稽古日誌:2006年1月

 新年明けましておめでとうございます。 右写真は、年末年始に帰省した際に撮った、 師範実家からちょっと行ったところ(阿蘇・瀬の本高原)の風景であります。 田舎があるってのは幸せですなぁ。

翌月分

29日(日)

Tamar Ridge "Devils Corner" Tasmania Pinot Noir 2004
タマール・リッジ "デヴィルズ・コーナー" タスマニア ピノ・ノワール 2004
Tamar Ridge Wines
タマール・リッジ・ワインズ
Red
Tasmania (Australia)
タスマニア (オーストラリア)
\1,9992005/12/25 お酒のアトリエ 吉祥 ヴィレッジ・セラーズ
 師範家のスーパーカー(1991年式、3ドアハッチバック、1600cc、5速マニュアル、FF、SOHC、自然吸気、 主な用途は「スーパー」への買出し&保育園の送り迎え)が車検から帰ってきた。 かかった費用は31万5000円。ヒビの入ったマフラー交換や、オイル漏れするブレーキ系の交換は当然として、 なんとタイヤまで交換した(これで2回目)。 友人ら曰く『中古買った方が安いよ』、 担当したディーラーの技術の方曰く『ここまで修理したらあと6年乗らなきゃもったいないです』 とのこと。というわけであと6年は乗ります。その時は20年以上経過してます。 普通の小型車でヴィンテージカー、 まさに安ワイン道場にふさわしい愛着バリバリのポンコツカーであります。 でも師範的には新品同様だと感じております。 なんたって貧乏な若かりし頃、(今は亡き)ばあちゃんに資金援助してもらった車ですから。
 ・・・なんてことは置いといて、本日の料理はローストビーフ、モッツアレラトマト、ジャガイモのバター焼き。 ワインはオーストラリア南端タスマニア島のピノ・ノワール。 この島のピノ・ノワールって、やたら酸っぱいのもあるので警戒しつつ抜栓。
 さて抜栓。栓はいまや豪州産ワインではスタンダードとなった感のあるスクリューキャップ。 色は濃さ中程度の青紫。 香りは、ニューワールドのピノとしてはビックリするくらい獣香側に寄っていて、 まるでワキガのようなツーンと来る香り満載。 口に含んでも、その雰囲気はケモノに支配される。 同様にここらへんのワインには珍しく、木樽熟成はさせていない模様。 味は、心配した酸の強さは無い、というかどちらかというと酸は弱い。 そんなに甘味が強いわけでもないけど、 感じるバランスとしてはニューワールドにありがちな雰囲気。
 確かにピノ・ノワールの特徴があって、 まるでコート・シャロネーズあたりのような雰囲気を持ったニュージーランド産。 でも、どうせピノ・ノワールなんだったらシャロネーズなんかじゃなくてコート・ドール、 それもニュイを狙わんかい!という気がしないでも無い。
73点自宅にて

28日(土)

Caves de Bailly Brut de Charvis N.V.
カーヴ・ド・バイイ ブリュット・ド・シャルヴィ (ヴィンテージ無し)
Cave de Bailly
カーヴ・ド・バイイ
Vin Mousseux
発泡
(France)
(フランス)
\1,0922005/12/15 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日は、好きな魚屋でキンメダイが安かった(一匹700円)のでそれの香草焼きと、 活きているヒラメを五枚におろしてもらってその背中側一サク(900円)の刺身と、 あとはカリフラワーとトマトのサラダ、キンメダイの頭の味噌汁。 当然ワインはサッパリ系がお似合いだと思い、泡物をチョイス。 このワインはシャブリ地区の産で、シャンパーニュと同じ方式で造られているらしい。 「シャンパーニュより美味しい」なんてキャッチで売られていましたが。
 色は、薄いながらも赤みがあって、ピカピカに磨いた十円玉と五円玉の中間くらいの色合い。 香りは弱い。残念ながら平均的なシャンパーニュには遠く及ばない香りのボリューム。 でも、その雰囲気は確かにシャンパーニュと同じ感じ。 味は結構シャンパーニュに負けて無いかも。 コクと酸味、ほのかな熟成感もあって良い感じ。 安スパークリングにありがちなシャバシャバ、キンキンした感じが無いし。
 シャンパーニュより美味しいかどうかには疑問がありつつも、 人の好みだからなんとも言えないとして、 少なくともこの値段のスパークリングとしては上出来な部類に入ると思う。 刺身なんかとの相性もバッチリでございました。
75点自宅にて

27日(金)

