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昨年の秋ごろだったかな、次女が『海外旅行に行きたい!』と言い出して、
どこか近場で安いところは・・・ってことで探したら、台湾であれば国内より安いくらいで行けそうだということが判明。
その時は確かワイン飲んだ後だったこともあり、半ば衝動的に「オッケー行こう!」予約したのが今回の台湾旅行。
いつもの家族四人ではなくて、今回は次女と師範の二人旅であります。
このページ、いつもの稽古日誌とは違って、時系列的に上から下で書いています。
ページのタイトルは、毎度海外旅行同様「〇〇遠征稽古」と書いてはいますが、果たして台湾でワインと稽古できるのか、というか稽古する気になるのか・・・
それではどうぞお付き合いください。ちなみに為替レートは、1NT$(ニュー台湾ドル)=3.75円くらいでした。
行きのフライトは、EVA Air (エバー航空)BR189便、 定刻10:50発。ところが整備作業のため出発が遅れますとのアナウンス。 まぁ「海外のエアラインあるある」ではありますが、帰りならまだしも行きが遅れるとその分現地滞在時間が短くなるわけで、 なんだか損した気がしてしまう貧乏性・・・などと心の狭さを味わっていたら、 『遅れるのでお飲み物をサービスします』とのこと。それで納得してしまうから師範は安上がりだな。 もし飲み物にビールがあれば「ビバ!エバー航空」だったな。
そんなこんなで出発は遅れ、滑走路までも時間がかかり、飛び立ったのはすでに12時過ぎ。
結構な「腹ぺこタイム」となりました。
水平飛行に入ってしばらくしたらようやく機内食の時間。
選択肢は"Beef Rice"か"Seafood Rice"。師範と次女のチョイスはどちらも"Beef Rice"。
出されたのは・・・いわゆる「牛皿」ですかね?
飛行機の上で食べると悪くないわけですが、もちろん特段美味しいわけではありません。
ほかの方の"Seafood Rice"を見たら、ドリア的な料理でした。
もう少し台湾っぽい内容を期待したんだけどな。
名称 | Belles Viignes "Collection" Colombard Chardonnay 2016 ベル・ヴィーニュ "コレクシオン" コロンバール シャルドネ 2016 |
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生産者 | |
価格 | 0円 |
購入店 | EVA Air |
サービスの飲み物メニューには、ビールにワインが赤と白、あとはスピリッツ系がいくつか。
エコノミークラスのラインナップとしてはそこそこちゃんとしているようです。
ただ、惜しむらくは飲み物のサービス巡回は1度しかないので、2種類飲みたきゃわざわざCAさんを呼ばなければいけません。
それも面倒だな、ってことで本日は白だけ。
アジア系のエアラインによくある、フルボトルからカップに注いでのサービス・スタイルです。
注いでもらう際にわざわざ写真を撮らせて頂いて銘柄を解読。
どうやらフランス産の白のようです。
小さなアクリルのカップで飲んだわけですが、意外と悪くないんですな。
というか銘柄判定前は南米あたりのシャルドネだと思ってました。
コロンバールって品種にはあまり良い印象が無いわけですが、
これは結構いけてたと思います。
点数 | (70点) |
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機内エンターテイメントも充実していて、映画は100種類くらいあったかな? その中から選んだのは、"IT"という米国のホラー映画。 久しぶりにこういう系統の映画を見たけど、なんか救われなくて心が暗くなっちゃうな。 歳とったのかなぁ。 ちなみに次女も同じものを見てました。 若い頃は好きだよね、ホラー映画。
台北松山空港に到着したのは1時間時差のある現地時間14:30ごろ。スムーズに入国して日本円4万円分を現地通貨のNT$(ニュー台湾ドル)に両替、
台北市内での移動用に悠遊卡(Easy Card)というSuica的な交通カードを購入。
松山空港は街中から近いところにあるので、地下鉄(MRT)を使って30分弱で今回のホテル、洛碁中華大飯店(Green World Hotel Zhonghua) に到着。
ホテルの場所は、台北の中心街からほど近い西門駅のそばにあって、とても便利な立地です。
師範らの部屋は12階の「スーペリア ツインルーム シティービュー」。
部屋が細長くてベッドも縦に配置してあるのはなかなか斬新だけど、設備は新しいし、
トイレはウォシュレットでスリッパもあるし水もあるし、案外ちゃんとした部屋です。
飛行機の座席も結構前のほうの窓際だったし、激安旅行というイメージはありません。
宿に付いたら、とりあえず台灣啤酒(台湾ビール)。 このホテルの1階はセブンイレブンなんで、その点も便利です。 このビール1缶のお値段NT$35なので130円くらい。キリンのラガーをもう少し薄くしたような感じかな? いずれにせよほっと一息のビール、なにより美味しゅうございます。
ひと心地ついたら、まずは徒歩で周辺散策。最初に向かったのは新光三越台北駅前店 というデパート。目的はもちろん台湾産のワインを買うこと・・・だったんだけど、 地下の食料品売り場のワインコーナーの規模は小さく(一番下の棚1段分)、台湾産ワインはありませんでした。 値段を見ても、チリ産ワインなんかは日本で買うより倍くらい高いイメージがあります。 大丈夫か?「台北遠征稽古」!?
