稽古日誌:2011年11月

 月日のたつのは早いもので、もう11月になりました。 今年の秋は暖かいですな。 まだ半そでTシャツで外に出ても大丈夫な日があったり・・・ なんて書いてると、月の後半くらいにはウソ見たく寒くなって、 後で見ると『なに書いてんだコイツ?』みたいになったりすることもありますが。

 さて全然関係ないですが、道場の炊事場がとある住宅雑誌に掲載されました (左写真:取材はこの日)。 ちなみに、下写真でテーブルの上に置いているのは道場の秘蔵っ子、アンヌ・グロのエシェゾーです。 精一杯見栄を張ってみたんだけど、残念ながらそれと判る解像度では写ってませんでした(笑)。

翌月分

30日(水)

Del Sol Sauvignon Blanc N.V.
デル・ソル ソーヴィニョン・ブラン (ヴィンテージ無し)
Vina Tinajas del Maule
ヴィーニャ・ティナハス・デル・マウレ
Blanco
(Chile)
(チリ)
\5992011/09/27 ドラジェ ネスコジャパン
 本日の夕食は、牡蠣のオイル焼き、ニラ饅頭、根菜の煮物、(昨日の残りの)ハンバーグ。 和洋中なんでもアリなメニューなんで、秋から若干在庫ダブつき気味な3ケタ白ワインをチョイス。 というわけでチリ産のソーヴィニョン・ブランなんだけど、 この銘柄は赤のカベルネ・ソーヴィニョンと稽古済み。 値段の割にはイケてた印象アリです。
 さて抜栓。栓はスクリュー・キャップ。 最近このクラスのワインはスクリュー・キャップの方が手軽で歓迎です。 色はかなり薄くて微妙にグリーンっぽくて、 レモンとライムの汁を水で溶いたような感じ(そんなことしたことありませんが)。 香りは、これぞソーヴィニョン・ブランなパイナップルのハーブ乗せみたいな香り。 香りのボリューム的にもこの値段のワインとは思えないくらいしっかりしたものです。 味は、こちらもソーヴィニョン・ブランらしいフレッシュ感のある味わいだけど、 いかんせん苦味が強いのが難点。 特に温度が上がると更に苦味がアップするんで、キンキンに冷やした方が好印象。
 値段を考えると健闘している方だとは思うけど、 やっぱりちょっと苦味ねぇ。 ブドウの粒が小さくて、香りなんかの抽出はバッチリなんだけど、 ブドウの皮や葉っぱまでグジュグジュに潰しちゃった、って感じなのかな? 全く想像の域を出ませんが。

 スクリューキャップなんで普通に栓をして冷蔵庫の扉に立てておいたものを、 二日後再稽古。
 色は一昨日同様薄めで、 香りも一昨日同様パイナップルとハーブ、 味の苦味がやや収まったような・・・気のせいかもですが。 ま、気のせいだとしても、個人的な印象点として1点加算するとしましょう。
68(+1)道場にて

27日(日)

 本日は次女七歳の誕生日。そして、たまたま師範弟が出張ついでに道場に寄っているんで、 賑やかに誕生パーティとシャレこんでおります。 料理のメニューは下記であります。

カツオのタタキ風カルパッチョ
紅鮭昆布ロール
シーザーズサラダ
海草サラダ
鶏モモ肉のオーブン焼き
梅とワカメの混ぜご飯おにぎり
チョコクリームのケーキ


Philippe Lamarliere "Grand Reserve" Brut N.V.
フィリップ・ラマリエール "グランド・レゼルヴ" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Philippe Lamarliere (Tribaut-Schloesser)
フィリップ・ラマリエール (トリボー・シュローセール)
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\1,9802011/04/20 ノムリエ ザ・ネット 徳岡
 もちろん子供らはアルコールなんて飲まないわけですが(シャンメリー飲んでます)、 お祝いということであればシャンパーニュを開けます。 銘柄は、ここんとこ何度も稽古しているフィリップ・ラマリエール。 お値段2,000円以下にしてちゃんとシャンパーニュ、 そしていつ見ても在庫があるという、 安ワイン道場的には大変重宝させて頂いている銘柄。
 コルクはDIAM。前からコレだったっけ? 色はキレイなシャンパン・ゴールドで、泡立ちもキメ細かくて全く問題無し。 香りは、以前の印象に比べるとちょっとボリュームが小さめになったかな? 蜜っぽさやリンゴっぽさがあって雰囲気は悪くないですが。 味も、以前の印象と比べるとやや落ち着いたというか、 フレッシュでピチピチってんじゃなくてちょっと熟成期間を置いたシャンパーニュになっております。
 ともあれやっぱりこれが2,000円以下ってのは安いと思いますよ。 販売店のサイトを見るとまだまだ在庫沢山、 年末年始に向けて自信を持ってお薦めできる銘柄です。
ショップへのリンク: Philippe Lamarliere "Grand Reserve" Brut N.V.
79点道場にて

Chateau Destieux 1997
シャトー・デスティユー 1997
Ch. Destieux (M M. Dauriac)
シャトー・デスティユー (M M.ドーリアック)
Rouge
Saint-Emilion Grand Cru
サンテミリオン特別級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(師範弟から) アストル
 次なる赤は、師範弟が手土産に持参してくれたもの。 八重洲のハセガワでぎりぎり稽古範囲内の価格だったとのこと。 なかなか心得ておりますな。 モノは、1997年のサンテミリオン特別級。 ここんとこなぜか1997年産のワインとの稽古が増えております。 1997年といえば道場を開設した年ですな。 あの頃はハードディスクの容量が2GBしかないパソコンから アナログのモデムでネットにつないでいたなぁ。
 ・・・爺な回顧は置いといて。 色は、これも思ったより元気な色合いで、ガーネットって言うんですかね? 良い感じに熟成したボルドーの色合いです。 そして香りが素晴らしい。 そもそもはかなり樽が強かったのかな? それが果実香の中に溶け込んで、煮豆のように甘く柔らかな香りになっています。 味は、香りから想像されるよりはややスレンダーだけど、 変に出っ張ったりバランス悪くなったりせず、良い感じにまとまっています。
 モダン・ボルドーっぽい造りのワインを熟成させたらこうなりました、と言う感じで、 なかなかどうして上手に熟成したボルドーです。 これが3,000円以下なのはお買い得。美味しゅうございました。
82点道場にて

Pavois d'Or 2008
パヴォワ・ドール 2008
Ginestet
ジネステ
Blanc
Sauternes
ソーテルヌ
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,6982011/07/31 カルディ・コーヒー・ファーム 横浜ベイクオーター店 重松貿易
 師範弟と二人、最初にビールを飲んで、その後に上の2本のワインを飲んで、 それでもあまり酔った感じはなくて、 もう一本!ということで開けたのがコレ、 ボルドーはソーテルヌの甘口ワインです。 こういう食後酒って、タマに買ってはみるけどなかなか開ける機会がないんですな。 本日は道場には珍しくボルドー2本、 そして奇しくもどちらも黒いラベルです。
 さてワインの色は、濃いといえば濃いけどソーテルヌとしては薄めな方かも。 香りは、まずシンナーのような有機溶剤系の香りがあって、 まんまマスカットみたいな果実香もあります。 そして、師範弟曰く「薬草の香りがする」と。 確かに、師範が幼き頃に祖父が煎じていた、センブリだかセンナだかみたいな香りがあります。 決して悪い香りじゃないんだけど、そう言われるとその香りばかりが目立って感じられます。 味は、甘いには甘いけど酸もそれなりにあるので、 案外クイクイと進みます。
 というわけで、食後酒を二人で一本開けてしまいました。 後半はあまり覚えていないんだけど、 そんだけ飲めちゃうってことは結構イケてたんじゃないっすかね?
76点道場にて

