門下生の活動もますます活発である。
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Santa Rita 2000 Chardonnay RESERVA
「稽古日」2001年12月26日
会社の事務所内のほとんどが参加の忘年会の当日。我が弱小部署はボスと二人、
指をくわえて見送りました。
ボスが一言。うちも忘年会にしよう、と急に話がまとまり、
近所の飲み屋に。いつもいっぱいで追い返されるのに、幸運にも空いておりました。
なにしろこの店は安くてきれいで美味い。ボスの命令で刺身の盛り合わせ、
大羽鰯の塩焼き、津軽地鶏のボーボー焼きを注文。
刺身が美味い、津軽地鶏も超柔らかくて美味い。
店の女の子になんでボーボー焼きって言うの?と尋ねたら、
カウンターの中の炭火を指して、「あの網の上で焼くんですよボーボーって」
それでボーボー?ホントか? しかし~、Snta Rita 2000 Chardonnay RESERVA。 講談社の世界の銘酒辞典には 96年が1,500円となっていたが、 もし、この2000年も1,500円小売なら3,800円でのオンメニューは高いね。 この店はお飲み物が高い店だったのね。 ボスも勘定見て首捻っておりました。 それにしてもこの、なんで96年の次がいきなり2000年なんだ?不思議。 その間のVTはあるんだろうか? |
---師範より---
毎度のご報告ありがとうございます。
定価が1,500円のワインを3,800円で出す店は、
確かに高めの値付けではあるけど、今の世の中では案外ありがちな感じもします。
ビールの中瓶1本600円で出す店だったら、ほぼ同じ比率と考えていいでしょう。
本当は、仕入れプラス1,000円くらいで出して欲しいんですけどね。
このワインだったら2,300円、
その程度だったら引き篭もりがちな安ワイン者ももっともっと外で飲むんだけどなぁ。
ともあれご報告ありがとうございました。
サンタ・リタのシャルドネ・レゼルヴだったら比較的容易に見つけられそうなんで、
発見し次第稽古してみます。
1. COTES DU RHONE 1999 E・GUIGAL 赤 やまや渋谷店で980円で購入
2. COTES DU RHONE 2000
3. COTES DU LUBERON 2000
師範はローヌがそれほどお好みではないようですが,私はけっこう好きです。 まず1にですが,ローヌの名門ギガルによる超有名銘柄。 師範もVT違いを稽古されたことがあるようですが, 私も96,97を飲んだことがあるような気がします。 そのかすかな記憶をたどりながらなのでかなりあやふやですが, 99はより濃くて力強いような気がします。といっても飲み飽きする感じは無く, 1本スルスルと飲めてしまいました。 2は1よりも優しい感じ。きれいな苺の香りはブルゴーニュを彷彿とさせます。 3は白ワイン。ローヌの白は(いいものを飲んだことがないせいですが) 酸がだれている印象がありあまり好きでは無かったのですが, このワインは酸味のバランスが良く,するすると1本飲めました。 シトラスのような果実味,時間が経つと白い花系の香りも出てきました。おいしいです。 なお,ボトルの裏のシールには英語で 「偉大なボーカステルを生産しているペラン家によってこのワインは作られている」 との記載あり。 |
---師範より---
お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
ローヌ、特に嫌いってわけじゃないんですけど、あんまり最近アタリに出会ってないのは事実ですね。
とはいえ、ブルゴーニュやボルドーとかは2,000円前後のもしばしば買うのに、
ローヌだったらほとんど3桁ばっかりなんで、同列に比較するのは酷な話だとは思いますけど。
そんな中、ギガルのACコート・デュ・ローヌはやっぱりさすがだと思います。
赤も良いですが、
師範は白も好きです。
ヴィエイユ・フェルムは1996の赤だったら飲んでますが、
なんとも判断の難しいワインだったような。
真ん中のは未経験なんで、覚えてたら稽古してみます。
というわけで、ご報告ありがとうございました。
CHATEAU DE CHANTEGRIVE 1997