そして台北駅も訪問。今回MRT以外の列車には乗らないけどね。
台北駅、日本の東京駅とかとはちょっと違った趣ですが、これはこれで大変立派です。
台北、モダンな高層ビルがバンバン建ってて、東京あたりと変わらない街の景色になっているんですが、
こういう建造物を見ると「あぁ異国に来たなぁ」と感じますな。
台湾ワイン探しの旅は続きます。向かったのは台北駅の北側にあるJasonsという高級っぽいスーパー。
ここには大変立派なワイン売り場がありました(左写真)。フランス・イタリア・ニューワールド、
各種ワインがそろってはいましたが・・・ここにも台湾産ワインは無し。ガックリ。
そしてとうとう見つけたのが、寧夏夜市方面に歩いている途中で見つけた小北百貨24というコンビニをデカくしたような日曜雑貨メインのスーパー。
見つけた時が買い時!ということで速攻ゲット(右写真)。このワインは日本に持ち帰って稽古いたします。
台湾ワインを探して(もちろん同行した次女が買いたいものも探して)散策をしていたらそこそこ良い時間。
今宵の夕食は次女の希望で寧夏夜市(ニンシャーイエシー)で食べます。結局ホテルからここまで歩いてきました。
ここの夜市、日本でいうと縁日の出店みたいな感じですな。
基本的には食べ歩きできるものが売られていて、一部テーブル席もあってそこでは丼ものとかが食べられる感じです。
左写真は焼き鳥的な屋台。ここでは買いませんでしたが、美味そうではありました。
この屋台街で買ったのが、次女がガイドブックを見て「食べたい!」と決めてきた蛋黃芋餅というスイーツ的な食べ物、一個NT$25也。 塩漬けした玉子の黄身をマッシュしたタロイモで包んで揚げたもので、スイーツといっても甘くはありません。 ま、別段美味いものでもありませんが(その割には結構行列してましたが)、食べたいものが食べられて次女は幸せそうでした。 ほかにもマンゴーミルクティーとかを買い飲み。屋台満喫です。
ちゃんとした夕食は、やはり座って食べたい(そしてアルコールも飲みたい)ということで、 夜市の通りにある屋台ではない店の中から、フラッと選んだのが蔡家嘉義火雛肉飯という店。 後で調べたら、七面鳥の鶏肉飯がスペシャリテの店のようです。
鶏が有名な店とはいざしらず、注文したのは下記であります(レシートも何もないので適当に)
野菜の炒め物 |
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魯肉飯 |
シイタケの煮物が乗ったおこわ的なもの |
魚団子入りスープ |
どれもそこそこ美味いです。もちろん、とりわけ美味い!ってわけじゃないんだけど、
こういうローカル色たっぷりな店で食べると、異国情緒がスパイスになってなんだか美味しく感じられますな。
ちなみに、飲み物はまた台湾ビール、そして次女がコーラ。
おいくらだったんだろうね?価格見てないからわかりません。
そんな感じで、トータルのお支払いはNT$320くらい(日本円で1,200円くらい)だったと思います。
やっぱり安いね、台北の食事は。
寧夏夜市で食べたかったんだけど店が見つけられず食べられなかったのが胡椒餅という台湾のローカルフード。
まずはタクシーでホテルまで帰ってきて(お値段たったのNT$85)、ホテル近辺を歩き廻り、
最初に行った三越のそばの店でようやくゲット。一個NT$50也。
これが結構うまいのね。ハンバーグみたいなひき肉の塊を、
カリッとしたパンみたいな生地に包んで焼いたもので、かなりボリュームもあります。
飲み物は、またまた下のセブンで買ってきたビール、iBEER生醸LAGERという銘柄。500mlでNT$46。
味はあまり覚えちゃいませんが、普通のビールだったように思います。
その後、さらに台灣啤酒CLASSICを飲んでようやくご就寝。一日お疲れ様でございました。
次女と二人旅、「台北遠征稽古」の二日目。
12階の部屋の窓からは、MRT西門駅前の繁華街が見えます。安宿?の割に良い眺めです。
宿泊費には朝食も付いています。「きっとショボいんだろうなぁ、外に食べに行ったほうが良いかも」などと想像していたけど、これが案外立派。
しっかり食べて午前中からガッツで活動します。
宿を出たのが午前9時頃、MRTを乗り継いで、本日の目的地台北動物園に到着。
台北と言えば観光の筆頭は故宮博物館だと思うんだけど、動物好きの次女にとってはそんなハイソなところよりこっちが良いようです。
台北動物園、パンダが居ます。上野では行列のパンダも、ここでは見放題。
しっかりパンダが見たい方は上野じゃなくて台北に行きましょう(和歌山でも良いという説もあるけど)
本日の台北市の天気は、日本だと真夏の日差しに真夏の気温。
アフリカゾウみたいな暑い地域の動物にとっては、日本の動物園よりこっちのほうがノビノビ暮らしているように見えましたな。
面積もめちゃくちゃ広いし。
左写真は、これまた広大な爬虫類・両生類館に居たグリーンイグアナ。「インスタ映え」する写真が撮れたので貼っておきます。
当初予定では、動物園滞在時間は午前中いっぱい2時間強程度だと考えていたんだけど、思いのほか広大で見どころ豊富なんで、
結局3時間近く居ました。台北動物園に行かれる方が余裕を持った計画をお勧めします。
動物園の次の目的地は、ロープウェーを使って山の上にあるお茶の産地猫空(マオコン)というところへ。
動物園の入り口と猫空ロープウェーの乗り場が微妙に離れていて、結構歩きます。
このロープウェー、距離4,000m強/標高差300m弱と長大です。所要時間は片道30分もかかります。
