稽古日誌:2020年6月

道場のジューンベリー

 6月、道場ではジューンベリーが実る季節です(今年の収穫の様子はコチラ)。 植物は立派ですな、世間の自粛ムードなどまったく関係なく、毎年同じように命の営みを続けております。

 師範に於きましても、毎年同じように誕生月の7月には人間ドックがあるわけで、 そして毎年同じようにこの時期は体重が増大しています。 そこで例年であれば市営のスポーツセンターに通って水泳などして体重を落としていくわけですけど、 残念ながら市営のプールは現在営業休止中。どうする師範! 食べる方を減らして痩せるのはやりたくないんだよな、体力も落ちるからね。

 ・・・と、イマイチ方針が見つからない状態ではありますが、先月半ばから「レコーディング・ダイエット」を始めましたんで、 今月から「ディスクロージング・ダイエット」に移行します。目標は、自粛生活を続けながら人間ドックがある7月9日までに59.5kg以下にすること。 でも今年は目標達成できる自信が無いな。出来なかったら笑ってください。


29日(月)

東戸塚

 毎度の週始めの「ディスクロージング・ダイエット」経過報告日、残すところあと2回(来週月曜と検査日の7/9)となりました。

 土曜日は、午後から外出する予定があったため、ちょっと軽めに東戸塚まで。 ニョキニョキとタワーマンションが建っておりますが、この建物も出来てからかなり年月が経つよね。 この規模の大規模修繕とか、話をまとめるのが大変だろうな・・・とマンション管理組合理事長経験者は思います。

 日曜は、朝から雨が酷かったし、午後から予定もあったので散歩はお休みでした。

 ・・・というわけで↓が今週までの結果です。まぁ順調といえば順調なんだけど、欲を言えば週末の「深酒デトックス効果」でもう一声落ちて欲しかったな。

体重と体脂肪率の推移 6/29

 体重の振れ幅が小さくなってきているのはなぜですかね?大食いしなくなったからかな?


28日(日)

成人式の前撮り

 昨日は浴びるほどワインを頂いたわけですが、飲み終わる時間が早かったためか翌日のダメージは軽め、 午前中いっぱいかけて道場を更新、午後からはスーパーに買い出しに行って夕方からは長女の成人式の前撮り、という忙しい一日。

 我が子の晴れ着姿を見て、ちょっぴりウルっと来たのは内緒です。

Tokaji Furmint 2017 [Ch. Dereszla]
名称Tokaji Furmint 2017
トカイ フルミント 2017
生産者Ch. Dereszla
シャトー・デレスラ
価格1,089円
購入店葡萄畑 ココス

 前撮りが午後7時過ぎまでかかったので、夕食は手軽に出来るメニューということで手巻き寿司。 選んだワインは、ハンガリーのトカイ。昨日の残りがあるので、アルコール度数が11.5%と軽いヤツをチョイスしました。 ツイッターで評判の銘柄ですよ。 トカイと稽古するのはなんと23年ぶり、お懐かしゅうございます。 ちなみにハンガリーは盆地性の地形が特徴らしいですよ。

 色は、ほぼ無色に近い淡い色合い。アルコール度数も低いのでサラリとしています。 香りは・・・正直ちょっとビックリです。他の品種で例えるとリースリングやゲヴュルツみたいな、白い花っぽい華やかな香りがバンバン来ます。 長女曰く「ホットゆずの香り」、次女曰く「ハッキリした化粧品の香り」らしいです。 確かに、キレイな女性のファンデーションみたいな香りがしますね。 味わいは、甘さ控えめ酸味シッカリ、アルコール度数が低いので軽い感じの味わいです。 後味に残る苦味がやや出過ぎなのが、画竜点睛を欠く感じはあります。

 いや~、世間の評判通り美味いっすよ、このワイン。1,000円のワインとしては出色の内容っです。 とにかくわかりやすくて華やかな香りのワインが、この値段で買えるのはプチ革命かもです。 ありがとうね、このワインを教えてくれたツイッタラーの皆さん!

点数80点

27日(土)

Wine Bar Lumiere 外観

 緊急事態宣言も解除され、県を跨いだ移動も解禁されました。ようやく本日、3ヵ月以上ぶりにお江戸まで出稽古に伺います。 向かった先は、銀座コリドー街にあるWine Bar Lumiere(リュミエール)というお店。仲間内では「魔境」と呼ばれている素敵なお店です。 本日ここで行われる、ソムリエ橋本さん主催の「ケンゾー・エステートをいろいろ飲む会」に参加した次第です。

 今回参加したのは以下の8名の皆さんです。

 ・橋本さん(@hassy1224):主催
 ・にゃんだよーさん(@yumitasdaon):オーナー
 ・MAMIさん(@bluehazewine
 ・守田さん(@toru_molit
 ・たあくんジャパンさん(@taakunjapan
 ・かしたくさん(@kashi_taku
 ・しげおさん
 ・師範(yasushihan

Wine Bar Lumiere 料理

 料理は、主催の橋本さんが当日朝から築地で仕入れてこられた、チーズとか乾きものとか万願寺唐辛子とか丸茄子、鳥ふじのレバーとか。 それに加えてオーナー自らがホットプレートで焼くお好み焼きとか。 フロアに油の匂いが立ち込めて、師範のようなポンコツ・テイスターには若干香りを取るのが厳しい状況ではありましたが、 んな細けぇこたぁ良いんですよ。大事なのはハートでございます。

 さてそれでは頂いたワインのご紹介をバンバンいきます!

Drappier Sans Ajout de Soufre Brut Nature N.V. [Drappier]
名称Drappier "Sans Ajout de Soufre" Brut Nature N.V.
ドラピエ "サン・ザジュ・ド・スフル" ブリュット・ナチュレ (ヴィンテージ無し)
生産者Drappier
ドラピエ
価格(橋本さんから)
購入店

 乾杯の泡は、「ハッシー兄貴」ことソムリエの橋本さんが『安ワイン道場23周年記念に用意しました』ってことで予算外でシャンパーニュを献上して頂きました。 ありがたい話でございます。造り手はドラピエ、品種はピノ・ノワールでドサージュ無し。 ラベルには"Exclusively bottled for SHINANOYA"とあるので、信濃屋の限定銘柄のようですな。

 カンパ~イってことでキューっと飲んじゃったんで、あまり細かいことは覚えておりませんが(ってか常に細かいことなんて覚えられませんが)、 黒ブドウのピノ・ノワールだけで造られた割には赤みのないレモン色で、香りにはイーストっぽい熟成感があって、 味わいはドサージュ・ゼロらしく甘さがとても控えめだったように思います。

 ユルさのない「オトコのシャンパーニュ」って感じですかね。お子サマ味覚の師範としては、もう少し甘さがあった方が好きではあるんですが、 これはこれで楽しめました。ありがとうございました~!>ハッシー兄貴

点数(80点)
Asatsuyu 2018 [Kenzo Estate]
名称Asatsuyu 2018
あさつゆ 2018
生産者Kenzo Estate
ケンゾー・エステイト
価格(参考価格:9,900円)
購入店

 さてそれでは改めて今回のメインであるケンゾー・エステイトのワインと稽古を付けて参ります。 ご存じの方は多いと思いますが、「ケンゾー・エステイト」とは、ゲームソフトのメーカー「カプコン」の創業者である辻本憲三氏がカリフォルニアのナパに興したワイナリーです。 アメリカ人で成功した人がワイナリーを所有する話はよく聞きますが、日本人では珍しいっすね。 日本にもオシャレなショップを開いたりしていて、知名度も高く評判も良いワイナリーのようです。

 そのケンゾー・エステイトの1本目がコレ、ソーヴィニョン・ブラン96%、セミヨン4%から造られた白「あさつゆ」。 標準的な小売価格は9,900円、正座して飲まなきゃいけない系の白ワインです。

 色は薄めのレモン色ですが、あまり緑色っぽさは感じないので若摘みって感じではありません。 香りは、鼻で嗅ぐ分にはそれほど強さは感じません。何の香りか例えるのがちょっと難しいんで、オーナーにゃん氏の言葉を借りると『草!』の香りらしいです。 口に含むと、若いパイナップルのような、そして和柑橘のような清冽な香りが広がります。ここにきてやっと「あぁソーヴィニョン・ブランだな」とわかります。 味わいは、甘さ控えめで酸味も強くなく、どちらかというとおとなしい感じのバランスです。

 キレイに造られた白ワインだと思いますよ。でも、1万円弱の値段を聞くと「うむぅ」ってなります。 というか、師範はソーヴィニョン・ブランとか甲州とかの、爽やかさが身上な品種の高級品って、あまり理解できないんだよな。 1枚目の「猫に小判」です。

点数(78点)
Yui 2019 [Kenzo Estate]
名称Yui 2019
結 2019
生産者Kenzo Estate
ケンゾー・エステイト
価格(参考価格:8,800円)
購入店

 次のケンゾー・エステイトは、ロゼの「結(Yui)」です。品種はマルベック47%、カベルネ・フラン29%、メルロ24%、直接圧搾のロゼとのことです。 テイスティングの際に、皆さんで品種当てが行われておりまして、師範がバッチリ「マルベック」を言い当てました。エッヘン! ・・・って、実際は前もって調べてたから知ってたのよね。師範に品種なんて当てられるわけがないですよ。

 色はかなり薄めのオレンジピンク、やっぱりロゼは色がキレイで良いですね。 香りは、こちらもあまりボリュームは感じないのですが、しっかり嗅ぐとイチゴのようなフルーツの香りが感じ取れます。 あとはモモやハチミツみたいな甘い感じもあって、赤と白の要素があってやっぱりロゼだな、という香りです。 味わいは、前のあさつゆと比べると酸がくっきりしています。キュッと口を絞るような収斂性もあって、なかなか飲み応えがあります。

 ロゼって、薄ら甘いワインの印象があったりしますが、このロゼはそういうユルさはなくてシュッとしています。 8,800円というお値段には若干ひるみますが、ファンになる人はいるだろうな、ということは容易に想像されるロゼです。

点数(81点)
Kisvin Pinot Noir Rose 2018 [Kisvin Winery]
名称Kisvin Pinot Noir Rosé 2018
キスヴィン ピノ・ノワール ロゼ 2018
生産者Kisvin Winery
キスヴィン・ワイナリー
価格(参考価格 8,690円)
購入店

 ケンゾー・エステイトの赤に行く前に、ここで本日の2つ目テーマである「Kisvinのロゼと白」を稽古して参ります。 ハッシー兄貴は日本ワインの造詣が深く(昨年の勝沼ワイン巡りも主催して頂いてます)、 造り手のお手伝いなんかもされているそうで、こういう珍しいワインも出して頂いたりするんですな。

