稽古日誌:2012年7月

 7月、当り前だけど夏ですが、今のところ涼しいですな(7月1日現在)。

 先日の台風で壊滅的な打撃を受けたかに見えた道場の「一畳畑」のミニトマトですが、 なんとか主枝は無事だったようで、一部の実は色づき始めています。 良いよねぇ、ミニトマト。 まず育てやすいし、そのまま食べられるし、 そしてなんといっても使い勝手の良い一番のポイントは収穫時期が長いことですな。 これから秋まで、チビチビ収穫できることを祈っております。 そのためにはもう台風は来ないで頂戴。

 ・・・というわけで、まずは最初の3個を収穫。 これがね、期待に反して甘く無いわけですわ。 自分で育ててみると、甘いトマトを作れる農家の方に対する尊敬の念が芽生えます。

翌月分


31日(火)

Chambolle-Musigny 2009
シャンボール・ミュジニー 2009
Henri de Villamont
アンリ・ド・ヴィラモン
Rouge
Chambolle Musigny
シャンボール・ミュジニー
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,500 (単品価格 : \5,000)2011/10/23 サンタムール カツミ商会
 本日は師範の誕生日。 本日をもって二十代最後の歳になります・・・「16進数で」ですが。 そして、誕生日ということで休肝日を返上、ワインもちょっと良いヤツを開けちゃいます。 モノは、昨年秋に買った「ブルゴーニュのピノ・ノワール3本セットで8,540円」からの最後の一本。 セットの中では一番高かったヤツです (他の2本はコレコレ)。 村名クラスとはいえ良年2009年産だとまだ若いかなぁ、と思われるので、 時間をかけてゆっくりじっくり飲む心構えで稽古開始。 ちなみに料理は、サーモンのカルパッチョ、和牛のソテー、トマトとバジルの冷製カッペリーニ、 パストラミビーフといったお祝いメニューです。
 色は、しっかりとした赤紫色で、若くて底力が感じられる色合い。 香りは、ばっ戦してすぐは「アレ?」ってくらい没個性。 ただ、ちょっと置いて温度が上がって来ると、 ソーセージのようなケモノっぽさと焦げた樽香が感じられます。 ボリューム的にはややおとなしめだけど、雰囲気は一流ブルゴーニュな感じです。 味は、まずは滋味豊富というか旨味と酸味をたっぷりと感じた後、 若さに由来しているのであろう渋みと、 なんとなく黒糖のようなたおやかな甘味があって、 結構満足度の高いレベルに仕上がっています。
 きちんと造られていて、きちんとした美味しさを提供してくれる赤ワインです。 ただ、唯一残念なのはその値段ですかね。 値引き前の5,000円だとちょっと残念な印象を受けそうで、 実売の3,500円だと「まぁこんなもんか」という判断になってしまいます。
79点道場にて

29日(日)

 本日の夕食は、久しぶりに家族で外食、 向かったのはココス 横浜東戸塚店というファミリーレストラン。 昨年の年末にも別の店舗に伺っています。 貧乏性な師範は、 家でも出来るような料理が出されたり、 値段の割に満足感の低いことが多いファミリーレストランに足を運ぶことはあまり無いんだけど、 子供らはやっぱりちょっと楽しいみたいなんですな。

 そして、この店で一番コスト・パフォーマンスが高いと感じられるのが、 このココス ビーフハンバーグステーキ、単品価格税込み599円也。 肉としてはかなり「攻めた」部分をミンチにしてある感じで、 口の中に筋が残ったりするのはご愛敬。 反面つなぎは少なめで、「肉喰ってるぞー」って気分にしてくれるのはヒットです。

 今回は家族4人同じメニューを注文して、 あとはハーブチキンとオニオンのサラダほうれん草としめじとベーコンのソテー、 主食に石窯パン2つ、デザートに豊後梅(レモンゼリー添え)が2つと 白玉クリームぜんざい1つを注文。

 そして、なぜファミレスでの飲み喰いみたいな情報をココに開示して、 貧相な食生活をカミング・アウトしているのかと言えば、 他でもないワインを飲んでいるからであります。

 その他いろいろなファミレスと違ってココスが抜きんでているのは、 ハウスワインがお安いことですな。 なんたって375mlのデキャンタが税込み420円。 メニューによればカリフォルニア産ということなんで、 フランジアとかその類のジャグ・ワインだとは思うけど、 ハーフの量で400円は、普通に小売りで買ってもそれくらいすると思われます。 で、この白ワインが美味いか不味いかで言うと・・・ 前回飲んだ赤の方がマトモでした。 肉料理屋なんで、おとなしく赤を注文するのが吉だと思われます。

 お会計は、5人分合わせて5,000円ちょっと。 高くも無く安くも無く、って感じですかね。 あと、このお店に対して苦言を呈するとすれば、品出しの遅さが気になりました。 ファミレスはパンパンとお皿を出して回転速くお客をさばくのが、 客とお店双方にメリットがあると思われます。

