稽古日誌:2001年11月

食器洗い機を買った。ホシザキの「特急すすぎ」JW-10C3というタイプ。
良い点はとにかく早いこと。セットして6分で終了なのは素晴らしく便利。 洗い物の量が多ければ続けて使う、という戦略も取れるし。 悪い点は乾燥機能が無いこと。温水の余熱乾燥を謳ってるけど、 軽い食器や深い食器はどうしても乾かずに水滴が残る (とは言えあらかた乾いてはいるけど)。
ま、チンタラ働く万能選手じゃなくて、 めっちゃ仕事の速い食器洗い専任者を一人雇った、というイメージに近いかも。


翌月分


30日(金)

Vinaluz 1999
ビーニャルス 1999
Bodegas Real
ボデガス・レアル
Blanco
Valdepenas
バルデペーニャス
Valdepenas (Espana)
バルデペーニャス (スペイン)
\5002001/11/09 横浜そごうDF松栄
このワインも、デパート改装のための叩き売り500円ワイン。 バルデペーニャスの白は道場初登場。って言うか、スペイン産の白は稽古回数が極めて少ない。 稽古相手総数1,500本弱のうち、僅かに10本くらいかも。 というわけで、スペインの白は全く予測不能、ビックリ箱を開ける感じで稽古。
色は薄い。薄いながらも日に焼けた畳色っぽい雰囲気を感じる。 香りは弱い。弱いながらもブショネっぽい冷たく退廃したような香りを感じる。 口に含むと・・・半分劣化。 なんとなく安物清酒のようなダレた味から甘味を抜いたみたいな感じ。 飲めないことはないけど美味くはない。
500円叩き売りワイン、これまで3本中2本が劣化の傾向アリという脅威の劣化率! さすがは「もうこれ以上失う信用の無い」デパート。
50点自宅にて

28日(水)

Cotes du Rhone Villages "Vinsobres" 1996
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ "ヴァンソーブル" 1996
Cave du Prieure
カーヴ・デュ・プリウレ
Rouge
Cotes du Rhone Villages
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,0092001/11/09 関内 サンタムールカツミ商会
昨日の予告通り、本日もローヌを。 このワインは、当道場に酷似した名前のサイトで1995産が絶賛されている。 (ちなみにこのページの笠原氏は門下生第十八号。 そういう名前のページ開くんだったら一言知らせてくれれば良いのに、って気もするが。別にいいんだけど。)
絶賛されている1995産は稽古済みだけど、師範にはそれほどヒットしなかった。 で、上記サイトによれば、1996年は葡萄がイマイチだったので特醸物仕込まれなかった、 との記載があるが、本日稽古するのは1996産。どうなってるんだろ?
色は比較的薄めで、年季のせいかややオレンジががっている。 赤味が強くてなんだかブルゴーニュみたい。 昨日のワインと比較すると色の差歴然、 こっちの方が「照り」を感じて、はるかにキレイな色。 香りは、なんとなく油粘土を想わせる雰囲気。 上品にまとまってはいるけど、あまり好きな香りではない。 味は、渋味と酸味と甘味が適度に溶け合っていて、なかなか良い雰囲気ではある。 でも、「美味い!」って感じでは無いんだなぁ。
昨日のワインと比較すると相当こっちの方が良くて、 相対的には10点以上こちらが上、って感じ。 でも、あんまり好きな系じゃないんで絶対的には5点差くらいになっちゃうんだなぁ。 そこらへんが当道場における点数表記のイイカゲンなところではあるけど。
翌日、特に印象に変化無し。上品ではあるけどやっぱり油粘土臭い。
71点自宅にて

27日(火)

Cotes du Rhone 2000
コート・デュ・ローヌ 2000
Giles de Lamoire
ジル・ド・ラモワール
Rouge
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\9992001/11/21 エノテカ高輪ウイング店エノテカ
本日のワインは、先月飲んであんまりピンと来なかったACブルゴーニュと 同じ造り手のコート・デュ・ローヌ。 なぜピンと来なかったのにまた買うか? なんだけど、 普段の売値が一本1,500円弱のものがよりどり3本で999円になるってんで、 なんとなくお買い得な感じがして。 でもそういうのって往々にしてハズすんだよなぁ。 分かっているけどやめられない安ワイン魂。
色は濃い目。先月飲んだブルゴーニュと比べると、かなり青みが強い濃さ。 香りは、最初饅頭をふかしたようなムワッとした香りがしたんだけど、 その後はややエグみを伴う果実香。 味は、買値から考えればパワフル。果実味がしっかりしていて、そこそこの満足感は得られる。 ただ、いかんせん雑味が多くて飲んでて楽しくないのが難点。
核となる部分は良いんだけど取り巻きがうるさくて、結果トータルの印象はあまり高くない。 アンコが食べたくて鯛焼きを買ったんだけどほとんど皮だった、って感じか。 ともあれ1/3くらい残して明日また稽古。 明日は別のローヌを開けて、飲み比べしてみる予定。
66点自宅にて

25日(日)