 この後さらに、以前開けた清酒の残りなんかも飲んで (八海山、
この時開けたもの。なかなか清酒が減らない道場です)、 お開きにしたのは深夜12時頃。 一人2本相当くらい飲んだ割には沈没もせず寝る前には風呂にも入って、 ダメージの少ない自宅宴会でした。

26日(土)

Backhouse Chardonnay 2010
バックハウス シャルドネ 2010
Backhouse Winery
バックハウス・ワイナリー
White
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,0802011/10/05 QUEEN'S ISETAN 品川店 合同酒精/山信商事
 本日の夕食はモツ鍋。自分で出汁を作ったりするわけじゃなくて、 いわゆる「モツ鍋の素」を使ってます。 モツ鍋のみならず、最近はいろんな鍋の出汁が売られてますな。 モツ鍋以外はあまりそういうのを使わない師範家だけど、なんとなく興味があったりします。 トマト鍋とかね。 さてワインは、料理に合わせてというより飲みたい気分でカリフォルニアの白をチョイス。 赤のピノ・ノワールとは稽古済。 ピノより100円安く買えてちょっとニッコリ。
 色は薄めのレモン色で、ネットリ感も中程度。 香りは、シャルドネらしい蜜っぽさがあって、樽はあるような無いような。 まぁ普通にシャルドネっぽい香りです。 味も、普通にシャルドネだなぁ、と。 酸がやや弱く感じる以外はそれなりにバランス良くて、 なんの問題も無くクイクイと飲めます。 それなりにシッカリ感もあるんで、味の濃い市販のモツ鍋の出汁でもちゃんと合います。
 ピノみたいに甘味を強く感じるということも無く、 良くも悪くも普通に美味しいシャルドネです。 カリフォルニアのシャルドネと言うと樽バリバリなワインを想像するけど、 もうそういう時代じゃないのか単にこの値段だとそんなコスト掛けられないのか、 あまり「カリフォルニアー」という感じはありません。
74点道場にて

25日(金)

 本日も先月に引き続きインフルエンザの予防接種。 子供らは2回目、大人は1回目。 予約は午後6時15分だったんだけど、終わったのはもう午後8時前。ふぅ。

 そして、この時間から料理もしんどいということで、これまた先月同様夕食は外で。 また居酒屋ってのも芸が無いので、今月は回転寿司へ ・・・ってそれもあまり芸があるとは思えませんが、 でも、そういうちょこちょこ好きなものを注文するってのが子供らは好きなのね。 選んだ店は、昨年も伺ったぐるめ亭 西谷店
 注文は、家族四人で欲望の趣くままにすきなものを注文、合計30皿。 左写真はたしかカンパチ、右写真は中トロだったっけか。 このお店、前回の訪問では白身魚の種類の多さに嬉しくなったんだけど、 今日は入店が午後8時30分過ぎ、いくつかの寿司種がもう売り切れになっちゃってました。
 アルコールは、最初生ビール(480円)を頼んだんだけど、 ややグラスが小ぶりだったことに若干の抵抗を覚えて、 次なる注文は冷酒で高清水 特別本醸造 生貯蔵酒(780円)。 甘ったるく無くて感じの良い清酒だけど、 たかだか300mlが飲み飽きするんだよね。 これは師範だけの感覚なのかもですが。

 そしてお会計は、お店のWebサイトの10%割引券を使って8,700円くらい。 家族四人がおなかいっぱいになってこの値段というのはよろしいんじゃないでしょうか。 というか、同じ回転寿司でも「全品一皿100円」みたいな店はちょっと敬遠したいんだけど(でも最近開店する店はそういうのばっかり)、 こういう感じの店はたまに足を運びたくなります。

23日(水祝)

 本日は、門下生第百七号、イナ殿宅で合同稽古 ・・・というのも、イナ殿宅と道場って、とても近いところにあったのね。 それをイナ殿が発見され、「それじゃ合同稽古でもしますか」ということに。 ご近所と言うことで、厚かましくも師範のみならず家族みんなで訪問させて頂きました。

Meursault 2007
ムルソー 2007
Yves Boyer-Martenot
イヴ・ボワイエ・マルトノ
Blanc
Meursault
ムルソー
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(イナ殿より) ラシーヌ
 イナ殿宅に到着するなり開けて頂いたのがコレ、 イヴ・ボワイエ・マルトノのムルソーです。 師範は初稽古の造り手ですが、 イナ殿はここのACブルゴーニュが気に入っておられるとのこと。 やっぱり普段飲みはACブルゴーニュですよね、 安ワイン道場の門下生ですからね・・・ と言いつつ、イナ殿宅のでっかいセラーには安ワインじゃないワインが沢山入っていそうでしたが。
 さてワインはというと、色は濃くなく薄くなく、普通の白ワインの色です。 香りは、まず最初に感じるのがムルソーらしいビスケットのような香ばしい樽香。 そしてその向こうにまるでシャブリみたいなミネラルっぽい香りがあります。 口に含むと、こちらもシャブリのようなシッカリした酸があって、 余韻も長くて緻密な感じのする味わいです。
 南のブルゴーニュにありがちなユルい感じが無くて、 キュッと締まったシャープな味わいに、 ムルソーらしい樽の香ばしさが載った、なかなか面白いムルソーでした。 確かにこの造り手のACブルゴーニュは期待できそうな感じですね。
83点イナ殿宅にて

Morey Saint-Denis 1er Cru 1997
モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ 1997
Dom. Dujac
ドメーヌ・デュジャク
Rouge
Morey Saint Denis 1er Cru
モレ・サン・ドニ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(イナ殿より) レナ
 そしてもう一本出して頂いたのがコレ、なんと1997年産のモレ・サン・ドニ1級です。 造り手は泣く子も黙るドメーヌ・デュジャク、「デュジャクがお好きなようなので」ということで出して頂きました。 もちろん大好きでございます、ありがたやありがたや(最近このフレーズが多いな)。 イナ殿曰く「普段買わないショップで買ったのでバクチの一本」とのことでしたが。
 色は、明るめの紫色にエッジのところにオレンジのグラデーションがある、 熟成ブルゴーニュらしい色合い。 14年も前のブルゴーニュなんでもっと退色してるかと思いましたが、 意外としっかりした色合いです。 香りは、樽と果実が溶け合って妖艶かつ甘やげな香りがとてもナイス、 なんだか上質なアップルティーみたいな雰囲気です。 味は、香りのボリュームと比べるとややスレンダーな感じはしますが、 どうしてどうしてまだまだ現役、熟成のピークまでもうちょっといけるか、 といった感じです。
 いやー、「バクチ」はアタリ、非常にキレイに熟成したブルゴーニュでした。 安ワイン者といえどもタマにはこういう他流試合で稽古するべきですなぁ ・・・と言いつつ、他人のフンドシで相撲を取っておるわけですが。
89点イナ殿宅にて

