関東ローカルな話で申し訳ないけど、他地域も似たようなものだと思うので・・・ 最近、やたら東京電力のテレビCMを目にする。 オール電化にするとお得だとかなんだとかというもの。 一方では「電気は大切にね」というCMもあったりする。 かたや鈴木京香さんと得体の知れぬ坊主が電気を使えと言い、 かたやデンコちゃんが電気は使うなと言う。 大きな矛盾ではないか? 更には、電力会社なんてほぼその地域で独占的に営業しているので、 テレビCMなんて流す必要はあるのか? その分コストダウンしてくれた方が私はありがたい。 東京ガスなんかも同じだけど。 |
Gran Villa "Gran Reserva" 1994 グラン・ビージャ "グラン・レセルバ" 1994 | Gran Villa (CNB) グラン・ビージャ (CNB) | |||
Tinto 赤 | Navarra ナバーラ | Navarra (Espana) ナバーラ (スペイン) | ||
\1,380 | 2005/06/08 | お手軽ワイン館 | 東京実業貿易 | |
本日の夕食は、ラタトゥイユとエビの香草焼き。
ワインは、送料無料の「スペイン売れ筋セット」5本の中の一本。
安ワインのメッカであるスペイン産、
かつまだまだ無名なナバーラ産とはいえ、グラン・レセルバでこの値段は珍しい。
カベルネソーヴィニョン主体で、
1~2年使用されたフレンチ・オークとアメリカン・オークの樽で36ヶ月熟成、
その後24ヶ月以上瓶熟して出荷されているらしい。
ここの販売店は、店名の印象とは裏腹に、
きっちり品種や醸造関連のデータが記載されているものも多く、なかなか本格派。
ちなみに、"Gran Villa"は師範の標準的スペイン語表記法では「グラン・ビーヤ」と書くところだけど、
このワインは"lla"をジャと読み「ヴィージャ」と書かれた輸入元に敬意を表して「ビージャ」に
(でも、スペイン語の"Vi"は、唇を噛む「ヴィ」じゃなくて普通の「ビ」だと思うのでそのように表記)。 色はそこそこ濃くてそこそこレンガ色。10年前のワインとしてはまだまだ若い色合いと言えるかも。 香りは、カベルネがメインらしいけどやっぱりその雰囲気はスペイン産。 ただ、ヤニ臭さや田舎っぽさが無くて、師範的には好印象。 味は、熟成ワインらしく全ての要素にカドの取れた丸い味わい。 ただ、残念ながらそこ止まり。若いワインのカドを取っていっただけで、 熟成がゆえの付加価値というものがあまり感じられない。 とはいえ値段を考えればなかなか健闘している。 まず10年前のワインが1,000円強で飲めるってのはありがたい。 かつそれが「ワインの死骸」の売りさばきじゃないってところも良い。 | ||||
75点 | 自宅にて |
Wolf Blass "Eaglehawk" Cuvee Brut N.V. ウルフ・ブラス "イーグルホーク" キュヴェ・ブリュット (ヴィンテージ無し) | Wolf Blass Wines ウルフ・ブラス・ワインズ | |||
Sparkling 発泡 | (Australia) (オーストラリア) | |||
\1,449 | 2005/04/24 | ナショナル麻布 | メルシャン | |
このワインで道場掲載2,500本目。
そういう日にお祝いっつって高級なヤツを飲むのもなんだか「安ワイン道場」らしくないんで、
金額的には普段通り、でもお祝いの意味で泡モノをチョイス。
この造り手のワインは6年前に赤と稽古済み。
まぁ可もなく不可もなく、という印象か。
ちなみに料理もお祝いバージョンで、真鯛と真ダコとトマトと水菜のカルパッチョ風サラダ、
鯵のフライと茄子の素揚げにタルタルソースとトマトソースを添えて、
といったワインに合いそうなメニューで。 色は非常に非常に薄い。ほぼ無色透明に近く、まるで若い清酒のような色。 でも、泡立ちは結構きめ細かい。泡のボリュームはそれほどでもないからか、 小~さな泡がゆっくりゆっくり上ってる感じ。 香りは、師範ごときには『シャンパーニュです』と言われれば「そうですよね」と調子を合わせそうな、 良く出来た香り。味も、軽めと言われりゃそうだし、 もうちょっとコクとか存在感が欲しい気がしないではなけど、 『じゃあアナタは本当に重い発泡ワインが好きなんですか?』と問われれば、 確かにそんなスパークリングを求めているわけでも無く、 ホントは軽めの方が良い様な気がする、そういう感じ (己の精神世界の吐露ゆえ判りにくい表現スミマセン)。 ・・・ってなわけで、なかなか美味いです、このスパークリング。 1,500円以下としてはかなりイケてるほうだと思う。 少なくとも1,000円くらいの一般的なカバやらスプマンテなんかより遥かにいい感じ。 | ||||
77点 | 自宅にて |
Chateau les Charmes-Godard 1998 シャトー・レ・シャルム・ゴダール 1998 | Ch. les Charmes-Godard (Nicolas Thienpont) シャトー・レ・シャルム・ゴダール (ニコラ・ティエンポン) | |||
Rouge 赤 | Bordeaux Cotes de Francs ボルドー・コート・ド・フラン | Bordeaux (France) ボルドー (フランス) | ||
頂き物 (売価\2,394) | (2005/05/14) | デリバリーワイン | スマイル | |
本日のワインは、デリバリーワインさんから頂いたワイン最後の一本。
(このワインのページ)。
なんでも、ポムロールの超高級ワイン「ル・パン」のオーナ、ティエンポン家が造っているワインだとか。
品種は、メルロー70%/カベルネ・ソーヴィニョン30%とのこと。
ちなみに夕食のメニューは、枝豆、鶏手羽先の焼いたもの(カレー風味/胡椒風味)、
鶏肝の甘辛煮、コールスローサラダ。 じっくり飲むべく夕方の5時には抜栓。 コルクは、こういう低級アペラシオンには珍しいキレイなコルクで、 ちゃんとシャトー名とヴィンテージが書かれているもの。 色はかなり濃い。青さがなくて小豆色っぽいあたりに熟成を感じる。 香りは、ボリューム自体はそれほどでもない。でも、やや甘めの樽香とカシスのような果実香があり、 熟成を示す黒蜜香がほんのり漂ういいバランス。 味は、やたら柔らかい。薄いわけじゃないけどまるで水を飲んでいるみたいに引っ掛かりの無い味わい。 こういうワインは間違いなく開くと思い、のんびりゆっくり飲むことに。 抜栓後3時間過ぎ、香りはより華やか方向に変化するものの、 味のほうは水のような控えめさのまんま。うむ~。 高級感という意味ではなかなかどうして大したワインだと思う。 でも、今ひとつ押しの強さが無いのが残念。 居るよね、こういう「いい人なんだけど~」って人。そういうワイン。 | ||||
79点 | 自宅にて |