「稽古日」2001年12月11日 メドック2級のレオヴィル・バルトンに非常によく似たラベル。 きっとお味も近いに違いない、と勝手に想像して買ってしまいました。 年末の抽選券も貰ってウキウキ。 レオヴィル・バルトンの上品なブーケと果実の甘みとはいきませんでしたが、 なかなかしっかりした造り。どちらかと言えば獣系の香り。 好きな人は好きなんだろうなあ。 阪急百貨店で買ったFromage a pate molle PAVE d'AFFINOISとの相性もまあまあ、 でもこのチーズ、リカーズ・ハセガワで同じく買った私の好きなスペインワイン VINA ALBALI カベルネ・ソーヴィニヨン1993(¥950)とはまったく合わず。 反発し合っておりました。 チーズとワインがこれだけ完璧に合わなかったのは初めてでございます。 このカマンベールタイプのチーズが700円、もう一つ買ったチーズ DNISH BLUEがほぼ同じ重量125gで350円、 店員さんに思わず間違いじゃ~ないか?と聞いてしまいましたよ。 世界チーズ商会のDNISH BLUE、絶対にお買い得です。350円ならね。 話は戻りましてこのCHATEAU DE CHANTEGRIVE 1997、 お隣の大丸で2,000円で売られておりました。 まぁそういう事ならいいんじゃないのお味はこんな程度で、という感じの、 まぁ、暇があったら買っても損にはならないでしょう、というくらいのお薦めでございます。 |
---師範より---
毎度のご報告ありがとうございます。
そういえば最近師範は自宅でワイン飲むときにチーズを食べることはほとんどありません。
チーズって食後にちょっぴりしか要らないんだけど、
ちゃんとしたやつはかなり量があって全部食べないうちに熟成が進みすぎる、
ってなことが頻繁だったものですから、なんだかもったいなくて用意しなくなってしまいました。
というわけで、ご報告頂いて、ワインはともかくチーズが食べたくなりました。
MISSION 1998
「稽古日」2001年12月3日
カベルネ・フランってのも珍しいし、
そう言えばニュージーランドのワインも飲んだことなかったような気がして注文。
今回も買い溜めたCHATEAU VIEUX PREZAT1998を持ち込み美味しさ比べ。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
カベルネ・フラン単品種のワインというと、ロワールあたりの軽~いヤツを想像しますが、
そういう力強いワインも造れるんですなぁ。
そういえばボルドーの一流ドコロにもカベルネ・フランだけ、
ってワインがあったような気がしますが、
師範は飲んだこと無いような気もします(超いい加減)
ともあれご報告ありがとうございました。
LINDEMANS 1998 Limestone Ridge
地区:coonawarra
えー妹がオーストラリアに行くというので
「3000円くらいの酒で、できたらフルボディのやつ買ってきて」
と頼んだところLINDEMANSを買ってきました。
ジャッキーチェンで有名ですなここは・・・(笑)。
ということは中華にでも合うんかいなとバチ当たりなこと言いながら抜栓。
以前にもLINDEMANSの安ワインはヤマヤなどで買ってはいたものの
Limestone Ridgeみたいな高級品は購入したことなかったので開けた瞬間惚れるとは思わなかったのだ。
いやーびっくり、ふくよかで濃厚な熟れた果実の香りにほどよく溶け込んだ樽香なんかのバランスがとてもいい。
あと5,6年寝かしたらさぞかし・・・
と思いつつ飲むとシラーとカベルネの協奏曲が口の中でうっとりと流れ出す。
が指揮者のタクトは鋭く、時折熟れすぎたオレンジを口移しで喉の奥に流し込むような陶酔感にひたらせる。
(汗)いやー何言ってるんだろうな俺・・・。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
リンデマンズの高級品、ぎりぎり安ワイン範囲内ですね。
ともあれ妹さんの折角のお土産、美味くてなによりでございます。
「料理のほうが気合はいってる」のは、当然でありましょう。
「ワインのほうが気合はいってる」のがそもそもイビツな姿であって、
安ワイン者たるものそうならぬよう心がけるべきと考えます。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。
Chateau Ksara Reserve du Couvent Rouge 1997
シャトー・クサラ・レゼルヴ・デュ・クーヴァン・ルージュ 1997
産地:レバノン レバノンといえばミュザール、ケフラヤが有名ですが、それらと並ぶ「老舗」のクサラ。 評価の高い前二者に比較するとあまり華々しい印象は無いのですが、 やはりこの価格で入手できるとなれば飲まずにはいられません。
濃いルビー色。粘性はさほど強くない。香りもさほど強くないが、
不快な要素が無く、健康的な印象。口当たりは柔らかく、果実味が強い。
酸はしっかりとしていて、バランスは良好。
またアルコール度数が高く、またかなりスパイシーさを感じた。
品種はカベルネ等フランス品種を主体としているようだが、
味わい的には南イタリア系の印象。 1000円前後まで出せばこれと同等以上のものは相当あると思いますが、 さすがにこの価格なら結構「買い」だとは思います。 |
