飲酒運転事故が取り沙汰される昨今。師範ももっと厳しく取り締まって良いと考えています。 当道場でも、日帰りプチレジャーの旅先とか外食とかでビールを飲んでいる旨の記載がありますが、 その際は必ず師範代(一滴も飲まない、というか基本的に飲めない)が 帰りの車のハンドルを握っております。 |
店は、過去数回行ったことのある寿司割烹 鹿島。
前回は、
昼にカウンターで、だったけど、今回はバッチリ子連れのためカウンターは諦めて座敷で。 個室の座敷に通されると、畳の上にテーブルと椅子が。 おとなしく座っていられるかなぁと心配したけど、まぁそこそこ2時間弱おとなしくしてました。 料理は、まず刺身の盛り合わせ(右写真)を3,000円くらいでお願いして。 魚は、煮ダコ、トロ、カンパチ、赤貝ヒモ、 コハダ、アジ、イカ、ヒラメ。 氷の上に盛られて、 量は少しずつだけど3,000円とは思えない種類の多さ。満足満足であります。 |
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寿司はおまかせ(左写真上)で。上段左から、 マグロ大トロ(2貫)、ヒラメのエンガワ、赤貝、玉子焼き トロ鉄火、ウニ、イクラ、活き車海老、トロ鉄火 という内容。 どれも旨いし、大変豪華な内容を出して貰っているけど、ウチの趣味よりバブリーというか、 ウチはもっと白身とか青魚とかそういうのが適当に入っていて欲しいというか・・・ ・・・というわけで、追加した寿司(左写真下)が、 フグ、シメサバ、イカゲソ の3種6貫。いつもだったら最初のおまかせと同じくらいの数を追加する師範/師範代だけど、 今日は子供寿司を2人前取っていて、 さすがにプチやプチプチは全部は食べきれなかったんで、 その負担分もあり結構おなかいっぱい。 |
というわけで右写真左が子供寿司、お値段1,000円。
大変キレイに盛られて美味しそうなんだけど、
寿司種のうち魚はマグロ、イクラ、エビのみで、
あとは玉子焼きとかかんぴょう巻きとかデンブとキュウリとか。
子供らも寿司屋に来たら魚を食べたいみたいなんで、
次回からプチ師範代の分は普通の寿司にしてあげたほうがいいかも(備忘録)。
酒は、最初エビスビールの中瓶(\500)を2本貰った後、清酒に移行。
右写真右のような竹筒に1合入れられて出され、注文は、 の2種類。どちらもスッキリとしていて、 清酒に関してはお子様味覚の師範にピッタリのお酒。
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Vendange Shiraz 2004 ヴァンダンジュ シラーズ 2004 | Vendange Wine Cellers ヴァンダンジュ・ワイン・セラーズ | |||
Red 赤 | California (USA) カリフォルニア (アメリカ合衆国) | |||
\400 (500ml) | 2006/10/21 | やまや洋光台店 | やまや | |
昨日は高級ワインをズラーッと飲んだんで、
翌日の今日はワインの選択に頭を悩ますところ。
で、悩んだ挙句に選んだのが、水曜に飲んだのと同じシリーズの紙パックワイン。
高級ワインを安ワインでサンドイッチ、
「安ワイン道場」のダイナミックレンジの広さを強調。
ちなみに料理は、トンカツ、チキンカツ。
だいたい師範宅ではトンカツはヒレ肉/チキンカツはモモ肉、
一口カツのサイズにしてバクバクと。
ソースは、市販のトンカツソースだったり、ケチャップとマヨネーズを混ぜたものだったり、
天つゆだったり。 色はしっかり濃くて、普通にとってもちゃんとした赤ワインの色。 香りもそこそこちゃんとしている。ベリー系のフルーツ香があるのは良いけど、 その脇になんだかケミカルな雰囲気があるのがちょっと。 ただ、激安の赤にありがちな雑巾みたいに蒸れた匂いが無いのは好印象。 味は、やや中心を欠いているような気がしないでもないけど、 ほんのり甘くて渋味も酸味も抑え目で、赤ワインの入門編としては問題ない感じ。 白ほどでもないけど、ml単価1円を大きく下回るワインとしては十分と言える内容。 コレもハウスワインに良さそう。あと、アウトドア用としても軽くて容器の廃棄が簡単で良いかも。 | ||||
69点 | 自宅にて |
場所は、三田にあるminobiというところ。
毎度利用させて頂いているフランス料理屋"Au Gout du Jour"の支配人、
岡部さんが最近出店された和風創作料理?の店。 店の中は、まずオープンキッチンとカウンター席があって、 奥にテーブル席がある、といった構造。 今回我々はカウンター席を占拠して、作られる料理を目でも楽しみながら。 |
料理は以下。 いやー美味い。フランス風の和食というか和風のフレンチというか、 料理の見た目はフレンチっぽいんだけど、食材や出汁に和の物が使われていて、 楽しさのある皿の数々。 |
ワインは、最初のスパークリング以外は各人の持込みで。
お会計は、料理とシャンパーニュを含めて一人8,000円。11時頃までいたと思うので、
たっぷり4時間半飲んで食べて話してこの値段。たいへんお得な夜でありました。
で、その後とびさんと磯子さんとで軽くもう一杯飲み直し。
三田駅前の小路にある居酒屋(店名失念、熊本弁の店名だったような)で、
シメサバなんぞをつまみに梅サワーなんぞを飲んでおりました。
・・・という夜でございました。あー満足満足。
その後も打ち合わせして、夕食は作る気力なく、よく行く焼肉屋焼肉 港へ(過去の記載はコレとか)。
いつものようなメニューを飲んで食べて11,000円強。 by
師範
Don Perignon Brut 1999
ドン・ペリニョン ブリュット 1999
Moet et Chandon
モエ・エ・シャンドン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