Bourgogne Pinot Noir 2002 ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2002 | Robert Sarrau ロベール・サロー | |||
Rouge 赤 | Bourgogne ブルゴーニュ | Bourgogne (France) ブルゴーニュ (フランス) | ||
\1,029 | 2005/06/08 | お手軽ワイン館 | 中部貿易 | |
本日の料理は豚の冷しゃぶ、ポテトサラダの生ハム包み、ちらし寿司。
しゃぶしゃぶの肉に豚を使うってのは決して貧乏がゆえではなく、
冷しゃぶの場合は牛だとパサつくから・・・なんてことを以前にも書いたような気がする。
で、ワインはさっぱりめの赤が良いと思い、
選んだのは税抜き価格3桁(980円)のお手頃ブルゴーニュ。
2002年は良作年ってことで、大したことしなくても美味いワインが造れる年、
よってこういう無名ネゴシアンの低級AOCでもそこそこイケルのでは、と期待
(もちろんそんなガツン!としたワインは期待せず)。 色は決して濃くは無いけど、このクラスのブルゴーニュとしては決して薄くもない赤紫。 透き通っててほんのりガーネットで、キレイな色ではある。 香りは、若くて高級なブルゴーニュにあるパリッとした木イチゴ香こそないけど、 いい感じのゴム革っぽさと梅っぽさがそこそこ感じられる。 味は、「私のヴィンテージ観は正しかった」とつぶやきたくなる良い雰囲気。 酸味がありつつ渋味もあって、なにより甘味がいい感じに全体を覆ってて、 およそこの値段とは思えない雰囲気(・・・と言っても2,000円以上ってほどでもないけど)。 抜栓後2時間くらい経つと、味わいの中心が旨味に移る。いやーびっくりするくらい旨い。 2,000円以上もあり得るくらいに変化。 初稽古の造り手(ネゴシアン)ゆえ必ずしもヴィンテージの恩恵とは言えないのかも知れないけど、 少なくとも師範の経験上2002のACブルゴーニュはアタリが多い。 やっぱりテキトーに造っても美味い年、という認識は正しいのかも。 | ||||
76点 | 自宅にて |
Chateau Ferboy 2002 シャトー・フェルボワ 2002 | Ch. Ferboy シャトー・フェルボワ | |||
Blanc 白 | Bordeaux ボルドー | Bordeaux (France) ボルドー (フランス) | ||
\924 | 2005/06/08 | お手軽ワイン館 | 湊酒販 | |
本日の夕食メニューは、豚の味噌焼き、ポテトサラダ&トマト&卵、胡麻豆腐。
赤でも白でも良さそうなメニューだけど、サクッと飲みたかったんで白を。
で、選んだワインはお手軽ボルドー白(写真は赤みたく見えるけど)。
ラベルは、なかなかイカしたデザインだけど、
ヴィンテージやアルコール度数は下地ラベルの上からプリントされたもの。
これだと下地は毎年使用可能ですな。
販売店のページによれば、品種はソーヴィニョン・ブラン55%、セミヨン45%、
醗酵と熟成にフランス製木樽とアメリカ製木樽が使われているらしい。
でもあんまり樽香がするワインじゃないでしょうね。
ボルドーの安い白で、樽香がしっかりついているものなんてほとんど経験が無いから。
そもそも今日みたいなサクサクッとって感じだと樽香は無い方が歓迎だし。 色は、明度としては濃く無いけど彩度として濃いというか、 薄いながら赤みの強い麦わらっぽい色。 香りはかなり弱い。傾向は、ボルドーのソーヴィニョン・ブランらしい草っぽい感じ。 想像通り樽香はほぼ全く感じない。 味も軽めではあるけど、香りの弱さと比較すればまだしっかりした味わいと言えそう。 ほんのり苦味もあるけど、草っぽい香りとの相性は悪くない。 後味にメロンのような雰囲気が残るのも楽しいし。 ま、言葉は悪いけど「極めて普通の安ボルドー」の域を出てないかな、と。 でも、こういう普通であるが故の安心感とか控えめさとか、 そういうのが必要な時もあると思う。 ペラペラなワインではあるけど今日の師範的にはこんな感じが欲しかったんで特段の不満無し。 | ||||
69点 | 自宅にて |
Colegiata "Farina" 2003 コレヒアータ "ファリーニャ" 2003 | Bodegas Farina ボデガス・ファリーニャ | |||
Tinto 赤 | Toro トロ | Toro (Espana) トロ (スペイン) | ||
\1,029 | 2005/06/08 | お手軽ワイン館 | 重松貿易 | |
本日の料理は、ピーマンの肉詰めトマト煮。
選んだワインは、送料無料の「スペイン売れ筋セット」5本の中の一本。
スラーッと背の高いボトルは、無骨なスペイン産というより小粋なイタリア産といった風情。
品種はテンプラニーヨ、アメリカンオークとフレンチオークの樽半々で
12ヶ月熟成されているとのこと。 色はまぁ普通。粘性があまりなくサラッとした感じだけど、この値段だとそんなもんか、って感じ。 香りは、まずツーンとくるアルコールの感じのあと、 テンプラニーヨの特徴が良く出た青臭くてヤニ臭い荒削りな果実香 (思いっきり主観が入ってネガティブな表現)。 樽熟期間が長い割に樽香は目立たない、というかほとんど感じない。 味は、甘味がしっかり残っていて渋味も若々しい。 後味には酸味もあって、赤ワインの味を構成する三原色はきっちりあるけど、 それらがまとまって白色光にはならず、プリズムで分光されたような味わい。 同じセットの中の一本である先日稽古したのスペイン産と比べれば、 若さ由来のフルーティさが残っている分こちらの方が好印象。 ただ、やっぱり師範はあんまり得意じゃないんだよなぁ、テンプラニーヨ。 だったら買わなきゃいいんだけど。 | ||||
69点 | 自宅にて |
Heathfield Ridge Limestone Coast Shiraz 2000 ヒースフィールド・リッジ ライムストーン・コースト シラーズ 2000 | Heathfield Ridge Wines ヒースフィールド・リッジ・ワインズ | |||
Red 赤 | Limestone Coast (Australia) ライムストーン・コースト (オーストラリア) | |||
頂き物 (売価\2,079) | (2005/05/14) | デリバリーワイン | 山信商事 | |
本日の料理は、トンカツ、ベビーリーフと生ハムのサラダ。
ワインは、デリバリーワインさんからの頂き物
(このワインのページ)で、
先日飲んだワインの高級版。
販売店のサイトによれば、『全体の1/3は充分にローストされた大樽で18ヶ月間熟成されている』
とのこと。先日飲んだワインの強樽具合を考えると、
もっと樽熟の比率が高くて小樽が使用されている印象があるけど、
高級品の方が樽使いが軽いなんてことがあるのかなぁ?