でもその間ずーっと素晴らしい景色を堪能できるわけで、高所恐怖症じゃなければ大変お得な交通機関です。
台北市の交通系ICカード"Easy Card"が使えるのも便利です。
昼食は、ロープウェーの駅から10分くらい歩いたところにある貓空阿義師的大茶壺創意茶餐廳という店で、
日本のガイドブックとかだと「大茶壺」(ダーチャーフー)と書かれているようです。
ここを選んだ一番の理由は店内からの眺め。山々の向こうに台北市内が一望できます。
「千と千尋の神隠し」に出てきそうな、そして地震が来たらやばそうなオンボロ建物ですが、わざわざ訪れる価値はあると思います。
ここで注文したのは以下であります。
茶葉(文山包種茶) | NT$400 |
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お茶セット | NT$60×2 |
茶葉炒飯 | NT$100 |
茶葉はこの地方の産であると説明されたもの。NT$400(約1,500円)と結構な値段しますが、量は150gあって残りは持ち帰れます。
実際は周囲のお茶屋さんで茶葉だけ買ってもそれくらいするので、お土産代込みだと思えばそんなものでしょう。
茶葉炒飯は、お茶の香りがして、パラパラっと炒められていて、なかなか美味しい一皿。これがNT$100は安いと思います。
次女と二人でシェアしてちょっとだけ足りない量だったんで、
袋入りのお菓子(クルミを練りこんだ飴みたいなもの)を追加で頼みました。
そんな感じでのんびりゆっくりの猫空でのランチ。
午後2時頃から1時間くらい居たかな?
帰りもロープウェーを使った空の旅、でした。
ホテルに戻って一休み、本日1階のセブンイレブンで買ってきたのは、台湾啤酒 甘甜鳳梨(パイナップルビール)です。 アルコール度数は2.8%、ビール風味のほろよいパイナップル、といった感じでしょうか。 酒としてみたらアレですが、まぁ現地的な飲み物ということで。
一休み終了後、夕食を食べに台北市の中心地中山方面へ。
店は、日本から予約しておいた青葉 中山店という台湾料理の老舗レストラン。
一回くらいはガチな台湾料理も食べておかないと、ですからね。
店に入るとすぐにお店の人が予約を確認してくれます。さすがは老舗です。
いくつかフロアはあるんだろうけど、師範らが通されたのは一階のダイニング、
フロア脇のちょっと区切られたファミレス的な席に案内されました。
店内の雰囲気は、良く言えばクラシカル/悪く言えばやや古い感じかなぁ。
まぁそうと判っていて老舗を選んだわけではありますけどね。
メニューは、20ページ以上に渡る写真付き。あまりの選択肢の多さにあきらめてコースにしようかとも思ったけど、
ここはひとつ頑張って珍しいものを選ぼう、ということで時間をかけて選ばせて頂きました。
最初に目を付けたのは、せっかくベタな台湾料理店に来たんだからコレ食べなきゃでしょ、ってことで烏魚子(からすみ)を。
ガイドブックを見て、次女もこれが食べたかったみたいです。お値段はNT$900弱、日本円にして3,000円強だったと思います。
注文したのは「小」だったので数枚かな、と思ったら結構な量ありました。
薄切り大根に乗せて食べるからすみ、大変美味しゅうございます。
魚の旨味を凝縮した感じとニューっとした歯ごたえ、
しばしば熟成したコンテ(チーズ)をからすみに例えたりするけど、確かにそんな感じはありますな。
ちなみに、ネギも一緒に添えられているんで合わせてみたけど、
さすがにネギの風味が強すぎるので、からすみの香りを満喫したければ大根に留めておくのをお勧めします。
他の注文は以下でした。
クラゲのにんにく和え | (右写真右下) |
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空心菜の味噌豆腐ソース炒め | (右写真左下) |
からし菜とモツの炒め物 | (右写真奥) |
切干大根入り玉子焼き | |
台湾風ラーメン | |
キヌガサダケ入り鶏スープ |
テーブルに料理が並んだ時には「二人でこんなに食べれる?」ってくらい量があったんだけど、
頑張って完食しました。
っていうか、台湾料理、基本的には素材の味を活かしたシンプルな味付けのものが多いし、
今回の注文は野菜メインのものが多かったんで案外食べられます。
注文に関する反省点としては、一度に頼んじゃう一度に持って来られるため、温かいものも冷めちゃいます。
なので、時間を置いて注文したほうが良いかもです。
こういう時、日本の中華料理屋さんだと店のほうで前菜からメインで時間調整してくれる印象があるけど、
そんなサービスは万国共通では無いんですな。
そして、「安ワイン道場」の「台北遠征稽古」ですから、ワインを注文しないわけにはいかないわけであります。
名称 | Woodbridge California Chardonnay 2015 ウッドブリッジ カリフォルニア シャルドネ 2015 |
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生産者 | Robert Mondavi ロバート・モンダヴィ |
価格 | NT$980 |
購入店 | 青葉 中山店 |
台北なんて、別に有名店を選ばなくてもそこそこ美味しい店はあるだろうに・・・とお考えの御仁もおられましょうが、
師範的には「確実にワインリストがある店」である必要があったわけです。
それがあるのがこの「青葉」、白3種赤5種泡2種+別メニューで赤1種、計11種の選択肢から選べます。
