稽古日誌:2025年5月

保土ヶ谷公園の藤棚

 風薫る5月になりました。近所の公園の藤もきれいに咲いています。 そして安ワイン道場は29年目に突入します。

 4月に累積稽古本数は1万本を突破し、月間稽古本数は過去最高の95本でした。 これまでの最高は2024年9月の94本でしたから、それを1本上回りましたよ。 「師範!飲みすぎ!!」との声が聞こえてきそうですが、確かにその通りでございます。

 あと、例年5月から「ディスクロージング・ダイエット」を始めるわけですが、 今年は暇に任せて4月からスポーツ・ジムに通っているので、体重なんて楽勝で落とせると思っていたわけですよ。 ところがどっこい、2時間を週3回くらいやっても全然変わりません。なので連休明けからまたスタートする予定です。


16日(金)

アサヒ ザ・ビタリスト まとめ買い

 本日ロピアで、アサヒのビールザ・ビタリストの6本セットを買いました。お値段税別1,020円也。 アサヒのビールをまとめ買いするのなんて、道場始まって以来かもしれません。 それくらい気に入りました。

アサヒ ザ・ビタリスト

 このビール、しっかり苦くてしっかり余韻があって、なんとなくIPAっぽさがあります。 プレミアムじゃない、普通のビールの価格でこれを実現しているのはさすがだと思いますよ。 他にはサントリーのTokyo Craft IPAくらいじゃないかな?

 アサヒビール、大学時代に一緒に演奏したサークルの後輩が勤めていたんですが、彼は数年前に早逝しました。 「ドライだけじゃなくて濃いビールも造ってよ」って半分冗談でお願いしていたんだけど、ちゃんと造ってくれましたね。

Lucia Seleccion Monastrell 2023 [Bodegas Alceno]
名称Lucia Selección Monastrell 2023
ルシーア セレクシオン モナストレル 2023
生産者Bodegas Alceño
ボデガス・アルセーニョ
価格1,208円
購入店オーケー みなとみらい店

 本日のメニューは、夏らしい気候になったのとトマトやキュウリが安くなったので棒棒鶏。 副菜は、ロピアで買ってきたキャベツメンチカツと、棒棒鶏に使う鶏肉の茹で汁を出しにした玉子スープ。 ワインは、オシャレなラベルのスペイン産をチョイスしました。 この銘柄と一緒に買ったシャルドネとは稽古済みで、結構好印象でした。

 色はしっかりと濃くて、若々しい紫色です。 香りも濃いですね。凝縮感のある熟したベリーの香りがガツン!と来ます。 味わいは、めっちゃ甘いです。糖度を図ると9.1、9を超えると道場では甘口ワインと認識しますので、これは赤の甘口です。 酸味は控えめなので、甘さがとても目立ちます。

 決してバランスが良いとは言い難いけど、香りのボリュームは立派だし、「甘い=美味い」という原始的な嗜好にフックするので、 個人的には評価が高いです。でも、料理に合わせるには甘すぎるわな。

点数77点

14日(水)

スプリング・ヴァレー 豊潤ラガー 496

 久しぶりに2日連続休肝日明けの食前酒は、スプリング・ヴァレーの芳醇ラガー496。 先月のJAPANエール香と同じシリーズです。<

 これ、缶に書かれているようなクラフトビールかどうかは置いといて、キリンらしいきっちり美味しいラガーです。 変な名前付けなくて「キリンラガー・プレミアム」で良いんじゃないっすかね?

Bourgogne Chardonnay 2023 [Louis Latour]
名称Bourgogne Chardonnay 2023
ブルゴーニュ シャルドネ 2023
生産者Louis Latour
ルイ・ラトゥール
価格2,398円
購入店うきうきワインの玉手箱

 本日は師範代が飲み会、長女次女は夕食の用意不要、ということでそれぞれの夕飯になりました。 師範が自分向けに用意したのは、カツオの叩きの和風カルパッチョ、レタスと春キャベツとトマトのシーザーサラダ。 後半は早く帰ってきた長女が作った焼きロメイン・レタスとベーコンのサラダです。

 選んだワインは正統派のブルゴーニュ産シャルドネ。 この銘柄の2022年産とは、鎌倉のレストランで稽古済みで、そのインポーターはアサヒビールだったんだけど、 2023年産のこれはエノテカ。変更されたのかな?

 色は、結構しっかりしたレモン色で、さすがブルゴーニュな感じですが、ワインのアシの長さはまぁ普通な感じです。 香りは、まるでシャブリなミネラル感。え?このACブル、南部ブルゴーニュの産だと思ってたけど北部なの?って困惑します。 味わいで顕著なのは、ブドウの皮をゴシゴシしごいたような苦味。なるほど~そう来たかぁ。

 いわゆるブルゴーニュの白に期待するワインでは無く、もっと北の、シャブリに近いあたりの雰囲気を感じます。 地球温暖化で、ワインの産地がだんだん北に移動している、という話を聞きます。 このワインもかなり北っぽい雰囲気。でも現時点では熟度が足りないので、皮の要素を多めに引き出しました、って感じな気がしました。