などと考えながら抜栓。 色はとにかく濃い青紫。 香りは、ギュギュッと凝縮した果実香がメインで、甘い樽香はあくまでサブ。 確かにこのワインでは樽香はそれほど目立たない。 シラーズにありがちなツンッとしたスパイシーさも控えめ。 味は、渋味や酸味や甘味が渾然一体となってまぁるくまとまっていて、 相当濃いのにとっても柔らかい感じ。キチンと造られた良いワインってのがヒシヒシと伝わってくる。 抜栓後約2時間、ワインの傾向としてはほとんど(というか全然)変わらない。 そうなるとなぜか甘味がToo Muchに感じられるのね。理由は不明だけど。 インパクトばっちりでバランスばっちり、なかなか素晴らしいパフォーマンス。 パーティとか機内サービスとか、一杯だけの席では大ウケするワインだと思う。 一人で一本飲むにしても、特に大きな障害は無い。 ただ、やっぱり若干の飲み飽き感は禁じえないけど。 | ||||
82点 | 自宅にて |
・・・ってな飲み会でありました。いつもいつもありがとうございます>O氏
Carpe Diem Brut N.V.
カルプ・ディエム ブリュット (ヴィンテージ無し)
Guy Grongnet
ギー・グロンニェ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\3,980 2005/06/17
QUEEN'S ISETAN 品川店
山信商事
一本目のシャンパーニュは、師範が持参。
見知らぬ銘柄のRM(ブドウの栽培からワインの醸造まで手がける造り手)だけど、
お店のPOPには「日本発上陸」とか
「本国フランスではすぐに売り切れ」とかの宣伝文句が踊っていた。
お値段は稽古範囲を軽くオーバーする3,980円、
普通だったらちょっと躊躇する値段だけど、
その日に買って手土産なんで、あまり選択肢も無く。
さて抜栓。色は比較的しっかりしていて、麦わら色っぽい色合い。
泡の量もさすがにシャンパーニュだけあって申し分ない。
香りは、期待したほどには強くない。
かなり熟成期間が長いのか、
スッキリサッパリ系ではなくイースト香と飴のような香りが目だったコッテリ系。
味も香りの印象通りで傾向としてはコッテリ系。
ただ、なんとなく普通というか中途半端というか、
これくらいだったら大手NM(葡萄を買って醸造する造り手)でも普通にあると思う。
普通にシャンパーニュではあるけど、4,000円もする値段を考えるともう一声、って感じ。
でも最近シャンパーニュって高くなったらから、これくらいは仕方ないのかなぁ。
77点 O氏宅にて
Cote de Nuits-Villages 2002
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2002
Dom. Philippe Charlopin-Parizot
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
赤
Cote de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(O氏より)
ヴァンシュールヴァン マスモト
2本目以降はO氏のセラーから。いつもお世話になっております。
で、最初は名門"フィリップ・シャルロパン・パリゾ"のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュで、
ヴィンテージは良作年の呼び声高い2002年。
この造り手って、たとえACブルゴーニュであってもキチンと名門の雰囲気があるし、
特に良作年だとそれが期待できる(コレとか)んで、
地域名のこのワインにもバッチリ期待。
色はそれほど濃くなくて、これくらいのブルゴーニュにありがちな赤紫色。
香りはバッチリ。予想通り、というか予想を大きく超える「名門」香。
木イチゴと甘い樽香がピッチピチに詰まっていて、
下手な造り手の1級畑クラスを軽く凌駕していると思えるくらい。
味は、さすがにちょっと若くてまだ角ばったところはあるけど、
それは↓下のワインとの相対比較でそう感じるのであって、
このワインだけ飲んでたら全く問題ないと思う。
やっぱり凄いなぁ、この造り手。多分そんなに高いワインじゃないと思うけど、
キッチリと「高いワイン」の味や香りがする。
また、師範はやっぱり若いワインが好きだな、というのも再確認。
84点 O氏宅にて
Volnay Premier Cru "Hospices de Beaune Cuvee Blondeau" 1997
ヴォルネー・プルミエ・クリュ "オスピス・ド・ボーヌ キュヴェ・ブロンドー" 1997
Hospices de Beaune (Dominique Laurent)
オスピス・ド・ボーヌ (ドミニク・ローラン)
Rouge
赤
Volnay 1er Cru
ヴォルネー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(O氏より)
ヴァンシュールヴァン マスモト
赤の2本目は、こちらも名門"ドミニク・ローラン"が醸造するオスピス・ド・ボーヌで、
畑はヴォルネーの一級畑。
オスピス・ド・ボーヌ&ヴォルネー1級&ドミニク・ローランの組み合わせは、
同じくO氏の供出で2001年の「高ワイン道場」で経験(ヴィンテージと畑は別)。
あれからもう4年かぁ。月日の経つのは早いものですなぁ。
・・・なんて感慨に浸る間もなく抜栓。
色は上のワインと比較しても明らかに濃くて、明らかに照りと艶のある色合い。
色にはまだ熟成感はなく、概ねストレートな赤紫色。