2006/09/17
minobi
MHD ディアジオ モエ ヘネシー
で、お店に出して頂いたスパークリングがコレ、いわゆる「ドンペリ」でございます。
ドンペリとは、今年の正月にも1998と稽古しております。
ちっとも「安ワイン道場」的ではないわけでございますが、敵を知ることも大変大事なのでございます。
というか、飲ませて頂くワインは安ワインである必要は全く無いのでございます。
色は普通にシャンパーニュの色だけど、泡立ちはやっぱりとても細かいような。
香りは、リンゴっぽいフルーツ香がメインで、
いわゆる「プレミアム・シャンパーニュ」的な熟成香とかは控えめ。
味も、傾向的には普通のシャンパーニュっぽいかなぁ。
ただ、唯一かつ確実に違うのは余韻の長さ。
なんだかいつまでも口に含んでいるような、そういう気になる。
非常にちゃんとしたシャンパーニュだと思う。
ただ、騒ぐほどのワインでも無いと思う。
自らお金出して飲むかというと、きっと飲まないだろうなぁ。
(80点) "minobi"にて
Riesling Sprinzenberg 2005
リースリング シュプリンツェンベルク 2005
Weingut Geyerhof
ヴァイングート・ゲイヤーホフ
Weiss
白
(Austoria)
(オーストリア)
2006/09/17
さとなおさん持ち込み
ラシーヌ
白の1本目はさとなおさんの持ち込みで、オーストリア産のリースリング。
インポーターか販売店が書いた、このワインの説明書みたいなのも持ってきて頂いて、
そこには無農薬有機栽培の造り手でどうのこうの、ということが書かれていた。
アルコール度数は13%と高めなんで、
ドイツワイン風というよりアルザスっぽいのかな、と想像。
で、飲んでみると、これがドイツともアルザスとも違う、非常に上品なリースリング。
説明書きに「白い花のやさしい香りが・・・」とか書いてあったけど、
確かにするのね、そういう香り。
白い花っつったっていろいろあるけど、
クチナシの花の香りをもう少し小さく鋭くしたような、キュッと締まった雰囲気。
味は、酸味穏やか甘さ控えめで、たっぷりとしたコクを感じるタイプ。
あまり冷えてない状態で飲んだけど、それでもダレた感じがしないのが素晴らしい。
いやー、キレイで華やか、銀座の一流クラブのお姉さんみたいなワイン。
って、師範が銀座の一流クラブに行ったことなんてあるわけないことは置いといて。
ともあれ大変おいしゅうございました。
(84点) "minobi"にて
五一わいん Chardonnay 2000
五一わいん シャルドネ 2000
株式会社 林農園
白
塩尻/長野 (日本)
2006/09/17
がぶさん持ち込み
がぶさんの持ち込みは国産の白。
塩尻方面へ旅行をされて、蔵から直接買って来られたとか。
がぶさんは昨年も国産をお持込み、
ポリシーがありますな。
色は、前のオーストリア産より明らかに濃い黄色。
香りは、鼻で嗅いだら漬物樽のような樽香と、高菜の古漬けのような熟成香を感じる。
口に含むと、これがビックリ男性用化粧品の代名詞?
「ブラバス ヘアトニック」みたいな香りがパッと広がる。
いやーこんなシャルドネは初めてですな。
味わいは、香りに比べると線の細さは否めないけど、
それでもちゃんとコアな部分があって、物足りなさは無い。
時間が経って温度が上がると、
特異な香りは影を潜めて、普通にブルゴーニュのシャルドネっぽく変化。
面白いもんですなぁ。というか国産侮れずですなぁ。
聞けばお値段は1,500円くらいだったとのこと。
その値段でこれだけちゃんと香りのあるワインは珍しい。大変お買い得であります。
(80点) "minobi"にて
Chinon "Cuvee Marie" 2002
シノン "キュヴェ・マリー" 2002
Pascal Lambert
パスカル・ランベール
Rouge
赤
Chinon
シノン
Loire (France)
ロワール (フランス)
2006/09/17
とびさん持ち込み
とびさんに持参して頂いたのは、ロワールの赤、シノン。
師範はこのAOCとはあまり縁が無くて、2900本を数える過去の稽古においてわずかに2本のみ
(コレとコレ)。
というかロワール自体あまり稽古してないんだよね。
お値段は3,000円くらい(@渋谷の高級百貨店)だったとか。
そういう、プチ高級シノンとは初稽古。
色はかなり濃い目。ロワールの赤っていうともっと薄いのを想像するけど、
ボルドーなんかと見分けがつかないような濃さ。
香りを嗅いだらこれがなんとイタリアっぽい。
品種はカベルネ・フランなんで、イタリアとは何の接点もなさそうだけど、
なぜか師範にはイタリアに思える香り。
味は、やや渋めで硬めながらバランスは悪くなく、
いかにもちゃんと真面目に造りました、って感じ。
これまた面白いもんですなぁ。
こうやって、普段自分は買わない&飲まない世界のワインが飲めるってのも、
こういう会の楽しさですなぁ・・・といってもワイン会なんてあまり行かなくなって久しいわけですが。
(77点) "minobi"にて
Vosne Romanee 1er Cru "Clos des Reas" 2002
ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ "クロ・デ・レア" 2002
Dom. Michel Gros
ドメーヌ・ミシェル・グロ
Rouge
赤
Vosne Romanee 1er Cru
ヴォーヌ・ロマネ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
2006/09/17
へんさん持ち込み
八田
ここからブルゴーニュの赤が3本連続。
まず1本目は主賓のへんさんお持込みで、ミシェル・グロのモノポール(単独所有畑)、クロ・デ・レア。
