稽古日誌:2011年6月

 6月、今年は5月後半に梅雨入りしたので、すでに天気の悪い毎日となっております。

 左写真は、6月らしくアジサイ・・・じゃなくて、 デロデロに伸びちゃっていよいよ収拾が付かなくなったビオラ。 もう一回切り戻してもうひと花咲かせようかとも考えたけど、 サイズの小さい花が沢山咲くので毎日花柄摘みをしなきゃならないのでとても大変。 あと極めつけは、移動させるときに鉢を抱えたら服に大量のアブラムシが付いたので、 100年の恋も一気に冷めてスパッと廃棄処分。

 ・・・と、例によってワインとは全く関係ない話題ではありますが、 要するに「植物を栽培するのは手が掛かるよね、ブドウだともっと大変だろうな」 ということであります。

翌月分


29日(水)

Anane Cabernet Sauvignon 2010
アナーネ カベルネ・ソーヴィニョン 2010
Anane
アナーネ
Tinto
Maule Valley (Chile)
マウレ・バレー(チリ)
\5002011/04/20 ノムリエ・ザ・ネット セントミハエルワイン&スピリッツ
 関東地方、暑い日が続いております。ちなみに南九州ではもう梅雨明けしたみたいですな。 今年の夏は猛暑なのかなぁ。 さてワインはというと、こう暑いとサッパリした白に手が伸びそうだけど、 料理がエビ蒸し餃子、茄子と鶏肉のはさみ揚げなんで、本日のチョイスは赤で。 それでも濃いヤツをチビチビって気分でも無いんで、 軽そうな赤を冷やしてガブガブといくことに。 銘柄は、昨年メルローと稽古済みのチリ産。 一般に重めの赤が多いチリだけど、さすがに1本500円で重いってことは無いでしょ、と。
 さて抜栓。コルクは安っぽい樹脂製。 色は、500円のワインとしては十分な濃さ。 香りも、メルローの時に感じたのと同じように、 茎も葉っぱも一緒くたに醸造したような荒っぽさはあるけど、 香りのボリュームにはそれほど不満はないです。 味は、ある意味想像通りな軽さで、温度を下げてもギシギシしない感じは今日の目的に合ってます。
 決して高級なワインじゃないんだけど(当り前か)、 夏場に冷やして飲む赤ワインとしては、こういうのもアリだと思われます。 ま、なんたって500円だからね。 アルコール度数を考えたら瓶ビールより安く酔えるわけで、 安ワイン者ならずとも飲んで損はしない一本です。

 たとえ一本500円のワインであっても、平日は半分しか飲まず翌々日の金曜に残りと再稽古。 安いヤツだから二日ももたないかな、と心配したけど、 結果は杞憂で抜栓当日と何ら変わらない内容でした。 500円を二日に分けると250円/日、お得ですなぁ。
70点道場にて

26日(日)

 本日午前中は家の作業をいろいろやって、 午後はみなとみらいまで七五三の写真の前撮り。 それが夕方遅くまでかかったんで、夕食は外で食べることに。 お店は、横浜は高島町にあるしゃぶしゃぶ・日本料理の店木曽路 高島町店

 木曽路に行くなんてもう10年ぶりくらい、 ちょいと高級なファミレス的なイメージがあったんだけど、 メニューを見たら一番安いコースが3,990円から。単品はほぼ無し。 軽く夕食を食べに来たつもりだったのに、軽くブルっちゃいました。
 というわけで注文したコースは、万葉という一人4,200円のコースを4人分。 その内容は以下。
先付:クラゲと湯葉の酢の物
前菜:ほうれん草とコンニャクの酢の物、鮎の煮物
   夏野菜のゼリー寄せと枝豆とミニトマト
お造り:マグロ、カンパチ
蒸し物:茶わん蒸し
鍋物:霜降り和牛のしゃぶしゃぶ(右写真)
ご飯:白飯とみそ汁と香の物
デザート:師範と次女はバニラアイス/師範代と長女はレンコン餅

