稽古日誌:2010年1月

 あけましておめでとうございます。

 今年も一年、健康な体となけなしの財力で安ワインを飲み続けることが出来るよう、 元旦から実家近所の阿蘇神社に初詣。 景気がよくなりますように~、γ-GTPが下がりますように~。

 それと、これまで「プチ師範代」「プチプチ師範代」と呼んできた子らの名前を、 今年から普通に「長女」「次女」にします。もうすでにそんな可愛らしい感じじゃないからね。 師範代未だに可愛らしい?ので、「妻」とせず「師範代」のままです。

翌月分

31日(日)

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 2004
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ 2004
Ch. de Sassangy (Jean et Geno Musso)
シャトー・ド・サッサンジィ (ジャン・エ・ジェノ・ムッソ)
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802010/01/14 QUEEN'S ISETAN 品川店 センチュリートレーディングカンパニー
 というわけで、週末も1月もあっという間に終わっちゃうわけであります。 本日の夕食は、豪州産ステーキ肉を使った牛タタキとか。 週末に近所のスーパーに買い物に行くと、大抵このステーキ肉を試食販売してます。 それがいい匂いでねぇ。すると当然子供らが試食したがるわけで、 『試食は買うつもりのある商品だけ』ということにしているから、 結局買うことになるわけであります。 閑話休題、ワインはこのブルゴーニュ赤を。 先週末の白同様、メーカーの在庫処分ということだったんだけど、 知らない造り手のオート・コート・ド・ボーヌであれば、 これくらいの値段は特段安くないと思うわけであります。
 色は薄めの赤紫。ブルゴーニュとしては標準的な色合いだと思われます。 香りは、果実感は全然無くて、ゴム革系の香りがメイン。樽も感じません。 口に含むと、やけに熟成したような奈良漬的な雰囲気がいっぱい。 甘さは皆無で、渋味はちょびっと、酸味もそれほどでもなくて、全体的になんか枯れたような味わい。
 まだ2004年産なのに、色以外は正直下り坂な印象のワイン。 掴まされちゃったかなぁ。 でも、チビチビ飲んでたら後の方でジワジワ美味しく感じるというか、 飲み飽きとは反対の雰囲気がある点は救われてるけど。
66点道場にて

30日(土)

 本日は、バンドの練習の後、キーボードのMz氏の新居にお邪魔して、 新年会&前回のライブの反省会&曲決め会。 Mz氏奥様のナイスな手料理を肴に、 アルコールはビールから始まって、中盤はワイン、 最後は焼酎という流れで。

Stone Cellers Cabernet Sauvignon 2006
ストーン・セラーズ カベルネ・ソーヴィニョン 2006
Beringer
ベリンジャー
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,1902009/12/30 成城石井ルミネ品川店 サッポロビール
 バンドのメンバー4人、Mz氏の奥様含めて飲む人が5人もいると、 持参した1本だけじゃあっという間に無くなることが想定され、 Mz氏と相談して途中で一本調達していくことに。 大人数で飲むから、どちらかというとシッカリ系の赤で、 かつ持参したワインとかぶらない銘柄で、 かつお手頃価格で、という狙いで棚を見ていたらこのカリフォルニア産に落ち着きました。
 こちらのお宅にはちゃんとしたワイングラスが準備されております。素晴らしい。 色はそこそこ濃いけど濃すぎない、カベルネ・ソーヴィニョンにしては赤みが感じられる色合い。 香りは、鼻で嗅ぐ分にはまぁ普通だけど、 口に含むと濃いベリー香やバニラみたいな樽香がブワッと来ます。 この雰囲気、ボリュームはちょっと想定外。 味も、柔らかな渋味とほのかな甘味があって、バランス悪くないです。
 正直言ってこのクオリティは想定外。 というのも、購入するときに「↓のワインの良さがきっちり際立つワイン」という目的もあったのね、 でもこんなちゃんとしたワインだったりすると5,000円もするワインが霞んじゃうなぁ、と。
(78点)Mz氏宅にて

Auxey-Duresses 1er Cru "Hospices de Beaune Cuvee Boillot" 2005
オークセイ・デュレス プルミエ・クリュ "オスピス・ド・ボーヌ キュヴェ・ボワイヨ" 2005
Hospices de Beaune (Philippe Bouchard / Passport Co. Ltd)
オスピス・ド・ボーヌ (フィリップ・ブシャール / (株)パスポート)
Rouge
Auxey-Duresses 1er Cru
オークセイ・デュレス1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,9902009/12/13 ノムリエ ザ・ネット 徳岡
 さてさてコチラが道場から持参した方であります。 このワインは先月稽古済みで、 大変好印象だったゆえ2本買い増しした分の1本。 良年2005年産のオスピス・ド・ボーヌ、マイナーな村ながら畑は一級畑、 落札者は日本の酒屋さん(ディスカウンター?)という素性のワインであります。
 色は、前のカリフォルニア産カベルネに比べるとそりゃ薄めだけど、 それでもブルゴーニュのピノと思えばかなりしっかりした感じの色合い。 香りは、ボリュームたっぷりでトーンの高い果実香に甘く柔らかな樽香、 複雑さという意味では確実に前のカリフォルニア産を凌駕してくれています。 ただ、味は(前回の印象と同じく)やっぱりちょっと固いんですな。 それが存在感とも言えるんだけどね。
 結果的に、それなりに差はあって、皆さん楽しんで頂けた模様。 でもこのワインはもう少し置いといて、もっと柔らかくなるのを待つべきでしょうな。 もう一本は今回みたいに待ちきれずに開けたりせず、ちゃんと置いときましょう。
(85点)Mz氏宅にて

 8時前から始めてお開きは11時半、音楽談義と酒酒酒、大変楽しゅうございました。

27日(水)

Chateau Maine-Vallet 2004
シャトー・メイヌ・ヴァレ 2004
Ch. Maine-Vallet (Dominique Revaire)
シャトー・メイヌ・ヴァレ (ドミニク・ルヴェイル)
Rouge
Premieres Cotes de Blaye
プルミエール・コート・ド・ブライ
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\944 (単品価格:\1,890)2009/01/08 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日は中京地区に日帰り出張。車内販売のワインは以前と変わらず豪州産の赤と白 (過去の稽古記録はコレコレ)、 目新しさが無かったんで再稽古は遠慮しておきました。
 さて夕食はハンバーグとか。 昨夜の深酒の影響が微妙に残っていたんで、 手持ちのワインの中からあまりヘビーで無さそうなワインを、ということで、選んだのはボルドー産。 「ENOTECA パーティパック12」12本で9,975円の中の1本。
 色は、いかにもボルドーらしいちょっと暗めの紫色。 香りのボリュームは弱め。あまり果実を前面に押し出さない、 良く言えば謙虚な、悪く言えば弱っちい香りの雰囲気。 味は、香りの印象と同じく目だって出過ぎた部分のない、スムーズで丸っこい味わい。 でもコチラも弱っちいと言えば弱っちい。
 『あまりヘビーなワインは飲みたくない』という今日のニーズにはバッチリ合っていたわけだけど、 通常の単品価格が2,000円近いワインとしてはさすがにちょっと物足りないかもです。
69点道場にて

26日(火)