Domaine de Luch (Rouge) N.V.
ドメーヌ・ド・ルッシュ (赤) (ヴィンテージ無し)
J.M.Bonfils
J.M.ボンフィス
Rouge
Coteaux d'Enserune (VdP)
コトー・ダンセリューヌ
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5002012/01/28 QUEEN'S ISETAN 横浜店 リードオブジャパン
 ファミレスでの夕食後、道場に帰って参りました。 ファミレスでは白を飲んだんで、道場では赤のハーフを開けます。 選んだワインは、というかハーフは選べるほどの在庫は無いわけだけど、 南仏産のワインで、同じ銘柄の白とは稽古済みのもの。 ツマミは、朝食で長女が作った家常豆腐の残りと野沢菜漬け、あとはチーズ(パルミジャーノ・レジャーノ)です。
 色は、南仏産らしくかなりしっかりした紫色。 香りは、ボルドーっぽいような重めの果実香と、 どことなくオリエンタルな香りもあって、軽めのボリュームながら物足りなさはありません。 味も、やや酸味と渋味が強めなバランスではあるけど、 ハーフということもあってそれくらい強めの方がありがたかったりします。
 というわけでこの銘柄、白は正直ダメダメな印象があったけど、赤はそれなりにイケてます。 ↑のココスのハウスワインも同じ傾向。 ちょっと前までは安ワインと言えば白が無難で赤はヘタすりゃ雑巾臭だったんだけど、 最近はそうでもないみたいでうな。
70点道場にて

28日(土)

 本日はバンドの練習。師範が使っているギターは"Ibanez LR-10"という、 リー・リトナー シグネチャー・モデルのセミ・アコースティック・ギター。 これ、確か1984年に買ったんだけど、それ以来全くリペア―等していません。 30年近く使っても平気ってのは凄いよなぁ、と改めて思います。

 そして、練習の後は飲み会で、 久しぶりに土曜日の練習なんで、 日曜は休みのお好み焼屋、ええとこ 代々木店へ。 飲み物は、まず生ビール2杯飲んで、焼酎ボトル1本を4人で空けて、ハイボールも飲んで。 食べ物は、お好み焼とか焼きそばとかいろいろ。 お会計は4人で18,000円強、と備忘録。

 お開きになったのが午後9時半過ぎ。 道場最寄り駅に着いたのが午後10時半頃だったのかな。 一次会ではワインを飲まなかったんで、 なんとなくちょっとだけ、って感じで地元のワインバー、夏への扉へ。 お店のウェブサイトはコチラ。 ちなみに先月も伺っていて、その時の記録がコチラ
(左写真は翌日撮ったものです)

Pinot Grigio 2011
ピノ・グリージョ 2011
Galatheo
ガラテオ
Bianco
Veneto (IGP)
ヴェネト (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・プロテッタ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
(グラス3種+おつまみで\1,700)2012/07/28 夏への扉 坂口屋
 例によって今回も「おまかせのグラス3種とおつまみ1品で1,700円」というセットを頂きます。 そして、1杯目に出して頂いたのがコレ、イタリアはヴェネト州のピノ・グリージョ。 マスター曰く『賛否両論あるワインですが』ということらしいです。
 さて色は、ほぼ無色に近いかな。 アルコール度数は11.5%、ネットリ感も無くてサラッとした感じです。 香りは弱め。フルーツ満載!って雰囲気じゃ無くて、 どちらかというとシャブリみたいな鉱物質っぽさを感じる香りです。 味も香りの印象と似ていて、こぢんまりとしておとなしい感じ。 比較で出して頂いたアルザスのピノ・グリと比べると、かなりスレンダーだったな、と。
 というわけで、師範的に賛否を言えば「ちょっぴり否」かなぁ。 一人で一本飲むとすれば、今の時期に使い勝手が良いワインかもだけど、 いかんせんグラス一杯だと物足りなく感じます。
(67点)道場にて

Soave Classico 2010
ソアヴェ・クラッシコ 2010
Vignale
ヴィニャーレ
Bianco
Soave Classico
ソアヴェ・クラッシコ
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
(グラス3種+おつまみで\1,700)2012/07/28 夏への扉 サッポロビール
 『2本目は白にしますか赤にしますか』と聞かれて、「白でも赤でも」と答えて、 出して頂いたのがこの白。 1本目と同じヴェネト州の産で、こちらはDOCのあるソアヴェ・クラッシコ。 比較して飲むとしたら面白いチョイスかもですな。 作り手の名前"VIGNALE"は、裏ラベルによれば「イル・ヴィグナーレ」って書かれているけど、 普通は「ヴィニャーレ」って発音するんじゃないですかね?
 というわけで、前のワインと頭の中で比較しつつ稽古すると、 色はそんなに違いは無かったんじゃないかな? ただ、香りはこちらの方がかなり華やかでふくよかです。 白い花のような、とでも言うのかな、キュートな感じの香りがしっかりしています。 味も、特に濃かったりするわけじゃないんだけど、 それでもしっかりとした存在感が感じられる味わいでした。
 ソアヴェって、結構な割合で前のワインみたいに「スッキリだけが信条」みたいなものに遭遇するけど、 コレはそういう感じじゃ無いですね。 ピエロパンとか、ああいう一流ドコロのものの雰囲気に近い感じです。
(75点)道場にて

