稽古日誌:2009年5月

 5月、「安ワイン道場」も還暦を越えて13年目に突入。

 5月といえば青葉の季節、道場の生垣にしているヒイラギモクセイも新芽の時期を迎えております。 植えて丸二年とちょっと、もう生垣としての密度もサイズも十分。 で、それがちょっと困るんですわ。 このサイズを維持した生垣にするには、新しく出た芽を剪定しなければならないわけで、 そうすると古い葉とか幹ばっかりになっちゃうわけで。 そのあたり、植木職人さんはどうしてるのかね? もし読者な方に植木職人さんがいらっしゃったらぜひご教示頂きたいところ ・・・ってさすがにレア過ぎますか。

翌月分


31日(日)

 本日は、プチ師範代が通う学童保育の保護者会役員打ち上げ。場所は道場にて。 参加者は、元会長のRちゃんご一家(大人2人子供2人だけどRちゃんは後から)、 元副会長のYちゃんご一家(大人2人子供2人)、 元行事長のNちゃんご一家(大人2人子供1人)、 元副会長の師範家の、大人8人子供7人総勢15人の大宴会。 師範代と、Rちゃんパパ(車運転)以外の大人6人は皆さんアルコールOKなんで、 ワインも結構空けちゃってます。

Gerard Gratiot Brut "Maison" N.V.
ジェラール・グラシオ ブリュット "メゾン" (ヴィンテージ無し)
Gerard Gratiot
ジェラール・グラシオ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,8802008/10/29 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 乾杯の前、三々五々集まる間はビールを。 その後のワインの一本目は当然泡で、それもケチケチせずに正真正銘シャンパーニュであります。 この銘柄は、1年半前に稽古済み、 『円高差益還元』とのことで道場稽古範囲内まで安くなっていたもの。 「ケチケチせずに」と書いた指の根も乾かないうちに、 実はケチケチしていることを暴露するあたりが師範の可愛いところであります。 今回の料理は基本的に持ち寄り、ってことで、 まずはYちゃんパパご謹製のローストビーフとミートローフと、 Nちゃん家にお持ち頂いた松原商店街のチヂミとコロッケであります。
 さて乾杯。色は結構赤め、 もちろんロゼってほどじゃないけど麦わら色というより飴色っぽく感じる色合い。 泡立ちも申し分無し。 香りはちゃんとイーストとリンゴの香りがするし、 味わいもシッカリとした重量感。
 道場稽古範囲の価格で、シャンパーニュとしては底辺の価格帯ではあるけど、 内容的にはそんじょそこらの大手メゾンのものよりしっかりしていて満足度高し、です。
ショップへのリンク: Gerard Gratiot Brut "Maison" N.V.
(80点)道場にて

Cono Sur Gewurztraminer Reserva 2008
コノ・スル ゲヴュルツトラミネール レセルバ 2008
Cono Sur
コノ・スル
Blanco
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・ヴァレー (チリ)
\1,2002009/05/01 カーヴ・ド・リラックス スマイル
 シャンパーニュに続く白の一本目は、結構チョイスが難しいものです。 というのも、シャンパーニュって思いのほか香りも味も強いんですな。 炭酸のおかげで爽やか感があるんだけど、泡が抜ければ結構濃く重い飲み物という気がします。 というわけで、今回は確実にシッカリしていると思われる、チリはコノ・スルのゲヴュルツトラミネールをチョイス。 この銘柄は門下生からのお勧めがあって2007産と稽古済み。 間違いないはず、と。 料理は、師範代製のブロッコリーとカリフラワーのサラダとか、Rちゃん家にお持ち頂いたラスクとか。
 で、コノ選択もまたアタリでありました。 Yちゃんパパに「こんなワイン飲んだことない」と大好評。 確かにここまで果実味が前面に出た白ワインってのはあまり無いかも。 『でもコレ1,200円です』と値段を暴露するあたりが安ワイン道場師範の人格です。
 今日みたいな複数人でワイワイ飲む会にはとてもピッタリ。 やっぱりコノ・スルは侮れないというか、安ワイン者にとって無くてはならない存在ですな。
(80点)道場にて

Pouilly-Fuisse "Terroirs de Vergisson" 2006
ピュイィ・フュイッセ "テロワール・ド・ヴェルジッソン" 2006
Verget
ヴェルジェ
Blanc
Puilly-Fuisse
ピュイィ・フュイッセ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,9802009/05/01 カーヴ・ド・リラックス 八田
 上記のゲヴュルツトラミネールは予想通りのパフォーマンスでなかなか好評。 こうなると次はぜんぜん違う方向性で、 ということで樽の利いてそうな本格ブルゴーニュ(でもぎりぎり稽古範囲内)をチョイス。 選んだのは、貧乏ブルゴーニュファンには絶大なる信頼感のある造り手、ヴェルジェのピュイィ・フュイッセ。 ちなみにこのときの料理は、師範代ご謹製のサラダとか、 Rちゃん家(飲食チェーンの社長さん)にお持ち頂いた中華盛り合わせとか。
 色は結構薄め、というか普通の白ワインの色。 香りは、それほどボリュームは強くないけど、 キチンとしたフルーツの香りに期待通りの樽香。 香りは甘い割には味は甘くなくて、スッキリとしていてキレの良い味わい。
 これまたアタリ。同じ白でもこんなに違うのか、ってことで、 皆さんへの評判も上々でありました。 美味しい美味しいと飲んで頂くと師範もいい気になって参ります。
(80点)道場にて

Calera Pinot Noir Central Coast "Cuvee V" 2007
カレラ ピノ・ノワール セントラル・コースト "キュヴェ・V" 2007
Calera Wine Company
カレラ・ワイン・カンパニー
Red
Central Coast (USA)
セントラル・コースト (アメリカ合衆国)
\2,5002009/05/01 ヴィナリス銀座 ヴィノラム
 さてワインはいよいよ赤に突入。 最初にお出ししたのが、カリフォルニア産のピノ・ノワール。 このワイン、カレラのスタンダード・レンジ、セントラル・コーストの上級キュヴェらしい。 裏ラベルには"This 2007 Cuvee V was specially blended for Vinorum by combining wine from Calera Estate Mt. Harlan young vines with wine from nine of the Central Coast vineyards"とある。 名前付きの畑のブドウを集めた、 このインポーターのためのスペシャル・キュヴェなんですな。 なので"キュヴェ・V"と。
 さて抜栓。栓は、コルクでもないスクリューキャップでもない、 ガラス栓をキャップシールで閉じこんだもの。結構シャレてます。 色は、カリフォルニアとしては薄めで、ピノ・ノワールらしい赤紫色。 香りは、フレッシュなイチゴっぽいプリップリの果実香に、 甘く焦がした樽香がプラス。美味いっすねぇ、これも。
 やっぱりこの造り手は外さない、というかこれが2,500円は激安。 下のブルゴーニュを時間差で開けて飲み比べしたけど、結構良い勝負してました。
(85点)道場にて