Chateau Saint Romans 2004
シャトー・サン・ロマン 2004
Ch. Saint Romans (Vignoble Chateau Barreyre)
ヴィニョーブル・シャトー・バレイル
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\775 (単品価格 : \1,047)2005/12/15 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日の夕食はハンバーグと野菜サラダ(ブロッコリー/キュウリ/トマト)。 ワインは、昨日と同じく6本セット4,980円(税込/送料込)の中から。 販売店によれば、樹齢25年のメルロー80%/カベルネ・ソーヴィニョン20%から造られているとのこと。 初耳の造り手だけど、なんかちょっとコッ恥ずかしい名前ですな、「サン・ロマン」って。
 色は、ボルドーらしく普通に濃い青紫。 香りは、ボルドーというよりちょっと南仏っぽいかなぁ、 焦げた樽香なんかより、葡萄そのものの香りが強いタイプ。 味は、そこそこパワフルで甘味もあって悪くはない。 ただこちらも南仏みたいな荒っぽさがあって、 枝や葉っぱも一緒に醸造しちゃったみたいな青っぽさが気になる。
 飲んでる最中にうたた寝して抜栓8時間後、 香りから果実っぽさが飛んでアルコール感が強くなった。 というわけであまり良いほうには変化しなくて残念。
 そこそこ美味しいし、そもそもこの値段のものにあまり多くを求めるのは酷だとは思うけど、 ボルドーというよりなんとなくラングドックあたりのワインみたいで、 パワーはあるけど洗練に欠ける感じ。 名前の「サン・ロマン」ってのともなんだか不釣合い。 でも(再度書くけど)そこそこ美味いです。
69点自宅にて

26日(木)

Saumur "Duc de Berry" 2003
ソミュール "デュク・ド・ベリー" 2003
Cave des Vignerons de Saumur
カーヴ・デ・ヴィニュロン・ド・ソミュール
Rouge
Saumur
ソミュール
Loire (France)
ロワール (フランス)
\761 (単品価格 : \1,029)2005/12/15 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日の夕食は、豚肉のソテーおろしポン酢、キャベツとベーコンのサラダ、肉団子のスープ。 ワインはロワール産の赤で、 6本セット4,980円(税込/送料込)の一本。 以前同じWebショップで買ったコレコレと 同じ造り手のもの。 だけど、別にこの造り手が気に入っているわけでもなんでもない。 というか、師範には未だにソミュールの赤(というかロワールの赤)のイメージが出来上がってなくて、 銘柄や造り手を見ても食指をそそられないというのが正直なトコロ。 でも、このWebショップの安いセットには高い確率で入っているので、 自然と買ってしまっているという状況。
 色はしっかりと濃い。ロワールって結構北の方だと思ったけど、 このワインはボルドーやラングドックあたりと比べても何ら遜色の無い色の濃さ。 香りは、青臭い植物の香りとベリーっぽいフルーツ香。 なんか間違って葉や茎まで一緒に入れて作ったブルーベリージャムのような香り。 味は結構パワフル。甘味の柱を渋味のガビガビ感がびっしり覆っているような、そんな味わい。
 力の入ったワインで、ポテンシャルはあると思う。 でも、往年の吉川晃司みたく美形ではあるんだろうけど田舎臭さが気になって心に響かないというか、 心を許せば快感が得られるんだろうけど硬くカラダを閉ざした乙女の気分というか、 そういう感じで(ってどういう感じだ)なーんか師範にはグッと来ないんだよなぁ。
69点自宅にて

25日(水)

Fujiclair 穂坂シャルドネ 2003
フジクレール 穂坂シャルドネ 2003
フジッコワイナリー
勝沼 (日本)
\1,5752006/01/09 カーヴ・ド・リラックス
 本日の夕食は、アジのタタキ、カレイの煮付け、生ハムとレタス/トマト/キュウリのサラダ。 サラダを除くと純和風、かつカレイは魚卵付きという、ワイン選びにはかなり厳しいメニュー。 ならば、ということで、選んだのは自宅稽古では大変久しぶり (昨年2月のコレ以来なんでほぼ1年ぶり)となる国産ワイン。 造り手は、「フジッコのお豆さん」で有名な食品メーカーの系列。 裏ラベルによれば、収穫は2003年8月、ステンレスタンクで発酵させた後、樽と瓶内で熟成。 2003年の生産本数は962本ということらしい。
 さて抜栓。コルクの長さは5cmで、これは一流ドコロのものと同じ長さ。 色は薄めのレモン色。甲州種みたいに薄い赤銅色で清酒っぽい感じではなく、 ちゃんとシャルドネな色合い。 香りはそれほど強くない。 でも、柑橘系の果実香と蜜香がはっきりしていて、おまけに樽香まであって、 香りの要素としてはかなり複雑。 特に、樽香は口に含むと明らかに目立っていて、 その良し悪しは置いといても気合が入っていることはしっかり感じられる。 味は、香りの複雑さと比べるとやや水っぽいかな。酸味も弱めだし。 そこらへんは雨の多い日本だと難しいのかも知れない。
 抜栓後時間が経つと、樽香はますます強く感じられ、カラメルみたいな感じに。 こういう変化の具合はブルゴーニュあたりの高級品と同じ。 味も、あまり水っぽいとは感じなくなる。こちらは単に自分が慣れたのかも知れないけど。
 国産の白といえば良くも悪くもスッキリサッパリ、と思っていたけど、 このワインの樽使いは少なくともそれとは違う方向を向いていると思う。 好き嫌いはあると思うけど、師範的には「へぇ~」って感じで面白く思えたし、 この値段の価値は十分にあると感じた。
77点自宅にて

22日(日)