Clos Vougeot 2004
クロ・ヴージョ 2004
Dom. Philippe Charlopin-Parizot
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
Clos Vougeot (Vougeot Grand Cru)
クロ・ヴージョ (ヴージョ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\9,9002011/07/15 ヒグチワイン ジャパンインポートシステム
 そして、師範が持参したのがコレ、 こちらも泣く子も黙る(実際は黙らないと思いますが)フィリップ・シャルロパン・パリゾの特級クロ・ヴージョです。 この銘柄は、昨年2002年産と稽古していて大変好印象、 ココ一番の時にと買っておいたものです。 「安ワイン道場」の合同稽古なんで、 ホントは安ワインを持参すべきなのかもですが、 初めてお伺いする、そしてワイン好きとわかっているお宅にそういうのを持参するってのも 社会通念上どうかと思われましたんでね。
 さてワインはというと、上のモレ・サン・ドニを頂いた直後に飲んだ感想は「えらく似ている」 でした。師範の感覚器ではその違いがあまりよく判らん、といったところ (所詮師範はその程度です)。 そこで、ワガママを言ってそれぞれにグラスを使わせて頂いたところ、 結構違いがくっきり。 まず色はこちらの方が若干濃い目で、小豆色がかってます。 ただ、エッジあたりの熟成感はおなじくらいかな。 香りも、ややこちらの方が果実っぽさが残っているというか、 梅みたいなトーンの高い香りを強く感じます。 味は、やはりこちらの方が芯になる部分(渋味かな)が残っていて、 若々しさが感じられます。
 というわけで、こちらも非常に美味しいブルゴーニュでした。 上記のように違いがあるにはあるんですが、 ここに7年もの(年齢で言えば倍もの)違いがあるようには感じなかったですね。 前のモレ・サン・ドニが年齢以上に若くて、 こちらが年齢以上に熟成している、というところでしょうか。 ともあれ持参したワインがハズレじゃなくてなによりでございました。
91点イナ殿宅にて

 この後もグラッパ(だったかな?)を頂いて、 それがまるで水みたいな見た目だもんだから、 酔いの回った師範には水に見えてうっかりキュイーッと飲んじゃってさらに酔いが回って ・・・というありさま。 結局午後1時から始めてお暇したのは6時前ごろだったかな? 豪華なワインに美味しいお料理、たいへんお世話になりました>イナ殿&奥様。 次は道場でやりましょう。

20日(日)

Beaujolais-Villages Nouveau 2011
ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォー 2011
Olivier Ravier (Signe Vignerons)
オリヴィエ・ラヴィエ (シニェ・ヴィニュロン)
Rouge
Beaujolais-Villages
ボージョレ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(師範代勤務先から)2011/11/16 アサヒビール
 そしてまた今日も頂き物のボージョレ・ヌーヴォーです。 今日のヤツは、師範代が勤務先から貰って帰ってきたもの。 師範代の勤務先は全然飲料とは関係ないんだけど、 なんか取引先から頂いた(買わされた?)そうで。 そして、昨日同様こちらもボージョレ・ヴィラージュ格付けで、 昨日と違ってフルボトル&現地で瓶詰めされたものであります。
 さて抜栓。コルクはNomacorcです。 こういうのこそスクリューキャップで良いんじゃないかと思うけどね。 そして色は、まるで紫蘇の汁みたいなパリッと濃い紫色。 香りはかなりボリュームがあります。 それなりに冷えた状態で抜栓したんだけど、それでもイチゴっぽさがパッと香ります。 バナナが蒸れた感じもちょっとあるかな、でも昨日みたいにプロパンガスはありません。 味も、かなりしっかりした酸味と渋味があって、決して軽い感じはしません。
 正直ちょっとボージョレ・ヌーヴォーを見直したかも。 これはちゃんと赤ワインです。 一般のヌーヴォーみたく冷やして飲むより、普通に赤ワインを飲む温度で頂いた方が楽しめます。 反面、客観的には酸味と渋味が顕著な飲み物なんで、 普段ワインを飲まない方がコレ飲んで美味しいと感じるかは微妙ですが。
72点道場にて

19日(土)

Beaujolais Villages Primeur 2011
ボージョレ・ヴィラージュ プリムール 2011
Collin-Bourisset
コラン・ブリセ
Rouge
Beaujolais-Villages
ボージョレ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(H君ママから : Half)2011/11/17 Draft Wine Systems
 さてボージョレ・ヌーヴォーですよ。 解禁日過ぎてすぐの時期にボージョレ・ヌーヴォーを飲むことなんてまずない (その価値が見いだせない)師範ですが、 これは以前(この時)道場に遊びに来て頂いた H君ママからの頂き物。 ありがたきことです。 横浜そごうで量り売りされていたらしいんだけど、 ボトルには「瓶詰め日:2011/11/17, 賞味期限:2011/11/19」なんて書かれてます。 まずワインに賞味期限が書かれているのにビックリだけど、そしてそれが瓶詰からたったの2日! そのくせ「酸化防止剤:亜硫酸塩、ビタミンC」と書かれていて、 普通より御丁寧な添加物の入れ具合。 なんかよくわからんわけですが、 本日はその賞味期限ぎりぎりの日、稽古しないわけには参りません。
 色はしっかりと濃い紫色。凄いよね、炭酸ガス浸漬発酵法の威力は。 香りは、まず感じるのが雑巾の蒸れたような匂い。 そして、スワリングして出てくるのがバナナっぽさ、 ちょっと時間が経つとイチゴっぽい香りが出てきます。 また、うっすらとプロパンガスっぽい感じもあったり。 というわけで、香りの要素は多いけど全てが歓迎される要素ではありません。 味は、ホントに軽いです。 昨日稽古したロゼよりもずっと。 でも、ただ軽いだけじゃなくてややトゲのある渋味があったりするので、 ワインを飲んでいる気は確かにします。
 ボージョレ・ヌーヴォーの、 収穫してたかだか2ヶ月ぐらいでちゃんとワインらしいものを造る製法はお見事。 でも、せっかくの新酒ならワインらしさより、もっとジュースっぽくても良いんじゃないかと(コレみたいに)。 というわけで、やっぱり師範はこの程度のワインに対して それなりの金銭を支払って飲むことにその価値を見出せません。 バレンタインのチョコレートや節分の太巻きと同様、 単なる「飲食のイベント」の一つだとは思うけど、 それにしちゃ普通一般のワインと比べて高いんだよね、ボージョレ・ヌーヴォー。 頂き物に対してコスト・パフォーマンスを云々するのも変な話ですが。
62点道場にて

18日(金)

 本日は、毎年恒例、岡山のへんさん を迎えての飲み会。 メンバーは、へんさん光弘さんshuzさん、 がぶさん、磯子さん、トビさん、師範の7名(マダームは別の女子会参加で今回は御欠席)。

 店は、5年前にも使わせて頂いた、 三田にあるminobiというフレンチ・レストラン。 8席程度のカウンター、そして奥に8席のテーブル席(今回はこちらを利用)という小さなお店。 以前はもっと和の雰囲気があったように記憶しているんだけど、 今はほぼ洋、というかビストロっぽい感じになっています。