 本日は、学生時代の同期かつ勤務先が同じなT氏の送別会。 本人自ら幹事役をして頂いて、会場は恵比寿にある馬ん家(バンカー)という馬料理屋。

 メニューには、馬の刺身や串焼き、その他煮込みなんかがズラッと。 どれも美味そうなんだけど、ちょっとしたものが1,000円を超えるんで、 絶対額としてはやや高めな印象。 例えば右写真の馬刺の盛り合わせ、2人前で3,600円。 なかなかの値段するわけですが、美味いんだな、これが。 先日知り合いのお宅に持参したものよりクオリティは明らかにこっちが上。 その他ラーメンなんかも大変おいしゅうございました。

Penfolds "Rawson's Retreat" Shiraz Cabernet 2008
ペンフォールズ "ローソンズ・リトリート" シラーズ カベルネ 2008
Penfolds Wines
ペンフォールズ・ワインズ
Red
(Australia)
(オーストラリア)
(\3,000)2010/01/26 馬ん家 サントリーワインインターナショナル
 アルコールは、まず生ビール(グラス:\650)を一人3杯くらい飲んだあと、 焼酎をボトル(「黒薩摩」だったか:\4,000)で一本。 それでもまだ飲み足りないメンバーゆえ、ここからワインであります。 リストには、赤白合わせて7~8種くらいあったっけ? 比較的手頃な価格で、比較的メジャーな銘柄が並んでいたような気がします ・・・と、あやふやな記憶で面目ねぇですが、 ワイン選んでる時点でかな~りアルコール入ってるもんですから、許してつかわさい。
 さてさてそんなリストの中から選んだのが、 この豪州産の赤。まずハズさない造り手/銘柄だからね。 もちろんリストの中では一番安かった一本であります。
 で、内容的にはとっても想像通り、ミシッと濃い目の果実香にバニラっぽい樽香があって、 適度に重くて甘味があって、オッサン4人がワイワイしゃべりながらガブガブ飲むにはちょうど良いワインであります。
 一本はあっという間に飲んじゃって、結局もう一回同じのを注文、 このワインを2本飲みました。 一本3,000円の2本で6,000円、決して安くはないですが、 食べ物の値段から考えるとまずまず穏当でしょう。
72点道場にて

 気になるお会計は、総額40,000円超。 ちょっと高めではあるんだけど、なかなか食べられないものをたらふく食べたんで、 それはそれで納得であります。

24日(日)

Rully 1er Cru 2003
リュリー・プルミエ・クリュ 2003
Raoul Clerget
ラウル・クレルジェ
Blanc
Rully 1er Cru
リュリー・プルミエ・クリュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802010/01/14 QUEEN'S ISETAN 品川店 センチュリートレーディングカンパニー
 本日の夕食は、久しぶりに鯖寿司、それに酢ガキとカキフライ、茄子の揚げびたし、ソルティーナやミニトマトのサラダ。 魚メインなんで、今日もまた白をチョイスします。 やっぱり日本の食卓には赤ワインよりも白ワインの方が合わせやすいのかなぁ。 清酒が基本の酒の国ですからね。 というわけで選んだのは、ブルゴーニュはリュリーの白。 メーカーの在庫一掃で安売り、ということでこの値段で売られていたんだけど、 2003年産とやや古いあたりがちょっぴり微妙。
 さぁて抜栓。色はハッとするくらいしっかりした濃いめのレモン色。 とーってもキレイな色であります。 香りは、まるで良いとこのムルソーみたいな、甘い蜜香とビスケットのような樽香。 こりゃ凄ぇと口に含むと、こちらもたっぷりのコク。 ただ、唯一にして決定的に残念な点は、酸が不足しています。 だもんでとってもボケた感じで締まりがありません。
 ブルゴーニュ地方は熱くて焼けた2003年、このワインはまさにそれを体現しちゃっております。 邪道なのかもだけど、補酸してくれれば良いのに、と思っちゃいました。 とってももったいない、というか残念なワイン。
68点道場にて

23日(土)

 連日の飲み会。今日は、長女の保育園時代のお知り合いで集まって宴会。 この会は持ち回りでやっていて、今回はYくん宅で。

 料理も持ち寄りで、師範宅からは馬刺と羊羹を持っていきました。 馬刺は子供にも大人にも(コウネ以外は)大ウケ。 でも今回取り寄せた店はイマイチだったな。

他の持ち寄りは、Kちゃん家からはちらし寿司、Mくん家からは惣菜パン各種。 とか書いておくと次回便利ですから、ハイ。 ちなみに右写真はちらし寿司を食べつつ馬刺を狙うスナイパーたち。

Gato Negro Chardonnay 2008
ガトー・ネグロ シャルドネ 2008
Vina San Pedro
ビーニャ・サン・ペドロ
Blanco
Central Valley (Chile)
セントラル・ヴァレー (チリ)
(Kちゃん家から) 日本リカー
 今回アルコールを飲む人は4人。 最初にビールを頂いた後、次に開けたのがコレ、Kちゃん家にご持参頂いたチリ産の白。 いやー、師範もチリ産の白を持ってきてるんで、思いっきりかぶっちゃいました。 どっちから開けましょうか、ということだったけど、 多分師範が持ってきたヤツよりこのワインのほうが軽いと判断、こちらから開けて頂くことに。
 で、結論から言うと、決して軽いワインじゃありませんでした。 やや乱暴というか、葉っぱも茎も一緒に醸造したようなガチャガチャ感はあるけど、 そもそものブドウがしっかり熟していたみたいで、かなりしっかり系。 甘みも結構感じられる上に酸味が弱めで、ちっとも軽くないです。
 チリらしいといえばチリらしい、とにかくブドウがしっかり熟している感じの白ワイン。 独特の引っ掛かりというか飲む際に抵抗感があるんで、チビチビ飲んでおりました。
72点Yくん宅にて

Cono Sur Gewurztraminer Reserva 2008
コノ・スル ゲヴュルツトラミネール レゼルバ 2008
Vina Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Blanco
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・ヴァレー (チリ)
\1,1342009/10/22 ワイン&Wine スマイル
 ワインも持参しております。 師範の知るところ、あまりワインを飲まれない方にも必ずウケる筆頭銘柄、 コノ・スルのゲヴュルツトラミネール・レゼルバ。 今年の正月に実家で稽古した時も大変ウケておりましたし、 昨日の飲み会でもこのワインは皆さん良く知るところ。 絶対の自信を持って持参したわけであります。
 色は薄め、上のワインと比べるとわずかに赤みが強いかな。 それってたぶんブドウの皮の色がでちゃってるんじゃないかと(ゲヴュルツトラミネールって甲州みたいな色ですよね?)。 香りのボリュームはバッチリ。ライチみたいなゲヴュルツらしい香りがバンバン。 味は、(上のワインと比べると)相対的にすっきりしていて、 軽い苦味が特徴的。
 間違いなく華やかで、安くて美味いワインの代表格であることには違いないです。 でもさすがにちょっと師範的には飽きてきたかな。 また忘れたころに飲んだほうが良いかもです。
ショップへのリンク: Cono Sur Gewurztraminer Reserva 2008
78点Yくん宅にて