Chateau Cansac 2005
シャトー・カンザック 2005
Ch. Cansac (Vignobles Monboucher)
シャトー・カンザック (ヴィニョーブル・モンブシェ)
Rouge
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(グラス3種+おつまみで\1,700)2012/07/28 夏への扉 アストル
 3杯目は赤で、出して頂いたのは良年2005年産のボルドー。 師範がこのお店に伺う時間って、大抵飲み会の後だから遅い時間です。 それもあってか、出して頂くのはどのグラスワインもその日に開いた物のことが多いです。 ただ、このボルドーは珍しく『これは今日開けたものではありませんが』とのことでした。 お店のサイトによれば『グラスワインは30種以上』とのことなんで、 それが普通だと思います。
 そしてワインの感想は、とてもとても教科書的なボルドー、という感じですかね。 色は暗めの紫色で、香りは黒系の果実香と消し炭のような煙たい感じ、 それに少しだけ奈良漬っぽい熟成香が出始めています。 味も、なんというかとてもボルドーらしい雰囲気でした。
 というわけで、非常にちゃんとしたワインだとは思うけど、 こういうワインって「1杯だけグラスで」だとどうしてもスケールが小さく感じられちゃうんだよなぁ。 あと、もうかなりアルコールが入っちゃった状態だった、ってのもありますかね。 繊細さを感じられるだけの脳ミソは持ち合わせて無かった可能性が大です。
(72点)道場にて

 というわけで、1時間弱の滞在時間で、本日のお支払いは1,700円きっかり。 時間単価の安い客でスミマセン。

27日(金)

Reichsgrafin von Medem Spatburgunder Trocken 2011
ライヒスグレフィン・フォン・メデム シュペートブルグンダー 2011
Reichsgrafin von Medem
ライヒスグレフィン・フォン・メデム
Rot
Rheinhessen (Qualitatswein)
ラインヘッセン (クアリテーツヴァイン)
Rheinhessen (Deutsche)
ラインヘッセン (ドイツ)
\9902012/07/08 マルシェ・ディ・ジュール 坂口屋
 さて本日は土用の丑の日、 鰻の値段がまさに「うなぎ登り」(ってあちこちで書かれているだろうな)の昨今ですが、 たまたま師範代が勤務先から持ち帰ってきました。 別に師範代の勤務先が養鰻場ということではなくて、 取引先から頂いた(買わされた?)そうで。
 そして鰻と言えば、合わせるワインはピノ・ノワール。 なんか世界一のソムリエ氏がそういうこと言ってたような気がするんでね。 ピノ・ノワールでも、 南米とかの果実味バッチリなやつだと喧嘩しそうなんで、 涼やかそうなドイツ産を選んでみました。 シュペートブルグンダーはフランスで言うところのピノ・ノワールで、 直訳すると「遅いブルゴーニュ」。 ブルゴーニュは良いとしてなぜ「遅い」かというと、 他の品種より収穫時期が遅いということらしいですな。 ちなみにこの造り手のシルヴァネールは先週稽古して結構好評価でした。
 色は普通に薄めのピノ・ノワールの色だけど、 いわゆる安ブルゴーニュよりかはちょっと青みが強いかも。 もちろん勘違いかもですが。 香りは、ボリューム的には先日のシルヴァネールよりかは相対的に軽め。 目をつぶって嗅げば白ワインと言っちゃいそうな、 スキッとした果実の雰囲気を感じる香り。 でもこの品種らしいケモノっぽさはちゃんと感じられます。 味は、想像通り果実味抑え目で、 シャープでスッキリした味わい。 単体で飲むには物足りないけど、食事のおともには十分アリだと思います。
 鰻との相性はといえば、 別に邪魔はしないけど特に合うってことも無いんじゃない、って程度。 というようなことは置いといて、最近はドイツでも安くてイケてる赤ワインを作るようになったんですな。
72点道場にて

25日(水)

