6年強使ってきた道場のパソコンが先月いよいよダメになった(己の不手際でダメにしたに近い)ので、
パソコンを新調した。パフォーマンス/容量とも十倍以上にグレードアップしたが、
体感上それほど操作感が向上したようには感じない。
まぁやってることがココの記載/更新とか家計簿程度なんで、
そもそもローテクな機器でも間に合っていたというのはあると思うんだけど。
また、USB端子の搭載に伴い撮影道具もビデオカメラからデジタルスチルカメラに変えた。
先月中ほどの稽古から写真品質が若干向上したかな?
一枚3KB程度の大きさなんでその差は判りにくいかもだけど。
さらに、LAN端子の搭載と、本体の高速化に伴い通信速度の遅さに辟易することが多いので、ADSLを導入する予定。
大した通信をするわけじゃないんで、安いヤツだけど。 なんだか『・・・だけど。』と語尾を濁して結ぶ文章が多いなぁ。 言い訳症候群か? |
行ったのは東戸塚の東口側にあるラ・マレーというフレンチ・レストラン。 駅からも繁華街からもちょっと離れたところにあって、 お店の外観はちょっとくたびれた街場のビストロ風(失礼)。 お店の規模は、テーブル6つ?くらいなんで20人強の収容人数かな。 キレイなテーブルクロスがきちんと2枚使ってあったり、 各テーブルに生花があるあたりはちゃんとしたフレンチ・レストラン風だけど、 壁の上の方にワインのラベルが雑然と貼ってあったり、 什器がくすんだ感じは街場のビストロ風。 幼児もOKってことで店に入ったら、お客は我々だけのちょっと寂しい状態。 で、メニューが来ないなぁと思っていたら、 サービスの若い青年がコース中の肉と魚の説明、それだけ。 要するに表に出してある看板をきちんと見ておかないといけないみたい。 ま、一番安いコースにしようと最初から決めてたんで、それでもあまり問題は無かったけど。 で、注文したのは師範/師範代とも前菜/スープ/メイン(選択式)/デザートで1,800円のコースで、 内容は以下。 |
前菜:鮭の白子のムニエル スープ:ジャガイモとネギの温かいスープ メイン(師範):豚肉のロースト メイン(師範代):タチウオのポワレ(写真) デザート:パイナップルのシブースト/アプリコットのシャーベット/フルーツとゼリー お茶:コーヒー プチ師範代は、単品で本日のパスタ(トマトのラザニア)(\980?)。 で、これがビックリ!、1,800円とは思えない充実した内容で、 都心の一流店と比べても見劣りしないくらい美味しい。 前菜の白子は臭みがなくて柔らかで、メインも付け合せや盛り付け含めモダンで粋なフレンチ。 デザートも見た目/味ともに素敵!って感じ。 |
ワインは白をグラスで。値段は多分\500。
銘柄は判らなかったんだけど、ラングドックあたりのヴァン・ドゥ・ペイで、
シャルドネとソーヴィニョン・ブランともう一種を混醸したものだったような。
開けたての状態で大きめのグラスにたっぷりと(150mlくらい?)注いでくれて、
香りシッカリ味もキッチリ、安くて濃い白にありがちなエグミも無くてかなり好印象。77点。
これが500円はかなりお得な感じ。 サービスに関しては、一人でホールに出ている青年はとっても真面目で頑張ってると思う。 でも、メニューが無いのは注文しづらいし、ワインの銘柄を聞いても要領を得ないし (持ってきて見せてくれるだけで良いのに)、前菜が出た時点でもカトラリーはセットされていないし、 会計しても明細書をくれないし(これは機械の故障?)、 ちょっとずつ「痒いところが痒いまま」な部分があったのが残念。 ま、メニューやワインは「持ってきて見せてくれ!」って言えば良いんだろうし、 我々も食事中に子供を連れて店の外に出たりして、あまり行儀の良い客じゃなかったんだけど。 |