 料理は、シャンパーニュとチーズと食後酒込みで10,000円で下記を出して頂きました。

アミューズ:ゴボウのポタージュ
前菜:青首ガモのパテ フォアグラ入り(左写真上)
メイン魚:コショウ鯛のポワレ バルサミコソース(左写真下)
メイン肉:四元豚のロースト(右写真上)
チーズ:スティルトン、モンドール、マンステール、ブリ・ド・モー、ライオール
デザート:ロールケーキとアイスクリーム(右写真下)
お茶:エスプレッソ・ダブル

 結構オーソドックスなメニューだと思うんだけど、 個人的に久しぶりのフレンチってこともあって、美味しゅうございました。 ただ、今回は料理が出てくるタイミングが若干遅かったかな? 夕方6時30分から始めて、最後のお茶が出たのはもう11時を過ぎてましたから。



Dom Perignon Brut 2000
ドン・ペリニョン ブリュット 2000
Moet et Chandon
モエ・エ・シャンドン
(写真撮り忘れ)
Sparkling
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(コース代金に込み)2011/11/18 minobi MHD ディアジオ モエ ヘネシー
 さて最初の一本は、お店に用意して頂いたシャンパーニュで、 銘柄は誰でも知ってる高級銘柄、ドン・ペリニョンであります。 5年前の時もドン・ペリニョンでした。 「安ワイン道場」と「ドン・ぺリ」、一番似合わない取り合わせですな。
 さてさてワインはというと、さすがプレミアム・シャンパーニュだけあって、 まず香りがナイスです。 師範の席の後ろで抜栓&サーブされていたんだけど、 皆の前にグラスが置かれる前から、 甘いリンゴみたいなシャンパーニュらしい香りが漂ってきてました。 2000年産ということでそれなりにお歳を召しているんだけど、 泡のボリュームはタップリでキメも細かいし、 フルーティな感じもバッチリ残っていて、良くも悪くも年齢を感じさせません。
 プレミアム・シャンパーニュというと、 クリュグとかサロンとか、かなり熟成感が強くて高菜漬けみたいになっているワインが想像されたりするけど、 このワインに関しては一般的なシャンパーニュの雰囲気のまま各ボリュームを大きめにした、 という感じ。 やはり美味いもんですな、ドンペリ。
(84点)"minobi"にて

Riesling "Cuvee Frederic Emile" 2004
Riesling "キュヴェ・フレデリック・エミル" 2004
Trimbach
トリンバック
Blanc
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
(へんさんから) 日本リカー
 1本目の白は、主賓のへんさんにお持ち頂いたもの。 なんでも、トリンバックのリースリングにはもう一つ上のクラスがあって、 それは『アルザスのロマネ・コンティ』と言われているそうな。 そしてこの"キュヴェ・フレデリック・エミル"はその1ランク下だから、 『アルザスのラ・ターシュですかな』などと他愛も無い話をしておりました。
 色の濃さは普通レベルで、やや赤みを感じる麦わら色。 香りは、これぞアルザスのリースリングな石油っぽさバリバリ。 今の時期、シーズン最初に石油ストーブに火を入れる時のような、 そういう懐かしさ?も感じる香りです。 味はしっかりとしたコクはありつつも重たく無く、 そして決して甘ったるくも無くて (アルザスはドイツに似て高級なクラスは甘かったりします)、 ややストイックにも感じられる味わいのバランスです。
 アルザスのラ・ターシュかどうかは置いといて、 非常にアルザスらしい華やかなオイルっぽさのあるワインでした。 こういう席で飲んでよし、(多分)一人で飲んでよしなワインだと思われます。
(82点)"minobi"にて

Domaine Sogga "La Vin Naturel" Chardonnay 2007
ドメーヌ・ソガ "ラ・ヴァン・ナチュレル" シャルドネ 2007
Obuse Winery
小布施ワイナリー
小布施/長野 (日本)
(がぶさんから)
 今回の参加者の紅一点、がぶさんが持参されたのがこの国産白ワイン。 がぶさん曰く 『毎年国産ワインを持って来ているけど、どれも水っぽいのが多かったんで、 今年は前もっていろいろと国産を飲んでみて「確実に美味い」と自信の持てるワインを持って来ました』 とのこと。いやー、エライ。 ちなみに師範の場合この造り手のワインは、 下位クラス"Sogga Pere et Fils"のリースリングとは稽古済みだけど、 上位クラスの"Domaine Sogga"とは初稽古であります。
 色は、傾向的には上のリースリングとあまり変わらないかな? こちらの方が気持ち薄めな感じがしました(グラスの形が違うせいかもですが)。 そして香りは、ブラインドで嗅がされれば師範なんぞは「なんとか・モンラシェの1級畑ですかな?」などと答えそうな、 とてもブルゴーニュのシャルドネ、それも結構良いヤツっぽい香りがします。 樽の効かせ方なんかが同じなんですかね? 味は、さすがにブルゴーニュの良いヤツみたいな厚みはないけど、 ちょっと甲州種みたなシュッとしたキレの良さがあって、 シャープでキレイな印象の味わいです。
 いやー、国産ワインも侮れませんなぁ。 特に香りだけなら本当にコート・ドールの1級クラスに匹敵するような感じでした。 ブルゴーニュの赤用の大ぶりなグラスで頂いたのも良かったと思われます。
(83点)"minobi"にて

Calera Vin Gris of Pinot Noir 2010
カレラ ヴァン・グリ・オブ・ピノ・ノワール 2010
Calera Wine Company
カレラ・ワイン・カンパニー
Rose
ロゼ
Central Coast (USA)
セントラル・コースト (アメリカ合衆国)
\2,3802011/09/27 ドラジェ ヴィノラム
 そして師範が持参したのがコレ。 「なぜロゼ?」「なぜカリフォルニア?」なわけですが、 いろいろ悩んだんだけど悩み過ぎると変なトコロに着地しちゃう場合があるじゃないですか、 今回はそういうことです。 で、この一応このワインの紹介をしておくと、 良い年にしか造られないらしいカレラのロゼで、 特に2010年ヴィンテージは"Thirty-fifth Anniversary Vintage"と書かれてます。 生産量は高級銘柄"Jansen"より少ないんだとか。 冷静に考えると、「そりゃたくさん造っても売れないから造んないんだろう」と容易に想像されるわけですが。
 まず色は、ロゼと言うにはかなり濃い、 コレくらいの色合いのACブルゴーニュ赤は普通にありそうな色合いです。 香りは、ビックリするくらいイチゴの香りがします。 トビさん&がぶさんあたりは「ボージョレ・ヌーボーっぽい」とか言われてましたが。 そして味も、ビックリするくらいイチゴっぽい味わいです。 フルーティさという意味では申し分ありません。 その分、深みとか複雑さは一切ありません。 チャッキチャキのイチゴジュースっぽさ(でもアルコール度数は14.5%もある)です。
 というわけで、変化球も変化球、変化しすぎて自分に返ってくるくらいな感じでしたが、 目新しさがあって皆さんにも楽しんで頂けたようでなによりであります。 お値段は2,000円台前半ということで、 皆さんが持参されたワインから比べると格段にお安かったりするわけですが、 それは決して「エビで鯛を」という小ズルい魂胆ではなく、 安ワイン道場師範という職業柄、致し方ないところでございます。
ショップへのリンク: Calera Vin Gris of Pinot Noir 2010
(78点)"minobi"にて