この銘柄は、かなり昔に1998と稽古済み。
ミシェル・グロ、1999年くらいからラベルを変えたんだけど、
師範的には昔のラベルの方が好きだったなぁ。
なんだか「真面目な造り手」って雰囲気で、中身の印象と合ってる感じで。
色は濃くなく薄くなく、ちょうど良い感じの赤紫。
香りは弱め。生木のようなケモノのような、肉々しい感じの香りがメイン。
あれぇと思って口に含むと、香りの印象とは裏腹にフルーツ感バリバリ。
『味吟醸タイプのブルゴーニュだなぁ』と思いつつ飲んでおったわけですが・・・
グラスに注がれてちょっと時間が経つと、
香りにカラメルっぽい樽香や木イチゴっぽさが乗ってきて、
結構迫力のあるワインに変化。コレですよコレ!。
というわけで、もっとゆっくり飲みたかったなぁ、というワイン。
そういう点は、自分ちでしみじみ一本飲んだ方が良いかもね。
と言いながらこういう良いワインって、なかなか一人では開けられないわけですが。
(85点) "minobi"にて
Chambertin "Lea Selection" 1992
シャンベルタン "レア・セレクスィオン" 1992
Lou Dumont
ルー・デュモン
Rouge
赤
Chambertin (Gevrey-Chambertin Grand Cru)
シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\9,800 2006/10/07
信濃屋 横浜店
ヌーヴェル・セレクション
ブルゴーニュ3連発の2本目は、師範が持ち込んだコレ。
いつも安いのばっかり持ち込んでたんで、
たまにはと思い奮発したもの(といってもぎりぎり4桁)。
日本人の仲田氏が運営するドメーヌ「ルー・デュモン」が、
知り合いの蔵から引き受けたらしい。
ラベルには"Mis en Bouteille par M."としか書かれておらず、
コルクも造り手の記載など無いそっけないもの。
いったい誰が作ったんだ?ってなワイン。
色はやや薄めで、熟成が感じられるほんのりレンガがかった朱色。
香りは、杏の甘露煮のような柔らか~いフルーツ香が感じられて、
これぞ熟成ブルゴーニュ!って雰囲気。
味も十分過ぎるくらい柔らかくなっていて、
『こりゃ急いで飲まないと落ちちゃうなぁ』と思ってさっさと飲み干した。
熟成ブルゴーニュに期待する内容はちゃんと持っていて、この値段としても及第点はあげられる。
ただ、特級中の特級畑である「シャンベルタン」としたらかなり力不足ではないか、
というのが正直な印象。
(84点) "minobi"にて
Vosne Romanee 1996
ヴォーヌ・ロマネ 1996
Emmanuel Rouget
エマニュエル・ルジェ
Rouge
赤
Vosne Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
2006/09/17
磯子さん持ち込み
エイ・エム・ズィー
ブルゴーニュ3連発の最後は、磯子さんにお持ち頂いたヴォーヌ・ロマネ。
造り手は、先日他界された「ブルゴーニュの神様」、アンリ・ジャイエの血筋(甥だっけ?)にあたるエマニュエル・ルジェ。
アンリ・ジャイエのワインは、クロ・パラントーも
村名ヴォーヌ・ロマネも
パストゥグラン
飲んだことあるんだけど(ささやかな自慢です、スミマセン)、
ルジェのワインはパストゥグランと稽古経験があるのみ。
さてさて神様の業は受け継いでおられますでしょうか、と。
色は濁っている。これは当日に持ち込みなんで仕方がないところ。
香りがとっても風変わり。
ミントみたいな香りがメインで、なんだかアルゼンチン産のカベルネ・ソーヴィニョンみたい。
まるっきり違う地域のまるっきり違う品種だけど、なぜかそう感じる香り。
香りのボリュームとか、味わいの太さとか、特級/1級モノポールの他の2本を凌駕する勢いだけど、
なんかブルゴーニュのピノって感じがしないんだよなぁ。
というわけで、とても個性的で迫力のあるワインだったけど、
師範的には頭の中に?が渦巻いてしまった。
ともあれ今回の3本、どれも似ても似つかないくらい傾向が違っていて、
大変おもしろうございました。
(83点) "minobi"にて
Chateau Cure-Bon (Magnum) 1998
シャトー・キュレ・ボン (マグナム) 1998
Ch. Cure-Bon
シャトー・クレ・ボン
Rouge
赤
Saint-Emilion Grand Cru Classe
サンテミリオン特別級
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
2006/09/17
光弘さん持ち込み
カワハラ
本日最後のワインは、光弘さんが持ち込んだサンテミリオン特別級。
このワイン、今年の格付け見直しで、特別級ではなくなったらしい。
その理由は、ここの造り手がシャトー・カノンに買収されて、
事実上このシャトーが無くなったからだとか。へぇ~。
というわけで、今後この銘柄は生産されないわけで、非常に貴重な一本。
マグナム・ボトルなんで、結構たっぷり飲んだはずだけど、
もうこの頃になると飲み食いより話の方がメインになっていて、
細かいことは覚えてなかったり。
なんとなく覚えているのは、ボルドーの格付けクラスとしてはやや小さめな体格ながらも、
まとまりと凝縮感があって、端正なワインだなぁ、ということ。
それにしても、こういう大人数で飲む席にマグナム・ボトル、ってのは良いですな。
なによりたっぷり飲めるし、見た目も豪華っぽくなるし。
家に置く場所がなかったりするのは困るんだろうけど。
(82点?) "minobi"にて
食後酒は、とびさんお持込みの
というブランデー。なんとなくサクラの花を思わせるような色あいで、
甘みを感じる味わいで、大変おいしゅうございました。
25日(水)