夕食は家で下のワインと。
つまみにはチーズのピザ(\1,080)を頼んだ。これがなかなか美味くてビックリ。 by
師範
Bourgogne Chardonnay 2001
ブルゴーニュ シャルドネ 2001
Dom. Anne Gros
ドメーヌ・アンヌ・グロ
Blanc
白
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,875 2003/08/30
関内 サンタムール カツミ商会
夕食は、真鯛の刺身、カツオのタタキとカルパッチョ、トマトとルッコラのサラダ、ピーマンのオープン・オムレツ。
魚メインの料理にあわせて、選んだワインはアンヌ・グロのACブルゴーニュ・シャルドネ。
アンヌ・グロって、このヴィンテージから大きくラベル・デザインを一新。
モダンといえばモダンだけど、
「裏ラベル」みたいな表ラベルでもある。
色は普通の安白ワインより若干レモン色が濃い感じ。
でも昼に飲んだラングドック産の方が濃かったと思う。
香りは、プチ師範代に言わせると『ナシのにおい』だそうな。
確かに、そういう蜜っぽさとリンゴっぽさのある甘涼やかな香りがある。
あと、品の良さげな樽も結構感じる。
飲んだ感じは若干硬い。
バランス自体は悪くないけど、葡萄の存在感がやや樽に負けているような雰囲気。
抜栓後時間が経つと、香りはより樽が強くなり、味はやや酸味が強くなる。
面白いことに色もやや濃くなったように感じた(・・・気のせい?)。
ACブルゴーニュであること、この値段であることを考えると十分以上のパフォーマンス。
グロ一族の中では、このアンヌ・グロが一番キャッチーというか、
派手で判りやすいワインを造っているように思う。
79点 自宅にて
27日(土)
Vosne-Romanee 1999
ヴォーヌ・ロマネ 1999
Dom. Mugneret-Gibourg
ドメーヌ・ミュニュレ・ジブール
Rouge
赤
Vosne-Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,233 2003/08/30
関内 サンタムール カツミ商会
水木と休肝日、金曜は送別会で4日ぶりにワインを抜栓。
料理は合鴨のローストがメインなんで、
ここはやっぱりブルゴーニュでしょうということでチョイスしたのがコレ、
ミュニュレ・ジブールのヴォーヌ・ロマネ。
通常価格は3,000円を大きく超えているものが、セールで稽古範囲価格で売られていたもの。
こういう時、「大幅に安くなってるのは何かワケアリなのか?」と若干気になりつつ・・・
色はかなりシッカリと濃い赤紫。エッジまで紫で熟成感は見て取れない。
香りは、まずツンッとした酸が鼻を刺激して、
その後を未熟な果実っぽい若いフルーツ香が付いてくる。
スワリングすると杉や檜のようで、住むにはよいけど飲むにはちょっと、って感じ。
ボリューム的にも傾向的にも想像よりはちょっと落ちる香り。
味も想像以下。
酸味が中心なのはブルゴーニュなのでありがちだけど、
甘味が無くて丸っこさに欠けるし、渋味もなんとなく粗く後に残る感じでツッケンドン。
抜栓後2時間以上経って、香りには気持ちカラメルっぽさが加わって好転したけど、
味は固いまんま。
ミュニュレ・ジブールって、女性主体の造り手らしいんで、
もっと柔らかい雰囲気を創造していたけど、実際は(このワインは)かなり険しい。
これって、劣化とか変質ってほどじゃないけど、なんか造り手の意図どおりでは無いような気がする。
72点 自宅にて
23日(火祝)
Saumur Brut N.V.