Station Hills Chardonnay 1998
ステーション・ヒルズ シャルドネ 1998
Station Hills Vineyard & Winery
ステーション・ヒル・ヴィンヤード&ワイナリー
White
Columbia Valley (USA)
コロンビア・ヴァレー (アメリカ合衆国)
\5002001/11/09 横浜そごう北陸コカ・コーラボトリング
本日の夕食は揚げ物(エビフライ・白身魚フライ・豚ヒレカツ)。 カウンター・キッチンである道場の食堂では、揚げ物を揚げつつの稽古はかなりワインに不利。 揚げ油の香りが強くてワインの香りが感じられなくなるから。 というわけで本日のチョイスは、派手なワインが合うと考えて米国産を。 で、当然カリフォルニア州産だと思ってたけど、よくよく産地を見るとワシントン州産。 もしかすると涼やかなワインかも・・・と。
色は、気持ち濃い目のレモン色。「改装叩き売り品」の一本だけど、この色だったらまずは安心。 香りは、軽く焦がしたような樽香とメープル・シロップのような蜜香。 要素だけでいえば高級ブルゴーニュとなんら変わりは無い。 味も濃い目。甘さしっかり、酸味そこそこなのは素晴らしいんだけど、 雑味ともとれる苦味が幅を利かせているのはちょっと残念。
値段を考えれば十分納得の内容。 っていうか、ここでこんな偉そうなことを書いているけど、 実際に「高級ブルゴーニュです」って出されれば信じちゃうかも。
4日後、一杯だけ残した分を飲んだ (保存は、容量100mlの乳児用飲料の瓶にピッチリ入れて、冷蔵庫で)。 香りも健在、味も健在、4日後でも全くオッケーでした。
71点自宅にて

24日(土)

箱根旅行の二日目。一泊二日の旅なんで最終日。
天気が良かったんで、朝から芦ノ湖畔の恩賜公園で絶景の富士山を拝んだ後、 渋滞を避けて早めに下山。午前中には小田原市内へ。

小田原では、小田原城跡に立ち寄り。 目的は天守閣じゃなくて併設の無料動物園。 動物園といってもほんのこぢんまりしたものなんだけど、 ゾウさんが居るんで、プチ師範代が喜ぶかなぁ、と思って(案の定喜んだ)。

昼食は、小田原城から駅の方にちょっと歩いた商店街の地下にある、北條という店。 適当に選んでフラッと入った、やや大きめの大衆割烹であります。

食べたのは以下。

師範/師範代:天ぷら御膳(竹):\1,350×2
プチ師範代:炊き込み御飯:\350
活アジのタタキ:\1,200
これに生ビール(中)570円で、トータル5,061円。

特にどう、ということは無いんだけど、エビの天ぷらはプリプリサクサクしているし、 アジのタタキも美味。なかなか満足。

早めに出たため、帰りは全く渋滞につかまらなくてラッキー。 ・・・というような小旅行でありました。

家に帰って以下のワインを。

Mercurey 1er Cru "Clos des Myglands" 1999
メルキュレ プルミエ・クリュ "クロ・デ・ミグラン" 1999
Faiveley
フェヴレ
Rouge
Mercurey 1er Cru (Monopole)
メルキュレ 1級畑 (単独所有)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,3802001/11/09 信濃屋 横浜店ラック・コーポレーション
料理はしゃぶしゃぶ。以前は「しゃぶしゃぶと言えば牛肉に限る。豚肉は貧乏人が使うもの」 と思ってたけど、最近は「豚も美味いじゃん」ってことで牛/豚半々。 タレは基本的にポン酢。 合わせたワインは、ブルゴーニュの名門ネゴシアン、フェブレのメルキュレ1級畑、 かつモノポール(単独所有畑)のもの。
色は思ったより濃い。ブルゴーニュらしい赤紫ではあるけど、かなり濃くて造り手の気合が感じられる。 香りもなかなかパワフル。はっきりとした樽香が感じられるけど、 甘い感じじゃなくてなんだか枡酒的な針葉樹風の樽香。ベリー系の果実香もしっかり。 味も良い感じ。若さからか、渋味が突出している感じは否めないけど、 スムーズさとか雑味の少なさとかはさすが一流品。
「こりゃ美味い!」って側のブルゴーニュ。 メルキュレなんてな二流村であっても一級畑のモノポールとなれば力が入りますね、ってな具合。 2,380円はかなりお買い得、4,000円超の満足感が得られるワイン。
80点自宅にて

23日(金)

11/23~24の2日間、師範一家は家族3人では初めての一泊旅行。 行き先は、箱根にある師範代勤務先の保養所。「紅葉の箱根&温泉でのんびり」という寸法。

昼飯は、大磯にある鰻料理の店、200年の歴史を持つ國よしで。 場所柄、吉田茂元首相とかも利用した名店らしい。 店の中も「いかにも老舗」って雰囲気。

食べたのは、師範/師範代とも基本メニューを。

鰻重(吸い物、香の物、甘味付き):4,300円
プチ師範代は白ご飯。

鰻重が4,300円、絶対額としては決して安くない、というか相当高い。 でも、天然に近い環境で特別に養殖されたという鰻は全くドロ臭さが無くてキレイな味わいだし、 甘からず辛からずのタレや香ばしい焼き加減等、そんじょそこらの鰻重とは一線を画す味わい。
師範には鰻自体を云々するほどの知識も経験も無いし、 この値段分の価値を十分に感じえたか若干疑問はあるけど、 やっぱり一流品は違うなぁ、ってのは確かに感じられた。 無理に例えれば、一本1万円のワインは一本千円のワインの10倍美味いわけじゃないけど、 1万円出さないと得られないモノは確かにある、ってのに似ているかも。

