トップページのアクセスカウンタを手集計(*)した結果によれば、
ここ1年ぐらいは大体800~900/日のアクセス数で落ち着いている。
なんて軽々しく言うけど、
800~900人といえばそこそこ規模の大きい学校や会社で全員を集めて訓示を垂れるようなもんですな。
そう考えると身の引き締まる思いが・・・しないんだよなぁ、これが。
というわけでアクセス数に関わらずダラダラ書き捨てております。 *:当サイトは"shinobi.jp"等のアクセス解析ツールは全く利用していませんので、 ご安心の上ご閲覧下さい。 っていうかそういう「こっそりアクセスしているつもりが先方はお見通し」のって怖いよね、今の世の中。 |
Le Drappier "Carte d'Or" Brut N.V. ル・ドラピエ "カルト・ドール" ブリュット (ヴィンテージ無し) | Drappier ドラピエ | |||
Champagne 発泡 | Champagne シャンパーニュ | Champagne (France) シャンパーニュ (フランス) | ||
\2,470 | 2005/09/24 | 関内 サンタムール | セルバ徳島支店 | |
明日は師範と師範代のご成婚記念日、ってことで今日ささやかなお祝い。もう干支が一回りしてしまうくらい時が経ってしまった訳ですなぁ、と感慨深く。
ワインはお祝いということでシャンパーニュをチョイス。
銘柄は、比較的良く名前は聞くけど飲んだことなかったドラピエ。
料理はすき焼き。焼くわけではなくて煮るタイプなので関東風かな?
でも、出汁の味付けは比較的薄めなんで、味は関西風っぽいかも。 さて抜栓。色にはかなりしっかりした飴色が感じられる。 泡立ちもキメ細かい。 香りは、いかにもシャンパーニュな味噌やパンの香りとリンゴっぽい果実香。 もうこの時点でほぼ本日の目的は達成。 味も、結構熟成感があってしっかりした雰囲気。 少なくとも「金属的」なんてな表現は全く思い浮かばない柔らかい感じで、 シャンパーニュを抜栓した甲斐が感じられる味わい。 普通のシャンパーニュで、フレッシュ側を1として熟成側を10とした10段階表示すれば、 コレは7くらいの熟成感とコッテリ感。 師範の嗜好的にはもう少しフレッシュ側の方が好きだったりもするけど、 ソッチ側ってのはシャンパーニュ以外がバンバン攻めてきている領域。 老舗で大人なシャンパーニュの造り手としては、コッチ側に陣取っているのが正解かも。 | ||||
79点 | 自宅にて |
干物と塩辛以外は比較的薄味で、
そんなにご飯が進む料理でもないのでおなかパンパンにならずに済みます
(普通の旅館の朝食って、やたらしょっぱいものが多くて、
ご飯一杯食べざるを得ないことになるのは師範だけ?)。
なんというか、これで十分というか、朝飯っすからね。
じゃらんのプランだと、チェックアウトは12時。
ってことで、朝食後ものんびり露天風呂に入ったりして、のんびりと出発。
お会計は、大人一人17,150円(150円は入湯税)×2/子供一人8,500円/素泊まり一人0円、
瓶ビールのスーパードライ一本735円が2本で1470円、エビス一本787円、
清酒鶴生が一本1,575円、しめて46,632円。
料理やサービスを考えると破格のお値段。また来年も来ちゃいそうな。
酒だけだなぁ、問題は。
宿を出発したのは11時30分、海沿いの道を渋滞にもつかまらずスーッと来て、約1時間で小田原へ(備忘録)。
このお店、普通の寿司屋とは明らかに一線を画した内容の寿司でありながら、
店の方の応対は非常にアットホームなもの。
特に、大将にはプチ師範代やプチプチと同じくらいのお孫さん(男の子2人)がいらっしゃるらしく、
子供に対してとても暖かい。
また、サービスのおばさん(と呼んで良いのかしら?)は、
我々が昨年も来たことを覚えていらした。
そういう凄さもあったり。
お会計は、トータルで12,000円。師範が近所に欲しいのはまさにこういう店。
寿司屋を出た後は、
師範のナビがイマイチだったためか小田原厚木道路の乗り口を一つ間違えてちょっとロスったけど、
概ね1時間弱で自宅に到着(備忘録)。
・・・ってな感じの美味しいプチ・レジャーでありました。
食前酒:石榴酒(写真右下のおちょこ)
どれも手が込んでいて美味しい。ただ、渡された献立表とはちょっと内容が違っている部分あり。
献立は毎月変わるみたいだけど、その中でもちょこちょこ調整されているのかな?
ま、そんなに献立を真剣に眺める人も少ないんでしょうけど。
師範はカブの煮物って、あのズルッとした食感があまり得意じゃない。
でも、この「天王寺かぶら」ってのはそういうユルい感じがなくて好印象。
海老の出汁と柚子の香り、菊の見た目が美しいお椀。
これは、「じゃらん」のプランに付いている追加の一皿。伊勢海老は造りと焼きが選べたんだけど、
迷わずお造りにして貰って。
当然というか伊勢海老のサイズは小さいもので、一匹から三切れ、二匹いるんで合計六切れ。それを師範/師範代/プチ師範代で2切れずつ。
というわけで量は少ないわけだけど、それくらいの方がしっかりコリコリしてて良いかも。
特に甘みより歯ごたえを重視する我々にとっては。
ともあれ付いてラッキーな一皿。
写真では見えないくらいの薄造り、それでもしっかり味と歯ごたえがある。
プチ師範代曰く「バンバンジーのクラゲみたい」。だったらコレをバクバク食べるんじゃなくて、
バンバンジーのクラゲを食べてください。
トロは天然モノの本マグロだとか。
脂が乗っているけどサクッとした歯ごたえがあって、大変結構。
タコも歯ごたえがあって結構結構。
写真じゃわかりにくいけど、小さな器に鱧の炊き込みご飯が。
これが未体験ゾーンの美味しさ。
この子持ち鮎も未体験ゾーンの美味しさ。ビバ子持ち鮎!
野菜がメインで薄味で、お腹を圧迫しない煮物。よろしゅうございます。
この季節、松茸ご飯はお約束でありますな。
ただ、個人的には味噌汁が赤出汁なのはちょっと頂けない。
赤出汁、嫌いじゃないけど松茸ご飯のお供には香りが強すぎるような。
素直にお吸い物の方が良かったんじゃないかなぁ。
昨年よりはやや手が込んではいるけど、
和食のデザートはもっともっと開発の余地があると思う。
料理はホントに申し分ない宿だけど、残念なのはお酒のラインナップが少ないこと。
ビールはスーパードライとエビス。風呂上りにはスーパードライを飲んで、
料理の時には50円張り込んでエビスにしたんだけど、
エビスの方は賞味期限が近くてちょっと・・・な内容。あまり出ないのかなぁ、エビス。
酒、昨年はシャンパンを持ち込ませて貰い非常に良かったんだけど、
今年は「そういうサービスはしておりません」とのこと。
持ち込みには対応しないという経営判断自体はアリだと思うけど、
であれば自店の料理に見合う酒を揃えて欲しいんだよなぁ。
それが無理なら持ち込み料を取ってでも対応すべきだと思う。
宿の夕食って比較的早めに食べ終わる(とはいっても今回は6時スタートで8時終了)ので、
夜食も置いといてくれるのは非常にありがたい。
おにぎりは梅だったらしい。玉子焼きもおいしかったらしい。「らしい」ばかりなのは、
おにぎりは2個ともプチ師範代が食べちゃって、
玉子焼きはプチ師範代と師範代が1個ずつ。師範は食べてねぇぞぉ~。
夕食の後は、家族全員水入らずで内風呂に入ったり
(女性3人に囲まれて男性1人という、それだけ聞けば羨ましい状況)、
子供らが寝たのを見計らって露天風呂へ行ったり、風呂三昧の後にご就寝。
場所も、恒例となりつつある麹町のフレンチAu Gout du Jour (オー グー ドゥ ジュール)。
コース料理にチーズ、シャンパン、食後酒、
税金その他もろもろ含めて一人1万円というあたりも恒例で。
店内、我々以外のお客さんは妙齢の女性がほとんど。
こういうレストランだと普通カップルが多そうなものだけど、
ここは女性同士のペアやグループばかり。
「流行のレストラン」ということも当然あるとは思うけど、
甘いマスクな超イケメン、オーナー・ギャルソン岡部さんのサービスに惚れ込んでいる方も多いのかも、
などと邪推。
で、コレがどれも美味い。
フレンチなんて1年近く行ってない師範なんで、
何食べても美味い条件下にあったのかも知れないけど、
ツブ貝のコリコリ感とか、ブーダンノワールのコッテリ感とか、
カレイのカリカリ感とか、イベリコ豚のボリューム感とか、
皿ごとに楽しみがあって全く飽きさせない料理の数々。
ワインは以下のをズラズラーっと。
お帰りの時間は既に11時を廻った時間。6時30分スタートなんで5時間も居座ったことに。
でも、我々が最後ってこともなくて、店内はまだお客さんでいっぱい。凄いレストランだなぁ。
・・・というような会でありました。では皆様また来年もよろしゅうに。
というわけでいつもいつもありがとさんです。また出張行って、
また良いワイン買ってきて下さいな。
で、安い1,000円のコースはどうなのかというと、これがなかなか侮れない(左写真下)。
ちょっと量的には寂しい感じもするけど、見た目はこっちの方がシャレている。
これで同じサイドディッシュが付いて1,000円はさらにお得。
酒は、瓶ビール(\500)を一本。銘柄はサッポロの黒ラベル。
ツマミに自家製のイカの塩辛が付いてて良い感じ。
サービスは、とてもアットホームなもので、イチゲン かつ 子連れの我々でも気持ちよく過ごすことが出来る。
子供用のお茶には氷を入れて冷ましてくれるし、子供用の寿司を先に持ってきてくれるし、
子供たちにはお菓子のサービスもあったりして、子連れ客にとても暖かい。
師範代の偵察によると、店の入り口横には七五三の写真が置かれていたらしい。
ウチの子らと同じくらいの小さなお孫さんがいらっしゃるのかな?