ソミュール ブリュット (ヴィンテージ無し)
Pierre 1er
ピエール・プルミエ
Vin Mousseux
発泡
Saumur
ソミュール
Loire (France)
ロワール (フランス)
\999 2003/08/16
信濃屋 横浜店 ドウシシャ
ご近所のプールに行くくらいが主なイベントだったのんびりの一日、
夕食はひさびさに天ぷら。
エビとか鯵とかナスとかサツマイモとか人参とかピーマンとかインゲンとか・・・美味いッスよね、揚げ物は。
で、選んだワインがコレ、ロワール産の発泡ワイン。
2002年フランスでのインターナショナル・ワイン・チャレンジで金賞受賞のステッカーがあって、
お店でもそれをウリにされていた。
色は薄い。泡立ちは量もキメも本場シャンパーニュに遜色ないような気がする。
香りは、ロワールの白ワインに相通ずるようなフルーツっぽさと草っぽさが同居したような香り。
味も甘酸っぱくてほのかに苦味があって、いかにもロワールの白ワイン風。
でもさすがに発泡ワイン、香ばしい後味が残るのがちょっと楽しげ。
シャンパーニュとはなんとなく違うけど、
3桁のワインとしてはかなり高品質だと思う。
師範の過去の経験上、「賞取りワイン」って大ハズシはまず無い。
反面大アタリもあまりなかったりするんだけど、
このワインに関しては「中アタリ」くらいはいってる感じ。
76点 自宅にて
22日(月)
Chateau de Combebelle 2000
シャトー・ド・コンブベーユ 2000
Ch. de Combebelle (Dom. des Comtes)
シャトー・ド・コンブベーユ (ドメーヌ・デ・コント)
Rouge
赤
Saint-Chinian
サン・シニアン
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\980 2003/08/30
リラックス 横浜店 リラックス
本来月曜は休肝日だけど、明日は休日、飲まないわけには参りません。
選んだワインはコレ、南仏サン・シニアンの赤。
品種的にはシラー/グルナッシュ/カリニャンといった南仏品種。
ボトルには輸入元が貼った「自然派ワイン」のステッカー有り。
でも、自然派を謳う割にはコルクは最近良く見る樹脂製の人工モノ。
まぁ「いたずらにコルク樫を消費しない」という意味では自然派なのかもしれないけど。
・・・なんてアマノジャクなことを考えつつ抜栓。
色はかなり濃い。ボルドーみたいな青みのあるストイックな濃さ。
香りや味は、抜栓当初はそれほど強くない。
裏ラベルにある「フルボディ」の文字にはかなり違和感がある。
でも、なんだか素直に造られた感じがして、なるほど自然派ワインな雰囲気。
味わい的には渋味が顕著なんで、時間が経ったら開くかなぁと期待しつつ飲んでいたけど・・・
抜栓後2時間近く経つと、香りや味に甘味が顕在化して、なかなか楽しげで滋味深いワインに変化。
温度が上がったとか、本人が(酸味や渋味に)慣れたとか、
ワイン自体の変化じゃない可能性も否定的できないけどね。
自然派ワインだからかどうかは知らないけど、
ピュアでストレートで飾らない美味しさが楽しめるワイン。
抜栓直後は「一本は飲めないだろうなぁ」と思ったけど、
人懐っこく変化したおかげでスルスルッと一本飲み干した。
72点 自宅にて
21日(日)
Saint-Aubin "La Pucelle" 2001
サン・トーバン "ラ・ピュセル" 2001
Dom. Roux Pere & Fils
ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィス
Blanc
白
Saint-Aubin
サン・トーバン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,138 2003/08/30