Cruz Garcia Real Sangria White N.V.
クリュツ・ガルシア レアル・サングリア ホワイト (ヴィンテージ無し)
Cruz Garcia (Domeco Wines)
クリュツ・ガルシア (ドメコ・ワインズ)
Blanco (Aromatized)
白 (アロマタイズド)
(Espana)
(スペイン)
(Yくん家から) サントリーワインインターナショナル
 Yくん家におじゃますると、 いつもこのワイン?を使ったカクテル(フルーツを各種入れたもの)を出して頂けます (前回はココ)。 Yくん家、ママは多少飲むんだけどパパは全く飲まないのね。 だもんでこういう女性が好きそうな飲み物が定番になってるんでしょう。 あ、他に焼酎とかウィスキーとかも用意してあったんですが、 師範は最近あまりそういう濃いのは飲めなくなっております。
 というわけで、コレ単体で飲んだわけじゃなくて、 パインやキウィやオレンジなんかを入れた状態で飲んだんで、 このワイン自体の評価は難しいわけですが、 氷を入れて良く冷やして軽いカクテルとして飲むと、これはこれで美味しゅうございます。 ワイン原理主義者な方には受け入れられない飲み物かもですが。
 Yくん家、出して頂く料理も中華点心みたいなのが多いので (今回はもち米をまぶして蒸した肉団子とか薬膳の鍋とか)、 そういうのとの相性という意味でもよろしゅうございました。
(69点)Yくん宅にて

 Yくん家は中国茶に造詣が深くて、今回もお茶のサービスありで。 これって、飲めない人にとってはワインと同じような楽しみなんだろうなぁ、と思いました。 香りと味を楽しんで、茶葉の値段はピンキリで。

 12時過ぎにスタートした宴会、解散したのは午後9時ごろ。 ながながとお世話になりました。次の持ち回り順は師範宅でありますな。

22日(金)

 本日は、同じ勤務先の中で、ちょいとワインにはまっちゃってる人たち4人での飲み会。 師範は、自分が「安ワイン道場師範」であることを勤務先では積極的に公開はしていない、 というかどちらかというと隠しているんだけど、 まぁ13年もやってりゃそりゃやっぱりバレちゃうわけで、 そんな感じ(ってどんな感じ?)のきっかけで。

 場所は、1年半前にも利用した、 東銀座にあるピッツェリア・イル・ビアンコという店で。 なんたってここのメリットは一人3,500円以上飲食すれば一人一本のワイン持込み無料って点。 今回は各人の持込みにしたんで、こういう店が好都合なわけであります。

 料理は、各人コースを組むってんじゃなくて、いろいろ頼んで取り分けスタイルで。 大体10皿くらい注文したかね? 一人3,500円のノルマを埋めるべく、けっこういろいろ注文したけど、 話に夢中で料理のことはあまり覚えてないです。 まぁそれがいい宴会だったという象徴だとも思いますが。 ちなみに左写真は前菜のうちの一品、ワカサギのエスカベッシュだったか。 酒の肴としては十分なおいしさでありましたよ。

Donna Giulia Brut N.V.
ドンナ・ジュリア ブリュット (ヴィンテージ無し)
Fattoria Le Terazze
ファットリア・レ・テラッツェ
Spumante
発泡
Marche (Italia)
マルケ (イタリア)
(Mさんから) ル・テロワール
 最初、このワインを持参予定のMさんを待つ間、生ビールを一杯。 そしてまず一本目は泡モノ、それも料理がイタリアンなんでイタリア産のスプマンテ。 これは、とっても以前にご一緒したことのあるMさんが持参したもの。 なんでも、10年くらい前に買われたもので、ずっと物置の中にあったんだとか。 なんだか興味津々であります。
 さて抜栓。コルクはなかなか抜けません、そして、抜けた瞬間「プシュッ」という音は全くしません。 グラスに注ぐと、全く泡は立たず完全にスティルワインです(笑)。 スパークリングの泡が抜けてスティルになったのって、正直初めての経験です。 とはいえ色は比較的マトモというか、普通に麦わら色の感じです。 香りは、マディラ風というかシェリーっぽいというか、 いわゆる熟成白ワインの雰囲気。 でも、少なくとも劣化したような感じはなくて、健全な香りです。 味は、ほんのり炭酸があって、それ以外は柔らかな酸味としっかりしたコク。 なるほどスパークリングの泡が上手に抜けるとこうなるのねぇ、といった感じ。
 いやね、美味い不味いでいえば決してそんなに美味いもんじゃないんだけど、 普通では得がたい体験ではあるわけですよ。 普通のスパークリングは10年立たせとけば泡が抜けるけど、 それでもそれなりに飲める白ワインになる、ってことで。
73点「ピッツェリア・イル・ビアンコ」にて

Calera Central Coast Chardonnay 2008
カレラ セントラル・コースト シャルドネ 2008
Calera Wine Company
カレラ・ワイン・カンパニー
White
Central Coast (USA)
セントラル・コースト (アメリカ合衆国)
(Kさんから) ヴィノラム
 次なる白は、以前米国に赴任されたこともあるKさんの持参で、カリフォルニアの有名どころ「カレラ」のシャルドネ。 実はこのワイン、一昨年の大晦日に師範実家で2007年産と稽古しております。 ただ、その時は食後飲み足りずに追加した3本目だったんで、あまり覚えていないんですな。 今回改めて稽古させていただきましょう。
 色は、特に特徴の無い薄めの麦わら色。 ネットリ感も通常通りで、見た目にプレミアムな感じは無いです。 でも香りはやっぱり素晴らしい。 ボリュームこそ中程度だけど、落ち着いた柑橘系とリンゴっぽいフルーツ香りと、 でしゃばりすぎない樽香が同居。 カリフォルニアワインにおいては、この「でしゃばりすぎない」ってのが大切であります。 味も、甘味と酸味が適度に中和したバランスの良い味わい。なるほどねぇ~。
 カリフォルニアのシャルドネというと、まるでプレイボーイ誌の女性モデルみたいな、 バン・キュッ・バーンってな雰囲気を想像するけど、 このワインに関しては比較的スレンダーで良い意味で寸胴。 やっぱ一流ドコロは出るとこ引っ込めるとこわきまえてますな。
78点「ピッツェリア・イル・ビアンコ」にて

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 1998
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 1998
Jayer Gilles
ジャイエ・ジル
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9802009/10/19 カーヴ・ド・リラックス ラック・コーポレーション
 赤の一本目は師範の持ち込み。 「安ワイン道場師範」でございますから、 ここで3,000円オーバーのブツなんかを持って行くわけには参りません。 手持ちの3,000円以下で、こういう席で面白そうだな、と考えて持参したのがコレ、 ジャイエ・ジルのオート・コート・ド・ニュイ 1998年。 このワインは6年前に稽古済みで、かなり好印象だったもの (なんと6年前と同じ値段、大変ご立派)。 まだ香りの良さが生きててくれれば良いなぁ、と願いつつ抜栓したわけですが・・・
 まずちょっぴりグラスに注いで、香りを嗅いだ時点でオッケーです。 以前みたいにフルーツと樽が分離しているんじゃなくて、 両者が渾然一体となってエロティックに迫ってくる香りの雰囲気。 良いですなぁ、この香り。 味はやや軽くて薄い感じであることは否めないけど、とにかくこの香りの良さに味なんてマスクされちゃいます。
 抜栓後ちょっと時間が経つと、香りにカラメルみたいな甘やかな雰囲気がプラスされて、 ますます喜ばしい雰囲気になってきちゃってます。
 いやー、コレはアタリ。自分で持参したワインを自画自賛しちゃってますが、 実際このクオリティが3,000円以下で楽しめることは本当に稀だと思います。 実は同銘柄の2000年産も同時に買ってるんで、次回はソレを持参しましょうかね。
85点「ピッツェリア・イル・ビアンコ」にて