このお店の店主(十七代目 宮代邦彦氏)はワインがお好き、ってことで、 グラスワインのほかワインリストもあるらしい(見てないけど。見せて貰えば良かったなぁ)。 昼間ってこともあって、ボトルでは注文せず以下のグラスワインを。

Bourgogne "Les Champlain" 1999
ブルゴーニュ "レ・シャンプラン" 1999
Simon Bize & Fils
シモン・ビーズ・エ・フィス
(写真無し)
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
無料(普通はグラス\1,000)2001/11/23 國よし
一杯目の白は、 このページ をプリントアウトして行き無料で出して頂いたもの。 「サービスのワインなんてどうせ・・・」なーんて考えていたら大ビックリ、 リーデルのブルゴーニュ・グラスで出てきたワインは高級感バリバリ、 聞けばシモン・ビーズの造りによるもの。
色はそれほど濃くなくレモン色といった感じ。 香りは、樽がしっかり効いていて蜜香もはっきりあって、なんともまったりな香り。 味は、香りから比べるとやや鋭さが残った若い感じもあるけど、 ボリューム感とか雑味の無さは、およそACブルゴーニュとは思えないレベル。
いやー驚いた。(売値の)1,000円でも安いと思う。 サービスだったら「ホントに良いんですか?」ってな感じのワイン。
(80点)大磯「國よし」にてて

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 1997
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 1997
Mongeard-Mugneret
モンジャール・ミュニュレ
(写真無し)
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(グラス \1,000)2001/11/23 國よし
当然赤も注文。 こちらもリーデルのブルゴーニュ・グラスで出て参りました。 白がなかなか良かったんで、かなり期待していた訳ですが・・・
これが正に期待を裏切らないワインでありました。 のところで書いた「こりゃ美味い!」と「そうでもない」で言えば確実に 「こりゃ美味い!」のレベル。 果実の甘い香りと樽の甘い香りがしっかりあって大オッケー。 味も、スッキリ澄んだ感じがいかにも良品ブルゴーニュ。 これであと少し凝縮感があれば文句無し、って感じ。
単に「グラスの赤を」と注文してたんで、。 ちょっと古め(1992くらい?)のどこだかの1級畑あたりかなぁ、 なんて想像してたんだけど、聞いてみると村名でもないオート・コート・ド・ニュイ。 実は以前にも稽古しているんだけど、 それとは全く異なる印象。 ワイン自体/店主の選ワイン眼、双方にオソレ入りました。
(82点)大磯「國よし」にて

トータルの金額は約11,000円。 昼飯としては安くは無いけど、それ以上の満足感で納得納得。

保養所に着いてプチ師範代と温泉に入って、夕食時は瓶ビールを2本。やっぱ風呂上りはビールですな。
部屋に帰った後、持ち込んだ以下のワインを。

Chateau Mazeris 1998
シャトー・マジュリ 1999
Ch. Mazeris (E.A.R.L. de Cournuaud)
シャトー・マジュリ (E.A.R.L ド・クールヌオー)
Rouge
Canon Fronsac
カノン・フロンサック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\9802001/11/21 エノテカ高輪ウイング店エノテカ
普段ハーフを買うことはほとんど無い師範だけど、 さすがにこういうときはハーフかな、ってことで、休み前に急遽購入。 でも、ハーフってあんまり種類無いのね。特に安ワインのハーフは少ない。
まず抜栓。コルクにちょっとビックリ。 ちゃんとシャトー名とヴィンテージが入ったコルク。 「980円なのに気合入ってるなぁ」と一瞬思ったけど、 ハーフで980円なんで、そんなにビックリすることはないのかも。 以降「フル・ボトルだと1,000円台後半のワインだ」ってことを考えつつ飲むと、 濃く暗い紫色、ほんのりイガラっぽくてちょっと青い香り、 まだまだ渋味旺盛な味わい、どれをとってもこのクラスの若いボルドー相応、 それ以上でもそれ以下でもない内容。
ハーフ・ボトルなんて、慣れないもの飲むと調子狂っちゃうね。 とは言えもっともっとハーフ・ボトルのラインナップが充実して欲しいのも事実。
69点箱根保養所にて

プチ師範代を寝かせつけているうちに就寝。保養所らしくとっても健康的な生活。


22日(木)

Bourgogne Pinot Noir 1999
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 1999
Pierre Bitouzet
ピエール・ビトゥゼ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,3802001/11/03 酒奉行 保土ヶ谷西口店サントリー
キテレツなワインが2日続いたんで、ここらで真っ当そうなワインをチョイス。 造り手のピエール・ビトゥゼ、師範はあまり聞き慣れない名前だったんだけど、 そこそこ名のある造り手さんみたい。 まぁACブルゴーニュなんで大期待!ってわけじゃないんだけれど ・・・なんてことを「安ワイン道場師範」が言ってはいけませんな。
色は薄めの赤紫で、いかにもACブルゴーニュといった気配。 頼りなく感じる部分もあるけど、純粋に色だけ見れば綺麗な色だなぁ、と。 香りのボリュームはまずまず。 ツンッとした刺激のある、ゴムのような革のような感じの香り。 味は、酸味がメインながら適度な渋味と口の中で拡がる雰囲気があって、まずは及第点。 後味に香ばしい雰囲気があるのが及第点プラスアルファ、 時間が経つと甘味が出てきてプラスベータ。
ブルゴーニュって、「こりゃ美味い!」ってのと「そうでもない」のとでは、 結構大きな隔たりがあるように感じる。 このワインは「そうでもない」ワインの上のほう。 でも「こりゃ美味い!」まではかなり遠い。
72点自宅にて