Domaine de Grand Parc 1992
ドメーヌ・ドゥ・グラン・パール 1992
産地:Primeur Cote de Bordeaux 実は私、かなりの「熟成好き」。その上ボルドー好きで安ワインも好き、 ということで何の迷いもなく購入しました。
濃い目のルビー色だが、縁はややレンガ色が見える。香りは土っぽさと
青っぽさが明確に存在(青っぽいと言っても、かなり熟成が進んでおり、
萎びた感じ。とはいえ不快さは無く、むしろプラスの印象。)。
粘性は弱くさらっとした印象でアルコール度数も低い。
味わいは非常にまろやか。香りの印象のままで、
まさしくメルロとフランのブレンド(自信はそんなにないけど)。
若々しい果実味やパンチはあまり感じられないが、
穏やかな酸味が全体を柔らかく包み、極めて飲みやすい。
熟成はしているが、酸化のニュアンスは無く、良い状態である。 ボルドーの安ワインが熟成したらどうなるか、という一つの見本のようなワイン。 強いワインを求める方には不向きかもしれませんが、 わたくし的にはこの価格ならまとめ買いも、と思います。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
レバノン産のワイン、師範はシャトー・ミュザールしか飲んだことありませんが、
そいつはなかなかイケてました。3桁でもあるんですね、レバノン産。要チェックであります。
熟成安ボルドーは、しばしば「死にかけ」のものに当たったりするんですけど、
生きてるやつだと黒蜜の香りがして分不相応に良い感じのものが有りますね。
そういうモノを探し出した時は「安ワイン者」冥利に尽きますな。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。
CHATEAU DU LORT 1999
「稽古日」2001年11月23日 二つもメダルが付いていたので、ついつい購入。
1.FOIRE NATIONALE DES VINS DE MACON 金賞 こりゃもう絶対美味いはず、と先般報告のCHATEAU VIEUX PREZAT1998 と飲み比べることに。 でもよく見るとこっちはCONCOUR DES GRANDS VINS DE FRANCE DE MACONこっちの方が上等そうだな。 ところで、このグラン・ヴァン、この定義っていったい何なんでしょうね。 さて、結果であります。 シャトー・ヴィュー・プレザの圧倒的なみずみずしさに比べてこのシャトー・デュ・ロート、 1999と若いのに早くも老境。清澄度も低く、なにか微生物汚染の雰囲気。 でも一ついいところがありました。デンマークブルーとの相性はデュ・ロートの方が上。 飲む分には全然ヴィュー・プレザの方が美味しいのにチーズとのマリアージュとなると話が別とはねえ。 ワインって不思議。 しかし、師範もおっしゃってましたが、 コンクールでメダル取りゃ良いってもんじゃないってことが解りましたよましたよ。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
おっしゃる通り、コンクール受賞ワイン、あまりあてになりません。
ただ、大アタリも無いけどあんまりハズレは無いような印象がありますので、
ちんちくりん殿が飲まれたみたいな1999にして老境なのはちょっと別原因かなぁと。
過度の熱にやられたかもしれませんし、ホントに「微生物汚染」かもです。
ブルーチーズとの相性が良かったのは、同じ"腐りモノ"同士だった、とか。
ま、「安ワイン道」に試練はつきもの、お互い健康には注意しましょう、ってことで。
MARQUES de RISCAL RESERVA 1997
ELCIEGO RIOJA
「稽古日」2001年11月16日
私にとっては、なぜかコルクに縁のない不思議なワイン。
お味の方はといえば、まさにリオハの樽香びんびんの美味しいワインでした。
色も鮮やかで深いルビー色。これでなくっちゃね。でも、
本来の味が出てるこのワインを自分でどうしても抜栓せねばとの思い断ちがたく、
もう一本注文。今回は開けずに持ってきてくれました。難なく抜栓成功。
当然です。お店で用意してくれた安物のソムリエナイフ、
よく見ると、螺旋の部分も栓抜きの部分もめっきのクロームが剥げて銅の地肌が出ている。
う~む、安物だと思ったそのソムリエナイフ、使い込むと、
こんな味わい深い代物
に変化するのか~!と感心。記念に頂いて帰る事に致しました。ごっつぁんです。
今回、通算3本目にして初めてまともなコルクをゲットできましたが、
長さ5センチ、赤味がかった色合いの、シャトー・ミュザールを思い出すコルク。