 なにが良いって、メニューに載っていた写真と寸分たがわぬ肉が出てくるのがさすがですな。 ステーキだと米国産や豪州産でも良いけど、しゃぶしゃぶはやっぱり和牛です。 その他のメニューも、ファミレスといっちゃ申し訳ないくらいちゃんとしたものでした。
Bourgogne "Cuvee Latour" 2009
ブルゴーニュ "キュヴェ・ラトゥール" 2009
Louis Latour
ルイ・ラトゥール
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\2,310 : Half)2011/06/26 木曽路 高島町店 アサヒビール
 飲み物のメニューに載っているワインは、グラスワインの1杯600円だけ。 でも「別にワインリストがあります」と書かれています。 ちなみにビールは生ビールも瓶ビール(中瓶)も600円。 なんとなくアルコールの単価が高い店のような気がするんで、 ワインリストを持ってきてもらうのにちょっとためらったけど、 『安ワイン道場師範たる者がここで尻込みしてどうする!』ということでお願いしました。 リストを見ると、白が4~5種、赤も4~5種くらい。 値段はだいたい5,000円前後だったかな? びっくりするほど高くは無い感じ。 そしてハーフワインは、赤白ともルイ・ラトゥールのACブルゴーニュのみ。 というわけで、あれこれ悩む余地なくソレの白を注文。 ってか、ワインを注文する人は珍しいのか、 リストを持って来られた店長さんが脇にじっとたたずんでいるんで、 なんか落ち着いて目を通せなかったんですな。
 ・・・とまぁそういう経緯を経てテーブルにボトルが到着。 色は、普通に薄めの安ブルゴーニュ白な色合い。 香りも弱め。でも、キリッと背筋のシャンとしたフルーツ香があって、 それにほんのり蜜香もプラスされていて、それなりにまとまりはあります。 味も、軽めだけど酸味とコクのバランスが良くて、 こちらも小さめながらまとまっています。
 悪くないワインです。さすがは大手といった、万人受けする雰囲気をたたえています。 ただ、改めて2,310円という値段を考えると、 瓶ビール(中)3本よりもお高いわけで、 そうすると普通に考えたらちょっと高かったかなぁ、と。 なんかいろいろクヨクヨする師範であります。
72点「木曽路 高島町店」にて

 お会計は、4,200円のコースが4人分とワインが2,310円で、合計は20,000円弱。 それなりに美味しくはあるんだけど、 家族4人だと20,000円近くもかかると思うとあまり頻繁には来れないですね。 やっぱり師範程度の金銭感覚(貧)だと、家族でチョロッと夕食は10,000円前後ですな。

25日(土)

Cave Extreme "Metodo Tradicional" N.V.
カーブ・エクストレム "メトード・トラディスィオナル" (ヴィンテージ無し)
Cave Extreme
カーブ・エクストレム
Espumoso
発泡
(Argentina)
(アルゼンチン)
\8982011/01/20 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 午前中は真夏みたいに暑かったけど、午後からは雲が出て過ごしやすくなった一日。 それでもなんとなくジメジメしているんで、特にお祝いごととかがあったわけでもないのにスパークリングを抜栓。 スパークリングと言ってもお値段3ケタだからね、そんなに大事がる必要も無いはずなんだけど、 なんとなく開ける機会なく年初に買って今に至る一本。 造り手は先日のカタルパと同じところみたい。 ちなみに料理は鶏の唐揚げとかです。
 色は、比較的ちゃんとした、というか普通にシャンパーニュとかみたいな薄い麦わら色。 香りも、まさにリンゴみたいな甘い雰囲気のフルーツ香がパッとあって、 なかなかどうして侮れません。 味は、「この値段だからきっと・・・」と悪い方に想像しつつ口に含むと、 意外や意外お味の方もなかなかマトモ。 やや苦みが勝ったきらいがないではないけど、 酸味もしっかりで甘みもあってちゃんとちゃんとスパークリング。
 いやー侮れませんな、このスパークリング。 若々しい感じなんで、いわゆるシャンパーニュとはちょっと違うけど、 香りも味わいもしっかりあって、この値段のワインとしては十分以上のパフォーマンスを発揮してくれました。
ショップへのリンク: Cave Extreme "Metodo Tradicional" N.V.
77点道場にて

22日(水)

Catalpa Chardonnay 2008
カタルパ シャルドネ 2008
Bodega Atamisque
ボデガ・アタミスケ
Blanco
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\1,3002011/05/01 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 先日の日曜は父の日でした。 というわけで、長女からは「よなよなエール(缶ビール)」とパストラミ・ビーフを頂いて、 次女と師範代からは「ワインチラー(ラピッドアイスみたいなもの)」を頂きました。 ありがたやありがたや。 というわけで、まずはパストラミ・ビーフを肴に「よなよなエール」で喉を潤して、 次はワインチラーで冷やしたこの白ワインと稽古することに。 ちなみにこの銘柄は、以前ピノ・ノワールと稽古しております。
 まず色だけど、やっぱりそんじょそこらの安白ワインとは違う、 明らかな濃さを感じるレモン色です。 香りは、リンゴや柑橘類のフルーツ香、甘い感じの蜜香、ほんのりと樽香。 なかなかどうしてシャンとした香りです。 ただ、香りのボリューム的には期待したほどでも無いかな? 味は、軽い苦みがやや目立ちつつも、酸味もコクもあって、 良い感じにまとまっています。
 ピノ・ノワールと同じく、ブルゴーニュのシャルドネとは別物だけど、 それなりに落ち着きとまとまりがあってよろしいワイン。 南米の白に1,300円はちょっとお高めにも思えるけど、 それだけの内容はあるのでお薦め・・・しようと思ったけど、 もう販売店では売り切れてますな。もっと早く稽古すべきでした。