お会計は5,500円で、極めて明朗会計(当たり前か)。
やっぱり先々週の回転寿司なんかと比べると、
満足感は比べるべくもないですな。
ちょっと嗜好の違いがありそうな部分は否めないけど、一度夜にも行ってみるかな、
という気になる店。
夜は家で。
by
師範
宿である淘心庵 米屋の朝食。内容は(奥から手前へ、左から右へ)、
アジの干物、玉子焼き、胡麻和え、カボチャと鶏肉の煮物、ブドウジュース、
伊勢海老の味噌汁、温泉玉子、カンパチの刺身、イカの塩辛、ひじきの煮物、
漬物、ご飯。あと、料理が下げられた後にオレンジのゼリーとエスプレッソ・コーヒー。
あと、食後に濃いコーヒーがあるのは非常にポイント高い。
昼食は、小田原の寿司屋時よしにて。ここも昨年来たお店(記述はココ)。
このお店、師範のお知り合いである光弘さんも行かれてて、
好印象だった模様
(記述はコチラ。
場所とかの説明や寿司の写真なんかはここの方が詳しいです、はい)。
店内は、カウンターとテーブル、それに座敷。
張り紙が無いこと以外、雰囲気は普通の住宅街のお寿司屋です。
テレビも付いてるし、シャレた造作があるわけでもないし。
我々は、子連れってことで、座敷を利用させて頂いて。
先客はお二人、カウンターに座って大将と魚について話をしながら食べておられました。
良いなぁ。
注文は「おまかせで一通り」とお願いして、出されたのが以下(左写真)。
というわけで、内容的にも並べ方も昨年とほぼ同様。で、これが昨年同様キチンと美味しいんだなぁ。
醤油が九州のお寿司屋さんのようなコッテリとしたもの(たまり醤油?)
なのは好き嫌いが分かれるところかもしれないけど、
少なくとも師範らはココを見つけて以降、
小田原で他のお寿司屋さんに行こうとは思わなくなってしまっていたり。
右写真は、別皿のカッパ巻きと鉄火巻き。
プチ師範代には、サビ抜きでマグロと車エビ2貫、ネギトロ巻きを。
車えびは右写真のよりもっと大き目のが半分に切られていて、
ネギトロ巻きは叩いたものじゃなくてちゃんとしたトロとちゃんとした小ネギが巻かれているもの。
プチ師範代に一切れ貰ったけどコレが美味い。でも結構なお値段するような気が(昨年との価格差はコレか?)
追加注文が以下(右写真)
これまた美味い。特にオニカサゴが素晴らしい。
この歯ごたえ、磯の香り、なかなか他では味わえない逸品。
酒は、まずビール(キリンラガー)を飲んで、冷酒(右上写真)を。
銘柄は聞き忘れたけど、スッキリしていて師範好みの酒。
28日(金)
親子4人初のプチ・レジャーってことで、比較的行きなれた東伊豆の伊東へ。
金曜に休みを取っての一泊二日、朝10時15分に自宅を出て、東名高速/小田原厚木道路/真鶴道路と渋滞知らず、所要時間ほぼ2時間、12時15分に伊東に到着
(備忘録)。
昼食場所は去年と同じ、道の駅「伊東マリンタウン」の中にある伊豆高原ビール 海の前のカフェレストラン
(昨年の記述はコレ)。
食事の内容はとりわけ好印象だったってわけじゃないけど、
テラスで食事が出来て、ヨットハーバーが目の前にあって、
今日みたいに天気の良い日はとりわけ気持ちが良さそうだなぁ、ってことで迷わず直行。
結果的に今回の旅行は昨年とほぼ全く同じ店へ行っております。
やっぱり子連れとなると保守的になるというか、冒険するより確実路線を選んでおります。
で、メニューには、ビックリするくらい昨年と同じ内容の料理が並んでいて、
いかにもイチゲンさん相手の商売って感じ。
というわけで料理はほぼ昨年同様。
ピザとスパゲティには、左写真のような小さな前菜の盛り合わせ
(エノキの梅肉和え、スモークサーモン、ハムのゼリー寄せ、ラタトゥイユ)
とスープが付いている。
昨年に比べると、やや味が濃いかなぁという印象があったけど、まずまず美味い。
特にお子様カレーは辛さはないけどちゃんとカレーの香りがして、399円はお買い得。
ただ、小学生以下のお子様以外はご遠慮願います、とのこと。
また、季節限定の地ビールも地ビールらしいフルーティさがあって好印象。
・・・というようなのんびりした昼食。
宿も昨年と同じ料理旅館 淘心庵 米屋(昨年の記述はココ)。
離れの部屋で一泊二食、って内容は昨年同様なんだけど、
今年は「じゃらん」経由で安いプランを発見、
通常一泊二食\24,000のところを平日限定\17,000というのがあってそれで予約。
プチ師範代は子供料理と寝具が付いて大人料金の半額、プチプチは当然無料。
宿に着いて、まずはお抹茶を頂きながら宿帳への記載。
今回の部屋は、10畳と8畳の部屋に囲炉裏のある土間スペースと、ヒノキの内風呂が付いた部屋(杏梅の間)。
ちょっとのんびりしたら、
プチ師範代と師範とで系列のリゾートホテル「ウェルネスの森 伊東」にあるクアハウス(プール付き)へ遊びに。
プールの後はウェルネスの森にある露天風呂付き大浴場「四季の湯」でひとっ風呂。
料理も、昨年同様一品一品出されるサービス。
先付:(左上から右下へ)栗きんとん、天上昆布、いくら醤油漬け、あん肝、なます、渋川栗
椀:菊すり流し 天王寺かぶら、焼き車海老、春菊、柚子
造り1:伊勢海老 活造り
造り2:河豚刺身
造り3:鮪トロ、真タコ
凌ぎ:鱧飯蒸し しめじ、波防風、梅あん
焼物:子持ち鮎 塩焼き、むかご松葉刺し、車えび、はじかみ
炊き合せ:加賀茄子揚げだし 大根おろし、もぐさ生姜、蟹身あん、大葉、糸賀喜
食事:松茸ご飯
留め椀:しじみの赤出汁味噌仕立
香の物:赤かぶ、白菜、野沢菜
果物:洋ナシのジュレ、無花果のコンポート、柿
菓子:栗ぜんざい 焼餅 抹茶
ビール:エビスビール(中瓶)
清酒:鶴生「生」(300ml)
清酒は冷酒が2種類と燗酒が1種類。一番高かったのがこの鶴生(300ml 1500円)。
ご当地唯一の酒蔵らしいんだけど、
酒自体は至って普通。鮎の焼き物の後、ヒレ酒にして飲んだら結構良かったけど。
ワインも、赤白それぞれ2種くらい、ハーフとフルがあったけど、
さすがにこういうところでワインを注文する気にもなれず。
夜食:おにぎりと玉子焼き
27日(木)
Riesling Classic 2002
リースリング・クラッシック 2002
Dr.H.Thanisch
ドクトル・H・ターニッシュ
Blanc
白
Mosel-Saar-Ruwer (QbA)
モーゼル・ザール・ルーヴァー (QbA)
Mosel-Saar-Ruwer (Deutsch)
モーゼル・ザール・ルーヴァー (ドイツ)
\1,080 2005/10/14
QUEEEN'S ISETAN 品川店
明治屋
本日の夕食は、豚肉と野菜のトマト煮込み、カニカマとキュウリのサラダ。
調理担当の師範代が「軽い料理だから赤でも白でもどちらでも良いわよ~」なんて言うんで、
ワインも軽そうな白を、ってことで選んだのがこのドイツ産。
ウスラ甘い安ドイツは苦手な師範だけど、
このワインのアルコール度数は12%もあって(普通のは9%前後?)、
多分そんなに甘くはないだろうという見込みで購入したもの。
さて抜栓。コルクは普通のコルクだけど、なぜか非常に固くて抜きにくかった。
色は薄めではあるけど薄すぎず、まずまず普通の白ワインの色。
香りは弱め。グラスのボウルに鼻を突っ込んでグイグイ嗅ぐと、
確かにリースリングらしい甘っぽい花のような香りがある。
味は、想像した通りウスラ甘いだけのワインでは無い。
ただやっぱり甘いには甘い。結構酸味もしっかりしているんで、
甘さが気になるってほどでは無いけど。
香りの弱さは残念だけど、
猫やらマリアさんが子供を抱いているのやらの絵が描かれた一般的な安ドイツとはちょいと違う、
甘いだけではないしっかりした味わいを持つワイン。
ドイツ産もこういうのが増えてきてるんですかね?