Corton Bressandes 2001
コルトン・ブレッサンド 2001
La Pousse d'Or (Dom. Patrick Landanger)
ラ・プス・ドール (ドメーヌ・パトリック・ランダンジェ)
Rouge
Corton Bressandes (Corton Grand Cru)
コルトン・ブレッサンド (コルトン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\7,1192009/04/09 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 そして本日メインのワインがコレ、ラ・プス・ドールの特級畑コルトン・ブレッサンド、 ヴィンテージは2001年。このワインは2年前に稽古済み、 間違いなく美味いと信じてメインに登用。 Yちゃん家に昨年来て頂いたとき、グロ・フレールのエシェゾーをお出ししたんだけど、 それにいたく感動されていたんで、同様に「濃い系ブルゴーニュ」ってこともあってのチョイス。 ちなみに料理は、師範謹製(というかナントカの一つ覚え)のタン・シチュー。 ちなみに牛タン・ブロックはココで買いました。 ハナマサより安いけど十分なクオリティでした。
 色は、前のカリフォルニア産よりはやはりちょっと落ち着いた、 レンガ色っぽさのある赤紫。 香りは、もうすでに果実と樽とが溶け合っていて、 やや動物的で複雑な香りに変化しています。 味は、前のと比べちゃうと甘味がおとなしいので頼りないように感じるけど、 複雑さや余韻の長さは数段グレードアップ。
 前回飲んだときよりはビックリ感がない分点数も控えめだけど、 それでも(この値段を考えても)十分合格ライン。 皆さんにも『料理無しでワインだけ飲んでいたくなる』と評判でした。
ショップへのリンク: Corton Bressandes 2001 (La Pousse d'Or)
(87点)道場にて

McManis Family Vineyards Cabernet Sauvignon 2007
マクマニス・ファミリー・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニョン 2007
McManis Family Vineyards
マクマニス・ファミリー・ヴィンヤーズ
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,7042009/05/21 金沢マル源酒店 ヴィノラム
 このあたりになると、かなりアルコールも入ってワインの味わいなんてある意味どうでも良くなってきます。 とはいえゴツいワインの後にいきなりヘニャヘニャなのを飲むと、 一気に寂しい感じがするんで、少なくともシッカリはしてそうな米国産をチョイス。 販売店のサイトによれば『骨格がシッカリ果実味タップリ』とのことなんで、まず大丈夫でしょう、と。
 さてワインはといえば、少なくとも色に関しては前の2本より濃かった気がします(当たり前か)。 香りは、ビックリするくらいピノ的というか、明るい果実香と甘い樽香で、 正直言って「あれ、これ前のワイン(ピノ・ノワール)だっけ?」と思うこともしばしば ・・・だったような。
 あまり高級じゃないけどしっかりしたワインを、という選択はアタリ。 またそれ以上に、1,000円台のワインでこのクオリティってのもアタリな気がします。 「気がします」ってとこが弱くてスミマセン。
(80点)道場にて

Cotes du Rhone "Murmure des Vignes" 2007
コート・デュ・ローヌ "ミュルミュール・デ・ヴィーニュ" 2007
Dom. de Panisse
ドメーヌ・デ・パニス
Rouge
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,000 (単品価格 \1,512)2009/04/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 とりあえず飲む前から予定していたワインは上記まで。 でもまだ全然問題なく飲める勢い、というかエンジン全開バリバリ状態なんで、 追加で飲むワインをチョイス。 この局面になると、師範本来のケチケチ根性が如何なく発揮されて参ります。 選んだのは、 ヴェリタスの「プチリッチな気分で選ぶ自分だけの究極オリジナルワインセット!一本あたり1,000円」から。 人様にお出しするワインが1,000円ですよ、奥さん。
 さてワインはといえば、色は覚えてません。 香りは、こりゃ確かにローヌというか、オレンジの皮みたいなスパイシー(と言っていいんでしょうか?) な香りがハッキリと。 味わいも弱さは感じず、あれだけのワインが続いた後だけど結構ちゃんと自己主張しておりました。
 これもまずまず合格でしょう。 こんだけちゃんとローヌらしいワインが1,000円、 師範も買い物上手になったものです(って褒めるのそっちかい!って話ですが)。
(76点)道場にて

Baron de Beau Rond (Rouge) 2008
バロン・ド・ボー・ロン (赤) 2008
(Les Vignobles Foncalieu)
(レ・ヴィニョーブル・フォンカリュー)
Rouge
l'Herault (VdP)
レロー (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\6502009/05/01 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 師範のケチケチ根性は更に拍車がかかって、ついに650円のワインをお出しすることに。 でもね、すでに一人1本以上飲んだ状態だと、 ワインの良し悪しなんて(少なくとも師範には)わからんわけですよ。 だとすりゃ安いので十分だと思うわけですよ。 もちろん、「こりゃ不味い」ってワインだと一気に興ざめなんで、 そこそこ飲めるクオリティであれば。 ちなみに料理的にはチーズをいろいろと盛り合わせて出しております。
 ・・・○×※△・・・とほとんど覚えてなくて書くことに困ったりしているわけですが、 やっぱりさすがにこれまでのワインよりは落ちるよな、と感じたことは覚えております。 特に、ボディの薄さと香りの青っぽさが、バーッと造られたワインっぽいなぁ、と。
 ・・・って程度の記憶で点数つけるのは憚られるので、??点にしました。 でも60点台後半かな。 タンシチューの料理用に使ったヤツのほうがもう少しシッカリしてたような、です。
(??点)道場にて

 Rちゃん家は6時過ぎにご帰宅、その他の皆様も8時前にはお帰りだったそうで。 というのも例によって師範は最後には沈没しており、お見送りできておりません。 嗚呼情けなや。

 ・・・というような会でありました。あぁ飲んだ飲んだ。

30日(土)

Alcanta Monastrell 2008
アルカンタ モナストレル 2008
Bodegas Bocopa
ボデガス・ボコパ
Tinto
Vinos Alicante
ビーノス・アリカンテ
(Espana)
(スペイン)
\5502009/05/23 信濃屋 横浜シアル店 ルミノ・ヴィーノ
 このワインは、明日お出しするタンシチューに使ったもの。 一杯だけ味見用に取って、残りはすべて料理用。 煮込み料理用のワインって、「渋味しっかり甘みもあって酸味控えめ」というクライテリアをクリアしていれば、 あとは質より量だと考えております。 というわけで、そういう若々しいワイン狙いで、 ちゃんとしたワインとしては底値に近い550円のスペイン産をチョイス。
 色は普通に濃い紫色で、これが550円ならまずまずオッケーと予想。 香りはさすがに弱い。グラスをグルグル回してしっかり嗅ぐと、 どちらかというとピノ・ノワールみたいな梅っぽいフルーツ香がほんのりと。 口に含むと想像以上に渋味がしっかり。 酸味も意外と強めで出来たシチューはちょっと酸味を感じるかも。 甘味がもう少しあると良かったけど、まぁこの値段でそれは望みすぎかな。
 飲んだのは一杯だけなんで、それでこのワインを評価するのは無謀だけど、 敢えて書くとすれば、 そこそこちゃんとしたワインだけど1本飲むと飲み飽きしそう、という感じ。 煮込み料理にはまずまず合格と見ました。
(68点)道場にて