 開けた水曜日はテーブルに出したまま寝ちゃったんで、 いったん常温(この時期だから25℃以上)になったものをセラーに立てて保存した二日後再稽古。 まず香りだけど、残念ながら鼻で嗅ぐ分には飛んじゃってます。 ただ、口に含むとまるで熟成ワインのような甘香ばしい雰囲気があったりします。 味わいの感じは一昨日と対して変わりはしません。
 というわけで、かなり辛い目に合わせた割には元気でした。 レストランなんかのハウスワインにも良さそうだけど、 やっぱりアルゼンチン産じゃネームバリュー的に難しいかな。
78点道場にて

19日(日)

 本日は、ユルユルと続けているバンドの練習で代々木方面へ。 練習の後はメンバー4人で飲み会です。 店は、日曜だと開いていない店も多くていきあたりバッタリで入ったのが、 代々木駅西口を出てすぐのところにある 喰しん坊 つちやという居酒屋さん。 黄色の看板に赤い墨跡鮮やかに「うまい料理に話もはずむ」 と書かれているのが、オッサンのハートをがっちりキャッチしてくれました。

 店内は、窓側に20席弱のテーブル席、中ほどにカウンターと小さなテーブルがいくつか、 奥に座敷という、標準的な規模。 テーブルにはメニューの表があって、それ以外にお勧めが書かれた札があって、 という「古き良き」って感じの居酒屋な雰囲気。
 そんな感じなんで注文したメニューも、串焼きの盛り合わせ(右写真)10本1,200円とか 砂肝のから揚げとかカキフライとか味噌キュウリとかゴーヤチャンプルーとか その他いろいろ、いかにも居酒屋なものを頂きました。 お値段的にはどれも概ね500円弱とお安く、それなりに美味しくてよろしゅうございます。
Passione Bianco N.V.
パッシオーネ ビアンコ (ヴィンテージ無し)
???
???
Bianco
(VdT)
(ヴィーノ・ダ・タボーラ)
(Italia)
(イタリア)
(\900 : Half)2011/05/19 喰しん坊 つちや サッポロビール
 この店、アルコール類も安めです。 まずは生ビール(\450)で乾杯した後、ビール大瓶(\500)を飲んで、次にトライしたのがこのワイン。 なんたってね、メニューに「ボトルワイン \900」と書かれているわけですよ。 お店で1本1,000円を切るワインなんてそうそう見かけないんで、 いったいどういうモノが出てくるのか期待と不安をもって注文したんだけど、 出てきたのはハーフボトルでした。 ちょっと脱力したけど、それでもまぁ900円なら決して高くないわけですが。
 というわけで、皆さんへの割り当ては小さなグラスに1杯ずつと、 早くグラスの空いた師範とMz氏がお替わり1杯、という量。 内容的には色も薄めで香りも弱め、飲んだ感じもまるで水のようにスッキリペラペラ。 でも変に甘かったりベタッとしたりしないんで、 特に欠点もない点は幸いです。
 ま、900円ならアリじゃないですかね。 ただ、ビール大瓶500円のコスト・パフォーマンスにはちょっとかないませんな ・・・などと「安ワイン道場師範」の立場を忘れた発言をしております。 ちなみにその後、赤も頼むことはせずに、焼酎(いいちこ)ボトル(\1,800)とかチューハイとかを頂きました。
(63点)「喰しん坊 つちや」にて

 6時過ぎから飲み始めて終了は9時30分ごろだったかな? 4人で結構好きなだけ飲んで食べて、お会計は17,000円弱、 ひとりあたりだと4,000円ちょっと。 お手頃価格で気楽に楽しめる居酒屋でありました。

18日(土)

Miolo Chardonnay Reserva 2008
ミオーロ シャルドネ レゼルバ 2008
Miolo
ミオーロ
Blanco
Vale dos Vinhedos
バレ・ドス・ビニェドス
Vale dos Vinhedos (Brasil)
バレ・ドス・ビニェドス (ブラジル)
\802 (単品価格:\980)2011/05/18 ドラジェ コンセプション
 道場の「一畳畑」のキュウリが収穫の時期を迎えております。 というわけで本日の夕食は、海草とキュウリの酢の物、メインはトンカツです。 ワインは、「南米ワイン6本セット」 税送料込み4,980円からの一本でブラジル産を続けて参ります。 本日は先日と同じ造り手で、品種は白のシャルドネ、ヴィンテージはいくらか若くなって2008年産です。 メイン・メニューはトンカツだけど、 道場ではトンカツは天つゆで頂くのが主なんで、赤というより白が合いそうなんですわ。
 さて抜栓。色は普通に薄目な安白ワインの色です。 香りは、いかにも南のシャルドネらしい蜜っぽさが幅を利かせたフルーツ香。 香りのボリューム的には中程度です。 あと、ニューワールドの「レゼルバ」なワインにありがちな強めの樽香が無いので、 素直ではあるけどちょっと物足りない感じもします。 味は、甘からず酸っぱからずのナイスバランスなんだけど、 皮までギシギシすり潰したような苦味が特徴的。 全体のバランスを崩すほどでもないけど、やっぱり好き嫌いがあるというか飲み手を選ぶでしょうな。
 というわけで、白に関してもブラジルらしい何かがあるわけじゃなくて、 この値段の南米産ワインによくある雰囲気。 赤みたいに珍しく熟成しているってことも無いんで、 ホントに普通の南米産安白ワインです。
70点道場にて

