稽古日誌:2011年5月

 5月、「安ワイン道場」は1997年の5月にスタートしていますから、 今年で15年目に突入です。

 これまで14年分のホームページの使用量は
容量:63MB
ディレクトリ/ファイル数:6563個
です。容量に関しては、サーバーであるbiglobeの無料で使用できる上限100MBの約2/3を使用しており、 ディレクトリ/ファイル数に関しては上限20,000個なので約1/3。 このままのペースで行くと、 あと7年もすれば無料で使用できる容量を超えてしまう計算ですな。 最近余計な写真とか置くことが多いので、実際は5年くらいでいっぱいかも。 ま、今どきデータの置き場所なんてどこに置いても良いんだろうけど、 あちこちに置くとサーバーメンテナンスでリンク切れとかなんとかウザいので (というかなにより面倒なんで)、 現在の「ホームページのサーバー=データのサーバー」という、 クラウド時代(笑)の流れに乗らない、 トラディショナルなままの運営方針とデザインで進めて参る所存でございます。

 ちなみに左写真は道場フェンスで現在咲き始めのモッコウバラ。 たしか皇室関連のどなたかの御印ですな。 うーんトラディショナル、トラディショナル。

翌月分

31日(火)

 土日とも雨だったため、子供らが通う小学校の運動会は今日開催。 マイホームパパ&広報委員で写真撮影担当の師範は、 勤務先を休んで運動会に来ております。 ま、子供が可愛い時期なんてあと少しだろうからね。

 ちなみに師範母は、本日安曇野方面に単身遊びに行きました。 孫の運動会を見に来たのに、甚だ間の悪いことで。
Les Colimonts Merlot 2009
レ・コリモン メルロー 2009
Les Vignerons de Narbonnais
レ・ヴィニュロン・ド・ナルボネ
Rouge
Pays d'Oc (IGP)
ペイ・ドック (インディカシオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\7772011/05/01 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本来火曜日も休肝日なわけですが、 運動会で仕方なくお休みにしちゃったもんだから、 「個人的ハッピーマンデー法(休日は休肝日無し)」により仕方なく飲んじゃいます。 選んだのは、南仏ラングドックのメルロー。 この格付けって、以前は"Vin de Pays d'Oc [ヴァン・ド・ペイ・ドック]"だったのが、 2009年ヴィンテージから"Pays d'Oc (Indication Geographique Protegee) [ペイ・ドック (インディカシオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)]" に変わったらしいです。
 色は、昨日のメキシコ産なんかよりも明らかに濃い、深~い濃紫色。 香りはあまり立ちませんが、果実香は果実香でもオレンジの皮のような、 やや刺激的な香りがメインです。 そして口に含むと、とにかく顕著なのは甘味です。 渋味はかなり後ろの方に引っ込んでいて、甘酸っぱい感じに仕上がってます。
 柑橘系の香りに甘酸っぱい味わいで、いわゆる「飲みやすい」と言われそうなワイン。 だからといって安っぽい感じは無くて、これはこれで良いバランスを確立しています。 777円ならかなりお買い得。
ショップへのリンク: Les Colimonts Merlot 2009
75点道場にて

30日(月)

 運動会代休を利用しての箱根強羅温泉一泊二日旅行の二日目。 結局運動会は5月31日の平日開催になっちゃいましたが。

 朝6時には次女に「風呂へ行くよ!」と叩き起こされ、 朝から二回も温泉に入ったので、朝食の時にはかなり腹減りモード。 というわけで、いつもは多すぎるように感じる旅館の朝食もキッチリ食べました。 ただ、昨晩はほぼ大人の量を食べた子供らにとっては、 この量はさすがに多すぎたみたいです。

 今回の宿代は、師範代の契約保養所割引と、 アメニティ・グッズとかが無い「節電エコプラン」みたいな割引があって、 一室大人三人子供二人+夕食時のワイン飲み放題とジュース2杯、トータルで67,000円ちょっと。 絶対額は決して安くはないんだけど、 宿のグレードとか快適さを考えるとかなりお得感がありました。
 チェックアウトは午前11時、 台風一過の青空で山の新緑がとても気持ち良い感じの天気になったので、 女性陣4人は箱根登山電車で強羅駅から箱根湯本まで。 師範は車の回送役です。
 箱根湯本でお土産の買い物とかしていると、時間は既に1時をまわり、 朝食でパンパンだったお腹にもそろそろ空きが出てくる時間。 昼食は、冬に熱海へ行った際にも行った江戸前回転寿司 海鮮問屋 ふじ丸へ。
 ここのお店のヒットは、なんといっても活アジ一匹を使った握りと刺身(右写真)、 骨の唐揚げでしょう。 コレを295円で出されちゃうと、ヘタな釣りになんて行く気がなくなります。 そのほか、メニューも色々あって楽しいんだけど、 今日は全体的に白身の歯ごたえがイマイチだったのが残念。 やっぱり台風の影響で漁がなかったのかな?

 大人三人と子供二人適当におなかいっぱいまで寿司を食べて(師範母はバラちらしのみ)、 生ビールも2杯飲んで、お会計は8,400円也。 前回はビールを飲まずに4人で7,000円ちょっとだったみたいなんで、 朝ごはんの量が多かったことが影響して安く上がったものと思われます。

 昼食の後は師範代の運転で、 東名高速から保土ヶ谷バイパスと渋滞知らず、 道場に帰り着いたのは午後3時半ごろでした、と備忘録。

L.A. Cetto "Santa Cecilia" Cabernet-Marbec 2008
L.A.セット "サンタ・セシリア" カベルネ‐マルベック 2008
Vinicola L.A.Cetto
ビニコーラ・L.A.セット
Tinto
Valle de Guadalupe / Baja California (Mexico)
バレ・デ・グアダルペ/バハ・カリフォルニア (メキシコ)
\818 (単品価格:\1,000)2011/05/18 ドラジェ リードオブジャパン
 というわけで道場に帰って参りました。 夕食は、鶏の唐揚げにナスの素揚げ、トマトとバジルのサラダというメニュー。 ワインは、「南米ワイン6本セット」税送料込み4,980円からの一本。 メキシコのワインは、 12年前にこのワインと同じ造り手のカベルネ・ソーヴィニョンと稽古して以来。 大変久しぶりであります。
 色は、南米のこの品種としてはやや明るめに感じる紫色。粘性は高くて(アルコール度数は13.5%)、気持ちトロッとした外観。 香りは、ボリューム的にはややおとなしめで、キュッと締まった低トーンの果実香。 樽香とかもあるような気がするけど、あまり顕著には感じません。 味も、南米なイメージからすればややおとなしくて、柔らかで甘酸っぱい味わい。
 メキシコというとラテーンな乗りで、 辛かったりトンガってたりのビリビリバリバリなワインを想像するけど、 実際はシュッと小さく纏まった、良くも悪くも小品。 通常価格1,000円という値付けは極めて順当です。
70点道場にて

29日(日)

 願い空しく本日もまた雨、子供らの運動会は火曜日に延期。 月曜が代休なのは始めから決定していたため、師範一家+師範母で箱根の強羅温泉へ。 宿は季の湯 雪月花というところ。 午前中から5時限目までは学校の授業があったので、家を出たのは午後3時半前、 大雨の中を東名→小田原厚木道路と乗り継いで、宿に着いたのは午後4時半すぎ (左写真は晴天になった翌朝撮ったもの)。
 部屋は広い和洋室で、テラスにヒノキの露天風呂付き。 各室のテラス側に洗面室とシャワーがあって、それを出たところに露天風呂という、 大変合理的な造りになってます。 とはいえこの宿は大浴場や家族風呂も充実しているんで、 部屋の風呂は別に使わなくてもいいわけですが(もちろん貧乏性の師範は無理やり使いましたが)。
 到着が遅かったので、夕食は午後8時から。 この宿の夕食は、"四季彩鍋と和食会席"の「花鳥」と、 "和牛しゃぶしゃぶと鮨・天麩羅"の「風月」から選べます。 今回は、少しづつ沢山の皿が出てきた方が子供らが喜びそうだということで、 懐石の方をチョイスしました(お子様メニュー的なものは食べたがらないので大人と同じメニューにしてます)。
 そして、メニューが以下(献立表をそのまま書き写してます)。
食前酒:柚子酒
先付け:養老豆腐
前菜:筋子大根、キスの酒盗焼、
   オクラとトマトの二色寄せ
   鶏松風、畳鰯、空豆、蓮根、蛍烏賊(上写真)
前椀:吸い物(若筍豆腐、白魚、木の芽)
お造り:鮪、あおり烏賊、スズキ(左写真)
焼物:田楽三色味噌
  (西京味噌、八丁味噌、木の芽味噌)
煮物:豚角煮、新じゃが、人参
鍋物:寄せ鍋
   (鰯のつみれ、豆腐、旬野菜色々)(下写真)
お食事:桜海老のかき揚げ茶漬け、香の物
水菓子:若桃とフルーツのゼリー寄せ、白羊羹