29日(金)

Talus Collection "Lodi" Cabernet Sauvignon 2006
タラス・コレクション "ローダイ" カベルネ・ソーヴィニョン 2006
Talus Collection
タラス・コレクション
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,1002009/05/01 カーヴ・ド・リラックス コンステレーション・ワインズ・ジャパン
 昨日と一昨日のワインが一杯ずつ残っていたんで、 今日はそれだけに留めとこうかな、なんて思ってたんだけど、 その一杯ずつを飲んじゃったら稽古スイッチ入っちゃってやっぱり一本抜栓。 とはいえさすがにここから丸一本は無理なカラダなんで、半分は明日に残す予定で。 選んだのはカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョン。 見た目強そうなんで、二日に分けても大丈夫かな、と。
 色は、カリフォルニア産らしくかなり濃い目。 同じカベルネでもボルドーなんかより赤っぽい感じがする、ような気がする(弱い)。 香りは、黒っぽいベリーみたいなトーンの低い果実香に、 でしゃばり過ぎない樽香がプラス。「なかなかやるじゃん」な香り。 味も、案外ソフトで甘味があって、日常の食事に合わせるにはもってこいな感じ。
 カリフォルニアにありがちな「どうだー!」って感じの濃さや樽香は無いけど、 こういうワインの方が一人で飲むにはよろしいようです。 ただ、明日はもっと美味しくなるようなワインではないようでもあります。
 翌日、香りに関しては昨日より樽を強めに感じて、 味に関しては昨日より薄めに感じた。 それでもまずまず楽しめたから、そこそこのポテンシャルはあるワインということでしょう。
75点道場にて

28日(木)

Orchidea 2008
オルチデア 2008
Bodega Inurrieta
ボデガ・イヌリエータ
Blanco
Navarra
ナバーラ
Navarra (Espana)
ナバーラ (スペイン)
\1,2602009/05/21 金沢マル源酒店 稲葉
 昨日に懲りずに、本日もまたスペイン産のワインをチョイス。 スペインの安白も、師範的にはあまり印象が良くなかったり。 ただ、 最近はこういうこれまでの印象を覆すようなワインとも稽古したりしているんで、 ちょっとイケてそうなルックスにも惹かれて購入。 ちなみに、名前の「オルチデア」とは蘭の花のことらしい。 製法はシュール・リー、ステンレスタンクを使って醸造とのこと。
 色は薄めのレモン色。香りは、名前に負けずしっかり華やかな花っぽい香り。 裏ラベルには、それに加えて「ライムやパイナップルの香り」も書かれているけど、 確かに言われてみりゃそういう香りがする気もする。 味は、軽いけど軽すぎない重量で、意外と悪くないんだけど、 もう少し酸味があったらな、という気にはなる。
 フランスは南西地区で、ユニブランやコロンバールを使ったワインあたりに似てるかも。 華やかな香りがあって、なかなか楽しめるワイン。 やっぱりスペインといえどもそこそこのワインを飲みたかったら4桁は出さないと、 っていうことですかね?
ショップへのリンク: Orchidea 2008 (Bodega Inurrieta)
74点道場にて

27日(水)

Borsao Classico Tinto 2007
ボルサオ クラッシコ ティント 2007
Bodegas Borsao
ボデガス・ボルサオ
Tinto
Campo de Borja
カンポ・デ・ボルハ
Campo de Borja (Espana)
カンポ・デ・ボルハ (スペイン)
\9242009/05/21 金沢マル源酒店 メルシャン
 本日の夕食は、豚の冷しゃぶと茹で野菜。 ワインは、師範的にはあまり得意でないスペイン産の安ワイン。 でも、ある雑誌でグランプリを受賞しただとか、ロバート・パーカー氏が絶賛したワイナリーだとか、 いろいろ煽り文句が付いてるとつい買っちゃいます。 安ワインに対しては十分な見識と冷静な判断力を持っていると自認している(あくまで「自認」ね)師範でさえこれなんで、 あまりワインになじみの無い消費者な方だと影響力あるんでしょうな、こういう煽り文句。 ちなみにこの造り手の別銘柄は、ずいぶん以前に稽古済み、 かなり好印象だったもよう。
 栓はキャップシール。ワインの色は、若さが伝わるストレートな紫色。 香りは、最初ガルナッチャ(グルナッシュ)らしい煮詰めたジャムのような果実香を感じて、 口に含むとミカンの花とか柑橘類の皮みたいな雰囲気が感じられる。 なかなか個性的で雰囲気のある香り。 味は、渋み控えめ、酸味と甘味が上手にバランスしていてなかなか好印象。
 ・・・と、飲み始めは良かったんだけど、飲み進めるうちになんとなく違和感。 なんだかわざとらしいというか、人工的な感じがして。 で、裏ラベルを見ると、添加物として『酸化防止剤(亜硫酸塩、ビタミンC)、酸味料、安定剤(アカシア)』 とある。えぇぇぇ、ビタミンCのみならず酸味料や安定剤て。 こういうのって原産地呼称的に良いんだっけ?日本向けだけ添加?
 ・・・というわけで、裏ラベルの怪しい記述で一気に飲む気が失せてしまいました。 きっと、雑誌で評価した人は一杯だけしか飲んでなかったんでしょう。 確かに一杯だけだったら個性的で楽しいワインだから。
ショップへのリンク: Borsao Classico Tinto 2007 (Bodega Borsao)
67点道場にて

24日(日)

Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits "Les Dames Huguette" 1999
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ "レ・ダーム・ユゲット" 1999
Maurice Gavingnet
モーリス・ガヴィニェ
Rouge
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,6802009/05/23 信濃屋 横浜シアル店 オーレ・ジャパン
 このワイン、昨日買ったものなんだけど、 ちょいと気を許して部屋に立てて置いといたら写真(ラベル真ん中の縦の筋)みたいに液漏れ。 室内の気温は28度だったんで、そんなに高温下ってわけじゃなかったんだけどなぁ。 でも、たった28度でこんな風になるということは、 道場に届くまでの流通過程ではもっと低温下にあったということでしょう。 これくらいで傷むわけじゃないと思うけど、 なんとなくさっさと飲んじゃいたい気分なんで飲んじゃうことに。 ちなみに料理は和牛簡単ステーキ、空心菜の炒め物、レタス炒飯カレー風味、アサリの味噌汁。
 色は、およそ10年前のワインとは思えないしっかりした赤紫色。 香りは、奈良漬のような熟成感がパーン!と来て、その向こうに黒蜜みたいな甘っぽい香りと、 ドライフルーツっぽい果実香がしっかり。 ワインの格付け的にはそれほど高くないんだけど、10年経ってこれくらい香ってくれれば十分。 ただ、味はちょっと残念かな。カドが取れてて熟成感は確かにあるんだけど、 甘みや柔らかさがなくて痩せた印象なのがね。
 3,000円以下で買える熟成ブルゴーニュとしてはなかなか価値あるワインだと思う。 でも、後生大事に取っておくほどのワインではなかったんで、 今回液漏れしちゃって早々に飲んだのはそれはそれで正解だったかも。
74点道場にて