 小瓶保存した翌々日、雰囲気がかなり南下or軟化したというか、カリカリに尖った感じがいくらか和らいだ印象があります。 やっぱりブルゴーニュは飲みどきが難しいねぇ

点数74点

13日(火)

体重グラフ 2025/05/13

 毎年この時期恒例の身体データ捏造計画、目標は例年通り「人間ドックまでに60kg以下を達成」にしました。

 それに向けて、無職の今年はスポーツジムに通い始めました。概ね週3回、1回で筋力トレーニング1時間とスイミング&水中歩行1時間。 これだけやれば体重なんて簡単に落ちるだろう、と楽観視していたわけですが・・・全然減らずにむしろ増えた わけでございます。やっぱり情報公開しなきゃ体重は減らないと確信しました。

 ・・・というわけで、今年もディスクロージング・ダイエット始めます。 人間ドックの日程未定なので終了日未定ですが、 おおむね7月前半までの2ヵ月で4kg落とす、という例年より高いターゲットを設定しています。 今後毎週火曜に進捗をご報告します。達成できなければ笑ってください。

体脂肪率の数値は、体重計が古いので参考程度です。

メガロス横濱天王町

 こちらが、師範が週3回通っているメガロス横濱天王町。「横浜最大級」がうたい文句で、 たくさんのトレーニングマシンや25m×8コースのプール、 プールサイドにはジャグジーとミストサウナがあって、浴室にはサウナと水風呂・・・大変充実した設備です。

 利用料金は、平日と土曜の日中(~16:30)のみという爺婆プランで月額8,880円。 これだけ投資して痩せないとはどういうことだ!?


11日(日)

浅草 雷門

 本日は、次女の大学サークルのイベントで、浅草東洋館で日本舞踊を披露するとのこと。 それを見に、師範代と浅草まで繰り出しました。

 浅草は人出の半分以上、というか大半が外国人みたいな感じでした。 昔、我々が東南アジアの街に遊びに行ったとき、その安さと気軽さにビックリしていた、 そういう感じがしましたよ。

浅草のGoogleマップ

 浅草のことはよくわからないので、ツイッターで『浅草らしい美味しいお店』の情報を募ったところ、たくさんのご紹介を頂きました。 ありがとうございます! せっかくの情報なので、Googleマップにまとめております。浅草方面で美味しいお店が知りたくなった場合、 ぜひご活用下さい(画像クリックでマップに飛びます)

洋食 ヨシカミ 外観

 そんな大量の情報の中、3名の方からお薦め頂いたのがこちらの洋食 ヨシカミというお店。 実は師範はちゃんとした「洋食」というのを食べたことが無かったので、この店に決定させて頂きました。

普段は行列が出来るようなお店のようですが、午後4時前という伺ったタイミングが良かったのか、ほぼ待たずに入れました。

洋食 ヨシカミ 店内

 店内は、手前にはオープンキッチンとカウンター席+テーブル席、奥にテーブルが並んだダイニングがあります。 師範ら2人はカウンター席の一番端、調理する皆さんの動きがよく見える席に案内して頂きました。

 それほど広くないキッチンにたくさんの料理人の方がいて、とても手際よく調理されていました。 焼き飯を炒めるフライパンの動きとか、見ていて感心するくらい洗練されていましたよ。

洋食 ヨシカミ コンビネーションサラダ

師範代と二人でシェアすべく、まずはサラダから。
コンビネーションサラダ 1,100円
マヨネーズとビネガーで和えたレタスとセロリとキュウリ、その上に缶詰のアスパラやトマトなどが乗っています。 みるからに「昔ながらのサラダ」ですね。特に缶詰のホワイトアスパラガスは超久しぶりに食べたな。

洋食 ヨシカミ ビーフカツレツ

師範の注文がこちらです。
ビーフカツレツ 2,800円
関西では一般的と言われるビフカツ、初めて食べました。 牛ヒレ肉が使われていて、とても柔らかく頂けます。 デミグラスソースが濃厚で香りが強いので、黙って食べれば豚のヒレカツと思っちゃうかもです。

Rouge de France Select N.V. [J.Moreau & Fils]
名称Rouge de France "Select" N.V.
ルージュ・ド・フランス "セレクト" N.V.
生産者J.Moreau & Fils
J.モロー&フィス
価格2,000円 (Half : お店価格)
購入店洋食 ヨシカミ

 安ワイン道場師範ですから、もちろんお飲み物はワインです。 グラスワイン(680円)もあったのですが、ここは優雅にボトルでいきましょう。 リストには「ハウスワイン ハーフボトル レッド/ホワイト」とありましたが、もちろんここは赤でしょう。 フルボトルだと、「ブルゴーニュ シャルドネ(白) ブルゴーニュ ピノ・ノワール(赤) ボルドー(赤)」があって、 デキャンタが2,900円、ボトルが5,600円でした。やっぱり洋食といったらフランス産なんですね。

 さてこのワイン、ビールなんかと同じ温度の冷蔵ケースに入れられているようで、冷え冷えで出されました。 色は濃くなく薄くなくの紫色です。 香りは、冷えている割にはしっかりとベリーっぽい香りと、青畳っぽい南仏風の香りを感じます。 味わいは、渋味も甘味も酸味も控えめ。ただバランスは悪くなく、上手に小さくまとまっています。