Neipperg Selection 2002
ネイペルグ・セレクション 2002
Comtes de Neipperg
コント・ド・ネイペルグ
Rouge
Saint-Emilion
サンテミリオン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(Yさんから) 重松貿易
 もう一本の赤はボルドーで、今回の幹事役Yさんが持参されたもの。 最近ボルドーでブイブイ言わせているネイペルグ伯爵の手によるもので、 シャトー・カノン・ラ・ガフリエールのセカンドのスペシャルキュヴェの中から厳選したものだとか。 セカンドでスペシャルで厳選、もう偉いんだか偉くないんだか。 ちなみにネイベルグさんのワインは、ずいぶん以前にシャトー・デギュイユ1998と稽古してます。
 前のブルゴーニュとほぼ同時期に抜栓したんだけど、 色の濃さという意味では大差なかったんで、ボルドーとしては案外薄めの色合いだったのかも。 でも、香りは濃いです。これぞモダンボルドーな、 黒系の果実と焦がした樽がギュッと凝縮した香り。 前のブルゴーニュと比べると、1オクターブくらい低めだけど、 腹の底からブルブルするような香りのトーンです。 味もしっかりとした渋味と骨格を支える酸味、それにほんのりと甘味がプラス。 現時点ではまだそれらが独立しているように感じられるのが玉にキズ。
 現代っ子のボルドーらしく、今飲んでも美味しいことに加えて、 たいへんポテンシャルのあるワインだと見ました。 コレ10年くらい置いとけばきっと更に美味しくなるような。 いわゆる格付けボルドーじゃないけど、そういうワインに匹敵するんじゃないかな?
82点「ピッツェリア・イル・ビアンコ」にて

 お行儀良く飲んで食べて、結果的にはお店への支払いは一人4,000円くらいと大変リーズナブル。 ありがたいねぇ、こういうお店。 というわけでまたやりましょう>Yさん。アレンジよろしくであります。

20日(水)

Montes "Classic Series" Cabernet Sauvignon 2008
モンテス "クラシック・シリーズ" カベルネ・ソーヴィニョン 2008
Montes S.A.
モンテス S.A.
Tinto
Colchagua Valley
コルチャグア・ヴァレー
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・ヴァレー (チリ)
\829 (単品価格:\1,659)2009/01/08 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日の夕食はおでん。 おでんってのはワインに最も合わせにくい料理の一つ(師範調べ)であります。 なによりあの独特の魚系の匂いがね。 道場の場合、おでんは前日から師範代が仕込んでくれていて、 シャトルシェフ(断熱調理)でパントリーに一晩置いてるんだけど、 そのパントリーが既におでんの匂いで充満。 これって道場のおでんだけじゃなくて、冬場のコンビニってどこもおでん臭いよね。 あ、おでんがキライなわけではなくて、食べるのは好き。 ただあの匂いは社交的ではないと思うだけで。
 さてそういう料理なんで、普段だったらワインは白とかでスッキリ系のを選ぶんだけど、 今日は敢えて果実味バッチリっぽい赤をチョイス。 というのも、これまでおでんに赤って、「合わなそうだ」という先入観で避けてきた部分があって、 実際に合わせてみたことが無かったわけですよ。 そんなことじゃイカンと。師範たるものチャレンジ精神を忘れちゃイカン、 ということで、2007年産とは稽古済みで鉄板のワインをチョイス。 これも「ENOTECA パーティパック12」からの1本。
 ・・・ってか前置き長ぇな。 ともかくワインはというと、色はチリ産らしく向こうが見えないくらい濃くてストレートな紫色。 香りは、ずっしり濃い果実香と、甘く焦げた樽香がババンと。 ボリューム的にも内容的にも、このクラスとしては申し分ない香り。 味も、甘くて渋くてドッシリ重い。古き良きチリ産カベルネ・ソーヴィニョンの味わいが大全開。
 やっぱりこの銘柄は期待を裏切らないよね。 ネガティブな面を探すと単調であるが故たくさん飲むと飲み飽き感はあったりするけど、 これが3桁相当で買えるというのはかなり素敵なことだと思います。 あ、おでんとの相性という面では、ある意味想像と違って合うも合わないも無い別の存在でした。 強調も邪魔もしない、全然飛行高度の違う飲食物。 ただ、おでんもこのワインもどちらも喉が渇くので、 そばに水なりビールなりがあったほうが良いな、と思いましたです。
78点道場にて

17日(日)

Sunnycliff Chardonnay - Pinot Noir Brut N.V.
サニークリフ シャルドネ - ピノ・ノワール ブリュット (ヴィンテージ無し)
Sunnycliff Estate
サニークリフ・エステート
Sparkling
発泡
(Australia)
(オーストラリア)
\586 (単品価格 不明)2009/11/17 ノムリエ ザ・ネット ワインネット
 本日の夕食は、マグロのカマの塩焼き、タコの刺身、さつま揚げ、 魚のアラとネギの味噌仕立て。 かなり日本的、かつ魚っぽさの強いメニューなんで、ここはスパークリングでしょう、と。 選んだのは「気軽に飲みたい、赤白泡6本セット!(改)」税・送料込み 3,978円からの最後の一本。 オーストラリア産のスパークリングでございます。
 色はかなり薄め。ピノ・ノワールが入っているとは思えない全く白ワインの色。 泡立ちはシャンパーニュと比べるとややおとなしめ。 香りは、柑橘類に飴っぽさに若干のイーストっぽさが加わって、 雰囲気としてはかなりソレっぽい。 味もかなりソレっぽい。酸味に加えて薄っすら甘味もあって、 やや軽めながらバランスはなかなかのもの。
 抜栓後時間が経つと、やっぱり泡の弱さが災いしてか、 なんだか昨日抜栓したシャンパーニュみたいな感じになって来る。 開けたらさっさと飲むべしです。
 ともあれこれが3桁、それも500円に近い値段で買えたと思うとかなりお買い得。 このセット、一本あたりの値段がかなり安いんだけど、結構楽しめました。 ずいぶん前から売り切れちゃってるんで、またセット組んでくれれば良いんだけど。
75点道場にて

16日(土)

 昨夜は早めに寝ちゃいまして、今朝は5時前に起きちゃいました。 健康的というか年寄りっぽいというか。

 さて、そういうわけで、今朝の散歩はちょっと遠出してみようと思い立ち、 向かったのは川崎。さすがに往復はきつかろうと思い、片道だけですが。

 朝5時過ぎに出発、第一京浜をずーっと上っていって、川崎到着は朝7時半、 およそ15km/2時間半/トータル18,000歩の大散歩。 道としては、早朝でもトラックがバンバン走る第一京浜ということで、 決して空気は良くないんだけど、(当然開いてないけど)道沿いにいろいろな店があって、 飽きずに歩けます。普段電車から見えるビルとか、歩いて見るのもまた一興であります。

