稽古日誌:2007年10月

 秋冬の作物として、畳一枚ほどの狭いガーデニング・スペースに小松菜ルッコラの種を植えました。 左写真は、右側の筋蒔きが小松菜/左側にチョボチョボとランダムに芽が出ているのがルッコラ。 同じ値段の種袋だと、ルッコラの方が圧倒的に種の数が少なくてこうなっちゃいました。 小松菜は芽が出過ぎてえらいことになってます(もちろん間引きします)。 ともあれどちらも美味く育ってくれれば良いなぁ。
 ちなみに春夏野菜の戦績はと言えば、
オクラ:失敗(採れたのは1本のみ、かつ固かった)
トマト:やや成功(数は採れたけどあまり甘くなかった)
大葉:ちょっと成功(時々の薬味程度には収穫出来たけど、バッタの被害多し)
バジル:かなり成功(バッタの被害は大葉より少)
三つ葉:ほぼ失敗(買ってきた三つ葉の根っこ部分を挿しただけだけど、葉っぱが再生するころにバッタの餌食に)
パセリ:大成功(だったけど、一週間不在にしたら芋虫が丸坊主に)
イタリアンパセリ:ほぼ失敗(去年、旧宅のマンションで鉢植えしてたものの移植だからね)
小ネギ:引き分け(量は取れなかったけど、市販の小ネギの根部分を植えたものなんでそんなもんかと)
・・・と、ワインに全く関係ない話題を書いちゃったりしているけど、 ま、来年に向けての備忘録なわけでして。

翌月分


31日(水)

Chassagne-Montrachet Premier Cru "Clos Saint-Jean" 2001
シャサーニュ・モンラシェ プルミエ・クリュ "クロ・サン・ジャン" 2001
Blain-Gagnard
ブラン・ガニャール
Rouge
Chassagne Montrachet 1er Cru
シャサーニュ・モンラシェ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,1292007/10/11 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日は、師範/師範代の結婚記念日。結婚してはや14年、早いもんであります。 こういう日はフレンチレストランや寿司屋あたりでパーっと行きたいところだけど、 当然子供らもいるし平日だしってことでおとなしく家で、ちょっと贅沢めの夕食を。 メニューは師範代ご謹製の魚介類のスープに加え、 品川の"DEAN & DELUCA"で買ってきたお惣菜(ハム盛り合わせ、豆のサラダ、アボカドのペンネ、フィッシャーマンズ・パイ、 チーズ[「オールド ダッチ マスター」という種類、これがイケる])。 お惣菜は100gは500円とか800円とかするんで、ちょっと買っただけですぐ3000円とかになっちゃうんだけど、 それでも美味いんですな、悔しいくらいに。 相当手が込んでいて、100gずつとかだったら作るより絶対安いと思うし。 そういう、ちょっとシャレた料理にあわせてワインもちょっと贅沢め。 税込み表示だけど道場稽古範囲を超えるけど税抜きだと範囲内、 という微妙な価格のワイン。 白が有名な村&造り手だけど、 それでも1級畑がいまどきこの値段というのはかなりお安い部類に入ると思う。
 色はやや薄め。色合い的に十分に熟成したことが見て取れる、 オレンジっぽいレンガっぽい雰囲気の赤紫色。 香りについても、熟成感のハッキリしたあんずのコンポートのような香り。 これで味がヘタってると嫌なんだけど、幸い味わいはまだ健在で、 まぁるく角の取れた渋味に加えて品の良い甘味と均整を保った酸味が同居。
 いやーこれはアタリです。ボリュームこそ小さめながら、 色・味・香りの雰囲気は高級ワインの熟成した姿そのものだし、バランスもまだ崩れていない。 熟成ブルゴーニュなんて普通とんでもなく高くて、おいそれとは手が出せないイメージがあるけど、 これは比較的リーズナブルな価格でソレが味わえる稀有な例。お勧めであります。
83点道場にて

28日(日)

 台風一過の青空の下、本日は区の学童保育ドッジボール大会。 1年生の女の子だと、ボールを外野に送るのもなかなか難しかったりするわけで、 結果はまぁアレですが。師範も、早朝のライン引きや、保護者対抗の競技に参加。 大人も子供も熱くなれるスポーツですな、ドッジボール。 思わずハンドボールと勘違いしてボールを受けたあとドリブルしたりしてしまいましたが。
 また、この春に違う学区へ引越したため縁遠くなってしまった保育園時代のお知り合い保護者なんかとも多数遭遇。 同窓会状態で楽しゅうございました。

Muscadet Sevre & Maine Sur Lie 2006
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー 2006
Ch. la Tarciere (Bonnet-Huteau)
シャトー・ラ・タルシエール (ボネ・ユトー)
Blanc
Muscadet Sevre et Maine Sur Lie
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー
Loire (France)
ロワール (フランス)
\753 (単品価格 \1,092)2007/10/11 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 ドッジボール大会は、途中お弁当(今日は師範が製作担当)を挟み、 朝9時から午後3時ごろまであった。その後スーパーで買い物して、 家に帰ってからは台風で傷んだ草木の手入れとか、金魚の水換えとかしてたらもう夕食の時間。 献立は、黒ソイの煮付けとマグロ/イカを乗せたちらし寿司。 ワインは、またまた送料込み6本セット4,980円の中の1本から。 ちょっぴり高級品の2005年産とは稽古済み
 色はかなり薄め。粘性も低くサラリとした外観。 香りは、思ったよりもボリュームがあって、リンゴっぽいフルーツ香がパッと。 味は、思ったより酸が控えめで、コクがあって良い感じ。 ミュスカデって酸っぱくて金属的というイメージがあるけど、このワインに関してはそういう感じは薄い。
 あまりミュスカデっぽくなくて、普通の白ワイン(って何?)っぽい印象。 それを良しとするかどうかは人それぞれだと思うけど、師範の場合はやや好印象。 金属的なのがあまり好きじゃないからね。あと、このワイン自体なかなかコストパフォーマンスが高いと思うし。
72点道場にて

27日(土)