70点 自宅にて
26日(水)
Anoranza Cabernet Shiraz 2004
アニョランザ カベルネ・シラーズ 2004
Bodegas Lozano
ボデガス・ロザーノ
Tinto
赤
La Mancha
ラ・マンチャ
La Mancha (Espana)
ラ・マンチャ (スペイン)
\780 2005/10/14
QUEEEN'S ISETAN 品川店
サントリー
この前の日曜日はちょっと風邪気味だったので、大事を取って休肝日にしたため、
本日は3日連続の休肝日明け。
ドカーンと高級(と言ったってタカが知れてる)ワインでも飲むか!と思ったけど、
読者の方から
『最近安ワイン道場としてはややバブリーなワインの占有率が高くなっているように思う』との指摘もあり、
心を引き締めて安ワインをチョイス。
モノはスペインの安ワイン産地ラ・マンチャの赤で、
輸入元は大手サントリーなんで比較的入手は容易だと思われ、
Webショップを見たりするともっと安い値段で売られたりするもの。
色は普通に濃い目な赤ワインの色。
香りは弱め。ツンッとした果実香がメインで、
どちらかというと白ワインにあるような柑橘類の皮や若いリンゴのような香り。
だもんでこのワインの品種であるカベルネやシラーズの個性はあまり感じられない。
味は、想像通り渋味はおとなしい。
その若干の渋味さえなければ白ワインと見まがうような感じ。
ただ、こういうワインにありがちな不自然に出張った甘味も無いし、
酸味が強いわけでもない。というわけで小さいながらまとまりは悪くない。
軽くて主張に欠けて、じっくり飲むには物足りないワインだけど、
立食パーティとかで冷えた状態のをグラスに注がれると「案外良いじゃん」
ってな感じを受けそうでもある。
師範の個人的評価では
「美味くも無ければ不味くもなくて、
値段を考えれば損した気もしないけどまた買おうとも思わない」ワイン。
66点 自宅にて
22日(土)
Macon-Burgy "En Chatelaine" Cuvee Levroutee 2001
マコン・ブルジー "アン・シャトレーヌ" キュヴェ・ルヴルート 2001
Verget
ヴェルジェ
Blanc
白
Macon Burgy
マコン・ブルジー
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,079 2005/09/29
かわばた酒店
八田
いいワインをたらふく飲んだ翌日、ってことで、
昨日飲んでない系から選ぶ意味で白ワインを。
造り手は、ブルゴーニュでこれほどハズさない人は珍しい、ってくらい定評のあるヴェルジェ
(最近の稽古ではコレとか。
そのなかでも、ラベルの縁取りが緑じゃなくて金色のヤツは特にハズさないとか。
この銘柄は金色、ってことで期待大。
ちなみに料理は、海老のガーリック炒め、豚肉とピーマンのニンニク味噌炒め、ブロッコリーとプチトマトのサラダ。
コルクは、長くて、造り手/畑名/ヴィンテージの入ってて、漂白もされていないまさに高級コルク。
色はしっかりとした黄金色。照りもあってこちらもまさに高級ワインのソレ。
香りも高級品。ほんのり樽香とみっちり蜜香、
トロピカルなフルーツ香がやや南方系であることを想起させる以外はホント高級ブルゴーニュの香り。
味はとてもしっかりしている。ただ、やや酸が弱いかな。あと樽もちょっと効き過ぎな感じがあって、
先日稽古したカリフォルニア産みたいな感じ。
全体に品質は高くて、温度が高い地方で奔放に育てられたワイン、という感じ。
ちょっと師範の嗜好とはズレている部分もあるけど、それでも美味い。
こういうのが好きな人も多いだろうし、この値段を考えると素晴らしくコスト・パフォーマンスが高いし、
ヴェルジェっていうだけで間違いが無いというその高打率が驚異的。
79点 自宅にて
21日(金)
本日は、毎年恒例、岡山のへんさんを迎えての飲み会。
参加者は、
7割くらいロシア人な主賓へんさん、
太っ腹幹事役の光弘さんとマダーム、
闘う母親がぶ飲み姫、
4割くらいイタリア人な磯子さん、3割くらい南米人なトビさん、
師範、といういつものメンバー。
「いつもの」っつったって何年も会って無い人もいたりするわけですが。
閑話休題、料理の内容は以下。
今回は選択式ってことで、前菜1の対抗馬はベーコン風味のブランマンジェ、
前菜2の対抗馬はフォアグラのポワレ、メイン肉の対抗馬は鴨胸肉のロースト、
デザートの対抗馬はお米のババロワかチョコレートケーキ。
どうしてこんなにキッチリ覚えているかというと、
今日のメニューを書き写して頂いたから。
Pol Roger "Extra Cuvee de Reserve" Rose 1996
ポル・ロジェ "エクストラ・キュヴェ・ド・レゼルヴ" ロゼ 1996
Pol Roger
ポル・ロジェ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(\----) 2005/10/21
オー グー ドゥ ジュール
Jalux
1本目のシャンパーニュはお店から。
光弘さんが「そこらへんに転がっているようなものはいやよ」と注文されたそうな。
ポル・ロジェ自体は以前稽古済みだけど、
ヴィンテージ付きのロゼは当然初稽古。
値段は聞かなかったけど、結構お高いんじゃないかな?
色は薄めでタマネギの皮系のピンク色。
テイスティングの時にちょっぴり注がれたくらいの量だとロゼとは気付かないくらいの淡いピンク具合。
香りは、甘いリンゴっぽい雰囲気がバッチリと。
口に含むと泡はとってもきめ細かく、酸味はキリリとしているものの全体に丸くて柔らかい感じ。
ちょっとヒノキっぽい香りがあるのも面白い。
色/香り/味、どれをとってもなかなか高級感のあるシャンパーニュ。
熟成感とかイーストっぽさがそれほど強くないあたりも師範好み。
まだアミューズも始まらないうちにクイクイーッと皆さん飲み干されておりました。
(85点) 「オー グー ドゥ ジュール」にて
Kizan Sparkling Traditional Brut N.V.