 洋食屋さんで出されるワインとして、必要な要素はちゃんと持っていると思います。 料理に対して、合う合わないで言えばニューワールド産の方が良さそうですけど、 やっぱりここの世界観には「ワインと言えばフランス産」の方が似合う気がします。

点数70点
洋食 ヨシカミ タンシチュー

師範代の注文はこちらです。
タンシチュー 3,200円
とても柔らかく煮込まれた牛タンが、濃いめのシチューに入れられています。 デミグラスソースはビーフカツレツにかかっていたのとベースは共通な感じがしました。 大変濃厚なので、パンにつけて食べると絶品です。

洋食 ヨシカミ トースト

そのパンがこちらです。
トースト 350円
まぁトーストに350円というのはなかなか強気な価格設定だと思いますが、それも含めて洋食文化ということでしょう。

洋食 ヨシカミ カウンター

 トータルのお会計は9,450円でした。 一品一品は決して安くないんですけど、税込みだしサービス料もかからないので、 しっかり食べてワインもハーフを飲んで2人で1万円以下ですから、食後感としてはリーズナブルに感じられました (飲食費の感覚がバブっている、という可能性もあります)

浅草寺

 食後、舞台の開演までは時間があったので、散策しながら浅草寺にお参り。 浅草のこのあたり、開放的な飲み屋がたくさんあるので、大変楽しげですね。 師範代は和装関連のお店に興味を持ってました。

浅草寺 おみくじ

 浅草寺で引いたおみくじの結果がこちら。なんと師範と師範代、まったく同じ番号でした。 そりゃ夫婦ですから、将来の運命が同じなのは道理かと。 凶の一つ上の「吉」、そして四苦八苦の四十九番、病気に気をつけながら暮らして参ります。

浅草東洋館 外観

 次女が日本舞踊を披露する会場がこちらの浅草東洋館。 最初右側の演芸ホールに入ろうとしたら「東洋館は右手のエレベーターです」と教えて頂きました。 田舎者はいろいろ勝手がわからんとです。

浅草東洋館 舞台

 本日の舞台、主体は学生落語の発表会で、その色物として日本舞踊が組まれている、という仕立てです。 学生落語、初めてちゃんと聴きましたけど面白かったですよ。 あと、落研出身者とか、喋りがうまくて声が通るので、営業職とかコンサルに向くだろうな、なんて思いながら聴いておりました。

浅草東洋館 日本舞踊

 こちらが日本舞踊の発表。踊りの上手い上手くないは全く分からないのですが、よく頑張りました。

天麩羅 秋光 外観

 舞台の後、次女はおなかがすいていて、師範と師範代はそうでもなかったので、軽く天麩羅を食べに行くことにしました。 向かったのは、こちらもツイッターで教えて頂いた天麩羅 秋光というお店。花やしきの隣にあります。

天麩羅 秋光 店内

 店内は1階と2階に分かれていて、1階は調理場とカウンターとテーブル席、2階はテーブル席のみ。 我々は2階席に案内して頂きました。1階は外人さんでいっぱいでした。凄いなぁ、インバウンドの勢いは。

天麩羅 秋光 ビール

 なにはともあれまずは瓶ビール(大) 800円を頂きます。 スーパードライもありましたがここはサッポロの赤星でしょう。大瓶なのも嬉しいですね。

 ちなみに、ワインもグラスワインの他、日本ワイン(かみのやまメルロー)とかヴーヴクリコのボトルなんかもありました。 でもさすがにここからボトルワインを頼む元気はありませんでした。

天麩羅 秋光 天丼(ロ)

3人の注文は以下です。
・師範:天丼 (ロ) 2,450円
・師範代:天丼 (イ) 1,840円
・次女:天丼すみれ 2,100円
家で揚げる天ぷらも美味しいのですが、やっぱりお店のものは香りの香ばしさが違います。 特に穴子は自宅じゃ揚げないっすよね。 浅草らしい夕食を食べることが出来てハッピー、そしてとてもおなかいっぱいになりました。

 ちなみに、ご飯の量やタレをカスタマイズすることができます。今回は師範代みたいにご飯少なめしてもらうのが正解でした。

 お会計は、天丼3つとビール1ホントで7,190円。そんな浅草を楽しんだ1日でした。


10日(土)

ヱビス マリアージュ・ブラン

 本日のアペロは、最近発売されたヱビスの「マリアージュブラン」。こういう新商品を見かけるとつい買っちゃいます。 まんまとビールメーカーの戦略に乗せられています。

 缶に「白ワインのような華やかな香り」とかかれているけど確かにその通り。 ゲヴュルツを使ったクリーンな自然派ワインの香りがしっかり感じられます。 300円近いお値段は手を出しづらいけど、一度は飲んでみる価値があるビールです。