こんな立派なコルクは嵌まっていて、お味もすこぶる私好みのワインだったんですから、
今後はこのワインにまつわる私との悪い相性は払拭する事が出来そうです。 |
---師範より---
度重なるご報告、ありがとうございます。
ご報告いただきましたワイン、実は師範も過去に1994と稽古済みであります。
結構好印象なワインでありましたから、「ワイン王国」の件は師範とは無関係でありましょう、
っていうか、そもそも関係あるはずがありません。
で、師範稽古済のワインをご報告頂いてもオッケーではあるのですが、
ご確認されたい場合は「稽古日誌」のページにある
「出身地別名鑑」をご参照頂ければ、と存じます。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。
CHATEAU VIEUX PREZAT 1998
[稽古日] 2001年11月13日 最近、安くて美味しいワインに立て続けにヒットしているので1万以上出して、 終わってるワインだったりすると大変にがっかりいたします。 ウニコのVTとウニコのエスペシアルも、もし不味かったらどうしよう! さて今回のワイン。これも大当たりです。時々立ち寄る大手町ビル内の松坂屋の出店にて購入。ここは大変ヘンな店で、百貨店の出店なのに、一部、バッタ 屋コーナーがありまして、缶詰やワインがお安く売っているのです。 商品によってはりカーショップ・ハセガワより安いものもあるくらい。
それでは本題。 柔らかい酸味と甘み。その甘みも醗酵を止めて甘くしたような甘さではなく、 非常にまろやかにワインにすっかり溶け込んだ甘み。果実味たっぷり。 しとやかでちょっぴり酸っぱくて甘い。充分に濃いのに飲みやすい。 スポンジに水が染み込むように体中に浸透するようななめらかさ。 さすがメダリスト。香りは若干弱いけど上品。 でも、一番の驚きは抜いたコルクにCHATEAU PONTEYと書いてあったこと。 レベルとコルクが合わないというケースはブルゴーニュではたまにお目に掛かるけどボルドーでは初めて。 しかも違いすぎじゃないか~? まさかPONTEYにヴィュー・プレザのラベル張った訳じゃないだろうな。 調べてみたらPONTEYの方が高い。もしそうならお買い得! それとも、コルク屋さんが冗談で紛れこませたんだろうか。謎だなあ。 いずれにしても本日、在庫を全部買い占めることに致しました。悪しからず。 |
---師範より---
またまたのご報告、ありがとうございます。
マコン・ワインコンクールの受賞モノ、ときどき見かけて稽古したりしてますが、
「だから特に美味い」って経験は無いなぁ、って感じです。
大ハズシはなさそうなんで、安心材料にはしてますけれども。
あと、ラベルとコルクの銘柄不一致は、
確かにブルゴーニュでは経験してますけどボルドーでは経験無しです。
なんだかイワクがありそうで楽しげでありますな。
というわけで、今後ともよろしくお願いします。
Anjou-Villages La Teingeurie 1997
(AOC Anjou-Villages) 生産者 Domaine Leduc-Frouin 価格 \1,449(税抜き) 販売者 ときわや酒店(滋賀県大津市) 輸入元 ボニリ・ジャパン
師範がアンジューの白を鯖寿司に合わせて稽古された同じ日、
奇しくも僕もアンジューのワインを稽古しました。
とはいえ、白ではなく、赤。AOCアンジュー・ヴィラージュであります。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
アンジューと言えばロゼ、ってのが世間一般の認識だと思いますが、
最近はロゼじゃないものも結構見かけますね。
師範も、(ご指摘の)白とか先日の赤とかと稽古しております。
ご報告によると、常温保存で翌日さらに好転したとのこと、なかなかタメになるお話であります。
師範も一杯だけ翌日に残すことはしばしばあって、
その際はベビーフード用の瓶に移し変えたりしているわけですが、
常に冷蔵庫へ入れてしまっているゆえ、飲むときには冷たすぎ、って状況が続いておりました。
これからの季節は確かに常温保存の方が良さげですね。
保存のコツ含め、また何かありましたら、ご報告よろしくお願い申し上げます。
YUNTERO RESERVA 1994
[稽古日] 2001年11月11日
ヴァルデペーニャスのスペインワインが好きで安いスペインワインを見つけると思わず買ってしまう私こと、
門下生第六十一号は、師範とは好みが多少違うかもしれませんが、
今回もまた、RESERVAが1,250円という値段の安さにつられて、
つい買ってしまった一本。
さてこのYUNTERO、うらラベルには樽熟成、瓶熟成をあわせて5年以上経たワイン、
と書いてある。カベルネ・ソーヴィニヨンとの混醸なのと、