23日(土)

 午後、家族そろって歯医者に行って定期健診。 師範代の治療を待つ間、プチプチ師範代がひらがなを書く練習。 思いがけず「す」と「し」が書けて、「すし食べたいよね~」なんてことになって夕食は寿司屋、 ご近所寿司として最近お気に入りのじゅうせいへ。

 今回も刺身はもらわずいきなり寿司で、
師範:上寿司(左下写真):\1,500
師範代:特上寿司:\2,000
子供ら:マグロ4貫、エビ4貫、玉子2貫、タコ2貫、数の子2貫
大人の追加:ヒラメ2貫、ゲソ2貫、赤貝ヒモ2貫、シメ鯖2貫、シャコ2貫
サービス等:青柳とワケギのぬた×2、貝の味噌汁×4、超ミニ鉄火巻き(右下写真)
なんかを好き放題に注文。

 飲み物は、生ビールを2杯と石川県の風よ水よ人よという清酒を1合。

 魚屋さんがやっているお寿司屋だけあって、種が大きくて食べごたえがあって、 結果的に安く付いてナイスです。 面白いのが、子供だけにサービスされる超ミニ手巻き。 直径約1cm、右写真で一緒に写した爪楊枝で大きさがわかりますでしょうか?

 お会計はトータルで13,000円弱。 子連れにも優しくて(特に今日はバルーンアートが得意なお客さんがいて、 子供らにいろいろ風船を作ってくれました)、安心して出かけられる店であります。


22日(金)

Campassos Brut N.V.
カンパッソス ブリュット (ヴィンテージ無し)
Campassos
カンパッソス
Espumoso
発泡
Cava
カバ
(Espana)
(スペイン)
\777 (単品価格 \1,239)2009/04/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日のワインは、特に何かお祝い事があるわけでもない日にスパークリング。 モノは、ヴェリタスの「金賞受賞蔵や高得点ワインが自由に選べる自分だけの激旨ワインの究極のオリジナルセット!一本あたり777円」から (現在はセットの対象から外れています)。 777円、そんなに大事に思わなくちゃいけない値段じゃないんだけど、 やっぱりスパークリングって何か理由がないと開けづらい気がするのは、 スリムな家計を維持することに体が馴染んでいる(要するに貧乏性)ということですかね?  ちなみに料理は、鶏の唐揚げとナスの素揚げ、冷やしうどん。
 色は、この値段のスパークリングにしちゃぁしっかりした黄金レモン色。 残念ながら泡立ちは弱め。 香りはかなりフレッシュで、熟成感とかはほとんど感じずストレートに甘い柑橘類+リンゴな香り。 ボリュームも結構あって、3桁ワインとしてはなかなかのパフォーマンス。 味はちょいと甘めかな。でもバランスは悪くない、 というかこういうサッパリした感じだと多少甘みがあったほうが良いでしょう、と。
 泡が弱めで寂しい以外、一般のスパークリングワインに求める要素はほぼ持っていて合格ライン。 これが777円ってのはお得です。 肩肘張らずに普段使いに飲みたい一本。
71点道場にて

21日(木)

Baron de Beau Rond (Rose) 2008
バロン・ド・ボー・ロン (ロゼ) 2008
(Les Vignobles Foncalieu)
(レ・ヴィニョーブル・フォンカリュー)
Rose
ロゼ
l'Herault (VdP)
レロー (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\6902009/05/01 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 本日の夕食は、薄切り豚肉の炒め物と、ブロッコリーとトマトとハムのサラダ。 道場にしてはシンプルなメニューだけど、その理由は夕飯前に子供らは白玉団子を作って食べて、 既におなかが減ってないらしいから。 さてさてワインは、カーヴ・ド・リラックスの独自ブランド、「マルキ・ド・ボーラン」の別銘柄。 赤白ロゼと買ってあって、まずはロゼから稽古。
 色は、いわゆるピンク色と薄オレンジの中間くらいで非常にキレイ。 やっぱりロゼの価値はこの色にあり、ですな。 香りはとっても弱くて、集中して嗅いでも安白ワインっぽい軽いフルーツ香が感じられるのみ。 味は甘くなく酸っぱくなくで、スイスイ飲めはするんだけど、 反面何の印象も残さない没個性な味わい。
 色はキレイなんだけどねぇー。 やっぱり「ロゼは中途半端」という世間一般の印象を裏切らないものだったのが残念。 ただ、下手なロゼにあるような、蒸れた雑巾みたいな感じは無かったのが救い。
67点道場にて

20日(水)

Terrale Sangiovese 2007
テラーレ サンジョヴェーゼ 2007
Calatrasi
カラトラージ
Rosso
Sicilia (IGT)
シチリア (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Sicilia (Italia)
シチリア (イタリア)
\8002009/05/01 カーヴ・ド・リラックス 中島菫商店
 夏を想わせるような天気の一日。 夕食のメニューは、涼を求めて水餃子、生ハム、冷奴、冷麦。 ワインは、ちょいと冷やして飲めそうな軽めの赤を、ってことで選んだイタリアはシチリア産のサンジョヴェーゼ。 この造り手のこの銘柄は以前白と稽古していて好印象。 このワインも同じく好印象だったら良いわけですけど・・・
 色は、まるでニューワールド産のようなガッシリと濃い青紫色。 香りは弱い。深く嗅いだら感じられるのは、 いかにもイタリアーンな膏薬っぽいケミカル香と、まだ咲く前みたいな花の香り。 味は、ある意味想像通りの軽さで、ちょっと想像通り過ぎてガッカリするくらい。 冷やして飲む分にはこれくらいでちょうど良いんだけど、 心のどこかにそういうワインであることを裏切ってくれる期待があったんだけどね。
 とにかく軽くてシャバシャバなワイン。安イタリア赤の典型っぽい雰囲気。 この造り手に限らず、シチリア産って赤より白の印象が良いんだよね。 やっぱり海に囲まれてて魚料理が多くて、自然と白の需要が高くなるのかな?
66点道場にて

17日(日)

 買っちゃいました、電子ピアノ。YAMAHAのクラビノーバ、"CLP-340"という機種。

 プチ師範代が昨秋からピアノを習い始めていて(ちなみにプチプチも幼児向け音楽教室に行ってます)、 これまでは以前から所有していた "KORG 01WFD"というシンセサイザーの往年の名機で練習させていたんだけど、 さすがにそろそろねぇ、ってことで購入。

 こういう「いかにもメジャー」が造る「いかにも電子ピアノ」な製品を買うのは、 ヒネクレ者としてはちょっと抵抗もあったんだけど、だからってRhodes買うわけにもいかないしね。