Neipperg Collection Bordeaux 2014 [U.D.P.R (Ch. Canon la Gaffeliere)]
名称Neipperg Collection Bordeaux 2014
ネイペルグ・コレクション ボルドー 2014
生産者U.D.P.R (Ch. Canon la Gaffelière)
U.D.P.R (シャトー・カノン・ラ・ガフリエール)
価格1,925円 (スーパーセールで50% Off)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日の夕食も師範代と二人だけ。最近こういう機会が増えてきました。子供たちもだんだん巣立っていくんですね。 そんな老後みたいな食卓ですが、メニューは豪州牛のステーキ。 副菜は大根ツナサラダ(w/半熟卵+ミニトマト)、海藻サラダ。まだまだ老け込むわけにはいきません。 選んだワインは、楽天スーパーセールで半額だったボルドーの赤。ネイペルグ伯爵の手によるワインですね。 品種はメルロー80%、カベルネ・ソーヴィニョン20%、ボルドー右岸的な品種構成です。

 外観は、濃いめの紫色ではあるのですが、エッジにわずかにレンガ色が見えて、熟成が感じられます。 香りは、まずそのボリュームが素晴らしいです。スーパーレジェーロの特大ボルドーグラスに注いでも、 グラスのふちに鼻を近づけるだけでフワーっと香ってきます。ドライプルーンのような凝縮感のある果実の香りに、 ローズマリーのようなハーブ、焦がした木、なめし皮、キノコ。複雑で妖艶な香りが感じられます。 味わいは、抜栓してすぐの冷えた状態だとちょっと痩せた印象がありましたが、時間が経つとまとまりが出て来ました。

 これは間違いなく「良いボルドー」です。 通常価格は3,000円を超えていますが、それでも買う価値アリです。 値段が安いのは「ACボルドー」という広域アペラシオンだからだと思われます。 名前に拘らない方には強くお勧めします。


 小瓶保存した4日後再稽古・・・ていうか、小瓶保存の場合は詰め替えの際に空気に触れるリスクはありますが、 以降はほぼ密閉されているので、詰め替え後の日数はあまり関係ない気がしています。

 色も香りも、抜栓当初と大きく違いはない感じがします。 味わいは、冷蔵庫保存のため冷えた状態だったので、抜栓してすぐの痩せた状態と同じように感じました。 酸化の要素より、飲む温度の方が味わいに大きな影響を与えるワインみたいですね。

点数85点

 2025/05/10現在、6本セット送料無料9,900円だと、1本あたり1,650円という破格値みたい。 特にボルドーがお好きな方とか、たくさん使うお店の方とか、こちらを買って損はないと思います。


9日(金)

シーズーラベルの清酒

 個性的なラベル(でも中身はちゃんとしています)なお酒をいろいろリリースされている酒日向 さんのプレゼント企画に当選、可愛いシーズーが書かれたラベルの日本酒が送られてきました(写真右側)。 それを祝って、超久しぶりに日本酒の飲み比べを行いました。

清酒の飲み比べ 澤屋まつもととシーズー

左:澤屋まつもと 守破離 山田錦
開けたのはなんと昨年の年末、それ以来ちびちび飲みつつセラーに立てて保存していたのですが、 特に傷んだ感じはありません。やっぱり清酒は強い気がします。

右:もこもこシーズー さけ 純米大吟醸
今回頂いた日本酒がこちら。 優しい乳白色で、ほんのり柑橘系の雰囲気を感じる爽やかな香り、甘さと酸味がほどよい滑らかな味わい。 確かにシーズーみたいな日本酒でした。


商品へのリンク: もこもこシーズー さけ 純米大吟醸 [佐賀県 光武酒造場] 2,860円

Chateau Salauze 2020 [Ch. Salauze]
名称Château Salauze 2020
シャトー・サルーズ 2020
生産者Ch. Salauze
シャトー・サルーズ
価格1,064円 (単品価格:2,178円)
購入店うきうきワインの玉手箱

 本日の夕食は、子供たちが不在で、師範代もちょっと遅くなるということで、師範ボッチ飯。 メニューは、トップバリューの冷凍餃子、イオンで買ってきたチキンサラダ。 そんなんで十分ですよ。 今月自宅稽古初のワインは、ボルドーを選んだつもりだったけど南仏ミネルヴォワ産でした。めっちゃボルドーっぽいラベルですね。

 色は、しっかりと濃くて青みがあって、まるでボルドーです。 でも香りは全く異なります。品種はシラー/カリニャン/グルナッシュとのことで、 良く熟れた果実の香りに、南仏らしい黒コショウっぽい香りと、ツンッと刺すような刺激臭があります。 味わいは、見た目ほどの濃さは無くて、渋味は丸く酸味もほどほど、スマートな味わいです。

 勝手に期待したボルドーっぽさは無くて、いかにも南仏な香りと、ちょっとあか抜けた味わいのワインでした。 普段飲み用の赤ワインは、これくらいで良いような気がします。


 小瓶保存した翌日再稽古。その日に稽古したボルドーの赤と比較すると、 明らかに甘みがあって、明らかに香りは弱くて、明らかに荒っぽい味わいです。 やっぱり比較すると特徴が良く感じられますね。

点数74点

8日(木)

蕎麦五反 外観

 本日は、定例五反田会の第17回。お店は蕎麦五反という蕎麦居酒屋。 師範が上京した時の最初の職場最寄り駅が五反田です。 以前はどちらかというと風俗街のイメージがあった五反田ですが、西口側は再開発が進んで、 若者向きの店が増えてきたように思います。