本日は、バンドのDs氏が加入しているカード会社の招待で、ブルーノート東京までライブを聞きに。 参加者はバンドのメンバー4名。

 ライブはセカンド・ステージなんで、まず18:00に行って整理券を取って、 近所の飲み屋で腹ごなし。 フラッと行ったのは、骨董通り沿い、 表参道駅からほど近いビルの地下にある焼鳥倶楽部という焼き鳥屋。 にじり口のような低い入り口を入ると、 店内は店員さんの通路を囲んでコの字型に配されたカウンターのみで、キャパは15人くらいか。 セカンド・ステージの開場まで約2時間半、

焼き鳥(正肉、砂肝、レバー、手羽先、等)
鶏肝の煮物
牛スジの煮込み
鶏わさ
鶏の梅肉なんとか
揚げだし茄子
なんかを食べた(他にもあったかも)。 で、これがどれも美味い。酒の魚にはピッタリの料理。

 酒は、始めに生ビールを2杯、次に芋焼酎富乃宝山を一本取って、 最後に生グレープフルーツサワーで。 ビールが確か1杯600円くらい、焼酎はボトル4,900円くらいだったと思う。 ちょっと焼酎が高い気がするけど、まぁ人気銘柄なんで仕方が無いところかも。

お会計は、4名分トータルで20,000円弱。 こういう「ちょっと高めだけどしっかり美味い」店、近所にあればなぁ。

 その後、ブルーノート東京へ。 本日の出演は、マイク・スターン・グループで、メンバーは、

・Mike Stern (g)
・Anthony Jackson (b)
・Denis Chambers (ds)
・Bob Franceschini (ts)
という錚々たる面子。いやー楽しめました。 これがタダで聴けたのは超ラッキー。

さて料理の方は、 もうお腹もしっかり出来上がっているのでスウィンギン・ポテトを2つと 豚のリエットバゲットのみ。お酒は以下のワインを注文。

Faugeres "Adagio des Terroirs" 2001
フォジェール "アダージョ・デ・テロワール" 2001
Dom. Jean-Marie Fourrier
ドメーヌ・ジャン・マリー・フーリエ
Rouge
Faugeres
フォジェール
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(\3,900)2006/01/22 ブルーノート東京 オーレ・ジャパン(だっけ?)
 ここんとこブルーノート東京に来たら、大抵ハウスワインを注文します(この時もそう)。 理由は、他のお酒がかなり高いにも関わらず、ハウスワインはそこそこ普通の値段だし、 そこそこしっかりしたものが用意されているから。 店の人に、今日のワインが何か聞いたところ『南仏産で味わいのしっかりした物です』とのこと。 こういう店だから、『ちょっと聞いてきます』って反応かと思ったけど、意に反して即答。 オミゴトでございます、それを注文させて頂きます。
 ワインは抜栓されて出てきて(でもイカサマは無さそう)、 小ぶりだけどちゃんとした形のワイングラスに注いでくれる。 で、確かに色も香りも味もしっかりしたワイン。 ちょっと荒っぽいような青っぽいような果実香と、思いのほかシッカリした樽香とのコンビネーションが良い。 味も、「熟成」ってほどじゃないけど、濃いながらもややカドが取れていて良い感じ。
 やっぱりブルーノートではハウスワインを頼んで吉ですな。 結局演奏途中の早い段階で一本無くなって、同じものをもう一本追加しましたとさ。
75点自宅にて

 いやー楽しめた楽しめた。セカンド・ステージを聴くってのは初めてだったんだけど、 適当に食事とアルコールを入れた後のライヴってのもなかなか良いモンですな。 これで終電がもっと遅ければ言うこと無いんだけど。


21日(土)

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 1999
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ 1999
Ch. Rossignol-Jeanniard
シャルル?・ロシニョール・ジャニアール
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9002006/01/09 カーヴ・ド・リラックス アルカン
 師範宅の周りは積雪10cmと、このあたりとしては「豪雪」と呼ぶにふさわしい状態の土曜日、 買い物に行くのも大変なんで一日家の中で。 料理も「あるもん料理」で、冷凍豚肉のタレ焼き、冷凍ヤリイカのガーリック炒め、スナックエンドウとトマトのサラダ。 食後には季節のチーズであるモンドールを。 で、ワインはちょっと古めのブルゴーニュ。 聞きなれない造り手ではあるけど、世間も師範も良年という印象のある1999年、 雪景色を眺めながらの酒としてふさわしいのではないかと。
 抜栓するときに改めて持ってみるとそこそこ重いボトルで期待大、 抜栓すると長めでスベスベなコルクで更に期待大。 さてグラスに注いで・・・色はやや薄め、熟成がはっきりと感じられるオレンジがかった赤紫。 香りは極めて動物系。革のようなワキガのような香りがほとんどで、 果実っぽさや樽はほとんど感じられなくて残念。 味も、スーッとした酸味があるのみでふくらみに欠けて残念。
 時間が経っても全く開く様子は無い。というかもうこのワインに開く元気は無さそうな感じ。
 うーん、悪くは無いんだけど、 やっぱりこれくらいのクラスのワインには6年の歳月は荷が重いのかも。 もちろん師範自体が「若いモン好き」ってこともあるとは思うけど。
72点自宅にて

20日(金)