 例によって「こりゃ凄ぇ!」ってものがあるわけじゃないんだけど、 全体に質が高くて旅館の夕食としては十分です。 そして、最後のご飯がお茶漬けってのが酒飲みにはベリーナイスです。 やっぱり部屋出しよりこういう食事どころの方が美味しく食べることができますな。
 そしてなによりここの素晴らしいところは、 「ワイン6種類飲み放題 \1,800」の存在であります。 制限時間1時間という短い時間ではあるけど、 そこそこちゃんとしたワインがラインナップされていて、その6種類は下記です。
【白】
トゥーレーヌ (Touraine)/<フランス・トゥーレーヌ>
バロン・ド・ロートシルト (Baron de Rothschild)/<フランス・ボルドー>
トリンバック (Trimbach)/<フランス・アルザス>
【赤】
ガブリアック メルロー (Gabriac Merlot)/<フランス・ガブリアック>←コレだけ飲んでません
フィンカ ソブレノ (Finca Sobreno)/<スペイン・トロ>
コート・デュ・ローヌ (Cotes du Rhone)/<フランス・ローヌ>
 グラスのサービスだとだいたい1杯1,000円前後のワインが、1,800円でいろいろ飲めて、 酒飲みには大変お得です。 師範の場合、あとで気付いてこのコースに変えてもらったんで最初に時間をロスしちゃったため、 1時間で6種類制覇はできず、5種類まででした。残念。 一杯の量はけっこうタップリだし、 質的にも意外とちゃんとしていた印象があります。

Riesling "Hugel" 2008
リースリング "ヒューゲル" 2008
Hugel et Fils
ヒューゲル・エ・フィス
Blanc
Alsace Riesling
アルザス リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,180 (Half)2011/05/18 QUEEN'S ISETAN 品川店 ジェロボーム
 食事どころで飲んだワインがグラスにたっぷり5杯なんで、ボトル2/3くらいは飲んだのかな? それなのにまた部屋に帰ってワインを飲みます。 だってね、部屋付きの露天風呂があるわけですよ。 そこでワインを飲まずして「安ワイン道場師範」を名乗るわけにもいきませんでしょう。 というわけで開けたのは、道場から持参したアルザスの名門ヒューゲルのリースリングです。 さすがにハーフ・サイズです。
 色は、ほぼ無色に近いくらい淡い色合いです。 香りは、フルーティーな香りがパーッと・・・ってのを期待したけど、 そこまでではなくて思いのほか地味目、アルザスのリースリングらしい石油っぽい香りがメインでした。 そして味も、かなりドライでスーッとしてます。 食後にチビチビという飲み方だと、もう少し甘さとかコクがあっても良かったかな?
 もうちょっとガッツのある香りや味わいを期待したんだけど、残念ながらやや小ぶり。 飲み放題の方にもアルザス産(トリンバック)があったんだけど、 それと大差無い感じでした。
70点強羅温泉「季の湯 雪月花」にて

28日(土)

 願い空しく本日は雨、子供らの運動会はとりあえず明日に順延。 というわけで一日ヒマになったので、家族と師範母といっしょに横浜中華街まで雨の中観光&食事。 店は、いろいろ悩んだけどやっぱりとりあえず田舎の年寄りを連れて行くにはメジャー店でしょう、 ということで聘珍樓横濱本店へ。 この店は以前師範代両親とも来たことがあります。

 午後5時過ぎに入店、予約はしてなかったけど、さすがにこの時間だとフリーでも入れました。 入店時、いわゆる中華料理のテーブルか、点心主体の飲茶テーブルか聞かれて、 あまり量を食べないご一行であることと、 注文すれば普通のメニューも頂けるということだったので点心側を希望。
 さてさて料理の注文は下記をアラカルトで。
□点心メニュー
小籠包 \200×4
鮑入り餃子 \200×5(右写真)
湯葉巻きオイスター蒸し \250×2
大根もち \250×2
海老と韮の包み焼き \200×4
地鶏入りおかゆ \1,040
蟹肉入りフカヒレスープ \1,680
春巻き \200×2
叉焼入り腸粉 \250×2
□通常メニュー
芝海老と季節野菜の炒め物 \1,990(二人前)
USダック \600×5(北京ダックは輸入禁止らしい)
芝海老と季節野菜 \1,990(二人前)
叉焼と芝海老入り炒飯 \1,640
□デザート
白玉団子金木犀 \630
豆乳杏仁豆腐 \630
愛玉ゼリー \630(下写真)
ライチのシャーベット\320
□飲み物
プレミアムモルツ小瓶 \560
ワイン(カラフェ) \3,150
烏龍茶 \???
 というわけで、点心メインに通常メニューをちょっと、という注文の方法でした。 この方が子供らにとっては「美味しかったからもう一度」が出来て楽しかったみたい。

 そして味はと言えば、正直言って点心だけの美味しさで言えば同じく老舗大手の 萬珍樓點心舗の方が美味いかったかも。 でも炒飯は秀逸です。老舗の誇りというか意地というか、 こういうメジャーな料理は間違いなく美味いですな。 そして、やっぱり雰囲気は良いよね、こういうちゃんとした店は。 中華街って、店によると「安いけどサービスはゼロかマイナス」な店が多い中、 さすがにサービス料を10%取るだけあってちゃんとしたサービスです。
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits "Louis Auguste" Pinot Noir 2008
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ "ルイ・オーギュスト" ピノ・ノワール 2008
Dom. David Duband
ドメーヌ・ダヴィド・デュバン
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\3,150 : Carafe)2011/05/28 聘珍樓横濱本店
 最初頂いたメニューにはワインが無かったので、 まずは食前酒としてビール(サントリー プレミアムモルツの小瓶)を飲んで、 お店の人に伺ったところ、別途ワインのリストがあるそうで。 やっぱりこういう店はそういうところが嬉しいですよね。 で、頂いたリストにはワインは赤・白それぞれ4種類程度。 種類は少ないんだけど、どれもグラス・カラフェ・ボトルのサービスがあるので使い勝手がよろしゅうございます。 というわけで、その中から選んだのが、 ブルゴーニュの新進気鋭「ダヴィド・デュバン」のオート・コート・ド・ニュイ。 グラスが1,050円、カラフェが3,150円、ボトルが6,300円でした。
 そして、カラフェで注文したら右写真みたいなシャレた感じでサービスされました。 グラスはリーデルのブルゴーニュ、ちゃんとしています。 また、量的にもグラスに4杯分、ほぼボトル半分の量あるみたいです。 そしてワインの色は、結構しっかりした赤紫色で、テーブルの照明にも映えてとても良い色です。 香りは、オート・コートにはもったいないくらい、 カチッとした果実香りに甘めの樽香があって、とてもナイスです。 味は、香りの充実度に比べればやや軽く薄めなんだけど、 中華の点心みたいな料理にはこれくらいで丁度良いかもです。
 このワインの2000年産は大昔に稽古済みだったりするんだけど、 その時よりもかなり好印象でした。 カラフェでのサービスだけど開けたてだったと思える点も嬉しいし、 こういうお店でこういうワインがこういう値段で飲めるのも嬉しいしね。
(80点)聘珍樓横濱本店にて

 気になるお会計は、おばあちゃんと夫婦と子供二人で22,000円強。 中華街の老舗のお店で、ワインも飲んで一人当たり5,000円を切るんだったら決して高くはないと思います、ハイ。

27日(金)

Nugan Estate "Third Generation" Chardonnay 2010
ヌガン・エステート "サード・ジェネレーション" シャルドネ 2010
Nugan Estate
ヌガン・エステート
White
(Australia)
(オーストラリア)
\7772011/05/01 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 子供らの明日の運動会(でも明日は雨っぽいんだよねぇ)を応援しに、 師範母が田舎から出てきております。 アルコールはほとんど飲まなくて、ワインだとグラス1杯くらいの人なんだけど、 赤よりかはサッパリした白が好きみたいなんで、 豪州産のお手軽白をチョイスして見ました。 ちなみに料理は、お持たせの馬刺と辛子蓮根、あとは豚バラと白菜の鍋、 サーモンと舞茸のソテーとかです。
 スクリューキャップを捻って抜栓。 色は標準的な安ワインっぽい薄レモン色です。 香りは、いかにも豪州産のシャルドネらしい、 甘い果実香にちょっと香ばしい感じの香りです。 味も豪州産のシャルドネらしくて、 甘味と軽い苦味がある味わい。 ちょっと珍しいかな、と思えるのは、 結構しっかりした酸味。 白はこういう酸味のあるなしで飲み飽きする/しないが変わりますな。
 というわけで、特筆すべきナニかがあるわけじゃないけど、 それなりに高品質な豪州産シャルドネ、という評価です。 でも、改めて値段を見ると777円なんですな。 1,000円以上しても全く不思議はないクオリティです。
ショップへのリンク: Nugan Estate "Third Generation" Chardonnay 2010
74点道場にて

