7月27日から7月31日までの4泊5日、師範一家はグアム島へ遠征稽古(家族旅行)に行って参りました。
遠征稽古に出るのは1999年のフランス以来、
なんと11年ぶり。
ま、2000年に長女が産まれたんで行きたくても行けなかったわけですが。
そして、子供らにとっては初めての海外旅行、というわけで行き先が超初心者コースのグアムとなったわけであります。 (ちなみに遠征稽古のページは他の稽古日誌のページと違い、 時間の流れを上から下で書いています) |
さて本日より4泊5日でグアム方面へ遠征稽古であります・・・ってグアムで稽古て。
ワイン的には全く不毛の地であることは容易に想像されるわけでありますが。 初日の行程は、朝5時30分に道場を出発、 首都高も東関道も渋滞知らずで、車を預ける「ウルトラ・パーキング」へ着いたのが朝7時。 ちなみにこのパーキングは5日間3,500円(帰りは空港渡し/洗車つき)であります。 成田空港に着いたのは出発のほぼ2時間前である朝7時30分ごろ。 乗る飛行機は、成田発グアム行きJALウェイズ JO941便。朝9時45分定刻の出発であります。 |
成田からグアムまでは3時間ちょっとのフライトなんで、 沖縄なんかとあまり変わらない飛行時間だけど、一応国際線なので機内食が出ます。 で、出たエコノミーの機内食が右写真。 なんかパスタめいたモノとサラダめいたモノであります。 機内食に美味い物無しですが、今回の機内食は特にアレでございます。はぁ。 |
Veuve Chantal Demi-Sec N.V. ヴーヴ・シャンタル ドゥミ・セック (ヴィンテージ無し) | Borie MANOUX ボリー・マヌー | |||
Mousseux 発泡 | (France) (フランス) | |||
\0 (187ml) | 2010/07/27 | JAL機内サービス | ||
何が嬉しいって、JALのグアム・ハワイ便では機内サービスでスパークリング・ワインが出ます。
グアム行きは他に米系の航空会社も飛んでいるけど、
そっちは多分アルコール有料じゃないかな?
というわけでコレに惹かれて今回JALを利用した次第
(グアム便は無いけど確かANAはどこ行きでもスパークリング(フレシネ)が出た気がしますが)。
モノは、フランス産のヴァン・ムスー、扱いはJAL御用達のネゴシアン、ボリー・マヌーであります。 色は決して濃くなく、というかかなり薄く、泡立ちもややショボショボ。 香りは、ボリューム控えめでなんとなく針葉樹(杉とか檜とか、あるいは松とか) を思わせるような、目の粗い感じ。 味も、薄めながら金属的な感じが支配的だったりして、やや「やっつけ」で造った感じが否めない。 というわけで、スパークリング・ワイン自体はありがたいけど、 このワイン自体はとりわけありがたくもない、という結果に。 でも、スパークリングがあるだけでも、安ワイン道場師範的にはナイスです。 | ||||
65点 | JAL機内にて |
Baron Maxime Airen 2008 バロン・マキシム アイレン 2008 | Baron Maxime (Ch. de Beaupre) バロン・マキシム (シャトー・ボープレ) | |||
Blanco 白 | La Mancha ラ・マンチャ | La Mancha (Espana) ラ・マンチャ (スペイン) | ||
\0 (187ml) | 2010/07/27 | JAL機内サービス | ||
次なるこの白と赤が、JALのエコノミーで標準的に提供されるワインであります。
造り手は「バロン・マキシム」というところで、白の産地はスペインのラ・マンチャ地方。
キャビン・アテンダントさんから渡された時、「軽いなぁ」と思ったけど、
なんとパッケージが瓶じゃなくてペットボトルでした。今やそうなってるのねぇ。 さて色ですが、プラスティックのコップでもわかる、なんだかかなり赤みが強いように感じられる色合い。 香りもなんだかヒネたような古くさい感じの香りがメインで、ちょっとどうしちゃったんだろ?って感じ。 味も正直イケてません。なんかこう薄くて安っぽいのよ。 いやー、これはちょっとヒドイね。 所詮タダで提供されるワインだから、こういうのでもクレームを付ける人はいないと思うけど、 それにしてもねぇ。 この先将来JALエコノミーの白がコレだと、 多分師範は利用しないかも・・・なレベル。 | ||||