RESERVAというところが前回とは違いますが、どうもよく似ている。
今回はコルクにはしっかりそれなりの染みがありましたけどね。
香りが弱い、熟成感に乏しい、複雑さには全く欠ける、
でもなんとなくスルスル飲めてしまう。結局、これがラマンチャの特徴なのかも知れない、
と思うようになりました。ラマンチャってのはこういうもんだって。たぶんもう買わないけど。 |
---師範より---
再度のご報告、ありがとうございます。
ちんちくりん殿もご指摘の通り、師範は安スペインがあまり得意ではありません。
あの、テンプラニーヨに由来するらしい、なんとも言えず田舎臭い雰囲気がどーも苦手で。
そんな具合ですから、
ラマンチャとかバルデペーニャスの個性なんて「田舎臭い」としか言えないテイタラク・・・
でも買っちまうんですな。安さと熟成期間の長さにつられて。
そのうち好きになる日が来るかもですけど。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくであります。
MONTES ALPHA 2000 SYRAH
[稽古日] 2001年11月3日 門下生として入門を許されましたので初めてですが、登場させて頂きます。 ちんちくりんと申します。
時々ヨメサンと娘達に引きずられて出掛ける横浜そごうの、酒売り場で購入。
購入日10月27日。 そして、ご近所のワイン好きとワインパーティーを開催した1週間後に抜栓を相成りました。 その日は82年のボルドー飲み比べ会でしたので、安ワインといっても2,480円、 と普段は飲まない高いワインになってしまいましたが。 82年のメドック4級と82年AOCメドックを一緒に飲んだのですが、 どういう訳かこのSYRAHが一番人気がありました。 濃縮した味の中に果実味がたっぷり含まれているような非常に膨らみのある、 香りも高い、でもチョットいままでにない、少し変わった風味。 あの有名なプロヴィダンスに似ているような。え~、それじゃ~お買い得じゃん。 そ、そうなんですよ。好き嫌い は分かれるとは思いますがね。 一度お試し頂いてみなさんの感想をお聞かせ頂きたいものです。 それにしても、1年前になぜか、遅まきながらワインにめざめ、 安ワインを渉猟しているうちに勤務先に近いリカーショップハセガワに辿り着き、 さらに、この道場を新聞で知って、師範の日誌を紐解いていたら、 なんと他にもリカーショップハセガワで購入しておられる方が門下生の中にいらっしゃることや、 以前住んでいた苦楽園にそんなスバラシイ酒屋さんがあったのか~、 あのころワイン興味なかったものなあ~等々、 また、中目黒のコムダビチュードによく行くのに安グラスワインを何杯も飲むことしか試してなかったんだけど、 日誌を読んで、そうか、ワインリストあるのか~、などと目から鱗のアホさ加減。 ワインって面白い。 師範様、諸先輩門下生の皆様、どうぞよろしく。 |
---師範より---
ご入門&とっても詳細なるご報告、ありがとうございます。
モンテス・アルファは、シャルドネとカベルネ・ソーヴィニョンは稽古したことがあって
(ココとかココとか)、
チリの高級ワインらしい、おもいっきり濃くストレートな造りというイメージがあるのですが、
シラーは未稽古です。
ご報告を拝見すると、カベルネよりも更にパワフルみたいですね。
ちんちくりん殿も複数人で稽古されたとのこと、
やっぱりそういう席で威力を発揮するワインでしょうか。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。
Cotes du Rhone Les Forots 1999 (Jean-Luc Colombo)
コート・デュ・ローヌ レ・フォロ 1999 (ジャン・リュック・コロンボ)
購入価格=税別1350円(訳有り?「半額セール」でした)
最近私が飲んだイカした安ワインは、コルナスの孤高の造り手、
ボルドータイプのボトルを愛用する
ジャン・リュック・コロンボのコート・デュ・ローヌ(1999年)です。 |
---師範より---
ご入門&いつも情報、ありがとうございます。
コート・デュ・ローヌ、安ワイン道場としては比較的稽古する機会の少ない地方ですので、
各村の個性とかはほとんど知りません。コルナスに至っては、未だ道場に登場すらしていません。
ご報告を読むと、なんだかとっても良さそうな雰囲気ですので、
俄然稽古欲が沸いてきました。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。
CONO SUR VIOGNIER VARIETAL/1999 チリ/白/820円