 今のところ子供より親が遊んでおります。 写真はMichel Camiloの"Caribe"を颯爽と弾きこなす師範(嘘)。

Bourgogne Passetoutgrain 2005
ブルゴーニュ・パストゥグラン 2005
Jayer Gilles
ジャイエ・ジル
Rouge
Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,3942009/04/09 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 夕食は、牛和風ステーキ、ホタテのバター炒め、シメジともやしの炒め物、大根と春キャベツのサラダ。 週末くらいはちょいと良いワインを、ってことで選んだのがコレ、 その昔は「気合の入ったブルゴーニュの鉄板」として揺るぎない地位を確立していた造り手、 ジャイエ・ジルの最廉価銘柄パストゥグラン。 この銘柄は道場開設後5回目の稽古(直近は2002産のコレ)。 ジワジワと値段が上がって、パストゥグランのくせにもう2,000円超。 内容によってはそろそろお付き合いを止めるかな、というレベル (販売店のサイトを見たら、 なんと値下げされて2,000円以下に。ちくしょー)。
 色は、ピノ・ノワールとはかなり傾向の異なる、青みの強い紫色。 ガメイが多いのかな?もしかすると2005年産特有の色かも知れないけど。 香りは、抜栓直後の温度が低い状態だととっても弱くて、ほぼ無臭。 抜栓してちょっと時間が経って温度が上がってくると、それなりに香りは出てくるけど、 硫黄みたいな雰囲気とトボケ系の果実香で、およそブルゴーニュとは思えない香りの内容。 味は、渋味酸味甘味すべてがおとなしくて、「気合の造り手」な要素は皆無。
 キレイ系のワインではあるんだけど、香りも弱くて味も弱いじゃぁねぇ。 2005年という良い年ながら中途半端な熟成期間ゆえ、閉じた時期だったのかもしれないけど、 今このワインに2,400円は高い。2,000円以下という現在の売価だったらまぁ納得かも。
ショップへのリンク: Bourgogne Passetoutgrain 2005 (Jayer Gilles)
70点道場にて

16日(土)

Kumala Pinotage / Shiraz 2008
クマラ ピノタージュ/シラーズ 2008
Kumala
クマラ
Red
Western Cape (South Africa)
ウエスタン・ケープ (南アフリカ)
\9002009/05/01 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 本日は午後からずっと師範代が学童行事&打ち上げで不在。 よって師範と子供らの食卓。師範の場合、こういう時に一番最初に思いつくメニューはお好み焼き。 師範は別に関西出身ってわけじゃないけど、なんか好きだし、なんたって手軽だからね。 さてワインは、あまり高級なのは合わないけど甘味がないのも寂しそう、 ということで昨日に引き続き国は南アフリカ、品種はピノタージュとシラーズのブレンド物をチョイス。 白とはちょっと前に稽古済み。 多分「フルーツ満載で甘め、のはず」という師範の想像に間違いは無いはず。
 色は、想像したほど濃くは無いけど(ピノタージュが多め?)、キチンとキレイでストレートな紫色。 香りは、ちょっと煙ったような気配の向こうに良く熟したベリー系の果実香。 ちょっとだけミントみたいな感じがあって、オーストラリア産と言われればそう思いそう。 味は、渋味やわらか、酸味うっすらで甘味アリ。 全体に軽めなバランスだけど、難しいこと考えずにクイクイ飲める雰囲気。
 ほらやっぱり想像通り。 南半球のワインって、安くてもペラペラにならないのが良いよね、 というか、安いやつくらいのバランスの方が普通の食事には合わせやすいような気がする。 そういう味覚に生まれついた安上がりな自分に感謝。
75点道場にて

15日(金)

Pangolin Sauvignon Blanc 2008
パンゴリン ソーヴィニョン・ブラン 2008
Pangolin
パンゴリン
White
Western Cape (South Africa)
ウエスタン・ケープ (南アフリカ)
\8502009/05/01 カーヴ・ド・リラックス リラックス
 本日の夕食は、枝豆、イカそうめん、レンコンと人参と豚の炒め物、エビフライ。 こういう料理だと子供らはバクバク食べます。和風&酒肴なメニューが好きな連中です。 さてワインは、カーヴ・ド・リラックスの安ウマ南アフリカであるパンゴリン。 この品種(ソーヴィニョン・ブラン)以外は稽古済みだったりします。
 色はほとんど無色。うっすらと見えるのは黄色っぽいレモン色という、いわゆる安ワインの色。 香りは、フランスのロワールにあるソーヴィニョンブランみたいな、草っぽい雰囲気がメイン。 その草も若くてくっき茎なヤツじゃなくて、やや枯れ草系の草の香り。 味は、ガッシリとしたコクの向こうにキリリとした酸味。 ここらへんの味わいの按配もニューワールドのソーヴィニョン・ブランというより本家フランス的。
 なかなかグラマラスな白ワイン。 でもそのグラマー具合は、雑誌プレイボーイに載ってる女性のソレではなくて、 水泳ニッポン女子みたいなソレで、かなり筋骨隆々系。 ただ、美人かどうかは不問にしております。
72点道場にて

14日(木)

Chateau des Combes 2006
シャトー・デ・コンブ 2006
Ch. des Combes (Ducourt)
シャトー・デ・コンブ (ドゥクール)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\777 (単品価格 \1,449)2009/04/09 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日のワインは、ヴェリタスの「金賞受賞蔵や高得点ワインが自由に選べる自分だけの激旨ワインの究極のオリジナルセット!一本あたり777円」から。 このセット、今日見たらもう当該ワインは無くなってます。 こういう回転の早さが師範にとっては魅力。だって違うワインが飲みたいからね。 そんでもって、師範が買った1ヶ月前より今のほうが師範的には魅力的。 なぜかというとニューワールド産が増えているから。 やっぱり3桁ワインに関してはニューワールドの方が安心感ありますんでね。
 さて抜栓。色は、濃っちゃ濃いけどボルドーとしてはまだ中程度、透明度が感じられるくらいの濃さ。 香りはいかにもボルドー、それもどちらかというと低コスト系の、果実香より煙たさ/イガラっぽさが目立つ香り。 味も、渋味きっちりで甘味なんかはほとんど感じられないストイックな雰囲気。 飲み手に媚を売らない姿勢はいかにもボルドーらしくはあるんですが。
 意外なのは、このワインがなんだかコンクールで金賞を受賞していること。 不味くはないけど、なんか賞を取るようなワインじゃないと思うんだよね。 わからんなぁ、フランスのワインコンクールの審査基準。
68点道場にて

10日(日)