ラインナップは、安いやつはニューワールド産、高いやつはフランス産という感じ。
ちなみに一番高いのがボランジェのNV、お値段NT$3,880でした。
そんな中からの師範チョイスは、一番安かった白のウッドブリッジ・シャルドネ。
14年前にも稽古していて、あまり新鮮味のない銘柄だけど、
唯一コレだけがNT$1,000以下だったのね。
次の白だとアルザスのゲヴュルツがNT$2,000弱、だとどうしても一番安いのを選んじゃいます。
NT$1,000台前半があれば考えたかもです。
色は特に濃くなく薄くなく、普通にレモン色です。
香りは、シャルドネらしい蜜っぽい香りに加えて、若干飴っぽいというかダレた感じがあります。
もしかすると流通or保存状態に問題があるのでは・・・と思われる香りです。
味わいは、甘さと酸味が良い感じでバランス的には悪くないんだけど、
こちらも年齢以上に過熟した感が無くもないです。
ただ、もともとこういうワインかもしれない、という可能性も捨てきれません。
日本の小売価格だとたかだか1,000円程度のワインが3,700円、サービス料を加えると4,000円超・・・とか考えちゃダメなんですよ。
「台北遠征稽古」ですからね。こういう事実を伝えることに「安ワイン道場」の意義があるってもんです・・・
っていうか、師範はやっぱり美味しい料理はワインで頂きたいんだよね。こればっかりは譲れないのね。
点数 | 68点 |
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このお店、使われているグラスはリーデルの"O(オー)"です。
中華料理って、皆で取り分けるものが多いからテーブル上を手が行きかうわけで、脚付きのグラスだと倒すリスクが高いと思われます。
なので、こういうグラスを使うのはとても賢明だと思います。
そんな感じで、お支払いには10%のサービス料がかかって二人分トータルNT$3,500弱。日本円にして13,000円くらい。
それなりの値段にはなったけど、伝統的な台湾料理を満喫できたんで良しとします。
お店を出てタクシーでホテルへ。帰り着いたのはまだ8時過ぎだったような。
遊び足りない次女(と師範)は、西門駅前の繁華街を散策。このあたりにはシネコンがあったりして若者がたくさん集まっております。
日本だと渋谷原宿な感じ?とても活気がありますな。
その散策中に見かけたのが丸作食茶というタピオカドリンクのお店。なんでも『世界初 現場でタピオカ作り』『完璧なタピオカ』などと書かれています(笑)。
師範は冬瓜レモン風味タピオカ、次女はサボテン&豆乳タピオカだったかな?それぞれNT$40とNT$65也。
タピオカドリンクなんて普段は飲まない師範には差分が判りませんが、
次女に言わせると『モチモチした食感で大変美味しいタピオカ』だそうですよ。
そんな感じで西門繁華街散策から帰ってきて、2杯分くらい残して持ち帰ったワインと再稽古。やっぱりお店で感じた内容に大きな変化はありません。
そして、お店で使ったグラスがリーデルの"O(オー)"、ホテルで使ったのが道場から持参したダイソーの100円薄グラス。
正直言って、使い心地に差はありません。オリジナルのリーデルに敬意は払いつつも、安ワイン者的には「グッジョブ!ダイソー」と言うべきでしょうな。
そんな感じで二日目終了、おやすみなさい。
次女と二人旅、「台北遠征稽古」の三日目。
左写真は、ホテルの窓の下を走る台北市中華路。片側5車線で、外側2車線は車とバイク混合、分離帯を挟んでバスレーン、内側の2車線が車専用になっています。
バスとバイクと車が激しく混在する道路なので、かなり合理的に思えます。
本日のホテルの朝食にはなんとカレーがありました。
ビュッフェでカレーを見たら食べずにはいられない師範ゆえ、朝からカレーを。
ジャガイモやニンジンたっぷりの黄色いカレーで、「昔ながらのご家庭の味」な感じでした。
おノボリさんな二人は、昨日の猫空に引き続き本日も高いところへ、ということで向かったのは台北101という2004年の建設当時は世界一の高さを誇ったビルへ。
台北市のランドマーク、市内どこからでも見えます。そして下から見上げると圧巻の高さです。
入場料一人NT$600を支払って(なぜか次女はNT$540の優待券)、地上89階の展望台へ。ぼぼ振動も無しにわずか37秒で到着する高速エレベータにはびっくりです。
後で調べたら東芝エレベーター製とのこと。技術はある会社なんだよなぁ。
展望台からは台北市内が一望できます。北東方面の最近開発が進んでいるあたりを見ると、まるでゲームの「シムシティ」のような現実感の無い街並み。
都市計画で、「ココを開発します!」とか決めたら地権者の意向とか関係なしにやっちゃうんだろうなぁ、と想像。
でもそういう、個人の権利をあまり重要視しない姿勢が国のダイナミズムを生む面もあるんだろうな。
中国のAIの進化なんかもそうですね。個人のプライバシーより技術発展を重視していて。
閑話休題、下りのエレベーターは、上りよりも遅い45秒でした。
面白いよね。確かに引き上げる際には力いっぱいやっても良さそう(重力がFail Safe側)だけど、
下す際はちゃんと制御しないと危険っぽいからね。
今回の台北旅行で、次女が「必ず食べたい」と言っていたのがマンゴーかき氷、
有名店であるMango Cha Chaの支店がエレベーターの乗り場フロアにありました。
で、もちろん注文しましたよ、マンゴーかき氷。
丼に入ったビッグサイズではあるけど、お値段はなんとNT$550、日本円にして2,000円超!