Saumur Champigny 2005
ソミュール・シャンピニー 2005
Clos Rougeard (Foucault)
クロ・ルジャール (フーコー)
Rouge
Saumur Champigny
ソミュール・シャンピニー
Loire (France)
ロワール (フランス)
(トビさんから) 野村ユニソン
 次から赤に入っていきます。 まず赤の一本目は、トビさんに持参して頂いたロワール産。 この会、光弘さんのボルドー/shuzさんのブルゴーニュ/磯子さんのイタリアにはかないっこないから (別に勝負しているわけじゃないですが)、 トビさんや師範みたいな「イロモノ系」の参加者はいろいろと頭をひねるわけですな。 そして、今回持参されたこのロワール、 3年前にも同じ造り手のワインを持参されていたようであります。 そこで「師範は多分造り手の名前を覚えられない」なんて書いてますが、 確かに覚えてませんでした。
 さて色は、前のロゼと比べると明らかに濃くて青っぽい紫色です・・・って当り前か。 香りは、ブラインドで嗅がされれば師範なんぞは「ボルドー左岸の格付けシャトーですかな?」などと答えそうな、 まるっきりボルドーっぽい香りです。 品種はカベルネ・フラン100%ということで、 いわゆるボルドーとはちょっと違うんだろうけど、師範の嗅覚なんてその程度です。 味は、しっかりとした渋味がありつつ、それなりに熟成感もあって、結構バランス良かったような気がします。
 ロワールでソミュールでシャンピニーという柔らかな語感とは裏腹に、 ボルドーみたいに骨格がしっかりとしたワインでありました。 っていうかこの感じはボルドーだからなんじゃなくてカベルネ・フラン由来なんだな。
(83点)"minobi"にて

Chaos 2001
カオス 2001
Fattoria Le Terrazze
ファットリア・レ・テラッツェ
Rosso
(IGT)
(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Marche (Italia)
マルケ (イタリア)
(磯子さんから) ラシーヌ
 そして、イタリア通の磯子さんが持参されたのがコレ、 なんだかド派手なラベルのイタリア産赤ワインです。 表ラベルには、フラクタル模様と"Chaos2001"という文字だけしか書かれてません。 マルケ州の産らしいけど、あまり良いワインのイメージ無いっすよね、マルケ州って。 地理的には長靴の裏モモあたりにあるみたいですが。
 色は・・・どうだっけ?メモには「色若い」とだけ書かれてますが。 香りは、まずそのボリュームにビックリです。 またまだ若い感じのフルーツ香に加えて、 そもそもはかなり強めに樽を効かせたんであろう甘香ばしい雰囲気と、 ポルトみたいな奈良漬みたいな熟成香もあったりします。 味は、甘味しっかり酸味たっぷり、渋味もそれに負けないくらいあるんだろうけど、 カドが取れてて柔らかくなってて、全体に非常に丸っこい味わいになってます。
 いやー、これはなかなか素晴らしいワインでした。 過去稽古したイタリア産の中でもトップクラスだったんじゃないかと。 同じイタリア産でも北の方のバローロとかと違って、 濃いには濃いけど重く無く、甘く人懐っこくて、陽気な気分になるあたりもナイスです。
(90点)"minobi"にて

Charmes-Chambertin 1999
シャルム・シャンベルタン 1999
Geantet-Pansiot
ジャンテ・パンショ
Rouge
Charmes-Chambertin (Gevrey-Chambertin Grand Cru)
シャルム・シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(Shuzさんから)
 そしていよいよShuzさんに持参して頂いたブルゴーニュであります。 畑は特級のシャルム・シャンベルタン、造り手はジャンテ・パンショ、ヴィンテージは1999年。 この造り手のワインは、今を去ること8年前、 同じヴィンテージで村名格付けのジュヴレ・シャンベルタン(コレ)と稽古してます。 「キレイで素直だけど控えめ」という印象だったようですが、 果たしてこの特級畑はいかがか、と。
 色は、そこそこ熟成した感じでエッジの方がややレンガ~オレンジ色。 そしてちょっと濁ったような感じ。 持ち寄りワイン会だとどうしても直前にワインを移動させる場合が多いから、 やや古めのワインは澱が舞ったりしてどうしてもそうなっちゃいますな。 香りは、アプリコット・ジャムみたいな甘そうでキュートな香りがパーっと香ります。 師範的には大変好きな系の香りです。 そして味もキュートです。甘酸っぱくてスーッと筋が通っていて、 熟成ブルゴーニュの美味しさ満載です。
 こういうワインだったらいくらでも飲めますなぁ、 ということで自分だけちゃっかり二杯目を頂戴したりしてました。 やっぱり師範はブルゴーニュが好きなんだなぁ、安ワイン者のくせにね。
(89点)"minobi"にて

Chateau Angelus 1990
シャトー・アンジェリュス 1990
Ch. Angelus
シャトー・アンジェリュス
Rouge
Saint-Emilion Grand Cru
サンテミリオン特別級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(光弘さんから) 国分
 そして今回光弘さんが持参されたボルドーは、 なんと10年前に持参されたのと全く同じもの、シャトー・アンジェリュスの1990年です。 前回の稽古記録はコレです。 書かれた内容は置いといて、まず写真機の性能と写真技術の向上が感じられますな。 なんだか10年前の方が古いワインみたいに写ってます。 たしかあの頃はビデオカメラで撮ってました。 まだ道場にデジタルカメラが導入されて無かった時代です。 道場に歴史アリです、無駄に。
 さてワインはと言うと、色は・・・どうだったっけ? メモにも残してないので判りません。 香りは、これぞ熟成ボルドーなカシスリキュール&煮豆の香り。 香り強めのブルゴーニュに挟まれちゃったんで相対的に小さめのボリュームに感じられはしたけど、 なかなかどうして堂々たる香りでした。 そしてお味の方も、柔らかくまとまった熟成ボルドーの味わい。 思わずホワーッとした気分になっちゃいます。
 というわけで、やっぱりボルドーも美味いよねぇ、と。 どちらかというと「若いモン好き」の師範ゆえ、 ワイン自体の評価は10年前の方が高かったみたいだけど、 これはこれで得難い美味しさがありました。
(87点)"minobi"にて

Griotte-Chambertin 2004
グリオット・シャンベルタン 2004
Dom. des Chezeaux
ドメーヌ・デ・シェゾー
Rouge
Griotte-Chambertin (Gevrey-Chambertin Grand Cru)
グリオット・シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(Shuzさんから) よしや
 一人1本持参+お店からのシャンパーニュ1本ということで、 基本的には前のワインで終了だったわけです。 でも、意地汚くも呑みスケな連中が揃っているわけです。 そこへ、Shuzさんが「予備に持ってきたワインも開けましょうか」 なんて提案してくれるもんだから、みんな遠慮も何もなく 「飲みましょう!飲みましょう!!飲みましょう!!!」と。 毎度スミマセン>shuzさん。
 というわけでこのワイン、またまた大アタリでした。 シャルム・シャンベルタン1999と比べると、 こちらの方が若い分だけ目鼻立ちがクッキリしているというか、 香りや味にグリップの良さが感じられます ・・・なんて書いても全然伝わらないだろうなぁ。 前のが31歳の妙齢の美女だとすれば、こちらは23歳のビチピチの美女(でも未成年ではない) という感じでしょうか・・・ってますます伝わらんか。
 と、素人のもどかしい戯言は置いといても、とてもとても美味しいブルゴーニュでありました。 稽古範囲価格のロゼを持参したら最後にはこういうワインなんかが飲めるなんて、 現代版わらしべ長者ですな。ありがたやありがたや。
(91点)"minobi"にて