関内 サンタムール カツミ商会
本日の夕食は、オクラの酢の物(ほとんどプチ師範代が食べてしまった)、ポテトサラダ、タチウオの塩焼き、ラムの香草焼き。
白か赤か迷うところだけど、今週以降ようやく涼しくなりそうで、
それに伴って白の消費が伸びなさそうなんで、積極的に白を登用。
このワインは門下生からお薦めあり。
当然大期待して。
色は濃くなく薄くなく。レモン色よりやや赤側に色相が回った色調。
香りは、蜜っぽい雰囲気と柑橘系の雰囲気が良い塩梅で同居。
もう少し樽が強いのかと思ったけど、鼻で嗅ぐ範囲ではそれほど強くは無い。
でも、口に含むと「いかにもブルゴーニュ」な品の良い樽がフーッと香る。
味の緻密さはクラス以上。甘味/酸味/コク、それぞれがジャマしあわずにミシッと固まっている。
その裏っ側に、なんとなく粗野な苦味が見え隠れするのが残念と言えば残念。
甘香ばしくて、推薦の通りブルゴーニュの高級白ワインの雰囲気がキッチリ味わえる。
スゲー!って感じじゃないけど、料理といっしょに飲んで良し、
食前食後に単体で飲んで良し、なかなか使い勝手の良さそうなワイン。
値段を考えれば大ヒットと言っても過言では無い。
81点 自宅にて
20日(土)
Ref. C.S. 1997
レフ C.S. 1997
Ch. Coussin-Sainte-Victoire
シャトー・クーサン・サント・ヴィクトワール
Rouge
赤
Cotes de Provence
コート・ド・プロヴァンス
Cote de Provence (France)
コート・ド・プロヴァンス (フランス)
\1,960 2003/08/30
信濃屋 横浜店 田地商店
本日の夕食はハンバーグ。
師範家のハンバーグは、
合い挽き肉、ニンニク多めの照りのあるソースが基本。
というわけで、やや強めのワインが欲しくてチョイスしたのがコレ。
なんとも不思議な名前のワインだけど、
造り手が良年のみ造るプレミアム品で、この1997がファーストヴィンテージらしい。
お店で無料試飲もあったんで、
ちょっと飲んでみて「ふむふむなかなか濃くてよろしい」ってことで購入
(先週といっしょやん)
色はそこそこ濃い、イタリア産みたいな赤味の強い濃さ。
香りはかなりイケている。
家具屋のような有機溶剤と木とが混ざった香りと、
煮豆の香り、あとはややツンッと刺すような刺激のある果実香がある。
味も良い感じ。決して濃くはない(・・・って、試飲の印象は・・・)、
でも、バランス良くて後味も長く残って、造り手が気合を入れたことが十分に伝わる味。
なんとなくイタリア風味が加味されていて、
いかにもプロヴァンスの良い赤、って感じだなぁ。
洗練されてはいないけど露骨な田舎臭さもなくて、
なんだか熊本とか金沢あたりのちょっとオシャレなお兄さん、って感じ。
78点 自宅にて
19日(金)
本日は、大変お世話になった職場の方の送別会。
懐かしい面々が集まって、中華料理屋で一次会、スナックで二次会。
12時を過ぎて横浜まで最終電車で帰ってきて
「どうせここからタクシーだからもう一杯飲んでいきますか」と、
今考えればよく分からない理由でもう一軒。
行ったのは、横浜駅西口側にある"La-Fina"というバー。
柔らかい照明、南欧風一戸建て?の店内。
男4人ではちょっぴり浮く雰囲気。
そこで飲んだのがコレ。
Windham Estate "BIN333" Pinot Noir 2001
ウィンダム・エステート "BIN333" ピノ・ノワール 2001
Windham Estate Wines
ウィンダム・エステート・ワインズ
Red
赤
(Australia)
(オーストラリア)
(4,200円) 2003/08/19
La-Fina
お酒のリストには当然ながらカクテルのメニューがいっぱい。
それとは別にワインリストもあって、20種強載ってたかなぁ。