25日(水)

Les Roses d'Assinie 2009
レ・ローズ・ダスィニー 2009
Christophe Castagne
クリストフ・カスターニュ
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\3982011/05/18 ドラジェ 東栄貿易
 いよいよ本日は、『安ワイン道場開設14周年記念日』であります。 こういう日こそ安ワイン道場らしいワインを開けよう、 ということで、販売店(ドラジェ)の客寄せパンダとしてっぽく売られていた、 お一人様1本限り398円のサービス品。 上野動物園に行ってパンダ見ない人はいないように、 こういう場合にパンダを買わない手はありません。 一本398円のワインはこれまでも幾度か稽古していますが(直近ではコレ)、 ちゃんとしたボルドーAOCなんてのは初めてであります。 ちなみに料理は、和風牛ステーキに牛肉のタレ炒め、オクラの酢の物、茶碗蒸し(パック)であります。
 さて抜栓。まずコルクがナイス、というか、ボルドーとしては普通だと思うけど、 この値段のワインとしては全く異例な、クズを集めたヤツじゃない1ピースのコルクです。 色も、およそこの値段とは思えない、というか単なるACボルドーとも思えない、 極めてしっかりした濃青紫色。 2009年って良いヴィンテージだったんだろうなぁ、と思いますですな。 そして香りは、ボリュームこそ小さめだけど、カシスのような果実香に消し炭のような煙たい香りが加わって、 まさに典型的なボルドーな香り。 それも、安ボルドーじゃなくて「ちょっと良いボルドー」に思えたりします。 とどめの味も、良い意味で「一般的なボルドー」な味わい。 それなりの濃さと渋さ、そして酸味。全体にとてもちゃんとしてます。
 というわけで、「ちょっと良いボルドー」と「一般的なボルドー」の中間あたりのクオリティ、 これが398円というのは普通はあり得ないでしょう。 とても良く出来た「客寄せパンダ」です。 普段は半分に留める平日ですが、記念日と言うこととスイスイ飲めるワインだと言うことで、 一本空けちゃいました。 この記述をアップしている5月25日午後10時現在、まだ在庫があるようです。 買って損は無いと思います、ハイ。
ショップへのリンク: Les Roses d'Assinie 2009
75点道場にて

22日(日)

Paretlino 2009
パレトリーノ 2009
Castello di Farnetella (Fattoria di Felsina)
カステッロ・ディ・ファルネテッラ (ファットリア・ディ・フェルジーナ)
Bianco
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\1,717 (単品価格:\2,625)2011/03/22 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日の夕食は、 カプレーゼ、石鯛のカルパッチョ、ヤリイカとブロッコリーの炒め物、イサキのムニエル、主食はバゲット。 いかにもイタリアーンなメニューなんで、ワインもイタリア産をチョイス。 エノテカのセット「エヴァーグリーンボックス」の中で、 元値が一番高いワインだったんで、それなりに期待して抜栓したわけですが・・・
 色は、特に特徴的な部分の無い、薄めのレモン色で標準的な安白ワインの色。 香りは・・・ほとんどしません。 もともと香りが無いというより、グラスに詰まって出てこない感じ。 古い日本家屋みたいなカビっぽい香りのみ特徴的。 味も、色の若さとは裏腹になんだかちんまりと老成した味わいで、 こういうワインは間違いなく・・・
 ハイ、多分ブショネでしょう。残念無念。 飲める/飲めないで言えば、辛うじてまだ飲めるレベルではあるんだけど、 楽しい/楽しくないで言えばそりゃ楽しくないです。 ちょっと良い値段の白だからって、人様にお出しする席で使わなかったのが不幸中の幸い。 あと、時間が経つとそれなりに好転したんで、ダメージの度合いとしてはまだ軽かったのかも。
ショップへのリンク: Paretlino 2009 [Castello di Farnetella], エヴァーグリーンボックス(750ml×12本セット) (今は値段も内容も変わってます)
(53点)道場にて

21日(土)

 さて本日の休日朝散歩は、 ニュースでバラ園が満開らしいと聞いた「みなとの見える丘公園」へ。 左写真奥にランドマークタワーが見えますでしょうか。

 それにしても、朝5時から一眼レフカメラ持ってバラ園のバラを撮りに行く ・・・ってジジイですか。
 バラ園に触発されたわけではないけど、午前中は道場フェンスに這わせているモッコウバラを剪定しました。 左がビフォー/右がアフター。もうバッサリいっちゃいました。 これでもすぐにモッサモサになっちゃうだよなぁ。 でも当面は今年の園芸品目であるキュウリに良く日が当たるはず、と。
William Cole "Mirador Selection" Pinot Noir 2009
ウィリアム・コール "ミラドール・セレクション" ピノ・ノワール 2009
William Cole Vineyards
ウィリアム・コール・ヴィンヤーズ
Tinto
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・バレー (チリ)
\664 (単品価格:\777)2011/05/01 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 午後からは学童の懇親会に出席しておりました。「セルフ焼きクレープ」、子供たちも大喜びで美味しゅうございました(備忘録)。 さて夕方は師範代が引き続き学童の保護者会なんで、師範と子供らのみの食卓であります。 そんな場でも当然ワインを飲むわけで、モノは「チリ有名地区から新進気鋭蔵のワイン6本セット、税送料込み3,980円」、 1セットあたり300円が義援金として寄付されるらしいセットから。 本日の夕食は豚シャブとか茹で蚕豆とかのサッパリ系なんで、 ワインもサッパリしてそうなものをチョイスした次第。
 色は、いわゆるチリのピノとしては薄めでしょうか。 香りは、まず感じるのがゴム革みたいなケモノっぽさで、誤解を恐れず言えばまるでワキガの匂い。 ただ、その匂いとフルーツの香りがスムーズに繋がっているんで、悪い印象は無いんだよね。 味は、良くも悪くもブルゴーニュのピノとは別物で、 キュッと甘渋くて酸味ほんのりで、飲みやすさはバッチリ。
 例えばブルゴーニュが「絶世の美人からそうでない方までひっくるめて日本人女性」だとすれば、 チリのピノは「皆さんそれなりにクセはあるけど美人なタイ人のニューハーフ」という感じ。 ニューハーフ好きな方には手放しでお薦めです・・・って違うか。 なんてな冗談は置いといて、この値段とは思えないくらい美味いっすよ、コレ。
77点道場にて

18日(水)

Kaiken Marbec 2009
カイケン マルベック 2009
Kaiken
カイケン
Tinto
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\1,374 (単品価格:\2,100)2011/03/22 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 例によって平日は月火木が休肝日、水金で一本という控えめな飲酒量ゆえ(の割には5月に入って既に23本目ですが)、 今日も水→休→金と持ちそうな強めのワインをチョイス。 選んだのはアルゼンチン産のマルベックで、エノテカのセット「エヴァーグリーンボックス」に入っていたもの。 造り手は、チリで定評のあるモンテスがアンデス山脈を越えてアルゼンチン側で興したカイケンというところ。 アルコール度数は14.5%もあります。
 ちなみに料理は、小籠包、サーモンとチーズの焼き春巻き、ほうれん草のお浸し。 ほうれん草のお浸しは、長女が今日学校の家庭科の授業で習ってきたのを披露してくれてもの。 大変良く出来ておりました。醤油でも良いけど、ポン酢だとよりほうれん草フレーバーが感じられて更に良いですな。
 さてワインはと言うと、色は全く向こうが見えないくらい濃い紫色。 香りは、ミシッと濃く黒い果実香に甘く焦げた樽香。 ボリューム的に「パーッと」ってんじゃないけど、「ギュッと」って感じ。 味は、とにかく甘くて濃くて重くてしっかり。 ものすごく粒が小さくて皮目の多い果実が使われたんだろうな、という味わいであります。
 いやー、アルゼンチン産ではあるけど「古き良きチリ産」な感じと、 あとやっぱりモンテス・アルファを始めとする「濃さのモンテス節」がありますな。 濃いワインがお好きな方には間違いなくお薦め。 半分残した分もきっとバッチリ楽しめると期待。