15日(水)

Miolo Merlot Reserva 2006
ミオーロ メルロー レゼルバ 2006
Miolo
ミオーロ
Tinto
Vale dos Vinhedos
バレ・ドス・ビニェドス
Vale dos Vinhedos (Brasil)
バレ・ドス・ビニェドス (ブラジル)
\802 (単品価格:\980)2011/05/18 ドラジェ コンセプション
 本日のワインは、「南米ワイン6本セット」税送料込み4,980円からの一本。 産地はブラジル。なんと、道場稽古本数4228本目にして初めてのブラジル産であります。 ブラジルみたいな熱帯雨林バリバリの国でどうやってワインを???と思って調べたところ、 ウルグアイ(先日稽古)やアルゼンチンに接する海沿いの最南端あたりの高地、 セラ・ガウチャ地域というところで作られているそう。 このワイナリーの写真がコレ。 およそブラジルのイメージじゃ無い感じ。勉強になりますなぁ。
 色は、しっかりと濃いけど青過ぎない紫色で、 エッジのあたりになんとなくグラデーションが。 改めてヴィンテージを確認すると、もう5年も前の2006年産なんですな。 ニューワールド産でそういうのってちょっと珍しいかも。 香りも、外観の印象通りなんとなく熟成した感じがあって、 甘酸っぱくて柔らかげな香り。 ところが味は、それなりに渋味がしっかりしていて、 良くも悪くも熟成感というよりは若さのポテンシャルが前に出ている感じ。
 そもそもはかなりガチガチなワインだったのかもね、って感じの、 色や香りは熟成し始めているけど味わいはまだ若いまんまなワイン。 ブラジル産なんで、もっと突拍子もないというか、「サンバだ!カーニバルだ!!ファンタジスタだ!!!」 ってな開放的なワインを想像したけど、 実際のところは普通にちゃんと纏まっているワインでした。

 半分弱残して、軽く栓をしてセラーに立てておいた二日後再稽古。 「平日はボトル半分」をちゃんと実践していて師範エライ!・・・なんだけど、 実際はワインが半分になった分、ワインの前にビール飲んでワインの後にハイボール飲んで、 なんてしているから肝臓的にはあまり褒められたものじゃありませんがね。
 閑話休題、ワインはというと、先日のシッカリ感はかなり成りを潜めて、 なんとなく薄げなワインに変化。 想定の範囲内だとは思うけど、美味しく頂くんであれば抜栓当日の方がよろしいようです。
74点道場にて

12日(日)

Auxey-Duresses 1er Cru "Le Val" 2001
オークセイ・デュレス プルミエ・クリュ "ル・ヴァル" 2001
Cellier des Ursulines
セリエ・デ・ウルシュリーヌ
Rouge
Auxey-Duresses 1er Cru
オークセイ・デュレス1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9802011/05/18 ドラジェ 合同酒精
 昨日はチャッキチャキの和食だったんで、本日は洋食が食べたくなりました。 また、先週末作ったジューンベリージャムもまだ食べていないので、主食はフランスパン。 メインはローストビーフ、それにカプレーゼのブルスケッタというメニューであります。 というわけでワインも、ちょっと気合いを入れて稽古範囲ぎりぎりのブルゴーニュを。 1級畑だけど既に10年モノ、逝っちゃってなければ良いけど。
 さて抜栓。コルクは長くてピッカピカ。この時点で期待倍増。 色は、ワイン用語的にはガーネットと言うのかな、 澄んだ静脈血のような赤紫色で、エッジがレンガ色からオレンジ色にグラデーションしてます。 香りは、熟成したブルゴーニュっぽい、ある意味「ヤラシい」感じの雰囲気。 獣っぽくて妖艶で、ボリュームも結構あってよろしゅうございます。 口に含むと、一瞬シップ薬のようなスーッとした感じもあったり。 これで味もビシッと来てたら「お宝発見!」なんだけど、 そう上手い風にはいかずにややドライアウトしているというかスレンダーな感じ。 もちろんヘタってるって程でもなくて、この位の感じが好きな方も居るだろうけど、 師範の嗜好的にはもう少し果実味がピッとしてた方が嬉しかったな、と。
 とはいえ3,000円以下で買える熟成ブルゴーニュとしてはこれくらい頑張ってもらえれば合格でしょう。 ただ、大人数で飲む席とか、他にボルドーやらニューワールド産があるシチュエーションではダメかも。 一人でじっくり飲んで吉なワインです。
80点道場にて

11日(土)

 本日の夕食は、 3月にもにも行った磯子のお寿司屋さん、 鮨処なかので食事。ここんとこ3ヶ月おきに伺っております。 毎度子供連れなんで寿司屋というより和食の店として使わせて頂いていて、 席はカウンターじゃなくて他の方に迷惑がかからなそうな個室(いつも桜の間)です。 一度は大人だけでカウンターに伺いたいんだけど、 なかなかチャンスが無くてねぇ。