10,000円以下のものがほとんどだったように思う
(相当メートルが上がってから行ってるんで、あんまり覚えてないのよね)。
最初はスッキリと白が飲みたくて、ロワールのシャルドネがあったんで珍しいなぁと思って注文したけど品切れ。
仕方なく他のを探しているうち赤でも良いっか、って気分になってコレをチョイス。
豪州産なんで、そこそこパワーがあるのを期待して注文したんだけど・・・
これがちょっと期待ハズレ。
色も薄めで、酸味がメインで、豪州のピノというよりACブルゴーニュの普通のヤツみたいな感じ。
別段不味いってわけじゃなくて、それはそれで悪くは無いんだけど、
酔っ払いがシメに飲む一本としてはちょっと頼りないかなぁ、と。
このワイン、帰って調べたら過去に1997と稽古済み(ボトルは違うけど)。
その時も同じような印象だったみたいなんで、
造り手は意図してこういうワインにしているみたい。
69点 横浜"La-Fina"にて
お会計は、エビスビール2杯分とサービス料を含めて7,000円強。
こういう店でチャージが無いのはありがたい。
17日(水)
La Chevalerie 2001
ラ・シュヴァルリー 2001
J.Franck
J・フランク
Rouge
赤
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\500 (よりどり2本1,000円) 2003/08/13
やまや 渋谷店 やまや
本日は(昨日今日と2日連続での)休肝日の予定だったけど、
前回開けたのがもう4日前だし、
比較的早めに帰宅したし、料理のメインが牛肉の和風サイコロステーキだったりしたんで、
急遽ルールを変更して飲むことに。
選んだのはよりどり2本1,000円、一本あたり500円の激安ボルドー。
色はそこそこ濃くてそこそこ澄んでてなかなかキレイ。
見ようによってはエッジにオレンジがあるかな?
香りは弱い。深~く嗅ぐとボルドーらしいイガラっぽい雰囲気があるにはある。
裏書には『カシスやバニラの風味が口一杯に広がり・・・』なんて書いてあるけど、
カシスはともかくバニラは師範には全く感じられない。
味も軽い。軽い上に酸味が顕著。いかにもボルドーの安ワイン、といった風情。
ま、一言で言えば「安ボルドー」、それに尽きる。
ただ、変なエグミとか雑巾臭とかはないんで、スルスル飲める点は評価できる。
ボルドーと思わず、500円の安ワインだと思えばまぁ納得かな。
65点 自宅にて
13日(土)
Castillo de Molina "Reserva" Merlot 2000
カスティーヨ・デ・モリーナ "レセルバ" メルロー 2000
Vina San Pedro
ヴィーニャ・サン・ペドロ
Tinto
赤
Lontue Valley (Chile)
ロントゥエ・ヴァレー (チリ)
\1,388 2003/08/30
信濃屋 横浜店 兼松(日本リカー)
お店で、大絶賛の文句&無料試飲付きで売り出されていたワイン。
師範ももちろん試飲して、「ふむふむなかなか濃くてよろしい」ってことで購入。
料理は、インゲンのゴマ和え、キャベツとベーコン(熊本ベルクミート製)の炒め物、
鶏レバーの甘辛煮、鶏手羽中のオーブン焼きという、休日らしいちょっと豪華版。
色はほぼ真っ黒。ほとんど向こうの透けない墨汁のような濃さ。
香りは、なんだか独特の雰囲気。インクっぽくもありミントっぽくもあり墨汁っぽくもある、
ちょっと変った香りが支配的。
ソムリエ試験とかの"ワイン公用語"でどう表現するのかは知らないけど、
敢えて例えれば「ハーブの香りがつけられたプラスチック製の硯」みたい。
味は、とにかく渋味たっぷり。この手のワインって、
甘めに仕上げられているものが多かったりするけど、このワインに関して顕著なのは渋味。
長期熟成を狙ってるってことなのかな?
