5月、気持ちの良い季節になりました・・・けど今年はゴールデンウィークに帰省もしなければ旅行にも行きません。
せいぜい近所の公園まで早朝散歩に行って花の写真(左写真は藤)を撮るくらい、まるでご隠居のような生活です。
さて今現在の日本は緊急事態宣言が出されているわけですが、幸い現時点で師範家の生活にはそれほど大きな影響は出ていません。
一番の理由は「家族がいて、かつ子供が既に大きいこと」ですね。
普通に会話のある生活が出来ているし、子供たちはほっといても勝手に寝起きして食べているし、生活面で多少の不便はあるけど我慢の範囲内です。
これが、小さなお子さんがいるご家庭とか大変でしょうね。妊婦さんなんかも大変そう。ウチが妊娠&新生児の時期に「里帰り出産NG」とか言われたら完全に詰んでました。
緊急事態宣言もこれから徐々に規制が解除されて、普通の生活近づいて行くとは思いますが、
長い目で見て一番インパクトが大きいのは
「少子化が猛烈に加速すること」
ではないかと考えています。それは丙午(ひのえうま)なんてレベルじゃ無いよ。
だって冷え込んだ経済に加えて当面「三密は避けよ」なんて生活が続くんだよね。そんな環境下で恋愛結婚出産なんて気分にはならないでしょうよ。
どうすんだろうね、これ。お金で解決できる問題でもなさそうだし。
ちなみに「安ワイン道場」は1997年の5月に誕生しましたから今月で満23歳です。既に結構オトナ。
誕生日前日の5月24日にはお知り合いを道場にお呼びしてパーッと飲もうかと考えていましたが、
現時点ではちょっとそれも無理みたいですね。当面は一人で粛々と家飲みが続くと思います。
毎年この時期になると道場のシンボルツリー「ジューンベリー」が実を付けます。
重度の貧乏症を患う師範としては、それを見過ごすわけにはいきません!ということで今年はジューンベリー酒造り。
ちなみに昨年はジャムを作っておりました。
まずは師範自ら一粒一粒ていねいに収穫します。もちろん子供たちが手伝ってくれるはずもありません。 ジャムならまだしも、酒なんて連中は飲まないからね。 小さい頃にはとても楽しそうに一緒に収穫したのにねぇ。
今年の収穫は900g、かなり大木なので採ろうと思えば何キロもいけるけど、さすがに面倒くさいのね。 ジューンベリー、香りが良くて甘味もあって結構美味しい果実なんだけど、 とにかく収穫するのに多大な手間が必要なのと、 熟れた実はかなり柔らかいので流通には向かなそうなのと、 中身は種がいっぱいで食べづらい・・・そりゃ市場流通はしませんな。経済合理性が無いよ。
最近は手の届く範囲、下の方だけでも十分な量なので、樹の上部にある実は鳥たちにお任せしています。
メジロやカワラヒワ、スズメ、ヒヨドリ、たまにはウグイスなんかが食べに来ます。
可愛らしいのでドンドン食べてってちょうだい!なんだけど、食べ散らかした上にウッドデッキにフンを落とさないでね。毎日掃除が大変だから。
これから家を建てる方にアドバイス。果樹の下にウッドデッキを据えるのは止めましょう。
収穫した実は、水洗いしてキッチンペーパーの上に並べて乾燥&選果。 キレイですねぇ~、まるで宝石箱をひっくり返したみたいやわぁ~。
ジューンベリー酒にするために加えたのは、ホワイトリカー900mlと氷砂糖200g。それで2Lの果実酒用瓶にピッタリ。
砂糖を入れず「ゼロ・ドサージュ」にしようか迷ったけど、つまんない味になったら悲しいので少なめに補糖。
2ヵ月くらいで飲めるんじゃないかな?
道場へ遊びに来たらきっと飲まされると思うので覚悟してください。
名称 | Vanzijl Coffee Pinotage "Special Release" 2019 ヴァンジール コーヒー・ピノタージュ "スペシャル・リリース" 2019 |
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生産者 | Vanzijl Family Vintners (Imbuko Wines) ヴァンジール・ファミリー・ヴァントナーズ (イムブコ・ワインズ) |
価格 | 1,285円 |
購入店 | ワインブティックヴァンヴァン |
本日の夕食は、こってりソースの照り焼きハンバーグ。師範代お得意の逸品で、ニンニクが効いて味醂の甘さが後を引くメニューです。 こういう料理には、とにかく濃いワインで対抗しましょう、ということで選んだのが、南アフリカ産のピノタージュ。 その名も「コーヒー・ピノタージュ」ですよ。ラベルにはコーヒー豆の絵が書かれています。濃そうですねぇ。 販売店のサイトによれば(説明が詳しくて助かります)
「一次発酵から二次発酵の前までワインの色調を強くするため何度も何度もポンプでくみ上げます。 今度はその半分のワインをフレンチ&アメリカンオークのコンビネーションで造られた樽に移し熟成。 ワインは最初の一ヵ月、酵素に触れさせるために攪拌される。この作業こそがオーク樽からコーヒーフレーバーを吸収させる秘密なのです。」
だそうです。ちなみに他のメニューは、トマトの卵とじ、キュウリとワカメの酢の物です。
そういう前情報に身構えながら稽古開始。色は、「コーヒーっていうくらいだから無慈悲なほどに真っ黒でしょ」と想像しましたが、
黒いっちゃ黒いけどまだぎりぎり向こうが透ける程度に慈悲を感じる濃さですな。
香りは・・・まさしくコーヒーです。甘く焦がした樽の香り、それがバーン!と香ります。その遥か後方にイチゴジャム的なフルーツの香りがあるかな、って感じです。
でも、子供たちに嗅がせるとリンゴとか梨とか、近くてもカラメルとかで、「コーヒー」という単語は出てこないのね。案外先入観かもです。
味わいは、一番最初に感じるのは甘味、そして比較的しっかりした酸味。
こんなワインなんで渋味がガンガンかと想像しましたが、渋味はあるにはあるけどカドが取れていてそんなに目立ちません。
とても面白い、そして面白いだけじゃ無くて美味しいワインです。
ブラインドで出されたら『カリフォルニアの高級なジンファンデル一択ですな』と答えるでしょう、
およそ1,000円台前半のワインと思えない内容です。
ただ、一人で一本だとややキツい感じはしますんで(飲みましたけど)、複数人で飲む場合のラストの一本に丁度いいんじゃないですかね?
この個性は多少酔っぱらっててもガツン!と来ますよ。
点数 | 80点 |
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リンク |
Vanzijl Coffee Pinotage "Special Release" 2019 1,285円 |
本日のおやつは鰤カマの照り焼き(スーパー「サミット」で税別98円!)とGRAND KIRIN IPA。
お値段は350mlで税別268円だったので、ヱビスやプレモルよりもう一段上の価格帯ですかね。
飲んだ印象は、プレミアム価格のビールらしくクリアで品の良さは感じるんだけど、IPA特有の苦味とか香りとかが弱いのが残念。
もっとガツンと来て欲しいのよ、ガツン!と。
日本のIPAは、やっぱりヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」が王道で、サントリーの「TOKYO CRAFT IPA2020」が普通価格帯の割に頑張っている感じ。
キリンのビールってこういうのが多い印象なんですよね、冒険が苦手な感じ(個人の意見です)
夕食のメインは、ヒラメの刺身(左写真奥)と真鯛の刺身(左写真手前)。
どちらも尾頭付き、この状態でスーパー「サミット」にて税別698円でした。
安すぎじゃね?やっぱり飲食店需要が減って、こういう食材が余っているのかしら?