21日(水)

Lost Horizons Sauvignon Blanc 1996
ロスト・ホライズンズ ソーヴィニョン・ブラン 1996
Lost Horizons
ロスト・ホライズンズ
White
Western Cape (South Africa)
ウエスタン・ケープ (南アフリカ)
\5002001/11/09 横浜そごう伊藤忠商事
本日のワインは、「横浜そごう」が売り場を改装するってことで、 一本500円で叩き売ってた中の一本。 なにやらワインらしからぬボトルなのは良いとしても、 1996年産という、このクラスのワインとしてはかなり年季が入ってるのが気になるところ。 叩き売り品ってことも含めて、死んじゃってなきゃ良いけど、って感じ。
色はかなり濃いめで、黄金色というか黄金糖の色といった雰囲気。 まず色を見た時点で「かなり熟成進んじゃってるなぁ」という感じ。 香りもメインは熟成香。シェリーみたいな、 高級シャンパンの代名詞"クリュグ"における師範の苦手な部分を凝縮したみたいな、 バリバリにヒネて思いっきりひなびた感じの香り。 この香りからソーヴィニョン・ブランを想像することは師範には不可能。 味も、酸味以外はあまり感じなくて、強いて言えば腐りかけの果物の味がするくらいか。
懸念した通り、かなり死にかけのワイン。 多分このワインは、こういう状態で飲まれることを想定はされてなかったんだと思う。 ただし「飲めない」って程でもなくて、 ひょっとするとこういうワインが好きな人も居るんじゃないだろうか?とも思える程度。 ま、師範は苦手だけれども。
51点自宅にて

20日(火)

Cahors "Cuvee Tradition" 1999
カオール キュヴェ・トラディスィオン 1999
(Les Producteurs Reunis)
(レ・プロドゥクトゥール・レユニ[生産共同組合])
Rouge
Cahors
カオール
Sud-Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\7412001/11/09 関内 サンタムールカツミ商会
本日の夕食は、 熊本の「ベルクミート」というハム・ソーセージ屋が作った豚スペアリブの燻製。 いやー、美味いんだなぁ、これが。 で、合わせて選んだのが、フランス南西地区カオールのこのワイン。 カオール産って、真っ黒でドスンと重くて、ちょっと煙たいような香りを持つイメージがあるんで、 燻製なんかに合うんでは無いかと考えて。 ま、師範ごときが考えた「相性」なんて、屁ほどの意味も持たないことが多いんだけど。
色は、この値段のフランスワインにしては相当濃い紫。ここらへんは想像通り。 香りは、なんだか凝縮感に欠ける雰囲気で、酸っぱい感じも強くて 「紫蘇の葉に包まれた梅干」的な香り。 当初予想の煙たさは皆無。 味は、とにかく酸っぱい。 渋味がないわけじゃないんだけど、トータルの印象は酸っぱくて薄っぺら。 はっきり言って「ハズレ」ワイン。
後半はワイン単体で飲むのはしんどくて、 ウィルキンソンの瓶入りジンジャーエール(ジンジャーの香りがめっちゃ強くて重宝) で割って飲んだ。 カオールってこんなワインだったっけ? 最近あまり飲んでないんでわかんないんだけど、 普通に考えると劣化ワインですな、コレ。
(45点)自宅にて

18日(日)

本日は朝からいい天気、ってことで、ご近所の友人一家と連れ立って横浜八景島シーパラダイスへ。 もちろん散歩の目的もあるんだけど、今回の主な目的は
前回結構好印象だったお店でランチを食べること。 というわけで、島内のイタリアン・レストラン 鴎亭(Il Gabbiano)でランチ。

大人が食べたのは皆同じ「Bコース(\2,300)」。内容は以下。

前菜:3種盛り合わせ(ラタトゥイユとかイワシミンチのナス包み焼きとか)
パスタ:小エビとグリーンピースのクリームソース・スパゲティ
メイン:金目鯛のポワレとムール貝のスープ仕立て
デザート:チーズケーキとシャーベット
お茶:エスプレッソ
1歳と2歳の子供には、お子様用のメニュー(\1,200)を。

観光地で\2,300のコース、ということを考えれば全く腹の立たない内容。 もちろん、「こりゃ美味い!」ってメニューも無いし、珍しい食材が使われているわけでもないし、 金目鯛は火が通り過ぎてるし、エスプレッソは普通のコーヒーにネスカフェ入れて濃くしたような雰囲気だけど、 パスタの茹で加減はアルデンテだし、前菜3品もなかなかイケてる、って感じで。
でも、このレストランで特筆すべきは、料理の内容じゃなくてその立地とサービス。 立地的には、海の中にせり出した場所にあって、窓が広くてとーっても開放感がある。 まるで南仏あたりのリゾートに来たような気分。 サービスも我々向きで良い感じ。 普通のレストランならお断りされるような小さい子供をちゃーんと受け入れてくれる。 (場所柄もあると思うけど)そういうホスピタリティはさすが、って感じ。 そして、そんな風に子供の多い状況なのに 全体的にきっちり「レストラン」な雰囲気を保ってて、 大人は大人で寛げるのが素晴らしい。