 さてその2本のうちまずはロゼから。「伝説のソムリエ、故ジェラール・バッセ氏が『ユニークでセンセーショナル』と絶賛した」ワインらしいです。 標準的な小売価格は8,000円を超える値段が付いている、安ワイン道場にはまず登場しないであろう価格帯のワインです。

 色は、ケンゾー・エステイトの結よりも明らかに濃いピンク色。やっぱりロゼは色がきれいですね。 香りは・・・弱いんだなぁ。今日は鼻がダメになったんじゃないか、と思うくらいワインの香りを上手く取れません。 香りだけからピノ・ノワールを言い当てなさいと言われても無理な感じです。 ただ、味わいはしっかりしています。特に渋味がしっかりで、目をつぶって飲めば「赤ワインですな」と言うであろうくらいな感じです。

 『ユニークでセンセーショナル』かぁ。上手いこと言いますな。確かに一般的なロゼには無いユニークさはあると思いますし、 外人さんから見れば日本のワインはセンセーショナルでしょう。でもそれを言葉通りに受け取るには師範はまだまだ修行が足りません。

点数(75点)
Kisvin Chardonnay Reserve 2017 [Kisvin Winery]
名称Kisvin Chardonnay Réserve 2017
キスヴィン シャルドネ・レゼルヴ 2017
生産者Kisvin Winery
キスヴィン・ワイナリー
価格(参考価格:15,400円)
購入店

 Kisvinからのもう一本は、ワイナリーのフラッグシップたるシャルドネ。生産量は僅か1230本の希少なワインのようです。 お値段もなかなかのもので、1本15,000円超。この値段のシャルドネっつたらブルゴーニュの名門ドコロの1級畑が買えちゃうレベルですな。 正座だけでは飽き足らず、三つ指突いて稽古させて頂きます。

 色は濃くなく薄くなく、普通に白ワイン、普通にシャルドネな外観です。 香りは・・・やっぱり弱く感じます。でも、これに関しては単に弱いんじゃなくて、まだ閉じているって感じがします。 他の皆さんは『樽香がしっかり』と言われていましたが、師範にはそんなに樽が強いようには感じられませんでした。 味わいはやっぱり立派ですよ。旨味しっかりで厚みがあってアフターが長い、高級な白ワインの味がします。 でも・・・でも15,000円なのよねぇ。

 多分、こういうワインは1杯だけじゃなくてゆっくり時間をかけて1本飲むと、全然違う世界が見えてくるんだと思います。 それを拾える人が召し上がるべきで、目の前の今でしか評価できない師範には「猫に小判」の2枚目ですな。

点数(79点)
Rindo 2016 [Kenzo Estate]
名称Rindo 2016
紫鈴 2016
生産者Kenzo Estate
ケンゾー・エステイト
価格(参考価格:14,300円)
購入店

 またケンゾー・エステイトのワインに戻って、赤と稽古を付けていきます。 その1本目は「紫鈴(rindo)」、道場で唯一6年前の2014年に2010年産と稽古済みの銘柄です。 品種はカベルネ・ソーヴィニョン48%、メルロー32%、プティヴェルド8%、マルベック8%、カベルネ・フラン4%とのこと、 標準的なボルドー左岸の品種構成ですな。

 色は、しっかりと濃くてとても若々しい紫色で、アシも長くてネットリ感のある外観です。 香りは、ボリュームと雰囲気とも素晴らしいです。「あぁ自分の鼻がダメになってたわけじゃなかった」とホッとしました。 濃い色のベリーのような果実香に、カラメルやバニラの甘い香り、さらにオレンジの皮のような揮発性のある華やかな香りを感じます。 『クミンの香りがする』と言われている人もいました。 味わいも、香り同様に複雑さと凝縮感のある味わいで、無条件に「こりゃ美味いわ」と口から漏れ出てくる味わいです。

 白とロゼの時は「うーん」って感じだったけど、ここにきて「ケンゾー・エステイト、やっぱり評判になるだけあるわ」と思えました。 やっぱり美味いよケンゾー・エステイト。お値段14,300円も納得です。自分で買うかと言われるとアレですが、ともかく納得させて頂きました。

点数(91点)
Murasaki 2016 [Kenzo Estate]
名称Murasaki 2016
紫 2016
生産者Kenzo Estate
ケンゾー・エステイト
価格(参考価格:33,000円)
購入店

 そして、本日のメイン中のメインたる1本がコレ、このワイナリーのトップキュヴェ「紫(murasaki)」です。 お値段は1本33,000円。ボトルも紫鈴より太くて重い高級感のあるものが使われています。 品種はメルロー57%、カベルネ・ソーヴィニョン31%、マルベック6%、カベルネ・フラン3%、プティヴェルド3%、 ボルドー右岸っぽい構成です。

 色は、紫鈴同様に深くて濃い紫色。そりゃ名前が「紫」ってくらいですから紫色ですね。 香りは・・・ボリューム的には紫鈴より弱めです。でも複雑さは上かな?もっといろいろな要素が加わって、まさに「紫」を感じる香りです。 ただ、相対的には紫鈴の方が良い香りに感じます。もちろん師範が普段飲んでいるクラスとは違うレベルでしょうけど。 味わいも、紫鈴よりも寡黙な感じかなぁ。要素は多いけどまだ固い印象です。

 もちろん美味いんですよ、でもやっぱり師範は半額の紫鈴推しです。 多分まだ早いんだと思います。もっとゆっくり飲めば違ったのかも知れません。本日3枚目の「猫に小判」でありました。

点数(86点)
Xisto Gran Reserva 2010 [Bodegas Yuntero]
名称Xisto Gran Reserva 2010
ジスト グラン・レゼルバ 2010
生産者Bodegas Yuntero
ボデガス・ユンテロ
価格(お店サービス)
購入店ワインバー "Lumiere"

 ここまで8人で7本飲んでいるので、飲み足りないはずはないのですが、やっぱり飲み足りないわけですよ・・・ というわけで、お店から供出して頂いたのがこのスペイン産の赤。 2010年産のグラン・レゼルバですが、ファミマで1,000円くらいで売られているそうです。

 色は、ケンゾー・エステイトの赤と比べると明るい感じで、エッジにはややオレンジが入っておりました。 香りは・・・どうだったですかね?「悪くないじゃん」なんて言っていたように思います。 味わいは、残していたメモによれば「ふつうにやわらかくてうまい」と書かれています。

 前の紫と比べると30分の1のお値段ですが、師範にはこれくらいがお似合いなのかな、と心から思えるワインでした。 もちろん、高級ワインの存在意義、存在価値を否定するものではありませんが。

点数(76点)
Delamotte Brut N.V. [Delamotte]
名称Delamotte Brut N.V.
ドラモット ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Champagne Salon Delamotte
シャンパーニュ・サロン・ドラモット
価格(自粛応援価格:10,000円)
購入店ワインバー "Lumiere"

 まだデザートワインが待ち構えているわけですが、その前にまたシャンパーニュを頂きます。 これは、お店が営業自粛している期間中の応援として、師範が前もって購入していたもの。 店内で頂く「ワイン1本」に加えて、「店主鬼絡み」+「店主ブロマイド」+「ツーショット撮影」込み10,000円という良心的な価格設定。 ワイン1本以外の価値をどれだけ見積もるかは人それぞれだとは思いますが。

 ・・・で、どんなワインだったか・・・普通に美味しいシャンパーニュだったと思いますよ。 なんたってドラモット、かの「サロン」を買収した造り手ですからね。 ヨッパライにとってはサロンを飲んでいるのと完全同格でしょう。

 ま、皆さん喜んで頂けてなによりでした。

点数(??点)
Muku 2018 [Kenzo Estate]
名称Muku 2018
夢久 2018
生産者Kenzo Estate
ケンゾー・エステイト
価格(参考価格:5,500円 [Half])
購入店

 ・・・と、記憶は半分以上薄らいで来ていますが、まだケンゾー・エステイトのデザートワインとの稽古が待っています。 銘柄は「夢久(Muku)」、遅摘みのワインで、品種はソーヴィニョン・ブラン92%、セミヨン8%だそうです。 今回はコレと、もう一本↓のデザートワインがあって、飲み比べが出来るという贅沢仕様です。

 色は、デザートワインにしては淡い感じの色合いです。 ソーヴィニョン・ブランだからかな?セミヨン主体だともっと濃くなるのかも知れません。 香りは、甘い蜜の香りがパーッとします。白やロゼのような閉じた感じは無くて、なかなかに華やかな香りです。 味わいは・・・どうだったっけ?記憶がすっぽりと抜け落ちております。

 覚えていることは、淡い色合いで華やかな蜜の香り、ってところまでですね。 デザートワインはなぁ、だいたい最後の方で頂くんで、こういう感想しか覚えていないことが多いんだよなぁ。

点数(??点)
Mullineux Straw Wine 2017 [Mullineux & Leeu Family WInes]
名称Mullineux Straw Wine 2017
マリヌー ストロー・ワイン 2017
生産者Mullineux & Leeu Family WInes
マリヌー&レア・ファミリー・ワインズ
価格(参考価格:5,980円 [Half])
購入店

 もう1本のデザートワインがこちら、知る人ぞ知る南アフリカのご意見番ティム・アトキン氏が最高格付けを与えた造り手「マリヌー」のストロー・ワイン。 お値段はハーフで6,000円くらい、品種はシュナン・ブラン100%だそうです。 シュナン・ブランは南アフリカの主要品種、そういえば先日「ドリンク・シュナン」キャンペーンが開催されていましたな。

 そして、こちらも記憶は大変おぼろげであるのですが、幸いなことにメモが残っています。そのメモによれば
  「甘ろ、甘ろ」
 だそうです。甘露って書きたかったんでしょうね。でも「露」の字が難しくて書けなかったんでしょうね。大丈夫か?昨日の師範。

点数(??点)
ヴァンピックル 銀座店

 午後3時から始まった会がお開きになったのは午後7時すぎくらいだったと思います。 さて、ここまでお読み頂いた奇特な読者の皆様には、いったい会費がおいくらだったか気になるところでしょう。 その金額はなんと13,000円でした。その金額でこれだけの経験が出来るのはちょっと無いでしょう ・・・というわけでハッシー兄貴主催のワイン会、大変お得で勉強になりますよ。

 ともあれ皆様お疲れさまでした。残念ながら今回参加できなかった皆さんも、また機会がありましたらご一緒しましょう!