自宅に、お知り合いの方2人(男性Kさん&女性Kさん)を招いて打ち合わせ兼食事。 そこで以下の2本を抜栓。

Moet & Chandon Brut Imperial N.V.
モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル (ヴィンテージ無し)
Moet & Chandon
モエ・エ・シャンドン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(お客人より) ジャーディーン・ワインズ・アンド・スピリッツ
 一本目の泡は、客人のお二人にお持ち頂いたもの。 正真正銘のシャンパーニュであります。 師範が「酔狂なほどワインばっか飲んでいる輩」ということをご存知の方ではあるのですが、 シャンパーニュをお持ち頂けるとは思ってもおりませんでした。 冷蔵庫に冷やしてた安物の豪州産スパークリングには本日は登板を控えて頂いて、 急遽頂いたコレを冷やして飲むことに。
 で、正規品だからか頂き物だからか久しぶりだからか、 かなり美味しく感じられるモエでした。 色も淡めの麦わら色。香りの出方は申し分なく、 蜜入りリンゴの味噌和え(そんな料理あるのか?)みたいな香り。 味もスッキリとシッカリの中間で、飴のようなコクがありつつ甘味と酸味の具合も良い感じ。
 やっぱり美味いっすね。シャンパーニュのスタンダードたる味わいは、 最大手の技術力の結集、といったところかな。いやーありがたやありがたや。
78点自宅にて

Vina Albali Gran Reserva 1997
ヴィーニャ・アルバリ グラン・レセルバ 1997
Vina Albali Reservas
ヴィーニャ・アルバリ・レセルバス
Tinto
Valdepenas
バルデペーニャス
Valdepenas (Espana)
バルデペーニャス (スペイン)
\1,1972005/12/15 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 打ち合わせを兼ねているんでそう深酒する雰囲気でもなく、 2本目はいきなり赤で。 ゲストの方はそれほどワインにお詳しいわけでは無いとのことなんで、 そこそこ古いヴィンテージの方がウケが良かろう、というスケベ心もあってコレをチョイス。 また、このワインも大昔にヴィンテージ違いと稽古済み。 その時の印象も良かったんで、きっと良いシゴトしてくれるでしょう、と目論んで。
 色は静脈血のようなレンガ色っぽさのある紫色で、バッチリ期待通りの色合い。 香りも良し。果実香は熟成によりかなり柔らかくなっている感じ。 また、この年を経てもキッチリ樽香があって、 香りに複雑さを与えているのがこの銘柄の持ち味かな。 味も既にトゲが無いくらいに丸くなっていて良い雰囲気。 ただ、全体におとなしい感じは否めないけど。
 というわけで期待通りの内容で満足満足。これが1,200円くらいってのはやっぱり安いよなぁ、と。 8年前のワインなんで1年あたりたったの150円、 スペイン万歳であります。
77点自宅にて

・・・というような週末金曜日。


18日(水)

Macon-Villages 2003
マコン・ヴィラージュ 2003
Philippe d'Argenval
フィリップ・ダルジョンヴァル
Blanc
Macon-Villages
マコン・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\600 (2本よりどり1,200円)2005/12/10 やまや 洋光台店 やまや
 本日の料理は、エビフライほかの揚げ物。 ワインは、やまやでしか見かけないネゴシアン「フィリップ・ダルジョンヴァル」のマコン・ヴィラージュで、 1999と稽古済み。。 ヴィンテージは「酷暑で白ワインは焼けちゃってる」という評価の2003年だけど、 こと安ワインに限っては例年より熟したことが功を奏している年のようなきがする。 ともあれ600円のワインであっても真剣勝負で稽古稽古。
 色は、この値段とは思えないくらいしっかりとしたレモン色。 照りもあってアシも長めで師範ビックリ。 香りも、いかにもシャルドネといった、 蜜入りリンゴとレモンみたいなフレッシュな香りで師範さらにビックリ。 さすがに樽香までは感じないけど。 味も、色や香りから想像されるような、ややトロリとした感じでバランスも悪くない。
 いやー、参ったなぁ。このワインが600円ってのはちょっと信じられない。 その3倍、あるいは4倍でも納得しそうな内容。 600円で80点、コスト・パフォーマンス・レシオ(1円あたりの点数)=0.134は過去最高かも。
80点自宅にて

15日(日)

 本日は午前中から昼にかけて家族で外出、家に帰って作るのも面倒だ、ってことで近所のファミリー・レストランにて食事。 プチプチ師範代にとっては「初ファミレス」であります。 ファミレスって、その名の通りファミリー向けを意図しているため、 子連れには大変気楽で便利ではあるわけですが、食事としては「空腹を満たす」効果のみが期待されるわけで・・・ 特に、ここガストはファミレスの中でも特にお手頃価格、「安さのヒミツは内容にアリ」であります。 右写真は手ごねハンバーグ(\399)とスープ/ライスのセット(\252)。 399円ってのはとっても安そうなんだけど、セットにすると650円、 内容を考えると決してお安くないですな。