58点 | JAL機内にて |
Baron Maxime Merlot 2007 バロン・マキシム メルロー 2007 | Baron Maxime (Ch. de Beaupre) バロン・マキシム (シャトー・ボープレ) | |||
Rouge 赤 | Oc (VdP) オック (ヴァン・ド・ペイ) | Languedoc Roussillon (France) ラングドック・ルーション (フランス) | ||
\0 (187ml) | 2010/07/27 | JAL機内サービス | ||
・・・と、白ではかなりネガティブな印象を持ったわけだけど、
果敢に赤にも挑戦します。
で、なぜ「果敢」かというと、成田発グアム行きのフライトは、概ね3時間ちょっと。
今回我々の席はかなり後ろの方だったんで、食事のサービスが始まったのが飛び立ってから1時間くらい経ってから
(以前までは食事の前に飲み物のサービスがあったんだけど、
最近は「お客様のくつろぎを邪魔しない」という名目で、本音的には多分コストダウンのために飲み物は食事と同時にサービスされるように変更されてます)。
だもんで、なかなか3本目をお願いするのは時間的にも精神的にもハードルが高かったりするわけですよ。
だけどもそこは「安ワイン道場師範」、涼しい顔をして3本目を発注、であります。 色はそこそこ濃い感じ。香りは、メルローですと言われればそうかな? やや青っぽい香りの向こうにカベルネよりちょっと明るめの果実香が感じられます。 味も、やや荒っぽい感じが無いでは無いけど、白に比べれば普通に楽しめるワインです。 これなら許せます。ちなみに白の産地はスペイン、赤の産地はフランス。 師範のそもそもの嗜好である「安スペイン=イマイチ、安フランス=そこそこ」にそのままな感じでもありますが。 | ||||
69点 | JAL機内にて |
今回のホテルは、タモン湾沿いホテル街のいちばん北側にある"Hotel Nikko Guam"(ホテル・ニッコー・グアム)、 その名のごとくJAL系のホテルであります。 今回の旅は、フライトがJALウェイズ、ホテルがJAL、ちなみに旅行会社はJALパック。 JALには何のしがらみもないわけだけど、なぜか経営再建に貢献させて頂いております。 |
部屋はタモン湾側の7階、スタンダードな部屋だけど、広さ/景色/設備ともコレで十分 (左写真は部屋からの眺め、右写真が部屋の内部)。 |
部屋でひと心地ついたら、とりあえずビールであります。 ホテルの2Fにコンビニエンス・ストア的な店があって、そこでビールが買えます。 右写真が、みたまんまのGuam Beer、$1.65也。 美味い不味いは置いといて、眺めの良いテラスで飲むキッチリと冷えたビールの味は格別でございます。 |
グアムの良い所は、飛行機に乗っている時間も短いし、空港からホテルまでの距離も近いので、
着いたその日から遊べるところ。 海は遠浅、というかリーフ部分は泳ぐには浅すぎ。でも、ニッコーの前はそれほどリーフの端まで遠くないんで、 歩いてリーフの端に行って、そこで泳ぐことが可能です。 タモン湾沿いのホテルだと、リーフの端までは数百メートルありそうなんで、 海で泳ぎたい/魚と遊びたい向きにはニッコーはお薦めです (反面、街の中心部からはちょっと距離があるので、買い物とかがメインの方には不向きだし、 砂浜は石がゴロゴロしているんで、浜でマッタリ遊びたい方にも不向きです)。 |
初日の夕食は、ホテルの中にあるシーフード&ステーキ・レストラン、Evening DEW(イブニング・デュー)で。
このホテルには、他に中華料理とか、和食とか、ブッフェとか、バーベキューとか、ディナーショーとかあるんだけど、
和食や中華はちょっとアレだし、落ち着いて食べたい気分もあったんでここにした次第。 店内はかなり広くて、テーブル20くらいがかなりの余裕を持って置かれてます。 お客の入りは3割程度でガラガラ状態。 こんなとこまで来て落ち着いて食べたいニーズは低いと思われます。 |
注文したのは、4人とも$25(サービス料別)の一番安いコース。
コースは、前菜5種くらい、スープ3種(この日は2種)、メイン4種くらい、デザート3種くらいの中からチョイスする、
いわゆるプリフィクス方式。それぞれ好きなものを、ってことで注文したのが以下。 師範: 師範代: 長女: 次女: ・・・と、他にもいろいろ選択肢はあったのに、なんとなく似た傾向になっちゃっております。 コースには、このほかパンと食後にコーヒーが付いています。