Nero d'Avola 2010
ネロ・ダヴォーラ 2010
Natare Verga
ナターレ・ヴェルガ
Rosso
Sicilia (IGT)
シチリア (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Sicilia (Italia)
シチリア (イタリア)
\636 (希望小売価格 : \1,050)2012/06/21 金沢マル源酒店 三国ワイン
 本日の夕食は、海老蒸しギョーザ、小籠包、ポテトフライ、冷やしキュウリ、(庭の)ミニトマト。 ワインは、「送料無料!世界一周 赤ワイン6本セット」からの1本で、 イタリアはシチリア産のネロ・ダヴォーラ。 表のラベルにはヴィンテージが書かれていないけど、 裏ラベルの小さな印字欄みたいなところに"ANN 2010"のプリントがあるので、 ヴィンテージは2010年でしょう。
 さて抜栓。コルクは屑コルクを集成したヤツです。 グラスに注ぐと、色はシチリア産らしく安くてもシッカリしています。 明るめの赤紫色で、地中海の日当たりを一身に受けた、って感じがしますな。 香りは、これもイタリアらしいというか、 イタリア本土らしい膏薬みたいな感じが香る雰囲気です。 こういう感じって、品種を問わずイタリア産によくあるんだけど、 酵母の影響なんですかね? そして味は、甘からず渋からず酸っぱからず、それでいて軽すぎず。 奥行きとかを感じる余地は無いんだけど、 軽めでスイスイ入っていきます。
 ・・・というわけで、平日なのに一本飲み切っちゃいました。 さすがに半分だと物足りないワインだったことと、 今週の金曜は土曜の丑の日、ウナギに合うワインを改めて新しいのを開けたいですからね。
71点道場にて

22日(日)

Reichsgrafin von Medem Silvaner Trocken 2011
ライヒスグレフィン・フォン・メデム シルヴァネール 2011
Reichsgrafin von Medem
ライヒスグレフィン・フォン・メデム
Weiss
Rheinhessen (Qualitatswein)
ラインヘッセン (クアリテーツヴァイン)
Rheinhessen (Deutsche)
ラインヘッセン (ドイツ)
\9902012/07/08 マルシェ・ディ・ジュール 坂口屋
 本日の夕食は、カツオの和風カルパッチョ、マグロの血合とアラの煮付け、オクラの酢の物。 マグロは、魚屋さんでカツオを買った時に、刺身用のマグロから血合を外す作業をされていて、 それを子供らがヨダレを垂らして見ていたらタダでくれたもの。 いやー、持つべきものは物欲しそうな姿をした子供ですな。 閑話休題、本日のワインはドイツ産の白。 見た目は全然ドイツ産に見えない、いわゆる今どきのトロッケン(辛口)なワインです。
 色はほぼ無色です。 香りは、思いのほかシッカリしたボリュームを感じます。 傾向としては、花と柑橘類といった、いわゆる普通の白ワインの香りです。 そして味は、良い感じの酸味とほのかな甘味、そして軽い苦味。 これを飲んで普通ドイツ産とは思わないよなぁ。 南仏のソーヴィニョン・ブランと思うか、 ちょっと頭が回転すればアルザスのシルヴァネールとかピノ・ブランあたりだと思いそうです。
 結果的に、これが1,000円以下というのはかなりお得感があるんじゃないかしら、 という内容でした。 最近はドイツ産も侮れませんな。 「甘いの万歳」じゃなくなって来ているし、 そもそもドイツ人の勤勉さと知恵があれば良いワインを造れるのは道理だと思うですよ。
75点道場にて

21日(土)

Bourgogne 2010
ブルゴーニュ 2010
Gros Frere et Soeur
グロ・フレール・エ・スール
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,3102012/06/21 金沢マル源酒店 モトックス
 本日の夕食は、豚ヒレカツとチキンカツ。 料理が肉だし、7月としてはとても涼しい一日だってこともあって、 ワインは赤をチョイスします。 選んだのは、ブルゴーニュの中でも派手なラベルと味わいでおなじみのグロ・フレール・エ・セール。 オート・コート・ド・ニュイは良く稽古していた(特に2002年産がお気に入りでコレとか)けど、 ACブルゴーニュはお初。 ちなみにブルゴーニュ全体で2010年産の赤と稽古するのもお初であります。
 色は、やはり2010年産と若いこともあってか、青味を感じるような紫色。 でもブルゴーニュなんでそんなに濃くはありません。 香りは、ボリューム的には弱めではあるけど、 その雰囲気はなかなか一流品。プラムっぽい果実香に革のようなケモノ香、 それに焦がしが強めっぽい樽香もあります。 味も、「一流ブルゴーニュのミニチュア」な感じ。 カドの取れた渋味と、しっかりしていながらツンツンしない酸味。 ほんのり甘味もあります。ただ、まだそれぞれ打ち解けていない感じが残念。
 ACブルゴーニュ格付けなんでもう大丈夫かと思ったけど、やっぱりまだ若かったようで。 でも、基本的には若いワインが好きな師範的にはこれはこれでオッケー。 ヘタな造り手のACブルゴーニュとは一線を画す、ゴージャス感の片鱗が味わえます。
ショップへのリンク: Bourgogne 2010 [Gros Frere et Soeur]
77点道場にて

20日(金)