心優しい父ちゃんもこれには一瞬引きました。
でも、丼の下部には甘さの強いマンゴーが敷き詰められていて、その上にはマンゴー果汁を凍らせて削ったかき氷がタップリ。
まぁこの値段は仕方ないかな、とも思ったけど、もしかするとガッツリ「観光地プレミアム価格」だったのかも。
展望台乗り場のそばだからね。
狭い店内だけどお客はウチらだけ、まるで恋人同士みたいに仲良く二人でつつきましたとさ。
次女が食べたかったもののもう一つが牛肉麺。これを食べにMRTで東門駅まで向かい、ガイドブックに載っていた永康牛肉麺へ。
店に着いたのは午後1時ごろだったけど、お店の前には10人程度の行列。流行っているなぁ。
店内は30人くらい入りそうなフロアが1階2階の2フロア。回転も速いしすごい数をこなしているみたい。
前に並んでいたおじさんが日本語ができる人で、『この店どうして知ったの?』なんて聞かれたので、「ガイドブックを見てきました」と答えたら、
『有名店だからね、でも高いね。』とのこと。でもあんたも並んでるじゃん!と突っ込みはしませんでしたけど。
行列はあったけどほぼすぐに入店、師範と次女の注文は以下です。
粉蒸肥腸(小) | NT$120(左上写真) |
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紅焼牛筋牛肉麺(小) | NT$240×2(左写真) |
粉蒸肥腸は、サツマイモとホルモンが入ったおこわです。
なんかモツ鍋の最後ご飯を入れて雑炊にしたようなジャンクな味わい。でもこれはこれで美味いです。
ちょっと残念だったのが牛肉麺のほう。
味は濃いんだけど深みがないというか、ワイン風に言えばアタックは強いけどアフターが短いというか、そういう味わい。
トッピングされた牛肉のサイズと量は立派です。牛肉と牛筋とが選べたのでハーフ&ハーフの物を注文したんだけど、
牛肉そのものがスジ肉だし、牛筋はいわゆる腱の部分であまりにプルプル感がヘビー、普通に牛肉麺のほうが良かったと思われます。
お会計は二人分でNT$600、一人1,000円超。
一杯900円のジャンクなラーメンだ思うと、おじさんが言うように確かに安くはないですな。
昼食の後は、東門市場へ散策に向かったけど、さすがに午後なので結構な店が閉店状態。
どこか近くにスーパーはないかとGoogle Mapで探していたら、市場のお店の方が『どこに行きたいの?』と。
「スーパーマーケットに行きたい」といったら、大変親切に教えてくれました。優しいなぁ、台湾の人。
だいたい市場で「スーパーに行きたい」というのもちょっと失礼な話なのにね。
教えて頂いたのは、東門市場から歩いて15分、MRT善導寺駅前にある全聯福利中心(PX Mart)というスーパー。
ここでようやく見つけました台湾ワイン。左写真の6種類くらいがすべて台湾ワインです。
赤はすでに初日に買っているので、
ここでは白をゲット。ようやく「安ワイン道場師範」としての責務の半分くらい全う出来た感じです。
PX Martではビールも買っていて、ホテルに帰って頂いたのが春緑啤酒という銘柄。 これ、「お茶ビール」です。それもお茶は甘いやつ。薄く緑色に濁っていてアルコール度数は3.5%。 なんというか、台湾のビールってこういう変化球が多いなぁ。 暑い地域なんで、まじめなビールを追求するのは難しいんですかね?