Chianti Classico 2004
キアンティ・クラッシコ 2004
Les Filigare
レ・フィリガーレ
Rosso
Chianti Classico
キアンティ・クラッシコ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\2,0792007/10/11 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日はプチ師範代が通う小学校の文化祭みたいな催し。 保護者や地域のサークルが模擬店みたいなのを開いて、子供らがそれを回って遊ぶ企画。 こういうのって師範らが小学生の頃はなかったなぁ。 また、明日は学童保育対抗のドッジボール大会。なんだかんだと行事が多くて大変であります。
 夕食の料理はといえば、鰹の和風カルパッチョと、なんとなくちょっと張り込んで黒毛和牛ロース肉のステーキ。 ここんとこ豪州産のカルビ肉なんかをサイコロステーキにして、 大根おろしとポン酢で食べるのが多かったんだけど、 久しぶりに正攻法で。 それに合わせたワインも、ストレートな感じがしそうなイタリア産赤。 販売店のサイトの情報によれば、樽が効いていて濃厚で、 どちらかというとスーパー・タスカン風の造りらしい。
 色は、まるでボルドーみたいな青みの強い紫色。キアンティ(サンジョヴェーゼ)って、 もう少し赤っぽいイメージがあったんだけど、このワインは色からしてフランス品種っぽい。 香りは一転してサンジョヴェーゼのソレで、スミレとか桜餅みたいな果実香に加えて、 バニラのような樽香がバンバン。香りのボリュームは明らかに値段以上。 味もそれくらいパワフルだと掘り出し物発見!なんだけど、 残念ながらちょっと弱い。渋味がやや目立ち、骨格はしっかりしているけど肉付きが悪い感じ。
 まるでカブトムシの亡骸のような、 パッと見はいかめしいけど手に持つと軽い、そういうワイン。 とはいえなかなか美味いっす。 一般の安キアンティとはその差歴然、確かにスーパー・タスカン風。 これで2,000円くらいってのは安いと思います、ハイ。  ちなみに和牛ステーキ・・・ちょっとなら美味しいけどロース1枚は多いな。 脂っこくてつかえる感じ。 豪州産とかの方が沢山食べられるので好きかも(貧乏性)。
80点道場にて

26日(金)

Domaine de Lichetto Chardonnay 2003
ドメーヌ・ド・リシュット シャルドネ 2003
Dom. de Lichetto
ドメーヌ・ド・リシュット
Blanc
L'Ile de Beaute (VdP)
リル・ド・ボート (ヴァン・ド・ペイ)
Corse (France)
コルス (フランス)
\9422007/10/11 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 暑くなく寒くなく、心地よい気温の日々が続いております。 昔は気持ちの良い季節といえば、秋よりも春だったような気がするけど、 最近の春は鼻がムズムズ目をゴシゴシで、どうもあんまり具合良くないからね。 というわけで今時分が一年のうちで一番良い季節のような気がします。 さてワインは、2002年産とは2年半前に稽古済みのコルシカ島産。 料理はシイタケのオーブン焼きに始まって、海老フライ、ナスの揚げだしなんかを。
 色はかなりしっかりしていて、黄金色っぽい黄色。 全開飲んだ時は「濃いレモン色」って書いてるんで、それより若干熟成が進んだ状態かも。 香りに期待通りの蜜香あり、でもそれしか無い感じなのがちょっと寂しい。 味も、コッテリとした厚みは感じられるけど、残念ながら酸が弱くて浮ついた印象は禁じえない。
 うーん、前回の好印象にはかなり及ばない内容。 これはヴィンテージの差というより、造られてから飲むまでの期間の差が支配的な気がする。 やっぱりこういう白は造られて間もないころにサクサクーッと飲んじゃうのがよろしいようで。
69点道場にて

25日(木)

Maison Francaise Red N.V.
メゾン・フランセーズ レッド (ヴィンテージ無し)
Maison Francaise (Les Productieurs Reunis)
メゾン・フランセーズ (生産者組合)
Rouge
(VdT)
(ヴァン・ド・ターブル)
(France)
(フランス)
\541 (単品価格 \785)2007/10/11 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日のワインも送料込み6本セット4,980円の中の1本で、元の売価が一番安かったもの。 格付けはVdT(ヴァン・ド・ターブル)。 安ワイン者を自任する師範だけど、VdTはちょっと・・・なんだよね。 ヴィンテージとか生産地が明記されないんで、素性がわかんないため面白みを欠くというか。 このワインの場合、ラベルには情報無いけど、 販売店のサイトによれば、 造り手ラングドックにあり、 醸造家は「フローレンス・セシェ」という若い女性、品種はグルナッシュとカリニャンらしい。 ちなみに料理は豚ロースとブロッコリーの炒め物、大豆とヒジキと筍の煮物。
 コルクは樹脂製か屑コルクを集めたヤツか、と想像してたけど、 開けてビックリ短いながらも意外と品質の高そうな普通のコルク。 コルクなんてちゃんと機能すればなんでも良いんだけど、 値段の割にはこういうとこケチってないな、と。 色は濃くなく薄くなく、ストレートな紫色で若さが感じられる。 香りも特段の個性はないけど、激安系にありがちな雑巾っぽさも無く、悪くは無い。 味は非常に軽い。温度が高いと頼りなさが目立つんで、 途中から冷蔵庫に入れて冷やして飲んだ。
 正直言って何の変哲も無い普通の赤ワインだと思うけど、この値段だからね。 師範がワインに関してこんな偏屈モノじゃなくて、 「趣味はゴルフ、週に1~2回は職場の同僚と飲みに行く」 みたいな普通の人だったらコレで十分な気がする。
67点道場にて

24日(水)

Costieres de Nimes "Cuvee Tradition" 2004
コスティエール・ド・ニーム "キュヴェ・トラディスィオン" 2004
Ch. Roubaud
シャトー・ルーボー
Rouge
Costieres de Nimes
コスティエール・ド・ニーム
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\825 (単品価格 \1,197)2007/10/11 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日、プチ師範代が通う小学校から師範代に電話があり、 『プチ師範代が頭痛で具合が悪く給食を食べてないので迎えに来て欲しい』とのこと。 師範代が「すぐに仕事を片付けて1時間くらいしたら迎えに行きます」と答えたところ、 『もっと早く来れないんですか?』と。 仕事の整理に30分、移動に30分はどう頑張っても最短コース、 やっぱり少子化問題の解決は遠いなぁ、と。 結局プチ師範代の容態はどうということもなく、家でひと寝入りしたら回復。
 閑話休題、夕食はピーマンの肉詰め、こんにゃくの田楽、ベビーリーフとプチトマトのサラダ。 ワインは、送料込み6本セット4,980円の中の1本で、南仏産の赤。
 色は若々しくも真っ青な紫。 香りは、なかなかナイスなボリュームで、雰囲気はややクセのあるスパイシーな果実香。 ラングドックというより、南ローヌに近い(多分土地もそうだと思う)雰囲気。 味は、色や香りから想像されるよりもおとなしく柔らかな感じで、 渋味はしっかりしているけど全体的に丸っこい味わい。
 なかなかよろしいんじゃ無いでしょうか? コンクール受賞ワインみたいな派手さはないけど、 思いのほかしみじみ味わいが染みわたるワイン。 ラベルの雰囲気もなんとなくトラディショナルだけど、ワイン自体もそういう感じでナイス。
73点道場にて