 半分残った分を栓だけしてセラーに立てて保存、2日後再稽古。 予想した通り、全くヘタッたような様子は無くて、極めて健全で濃いまんま。 というわけで、一人で飲むには飲み応えがありすぎる感があるんだけど、 気さくなビストロのハウスワインとかにはバッチリじゃないですかね? こういうのが1杯500円くらいで出てきたら「この店凄ぇ!」と思っちゃうような気がします。
78点道場にて

15日(日)

Tanguero Sauvignon Blanc 2009
タングエロ ソーヴィニョン・ブラン 2009
Finca Flichman
フィンカ・フリッチマン
Blanco
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\6992011/04/20 ノムリエ・ザ・ネット ワインネット
 前日あんだけ飲んどいてまた今日も飲むのかよ、という感じではありますが、 「安ワイン道場師範」たる者、飲まないわけには参りません。 そして本日の夕食は手巻き寿司、寿司種はマグロ中トロにヒラメ、梅シソなど。 こういう和食の魚料理には、スッキリとしたワインが合いそうなんで、 外観的にも手持ちの中では一番スッキリしてそうなアルゼンチン産のソーヴィニョン・ブランをチョイス。 ちなみにシャルドネは先月稽古していて、ちょっとハズしております。
 色は、右写真でもわかるようにほぼ無色に近い薄レモン色。 香りは、期待通りのソーヴィニョン・ブラン香。 ハーブのような涼やかな香りとトロピカル・フルーツの甘げな香りが、 2:1くらいの割合で感じられます。 味は、甘くなく酸っぱくなく、中庸なバランスの味わい。 それでも、キッチリ冷やすと爽やかさが出てきて、値段以上のパフォーマンスが感じられます。
 狙い通り、寿司なんかに合う使いやすい感じのソーヴィニョン・ブラン。 特別ななにかがあるわけじゃないけど、普通に美味しい白ワインです。 そして、アルコール度数が12.5%と南米産にしては低めなんで、 スイスイーッと一本飲み干せてしまいます。
ショップへのリンク: Tanguero Sauvignon Blanc 2009 [Finca Flichman]
73点道場にて

14日(土)

 週末、友人との飲み会が続いております。 本日は、師範の大学時代の友人4家族で飲み会。 場所は、東京のど真ん中にお住まいのKT氏邸にて。 集まったのは4家族13人、そのうち飲む人は6人。
Chandon Brut N.V.
シャンドン ブリュット (ヴィンテージ無し)
Chandon Australia
シャンドン オーストラリア
Sparkling
発泡
(Australia)
(オーストラリア)
(KT氏から) MHD ディアジオ モエ ヘネシー
 最初、ウェルカム・ドリンクとして白ビール(ヒューガルテンの小瓶)を頂いた後、 KT氏宅のルーフ・テラスで乾杯であります。 用意して頂いていたスパークリング・ワインの中から、 シャンパーニュの大手「モエ・エ・シャンドン」がオーストラリアで作るコレをチョイスさせていただきました。 ちなみにロゼは今年の正月に稽古しております。
 で、内容はというと、やっぱりとてもよく出来たスパークリングですな。 泡立ちも十分だし、リンゴっぽいフルーツの香りもいっぱいだし。 シャンパーニュみたいにクタッと落ち着いた泡じゃなくて、 もっとフレッシュでフルーティ、ヤングな泡。
 キュキューッと一人一杯、そういうシチュエーションにピッタリのスパークリングです。 相当な量が生産されているんだろうけど、それでこの品質をキープするのはさすが大手、という感じであります。
(78点)KT氏宅にて

Baron Maxime 2007
バロン・マキシム 2007
Winestree
ワインズトゥリー
Sparkling
発泡
Blanquette de Limoux
ブランケット・ド・リムー
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(KT氏から)
 最初のスパークリングはキュキューッと飲み干しちゃったんで、 もう一本スパークリングを頂いております。 こちらは南仏ラングドックのブランケット・ド・リムー。 師範が抜栓と担当したんだけど、 金具を緩めただけでコルクがポンッと飛んでいくと言う失態を演じてしまいました。 金具を緩めるときはちゃんとコルクを押さえるのが肝要でございます。
 泡だちは、前のオーストラリア産と比べて粗めで少なめ。 香りは・・・どうだっけ?あまり記憶にありません。 記憶にあるのは味で、やっぱり粗いな、と。 割り箸をかじったような荒っぽい味わいで、比べて飲むとその差歴然です。
 ひとり一本だとちょっと辛いスパークリングだと思うけど、 こうやって皆で飲むんだったらまぁコレはコレで差がわかって面白うございます。 シャンパーニュ以外のヨーロッパ産スパークリングって、 こういうの多いよね。
(67点)KT氏宅にて

Bourgogne Chardonnay Vieilles Vignes 2007
ブルゴーニュ シャルドネ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2007
Dom. Potel
ドメーヌ・ポテル
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,8002009/10/19 カーヴ・ド・リラックス 豊通食料
 白は師範が持参しております。 このワインは、現ドメーヌ・ド・ベレーヌのニコラ・ポテルが造るシャルドネで、 格付けはACブルゴーニュながらサン・ロマンの畑のデクラッセ。 日本向けのキュヴェで、限定3,000本だったらしい。 2年位前に買ったんだけど、「美味いけどまだ若い」というネットの書き込みを見たんで、 自宅熟成させておりました。
 このワイン、まずコルクを抜くのが一仕事。 封蝋されているで上端をペリペリ剥がしたんだけど、 なんかもっとスマートな方法は無いんですかね? そして中身は、まず色は照りがあってレモン色が濃い感じ。 香りは、柑橘類っぽさと蜜入りリンゴっぽさのある果実香に、 良い感じの甘い樽香がプラス。 味も、どちらかというと軽めながらバランスが良くて、 スイスイ飲めます。
 結果的に、期待通りの内容でホッとしました。 それにしても、単なるACブルゴーニュ格付け&この値段でこの内容は素晴らしいな、と。 先週のオート・コート・ド・ニュイもそうだったけど、 最近はブルゴーニュでも格付けと関係なく良いワインがあったりするんですな。
(80点)KT氏宅にて

Corton Rognet 2006
コルトン・ロニェ 2006
Dom. Chevalier Pere & Fils
ドメーヌ・シュヴァリエ・ペール・エ・フィス
Rouge
Corton Rognet (Aloxe-Corton Grand Cru)
コルトン ル・ロニェ (アロース・コルトン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\6,9892011/01/20 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 そして、もう一本師範が持参しております。 「安ワイン道場師範」ではありますが、 人様んちにお呼ばれする際に持参するワインは安ワインじゃないのを持って行ったりすることもあるわけですよ。 というわけで、赤の方はブルゴーニュの特級畑、コルトン・ロニェです。 この造り手のこの畑は、かなり古めの1992産と3年前に稽古済み。 若さとパワーのワインを期待したわけですが・・・
 色は、ブルゴーニュらしいといえばブルゴーニュらしい、明るめの赤紫色。 香りは、木イチゴみたいなトーンの高いフルーツ香がパーッと香って、まずまず合格です。 味も、キレイな酸の背筋がスーッと通っていて、こちらもまずまず合格です。
 というわけで、「まずまず合格」なワインでした。 でもね、7,000円もする特級畑ですからね、そもそもの期待はもっとずっと高いレベルにあったわけですよ。 そういった意味ではちょっと残念な結果でございました。
ショップへのリンク: Corton Rognet 2006 [Dom. Chevalier Pere & Fils]
(82点)KT氏宅にて

Talus Collection "LODI" Cabernet Sauvignon 2009
タラス・コレクション "ローディ" カベルネ・ソーヴィニョン 2009
Talus Collection
タラス・コレクション
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
(KT氏から) コンステレーション・ワインズ・ジャパン
 師範の持参した白と赤が、どちらかというと軽めのワインだったため、 隣に座ってたTT氏から「ガツンと濃いのが飲みたい」というリクエスト。 というわけで、KT氏に出して頂いた3本の中から、一番濃そうなこれをチョイスしました。 といっても、結局その3本とも飲んじゃうわけですが。 ちなみにこのワインは、2006年産と2年前に稽古済みであります。
 色はブルゴーニュとは別物の濃さだけど、 カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンとしては薄めな方かも。 香りは、前のブルゴーニュと比べるとトーンが1オクターブ低く(ってエエ加減なモノサシですが)、 柔らかい感じのベリー香がメイン。 味も、ガツンと濃いというよりはジワジワと濃いタイプ。
 普通に美味しいカベルネ・ソーヴィニョンでございますわね、と。 なんかこう文句のつけどころが無いと言うか、 アメリカらしくきっちりとクオリティ・コントロールされたワインという気がします、ハイ。
(75点)KT氏宅にて