飲み物は、生ビール(\500)をそれぞれ飲んだ後、以下のハウスワイン(赤)を注文。

Terre degli Osci "Sole" Rosso 1999
テッレ・デグリ・オッシ "ソーレ" ロッソ 1999
C.C.Scarl
C.C.スカール
Rouge
(IGT)
(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
(Italia)
イタリア
(\2,300)2001/11/18 イタリアレストラン「鴎亭」オーバーシーズ
ワインリストにはトータル10種くらい書いてあったんだけど、 前回来てハウスワインをグラスで頼んだとき、 かなりイケてる印象があったんで、それを再確認する意味もあってこのワインをチョイス。 ここのハウスワインは、 "Sole(太陽)"って名前を赤ワイン/"Luna(月)"って名前を白ワインにしている銘柄みたい。 イタリアあたりじゃそういうイメージなんですかね? 我々だと昼間が白で夜が赤、ってイメージがあるんだけど。
色は普通に濃い紫。 香りのボリュームはなかなかなもので、雰囲気も「なるほどイタリアーノ」な、ちょっとゴムっぽい感じの香り。 味も悪くない。抜栓してすぐはやや固い印象があったんだけど、 時間が経つと俄然甘味が出てきて(多分前回グラスで飲んだときは抜栓後ちょっと時間が経っていた)、 楽しげなるワインに変化。
これくらいの値段で、こういう内容のワインを、こんな感じの店で飲む。 なかなか出来そうで出来ないことだと思う。
75点横浜八景島シーパラダイス内イタリアレストラン「鴎亭」にて

トータルの金額は、大人4人+子供2人で15,000円弱。 とりわけ美味い!ってわけじゃないんだけど、お子様連れの方で八景島へ遊びに行かれた際には是非ランチをどうぞ、 ってお勧めしたくなる店。

夕食は、一緒に八景島へ言ったご家族んちで水炊き。 師範は下記のワインを持参して。

Chateau Greysac 1979
シャトー・グレイサック 1979
Ch. Greysac (Domaines Codem)
シャトー・グレイサック (ドメーヌ・コデム)
Rouge
Medoc (Cru Bourgeois)
メドック (ブルジョア級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,4802001/10/13 やまや渋谷店やまや
友人宅へ持参したのは、 1979年産で安ワイン道場稽古範囲内のワイン。 ラベルなんかもピッカピカだし、透かし見た色も濃そう。 まぁはっきり言って怪しさ満点なんだけど、こういうワインって一人で飲んでもつまんないんで、 今日みたいな気の置けない席にピッタリだと思いチョイス。
色はボトルの外から見た通り濃い目で、静脈血のような赤黒い感じの色合い。 移動後即抜栓だったためか、キメの細かい澱がバンバン舞ってて、やや濁った感じは否めない。 香りは、黒蜜みたいな香りとツンとした酸っぱい香りが同居していて、 なるほど歳をとったボルドーな香り。 味は非常にしっかりしている。特に顕著に甘味があって、 このヴィンテージではちょっとありあえないくらいの存在感がある。 時間が経つと更に甘味が増す感じ。
ピュアに「この値段のワイン」ってことを考えれば結構アタリの部類に入る。 でも、なんだかちょっと薄気味悪いんだよなぁ。 あまりに元気すぎるし、あまりに甘味が目立ちすぎるし。 ラベルを見ずに飲んだほうが満足感高かったかも。
77点友人宅にて

17日(土)

Domaine du Mas du Sol 2000
ドメーヌ・デュ・マス・デュ・ソル 2000
Mas du Sol
マス・デュ・ソル
Blanc
Coteaux du Languedoc
コトー・デュ・ラングドック
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5482001/11/03 酒奉行 保土ヶ谷西口店サントリー
ここんとこめちゃめちゃ耳が痛くて、午前中耳鼻科へ。 さぞかし重大な病気かと思ってたけど、「耳掃除がヘタクソで傷がついて炎症を起こしたんでしょう」 とのこと。まるで子供ですな。 禁酒令も出なかったんで、ブリの照り焼きに合わせてこのワインをチョイス。
色は比較的濃い目で、レモン色と麦わら色の中間といった感じ。 香りも、思ったより濃い感じ。腐りかけの柑橘系というか、酸っぱ甘い雰囲気がメイン。 味は何がメインっていうんだろ?酸味は弱くて甘味は適当、 それでも全体に濃いイメージがあるのは旨み成分が多いんだろうか?
値段を考えれば卓越したパフォーマンス。 とはいえ、個性的な雰囲気は微塵も受けない。 「そこそこ美味い白ワイン」にピタッとミート、 でもそこから一歩たりとも冒険するつもりは無い、そんな感じ。 ま、500円ワインに冒険されても良い事はあまりないとは思うんだけど。
70点自宅にて

15日(木)