キザン・スパークリング トラディショナル・ブリュット (ヴィンテージ無し)
機山洋酒工業
発泡
山梨県塩山市 (日本)
(がぶ飲み姫より)
2本目も泡で。このワインはがぶ飲み姫のお持ち込み。
大変珍しい甲州種を使った純国産のスパークリングで、入手困難なものだとか。
純国産のスパークリングなんて、師範は過去コレと稽古した経験があるのみ。
色はほぼ無色、光の加減もあるとは思うけど。
香りはとても風変わり。吟醸酒のような、米由来っぽいフルーティな香り。
国産ワインにはまっている持参主のがぶさんによれば「甲州の香り」らしい。
なるほどなるほど。
味は、ちょっと泡にジリジリ感があったり、やや金属的な雰囲気があったり。
あと、思いのほか熟成感がある。ヴィンテージは書かれていないんだけど、
結構古めのキュヴェが使われているのかな、なんて想像。
シャンパーニュとは全く別物、
まとまりは小さいながらもキレがあって刀鍛冶が打ったようなワイン。
でも、それはあくまで上のワインとの相対的な印象差であって、
これ単品で飲めば普通にイケる泡なのかも。
(73点) 「オー グー ドゥ ジュール」にて
Sudtirol St.Magdarener Pignater 2004
シュッドチロル サンタ・マッダレーナ ピニャテール 2004
Josephus Mayr
ヨーゼフ・マイヤー
Rosso
赤
Sudtirol
シュッドチロル
Trentino Alto Adige (Italia)
トレンティーノ・アルト・アディジェ (イタリア)
(トビさんより)
ヴィントナーズ
泡の次はいきなり赤で。各人の持ち込みなんで、
なかなか赤白バランス良く、というわけにはいかず、
特に白の場合は冷やす時間が必要なんで、その日に持ち込みだと難しいものがあったり。
ほんでもってこのワインはトビさんのお持ち込み。
ボトルの見た目とかは普通にイタリア産なんだけど、
ラベルに書かれた文字にはドイツ語風の綴りが満載。
イタリアもスイス/オーストリアに接するチロル地方あたりだと、
(フランスのアルザスみたく)ドイツ語圏の影響を強く受けているのかなぁ。
色はかなり明るめの紫。
香りは、苺ジャムのような、とってもとってもボージョレみたいな香り。
味も、キュキュッと酸味があって渋味は控えめで、サンタムールとかのクリュ・ボージョレな感じ
(って、別にサンタムールの個性がどうだとかということを知ってるわけじゃなくて、
なんとなくイメージで)。
このワインを飲んでるときはまだ前菜の1品目、
そういう軽い料理とかにも合って使い勝手の良さそうなワインでありましたです。
(75点) 「オー グー ドゥ ジュール」にて
Barolo "Ciabot Mentin Ginestra" 1998
バローロ "チャボット・メンティン・ジネストラ" 1998
Dom. Clerico
ドメニコ・クレリコ
Rosso
赤
Barolo
バローロ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
(磯子さんより)
INA
もう一本のイタリア産は磯子さんのお持ち込み。
造り手は、モダン・バローロの旗手/バローロ・ボーイズの中心的存在と呼ばれる
ドメニコ・クレリコの手による、定評ある畑のクリュ・バローロ
・・・なんてことを知ってたわけじゃなくて、
後で調べました。イタリアは同じ地方/DOCでもいろいろあってよぅわからんとです。
色は黒に近いような濃い紫で、濃い果実と甘い樽の香りがバババーン。
まるで南米産のプレミアム物みたいなインクっぽい香りあったりして。
味は、もう7年も前のワインなのに昨日仕込んだように渋味がしっかり。
もちろんその他の要素もきちんとしているんで、渋味だけが突出した感じは無いんだけど、
飲み頃はもっとずーっと先なのかも。
なるほどこれがモダン・バローロですか。
スーパー・トスカーナが赤だとすれば、こちらは黒をイメージする味わいですな。
勉強になるとともに非常に美味しゅうございました。
(88点) 「オー グー ドゥ ジュール」にて
Domaine La Terrasse d'Elise "Elise" 2001
ドメーヌ・ラ・テラッス・デリーズ "エリーズ" 2001
Dom. la Terrasse d'Elise (Xavier Braujou)
ドメーヌ・ラ・テラッス・デリーズ (ザヴィエル・ブロージュ)
Rouge
赤
l'Herault (VdP)
レロー
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5,000 2005/09/24
関内 ワインショップ りらっくす
リラックス
師範の持ち込みがコレ、上のワインと同じ地区の産。
こちらの品種はシラーとムールヴェドルとのこと。
師範も飲んだこと無かったんだけど、
輸入元でカーヴ・ド・リラックス店長の内藤氏が、サイトに『人生最大の出会い系』『これは売らない』(売られてるけど)
なんて書いているワインなんで、
きっとなんか凄いだろうな、と信用して持参。
色は、前のイタリア産に負けず劣らずな濃さ。
香りも濃い。品種はグルナッシュ/ムールヴェドルらしいけど、
なるほどさもありなんな香りの雰囲気で、なんだかピリピリっとしてキーンと脳天に突き刺さるような香り
(みょうちくりんな例えでスミマセン)。
「芋焼酎の匂い」なんても言われてましたがなるほどそうとも言えるような。
樽香もあるんだけど、その鋭い果実香の前には影を潜めざるを得ない感じ。
味も濃い。一口含むとブワッと口に栓をされるような圧迫感。はう~。
パワフルさという意味ではかなり凄くて、『人生最大の出会い系』なのも判らんでもない。
ただ、じゃあ美味いかと言われると現時点ではパワフルさがアダになってちょっと飲みづらいような。
だから『これは売らない』なのであればそれも納得。
(84点) 「オー グー ドゥ ジュール」にて
Mas de Daumas Gassac 1995
マス・ド・ドーマ・ガサック 1995
Daumas Gassac
ドーマ・ガサック
Rouge
赤
l'Herault (VdP)
レロー (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(へんさんより)
土浦鈴木屋
主賓へんさんのお持ち込みは、下記師範のと同じく南仏エローのヴァン・ド・ペイ。
世界中にこれだけワイン産地があるなかで、
こういうマイナーな地域がダブるというのも面白いものですな。
で、こちらは地域はマイナーながら品質ではとてもメジャーなマス・ド・ドーマ・ガサック。
造り手が貼った裏ラベルによれば、
品種は90%がカベルネ・ソーヴィニョンとのこと。
ここにはさらに面白いことが書いてあって、『18.5℃で提供して下さい』だって。
0.5℃の精度を出すのは難しかろうて。
で、一緒に飲んだ上のワインが迫力バンバン系だったためか、
相対的におとなしめな印象。これが6年の年の差なのか、そもそもそうなのかは分からないけど。
あと、品種がカベルネ・ソーヴィニョンってことでボルドーっぽいワインを想像したけど、
やっぱり南仏感はフツフツと漂っていたような。
力任せではなく、土地柄に似合わず「エレガント」なんて言葉が似合いそうなワイン。
一人で一本飲むんだったらこういうワインの方がきっと好印象なんだと思うけど、
前のワイン、前の前のワインがド迫力だったってこともあって、
個人的にはやや印象が霞んじゃった感じ。
ま、周りのワインに左右される素人評価、ってことで。
(82点) 「オー グー ドゥ ジュール」にて
Chateau La Mission Haut-Brion 1994
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン 1994
Ch. La Mission Haut-Brion (Clarence Dellon)
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン (クラランス・ドゥロン)
Rouge
赤
Pessac-Leognan
ぺサック・レオニャン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(光弘さんより)
国分
光弘さんには、いつも「師範がまだ飲んでない格付けボルドー」をお持ち頂いております。
ありがたき幸せにございます。
門下生報告は全然しないけど、実質面で大きく貢献してくれる「門下生第五号」であります。
本日のソレの片方は、グラーヴの特級格付けラ・ミッション・オー・ブリオンであります。
で、これが非常にいい感じに熟成したボルドーでした。
まず香りのボリュームと雰囲気がイイ。コーヒー豆を砂糖醤油で煮付けたような香りって、
やっぱりある程度お金出してある程度時間をかけたボルドーの独壇場ですな。
味も、上で出たド迫力系のワインなんかと比べると軽めな印象だけど、
バランス的は申し分ない。
いやー良いです、コレ。やっぱりボルドーは「熟成させてナンボ」ですな。
今買うとおいくらなのか知らないけど、きっと「金払ってナンボ」でもあるんでしょう。
(90点) 「オー グー ドゥ ジュール」にて
Chateau Mouton Rothschild 1989
シャトー・ムートン・ロートシルト 1989
Ch. Mouton Rothschild
シャトー・ムートン・ロートシルト
Rouge
赤
Pauillac (1er GCC)
ポイヤック (メドック1級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(光弘さんより)
ユニバーサル・トレーディング
光弘さんがお持込みのもう一本がコレ、
泣く子も黙るメドック1級のシャトー・ムートン・ロートシルト。
ヴィンテージも良年と評判の1989年。
『ムートン、師範が1965年のを飲んだことあるってのは知ってるけど、稽古日誌には載ってないから』