食べて応援、こういうのを見かけたら皆さんどんどん買いましょう、
家で新鮮な魚がバクバク食べられるなんて、そうそう無いですよ。
それ以外のメニューは、エビとキノコのアヒージョ、博多の焼鳥屋風キャベツのサラダ、一風堂風モヤシのおひたし。
そして刺身に付いて来た頭と骨を使ったお吸い物です。
名称 | Soave Classico "San Michele" 2018 ソアヴェ・クラッシコ "サン・ミケーレ" 2018 |
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生産者 | Ca' Rugate カ・ルガーテ |
価格 | 1,518円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
そんな料理に合わせたのは、ツイッターで、ヒマだしワイン飲む。氏が飲んでおられて、
「飲む高原の風」と例えられていたイタリア産の白(氏のブログ)。
そういうの、追体験したいじゃないですか。
人サマのブログなりを見て「ウチも買ってみるか!」と思うのって、
ただ単に『これ美味い』と書かれているものより、そういう「師範も同じ感覚を得られるかしら?」と感じるモノが多いです。
色はやや薄め。レモンの果肉くらいの、ほんのり赤みを感じる薄黄色。粘性はそれほど高くなく、ややサラリとした外観です。
香りは、確かにこれは普通一般のソアヴェとはかなり違う感じですな。グレープフルーツのような柑橘香に加えて、
ある種のハーブのような、独特の香りがあります。タデとかカタバミとか、そういう雰囲気。
なんかヨーロッパの大聖堂なんかに入ると、独特の香りがあるじゃないですか、それを感じます。
味わいは、甘さ控えめで酸味も控えめ、そして旨味がしっかり。
日本のワインだと甲州のようなバランスで、刺身にはバッチリです。
言葉遊びをさせて頂くと、師範の印象ではこのワインはどちらかというと高原よりもっと標高が低くて、爽やかというより厚みを感じる雰囲気でした。
そうだなぁ、「まるで朝のサンマルコ大聖堂!」としておきましょう。歴史の重みを感じる香りや味わいですよ。
1,500円なら納得+αの内容です。
点数 | 77点 |
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リンク |
Soave Classico "San Michele" 2018 [Ca' Rugate] 1,518円 |
名称 | Briot Rosé 2018 ブリオ ロゼ 2018 |
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生産者 | Famille Ducourt ファミーユ・デュクール |
価格 | 989円 |
購入店 | オーケー みなとみらい店 |
誰も何も気にしなくなった「プレミアムフライデー」に選んだワインは、ボルドー産のロゼ。 最近ツイッターで『なぜ日本ではロゼが売れないか』が議論になっておりましたが、師範の見立ては
「肉は赤、魚は白」に匹敵する「○○はロゼ」的な、思考停止を誘発するキャッチコピーが無い
に尽きると思うんですよ。それに対して『中華にはロゼ』というご意見も頂きました。
確かに首肯するところはあるけど、キャッチコピーにはしづらいかなぁ。
やっぱり「中華には紹興酒」が一般の認識だと思うから、ちょっと厳しいかも。
そんな相性問題に関して、師範の思うところをものすご~くザックリ言うと、ワインなんて赤だろうが白だろうがロゼだろうがそんなに大きな違いは無くて、
よっぽとヘンテコな取り合わせ(魚卵やスルメの干物に赤とか)じゃ無きゃ、そして積極的な「高め合い」なんて期待しなきゃ、何に何を合わせても良いと思うんですよ。
例えばビールだったら相性なんて考えないでしょ、普通。
というわけで本日の料理は全て長女謹製で、豚と水菜の炒め物、ピーマンのバター炒め、レタスとフルーツトマトと生ハムのサラダです。
さて抜栓。コルクはDIAM3、順当な選択です。色は、とてもキレイに澄んだオレンジピンク。ロゼの価値の半分はこの色にありますな。
裏ラベルによれば、品種はカベルネ・ソーヴィニョンとメルローとのこと。直接圧搾なのかセニエなのかは判りません。
香りは、最初はちょっとゴムっぽい香り、とても書きづらい例えだと「たくさんワインを飲んだ翌朝のお小水」みたいな雰囲気があります。
もちろんそれだけじゃなくて、ちゃんとアセロラっぽい果実の香りもありますよ。
味わいは、軽い甘味にそこそこの酸味。渋味なんかは皆無だけど、舌にまつわりつく収斂性にどことなく黒ブドウの片鱗を感じます。
味わいのバランスは良いのでスイスイいけますよ。
とにかくロゼは色がキレイです。それは赤や白では得られない圧倒的な価値。特に初夏の新緑に合わせるとその色が引き立ちます。
あとは、料理や会話を邪魔しない「普通の美味しさ」があれば十分じゃないですか。
さすがの名門デュクール家、物足りなくも無いし、そこんとこを良くわきまえた銘柄だと思います。
キャッチコピーとしては「肉にも魚にも合うロゼ!」かなぁ。
それにしても銘醸地ボルドーのワインが3桁でこの品質、日本含めた新興国の造り手さんとってはやっぱり脅威だよね。
点数 | 73点 |
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名称 | Elementos Pinot Noir 2019 エレメントス ピノ・ノワール 2019 |
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生産者 | Bodega El Esteco ボデガ・エル・エステコ |
価格 | 794円 (単品価格:1,078円) |
購入店 | ワイン&ワインセラー セラー専科 |
本日の夕食は、鶏ムネ肉の唐揚げ、手羽元の唐揚げ、フライドオニオン、きんぴらごぼう。
唐揚げはモモ肉が好きなんだけど、長女の希望によりムネに。
別にヘルシーを意識しているわけじゃないみたいで、長女はモモよりムネ、霜降りやトロより赤身が好きみたい。人の好みはそれぞれですな。
そんな料理に合わせたワインは、アルゼンチン産のピノ・ノワール。
単品価格は税別980円、ボトルがボルドータイプなのでピノっぽくない外観ではあります。
このワインが含まれていた「ピノ・ノワール 飲み比べ 5本セット」、
販売店サイトの「みんなのレビュー」を見ると、
『5,554円(税別)の5本セットに800円台のワインが入ってました。 1本ずつ調べてから買った方がいいでしょう。二度とこちらでは買いません』
なんてコメントと共に、評価「1」を付けている方がいました。いやいやいや、単品価格合計より安ければセットしての割引が効いているわけでしょう。 こういう評価をされちゃうから販売店も大変だなぁ。 ちなみに師範は単品価格のバラエティに富んだセットの方がむしろ歓迎です。 単にセットの販売価格を本数で割ると、そのワインの相当価値が正しく反映されないので、道場の「価格」の表記は
□価格 = 単品価格 × 割引率(※)
□(※)割引率=(セットの販売価格 ー 通常送料 ― その他値引)/(単品価格の合計)
としています。そうやって計算すると、この一本がどれくらいの価格に相当するのか考えるのが楽になります。
ちなみにこのセット全体の割引率は実質26%くらいでした。
というわけで、買値相当額は税込み800円くらいのワインということを念頭に置いて稽古開始。栓はスクリューキャップ、気楽でいいですね。
色は、ピノ・ノワールらしい透明感のある赤紫色です。濃さもほどほど、ブルゴーニュだとコート・ド・ボーヌの村名クラスくらいの色合いです。
香りは、「ザ・ケモノ」な感じ。いかにも南米のピノ・ノワールといった感じの、革のソファーに顔をうずめたような香りが最初に来ます。
その奥地を探るべく丹念に嗅ぐと、イチゴジャムのような熟れた果実が感じられます。香りのボリュームは立派なものですよ。
味わいは、渋味弱めで甘さも酸味もやや弱め。全体的なバランスは甘酸っぱい感じなんだけど、なんか弱いです。
色はキレイだし香りのボリュームもあるけど、どことなくだらしない印象なのは残念。
ちょっとでも締まりを取り戻して欲しくて、後半は冷蔵庫で冷やしながら頂きました。
そうすると「夏に冷やして飲める赤」感が出て来ますよ。
点数 | 70点 |
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リンク |
Elementos Pinot Noir 2019 1,078円 送料無料 ピノノワール ワイン5本セット 第6弾 6,110円 |
明日の5月25日で安ワイン道場は23周年を迎えます。左にトップページのカウンター部分を切り取ったスクショを貼り付けたけど、背景が同じなので判りにくすぎ。
ともあれ23年間全く同じようなペースで道場を運営できたのは、ひとえに師範の健康管理の素晴らしさと運の良さ、
そして酔狂な読者の皆さんの反応に支えられてのことだと思います。
「掲載本数一万本」を目指して(今日現在で7,035本)これからもダラダラと更新し続けていく所存でございます。
名称 | De Saint-Gall "Le Sélection" Brut N.V. ド・サン・ガル "ル・セレクシオン" ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Union Champagne ユニオン・シャンパーニュ |
価格 | 2,835円 (単品価格:7,150円) |
購入店 | ワイン&ワインセラー セラー専科 |
そもそもの予定では、今日は道場にお知り合いをお招きして盛大に23周年を祝ってもらう予定だったんですよ。
ところがまぁこんな状況なので泣く泣く断念、師範一人でのお祝いとなりました。
憎きコロナめ!貴様が居なければ高級ワインがオンパレードな一日になったはずなのに!