Vendange Chardonnay 2004
ヴァンダンジュ シャルドネ 2004
Vendange Wine Cellers
ヴァンダンジュ・ワイン・セラーズ
White
白
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\400 (500ml) 2006/10/21
やまや洋光台店
やまや
先週末、久しぶりに「やまや」へ買出しに。
最近の「やまや」は紙パックワインに力を入れているようで、
このワイン以外にもデカい紙パックのやつがたくさん売られていた。
一時はワインの世界に価格破壊をもたらした「やまや」だけど、
残念ながら今はあの頃の勢いは見る影も無い。
マーケットの矛先を「普段からワインを飲む層」から「普段はワインを飲まない層」に切り替えたのか、
「1杯あたりおいくら/チビチビ飲んでも劣化しません」的なワインに販売の軸足を移しているみたい。
そんな中で買ったのがコレ、500mlで400円の激安価格紙パックワイン。
「激安」と言っても、量あたりの単価で言えば一番高いクラスだったような。
ちなみに料理はうな丼と具沢山の味噌汁。
まったくもってワインに合わせるようなメニューじゃないわけだけど、
んーな些細なこと、石の上にも10年な師範が気にするわけもありません。
プラスチックのスクリューをピキッと捻って抜栓。
色は普通の安白ワインの色。
香りにプチぴっくり、ボリュームこそ弱めだけど、
リンゴっぽさと蜜っぽさと華やかさを併せ持って、
その上樽香もわずかに感じたりするなかなかの雰囲気。
味も案外悪くない。ちょっと苦味がぶっきらぼうな感じがしないでもないけど、
酸味や甘味の量/バランスは良くて、こんな値段のワインだとはにわかには信じられない印象。
飲み進めると、やや飲み飽きする感じは否めない。
でも、量が500mlなんで、「もう結構」という前に飲み干せる。
値段を考えればビックリするくらいまともなワイン。
1本1000円超の一般的な新大陸ワインと同等かそれ以上の内容。
コレ、あまりワインを得意としないお店のグラス用ハウスワインなんかに良いんじゃないかなぁ。
一杯125mlを300円の安値で売っても十分元が取れそうだし。
国内メーカーの下手な激安ワインなんかよりず~っと気が利いてると思う。
71点 自宅にて
22日(日)
Chateau de Lescaneaut 1993
シャトー・ド・レスキャノー 1993
Ch. de Lescaneaut (F. Faytout Garamond)
シャトー・ド・レスキャノー (F.フェイトゥ・ガラモン)
Rouge
赤
Cotes de Castillon
コート・ド・カスティヨン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,449 2006/09/14
お手軽ワイン館
東京実業貿易
本日の夕食は鯵の塩焼きとすき焼き。先週の水曜もすき焼きだったけど、
今日は卓上の鍋で煮るいわゆるすき焼き。
最近すき焼きが多いのは、他でもないプチ師範代のマイブームなため。
生卵を割るのが楽しくて、肉にそれを絡めて食べるのが美味しいらしい。
で、ワインは、13年前のお手頃古酒ボルドー(鯵の塩焼きの時は清酒でやり過ごして)。
品種はメルロー80%、カベルネ・フラン20%という右岸っぽい構成。
さて抜栓。コルクの裏側はビロードのように色素が付いていて、きちんとした保存が伺える。
コルクには"Bordeaux Superieur"との印があるけど、
このワインが打栓された時期にはまだコート・ド・カスティヨンのアペラシオンは無かったのかな?
色は、いかにも熟成ボルドーらしい澄んだ静脈血のような赤紫色。
香りも、黙って嗅がされれば「良い奈良漬ですなぁ」と答えそうな、
果実そのものというよりその後の成長による影響が強い香り。プチ師範代に言わせれば
「ブドウとイチジクと木」の香りだそうな。
味は、色や香りから想像されるよりもずっと熟成が進んでいて、カドばった感じは全く無いものの、
かなり平板で頼りない雰囲気。
美味いっちゃ美味い。でも、「ちょっと良いお手軽熟成ボルドー」のそれ以上でもそれ以下でも無い内容。
例えば高級ボルドーが熟成したような、煮豆とか黒蜜とか、
そういう濃い感じを期待すると裏切られる。
でも1時間強でスルスル飲めたってことは、これはこれで良い熟成なのかも。
72点 自宅にて
21日(土)
鯖寿司、美味いです。特に自宅で作ると生っぽさ大全開で美味いウマイ。
今回はおぼろ昆布で作ったけど、これが薄板昆布だともっと美味いはず。
で、最近困ってるのは薄板昆布を売っている店が無いこと。
東京神奈川のスーパー/百貨店等で、薄板昆布を売ってる店、どなたかご存知無いっすか?
十勝ワイン 「ザ・いけだ」 町民用ローゼワイン (ヴィンテージ無し)
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
Rose
ロゼ
池田町 (日本)
\698 2006/10/05
QUEEN'S ISETAN 品川店
その他のメニューは、山芋のそぼろ煮、トマトとアスパラガスのサラダ。
基本的に和風な食卓だからワインは国産を、ってことで、
北海道は池田町の町民用ワインのロゼを。
この手のワインは、「おたる」銘柄(by北海道ワイン)のコレを今年の春に飲んだけど、
それが町民以外に流れる商流ってどうなってるんだろ?
色は真ピンク、というかドピンク。ろぜとしちゃかなり濃い感じの色合い。
香りは、アセロラと、イチゴと、昔のトイレの芳香剤の香りがパーっと。
なんかこの香り懐かしいなぁ、と思ったら、
学生時代にココ一番ハレの食卓で飲んでいた、前述の北海道ワインによる「おたる 生葡萄酒」
シリーズと非常に似たものだと気づいた。これって北海道という土地の個性?