夕食前にまたホテル近辺を散策。朝に台北101に向かう際にも通った二二八和平公園に台湾リスが居て、
次女がどうしてもまたリスを見たいというので再来。
ここのリス、結構慣れていて人から餌とか貰っています。写真撮るのにかなり近くまで寄っても大丈夫。
実は横浜の道場近辺にも台湾リスは居て、樹木をかじるので厄介者扱いされているけど、
彼らは彼らで一生懸命生きてるんだよね。表情とかがハムスターに近くて、
今月初めに天に召された茶茶さんの思い出を二人して語ったりしておりました。
夕食はホテル近くのMRT西門駅前の繁華街で。
そんなにおなかはすいていない、だけどゆっくり落ち着きたいよね、ということで、料理や飲み物よりも環境重視でチョイス。
前日の夜散策した際に「あそこのテラス席は気持ちよさそうだなぁ」と二人で話していた
小歇茶亭という店へ向かいました。見えづらいけど、左写真の二階にオープンエアなテラス席があります。
このお店、二階のテラス席を使う条件として、「飲み物は大サイズを頼んで欲しい」とのこと。
せわしく注文するのではなくてのんびりしたい我々にはかえって好都合です。
というわけで師範が台湾ビール(大) NT$400、次女がパッションフルーツティー(大) NT$200。
「1,500円もするビールって・・・」と思ったけど、両方に取っ手のある居酒屋のピッチャーみたいなのが来ました。
1.5リットルくらいは入っていそう。これなら納得です。
料理は、まずは鶏肉のニンニク風味揚げ(左写真)、お値段NT$100。
ニンニクの効いたジャンクな味わいで酒のつまみに好適です。
これを食べ終わってもう少し食べたかったので、大根餅、お値段NT$50を追加注文。
ビールやドリンクが大量ということもあり、それでおなかいっぱいになりました。
お会計は、料金合計のNT$750に10%のサービス料がかかるようで、トータルNT$825。
ドリンク2杯と料理2品の値段としては結構お高めですが、
目的通り気持ちのテラス席で1時間半くらい過ごせたので、満足感はあります。
そして、ホテルに戻ってようやく今回の旅における影の目的である「台湾ワインとの稽古」なんですが・・・
名称 | Sparkling Litchi Wine N.V. 汽泡荔枝酒 (ヴィンテージ無し) |
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生産者 | 花果椿妝(股)公司 |
価格 | NT$59 |
購入店 | 美華泰流行生活館 |
稽古の理想的には、現地のスーパーでハーフボトルの台湾産ワインを購入、
外でワインが飲めなかった場合にはそれをホテルで稽古して「稽古日誌」の大義名分を果たす予定だった訳であります。
ただ、ハーフなんて無いのね。とにかく台湾産ワインを探すのが一苦労。あってもフルボトル。
そんな中、ホテルの向かいのコスメティック屋さんで偶然見つけたのがコレです。
295mlでNT$59(約220円)、「お茶を濁す」には好適な一本だと考えて到着初日に購入しホテルの冷蔵庫で冷やしておりました。
色は無色透明に近くて、わずかに薄レモン色な感じです。
泡立ちは粗く、泡のボリュームは控えめ。いわゆるスパークリング・ワインと思っちゃいけません。
香りはめっちゃライチの香りがします。ゲヴュルツトラミネールなんて比較にならないくらいのライチ香。
ラベルを信じれば、"Natural Fruit Flavors"らしいので、ホントにライチの香りなんでしょう。
口に含むと、微かな炭酸というか抜栓後3日目のシャンパーニュくらいのチリチリ感。
味わいはほぼ「ライチサワー」です。
ま、そんなもんだろうと思ってはいましたが、予想通りの結果でした。
マズいわけじゃなんですけど、こりゃワインじゃないですね。
稽古日誌に載せて一本飲んだことにカウントするかどうか迷うところですが、
「台北遠征稽古日誌」と名付けた以上、枯木も山の賑わいということでご登場願いました。
点数 | 65点 |
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シャワーを浴びた後の寝酒には、台湾ビールPREMIUMを。
これまでのビールの中ではこれが一番マトモだったような。
今回の旅行中に飲んだ台湾のビール、製造はほとんどが「臺灣菸酒股份有限公司」のものでした。
これだと切磋琢磨しないよね。
台湾産ワインもほとんど無いし、台湾の人たちはまだ「アルコール飲料を造って味わう」ということに興味がないのかな?