Pacific Coast White Wine N.V.
パシフィック・コースト ホワイト・ワイン (ヴィンテージ無し)
V.U.S.A.Molina
V.U.S.A.モリーナ
Blanco
Central Valley (Chile)
セントラル・ヴァレー (チリ)
\348 (Half)2012/02/12 サミット横浜岡野店 リードオブジャパン
 「平日は水金で1本」にしている道場ですが、 先日の人間ドックで肝臓の数値が良かったことと、 ワインを半分っつったってその前に缶ビール2本飲むんじゃ丸一本と一緒じゃん、 という言い訳をしつつ、水曜の残りに加えてハーフを開けることにしました。 選んだのは近所のスーパーで買ったチリ産のハーフワイン。 ハーフが必要なシチュエーションで、という意図で買ったんだけど、 道場の場合あまりそういうシチュエーションって無くて、 この手をあまり長く置いとくのもねぇ、ってことで開けることにした次第であります。
 さて抜栓。打栓はもちろんスクリューキャップです。 グラスに注ぐと、サラリとした見た目で色も薄め。 いかにも安白ワインの雰囲気であります。 ところが、香りが以外とチャンとしているのよ。 品種は書かれていないだけど、ソーヴィニョン・ブランが主体じゃないのかな、 ピーチやパイナップルっぽい果実香とハーブっぽい爽やか香が結構香ります。 味も、薄っぺらなんてことは全然無くて、酸味がキリリとしたなかなかの味わい。 やや苦味が邪魔くさい感じはするけど、それもまた個性と言えばいえるわけで。
 ・・・という感じで、これは良い方に裏切られました。  ハーフとはいえ、普通にスーパーの棚で売られている348円のワインがこのクオリティとは、 とプチびっくり。 ちなみに赤も買ってます。赤はさすがに厳しかろうとは思いますがね。
70点道場にて

18日(水)

 本日は人間ドックでした。 気になる肝臓の数値ですが、γ-GTPはなんと驚きの31[IU/L](50以下が基準値)。 昨年の37から更に数値が下がって、 もうピッカピカ、生まれたての肝臓のようです。いやー、嬉しいなぁ。

 白状すると、γ-GTPは2年前には200近くあったんだけど、 それを節酒と運動(主に散歩)で体重を落とし、ここまで数値を下げたわけです。 酒飲みにとって節酒には限界があるから、 『飲み介がγ-GTPを下げたければ痩せるべき』というのが師範の持論です。

Hemisferio Cabernet Sauvignon Reserve 2011
エミスフェリオ カベルネ・ソーヴィニョン レゼルブ 2011
Miguel Torres
ミゲール・トーレス
Tinto
(Chile)
(チリ)
\636 (希望小売価格 : \1,050)2012/06/21 金沢マル源酒店 三国ワイン
 というわけで、人間ドックを理由に本日は勤務先をお休みしたんで、夕食は師範が準備。 枝豆、砂肝のガーリック炒め(買ったお惣菜)、真鯛のかぶと煮(買ったお惣菜)、 回鍋肉(ソースはCookDo)の4品を用意させて頂きました。 そしてアルコールは、人間ドックでバリウム飲んだため医者が言うには「本日は水分を沢山摂りなさい」とのこと。 だもんで、ワインの前に缶ビールを2缶ほど頂いております。 ま、肝臓はピッカピカだからね(クドい)。 そして料理に合わせて赤ワインを選んで、「送料無料!世界一周 赤ワイン6本セット」からチョイスした チリ産のカベルネ・ソーヴィニョンと稽古であります。
 色は、南米のカベルネにしては明るめというか、赤みが強く感じる紫色です。 そして2011年産と若いんで、グラデーションなんてなくてド・ストレートです。 香りは、結構良い感じにボリュームがあります。 ブルーベリーみたいな香りはこの品種にありがちなんだけど、 「普通この香りでカベルネ・ソーヴィニョンだとは思わないよね」という、 キャンディみたいな明るさとアクリルみたいな化学香を感じます。 味も、チリのカベルネにありがちなドスンと来る渋味はほとんど無くて、 甘酸っぱくて軽い感じの味わい。 良くも悪くもライトな感じでスイスイ飲めちゃいます。
 夏に飲む赤ワインとしてはかなりイケていて、 こういうのをキリリと冷やして飲むと結構イイ感じです。 ただ、チリのカベルネ・ソーヴィニョン、それも"RESERVE"なんて書かれていると、 正直なんだか戸惑っちゃいますな。 ラベルを見ずに飲むべきワインかもです。

 半分弱残した分と翌々日再稽古。その前には↑の白と稽古しています。 香りの感じは前々日同様で、ブルーベリーっぽい果実香がまだまだ生きています。 味も、そもそもライトだったものがもっとライトに変化するかといえばそういうことも無くて、 抜栓当日とほぼ同じ感じの味わいを保ってます。 というわけで、2日くらい経っても全く変化しないワインです。 夏場に冷やして、気軽なお店のグラスワインとかに使えるんじゃないかと思います。
70点道場にて

16日(月祝)

 本日は、友人N氏が所属する市民オーケストラのコンサートを聴きに、 家族4人で練馬方面まで。 せっかく都内まで繰り出すんだから、 朝早めに出てちょっと子供らも喜びそうな場所に、 ってことで原宿で途中下車、 若者のメッカ、竹下通りへ行きました。 子供らにとっては「初原宿」であります。