Bourgogne Pinot Noir 2009
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2009
Cellier du Chateau de la Chaume
セリエ・デュ・シャトー・ド・ラ・ショーム
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(KT氏から) ファインズ
 そして次に開けたのがこのブルゴーニュです。 やっぱり順番的には厳しいよねぇ、 同じブルゴーニュでも特級畑コルトンの後、 そして濃いカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンの後だからねぇ。 白の後でコルトンの前あたりだったら、ステップアップの途中的な立ち位置で良かったのかもですが・・・
 ・・・などと考えつつ抜栓。 色は前の前のコルトンとあまり変わらなかった気がします。 香りは、まぁACブルゴーニュにありがちなケモノっぽさのある果実香がそれなりに香ってた気がします。 味はかなり軽め。でも、2009年というヴィンテージの恩恵か、頼りない感じはしないかったのが救いです。
 でもやっぱり厳しいよねぇ、この順番。 だいたいもう男性陣は一人1本くらいの量を飲んでいるわけで、 そんな酔っ払いがこういう繊細系のワインを理解するのは難しいわけであります。
(70点)KT氏宅にて

Baron de Lestac 2009
バロン・ド・レスタック 2009
Baron de Lestac
バロン・ド・レスタック
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(KT氏から) サントリーワインインターナショナル
 そして、もう一本開けちゃっております。 モノは、ボルドーの大手バロン・ド・レスタック。 スーパーなんかでも良く見かける銘柄ですな。 道場でも、かなり以前に2003年産と稽古しております。
 感想は・・・スッパリ覚えておりません。 というか、このワインを開けたこと自体を覚えておりません。 それでも写真だけはキチンと撮っております(メモ代わりの表裏ラベルの写真も)。 恐るべき師範根性でございます。
 ・・・というわけで、何も情報が無くてスミマセン。 それにしても、今回飲んだ7本の中で、 自分が持参したワイン2本に80点台の高得点を付けております。 恐るべき自画自賛でございます。
(??点)KT氏宅にて

 気が付いたら(沈没してたんでホントに「気が付いたら」)もう夜も11時過ぎ。 HT氏にご持参頂いたケーキと美味しいコーヒーを頂いて解散。 大変お世話になりました。 特に、ずっと料理しっぱなしだった奥様、 子供らの遊び相手を引き受けてくれたお嬢様方にはホントにお世話になりました。 さて次は誰んちで開催かな?

11日(水)

William Cole "Mirador Selection" Cabernet Sauvignon 2009
ウィリアム・コール "ミラドール・セレクション" カベルネ・ソーヴィニョン 2009
William Cole Vineyards
ウィリアム・コール・ヴィンヤーズ
Tinto
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・バレー (チリ)
\664 (単品価格:\777)2011/05/01 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日のワインは、「チリ有名地区から新進気鋭蔵のワイン6本セット、税送料込み3,980円」から。 このセットを買うと、1セットあたり300円が東日本大震災の義援金として寄付されるらしい。 師範としては別にそれを目的に買ったわけでもないんだけど、 結果的に義援金になるのならやぶさかではない、ということで。 どなたかが言っていた『やらない善より やる偽善』の精神であります。 さてこのワイン、ショップに書かれていたデータによると、 『8日間の発酵後、フランス産オーク樽で8ヶ月熟成』とのこと。 ディープ・アンダー・3桁のワインにフランス産オーク樽とはなかなか豪勢ですな。
 さて抜栓。コルクは短いけどちゃんとした1ピース。 色は、いかにもチリのカベルネらしい青黒い濃さ。 香りも、インクっぽい凝縮感のある果実香とカベルネらしい青臭さ、 そして甘い木樽の感じがあって、なかなかどうして侮れない香り。 味は、渋味と甘味と酸味、それぞれが溶け合うことなくそれぞれに主張しているけど、 それなりにバランスは悪くなくてスイスイと飲めます。
 単純と言えば単純なワインだけど、これが777円かそれ以下で買えるワインと思えば唸っちゃいますな。 普通に買える同クラスのチリ産ワインだと、概ね1,000円以上はするんじゃないかな。 ワインマニアな方にはそんな差はどうでも良いんだろうけど、 安ワイン者ならこのお得感が実感できるはず。

 半分弱残して、休肝日を1日挟んで翌々日再稽古。 色や香りはほとんど変わり無いんだけど、 味はやや小さく丸くなったかな? 良くなった点はややカドが取れて丸くなったところ、 悪くなった点はやや小ぶりになったところ。 まぁ行って来いで点数変わらずだけど、 こういうロバスト性はハウスワイン用途とかには使いやすいんじゃないかな?
76点道場にて

8日(日)

Can Wine 太陽の恵みのワイン キャン [スパークリングワイン<ゴールド>] N.V. サントリー酒類
Sparkling
発泡

(Japan)
(日本)
\228 (250ml)2011/04/06 カクヤス保土ヶ谷店
 5月の第二日曜、母の日であります。 母の日と言えば夕食は定番、子供らが作ったカレーとサラダです。 師範もちょこっとサポートしたけど、結構ちゃんと二人で作れてました。 アルコールは、残っていたワインだけだと若干飲み足りなかったんで、 缶ビールを2本飲んだ後、一昨日買った缶入りのスパークリングを追加です。 先日と稽古した、 サントリーのキャン・ワインのスパークリング版。 ロゼとゴールドと2種類あって、その両方を買ったので、まずは順当にゴールドから稽古。
 缶なんでプルトップをプシュッと抜栓。 色は、「ゴールド」と言うにはおこがましいくらい無色に近い薄さです。 香りは特に何も感じません。 スパークリングって、泡がはじける分香りのボリューム的には有利な気がするんだけどね。 そして味は、正直これがワインなのかなぁ、な感じ。 アルコール度数が7%と低いこともあって、ほとんどワインを飲んでいる気分にはなれません。
 というわけで、スパークリング・ワインというよりワイン風味のサワー飲料という感じかな。 不味くはないんだけど、250mlで228円だったらフルボトル換算で700円弱、 それだったらそれくらいで買えるワインを飲んだほうが幸せです。
60点道場にて

7日(土)

 本日は、久しぶりに道場に友人を招いて飲み会。 参加者はN氏ご夫妻とH君、O氏、師範一家。飲む人は3人です。 ちなみに左写真は今回の料理のメイン?であるピザを作るところ。 子供らも大きくなったんで、こういう参加型の食事会にするのがよろしいようです。
Charles du Roy Brut Rose N.V.
シャルル・デュ・ロワ ブリュット・ロゼ (ヴィンテージ無し)
Charles de Cazanove
シャルル・ド・カザノヴ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,468 (単品価格 \2,980)2010/12/08 お手軽ワイン館 東京実業貿易
 料理はまず、トマトとブロッコリーとモッツァレラ・チーズのサラダ、馬刺なんかを出しています。 そして、最初のシャンパーニュは師範が提供。 昨年末に買った、「クリスマス限定!スペシャルシャンパンセット」4本で10,500円からの一本 (ロゼじゃないのは稽古済み)。 今はこのセットは無くなってるけど、内容変更されて今は3本8,888円で出されているみたい。 3,000円以下で買えるシャンパーニュが増えることは嬉しいことですな。
 色は、右写真でも判るように、かなりハッキリしたオレンジ色。 香りは、シャンパーニュらしいイースト香はどちらかといえば控えめ、 そのかわりに梅っぽい香りが拡がって、ピノ・ノワールの比率が高めなのかなと想像されます。 味も、いわゆるシャンパーニュとはちょっと違ってて、梅酒サワーみたいな感じ。 だったら梅酒サワー飲んでた方がはるかに安上がり・・・というような無粋なことは考えないようにしましょう。
 悪くは無いというか、普通にサクサク飲めるスパークリング・ワインなんだけど、 シャンパーニュとしてはやや力不足かも。 やっぱり「安さのヒミツは内容にアリ」な感じが若干否めません。
ショップへのリンク: シャンパンセット(このワインは含まれていませんが)、 Charles du Roy Brut Rose N.V.
75点道場にて

Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 2008
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 2008
Dom. Bizot
ドメーヌ・ビゾ
Blanc
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(N氏から) ヴォルテックス
 白はN氏に持参して頂きました。 ボトルの色が濃いんで、最初は赤かと思っちゃいましたが。 そして、このボトルが恐ろしく重くてしっかりしたヤツです。 底の凹みなんて、計ってみたら7cmもあって、親指がすっぽり入っちゃいます。 こんだけ豪勢なボトルを使うってことは、 畑こそオート・コート・ド・ニュイという非主流な場所だけど、 きっと気合の入ったワインではないかと期待しつつ抜栓です。
 で、やっぱりコレが尋常ならざるワインでした。 まず色がシッカリです。 緑を感じるような若いレモン色だけど濃い、という不思議な見た目です。 そして香りは、まず感じるのがビスケットっぽく甘い樽香。 その後ろに蜜や柑橘類の香り。香りのボリュームも十分。 味も、厚みがあって余韻が長い。 そういうワインって、温度が上がるとベタッとしそうなんだけど、 このワインには酸が十分乗っているんで、ユルい感じにはなりません。
 いやービックリでした。 値段を聞いたところ、5,000円くらいもしたとか。 それくらいの価値は十分あるでしょう、 というかムルソーあたりの一級畑と言われても間違いなく納得してしまうワインでした。
88点道場にて