と、香りまでは素晴らしかったんだけど、味はビックリするくらい淡白。
甘くなく酸っぱくなく、ほんのり渋い水、って感じ。
香りを嗅いだ時点までは『羨ましいぞ池田町民!』って気分だったけど、
飲むとまぁそんなもんかな、と。タダで貰えれば間違いなく嬉しいだろうけど。
アルコール度数も12%と軽めで、量も720mlと少なく、サクサクっと飲み干した。
昨日の赤が残ってるんで、敢えてそうしたくてこのワインを選んだ、って理由もあったり。
68点 自宅にて
20日(金)
La Passion Grenache 2005
ラ・パシオン グルナッシュ 2005
Fenouilledes-Selection
フヌーイエーデ・セレクスィオン
Rouge
赤
Cotes Catalanes (VdP)
コート・カタラーヌ (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,280 2006/10/07
信濃屋 横浜店
ディオニー
今日は、プチプチ師範代が突然の発熱で、師範代はその看病に追われ食事の用意無し。
というわけで適当にあるもん料理ってことで、ショルダーハムのステーキとキュウリのぬか漬け(普通ありえないカップリング)。
ワインは南仏産で、このワインの2004産はリアルワインガイドという本(15号)の「旨安ワイン大特集VOL.5」で絶賛、
表紙にまでされているもの。
色はいかにも南仏らしい濃さ。トロッとしていて照りもあって、気合が入っていそうな見た目。
香りは、揮発するアルコールと畳表の香りに加えて、ソルダムの皮めみたいな青っぽい果実香がツーンと。
そこまではまずまずオッケー。
で、参ったのが味。口に含んだ瞬間はまず甘い。その後猛烈な渋味が口腔内を支配して、
去り際に「酸味もあるゼ~」と消えていく。
もうガッチガチゴリゴリに硬くて若くて、今飲んでもちっとも楽しめない。
ポテンシャルは十分すぎるくらいにあると思うけど、
いかんせんカタブツで、なかなか杯が進まない。
というわけで、師範には珍しく半分くらい残った。
明日は多少柔らかくなることを期待して。
残った半分をバキュバンして冷蔵庫に保存した翌日、
予想通りそこそこ柔らかくなって、普通に飲めるワインに変化。
でも、この価格帯のワインにそういう手間をかける人なんて少ないよね。
そういった意味では、安ワイン者がこの安ワインを飲んでも低い点数しか付かない可能性大。
67(+3)点 自宅にて
18日(水)
Domaine de la Noble Syrah 2004
ドメーヌ・ド・ラ・ノーブル 2004
Dom. de la Noble
ドメーヌ・ド・ラ・ノーブル
Rouge
赤
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\846 2006/10/01
サンタムール
カツミ商会
本日のワインは、南仏ラングドック産のシラー。
この銘柄は過去に、
カベルネ・ソーヴィニョン、
シャルドネ、
ソーヴィニョン・ブラン(いずれもヴィンテージは2001)
と稽古している。ソーヴィニョン・ブランはかなり好印象、他の2本もまずまずの評価。
ただ、当時のお値段はどれも600円台だったのに対し、これは一気に3割増の846円。
たかが200円差だけど、3割値上げはちょっと大きい。
その分「不味かったら許さんぞ」的な気分で稽古に臨む。ちなみに料理は、
"オン・デマンド"でない(台所で煮た)すき焼き。
さて抜栓。色はしっかりと濃い青紫。
香りのボリュームもまずまずで、シラーらしいスパイシーな雰囲気がある。
味もまぁ納得。プラムのようなベリーAのような、ストレートな果実味がメインで、
楽しいといえば楽しいけど、やや単調といえば単調。
まずまず合格点。ただ、800円強のワインだったらこれくらいの品質のものは結構ありそう。
これが以前みたいな600円台前半だと俄然存在感が増すんだけどね
・・・とたかが200円に小うるさい師範。
69点 自宅にて
15日(日)
Chateau Greysac (Blanc) 2005
シャトー・グレイサック (ブラン) 2005
Ch. Greysac
シャトー・グレイサック
Blanc
白
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,607 2006/10/01
サンタムール
カツミ商会
本日の夕食は、まずはキュウリとナスの自家製ぬか漬けでスタート。
プチ師範代はキュウリが好き、プチプチははナスが好き。
(で、ナスのぬか漬けって、どうしても皮の色が茶色になっちゃうんだよなぁ。
どなたかこの色を良くする方法をご存知ないっすか?)
その次は近所の空き地で拾ってきた栗をゆで栗にして。
ほのかな甘さで、酒の肴でもいけそうな感じ。でも泥棒かしら?