著しく発展している国でもあるんで、そのうち状況はがらりと変わるかも知れませんけど。
・・・などということを考えさせられた「台湾遠征稽古」最後の夜。明日は帰国日です。
次女と二人旅、「台北遠征稽古」の四日目、早いものでもう帰国日です。
左写真はホテルの窓から見える道路。台北の道路って、バイクも多くていわゆるアジアな感じではあるけど、皆さん規律を守って運転しているようで、
あまり混とんとした感じはありません(写真でもバイクが二か所の停止位置にきっちり並んでいます)。
クラクションが鳴るのも少なめですね。アジアの中でもかなり成熟した都市という印象を受けます。
ただ、唯一ヒヤッとすることがあるのは、右折左折時に歩行者優先じゃないこと。
車の方が止まってくれるだろうと思って歩いていると突っ込んでくるので注意が必要です。
右写真はこのホテルの朝食ブッフェ会場。ビルの中心部にあって窓はないのですが、 二階分の高さがあるのでそこそこ解放感はあります。 毎日少しずつメニューも変わるし(この日は朝から揚げ餃子がありました)、出された料理も悪くない感じでしたよ。
帰りのフライトは、そもそも16:00発のはずだったのが17:10に変更。帰りも台北松山空港からなので、本日も遊ぶ時間はたっぷりあります。
というわけで午前中に向かったのは迪化街(ディーファジェ)という乾物なんかが多い商店街。ここでお土産なんかを買おうという魂胆です。
迪化街、基本的には古い建物と古い商店が並ぶ街なんだけど、あちこちの店で内装がリノベーションされていて、
ちょっとオシャレな感じの店がいくつもあります。
日本だと大規模なショッピングモールに押されて商店街はシャッター街になっちゃったりしているけど、
台北はまだ個人商店に活気がある印象。こういうの良いなぁ。
この商店街の中にワインをメインとしている酒屋を発見、店内にはフランスやスペイン、チリのワインがずらり(右写真)。 ここで「台湾ワインはありませんか?」と聞いたけど、『ウィスキーや紹興酒はあるけどワインは無いよ』との回答。 やっぱり無いんだねぇ、台湾ワイン。
迪化街で買い物をした後、本日の昼食はやっぱり食べたい小籠包。
適当な店はないかと歩いて探していたけど、なかなか見つからないだなぁ。
Googleで検索すると、『一番近いのは中山の鼎泰豐です』と仰る。
いやいやそこは遠いでしょ、そして有名店なんで並ぶでしょ、日本にもあちこち支店があるでしょ・・・などと思ってはいたけど、
なかなか適当な店が無い。
寧夏夜市のある通りくらいまで歩いてもまだ無い・・・
・・・というわけで、Googleさんに従ってその店にトライして見ることにました。
伺った鼎泰豐(ディンタイフォン) 新光三越店は、MRT中山駅からすぐ、新光三越中山店A館の地下二階にあります。 そして当然店はいっぱいで空席待ち状態。でも、入店待ちのシステムが非常に洗練されていて、 まず受付に人数を申告するとメニューと注文票が渡され、電光掲示板に自分の順番が表示されるのを待ちます。 その待ち時間に注文したい料理を検討できるし、座って待てるウェイティングスペースも用意されています。 これだと待ってても苦になりませんな。 『30分待ちです』と伝えられたけど、2名向けは回転が早いようで、15分くらいで入店出来たと思います。
そんな感じで熟考した末に注文した料理が下記であります。
小籠包 | NT$105 (5個):左写真奥 |
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蟹みそ入り小籠包 | NT$185 (5個) |
えびと豚肉入り蒸し餃子 | NT$130 (5個) |
豚肉まん | NT$80 (2個) |
野菜と豚肉入りまんじゅう | NT$80 (2個) |
野菜と豚肉入りワンタンスープ | NT$140 (8個):左写真手前 |
キャベツ炒め | NT$180 |
ハイ、また注文しすぎてしまいました。つい二人であることを忘れてしまいます。 やっぱり家族は多い方が中華料理は楽しいな・・・ってなことは置いといて、やっぱり有名店は有名なだけあるというか、 小籠包はさすがのおいしさです。特に繊細な皮が素晴らしい。破れそうで破れないギリギリの厚さ、 その中にスープがタップリの餡。これは技術ですねぇ。 このお店、オープンキッチンで皮を作る職人さんが働いているのが見えます。それだけ自信があるのでしょう。 「名物に美味いもの無し」の格言は、少なくともこの店の小籠包には当てはまらないようです。
お昼ですが、せっかくの飲茶、そして台北最後の食事ということでアルコールも頂きます。
ビールは600mlの台湾ビールが確か一本NT$180、日本円で700円弱くらいだったと思います。
ボトルに「生」と書かれている台湾ビールは初めて見ました。
料理が多かったので、途中でもう一本追加注文。
昼間っから良い感じに出来上がっております。
そんな感じで、お支払いは10%のサービス料が乗ってNT$1,320、日本円にして5,000円弱。
お昼としたらそれなりの金額なわけですが、名店と言われる店だし、それもデパートの地下という立地を考えれば妥当な価格だと思われます。
当初は予定していなかったこの店の訪問ですが、フライト遅れ&意外と市中に小籠包の店はない、ということで図らずも実現しました。
レストランから一旦ホテルのある西門に戻り(この際に中山駅で逆向きの地下鉄に乗ったのが今回の旅での唯一のトラブルでした)、
お土産品をいくつか買い足した後、ホテルで荷物をピックアップ。
今回の利用したこの洛碁中華大飯店(Green World Hotel Zhonghua)というホテル、日本の旅行会社のツアーなんかには組み込まれていないみたいで、
日本人はあまり見かけませんでした。
部屋が縦に長くてベッドが縦に並んだ変則的なレイアウトは、
