasia Secco N.V.
ダフネ・マルヴァジア セッコ (ヴィンテージ無し)
Medici Ermite
メディチ・エルメテ
Blanc
白
Colli di Scandiano e di Canossa
コッリ・ディ・スキャンディアーノ・エ・ディ・カノッサ
(Italia)
(イタリア)
\1,116 1999/12/05
横浜ベイリカー ジャパンリカーサービス
弱発泡性らしいけど、DOCも知らないしヴィンテージも無い、
正直良く分からないワイン。
でも、なんだか背が高くシャレたボトルと多くを語らないラベルが美味そうだったんで衝動買い。
で、さあ飲もうと思ってコルクを抜こうとしたんだけど、これがえらい大変。
これまで数限りないコルクを抜いてきたんだけど、ダントツでナンバーワンの固さ。
コルク自体はシャンパーニュみたいな集成したものなんで、
弱発泡ゆえ抜けないように普通よりきつめのものを入れてあるのかもしれないけど、とにかく抜けない。
ソムリエナイフなのに、ボトルを股に挟んでしっかり固定して馬鹿力を入れてようやく抜栓。
色は普通。少な目ながらそよそよと泡立って確かに弱発泡。
香りはオッケー。アスティ・スプマンテみたいな、マスカットっぽい香りが心地よい。
味がねぇ。口に含んだ瞬間は、案外すっきりしてて良い感じなんだけど、
後味の苦味がいけません。
苦味さえ無ければ、結構使えるワインだと思ったのになぁ。
63点 自宅にて
7日(火)
Villa Thalia Rosso 1997
ヴィッラ・タリア・ロッソ 1997
Casa Vinicola Calatrasi
カーサ・ヴィニコーラ・カラトラージ
Rosso
赤
Sicilia (IGT)
シチリア (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Sicilia (Italia)
シチリア(イタリア)
\951 1999/12/05
横浜ベイリカー 稲葉
約一ヶ月半ぶり、長いこと飲んでなかったイタリアワイン。
やっぱ秋口あたりのちょっとセンチな気分にひたる季節って、
なんだかイタリアワインって気分にならないもんね。
やっぱりイタリアの安いワインは、夏場か明るい昼間かお祭りの時ってのがお似合い。
…で、飲んでみての印象だけど、シチリア島のワインって、
なんだか(熟成とは違う)オレンジっぽい色合いと、
オレンジっぽい香りもあるような気がするのは気のせいかなぁ。
飲んでみると、まぁそこそこのボリュームがあって、案外タフで田舎臭いワイン。
そういった意味では予想通り。
一時間半くらいで飲み干したけど、
一時間くらい経ったあたりからなにやら柔らかげな雰囲気をかもし出していた。
ゆーっくり飲めば別の側面が見られたのかも。
70点 自宅にて
5日(日)
Ladbroke Grove Shiraz 1994
ラドブローク・グローヴ シラーズ 1994
Ladbroke Grove Wines
ラドブローク・グローヴ ワインズ
Red
赤
Coonawarra (Australia)
クーナワラ(オーストラリア)
\990 1999/11/21
酒奉行 保土ヶ谷店 -
今日は、師範代の誕生日ということで師範が夕食の準備。
作ったのは、鶏手羽先と里芋とチンゲン菜の中華風煮込みと牡蛎と椎茸の中華風炒め物。要は中華料理。
こってり中華に合うワインとして真っ先に思い付くのがオーストラリアのシラーズ。
でもこのワイン、なんだか怪しげ。「半額サービス」で安くなってたし、
10.8%と低いアルコール度数だし、ボトルの内側は煤けたように汚れた感じだし。
若干変なヤツかも、と思いつつ抜栓。
コルクの裏はバッチリ真っ黒、ワインの色もかなり濃い目でちょっとオレンジがかった感じ。
ボトルの外から見て濁った感じはあくまでボトルの内壁のみで、ワイン自体は澄んでいる。
香りは、甘酸っぱい葡萄の香りと樫樽の香りで、なかなか高級感がある。
味は、こじんまりとバランス良くて、とーってもすんなり飲めるんだけど、
アルコールの弱さからかストンと落ちる感じは否めない。
若いお姉様方に「このワイン、良い香りで飲みやすーい!」と言われそうなワイン。
別にそういう目的で作ったわけじゃないんだろうけど。
ともあれ、それほど変なワインではなくそこそこ楽しめた。半額じゃなかったら怒るかもだけどね。
68点 自宅にて
4日(土)
本日は師範代生誕記念日前日にあたるということで、レストランにてディナー。
行ったのは、「住宅街の一軒家レストラン」「こだわりのシェフ」「山の手マダムに大人気」と、
マスコミにも良く登場する"ラ・ビュット・ボアゼ"というレストラン。
先週にひき続き今週も一軒家レストラン、道場も贅沢になったもんです。(←先週は違うってば)
で、食べたのは以下。
見た目も味も、かなり手が込んでいてレベルが高い。
素直に「ん、美味い」と言えるような料理で、
マスコミ等で話題になってもちっとも天狗な感じがしないシェフの真面目さが皿の上に現れているような。
ただ欲を言うと、その真面目さの裏返しで冒険や驚きは感じられないのがちょっと残念。
良い意味で「なんじゃこれ!」ってな料理を期待しちゃうんだけどね、こういうお店には。
あ、でもハーブティーには驚いたな。
レモン・グラスやらミントやら、10種類の契約栽培されたハーブがティーポット一杯に詰め込まれてて、
ハーブの良い香りがいっぱい。
良いワインを飲んだ翌日フッとその香りを思い出すことがあるけど、
今回の場合はこのハーブティの香りをフッと思い出した。
魚(タラ・ハナダイ・メヌケ)やジビエ(野鴨、鳩)は、メニューを決める前に現物を見せてくれるし、
メニューの変更にも快く対応してくれた。
「チーズは一皿で」って注文しそれを二人で食べてたら、
サッと別のナイフ/フォークを持ってきてくれるし、
エスプレッソやハーブティはお替わりし放題。ハーブティなんて3回ぐらいお湯を注ぎ足して。
長島茂雄似の給仕長を中心に女性二人、男性一人のサービス陣で、
メインダイニングの21人と二階別室の客にちゃんと目が行き渡っておりました。
あと、誕生日である旨告げてたら、デザートを持ってくる時ロウソクとオルゴールで祝ってくれます。
ちょっと照れくさいけどね。
「オリジナル食前酒がお勧め」というのを見聞きしたんで頼んでみたけど…普通にシャンパーニュが良かったかな?