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これが、$25というこのレストラン(およびこのホテル)の中では最廉価のディナーなんたけど、
思った以上にまともな料理で、正直ちょっとビックリでありました。
味に関しては特に「美味い!」ってのは無いんだけど、
少なくともヘンテコな料理は無いし、まず見た目が美しいし、
ちゃんと作られているのが感じられます。
メインはシーフードよりステーキの方が美味しかったんだけど、
注文した師範代も長女もほぼ食べきっちゃってたんで、師範が残飯処理する出番はありませんでした。 アルコールは、当然ワインを注文しております↓。 |
Delicato Merlot 2007 デリカート メルロー 2007 | Delicato Family Vineyards デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ | |||
Red 赤 | California (USA) カリフォルニア (アメリカ合衆国) | |||
$30 (約\2,700) | 2010/07/27 | Hotel Nikko Guam内レストラン "Evening DEW" | ||
ワインリストには、赤白それぞれ7種類くらいあったような。
一番高いのが確か70ドルくらいで、一番安いのがこの30ドル。
日本円換算で稽古範囲内、ホテルのレストランのワインとしては比較的手頃なんじゃないかな?
その中で、赤でも白でも良いなぁと思いつつ、一つだけ産地が良くわからないワインがあったので、
「これってどの国の産ですか?」と問い合わせたところ、『あ、コレ、美味しいですよ』という回答。
というわけで、どこの産だか不明だったけど、これ以上チグハグな質疑応答をするのもアレだと思い、
「じゃぁそれを」と注文。 色は、普通に濃い青紫色。 香りは、ラズベリーとかみたいな派手なベリー香と、 アメリカン・チェリーとかみたいな明るさと、 ほんのりチョコレートっぽい香りもあって、思いのほか優秀。 味は、渋味がメインで適度に甘酸っぱくて、やや飲み飽きする系ではあるけどまずまずの内容。 なんか、先入観からグアムの「ステーキ&シーフード」な店に置いてあるワインなんて、 そもそもダメダメか、あるいは熱で逝っちゃってるかと想像していたけど、 これが予想に反して意外とマトモ。「やるじゃんグアム!」って感じ。 | ||||
74点 | Hotel Nikko Guam内レストラン "Evening DEW"にて |
夕食が終わると、ようやく初日の夜。
ホテルの部屋から見えるタモン湾沿いホテル街の夜景はなかなかのものであります。
レストランから持ち帰ったワインの残りをチビチビやりながら、
テラスでぼんやりと夜景を眺めておりましたとさ。 ・・・という感じのグアム遠征稽古初日でありました。 |
グアム遠征稽古二日目。 (師範は朝から早起きしてビーチへ) 朝から軽いスコールがあったため、タモン湾の向こう側にキレイな虹がかかっておりました。 局所的に降ったり晴れたりする天候なんで、虹は結構頻繁に出るみたいですな。 |
朝食つきのツアーなんで、ホテル内のメイン・ダイニングMagellan(マゼラン)という所でブッフェ。 普通にパンやらベーコンやらフルーツやらがある中、特徴的なのは牛丼があるところ。 なんとなく興味があって、朝っぱらから牛丼定食。 牛肉は、いわゆる牛丼屋みたいにバラ肉じゃなくてスジ肉がメイン。 「牛スジ煮込みかけご飯」、意外とナイスであります。 |
午前9時過ぎからの遅い朝食を食べ終わったら、今日も朝から海とプールで水遊び。 海では、日本から持っていった魚肉ソーセージを魚にプレゼント。 ちぎって投げるといろんな魚がバンバン寄ってきます。 こいつらの食欲と警戒心の無さならきっと釣れるはず・・・というのは別の話。 また、ココのプールには結構本格的なウォーター・スライダーがあって、子供らはそれに夢中。 本当は7歳以下は利用できないみたいなんだけど、 それに満たない次女も自己責任で(入口と出口両方に親が立って)遊んでおりました。 |