ヴァンピックル 銀座店

 当然まだ時間があるわけですよ・・・というわけでMAMIさんにそそのかされて2次会へ。 場所はヴァンピックル銀座店。銀座屋酒店の2階にあります。

 もうタップリ飲んでいるので最初はグラスで注文しようと考えておりましたが、 これまたMAMIさんに「ボトルで貰った方が安い」とそそのかされてボトルで注文することにしました。

Cotes-du-Rhone Villages Avec l'Art & la Maniere 2017 [Chabal & Chartreaux]
名称Côtes-du-Rhône Villages "Avec l'Art & la Manière" 2017
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ "アヴェック・ラール&ラ・マニエール" 2017
生産者Chabal & Chartreaux
シャバル&シャトリュー
価格4,500円 (お店価格)
購入店ヴァンピックル銀座店

 MAMIさんはコート・デュ・ローヌのワインがお好きなんですね。 師範的にはもうこんだけ飲んでいたらどうせ何飲んでも一緒な状態だったんで、 「ローヌ飲みましょうよ!」ってことで選んだのがコレです。お値段はボトルで4,500円、 こういう場合でも安い方から選ぶケチケチ精神だけでは立派に効力を発揮しております。

 ・・・で、どんなワインだったかなんてもちろん覚えてません。 ただ、幸いにして残ったワインを持ち帰ったのね。なので、1/3ほどの残りが今道場の冷蔵庫に入っています。 本日夜に改めて稽古して、その内容を報告させて頂きます。

 それでは翌日再稽古。 色はキッチリと向こうが透けるぐらいの濃さ、青くなく赤くなく中庸な紫色です。 香りは、なるほどローヌだよねぇって感じの、白胡椒と青畳の香り。香りのボリュームはやや弱めです。 味わいは、良く言えば柔らかい、悪く言えば軽い感じ。そのあたりは1日経っているからかも知れません。 スムーズな感じはビストロで出される赤ワインに好適、という印象でした。

点数74点

 ・・・という、自粛明け初の飲み会でした。例によって3駅ほど乗り過ごしましたが、幸い早めの時間だったので折り返しの電車がありました。 後半の記憶以外、何も無くさなかった師範を褒めてあげたいと思います。


26日(金)

豚ちんかん 外観

 子供たちが「韓国料理が食べたい」と言い出し、自分たちで検索して見つけたのがここ「豚ちんかん(とんちんかん)横浜西口店」という店。 横浜を中心に多数の飲食店を経営する「オリエンタル物産グループ」の一業態のようですね。 ニューノーマルな営業状況かと思いましたが、席間は普通で仕切りなどもありません。焼肉用の排煙設備があるので大丈夫、ってことでしょうね。

豚ちんかん 乾杯

 三角形の角地に建つこのビルの三階に位置するこのお店、ガラス張りの店内なので外光が燦燦と入ってきます。 こういうお店だと明るいことはポジティブだし、なにより師範みたく料理の写真を美味しく撮りたい層にはベリーナイスですな。

 とりあえず師範は生ビール(530円)、師範代と次女はザクロジュース(380円×2)、長女はお冷で乾杯。 生ビールはアサヒのスーパードライです。久しぶりに飲んでも「こりゃ確かにスーパードライだな」という存在感がありますね。 韓国のビールって、傾向的にはスーパードライ的な物が多い印象があるので、お店の選択的には順当なのでしょう。 師範の嗜好的には別のメーカーのが好きですが。

豚ちんかん サムギョプサル

 このお店のスペシャリテと思しきメニューが、このサムギョプサル。豚のバラ肉を鉄板で焼いて生野菜で巻いて食べる料理ですな。 肉自体は普通と言えば普通なんだけど、添えられたキムチや巻く野菜のエゴマの葉と一緒に食べると、異国情緒が漂ってきます。

 これを含めて注文した料理は下記です。

サムギョプサル・セット1,180円(左写真)×4
海鮮チヂミ880円
ケランチム680円×4
チーズキンパブ680円×4

 少食の家族4人だと、それでおなかいっぱいでした。

豚ちんかん 瓶ビール

 生ビールなんてのはあっという間に飲み干してしまうわけで、次にお願いしたのが瓶ビール(中) 580円。 こちらも銘柄はアサヒのスーパードライです。強いなぁ、アサヒ。 まぁ凡庸な味覚をキープし続けている師範としては、ビールなんて冷えてりゃなんでも美味いんですけどね。

豚ちんかん グラスワイン

 もちろん「安ワイン道場師範」ですから、ワインも頂きました。グラスワイン(白) 450円でございます。 メニューによれば、銘柄は「アルデマン」とのこと。 意外と悪く無いというか、そこそこ香りもあって味わいもしっかりしてはいるんだけど、 左写真を見てお分かりのように、握りこぶしよりも小さいグラスに入ってこの値段です。色即是空、空即是色、南無~。

 そんな感じの家族ディナーでしたが、このお店はお通し代もサービス料もかからないので、最終的なお支払いは10,000円ちょっと。 「えっ?」と声が出るくらい安い感じがしました。 師範らが出る頃(午後7時過ぎ)には入店待ちの行列、この値段だったらそれも納得です。


24日(水)

Susurro Selecion Privada Brut N.V. [Susurro]
名称Susurro "Selecion Privada" Brut N.V.
ススロー"セレシオン・プリバーダ" ブルット (ヴィンテージ無し)
生産者Susurro
ススロー
価格650円 (単品価格:1,210円)
購入店タカムラ ワインハウス

 本日の夕食は久しぶりに師範が調理担当で、メニューはマコガレイと水ダコの刺身、イワシの蒲焼き、切り昆布の酢の物、ギョウザ(出来合いを焼いただけ)という和風メニュー。 こういう時にサクっと飲めるのがお手頃価格のスパークリングですよ、ということでタカムラワインハウスの「気軽に楽しめる 得々泡 5本セット」からの2本目でスペインのカバ、 品種はチャレッロ、バレジャーダ、マカベオらしいです。 実際の造り手は明記されていませんが、造っているのはカバでは有名な所らしく販売店のサイトには『誰が造ってるのかは、絶対に、秘密です!』なんて書かれています。 でも、ラベルには醸造元の住所が書かれているのね。そこから検索すると"Rimarts(リマーツ)"というところみたいですね。

 色は、カバとしてはややしっかりめのレモン色。でも外観上の泡立ちはちょっと少なめに感じます。 香りは、グレープフルーツのような柑橘香に、華やかな感じの甘い香りがプラス。 なんとなくパンの耳的な香ばしさもあって、ボリュームは小さめだけど雰囲気はイケてます。 味わいも、いわゆる安スパークリング的な『爽やかさだけがウリでございます!で、なにか?』って感じではなく、案外熟成感があってまろやか。 カバにありがちなアルミホイルを噛みしめるようなキンキンした印象もありません。 あ、口に含んでも泡は少なめですね。それがまろやかさに貢献している気がしないでもないですけど。

 色も香りも味も、どことなく「ジェネリック・シャンパーニュ」な印象を受けるスパークリングですな。 スケールは小さめですが、良い感じにまとまっているので、ブラインドだと「お手軽系のシャンパーニュですな」と言ってしまいそうです。 カバの有名な造り手ってことで、熟成期間とかそれなりに長めに取られているのかも知れません。 ともあれこういうサクっと飲めるスパークリングが手元にいろいろあるってのは心を豊かにしますね。

点数73点

22日(月)

港の見える丘公園

 毎度の週始めの「ディスクロージング・ダイエット」経過報告日。

 梅雨の晴れ間の土曜日は、道場から片道1時間半以上かけて山手の「港の見える丘公園」へ。 横浜ベイブリッジが一望できて、デートの名所ってことでアベックな方々もちらほら。師範もこういうところで青春を過ごしたかったよ。

 この山手のあたりは、公園のみならず高級住宅街があったりして、散歩するには非常に楽しいところです。 貧乏臭い師範が散歩すると不審者に間違われないか気を遣うのが難点ですが。

大池公園

 次の日の日曜は、雨が降り出す前の早朝、道場から片道1時間強の「大池公園」へ。相鉄線二俣川駅のそばにあります。 前日の「港の見える丘公園」と比べると、利用者層がかなりヴィエイユ・ヴィーニュです・・・って師範も既にそっち側かもですが。

 この公園、今の時期はホタルが見られるみたいですな。 横浜もちょっと奥に入ると農地はたくさんあるし、のどかな風景が見られますよ。

 そして本日までの体重推移のグラフが↓です。やや停滞していますかね。 でもコレって毎度のことで、体が防衛反応を示すのか、痩せる局面では代謝が落ちて、例えば手足が冷えるようになる気がします。 とはいえあと3週間弱で0.6kg減、ずっと雨で体が動かせない等の大きな障害が無ければなんとか達成可能だと見込んでいます。

体重と体脂肪率の推移 6/22

 本日の体重は先週の月曜と同じ60.1kg。でも明らかに腰回りの脂肪は落ちている感じがします。


21日(日)

ヤッホーブルーイング 父の日セット

 本日は年に一度の「父の日」、プレゼントとして子供たちからヤッホーブルーイングの「父の日ビールセット」を頂きました。 良くわかっているねぇ。確かにワインで父を喜ばそうと思うと、かなりのリサーチと予算が必要、 でもビールなら好きなのわかっているし、金額も想定しやすいからね。

 頂いたのが左写真の10缶セット。よなよなエールもインドの青鬼も水曜日のネコも東京ブラックも美味しいんだけど、 特に限定品の「軽井沢高原ビール Session IPAが楽しみだな。ありがとうねぇ~子供たち。
軽井沢高原ビール 2020年限定 Session IPA

 ・・・というわけで、父の日プレゼント、早速頂きます。
 軽井沢高原ビール 2020年限定 Session IPA
 レモン色に近い淡い色合いでアルコール度数も4.5%と低く(セッション・ビールは低アルコールなのだそう)、 いわゆるIPAとはかなり印象が異なるけど、ライチみたいなフルーティな香りやしっかりした苦味はまさしくIPA。

 コレ美味いっすねぇ。父の日プレミアムもあって美味しさ三割増ですわ。 また来年もよろしゅうお願いしときま~す。

Chablis Premier Cru Montmains 2017 [Samuel Billaud]
名称Chablis Premier Cru "Montmains" 2017
シャブリ・プルミエ・クリュ "モンマン" 2017
生産者Samuel Billaud
サミュエル・ビロー
価格2,941円 (単品価格:5,104円)
購入店酒類の総合専門店 フェリシティー

 父の日なんで、本日の夕食は豪華版。 メニューは、マゴチのカルパッチョ、水ダコのマリネ、空心菜のガーリック炒め、フルーツトマト、簡単チーズフォンデュ、主食は長女のバイト先(日本橋)の超美味しいパン。 ワインも単品では破戒価格の豪華版。正月に買った「ブルゴーニュ白4本税別10,000円福袋」からシャブリの名門1級畑モンマン。 どうやらツイッターのお仲間界隈では今日はシャブリをしゃぶり尽くす日みたいなので、師範もそのビッグウェイブに乗ってみました。