Bourgogne Pinot Noir Vieille Vigne 2006
ブルゴーニュ ピノ・ノワール ヴィエイユ・ヴィーニュ 2006
Rodolphe Demougeot
ロドルフ・ドゥモジョ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,3942009/05/01 ヴィナリス銀座 ヴィノラム
 今日もまたとっても気持ちの良い一日、というかちょっと暑いくらいでしたな。 本日の夕食は、そういう初夏らしいソラマメとか和風ローストビーフとか。 ワインは、今月1日に女性陣を空港に送って行った後に銀座で買ったワイン。 この造り手のワインは、2005年産のオート・コート・ド・ボーヌと昨年稽古済み。 一般にACブルゴーニュの方が格下だと思うけど、 ヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)の威力が発揮されてますかどうか。
 色は結構濃い目。少なくとも色に関しては普通一般の2006年産ACブルゴーニュよりは濃くて、 ヴィエイユ・ヴィーニュっぽさが出ているような。 香りは、熟れたプラムっぽい香りの回りに、ケモノっぽい感じや古樽っぽい感じがあって、 香りの要素は結構複雑、でもちょっと垢抜けない雰囲気。 味は、渋味がまだしっかりしているけど、甘味あり酸味もあり雑味もありで、 内容テンコ盛り。
 味も香りもいろんな要素があって、複雑かつ楽しげな雰囲気ではあるけど、 いかんせんなんとなく雑然とした印象が否めない。 まぁ2,000円台のACブルゴーニュだからね。 これが洗練されてくると5,000円以上の一級畑、ってことになるんでしょうな。
78点道場にて

9日(土)

Hardys Collection Brut Reserve N.V.
ハーディーズ コレクション ブリュット リザーヴ (ヴィンテージ無し)
Thomas Hardy & Sons
トーマス・ハーディーズ&サンズ
Sparkling
発泡
(Australia)
(オーストラリア)
\6182009/03/20 コストコ横浜(金沢シーサイド)店 コストコホールセールジャパン
 まさに「五月晴れ」といった感じの一日。 暑くなく寒くなく、新緑が心地よく花粉も飛んでない、一年で一番良い季節のような気がします。 さてワインは、そんな陽気に誘われてスパークリング・ワインを。 フルボトルで618円ってことは、さすがにシャンパン方式(瓶内二次発酵)じゃないのかな? でも"Reserve"なんて言葉が書いてあったりするし、 瓶の見た目はなかなか(少なくとも同じ造り手のコレより)高級げ。 ちなみに料理は、マグロ/タコの刺身、ホタルイカの酢の物、 フルーツトマトやスナップエンドウとか。
 色はかなり薄め。泡立ちもかなり弱め。 香りはなかなかどうして本格派。甘いリンゴっぽいフルーツ香にパンや味噌みたいなイースト香が加わって、 きちんと「なんちゃってシャンパーニュ」。 味も、たとえば安いカバみたいにキンキンした金属っぽさがあるわけでなく、 なかなか落ち着いた味わい。 ただ、ちょっと落ち着きすぎというか小粒な感じは否めないけど。
 泡が弱くて全体に小ぶり、でも600円強のスパークリングとは思えないまともな内容。 些細なことを気にせずにビール代わりにグイグイ飲むにはこれで十分ではないかと。
72点道場にて

8日(金)

Pirineos Mesache 2007
ピリネオス メサーチェ 2007
Bodega Pirineos
ボデガ・ピリネオス
Blanco
Somontano
ソモンターノ
Somontano (Espana)
ソモンターノ (スペイン)
\1,0802009/04/01 QUEEN'S ISETAN 品川店 ドウシシャ
 本日の料理は、エビとブロッコリーの炒め物、豚と水菜の炒め物。 どちらもシャキシャキッとした食感が楽しめるメニュー。 ワインは、軽い赤でも白でも良さそうだけど、順番的に本日は白で。 というわけで選んだのはスペイン産の白。 スペイン品種のマカベオに加えて、フランス品種のゲヴュルツトラミネールとシャルドネがブレンドされているらしい。 一般にスペイン産の安白というと、 掴みドコロがなくて茫洋としたワインが多いんだけど、 この混ぜ具合が奏功することを期待して抜栓。
 色はとりわけ特徴の無い薄めの白ワイン色。 香りは、とっても甘いフルーツの香り。 裏ラベルには「白い花やシトラス、バラ、トロピカルフルーツのフレーバー」と書かれているけど なんとなく納得。師範はそれにピーチがあるように感じる。 ゲヴュルツの雰囲気が強く出ているようで、 他の品種で言えば南仏のヴィオニエとかアルゼンチンのトロンテスとかみたいな感じ。 味は、しっかりとした甘みとコク。 マカベオは遅摘みされているようで、明らかにこれくらい甘いのを狙って造られてるとみた。 とすれば裏ラベルの「辛口」表記はいかがなものかと。
 『辛口じゃないじゃーん』という"はぐらかされ感"がありはするけど、 ワインとしてはしっかりとした内容と個性を持っていて好印象。 これくらいの値段のスペイン産白では、 初めてこういう高いレベルのものに出会った気がする。
77点道場にて

7日(木)

Callia "Alta" Shiraz / Marbec 2008
カリア "アルタ" シラーズ/マルベック 2008
Bodegas Callia
ボデガス・カリア
Tinto

San Juan (Argentina)
サン・フアン (アルゼンチン)
\790 (単品価格不明)2009/03/19 ワインの店 ちどり屋 モトックス
 本日の夕食は、牛肉のタレ焼き、モヤシとニラの炒め物、昨日の残りの鶏唐揚げ。 ワインは、「20種類から選べる12本セット」税送料込み9,999円からの最後の1本。 やっぱり12本のセットってのはなかなかなくならないですな。 今回は、かなり積極的に飲んでいっても約2ヶ月弱で飲み終わり。 平日用アイテムとして気楽に飲めるクラスのワインがゴロゴロ、ってのは、 安ワイン者としては結構精神状態的に安定します。
 ・・・閑話休題、最後の1本に残ったのはアルゼンチン産の赤。 白は先日稽古済み、なかなか好印象だったんで、 セット最後のこの赤にも期待が高まった状態で抜栓。
 色は南米産らしくしっかりと濃い青紫色。 香りは、こちらも南米産にありがちなインクっぽい感じに、 濃い色のベリー香と強すぎない樽香がプラス。 味も、およそこの値段のワインとは思えない充実具合で、 柔らかな渋み、その後ろのしっかりとした甘み。 酸味もあるんだろうけど、甘味の後ろに隠れて直接は感じられません。
 これまた「安ウマワインの桃源郷」たる南アメリカの面目躍如。 白もそうだったけど、この値段でこの内容だったら文句の付けようが無い感じ。 やっぱり成長著しいですなぁ、チリやアルゼンチンのワインって。
ショップへのリンク: 20種類から選べる12本セット
76点道場にて

6日(水祝)

 連休最終日、帰省先の九州から帰還する日であります。

 左写真は、師範実家の庭にある伏せた植木鉢。その中でシジュウカラがヒナを育てています。 頻繁に虫を捕まえてきては穴の中へ。とても可愛らしゅうございます。 ヒナの皆さん無事に巣立ってくださいね。

 さて帰路は、朝9時過ぎに師範実家を出て、阿蘇の道路は混んでそうだったから二重峠(ふたえのとうげ) 回りで山を降りて、思いのほかすいている九州縦貫道を通って師範代実家に着いたのが11時すぎ、 師範代実家でお昼を頂いて1時過ぎに出発→福岡空港→羽田空港→道場と帰ってきたのが午後5時30分ごろ。 お疲れ様でございました・・・と備忘録。