プールで遊んだ後は、ちょっくら買い物にお出かけ。 旅行パックにシャトル・バス(左写真)の無料利用チケットが付いているんで、 移動の足はソレを利用。 今回はJALパックなので赤いバスだけど、 H.I.S.とか別の旅行会社も別のシャトル・バスと提携しているみたい。 こういうのはまとめてもらえると、何にでも乗れて更に利便性が上がるのにね。 |
買い物の行き先は、KMARTという大規模スーパー(左写真)。
そういえばこの日は(朝食が遅かったこともあって)昼食抜きであります。 ここで現地での食糧を調達したり、お土産を安く買ったり。 師範の場合は、釣り用のルアーや今晩用のワインを調達。 あと、旅の記念も兼ねて、心置きなく水中で使える安い防水腕時計(右写真)をゲット。 お値段$12.49(約1,100円)也。シャレたデザインなのはなかなかナイスだけど、 惜しむらくは時計の最も重要な性能である「時間の見やすさ」が阻害されております。 |
買い物が終わって一旦ホテルに帰って、喉が渇いたんでまずはビールであります。 本日の銘柄はシンガポールのTiger Beer。 前日のGuam Beerとの違いは・・・なんてわかりゃしません。 あ、お値段はGuam Beerが$1.65だったのに対し、コチラはちょっと高級$1.75でした。 それにしても日本より安いよね。 |
夕方からは、またシャトルバスに乗ってチャモロ・ヴィレッジで毎週水曜に行われているナイト・マーケットへ。
シャトルバスは座席分しか人を乗せないんで、途中のバス停からはそのまま通過。
その点Hotel Nikko Guamは始発なんで、間違いなく座れてラッキーであります。 ナイト・マーケットは、 いわゆるマーケット(市場)じゃなくて、 生演奏のステージがあって簡易的な遊園地があってバーベキューの屋台があってという、 いわば現地の夏祭りですな。 お客さんは半分が観光客、残りが軍人さんとローカルの人といった感じ。 |
というわけで夕食はここの屋台のバーベキューセット的なモノを。
牛/鶏/豚の串焼きとか、フライドチキンとか、魚の揚げ物とかエビの串焼きとか、
そういうものの中からチョイスしてチキンライスが付いて$8(約720円)、安い店では$7(約630円)。
不味いってわけじゃないけど、とりわけ美味くもなく、
また特にこの島ならではって感じも無しです。 でも、いわゆる食事っぽい屋台は、店が違っても基本的にこのセットのみ。 ローカルっぽい人たちも普通にコレを食べています。 このお祭り以外でもそういう姿を見かけました。 「これがグアムの現地食なのね」と思うと、 今後の夕食にローカル・フードを追いかける気力は沸きませんでした。 (食べたのが左写真を家族で一皿+串焼きを数本程度だったので、 ホテルに帰って師範代と長女はカップヌードルを食べ足してました) |
・・・と、食事的にはアレだったけど、お祭りとしては結構楽しめたチャモロ・ヴィレッジから帰ってきて、 「そういえばお祭りではビールが売られていなかったな」と気付き、 ホテルのコンビニでBudweiserを購入。お値段$1.65也。 世界中どこでも買えるビールではあるけど、 とりあえず日本産じゃないビールは一通り行っとくか、と。 |
Wente "Morning Fog" Chardonnay 2008 ヴェンテ "モーニング・フォグ" シャルドネ 2008 | Wente Vineyards ヴェンテ・ヴィンヤーズ | |||
White 白 | Livermore Valley / San Francisco Bay (USA) リヴァームーア・ヴァレー / サン・フランシスコ・ベイ (アメリカ合衆国) | |||
$9.99 (約\900) | 2010/07/28 | KMART Guam | ||
昼間Kマートに行った際に、「もしもの時のために」と思って買っておいたワインがコレ。
Kマート、店のサイズから考えればワイン売り場は極めて狭くて、種類もせいぜい米国産15種にその他5種、
合わせて20種程度だったような。そして、その中にフランス・ワインは皆無だったと思う。
やっぱりグアムに住んでいる一般の住人の方って、きっとワインなんて飲まないんですなぁ、