ですって。キャー。
確かに師範が幼少の頃(?)、生まれ年のムートンをその時の友人に飲ませて貰ったことがあって、
残念ながら決して良い印象では無かったり。さてこのワインでリベンジなるか・・・
・・・結論から言うとリベンジ成功です。
上のラ・ミッションも凄いと思ったけど、それの一回り上の存在感。
特に香りの複雑さ/味の厚みにおいてこっちに軍配。
決して名前に負けているわけじゃなくて、今日のワインを全部ブラインドで出されても、
やっぱり間違いなく今日はこれが一番だと思うでしょう。
唯一残念なのは一人一杯しか飲めないこと。(←たくさん飲みたかったら自分で買いなさい)
・・・と、『高くて有名なのは美味い』という安ワイン道場としては非常に悲しい結論に。
(93点) 「オー グー ドゥ ジュール」にて
一通り食べ終わってコーヒーも飲み終わって、やっぱりちょっと飲み足りなくって食後酒を。
この値段も会費10,000円に含めて貰っちゃってます。感謝感謝。
で、師範はテイラーズの20年物トゥニー・ポルト(写真正面)を。
琥珀色よりやや赤めの色で、甘~い香りを振りまいていて至福のひととき。
他の方は、シャトー・グリエのフィーヌとか、
デュジャックのマールとか、シャトーヌッフ・ド・パプのマールとか、
1982年のカルヴァドスとか、イタリアの甘そうなやつとか、
めいめい自分の好きなものを注文して楽しんでましたとさ。
20日(木)
Goats do Roam (White) 2004
ゴーツ・ド・ローム (白) 2004
The Goats do Roam Wine Company (Charles Back and the Fairview Team)
ゴーツ・ド・ローム・ワイン・カンパニー (チャールズ・バック・アンド・ザ・フェアヴュー・チーム)
White
白
Western Cape (South Africa)
ウェスタン・ケープ (南アフリカ)
\1,000 2005/09/24
関内 ワインショップ りらっくす
リラックス
料理は肉豆腐。
肉料理ではあるけど、気分は白ワインだったのでしっかりしてそうなものをチョイス。
モノは、フランス「コート・デュ・ローヌ」をもじったような名前の南アフリカ産「ゴーツ・ド・ローム」の白。
購入店は、新橋にあるカーヴ・ド・リラックスの系列店(楽天の発送元はココみたい)。
なのに、同店のポイント・カードは使えないし、
新橋の店のようにセールをやっているというわけでもなく、
『対面での営業は片手間でやってます』といった感じ。
もうちょっと「ここならではのナニか」があれば良いのになぁ。
色は非常に薄い。甲州種なんかを使った国産ワインのような感じ。
香りは思いのほか弱め。樽香は感じず、パイナップルのような南方系フルーツの香りがメイン。
味は重め。とりわけ甘いわけではなく、とりわけコクがあるわけでもないんだけど、
なんとなくトータルな印象はドッシリ(ドンヨリ?)している。
ちゃんと造られたワインだとは思う。
ただ、師範の嗜好としてこういう「香りは弱いが味は濃い」白ワインって、
あんまり得意ではない。どちらかというと「香りはパーッと華やかで味は軽い」
方が安ワイン者としては気軽にお友達になれるような。
69点 自宅にて
19日(水)
Bourgogne 2000
ブルゴーニュ 2000
Ch. a Saint-Aubin (Charles Biondeau-Danne Pere)
シャトー・ア・サントーバン (シャルル・ビオンドー・ダンヌ・ペール)
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,155 2005/09/29
かわばた酒店
八田
本日の夕食は、前菜3種盛(エリンギのガーリック炒め、鶏肝の甘辛煮、ジャガイモとニンジンのバター炒め)、
骨付き鶏モモ肉のオーブン焼き。
ワインは、先日飲んだムルソーと同じ造り手のACブルゴーニュ赤。
ムルソーがなかなかイケてるワインだったんで、
通常1,000円強のACブルゴーニュにかける期待の3割増の気分でスタート。
さて抜栓。キャップシールはやや厚めで柔らかめの金属でナイフが入りやすい。
気分はさらに1割増。コルクはちゃんと造り手の名前が入ったものでさらに1割増。
色はやや薄めだけどキレイに澄んだ赤紫。プラスマイナスゼロ。
香りは弱い。安ブルゴーニュにありがちな獣っぽさに、ほんの少しだけ梅っぽい果実香がある。
ここで印象2割減。味は、一口目は強い酸に襲われてかなり厳しめだったんだけど、
酸味には慣れやすいらしく二口目からはそれほど気にならなくなる。
ただ、全体に薄い印象は否めず、ここでも2割減。
というわけで、最終的には普通に1,000円強のACブルゴーニュと大差ないトコロに落ち着いた。
先日のムルソーとは造りが全然違うという印象。
3倍近くの値段差があるので当たり前と言えば当たり前だけど。
68点 自宅にて
16日(日)
Chianti Classico "Brolio" 2002
キアンティ・クラッシコ "ブローリオ" 2002
Barone Ricasoli
バローネ・リカゾーリ
Rosso
赤
Chianti Classico
キアンティ・クラッシコ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\2,205 2005/09/29
かわばた酒店
フードライナー
良いワインをタップリ飲んだ翌日は爽快な目覚め。ま、早めに沈没したからかもだけど。
で、本日の料理はトンカツ&チキンカツ、お約束のキャベツの千切り、ポテトサラダ。
ワインは結構気合の入ってそうなイタリア産。
トスカーナの名門旧家、リカゾーリ家のワインで、
この年(2002年)はブドウにとっては酷い年だったらしく、
上級銘柄「カステッロ・ディ・ブローリオ」は造られず、
セカンドワインであるコレに回されたとか。
色は、いわゆる安キアンティとは明らかに一線を画す、
まるでニューワールドのプレミアム・メルローとかのような濃くて照りのある色。
香りもイイ。サンジョヴェーゼらしい油粘土のような香りがありつつ、
甘い木樽香とかアメリカン・チェリーのような果実香とかがしっかりしていて、
こちらも安キアンティとは別物。
ところが味は、色や香りから想像されるよりもかなり軽い感じ。
その上なんだか固い。
なるほどこれがヴィンテージの影響かぁ、
と納得はしつつも、やや拍子抜け感があるのは否めない。
一流品の血筋はバッチリ感じられて、特に香りなんかにはその一流感がプンプンしてるんだけど、
味がなんだか抜けてて残念。
とはいえ2,000円のワインと思えば十分に合格点。
こういうワインだからグレードを一つ下げたんであれば、
造り手の見識というか、ワインにかける誇りは大したものだと思う。
78点 自宅にて
15日(土)
本日は、知り合いのN氏が海外出張(フランス南部)の土産にワインを買ってきてくれたってんで、
ご相伴に与かりに。
参加はN氏一家と師範一家、飲む人二人。
Meursault 1er Cru "La Piece-Sous le Bois" 2002
ムルソー・プルミエ・クリュ "ラ・ピエス・ス・ル・ボワ" 2002
Ch. a Saint-Aubin (Charles Biondeau-Danne Pere)
シャトー・ア・サントーバン (シャルル・ビオンドー・ダンヌ・ペール)
Blanc
白
Meursault 1er Cru
ムルソー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,129 2005/09/29
かわばた酒店
八田
手ぶらってのもアレなんで、白は師範が持参。
ムルソーの1級畑で税抜き3,000円以下はかなりお買い得なんではないかと思い購入したもの。
販売店のサイトによれば、
1/3が新樽の木樽で18ヶ月熟成しているというなかなか本格派な造り方。
ムルソーらしいムンムンするような蜜香と良い感じの樽香があるのではないかと期待して。
料理は、ブルスケッタ、インドマグロ中トロの刺身。
色はかなり黄色っぽいレモン色。2002産でまだ若いんで、木樽の色が移っているのかな。
香りは、想像通りの蜜香と、きちんと感じられるけど控えめな樽香。
なかなか良いバランス。
味も良し。コクがあってトロリとしてて、いかにも「ムルソー!」って感じ(地域の個性という意味じゃなくて単に語感がソレっぽいってことだけど)。
で、ただ厚みがあるだけだとニューワールド産なんかでもよくあるんだけど、
この地の素晴らしさはキレイな酸が下支えしているところ。
・・・というわけで期待通りの内容。
税込み価格は稽古範囲を超えるけど、それでもコストパフォーマンスは高い。
この造り手のワインは、同時にACブルゴーニュの赤も購入済み。
楽しみ楽しみ。
82点 N氏宅にて
Nuits-Saint-Georges Premier Cru 1997
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ 1997
Remoissenet Pere & Fils
ルモワスネ・ペール・エ・フィス
Rouge
赤
Nuits Saint Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ一級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
N氏より
(ハンドキャリー)
お土産ワインは2本ほぼ同時に抜栓。
片方は、
古酒を多数保有していることで有名なネゴシアン「ルモワスネ」の村名ニュイ・サン・ジョルジュ。
お値段は40ユーロくらいだったとか。
ヘビーボトルが使われていて、N氏曰く『持って重いのを買った』とのこと。
ところでルモワスネ、最近売却されたらしいですね。100万本のストックがあるなんて話だったけど、
いったい幾らで売られたんだろ?