・・・ってな憤りはフトコロにしまって、お祝いと言えばシャンパーニュですよ。
ボッチ祝いにふさわしい、なんとも地味なラベルの「ド・サン・ガル "ル・セレクシオン"」です。
この銘柄は15年くらい前に稽古しています(コレとか)。
以前はもっと派手なラベルだったのに・・・ジャック・セロスとかを標榜しているのかな?(違うと思う)。
明るいうちから抜栓して風が気持ち良いテラスで飲み始めました。
色はかなりしっかりしたレモン色。泡立ちも素晴らしくてさすがはシャンパーニュだな。
香りも「やっぱりシャンパーニュはコレだよなぁ」という、焼きたてアップルパイとレモンの香り。
それに、味噌のような発酵食品を想わせるクタッとした熟成香。香りのボリュームも立派なモノです。
味わいは、ブリュットでもドサージュ多めの10g/Lなので、結構甘さしっかり。ただ、酸味もあるし、後味に軽い苦味もあるので、甘ったるい印象はありません。
このCM(協同組合)のワイン、15年前も美味いと思ったけど今でもやっぱり美味いです。
セットの割り戻し価格だと道場の稽古範囲、その値段で買えれば間違いなくお買い得。
でも、単品価格の7,000円超は二の足を踏みますな。
もちろんそれくらいの価値はあるんだと思うんだけど、華のない無名のCMシャンパーニュにその出費は厳しいとも思います。
点数 | 83点 |
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リンク |
De Saint-Gall "Selection" Brut N.V. 7,150円 高級辛口シャンパン6本セット 14,998円(現在はセットに含まれていません) |
今日の祝い膳晩は手巻き寿司。「手抜き寿司」なんて言っちゃダメだよ!日本人ならお祝いの席には寿司なんだわ!!異論は認めないぜ!!!
そこで手巻き寿司で大切なのは、ネタもさることながら海苔が命です。おともだちのみなさん有明海産の海苔を買ってください。
それ以外で、ちょっと熟成したシャンパーニュに合うのは白菜漬け、「林家ペー&パー子夫妻」くらいのマリアージュを奏でてくれます。
これまた異論は認めません。でもどっちがペーでどっちがパー子だかはわかりません。
名称 | Rust En Vrede Cabernet Sauvignon 1997 ラス・エン・フレーデ カベルネ・ソーヴィニョン 1997 |
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生産者 | Rust En Vrede ラス・エン・フレーデ |
価格 | 3,078円 (Half) |
購入店 | アフリカー |
前座のシャンパーニュは飲み終わりまして、ここからが本番です・・・っていうかいつの間にかワイン1本では満足できないカラダになっちゃったのね、師範ったら。
でもハーフだったら許されるでしょう。
・・・などと独りごちつつ、23周年のお祝いにバッチリと考えて選んだのは、安ワイン道場と同じ1997年ヴィンテージの南アフリカ産カベルネ・ソーヴィニョン。
一昨年アフリカーさんを訪問した時に頂いたワインです。
もったいなくてなかなか飲めずにいたけど、こういう「一人でお祝い」にはバッチリだと考えて開けちゃいました。
色は、20年以上前とは思えないくらいしっかりとした濃さがあります。
でも、もちろんエッジは透明感のあるレンガ色。上手に熟成した感じが見て取れます。
香りは、まずグラスに注いだだけでブワーッと来ますんで、ボリューム満点ですな。
まるで熟成ボルドーみたいな、ドライプルーンと煮豆と焚火の香り。長女は「バルサミコ」、師範代は「干しアンズ」の香りらしいです。
味わいは、当然ながら柔らかいです。でも、柔らかすぎないのがこのワインのすばらしさ。
まるで最近のワインのような若々しさがあります。いやー、美味いわ、コレ。
ハーフって熟成が早いとか言われますけど、このクラスだと20年以上経っていても全然平気、というかまだまだ登り調子にあるような気がします。
このワイン自体はさすがにもう売り切れていますが、熟成した南アフリカ産、思いっきり期待して良いと思いますよ。
点数 | 88点 |
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リンク |
Rust En Vrede Cabernet Sauvignon 1997 3,078円 (Half) |
そんな感じの「安ワイン道場開設記念日イヴ」、食事の後は家族で人生ゲームなどに興じておりました。
来週から緊急事態宣言が解除されて徐々に日常が戻ってきそうで、ホントに胸を撫で下ろしているところですが、
自粛は自粛で家族の絆ftを深めるには良いチャンスだったと思います。
ホントおせっかいであることは承知の上だけど、みんな家族を、出来るなら子供を持った方が良いよ。
明らかに「人生がロバスト化」します。
本日夜は、大学時代のサークル(軽音楽部ジャズ研究会)のメンバーでリモート宴会、
師範が最年長ということらしく、ケガが心配なので早めにアップを始めます。
最初の燃料は、サッポロの「北海道 奇跡の麦 きたのほし」。黒ラベルより穀物っぽさが控えめな、クリアで軽い味わいっすね。
好きか嫌いかで言えば「普通に好き」です。だってビールというだけで好きですから。
それにしてもこのラベルのセンス、古いなぁ。わざとノスタルジーを狙っているのかな?
名称 | Côtes du Rhône 2016 コート・デュ・ローヌ 2016 |
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生産者 | Bruno-Thierry ブルーノ・ティエリー |
価格 | 1,210円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
リモート宴会は午後8時からなので、その前に軽く夕食を済ませます。
メニューは、鶏チャーシュー、揚げ茄子ポン酢andゆず味噌、ブロッコリーのガーリック炒め、フライドポテト、
フルーツトマトとブロッコリーのサラダ、鶏ガラスープ、食後に大学芋という豪華版。調理はもちろん師範代。
合わせたお飲み物は、コート・デュ・ローヌ赤 2016。ショップのサイトで「安ウマ」としてでお薦めされていたもの。
造り手はBruno-Thierry、ショップのサイトによれば「このあたりで誰もが知る著名生産者のサブ・ブランド」らしいけど、
コルクには"Vidal-Fleury"とキッチリ印字されてますな。
午後6時前には待ちきれずに抜栓しちゃいましたが、さてこの1本でリモート宴会終了まで5時間くらい持ちますかどうか。
色は、かなり青く暗い感じの紫色。品種構成はグルナッシュ 65%/シラー 20%/ムールヴェードル 10%/カリニャン 5%らしいので、
いわゆる"GSMの色"ですな。香りは、抜栓してすぐは温泉っぽい還元臭がありましたが、小一時間でそれは飛びました。
香りのボリューム的にはやや控えめで、クランベリーを軽く干したような、若いフルーティさと凝縮感の中間くらいな感じです。
味わいは、外観から受ける印象よりは軽め、ローヌらしく渋味中心で甘味もあって酸味は控えめ、そして後味に苦味っぽい感じが残ります。
そこがちょっと野暮ったい感じかなぁ。
良く言えば銘醸地らしい抑制の効いたトラディショナルなワイン、悪く言えば地味で野暮ったいワインです。
でもまぁほら1,000円台前半のローヌだから、ローヌらしさがしっかり感じられただけで良しとしましょうよ。
点数 | 70点 |
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リンク |
Cotes du Rhone 2016 [Bruno-Thierry] 1,210円 |
リモート宴会への参加者は7名(サックスのTYさんTMさんSIさん、トランペットのITさん、ギターのMKさん、ベースのSTさん、師範)。
大学卒業以来の「お久しぶりです」な方とかもいて、とても懐かしい感じ。
参加者の居住地は首都圏&九州&関西、こんな宴会が実現するなんて半年前には思っても見ませんでした。
世の中って進むときは一気に進むんですな。
そして、こういう宴会だと飲んでいる酒がどうこうなんてどうでも良くなるわけですはありますが、
師範は「シロウト安ワイン界の第一人者」を自任しているわけですから、
参加者を感化すべく右のようなネタでプレゼンを披露させて頂きました。
内容はココに書くとヤバいので(反感必至なので)割愛しますが、皆さんお楽しみ頂けたようでなによりです。
上記ワインを飲み干して、ちょっとだけ飲み足りなかったので最初のビールをもう一缶追加。
宴会は20時過ぎに始まって、師範が抜けたのは23:30ごろ。大変楽しい飲み会でした。