ということが判ったのも今回の稽古の収穫。 さて抜栓。栓は普通にコルクなんで、日本から持って来たソムリエ・ナイフが活躍。 色は、ホテルの部屋の照明だとちょっと判りづらいけど、決して濃い感じでは無いような。 香りは、つい先日稽古したカリフォルニアの白同様、 非常に強く樽が効いていて、ビスケットでバターピーナッツな香り。 味も、やや過抽出な感じの苦味がありはするけど、 意外とバランスも悪くなくてスイスイ飲めます。 これが1,000円以下なら十分「アリ」じゃないでしょうか? グアム、ワイン不毛の地と考えつつの遠征稽古だったけど、 少なくとも昨日と今日のワインはハズシてません。 それは、師範の選ワイン眼が良いのか、あるいは(数は少ないけど)品揃えが洗練されているのか。 あと二日で検証して参りましょう。 | ||||
77点 | Hotel Nikko Guamにて |
グアム遠征稽古三日目。 (また師範は朝からビーチへ) 本日は、オプショナル・ツアーの「イルカ・ウォッチング」に参加。 集合時間が朝7時30分と早く、その前に朝食を食べようと頑張ったけど、 眠たい次女がグズったため、師範と次女は朝食抜きでした。 イルカ・ウォッチングは、ホテルから車で1時間弱南下した所にある港(多分アガット・マリーナ)から出航。 参加しているのは当然日本人ばかりの20名ほど。 |
さて肝心のイルカは、港を出て1時間ばかり南下したココス島の手前で見られました。
良かった良かった。ま、イルカ見るだけなら九州の天草だって見られるんですけどね。
イルカといえば、師範と師範代が新婚旅行で行った「プロウスリブ」というインドネシアの島での
トローリング中にも見ました。
その時は「イルカを追っかける」という感じじゃなくて、
イルカの方から近寄ってきて船の波で遊んでました。
やっぱり毎日ウォッチングに来られるとイルカの方もスレちゃいますな。 イルカを見た後は、キレイな岩場っぽいところでシュノーケリング。 海中の状態はニッコー・ホテルの沖合いと変わりません。 その後、簡単な針とエサで10分くらい底釣り。 大き目の針で、かつ針ハズレしやすい魚肉ソーセージがエサでは、 小さな魚に全く歯が立たず、船中みな坊主でありました。 |
そんなこんなで港に帰ってきて、お弁当を食べて終了。
このお弁当が意外と美味しゅうございました。
水や麦茶は飲めたモンじゃなかったらしいですが(師範は口にしてないんで伝聞)。 ・・・と、なんだか全体にネガティブな書きっぷりになってますが(別にビールがなかったからではありません)、 実際は師範も十分楽しんでおります。やっぱり気持ち良いよね、 波静かな海の上で風に吹かれるのって。 あと、こういうツアーに付き物の「お土産の店に寄る」というのが無かったのはなによりナイスでありました。 |
イルカ・ウォッチングから帰ってきたのが午後1時ごろ、 その後ビール(Heineken $1.65)で燃料補給して、一休みしたあとまた海へプールへ。 2時間くらい遊んだら、またビール(Bud Light $1.65)で燃料補給。 これでホテルのコンビニに置いてある日本産でない缶ビールは全種制覇してしまいました。 |
さてお楽しみの夕食はというと、「やっぱり島と言えばシーフードでしょ」ということで、
ガイドブックに載っていた中から良さそうだと目星を付けたSeafood Chef(シーフード・シェフ)という店へ。 ホテルのツアーデスクに予約してもらい、午後7時前に車でお迎え。 店は、ホテルの多いタモン地区からちょっと離れたタムニング地区にあり、 途中他のグループもピックアップして行ったので、店に到着したのは7時半すぎ。 |
店内は、日本で言うと郊外のドライブインのような広さと雰囲気。 ただ、注文するシステムが変わっていて、店の端にある食材陳列エリア(「ミニ海鮮市場」らしい) で直接食べたい食材を指定して、同時に調理法も指定するというもの。 東南アジアのシーフードの店とかによくあるシステムですな。 食材を見ていると、鮮度も良くなかなか美味そうで、 あれもこれもと注文してしまいそうになるシステムでもあります。 |
食材の値段自体は、まぁこういう店であれば順当かな、と思えるものが多かったけど、 やっぱりロブスターは高くて、一匹だいたい$50(約4,500円)から。 可食部分の量からすれば、かなりコスト・パフォーマンス的には厳しいわけで、 普段だったら子供らが食べたいと言ってもなんだかんだと教え諭して取り下げさせる師範も、 まぁ旅先ですからとOKの返事。 |