その次はアンチョビ・オリーヴ。
缶詰のものにそこそこのオリーヴ・オイルをかけて頂けば更に良い感じかなぁ、
と思ったけど、まぁそのまま、特に好転せず。
次はアジの刺身3種類。一匹はタタキ、一匹は酢締め、一匹はカルパッチョ。
師範は酢締めが好きだったけど、子供らはタタキが好き。
その次はカンパチの刺身。これはまぁ普通です。そういえばオクラの酢の物もあった。
最後に真イワシの香草焼き・・・と続くはずだったけど、さすがにおなかいっぱいで中止。
酒は、まずは鎌倉栞」という清酒で漬物の相手。
次に栗からはこのワインに移行。
色はそんじょそこらの安ワインと同じ極めて薄い白木のような色。
香りは、フルーツバリバリ!ってのを期待したけど、
まずボリュームはかなり弱い。なんとなく漬物樽のような生臭い系の木の香りが前面に出ていて、
その後ろから弱々と柑橘系の香りが付いてくる。
味は、甘からず酸っぱからずだけど、なんだか古臭いんだよね。
およそ2005年産のワインとは思えない感じ。
というわけで、このワインは、なんらかの理由により劣化したものと認定。
万が一真っ正直にこれが本来のクオリティだったとしたら、
1,600円も取るなんてふざけんな、ってな品質。
ストレートに言うと「金返せ!1,000円くらい」。
(58点) 自宅にて
14日(土)
本日は、午前中に私的な行事を行った後、昼は打ち合わせを兼ねた食事会。
場所は、相鉄線天王町駅そばの日本料理 あきないという店で。
店の外観や入り口は、非常にそっけない(というかパッとしない)感じだけど、
中は結構シャンとした造り。
また、部屋は全室個室で、サービスの方も問題なし。
料理はお昼の小懐石をお願いして、内容は以下。
上記は添えてあった紙に書かれたのを写したもの。
「お造」で薬味やポン酢まで書かれているのは(嘘ではないけど)品数水増しっぽく感じて笑えるけど、
確かにこれだけのものがそれぞれが一皿一皿出された(順番は上記の通りではなかったけど)。
味もなかなかのもので、会席料理に期待する。
で、ビックリなのがお値段。限定20食の昼のサービス膳ではあるけど、これがなんと2,500円。
こんだけの品数で、それを一皿一皿出して、この値段はメチャクチャ安い。
このほか、子供用のメニューは1,500円をプチ&プチプチ用に2つお願いして、
大人6人+子供2人での総額は、明朗会計18,000円。
個室で、1時間半の食事で、大人と子供8人でこの値段、極めてコストパフォーマンスが高く
満足の行く食事会でありました。
家に帰ってからは朝の行事で頂いた清酒
(神奈川の鎌倉栞という銘柄。スッキリしていてスイスイ入る)を飲んでご就寝。
13日(金)
Wyndham Estate "BIN333" Pinot Noir 2005
ウィンダム・エステート "BIN333" ピノ・ノワール 2005
Wyndham Estate Wines
ウィンダム・エステート・ワインズ
Red
赤
(Australia)
(オーストラリア)
\1,480 2006/10/05
QUEEN'S ISETAN 品川店
ペルノ・リカール・ジャパン
本日の夕食は、豚肉と野菜(ブロッコリー、ピーマン、赤パプリカ、黄パプリカ、ベビーコーン、エリンギ)の炒め物。
まだ子供らが起きている時間に帰宅できたんで、
野菜好きの連中に横からどんどん奪われ、
結局黄パプリカ(プチ師範代の好物)とエリンギ(プチプチの好物)あたりはほとんど食べられなかったような。
なんだか『飼い主に餌を貰ったのに、横から鳩と雀が飛んできて餌を食べつくされ、呆然とするアヒル』の心境。
・・・ってなことは置いといて、ワインは豪州産のピノ。
過去にも稽古していて(コレとコレ)、
いずれも「酸っぱくてイマイチ」との印象。そうとは知らずに購入してしまった次第。
さて抜栓。豪州産らしく栓はスクリューキャップ。
色は、やや濃い目の赤紫で、雰囲気としてはしっかりピノ・ノワールが感じられる。
香りも結構それらしくて、やや酸っぱめの木イチゴと、なんとなくゴムと、うっすらと樽香。
ちなみに裏ラベルには「芳醇なチェリーとほのかなラズベリーやスパイスの風味」と書かれている。
そう言われればそういう気がする、というか表現がお上手ですな。
で、肝心の味だけど、前回前々回と違い酸っぱさはあまり感じず、
小さめながらもまとまった味わいで、なかなかイケる。
そこそこ好印象で、前2回の印象とは大きく異なる結果。
そんなにヴィンテージによって作柄の違う国とは思えないんで、
造り方を大きく変えたか、あるいは師範の知覚能力にブレがある、ということか?
75点 自宅にて
11日(水)
Oltesse 2003
オルテッス 2003
Franck et Jacques Rigal
フランク・エ・ジャック・リガル
Rouge
赤
Cahors
カオール
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\855 2006/10/01
サンタムール
カツミ商会
今年の初夏ごろから、師範宅ではぬか漬けが流行っております。
生協で買った「発酵ぬか床」とか言うのを使ったやつで、
ぬか床を混ぜる手間とかあまりなくて、とっても手軽。
それでも味はちゃんとしていて、
市販のものじゃなくて、料理屋さんなんかで出される「自家製」のものみたいな感じ。
漬ける野菜は主にきゅうりとか、大根とか、ニンジンとか。
で、このぬか漬けが不思議とワインに合います。
以前、門下生の方に「ワインと白菜漬けが合う」ということを教えて頂いたけど、
ぬか漬けもバッチリ。
きゅうりなんて、生だったら赤ワインには壊滅的に合わないのに、
ぬか漬けになるとなぜかOK。やっぱり発酵食品どうし、ってのが良いんですかね?