ちなみに料理は、ナスとトマトのサラダ、鶏ササミのフリッター カレー風味。
色は結構濃くて、
ほんの少しだけエッジに熟成感のあるレンガ色が出始めているか、というところ。
香りのボリュームは中程度。樽や果実の迫力で押すのではなく、
古き良きブルゴーニュといった感じのエレガントな香り。
味もバランス重視なタイプ。抜栓直後は「ふむふむ」といった感じだったんだけど・・・
抜栓後30分くらいもすると、俄然味わいに丸い迫力が出てきて、旨味爆弾なワインに変化。
まるで昆布だしが入っているかのような旨味の乗り具合。
飲めば飲むほど美味くなっていき、非常に尻上がりな印象のワイン。
プルミエ・クリュとは言え畑名の無い村名ワインで、このパフォーマンスは凄いなぁ、と。
現地で売られていたのをハンドキャリーした、って部分が大きいのかも。
87点 N氏宅にて
Beaune 1er Cru "Hospices de Beaune Cuvee Hugues et Louis-Betault" 2001
ボーヌ・プルミエ・クリュ "オスピス・ド・ボーヌ キュヴェ・ユグ・エ・ルイ・ベトー" 2001
Hospices de Beaune (Maison Bouchard Pere & Fils)
オスピス・ド・ボーヌ (メゾン・ブシャール・ペール・エ・フィス)
Rouge
赤
Beaune 1er Cru
ボーヌ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
N氏より
(ハンドキャリー)
お土産ワインのもう一方は、オスピス・ド・ボーヌの1級。
落札者は大手ネゴシアンのブシャールで、こちらのお値段は70ユーロくらいだったとか。
オスピス・ド・ボーヌのこのキュヴェは、
過去の稽古日誌を調べてみると、3年前に1985年産と稽古しているらしい。
あまり記憶に無いけど、結構良かったらしい。
ちなみに料理は鴨鍋。
取り皿に取ってもらった師範は
「牛肉の良いダシが出てますなぁ」などとトンチンカンなことを真顔で言い出す始末。
ま、それくらいメートルが上がった状態で飲んで、
その程度の感覚器でウンヌンしております。
上のワインとの相対評価だと、
色の濃さは同程度、コチラには熟成を示すレンガ色は無くてストレートな赤紫。
香りのボリュームも同程度。ただ、こっちの方がややカラメルっぽい樽香がはっきりしているかな、という感じ。
味は、各要素は同じようなものだけど、なんとなく全てが固くてガッシリした感じ。
抜栓後時間が経つとこちらも開くと思ったけど、開き具合は上のワインに大きく水をあけられた感じ。
やっぱり4年の歳月の差はいかんともしがたい、といったところか。
ポテンシャルは高いワインだと思うし、今飲んでも結構美味しく頂ける。
でも、さすがにもう少し置いとくべきワインだったかもですな。
84点 N氏宅にて
13日(木)
Monte Mayor Macabeo 2004
モンテ・マイヨール マカベオ 2004
Monte Mayor (Bodegas Covinas)
モンテ・マイヨール (ボデガス・コビニャス)
Blanco
白
Utiel-Requena
ウティエル・レケナ
Utiel-Requena (Espana)
ウティエル・レケナ (スペイン)
\542 2005/09/24
関内 サンタムール
カツミ商会
本日のワインは、税込み542円の激安白で、スペインのマイナー生産地ウティエル・レケナの産。
調べたところ、位置的にはスペイン南東部バレンシアのそばにあるらしい。
また、当道場では2年前に同じ生産地の赤と稽古していて、
なんだかヤケに好印象な模様。ちなみに同銘柄の赤も同時購入済み、
イケてるワインだと良いなぁ、と期待を込めつつ。
色は普通の安白ワインの色。
香りも普通の安白ワインの香りで、
ボリューム弱め かつ フルーツのフレッシュさはあまりない寂しげな香り。
味はかなり軽め。ただ軽いだけならまだしも、
口に含んでちょっと拡がるかな、
という雰囲気を見せつつスススーッと尻すぼみになるあたりがとても残念。
決して不味いわけじゃないし、
安ワイン者の代表たる師範(って大きく出たな)として軽いワインの良さはきちんと理解しているつもりだけど、
やっぱりここまで軽くて頼りないとポジティブに評価するのはちょっと難しい。
嫌な要素とかは無いんでネガティブでもなく、結果とってもニュートラルな評価。
65点 自宅にて
12日(水)
Chateau Tour Caillet 2002
シャトー・トゥール・カイエ 2002
Ch. Tour Caillet
シャトー・トゥール・カイエ
Rouge
赤
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\813 (単品価格:\1,134) 2005/09/06
うきうきワインの玉手箱
ドウシシャ
本日の料理は、スモークサーモンのサラダ、ビーフシチュー。
ビーフシチューは、
師範代が美味しそうと思って買ってきたというグリコの"ZEPPIN"というルーを使ったもの。
で、これがしょっぱい。普段のビーフシチューはそういうルーみたいなのを使わないので、
こういうものはこういう味なのかも知れないけどとにかくしょっぱかった。
シチューのユルさは標準的だったんで、調理技術の問題では無いと思う。
・・・なんてことは置いといて、ワインは6本セット6,980円(税込/送料込)の最後の一本。
このワインも、セットでは本来別のワインが組み込まれていたけど、
品切れになったのか予告なくこちらに変更されていたもの。
コルクの裏には酒石がゴロゴロと。ボトルをかざすと底にもゴロゴロ。
その功罪はよくわからないけど、あまり気持ちの良いものでは無い。
グラスに注ぐと、ACボルドーとは思えないしっかりと濃い色合い。
香りは、なんというか逃げも隠れも出来ないくらいセンターど真ん中なボルドーっぽい香り。
ボリュームはなかなかで香りは結構イケている。
味も、少なくとも頼りない感じはしない。
ただ、いかんせんペキペキしていて、特に酸が目立って長い角が生えている。
この角が削れる頃にはいいバランスに為るんだろうけど、
その時には単におとなしいだけのワインになっている気がしないでもない。
ちゃんとしているワインだとは思うけど、
どことなく気難しげでとっつきにくい感は否めない。
ボルドーってそういうの多いんだよなぁ。
ごく稀に安ワインでも享楽的なのがあったりもするけど、