というわけで、「ちょっと多めかな?」と思いつつ注文したのが下記。 野菜のガーリックソテー $13.16 イカの炭火焼き $7.98 ムール貝のガーリックバター焼き(4個) $5.00 カキのガーリックバター焼き(4個) $16.00 メイン・ロブスターのレモンバター焼き $52.48 <左上写真> ハタの甘酢あんかけ $50.40 <左下写真> 店の雰囲気がドライブイン風なんで、正直言って味のほうはあまり期待してなかったんだけど、 これが意外と美味いです。 ロブスターなんてこういうとこ来ないと食べないけど、やっぱ美味いっす。 また、ハタのあんかけも、でかい魚なのにカラッと揚がっててナイスでありました。 このお店、全体に味付けが濃くなくて日本人向き。 もちろんほとんどの客が日本人なんで、そちらに合わせて当たり前なんでしょうけど。 注文した上記以外に、サラダバーとスープとデザートが付いてました。 また、ここでも当然ワインを注文しております↓ | |
Delicato Chardonnay 2008 デリカート シャルドネ 2008 | Delicato Family Vineyards デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ | |||
White 白 | California (USA) カリフォルニア (アメリカ合衆国) | |||
$28 (約\2,500) | 2010/07/29 | Seafood Chef | ||
この店にはワインリストは無くて、
食材同様並んでいる中から好きなものを選ぶシステム。
並んでいたのは赤白それぞれ4種類くらいで、ほとんどが米国産。
「やっぱりグアムって米国なんだなぁ」と当たり前のことに感心する次第
(常温の所に値段不明のシャンパーニュがあったけどそれは売り物じゃないのかも)。
そんな中から師範が選んだのは、
初日に稽古した赤と同じ造り手のシャルドネ。
なんだか芸がないけど、なんとなく赤白揃いで稽古してみたかったわけですよ。 自分でダイレクトに手にとって選んだものが、お店の方に抜栓されて登場。 色は普通に薄めのレモン色。あまり赤みは無くてフレッシュフレッシュな感じ。 香りは、いかにも南方のシャルドネらしい桃や蜜の香りに加えて、 ほんのりと樽香も感じられます。 この果実と樽のバランスはあまり「カリフォルニア!」って感じじゃなくて、 モダンでおとなしめですな。 味は、それほどボリューム感じがあるわけじゃないけど、 甘味を感じるコクがどっしり芯にあって、飲み応えはあります。反面飲み飽きもするタイプです。 赤同様、白もなかなかの出来じゃないかと。 こちらのレストランの掛け値率が判らないけど、 日本同様だったら小売$10程度のワインでしょう。 だとすれば結構コスト・パフォーマンスは高うございます。 | ||||
74点 | 海鮮中華"Seafood Chef"にて |
グアム遠征稽古四日目。 本日のホテルの朝食は、ご飯にキムチとシソの醤油漬けを載せてみました(左写真)。 こういうものがあるということは、韓国からの観光客も多いのかな? 最近景気良いっすからね、アチラは。 あと、このホテルは海外のホテルにしてはフルーツが美味いです。 だもんで毎朝テンコ盛りのフルーツを(右写真)。 スイカ、メロン2種、パイナップル、グレープフルーツ、オレンジ、ブドウ。 南の島らしいパパイヤやマンゴー、ライチなんかが無いのが若干残念ですが。 |
遅い朝食のあと、また本日も海でプールでのんびり遊んで、昼食はプールサイドのバー、Bouganvillea(
ブーゲンビリア)で。 のトータル$30(約2,700円)。 注文してから15分待つ料理は、ちゃんとホテルの厨房で作ってくるらしく、 揚げたてのフライドチキン(鶏の骨なしフライ)と焼きたてのクラブサンドはなかなか美味しゅうございました。 でもまぁ一品700円800円もするわけだからね、多少は美味くなくちゃ、です。 |
そして缶ビールはMiller Lite。コンビニには無かった銘柄なんで、迷わずコレに。 これで6種類飲んだことになるわけですが、正直言ってこの手の缶ビールに優劣は無い、 というか師範にはわからんです。 とにかくプールサイドで冷えた状態でキューッと飲めれば、 どんなビールだって美味いに違いありません。 |
午後4時を過ぎたくらいから、「チョロッと観光」ということで、タモン地区の中心部に出て "Under Water World"という水族館へ。 入場料は大人$23子供$12、それなりのものを期待するわけですが。 |
で、「それなり」かと問われればやや微妙。