 料理も、毎度おなじみ師範と師範代が5,000円のおまかせ月コース、 子供らが3,500円のおまかせ雪コースを注文。 価格的にお手頃だし、季節が変われば内容も変わるので、 とりあえず1年はこれで行きましょう、と。 そして月コースの内容は下記(今日は全品写真&コメント入り)。
前菜二品:海素麺、鱧とジュンサイのジュレ

 どちらも非常に淡い味付けなんで、素材の味が楽しめます。 海素麺はモズクが更にヌルッとした感じで、 鱧はプリプリ、ジュンサイはツルッ&クシュっとした食感。 繊細な味わいと食感の違いが楽しめる前菜でした。
お造り三品:マグロ、アオヤギ、クエ

 クエは九州で言うところのアラですな。 こっちで食べられるなんてちょっと驚き。 ちなみに子供の「雪コース」のお造りは、シマアジとマゴチでした。 子供とちょっとずつ取り替えっこしていろんな味が楽しめました。
炊き合わせ:タコの柔らか煮と夏野菜の炊き合わせ

 タコって、どうしてこういう店で食べるとこんなに柔らかいんですかね? この炊き合わせも軽い味付けで、素材そのものの味が楽しめます。 ちなみに「雪コース」の方はアスパラと白身魚の揚げびたし。 もしかするとウチらがそれで子供らがタコだったかもですが。
揚げ物:稚鮎と谷中生姜の天ぷら

 稚鮎、内臓がほろ苦くて絶品です。 長女にちょっとだけおすそ分けしたところ、 あまりの美味しさにトロケてました。 やっぱり美味いねぇ、稚鮎。
蒸し物:ズワイガニの茶わん蒸し

 茶わん蒸しって、小さいのに結構おなかにたまるんですよね。 本日のこれは青のりの香りがよろしゅうございました (ズワイガニはちょっとパンチ力不足でしたが)。
握り:(手前左から)マグロ、金目鯛、カツオ、アオリイカ、コハダ、イクラ、アナゴ

 金目鯛って、生で食べるとユルいイメージがあってあまり好きでは無かったんだけど、 今回は結構プリッとしてイケました。皮つきなのが良かったのかな? 子供らの握りには生のホッケなんかがあって、珍しもの好きな師範一家にはナイスです。
お椀:魚のアラのお吸い物

 いわゆる潮汁ですな。お椀によっては入っている部位が違って、 食べやすさと印象が違うのはご愛敬(頭の部分とヒレの部分じゃ満足度が違うよね)。
デザート:わらび餅

 ここのわらび餅は自家製らしく、 とってもなめらかで美味しいんだけど、 毎度デザートがわらび餅ってのはちょっと飽きちゃったりしてます。 最初に来た時はお土産に買って帰ったりしたのに、贅沢なものですな。
追加:(手前から)卵焼き1貫、シマアジ2貫、ソイ2貫

 シマアジとソイは師範と師範代で1貫ずつシェア、卵焼きは長女が注文。 今回の白身の中で、このソイがベストでした。 コリコリザクッとした食感で、磯の香りがフッと抜けてベリーナイスです。
 そして飲んだアルコールは下記です。

生ビール×2:(小グラス) \400[\0]×2
常山 純米吟醸 ひとつ火(福井):(方口) \1,300

 生ビールは、ぐるなびのクーポンを印刷して(予約して)いけばドリンク一人1杯無料なので、 それで頂いたもの。 清酒は、これまで飲んだことない銘柄にしました。 軽い吟醸香と柔らかな味わいで、どがしこでん飲める感じでした。
 ちなみにこのお店、清酒を1杯で頼むととても少ない感じがするんだけど、 この片口だとけっこうたっぷりでゆっくり楽しめます(値段は2倍弱)。

 家族四人で飲んで食べて、5%のサービス料がついてお会計はトータルで21,000円弱。 「タマの贅沢」気分を十分満たしてくれるお店であります。 次は秋かな?

10日(金)

William Cole "Mirador Selection" Chardonnay 2009
ウィリアム・コール "ミラドール・セレクション" シャルドネ 2009
William Cole Vineyards
ウィリアム・コール・ヴィンヤーズ
Blanco
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・バレー (チリ)
\664 (単品価格:\777)2011/05/01 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日の夕食は、子供らがいわゆる弁当屋の弁当が食べたいと言うので、 子供はそれ、師範代は素麺、師範は適当に買ってきた枝豆、揚げゴボウ、ちらし寿司。 そして選んだワインは、1セットあたり300円が義援金として寄付されるという 「チリ有名地区から新進気鋭蔵のワイン6本セット、税送料込み3,980円」からで、 本日は高級な方(といっても通常の単品価格で777円)のシャルドネ。 ちなみに、このシリーズのカベルネ・ソーヴィニョンピノ・ノワールとは先月稽古していて、 どちらもかなり好印象。
 さて抜栓。栓はスクリューキャップです。 色は、ちょっと黄緑色にも感じられるくらいの若々しい色合い。 香りは、かなり唸ります。というのも、 ボリュームの大きさといい雰囲気といい、 南ブルゴーニュあたりのシャルドネとかなり似た雰囲気があるから。 柑橘類の香りと蜜香、それにうっすらとバニラっぽい樽香があって、なかなかどうしてちゃんとしてます。 味は、甘味と酸味のバランスは良いんだけど、 やや過抽出したような苦味があるのが好き嫌いの分かれるところですかね。
 と、なんだかんだ書いてますが、こういうワインが通常価格で777円ってのはやっぱりお買い得。 この「ウィリアム・コール」なる造り手のミラドール・セレクション・シリーズ、 大変コスト・パフォーマンスが高いと感じました。 次はもっと上も稽古してみるかな?