 食後酒には、
Marc de Bourgogne 1991 (Dom. Gros Frere et Soeur)
を頂きました。この造り手(グロ・フレール)のスティル・ワインにも似て、 甘く香ばしい樽の香りが強めのマールで、デザートに合わせても丁度よろしい感じでありました。

 というわけで、終わったのはもう深夜12時近く、お支払いは一人1万円ポッキリ。 アタリのワインも多くて、大変楽しい飲み会でありました。 それではまた来年、よろしくお願いします。

16日(水)

Neblina Chardonnay 2010
ネブリナ シャルドネ 2010
Neblina
ネブリナ
Blanco
Central Valley (Chile)
セントラル・バレー (チリ)
\6802011/10/14 お手軽ワイン館 スマイル
 本日も訳あって平日なのに一日で一本飲み干す予定。 というわけで、軽そうなワイン&最近白の在庫がダブつき気味、ということで、 お手頃価格のチリ産白をチョイス。 このワインは、先日「ブルゴーニュ特級5本セット」(そのうちの1本がコレ)を買った際、 空いた段ボールスペースを埋めるべく同時に買ったもの。 だいたいそういう時って、あまり目的意識なく買っちゃうんで、 似たようなクラスのワインがダブついちゃったりするんですな。
 色はかなり薄め。アルコール度数は13%とそれなりなんだけど、 あまりネットリ感も無くてサラリとした見た目。 香りは、ボリューム的には文句無いというか、 この値段のワインでこれくらい香ってくれれば十分な感じ。 香りの傾向的には、トロピカル・フルーツとリンゴ&梨というフルーツっぽさがメインで、 樽っぽさなんてのはほとんど感じません。 味は、甘さは適度、酸味は控えめ、いかにも南のシャルドネといった感じ。 ただ、なんとなくToo Muchというか軽い苦みがあって、クイクイと飲むには障害になってます。
 というわけで、抜栓直後はこの値段で買えるワインとすれば十分以上のクオリティが感じられるワインだったんだけど、 時間が経つに連れ飲み飽きしてくるという、 まぁこのクラスのワインにありがちな印象であります。
ショップへのリンク: Neblina Chardonnay 2010
70点道場にて

13日(日)

 次女が今年で七歳、ということで本日午前中は近所の神社へ七五三詣り。 お天気も良くて絶好の七五三びよりでした。 さーてこれでようやく子供関係のフォーマルな神社イベントは全て終了ですなぁ。
 午後からは長女のピアノの発表会。 今回はノーミスで弾けて上出来でした。 いやー、師範も長いこと趣味の音楽をやってるけど、 なかなか「一曲全くミス無し」ってのは難しいんだよね。 よく頑張りましたです。 ちなみに右写真はウチの娘・・・では無くてピアノ教室の先生です。
 七五三のお参りもピアノの発表会も首尾よく終了して、 夕食は家族4人+師範母でお疲れ様会。 場所は、国道1号線沿いにある濱町 戸塚平戸店というところ。 雰囲気的には「ちょっぴり高級感のあるロードサイドの和食ファミレス」というところでしょうか。
 さて師範の注文は、刺身・天ぷら御膳 1,974円(左写真)。 内容は・・・まぁ写真を見ても想像がつきますように「ファミレスの定食」です。 師範代が頼んだ秋の特選濱町弁当 2,079円もそれに輪をかけて微妙っぽい感じでした。

 お楽しみのアルコールは、まずプレミアムモルツ 中ジョッキ 609円を注文、 かなり量的に可愛らしい感じだったんで次はプレミアムモルツ 中瓶 672円(右写真)へ移行。 ワインはカルロ・ロッシしかなかったんで遠慮しときました。

 ・・・というわけで、まぁ「ファミレス」ですね。 そもそもファミレスなんでその通りなわけですけどね。

Ile la Forge "Vignes des Coteaux" Cabernet Sauvignon 2009
イル・ラ・フォルジュ "ヴィーニュ・デ・コトー" カベルネ・ソーヴィニョン 2009
La Forge Estate (Famille Mas)
ラ・フォルジュ・エステート (ファミーユ・マス)
Rouge
Pays d'Oc (IGP)
ペイ・ドック (インディカシオン・ジェオグラフィック・プロテジェ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\780 (Half)2011/04/14 QUEEN'S ISETAN 品川店 モトックス
 上記ファミレスで飲んだのは生ビール中?ジョッキと中瓶1本だったんで、 当然ちょっと飲み足りないわけです。 そこで重宝するのが本日チョイスしたようなハーフボトルのワインであります。 ・・・とか言いながら、実際こういうハーフを飲む機会って意外と無くて、 このワインを買ったのはもう半年以上前。 回転の良い道場の在庫の中ではかなり古株になってしまっておりました。
 さて抜栓。お手軽価格のハーフだけど、コルクはちゃんとしたモノです。 色は、気合いの入った南仏そのまんまなシッカリと濃い紫色。 香りも、まさにカベルネ・ソーヴィニョンな、 カシスみたいな果実香に煙たいような雰囲気とピーマンっぽい青っぽさ。 味は、ハーフといえども2009年だとまだまだ若いようで、 ギシギシと歯が鳴るような渋味がしっかりです。
 途中風呂に入ってきて再度稽古。 先ほどまでの渋さがかなり和らいで、甘味が結構出てきます。 こういう雰囲気を待ってました!です。
 この銘柄のハーフは、2年前にも2007年産と稽古しているけど、 その時よりも抜栓直後は更に若くて険しいような印象。 もちろん悪くは無いんだけど、 欲を言えばもう少し始めから柔らかい感じがあれば良かったなぁ、と。 こういう目的のハーフには、フランス産よりもニューワールド産の方が良いかもですね。
72点道場にて

12日(土)

Premier Cru de Ladoix "La Corvee" 2008
プルミエ・クリュ・ド・ラドワ "ラ・コルヴェ" 2008
Dom. Parent
ドメーヌ・パラン
Rouge
Ladoix 1er Cru
ラドワ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,450 (単品価格 : \3,500)2011/10/23 サンタムール カツミ商会
 師範母は本日も滞在中。 そして本日の夕食メニューは、豚と野菜の鍋。 野菜には、一般的な水菜やキノコ類の他に大根と人参を使うんだけど、 その時ピーラーで薄くして使うとどれだけでも食べられます。 最近の道場のマイブーム鍋であります。 さてワインは、ブルゴーニュのピノ・ノワール3本セットで8,540円の一本で、 どちらかというとマイナーな村ラドワの一級畑。 道場4300本超の歴史の中でも、ラドワのワインと稽古するのはまだ2回目(前回の稽古はココ)。 造り手のパランも、マイナーというわけでじゃないけどあまり印象の無い造り手なんで、 (一級とはいえ)軽めなのかなぁ、と想像しつつ抜栓。
 色は、普段飲んでるACブルゴーニュクラスよりはちょっと濃い目、 さすが1級という感じのキレイな色合い。 香りも、梅みたいな果実香に加えて革っぽい妖艶さがあって、 加えてちょっとミルキーな雰囲気もあって、なかなか複雑。 味は、酸味が主体でブルゴーニュらしく、 まだ若いからか渋味がかっちりしていて案外硬派な印象。
 抜栓後時間が経つと、樽由来っぽい香ばしい香りも出てきます。 ただ、固い味わいはそのまんま。やっぱりちょっと開けるのが早かったのかなぁ。
 というわけで、特に目立ったなにかがあるわけじゃないけど、 非常にキチンと造られたブルゴーニュ、といった感じ。 これが2,500円程度なのはまずまずお買い得/値下げ前の3,500円だと価格相応といったところですかね。
79点道場にて