Echezeaux 2007
エシェゾー 2007
Dom. Francois Lamarche
ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュ
Rouge
Echezeaux (Vosne Romanee Grand Cru)
エシェゾー (ヴォーヌ・ロマネ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\7,8542010/12/08 お手軽ワイン館 エクセラ
 料理は師範代謹製のミート・ローフとか揚げ物各種とかをお出ししております。 そしてワインは赤に突入です。 在庫ワインのリストを見せて、皆で選んだのがコレ、フランソワ・ラマルシュのエシェゾー2007年です。 前回、このメンバーでクロ・ド・ヴージョと稽古していて、 かなり好印象だったんで、思いっきり期待して抜栓したわけですが・・・
 色は、いかにもブルゴーニュらしい、明るめの赤紫色です。 2007年という弱いヴィンテージを反映してか、グラン・クリュとしてはちょっと明るすぎかも、って感じです。 香りは、青梅とかみたいな非常にトーンの高い果実香があって、バニラっぽい樽香も感じます。 が、若干香りのボリュームに不満が残ります。 味は、酸味がキレイで背筋のチャンとした骨格があって、 なかなか悪くありません。が、「悪くない」程度のワインを期待していたわけではないわけでありまして・・・
 抜栓後時間が経つと、香りのボリュームに関してはやや開いてきました。 でも、やっぱり全体的にスケールが小さめかなぁ、といったレベルなのが残念です。
 うむー、開けた時期が早かったのかなぁ。 でも、「早すぎた」と思うときって、少なくともポテンシャルは感じるもんで、 このワインに関してはそのポテンシャルが不足している感じだからなぁ。 というわけで、エシェゾーよりもクロ・ド・ヴージョの方が安いし美味いしでお薦めです。
ショップへのリンク: Echezeaux 2007 [Dom. Francois Lamarche]
80点道場にて

Cain Five 2005
ケイン・ファイヴ 2005
Cain Vinyard & Winery
ケイン・ヴィンヤード&ワイナリー
Red
Spring Mountain Distinct / Napa Valley (USA)
スプリング・マウンテン/ナパ・ヴァレー (アメリカ合衆国)
(O氏から) (ハンドキャリー)
 そして料理は、子供らが作ったピザであります。 ワインはO氏が現地で買ってこられたカリフォルニア産のワイン。 店員さんに薦められて買ったんだとか。 裏ラベルによれば、品種の構成が、カベルネ・ソーヴィニョン60%/カベルネ・フラン16%/プティ・ヴェルド14%/メルロー8%/マルベック2%の5種類なんで、 ワインの名前も「ケイン・ファイヴ」なんだそうな。
 色は、まぁ前のブルゴーニュとは別物の濃さで、エッジにわずかにレンガ色がかった雰囲気が見て取れる濃紫色。 香りも全く別の飲み物ですな。 そして、ボルドーで使われる品種がメインでブレンドされているためか、 香りの雰囲気もとてもボルドー的。 特に、ミルクっぽい柔らかさのある部分が、まるで高級ボルドーみたい。 味は、良くも悪くもボルドーというよりカリフォルニア。 「良い」部分は甘味や厚みがあるところ、「悪い」部分はちょっと単調なところ、でしょうか。
 と、シノゴノ書いてますが、大変美味しいワインではありました。 カリフォルニアの良いヤツって、安定した美味しさがありますな。 ちなみにお値段は85.99ドルだったんだとか。やっぱりそれくらいするわけですね。
85点道場にて

Savigny-Champs-Chevrey 2006
サヴィニ・シャン・シュヴレ 2006
Dom. Tollot-Beaut
ドメーヌ・トロ・ボー
Rouge
Savigny les Beaune 1er Cru (Monopole)
サヴィニ・レ・ボーヌ1級畑 (単独所有)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,8092010/03/30 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 飲む人3人なんで、予定としては前のワインで終了でした。 が、やっぱりもう一本明けたくなるのが酒飲みの悲しいサガであります。 そして、個人的に本日のブルゴーニュ赤は今ひとつな感があったんで、 もう一本ブルゴーニュを明けちゃいました。 造り手は「トロ・ボー」で、モノポールの一級畑であります (後で調べたら、10年前に1997産と稽古してました)。
 まだグラスにエシェゾーが残っていたんで、一杯目は比較してみました。 で、やはりというかコッチの方が厚みのある味わいに感じました。 そしてそして、残念ながらその時点で師範は戦線離脱。アーメン。
 翌日、3分の1くらい残った分が冷蔵庫に入れてありましたので、改めて稽古であります。 色は、赤紫に若干オレンジ色をプラス。 2006年なんてつい最近だった気がするけど、もう5年も経ってるんですな。 香りは、翌日だからかやや抜けた感じで、 イチゴみたいな果実の香りを感じはするもののボリュームは弱めです。 味も、やっぱり1日置いて痩せちゃったのかな? 昨日感じた厚みはどこへやら、であります。
 というわけで、残念ながら正常な評価ができておりません。 やっぱり最後に空けるのはもっと強くて手頃なのにしないともったいないですな。
ショップへのリンク: Savigny-Champs-Chevrey 2006 [Dom. Tollot-Beaut]
(78点)道場にて

 というような会でした。 夏の軽井沢は予定がちょっと微妙ですが、また飲む会は作りましょうや>皆様。

6日(金)

 本日5月6日は一般的には平日なわけですが、 師範は連休前半に出社したんで、代わりに本日はお休みを頂いております。 道場の女性陣は職場や小学校に行っちゃったんで、 久しぶりに師範は清水ヶ丘公園プールへ。 震災以降、西区のスポーツセンターが夜の営業を止めているんで、 平日夜に泳いで帰る、ということができなくなっちゃっております。

 本日のメニューは、朝10時すぎから泳ぎ始めて12時前まで、 1,000mを3本泳いで合計3,000m。 散歩と違って、景色が変わらず飽きてくるのと、 ボーッとしてると何往復泳いだのか忘れるのが水泳の難点ですな。
 運動するとおなかが減るわけで、本日の昼食はカレー。 なんか運動の後にカレーってのが師範的には無意識のうちに定番化しています (以前のココとか)。

 そして本日は、最近保土ヶ谷駅の東口、国道一号沿いに出来たエベレスト・キッチンというインド・ネパール料理の店へ。 たしかこの店、天王町商店街にあったんじゃないかな? 移転なのか支店なのかわかりませんが。
 注文したのは、チキンカレーのランチセットで、お値段750円也。 美味いよね、インドカレー。 というかカレーって、キャンプのカレーを除けば本質的に不味くはなりようがないメニューな気もします。 そして、ここもまたナンが巨大。 パリパリで香ばしくて大変美味しいんだけど、 せっかく運動して消費したカロリーを一気に取り戻してしまいます。 じゃあライスにすれば、という考えもあるけど、やっぱり師範はナンが好きなんですわ。

 こういうアジア系の店とか中国の方の店とか、 「量が多い=サービスが良い」と考えられているんじゃないかなぁ。 日本人の場合、適量じゃないとちょっと・・・というか、残すのに抵抗があるからね。 特に若い女性なんかはデフォルトでこの量あったら足が遠のくと思います。 量的なサービスは「お代わり無料」で確保されていると思うので、 デフォルトのナンはもう少し小さめだと師範を始め小食な日本人にはありがたいんだけどなぁ。 カレー自体での差別化は難しいかもなんで、 「ウチのナンは小さめなんでお好きなだけどうぞ」という店はランチ需要にはきっとアタります。