一般的には「熟成させてナンボ、金払ってナンボ」な生産地という印象は拭えない。
71点 自宅にて
10日(月祝)
Bourgogne Chardonnay "Clos du Chateau" 2002
ブルゴーニュ・シャルドネ "クロ・デュ・シャトー" 2002
Dom. du Chateau de Meursault
ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ムルソー
Blanc
白
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,000 2005/09/24
関内 ワインショップ りらっくす
リラックス
本日は、プチ師範代の保育園のご学友、Kちゃんちにお呼ばれ。
手土産に持参したワインがコレ、
夏に全く同じものと稽古していることに気付かず購入した
シャトー・ド・ムルソーのACブルゴーニュ・シャルドネ。
そこそこ美味いし、ハッタリの効いた外観だし、手土産の品としては丁度良いんじゃないかな、ということで。
ほんでもって飲んだ印象は、前回と大きく変わることは無くて、
キッチリしていて樽もあってなかなかどうしてしっかりしたブルゴーニュ。
違いがあるとすれば、抜栓直後にちょっと熟成香を強く感じて、
「あれ?やばいかも」と思ったくらい。
飲み進めると全然気にならなくなったんで、
単なる気のせいな可能性も大。
というわけでキチンと目的のパフォーマンスを発揮してくれた。
唯一残念なことは、前回の買値より200円以上も高く買っちゃったことくらいかな。
コチラの方が輸入元直売なのに高いのはどうもねぇ。
輸入元が安く小売しちゃったらそこから仕入れる小売店はやってらんない面もあるんだろうけど。
77点 Kちゃん宅にて
9日(日)
Bourgogne 2002
ブルゴーニュ 2002
Cave des Vignerons de Mancey
カーヴ・デ・ヴィニェロン・ド・マンセイ
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,606 2005/09/24
関内 サンタムール
カツミ商会
連休中日、天気も悪くて一日中ダラダラ。
料理は、豚スペアリブのワイン照り焼き。
ワインは、最近「門下生」報告にブルゴーニュが多いこともあって、
知らない造り手のACブルゴーニュ赤をチョイス。
マンセイって、ブルゴーニュでも南の方、シャロネーズとマコンの間にある地区らしい。
良年でもあるし、ブルゴーニュでもちょっと濃い系(ローヌ寄り)なワインを期待して。
で、ACブルゴーニュにしては色はやや濃い目。
エッジのあたりがややオレンジがかっていてなかなか良さげな色合い。
香りは、南のブルゴーニュなんでケモノっぽいのを想像したけど、
実際は梅とかプラムとかソルダムとか、そういう系統のキューッと酸の強いフルーツの香り。
味も、ピュアピュアでキュート。
軽さは否めず、非常にサラリとはしているけど、
料理と一緒だとサクサク飲める。
なんとなく自然派ワインっぽい雰囲気があったんで、
時間を置いたら旨味が開くかと思ったけど、残念ながら抜栓直後の雰囲気を維持したまま。
客観的に見れば、弱くて軽くて頼りないワイン。
でも、ブルゴーニュが飲みたいと思って抜栓した気分からすればこれはこれでそこそこ満足。
ただ元の売値の2,000円弱は高いかも。1,400円くらいが身の丈に合っていると思う。
70点 自宅にて
8日(土)
Calera "El Nino" California Chardonnay 2001
カレラ "エル・ニーニョ" カリフォルニア・シャルドネ 2001
Calera Wine Company
カレラ・ワイン・カンパニー
White
白
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,554 2005/09/29
かわばた酒店
中川ワイン販売
本日の夕食は、鶏肝の煮付け、牡蠣フライ、揚げナスと揚げジャコ、サーモンのカルパッチョ。
ワインは、米国で評判の良い造り手カレラが造る廉価版シャルドネ。
「エル・ニーニョ」って、海水温が上がってしまう異常気象の名前だったと思うけど、
このワインもそういう"暑い"ワインなのかな?
キャップシールは厚く、コルクもキチンとした素材で長さもある。
師範は別にキャップシールを舐めたりコルクを齧ったりするわけじゃないんで、
本質的にはここらへんは無関係なはずなんだけど、
やっぱり抜栓が楽で楽しいと期待も高まるってもんです。
グラスに注いでも、その期待を裏切らない濃いレモン色。
香りも、良いカリフォルニアのシャルドネにありがちな、
蜜っぽい果実香と漬物樽のような樽香がみっしり。
味もいかにもカリフォルニア・ドリーム(て何?)。
コクと甘味がコッテリとしていて、
酸味は弱くてドスンと来る味わい。
確かに名前通り暑いワイン。
廉価版ってことでサッパリしているのかと思ったけど、
大昔に飲んだコレなんかと大差ないどころか、
よっぽどコッテリ感があり言いたい事がハッキリしていて判りやすさを感じる。
フライドチキンにケチャップをかけたのと一緒に飲む場合とかにはバッチリ合いそう。
師範的にはやや不得意系ではあるけど、品質の高さは認めざるを得ないところ。
75点 自宅にて
7日(金)
Selection de Madame "Old Vines" Carignan 2003
セレクスィオン・ド・マダム "オールド・ヴァインズ" カリニャン 2003
???
???
Rouge
赤
Gard (VdP)
ガール (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\813 (単品価格:\1,134) 2005/09/06
うきうきワインの玉手箱
ドウシシャ
本日の夕食は酢豚がメイン。
こういう甘酸っぱい中華料理には甘酸っぱいワインが合いそう、
ということで、手持ちの中から一番甘酸っぱそうなワインをチョイス。
モノは、6本セット6,980円(税込/送料込)の一本で、
樹齢75年のカリニャン種から造られているらしい。
なんとなくニューワールド産のようなラベルで、
フランス産なのに"Old Vines"なんて英語が書かれていて、
ボトルもスラーッと背の高くてシャレた感じで、
いかにも甘酸っぱそうじゃないですか?