21日(日)

Vigne Elisa Chardonnay 2006
ヴィーニュ・エリザ シャルドネ 2006
Dom. Paul Mas
ドメーヌ・ポール・マス
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペィ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,1802007/08/31 QUEEN'S ISETAN 品川店 ドウシシャ
 本日の料理は寄せ鍋。肉あり魚あり野菜ありの具材だけど、選んだワインは白で。 このワイン、ラベルには書かれていないけど、調べたところ造り手はドメーヌ・ポール・マス。 この造り手の似たようなワインは、以前2002産のシャルドネ&ヴィオニエと稽古済み。 別銘柄では2001産のシャルドネも。 コンクール受賞のステッカー(あまりアテにはならないけど)もあるし、 まぁハズさないでしょう、と。
 色はそれほど濃くも無く、普通に白ワインの色。 でも香りは濃い。蜜っぽくて甘い花の香りがバンバン。 樽使いの派手な造り手の印象があるけど、このワインに関してはそれほど樽香が強くは無くて、 口に含んでパッと感じられるくらい。 味は、香りの印象通りのコッテリ系。 それほど糖度は高くないんだろうけど、 酸味が弱めなためやっぱり甘く感じられる味わい。
 あまりにも期待&想像通りな内容。 この造り手の白って、多少品種や銘柄やヴィンテージが違っても、なんだか似た感じだなぁ、と。 確立した個性と確かな技術があって、 それをデイリークラスのワインに展開してくれているのは有り難いんだけどね。
75点道場にて

20日(土)

Barbera d'Alba "Sucule" 2004
バルベーラ・ダルバ "スクレ" 2004
lo Zoccolaio
ロ・ゾッコライオ
Rosso
Barbera d'Alba
バルベーラ・ダルバ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\2,4062007/09/29 サンタムール カツミ商会
 本日の夕方は、師範代が学童保育の会合に出かけたんで、食事は師範と子供ら2人。 そういう時は、お好み焼きにすることが多いです。 本日は生地と野菜と玉子とソバを層にして焼く広島風。 最初の一枚は厚すぎてやや失敗、二枚目でそこそこ合格点、 師範代のために作り置きした3枚目が一番の出来。 さてワインはといえば、ちょっと良いワインが飲みたくなって2,400円もするワインを。 極めて重いボトル(なんと空き瓶で860g、一昨日のイタリア産の瓶が430gなんで、ぴったりその倍)なんで、 きっと気合が入ってますでしょう、と。
 色はそこそこ普通、やや赤みの強い紫色。 香りは、想像した(期待した)よりもおとなしめ。 樫樽の香りと、イタリアらしい開放的な果実香りがほんのりと。 味もなんだかおとなしい。もちろんバランスは悪くないし、 スイスイと入ってくる様はまるで高級ブルゴーニュのようだけど、 そういうのってこの風貌のワインには想像していなかったわけで。
 すっごく無骨な外観とは裏腹に、女性的でスレンダー、でも出るトコは出ているワイン。 とはいえこのワインにこんな贅沢なボトルが必要なのかな?と思っちゃいます。 もっと軽いボトルにして、ボトル代&輸送代を100円値下げしてくれた方が嬉しいと思う。
78点道場にて

19日(金)

Valdehermoso 2006
バルデエルモーソ 2006
Bodegas y Vinedos Valderiz
ボデガス・イ・ビニェドス・バルデリス
Tinto
Rivera del Duero
リベラ・デル・ドゥエロ
Rivera del Duero (Espana)
リベラ・デル・ドゥエロ (スペイン)
\927 (単品価格 \1,344)2007/10/11 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日のワインは、送料込み6本セット4,980円の中から。 各ワインの通常売価と送料を合計したものと比較すると、 約30%オフとなっていてかなりお買い得。 で、選んだのは一昨日に引き続きスペイン産の赤。 ヴィンテージはグッと若くて2006年産。 造り手は、当地のライジング・スター「バルデリス」、そこが造る廉価版、 品種はテンプラニーヨ100%。ラベルは冗談みたいにヴィンテージがわかりやすい。
 まずコルクにビックリ。安ワインによくある固い樹脂製の人工モノだけど、その色が紫。 ちょうどキャップシールや"2006"の文字と同じ色。 そうなると安っぽさを感じないですな、なかなか粋なデザインセンス。 ワインの色もこれまた真紫。瓶の口から垂れてラベルに染みた色なんて、全く文字の色と同じだったり。 香りは、テンプラニーヨというよりグルナッシュなんかに近いような、 青っぽさのある果実香。ちょっとだけ松ヤニっぽい香りもある。 味は固い。まだまだ渋味がガッチガチ。 酸味やほのかな甘味もあるけど、いかんせんそれらがバラバラ。
 黙って飲まされたら、ラングドックとかローヌ南部の若くて気合入ったワイン、と答えそう。 一人で一本飲むにはちょーっと強いかな。 2杯分くらい残して、バキュバンせず冷蔵庫にも入れずで明日また稽古。
 翌日は昼にテラスで飲んだので、前日比どうかということは良くわからなかったけど、 固さはかなり取れてたように思います、はい。
70点道場にて

18日(木)