香りは、ボリューム的には上のワインと大差ない。
でも、複雑さでは数段上手。
良い意味でケモノっぽさがあって妖艶で、格の違いを見せ付けられる。
味も、年月を経た分だけこなれているし、酸がしっかりしていて構成ががっちりしているし、
その差は歴然。
ワインのクオリティという意味では間違いなくこっちが上。
一緒に飲んだW氏曰く「上のワインはカシオペア、こっちはパット・メセニー」だそうな
(わからん人にはわからん例えでスミマセン)。
でも、多分2倍かそれ以上の値段差があることを考えると、
あたしゃ若くてピチピチの方でもいいなぁ、なんて思った。
87点 O氏宅にて
Pavillon Rouge du Chateau Margaux 1997
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー 1997
Ch. Margaux
シャトー・マルゴー
Rouge
赤
Margaux
マルゴー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(O氏より)
富士貿易
美味いワインってのはスルスルっと無くなっちゃうわけで、
厚かましくもO氏のセラーからの3本目に突入。
「ボルドーにしましょうや」ってことでO氏が提示してくれたのは、
このワインとカリュアド・ド・ラフィット、どちらもメドック1級のセカンド・ワイン。
少なくともパヴィヨン・ルージュの方は飲んだこと無かったな、と思いこちらをお願い。
(調べたら、カリュアド・ド・ラフィットは4年前に飲んでいて、
これまたO氏の提供。
色は思いのほか濃くない。上のオスピス・ド・ボーヌと大差ないくらいの濃さ。
香りもあまりボルドーらしくない。
確かに焦がしが強めの樽香やカシスっぽい果実香があるにはあるけど、
なんとなくトーンが高くてブルゴーニュっぽい。
味もなんだか軽め。構成要素はしっかりしているしバランスも悪くないけど、
ブルゴーニュより軽いボルドーってのは正直拍子抜け。
美味いには美味いけど名前負けな印象は禁じえない。
1997産って軽めのワインが多いけど、
一級のセカンドでもそうなのかぁ、と。あ、「セカンドだから」かも。
要は選果した残りで造ってるんだろうから。
79点 O氏宅にて
16日(木)
Francoise Chauvenet "150 Anniversaire" Chardonnay 2002
フランソワーズ・ショーヴネ "サン・サンカント・アニヴェルセール" シャルドネ 2002
Francoise Chauvenet
フランソワーズ・ショーヴネ
Blanc
白
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\500 (500ml) 2005/06/08
お手軽ワイン館
日欧商事
本日の料理は、焼いたサワラの西京漬け、焼豚と三つ葉の卵とじ、冷奴、
カマボコの梅肉/ワサビ漬はさみ。
焼豚を除けばどこからどう見ても和風メニュー。
こういう料理にワインを合わせるなんて、粋を知らない野暮天まっしぐらだとは思うけど、
飲みたいものは仕方ありません。
というわけで選んだのは、
ブルゴーニュのネゴシアン"フランソワーズ・ショーヴネ"が造る南仏ラングドックのお手軽シャルドネ。
容量がちょっと変わっていて500ml。
この量は嬉しいね。師範の場合、フルボトル750mlだと(かなり美味いワインじゃない限り)
ちょっと多いし、ハーフの375mlだと物足りない。
こういうサイズが増えてくれるのは大歓迎、500円という金額もまた大歓迎。
さて抜栓。コルクは屑を集成したものの両端に薄い普通のコルクを張ったもの。
こういうワインこそスクリューキャップで良いと思うんだけどなぁ。
色は、(失礼ながら)思いのほかちゃんとしたレモン色。
香りも結構ちゃんとしていて、リンゴと柑橘類のキリリとした雰囲気は、
造り手の本拠地ブルゴーニュの白に極めて近い。
味は、軽いと片付ければそれまでだけど、南仏の白にありがちなToo Muchな感じが全然無くて、
和食との相性はなかなかのものがある。
いやー、量が少ないとはいえ500円でこの内容なら十分でしょう。
西京焼きなんかに合わせると「アルコール水」なくらい軽い感じだけど、
おかげで何の違和感も無くあっという間(抜栓後1時間未満)に飲み干し。
73点 自宅にて
15日(水)
Los Condes Crianza 2001
ロス・コンデス クリアンサ 2001
Los Condes
ロス・コンデス
Tinto
赤
Pla de Bages
プラ・デ・バジェス
Pla de Bages (Espana)
プラ・デ・バジェス (スペイン)
\1,134 2005/06/08
お手軽ワイン館
DF松栄
本日のワインは、送料無料の「スペイン売れ筋セット」5本の中の一本。
このセット、送料は無料だけど価格は各ワインの単品価格を合算したものと同じ。
よって価格の部分には単品価格をそのまま表示。
セット物って、送料無料だったり合計金額より若干安くなってたりでなかなか嬉しいんだけど、
以前購入したことがある販売店だとどうしても飲んだことあるワインが含まれる場合が多いので、
未稽古のモノを飲みたい師範としてはなかなか利用が難しい。
ただ、今回は普段あまり買わないスペイン産ゆえダブり無し
(その分「コレ飲みたい!」という思い入れも無し)。
で、ワインのデータ的には、テンプラニーヨとカベルネ・ソーヴィニョンを使い、
アメリカン・オークの新樽で6ヶ月熟成、なんてことが書かれている。