 帰りは川崎から電車。歩きだとあれだけ時間かかった距離が、電車だとあっという間。電車速ぇ(呆)。

Mapu Reserva Merlot 2008
マプ レセルバ メルロー 2008
Baron Philippe de Rothschild
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド
Tinto
Maipo Valley (Chile)
マイポ・ヴァレー (チリ)
\819 (単品価格:\1,638)2009/01/08 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日は師範代が学童の保護者会なんで、師範と子供らが調理担当。 メニューは、鶏手羽元と野菜のカレー(グリコ2段熟カレー甘口)。 ワインは本日もまた「ENOTECA パーティパック12」から。 2007年産のカベルネ・ソーヴィニョンとは稽古済み。 昨日の白がちょっとハズしたんで、今日は堅実な一本を持って来ました。
 色は、濃いには濃いけどまだ向こうが見える青紫色。 香りは、ボリューム中程度、ちょっと煙たいというかイガラっぽい感じがするのがボルドー風。 こういう香りの傾向は前回の稽古の時と同じっぽい。 味も、チリワインの、それもレセルバクラスとすればかなり軽め。 でも、頼りないってんじゃなくて軽快って感じで、 これは造り手の狙いがこういうトコロを狙ってるんでしょう。
 前回の印象と同じく、やっぱりフランスはボルドーの大手ゆえ、 いわゆる濃く重いチリワインじゃなくてボルドー的なバランスを狙ったと思われるワイン。 今回の場合はそうと知ってて開けたんで、納得のパフォーマンスであります。
74点道場にて

15日(金)

Le Chiuse Inzolia - Grecanico 2008
レ・キウーゼ インツォーリア・グレカニコ 2008
Feotto dello Jato
フェオット・デッロ・ヤト
Bianco
Sicilia (IGT)
シチリア (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Sicilia (Italia)
シチリア (イタリア)
\840 (単品価格:\1,680)2009/01/08 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 良く言えば在庫を持たない健全経営、悪く言えば買ったそばから飲む自転車操業の当道場、 このところ手頃な価格帯のワインが無かったんたけど、一昨日ドドッと到着。 買ったのは「ENOTECA パーティパック12」、12本で9,975円。 このセット、1,000円台のワインが満遍なく入っていて、 割引率が(通常売価の合計の)50%引きというかなりお買い得な価格設定。 というかこのショップ、大手インポーターを兼ねているから、 小売店に遠慮してか通常売価は全然値引きしていないっぽいですな。 だもんでこういうセットはとてもお買い得に見えます。 ま、「見える」だけじゃなくて、これまでのところ事実お買い得な場合が多かったんで、 お手頃ワインが枯渇しているような状況にはぴったりと思い購入したわけですが。 ただ、惜しむらくはセットの内容があまり変わらないんで、 新種のワインとの稽古を尊ぶ道場的には年に数回とは買えないのが難点だけど。
 さてさて本日の夕食はシーフード・グラタン、ほうれん草のバター炒め、加賀丸イモのとろろ。 とくればワインは白でしょう、ってんで選んだのは、イタリアはシチリア産の白。 白は白でもあまりサッパリしてないほうが良さそうなんで、コレをチョイスした次第。
 色は、キッチリとレモン色が感じられる色合い。このあたりは500円ワインとは違うぞ、と。 香りは、残念ながらボリューム弱め。雰囲気は、まるでリンゴ。 リンゴっぽい香りのワインはたくさんあるけど、コレは「リンゴっぽい」んじゃなくて「正にリンゴ」の香り。 味は、なんとなく酸化したニュアンスがある以外、 軽いねぇとしか言いようのない感じ。
 結構期待したんだけどなぁ。別に劣化した感じはないんで、なんとなく造り方を間違えちゃった、ってところでしょうか。 というわけでこの一本はちょっと残念ではあったけど、残りの11本はキッチリ仕事してくれることを期待しましょう。
67点道場にて

13日(水)

Veneto Chardonnay 2008
ヴェネト シャルドネ 2008
Casa Demonte
カーサ・デモンテ
Bianco
Veneto (IGT)
ヴェネト (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\4992009/12/13 ノムリエ ザ・ネット セントミハエルワイン&スピリッツ
 本日の夕食は、水餃子、サーモンとカンパチの刺身、ブロッコリーとソーセージの炒め物、カニカマとキュウリのマヨネーズ和え。 ワインは、本日も1本500円の激安品で、イタリアはヴェネト産のシャルドネ。 このワイン、ネットでこの値段だったらから買ったけど、 実店舗で または 3桁後半の価格だったら絶対手を出さない要素満載です。 まず、持った感じが軽くて、そしてラベルが安っぽい。 週末に稽古したチリ産と比較しても、 なんだかこっちのほうが軽そうでしょ? それと、アルコール度数が11.5%とかなり低いこともネガティブな要素。 更に言えば、ヴェネト産のIGT白ってあまり良い印象無いんだよね。 ラツィオ産のフラスカーティとかエスト!×3みたいな、 「個性が無くてガブガブ飲むために造られましたです」ってなイメージがあるもんで。
 ・・・と言う感じで、始めからややナメた感じで抜栓。 色は、ボトルの外観から感じられた通り薄め。でも、無色に近いってほどじゃなくて、 そこそこ薄め、くらいのレモン色。 香りは、思ったよりちゃんとした柑橘香、それにやっぱりシャルドネらしい蜜香。 普通の範疇ではあるけど、値段を考えると「うーん、これが500円ねぇ」とプチ唸る香り。 味わいも、それなりにコクがあって意外と酸もしっかりしていて、 「軽い白」ではありながら軽すぎないバランス。
 迫力なんて微塵もないし、複雑さなんてこれっぽっちも感じないけど、 これはこれで美味い。 いやー、やっぱり「ワンコイン・ワイン」界は良い方に地殻変動を起こしているかも。 こういうのを飲んだ後、全く普通のワインのクセに倍の値段(1,000円とか)するのを飲んだら、 ちょっとうるさく言わんといかんなぁ、という気になります。
ショップへのリンク: Veneto Chardonnay N.V.
72点道場にて

11日(月祝)

 昨年末に落とした体重も、年末年始の帰省をはさんで元の木阿弥、 また朝散歩を再開であります。

 今日向かったのは、道場からはほぼ真南方向、片道40分くらいのところにある弘明寺(ぐみょうじ)。 京浜急行や横浜市営地下鉄の同名の駅のそばにあります。

 このあたり、あまりメジャーじゃないけど、 この弘明寺があったり大岡川の散歩道があったり商店街があったりで、 なかなか雰囲気の良い所です。ただ、惜しむらくは道場から遠いのね。 だもんで今日みたいな早朝以外にはあまり行ったこと無いです。