Le JJ de Mortier (Blanc) N.V.
ル・JJ・ド・モルティエ (ブラン) (ヴィンテージ無し)
JJ Mortier
JJモルティエ
Blanc
Vin de Table Francais
ヴァン・ド・ターブル・フランセ
(France)
(フランス)
\399 (1/4)2006/01/15 ガスト保土ヶ谷駅前店 明治屋
 で、ファミレスでもワインを飲むのが「安ワイン道場魂」であります。 1/4ボトルが赤/白あってどちらも399円。 激安国産系の怪しいワインかなぁ、と思ったけど、 出てきたのはフランス大手の酒造メーカ「JJモルチェ」のもの。 失礼ながら想像よりマトモで一安心。
 スクリューキャップをキュッと捻って抜栓。 色はかなり薄め。香りも弱めだけど、普通に柑橘系っぽさが感じられてイヤな感じはしない。 で、味わいは思いのほかシッカリ系。 気持ちベッタリした甘さがあってやや飲みづらいんだけど、 たかだか187.5mlであればあっという間に無くなるわけで。
 399円ならまぁアリかな、って感じ。 それにしてもハンバーグの399円にはネガティブで、ワインの399円は「アリ」という判断は、 あまりにワインに甘いといわざるを得ませんな。
65点「ガスト保土ヶ谷駅前店」にて

14日(土)

Domaine l'Aigueliere "Tradition" 2000
ドメーヌ・レグリエール "トラディション" 2000
Dom. l'Aigueliere
ドメーヌ・レグリエール
Rouge
Coteaux du Languedoc
コトー・デュ・ラングドック
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\2,7092005/12/25 お酒のアトリエ 吉祥 片岡物産
 雨とかで買い物に行くのが億劫だった今日、夕食のメニューはホタテ風味の肉豆腐(冷凍)、 ウナギの蒲焼・・・ってことをワインを抜栓した後に聞きました。 というわけで本来は白なりもっと軽い赤の方が良さそうなんだけど、 抜栓したのはこの濃そうなワイン。 販売店のPOPによれば、何かの雑誌で好評価だったとか。 ラングドックのワインで3,000円近い値段、当然期待するわけであります。
 色は濃い目で、エッジのあたりにほんのりオレンジが感じられるグラデーションのある色合い。 2000年なんてついこの前だと思ってたけど、もう5年以上も経ってるんですなぁ。 香りは、期待したほどには強くない。 でも、香木のような仏教系の木の香りと、 ユリとかのようなスーッとした花の香りなんかがあって、雰囲気は悪くない。 味は、想像したよりはかなり軽め。 抜栓直後は「あちゃー」って感じだったんだけど、 飲み進めると案外スルスル入るんで、それはそれで悪くないかも。
 まとまりが良くて優等生っぽい南仏産。でもこれが2,700円はちょっと高いなぁ。 南仏らしからぬキレイさがあるとは言え、 良いのにアタれば1,000円台後半でもこのレベルのはあるような気がする。
73点自宅にて

13日(金)

Deakin Estate Cabernet Sauvignon 2002
ディーキン・エステート カベルネ・ソーヴィニョン 2002
Deakin Estate
ディーキン・エステート
Red
(Australia)
(オーストラリア)
\9802005/11/30 日進ワールドデリカテッセン 日本酒類販売
 本日の夕食は、鶏の唐揚げ、ソーセージとキャベツのポトフ。 ワインは、豪州産のカベルネ・ソーヴィニョン。 この造り手のワインは、スパークリングとは稽古済み。 なんだかモダンなラベルの造り手だなぁ、という印象。
 さて抜栓。このワインはコルク栓じゃなくてスクリュー・キャップ。 最近の豪州産の安ワインではスクリュー・キャップがデフォルトですな。 色は豪州産らしい健康的な色黒さ。 香りは、カシスジャムのような果実香と、バニラのような甘い感じの樽香。 この香りで1,000円以下ってのはかなり嬉しいレベル。 味も濃すぎず薄すぎず、生産されて4年という期間がちょうど良かったのか、 渋味のカドも取れてなかなか良い感じ。
 いやー良いですな、コレ。こういうのがあると、 スクリューキャップってワインを飲む楽しみの一つを奪われたようであまり良い印象の無かった師範も、 賛成派に回りそうな勢い。2002年の南半球産なんで瓶詰めは2002年の秋頃かな、 そう考えると瓶熟で3年くらい経ったって全く平気ってことですね、スクリューキャップ。
77点自宅にて

12日(木)

Santa Cristina 2003
サンタ・クリスティーナ 2003
Marchesi Antinori
マルケジ・アンティノリ
Rosso
(IGT)
インティカッツイォーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\1,050 (2本よりどり2,100円)2005/12/10 やまや 洋光台店 やまや
 本日のワインは、イタリアの名門「アンティノリ」の廉価版ラインナップであるサンタ・クリスティーナ。 昨年もほぼ同じ時期に飲んだコレのヴィンテージ違い。 同一銘柄の再稽古はよほどのことが無い限り(&知らずに買わない限り)ほとんどしない師範だけど、 やまやで売られているこの銘柄だけはなんとなく「おぉ買っとくか」って感じで購入することが多い。 理由としては、ワイン自体とても安定感があって安心なのと、 なによりやまやだと安いんだよね、コレ。 楽天のWebショップなんかでも大体1,500円弱するんじゃないかな? そういうお得感も手伝ってしばしば稽古しております。
 色はかなりしっかりとした紫。香りは、抜栓直後は「あれっ?」と思うくらい弱め。 でも、口に含むとorちょっと時間が経つと、 人懐っこい動物系の香りと野生っぽいフルーツの香りが出てくる。 味は、やや甘味を残して酸味もしっかりで、かつ渋味もおだやかで結構良い感じ。
 やっぱりハズさないねぇ、この造り手&銘柄は。 ヴィンテージの違いも正直ほとんど感じない。 その分大きくアタリもしないわけだけど、 手頃な値段でそこそこイタリアらしいワインをお求めであればこれは結構ピッタリかも。
74点自宅にて