Gros-Plant du Pays Nantais 2004
グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ 2005
Guy Bossard
ギィ・ボサール
Blanc
Gros-Plant du Pays Nantais (VDQS)
グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ (ヴァン・デリミテ・ド・カリテ・シューペリュール)
Loire (France)
ロワール (フランス)
\1,4912009/03/10 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 木下インターナショナル
 帰り着いたのは遅い時間だし、これから料理作るのも外食するのも面倒ってことで、 今宵の夕食は近所の中華料理屋さんから出前。 住宅街の中華屋さんなんで、先日の街場の中華屋さんと比べて かなりマイルドな味付け。師範的にはこっちの方が好みといえば好み。
 さてアルコールは、実に4日ぶりにワインを抜栓。 ロワール産のVDQS格付けの白ワインで、この造り手は「ビオディナミの象徴的な存在」らしい。 色は結構しっかりしたレモン色。 香りは弱い。なんとなく酸化したようなニュアンスというか、 「自然派ワイン」といわれるカテゴリーのワインにありがちな、 埃をかぶったレモンのような香りがある。 味は、まず酸味がしっかりで、その向こうにミネラルや柑橘系の果実味が感じられる。 でも全体的には軽いなぁ、と。
 正直言って、「うーん」って感じ。 やっぱり師範はビオとかなんとかなワインはあまり得意ではないのかも。 少なくともこのワインに関しては、 弱い香りや薄い果実味、その上10.5%という低いアルコール度数もあって、 あまり飲んだ気がしなかったり。 ただ、長旅で疲れた体にはこういうスーッと軽く染み込むようなワインで良かったのかもだけど。
ショップへのリンク: Gros-Plant du Pays Nantais 2004 (Guy Bossard)
67点道場にて

5日(火祝)

 九州は阿蘇にある師範実家の朝。

 左写真は、師範実家の庭に生えているスズランの写真。 ほぼ自生していて、毎年花を咲かせているみたいなんだけど、 とてもきれいに咲いています。気候が合うんだろうなぁ。

 午前中に師範父実家の菩提寺で父の三回忌、 その後そばにある宴会場で食事。
 こういう、田舎の宴会の食事って、どうしてこうも量が多いんだろ? 残りを持って帰れば夕飯の支度をしなくていい、という理由なのかなぁ。

 ・・・というわけで、実家に帰っての夕食は昼の残り物がメイン。 それ以外は「ひともじのぐるぐる(右写真)」とか「馬ホルモンの味噌炒め」とかの懐かしい料理。 酒はビール飲んだあとに焼酎を。


4日(月祝)

 午前11時30分のフライトで九州へ。

 空港には早めの10時ごろ着いて、朝食 兼 昼食を空港で食べることに。 遅くまで飲んだ翌朝ということでラーメンなんか良いなぁと思い、 第1ターミナル南ウィングの端にあるラーメン屋に行ってみたけど、 なんとラーメン1杯が一番安くても1,000円弱。 いかに空港とはいえその値段は師範の中の貧乏人魂が許さない、 ってことで、「580円 羽田カレー」の垂れ幕が高らかに躍っていたカレー屋に変更。

 注文はもちろん580円の羽田カレー。 朝っぱらからカレーはちょっと重かったけれど、 「牛肉タップリ」の謳い文句に偽りは無く、 かなり大き目の牛肉がゴロゴロ入っていてなかなかナイス。 やっぱり羽田空港といえばカレーですな。

 フライトは定刻で飛んで、福岡空港から師範代実家まで地下鉄とJRで移動。 師範代実家到着は午後2時30分。 その後家族と車をピックアップして師範実家へ移動。師範実家到着は午後6時 ・・・と備忘録。

3日(日)

 本日は、横浜馬車道にある「King's Bar」という店で行われた、 「懐かしフュージョン名曲ライヴ Vol.3」というライヴに出演。 出場バンド数が6つ、セッションが3セット。 朝11時に集合してリハーサル、本番が始まったのは30分遅れで午後5時ごろ、 終わったのは午後10時過ぎ。

 演奏は、往年のフュージョンの名曲、ラリー・カールトンあり、リー・リトナーあり、 スタッフあり、シーウインドあり、カシオペアやスクエアまであり。 師範のバンドは、アジムスとかザ・プレイヤーズとか渡辺貞夫とかの曲を ・・・なんて書いても「なんのこっちゃ」なのかもですね。 師範が子供のころ、 父親がマントバーニーやらポールモーリアを聴いていたのを見るような、 そういう「過去の時代の音楽」になっちゃったのかな?
(ちなみに左写真に師範は写ってません)

2日(土)

 今日は師範一人ぐらし。

 午前中は草花の世話とか楽器の練習とかして、昼飯は外で。 行ったのは、保土ヶ谷駅東口の公団1Fにある蘭苑飯店という中華料理屋さん。 フロアにはテーブル18席と小上がり15席、 宴会スペースは別にあるという街の中華屋さんとしてはそこそこの規模。

 ここの良いところは、メニューが豊富で量が多くて安いところ。 定食メニューは16種類、単品だと100種以上も種類がある。 フロアの真ん中には前菜とデザートが取り放題で置かれていて、 何を注文してもおなかいっぱいになることが確実。 朝食を食べておらずガッツリ食べたい身には大変魅力的。

 さて本日の注文は、回鍋肉定食(700円)でライスを炒飯に変えて(+100円)。 左写真がその内容。これに取り放題の前菜(大根の煮物、生野菜)とデザート(杏仁豆腐)が付く。

 前述したように、量は十分すぎるくらい。炒飯なんて、それだけで昼食として成立する量だし、 パラリとしているしカニなんかの具も入っているし、「これがたった100円プラス?」って感じ。 ただ、味付けが濃くてちょっと苦労。 特に、白飯を炒飯に変えたもんだから、しょっぱさの逃げ道が無いというか、 何を食べてもしょっぱいわけで。

 食べ終わりには心底おなかいっぱい。 量が多くて味が濃くて、 どちらかというと肉体ワーカー・フレンドリーな店かも。 ちなみに夜は男性2,980円/女性1,980円で好きなメニュー食べ放題飲み放題 (以前の記述)ってのをやってます。

 食事のあとは、腹ごなしと日ごろの運動不足解消のため、清水ヶ丘公園プールへ。 ガラス張りの天井で夏は半屋外になる、公営のプールとしてはなかなか気分の良いところ。 道場移転してちょっと遠くなったとはいえ、徒歩圏にこういう施設があるのはうれしい限り。 入場料は大人1時間300円/1日500円。今日はタップリ泳ぐ意気込みで1日券を買って入場。

 泳いだり歩いたり休んだり休んだり、トータルの運動量は25mプールを60往復で3km。 結局3時間くらい居ました。 毎週こういうことが出来れば運動不足にもならないんだろうけど、なかなか時間がねぇ。