Montepulciano d'Abruzzo "Settecieli" 2002
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ "セッテチエリ" 2002
Villa Puccini
ヴィッラ・プッチーニ
Rosso
Montepulciano d'Abrusso
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ (イタリア)
\7802007/09/28 QUEEN'S ISETAN 品川店 丸紅食料
 本日の夕食は、ナスとひき肉の炒め物。 ナスってのは歳を取るごとに美味しく感じる野菜ですな。 若いころは、ブヨブヨしてて香りや味も地味で、決して好きな野菜じゃなかったんだけどね。 そんなナスに合わせて選んだのが、このイタリア産。 780円というかなりお安い値段、2002年というやや古めのヴィンテージ、 インポーターの在庫処分なのかな? こういうのって、イマイチなワインが多いんだけど、タマにキラリと光るのがあるからね (最近だとコレとか)。
 さて抜栓。コルクは非常に短く、かつ組成の粗い安物。 液面に触れる部分は亀裂が入っていて、ちょっとヤバげな雰囲気。 色はそこそこ濃いめ。昨日のワインより更に熟成が進んだ感じで、 エッジにはかなりレンガ色が入っている。 香りは・・・こりゃイケません。正直言って傷んでると思う。 ちょっと例えようが無いけど、芋虫の内臓みたいな臭いというか、 明らかに正常なワインとは異質の臭い。 それでも頑張って口に含むと、味のバランスはそんなに悪くなくて、 渋味はこなれてて酸味もおとなしく、甘味も若干あったりする。 でも、口の中に拡がる臭いが致命的。
 というわけで、そのまま飲むのは1杯でギブアップ。 その後はオレンジジュースで割ったり、チューハイで割ったりしてなんとか杯を進めたけど、 消化することのみが目的の酒飲みってのはあまりに悲しく、 最後に残った3分の1くらいは流しに捨てた。 でも頑張ったほうだと思う>自分。 このボトルだけがこうだった、ということを祈ります。
(22点)道場にて

17日(水)

Castillo Estables Crianza 2003
カスティーヨ・エスタブレス クリアンサ 2003
Bodegas Mazorral
ボデガス・マゾラル
Tinto
La Mancha
ラ・マンチャ
La Mancha (Espana)
ラ・マンチャ (スペイン)
\8482007/09/29 サンタムール カツミ商会
 本日の夕食は、ちょっと早く帰れた師範が製作担当。 メニューは、回鍋肉(ソースはCookDo)、玉子スープ(出汁は粉末の鶏ガラスープ)、 板わさ(というか蒲鉾オンリー)。 メインが中華なんで、ワインもちょっとエスニックな感じがしそうなものを、 ってことで選んだのがコレ、スペインはラ・マンチャの赤。 どのへんがエスニックかというと、なんかこう、ラベルの感じとかが・・・
 さて抜栓。色は思ったより熟成感がある赤紫色。 香りもちょっと意外。なんだかツンッと鋭い果実香と甘く焦げた樽の出方がブルゴーニュみたい。 それに、オレンジみたいな刺激のある香りを足した感じ。 味は、見た目の印象に近く、渋味のカドが取れたやや熟成感のある味わい。 酸味と甘味もそこそこあって、なかなか良いバランス。
 エスニックかどうかは置いといて、ちょっぴり刺激的で中華には良く合うワインでした。 特に、スペイン産にありがちなヤニっぽさが控えめだったのが好印象。 オレンジと樽と熟成感、その3つが特徴的なワイン。
74点道場にて

14日(日)

Gevrey Chambertin 2003
ジュヴレ・シャンベルタン 2003
La Givryotte
ラ・ジブリオット
Rouge
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,9482007/07/26 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ミレジム
 ちょっと良いグラスを新調したんで、 ちょっと良いワインを開ける事に。 選んだのは、ブルゴーニュの名門中の名門「クロード・デュガ」が興したネゴシアン部門「ラ・ジブリオット」のジュヴレ・シャンベルタン。 ここのワインは同じく2003年産のACブルゴーニュと稽古済み。 ACブルであの内容だったら、村名はもっと格上でしょう、 それが3,000円台なら買いなのでは、と思い購入 (ちなみに本家2000年産の同じ村名とも稽古済み、それはちょっと期待ハズレだったけど)。 料理は骨付き鶏モモのオーブン焼き。 幼きころから師範にとっての「ご馳走メニュー」の代表格。
 色は、村名ブルゴーニュとしてはかなり濃いめ。 2003年というヴィンテージのせいもあるだろうけど、この造り手ってそういうワインと聞いたことがある。 香りは・・・これが素晴らしい。甘い樽香、キュートな果実香、まさに高級ブルゴーニュの王道な香り。 味は、香りの印象からするとやや軽めではあるけど、 バランスも良く、2003年にありがちな過熟した感じも無く、こちらもなかなか素晴らしい。
 抜栓後時間が経つと、懸案だったボディの軽さもかなり改善し、 しっかりした味わいに。落ちる/痩せるなんてことは微塵も無くて、良くなる一方。
 いやー、参ったなぁ。村名でコレ/ネゴシアンでもコレってのは正直言って凄い。 やっぱブルゴーニュは造り手ですよ皆さん。 川で砂金を探すより、宝石店で金を買うほうが結局コストがかからない、というところか (・・・と判ってても我々安ワイン者は砂金探しに行っちゃうんだよね)
87点道場にて

13日(土)

 本日はプチプチ師範代が通う保育園の運動会。 花曇りで暑くなく寒くなく、絶好の運動会日和。 この春の引越しに伴って保育園を転園したんで、この保育園での運動会は初めて。 園によって少しずつ個性があったり工夫があったり、面白いもんですな。 以前の園はどちらかというと体育会系の運動会、今の園は文科系 ・・・なんて評論しておりますが、 だって師範はもう親として保育園の運動会に参加するは7回目だからね。 順調に行けばあと3年、10回は参加するわけで。 そりゃー年も取るわけで。

Rose d'Anjou 2005
ロゼ・ダンジュー 2005
Remy Pannier
レミー・パニエ
Rose
ロゼ
Rose d'Anjou
ロゼ・ダンジュー
Loire (France)
ロワール (フランス)
\609 (Half)2007/10/13 カクヤス 保土ヶ谷店 アサヒビール
 夕食は家で。 昨日の赤が半分近く残っているんで、 今日はハーフでも・・・と思ったけど手元にハーフの在庫無し。 ならば、ということで近所の酒ディスカウントに行き、 やや不本意なチョイスながらも、過去飲んだこと無いってことで買ったのがこのロゼのハーフ。 「不本意」の意味は、安いアンジューのロゼって、ことごとくウスラ甘いからね。 このワインも間違いなくそういう予想が立つわけで。 なんとか好印象に持っていこうと、冷蔵庫のチルド室に入れて、思いっきり冷やして稽古することに。
 色はとってもキレイな濃い目のサーモン・ピンク。 日が落ちた後の夕焼けのような色で、ホントにうっとりするくらいキレイ。 赤/白/ロゼとワインがある中で、色だけで言えばロゼが一番ですな。色だけなら。 さて香り、これがほとんどありません。 冷やしすぎているってこともあろうかと思うけど、それにしてもほとんど香りのない飲み物。 味は、思ったより甘さは強くなくて、 普通一般の安白ワインにちょっとだけ赤ワインの風味が加わった、って感じ。
 香りが無いのは残念だけど、意外と味のバランスは悪くないし、なにより色がキレイ。 でも、ハーフで600円だからね、フルだと1,000円を超えると思うと、 コストパフォーマンスが高いとは言えませんな。
66点道場にて