見知らぬDO(原産地呼称)"Pla de Bages"は、カタルーニャ地方ペネデスの北西に位置し、
1995年に認定された新しいDOらしい。
ちなみに料理は、ハンバーグとタコのサラダ。
さて抜栓。色は普通に濃く、若々しい紫色。
香りは、テンプラニーヨらしいヤニっぽさと、
安ブルゴーニュのようなツンッくる酸の感じが支配的。
色の印象に反してなんだか年寄り臭いケミカルで膏薬みたいな香り。
新樽熟成と書かれているけど樽香はあまり感じない。
味もなんとなく年寄りっぽい感じ。
酸味が旺盛で渋味はあるもののフルーティさとかは消えうせていて、
飲んでいて楽しさが感じられない。
師範が苦手に感じるスペイン産の典型。
どこがダメってんじゃないけどなんとなく受け付けない。
セットで買ったんで似たようなスペイン産の赤があと3本もある。
全部こうだとたまらんなぁ。
61点 自宅にて
12日(日)
プチ師範代と横浜駅方面へ外出。昼食は、東口地下街にある回転寿司 沼津港 横浜ポルタ店へ。
回転寿司って、
(全部100円とかじゃない)店を選べばそれほど不味くは無いとは思うけど、
反面それほど安くも無いんで、これまでほとんど利用したことはなかった。
でも、ひとたびプチ師範代を連れて行ったら、
そのエンターテイメント性に惹かれて大フィーバー、今回の利用が2回目。 で、昼食時間には行列が。行列に並ぶのはとっても嫌いな師範なんだけど、 予約の出来る店じゃ無さそうだし、この近辺に回転寿司なんてここしか無さそうなんで、 やむなく並ぶことに。でも、回転寿司だけあって客の回転も速く、 20人以上並んでたと思うけど30分も待たずに着席。 |
食べたのは以下。 あと、ハマグリのお吸い物を二人で一つ。 価格帯は、納豆巻きの二本で100円から真ダイやヒラメの二貫で400円のあたりをチョイス。 ま、細長く丸めた寿司飯の上に刺身が乗っている、 という食べ物それ以上でもそれ以下でもないけど、 怪しそうなモノを選ばなければそこそこ美味しくお腹に溜まる。 |
で、ビールはやめてワインを飲んでみました。
お会計は、トータルで3,450円。
極めて明朗会計で金額の責任は自分達にあるわけだけど、
親子二人で軽く食べる昼食の絶対額としてはやっぱり安くは無いですな。
夕飯は家で。
翌日の料理は牛和風ステーキ、ホワイトアスパラガスのオランデーズ・ソース。
・・・というわけで、どちらのワインも翌日まできっちり楽しめた。
いやー美味かった美味かった。
by
師範
Asahi やわらぎ 白 N.V.
アサヒ やわらぎ 白 (ヴィンテージ無し)
アサヒビールワイナリー
白
(日本)
(\650 : 300ml) 2005/06/12
回転寿司 沼津港 横浜ポルタ店
店のメニューには、「ワイン赤・白 650円」と書かれているだけ。
出てきたワインは、想像通り300mlの国産ワイン小瓶。
裏ラベルによれば、ワインのタイプはやや辛口らしい。
また「輸入原料(輸入ワイン・濃縮ぶどう果汁)使用」かつ
「輸入ワイン・国内産ワイン使用」と書かれている。
結局どこでどうやって造られているのか不明。
その時その時で安いバルクワインやブドウ果汁仕入れて造ってるのかなぁ?
そうじゃなきゃブドウの原産地くらい書いておいた方が良いと思うんだけど。
最近は八百屋や魚屋だって産地の表示を義務付けられているのにね。
で、スクリューキャップをキュキュッとひねって抜栓。
色はほぼ無色、香りはほぼ無臭・・・ってわけでもなくて、
マスカットとかっぽい白ブドウの香りがそこそこ感じられる。
味は、甘くなく酸っぱくなく中庸のバランス。
とっても軽い感じなんだけど、回転寿司屋に置くワインとしては正解かも。
プチ師範代の世話をしながら自分の寿司も取って食べながら、
バタバタと忙しく小さなグラスに注いでクイクイッと一本飲み終わり。
65点 自宅にて
Gewurztraminer 2000
ゲヴュルツトラミネール 2000
Louis Sipp
ルイ・シップ
Blanc
白
Alsace Gewurztraminer
アルザス・ゲビュルツトラミネール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,480 2005/05/11
QUEEN'S ISETAN 品川店
アサヒビール
夕食のメニューはサーモンのマリネ、エビフライ、茄子の素揚げ。
ワインは昼に続いて白をチョイス。
師範宅は対面型カウンターキッチンゆえ、
揚げたてをすぐに食べられるメリットがある反面、
揚げ物をするとどうしてもダイニングに油の匂いが漂う。
ってなわけで、
白ワインの中でもしっかりした芳香があることが多いアルザスのゲヴュルツは良い選択かと
・・・な~んて、料理に合わせて選んだようなことを書いているけど、
実際は冷蔵庫で冷えてる白なんてこの一本のみ、ってのがホントの姿。
んなことは置いといてさて抜栓。
色は、濃くは無いけど赤めの色調、レモン色じゃなくて麦わら色な感じ。
香りは期待通りのボリューム。ゲヴュルツの特徴と言われるライチっぽい香りが顕著で、
なかなか楽しい。
そんな感じで良い流れで口に含んで見ると・・・甘苦い。
デザートワインの出来損ない的な甘さと、なんとなく薬草のような苦さが同居。
ここに酸味でもあればそれなりにバランスを保つのかもだけど、
酸味はほぼ皆無ゆえ甘苦さ一辺倒。
ちゃんと造られていて、それなりに主張するところがあるんだと思うけど、
あいにく師範はこういう雰囲気はあまり得意ではない。
結果、昼に飲んだどこのウマの骨ともわからないワインよりも、