(気のせいですか?)。
さて抜栓。色はストレートに濃い青紫。
香りのボリュームは結構あって、特にカリニャンだからどう、ということはない、
典型的な南仏産赤ワインの香り。
ちょっとカリカリした印象があるかな、というのは多分名前から来る先入観。
味は、予想通り甘酸っぱい。でも、予想とちょっと違うのはかなり渋味がしっかりしていて、
甘酸っぱいだけじゃなくて甘酸っぱ渋いところ。
なかなかしっかりしたワイン。味の濃い中華料理なんかと合わせても、
負けないどころかワインの方が目立つくらい味の強さがある。
ただ、惜しむらくは、"マダムのセレクション"なんて名前が付いている割には
ややぶっきらぼうで柔らかさに欠ける。
でもまぁ1,000円くらいのワインとしては合格点。
73点 自宅にて
6日(木)
Cuvee de Michard 2004
キュヴェ・ド・ミシャール 2004
(Les Producteurs Reunis)
(生産者組合)
Blanc
白
Comte Tolosan (VdP)
コンテ・トロザン (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\525 2005/09/06
うきうきワインの玉手箱
飯田
本日のワインは、税別1本500円の激安モノ。
アペラシオンは、初稽古のヴァン・ド・ペイであるコンテ・トロザン。
販売店のサイトにはラングドック地方の産とあるけど、
実際は南西地区(Sud-Ouest)らしい。この地区の安白ワインといえば品種はコロンバール、ユニ・ブランあたり、
造り手は生産者組合(いわゆる農協?)ということもあって、
軽くて、ちょっとだけ花のような良い香りがして・・・というワインを想像して。
色は、いかにも普通の安白ワインの色。
香りは、予想通りというか予想通り過ぎるというか、
強さは無いけどクチナシの花のような可愛らしくもスーッと芯の通った香りがツーッと。
味は軽い。良い意味で軽い。
これでヘタに気合が入っちゃったワインだと、
なんだか甘苦くて飲みづらかったりするんだけど、
このワインはそういう気負いが全く無くてスルスルクイクイ飲める雰囲気。
アルコール度数は低めの11.5%、ホントにスーッと飲み干せる。
当然ながら決して高級なワインじゃないけど、
師範的にはなかなか「良い」ワインだと思う。
フルオーケストラやビッグバンドも良いけど、
弦楽四重奏やピアノトリオも良い、そういう感じ。
76点 自宅にて
5日(水)
Cotes-du-Rhone "Les Pierres Grillees" 2001
コート・デュ・ローヌ "レ・ピエール・グリエ" 2001
Louis Mousset
ルイ・ムーセ
Rouge
赤
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\684 2005/09/24
関内 サンタムール
カツミ商会
本日の夕食は、牛のタタキ、マカロニサラダ、焼き椎茸。
ワインは比較的軽そうな赤を、ということでコレ選んだんだけど、
実は昨年のほぼ同じ時期に全く同じワインと稽古済み。
全ッ然覚えてなかった。
己の記録を読むと、別段何の変哲も無い安ローヌ赤だったらしい。ガックリ。
ま、一年の歳月がサナギを蝶に変えていることに一縷の望みを託して抜栓。
(ちなみに、写真のカラーバランスが去年とかなり変わってますな。
今年の方が現物の色に近いけど、去年の方が美味しそう)
色は普通に濃い目だけど、気持~ち熟成が感じられるかな、というレンガ色っぽさを含んだ色合い。
香りは、昨年の印象に同じくツンッと来る果実香とケミカルっぽい香り。
味に関しては、昨年の印象とちょっと異なって、
少なくとも「軽め」という印象は無い。
ややイゴイゴしつつも、ローヌらしい存在感を示す味わい。
まぁ美味い/不味いで言えば「どちらでもなく普通」なワインだけど、
やっぱりこの値段ですからね。
で、蝶になったかということだとサナギはやっぱりサナギのまま。
蛾にならなかった分だけ良しかも。
68点 自宅にて
2日(日)
本日の昼食は近所の寿司屋へ。
残念ながらこれまで師範宅近所ではピピッと来る寿司屋を発見できていない。
だもんで、そう遠くなくて評判の良さげな寿司屋を探して、
しらみつぶしに行って見よう、という企画。
そういうことで、
本日は相鉄線天王町駅からほど近いところにある沖乃寿司というところへ突撃。
店内はカウンターは15席くらいと、障子で個室化できる小上がりテーブルが3つほど。
雰囲気はいかにも駅前の寿司屋で、
ご夫婦が切り盛りされていて店内はちょっとだけ雑然としていて
当然のようにテレビがつけられている。
我々のほかには一人で来られたお客さんがカウンターに一人で、やや寂しげな店内。
でも、カウンター前の寿司種ケースにはかなりの種類が並んでいるし、
玉子焼きにはこの店の名前が焼き印されているんで、
案外ビジネスのボリュームは大きいのかも、と推測されたりもする。
ランチの時間はランチセットのみなのか、置かれていたメニューには、
握り/ちらしの中(\1,000)、上(\1,500)、特上(\2,000)とヅケ丼(\800)のみが書かれている。
それぞれのセットには、小鉢と茶碗蒸しと味噌汁が付いている。
というわけで、師範と師範代が特上を、プチ師範代には中のサビ抜きを注文、
プチプチ師範代は茶碗蒸しや玉子焼き、酢飯あたりで場をしのいでもらおうと算段。
特上の中身は、(左写真上の左上から)トロ2貫、甘エビ、ホタテ、イカ、
玉子焼き、イクラ、ネギトロ巻き。
これに魚のアラが入った味噌汁や茶碗蒸し、水菓子(ブドウ)が付いて2,000円はなかなかお得度が高い。
ただ、お年寄りのお客が多いのか、柔らかい寿司種がメイン。
まだまだ歯は丈夫な師範にはちょっと求める方向性が違ってて残念。
あと、イカはとっても大きく切られていて(写真右上のガリの横から右下に伸びる白いベロみたいなの)、
大サービスな感じはするけどやや食べにくい。
ウチは外食の際いつもハサミを持ち歩いているんで、切ることで事なきを得たけど。
Crozes-Hermitage "La Touviere" 2001
クローズ・エルミタージュ "ラ・トゥヴィエール" 2001
Boissy & Delaygue
ボワジィ・エ・ドレイグ
Blanc
白
Crozes-Hermitage
クローズ・エルミタージュ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,140 2005/09/24
関内 サンタムール
カツミ商会
メインメニューは(なんていうとソフトウェアの説明みたいだけど)エビのチリソース煮。
中華ゆえローヌ、魚介ゆえ白、という単純な図式で、選んだのはクローズ・エルミタージュの白。
3年前に1999の赤は稽古済み、そこそこ良い感じだった模様。
抜栓して、コルクを見て嗅いで「ちょっとヤバイかも」気配。
師範が過去遭遇したブショネ・ワインに良くある、
隙間が多くてそこが黒ずんだり白っぽくなったりしてて、
嗅いだ感じは味噌樽のよう。祈るような気持ちでグラスに注いだわけだけど・・・
色は健全、というか普通の白ワインの色。
香りは弱い。でも、深く嗅ぐと柑橘系の甘酸っぱい香りがあるにはある。
味は、甘味や酸味よりもコクが前面に出た、というか出すぎたタイプで、
あまり杯の進みは良くない。
口の中で残り香を膨らますと、奈良漬みたいな雰囲気があって、「やっぱり・・・」って気もしたりする。
抜栓後時間が経っても、特段良くも悪くも変化しない。
結果、普通に軽めの白ってことで、抜栓後2時間程度で飲み干し。
なんとな~く引っ掛かる部分が無いでは無いけど、
これがブショネかどうかは師範には判別不能。
でも、正常と言い切ることも出来ないんで、点数はカッコ付き。
特に悪くは無いんだけどね。
(65点) 自宅にて
1日(土)
本日は、プチ師範代が通う保育園の運動会。
0歳児クラスの頃から数えて今年で5回目、思えば遠くへ来たもんだ、という感じ。
それにしても今年も暑かったなぁ。日焼けして腕は真っ赤(年齢を考えて顔は日焼け止め対策済)。
ところが、同じくらい日に当たっても、プチ師範代やプチプチはあんまり赤くならないのね。
やっぱり年齢の差かなぁ。もしかしたら師範は赤ワインの飲み過ぎで赤い色素が余りまくってるのかも。
Nuits-Saint-Georges 1er Cru "Les Damodes" 1996
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ "レ・ダモード" 1996
Domaine Christian Magnien (Laboure-Roi)
ドメーヌ・クリスチャン・マニャン (ラブレ・ロワ)
Rouge
赤
Nuits Saint Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,168 (単品価格:\3,024) 2005/09/06
うきうきワインの玉手箱
サッポロビール
運動会は正午過ぎには終わり、
午後はダラダラ昼寝して過ごしたりして夜はあるもん料理のラザニア。
ワインは、今日も6本セット6,980円(税込/送料込)の中からで、明らかに異色の一本。
モノは、1996産というやや古めのブルゴーニュ一級畑。
造り手は、あまり良い評判は聞かないネゴシアン「ラブレ・ロワ」が所有するドメーヌ。
どうしてこんなワインが入っちゃってるんだろ?在庫処分かしら?
・・・なんて詮索は別にして、
造り手の評判は置いといてもこの年のこのAOCでこの値段は明らかに安い。
当然それなりの内容を期待して抜栓。
色は、ややエッジにオレンジの雰囲気が入りつつも濃さはバッチリの煮小豆色。
香りは弱め。やや「やられたかな?」感を禁じえない雰囲気。
味は、正直言って酸っぱい。というか酸っぱいのみの味。
なるほどこれがこのワインが安く売られる所以ですか、と納得しておったわけですが・・・
抜栓後時間が経つと共に飲み進めると、酸っぱく感じられた酸味は一気に穏やかになって、
熟成ブルゴーニュの良さがしっかり感じられるワインに変化。
こういう変化って、ワイン自体が変化したのか己の感覚器が変化したのか判然としないけど、
嬉しい変化であることには間違いない。
抜栓直後は明らかにダメワイン、でも時間が経つとかなりイケてる熟成ブルゴーニュ。
いやはや面白いですなぁ。
こういう激的な変化って、やっぱりフランスの名醸地の独壇場な気がする。
ともあれこの値段で買えるブルゴーニュとしては十分以上に高いコストパフォーマンス。
(3,000円を越える単品価格だとちょっと微妙だけど)
79点 自宅にて
前月分へ