 さて恭しく抜栓。ボトルは底の凹みに出ベソがあるヘビーボトル、栓は50mmのDIAM5、金かかってます。 色は、かなりパッツリしたレモン色。シャブリってもっと薄い色なイメージでした・・・ってか高いシャブリなんて滅多に稽古しないからね。 香りは、いの一番に感じるのがミネラル・・・って書くと一部では怒られそうですけど、まぁそれはそれはミネラリーです。 グレープフルーツのようなフルーツ香に、クルミやアーモンドのようなナッツっぽい香りもあって、とても美味そうな香りです。 「でもシャブリって酸っぱいんだよなぁ」と思いつつ口に含むと、これが酸っぱく無いんだな。 もちろん酸味はあって甘さは控えめです、でも旨味が凄い。だもんで糖分由来ではない甘味を感じます。 そしてちゃんとフルーツの味わいもあるのよ。 「牡蠣にはシャブリ」なんて言うけど、なるほどこのミネラルと旨味は「海水と生牡蠣」だな。先達はあらまほしきことなり。

 いやー、めちゃめちゃ美味いです、このシャブリ。23年もの長い間、あたしゃシャブリを誤解してたよ。 シャルドネの美味いヤツは、蜜みたいな甘さがあって樽が効いててボリューミーで、って次元でしか見てなかったんだな。 今日改めてシャルドネという品種自体の底力を見ましたよ。 そしてシャブリのこの世界観は唯一無二だわ。5,000円の一級でコレなら名門ドコロの特級とか想像もつきません。 やっぱり福袋の醍醐味は「普段買わないワインとの出会い」にあるよね。

点数88点

20日(土)

「澤屋まつもと 守破離」と「天青 夏 純米吟醸 千峰」

 夏は清酒が捗りません、ということでちょっと間が空いて一か月半ぶりに新顔をゲット(前回はココ)。 飲食店の営業自粛で清酒の売り上げが厳しいらしいので、「飲んで応援」です。

 これまでちびちび飲んできた澤屋まつもと 守破離 五百万石(写真右)、白用のセラーに立てて保存してきたんだけど、 さすがに開栓後一ヵ月以上経つとバランスが大きく崩れました。香りのボリュームも落ちて、味わいもなんとなく甘苦いんですね。 清酒はワインより開栓後の変化が少ない気がしていたけど、さすがに限度はありそうです。

 そして今回調達したのは、天青 夏 純米吟醸 千峰(写真左)という、道場所在地神奈川県の熊澤酒造が造る夏酒。 お値段税込み1,705円。香りは・・・残念ながら弱いっす。麹に加えてほんのり柑橘類っぽい香りがするくらいです。 口に含むと、甘さ控えめで酸味があって、確かに夏の酒~って感じなのは好印象ですな。 香りに関しては、今後開いてくることを期待しましょう。

Casa Santos Lima Pinot Noir 2017 [Casa Santos Lima]
名称Casa Santos Lima Pinot Noir 2017
カーサ・サントス・リマ ピノ・ノワール 2017
生産者Casa Santos Lima
カーサ・サントス・リマ
価格1,200円 (単品価格:1,628円)
購入店ワイン&ワインセラー セラー専科

 本日の夕食は、ローストビーフ、ネギ塩豚ロース、ブロッコリーとトマトとオクラのサラダ、日本ハムの「トリュフ薫る5種のチーズ:のピザ。 『夏らしいメニューだろ?(by師範代)』らしいです。 メインがローストビーフで夏らしく、となるとやっぱり選ぶのはピノ・ノワールですなぁ・・・ というわけで「ピノ・ノワール 飲み比べ 5本セット」から、(多分)道場初稽古のポルトガル産ピノ・ノワール。 ポルトガルって結構暖かい国だよね。そんなところでもピノが栽培できるんだぁ、ってかボトルの形はピノっぽくないよね、と訝しがりながら稽古開始。

 色は、ピノ・ノワールとは思えない、青みが強くて黒っぽい紫色。 やっぱりねぇ、ワイナリーさん苗木植える時品種間違っちゃったんじゃないの~と思う外観です。 ところがどっこい、香りを嗅ぐと「ウソ!これピノじゃん!」な香りです。それも、熟したプラムっぽい果実香とカラメル的な甘い樽香がしっかりしていて、 なんだかポマールやヴォルネイあたりを連想させる香りです。 「こりゃもしかしてお宝発見?」と期待していく地に含むと、味わいは「やっぱピノじゃないじゃん」な渋味のしっかり感。 もちろん甘味も酸味もあって全体にしっかりした味わい、品種の違和感が無ければ十分美味しいんですけど、ピノっぽくは無いです。

 香りだけ突出して「良いピノ」っぽくて、色や味わいは別の品種・・・サンソーあたりな感じがする、大変興味深いワインです。 こういうのが入っているのが「飲み比べセット」の面白さっすよね。だって普通買わないよね、ポルトガルのピノ・ノワールって。 世の中には知らないワインがまだまだ沢山、いつも新鮮な驚きがあります。

点数78点

19日(金)

Vine in Flames Chardonnay 2018 [Ville Budureasca]
名称Vine in Flames Chardonnay 2018
ヴァイン・イン・フレイムズ シャルドネ 2018
生産者Ville Budureasca
ヴィル・ブドゥレアスカ
価格1,276円
購入店葡萄畑 ココス

 本日の夕食は、鶏モモ肉のカツレツ(塩レモン味, ハーブ&チーズ味)、挽肉ニンニク味噌のレタス巻き、ニラとトマトの卵とじ。 ワインは、リアルワインガイドで旨安大賞受賞(表紙に掲載)、ツイッターでも評判の高いルーマニア産のシャルドネ。 この銘柄のピノ・ノワールとは今月頭に稽古しましたが、なるほど高評価は頷けるものの師範の嗜好とはちょっとズレておりました。 今度こそお宝発見!の期待を胸に謹んで稽古致します。

 色は結構しっかりしたレモン色。ネットリ感もあって、気合の入ったシャルドネっぽい外観ですな。 香りのボリュームは、最初期待したほどブワッとは来ずに、比較的おとなしい感じ。 でもそれってきっと抜栓してすぐだし温度が低いからだと推察し、ゆっくりゆっくり稽古することに決定しました。 香りの要素的には、マンゴーや黄桃みたいなトロピカ~ルな果実香と、バニラやカラメルといった甘香ばしさで構成されていて、 いわゆる「樽ドネ」な香りです。 味わいも、甘酸っぱくてトロピカルなバランス。雑味が少なくキレイな味わいですが、反面旨味も弱めでやや単調な感じはします。

 時間が経つとガッツリ開くかと思ったけど、2時間くらいではそんなに大きな変化はありませんでした。 安定感という意味ではポジティブなんだけど、期待値としてはもっと開いて欲しかったんだよな。

 同銘柄のピノ・ノワール同様、かなり温暖な印象を受けるのシャルドネです。 ブルゴーニュだとしたらかなり南、マコネー地区あたりなイメージですな。 値段を考えれば十分美味しいシャルドネだと思うんだけど、事前の期待値が上がり過ぎているからか、「もう一声カモン!」を期待しちゃうんですな。

点数79点

17日(水)

Penamonte 2016 [Bodegas Torreduero]
名称Peñamonte 2016
ペーニャモンテ 2016
生産者Bodegas Torreduero (Grupo Bodegas Riojanas)
ボデガス・トッレドゥエロ (グルッポ・ボデガス・リオハナス)
価格970円 (単品価格:1,240円)
購入店ヴェリタス?輸入直販ワイン専門店

 本日のワインは、「【送料無料】パーカー&ペニン高得点獲得蔵だけ厳選スペイン赤5本セット」 6,780円からの最後の1本。 ティンタ・デ・トロ(テンプラニーヨ)100%、アメリカ産のオーク樽で5ヵ月熟成、ラベルには"Parker Point 90"と誇らしげに書かれています。 寒い時期には重宝する「パーカー氏推奨セット」ですが、夏になると俄然手が伸びなくなっちゃいますね。 軽快なワインを推奨する評論家の登場が待たれます。 ちなみに料理は鶏手羽元の甘辛揚げ、ジャガイモのグラタン、焼きナスとオクラとトマトの煮びたしでございます。

 色は、ほぼ黒に近い濃紫色。エッジまでビッチリ紫に染まっております。 鼻を近づけると、香りのボリュームに驚かされます。濃い色のベリーと黒胡椒のようなスパイシーさ、それに焦がしの効いた樽の香りがガッツリ香ります。 やっぱスペインのパーカー推奨銘柄はこの香りだよねぇ。 口に含むと、渋味シッカリ甘味タップリ酸味ソコソコで、色や香りを裏切らない濃さがあります。 アルコール度数は14.5%もあって、クイクイ飲むには相当な体力が必要とされます。

 無慈悲な濃さはパーカー・ポイント90点の面目躍如といったところですな。とても飲み応えがあります。 ただ、ちょっと抽出が強すぎる、というか雑な感じもしますけどね。 こういうワインは、こたつにでも入って年末特番でも見ながら、チビリチビリと飲みたいものですなぁ。

点数76点

16日(火)

Rocca dei Forti Brut N.V. [Rocca dei Forti (Togni)]
名称Rocca dei Forti Brut N.V.
ロッカ・デイ・フォルティ ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Rocca dei Forti (Togni)
ロッカ・デイ・フォルティ (トニ)
価格502円 (単品価格:935円)
購入店タカムラ ワインハウス

 通常火曜日は休肝日ですが、本日はプライベートでちょっと残念なことがあり、調理担当の子供たちが「残念会だ!」ってことでご馳走を作り始めたので、 休肝日を返上して飲むことにしました。 そのおご馳走メニューが、ラムの香草ソテー、サーモンのバター焼き、夏野菜グリル、カッテージチーズとレタスとトマトのサラダ、冷製コーンスープ、 食後にはチョコレートケーキ。ね、こういう料理だと飲まざるを得んでしょう!・・・ってか人生ポジティブにいきましょ~。

 選んだワインは、先日購入した辛口 スパークリングワイン「気軽に楽しめる 得々泡 5本(+おまけ1本)セット」税送料込み4,370円からの1本目で、 イタリアのスプマンテ。道場でも4年前に稽古済みですが、それもそのはず下記のごとくアチラではメジャーな銘柄のようです。

◆『シャルマ方式ブリュット部門でダントツNo.1』(2014年度実績)
◆『イギリス小売市場におけるイタリア産スパークリングワイン売上No.1』(2015年度)

 品種はピノ・ビアンコ、シャルドネだそう。軽いスパークリングであることは容易に想像されるので、 ジューンベリー酒を割って「なんちゃってキール・ロワイヤル」も併用しながら稽古しました。