11日(水)

Beaujolais 2004
ボージョレ 2004
Dom. de Sandar (Famille Mathelin)
ドメーヌ・ド・サンダール (ファミーユ・マテラン)
Rouge
Beaujolais
ボージョレ
Beaujolais (France)
ボージョレ (フランス)
\697 (単品価格 : \942)2005/12/15 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 昨年のボージョレ・ヌーボー、師範の警鐘が効いたのか(んーなわけないけど)、 かなりあちこちで売れ残っているようですな。 一瞬にして商品価値が低くなる商品をあれだけ強気で仕入れるのは、 リスクが伴うのは仕方のないところかと。 それでもトータルでは利益が取れてるのかも知れませんが。 で、本日のコレはヌーボーでもない2004年産で、6本セット4,980円(税込/送料込)の一本。 マコン・ワインコンクールの銅賞受賞ステッカーが張ってある以外、 なんら特筆すべき点も期待できるポイントも無さげなワインではありますが。
 さて抜栓。 色は、それほど濃くは無く、でも普通のブルゴーニュなんかと比べるとかなり青みの強い色合い。 香りは、ツンッと刺すような果実香。 なんと言っていいかわからないけど、 いわゆるボージョレにありがちなイチゴジャムみたいな感じともちょっと違う。 味は、やや軽めながらバランスは悪くなく、スイスイ入る感じ。
 ちなみに料理はハマチの煮付け、タラの白子、筑前煮といった魚系の和風メニューだったけど、 あまり違和感無く飲むことが出来た。 値段を考えればまずまずなんじゃないかな?
69点自宅にて

9日(月祝)

Monthelie 1er Cru "Sur la Velle" 2003
モンテリー・プルミエ・クリュ "スール・ラ・ヴェル" 2003
Dom. Remi Jobard
ドメーヌ・レミ・ジョバール
Rouge
Monthelie 1er Cru
モンテリー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,8162005/12/15 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 今日、長い帰省から我が家の女性陣が帰って参りました。 というわけで夕食は、プチ師範代のご希望により師範ご謹製で、 中華風ピーマンの肉詰め、カリフラワーとトマトのサラダ、 かき玉汁(これはほぼ師範代製)。 ワインは、知らない造り手(「ムルソーの新星」らしい)の南ブルゴーニュ産。
 色は、「これがブルゴーニュ?、これがピノ・ノワール?」ってくらいに青く濃い紫。 香りは、フルーツの感じも樽の感じも結構焦げてて、なんとなくボルドーを想わせるような香り。 味もなんだか焦げてて渋い。 甘味も酸味も無いわけじゃないけど、ちょっとブルゴーニュ的では無いなぁ。 2003年の酷暑の影響をモロに受けたような、そういう感じ。
 純粋にワインとして見たら、しっかりパワフルな香りと味でイケている部類に入ると思う。 でもブルゴーニュだと思うとかなり想定外。やっぱり2003年のブルゴーニュって難しいのかしら?
76点自宅にて

8日(日)

Gran Campellas Crianza 2001
グラン・カンペヤス クリアンサ 2001
Bodegas Borsao
ボデガス・ボルサオ
Tinto
Campo de Borja
カンポ・デ・ボルハ
Campo de Borja (Espana)
カンポ・デ・ボルハ (スペイン)
\767 (3本よりどり2,300円)2005/12/10 やまや 洋光台店 やまや
 「テンポラリー・独身」最後の一日、本日の夕食はsさすがに「アルモン料理」も底を付いてそこそこきちんと作ることに。 というわけでメニューは豚レバーとニンニクの芽とモヤシの炒め物。 「豚レバーといえばニラじゃん」って声が聞こえてきますが、 いま高いのよ、生鮮野菜。というわけで、値段が天候に左右されないもやしと、 中国産のニンニクの芽を選んだ次第。つくづく「賢い主夫」な師範であります。 ・・・んな戯言は置いといて、ワインはスペイン産。 こういう怪しい料理には丁度良いんじゃないかな、と。
 色は、特段に個性的な要素は無い紫色。 香りは予想外にバッチリ。スペインのワインにありがちなヤニっぽい感じは極力控えめで、 いかにもアメリカン・オークな樽香や、ちょっとブルゴーニュみたいにな軽快系の果実香がいっぱい。 味も、軽いっちゃ軽いけど、酸渋甘のバランスは悪くなくて、クイクイ入っていく感じ。
 時間が経っても、衰えるどころか香りも味もさらにパワフルになってますます好印象。
 うーん、これが767円ってのは良い意味でちょっと唸るね。 倍の1,500円払っても十分満足しそうな勢いがある。 こういうのがあるから「やまや」はたまにチェックしないと。
74点自宅にて

7日(土)