12日(金)

Saint Auspice 2005
サン・トゥスピス 2005
Sylla
シッラ
Rouge
Cotes du Ventoux
コート・デュ・ヴァントゥー
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,2802007/08/31 QUEEN'S ISETAN 品川店 ドウシシャ
 本日は、師範代が歓送迎会ゆえ子供らの夕食当番は師範。 でも、明日はプチプチ師範代の運動会、できるだけ早く寝かせる必要があって、 夕食はスーパーのお惣菜をいろいろと買って。 おにぎり、枝豆、玉子焼き、昆布と野菜の煮物、焼きそば ・・・なんて買ってたら全然安くないわけで。 かつ、これがまた美味くないときた。やっぱり手抜きはいかんですなぁ。
 というわけで、あまり落ち着かない夕食ではあるんだけど、 きっちりワインは飲ませて頂きます。選んだのはどこだかのコンクールで優勝、 更に審査員特別賞を取ったらしい南仏の赤。
 色はとても青く濃い紫。 香りは、いかにも南仏、いかにもコンクール受賞な、 青畳にイチゴジャムを塗ってしゃぶっているような香り・・・ なんて言うとやたら否定的に聞こえそうだけど、結構いい香りです、青い草と熟れたイチゴで。 味は、『大きな将来性が期待できる』という感じかな。 今飲んでもちょっと固くて飲みづらい感じ。 意外と甘みは控えめなんで、そんなにクドくは無いけど。
 良くも悪くも予想通り。濃くてポテンシャルがあって、コンクール受けしそうなワインだけど、 一人で一本だとちょっと辛いかも。 ・・・と、半分くらい飲んだ段階で子供らを風呂に入れる時間に。 とても強そうなワインなので、安心して翌日にストック。
 というわけで翌日、パーっと開くかと思ったけど、意外にカタブツでまだ固い。 ただ、香りに鉄サビっぽさが出てきたりしてるんで、酸化傾向にはあるんだろうな。 更に美味しくするには、単に空気に触れさせるだけじゃなくて、きちんとしたエージングが必要と思われます。
74点道場にて

10日(水)

Riesling Classic 2000
リースリング・クラシック 1999
Fritz Allendorf
フリッツ・アレンドルフ
Weiss
Rheingau (QbA)
ラインガウ (QbA)
Rheingau (Deutsche)
ラインガウ (ドイツ)
\9802007/09/28 QUEEN'S ISETAN 品川店 センチュリー・トレーディングカンパニー
 本日の夕食はおでん。ワインに最も合わせづらい料理の一つであります。 ここは清酒なんかの方が納まりが良いんだろうけど、 あいにく(幸い?)現在道場には料理用を除き清酒の在庫がありません。 というわけで手持ちのワインの中から、最も合わなくないだろう、という視点で選んだのがコレ、 ちょっと古めのドイツ産。 「クラシック」って書いてあるんで、いわゆる辛口だと予想。 また、この歳なんで、フルーツっぽさいっぱい!って感じじゃないだろうと想像。
 さて抜栓。色はかなり濃い目のレモン色。 風邪薬を飲んだ翌日のお小水みたいな感じ。 香りはそこそこのボリュームで、 リースリングらしいオイリーな感じや沈丁花のような雰囲気のある香り。 この香りで980円はめっけもん。 味は、予想通りあまり甘くなく、さりとて金属的に振れ過ぎることもなく、なかなかのバランス。 また、想像通りフルーツ感はこなれているんで、 あまり相手を選ばないタイプ。
 てっきりインポーターの在庫処分かなんかで、かなり落ち気味のワインなんじゃないかと思ってたけど、 なかなかどうしてしっかり生きててビックリ。 これで980円ってのはちょっと意外なくらい高品質なワイン。 おでんとの相性は、別に積極的に合いはしないけど喧嘩もしないんで、 いいチョイスだったように思う。
78点道場にて

9日(火)

プチレジャーの二日目、本日は平日ながら師範/師範代ともに休暇を取得して(プチ師範代は秋休み)のお休みであります。

 前日早めに床についた師範は午前5時過ぎには目が覚めて、 大浴場へ行ったり部屋の風呂に浸かったり、結局朝っぱらから2時間以上風呂三昧。

 朝食も部屋で。 朝食はいわゆる「旅館の朝食」ですな。 もちろんアジの干物は美味いし、豆乳から作る豆腐もおいしいし、 これ以上なにかを望むようなことは無いけど。

 宿のお支払いは、大人20,000円×2、子供10,000円(大人料金の50%)、乳児2,000円。 瓶ビール790円を足したものに消費税を加算、 加えて入湯税の2人分300円を加えた計55,729円が総額。 部屋の雰囲気や料理なんかを考えると安いと思う。 また、今回は楽天経由で予約してこの値段。 じゃらん経由だと、大人料金はコレより微妙に安いけど、 子供料金は楽天より高い(楽天が大人の50%なところ、じゃらんだと70%)。 また来たいな、特に海水浴の時期だと最高だろうな、と思える宿でありました。

 食事の後は、宿からすぐそばにある施設でミカン狩り。 大人400円、子供350円、持ち帰りは一袋600円。 10月からミカン狩りを始めたみたいで、 ミカン山の斜面には極早生のミカンがそこそこの色付き。 雨がパラパラときそうな天気だったけど、現場で食べて(3個が限界) 持ち帰り分を詰めて、その後コイに餌をあげたりして退場。 1時間弱の良い気晴らしでした。

 小土肥を後にして、師範ご一行は一路沼津方面へ。

 昼食は、沼津港にある鮨文という店で。 子供が出来て以降ご無沙汰だったけど、以前は沼津に来たら必ずと言っていいほど立ち寄る (この時とか)店。 店の場所は以前とちょっと変わったのかな? 以前より広くなって、カウンターが増えておりました。 で、寿司屋に来たらカウンターに座ってお勧めを聞いて・・・ というのがやりたいわけだけど、あいにくコチラはカウンターになんて座ってられない子連れ、 テーブル席へ着席、であります。
さて注文したのは以下。
師範:羽衣寿司 \2,940 (左写真)
師範代:特選羽衣寿司(お椀付) \5,040 (右写真)
プチ&プチプチ:梅寿司(サビ抜き) \2,100
羽衣寿司の内容は、(写真左上から横に)イカアジ白身(根魚系?)白身(真鯛?)中トロ甘エビ白身(平目?)赤身玉子焼イクラ生シラスの11貫。
特選羽衣寿司だと、ハマグリのお吸い物赤貝が加わって、 生シラス→生ウニ、中トロ→大トロ、甘エビ→車エビ、赤身→カンパチ? にランクアップ。