というわけで、本日のメニューはそのぬか漬け(きゅうり)と、
豚肉といんげんと3種のキノコ(シイタケ、シメジ、エノキダケ)のトマト煮込み。
ワインはフランス南西地区のカオール産の赤。
色はかなり濃い。カオールの赤って、「黒ワイン」とも言われているらしいけど、
このワインも黒とは言わないまでも結構深い青紫色をしている。
香りは、ツンと来る酸が強そうな果実香と、鉄さびのような香りが支配的。
なんだかストイックな香りの雰囲気。
味もストイック。酸味が強めで、渋味も険しくて、あまりクイクイとは進まない。
販売店では「大人気の商品!」みたいなPOPと共に売られていたけど、
こういうのが好きな人ってかなり通人だなぁ、と。
不味くは無いし、値段の割にはちゃんとしていると思うけど、
積極的な良さを見つけるのが難しい気がする。
67点 自宅にて
9日(月祝)
Cote de Nuits Villages "Cuvee Tradition" 2003
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ "キュヴェ・トラディスィオン" 2003
Dominique Laurent
ドミニク・ローラン
Rouge
赤
Cote de Nuits Villages
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,709 2006/09/14
お手軽ワイン館
エクセラ
晴天続きで気持ちの良かった三連休の最終日、料理はマグロの刺身、エビや野菜の天ぷら。
普通だったら白を選びそうなメニューだけど、
なんとなく休みのシメに良さげな赤が飲みたくなった次第。
で、選んだのは、先週末と同じくドミニク・ローランのもの。
ヴィンテージは1年古い2003年、格付けはちょっと上のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ。
2000年産で全く違うラベルのものとは稽古済み。
マグロの脂身や天ぷらの香ばしさに負けない内容を期待して。
色には特段の特徴は無く、普通にブルゴーニュ赤なやや薄めの紫色。
香りは、期待したほどのボリュームは無いけど、キイチゴジャムみたいな凝縮した果実香と、
カラメルのような樽香があって、いかにも良さげなブルゴーニュの雰囲気。
味も、一口目はものすごく軽い、というか口に含んですぐはとても軽い。
でも、だから薄いってわけじゃなくて、じわじわと存在感を示すあたり、タダモノではない雰囲気満載。
なーんか高級なのよね。先週飲んだACブルゴーニュとも違う、
もっと深いところに存在感のある高級さ。
ドミニク・ローランと言えば、昔は『新樽200%』とか言われてストレートな判りやすさが前面に出たワインだったけど、
今はそうじゃないのね。このワインなんて特に「昔ながらの美味しいワイン」な感じ。
でも美味いっす。
80点 自宅にて
8日(日)
Bourgogne Rose "Sanguine" 2004
ブルゴーニュ・ロゼ "サンギーヌ" 2004
Dom. Belin Ludovio
ドメーヌ・べラン・ルドヴィオ
Rose
ロゼ
Bourgogne Rose
ブルゴーニュ・ロゼ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,380 2006/10/05
QUEEN'S ISETAN 品川店
ヴィノラム
連休の中日、本日の夕食は簡単パエリア(「パエーヤ」「パエージャ」と書くのが適当か)、
ハムとレタスのサラダ、焼き鳥。
パエリアは生協で食材一式が冷凍されたもので、米から炊き上げるんじゃなくてご飯を使うもの。
それでも結構美味かったり。
生協のって結構味が濃いことが多いので、今回はスープを半分量にしたのが正解かも。
で、その調理に使う意味もあって、ワインはロゼを。
"Appelation Bourgogne Rose Controlee"というAOCは初めて見た。
また、お店では「ノンフィルターなので澱があります」と注意書きされていたけど、
よく見ると澱じゃなくて酒石。それってノンフィルターとは関係ないと思うけど。
さて抜栓。グラスに注いでまずビックリなのは、結構盛大にグラスの中に漂う泡。
かなり炭酸がある模様(師範はスティル・ワインに残った炭酸は苦手)。
色は、写真でもお判りのような、非常にキレイなオレンジピンク。
ノンフィルターらしいけど、濁りもなくて澄んだ色。
香りは、「確かにピノ・ノワールとガメイだなぁ」と感じる、
香りだけならパストゥグランと間違えそうな雰囲気。
自然派系なのか、やや硫黄っぽい香りもあったり。
味は、外見通りの炭酸のジリジリ感はやっぱりちょっと苦手だけど、
軽めでほんのり赤ワインの雰囲気があって、面白い飲み物ではある。
ロゼってめったに飲まないけど、時と場合によっては似合う場面も多いかも。
今日みたいな料理を、屋外でワイワイ作って、というか作りながら飲むのに良さそう。
値段も手頃で変に甘かったりもしないので、変化球としても面白い。
71点 自宅にて
7日(土)
Le Lodole 2000
レ・ロドレ 2000
Cantine Bellini
カンティーヌ・ベリーニ
Rosso
赤
Tocana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\1,710 2006/10/01
サンタムール
カツミ商会
本日の夕食は、師範ご謹製の冷やしトマト、アジのタタキ、
焼き鳥(手羽先、砂肝、レバー、豚バラ、しいたけ)、キャベツとポン酢かけ(九州の焼き鳥屋ではメジャーな箸休め)。
焼き鳥はガスグリルで焼いているんだけど、微妙なタイミングが取りづらいし、
なにより竹串の取っ手部分が焼けるのがイマイチですな。
環境が許せばぜひ七輪で焼きたいところ。
ワインは、イタリアはトスカーナ産のIGT。
販売店でご勝手試飲をしていて、なかなかイケてると思って購入したもの。
色は結構濃い。ほんのわずかに熟成っぽさが感じられる色合い。
香りは、試飲で感じた通り、当初は強かったであろう樽香が上手い具合に果実香に溶け込んで、
なんとなくまぁるくあまぁくなった状態。
味も柔らかくて良い感じ。
イタリア産の熟成ワインってあまり飲んだことないけど、