Domaine Magellan "Vieilles Vignes" Grenache Blanc 2003
ドメーヌ・マジュラン "ヴィエイユ・ヴィーニュ" グルナッシュ・ブラン 2003
Dom. Magellan (Bruno Lafon)
ドメーヌ・マジュラン (ブルーノ・ラフォン)
Blanc
Cotes de Thongue (VdP)
コート・ド・トング (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,8952005/11/20 エノテカ Wing高輪店 エノテカ
 年末に出来なかったので、今日は一日大掃除。 適当にやっときゃ良いと思うんだけど、 こういうのって始めちゃうとトコトンまでやらないと気がすまない因果な性格の師範。 というわけで、今日は食材の買出しとかに行く時間が全く無く、 台所に残っていた食材を使った夕食で、 スモークサーモン(冷凍)、人参スティック、フランスパンWithハーブを漬けたオリーブオイル(自家製:これが美味い)。 こういう寂しい料理の時、ワインもペラッペラだと食事自体が寂しくなっちゃうんで、 ワインはちょっと高級モノをチョイス。 このワイン、WA誌で90点だったとか、コント・ラフォンのオーナーのご親族の方だとかで、 十分に期待できると思って抜栓したんだけど・・・
 色は、やや麦わらっぽいかな、ってくらいで普通に白ワインの色。 香りは弱い。極めて弱い。グルナッシュ・ブランって珍しい品種だと思うけど、 少なくとも香りからはその個性は感じ取れない。 味も、特別な良さみたいなのは全然無くて、感じるのはアルコールの強さばかり(アルコール度数は14.5%と表記されている)。 うーん。
 「ちょっと良いワインと」と思って抜栓したのに、結果はかなり期待ハズレ。 もちろん不味いわけじゃないんだけど、このワインのどこが90点なんだろ? 師範の経験上、別に劣化した雰囲気は無かったんだけど。とっても謎 (でもやっぱり自信が無いのでカッコ付きで点数表示)。
(68点)自宅にて

6日(金)

Bourgogne Pinot Noir 2000
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2000
Philippe d'Argenval
フィリップ・ダルジョンヴァル
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\600 (2本よりどり1,200円)2005/12/10 やまや 洋光台店 やまや
 本年自宅稽古の一本目は、初心に帰るべく激安系のワインをチョイス。 選んだのは、やまやでしか見かけないネゴシアン「フィリップ・ダルジョンヴァル」のACブルゴーニュ。 随分以前の記録だけど、コレと同等品と思われる。 当時の価格は980円/今回の購入価格は600円、まさに価格の優等生でありますな。 というかブルゴーニュと名の付くピノ・ノワール100%のワインで、フルボトルこの値段は多分底値でしょう。 で、食事はというと、まだ我が家の女性陣は九州の実家に寄生虫ゆえ師範一人の夕餉ってことで、 簡単にジャガイモとパプリカのバター炒め、スパイシーな鶏肉のバター炒め。
 色は、ボトルの外観を写した右写真からもちょっと判るくらい薄め、濃いロゼくらいの色合い。 色調的には若干オレンジがかっていて、それなりに熟成が見て取れる。 香りは、ゴム革系の動物香がメイン。香りのボリューム的にはこの値段としては十分合格で、 さすがにフルーツっぽさは影を潜めているけどこれはこれで楽しい香り。 味は当然軽め。でも、頼りないと言うよりスッキリと言える程度の軽さなんで、 飲んでいてそれほどの不満はない。
 まぁ弱いワインではあるし、漫然と飲めば漫然と飲み過ごしてしまいそうなワインでもある。 でも、ヘタウマな「ミュージシャンズ・ミュージシャン」的立場というか、 鶏の骨をしゃぶっても鶏肉の味がするというか、 判る人には判る良さがあるように思う。 というわけで、ワインなんて気にして飲んだことない御仁やワインマニアな連中には決してお薦めできないけど、 安ワイン者な方々にはお薦め。なんたってブルゴーニュとしてはあり得ないくらい安いし。
72点自宅にて

3日(火休)

Don Perignon Brut 1998
ドン・ペリニョン ブリュット 1998
Moet et Chandon
モエ・エ・シャンドン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(義父より) MHD ディアジオ モエ ヘネシー
 義父(師範代の父)は、師範代と同じくお酒を全く飲みません。 そんな義父が、師範らの為に酒屋へビールを買いに行ったついでに買ってきてくれたワイン、 それがこのドン・ペリニョン。「これは名前を知っている」ってことで買ったんだとか。 いやーありがたいことであります。 夜のお店で馬鹿騒ぎするために使われることも多いと聞くこの「ドン・ペリ」、 刺身の船盛りの横でシットリと飲まれる(飲むのは師範と年上の義弟)のはきっと本望でありましょう。
 色は、それほど濃くは無く、やや赤みが強いように感じられる麦わら色。 香りは、やっぱりスタンダードなシャンパーニュに比べると複雑さは一枚上手ですな。 特に、出過ぎないイースト香や樽っぽい香りがなかなか好印象。 味も、非常にキメ細やかな泡と適度な酸があって、その向こうに品の良い甘さがある。 「なるほどこれがドンペリねぇ」って感じ。
 というわけで確かに美味いと言えば美味い。 でも、1万円近い値段の価値があるかと問われればちょっと疑問。 6,000円くらいの「ちょっとプレミアム」なシャンパーニュでも、 アタリのものに当たればこのくらいのパフォーマンスはあるかも。 ただ、このレベルのワインが、 お金さえ出せばそれほど探さなくてもどこでも手に入るってのは純粋に凄いな、と。
83点師範実家にて