氏素性のハッキリしたこのワインの方が低得点。
諸行無常でございます。
62点 自宅にて
10日(金)
本日は、久しぶりに2本同時に抜栓。
当然一日で全部飲み干すわけではなく、
金土の二日に分けて、翌日の変化具合なんかも確かめるつもりで。
一人で飲むのに2本いっぺんに開けるなんて、酔狂の極みであることは十分自覚しつつ・・・
ちなみに料理は棒々鶏とか。
Chateau le Grand Verdus "Grande Reserve" 2001
シャトー・ル・グラン・ヴェルデュ "グランド・レゼルヴ" 2001
Ch. Le Grand Verdus (Ph.& A. Le Grix de la Salle)
シャトー・ル・グラン・ヴェルデュ (Ph.&A. ル・グリ・ド・ラ・サル)
Rouge
赤
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
頂き物 (売価\2,394) (2005/05/14)
デリバリーワイン
スマイル
まず一方のワインはデリバリーワインさんからの頂き物
(このワインのページ)。
2000産は昨年送って頂いて稽古済み。
1999産も送って頂いたり、
自分でも買ったりしていて、
非常に好印象な銘柄。
で、その好印象が一般的に良いといわれるボルドーのワインと比較してもホントにそうなのか、
自分でも確認したくなったのが今回の「2本同時抜栓」の主旨。
人様から送って頂いたワインを他のワインと比べながら飲んで公表するなんて、
普通に考えたらかなり礼儀知らずな行為だとは思う。ほんとスミマセン。
でも、読者な方に『タダで貰ってるから高評価なんじゃないか?』とか思われるのはイヤだし、
自分でも『頂き物だから無意識に美味いと感じてるんじゃないか?』と己に対して疑心暗鬼にもなるので、
ここはひとつそのあたりをスッキリしたいな、と。
さて気合を込めて抜栓。
コルクは漂白されておらず長さは49mm、下のワインより若干短いけど1mm程度なんで公差の範囲か。
液面に触れている部分はビロードのようにモワモワした状態で期待が持てる。
色はボルドーらしくしっかり濃い。
下のワインとほぼ同じ色で、電球の明かりの下では差は判らない。
昼光色蛍光灯の下に持っていくと、こちらの方が赤みを感じるガーネット色であることが判る。
香りは期待通りギュギュッと締まった果実香と華やかめの樽香。
ただ、1999や2000に感じたような、ブルゴーニュ風のソレではなく、
一般的なボルドーっぽい煙たい感じの樽香。
味もしっかりと凝縮している。
渋味も既に柔らかくなって、気持ちよくボルドーらしさを満喫できる味わい。
抜栓後3時間、特に勢いが衰えるでもなく、特に変化するでもなく、
抜栓直後の雰囲気を保っている。これを安定感があると捉えるか、
変化がなくて面白みがないと捉えるかは人それぞれか。
これまでの年と比較すると、良くも悪くもよりボルドーらしくなった、って感じかな。
濃さとかは増してしっかりしたワインになった気がするけど、
1999産に感じたような「これがボルドー?」的なビックリ感は無くなった。
下のワインとの比較では、今日の時点では親しみ易さでこっちに軍配。
多少の好き嫌いがあったとしても、
少なくとも下のワインと同程度のパフォーマンスは確実にある。
ってことで値段を考えればやはり大絶賛。明日までこの雰囲気が持つか興味深いところ。
翌日、香りに関しては下のワインとはかなり違った方向へ進んでいて、
熟成ボルドーにあるような黒蜜的なクタッと感を湛えるように変化。
味に関しては太く丸く柔らかな感じを保っている。
香りの変化の面白さの分だけ+1点。
83(+1)点 自宅にて
Chateau Chasse-Spleen 2002
シャトー・シャス・スプリーン 2002
Ch. Chasse-Spleen
シャトー・シャス・スプリーン
Rouge
赤
Moulis en Medoc
ムーリ・ゾン・メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,709 2005/04/03
みちのく岩手のワイン屋 竹澤
メルシャン
比較の相手に選んだのは、ブルジョワ級ながら格付けクラスの実力があると言われている
シャトー・シャス・スプリーン。
この銘柄は、過去に1996や1994と稽古済み。
どちらも酩酊状態で飲んでるんで、
怪しさ満点ではあるけど、とりあえずいずれも80点以上で好印象だった模様。
この値段(税込み2,709円)は非常に安く入手していて、
普通だったら稽古範囲の価格では買えないワインなんで、
相手にとって不足は無いかと。
コルクは(多分)漂白されていて、長さは上のワインより若干長い50mm。
まだ瓶詰めされて長くないからか、コルクへはあまり色は染みていない。
ワイン自体の色の濃さは上のワインと同程度、昼光色蛍光灯下では青みが強いルビー色であることが判る。
蛍光灯って、波長に連続性が無いから色を見るには不向きなんて言われているけど、
少なくとも今日の場合は電球より蛍光灯の方が色の差が判りやすかった。
香りは、非常に正統派ボルドーの香り。
消し炭のような樽香の向こうにカシスのような果実香があって、
上のワインと比べるとやや重ための香り。
味は、さすがにこのクラスの2002だとまだ若いのかな、
渋味がガシガシですんなりとは飲ませてくれない雰囲気。
抜栓後3時間、渋味のガシガシ感は幾分治まって、気持ち外交的に変化。
でもまだまだカタブツではある。
やっぱりこういう「上を狙っている」造り手って、長期熟成させることを意識しているのかな?