Grain d'Oc Chardonnay 2008
グラン・ドック シャルドネ 2008
Friedrich
フリードリッヒ
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\7802011/05/01 イオン天王町店 コルドンヴェール
 というわけで本日の夕食の製作担当は師範であります。 メニューは、枝豆、カレイの煮付け、小松菜のおひたし、茶碗蒸し(買ったヤツ)。 日常的な和風のメニューなんで、 お相手には日常的にスーパーで買える白ワインをチョイスしてみました。 このワインは、門下生からご推薦頂いたんで、 早速買って、普通のご家庭同様早速飲んでみるわけであります。
 色は、ボトルの外観からも判るように、 このクラスとしては異例とも言えるくらいしっかりしたレモン色。 香りは、ボリュームこそ控えめだけど、 いかにも南のシャルドネらしい蜜っぽい香りと南方系のフルーツの香りがあります。 味は、 ご報告に書かれていたような強い甘味や酸味は師範には感じられなくて特徴的な部分は無いんだけど、 全体にバランスの良さが感じられます。 敢えて難点を探すと、 ちょっとこのクラスとしてはフレッシュさに欠ける感じがしないでもないかな。 もっと若いうちに飲んだほうが良さそうなワインです。
 いつも行くスーパーの、いつも見ている棚にあるワインがちゃんとしたレベル、というのは嬉しいことですな。 ヴィンテージが2009に新しくなった時に、フレッシュさがプラスされることを期待して再度稽古してみますか。
73点道場にて

5日(木祝)

 ゴールデンウィークの最終日&子供の日、 家族サービスということで行ったのが、遊園地「よみうりランド」。 師範も師範代も、この遊園地は初めて。 師範なんて、関東地方に上京してすぐの頃はこの遊園地からそれほど遠くないところに住んでいたんだけど、 子供が居ない頃は案外ご縁がないわけであります。

 さて備忘録としてタイム・スケジュールを書いておくと、 道場を出たのが午前8時半前。第三京浜経由で北上してきて、 現地に到着したのが午前9時すぎ。 8:30開場なんでまだ駐車場はガラガラ、チケット売り場の前もほぼ並ばず買える状態でした。

 今回入園の際に購入したのが、「ひよこパス」という、 身長制限や年齢制限のあるアトラクション以外が使えるパス。 Webの割引券を使って、大人2,800円/子供1,800円。遊園地としては順当と思える価格であります。
 昼食は、広場で「全国ご当地グルメ祭」というのがやってたんで、 そこで食べることに。 師範が買ったのは、広島風お好み焼き。 前々日の昼食での好印象があったのでそうしたんだけど、コレがねぇ。 ボリュームはあって悪くないです。 でも、まず冷めててNG、そして中の千切りキャベツが生っぽくてNG。 量産性を優先して品質を犠牲にしている感じです。 これが600円は、こういうイベント価格としても高うございます。
 午後も遊び続けております。 「ひよこパス」で乗れるアトラクションは、長いものでも30分程度の待ち。 千葉のTDRや大阪のUSJなんかみたいに「何時間待ち」なんてのが無いのは精神的によろしゅうございます。

 左写真は、アシカショーの「笑うアシカ」。笑っているというより怒っているようにも見えますが。

 結局、現地を後にしたのはもう午後5時前、8時間弱くらい遊んでいたことになります。 子供らも「こどもの日」を満喫してくれたことでしょう。

 さて夕食は、よみうりランドから道場へ帰る道の途中にある、 金沢まいもん寿司 たまプラーザ店というところへ。 回転寿司ではあるんだけど、ちょいと高級系の店らしく、 店の入り口も右写真みたいにちょっとシックな感じ。 さすがはたまプラーザ、住んでいる方のフトコロ具合が垣間見れます ・・・って、フトコロの豊かな方が回転寿司を利用するかはアレですが。

 ちなみにこの店、偶然発見したわけじゃなくて、前もってネットで調べておいた店なんだけど、 ココの凄いところは携帯電話から座席予約が出来るところ。 これは並ばなくて良いので便利です。

 店内は、回転台沿いのカウンター席とボックス席、 回転台からは離れたテーブル席と小上がり席で構成されてます。 今回師範らはテーブル席を利用、 回転寿司のエンターテイメント性は享受できないけど、 どっちにしろ子供はサビ抜きを別途注文しなければならないので、そんなに問題はありません。

 さて寿司の内容は、やはりちょっと高級らしく満足のいくものが多いです。 特に、本拠地のある日本海側から仕入れているらしい白身魚(左写真はカンパチシマアジ)が、 プリプリした食感でナイスでした。
 アルコールは、最初生ビールの中ジョッキ(\600)を頂いたあと、 次に清酒で呑みまっし 吟醸生貯蔵酒 300ml (\950)を。 ココは、こういう小瓶以外も含めると清酒の選択肢が10種類くらいあります。 ワインも、赤白のグラス(銘柄不明)と、イタリア産スパークリングの小瓶がありました。 200mlで1,200円もしたんで、ちょっと断念しましたが。

 さてトータルのお会計は、10,000円ちょっと。 高級系といってもそこは回転寿司、まぁこれくらいの値段で収まりますな。 面白いメニューも多いので、近くにあれば利用したいお店でありました。
 (蛇足ながら、帰りの運転は飲まない師範代です。 コレ書いておかないと、ご心配された方からメール頂いたりしますので)
Santa Digna Cabernet Sauvignon Reserve 2008
サンタ・ディーニャ カベルネ・ソーヴィニョン レゼルブ 2008
Miguel Torres Chile
ミゲール・トーレス・チリ
Tinto
(Chile)
(チリ)
\780 (Half)2011/04/14 QUEEN'S ISETAN 品川店 三国ワイン
 というわけで、5月5日のこどもの日、一日レジャーから帰って参りました。 師範もお疲れ様、ということでワインを開けるわけですが、 さすがにこれから1本は多い(ってのがここんとこ多い)ので、 ハーフをチョイスです。 モノは、スペインの大手「トーレス」がチリで造る赤で、 お値段は1本780円。フルボトル換算だと1,500円くらいするわけなんで、 それなりの内容を期待しつつ抜栓です。
 色は、かなり濃いめで青めの紫色。 香りは、これぞカベルネ・ソーヴィニョンな、青っぽさバリバリ。 先日の2種比較みたいな場合でも、こういうワインなら悩みようが無いかも。 あと、薄っすらだけど樽香もあって、プチ高級感があったりします。 味は、かなり渋味が強めでガッシリ系。 ハーフだから熟成が早いのかと思ったけど、 まだまだ若造なワインです。
 ともあれ、それなりに期待に応えてくれる、そこそこナイスなワインではありました。 ただ、もう少し価格が安いと良いのにね。 ハーフで500円くらいのワインがいろいろ選べたら、 それなりに新しいマーケットがあるんじゃないかと思うけどなぁ。
72点道場にて

4日(水祝)

Trilles Blanc Chardonnay Muscat N.V.
トリーユ ブラン シャルドネ ミュスカ (ヴィンテージ無し)
Trilles
トリーユ
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\298 (250ml)2011/03/05 QUEEN'S ISETAN 横浜店 ドウシシャ
 本日の夕食はテラスで焼肉です。 だいたい毎年この時期に始めるんだけど、やっぱりまだ寒いのよね。 それはそれとして、ワインはと言えば、 基本的には昨日の残りのワインが概ね500mlくらいあるんで、 フルボトルを一本空けるのは無謀。 というわけで、つい先日稽古した赤と同じ銘柄の白をチョイス。 こちらも以前稽古した豪州産の缶入り白を越えられるか?、という感じです。
 色は、お安いクラスの白にありがちな、何色とも表現のしがたい薄いレモン色。 香りは、ほとんど無いに等しいです。 口に含むと、なんとなくケミカルな感じがあって、正直言ってあまり歓迎されない香りの雰囲気です。 味は、とにかく軽くてスムーズです。 こういうワインにありがちな、変な甘さや濃さが無いのは好印象です。
 決して美味しいわけじゃないし、決してお薦めするべきクオリティを持っているわけでもないんだけど、 やっぱりこの手軽さでこの内容は「アリ」だと思います。 順番的には、缶入りのバロークスが無ければコレを買っても良いかな、という感じです。
66点道場にて

3日(火祝)

 今年のゴールデンウィーク、師範家では特に遠出する予定はございません。 ・・・っていうんじゃちょっと子どもらもアレなんで、 近場のレジャーとして洋光台にある「はまぎん こども宇宙科学館」へ行きました。 開館が9:30のところ、師範らが入館したのは9:45くらい。 車は一日700円の併設駐車場に停められました。

 入場料は、いわゆる入場料とプラネタリウムの料金を合わせて、大人1,000円/子供500円、 親子4人の師範家は3,000円の出費。 公共施設としてはなかなか強気な値段設定です。 ちなみに土曜は子ども無料らしいです。
 まずメインのアトラクションはプラネタリウムでしょう。 大画面テレビの普及で、迫力のある高精細映像も慣れた感があるわけだけど、 それでも天球一杯に拡がる星や画像は大人でも楽しめます。