 こちらはそんな五反田駅の西口側にあるお店で、モダンな、というほどでもないけど小ぎれいな店内。 席数は34席、入口脇には立ち飲みスペースがあります。

蕎麦五反 店内

今回の参加者は下記の皆さんです(登場順)
とおるの安ワインさん(0次会から一番乗り)
鉄アレンさん(五反田自体が初)
安ワイン道場師範(プー)
ななさん(家で記憶をなくす文豪)
米柱さん(米の酒に開眼中)
ayucowさん(後ろ髪)
DHGさん(ワイン個人輸入でバトル中)
Mayumiさん(しごでき副支部長)
あいさん(クレオパトラは最後に登場)

蕎麦五反 立ち飲み

 集合時間は6時半ですが、6時過ぎには飲みたくてたまらないメンバーが集まって、お店の立ち飲みエリアで0次会。 リーダーとおる→鉄アレン→師範→ななの順で参加しました。

 生ビール 640円は別会計です。席料とかかからないので、気楽に0次会できます。

蕎麦五反 冷蔵ケース

 立ち飲みエリアの横には、いろんな焼酎や日本酒の一升瓶が納められた冷蔵ケースがあり、その一部にワインも置かれています。 この冷蔵ケースで、ワインの部分の写真を撮る人って珍しいだろうな。

蕎麦五反 乾杯

 時刻はきっちり6時半、席に移って乾杯。 一人だけ既に飲んでいるみたいですが、ななさんが0次会で頼んだ分がまだ残っていたのでこうなりました。

蕎麦五反 揚げそば

 今回は、料理が特選コースで3,400円、それに飲み放題1,800円をつけて頂いております。

 最初のお通しは揚げそばです。個人的には、もう少し塩を振ってあった方が好き。 これだけでつまみになると思います。

蕎麦五反 前菜

 先付けは4種盛りで、板わさ、枝豆、そば屋のポテサラ、スモークチーズでした。 ポテサラにはいぶりがっこが入っていて美味しゅうございました。 枝豆も、冷凍だと思うけど皮がズルっとせずナイス。他は普通です。

蕎麦五反 揚げ出し豆腐

 お料理続々登場で、揚げ出し豆腐も出されました。スライスした赤タマネギが良いアクセントだったと思います。

蕎麦五反 厚焼き玉子

 お次は厚焼き玉子。あまりにキレイで焼きムラの無いケーキのような外観、 これはこのお店で焼かれたんじゃないような気がします。味は普通に玉子焼きです。

蕎麦五反 紀土 KID 純米吟醸

 ビールを2杯ほど頂いた後、「お蕎麦と言えば清酒」でしょう、ということで紀土 KID 純米吟醸を頂きました。 こういう銘柄が飲み放題に含まれているのは嬉しいですね。スッキリきれいな日本酒でした。 他にも〆張鶴 純米吟醸もありましたが、そちらより紀土の方が好みでした。

蕎麦五反 〆鯖とイカ刺

 お刺身は〆鯖イカ刺です。 〆鯖はおもいっきり酢で〆てあって、アニサキスの心配が全くないレベル ・・・ですが個人的にはもう少し生に近い方が好きです。

Gran Livenza Brut N.V. [Jaume Serra]
名称Gran Livenza Brut N.V.
グラン・リベンサ ブルット N.V.
生産者Jaume Serra
ハウメ・セッラ
価格(飲み放題込み)
購入店蕎麦五反

 「安ワイン道場師範」ですから、もちろんワインも頂くわけですよ。 飲み放題リストには、泡と白と赤、それぞれ1種類ずつ書かれていました。 その泡がこちら。本来はグラスでしか提供されないらしいのですが、『9人みんなで飲みますので』と伝えて、 ボトルごと持って来て頂きました。造り手は「安カバといえば」なハウメ・セッラですね。

 ワイングラスではなく、水用のコップで頂きます。 色は・・・よくわかりませんが、薄めの麦わら色だったような気がします。 香りは弱めですが、ちゃんとカバ、ちゃんと瓶内二次発酵っぽい複雑みを感じます。 味わいはやや甘めですが、酸味もちゃんとあるので甘ったるくはありません。

 安カバによくある金属を舐めるようなピリピリ感が無いのは良いのですが、それ以上でもない普通のカバです。 ななさんは『シャンパーニュの方が美味しい』とか言ってましたが、そんなん当たり前です。

点数72点
蕎麦五反 スパークリングで乾杯

 皆さんスパークリングで乾杯。 飲み放題なので本来はグラス交換制みたいですが、別途出して頂いたお店の方のご高配に感謝致します。

蕎麦五反 ししゃも焼き

 次の料理はししゃも焼き。鉄アレンさんが『魚卵は苦手』とのことで1匹師範が貰い受けました。 魚卵、確かにワインとは合わないですね。スパークリングとも全く合いません。日本酒だと大丈夫でした。

Primi Soli Trebbiano N.V. [Cielo e Terra]
名称Primi Soli Trebbiano N.V.
プリモ・ソリ トレッビアーノ N.V.
生産者Cielo e Terra
チェーロ・エ・テッラ
価格(飲み放題込み)
購入店蕎麦五反