確かに100mの水中トンネルはなかなかのものだけど、
プレゼンテーションが上手くないというか、光の使い方がイマイチでなんか薄汚れた感じがするんですな。
よって、写真をとってもあまりパッとせず。
右写真は水中トンネルとは別の水槽のお魚であります。 水族館のあと、ホテル通りを挟んで向かいにあるDuty Freeにも行きました。 "Duty Free"と言っても要はブランド品のテナント街ですな。 あまりそういうところで買い物をするパワーの無い師範/師範代は、 その雰囲気と匂いから「あぁ外国に来たなぁ」という気分を味わっただけで十分満足であります。 |
そしていよいよ最後の夕食であります。 最後くらいはキチンとしたレストランで、と行きたいところだけど、 調べた限りではそういう店ってグアムにはないみたい。 あるのかも知れないけど、そういう服装を持ってきていないので入れないし。 というわけで、選んだのは米国の大メジャーなステーキハウス、Outback(アウトバック)。 ここまでグアムで飲み食いしてきて、「やっぱりこの島は米国なんだな」と思うに至り、 それだったらいかにも米国的な店で食べるのが良かろう、と考えた次第であります (Outbackだったら品川にもある、という事実からは敢えて目を背けております)。 |
このお店は「予約不可/ホテルへの送迎なし」ということで、
あまりパック旅行のレストランとしては使われていないみたい。
だもんで、グアムには珍しくお客さんの日本人比率が低いです。といっても半分くらいは日本人ですが。 さてさて注文は下記であります。 前菜:Bloomin Onion $8.95 <左上写真> 師範:Outback Sirloin $22.95 <左下写真> 師範代:Victorias Center Cut Filet $27.95 長女:Victorias Center Cut Filet $27.95 次女:Steakhouse Pasta $18.95 次女の分はみんなでシェア(次女は師範代の肉を貰って)。 メインの他にスープかサラダか選べて、サイドディッシュもライスピラフとか温野菜とか選べました。 左下写真の肉は、中の様子がわかるように端っこの方を切っております・・・なーんて、 実際は一切れ食べてから写真撮るのを思い出した次第。 いまさらココでアウトバックのステーキがどうのこうのと書くのもアレだけど、 よろしいですな、いかにもアメリカ的なステーキハウスで。 とにかく「今私は肉喰ってます」って気分にしてくれることは請け合い。 あと、焼き方は師範と師範代がレア、長女がミディアムにしたんだけど、 生っぽい肉を食べているということ自体がイヤでなければ、 ミディアムよりレアの方がジューシーでよろしいようでした。 で、凝りもせずまたワインを注文しております↓ | |
Rodney Strong Cabernet Sauvignon 2006 ロドニー・ストロング カベルネ・ソーヴィニョン 2006 | Rodney Strong Vineyards ロドニー・ストロング・ヴィンヤーズ | |||
Red 赤 | Sonoma County (USA) ソノマ・カウンティ (アメリカ合衆国) | |||
$31.95 (約\2,900) | 2010/07/29 | Outback Guam | ||
ワインリストには、赤白それぞれ6種ずつくらいあったような。
アメリカで最大手のステーキ・ハウスだけあって、銘柄もメジャーなものがメイン。
「アメリカで一番売れている」という謳い文句のイエロー・テイルもリストにあったりして、
なるほどこういう店に置かれればそりゃ売り上げは伸びるわなぁ、と。
さてさてそんな中から、選んだのは日本ではあまり見かけないこの銘柄。
過去の稽古を検索してみると、3年前にピノ・ノワールと稽古しておりました。 色は、カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョン(世に言う「カリカベ」)らしく向こうが見えないくらいの濃さ。 香りもとってもカリカベそのもので、濃く凝縮したベリー系のフルーツに、こんがり焦がした樽香。 口に含むと、渋味がリッチで舌の周りにざらつく膜を貼るような感じが一瞬あるけど、 その後は甘味と酸味が全体に広がってくる感じ。 やっぱり米国領で飲む米国ワインはクオリティが高いよね。 これが本場西海岸とかだとすると、もっと際立つんだろうな。 米国西海岸に赴任した方々がカリフォルニアワインのファンになるのは「さもありなん」って感じ。 | ||||