また、お好みで、タコ(タコ好きのプチプチ師範代用)、 あぶり鯖ゲソ赤貝ヒモをそれぞれ2貫づつ追加。
 お酒は、生ビールの中ジョッキを2杯(\745×2)貰ったあと、 冷酒で地元(由比)の酒正雪吟醸の300ml(\1,470)を一本。

 いやー美味い。確かに高い、でもやっぱり美味い。 どの寿司種もハズさないのがすばらしい。白身なんてどれも歯ごたえと旨味が両立しているしね。 加えてビールも美味い。 清酒はちょっと吟醸香が強い感があるけど、 扱いが良いのかこういう小瓶とは思えないキレイで上質な感じ。

 お値段はトータルで15,000円強。ちょっと出費だけど、沼津での寿司はやっぱりココだよなぁ、と。 知っている人は皆さんご存知の有名店だと思うので、 なんだか『車はメルセデスが一番ですよ』と言うような今更感はあるけど、 他の店に浮気する気分にはならないですな。

 飲んで食べてハッピー気分で帰路に。 自宅近辺へ到着したのは午後3時過ぎ。 東名高速集中工事の影響で、途中そこそこ渋滞してたらしいけど、 車中で爆睡の師範はそんなこと知る由もなく・・・いつも運転手ありがとうございます>師範代。

Chateau Haut Rety 2001
シャトー・オー・ルティ 2001
Ch. Haut Rety
シャトー・オー・ルティ
Rouge
Cotes de Bourg
コート・ド・ブール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\846 (通常価格 \950)2007/08/08 サンタムール カツミ商会
 というわけで一泊二日のプチ・レジャーから帰って参りました。 夕食は師範代特製の照焼きハンバーグ。 ワインは、あまり重いのを飲む気分でもないし(昼間あんだけ飲んでりゃ当たり前か)、 かといってメニュー的に白でもないし、 ってことで、やや軽そうな古めのボルドーをチョイス。 1,000円以下で6年前のワイン、生きてりゃ良いけど・・・と思いつつ抜栓。
 色は、いわゆる若いボルドーの青紫とは異なる、熟成感がいっぱいのレンガ色がかった紫。 濃さ/色合いともまだまだ現役っぽい。 香りは「おぉ!」っと声の出るくらいちゃんとした熟成ボルドーの香りで、 プルーンのような煮豆のような香りがパーっと。 「これで味のバランスが良ければ・・・」と期待しつつ口に運ぶと・・・ これが悪くないんですな、バランスも。 スケールは小さいけど、酸味と渋味が良い感じに溶け合っていて、良い感じの熟成具合。 あと甘みが残ってれば言うこと無しだけど、それは多くを望みすぎか。
 とはいえ1,000円以下でこの内容は出色でしょう。 昼から飲んでるんで沢山余るかな、と思ったけど、結局すっかり飲み干してしまいましたとさ。
80点道場にて

8日(月祝)

 横浜の小学校は二学期制、秋休みがあります。 その秋休みが10月9日と10日、平日がらみで遊びに行けるめったに無いチャンスなんで、 西伊豆方面へ一泊二日のプチ・レジャーとシャレ込むことに。
 昨日までの晴天とは打って変わった曇天(泣)。連休最終日の出発なんで朝はのんびりで、9時過ぎに家を出て、 保土ヶ谷バイパス→東名高速と渋滞知らず、沼津に着いたのはまだ10時半ごろ。 昼飯を食べるには早すぎるんで、スーパー(イトーヨーカドー)で1時間弱の暇つぶし。

 昼食は、西伊豆を宿のある土肥に向かう途中、伊豆長岡にあるボッカ・デラ・ベルタというイタリアン・レストラン (綴りは"Bocca della Verita"なんで、読みは「ボッカ・デッラ・ヴェリータ」が近そうだけど、 お店の記載を優先)。 ここは小さなホテルのダイニングも兼ねているようで、ホテルの中庭なんかにも繋がっていて、 全体としては結構広い感じ。

 メニューは、980円の日替わりパスタ・ランチの他、 1,000円ちょっとで肉料理のランチや魚料理のランチなんかもあったけど、 師範/師範代/プチ師範代の3名はパスタ・ランチを選択。 プチプチは皆からの取り分けで。
 パスタの選択は、
師範、師範代:赤イカのジェノヴェーゼ
プチ師範代:ベーコンのトマトソース
をチョイス。その他にもボローニャとか2種あった。 ランチのコースには、 パスタのほかカボチャの冷製スープ、サラダ、小さな五穀米ごはん、 ドリンクがついていてなかなかお得。 師範の場合は付いていたドリンクをオレンジジュースにしてプチプチにあげて、 本人はグラスの生ビール(\500)を(店入口の写真を見返すとエビスかしら?量少なめながら美味しい生でした)。
 また、ここのパスタ(スパゲティ)は自家製らしく、 なかなかモッチリと重い食感でグッド。 ニンニクとオリーブオイルの使い方も手加減が無くてタップリで、 ガツンと存在感のあるランチでございました。