量も少なくてちょっと残念。師範代のは結構甘味が強かったらしい。
Pommard "La Croix Blanche" 1996
ポマール "ラ・クロ・ブランシュ" 1996
Dom. Parent
ドメーヌ・パラン
Rouge
赤
Pommard
ポマール
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\9,800) 1999/12/04
レストラン "ラ・ビュット・ボワゼ" ???
リストは「お勧め」1ページとその他10ページ、約200種くらいのラインナップ。
ボルドーの赤が約40種、ブルゴーニュの赤が約20種。
値段は1万円台が中心かなぁ。
ウェイティング・スペースのワインセラーにあった、
ロマネ・コンティとかはリストに載ってないんで、このリスト以外にも在庫はあるのかも。
まぁ例によってブルゴーニュの赤を飲むことに。
20種くらいのうち、適当そうな値段(一万円前後)のワインは4,5本。
どれにするかなぁ~と考えつつ、「お勧め」のページを見たらパランのポマール、1996年を1万円以下で発見。
そう言えば、この時期は一昨年も昨年もレストランでポマールを飲んでて、
なんだか好印象なんで、ミスター似の給仕長とも相談してチョイス。
抜栓直後は、なんだか埃っぽいというか日に乾した布団みたいな香りがして、
酸味と渋味が強めで「もう少し"待て"だな」と思った(師範代も全く同じことを言っていた)。
時間が経つと埃っぽさは消え、木いちごっぽいカラメルっぽいブルゴーニュらしい良さが出てきて一安心。
抜栓後1時間半くらい経ったくらいが一番良かったかな。
その後は徐々に酸味が強くなっていき、「あぁーもう終わり?」って感じでちょっと残念。
一番良い時は凄く美味しいんだけど、いかんせんそのピークが狭い感じ。
師範代の場合、最初に注いでもらったグラス一杯でずーっと通すんだけど、
そっちではいきなり酸味が強くなってピークを発見できなかった。
80点 レストラン "ラ・ビュット・ボワゼ"にて
天気の良い日の昼にも行ってみたいな。
3日(金)
おたる Muller-Thurgau 一番搾り 1998
おたる ミュラー・トゥルガウ 一番搾り 1998
北海道ワイン
北海道ワイン
白
白
北海道樺戸郡浦臼町鶴沼葡萄畑 (日本)
\1,180 1999/11/21
酒奉行 保土ヶ谷店 -
北海道ワインの「おたる」シリーズは、師範が若かりし頃そのフルーティさが気に入って愛飲しておったワイン。
ここんとこ全然飲んでなかったけど、珍しく「辛口」と書かれたワインを発見。
「北海道樺戸郡浦臼町鶴沼葡萄畑」なんて畑名付きだし、
ヴィンテージも明記された正体の明らかなワインなんで、久しぶりに稽古してみることに。
それにしてもラベルに書かれてる「生葡萄酒(きぶどうしゅ)」ってのはどういう意味なんだろ?
だいたいからして国産白ワインは殆ど無色に近いんだけど、このワインは結構色がある。
黄色から気持ち橙色とかゴールドに寄ったような色。
香りにビックリ。リースリングの香りに唾っぽさを足したような香りがゴンゴンゴン!ってくらいに感じられる。
味も思いのほか濃い。ちょっとガチャガチャうるさい感じは否めないけど、
北の地北海道でよくぞこんなに濃いワインを作ってくれました、って感じ。
と、飲み初めは大絶賛だったんだけど、いきなり飽きが来てしまった。
なんだか新大陸的な飲み飽き感がある。うみゅー。
数人で飲むような席で、ブラインドで出したらぜーったいウケること請け合いなワイン。
こういうワインが日本でも造れるということに驚きを感じるし、
この粗削りな感じが洗練されれば大化けするワインだとも思った。
73点 自宅にて
先月分へへ