Bourgogne Passetoutgrain 1999
ブルゴーニュ・パストゥグラン 1999
J. Confuron-Cotetidot
J・コンフュロン・コトティド
Rouge
Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,6802001/11/09 信濃屋 横浜店サントリー
今日はボジョレー・ヌーボー解禁日らしい。 でも師範は、航空運賃がドカンと乗ったワインを飲む気にはなれなくて、 解禁日にヌーボーを飲むってことはやったことがない。 とはいえ本日は「ワイン界のお祭り日」に敬意を払って、 ボジョレーと同じ品種であるガメイが入ったブルゴーニュのパストゥグラン、 そこそこ評判の良い造り手"JCC"のものをチョイス。
色は、普通にブルゴーニュの色。ガメイっぽい群青色を思わせる青さは皆無。 香りのボリュームはなかなかなもの。 でも、ガメイみたいな雰囲気はあんまりなくて、 そこそこなACブルゴーニュっぽい革系の香りが主体。 味のバランスも良くて、さすがは名門?造り手。 でも、なんだかあまりにも普通なんだよなぁ。
師範のイメージでは、「安ACブルゴーニュのちょっと良いヤツ」的な位置に属する。 それにしても、このワインからはほとんどガメイっぽさは感じられない。 ピノ・ノワールの割合が多いのかなぁ。 そういう造りにすると、なんのためにパストゥグランなんだろうか?って感じは禁じえない。 ・・・っていうか、ブルゴーニュの(名門といわれる)造り手って、 何が楽しくてガメイやらアリゴテみたいな高く売れない品種を育ててるんでしょーか?
71点自宅にて

13日(火)

Cabernet Sauvignon 1999
カベルネ・ソーヴィニョン 1999
Foncalieu Vignobles
フォンカリュー・ヴィニョーブル
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5002001/10/13 やまや渋谷店やまや
本日のチョイスは、よりどり2本で1,000円の激安ワインであります。 ワインを買いに行くと、「何本買ってトータルいくらか」ということが気になります。 その結果、平均単価を下げるためのアイテムを半ば強引に購入します。 というわけで、あまり積極的な思い入れは無く、 「2本よりどり1,000円」という値段につられて買ったのがこのワインであります。 ボトルに彫り物があったり、コルクに生産年や造り手が記載されている割には キャップシールはエエ加減、という、なんとも捕らえドコロの無いワインではあります。
色は濃い目の紫。そこそこのカベルネ・ソーヴィニョンといった見た目であります。 香りは、青っぽさとイガラっぽさが同居した、いかにもカベルネ・ソーヴィニョンな香りであります。 味は、フランス産としてはちょっと意外、新大陸産とすればさもありなんな、 やや甘味を感じるドッシリと濃い目の味わいであります。
値段を考えればかなりイケてるワインではあるんだけど、 いかんせんフランスらしさは皆無で、まるでチリ産と思しきワインであります。 でも、フランスってこういうワインも造れるんですなぁ。 フランスのフトコロの深さを再認識させられるワインであります。
67点自宅にて

10日(土)

Anjou "La Caleche" 1999
アンジュー "ラ・カレッシュ" 1999
Dom. des Baumard
ドメーヌ・デ・ボーマール
Blanc
Anjou
アンジュー
Loire (France)
ロワール (フランス)
\1,7602001/10/20 横浜君嶋屋横浜君嶋屋
本日の夕食は、とーっても久しぶりに自家製鯖寿司。 あとはヤリイカとセロリの炒め物とかエボダイの塩焼きとか。 というわけでワインは白を。 よく「『肉は赤、魚は白』にこだわる必要は無い」みたいな意見を耳にするけど、 やっぱりちょっとでも生臭みを感じる料理に赤は合わないと思う。 鯖寿司にカベルネ・ソーヴィニョン、うーん考えただけでイタダケない。
で、チョイスしたのは、アンジューの白。 お店のPOPに「幻の造り手による・・・」みたいなことが書かれていた。 確かにちょっとぐらい気合の入った造りじゃないと、 ただのアンジューの白でこの値段は高いからね。
コルクは、屑コルクを集めた集成品で、およそこの値段のワインとは思えないシロモノ。 色は普通に薄めのレモン色。これも普通の安ワイン風。 香りも弱い。柑橘系のスッキリした香りだけど、 この程度の雰囲気だったらもっと安くてもありそう。 味は、思いのほか太め。甘味を中心にドスンとした感じで、 これだけはちょっと気合が感じられるかな、と。
確かに味わいの太さはなかなかだけど、それ以外は特にどーってことないワイン。 鯖寿司と合わせるにも、邪魔はしないものの引き立て合いもしない、って感じ。 値段を考えるとちょっと残念なパフォーマンス。
69点自宅にて

9日(金)

Starke Pinotage 2000
スターク ピノタージュ 2000
Starke
スターク
Red
Coastal (South Africa)
コースタル (南アフリカ)
\1,2002001/10/12 エノテカ ウィング高輪店エノテカ
本日の夕食は師範が用意。材料の使いまわしとかプチ師範代も食べられるものとか考えて、 結局作ったのは豚汁と回鍋肉。節操なく和風と中華風が混在!って感じだけど、 まぁ普通のご家庭の食卓って大抵こんな感じっすよね。 ってなわけで、チョイスしたワインも混在モノ、 ピノ・ノワールとサンソーの交配品種であるピノタージュ。
色はかなり青く濃い紫。ピノ・ノワールよりサンソーが強く出てるのかな? なーんて想像するけど、実際サンソー単品種のワインなんて飲んだ記憶が無いのでなんとも言えず。 香りは、イチゴっぽくて青臭い。樽香はあんまり感じない。 味に関しては、最初はぶっきらぼうで固い感じだったんだけど、 抜栓後1時間くらいした頃から甘味が表に出てきて、 なかなか凝縮感もあって楽しいワインに変化。
田舎っぽいけど、捉えようによってはキュルッと可愛い、そういう印象のワイン。 例えて言えば、追いガツオつゆのCMで菊地桃子に「オイオイ!」って突っ込んでる女優さん (何て名前だっけ?)みたいな雰囲気か。
71点自宅にて