若いワインが好きな師範をしてもやっぱり若すぎたかと感じさせられる内容。
でも美味い/不味いで言えば十分美味い。
ポテンシャルはこっちの方がありそうなんで、
セラーのある人だったら5~10年くらい置いといたらバッチリなんじゃないかなぁ。
明日、ある程度空気に触れた後、頑固オヤジが妖艶な娼婦に変化することを期待。
翌日、香りにはあまり変化が無くて、消し炭と若いカシスのまんま。
でも味は結構いい感じに変化していて、
パワフルさを保ったまま渋味が穏やかになって、なんとも滋味豊富な味わいになっている。
二日目の時点では上のワインとまさに甲乙付け難しってことで+3点。
81(+3)点 自宅にて
9日(木)
Port Carras "Blanc de Blancs" 2003
ポート・カラス "ブラン・ド・ブラン" 2003
Dom. Port Carras
ドメーヌ・ポート・カラス
Blanc
白
Cotes de Meliton
コート・ド・メリトン
(Greece)
(ギリシャ)
\667 (3本よりどり2,000円) 2005/04/29
カルフール南町田店
カルフール・ジャパン
本日の料理は、サーモンのムニエル 野菜ソース、
山芋と鶏挽肉の煮物といった、和洋折衷無国籍創作家庭料理。
ご飯は煮物の煮汁をかけて。行儀悪いけど好きなんだよなぁ、汁かけ飯
・・・ってなことは置いといて、
ワイン先日飲んだ赤と同じ造り手の白をチョイス。
赤の方は値段の割には結構イケてるワインだったんで、白の方も期待して。
色は同じクラスの白と比べると、やや黄色っぽさが強い感じ。
香りは弱め。傾向としては、シャルドネを使った普通の白ワインっぽいというか、
ブドウと草と若干の蜜が感じられる香り(品種的には土着のものらしいけど)。
味は、バランスという点では問題ないけど、やっぱり香り同様弱め。
でも、バランスは崩していないし、
山芋の煮物みたいな淡~い味わいの料理にはこういうワインが相性良いと思う。
ま、要するに普通の白ワインなんだけど、値段を考えればまずまず納得、
というか値段相応よりちょっぴり上かな、って内容。
ただ、なじみの無い国のワインに期待するサプライズという意味では、
赤の方が良くも悪くも個性的で面白かったように思う。
70点 自宅にて
8日(水)
Marques de Riscal Reserva 2000
マルケス・デ・リスカル レセルバ 2000
Marques de Riscal
マルケス・デ・リスカル
Tinto
赤
Rioja
リオハ
Rioja (France)
リオハ (フランス)
\1,890 2005/04/29
カルフール南町田店
三井物産
本日はサッカーのワールドカップ予選、日本対北朝鮮の試合を見ながらの稽古。
料理はラザニア、焼き豚、ベビーリーフとトマトと生ハムのサラダなんかで。
テレビに関しては、普段『テレビを見ながらごはんを食べてはいけません』
とプチ師範代に言ってるくせに己はOKってのは、
ちょっと理不尽な感じはするけど、
「大人と子供は違う」というのを理解させるのも大事ってことで。
で、ワインはスペイン産のメジャーどころ。
1994年産は稽古済み、そこそこ好印象。
また門下生からのお薦めもあり。
というわけで飲む前から勝ちが約束された稽古、サッカーもそうなれば、とゲンを担いで
(・・・って、別段サッカーファンでもない人間のゲンなんて通じるわけもないけど)。
色は、そこそこしっかりした色合いながらも
ボルドーの一流ドコロやニューワールド産なんかと比べるとちょっと薄め。
ガテン系のブルゴーニュくらいの色合いって感じ。
香りは、まずツーンと酸の香りがあって、
思いのほか品のいい樽や熟したベリー系の香りが追いかけてくる。
ここらへんの雰囲気も、ブルゴーニュとローヌの中間くらいな感じ。
リオハといえばヤニ臭くて田舎っぽいワインなイメージがあるけど、
メジャーのリセルバあたりだとそういう野暮ったさはあまり無い。
味もメジャーであることをひしひしと感じるバランスの良さ。
渋味柔らかで、酸味がキューッと口の中で存在感を発揮して、甘いような余韻を残す味わい。
この値段のワインに期待する内容を大きく凌駕する、落ち着き払った王道の雰囲気。
王道から一歩も踏み出さない保守的な感じがしないでもないけど、
ヘタに冒険してバランスを欠いたワインなんかよりずっと好印象。
サッカーも勝ってヨカッタヨカッタ。
80点 自宅にて
5日(日)
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2002
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 2002
Cottin Freres
コタン・フレール
Rouge
赤
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\667 (Half : 3本よりどり2,000円) 2005/04/29
カルフール南町田店
カルフール・ジャパン
本日は、プチプチ師範代を連れて初の夜外食。
行ったのは、行きつけを作らない師範家において唯一行きつけと呼べる焼肉屋
(ココ)。
店のおばちゃんは実は沢山の孫を持つおばあちゃんだったってことで、
プチプチ師範代をだっこしててくれるし、非常に和む。
他の店の方も子連れに非常に優しい。
やっぱりディナー?・デビューはこういう店じゃなきゃ。
で、店ではビールを飲んでてたんだけど、
飲み足りずに家に帰って抜栓したのがこのブルゴーニュのハーフワインで、
2000年産は稽古済み。
残念ながらあまり芳しい結果ではなかったわけだけど・・・
さて抜栓。色は、安いヤツでも濃い色のものが多い2002年産とは思えない薄い赤紫。
香りは、安ブルゴーニュに典型なゴム革系の香りがほとんど。
味もまさに安ブルゴーニュ。
すっきりさっぱりで、飲むのに抵抗ある要素が無いのが不幸中の幸い。
悲しいくらいに値段に正直なワイン。
といってもハーフでこの値段ならそんなに安くも無いのね。
カルフールで売られているワイン、ブルゴーニュは結構厳しいなぁ。
65点 自宅にて
4日(土)
Pelorus N.V.