名称 | Castillo Campo Arcís Brut N.V. カスティーヨ・カンポ・アルシス ブルット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Torre Oria トッレ・オリア |
価格 | 550円 |
購入店 | カクヤス 保土ヶ谷店 |
本日の夕飯のお料理当番は久しぶりに師範で、
メニューはホッケの開き、刺身盛り合わせ(マグロ、サーモン、ヒラメ、マダイ、サワラ)、ホタルイカと切り昆布の酢味噌和え、フルーツトマトとブロッコリーとレタスのサラダ。
最近は長女が主に肉料理を担当することが多いので、難しい魚料理は師範の担当です・・・なんてエラそうですが、全て味付け不要、焼いたり切ったり盛ったりするだけの簡単料理です。
そんな料理に合わせたのが、カクヤスの500円泡シリーズから、スペインのカバで品種はマカベオ+シャルドネ。
カクヤス500円泡の販売、昨年末からずーっと続いています。年末の短期セールかと思ったけど違うんですな。
銘柄もちょこちょこ入れ替わっているみたい。種類がいろいろあって迷うところだと思いますが、
歴戦の敗残兵たる師範からのアドバイスは、シンプルに「カバ(CAVA)を選びなさい」です。
フランスのヴァンムスーとかイタリアのプロセッコとかドイツのゼクトとかじゃなくて、500円ならカバ。
なぜなら、カバは全て瓶内二次発酵だから。
もちろん、瓶内二次発酵だから美味いと決まっているわけじゃありませんよ。
でもね、この方式を採るってことは、瓶詰めしたあと定期的に瓶をクルクル回して澱引きして・・・なんていう超めんどくさい作業を経ているわけですよ。
デカいタンクでドーンと発酵させて出荷前に瓶詰めするのとは違うわけ。
それが500円で買えるってのは、どう考えても安いのよ、内容は置いといても。
ちなみに造り手「トッレ・オリア社」のカバは、4年前にマカベオ100%の別銘柄と稽古しています。
普通の泡だったみたいです。
・・・と、説明がえらい長くなってしまいましたが(そして大した説明にゃなっていませんが)、この泡の感想を。
まず特徴的なのは抜栓時。普通、プシュッとガスが抜けた瞬間に良い香りがフワーッとくるんだけど、このワインは無臭でした(泣)。
気を取り直してグラスに注ぐと、泡立ちはとても細かくボリュームもしっかり、さすが瓶内二次発酵です(この因果関係が正しいかは不明です)。
香りは・・・弱いけどちゃんとあります。そして、単にフレッシュ&フルーティだけじゃないのがカバの矜持ですな。
僅かではありますが、熟成感のあるハチミツを塗ったパンのような香りがあります。
口に含むと、泡弱め、甘さも酸味も控えめ。梨みたいな弱さで、「泡の出る天然水」みたいな飲み心地です。
わざわざ瓶内で二次発酵させた努力は買いましょう。それだけで500円の価値はあります。でも、惜しむらくはそれ以上の価値が無い。
「カクヤス500円泡はカバを選びなさい」と書いた指のネイルも乾かぬうちに「でもこれはお薦めしません」、と手のひらクルーします。
点数 | 65点 |
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名称 | Star of Africa Pinotage 2019 スター・オブ・アフリカ ピノタージュ 2019 |
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生産者 | Stellenbosch Vineyards ステレンボッシュ・ヴィンヤーズ |
価格 | 1,078円 |
購入店 | ワイン&ワインセラー セラー専科 |
本日の夕食は、前菜盛り合わせ(ロースハム、カブと人参とキュウリのピクルス、フルーツトマト)、煮豚。
今フルーツトマトが安いねぇ、これまた飲食店需要が落ちているからか、高糖度の12個入りが税別888円だって。
ささやかながら食べて応援します。
そんな料理に合わせたのは、南アフリカ産のピノタージュ。お値段税別だと3桁円のお手軽品。
『南アフリカ産は安ウマとはいえ3桁は避けて吉』が通説だけど、ゾウさん印の「バランス」はイケているという例外があって、
かつこのワインのラベルもゾウさんなんで、三段論法で期待して稽古します。
色は、それほどの濃さは無く、大きめグラスでもキッチリ向こうが透ける程度の青紫色。「ピノタージュ=ピノ・ノワールとサンソーの交配品種」らしい色ですな。
モノによっては滅茶苦茶濃いピノタージュもありますけどね。
香りは、ドライプルーンのような果実香がほんのり、そしてやや粗い感じの青臭さ。全体に香りは弱めで、グルグルとスワリングしたら出てくる感じです。
味わいは、渋味かなり控えめで、そこそこの甘さとそこそこの酸味というバランス。
強さは無いのでスルスル飲めますが、後味にやや苦味っぽい雰囲気が残る点は好き嫌いが分かれるかも知れません(師範は苦手です)。
積極的にダメダメな部分とか、物足りない感じは無いんですよ。ただ、かなり雑に収穫して雑に醸造したような印象を受けるワインです。
ラベルや銘柄から「お土産用なのかな?」と邪推してしまいます。税込み1,000円ちょっとなんでそんなもんかとは思いますが、
ただ、ショップのサイトに書かれた『エレガンスさと美しい洗練されたスタイル』『クラフトマンシップを感じさせるワイン』という紹介文にはちょっと首をかしげざるを得ません。
結果的に、「3桁円の南アフリカ産は厳しい」という印象を補強しますね。
やっぱりこのクラスはチリの独壇場かなぁ。関税その他、いろいろ理由があるんだとは思いますが。
点数 | 68点 |
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リンク |
Star of Africa Pinotage 2018 [Maison du Cap] 1,078円 |
本日の食前酒は、キリンの「一番搾り 清澄み(きよすみ)」、近所のセブン・イレブンで購入。
色はやや薄め、香りも弱めで味わいも軽め。コンセプトそのまんまだろうけど「クリアで軽い一番搾り」ですな。
ヱビスの吟醸もそうだけど、最近のビールはスッキリ系が流行なんですかねぇ・・・
あたしはイヤよ、濃いのが好き。うんっと濃いの!
名称 | Chateau Largenteyre 2011 シャトー・ラルジャンテイル 2011 |
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生産者 | Ch. Largenteyre (GAEC Vignobles Reich) シャトー・ラルジャンテイル (GAEC・ヴィニョーブル・ライシュ) |
価格 | 2,078円 (単品価格:2,180円) |
購入店 | ワインブティックヴァンヴァン |
本日の夕食は、ボイルしたホタルイカの刺身、豪州牛肩ロースの和風サイコロステーキ、
バナメイ海老とブロッコリーとミニトマトのサラダ、レタスのチョレギ風サラダ、昆布の酢の物。
なかなかワインを1本に定めるには悩ましいメニューだけど、サイコロステーキだけにフォーカスして赤にしました。
選んだのは、「ソムリエ厳選「ちょっと贅沢ワイン」世界各国飲み比べ赤・白6本セット」からボルドーはメドック産。
4月に買ったセットだけど、内容は月替わりのようなので今はラインナップが総入れ替えになっています。
さて抜栓。コルクにはシャトー名とヴィンテージが書かれていて、液体に触れていた部分のみがガッツリ紫に染まっている、非常に良い状態です。
ボルドータイプのグラスに注いで色を確認すると、とても濃い紫色をしています。黒に近い濃さで、適量注ぐと全く向こうが見えません。
香りは、熟したベリーの果実香とキッチリと樽の効いたバニラ香、それに白胡椒のようなスパイスが加わった、いかにも「モダン・ボルドー」な香り。
香りのボリュームもたっぷりで「良いボルドー飲んでます」感がガンガン来ます。
味わいは、色の濃さや香りのミッチリ感から想像されるよりは軽め、というか柔らかめ。
2011年産という熟成期間の長さがこの柔らかさを醸し出している気がします。
美味いなぁ、このワイン。断っておきますが、師範は「モダン・ボルドー」に甘くて、良い点を付けがち。
その中でもこのワインは、シャトー・モンペラよりもドライ&タイトで、
ル・オー・メドック・ド・ジスクールあたりに近い感じ。カベルネ・ソーヴィニョンが多めだからかな?(適当言ってます)。
いずれにせよ好きです、モダン・ボルドー。ミシェル・ロラン様サマだな(このワインに絡んだかは知らんけど)。
2,000円ちょっとでこの凝縮感と適度な熟成感が味わえるのは出色ですよ。
点数 | 82点 |
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Ch. Largenteyre 2011 2,160円 ソムリエ厳選「ちょっと贅沢ワイン」世界各国飲み比べ赤・白6本セット 13,350円(現在はこのワインは含まれていません) |