 上記寿司屋でビールと清酒を飲んできた後、 1/3くらい残った分と稽古。 不思議なことに、昨日の厚みはどこへやら、 なんだかかなり痩せた感じになってます。 一般的にチリ産とかは結構日持ちがするのにね。 というわけで2点減点。
78(-2)道場にて

5日(日)

 今年も道場のシンボルツリーであるジューンベリーの収穫の時期がやって参りました。 左写真みたく、まだ半分くらいしか色づいてないんだけど、 年々枝が茂って採れる実も多くなってきたんで、まずは第一弾の収穫です。 ちなみに例年は一回目の収穫でジューンベリー酒を作って、 二回目の収穫でジャムを造っていたんだけど、 ジューンベリー酒の方はあまり人気がなくて(師範しか飲まないので)昨年仕込んだのが余っているんで、 今年はまずはジャムから作ります。
 というわけで、世の中の大半の人には全く使い道のない情報、 『ジューンベリージャムの造り方』を大公開です。

 収穫量は小さなボウルに一杯分。重さを量ってみると、440gありました。 昨年の仕込みとほぼ同じ量です。 これより多くなると、鍋で煮詰めたりするときに多すぎて厄介なんですな。
 収穫したジューンベリーは洗った後、キッチンペーパーの上に広げて水けを切ります。 いわゆるジャム作りのサイト等に「水けを切るべし」と書いてあるんでそうしているんだけど、 どうせ煮詰めて水分飛ばすからあまり関係ないんじゃ?とも思います。

 それにしてもこうして見るとキレイなもんですな。 ジューンベリーは庭木界のルビーやぁ。
 ジューンベリー以外に入れるものは、砂糖125gとレモン汁2個分(約90ml)です。 自家消費するし、レギュレーションも無い世界なんで、 誰に憚ることもなく補糖&補酸をさせて頂きます。

 ちなみに砂糖はもう少し少なくした方が甘さスッキリで良さそうなんだけど、 保存性のことを考えるとやはり多めの砂糖を入れてしまいます。
 さて15cmのアルミ鍋にまずジューンベリーと砂糖を入れて、 味噌漉し用の穴あきスプーンで潰しながら煮ていきます。 この時に、すりこ木とか木べらとかを使うと、 木が真っ赤に染まっちゃって大変です。

 グツグツと沸騰し始めたら、レモン汁を投入します。 今回は沸騰したタイミングで入れたんだけど、最初から入れて良いかどうかは不明です。
 そして味噌漉しを使って潰しながら煮詰めていきます。 ジャムによっては果実の形を残す作り方もあるんだろうけど、 ジューンベリーの場合は種比率が高くて、 漉さないとイマイチなため潰します。

 ダラダラと30分弱この作業を続けながら、 脇では保存容器を煮沸消毒しておきます。 なんたって保存料無添加ですから雑菌は大敵。 一本しか作らないのにブショネになったら目も当てられませんからね。
 そして、煮沸消毒した瓶に味噌漉しで漉しながら入れて完成。 今年は、それほど煮詰める時間が長かったわけでもないのに粘性の高いジャムが出来ました。 パチパチパチ。
 ちなみに、右写真はジューンベリージャムの新旧比較、 左側が2010年ヴィンテージ、右側が2011年ヴィンテージです。 色の違いは果実の出来の違いというより1年間の熟成(酸化?)の差でしょう。 花が咲いてから実がなるまでわずか二か月弱なんで、 気候の影響はあまり受けないようですな。