Santa Herminia Sauvignon Blanc 2009
サンタ・エルミーニャ ソーヴィニョン・ブラン 2009
Santa Herminia
サンタ・エルミーニャ
Blanco
Maipo Valley
マイポ・ヴァレー
Maipo Valley (Chile)
マイポ・ヴァレー (チリ)
\4992009/12/13 ノムリエ ザ・ネット ワインネット
 午後からは、子供らを連れて近所の市営プールへ。 朝は散歩して午後は水泳して、師範ってば健康的~と言いたいところだけど、 プールでは次女に付き添ってなければならないんで師範はほとんどまともには泳げませんでした。 もちろん子供らは大はしゃぎ。まぁ連休最後にレジャーに連れ出すことが出来たんで、それで良しとしましょう。
 さて夕食のメニューは鶏の唐揚げ。 本来なら軽めの赤あたりを行きたいところだけど、 連休前に書いたとおり道場在庫にそういう適当で軽めな赤の在庫無し。 というわけで、手持ちのお手頃白の中でいちばんしっかりしてそうなヤツをチョイス。 しっかりしてそうってったって、お値段は500円以下だったりしますが。
 色は、まだ薄い緑色が感じられるような若々しい色合い。 香りは、ハーブにトロピカルフルーツで、もろにソーヴィニョン・ブランの香り。 深く嗅ぐとハーブの中でもバジルのような清冽な雰囲気があって、意外と良く出来た香りの雰囲気。 味は、当然軽めではあるけど甘くなく酸っぱくなく、でもそれなりに存在感があって、結構ちゃんとした味わい。
 シンプルではあるけど、なかなかどうして侮れないワインであります。 これが500円以下ってのはちょっと脅威・・・って師範が脅威に感じる必要は無いんだけど、 こういう値段で普通にこのクオリティが得られるとなると、 もっと高い(1,000円とかの)ワインには心理的に基準を厳しくしないといけないからね。 下記点数は「普通」の範疇だけど、500円以下のワインとしてはそれくらい「マトモ」。
ショップへのリンク: Santa Herminia Sauvignon Blanc 2009
76点道場にて

10日(日)

Bourgogne Passetoutgrain 2007
ブルゴーニュ・パストゥグラン 2007
Jayer Gilles
ジャイエ・ジル
Rouge
Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802010/01/09 信濃屋 横浜駅シァル店 ラック・コーポレーション
 手持ちのお手頃ワインが底を付いたこともあり、 横浜駅西口地下駐車場の駐車券ゲットのために駅の商業施設「シァル」の地下にある信濃屋でワインの買い物。 どんな時でも迷わず3,000円以上の買い物が出来るのは、 師範にとってはワインを置いて他にはありません。
 さてこのワインは、 90年代後半から00年代初頭にかけてブイブイ言わせていたブルゴーニュの造り手ジャイエ・ジルの、 最も安いレンジであるパストゥグラン。 結構毎年に近く飲んでいて、直近は2005年産と昨年稽古してます。 2007年産はネットで調べたりするともう少し安く売られている店もあったりするけど、 駐車料金を考えると順当な価格といったところでしょう。 ちなみに夕食は和牛しゃぶしゃぶです。
 さて抜栓。色は薄め、でもいわゆるブルゴーニュとは違って青みがあって、 ピノ・ノワールじゃなくてガメイが多そうな雰囲気。 香りは弱い。悲しいくらい弱い。深く嗅いでもフルーツは無くて、ケモノや革っぽい雰囲気がほとんど。 味も軽い。悲しいくらい軽い。水のような液体が口から喉へ流れていく中で、 わずかに渋味とか酸味の片鱗を口腔の両側に残していってくれる程度。
 こりゃちょっと無いよなぁ。昔の大型ダンプのようなジャイエ・ジルの気配は全く無くて、 正直ヘタレなワイン。 これが2,000円は高い。誤解を恐れず言えば、 昨日の500mlで690円のハウスワインの方がまだ「マトモ」な感じ。 「もう買わん」と覚えておきましょう。
63点道場にて

9日(土)

 昼間、長女の習い事を待つ間に車で1時間弱音楽を聴いていて、 次女の習い事を待つ間に車で30分ほどワンセグを見てたら、 バッテリーが上がっちゃいました(泣)。 車の保険会社のロードサービス呼んで回復して貰い、 その後バッテリー充電のために目的もなく横浜市内をドライブ。 時刻は夕方になっておなかもすいてきて、次女に何が食べたいか聞いたところ『ステーキが食べたい』と。 ならば、ということで向かったのが、フォルクス 港南台店

 昭和の頃に大学時代を過ごした師範にとって、 フォルクスってのはなんかお祝い事でもあったときに足を運ぶプレミアムな ファミリー・レストランだったわけですよ。 当時の金銭感覚だとやっぱり高かったからねぇ。

 で、店に足を踏み入れてみると、昔の印象そのままな感じでした。 もちろんこの店自体に来るのは初めてなんだけど、チェーン店の印象として。

 師範が注文したのは、熟成サーロインステーキ200g(左写真)で、サラダバー付き2,480円。 美味いか不味いかだと正直「普通」なんだけど、まぁなんだか懐かしいなぁ、と。 師範代が注文していた和牛入りハンバーグも、さらに輪をかけて懐かしい感じの味わいでした。 ちなみに長女の注文は牛ロースステーキ キノコソースだったかで、 次女はお子様パンケーキセット・・・ってあんたステーキが食べたかったんじゃないの?

 もちろんワインも飲んじゃいます(当然帰りは飲まない師範代の運転です)。リストにはフルボトルやハーフボトルもあって、 お値段もそこそこ手頃(フルが2,000円台前半、ハーフが1,300円だったか)だったんだけど、 なんとなくピンと来なかったんで、ハウスワインのデカンタ(500ml)690円を注文。

 リストに書いてあったのは「カリフォルニア・ワイン」ということだけだったんで、 どんな銘柄かは不明なんだけど、意外とコレがマトモでした。 というか、500mlで690円という値段から、もっとへなちょこなワインを想像していたのね。 実際はいわゆる米国大手のベーシックライン的な内容で、 やや冷やして飲んでもイケる感じの渋味控えめ甘味多めな赤ワインでありました。

 その他ライスやらパンやらも注文して、お会計はトータルで約8,000円。 子供らは初めてのステーキ・ファミレスで楽しかったようです。 大人も懐かしさを味わえましたとさ。

8日(金)

Montepulciano d'Abruzzo "Gran Sasso" 2008
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ "グラン・サッソ" 2008
ICRF
ICRF
Rosso
Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ (イタリア)
\1,3122009/12/20 横浜高島屋 日本リカー
 新年から安ワイン攻勢をかけようと思ってたんだけど、年末年始でウッカリ購入作業を怠っていて、 2,000円以下のワインはこれが最後の一本。 あわてて買い足したけど、安ワイン道場って超健全経営で在庫が少ないんで、 あっという間に在庫が底を尽きるんですな。 というわけで、本日選んだワインは、年末に駐車サービス券をゲットするために、 横浜高島屋の中のエノテカで買ったイタリア産の赤。 あとで横浜シャル内の信濃屋を見たら1,080円で売られてました。プチ・ショック! でもまぁ払わずに済んだ駐車場代を考えると事実上損はしてないんだけどね。
 さて抜栓。色は思いのほか濃い、というかまるでニューワールド産みたいな青黒さ。 香りは弱め。でも、膏薬とか桜餅みたいなイタリアっぽさはちゃんとにじみ出てます。 香りの印象に引きづられて、「味も軽めかなぁ」と思うとこれが意外や意外。 しっかりした甘味を中心に丸っこい渋味とコクがあって、トロリと柔らかい口当たり。
 香りイマイチ味ナイス、いわゆる「味吟醸」なワイン。 やっぱり最近はイタリアでも南の方になると、 なんとなくニューワールドっぽい日差しを感じるワインが出来ちゃうんですな。 コレ1,300円だったらまずまずだけど、1,000円台だったらかなり満足度高いと思います。
74点道場にて