飲食店の営業自粛の影響で、熊本の馬刺が売れなくて困っているみたい。
赤身に霜降り、馬刺は冷凍でも十分美味いし、赤にも白にもビールにも何でも合うんで、みんな取り寄せて食べましょうよ。
熊本風に薄くするには、半解凍くらいの状態で切るのが楽だよ(長野のはもっと厚いよ)
合わせたビールはサントリーのTOKYO CRAFT I.P.A.2020。熊本の馬刺も美味いけど東京のビールも美味いよ。
名称 | Kono South Island Pinot Noir 2019 コノ サウス・アイランド ピノ・ノワール 2019 |
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生産者 | Kono Nz LP コノ NZ LP |
価格 | 1,362円 (単品価格:1,848円) |
購入店 | ワイン&ワインセラー セラー専科 |
馬刺って、赤でも白でもビールでも合うのね。なんなら焼酎でも清酒でも合うと思います・・・ってかこっちが本来のお相手か。
馬刺し以外のメニューは鶏砂肝のアヒージョ、ベーコンとモロッコインゲンの炒め物、熊本は八代産の塩トマト(フルーツトマト)
そうなるとやっぱり軽めの赤、ピノ・ノワールになっちゃいますね~
というわけでチョイスしたのが、セラー専科の「ピノ・ノワール 飲み比べ 5本セット」、5本で送料込み税別5,555円のから、ニュージーランドのピノ・ノワールを。
ニュージーランド産のピノで、1本1,000円ちょっとで買えるのはちょっと珍しいと思います。産地は"South Island(南島)"とザックリですが、
ショップの説明によれば『標高の高いアワテレヴァレーと、粘土質の土壌を持つアッパー・モウテレの2つの銘醸地産ピノ・ノワールを絶妙にブレンドした』らしいです。
ほほう~と髭を撫でました(どっちの産地も知りません髭も生やしてません)
色は、ピノ・ノワールにしてはしっかりとした濃さの赤紫色。期待できます。
香りは、ケモノっぽさムンムンの向こうにアメリカン・チェリーやキイチゴのようなフルーツの香りがあります。
樽香もほんのりあって、なかなか芸達者な香りです。
味わいは甘さ控えめ、酸味はそこそこ。ニュージーのピノって酸が強めのがあったりするけど、コレはそういう感じでは無く、どちらかというとおとなしい味わいです。
ケモノっぽい野趣あふれる香りにおとなしい味わい、ブラインドで飲んだら「南仏のピノ一択ですな」と答えそうなピノ・ノワールです。
動物っぽさムンムンなんで、ペットの匂いが嫌いな方には合わないかも。
でもホラ思い出して!今日の料理は馬刺と砂肝とベーコンじゃない?これがピッタリ合っちゃったりするわけですよ。
師範ってばマリアージュの才能あるかも!!第二の人生は結婚相談所に勤めようかしら。
点数 | 75点 |
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Kono South Island Pinot Noir 2018 1,848円 送料無料 ピノノワール ワイン5本セット 第6弾 6,110円 |
名称 | Corale Rosé 2018 コラーレ ロゼ 2018 |
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生産者 | Cantne Settesoli カンティーネ・セッテソリ |
価格 | 550円 |
購入店 | イオンスタイル東戸塚 |
本日の夕食は豚しゃぶ。ミミガーとキュウリの酢の物。どちらも長女作。
材料としては肉がメインではありますが、ポン酢でさっぱり食べる料理なんで、あんまり赤!って感じじゃないのよね
・・・という時に重宝するのがロゼでございますのよ。
このワインは、大手スーパー「イオン」で調達したワンコイン・ワイン。
『安ワイン道場ってば最近お高めのワインとばっか稽古してんじゃん。自粛で頭バブってんじゃねぇの?』という陰なる声にお応えしました。
産地はイタリアのシチリア島、品種は不明です。多分きっと良い感じに軽いヤツだと想像して買いました。
色は、オレンジに近い薄めのサーモンピンク。グラスの内側をサーっと引いていくサラリとした外観です。
香りは・・・ほぼ無臭です。グラスの内側に鼻を突っ込んで嗅ぐと、グレープフルーツ的な柑橘系の香りがわずかに。
見た目も合わせるとピンク・グレープフルーツでしょうか。
味わいは、想像通りの軽さです。甘さも酸味も控えめで、旨味も薄くて苦味なんかも特にありません。
それでも白ワインとはちょっとだけ違う、苺みたいなベリーっぽい味わいがあるにはあります。
ワインに複雑さとかストーリーとか「おおぉぉ~」とかを求める向きには全くお薦めできない、最低限「ワインです」というワインです。
ただ、変な香りや味はしないしサクサク飲めて、云わば「シチリアの美味しいイチゴの天然水」っす。
これが500円ならアリ、細けぇこたぁいいからガブガブ飲ろうぜ!イカれた「安ワイン・フレンズ」たち!
点数 | 69点 |
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名称 | 992 Finca Río Negro 2016 992 フィンカ・リオ・ネグロ 2016 |
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生産者 | Finca Río Negro フィンカ・リオ・ネグロ |
価格 | 1,258円 (単品価格:1,609円) |
購入店 | ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店 |
本日の夕食は、鶏手羽先のグリル焼き、豚モツの煮込み、キノコとベーコンとトマトのバターソテー。
手羽先はそんなに相手を選ばないと思うんだけど、豚モツは結構ワイルドなワインが良さそうだなと考えたので、
選んだのはスペインはカスティーヤ・ラ・マンチャの赤。先月買ったヴェリタスの
「【送料無料】パーカー&ペニン高得点獲得蔵だけ厳選スペイン赤5本セット」からの4本目。
品種はテンプラニーヨ60%、メルロー15%、シラー15%、カベルネ・ソーヴィニョン10%とのこと。
"992"というヘンテコな銘柄名は、単一畑でその標高が992メートルであることに由来しているようです。
色はしっかりと濃い紫色。っつーか色の濃いスペイン産って「濃い」以外に表現が難しいですな。
香りのボリュームは弱め。でも、深く嗅いだり口に含んだりすると、濃いベリーの果実香と、樽由来と思われるコーヒーみたいな香ばしさがガツン!と来ます。
味わいは、濃いけど角が取れてて柔らかい感じ。渋味旺盛だけどサラサラして無くて、甘味と酸味のバランスが取れてて、濃さの割にはスムーズです。
飲み始めた時は「こりゃ濃いから飲み切れ無さそうなぁ」と思ったけど、意外とスルスル入っていって、抜栓後2時間では空になりました。
香りの弱さは残念だけど、飲み干した後の感想としてはなかなか充実感があります。料理との相性的にも、モツ煮みたいなジャンクな料理にも十分太刀打ち出来ました。
そして今回のセット、これまでのところどれも「濃い」という点では一致しているセットです。
点数 | 74点 |
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992 Finca Rio Negro 2016 1,609円 【送料無料】パーカー&ペニン高得点獲得蔵だけ厳選スペイン赤5本セット 6,780円 |
本日の食前酒は、ドイツの老舗レーベンブロイ。
このビールってアサヒのライセンス生産だったと思うけど、今はそうじゃなくなって韓国からの輸入品みたい。
で、元はドイツのビールだから美味ぁ!かというとそうでもなくて、軽めでさっぱり系です。
今は日本のビールも美味しいのがいろいろあるからね~。
本日は母の日!ということで、子供たちが用意してくれた料理は、鶏の唐揚げ(長女)、ポテトサラダ(長女)、海藻サラダ(次女)、中華スープ(長女)、チーズケーキ(次女)。
子供たちも立派に大きくなったねぇ。道場を開設した23年前は影も形も無かったのにねぇ。
そして、師範にとっての母は熊本の実母なので、電話とちょっとした贈り物(これは師範代が手配)。
自粛だなんだ言われていますが、人と人との繋がりは大切にしたいですね~。持つべきものは家族だよ、ウン。
名称 | Quercus 2015 クエルクス 2015 |
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生産者 | Allendorf アレンドルフ |
価格 | 5,500円 |
購入店 | ワイン&ワインセラー セラー専科 |
「5月~は 母の日~で 酒が飲めるぞ~♪」ということで、そんな母の日料理に合わせたワインがコレ。
なんと1本5,000円もする高級ワインですよお母さん!