もちろんギジギジとせずモコモコした渋味なんで嫌な感じではないけど。
気合入ってるのはわかるけど、今飲むのはさすがに早すぎる感じで、特に香りとか師範はちょっと馴染めない雰囲気。
半分くらいしか杯が進まず明日に持ち越し。
翌日、香りのプラスチックな感じと渋味の荒々しさはやや和らいだ。+2点
69(+2)点 自宅にて
12日(金)
Waterford Chardonnay 2001
ウォーターフォード シャルドネ 2001
Waterford
ウォーターフォード
White
白
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
\970 2003/08/30
信濃屋 横浜店 三国ワイン
今日の料理はサンマとカツオの刺身、ブロッコリーとツナのサラダ、鶏肉のオーブン焼き。
選んだワインはコレ、南アフリカ産のシャルドネ。
値段の割に重くしっかりしたボトルが使われている。
お店のPOPには、『ロバート・パーカー氏が初めて絶賛した南アフリカのワイン』
みたいなことが書いてあったような気がする(うろ覚え)。
勉強嫌いの師範はパーカー氏の著書自体は読んだこと無いんだけど、
氏が高く評価する安ワイン、ってのはいくつか飲んだことがある。
どちらかと言うと派手でしっかりしたワインが多いような印象。
嗜好の合う/合わないはあるにしてもやはりどこか目立ったポイントがあって
「なるほどなぁ」と思わせるものが多い。で、これはどうか、と。
色はやや濃い。レモン色というよりグレープフルーツ色といった感じの色調。
アルコール度数が13.5%とあって、見た目のネットリ感も十分。
香りはそれほど強くない。でも、蜜香バッチリ樽香しっかりで、
いかにも「一杯飲みウケ」しそうな香り。
あ、「樽香しっかり」といっても、米国とかの極端なモノと違って、
ブルゴーニュを彷彿させる香ばしいながらも押し付けがましさの無い雰囲気。
『フレンチ・オーク、ロースト控えめの新樽で一年弱の熟成かな』
なーんて知ったかブリブリ。
味は濃い。いかにもパーカー氏が好きそうな雰囲気。
温度が上がると苦味とかガチャガチャした感じが気になるようになるんで、
せっかく濃いんだからキッチリ冷やして冷たさと量感を同時に楽しんだほうが良いと思う。
1,000円程度とは思えない充実した内容。
もちろん、繊細な食事と合わせてどうかとか、人によっては甘ったるそうだとか、
難癖を付けるポイントを探せばいっぱいありそうだけど、買値1,000円以下だからねぇ。
やっぱりたいしたもんですな、パーカー氏の眼力は。
77点 自宅にて
10日(水)
Cabernet Sauvignon 2001
カベルネ・ソーヴィニョン 2001
Dom. de la Noble
ドメーヌ・ド・ラ・ノーブル
Rouge
赤
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\618 2003/08/30
関内 サンタムール カツミ商会
本日のワインは、先週飲んで好印象だった白と同じ造り手の赤、
品種はカベルネ・ソーヴィニョン。
値段は同じ618円だけど、当然期待して。
でも、だいたい過度に期待して飲む時って裏切られるんだよね。
あとこのワイン、
写真では判らないと思うけどラベルのフォントとかの意匠が白とは若干違っている
(品種名が白は筆記体だけど赤はそうじゃなかったり)。
そこらへんの統一感の無さも、実際は別のところで造られているんじゃないかな?なんて気になったりもしつつ抜栓。
色は非常に濃くてカベルネ・ソーヴィニョンらしく、まずは合格。
香りもいかにも若いカベルネ。青っぽいような、
さりとて(いわゆる南仏品種みたいな)トボケた雰囲気はなくて、
真面目に青っぽい感じ。
味も、香りの印象通りとっても真面目。
抜栓直後はちょっと酸味が勝っているような気がしたけど、
時間が経つと(己が慣れたのか)それほどでもなくなった。
なんだか「品種学習サンプル」みたいにカベルネ・ソーヴィニョンらしいワイン。
確かに、先日の白を赤に置き換えればこういう感じになるのは理解できる。
でも、ちょっと真面目すぎかなぁ。
値段を考えれば十分納得せざるを得ないんだけど。
翌日、やや甘味が出てきて生真面目さが若干和らいだ感じ。