 色はレモン色、といってもレモン果汁くらいに薄めの色調。 泡立ちはそこそこで、泡のキメは細かい感じ。シャルマーだと泡が少ないってのはなんとなくありそうで、泡が粗いってのは必ずしもそうでもない気がします。 香りは、スパークリングとしては弱いな。スパークリングって、炭酸が弾ける勢いで香りが強く出る印象があるけど、このワインはその泡の加勢を貰っても弱い感じ。 丁寧に嗅ぐと、グレープフルーツ的な淡い色で酸味メインの柑橘類っぽい香りがします。ブリオッシュやイーストは感じません、蜜香はちょっとあります。 味わいは、思ったほどの薄くは無くて、そして思ったほど金属的な感じもなくて、それなりに楽しめるふくらみを感じます。 甘さ控えめ、酸味そこそこ、後味に渋味、食中酒として使いやすいバランスだと思います。

 さてここでジューンベリー酒割りにご登場頂きました。色は薄ピンク、というかベージュに近い感じです・・・って、それはジューンベリー酒の比率によると思います。 香りは・・・まるっきり別物になりました。かといってジューンベリー酒自体の香りとも違って、なんかチェリー味のお菓子みたいな感じ。 味わいは、明らかに甘さとコクが増して、師範的には「加えて正解」だと思います。

 上手に造られた量産型スプマンテ、といった感じでしょうか。いやー普通に美味いと思いますよ。 多分現地価格は日本円にして1本ワンコインくらいじゃないでしょうか?だったらそりゃ「ダントツNo.1」になるよね。 人は必ずしもワインに個性や驚きを求めるわけじゃないからね。いい意味で日常酒です。 それを非日常に変えたければジューンベリー酒(が無ければフランボワーズ・リキュールとか)を割ってね。

点数72点

15日(月)

雨のウッドデッキ

 休肝日の週始めは「ディスクロージング・ダイエット」の経過報告日。

 週末の土曜は一日雨だったので散歩に行けず「休日2万歩」のノルマを達成できず(4,000歩台)。まぁ梅雨だから仕方ないっすね。 ちなみに道場のジューンベリーはようやく実をすべて落として、ウッドデッキの清掃も楽になりました。 小鳥もあまり来なくなったので寂しくもありますけど。

横浜橋商店街

 日曜は、お昼過ぎにようやく雨が上がったので、道場から5~6km離れた「横浜橋商店街」に行ってみました。 ちつもの早朝散歩だとこういうお店は開いていないんだけど、午後だと開いてますからね。

 そこそこ遠いところにある商店街なのであまり伺うこともありませんでしたが、なかなか活気がありますね。 特に珍しい魚介類が充実している印象です。 あと、お店の方も買い物客も、日本語以外で会話している人が多いみたいですね。

 さてさて、肝心の体重推移のグラフが↓です。多少凸凹はありますが、概ね先週立てたプラン通りに進捗しているように見えます。 やっぱり体重の増減ってやつは摂取カロリーと(基礎代謝含む)消費カロリーの差以外の何物でもないと感じています。

体重と体脂肪率の推移 6/15

 これが今週までの結果。凸凹はありつつも-0.33kg/週の右肩下がり。


14日(日)

はま寿司 イワシとアジ

 自粛明け、本日のお昼は家族4人で6ヶ月ぶりのご近所の回転寿司はま寿司 横浜岡野店へ。 当日でもすんなり予約が取れたので、以前よりはやっぱりお客さんは減っているんだと思われます。

 食べたのは、水ダコ、鰹のタタキ、真鯛、ハマチ、ツブ貝、イワシ(左写真手前)、マアジ(左写真奥)、ヤリイカ、焙り〆鯖、マグロの漬けあたり。 今日のヒットはシッカリとした歯ごたえのあった真鯛と、入梅イワシ。 アタリハズレが激しいのも100円回転寿司の醍醐味ですな。

 飲み物は、とりあえずビール、ということでアサヒ スーパードライ 中ジョッキ 429円(左下)、 そして吉乃川 新米仕込み 新酒 748円(右下)。

ビールはいつも瓶ビールを注文するんですが、6月20日まで生ビールが税別390円になっていたのでそっちを注文。 キッチリ冷えたジョッキでスーパードライの良さが出ていてナイスなんですが、やっぱり量が少ないな。

 清酒は・・・久しぶりにこういう「酒臭い酒」を飲んだ気がします。 普段なにげなく飲んでいる四合で2,000円前後の吟醸酒って、普通じゃ無いんだなと再認識しました。

はま寿司 生ビール はま寿司 清酒

 それ以外にも軟骨唐揚げとかアサリの酒蒸しとかいろいろ注文して、お会計は、家族4人分トータルで5,000円ちょっと。 やっぱり安いよねぇ、100円回転寿司。 寿司種もそんなにヒドいものが出されているわけでもない(※)ので、ふつうのお寿司屋さんは厳しくなるよね。 対面での接客やトークがウリのところなんて特にね。もちろん客単価ウン万円の店は関係無いんだろうけど、そういうところは師範も関係無いし。

(※)「師範基準では」です。

Star of Africa Chenin Blanc 2019 [Stellenbosch Vineyards]
名称Star of Africa Chenin Blanc 2019
スター・オブ・アフリカ シュナン・ブラン 2019
生産者Stellenbosch Vineyards
ステレンボッシュ・ヴィンヤーズ
価格1,078円
購入店ワイン&ワインセラー セラー専科

 夕食は道場にて。料理のメインは鳥モモ肉のグリル焼き、他にはキュウリ大根ツナサラダ、インゲンの胡麻和え、昨日の残りのアヒージョなど。 軽い赤あたりを選ぶのが王道だと思われるんだけど、いま南アフリカのシュナンブランを飲んで、ハッシュタグ"#drinkcheninJP"を付けてSNSに投稿すると、 南アフリカのワインが当たるんだって。 クジ運が悪くてそういうのには全く縁のない師範ですが、たまたま手元に南アのシュナン・ブランがあったので乗っかってみることにしました。 ちなみにこの銘柄のピノタージュとは先月稽古済み、今一つパッとしないわいんだったわけですが・・・

 栓はスクリューキャップで楽ちんです。色は非常に薄くて、ほぼ無色に近くわずかに緑色っぽさを感じるレモン色。若々しい外観ですな。 香りはちょっと「おぉ!」と思います。まずボリュームが立派です。税別3桁のワインとしては十分すぎるくらい(って昨日も書いたな)に香りが立って、 トロピカル寄りな柑橘類の香りがパーッと来ます。近い品種でいえばソーヴィニョン・ブランだけど、もう少し甘くて白い花を想わせる感じの香りですね。 味わいは、甘さそこそこで酸味控えめ。それだけだと頼りないワインになりがちですが、旨味がしっかりしているのと後味に軽い苦味があるので、 全体に浮ついた感じは受けません。

 「スター・オブ・アフリカ」という銘柄とかラベルのデザインとか、「お土産ワイン」として現地の空港で売られていそうな感じなんだけど、 中身は意外としっかりとしていてシュナン・ブランらしさがキッチリと味わえます。 この品種の入門編として好適なんじゃないですかね?いろんな品種に入門ばかりしていてなかなか先へ進めない師範が言うのもアレですが。

点数77点

13日(土)

ジューンベリー酒 完成

 ジューンベリー酒、漬けて2週間、氷砂糖が全部溶けたので完成としました。 梅と違って毒があるわけじゃないから、そこそこ色味香りがホワイトリカーに移ればオッケーです。

 色はとてもきれいなピンク色、ロワールのロゼ・ダンジューを薄くしたような色合いです。 香りは、笑っちゃうくらい顕著な「梅とアセロラの駄菓子」っぽい香り。香りのボリュームはとても立派、 ジューンベリー単体ではこんなに香らないので、アルコールが良い感じに香りを抽出してくれたことが判ります。 味わいはやや甘め、酸味が弱いので、やっぱりゼロ・ドサージュ(氷砂糖無し)にすべきだったかな。

ジューンベリー酒 完成

 ・・・と、なんだかんだ書いてますが、なかなか美味しいですよ。そして今が一番美味しいかも。これから色と香りは落ちていく気がします。

 ・・・そういえば、最近大量に安スパークリングを買ったんだった。今後それをベースにして割って飲んでみます。

Mちゃん家とリモート宴会

 そして本日は、次女の保育園時代のご学友Mちゃん家とリモート宴会。 Mちゃん家は道場から歩いて15分くらいのところにあるし、感染リスクがほぼ皆無な二家族が集まってリアル宴会したってなんら問題ないとは思うけど、そのあたり真面目なんだな。 というか「リモート宴会してみたい!」って感じだったんだな。

Montepulciano d'Abruzzo Domodo 2017 [Cantina e Oleificio Sociale]
名称Montepulciano d'Abruzzo "Domodo" 2017
モンテプルチァーノ・ダブルッツォ "ドモード" 2017
生産者Cantina e Oleificio Sociale
カンティーナ・エ・オレイフィーチョ・ソシアーレ
価格825円
購入店葡萄畑 ココス

 夕食メニューは、真鯛のカルパッチョ、豚スペアリブのロースト、砂肝とキノコのアヒージョ。主食は新じゃがです。 ワインは、ツイッターで高評価を目にしたイタリア産の赤をチョイス。 このワインは、2年前のまさに今日、2014年産と稽古して好印象でした。 南イタリアって、あまりヴィンテージに左右されない印象があるので、このワインも間違いないと確信して抜染しました。

 色は、濃くて青くて紫色(2年前と同じ表現)。色だけ見たらボルドーですな。 香りのボリュームは3桁のワインとしては十分すぎるくらいで、イチゴやブルーベリーのような果実香に葉物野菜のような青っぽさが主体です。 加えてツン!と酸を感じる香りにローズマリーみたいなハーブの雰囲気もあって、なかなか複雑な香りです。 味わいは、色ほどの濃さは無くて、重くも軽くもなく中程度のボリューム。 バランス的には甘さしっかりで酸味や渋味やそれなりにあって、まだ若いからかそれぞれが主張している感じです。

 やっぱりこの値段にしては非常に良く出来ていますなぁ。もう少し南のプーリア州あたりの「ドス濃い赤ワイン」と比べると軽めですが、 その分バランスが取れている感じです。インポーターはモトックスさん、シチリアのアランチョも良いけどコレも良いっすね。

点数78点

12日(金)

Winemaker's Choice Chardonnay 2018 [Vina LFE]
名称Winemaker's Choice Chardonnay 2018
ワインメーカーズ・チョイス シャルドネ 2018
生産者Viña LFE
ビーニャ・LFE
価格547円
購入店西友 鶴ヶ峰店

 本日の夕食は、最近長女がお気に入りでしばしば作っている鶏の唐揚げ、あとは茄子と人参の揚げびたし、小松菜と油揚げの煮びたし、玉子スープ。 唐揚げは師範代直伝のニンニクの香りが香ばしい逸品。 こういう料理には普通赤を合わせそうなところだけど、師範に於かれましては最近スパークリングワインのセットなんてのを買っちまったので、 泡&白のセラーにスペースを作りたいところ・・・ってなわけで選んだのがこのチリ産のシャルドネです。