 で、普通のお子様と同様、たまごっちのショップで買い物したり、 アイドル48人組のショップを見たり、 小物屋さんに寄ったりダイソーに行ったり。 そして竹下通りのお約束、芸能プロダクションを名乗る人からの勧誘もあったり、 といった感じでございました。

 そして昼食も、竹下通りのパスタ屋さん、スパゲティ食堂ドナ 原宿竹下通り店にて。 師範らが入店したのは午前11時30分よりちょっと前だったんですんなり入れたけど、 ちょっと遅ければ入店待ちだったようです。

 店のキャパは、ちょっと小さめのファミレスくらいかな。 メニューはパスタが20種類くらいあったっけ?それ以外にはピザが4種類にサイド・ディッシュ的なものが数種類、 といった感じでした。

 そして師範の注文は舌ひらめとズッキーニのフレッシュトマトソース(左写真)、 お値段は税込みで1,134円也。 大盛り(30%増)にしてもお値段変わらずということだったんで、 根っからの貧乏人な師範はもちろん大盛りにしました。 ちなみに師範代はタコと何だったかのペペロンチーノ(こちらも大盛り)、 長女もほうれん草と何だったかスパゲティ(こちらは小盛りで100円引き)で、 次女は海老とガーリックのピザでした。

 ここのスパゲティは生麺が使われているらしく、 もちもちした食感で独特です。 気持ち縮れた感じでソースの絡みも良くて、師範的は好印象でありました。

 お会計はトータルで4,000円ちょっと。 竹下通り沿いの店なんて、いい加減なもの出されるか/やたら高いかどちらかだと思ってたけど、 そのどちらでもなく普通に美味しい普通の値段のお店でした。

 そしてその後は練馬でコンサートを聴いて、帰りに池袋でお茶して、 湘南新宿ラインが人身事故の影響でちょっと遅れて道場到着は午後7時頃。 夕食は和風ローストビーフだったけど休肝日の師範はおとなしくお茶を飲んでましたとさ。

15日(日)

 ようやく夏らしくなった連休中日の日曜日、 師範は次女を連れて近所の公営プールへ(師範代と長女はスーパーに買い物)。 去年リニューアルされたこのプール、 ウォータースライダーがあってたいそう楽しげなんだけど、 残念ながら身長制限があって、120cm以下の子供は利用不可。 小学2年生だけどヂビチョロな次女は利用できませんでしたとさ。残念。

 あ、ワインは昨日の残りと稽古しております、ハイ。

14日(土)

Le Haut Medoc de Branaire-Ducru 2007
ル・オー・メドック・ド・ブラネール・デュクリュ 2007
Ch. Branaire-Ducru
シャトー・ブラネール・デュクリュ
Rouge
Haut-Medoc
オー・メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,316 (単品価格 : \2,940)2012/06/03 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日の夕食は、久しぶりにテラスで焼肉。 今日の肉は、和牛、豪州牛、米国牛タン、和豚、それぞれ合わせて800g超買ってきたんだけど、 結果的に全部無くなりました。 師範家での焼肉の食べ方は、各人食べる分だけ鉄板に乗せて、 皆が食べ終わったらまた乗せる、というパーフェクト・シンクロナイズド方式。 だもんで誰がどれだけ食べたか良く分かるんですが、 本日はその800g超の肉をピッタリ四等分して食べました。 ホント良く食べるようになったなぁ、子供らも。
 そしてアルコールは、最初はヱビスの350ml缶ビールをキューっと飲み干した後、 このワインを抜栓。 エノテカの「第64弾!店長本気でおすすめ6本組」からの最後の1本で、 ボルドーはメドック4級「シャトー・ブラネール・デュクリュ」の手によるもの。 ちなみに2005年産とは稽古済みです。
 色は、ボルドーらしい青さを感じる濃紫色。 まだ2007年くらいじゃ若いのか、グラデーションはあまり入ってません。 香りは、ボリューム的には中から弱程度。 でも、香りの要素はいかにもボルドーというか、 カシスやブルーベリーみたいな果実香に加えて、消し炭っぽい複雑さがプラスされています。 味は、渋味甘味酸味のバランスが取れれて、軽快でスイスイ入って行くんだど、 反面やや軽薄に感じられる部分はあります。
 「一流シャトーが造る、親しみやすいお手頃ラインナップ」だとすれば、 まさにその通りなワイン。 ただ、その「お手軽ラインナップ」が元値の3,000円弱だとちょっとね。 今回はセットで1,300円相当程度だったんで、 それなら十分「アリ」です。

 そして半分残した翌日再稽古。料理は手巻き寿司です。 まず昨日と違うのは、香りにやや熟成感が出てきて、複雑さが感じられるようになったこと。 でも、反面味わいが薄くなっちゃったような。 というわけで点数的には「行って来い」です。 また、手巻き寿司と相性は「良いわけない」です。
76点道場にて