 泳ぎ終わったらもう夕方5時、ついでに夕食も済ませてくることに。 店は、以前から気になっていた保土ヶ谷駅東口側にある木の花というお寿司屋さん。 なぜ気になっていたかというと、店名が「すしとわいん 木の花」って書いてあるんですな。 ワインと聞いて黙っているわけにはいかないわけであります。

 店の外観は、写真のように「非シャキッと」系。 店の中は、カウンターが7席、テーブルが12席くらいのこぢんまり感。 本日は一人なんでカウンターに座りました。 そういえば師範は(ランチ以外で)一人ですし屋のカウンターに座ったのは初めてかも。 あんまり一人で食事すること無いからね。

 せっかくカウンターだから、本日の注文はお好みで。まず、お通し(ホタルイカの酢の物)が出たあと、つまみで
イサキミル貝の刺身
しめ鯖の刺身
を注文。酒は生ビール 中ジョッキ(\500)。 運動した後のビールは美味いですな。ミル貝も肉厚でナイス。

 途中から飲み物を下記ワインに変えて、にぎりの注文は、
アナゴイカ下足イナダ(右写真)、イワシ
を2貫ずつ。店の雰囲気とは裏腹に、意外と小ぶりで姿かたちの美しい、都会風のにぎりでありました。 もうちょっと種類を食べたかったんだけど、昼の影響もあっておなかのほうからストップ指令。

Rubaiyat 白 N.V.
ルバイヤート 白 (ヴィンテージ無し)
丸藤葡萄酒工業(株)
勝沼 (日本)
(\1,700)2009/05/02 木の花
 店名が「すしとわいん 木の花」ってくらいだから、ワインが結構あったりするのかな? と思ったけど、リストにはこのルバイヤートのワインが赤白ロゼの3種類あるだけでした。 ちょっと残念。でも、実際はリストにないだけで、他のもあるにはあったみたい (他のお客さんが同じくルバイヤートの甲州シュールリーを注文してました)。 リスト的には残念だけど、ちょっと意外だったのはちゃんと店内にワインセラーがあったこと。 保管には気を遣われているみたい。また、もうひとつ意外だったのが値段。 だってフルボトルで1,700円ですよ。掛け率/絶対額とも極めて良心的な値付け。 さらに、居酒屋なんかで白ワインを注文すると、そのままポンと置かれたりして、 冷えてるのは最初だけ、なんてことがよくあるんだけど、 この店はちゃんとワインクーラーにセットして出されるのも好印象。 グラスが小さいのはちょっと残念。
 さてワインはというと、いかにも国産甲州種といった感じで、 果実味や香りを絞り込んでシャープさを前面に出した、 ある意味そっけない、ある意味キレの良い味わい。 狙ってのことかどうかはわからないけど(というか、赤やロゼがある時点で狙ってないんだと思うけど)、 寿司に合わせるにはちょうど良い感じでありました。
 残したら持って帰ろうと思ってたけど、結局1時間くらいで飲み干しちゃいました。 やっぱり一人で食事&酒って手持ち無沙汰だから、ついついペースが速まっちゃいますな。
70点「木の花」にて

 最後にお茶を頂いて、気になるお会計は総額5,700円。 酒代が1,700円+500円だから、食べた分は2,500円。 下手な居酒屋行くより安いんじゃないっすかね? 結構満足のいく「お一人さま宴会」でありました。


1日(金)

 本日は夕方から女性陣が九州へ帰省するんで、 師範代は勤務先をお休み、プチプチ師範代も保育園をお休み。 ついでに師範もお休み(プチ師範代だけ小学校へ登校)。 いろいろと家のアレコレをしていたらもうお昼。 面倒なんで外食で済まそう、ということで以前からちょっと気になっていた近所(といってもかなり遠い) のお寿司屋さん、大進鮨へ。 場所は横浜新道新保土ヶ谷インターにほど近い新桜ヶ丘というところ。

 店に入ると、カウンターはこぢんまりと6席くらい、でも小上がり座敷は広くて24席くらい。 雰囲気としてはいかにも街場のお寿司屋さん、といった感じ。 店の外観的には、(ランチの幟とかメニューとか一切出てなくて)普通のお寿司屋さん+αな凛とした雰囲気がありそうに思ったんだけど、 入ってみるとその「凛」は無し。

 注文したのは以下。
師範:上寿司 \1,800 (左写真)
師範代:並寿司 \1,300
プチプチ師範代:エビ2貫玉子焼きつまみイカ1貫
寿司以外に、アサリのお吸い物もついてます。

 こういういかにも普通のお寿司屋さんで、 ボトムの並寿司が1,300円ってのはかなり強気な値付けという感じ。 シャリも種もやや大きめで、寿司のスタイルも昔ながらっぽいし、 上寿司のネタは(写真下段左から)エビ子持ち昆布イクラマグロ赤身マグロ中トロイカ中トロ巻き玉子という きわめてオーソドックスなもの。 味ははきちんとしていて、特に赤身なんかはヅケの具合も良いんだけど、 いかんせん季節感とか土地とかの雰囲気が感じられなかったのが残念。

 お会計はトータルで3,900円。道場からのアクセスは悪くないんで、 今度は夜にお好みで食べてみますかね。 そのほうがきっといいような気がする店でありました。

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune "Les Champs Perdrix" 2005
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ "レ・シャン・ペルドリ" 2005
Jean-Yves DEVEVEY
ジャン・イヴ・ドヴヴェ
Blanc
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,1842009/04/09 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 女性陣が乗る飛行機は羽田発午後6時。 車で送って、その後ヒマになったんで久しぶりに都内でワインのお買いまわり。 羽田から海岸通り経由で銀座方面へ行って、その後新橋を回って、 六本木から広尾近辺を通って目黒通り、最後は第三京浜というコース ・・・なんてこと別に書かなくても良いんだけど、書くとなんとなく都会人みたいな気分になるんで、 カッコつける意味で書いてみました。
 夕食は気楽なお一人さま、弁当屋で390円のから揚げ弁当を買ってきて、 残り物の豆腐で冷奴、食後にチーズ(タレッジョ)とパン(ノアフィグ)というコース。 ワインは、ここんとこアタリの多いブルゴーニュ産の白で。 この銘柄は2001産とずいぶん以前に稽古済み、 同ヴィンテージの赤と最近稽古済み
 色は、けっこうしっかりした黄金色っぽいレモン色。 香りは、ボリュームこそおとなしめながら雰囲気はまるで「プチ・ムルソー」。 濃い蜜香、柔らかな樽香、熟れたフルーツ香、それらが小さいながらもギュッと詰まってて良い感じ。 味も、ボリュームとしては軽めながら香り同様要素の多い味わいでナイス。
 紛れもなく美味い、これまたアタリなブルゴーニュ白。 それもそんじょそこらのアタリより頭ひとつ抜けている感じ。 読者な皆様にもお薦め・・・と書こうと思ったら、師範が買ったショップでは既に売り切れ。 まぁワインってのはそういうもんですな。
81点道場にて

前月分

by 師範