78点 | ステーキハウス"Outback Guam"にて |
というわけで、あっという間にグアム最後の夜であります。 部屋からの夜景も、エレベーターホールからのライトアップされたプールや海も今日で見納め。 楽しい時間が過ぎるのは早いよねぇ。 |
グアム遠征稽古、今日はいよいよ五日目最終日。 このキレイな部屋からの眺めも今日で見納めであります。 |
本日のホテルの朝食は、師範特製スペシャル和風牛丼。 師範の盛り付けセンスを反映して、まるでゴミのような見た目になってしまっております。 |
グアムの出発は午後なので、帰国日だけど午前中はまだ遊べます。 本日の海遊びは長女と釣りに挑戦。 魚の数は前日よりずいぶん少なかったけど、それでも3匹ほど釣り上げました。 釣り名人たる師範の面目躍如であります(詳細は釣りのページ参照)。 |
ホテルのチェックアウトは昼12時、帰りの集合は1時30分なんで、 その間を利用してホテルで昼食。場所は、和食レストラン弁慶。 余ったミールクーポンを使っての食事であります。 |
ミールクーポンだと9種類くらいの中から選べて、それぞれの注文は以下。 トンカツ定食のカツは、揚げる前の状態で冷凍されたものみたい。 師範代の弁慶弁当の刺身も冷凍色豊かで、長女の豚汁はなぜかジャガイモ大量、 一番マトモだったのは次女の天丼のようでありました。
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楽しかった"Hotel Nikko Guam"ともこれでお別れ。 JALグループは経営再建中なんで、 いろいろダメダメな部分があるんじゃないかと来る前は心配もしたけど、 結果的にはウチみたいな家族旅行者にはちょうど良いホテルでありました。 |
帰りの飛行機は、グアム発成田行き JALウェイズ JO942便、現地16時10分発。 ちなみに今日は師範の誕生日だったんだけど、出国パスポート・コントロールの女性(多分チャモロ人)から "Happy Birthday!"と言われました。 リゾート地の役人さんはこうでなくっちゃね。 |
帰りの機内食は、肉野菜炒め丼的なモノとパスタ&生野菜サラダ。
行きの機内食よりは多少マトモだったけれども、
この主食はいったい何を模したモノか判りませんでした
(帰ってから調べたところ「ポークのラグー」とのこと。はぁ)。 成田から道場まで運転する必要があるので、帰りの便ではアルコールは飲んでません。 行きに全種類制覇したしね。 |
Petit Chablis 2004 プティ・シャブリ 2004 | Dom. de Pisse-Loup ドメーヌ・ド・ピス・ルー | |||
Blanc 白 | Petit Chablis プティ・シャブリ | Bourgogne (France) ブルゴーニュ (フランス) | ||
\1,135 (単品価格 : \1,400) | 2010/06/17 | ヴェリタス | ワインプレス・インターナショナル | |
というわけで、4泊5日、長いようで短いグアム遠征の旅から帰って参りました。
子供らにとっては初めての海外旅行だったけど、大きなトラブルもなく天候にも結構恵まれて大変ナイスでありました。
彼女らが大人になった時、こうやって旅行に行ったことを思い出してくれれば良いな。
そして、このページがその助けになってくれれば良いなと思い、
ものすごい勢いで書き上げました。師範偉い! グアムではカリフォルニア・ワインばかり飲んでいたんで、 さすがに軽いワインが飲みたくなって、本日チョイスしたのがフランス産のプティ・シャブリ。 ヴィンテージが2004年と、このクラスとしてはなぜか古めなのがちょっと気になりますが。 色は、「え?これがシャブリ」ってくらい黄色味が強い感じ。 香りは、シャブリらしい鉱物的な固い雰囲気の要素が、想像以上のボリュームで感じられる。 味は、甘さは皆無で、かといって酸味がやたら強いわけでもなく、 旨味とコクがギュッと固まった感じの味わい。 小ぶりながら上手に熟成している感じがして、大変よろしいんじゃないでしょうか。 グアムの二日目に稽古したシャルドネとは180度傾向の異なる、 軽やかでちょっとそっけなくて、本場フランスのエスプリが感じられるワインでございます。 |
by 師範