1日(日祝)

Charles Pougeoise Premier Cru Brut N.V.
シャルル・プジョワーズ プルミエ・クリュ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Charles Pougeoise
シャルル・プジョワーズ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\3,0242005/12/22 かわばた酒店 日仏商事
 元旦の朝は懲りもせずシャンパーニュを抜栓。 ラベルには書かれていないけど、ブラン・ド・ブラン(シャルドネのみ使用)らしい。 それにしてもユーロ高なのか強気の相場なのか、最近のシャンパーニュは高いですな。 (未稽古の銘柄で)3,000円以下を見つけるのはかなり困難、 このワインも税抜きだと2,880円で稽古範囲だけど、税込みにすると僅かに「破戒」価格。 ・・・と、新年早々景気の悪い話は置いといて朝っぱらから稽古。
 色は、シャンパーニュとしては比較的レモン色っぽさが強い感じ。 そこら辺はブラン・ド・ブランの特徴なのかな? 香りは、それほどイースト香は強くなく、どちらかというとフレッシュ系の香り。 味も、系で言えばフレッシュ側だけど、酸味も甘味もシッカリしていて思いのほか濃い印象。 特に、グラスの中で温度が上がってくると、ヴァン・ムスーとかの三流品っぽい雰囲気に感じられたり。
 しっかりとした内容で、決して悪くはないんだけど、 冷えた状態でキューっと飲みきったほうがより良い感じ。 ダラダラ飲みたくなるシャンパーニュ(熟成香やイーストっぽさが強いヤツ)ではありません。
76点師範実家にて

Liebraumilch "Madonna" 2004
リープラウミルヒ "マドンナ" 2004
P.J.Valckenberg
P.J.ヴァルッケンベルク
Weiss
Liebraumilch (QbA)
リープラウミルヒ (QbA)
Rheinhessen (Deutsch)
ラインヘッセン (ドイツ)
(師範親より) サントリー
 親の酒用冷蔵庫にこのワインが冷えているのを発見、 日本においては有名なほうから5本の指に入るワイン、ドイツの「マドンナ」。 安ワイン道場師範たるもの、ここは一つ年初から初心に帰る意味で稽古を断行。 ・・・なんて大げさなものじゃなくて、単にまだ赤を飲むには早いな、 って感じの繋ぎだったわけですが。
 色はかなり薄めの麦わら色。 香りは弱めだけど、ちょいと気合を入れて嗅げばマスカットのような葡萄の香りそのまんまが感じ取れる。 味は甘い。甘さの段階として「ウスラ甘い」「普通に甘い」「クソ甘い」の3段階あるとすれば、 これは「ウスラ甘い」と「普通に甘い」の中間ぐらい。 一杯だけ飲む分にはそれはそれで楽しいんだけど、 食中酒として飲むにはちょっと厳しいんだよなぁ。
 葡萄っぽくて甘くて、お酒を飲みなれない人がちょこっと飲むには好適だと思う。 事実、(あまり酒を飲まない)師範の母親はこういうのが好きらしい。 でも、本質的な疑問として湧き上がってくるのは、 ドイツ人の方々はこういう酒が好きなのか?ということ。 コレに限らずドイツワインって大抵甘いし。 ジョッキでビール飲んでブハーッってな感じの、 ゲルマンな人々の無骨な印象とは合わないんだよね。
65点師範実家にて

Beaune "Montagne Saint Desire" 1999
ボーヌ "モンターニュ・サン・デジレ" 1999
Dom. Jean-Luc Joillot
ドメーヌ・ジャン・リュク・ジョワイヨ
Rouge
Beaune
ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,4992005/12/22 かわばた酒店 ジャパンインポートシステム
 さて次の赤が持参したもののラストで、良年ブルゴーニュの赤。 造り手のジャン・リュク・ジョワイヨって、何度も聞いたことがある気がしてたけど、 調べてみると初稽古。誰と勘違いしてたのかなぁ。 ともあれサクッとなくなると勿体無いんで、ある程度酒も進んだ状態での登用。
 色はそこそこ熟成っぽい雰囲気が入り始めたアズキ色がかった紫色。 香りは、スギやヒノキのような針葉樹っぽい香りがメイン。 うーん、もっと木イチゴっぽいフルーツ香や、カラメルっぽい樽香があると思っていたけど、 やや期待とはズレた方向。味は、そこそこ軽めでスルリとしていて、イイ感じではある。
 時間が経つと変化すると思ってちょっと時間をかけたけど、 あまり雰囲気は変わらず。残念。
 もうちょっと高いレベルにあると期待していたんだけどなぁ。 このクラスだと1999産ってのは閉じている時期にあるのかな? 師範なんぞにはもう少し若めでパリッとしたヤツの方が合っているのかも知れない。
75点師範実家にて

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by 師範