8日(木)

Carmen Chardonnay 2000
カルメン シャルドネ 2000
Vina Carmen
ヴィーニャ・カルメン
Blanco
Valle Central
バッレ・セントラル
Valle Central (Chile)
バッレ・セントラル (チリ)
\7802001/10/13 やまや渋谷店やまや
本日の料理はタコとキャベツのガーリック炒め、アサリのワイン蒸し、鶏レバーの煮物。 3対2で魚介類の勝ち、ってことで白をチョイス。 で、このワインは1998を2年前に稽古済。 ちょっと重めだった、ってことで今日みたいなメニューには合うかも、と期待。 って言うか、2年前に稽古したことなんて、 よっぽど印象に残るワインじゃなきゃ覚えてませんわな。
色はそこそこ濃い目。ボトルの外観(写真参照)から受ける印象そのまんまな傾向の色。 香りは、「はぁ~なるほど」な感じ。 トロピカールな感じの香りで、新大陸一般のシャルドネらしく葡萄っぽさが弱い。 樽香もかなり感じる。でも、突出した感じはなくて、トロピカル香と共存、といった感じ。 味は、香りの雰囲気と寸分違わない傾向。トロピカルで甘酸っぱい。 「パイナップルワインです」と言われたら信じちゃうくらいソレ系の味わい。
冷静に考えると、この値段でこのパフォーマンスが得られれば十分納得言わざるを得ない。 「安ワイン道場」だからチリワイン、ってのはあまりにステレオ・タイプな感じがするけど、 やっぱりお買い得であることは否定し得ない。
71点自宅にて

6日(火)

Forest Hill Shiraz Cabernet 2000
フォレスト・ヒル シラーズ/カベルネ 2000
Forest Hill
フォレスト・ヒル
Red
South Eastern (Australia)
サウス・イースタン (オーストラリア)
\5002001/10/13 やまや渋谷店やまや
本日のワインは、2本よりどり1,000円、1本500円の豪州産赤ワイン。 シラーズとカベルネって組み合わせは豪州産にはよくあるパターンだけど、 裏ラベルの表記言語がドイツ語とフランス語の組み合わせだってのは珍奇なパターン。 欧州向け商品なのかな。いろんな素性の商品が日本に輸入されてるんだなぁ、と。
色は、豪州産としては薄め。静脈血をろ過したような、やや赤みの強い紫。 香りは、鼻で嗅ぐ分には何の変哲も無い弱げな香り。 でも、口に含むとあららビックリ、結構こなれた感じの甘い樽の香りが口腔にパーっと拡がる。 その向こうに油粘土みたいなケミカルな香りもあるのはご愛嬌。 味は軽め。オーストラリアでシラーズ&カベルネと言えばドスンと重い渋味を想像しがちだけど、 このワインはまるでロワールの赤のように渋味ちょっぴり酸味ほどほど。 それでも、この軽さと樽香がミョーにマッチしているというか、 考えようによっては高級ブルゴーニュのちょいとハズレ品みたいな雰囲気もある。
なんだかアンバランスなワインではあるけど、500円でこれだったら十分でしょう。 少し冷やして、ちょっと下世話な揚げ物とかに合わせて飲むのが良いかも。 (ちなみに師範の食卓はサトイモの鶏そぼろ煮と手羽元の唐揚げ)
70点自宅にて

4日(日)

とっても天気が良かったので、家族で八景島シーパラダイスへ。
八景島って、師範は10年位前に行ったっきりだったんで、 当時のイメージでとっても混雑している印象があったんだけど、実際は結構ガラガラ。 混むのが嫌いな我々には予想外に良い感じのアミューズメント・スポット。

お昼は島内のレストラン、スペイン料理El Barco (エル・バルコ)で。
食べたのは、

師範:パエジャとチキンのランチ \980
プチ師範:パエジャとハンバーグのランチ \980
プチ師範代:スペイン風オムレツ \400
あと、師範がビール(キリンのヨーロピアンなんとか \500)を飲んで、トータルで3,003円。
ま、美味くは無いけど驚くほど不味くもない、観光地としてはそこそこのランチ。 普通の場所だったら980円のランチは780円が妥当だと思うけど、 他のお店はランチでも軒並み1,000円以上だったんで、島内では比較的安く食べられる店かも。 休日の正午過ぎに入っても(どの店も)ガラガラで、経営的には結構厳しそうですな。

食後、島内をダラダラと散歩してて、「お茶でもしますか」って入ったのが イタリア料理、海上レストラン鴎亭 (Il Gabbiano)という店。
注文したのは以下。

師範代:ケーキセット(バナナケーキとコーヒー) \650
師範:グラスワイン赤(Sole 1999 [Terre degli Osci IGT]) \500
結局お茶しか飲まなかったんだけど、他の人の食事を見てたら結構美味しそう。 こっちで昼食取れば良かったなぁ、とちょっぴり後悔。 ワインもイタリアらしく明るくて甘味があってなかなか良い感じ。75点。