 宿は、西伊豆は土肥の北側、小土肥ってところにあるホテル雅(みやび)という旅館。 小土肥って場所は小さな入り江の小集落なんだけど、そこの海辺に忽然と現れる5階建の鉄筋コンクリート建造物がこの宿。 部屋は全てオーシャンビューで、17室という小さめのキャパながらそのうち14室は露天風呂付きの部屋、 最上階の5階は露天風呂付き大浴場とラウンジのみという贅沢なつくり。 露天風呂付きの部屋って、東伊豆やその他の温泉だとベラボウに高いんだけど、 ここ西伊豆(堂ヶ島~土肥~戸田あたり)は比較的お手ごろ。首都圏から時間的にやや遠いのが難点だけどね。
 宿の前は海水浴場。チェックイン時間より1時間も早く(午後2時ごろ)着いた師範一家は、 この海でピチャピチャ遊びながら部屋の準備待ち。
 本来のチェックイン時間より30分ほど早く、午後2時30分頃に部屋へと案内して貰いました。 部屋は3階の角部屋で、海を望むバルコニーにはヒノキ製樽型の露天風呂が。 子供たちは大はしゃぎ、部屋に着くやいなや海で遊んで砂まじりの服を脱いで部屋付き露天風呂へドボン、 仲居さんの説明を聞いている時には既に風呂でキャーキャーと騒いでおりました。
 師範はといえば、まずは冷蔵庫の瓶ビールを一本。 キューっと飲んで美味い~なんだけど、中瓶1本790円(消費税を入れると830円)はちょっと高いなぁ。
 その後、子供らを連れて大浴場へ行き、眼下に広がる駿河湾を堪能。 さて部屋に帰ってくると、低く垂れ込めていた雲が晴れかかっていて、 この宿の売りである『金の波に沈む夕日』が一望な状況に。 こりゃー乾杯乾杯ってことで持参したシャンパーニュを抜栓して部屋付き露天風呂へ。 左写真はその夕日、右写真2枚は、日が沈むに連れて普通の色だったシャンパーニュが、 夕日に染まってロゼみたいな色へと変わっていく姿。 いやー極楽極楽。
 夕食はもちろん部屋出し、かつ一度にバーっと並べるんじゃなくて、 基本的に1品1品出される顧客本位なサービス。当日のメニューは以下。
食前酒:自家製びわ酒
先付:栗豆腐、友餡、焼栗
小付:菊花、菊菜お浸し、松茸、糸賀喜
前菜:季節の盛り合わせ(サンマのお寿司とか揚げ物とか)
御造り:伊豆の幸色々(イセエビ、甘エビ、カンパチ、マグロ)左写真上
焼き物:カマス幽庵焼き、合鴨トマトソース煮
しのぎ:南瓜スープ、白玉、クルトン
火の物:フカヒレ鍋(フカヒレ、蓮芋、陸蓮根、三葉、冬瓜、長葱、蕪)
洋皿:黒豚パイ皮包み焼き、フカヒレ餡、おこげ、ヤングコーン、海老、枝豆 左写真中
酢の物:海鮮サラダ(鰹、サーモン、帆立、海草、野菜、バジルドレッシング)
煮物:地魚(カサゴ)の姿揚げ 秋の菜餡 左写真下
食事:海鮮釜飯
椀物:赤だし仕立て
水菓子:ブランマンジェ

 まず特筆すべきは腹いっぱいになること。 特に、仲居さんが(子連れの我々を見て) 気を利かせてご飯と味噌汁を先に出すようにしてくれたんで、 食事後半にはおなかパンパン。 また、料理の内容も、普通の旅館の料理としてはこれ以上はないくらいの高いクオリティ。 地の利に胡坐をかかず、新鮮な食材に一手間二手間かけている感じが好印象。 もちろん、もっと上の料理を出す宿もあったりはするわけだけど、 少なくともこのくらいの料理を出してもらえると不満は無いです。

 酒は、上にも書いた持ち込みのシャンパーニュを。

Joel Falmet Tradition Brut N.V.
ジョエル・ファルメ トラディスィオン ブリュット (ヴィンテージ無し)
Joel Falmet
ジョエル・ファルメ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,545 (通常価格 \2,860)2007/06/07 サンタムール セルバ徳島
 宿に好きなワインを持ち込むのは旅の大きな楽しみの一つだけど、 やっぱり連絡無しに、ってのは罪悪感があったりします。 というわけで、今回は『結婚記念日なんでシャンパンを1本持ち込んで良いですか?』と 予約の際にお伺いを立て(実際の結婚記念日は20日ほど先だけど)、 店の方に『次回はウチのも召し上がってくださいね』と言われつつ快諾して頂いたもの。 ちなみに宿の酒リストにはワインも6種ほどありました。 正直言ってあまりグッと来るのは無かったけど、 値段的には(ビールなんかの値付け具合に比べると)比較的穏当だったような。 で、持ち込んだシャンパーニュ自体は全く無名な造り手によるもので、 値段も今時価値ある2,000円台中盤。 宿だと怪しいスパークリングも買えない値段。
 色は、曇天から夕日へと変化する環境下では、レモン色からロゼ色へと変貌します。 香りは、ヒノキの露天風呂とも相性の良い、やや針葉樹系の香りを帯びております。 味は、チャッキチャキの日本料理とも相性を乱さない、スッキリした味わいであります。
 ま、何はともあれ上の写真にもあるように、 露天風呂でシャンパーニュってのは暴力的なほどに快感なわけで。 西洋だと夏場にプールサイドでシャンパーニュかな? それよか露天風呂に魅力を感じる方はやっぱり日本人、ってことでしょう。
80点西伊豆土肥温泉「ホテル雅」にて

 2時間くらいかけて食事は終了、午後9時頃には床についたんだけど、 どうやらすんなり寝たのは師範だけだったようで・・・といったプチレジャー初日。


7日(日)

Bourgogne 2004
ブルゴーニュ 2004
Vignerons de Mancey
ヴィニェロン・ド・マンセイ
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,2372007/08/08 サンタムール カツミ商会
 本日もまた気持ち良い秋晴れの一日。 朝4時台に目が覚めたんで、ちょいと釣りに行って(ボウズじゃなかったけどお土産無し)午前中に帰ってきて、 午後はデパートに買い物に行って、という、いかにも普通のサラリーマンお父さんな休日。 夕食は牡蠣フライにしたかったんだけど、 あいにく魚屋には牡蠣がなくって若干方針転換して、鯖の塩焼き、 アサリのバター焼き、 蛸とブロッコリーと間引きした小松菜の芽のサラダ、といったメニュー。 ワインは昨日がACブルゴーニュ赤だったんで、今日はACブルゴーニュ白で。
 抜栓してコルクの匂いを嗅いで、ややカルキっぽくて「ヤバいかなぁ」と思ったけど、 全体的には露骨な劣化は無かったみたい。 色はやや濃いめの麦わら色で、2004年の単なるACブル、しかもこの値段ではちょっと珍しい濃さ。 香りは、弱いながらも蜜っぽい甘い香りが主体。ブルゴーニュでも南のほう、 マコンあたりにありそうな雰囲気。 味は、酸味が弱く熱い感じの味わい。2004年産とは思えない感じですな。
 樽とかで厚化粧したわけじゃないんだけど、そもそも化粧をしたような風貌の白ワイン。 南の方の産っぽい雰囲気。人間だってほら、 南の方の沖縄とか出身の女性って、目鼻立ちがクッキリしてスッピンでも化粧してるみたいじゃないっすか。 そんな感じ。
73点道場にて