一見使いづらそうだけど今回のうちみたいに親子二人旅だと適度な距離感がありかえって良いと思います。
このホテルの難点を挙げるとすれば、シャワーを使うとトイレ側に盛大に水が流れてバスルーム全体の床が濡れることかな。
排水口が浴槽の反対側、便器の後ろにあるのは明らかに設計ミスだと思うけど、
「バスルームの床は濡れるところ」と割り切って、バスマットをバスルームの外に敷けばあまり気になりません。
もう一点は他の部屋の音が響くことかな。
今回はせいぜい小さい子供の泣き声が聞こえるくらいで微笑ましいものだったけど、
場合によっては/人によっては気になるかも知れません。
ホテルを出てMRTで空港に向かったのが午後3時前、 松山空港は中心部からとても近いし、国際線の数も少なく搭乗手続きもあっという間で出国手続き完了。 時間もEasy Cardの残額も残っている、ということで空港内の喫茶店でお茶を・・・と言ってもお茶じゃないんですけどね。 師範がNT$100のハイネケン、次女はNT$80のマンゴージュース、つまみにNT$80のフルーツ盛り合わせ。 改めて飲んでみると台湾ビールってハイネケンに近いかもです。
免税店を冷かしていて、ダメもとで「台湾ワインはありますか?」と聞いてみたら『アリマスアリマス!』との回答。
400mlという中途半端なサイズでお値段NT$470、日本円で1,800円弱。
免税店に置かれているということで、もしかすると日本人が一番多く接する台湾ワインかも知れないと考え、これもゲットいたしました。
帰りのフライトもエバー航空、17:10発に変更になった190便。機体の番号は"B-116336"で、行きのフライトと全く同じ機体です。
毎日羽田―台北間を折り返しているんでしょうな。お疲れ様です。
離陸してしばらくすると西の空に日が沈むシーンが見えました。 さよなら台北、楽しかったなぁ。 台北自体はまた来るかも。でも次女と海外二人旅は多分人生最初で最後だろうなぁ。 いい思い出になりました。
機内食で食べたのは、揚げた白身魚(タラ?)にベシャメルソースが掛かっているような洋風のメニュー。 いわゆるアジア食に若干飽きが来ていたのでこれはこれでオッケーです。 でもやっぱり付け合わせにあったクラゲと野菜の酢の物みたいなのが美味しく感じらえるんだな。 次女は豚肉のあんかけご飯みたいなのをチョイスしてましたが、さすがにおなかいっぱいであまり食べられなかったようです。
名称 | Jet Lag Merlot 2016 ジェット・ラグ メルロー 2016 |
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生産者 | Viña Santa Irene ビーニャ・サンタ・イレーヌ |
価格 | 0円 |
購入店 | EVA Air |
行きのフライトでは白ワインしか飲めなかったので、帰りのフライトで赤ワインをトライ。
ちなみに、師範がミールカートを目視で確認した範囲では、エコノミーのワインは赤白とも行きも帰りも同じものでした。
そしてボトルから注いで頂いたのがこれ、チリ産のメルローです。
"Jet Lag(時差ボケ)"とは洒落の効いたネーミングですな。
注いで頂いた容器はプラカップでした。
行きのフライトではミールセットについているアクリル製の小さい容器だったので、それよりは若干量多めです。
色はしっかりとした紫色です。香りを嗅いだ瞬間、「あぁ久しぶりに赤ワインの香りだなぁ」としみじみ感じました。
たった一週間ぶりなんだけどね。
味わいも、チリのメルローらしいしっかりとした飲みごたえ。これはかなりアリです。
雲の上で飲んでいる、ということでプレミアム感が加算されているとは思うけど、
結構おいしく感じられるワインでした。
利便性でいえば、日系エアラインのようなミニボトルで提供されるサービスのほうがありがたかったりしますが、
品質面だとこういうボトルから注いでくれるサービスのほうが上のような気がしますなぁ。
点数 | (75点) |
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そんな感じで、機内食を食べ終わったらほぼすぐに着陸の体制。フライト時間が3時間程度だからあっという間ですな。
師範は映画なんか見ず、ひたすらこのページの更新準備をしておりました。
羽田到着は21:30くらい。入国もスムーズ、レンタルしたWiFiルーターを返却して京急で横浜方面へ。
行く前はどうなるかと思ったけど、ほとんどトラブルゼロで楽しめた旅でした。
以上、次女と二人だけの海外旅行、三泊四日の「台北遠征稽古日誌」でした。
台北、噂には聞いていたけどやっぱり活気のある街だな。
日本から近くて安いし、この街にハマって何度も訪れる人がいるのはよく理解できました。
今回の我々は、あまり「ド・ローカル」な食事には手を出さなかったんだけど、
そういう食事だとNT$100以下で食べられたりもするわけで、
探検するような感じで安くて刺激的な料理を食べ歩くのはとても楽しいと思います。
ただ、安ワイン観点では未だ発展途上、「試練の街」だと言えます。
とにかくワインは見つからないし、どの店もだいたい台湾ビールのみ、他にあってもキリンやバドワイザー、ハイネケンなどのビールだけ。
ワインを気軽にs味わって楽しむという文化が浸透するにはもう少し時間が掛かるのかも。
その点、どこのコンビニでも複数種類のワインが選べて、かつ自国のワイン生産にも力が入っている日本は「ワイン先進国」ですね。
安ワイン者にとってはとても住みやすい国だと言えると思います。
さて金銭面での旅の総括を。Expedia経由で予約したフライトとホテルのパックが二人分で112,000円くらい。
現地で40,000円分両替してそれをほとんど使い切り、カード決済した分がNT$4,800弱(日本円で18,000円くらい)、
二人分の総額で170,000円くらいの旅でありました。