 このワインは、道場から6kmくらい離れた所にある西友に散歩がてら行った際に買いました。 西友のワインって、ウォルマートと購買を共通化しているようで、他ではあまり見かけない独自銘柄が多くて面白いっすな。 ただ、若干残念なのがかなりの割合で「安定剤(アカシア)」が含まれているんですよ。米国人ってそういうの気にしないのかな?気にしないんだろうな。 そんな中から、お手頃価格で安定剤が入っていない、という理由でチョイスしたのがコレでした。

 色は、濃くなく薄くなく、普通な感じのレモン色。それでも結構ネットリ感はあるように見えます。 香りは、思いのほかしっかりしたボリュームで、黄桃や南方系の果物のようなフルーツ香と、蜂蜜のようなミツミツしさがあります。 樽は・・・ちょっとそれらしい雰囲気を感じます。「樽的なナニか」かも知れません。 味わいは、意外と甘さ控えめで酸もそこそこあって、キュッと締まったバランスです。

 案外美味いっす。税別ワンコイン以下のワインですから、「飲めればオッケー」な気分だったんだけど、 これが「飲める」どころか「ちゃんと飲める」ワインでした。 この価格帯のチリ産だと、大手ビールメーカーが輸入販売する「アニマル銘柄」ひしめく激戦区なんだけど、 そこで十分戦える、というか一枚半くらいウワテの内容です。 お近くに西友がある安ワイン者はレッツトライ! もしハズしたら・・・ワンコインなので許してください。

点数75点

10日(水)

Bourgogne Pinot Noir 2018 [La Cave d'Aze]
名称Bourgogne Pinot Noir 2018
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2018
生産者La Cave d'Azé
ラ・カーヴ・ダゼ
価格1,362円 (単品価格:1,848円)
購入店ワイン&ワインセラー セラー専科

 本日の夕食は、まず昨日の残りモノであるアジの南蛮漬けがあって、後は豚ヒレ肉のタレ焼き、モヤシと薄切り豚の蒸し物。 魚も肉も、かつメインがこういう色の淡い肉料理にはピノ・ノワールでしょう。 特に今日みたくジメっと暑い天気だと、濃ぃい赤より軽い赤が求められます ・・・というわけで選んだのは、「ピノ・ノワール 飲み比べ 5本セット」から、本家ブルゴーニュ産のピノ。 ショップのサイトによれば、

『マコンから10マイル程の石灰質の土壌の畑で育てた樹齢約50年のピノ・ノワールを使用』

とのこと。昨年稽古してなかなか好印象だったマコン・アゼと同じ造り手みたいですね。 ヴィンテージが違うのでアレですが、あの時同様の「ビックリ高級感」を期待して稽古します。

 さて抜栓。グラスに注いで、まず色に一回目のビックリ、「コレ、ホントにACブルゴーニュ?」ってくらい濃い色合いを呈しています。 もちろん色調は赤よりで透明感があるので、品種がピノ・ノワールであることに間違いは無さそうなんですが、なんだかニューワールドや南仏みたいな色に感じます。 ブルゴーニュでもかなり南のマコネー地区のブドウたからですかね。 香りのボリュームは中程度、ややトーン低めで熟したプラムやプルーンのような果実香と、ケモノ臭くない革の香りがあります。 樽香は感じませんが、なぜかヨーロッパのファッションビルの化粧室みたいな、芳香剤っぽい雰囲気を感じます。 色や香りから、「南っぽいピノだろうなぁ」と思いつつ口に含むと二回目のビックリ、 思いのほか酸がしっかりしています。そして渋味もしっかり、甘さは控えめ。 とてもカッチリしていてカタブツな味わいです。

 一見色黒で人懐っこそうなんだけど、近寄ってみるととても身持ちが固くて取り付く島が無い、そんなワインですな。 普通に考えたら「まだ若い」ってことでしょうけど、ACブルゴーニュでこういうのに出会うのはちょっと珍しいかも。 日曜に稽古したカリピノと混ぜてハーフ&ハーフにしたら「なんちゃってグラン・クリュ」が出来上がったかも。 惜しいことをしました。

点数76点

8日(月)

飛鳥II

 休肝日の月曜に「ディスクロージング・ダイエット」の途中経過を報告していきます。 読者な皆様に於かれましては全く興味の無い話題だとは思いますが、公開しなきゃ「ディスクロージング」にならないので、 よろしくお付き合いください。

 もちろん、ただディスクローズするだけで体重が落ちるわけがないので、今のところ下記の手段を採ることによって、 目標である「7月9日までに59.5kg以下」を達成しようと目論んでいます。

にっぽん丸

・歩数のノルマを「1日1万歩」から「平日1.5万歩/休日2万歩」に引き上げ(-1,800kcal/週)
・平日(水・金)の食前ビール廃止(-400kcal/週)
・「痩せる柔軟体操」1日10分の導入(-200kcal/週)
これで-2,400kcal/週なので、体脂肪が0.33kg/週減ることになり、期限までの6週で-2kgが達成可能な計算です。 でもきっとそこまで上手くはいかないだろうから、-1.5kgくらいが落しドコロとみています。

帷子川親水緑道

・・・というわけで、この土日はちょっと遠くまで散歩に出かけました。

 左上写真は、土曜にみなとみらいまで散歩に行った際に撮影した「飛鳥II」、右上写真は同じく「にっぽん丸」。いまクルーズ船の事業は厳しいでしょうねぇ。 ダイヤモンド・プリンセス号の件があった上に「観光業×宿泊業×飲食業」なわけですからね。

 左写真は、日曜に鶴ヶ峰まで散歩に行った際に撮影した「帷子川親水緑道」。まるで深山幽谷のような雰囲気が味わえますが、 やっぱり町中なので水があまりキレイでは無いのがちょっと残念ですな。

 さて来週はどこに行きますかね~そして↓が今週の報告です。

体重と体脂肪率の推移 6/8

 これが今週までの結果。そこそこ想定通りの右肩下がりになっているように見えます。


7日(日)

コノ・スルのスパークリングとランチ

 昨日のジューンベリー・ジャム造りの廃棄物、 搾りカスから自然滴下した(いわゆる「グラヴィティ・システム」ですな)ジューンベリー・エキスさえも無駄にしないのが極度の貧乏症ってもんです(ドヤ!)。 ここはやっぱりこのキレイな色を活かしましょう、ってことで昼間っから"なんちゃってキールロワイヤル"にして頂きました。

 手前は、師範謹製のオムライス。世の中「トロトロ・オムライス」がもてはやされているけど、師範のはベーシックな「包むタイプのオムライス」です。 正直チキンライスと卵の割合は、包むタイプのぐらい(一人当たり卵1個強)がちょうど良く無いっすか? 「トロトロ」は作れない負け惜しみでもあるんだけど。

Cono Sur Sparkling Wine Brut N.V. [Vi&ntildea Cono Sur]
名称Cono Sur "Sparkling Wine" Brut N.V.
コノ・スル "スパークリング・ワイン" ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Viñ"a Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
価格768円 (ハーフ)
購入店西友 鶴ヶ峰店

 昨日の時点で、上記ジューンベリー・エキスが少量滴下していることは判っていたので、今朝の散歩の際に鶴ヶ峰の西友で買ってきたのがこのスパークリング。 ハーフのスパークリングは他にもいくつかあったけど、こういう時に「コノスルで良くね?」と思考停止する程度にはコノスル依存症です。 ちなみに品種はシャルドネとピノ・ノワールとのこと、道場でも8年前に稽古済みです。

 色は非常に薄いレモン色。泡立ちは、シャンパーニュには劣るかなぁ。これってシャルマーなんですかね?ちょっと泡弱めな感じがします。 香りは、熟成感やブリオッシュなんかは無くて、ストレートにリンゴと柑橘類のフルーツ香が支配的です。 味わいは、ブリュットとしてはやや甘めに感じて、でも酸もしっかりなんで甘ったるくは無くて、後味に苦味を感じてキュッと口がすぼまります。 薄っぺらだったり金属的だったりしないので、使いやすい泡と言えそうです。

 コノ・スルって、スティルワインだとビックリするようなコスト・パフォーマンスの高さを感じるだけど、スパークリングに関しては「まずまず」ってくらいですな。 というのも、カクヤスで500円なのにイケてるカバとかあるからね(コレとか)。 ちなみにジューンベリー・エキスを割ったロゼの方は・・・ほんのり「ジューンベリーの香りがあるかなぁ」程度で、見た目ほどの味わいの差はありませんでした。

点数71点
Bread & Butter Pinot Noir 2018 [Bread & Butter Winery]
名称Bread & Butter Pinot Noir 2018
ブレッド&バター ピノ・ノワール 2018
生産者Bread & Butter Winery
ブレッド&バター・ワイナリー
価格2,970円
購入店葡萄畑 ココス

 昼にハーフを飲んで夜も飲むのか!って感じですが、良いじゃないですか、日曜だから。 選んだワインは、「美味い」という話を聞くことが多い、カリフォルニアの「ブレッド&バター」という造り手のピノ・ノワール。
「ブレッド&バター」といえば日本のフォーク音楽のデュオが想起される世代です。
ショップのサイトによれば、

・ブドウはソノマ・カウンティー、カーネロスAVAとモントレー・カウンティー、アロヨセコAVAの畑から収穫。
・ポマールクローン、777クローン。自然酵母。全てマロラクティック発酵。
・フレンチオーク新樽、1年樽で8~10ヶ月熟成。

だそうです。 ちなみに合わせた料理は、鶏と夏野菜の甘酢炒め、トマトとバジルのサラダです。

 色は、ピノ・ノワールにしてはやや濃いめですが、スキっと向こうの透ける赤紫で大変キレイ。粘性も高く、高級ピノ・ノワールな外観をしています。 香りは「アハハ、こりゃ確かにブレッド&バターだわ」という、バニラとカラメルの甘香ばしさオンステージたる樽タル感。 それに加えてラズベリージャム的な赤系果実のフルーツ香もあります。 味わいも、香りと同様に甘さが目立ちます。渋味はほぼ無くて、酸味も控えめ。ラズベリーの入ったチーズケーキを食べているような錯覚さえします。

 そもそもこういうワインだと想像して買い、稽古しているので「キタ~!」って感じではあります。 でもここまでとは思わなかったな?情け容赦ないお菓子っぽさ具合です。でも飲まない師範代は香りを嗅いで一口舐めて大絶賛でした。 食事に合わせるにはやや難しい面もありますが、「樽香とは」「赤系果実とは」を体感したい向きには、真顔で激しく熱意をもって松岡修造氏みたくお薦めします。

点数77点

6日(土)