 昨年のジャムも、写真ではイマイチな色に見えますが、 パンに塗って広げたりすると鮮やかな紫色で非常によろしいんでございますわよ。

Traversa Tannat 2008
トラベルサ タナ 2008
Grupo Traversa
グルポ・トラベルサ
Tinto
Montevideo (Uruguay)
モンテビデオ (ウルグアイ)
¥720 (単品価格:\880)2011/05/18 ドラジェ カツミ商会
 さて本日の夕食は、豚ヒレカツとチキンカツ、それにニンジンとナスの揚げびたし。 やっぱ揚げ物は美味いよねぇ。カツ類も出汁で食べると胸やけせずたくさん入ります。 「不要贅肉削減運動」実施中の師範ですが、 こういう美味い物を食べたいがための活動なんで、躊躇せずに食べちゃいます。
 さてワインは、「南米ワイン6本セット」税送料込み4,980円からの一本。 ウルグアイのワインなんて大変珍しいようだけど、当道場での登場は3本目。 まぁ4,000本以上の中での3本目なんで、珍しいっちゃめずらしいですが。
 さて抜栓。色は、黒に近いくらい濃い色合い。 タナ種って確か「黒ワイン」とも呼ばれる南西地区の品種だったっけ? 香りは、思いほのか上品というかトーンの高い果実香。 ピノ・ノワールですと言われれば信じちゃいそうな雰囲気です。 味も、色からすれば拍子抜けするくらい軽やかな味わい。 渋みはあるものの、中心にあるのは酸味で、 なんだかフランスでもロワールとか気温の低い地区のワインみたいな感じ。
 ボトルの雰囲気や色は重そうで、香りは味わいは軽めのワイン。 ウルグアイ産、 過去の2本の記録を読み返してみても、やはり酸味が特徴的なワインだったみたい。 南米ではあるけどどういう気候の土地なんだろ? Wikipediaでは『モンテビデオでは一年を通じて穏やかな気候が続く』とあるけど、 それじゃわかりまへん。
ショップへのリンク: 南米ワイン6本セット Traversa Tannar 2008
70点道場にて

4日(土)

Can Wine 太陽の恵みのワイン キャン [スパークリングワイン<ロゼ>] N.V. サントリー酒類
Sparkling
発泡

(Japan)
(日本)
\228 (250ml)2011/04/06 カクヤス保土ヶ谷店
 昨日の赤ワイン2本、それぞれ半分弱は残っていたんだけど、 夕方から飲み始めたため(ビールも飲んじゃいました)やっぱり少しだけ飲み足りず、 こういう時のためにストックしていた少量缶入りのコレをチョイス。 この銘柄は、先月ゴールドとは稽古済み。 ちなみに本日の夕食メニューは豚の冷製しゃぶしゃぶとニラ雑炊でした。
 色は、桜の花びらのような薄ピンク。 花見の頃だったらそれだけで結構良かったかも・・・って色です。 香りは、ゴムっぽい雰囲気の香りとチェリーっぽい果実の香りがそれなりにします。 口に含むと、炭酸は弱めというか激弱。 なんとなく人工的ではあるけど酸味と甘味がそれなりにあって、 バランスは案外悪くないです。
 アルコール度数が7%と低いんで、 いわゆるスパークリングワインとは違う雰囲気だけど、 これはこれで案外悪くないです。 以前稽古したゴールドよりはこっちの方がやや好印象かな。
67点道場にて

3日(金)

William Cole "Albamar" Cabernet Sauvignon 2009
ウィリアム・コール "アルバマール" カベルネ・ソーヴィニョン 2009
William Cole Vineyards
ウィリアム・コール・ヴィンヤーズ
Tinto
Central Valley (Chile)
セントラル・バレー (チリ)
\496 (単品価格:\580)2011/05/01 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 先月もやったのと同じく、 今月もまた 「『師範』を自称して15年目の師範は果たして品種の利き分けが出来るのか」企画をやります。 今月の産地はチリで、品種は赤のメジャー対決カベルネ・ソーヴィニョン対メルロー。 どちらも、1セットあたり300円が義援金として寄付される 「チリ有名地区から新進気鋭蔵のワイン6本セット、税送料込み3,980円」から。 今回の見分けポイントは、カベルネ・ソーヴィニョンに関しては、 前回同様ピーマンみたいな青臭さがあるかどうかを頼りにしてみます。
 色は、対戦相手と比べると若干濃くて、見た目だけならこちらがカベルネだろうと思われます。 香りは、意外とおとなしめでキュッと丸まった感じの雰囲気。 中でも梅っぽい果実香が印象的。 味も、渋み穏やかで全体的にまとまっていて、バランス重視の優等生的な味わい。 間違いなくこちらがメルローでしょう・・・
 というわけで、蓋を開けてみるとこちらがカベルネ・ソーヴィニョン。 いやー、まったく疑問の余地なく反対側の判断をしておりました。 明らかに差は感じられるんだけど、世に語られている特徴とまったく逆なのね。

 翌日再稽古。香りの感じは昨日と同じ。 味はやや痩せちゃったかな?チリのカベルネ・ソーヴィニョンというより、 南仏あたりの産みたいな感じになりました。 大きな変化ではないけど、抜栓当日の方がやや好印象です。
70点道場にて