11日(水)

La Grille "The Classic Loire" Sauvignon Blanc 2010
ラ・グリエ "ザ・クラッシック・ロワール" ソーヴィニョン・ブラン 2010
Paul Buisse
ポール・ビュイッス
Blanc
Touraine
トゥーレーヌ
Loire (France)
ロワール (フランス)
\7772012/04/25 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日の夕食は、カツオの刺身、牛モツとキャベツの炒め物、ミニトマトとキュウリのサラダ。 そして本日のワインは、フランスはロワール産の白。 この、楽天のショップ「ヴェリタス」で売られている、 "La Grile"という銘柄でいろんな造り手が造っているワインとはいろいろ稽古しているけど、 トゥーレーヌのソーヴィニョン・ブランとは初稽古のようです。
 色は普通に薄い白ワインの色です。 でも香りが普通じゃありません。 これぞロワールのソーヴィニョン・ブランな、 グレープフルーツのような柑橘香とハーブのような涼やかな香りがバリバリ。 三桁のワインに「香りがバリバリ」は褒めすぎかとも思うけど、 やっぱりバリバリなんですわ。 味は、酸味がキリリとしていてなかなかナイス。 もちろん、深みとか複雑さなんてのは無いけど、 この季節にキューっと飲む白ワインとしては十分なクオリティ。
 いやーコレはアタリです。 好き嫌いはあるかも知れないけど、ソーヴィニョン・ブランが苦手では無ければまず問題ないでしょう。 この"La Grille"シリーズの白、アタリが結構ある印象がありますな(コレとか)。

 きっちり半分残して翌々日再稽古。 香りが気持ち弱まったかな、という印象。 あと、やや温度高めで飲むと、酸味が強いんですな。 というわけで、酸っぱいワインが苦手な人はちょっと・・・かも。 でも、香りがしっかりしているんで、あまり酸が目立った感じはしないわけだけれども。
80点道場にて

8日(日)

La Baume "Les Vignes de Madame" Chardonnay 2011
ラ・ボーム "レ・ヴィーニュ・ド・マダム" シャルドネ 2011
Dom. la Baume
ドメーヌ・ラ・ボーム
Blanc
Pays d'Oc (IGP)
ペイ・ドック (インディカスィオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,3652012/06/21 金沢マル源酒店 八田
 本日の夕食は、豚の串焼きに鶏の唐揚げとか。 まるでデブ・ファミリーの食卓っぽいですが、基本的に家族みんな痩せてます。 ・・・ってなことは置いといて、本日のチョイスは南仏産のシャルドネ。 そんなにお高いワインじゃないんだけど、瓶はバッキバキのヘビー・ボトルです。 なんとなく外観から「普通じゃないんだよ」的な凄みが感じられます。
 というわけで、期待を込めて稽古開始。まず色はかなり薄めです。 プレミアムなワインと言うと、キッチリしたレモン色なイメージがあるんで、 若干肩すかしを喰らわされております。 ところが香りはかなりイケてます。 ビーチのように甘げな雰囲気に加えて、 メロンのようにちょっと青っぽいような感じもプラスされています。 樽はほとんど感じないけど、 2011産でもう出荷されているということは樽熟はされていないのかもね。 味は、結構しっかりしたコクを感じる存在感のある味わい。 こちらにもメロンの皮目っぽい軽い苦味があったりします。
 樽が効いててバンバンに派手で、というようなワインじゃないけど、 ブドウの出来は良かったんだろうなぁ、というポテンシャルが伝わるワイン。 特にこのメロンっぽい香りと味は、今の季節に合うような気もします。 そしてアルコール度数は14.5%もあるんで、 ゆっくりチビチビ飲める点もナイスです。
ショップへのリンク: La Baume Chardonnay 2011 [Dom. la Baume]
76点道場にて

7日(土)

Palacio Rojo Gran Reserva 2005
パラシオ・ロホ グラン・レゼルバ 2005
Torre Oria
トーレ・オリア
Tinto
Valencia
バレンシア
Valencia (Espana)
バレンシア (スペイン)
\1,0292012/06/21 金沢マル源酒店 モトックス
 本日の夕食は、七夕なんで七夕らしいメニューにしようと思ったけど、 「七夕らしいメニュー」って何っすかね?スイカ? 結局何も思い付かず豚ヒレ肉のガーリック炒めと相成りました。 そしてワインは、スペイン産で時々みかける、お手頃価格のグラン・レゼルバ。 そして、これまたスペイン産でのみ時々見かける金網に包まれたヤツ。 そういえば、以前は良く見かけていた藁(フィアスコ)に包まれたイタリアのキアンティは最近全然見かけませんな。
 さて稽古開始。 コルクへの染み方は軽めなんで、ボトリングされたのは最近か、立てて保存されていたかだと思われます。 色は、良いブルゴーニュみたいな赤紫色で、微妙にオレンジっぽさがあります。 まだ若々しいながらグラン・レゼルバっぽい色ですな。 ただ、香りはかなりいっちゃってます。 熟成というより老成と言ったほうが良いような、 酸化のニュアンスが強めでシェリーみたいな雰囲気。 膏薬みたいなケミカル臭もあったり。 味も、香りの印象通り年老いて痩せっぽち。 トゲトゲしさが無かったり口当たりが柔らかめだったりする良さはあるけど、 やっぱり全体に薄くて頼りないのは否めません。
 2005年モノのグラン・レゼルバが1,000円ちょっとってのは安いなぁ、 と思ったけど、安さのヒミツは内容にアリでした。 確かに若いワインには無い雰囲気はあるんだけど、 2005年なのにもう下り坂ってのはどうよ、って感じです。
62点道場にて