 スパークリングがアレだったので、皆さんは既にワインに対する興味を失いかけておりますが、 安ワイン道場師範たるものそういうわけには参りません。 グラスでしか提供されないので、ボトル写真はわざわざ冷蔵ケースに撮りにいきました。 師範にとっちゃこれも「稽古」ですから、そんじょそこらの連中とは安ワインに対する熱意が違います。

 さてこのワイン、色はほぼ無色です。香りもほぼ無臭です。味わいもほぼ無味です。 安トレッビアーノって、こういうなんの香りも味もしないものがありますが、まさにこれがそうですね。 ネットにもほとんど情報の無い銘柄ですが、調べたところ造り手は「安イタリアといえば」のチェーロ・エ・テッラ。 どんだけ銘柄持ってんねん!って感じです。

 積極的な不味さはないのですが、敢えて飲む価値は見いだせないワインです。 まだ白ワインを飲んでいない皆さんに、 「これはやめておいた方が良いと思います。日本酒を頂きましょう!」とアドバイスさせて頂きました。 一緒に飲んだななさんも同意見だったようです。

点数65点
蕎麦五反 エモい写真

 この白ワイン、こうやって「匂わせ写真」を撮るとエモいですけどね。 中身は無味無臭のトレッビアーノであることを除けば。 ちなみにグラスの数があまり無いらしく、赤ワインがフルート型のグラスで出されたりしました。

鴨ねぎ焼

 料理は鴨ねぎ焼、ちゃんと蕎麦屋の文脈に沿ったメニューが出されていますが、 こういうのって温かい蕎麦に乗ってナンボ、という気もします。

蕎麦五反 天ぷら4種

 結構皿数の多いコースです。次は天ぷら4種、天種は大海老、鱚、蓮根、しし唐だったと思います。 海老は確かに大きくて立派でした。揚げ方も上手です。 しし唐が↓の赤ワインに合う、と鉄アレンさんが言われていました。なるほどピーマン香のあるワインには合うかもです。

Primi Soli Sangiovese N.V. [Cielo e Terra]
名称Primi Soli Sangiovese N.V.
プリモ・ソリ サンジョヴェーゼ N.V.
生産者Cielo e Terra
チェーロ・エ・テッラ
価格(飲み放題込み)
購入店蕎麦五反

 白はちょっと残念な内容でしたが、臆さず赤も頂きます。 中身はアレとして、飲み放題のワインをちゃんとボトルで用意して、銘柄をリストに書いているのは立派だと思います。 普通はジャグワインを箱からジャー、ですよね。残念ながらそっちの方が美味しい場合も多いですけどね。

 色は、結構しっかりした紫色です。香りは、サンジョヴェーゼらしいスミレっぽい果実の香りに加えて、 どことなく黒糖のような甘い香りを感じます。この香りが物議を醸しておりましたが、 もしかすると流通過程にサウナ風呂があったのかも知れません。 味わいは、渋味そこそこで甘味や酸味も弱めですが、ネガティブな感じはありませんでした。

 とりわけどうということのワインですが、居酒屋の飲み放題ワインだと思えば合格点を進呈することができます。 他のメンバーは1杯だけに留めておられましたが、師範はおかわりしましたよ。

点数70点
蕎麦と赤ワイン

 蕎麦と赤ワインが合うか、という問題・・・合わなくはないですが、合わせる必要も無いと思います。 あ、蕎麦自体は美味しかったですよ。さすが看板商品です。

ゆずシャーベット

 最後にゆずシャーベットが出されてコースの終了です。

 お会計は、料理のコースと飲み放題を合わせて5,200円。かなり割安感のある内容でした。 お酒は、ビールと日本酒で通して、最後に焼酎を頂くくらいが良いかも知れません。

新時代 五反田西口店 入口

 五反田会恒例の「こさんじゅっぷん会」、要は二次会です。 お店は新時代 五反田西口店昨年夏にも同様の経過で利用しています。

 『この店に行こう!』とリーダーが言い出したら、即座に店に連絡して予約を取るMayumiさん、 この人は"しごできレディー"ですよ。

新時代 五反田西口店 乾杯

 それでは乾杯。みなさん思い思いの飲み物を注文しております。 師範は抹茶割り、お値段は290円(税別)。 「抹茶割りを飲むと体内のアルコールがリセットされる」ということがメンバー間でまことしやかに言い伝えられていますが、 単なる思い込みだと思います。

新時代 五反田西口店 伝串 大ピラミッド21本

 料理は、このお店の名物伝串 大ピラミッド21本とか。 伝串は1本50円ですから、この量で1,050円(税別)ですよ。 米柱さんとななさん以外の7人が参加していましたが、 これ以外は梅水晶鬼おろし×2以外は頼んでいないくらい大ボリュームでした。

新時代 五反田西口店 店内

 そんなこさんじゅっぷん会、お会計はトータルで10,000円ちょっと、一人あたりは1,500円。 大変お安くあがりました。

 それでは皆様、また次回も書記役として参加しますので、よろしくお願いします。


3日(土)~6日(火祝)

九州帰省

この期間、九州に帰省しておりました。これから数日かけて順次更新して参ります。
九州帰省 2025春


5月7日:初日分を更新
5月8日:二日目分を更新
5月10日:三日目分を更新
5月11日:四日目分を更新して全編更新完了


2日(金)