11日(金)

Cono Sur Gewurztraminer 2010
コノ・スル ゲヴュルツトラミネール 2010
Vina Cono Sur (Adolfo Hurtado)
ビーニャ・コノ・スル (アドルフォ・フルタード)
Blanco
Valle Central (Chile)
バッレ・セントラル (チリ)
\7142011/10/14 お手軽ワイン館 スマイル
 本日は師範母が道場に遊びに来ております。 師範母はアルコールはほとんど飲まない人だけど(師範父は良く飲む人でした)、 ワイン1杯程度は飲めるみたい。 というわけで、そういう『ほとんど飲まない年寄り』向けのチョイスとして、 選んだのはコノ・スルのゲヴュルツトラミネール。 同じコノ・スルのゲヴュルツでも、レセルバとは昨年数回稽古しているけど、 レゼルバじゃないボトムレンジとの稽古は4年ぶり(前回の稽古はコレ)。 こういう、シンプルでフルーティなワインの方がウケが良いかな、と考えた次第。 ちなみに料理は、お土産の馬刺し、鶏のカシューナッツ炒め、大根とヤリイカの煮物とかです。
 色は、結構ちゃんと濃い感じのレモン色。 香りは、このボリュームで714円ってのはありえないんじゃないかと思うくらいパリッとしてます。 マスカットのようなライチのような、モロにフレッシュでフルーティな香りが好感触。 味も、南の白ワインらしいコクに良い感じの甘味があって、単調ではあるけど「コレはコレでアリだよね」 とピュアな心を取り戻しちゃう感じ。
 やっぱり凄いよね、コノ・スル。 一番お手軽価格帯のこの商品でもこんだけゲヴュルツらしさが味わえるんであれば、 別にコレでいいじゃん、って気になります。 そもそものブドウのポテンシャルは高いんだろうから、 醸造技術の向上がそのまんまワインの品質に反映されているって感じですな。
ショップへのリンク: Cono Sur Gewurztraminer 2010
78点道場にて

9日(水)

Montepulciano d'Abruzzo "ORGANIC" 2009
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ "オーガニック" 2009
Bricco al Sole
ブリッコ・アル・ソーレ
Rosso
Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ (イタリア)
\8802011/10/14 お手軽ワイン館 日欧商事
 本日はワケあって平日なのに一晩で一本飲みきっちゃうことを決断・・・って偉そうに言うことじゃ無いですが。 こういう時に南米や豪州あたりのアルコール度数が高くて濃いヤツを選んじゃうと後半難儀するので (ってそう無理して飲む方が間違ってますが)、手持ちの中から軽そうな赤をチョイス。 選んだのはイタリアのモンテプルチアーノ・ダブルッツォ。 このDOCは一般にあまり軽くはないわけだけど、 このワインは「オーガニック」なんて書いてあるし、 アルコール度数も12.5%と低いので、多分軽めな造りじゃないかな、と想像。
 さて抜栓。色は、『アレ、やっぱりこれってあまり軽めじゃないんじゃぁ』 と思わせる濃い目の色合い。 香りは、ボリューム小さめ、アルコールと干しプラムと油粘土の香り。 味わいは、色から想像されるよりはずっと軽め、 抜栓前の予想がまさに的中した軽めの味わい。 ただ、渋味は結構キッチリあるんで軽くても寂しいわけじゃないし、 ちょっと時間が経つと甘味も出てくるんでそれなりに楽しめます。
 やっぱり、「オーガニック」なんて言葉が書いてあるワインって、 あまり濃く重いワインは無いんですな。 もちろんチリのコノ・スルとかは別だけど、 フランス/イタリアあたりのワインだとこういう文言を前面に出したワインは軽めでスルッとしている印象があります。 というわけで、ワインの評価としては「まぁ普通にクイクイ飲める赤ワイン」といったところです。
69点道場にて

6日(日)

Chablis 2010
シャブリ 2010
Antoine Dumourier
アントワーヌ・ドゥモリエ
Blanc
Chablis
シャブリ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,0292011/09/27 ドラジェ 交洋
 本日の夕食は、酢ガキとネギマ鍋。 「牡蠣にはシャブリでしょう」という全くもってステレオタイプな反応で選んだのがコレ、 お値段1,000円の激安シャブリ。 『そういうのって最近稽古したよなぁ』、と思ったら3ヶ月も前(コレ)でした。 日本では「白ワインと言えばシャブリ」な感じがあるけど、 やっぱり魚メインの和風料理には合わせやすそうだからね。
 さて抜栓。コルクは思いっきり漂白されてスベスベした感じ。 なんかコルクからもミネラルが感じられそうな。 ワインの色は、濃くは無いけど薄くも無い、照りのある麦わらレモン色で侮れません。 そして香りにプチ・ビックリ。 ライムやグレープフルーツみたいな柑橘系の香りが、 このクラスのワインとは思えないほどのボリュームで感じられます。 味は最初まぁ想像通りと言うか、軽くてシャープでミネラリーな味わいだったけど、 ところがこれも時間が経って温度が上がってくると、 決して薄くは無いしっかりとした味わいが感じられるようになります。
 というわけで、やっぱり「牡蠣にはシャブリ」なわけですよ。 そして、この1,000円シャブリはなかなかどうして1,000円とは思えない、 いい意味でとてもとてもシャブリらしい香りと味わいのあるワインでした。
ショップへのリンク: Chablis 2010 [Antoine Dumourier]
77点道場にて

5日(土)