ジューンベリージャム造り

 先週ジューンベリー酒造りをやりましたが、まだ木には沢山実が残っている状態です。 コレ、放置しておくと、ウッドデッキの上に実が落ちてきて&実を食べに来た小鳥のフンが落ちてきて、ウッドデッキがとても汚らしくなるんですわ。 というわけで、今週もまた収穫、今度はジューンベリー・ジャムを造りました。

ジューンベリージャム造り

 今年のレシピは、完熟ジューンベリーの実が450g/レモン汁が1.5個分/砂糖が70g。 例年より補酸が多くて補糖が少ない割合です。2度目の収穫なんで、かなり実が熟れきっていて酸味が無く甘味が強いからね。

 出来上がったジャムの量は、保存用の瓶に半分強くらい。例年よりだいぶ少なめです。 でも良いのよ、うちはあまりパンにジャムを付けて食べる習慣が無くて減らないから。

La Capitelle de Baronarques 2013 [Vignoble Baron Philippe de Rothschild]
名称La Capitelle de Baronarques 2013
ラ・キャピテール・ド・バロナーク 2013
生産者Vignoble Baron Philippe de Rothschild
ヴィニョーブル・バロン・フィリップ・ド・ロートシルド
価格1,740円 (単品価格:3,828円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日の夕食は、トンテキ、天然ブリのアラ煮(お惣菜)、カボチャのチーズ焼き、タコとトマトとブロッコリーのサラダ。 ワインは、「銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA」という初めて買った楽天内のショップの、「厳選ちょっと良い赤ワイン3本セット」から。 通常は10,000円超のセットだけど、時々半額になるようで、その中に大好きなコールド・ストリーム・ヒルズのピノ・ノワールがあって「コレ安いじゃん!」と飛びつきました。 今日現在もスーパーセール期間中なので半額みたいですが、その時とはラインナップが変わっています(このワインは含まれています)。

 色は非常にしっかりとした紫色。2013年産なんで約7年経過した物だけど、エッジまでビシッと紫色です。 香りは「なるほど」と言うほかありません。まさにボルドー風味の南仏産な香り。 品種はメルロー58%/マルベック22%/シラー20%のブレンドとのことですが、 南仏品種の個性なのか酵母の影響なのか、オレンジの皮のようなツンっと刺激的な果実香があります。 味わいは、見た目ほどの濃さや重さはなくて、ややシュッとして軽い感じ。南仏なのに酸がしっかりしているからですかね?そんなあたりはさすがはボルドーの名門だと思います。 ただ、これまた名門のエントリークラスにありがちな「優等生すぎて面白みがない」感じもあります。

 造り手が名門ドコロですから、時間が経つとこういう地味さは克服されて開いてくると思い、ゆっくりジックリ頂きました。 でも、残念ながら地味なまんま。っていうか香りは更におとなしくなっちゃいました。

 造り手がバロン・フィリップなんで、サイトに書かれているように「もしかして南仏のムートン?」あるいは「南仏のオーパス・ワン?」とか期待したわけですよ。 でも、師範には「南仏のムートン・カデ上級版」くらいかなぁ、としか感じられませんでした。真面目で端正だけど華が無いのね。 ま、そういうこともありますわな。残りの2本に期待しましょう。

点数74点

5日(金)

Pouilly Fuisse 2018 [Dom. Cordier Pere et Fils]
名称Pouilly Fuissé 2018
ピュイィ・フュイッセ 2018
生産者Dom. Cordier Père et Fils
ドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フィス
価格2,367円 (単品価格:4,397円 / 購入時単品価格:3,828円)
購入店うきうきワインの玉手箱

 本日の料理は、今日から高校への通学が始まった次女の作で、 メニューは真鯛のソテー トマトソース、グリル野菜のマリネ、カボチャのバター味マッシュサラダ。大変良く出来ました。 最近子供たちが思い思いの料理を作るから家飯ながら食卓にバリエーションがあって面白いっす。

 そんな料理に合わせたのは、3月に買った「うきうきワインの玉手箱の福袋」(通称「うき袋」)、6本税別10,000円からの一本で、南部ブルゴーニュマコネー村の白。 この造り手「コーディエ」社のワインはうき袋に入れられがちで、昨年買った同様のセットにも2015年産のマコンが入っていました。

 色は、やや黄色味の強いレモン色。粘性も高くコッテリしてそうな見た目です。 香りは、蜜入りリンゴと洋梨、それにクチナシのような花の香り。加えて石灰のようなミネラル感とバターたっぷりクッキーのような香り。 ボリュームがあって複雑さもあって、とても良い香りです。 これで味わいもピカイチだったりしたら『福袋の中にお宝発見!』という絵にかいたようなラッキー・ストーリーの完成なんだけど、そうは問屋が卸してくれません。 甘味があって厚みもある味わいですが、いかんせん酸が浮ついているように感じます(前述のマコンに対しても同じようなこと書いてます)。 数値を計ると、糖度が6.8でpHが3.3。別に甘すぎもしないし酸が不足しているわけでもないけど、なんとなくユル味わいに感じるのね。 どこか南仏のシャルドネのような印象です。

 香りはホント素晴らしいんですよ。ピュリニーの硬質さとムルソーの豊満さが同居しているような感じで。 味わいも、酸っぱいシャルドネが苦手でニューワールドあたりのがお好きな方にはかえって良いかもです(「だったらそっちが安い」ってのは無しで)。 全体的な印象として、最初は「うーん」って感じだったけど、飲み進めると身体が慣れたか「コレ高級ワインの仲間入りでOK」って気分になります。

 ちなみに今日(6月5日)現在も楽天スーパーセールで、これと同じ価格と本数のうき袋が売られています(↓のリンク)。 小売価格合計に対し概ね3~4割引なので、「ワインならなんでもドンと来い!」って方にはお薦めできます。 このワインも、今は4,000円台前半の値付けのワインが2,000円台前半相当で買えていますし。

点数81点

3日(水)

Bend Cabernet Sauvignon 2018 [Bend]
名称Bend Cabernet Sauvignon 2018
ベンド カベルネ・ソーヴィニョン 2018
生産者Bend
ベンド
価格759円
購入店葡萄畑 ココス

 本日の夕食は、宅配ピザ(Domino's Pizza)3種とレタス&トマトのサラダ。 ダイエット宣言している亭主にピザを喰わす、優しさ溢れるウチの家族です。 ちなみにDomino's Pizzaって、水曜だとかなりディスカウントされるんですな。 普段はおよそ買おうとは思わない強気の値付けだけど、水曜だと3枚で税別2,400円になるので「まぁ良いか」って気分になります。 今どきの子供たちはそういうお得情報に詳しいのね。師範はそっち方面はからっきしダメだわ。「なんとかペイ」も導入していないし。

 こういう米国風ピザに合わせるワインといったら、カリフォルニア産のカベルネ・ソーヴィニョンが一番!ということを疑う余地はないでしょう ・・・いやホントは疑う余地ありまくりで、そもそも食べ飽きしがち(※)な宅配ピザに、 飲み飽きしがちなカリカベって相性悪いんじゃないか、という疑念があります。そのあたりも検証して参りましょう。

(※) 宅配ピザって食べ飽きません?多少トッピングや生地が変わってもなんか全体的に似たような味と食感で。「ピザだけの食事」というのに馴染めないのかもだけど。

 色は、カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンらしいしっかりとした濃さ。エッジまで真紫っすね。 香りも同じく、この土地のこの品種らしいベリー系の果実香と、樽(もしくは樽的な何か)由来と思われるバニラの香ばしさがやたら香ります。 味わいは、まずもって甘い、そして軽く渋い、更には酸は弱い。 浮ついた味わいで、ワインのラベルに『私はカリフォルニアのカベルネです』とデカデカと書いてあるレベルの明確なカリカベ感 ・・・って裏ラベルには書いてあるけど。

 イカにもタコにも、エビにもシャコにも「カリカベでござい!」って感じのカリカベです。 でっぷり太った米国人(テキサス州在住42歳♂体重220ポンド超)のおっちゃんが、 庭でバーベキュー焼きながら家族に「どんどん食べな!」と言いながらコップに注いでガブガブ飲む、そんなシチュエーションにピッタリですな。 一方で、スレンダーな日本人男性(横浜市在住アラフィフ体重60kg)が、飲まない女性に囲まれて夕食で楽しむにはややワインが主張しすぎな気がします。 なので、「やっぱりイマイチかなぁ」と左脳が判断を下しそうになるのですが、「飲んで美味けりゃ良いじゃん」と右脳が主張しだして葛藤が生じます。

 そういえばピザとの相性問題に疑念があったんだった。 結論から言うと、「飲み飽き」×「食べ飽き」が「ー1」×「ー1」={+1」という計算になるかというとそんな上手い話は無くて、 「-1」+「-1」=「-2」という結果でした。後半はピザをチビチビ齧るように食べて、ワインは冷蔵庫で冷やして頂きましたよ。 女性陣はコカ・コーラに合わせてお召し上がりでした。 それをちょっと横取りさせて頂いて、誤解を恐れず思い切って正直な感想を吐露させて頂くと、「ピザにはコーラ」です。

点数71点

1日(月休)

 今月の冒頭に書いたように、今年も「ディスクロージング・ダイエット」を始めます。「プールで泳ぐ」という手段が現状使えないので、達成できる自信はありません。

体重と体脂肪率の推移 6/1

 まずは本日朝までの推移。辛うじて目標を下回っておりますが、この先どうやって体重を落としていくか、いい方法が思いつきません。

シェ・フルール横濱 外観

 ・・・と、「ダイエットします」なんて冒頭に書いておきながら、自粛明けの本日いきなりフレンチ・レストランでランチです。 場所は、道場から徒歩圏の店、ということで横浜駅西口を出てちょっと離れたところにあるシェ・フルール横濱。 前回伺ったのはもう3年前なんですな。 今日は師範代の勤務先が創立記念日でお休み、師範もそれに合わせて休暇を取得、子供たちも家にいるということで、家族4人で伺いました。

シェ・フルール横濱 内観

 お店は先週土曜からの営業再開、そしてまだ限定営業ということで、7組のみしか入れない状況です。 なので空席自体はあるんですが、平日ランチなのに7組はキッチリ埋まっていました。 人気店みたいですね~。たまたま営業再開のお知らせが出された翌日に予約したのがラッキーだったんだと思います。

シェ・フルール横濱 アミューズ

 今回我々がお願いしたコースは、アミューズ、前菜盛り合わせ、メイン2品、デザート、お茶の「シャンベルタン」というコース。 メインは、肉料理、魚料理、パスタから選べるのですが、師範と次女のチョイスは肉と魚、師範代と長女のチョイスは肉とパスタでした。 そのコースの最初の一品、アミューズがこれです。
 トウモロコシのムース
とても小さいんですけど、トウモロコシの美味しさがギュッと凝縮されていて美味しゅうございました。