今度はここで食事をしにまた来ようねー、ってことで島を後に。

夕食は家で。飲んだのがこのワイン。

Savigny-les-Beaune 1er Cru "Aux Vergelesses" 1999
サヴィニ・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ "オー・ヴェルジュレッス" 1999
Simon Bize & Fils
シモン・ビーズ・エ・フィス
Rouge
Savigny-les-Beaune 1er Cru
サヴィニ・レ・ボーヌ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\4,000)2001/10/20 ゴトー酒店ラック・コーポレーション
というわけで、天気も良くてとっても気持ちよかった週末の一日は高級ワインでしめくくることに。 チョイスしたのはシモン・ビーズのサヴィニ・レ・ボーヌ 1級畑。 道場でも過去に1993とか1995とかと稽古済み。 ゴトー酒店でシモン・ビーズと言えば、当然"ゴトー・スペシャル・キュヴェ"だったんだけど、 最近は後藤さん専用のキュヴェは造らなくなったらしく、 このワインは普通のもの。
色は思ったより濃い。過去このワインって、非常に色が薄かったイメージがあるんだけど、 その印象を全く覆す青めの濃い色。 香りは、獣っぽさを主体とした妖艶な香り。 若くてピチピチした木イチゴ香りとか、甘い樽香とかはあんまりなくて、ひたすら妖艶。 味は、さすがは"Over\3000"なワインだけあってとってもスムーズ。 ひっかかり感とかエグみとかは全く無い。 ただ、抜栓直後はちょっと固さとイチゴ風味があり、 「これガメイ?」って感じで若干高級感に水を差していたんだけど、 じきに固さも取れて甘さが前に出てきて良い感じのワインに変化。
バーン!と派手な印象は無いけど、しみじみと良さが伝わるワイン。 そういった意味では、(色と樽を除けば)過去飲んだ「ゴトー・スペシャル・キュヴェ」の印象と共通点多し。 やっぱ「テロワール」なんっすかね。
80点自宅にて

1日(木)

Cono Sur Cabernet Sauvignon 2000
コノ・スル カベルネ・ソーヴィニョン 2000

Cono Sur Merlot 2000
コノ・スル メルロー 2000

Vina Cono Sur
ヴィーニャ・コノ・スル


Tinto
Rapel Valley (Chile)
ラペル・ヴァレー (チリ)
それぞれ\5002001/10/08 東戸塚 西武デパートスマイル
勉学の秋。日頃は十年一日のごとく一本のワインをノンベンダラリと飲んでいる師範だけど、 ちょっと勉強めいたこともしてみようかな、という気分。 というわけで、造り手・ヴィンテージが同じで品種が違う2本のワインを一度に飲んで、 その違いを知ろうと計画。選んだのは、 師範の印象では比較的品種の個性がストレートに感じられるコノ・スルのヴァラエタル・シリーズ。 もちろん一晩で2本は飲めないんで、半分ずつを翌日に残して変化の違いも知ろうという寸法。 うーん、我ながらアカデミックな企画であります。 というわけで、それぞれの印象をば。

Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニョン) 写真上
メルローよりは明るい色。香りは、モロに葡萄の香りというか、 ベリーAの皮目の部分っぽいというか、グレープ風味の香料というか、そういう香り。 味は、良く言えば柔らかい、悪く言えば弱い。渋味はほどほどで、どっちかというと酸味の強い味わい。

Merlot (メルロー) 写真下
カベルネ・ソーヴィニョンより濃い(暗い)色。ちょっとイガラっぽいというか、 ボルドー左岸モノに良くある、消し炭みたいな灰っぽい香りが感じられる。 味は、カベルネより厚みがあってしっかり系。ややケミカルな後味を残すけど、 存在感があって好印象。

・・・・・・って、どう考えてもこれまでのメルロー/カベルネに対する師範の印象と逆。 実は、最初ラベルを隠してブラインド・テイスティングとシャレ込んだんだけど、 「なーんだバリバリ判りやすいじゃん」なんて気分でメルローをカベルネ、 カベルネをメルローだと思い込んでいた。
いやー、正直言って大ショック。道場開設から4年半、師範はなにを稽古して来たのだろうか、 って感じ。きっとコノ・スルさんがラベルを貼り間違えたに違いない、そう思いたい。

ともあれ、抜栓後一日置いた明日また稽古して、変化の具合を更新する予定。

翌日再稽古。
基本的な部分はほとんど変化無し。ちょっとだけカベルネが伸びて双方が歩み寄ったかな、 って程度の変化。 だもんで、味わいが変わるのを楽しむってことではできないけど、 反面、双方とも2~3日に分けて飲んでも全然へっちゃらだと思われる。
で、もう一度冷静に稽古してみると、やっぱりメルローの方が濃く重い。 多分、この年はメルローの出来が良かったんでしょうな。 それで、葡萄のパワーに見合う樽と使ったら左岸ボルドーっぽさも増した、と。
なんだかんだ言っても、師範の記憶力・能力がいかにポンコツであるかが露呈したことは確か。

Cabernet Sauvignon : 68点
Merlot : 71点
自宅にて

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by 師範