キクバル 外観

 本日の夕食は子供たちが不在なので、師範代と二人でご近所ディナー。 向かったのは、保土ヶ谷駅西口商店街にあるキクバルというイタリアン・バル。 最近ご近所情報に詳しくなった師範代が聞きつけてきたお店です。

キクバル 店内

 店内は、4席のテーブルが4つと2席のテーブルが2つ、カウンターが4席。 そこをシェフとサービスの女性2人で回しておられます。 17:30に開店してすぐからお客さんが続々入ってこられて、なかなかの繁盛店だとお見受けしました。

キクバル ウフマヨ

 最初のお通しはウフマヨ。カラスミの粉がかかっているのかな、濃厚な味わいでした。

Attuale Spumante Pas Dose N.V. [Terre Cevico]
名称Attuale Spumante Pas Dose N.V.
アットゥアーレ スプマンテ パ・ドゼ N.V.
生産者Terre Cevico
テッレ・チェヴィコ
価格700円 (Glass)
購入店キクバル

 ワインリストには、泡が3種、白が9種、赤が8種。それ以外に、黒板におすすめワインが書かれていて、 この日は白1種、赤3種。全部で24種。この規模のお店としてはかなり品揃えは多い方だと思います。 そのうち1/3くらいがグラスで注文出来て、お値段はどれも1杯1,000円以下。 だったらグラスでいろいろ頂いた方が楽しいので、まずはスパークリングから頂きました。

 キッチンで注がれて出されたのでボトルの写真は撮り忘れておりますが、 ご覧のようにかなり量たっぷり、まずそれだけでニッコリです。 中身は、色も香りも味わいも薄くていわゆる軽いスプマンテなのですが、 ビール代わりにはこれで十分ですよ。

 後で調べたら、造り手は「イタリアで安い泡といえば」のテッレ・チェヴィコ、 インポーターは「イタリアの安ワインといえば」のモンテ物産でした。 強いなぁ、このタッグは。

点数70点
キクバル 前菜盛り合わせ5種

グラスワインの量が多めですが、料理の量も多めです。
前菜盛り合わせ5種 1,900円
奥から時計回りに、自家製ジャンボン、マグロのカルパッチョ、スパニッシュオムレツ、アジのエスカベッシュ、 真ん中がいぶりがっこ入りポテトサラダです。 一人だったらこれで十分なツマミになるボリューム、そしてそれぞれに味付けがはっきりしていて酒の肴としてナイスです。

Santa Teresa Frascati Superiore 2023 [Fontana Candida]
名称Santa Teresa Frascati Superiore 2023
サンタ・テレーザ フラスカーティ・スペリオーレ 2023
生産者Fontana Candida
フォンタナ・カンディーダ
価格800円 (Glass)
購入店キクバル

 白は、お店の方に『香りの良い白はどれですか?』と相談したところ、 どちらもラツィオ州の白を2本提案して頂きました。 白は2杯くらい頂くつもりだったので、結局両方注文することにして、 まずは相対的に軽そうなフラスカーティからお願いしました。

 色は、やや緑を感じる若いレモン色です。 香りのボリュームは弱めで、スッキリさわやかな柑橘系の香りが主体です。 味わいもスッキリ系ですね。甘さ控えめ、酸味は中程度、後味に軽い苦味が残ります。

 フラスカーティって水のようなワインが多いと思っていましたが、 このワインは水よりは濃い感じで、食事に合わせるのにちょうど良いバランスだと思いました。

点数75点
キクバル 鶏白レバーのレバ刺し風

想像より量の多い料理が続きます。
鶏白レバーのレバ刺し風 1,100円
黒板のお薦めにあったので注文しました。 「レバ刺し風」と書かれていて、1,100円ですよ。普通は数切れくらいだと思うじゃないですか、 それがスキレット1杯分出されました。ごま油とニンニク醤油で頂く白レバー、これ1つでワイン1本飲めますよ。

Sospiro 2022 [Gaffino]
名称Sospiro 2022
ソスピーロ 2022
生産者Gaffino
ガッフィーノ
価格900円 (Glass)
購入店キクバル

 もう1本のお薦め白がこちら。ワインリストにはちゃんと品種が書かれていて、 こちらはマルヴァジア・ヴェルデらしいです。 注文したワインの大半はモンテ物産が輸入したものでしたが、 このワインだけ「Bello Tecchio (ベッロテッキョ)」という初見のインポーターでした。

 色はやや緑を感じる若いレモン色、香りのボリュームは弱めでスッキリさわやかな柑橘系、 味わいは甘さ控えめ/酸味は中程度/後味に軽い苦味・・・って前のワインと全く同じことを書いております。 己の分析能力の低さにめまいがする思いです。

 並べて飲めばそれなりに違いは分かったのかもしれませんが、続けて飲むと同じワインを飲んでいる感じでした。 これらは確かにどちらを薦めるか悩む2本ですね。

点数75点
キクバル 牛カルビときのこのガーリックライス

今回、一番グッときた料理がこちら。
牛カルビときのこのガーリックライス 1,200円
ステーキ屋で出されるパラパラしたガーリックライスじゃなくて、 リゾット風のガーリックライスです。 ややジャンキーな味わいながら、病みつきになる美味しさでした。