6日(土)

Bourgogne 2002
ブルゴーニュ 2002
Jacques Cacheux & Fils
ジャック・カシュー&フィス
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,6112007/08/08 サンタムール カツミ商会
 久しぶりに晴れて、澄んだ秋空の関東地方。 「食欲の秋」ってことで、夕食のメニューはホットプレートでの鉄板焼肉。 ワインは、キッチリ良いワインを出す割にお手ごろ価格な印象のある造り手、 「ジャック・カシュー」のACブルゴーニュ赤。 1年半前にも稽古した銘柄&ヴィンテージで、 それが値下げして売られていたもの。 ACブルゴーニュクラスだとちょうど良いお年頃かも・・・ と期待しつつ抜栓。
 色は、まだ「枯れた」って感じではないけど、どことなくオレンジ色がかっていて、 それなりに歳月が感じられる雰囲気。 香りのボリュームは小さめ。でも、いわゆるACブル的なゴム革ケモノな感じじゃなくて、 キュキュッと締まった果実香があって1ランク上の雰囲気。 味はなかなか良くまとまったバランス。1年半前は酸味が目立ってたみたいだけど、 結構こなれて馴染んでおります。
 スケールは小さいけど、まとまりの良いワインに成長しておりました。 多分このワインはこれくらいの時期で飲むのが一番良いんじゃないかな? なかなか美味しゅうございました。
79点道場にて

5日(金)

 本日は、中学時代の友人と飲み会。同い年のおっさん5名。

 一軒目は、新橋駅東口の古いビルの地下にある博多もつ鍋 がんこで。 濃い目の味付けでいかにも「酒の肴」といった感じのモツ煮込みなんかをツマミに、生ビール3杯。 その後当然モツ鍋、白波のロックあたりを飲んで、シメはちゃんぽん麺を大量投入。 「サラリーマンだなぁ」という感じに浸りつつ、学生時代を思い出す九州の味を楽しんでお一人様4000円程度。

 そこで一旦は解散。でも、そのうち4人が横浜方面だったんで、 電車の中で「もう一軒行きますか」ってことになり、 行ったのが横浜駅西口、 相鉄ムービルの前を通り過ぎたところにあるラ・フィーナ (La-Fina)というビストロというかカジュアル・レストラン的な店へ。 1000円くらいのピザと、600円くらいのミックス・ナッツをツマミに、 飲んだワインがコレ↓

Les Domaines Paul Mas "Vigne de Nicole" Cabernet Sauvignon - Syrah 2005
レ・ドメーヌ・ポール・マス "ヴィーニュ・ド・ニコル" カベルネ・ソーヴィニョン - シラー 2005
Dom. Paul Mas
ドメーヌ・ポール・マス
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(\3,990だったっけ?) ラ・フィーナ モトックス
 『ワインば飲むぞワインば!』と半ば強引に連れを納得させて、 師範が勝手にチョイス。 お酒のリストには、ワインは赤白合わせて30種くらいはあったような。 そのうち半分くらいがフランス産で、残りがイタリアやニューワールド。 当然師範の狙いは一番安いランクで、その中から発見したのが南仏産のコレ。 この造り手のワインは、 2002年産のカベルネ・ソーヴィニョン - メルローなんかと稽古済み。 ハズさない印象があったんで、迷わずチョイス。
 暗くて雰囲気のある店内なんで、ワインの色はほとんど分からないけど、 濃そうではあった。 香りは、注文通りのミッチリ感で、カシスっぽいフルーツ香と樽香がちゃんとある。 味は、香りの印象の割には軽い感じがあるけど、 皆すでに結構飲んでたんで、これくらいの軽さの方が好都合。
 というわけで、狙い通りのワインでありました。 ま、小売店で買えば1,000円強のワインだと思うから、 3,000円台後半の売値はもうひとこえ頑張って欲しいとは思うけどね。
(75点)「ラ・フィーナ」にて

 お支払いは、頼んだものの合計金額そのまんまで5,600円くらい。 一人当たり1,500円弱、お安く済んだ二次会でありました。


3日(水)

Gobelsburger Riesling 2006
ゴベルスバーガー リースリング 2006
Schloss Gobelsburg
シュロス・ゴベルスバーグ
Weiss
QbA
QbA
Langenlois (Austria)
ランゲンロワ (オーストリア)
(師範母より) ハンドキャリー
 本日は、勤務先で夕食弁当付き(酒無し)の打ち合わせがあったんで、 家に帰ってからは食事せず。時間も遅めだったんで、二日に分けて飲めそうで、 かつツマミの要らなそうなワインをチョイス。 選んだのは、先日ドイツ/オーストリア旅行へ行ってきた師範母が、 お土産に買ってきてくれたオーストリアワイン。 品種はリースリング、格付けはQbAだけど、アルコール度数が12.5%もあるので多分辛口。 缶ビールを1缶飲んだ後、まずはツマミもなく一対一の真剣勝負で稽古スタート。
 色は無色に近いくらい淡いレモン色。 香りは、カサブランカみたいなゴージャス系の白い花っぽい雰囲気がメイン。 アルザスやドイツのリースリングにありがちな灯油やジッポのオイルっぽい香りは控えめで、 ほとんどが花っぽい香りなんで、普段はワインをあまりお召し上がりにならない女子供へのウケも良さそう。 味は、アルコール度数から想像される通り甘さ控えめ。 酸はそこそこしっかりしていて、ドイツというよりアルザスのリースリング(のオイル香抜き)に近いと思う。
 母親の話によると、酸化防止剤無添加のワインだそうな。 出来て1年&ハンドキャリーで空輸だと、 その弊害は全く出てなくて、底抜けにフレッシュなワインで好印象。 半分残すつもりが、ちょこちょこ乾きモノとかのツマミをあてがいつつ2/3くらい飲んじゃった。 オーストリアのリースリングって、ほぼ1年前にも稽古しているけど、 ボリュームは違えど案外傾向なんですな。 母親が泊まった時に出すワイン、お持たせだけどコレにすれば良かったな。
 翌日、印象は前日と全く変わらず。酸化防止剤って、抜栓して1日とかの酸化にはあまり関係ないのかな?
75点道場にて

前月分

by 師範