ワイン&ワインセラー セラー専科
でピノ・ノワールのセットを買った際に、段ボールの埋め草はないかなぁとサイト内を探索していて、
「ブルゴーニュのエシェゾーを彷彿とさせます」の宣伝文句に惹かれて買いました。
シュペートブルグンダー(ドイツのピノ・ノワール)100%の赤ワインです。
ブルゴーニュの上位レンジがアホほど高騰&地球温暖化が叫ばれる中、逃げ道はドイツ!北へ進路を取れ!ってことで。
ボトルはガッツリ重いヘビーボトル、プレミアムっぽさを感じます。
そしてワインの色は、赤紫を主体としたピノ・ノワールらしい色調ではあるけど、意外と黒いというかボーヌあたりのピノな感じです。
シュペートブルグンダーって、「これロゼ?」な淡い色合いが多い印象があったので、ちょっと意外でした。
香りを嗅ぐと、ピュアっピュアなチェリーと木イチゴのフルーツ香に、バニラやコーヒーやカラメルのような樽由来の甘香ばしさがガッツリ乗っています。
「あはは!なるほどこりゃエシェゾーって言いたくなるわ!」ってな雰囲気っすね。
でもそれだけじゃなくて、どことなくローズマリーみたいなハーブの涼やかさも感じます。そのあたりはドイツの個性かも。
一転して味わいは軽いですね~。アルコール度数は13.5%とのことで、決して弱いワインじゃ無いんです。
でも、渋味はほぼ感じず、甘さも控えめ、おまけに酸味も控えめ。全体に小さくまとまった味わいのバランスです。
子供たちに香りを言語化してもらうと、「ソーダキャンディ、プリン、カステラの茶色い部分」だそうです。ご参考まで。
エシェゾーかと言われるとちょっと違うような気もするけど、『ブルゴーニュの良いヤツです!』って出されれば間違いなく信じます。
そしてそのクラスだと今では万札が必要だったりするから、倍近いコスト・パフォーマンスだと言えるでしょう。
「これがドイツ!」な面白みもあるので、ワイン会ネタとしても有効かと。
若干残念感のあるボディの軽さは・・・ドイツって、この手のワインでも補糖や補酸は認められていないのかな?
ちゃんと勉強したこと無いのでそういうあたりの知識が無いんですよ。23年間チャッキチャキの「ノムリエ」、いや「ノマレリエ」です。
点数 | 86点 |
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Quercus 2015 [Allendorf] 5,500円 |
連休だと清酒の消費が捗ります、というわけで前の酒を開けてから2週間で次の酒投入。
前に開けた新政 6 X-typeがほぼ飲み終わりなので、本日買い足したのが澤屋まつもと 守破離 五百万石、
お値段1,320円のベーシックなクラスです。
新政は、抜栓直後の「あれ?」って感じは無くなって、メロンみたいなフルーティな香りに甘酸っぱい味わい、とても美味しい吟醸酒に変化しております。
確か『すぐに飲むべし』って書いてあったと思うけど、師範は抜栓直後より今の方が断然美味しいと思います。
澤屋まつもとは、相対的にフルーティでは無いですな。精米歩合が下がるとなぜフルーティさが減るのか、日本酒ド素人の師範には判りません。
ちょっと甘酒っぽい米と麹の雰囲気の香りで、ボリュームは(抜栓後2週間後の)新政よりかなり弱めです。
味わいは、かなり甘さ控えめで酸味しっかり、キリリと辛口で"男の酒"って感じ。
傾向としては好きな系なのですが、比較すると物足りなく感じます。
澤屋まつもとも悪く無いんだけど、個人的嗜好としてはもう少し華やかさが欲しいところです。
師範にとってのコスト・パフォーマンスの極大点は、この2本の間のレンジ(2,000円前後)にあるような気がします。
名称 | Grifoll Declara Predicat 2017 グリフォイ・デクララ プレディカット 2017 |
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生産者 | Cellers Grifoll Declara セラーズ・グリフォイ・デクララ |
価格 | 2,283円 (単品価格:2,395円) |
購入店 | ワインブティックヴァンヴァン |
本日の夕食は、ミートローフ、インゲンの胡麻和え、昆布の酢の物、主食は昨日の残りの刺身を使ったヅケ丼。
メインがミートローフなんで肉々しいいワインが良いと思い道場在庫の中からチョイスしたのが、
「ちょっと贅沢ワイン 世界各国飲み比べ赤・白6本セット」に入っていたプリオラート産の赤。
このワイナリーのマダムは日本人だそうです。
品種はガルナッチャ・ネグラ45%、カリニャン45%、メルロー10%と裏ラベルには書かれています
(サイト書かれている情報「カリニェナ50%、メルロ30%、カベルネ・ソーヴィニョン10%、シラー10%」、
カリニェナ=カリニャン以外は全く異なります。)
色はとてもしっかりしていて、黒に近い紫色。透ける部分はエッジからちょっとの範囲だけです。
香りは、ツンっとした酸を感じるフルーツ香。グルナッシュやカリニャンの個性なんでしょう、どことなく田舎っぽいような、饐えた感じの香りもあります。
味わいも、結構酸味を強めに感じます。色の割には渋味は穏やか、甘さも感じますが酸がしっかりなので甘ったるくはありません。
香りと味わい全体に、どことなくガチャガチャしていて乱雑な感じは否めません。
いわゆる「パーカー推奨」とかの甘渋くて濃いスペイン産とは傾向が異なりますね。
もっとユルくて奔放、良く言えば自然/悪く言えば集中力に欠ける印象を受けます。
昔のボルドーみたいに、もっと寝かせないと本領を発揮しないワインなのかも。
とはいえお値段的にはスペイン産としては結構立派ですからね、もう少しググッと来るインパクトを期待したいところです。
点数 | 72点 |
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Grifoll Declara Predicat 2017 2,395円 ソムリエ厳選「ちょっと贅沢ワイン」世界各国飲み比べ赤・白6本セット 13,550円(月が変わって内容総入れ替え) |
名称 | Vitese Grillo 2018 ヴィテッセ グリッロ 2018 |
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生産者 | Cantine Colomba Bianca カンティーネ・コロンバ・ビアンカ |
価格 | 933円 |
購入店 | オーケーみなとみらい店 |
本日の夕食は、マダイと水ダコとツブガイの刺身、アヒポキ(マグロとアボカドとトマトのハワイ風和え物)、大根と水菜のサラダw/梅ドレッシング。
合うワインはやっぱり「海に近いところで造られた白」でしょう、ということでイタリアはシチリア島産の白を。
この銘柄の赤のネロ・ダヴォラとは、先月稽古済み。
印象としては「アルコール入りブドウジュース」だったみたいだけど、果たしてこのグリッロ種の白はいかがでしょうか、と。
ま、相手が生魚なので、深みとかコッテリ感とかは期待せず、フレッシュ&サッパリ感主体でお願いします、という気持ちで。
色は薄めのレモン色、やや緑っぽさを感じるくらい若い色合いです。
香りは、白ワインの香りですね・・・だと情報量ほぼゼロなんで、頑張って言葉を紡ぎ出します。
香りのボリュームは弱め。白桃や梨みたいな、色の薄いフルーツっぽい香りがします。樽香はありません、ハーブっぽさはなんとなくあります。
味わいは、フレッシュでキリッとしている、という点は今回の料理には好相性です。
甘さ控えめで酸味シッカリ、軽い収斂性があって、全体をタイトに引き締めています。
結果的に、弱めな香りとキリッとした味わいなので、生魚主体のメニューには合っていたと思います。
ただ、単体としてのこのワインならではの美点を探すのはちょっと苦労を要します。
「料理に合わせやすい」「普通に楽しめる」ワインですね。良く冷やして召し上がれ。
点数 | 70点 |
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連休最終日なので本日も早めの食前酒、銘柄は長野県東御市のOH!LA!HOビールが造る「雷電カンヌキIPA」。
このビール工場の横にある「湯楽里館」という日帰り温泉(2009年に訪問した時の記録がコレ)が気持ち良いんだよね、
信州(千曲川)ワインバレーが一望出来て。また行きたいなぁ
・・・と想わせる、フルーティで美味しいIPAですよ。
名称 | Boekenhoutskloof Stellenbosch Cabernet Sauvignon 2015 ブーケンハーツクルーフ ステレンボッシュ カベルネ・ソーヴィニョン 2015 |
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生産者 | Boekenhoutskloof ブーケンハーツクルーフ |
価格 | 6,479円 (セール品) |
購入店 | アフリカー |
本日の夕食は、長女(以前バイトで大戸屋の揚げ方担当)が揚げた豚ヒレカツや鶏モモカツ、ナスと人参の揚げびたし。
やっぱり揚げ物は美味いっす。カツは普通に衣を着けて揚げただけで美味い、素人フレンドリーなメニューです。
もちろんお店の揚げ物も美味しいけど、揚げ物はやっぱり揚げたてに勝るものなし。
昨今の自粛要請を受けての対応で、いろんなお店からテイクアウトメニューが出されているけど、それお店で食べたいよね。
早く通常の社会生活が戻らないかなぁ。
そして本日のワインは、「ちょっと良いワイン」と稽古するゴールデンウィーク最終日、集大成としてチョイスしました。
銘柄は、南アフリカの超名門「ブーケンハーツクルーフ」の7つの椅子シリーズで、ステレンボッシュのカベルネ・ソーヴィニョン2015年。
かの有名なロバート・パーカーさんが5つ星を付けた生産者で、この銘柄の2015年は南アフリカワインのご意見番ティム・アトキンさんが94点を付けたそうですぞ!