この値段なのに翌日変化する実力アリ、ってのはちょっと感心。
71(+1)点 自宅にて
7日(日)
Chassagne-Montrachet Morgeot Premier Cru 1998
シャサーニュ・モンラシェ モルジョ・プルミエ・クリュ 1998
Dom. Jean Noel Gagnard
ドメーヌ・ジャン・ノエル・ガニャール
Rouge
赤
Chassagne-Montrachet 1er Cru
シャサーニュ・モンラシェ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,233 2003/07/27
関内サンタムール カツミ商会
本日の夕食は冷しゃぶとか、松茸(師範代実家からの頂きもの。多分大陸産)ごはんとか。
あんまりワインが合いそうなメニューじゃないけど、
そんなことはお構いなしに抜栓するのが安ワイン道場。
選んだのがコレ、白の名門ジャン・ノエル・ガニャールの赤。
これくらいのワインをちょいと冷やして飲むのが合うんじゃないかと。
2,000円超のワインをつかまえて「ちょいと冷やして」なんて甚だ贅沢な話だとも思うけど。
色は薄め。クラスを考えればかなり薄いほうだと思う。
青みは消えて、ややレンガ色がかっていて、
「1998年なんてついこの前のような気がするけど、もう5年も経ったんだなぁ」って気分。
香りは弱い。鼻で嗅いだだけではホントに弱くて、
スワリングしてようやくブルゴーニュらしい革のような香りとツンッと尖った果実香が感じられる。
ここまでは「ちょっとイマイチかなぁ」だったんだけど、
口に含むとニンマリ。なぜか口の中では樽香/果実香がポーッと拡がって、
酸味や渋味がこなれれて甘味もたっぷりあって、かなり美味しいワイン。
まさに味吟醸、といった風情。
抜栓後1時間も経つと、当初弱かった香りも口に含んだ時と同様の雰囲気でポーッと拡がるようになる。
美味いなぁ。抜栓後3時間経ってもヘタる雰囲気なく元気元気。
ジャイエ・ジルなんかとは正反対の、アタックはおとなしくて後の拡がりと余韻がリッチなワイン。
大ホールで聞くクラッシックのホルン奏者の演奏みたいな感じ。
そもそもそれほどポテンシャルの無いワインで、丁度ピークだった、って感じかなぁ。
ともあれこういうワインは一本飲んでも全然酔っ払わない。ホント酔い口爽やか。
満足満足でございます。
85点 自宅にて
6日(土)
Pescevino 2002
ペッシェヴィーノ 2002
Vini U.R.O.
ヴィーニ U.R.O.
Bianco
白
Marche Bianco (IGT)
マルケ・ビアンコ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Marche (Italia)
マルケ (イタリア)
---
Kさんから モンテ物産
プチ師範代のお友達、かほちゃんちに呼ばれてランチ。
ビールを飲んだ後、出していただいたのがコレ。
魚の形をしたユニークなボトルは誰でも一度は目にしたことがあると思うペッシェヴィーノ。
師範も大昔に飲んだことがあるような気がするけど道場には記載無し。
こういう定番っぽいワインって意外と盲点だったりするんだよね。
色はボトルの外から見てもわかるくらいかなり薄めで、
色合いも黄緑っぽくてフレッシュな印象。
香りは、思ったよりもちゃんとしている。
正直もっとスッカスカな香りを想像していたけど、
なかなか侮れなくて、青リンゴのような爽やか系の香りがきちんと感じられて好印象。
味はまぁスッカスカ。
でも、魚料理に合わせやすい軽い白ワイン、
ってことだとこういうので十分だとも思う。
いかにも一般受けを狙いました、ってボトルの姿から想像されるよりはちゃんとした白ワイン。
定番モノにはやはりそれなりの実力がある、ってことですかね。
70点 自宅にて
5日(金)
Sauvignon 2001
ソーヴィニョン 2001
Dom. de la Noble
ドメーヌ・ド・ラ・ノーブル
Blanc
白
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\618 2003/08/30
関内 サンタムール カツミ商会
本日の夕食はアサリのバター炒め、カボチャとジャガイモのキッシュ風、サーモンのムニエル。