Villa di Mare Merlot N.V. [MGM (Mondo del Vino)]
名称Villa di Mare Merlot N.V.
ヴィッラ・ディ・マーレ メルロー N.V.
生産者MGM (Mondo del Vino)
MGM (モンド・デル・ヴィーノ)
価格700円 (Glass)
購入店キクバル

 赤も2種類くらい注文するつもりで、まずは軽そうな方から選ぶことしてシチリア産のメルローを。 ちなみにこのお店、スパークリング以外のグラスワインもかなり量がたっぷりで、多分120mlくらい注がれていると思います。 それを5杯頂いたら600ml、結構いい感じに出来上がっちゃいますよ。

 色は、メルローらしくちゃんと濃い紫色です。 香りは「ザ・果実香!」ですね。メルローらしい黒系ベリーの香りがしっかりと感じられます。 白がどちらかというと香りおとなしめだったので、この香りのボリュームはちょっと嬉しくなりました。 味わいは、想像した通りやや軽めな感じ。でも軽すぎることなく普通に楽しめます。

 北のメルローにありがちな湿った感じは無くて、南のメルローらしい明るく陽気な香りと味わいでした。 やっぱりシチリアのワインはハズさないっすよね。

点数77点
キクバル イカと筍のペペロンチーノ

パスタも頂きます。
イカと筍のペペロンチーノ ~マグロのカラスミがけ~ 1,500円
黒板には「ホタルイカ」と書かれていたのですが、ホタルイカは入荷が無かったみたいで、 『アオリイカかエビ、どちらかになります』とのことだったのでアオリイカを選びました。 パスタはプリップリのアルデンテ、このお店のシェフは上手ですね。

Rosso Conero San Lorenzo 2022 [Umani Ronchi]
名称Rosso Conero "San Lorenzo" 2022
ロッソ・コーネロ "サン・ロレンツォ" 2022
生産者Umani Ronchi
ウマニ・ロンキ
価格(Glass : 通常850円)
購入店キクバル

 最後は濃そうな赤を頂く予定で、お薦めの黒板に品種が「モンテプルチアーノ」と書かれたワインを注文しました。 出されたワインの造り手は、安ワインの名手ウマニ・ロンキ。 この銘柄は22年前にも1999年産と稽古していますが、ラベルもボトルも全く変わっていますね。

 色はしっかりと濃い紫色です。香りは・・・明らかに濡れた段ボールがいます。あちゃー、これはブショネだわ。 諦めて飲むかとも思ったんですが、師範代に『指摘した方が良い』と言われたので、お店の方に 「すみません、これブショネではないですか?」と怖れながら申し上げました。

 お店の方は『ごめんなさい、確認していませんでした』ということで、同じ銘柄の別のボトルも開けられたのですが 『同じ感じで、いつものこのワインとは違います』とのこと。2本ともコルクが原因でブショネ、ということは考えづらいので、 ロットごとTCAに汚染されていたのかも知れません。

 ・・・というわけで、このワインは香りを嗅いだだけで飲んでいません。 2本目もブショネだったかはわかりませんが、同じものを再度出すリスクを避けられたのかも知れません。

点数--点
キクバル 山形豚肩ロースのグリル

赤ワインに合わせて肉料理も頂いております。
山形豚肩ロースのグリル 2,200円
これまた大量です。そして、肉自体は美味しいのですが、個人的にはもう少し火をいれないくらいの焼き加減が好きです。 でも豚ですからね、しっかりと火が入っていないと嫌な方も多いでしょうから、一見さんにはそうするべきとも思います。

Montepulciano d'Abruzzo Bianchi Selezione Organic 2023 [Umani Ronchi]
名称Montepulciano d'Abruzzo "Bianchi" Selezione Organic 2023
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ "ビアンキ" セレツィオーネ オーガニック 2023
生産者Umani Ronchi
ウマニ・ロンキ
価格800円 (Glass)
購入店キクバル

 前のワインがブショネだったので、代わりに提案して頂いたのがこちら。 造り手は同じウマニ・ロンキで、品種も同じモンテプルチアーノ。 産地が違って、サン・ロレンツォはマルケ州ですが、こちらのビアンキはアブルッツォ州です。 また、前のはコルクでしたが、こちらはスクリューキャップです。

 外観は、前のワインと特に違いは無いように思います。 でも香りは違います。明らかに健全、ちゃんとベリーの香りと、イタリアらしい人懐っこさを感じる香りがあります。 味わいも、モンテプルチアーノ・ダブルッツォらしいしっかりとした濃さがあります。

 シンプルながら、ちゃんと美味しい濃い系の赤ワインでホッとしました。 やっぱり天然コルクはリスクだよなぁ。 熟成ワインはわかりませんが、数年のうちに飲まれるようなワインはスクリューキャップで良いと思うのです。

点数76点
キクバル カウンター

 午後7時くらいには、カウンターを含めきっちり満席になりました。 近辺にはこういうお店は他にないですからね。 美味しくて量もしっかりしていますし、繁盛するのは必然だと思いました。

 そんな感じの夫婦のディナー、お会計は12,800円でした。 たっぷり量のある料理とグラスワイン、目分量よりもかなり安く感じられましたよ。