なんとなく「矍鑠(かくしゃく)として年齢を重ねたおばあさん」みたいな感じで、
飲むほうはダレーッとなるというより襟を正す雰囲気があって面白い。
コレが2,000円以下なら買いでしょう(でも間違って4,000円以上ならパスでしょう)。
稽古範囲の上限である3,000円くらいが値頃感。
「柔らかく熟成し始めのスーパー・トスカーナ」って感じで、なかなか好印象。
77点 自宅にて
6日(金)
Bourgogne Chardonnay 2005
ブルゴーニュ シャルドネ 2005
Robert Sarrau
ロベール・サロー
Blanc
白
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\924 2006/09/14
お手軽ワイン館
中部貿易
本日の夕食はクリームシチュー。
ようやく暖かい料理が似合う季節になって参りました
(でもまだ衣替えしてないんでクローゼットには半そでばっか。面倒だなぁ、衣替え)。
ワインは、今年の6月に飲んで好印象だったコレの2005年版。
お値段はセール中につき100円ダウンの924円。
ちゃんとしたブルゴーニュで税込み1,000円以下ってのはありがたいですな。
地味ながらあまりハズさない造り手なんで、安心して抜栓。
色はかなり薄めで、清酒にちょっと毛の生えたような色。
香りのボリュームはそこそこ。レモンのような柑橘系の香りをベースに、
パイナップルのようなトロピカルな香りがちょっとだけ。
味は、色や香りから想像されるよりずいぶん濃くて、酸味でもない甘味でもないコクがギュッと。
ただ、ちょっと葡萄の皮めまで絞りすぎました的な、
苦味と渋味の中間のような味わいがあって、ややカタブツな印象。
ポテンシャルは感じられて、悪くは無いんだけど、現時点では前回までのようなスムーズさが無くて残念。
2005年って良作年だっけ? もう少し(半年とか)置いとけば好転するのかも。
69点 自宅にて
4日(水)
Gran Decarada Monastrell 2004
グラン・デカラダ モナストレル 2004
Bodegas Castano
ボデガス・カスターニョ
Tinto
赤
Yecla
ヘクラ
Yecla (Espana)
ヘクラ (スペイン)
\714 2006/09/14
お手軽ワイン館
中部貿易
今日は、勤務先の業務関連の立食パーティみたいなのがあって、
そこそこ食べて飲んで帰宅。
飲んだのはビール数杯と、ワインはラングドックの白と赤を2杯ずつくらい。
別に美味くも無く不味くもなく、って感じ。
8時前にはその会も終わり、一杯どこかで引っ掛けて帰るかなぁ、とも思ったけど、
根っからの貧乏性ゆえまっすぐ帰宅。
家に帰ったら、プチ師範代/プチプチ師範代が熱烈歓迎。
こりゃまっすぐ帰って良かったなぁ、と。
だって、どんなにサービスの良い店でも、
こんなに若くて可愛らしい女の子が満面の笑みを浮かべてベッタリ寄り沿ってサービスしてくれることなんて無いからね。
それもタダで
(おんぶしたりだっこしたり体力は使うけど)。
で、当然ながら飲み足りないんで、今日明日の二日で飲むつもりでワインを抜栓。
安いながらもある程度強さのあるワインが良いと思い選んだのが、
コレと同じ造り手の廉価版。
色はバッチリ濃い真紫。値段を考えたら十分な濃さ。
香りは、ツンッとくる若い果実香とアルコール香、それのみ。
甘い樽香も無ければ、スペイン産によくあるヤニっぽさも無い。
味もとってもストレート。甘さは無くて、葡萄の皮めの渋さと実の酸っぱさがダイレクトに感じられる。
ワインと言うより、葡萄果汁を発酵させたまんまの液体。
若い、っつーか若すぎてまだワインになる前のツボミ、って感じ。
半分以上残したけど、明日になったら開くんだろうか?
ツボミのまま腐っていく気がしないでもないけど。
普通に栓をして冷蔵庫保存した翌日。
味や香りの印象に全く変化無し。まったくもってカタブツなワイン。
輸入元が張った裏ラベルを見ると、軽い⇔重厚の5段階評定で、
2(軽いほうから2番目)と書かれている。
んなアホな、ちっとも軽く無いっす。
未だにこういう表記って『高いのがフルボディ/安いのはライトボディ』
という、本質的には全く意味の無いものが多い気がする。
65点 自宅にて
1日(日)
Bourgogne Pinot Noir Vieilles Vignes 2004
ブルゴーニュ ピノ・ノワール ヴィエイユ・ヴィーニュ 2004
Dominique Laurent
ドミニク・ローラン
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,079 2006/09/14
お手軽ワイン館
重松貿易
最近のプチ師範代は、歯が抜け替わりでグラグラしていることと、
そもそも肉より野菜が好きなこともあって、あまり肉料理を食べたがらない。
でも育ち盛りの師範自身は肉が食いたいわけですよ、肉!肉!!肉!!!。
というわけで今日の夕食は牛和風ステーキと、昨日の残りの手羽先、野菜炒め。
料理が肉だってことで、ワインもそれらしいヤツをチョイス、
ブルゴーニュの高騰著しい昨今、名門造り手のヴィエイユ・ヴィーニュでこの値段はお買い得かと。
色は、ACブルゴーニュとしては標準よりちょっと濃いくらい、
ノン・フィルターらしいけど澄んでいて照りがあってキレイな色合い。
香りは、まず感じるのがほんのりとミルクっぽい雰囲気。その次に硫黄。
その後、キュッと凝縮感のある木イチゴ&梅香が来た後、
口に含むと樽香もある。ボリューム面に目をつぶれば、その内容は全くもって高級ブルゴーニュの香り。
味も高級風。スーッと口に入ってきてフワッと拡がるあたりはなかなか素晴らしい。
ただ、後味になぜかイガイガした感じが残るのがイタダケない。
抜栓後時間が経つと、香りのボリュームも徐々に盛り返してきた。
正直言って「これがACブルゴーニュ?」ってくらいまで改善。
やや荒削りで深みに欠ける面があるのと、後味のイガイガ感に違和感はあるものの、
それ以外はバッチリ高級ブルゴーニュ。これが2,000円だったら十分お買い得。
ドミニク・ローラン、やっぱり凄いと思う。
というわけでへんさん同様高評価。
80点 自宅にて
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