魚メインの料理ゆえ、ワインは、南仏ラングドックの見知らぬ(ちょっと怪しげな名前の)造り手によるソーヴィニョン・ブラン。
それにしても安いよね、この値段。お店の会員割引ってのは利用しているけど、
特にセール品とかバタキ品ってわけじゃないみたいなのにこの価格。
これで美味けりゃラッキーなんだけど・・・などと考えつつ抜栓。
色はやや薄めの黄色。ネットリ感はそこそこか。
香りにちょっとビックリ、いかにもソーヴィニョン・ブランらしい花とか若い桃のようなキュートな香りと、
ナッツのような(というか「ナッツのような香りのするチーズ『コンテ』のような)香ばしい香りがある。
また、ちょっとトロピカルっぽい香りもあって、
南仏ゆえかニューワールドっぽさがあったりする。
味も悪くない。とりわけ良くもないけど、妙な甘さも苦味も変な雰囲気も無くてサクサク飲める。
ほんのりコクもあったりして、飲み応えも演出しちゃったりしている。
なかなか満足のいく白ワイン。ラッキーどころか大ラッキーな結果。
3倍の1,800円と言われても納得しそうなオッケー感。
凄いよなぁ、フランスって。日本での買値600円強だと、
税金やら輸送コストやら瓶/ラベルやらSGAやらを引いた中身にかけてる値段はいくらなんだろ?
多分2ケタ円くらいな気がするけど。
そんな値段でこんなワインを造られたんじゃぁ、
日本はもとより新大陸含めてちょっとかなわんよなぁ、って感じ。
ともあれこのワイン、お勧めであります。
サンタムールへ行く機会のある方やカツミ商会のワインが手に入る方は是非お試しあれ。
77点 自宅にて
3日(水)
Bourgogne Pinot Noir 1999
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 1999
Dom. du Chateau de Meursault
ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ムルソー
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,680 2003/08/30
リラックス 横浜店 リラックス
本日のワインはコレ、ドメーヌとシャトーの両方の文字を名に持つ贅沢?な造り手
「ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ムルソー」。
ずんぐり太くて重いボトルがその名に負けない高級感をかもし出している。
この造り手のACブルゴーニュとは1997と稽古済みっぽいけど、
値段も安いしちょっとラベルの表記が違うので、1ランク下のクラスなのかも。
で、例によって輸入元のステッカーによって造り手の貼った裏ラベルは読めなくなっている。
なぜソコに貼る? そこじゃなくても貼れるスペースは十分あるのに。
で、抜栓。キャップシールの素材も分厚いし、コルクも造り手/種類/ヴィンテージの入ったもので、
値段以上の雰囲気。
色は普通にACブルゴーニュだけど、クルクル回すとかなりオレンジがかって見える。
若い若いと思っていた1999産も、そろそろそういうお年頃になったんだなぁ、って感じ。
香りは弱めで、果実香よりゴム革香の勝った南っぽい雰囲気。
味も軽めで、酸味が顕著。ここらへんはクラス相応。
抜栓後ちょっとしたらやや甘味が出てきた。いっちょまえに変化するんだなぁ、と感心。
その後、納豆ご飯と一緒に飲んだらこれが最悪。
納豆の靴下臭とワインの雑巾臭が倍増するんで良い子は真似しないように。
さらにその後、白カビチーズ(サンタンドレ)と合わせたけど、この前みたいに
めっちゃ甘く感じる、ってのは無かった。
可も無く不可も無く、値段以上でも以下でもないという印象。
外観とかが立派な分だけ見た目負けしているとも言える。
やっぱり名前からしてこの人の得意分野は白なんですかね?
過去稽古した白も好印象だったし。
翌日、ヘタるかと思ってたけど、概ね前日の雰囲気通り。
軽いブルゴーニュだから抜栓後の保存に弱い、ってわけじゃないんですな。
どっちかというと南仏とかの一見濃くて強いワインとかの方が落差が大きい感じ。
72点 自宅にて
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