6日(水)

Del Sol Cabernet Sauvignon N.V.
デル・ソル カベルネ・ソーヴィニョン (ヴィンテージ無し)
Vina Tinajas del Maule
ヴィーニャ・ティナハス・デル・マウレ
Tinto
(Chile)
(チリ)
\586 (単品価格 \590)2009/11/17 ノムリエ ザ・ネット ネスコ・ジャパン
 本日のワインは、昨年11月に買った「気軽に飲みたい、赤白泡6本セット!(改)」税・送料込み 3,978円からの一本。 安くて濃くて単調っぽいワインなんで、年末にタンシチューを作るとき料理用としてこのワインを使うかコレか迷ったけど、 結局コチラは使いませんでした。 ラベルの感じとかがわずかにこちらの方が高級感があって、 「飲んだ方がいいんじゃね?」との心の声が聞こえてきたからであります。 ちなみに料理は手羽先のグリル焼き(カレー風味/塩胡椒風味)です。
 色は、なるほどチリ産のカベルネ、この値段のワインとは思えないしっかりと濃い色合い。 香りは、ピーマンっぽい青臭さとインクっぽさ。こちらもなるほどチリ産のカベルネ。 味は、比較的軽くて柔らか。 スイスイ入る、ってほどでもないけど、良くも悪くもガツン!とは来ません。
 500円強でコレなら十分じゃないでしょうか・・・と激安ワインに甘い師範であります。 そういう贔屓目は置いといても、普通に飲んで普通に美味しい赤ワインということに間違いはありません。 ただ、飲み飽きはするし深みは無いしであくまで「普通に」止まりではあるけどね。
70点道場にて

4日(月)

 6泊7日の九州帰省から帰って参りました。

 帰りの機内からは、まるで噴煙を上げるかのような富士山が。 ちなみに飛行機は、行きと全く同じ機材で座席も全く同じ位置でした。 だからとう、ってことは無いですけど。

Chateau la Rose Reneve 2005
シャトー・ラ・ローズ・ルヌーヴ 2005
Ch. la Rose Reneve
シャトー・ラ・ローズ・ルヌーヴ
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,1902009/12/13 ノムリエ ザ・ネット 徳岡
 ・・・というわけで、新年初の道場で。 アチラでは酒びたりだったんで、今日くらいは飲まなきゃ良いんだけど、 やっぱり長い休暇の締めくくりとして飲みたくなっちゃうわけであります。 そんな感じで選んだのがボルドー産の赤で、品種はカベルネフラン70%、メルロー30%とのこと。 この年末年始、ボルドーは飲まなかったなぁと調べたら、最後に飲んだのは11月末(ココ)以来。 ボルドーに冷たい道場であります。
 色は、ボルドーらしいといえばらしい、でもニューワールドっぽいと言われればそういう感じもする、 しっかりと濃い目の紫色。 香りは、フルーツ控えめで煙たい感じがメインなのはいかにもボルドーっぽいですな。 味は、まず渋味がキッチリしていて、その裏にほんのり甘味と目立たない酸味がある感じ。
 いわゆる「モダン・ボルドー」ってほどでもないけど、 懐かしのACボルドーなんかと比べると全体にハッキリしていて、 ちゃんと飲み応えがあって悪くない雰囲気。 ただ、コッチ方面のが飲みたかったら南米とか豪州のを飲めば良いからね、 そのあたりが師範にボルドー離れを起こさせる主因だと推察されます。
ショップへのリンク: Chateau la Rose Reneve 2005
73点道場にて

3日(日)

 本日は、師範代妹一家も加わって、にぎやかなお正月。

 テーブルの上もにぎやかで、豪華舟盛が二つも。 石鯛、アラ、イセエビの姿造りをはじめ、 アワビ、サザエ、マグロ、イカ、ウニ、イクラなんかがてんこ盛り。 願わくばこの10分の1の量を10回に分けて頂きたいものだけど、 食べきれないほどたくさんあるのがお正月なんでしょう。 そして子供らもかなり戦力になってきて、 昔は半分以上も残っていたものが今では大き目の皿一枚程度しか残らなくなりました。

Roger Goulart "Gran Cuvee" Extra Brut 2004
ロジャー・グラート "グラン・キュベ" エクストラ・ブリュット 2004
Roger Goulart
ロジャー・グラート
Espmoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
(師範代父から) 三国ワイン
 師範代父に用意して頂いたワインの中から、 生魚の刺身に合わせたのは泡モノ2本。 そのうちの1本が、このスペイン産のカバ。 芸能人格付けナントカという番組で・・・という逸話で有名なこの銘柄、 夏の帰省の際にはロゼと稽古しております。 その際の印象は惨憺たるものだったんだけど、果たしてコイツはどうか、と。
 色は、ロゼの時とは違って普通のスパークリングの色で、 泡がやや粗いかなぁ、といった程度。 香りは、カバにありがちな杉や檜みたいな針葉樹を製材したような香りがある以外は、 こちらも普通のスパークリングの香り。 味もちょっとだけ荒っぽいかな。でもそれなりに美味しゅうございます。
 世間での煽り文句とは無関係に、 そこそこ高品質でちょっとだけ荒っぽいカバ、という極めて真っ当な印象。 ロゼと比べたら雲泥の差でマトモです。
74点師範代実家にて

Moet & Chandon "Moet Imperial" Brut N.V.
モエ・エ・シャンドン "モエ・アンペリアル" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Moet & Chandon
モエ・エ・シャンドン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(師範代父から) MHDディアジオ モエ ヘネシー
 本日昼は師範代妹の旦那さん(要は師範の義弟になるわけだけど年齢は師範より上)もいっしょなんで、 2本開けられます。 もう1本の泡モノは、メジャー中のメジャー、誰でも知ってるモエ・エ・シャンドン(リエゾンするとすればモエ・テ・シャンドンか?)のシャンパーニュ。 こちらも2008年の5月に帰省した際に稽古させて頂いております。
 さてさて上のロジャー・グラートと相対評価すれば、 色はほとんど違いなしだけど、やっぱり泡のボリュームと細かさは勝っている印象。 香りも、荒っぽい針葉樹が無い代わりに焼きリンゴのような品良く甘げな香りがあります。 口に含んでも、やっぱり若干こちらが滑らかな感じで好印象。
 コチラの方が値段的には3倍くらいするのかな? その値段の差は無いとしても、間違いなく「差」自体はありますな。 さすがは「腐ってもシャンパーニュ」ですなぁ・・・て腐っちゃいないけど。
77点師範代実家にて