Savigny-les-Beaune 1er Cru "Clos des Guettes" 2009
サヴィニー・レ・ボーヌ・プルミエ・クリュ "クロ・デ・ゲット" 2009
Henri de Villamont
アンリ・ド・ヴィラモン
Rouge
Savigny-les-Beaune 1er Cru
サヴィニー・レ・ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,590 (単品価格 : \3,700)2011/10/23 サンタムール カツミ商会
 11月なのに、半そでTシャツで外出しても良いくらいの気温が続いております。 というわけで、本日の夕食は焼肉。 さすがに夕食をテラスで食べるのは今シーズン最後かもですな (雨で途中撤収を余儀なくされましたが)。 そして選んだワインは、ブルゴーニュのピノ・ノワール3本セットで8,540円からの一本。 買ったのは「カツミ商会」というインポーターが経営する関内にあるお店で、 モノによってはかなり安かったりするんで、時々買いに行きます。 そして、残念ながらここはネット販売とかしていないようです。
 ワインの色は、かなり濃い赤紫色でまるでブルゴーニュじゃないみたいです。 ボルドーとまではいかないけど、ローヌとかトスカーナとか、そんな地域のワインみたいな感じ。 ところが香りはこれがチャッキチャキのブルゴーニュで、 ピーンと緊張感のある果実香にケモノっぽい複雑さがあって、 ほんのり甘そうな樽香もあります。 そして味も、およそ色からは考えられないくらい明るい味わいで、 スーッと引っかかりなく口の中に入ってきます。 そして、それなりに凝縮感もあって、香りに負けない味わいです。
 2009年産のブルゴーニュって、かなり良くできた年だったらしいけど、 確かにこのワインから受ける印象はそういう感じですな。 でも、そういう年でも厚ぼったくならすにピンッ!としたワインを造る技量はさすがです。 アンリ・ド・ヴィラモンのワインとは9月にもACブルゴーニュのシャルドネや 同じくACブルゴーニュのピノ・ノワールとも稽古しているけど、 師範的にはポイントの高い造り手です。
80点道場にて

3日(木祝)

 本日は、師範&師範代の結婚記念日のお祝い(記念日自体は3日前)ということで、 ここんとこ「ちゃんとした和食といえばココ」になっている磯子の鮨処なかのへ。

 部屋は、いつも同じ店の奥の4名様向けの個室、 料理も、毎度おなじみ師範と師範代が5,000円のおまかせ月コース、 子供らが3,500円のおまかせ雪コースを注文。 まずはこのコースを頼んで、ちょっと足りない分を追加で注文、というのが丁度良いんですな。

 そして、本日「おまかせ月コース」の内容は以下でありました。
前菜一品目:菊花と茸と青菜とイクラの和えもの

 ほんのちょびっとの量なんだけど、美味いねぇ、こういうの。 料理の最初にこういうサッパリしたのが出てくると、なんかワクワク感が増しますな。
前菜二品目:大根の煮物

 ・・・で、そのワクワク感を若干クールダウンしてくれちゃったのがこの煮物。 いや、不味いわけじゃないんだけど、これだったらウチでも出来るかな、と。
お造り:大間産マグロの赤身、ボタンエビ、ヒラスズキ

 このお店の売りである大間産のマグロが入荷してました。 鉄っぽい香りが強くて、やっぱり他とは何か違うような気がしちゃいますな。 ヒラスズキも歯ごたえがシッカリしていてナイスでした。
蒸し物:松茸の土瓶蒸し

 出ました松茸。やっぱりこの時期はこれが無いと・・・って人は多いんでしょうな。 そして、悔しいけど美味いんだよな、これが。 中の松茸や海老や魚自体より、それを煮出した汁の方が美味いという土瓶蒸しマジック。 ただ、酒やビールの肴にするのは難しいです(汁物なんで)。
焼き物:サワラの幽庵焼き

 サワラって、どちらかというとサバサバした(「鯖みたいな」という意味ではありません) 身という印象がある魚なんだけど、 ここのはシットリとしていてナイスな焼き加減でございました。
煮物:海老芋とカニ

 ネットリした海老芋としっかりとした出汁の味が楽しめて、これも美味しゅうございました。 太めの白髪ネギも(緑髪もあるけど)良いアクセント。 あと、カニは殻から身を出してあってありがたいです。
握り:(前列左から)中トロ、金目鯛、赤身、イカ、コハダ、イクラ、アナゴ

 間違いなく美味しいんですけど、(金目鯛以外は)ちょっと無難なネタだったのが残念。

というわけで、握りを追加して、
アジ、シメ鯖、カワハギ、ブリ
を頂きました。その中で、特にカワハギが絶品。 オトナが「美味い美味い」と言うもんだから、子供らも追加してました。

 この後、アラのお吸い物が来て、自家製わらび餅が来て、 ちょうどおなかいっぱいの量です。
 アルコールは、最初は「ぐるなび」のクーポンで頂けるグラス生ビールを 師範と師範代の分2杯頂いたあと、清酒
刈穂 山廃純米 超辛口 片口 \1,300
を頂きました。これ、『日本酒度+12でホントに辛口です』とのことだったんだけど、 確かに甘味はほとんどありません。 どちらかというと甘味とか旨味が強すぎると苦手な師範なんで、 この傾向はウェルカムなんだけど、さすがにちょっとストイックな感じがしましたな。

 あと、調子に乗ってグラスワインも頼んじゃっております。
サン・ヴァンサン・ブラン(白) \450
サン・ヴァンサン・ルージュ(赤) \450
 前々回、今年の3月に来た時にも白を注文して、 なかなか侮れない印象があったんでまた注文して見たんだけど・・・ 今回は状態にやや難ありのようでした。開けてからかなり時間が経っちゃってるのかな(特に白)。 「寿司屋でグラスワイン」、やっぱりそういうリスクは避けられませんな。

 お会計は、子供らも握りを追加したり、アルコールの注文量も多かったりで、 常よりちょっと多めの23,000円超。 ま、結婚記念日だから多少の出費はね。 家族4人、健康で低コストな毎日が過ごせていることに感謝、ですな。

2日(水)

Chianti Riserva 2005
キアンティ リゼルヴァ 2005
Vadossi
ヴァドッシ
Rosso
Chianti Riserva
キアンティ・リゼルヴァ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\6802011/09/27 ドラジェ ドウシシャ
 11月最初の稽古は、「安ワイン道場」の初心を忘れず ディープ・アンダー・3ケタの安ワインと稽古をスタートします。 とはいえ本日の稽古相手は、安ワインと言えどもキアンティのリゼルヴァという銘柄品。 それが680円という激安価格。 そういうのって、『安さの秘密は中身にアリ』かなぁと考えたりもするけど、 最近の調査では意外とそういうことも無いのね(師範調べ)。 なんか流通とかイロイロな理由でとてもお買い得なワインがあったりするから見逃せません。
 というわけで、このワインもそういう「見逃せない」ワインであることを期待して稽古スタート。 まずコルクは、短くて屑コルクを集成した安っぽいモノ。アレレレレ? でもグラスに注ぐと、キチンと澄んでて特に問題は無さそうです。 香りは結構イイです。ボリュームもそれなりにあるし、 凝縮感のある果実香と複雑さがあって、 ちゃんとリゼルヴァっぽさが感じられます。 そして味も、これが悪く無いんだな。 享楽的な感じはあまりい無いんだけど、 2005年とややお歳にもかかわらず若いと感じられるくらいの渋味に加えて、 キュッと締まった酸味があって、ヨーロッパの威厳?が感じれます。
 期待通り、これはなかなかお得なワインでした。 キアンティって、玉石混淆というか思いっきりヘタレなワインもあったりして、 かなりバクチなDOCだったりするんだけど、 これはこの値段としては間違いなく「玉」です。 師範査定では倍の1,360円の価値があります。

 途中一日「外飲み&食事」を挟んで翌々日再稽古。 ホントは昨日外食から帰宅した後に飲むつもりだったんで、残した量は1/3程度です。 そして再稽古の結果も、抜栓初日とそう違わない、 ややカタブツだけどちゃんとしたキアンティでありました。
74点道場にて

前月分

by 師範