さて抜栓。コルクはしっかり緻密な天然モノの50mm、液面に触れていた部分だけがビロードのような紫色になっていて、大変状態がよろしいようです。
色は、非常に濃くて青みの深い紫色。粘性も高くてアシも長く、いかにも力の入ったカベルネ・ソーヴィニョンって感じです。
香りは・・・っていうか香りを嗅ごうとする前にフワッと来ました。カシスやドライプルーンみたいなギュッと締まった果実香に、
紙巻きたばこを横から嗅いだような感じ、それに材木屋でおがくずを燃やしているような木の香ばしさ。その他いろいろ、まさに香りのオンパレードです
(「カベルネ・ソーヴィニョン単品種でここまでの複雑さ!」とビックリしたけど、どうやらカベルネ・フランがちょっと混ぜられているみたいなんですね)。
味わいもさぞ濃かろうや、と身構えつつ口に運ぶと、意外とそんなに重くは無いのね。
カドの取れた渋味と柔らかな甘み、欲を言えばもう少し酸があれば締まりが良いと思うんだけど、そのユルさが思わず微笑んでしまうような味わいではあります。
結局抜栓後4時間くらいかけて稽古しましたが、意外と変化はありません。ずーっと同じように美味い、そんな感じ。
そのあたりが良くも悪くもニューワールドだなぁ、とは思います。
フランスもイタリアもカリフォルニアも、頂点を味わうためには万札を数枚用意しなければならない現代において、
万札一枚でおつりが来る南アフリカ産はとても重要だと思うんですよ。
できれば今後も変なプレミアムが付かず、買いたい時には買えるワインであって欲しい。
難しいお願いだとは思うけど、庶民派ワインファン(≒安ワイン者)としては切にそう願います。
点数 | 90点 |
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Boekenhoutskloof Stellenbosch Cabernet Sauvignon 2016 7,480円 (ヴィンテージが2016です) |
本日はこどもの日、コドモな師範は明るいうちから食前酒。
銘柄はアサヒ ザ・リッチ 贅沢醸造、凄く高級そうな名前とデザインだけどお値段100円ちょっとの「リキュール類」。
外観は泡立ちも泡持ちも良くて高級風、飲むと贅沢っぽい濃さはあるけど、雑味もいっぱい&コアが無い感じで違和感たっぷり。
名称のインフレ、あとで自分の首絞めないですかね?ボージョレ・ヌーヴォーの毎年の評価みたいに。
やっぱ似非ビールはあきまへん、ってことで2本目の食前酒は心のふるさとよなよなエール。
別に師範は長野県出身ってわけじゃないけど、20年以上前に軽井沢で飲んで「日本にもこんなビールがあるんだ!」と初めて感動したビールがコレだったのね。
今ではどこでも普通に買えるくらい一般的になって嬉しい限り。美味しい物は量も追って欲しいっす。
そして本日は、古くからの飲み友達であるN氏とO氏でオンライン宴会。 会議なんかでのオンラインだったら画質なんてどうでも良い(音質は重要)なんだけど、 テーブルを写す感じのオンライン飲み会だとパソコンのプアなカメラだと画質が気になるな(顔色が悪い&美味そうに見えない) ちょっと良いウェブカメラ買うべきかしらね?
名称 | Sileni "Celler Selection" Hawke's Bay Pinot Noir 2019 シレーニ "セラー・セレクション" ホークス・ベイ ピノ・ノワール 2019 |
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生産者 | Sileni Estates シレーニ・エステーツ |
価格 | 1,760円 |
購入店 | サミット 横浜岡野店 |
オンライン宴会、ただ漠然と飲むんじゃ無くて、なにかテーマを決めた方が楽しいと思います。というわけで今回は「同じワインを飲む」ことにしました。
それぞれの近所にあるスーパーをヒアリング、共通して売られていそうなワインとして選んだのが、このシレーニ。
こういう場合にはエノテカ輸入の銘柄は強いですね。
ちなみにこの銘柄との前回の稽古は、8年前の2010年産(コレ)、意外とご無沙汰でございました。
色は、ピノ・ノワールとしてもかなり薄めな部類の赤紫色。ブルゴーニュだとフィサンやマルサネくらいの感じですかね。
香りも、かなり寒い地域のピノ・ノワールな雰囲気。ピュアなイチゴとチェリーの香り、それに若干の革っぽさ。
ブルゴーニュよりも北、ドイツのシュペートブルグンダー的な感じです。
香りに樽の雰囲気は無いので、ステンレスでの醗酵&熟成ではないかと思われます。
味わいは、色や香りから想像される酸っぱさは無くて、ほんのり甘くて旨味が主体の味わい。万人ウケしそうな感じです。
とりわけ凄いワインじゃ無いけど、こういうピノ・ノワールの特徴が良く出たワインが、普通に近所で1,000円台で買えるってのは歓迎すべきことだと思います。
普段チリとかの濃いヤツをお飲みの層が、お籠り需要で手に取って「え?ワインって面白い!」と感じて頂けるきっかけになりませんかね?
点数 | 74点 |
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Sileni "Celler Selection" Hawke's Bay Pinot Noir 2019 1,573円 (@楽天フェリシティ) |
そんなワインに合わせた夕食メニューは、牛ホホ肉のシチュー、タコとブロッコリーとトマトのサラダ、レタスのチョレギサラダ、スパゲティ。 牛ホホ肉は、昨秋に他界した義父(5月5日が誕生日)が冷凍で送ってくれたものでした。美味しかったなぁ。
本日の食前酒は、サッポロから出されている缶入りの「和製サングリア」2種、今日スーパーに買い出しに行った時に発見、速攻かごの中に入れました。
写真左の『白ワインと清見みかん』は、国産オレンジっぽい香りの向こうに、ナイアガラ的なブドウの雰囲気が僅かにありますね。
サングリアっていうかスプリッツァーかな?