Barbaresco 2005
バルバレスコ 2005
Terre da Vino
テッレ・ダ・ヴィーノ
Rosso
Barbaresco
バルバレスコ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
(師範代父から) 重松貿易
 昼食後はソファーでお休み、起きたときにはもう夕食であります。 師範代妹一家は夕方頃には帰宅して、また師範のみで一本消化であります。 しかしまぁ自分でも感心するほど飲みますな。 師範代実家にはよっぽどワインが好きと映っているんだろうなぁ。 まぁよっぽど好きで正解なわけではありますが。
 さてさて最後のこのバルバレスコは、牛スジ肉たっぷりのカレーと共に飲みました。 カレーが相手ということでかなりワインには不利な状況ではあったんだけど、 それを差し引いてもやや力不足というか、 バルバレスコにしては軽い印象なワイン。 もちろん不味くは無いというか、マイナスな要素は特に無いんだけど、 もう少しガッツがあっても良いんじゃね?って感想は否めず。
 ・・・というわけで、義弟のサポートも受けて2泊で4本のワインを無事飲みきりました。 新年から肝臓に大きな仕事を要求する安ワイン道場師範でございます。
72点師範代実家にて


2日(土)

 本日は師範実家から師範代実家へ移動。例年と同じ日付の同じ時間の移動だったんだけど、 今年は九州自動車道がかかなり渋滞してました。 1,000円になっただけでこれだけ交通量が増えるんだったら、 結構な田舎でも無料化は無謀だと思いますなぁ。

 さて師範代実家では、豪華なおせち料理が待っております。 これを師範一家4人で食べろといわれても食べ切れませんって。 料理屋さんとのお付き合いの関係上、しかたないらしいですが。

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 2005
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ 2005
GERARD Leon et Claudine
ジェラール・レオン・エ・クラウディン
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(師範代父から) コートーコーポレーション
 師範代父には、いつもワインを用意して頂いておりますが、 今回は2泊しかしないのに4本であります。 明日は師範代妹旦那が少し飲めるので、師範だけで消費しなきゃいけないわけではないけど、 基本的にアルコールを受け付けない一族なんで、そのほとんどは師範が消費せざるを得ないという、 実に嬉しい悲鳴であります。
 というわけで、用意された4本の中からまず1本目に選んだのがコレ、 良年2005年産のブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ。 造り手は知らない人だし、インポーターもあまり馴染みがない所であります。
 さて抜栓。色はやや薄め。とはいえオート・コート・ド・ボーヌくらいだったらこんなもんかな、くらいの色合い。 香りは残念ながらかなり弱くて、うっすらと革っぽい雰囲気が香るくらい。 味は、酸味がしっかりしていて渋味はこなれていて、なかなかブルゴーニュらしくはあるけど。
 悪くはないけど悪くは無い止まり。 スムーズな感じなんで、おせち料理の相手としては比較的合わせやすいけど、 ちゃんとした赤ワインとして飲もうと思ったらやや力不足に感じられるんじゃないかと。
70点師範代実家にて

1日(金祝)

 師範実家地方での正月には、馬刺は欠かせません。 あと、特徴のあるものは辛子蓮根かなぁ。 師範実家の場合は毎年ナマコも食べます。 首都圏でもナマコはときどき売られているんだけど、 肝心の柑橘類であるダイダイが売られていないんで、 ナマコを買う気になりません。

 ほかにはちゃんぽん麺とか、どうしてこっちにはあるのに首都圏には無いんだろ、 と思う食材があります。柚子胡椒みたく早くメジャーになってもらって、 どこでも買える様になってくれると嬉しいんだけどねぇ・・・ って、そうなると地方のありがたみも薄まっちゃうか。

Roederer Estate "Quartet" Anderson Valley Brut N.V.
ローデレール・エステート "カルテット" アンダーソン・ヴァレー ブリュット (ヴィンテージ無し)
Roederer Estate
ローデレール・エステート
Sparkling
発泡
(USA)
(アメリカ合衆国)
\2,4992009/12/26 ワイン&Wine エノテカ
 新年の一本目はやっぱり泡モノであります。 そして、安ワイン道場らしく3,000円以下のカリフォルニア産をチョイスしております。 シャンパーニュの大手「ルイ・ローデレール」が米国で造るスパークリングということで、 安心感のあるチョイスでございます・・・と自分で言ってます。
 色は、ちょっと赤みが強いかなという気はするけど、 特段の特徴はない麦わら色。 泡立ちとか泡のキメ細かさとかは全くシャンパーニュに遜色ありません。 香りも、リンゴ、蜜、イースト、シャンパーニュに感じるはずのものが全てあって、 香りのボリュームも文句なし。 味も香り同様で、「なんちゃってシャンパーニュ」にありがちな「なんちゃって感」が無く、 師範レベルでは絶対に見分けがつきません。
 というわけでコレで十分であります。 師範一家メンバー一同「やっぱ高いワインは美味いなワッハッハ」と飲んでました。 そんな高くはないけどね。
80点師範実家にて

Cono Sur Gewurztraminer Reserva 2008
コノ・スル ゲヴュルツトラミネール レゼルバ 2008
Vina Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Blanco
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・ヴァレー (チリ)
\1,1342009/12/26 ワイン&Wine スマイル
 上記の泡モノは朝に開けたけど、この白からは夕食時です。 コノ・スルのゲヴュルツトラミネール・レゼルバ、 2007年産は大変好印象(ココココ) でありました。 ヴィンテージで違いのある土地柄でも無いので、まず2008年産も間違いないだろうと思ってチョイスしております。
 結果、予想通りのパフォーマンスで、安ワイン者御用達銘柄の印象をさらに強化しております。 特に素晴らしいのがその香り。 いかにもゲヴュルツトラミネールらしい、 ライチのようなキュートで甘やかなフルーツ香がバンバンと香ります。 そのくせ味は甘くなくて、料理との相性面でも問題なかったりします。
 このワインは師範弟に大ウケしておりました。 『ワインは複雑さがなきゃね』とか『ブドウジュース的なのはちょっとね』とか言うような ワイン原理主義者じゃなければ、間違いなくウケるワインではないかと。
ショップへのリンク: Cono Sur Gewurztraminer Reserva 2008
80点師範実家にて

Brancaia Tre 2007
ブランカイア トレ 2007
Casa Brancaia
カーサ・ブランカイア
Rosso
Toscana (IGT)
トスカーナ(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
2,9402009/12/26 ワイン&Wine アヒコ
 さて年末年始用に実家へ送りつけたワインも、これが最後の一本であります。 師範の苦手分野、というか飲むのは美味いけどその勢力図とかが頭に入っていなくて、 いつも山カンで買わざるを得ないイタリア産。 今回のはカーサ・ブランカイアという造り手さんで、 サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローの3品種混醸(だから「トレ」という名前)らしい。
 色は思いのほか薄め。ブルゴーニュの濃いヤツくらいな色合い。 香りは、これぞスーパー・トスカーナ的な、 甘く焦がした感じの樽香にトーンの高い果実香が同居。 味は、どちらかというと軽め。 まだ若いからか渋味がやや固く荒っぽくて、 でもそれが飲み応え感にもなっているようで、良くも悪くも引っかかりのある味わい。
 軽めで明るくて、でもそれなりに存在感があって、 イメージ通りの「ナウなイタリア産」といった感じ。 ちなみに夕食はカニ鍋とか牛しゃぶしゃぶとか。 そういう雑多な料理に合わせても問題ない感じでありました。
ショップへのリンク: Brancaia Tre 2007
78点師範実家にて

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by 師範