ペロリュス (ヴィンテージ無し)
Clowdy Bay
クラウディ・ベイ
Sparkling
発泡
(New Zealand)
(ニュージーランド)
\1,974 2005/04/03
みちのく岩手のワイン屋 竹澤
ヴーヴ・クリコ・ジャパン
とある学会で賞をもらい、本日はその授賞式に出席。
懇親会はパスって家に帰ってプチお祝い、ってことでスパークリング・ワインを抜栓。
モノはニュージーランド産のスパークリングで、ペロリュスという名前のもの。
なんだかボルドーの超高級ワイン"ペトリュス"に似た名前で、
「なんちゃって」みたいな感じがするけど、
クラウディ・ベイという定評ある造り手が作るもので、結構イケてるワインらしい。
ちなみに料理は、和風ローストビーフ(「牛タタキ」か?)、トマトとさやえんどうのサラダ。
色は特筆すべき点の無い、普通のスパークリングワインの色。
香りは良いなぁ。フレッシュな柑橘系フルーツの香りと、やや甘めの蜜っぽい香り、
それとシャンパンにあるようなパンの外側っぽい香ばしい香りがきちんとあって、
香りだけなら本場のシャンパンと全く見分けがつかない。
じゃぁ味はどうか、ってことだけど、泡立ちもバランスもばっちりで、
こちらもシャンパンと見分けが付かない。
というか、強めの苦味やら酸の突出とかがなくて、下手な(下手の)シャンパンより美味しいかも。
翌朝5時に1杯だけ残った(シャンパンストッパーして冷蔵庫に入れておいた)分と稽古。
さすがに泡は弱くなってるけどまだまだ楽しめる。
気分良いっすね、朝起きぬけのスパークリング。
これでベッドに美女でもいれば・・・あ、布団にだったら三人居るか。
一人は寝たときとはまるで反対向いて寝てます。
80点 自宅にて
3日(金)
Dom. Fontenelles Chardonnay 2004
ドメーヌ・フォントネル シャルドネ 2004
Dom. Fontenelles (Vignerons Troisterroirs / Les Vignerons de Puisserguier)
ドメーヌ・フォントネル (ヴィニュロン・トロワテロワール / レ・ヴィニュロン・ド・ピュイセルギエ)
Blanc
白
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,260 2005/04/24
ナショナル麻布
稲葉
雨が降る日が多くなって、なんだかほぼ梅雨入り状態ですな。
で、料理はサーモンのバター焼きと、鶏肝の煮付け、ニラ玉。
メインが魚ではあるけどコッテリ系の味っぽいのと、
サブがこれまたコッテリ系なんで、白は白でもコッテリしてそうなヤツをチョイス。
モノは南仏のシャルドネ。なんだか賞を取った、
とかいうことが販売店のPOPに書かれていたんで、多分コッテリ系と判断。
それにしても「ドメーヌ・フォントネル」「ヴィニュロン・トロワテロワール」「レ・ヴィニュロン・ド・ピュイセルギエ」
と造り手名っぽい表記が多数。いったいどれが銘柄でどれがホントの生産者名だか不明。
色はかなり薄めのレモン色(サーモンの添え物にレモンがあったんで色を見比べると、
果肉の色に近い)。
香りは、こちらもレモン風。ただ、砂糖を煮詰めたような甘い香りもあるんで、
レモン味の飴、といった感じか。
樽が効いていると想像したけど、鼻で嗅ぐ分にはほとんど感じない。
味は、最初の一口は「うへぇ」って感じ。
なんだかギシギシ皮を擦ってまで抽出したような、エグミともいえるような渋苦い雰囲気がある。
「うーん、インパクト勝負のコンテスト向けかなぁ」なんて思って飲み進めると・・・
抜栓後1時間くらい経つと、そのエグミが消え失せて普通に楽しめるワインになった。
ワインが変わったか己が変わったか不明だけど。
別に悪くは無いけど、まぁ普通の南仏産シャルドネかなぁ、と。
ヘタに樽バンバンなワインよりバランスは良いと思うけど、
そういうワインかなぁと思って抜栓してハズされると微妙。
70点 自宅にて
2日(木)
Port Carras "Limnio" 1999
ポート・カラス "リムニオ" 1999
Dom. Port Carras
ドメーヌ・ポート・カラス
Rouge
赤
Cotes de Meliton
コート・ド・メリトン
(Greece)
(ギリシャ)
\667 (3本よりどり2,000円) 2005/04/29
カルフール南町田店
カルフール・ジャパン
本日の夕食は、豚の生姜焼きとトマト/ブロッコリー/モッツアレラチーズのサラダ。
あと、(ワインの肴にはなりにくいけど)豆と野菜のスープ。
ワインは、マイナーな産地ギリシヤ産の赤ワイン。
なんとなくシャトー・ムートンに似た、似非ではあるけど高級感のあるラベル・デザイン。
造り手の名前から考えて、コレと関係あるところかなぁ、
って気がする。購入価格は667円の激安系、
ここんとこ4桁ばかりだった道場としては久しぶりの原点回帰。
色は中程度の濃さで、思ったより赤みがあって、
なんとなく熟成したワインのようなオレンジっぽい色合いがある・・・
って昨日と同じ文章。
香りにもやや熟成した雰囲気が感じられる。
何の香りに近いのか、必死に考えたけど思い出せず。
なんとなく生のフルーツじゃなくてフルーツの加工品でこういう香りがあったような
(って書いても全然わからんっすね)。
味もやっぱりなんとなく熟成系。
それほど名門ドコロではない、ボルドーのクリュ・ブルジョワあたりのワインが、
10年くらい経ったような味わい。
昨日に引き続き、熟成感のあるワイン。
ただ、こっちは1999産なんでそこそこ熟成してて当然と思うし、
同じくらいのパフォーマンスだったら値段が3分の2なんで気分が良い。
同じ造り手の白(こっちは2003産)も買っているんで、
まずは大ハズレせず一安心。
74点 自宅にて
1日(水)
Les Gardettes 2001
レ・ガルデット 2001
Dom. de Montfaucon
ドメーヌ・ド・モンフォーコン
Rouge
赤
Gard (VdP)
ガール (ヴァン・ド・ペイ)
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,000 2005/04/24
カーヴ・ド・リラックス
リラックス
そういえば先週の木曜で当道場は開設後丸8年を迎えている。
おめでとうございます>自分。
っつーか8回目にもなるとそういう記念日みたいなのも忘れますな。
更新やページのメンテナンスも完全に生活の一部、というか完全に惰性になっております。
で、本日の料理はクリームシチュー、トマトとモッツァレラチーズのサラダ。
サラダにはベランダ栽培のバジル(今年は比較的順調な成長)を添えて。
比較的軽めの赤が似つかわしそうだったので、チョイスしたのはこのワイン
(コレと同じ造り手か?)。
門下生のページでも稽古されていて、
『軽めでバランスが良い』とのことなのでそれを信頼して。
色は中程度の濃さで、思ったより赤みがあって、
なんとなく熟成したワインのようなオレンジっぽい色合いがある。
香りもちょっとオレンジ(の皮)っぽい。ボリュームまずまずで、楽しい香り。
味は、『軽めでバランスが良い』というのは確かにその通り。
で、不思議?なことに味わいにも熟成ワインの雰囲気がある。
酸味がメインで渋味がこなれていて、
目隠しで飲まされたら1996年産くらいの南仏モノとかを想像しそう。
思いのほか熟成が感じられるワインだったけど、
「逝っている」とかそんな酷いレベルじゃなくて、柔らかく飲める程度。
多分このクラスだと瓶詰めされて既に3年くらいは経ってるんだろうから、
あり得る範囲内、ということか?
でも、正直ちょっと違和感があったのは確か。そこそこ美味しいワインではあったけど。
72点 自宅にて
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