William Cole "Albamar" Merlot 2009
ウィリアム・コール "アルバマール" メルロー 2009
William Cole Vineyards
ウィリアム・コール・ヴィンヤーズ
Tinto
Central Valley (Chile)
セントラル・バレー (チリ)
\496 (単品価格:\580)2011/05/01 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 そしてもう一方がメルローです。 改めてボトルを眺めて気づくのは、同じグレードの同じヴィンテージなのに、 カベルネ・ソーヴィニョンのほうはコルクで打栓してあってメルローはスクリューキャップ、 またラベルに書かれた文字のサイズも微妙に違います。 多分特に意味があって違えているわけじゃないんだろうけど、 こういうユルさは日本の商品には無いですなぁ。 さてさてメルロー側の見分けポイントは、相対的に渋みが穏やかで酸味側に振れているんではないか、 と想像しつつ稽古。
 色は前のワインよりは若干薄めです。 香りは、青臭いような刺激的な香りはビシッと。 味も、甘みはそれなりにたっぷりなんだけど、 ギシギシと歯を鳴らすような渋みが旺盛で、間違いなくこちらがカベルネ・ソーヴィニョン・・・
 ではありませんでした。 雰囲気の違いは置いといて、どっちが美味いか不味いかで問われれば、 師範的にはこちらの方が粗いながらも主張があって若干上の評価です。

 こちらも翌日再稽古。 カベルネの方は「ちょっと落ちたかな?」くらいだったんだけど、 こちらは「えぇぇこうなっちゃうの」ってくらい変化しました。 まず香りの傾向が大きく変わって、プロパンガス(都市ガスでも良いけど)みたいな雰囲気が幅を利かせてます。 味は、カベルネよりはまだ強いんだけど、それでも昨日のトゲトゲっぽさは影をひそめてます。 というわけで、香りはあらぬ方向に変化して、味は丸くなりました、という結果でした。
72点道場にて

2日(木)

L'Orient Katsunuma Koshu 2010
ロリアン勝沼甲州 2010
白百合醸造
勝沼 (日本)
(師範母から)2011/06/01
 師範母の滞在は今晩まで。 そして本日のワインは、師範母が安曇野方面へ小旅行に行った帰りに甲府で買ってきた、 国産ワインの白。お店(物産館みたいなところ?)の方にお薦めを尋ねたところ、 これを薦められたとのこと。 なかなか渋いチョイスの店員さんですな。おかげで師範初稽古の醸造所&銘柄です。 裏ラベルによれば「人気漫画『美味しんぼ』に掲載されて云々・・」という文言が書かれているので、 そういう意味でお薦めだったのかもですが。
 さて抜栓。コルクはブショネ対策がされた"DIAM"。 国産のワインでこのコルクは初めて見ました。 色は、無色というほど薄くは無くて、薄麦ワラ色といった感じ。 香りは、いかにも国産の甲州種、 ちょっと清酒の吟醸香にも似たフルーツっぽさと、 セメダインのようなスーッとする香りが感じられます。 味も想像通りのドライさ加減で、 シュッとスジの通った感じはあるけど、 日本刀のように他を寄せ付けない雰囲気だったりもします。
 お店の人いわく「フルーティ」だったそうなんだけど、 これフルーティかなぁ。いわゆる辛口というのは間違いないんだけど、 フルーツ感をそぎ落としてまでドライに仕立てた感じがしないでもありません。 でもまぁ美味いですよ、こういうニュートラルさ加減は、 和風の微妙な味わいの料理にも合いそうです。
72点道場にて

1日(水)

Macon-Chaintre "Jeunes Vignes" 2007
マコン・シェントレ "ジューヌ・ヴィーニュ" 2007
Dom. Valette
ドメーヌ・ヴァレット
Blanc
Macon-Chaintre
マコン・シェントレ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9402011/02/16 横浜君嶋屋 横浜君嶋屋
 師範母が安曇野方面単身一泊旅行から帰ってきました。 これまでお客様(実母ですが)が来ているにも関わらず大したワインは開けていない、 というか飲んで貰ったのは先週のコレだけなんで、 ここいらでちょっと良いヤツを開けましょう・・・ なーんて、母親にとってワインなんてどうでも良いわけで、単にソレを口実にしているだけですけど。
 さてこのワインは、以前レストランで稽古して、かなり好印象だったものの姉妹銘柄。 以前のは2006年産のヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)、コレは2007年産のジューヌ・ヴィーニュ(若木)。 同じのもあったんだけど、3,000円をちょっと越えていたんでコチラにした次第。 その貧乏人根性が吉と出るか凶と出るか。 ちなみに料理は、子供らが握る握り寿司と、師範母が安曇野から買ってきた山葵関連のお惣菜です。
 色は、そんじょそこらの安シャルドネとは一線を画す、 キッチリとした濃さを感じるレモン色。 香りも、ボリュームこそそれほどでもなくて中程度だけど、 リンゴっぽい香りとか蜜香とか、 良いブルゴーニュのシャルドネに期待する要素をちゃんと持ってます (ただし樽香はありません)。 味も概ねそんな感じで、とにかく一番顕著なのがギュッと凝縮感のある酸味。 その酸味が大黒柱のごとく中心に座っているんで、 その周りの甘味とか旨味とかが良いアクセントになってます。
 というわけで、結論から言うとジューヌ・ヴィーニュ(若木)でもそれなりに品質の高さが感じられます。 3,000円弱という価格は若干微妙ではあるけど、 それでも1,000円台では味わえない世界が知れるのは確かです。
78点道場にて

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by 師範