写真右の『赤ワインと佐藤錦』は、ワインも佐藤錦も感じられず人工的なチェリーキャンディの香りと甘さ。こちらはちょっと無理があるように思われます。
・・・なんて独りごちながら楽しませて頂きました。どちらもアルコール度数は3%(果汁の割合表記無し)、ジュース代わりですね。
名称 | Will Hengere Extra Brut N.V. ウィル・アンジェ―ル エクストラ・ブリュット (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | Didier Chopin ディディエ・ショパン |
価格 | 2,007円 (単品価格:5,060円) |
購入店 | ワイン&ワインセラー セラー専科 |
本日の夕食は、沖メバルのアクアパッツァ、ビンチョウマグロのカルパッチョ、キュウリと海藻のサラダ、主食はバゲットです。
選んだワインは、何のお祝いでも無いのにシャンパーニュです。
この連休中は「ちょっと良いワイン」を開けることを宣言したわけですが、
こういうお手軽シャンパーニュが「ちょっと良いワイン」の典型例ですね。
ちなみに品種はピノ・ムニエ60%/ピノ・ノワール40%のブラン・ド・ノワール。
熟成期間は60ヵ月、ドサージュ量は6g/Lのエクストラ・ブリュットです。
色は、ブラン・ド・ノワールらしい磨いた青銅のような赤みのある黄金色。
泡立ちはかなり凄いです。あまりの泡の多さに「グラスに汚れが付いていたのかも」とグラスを洗いなおしたくらいです(泡用は久しぶりなんでその要素アリでした)。
香りは、熟したリンゴのような甘いフルーツと、フランスパンの耳部分のような香ばしさがしっかりあります。
香りが甘いんで、味わいも甘いかと思えばさすがExtra Brut(極辛口)、甘さは控えめでギュッと締まった味わいです。
熟成感もしっかりあるのですが、なんとなくカタブツで近寄りがたいような印象を受けたりもします。
大変良く出来たシャンパーニュで、これがセットの割り戻し価格だと2,000円くらいになるのは非常にお買い得でした。
ただ、個人的な嗜好としてはもう少し甘め、もう少しドサージュ多めの方がより幸せになれる気はしました。
『甘い泡は一切認めん!』ってな感じで男気溢れる姐さん衆なんかにはピッタリだと思います、このシャンパーニュ。
点数 | 81点 |
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Will Hengere Extra Brut N.V.5,060円 高級辛口シャンパン6本セット 14,960円 |
本日の食前酒はサッポロラガーの大瓶。いわゆる「赤星」ってヤツです。
このビール、良く言えば昔懐かしい味、悪く言えば昔風の地味な味。
とはいえ大瓶だとたっぷり飲めて幸せですな。瓶を返却するのが面倒だけど。
あと、鯖の味噌煮は骨が美味い。お腹んとこの脂身も美味い。皿なんか使わず缶からダイレクトで美味いっす。
名称 | Chateau Tokachi 2013 シャトー十勝 2013 |
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生産者 | 池田町ブドウ・ブドウ酒研究所 |
価格 | 寄付金額:6本セット30,000円 (参考価格:3,542円 @楽天グランマーケット) |
購入店 | 北海道池田町 |
本日の夕食は、牛モツ煮込み、野菜の蒸し物。
鶏モツだったらマスカット・ベーリーAだけど、牛モツには何を合わせようかと頭を悩ませましたが、「牛=北海道」ということで、
北海道産のワインをチョイスしました。
このワインは、2年前に北海道池田町へふるさと納税した際の返礼品。
当時は6本30,000円の寄付金額だったけど今は45,000円になっていますな。
その6本セットの中で、一番単価が高かったのがコレ。だもんでなかなか開けられずに今に至ったものです。
色は、非常にしっかりした青みの強い紫色。2013年とそこそこ年期が入っているので、エッジ部分にわずかにレンガ色が見て取れます。
香りのボリュームはとても立派です。寒い地域の赤らしくキン!っとしたトーンの高い果実の香りに、草っ原に寝転んだような青い植物の香りがして、
その奥に湿布薬のようなケミカルな香りがあります、
味わいは、甘さはほぼ無くて(糖度5.6!)、渋味固くて酸味しっかり。
熟成感はありますが、それがワインを柔らかくするには至らずかなりスレンダーな印象。
アルコール度数11.5度なので比較的軽く飲めはします。
好き嫌いは置いといて、香りのボリュームと複雑さは立派です。なるほどプレミアムな日本ワインだな、と思います。
でも味わいがストイックだなぁ。真面目に造られているんだと思うけど、その真面目さが享楽性に繋がっていないのが残念。
3,000円以上出すとなるとちょっと「無し」かなぁ。あと、720mlという量もどうよ、と思います。
さて最近の北海道はワイナリーの設立ブームだと聞いていますが、一般人にとって北海道のワインと言えば、「生ワイン」が話題の「おたる」(北海道ワイン)か、
日本ワインじゃ無い「トカップ」が有名なココ(池田町ブドウ酒研究所)だと思うんですよ。だって他のは見かけないし買えないもん。
新しくワイナリーを設立された皆様におかれましては、ぜひ小さい殻の中に留まらず、量を作って普通に買える美味しい北海道産ワインを造って欲しいと願っております。
点数 | 70点 |
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十勝ワイン赤にこだわったビンテージ6本セット 寄付金額45,000円 シャトー十勝 2013 3,542円 (@楽天グランマーケット) シャトー十勝 5,242円 (@amazon) アマゾン 値段高! |
初夏のように爽やかな天気なので、本日の夕食は今シーズン初のテラスで鉄板焼肉。
こんなことして楽しむしか無いっすよね、自粛期間中は。
料理の段階で飲むのはもちろん赤ワインだけど、その前に「インドの青鬼」で軽くウォーミング・アップ(左写真)。
やっぱなんだかんだ言って安心のIPAはコレだなぁ。苦味は強いけど柔らかく感じるのね。
名称 | Poupille 2015 プピーユ 2015 |
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生産者 | Ch. Poupille (Vignobles J.M.Carrille) シャトー・プピーユ (ヴィニョーブル・J.M.カリーユ) |
価格 | 2,373円 (単品価格:3,838円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
この連休、どこにも出かけないし外食もしないので、道場に溜まった「ちょっと良いワイン」と稽古して行きます。
その1本目、テラス鉄板焼肉に合わせたワインがコレ、『うきうきワインの福袋・赤白6本で10,000円』に入っていたボルドーはカスティヨンのプピーユ。
このワイン、師範が安ワイン道場を始めた20年くらい前に一世を風靡していました。
『ワイン雑誌で絶賛された』とか『コンテストでペトリュスと張り合った』とか、そういう文脈だったと思います。
ちなみに道場では10年前に2003年産と稽古済みです。
流行った当時はなかなか入手困難で、その下のクラスの「シャトー・プピーユ」と稽古しておりました。
『名前にシャトーが付かない方が上位』という逆説感も話題だったと思います。
色はめっちゃ濃いですね。ボルドータイプのグラスだと全く向こうが透けません。
香りもめっちゃ濃いです。まさにパワフルなボルドー右岸そのものな、カシスとミルクとキノコとコーヒーな香り。
そんな濃さなのに味わいはスムーズ。渋味はあるけど柔らかい。昨日のスペイン産も「柔らかい」なんて褒めてますが、
ホントに柔らかいのはコッチです。甘酸っぱさも良い感じで、まるで羽二重餅のような食感です(かなり誇張)。
やっぱ美味ぇなプピーユ。特にこのヴィンテージは出来が良いんじゃないかと感じられるというか、若いうちのピークにあるような気がします。
ただ惜しむらくは、どっちかというとテラスでの焼肉に合わせるより、ちゃんとしたレストランの「牛ホホ肉の煮込み」みたいなのに合わせた方が良さそうではありました。
テラス焼肉はもっとお手軽なニューワールドの赤で良い気がします。
点数 | 83点 |
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Poupille 2015 3,838円 うきうき高級福袋1万円de辛口赤・白ワイン6本セット 11,000円 |
名称 | 37 Barricas Crianza 2006 37 バリカス クリアンサ 2006 |
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生産者 | Bodega Balcona ボデガ・バルコナ |
価格 | 1,267円 (単品価格:1,620円) |
購入店 | ヴェリタス?輸入直販ワイン専門店 |
本日の夕食は、またまた長女作の鶏手羽先の唐揚げ、生ハムとレタスとトマトのサラダ、カプレーゼ(これは師範作)。
選んだワインは、「【送料無料】パーカー&ペニン高得点獲得蔵だけ厳選スペイン赤5本セット」から、なんとヴィンテージが2006年、13年前のスペイン産赤。
品種は、モナストレルが65%で、、それ以外はテンプラニーヨ、カベルネ・ソーヴィニョンと書かれています。
造っているのは女性醸造家らしいですし、
「濃いが正義」のパーカー高得点セットにあって、この熟成期間の長さはそれ以外の面も見せてくれるのではないかと期待しつつ抜栓しました。
色は、濃いには濃いけどややエッジがレンガ色、全体に肉食動物の静脈血(なんて見たこと無いですがイメージです)みたいなヌラリとした色合いです。
香りは、干しプラムやレーズンみたいなドライフルーツの香りに、やや饐えた感じの湿った干し草のような熟成香があります。
フレンチオークとアメリカンオークの樽で6ヵ月熟成らしいですが、それほど樽香は感じません。熟成期間が樽っぽさを馴染ませた感じですかね。
味わいは、やっぱりパーカー推奨蔵だけあって、濃いのは間違いないです。
甘さしっかりアルコール感たっぷり、更にはモゴモゴした渋味や雑な感じの苦味もアリで、良くも悪くも飲み応えがあります。
ただ、全体に口当たりが柔らかくギスギスしていないのは、これも熟成期間のおかげな気がします。
ワインって必ずしも熟成させて良くなるもんじゃ無くて、大抵の安ワインの場合は若いうちに飲んだ方が美味いんだけど、
パーカーさんが褒めるような濃いヤツは多少熟成させてアタリを柔らかくした方が良い気はしますな。
ベラボーに美味いわけじゃないですが、これくらいの値段でプチ熟成ワインが飲めるのはありがたいことです。
点数 | 76点 |
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37 Barricas Crianza 2006 [Bodega Balcona] 1,620円 【送料無料】パーカー&ペニン高得点獲得蔵だけ厳選スペイン赤5本セット 6,780円 |