4日(水)

The Pavillion Shiraz Viognier 2008
ザ・パヴィリオン シラーズ ヴィオニエ 2008
Boschendal
ボシェンダル
Tinto
(South Africa)
(南アフリカ)
\764 (希望小売価格 : \1,260)2012/06/21 金沢マル源酒店 三国ワイン
 今日の帰り道、道場の隣りの隣りにお住まいのオーストラリア人、Aさんちで次女が遊んでいて、 通りがけに「最近美味しい白ワインを発見したから一杯だけ飲みませんか」とのお誘い。 断るわけのない師範は、次女を迎えに行くついでに一杯ご相伴に預かることに。 銘柄は"dA(ディーエー)"のソーヴィニョン・ブラン(ちなみにメルローとは稽古済み)。 一杯だけだったけど、華やかさがあって美味しゅうございました。
 そして家飯の時に選んだのは「送料無料!世界一周 赤ワイン6本セット」からの1本で、 南アフリカ産の赤。 品種は、南半球でメジャーなシラーズに、白ワイン品種であるヴィオニエが加えられています。 やっぱり南アフリカあたりだと赤ワイン品種そのままだと強すぎたりして、 ちょっと白を加えた方がバランスが取れるのかな? この品種の組み合わせは以前もチリ産と稽古しています。
 色は、しっかりとした紫色ながら透明感があって、 なんとなく白ブドウが加えられたのかな、って感じ。 香りは、いわゆる普通の赤ワインの香りに、やっぱりちょっと白っぽい雰囲気が感じられます。 味も、濃すぎず薄すぎず、いわゆるミディアム・ボディなバランス。 悪く無いけど、没個性で普通と言えば普通です。
 個性的なブドウが取れる地域で、敢えて没個性なワインを造りました、という感じでしょうか。 確かに普通に日本の食卓に合わせて飲むんだったら、バキバキに濃い赤よりこういうワインの方が合わせやすいかもです ・・・って、別に日本市場を意識したわけでも無いんだろうと思いますが。

 平日のオキテ、半分残して翌々日再稽古。 香りのボリュームや味の傾向はあまり変化した感じはないけど、 全体的にちょっと熟成感を感じると言うか、やや老成したような雰囲気を感じます。 抜栓直後はそういう感触は無かったんで、2日経ったことで出て来たのかな? それ自体は良くも悪くもなくて、2008年産としては進んでるなぁ、という程度ですが。
73点道場にて

1日(日)

Sileni "Cellar Selection" Hawke's Bay Pinot Noir 2010
シレーニ "セラー・セレクション" ホークス・ベイ ピノ・ノワール 2010
Sileni Estates
シレーニ・エステーツ
Red
Hawke's Bay (New Zealand)
ホークス・ベイ (ニュージーランド)
\870 (単品価格 : \1,942)2012/06/03 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日の夕食は、枝豆、大根と人参のピクルス、 空心菜のニンニク炒め、砂肝の炒め物、鶏肝の甘辛煮、イワシの蒲焼。 赤にするか白にするか迷った末、 赤の中でも軽めに飲めそうなピノ・ノワールを選択。 選んだのは、エノテカさんの「第64弾!店長本気でおすすめ6本組」からのニュージーランド産。 ちなみにこの銘柄は8年前に2003年産と稽古しております。
 色はいかにもピノ・ノワールらしい薄めの赤紫色。 一昨日のブルゴーニュよりかなり薄めで、 昔ながらのピノ・ノワールといった感じの色合い。 香りも一般的なピノ・ノワールらしくてケモノっぽさバリバリ。 ニューワールド産だともう少し果実っぽい香りを期待するけど、 このワインは結構男くさい雰囲気です。 味は、最初に甘味が感じられて、その後「酸もあるな」と気が付いて、 いつまでも尾を引くのは苦味にも似た渋味。 こちらもなんだかダンディで男っぽい印象だなぁ。
 よく「ブルゴーニュは男性的/ボルドーは女性的」なんて言われますが (師範はその例えは全く理解できませんが)、このピノ・ノワールはとても男性的。 ポテンシャルは感じられるし、これはこれで美味しいんだけど、 相性という意味では男性である師範とはあまりよろしく無かったようです。
72点道場にて

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by 師範