Veuve Pelletier Brut N.V. [Veuve Pelletier (Cooperative Regionale des Vins de Champagne)]
名称Veuve Pelletier Brut N.V.
ヴーヴ・プルティエ ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Veuve Pelletier (Coopérative Régionale des Vins de Champagne)
ヴーヴ・プルティエ (コーペラティヴ・レジオナル・デ・ヴァン・ド・シャンパーニュ)
価格725円 (glass 4種 2,900円)
購入店シェ・フルール横濱

 ワインは、前回訪問した際に「シャンパーニュ込みグラス3種で2,000円」というとてもお得なセットがあることを知ったわけですが、 今回もそのセットは存在していました。お値段は2,100円と若干(消費税分?)アップされていましたが、それでも安いですよね。 なので最初からそのつもりで、ワインリストには目を通しませんでした。 料理がアミューズ、前菜、魚、肉と4皿あるのにグラスが3種だとちょっとバランスが悪いと思い、お店の方に 「グラスをもう1杯追加して、ペアリングっぽく出して頂けますか?」とお願いしたところ『もちろんです』という回答を得ましたので、 そうさせて頂きました。

 その1杯目がこのシャンパーニュです。あまりなじみのない銘柄ですが、後で調べたら 3年前も同じ銘柄でした。 色はかなり淡い麦わら色ですが、泡立ちはとてもしっかり。ボトルにはまだ大量に残っていたので、当日抜栓かも知れません。 香りは、リンゴっぽいフルーツの香りと、フランスパンの皮みたいな香ばしい香りがあります。 味わいは、スッキリしていて苦味の無い、クリアな味わい。 前回伺ったときに品種は『シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの一般的な構成です』とお聞きしましたが、 師範の見立てではシャルドネが多いんじゃないかと思いましたよ。

 美味しいっすね、このシャンパーニュ。っていうかシャンパーニュは大抵美味しいっす。 シャンパーニュ自体がさすがのブランド力だなぁ、と感じます。 自粛明け最初の外食の最初のお酒がシャンパーニュ、まぁなんと贅沢なことでしょう!

点数(78点)
シェ・フルール横濱 前菜

 左写真が前菜盛り合わせです。左上から時計回りに書きますと、

 カブのムース、レンズ豆とソーセージ、蒸し鶏、ヴィシソワーズ、キンメダイとイサキのカルパッチョ、スモークサーモン、パテ・ド・カンパーニュ

 こちらのお店は、こうやって少しずついろんな料理を出して頂けるのが特徴みたいです。こういうスタイルって女子ウケしますよね(と主語を大きくするとキケンですが)。 師範も、同じものをガッツリというよりチョコチョコいろいろが好きな「女子マインド」なので、ニコニコしながら頂きました。 身の締まったキンメダイと、厚みがあって香ばしいスモークサーモンが出色でしたよ。

A.Zirnhelt Riesling 2018 [A.Zirnhelt (Arthur Metz)A.ツィルンヘルト (アーサー・メッツ)]
名称A.Zirnhelt Riesling 2018
A.ツィルンヘルト リースリング 2018
生産者A.Zirnhelt (Arthur Metz)
A.ツィルンヘルト (アーサー・メッツ)
価格725円 (glass 4種 2,900円)
購入店シェ・フルール横濱

 お任せグラスの2杯目は、アルザスのリースリングでした。これもあまり見慣れない銘柄ですが、 輸入元は「メトロキャッシュアンドキャリージャパン」というところです。業販がメインのインポーターさんですかね? このボトルは残量が半分を切っていたので、もしかすると前日抜栓かもしれません。 白のグラスを飲んでいる方が多かったので、当日抜栓の可能性もあります。

 色は薄めの麦わら色で、粘性も低い感じがします。 香りは・・・残念ながら弱いんですな(だからいつ抜染したのか気になっています)。 深~く嗅ぐと、白い花のような香りがあるにはあります。リースリングにありがちなオイルっぽい香りはほぼありません。 味わいは、甘味も酸味も強くなく、後味に残る苦味が特徴的です。

 「フルーティで飲みやす~い」ってんじゃなくて、やや通好みのリースリングですな。もしかすると、料理に合わせることに重点を置いて、 敢えてこういう地味なワインが選ばれているのかも知れません。というのも、3年前に訪問した際も地味めのワインがありましたから。

点数(69点)
シェ・フルール横濱 魚料理

 メインの魚料理は ハタのポワレでした。厚みがあって立派なハタでしたよ。 そしてソースが3種類あって、白くてヴァプールされているのが白ワインとバターのソース、 紫色のがビーツのソース、茶色のは・・・失念しました。 「いろんな味を楽しんで頂く」というコンセプトは、こういうソース使いにも表れている気がしましたよ。

Quartaut Chardonnay 2018 [Les Vins du Littoral]
名称Quartaut Chardonnay 2018
カルト― シャルドネ 2018
生産者Les Vins du Littoral
レ・ヴァン・デュ・リットラル
価格725円 (glass 4種 2,900円)
購入店シェ・フルール横濱

 料理に使われているソースの1つに「白ワインとバター」があるわけですよ。ここは間違いなく樽の効いたワインが出されるだろうと踏んでおりました。 そして、前回訪問した際にはオーストラリア産のワインが多かったので、「きっとニューワールドのシャルドネだろうな」と踏んでおったわけです。 そうしたら・・・南仏のシャルドネでした。当たらずとも遠からず、といったところでしょうか。

 色は、まさに「樽ドネ・カラー」な、黄金色に近いレモン色です。アルコール度数は12.5%とそれほど高くないので、ややサラリとしておりました。 香りは・・・鼻で嗅ぐ分には弱いんだわ、コレも。ただ、口に含むと期待した通りの樽ドネらしいハチミツとバニラがブワッと来ます。 味わいは、見た目ほどの濃さは無くて、案外料理を邪魔しないバランスに仕上がっているようです。

 前のリースリングとは明らかな香りの違いがあって、こういうグラス構成は面白いと思います。 香り自体のおとなしさが残念ポイントでしたが、右写真でもわかるようにこれは口開け一杯目みたいなので、それが災いしたのかも知れません。 ある程度空気に触れさせた方が印象の良くなるワイン、って感じでしたね。

点数(75点)
シェ・フルール横濱 肉料理

 メインの肉料理は熟成牛のステーキでした。これもソースが2種類あって、胡椒ベースのソースと人参のピュレです。 それ以外に野菜がいろいろ添えられていて、なかなか楽しい一皿でしたよ。

Chateau Mercian Aiakane 2016 []
名称Château Mercian Aiakane 2016
シャトー・メルシャン 藍茜 2016
生産者 メルシャン
価格725円 (glass 4種 2,900円)
購入店シェ・フルール横濱

 泡→白→白が全てフランス産でしたから、本日はフランス・デーなのかな?、じゃあやっぱりボルドーか、あるいはコート・デュ・ローヌあたりが来るかな、 と想像しておりましたが、出されたのがコレ、なんと日本ワインです。まぁ「創作和フレンチ」の店なので、日本ワインが出されても不思議は無いですけどね。 ちなみにこのメルシャンの藍茜2016とは、昨年2度稽古しております(コレコレ)。 勝手知ったるワインでございますよ。

 どんなワインだったかは上記昨年の記録を参照して頂くとして・・・じゃ手抜きだな。 色は中程度の濃さ、マスカット・ベーリーA主体とのことですな。 香りも、その品種の個性と樽とが相まって、ココナッツのような香ばしい感じの香りがします。 味わいは、アルコール度数が11.5%と低めだし、渋味も甘味も酸味も弱めなので、かな~り軽めなバランスです。

 結構生産量があるみたいだし、こうやってお店で遭遇することも多い銘柄なので、ある意味「日本を代表する赤ワイン」になっているのかと思います。 きちんと造られた感じがして印象は悪く無いんですが、いかんせん牛ステーキに合わせるは弱いかなぁ。 シンプルな味わいのステーキだったのでまだなんとかなりましたが、コッテリした味わいの肉料理が相手だと力負けすると思われました。

点数(74点)
シェ・フルール横濱 デザート

 食後のデザート盛り合わせ、内容は下記でした。

 抹茶のムース、イチゴのシャーベット、ミックス・ベリーのジュレ

デザートもやっぱり「ちょっとずついろいろ」のコンセプトですね。子供たちは大喜びですわ。 もちろん、我が子が喜ぶ姿を見る師範も大喜びでした。

シェ・フルール横濱 デザート

 このデザートの後にコーヒーもあって、お値段なんと3,500円(税込み3,850円)というビックリお手頃価格なんですよ。 それにサービス料も取られなかったので、ワイン代と合わせても家族4人で18,300円、1万円札2枚ででおつりが来ました(ウソです実際はカードで払ったのでおつりは来ませんでした)

 いろいろ自粛の影響で、飲食店はどこも経営が厳しいとお聞きしています。 師範家なんかがやれることなんて限られていますが、できるだけこうやって応援していければな、と考えておる次第でございます。

Vine in Flames Pinot Noir 2018 [Ville Budureasca]
名称Vine in Flames Pinot Noir 2018
ヴァイン・イン・フレイムズ ピノ・ノワール 2018
生産者Ville Budureasca
ヴィル・ブドゥレアスカ
価格1,276円
購入店葡萄畑 ココス

 道場に帰ってきて馬車馬の如き勢いで本日の稽古日誌を更新、ほっと一息って感じで新たなワインを抜染しました。 銘柄は、ツイッターで高く評価しておられる方が散見されるルーマニア産の赤。 先日稽古した樽の効いた白と同じ造り手のピノ・ノワールですな。 ちなみに合わせた料理は、鶏レバー&ハツの甘辛煮、鶏砂肝のガーリック炒め、筑前煮です。

 さて抜栓。コルクはDIAM5ですが、抜くときにとても固い感じでした。コルクの径は規格品でしょうから、瓶の口が細かったんだと思われます。 色は、ピノ・ノワールらしい薄めの赤紫色、案外ネットリ感もあって高級そうな外観です。 香りのボリュームは中程度からやや弱めくらい、ケモノっぽさをまず感じて後ろにキイチゴやアメリカン・チェリーの香り。 ブルゴーニュだと南のシャロネーズあたりな雰囲気ですかね。 もっと樽が効いているかと想像していましたが、バニラっぽさはほんのりあるかなくらいの印象です。 味わいは、渋味はとても軽くて甘さがしっかりで酸は少なめ。判りやすい甘さがメインの味わいです。

 ルーマニアって、なんとなく寒い地域なイメージがありますが、このワインから受ける印象は「とても温暖」ですね。 良く言えば人懐っこくて、悪く言えばだらしない感じ。アルコール度数14%でこの残糖感(糖度7.8)、かなり補糖しているのかな? もちろん好みの問題ではありますが、師範はこういうコギャル的なピノよりも、弓道部の副主将みたいなシュッとしたピノが好きです。

点数70点