 他にも館内には、科学や宇宙をテーマにした触って遊んだり身体を動かしたりする展示がいろいろあって、 結構楽しめます。 ちなみに、左写真が紫外線で色が付いて光る花、右写真は光の屈折の実験です。
 昼食は、館内を出て洋光台の駅前あたりで食事でも・・・と思ったけど、 どうもこのあたり、土地勘が無くて良さげな店が見つからないのね(磯子さんに聞いときゃよかった)。 というわけで、結局駅前の公団住宅の1Fに入っていたテイクアウトの店でお好み焼きと鯛焼きを買って、 別の惣菜屋さんで焼き鳥を買って公園で昼食。

 で、この1枚300円のお好み焼きが意外と美味しかったのね。 そんなつもりじゃ無かったので、写真は食べかけだしお店の名前も覚えておりませんが。

 結局、現地を出発したのは午後1時過ぎごろ。 次女のほうは満足した様子だったけど、 高学年になって展示の意味が判りだした長女のほうはもう少し居たそうでした。

 そして、道場に帰ったら久しぶりに↓この企画を。

Tanguero Cabernet Sauvignon 2008
タングエロ カベルネ・ソーヴィニョン 2008
Finca Flichman
フィンカ・フリッチマン
Tinto
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\6992011/04/20 ノムリエ・ザ・ネット ワインネット
 「『師範』を自称して15年目の師範は果たして品種の利き分けが出来るのか」企画。 というわけで、二本同時に抜栓しての一人ブラインド・テイスティング大会。 片方は、赤ワインの品種としては最もメジャーと言えるカベルネ・ソーヴィニョン。 飲む前の予想としては、ピーマンっぽいというか茎っぽいというか、 青い野菜の香りがあったらカベルネ・ソーヴィニョンかな、と考えておりました。
 抜栓して二つのワインの色を見比べると・・・色含めた外観にはほとんど違いはありません。 香りは、ボリューム的にはかなりの差があって、一方は煮詰めたジャムっぽさ全開、 他方はかなりおとなしめで内向的な感じ。 その内向性の中に、やっぱりちょっと野菜っぽいかなぁ、という香りを見つけたんで、 多分こちらがカベルネ・ソーヴィニョンだと想像。 口に含むと、甘味よりも渋味がしっかりで、そんなにボディが厚い感じでもなくて、 なんとなくボルドー指向だなぁと思ったのでやっぱりコチラがカベルネ・ソーヴィニョンだと同定。
 答えを開けてみると、これが見事正解。おめでとうございます>師範。 っつーか、樽香も無くて品種がダイレクトに感じられて、とても判りやすい例だったのかも。 抜栓後時間が経つと、最初弱かった香りもそれなりに出てきて、 下記マルベックとあまり差の無いパフォーマンスになってきました。

 当然それぞれ3分の1くらいは残ってますんで、翌日改めて再稽古。 若いワインだからか、特にヘタった感じは無くて、 昨日の後半と同様のパフォーマンス。 というわけでレストランのグラスワインとかに使えそうです。
70点道場にて

Tanguero Marbec 2008
タングエロ マルベック 2008
Finca Flichman
フィンカ・フリッチマン
Tinto
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\6992011/04/20 ノムリエ・ザ・ネット ワインネット
 そしてもう一本は、アルゼンチンにはよくあるけど他の地方ではほとんど見ない、 マルベックという品種。 コチラの飲む前の予想は・・・正直あまりどういう個性なのか思いつかないのね。 過去の経験からは、甘味が強くて渋味が柔らかい感じかなぁ、とも思ったけど、 そういうのって品種の個性というより、ブドウの栽培や醸造上のテクニックの問題な気がするし。 唯一の差別化の根拠は、フランスのカオールでも主要品種として使われているらしいから、色が濃いかな?ってくらいかな。
 さて稽古開始、前述したように色に差は無いので、色で見分けようと言うアイディアはボツ。 香りのボリュームはこちらの方が数段上でしたね。 少なくとも香りだけなら間違いなくコチラが買いです。 そして味も、あま酸っぱくて人懐っこくて、コチラのほうが一見良さげなんだけど、 飲み進めるとなんだか飲み飽きするのもコチラでした。
 というわけで、このワインの中にマルベックの個性を見つけたわけではなく、 消去法で正解。でも、事前の予想の「甘味が強くて渋味が柔らかい感じ」というのはその通りでした。 あと、銘柄をご開帳したあと改めて色を見ると、やはりコチラの方が若干濃かった感じ。 口当たりは最初から柔らかめだったんで、時間が経ってもあまり変化せず、 抜栓直後のアドバンテージは徐々に喰われていって、 最終的にはどちらもあまりクオリティに差の無い感じに落ち着きました。

 こちらも翌日再稽古。 1日経つと、抜栓直後は明らかだったクオリティの差が、 全く無くなりました。というわけで、 大人数でサクッと飲むんだったら間違いなくコチラだけども、 一人でチビチビだったらカベルネ・ソーヴィニョンの方が面白いかもです。
72点道場にて

1日(日)

Trilles Rouge Cabernet Sauvignon N.V.
トリーユ ルージュ カベルネ・ソーヴィニョン (ヴィンテージ無し)
Trilles
トリーユ
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\298 (250ml)2011/03/05 QUEEN'S ISETAN 横浜店 ドウシシャ
 5月、行楽の季節到来、今月最初の稽古は持ち運びに便利そうな紙パック・ワインから。 産地は南仏はラングドックです。 以前稽古した豪州産の缶入り赤を越えられるか? というところであります。 で、本日アウトドア食なわけでもないのに、なぜコレを開けたかというと、 ミートローフに使う料理用の赤ワインが欲しかったから。 ↓のジュヴレ・シャンベルタンを100mlも料理に使うのは師範の金銭感覚ではちょっともったいないからね ・・・と言いながら、250mlで298円ということは、 フルボトル換算で900円弱、量あたりの値段はそんなに安くも無いんですな、このワイン。
 この紙パックにはストローが付いているので、 まずストローで稽古。 口のところが特殊な形状(この写真)になっていて、 口の中で空気に触れることができるので、意外と違和感無いです。 そしてグラスに注ぐと、色は濃くなく薄くなく、普通にラングドックのカベルネらしい色合い。 ヴィンテージが不明なんだけど、若干レンガ色っぽさがあるかな、という感じ。 香りも青い茎っぽさがメインの南仏産カベルネ・ソーヴィニョンな香りで、 味も拍子抜けするくらい普通です。
 フルボトル1本750mlで800円くらいの、 お手軽南仏産カベルネ・ソーヴィニョンそのまんまなパフォーマンス。 このワインからは、少量だから/紙パックだからというデメリットは感じられません。 少量紙パックでも意外とワインを普通に保存できるのね、と再認識。
68点道場にて

Gevrey-Chambertin 2008
ジュヴレ・シャンベルタン 2008
Dujac Fils & Pere
デュジャック・フィス・エ・ペール
Rouge
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,1792011/01/20 ヴェリタス ラック・コーポレーション
 さてコチラが本日のメインです。 先月は、3,000円以上の「破戒ワイン」とは一度も稽古しない「優等生安ワイン者」っぷりだったので、 今月は頭からちょいと良いヤツを開けちゃいます。 選んだのは久しぶりのデュジャック。 「ちょいと良いヤツ」と言いながら、ドメーヌ物じゃなくてネゴシアン物なのが弱いところですが。 ちなみに料理は、キッシュと前述のミートローフです。
 さて抜栓。コルクは、造り手と銘柄とヴィンテージがプリントされていて、 長さが50mmもあって穴ボコの少ないピッカピカなヤツ。 もうこのコルクを見た時点で期待が膨らみます。 グラスに注ぐと、色はそれほど濃くなくて、ヘタすりゃ濃いACブルゴーニュにも負けるかも、ってくらいの濃さ。 まぁ「濃いイコール良い」って訳じゃないからね、ブルゴーニュは。 で、香りが凄いです。 デュジャック節全開というか、甘香ばしい香りがバンバン立ち上ります。 正直ネゴシアン物の村名物で、この香りのボリュームは想定外です。 味も、香りの雰囲気をピシッとフォローする、甘味と酸味と渋味が上手にまとまった味わいです。 もちろん、2008年産と若いんで、 妖艶さとかは無くてピチピチに若いワインだし、 相対的にボディが薄めな感じは否めないけど、 これはこれで文句なしに美味しいワインであることは間違いありません。
 いやー、やっぱりブルゴーニュは造り手が命、美味い造り手のワインはネゴシアン物でも美味いんですな。 3ヶ月以上前に買ったワインだったんだけど、 販売店のサイトを見たらまだ在庫があったんで速攻2本買い足しました。 一本はまた近いうちに稽古して、一本はちょっと置いとくつもりです。
ショップへのリンク: Gevrey-Chambertin 2008 [Dujac Fils & Pere]
88点道場にて

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by 師範