今夏途中、何故か自分的に鬼門になってしまっていたチリの白(どうも、濃甘樽強な所が...)。 んっ、ちょっと違うかな? あんまりチリって感じじゃないなぁ。 白花とかオシロイ的な優しげな香り。それに強くは無いけれども酸味中心、 かつ、それを受ける甘さ感。うーん、いわゆるドイツものっぽい感覚かなぁ。 そうかと思って飲んでると意外に軽い飲み口と安め、 かつ軽めの樽感もあってイタリアものっぽくもあったりする。 まあ、そんな訳で13.5%と強めのアルコール表示も、表示ほどには感じられない。 最近、良い印象の無かったチリものだったけれども、そんな印象を覆したかもな1本。 |
---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
「濃甘樽強」な白がお嫌いであれば、やはりチリ産は避けるに越したことはないかもです。
師範も、これでもか!と樽香の付いたワインを一人で飲むのはちょっと・・・
複数人で飲むときには良いんですけどね。
それはそうと、チリでもヴィオニエなんて栽培してたんですね。
それもこのお値段とご報告内容、要チェックアイテムであります。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。
SOFIA Blanc de Blancs 1999
生産者 Francis Coppola
コッポラってあの監督の?、ブランドブランっていうのはねえ・・・、
しかもヴィンテージだよ!
透明なセロファンに包まれてリボンで縛ってあって高級感出してました、売り場で。 |
Brut Tache NV
生産者 Taltani
ピノノワールとシャルドネで作って18ヶ月熟成らしいです。
ヴィクトリア州とタスマニア島の葡萄で作られているらしいです。 |
Anderson Valley Brut NV
生産者 Roederer Estate
シャンパーニュ大手メーカーのカリフォルニアスパークリング。 |
Brut Royal Apanage NV
生産者 Pommery
詰み!要素駒7枚だけど、うち金2枚。 |
ということで、プライベートなコトホギがあり、暑かったこともあって稽古した、
道場価格帯のスパークリングをご報告させていただきました。 2番目のを1000円台前半で、3番目のを1000円台後半で売っているお店をご存知の方、 ご一報下さい・・・。 もちろん、NV シャンパーニュを1000円台でダースで・・・。夢でございます・・・。 |
---師範より---
泡モノばかりを4本まとめてのご報告、ありがとうございます。
ヴァン・ムスーやカバやスプマンテやシャウムヴァインが無いのは、フムフムって感じであります。
やっぱり「なんちゃってシャンパーニュ」の筆頭はカリフォルニア産に尽きますからね。
欧州他地域の発泡ワインはそれぞれに個性があって、
惜しむらくはその個性がどーしても田舎クサさにつながっちゃってる感じがあります。
ただ、さらに惜しむらくは、カリフォルニアのスパークリングは「なんちゃって」と言うには
あまりに本家シャンパーニュに肉薄する価格になっちゃってることですかね。
あんぱん殿もご指摘の通り、1,000円台でイケてる発泡ワインの発掘は、
安ワイン者にとって重要な課題かもしれません。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくであります。
La Petite Cuvee Cailloutine
地方:ラングドック 作った人:ポール・デュラン 葡萄:サンソー80%、ピノノワール20% 価格:1700円
ワインハウス・タカムラの推薦言葉の機関銃に撃たれまくって購入しました。 ナント言うか濃いトロッとした感じ、南仏物に多い柔らかな、 濃縮感と小生の好きな適当な酸味、強い香り(ナント表現していいかわかりませんが)があり、 おいしゅうございました。実は冷蔵庫で16度ぐらいに冷やすとさらにうまい事を発見しました。 小生の苦手な渋みはほとんど有りません。 |
---師範より---
再度のご報告、ありがとうございます。
店の言う売り文句が本当なら、それは凄いワインですね。
一本から2房しか取らず、不作年には出荷しないなんてことをやっていて、
その値段で採算が取れる可能性はほとんど有り得ないと思います。
真価の程を確かめるべく是非稽古してみたいところではありますが、
師範にとっては「赤ワインには必須」と思える渋味が無いのはちょっと・・・
ともあれ、ご報告ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
RIOJA VEGA CRIANZA 1999
生産者:BODEGAS MUERZA S.A. 購入:ワインショップ タカムラ(インターネット) 値段:約1000円 葡萄:Tempranillo, Graciano
3日前開けて飲んでみましたが、私的にはアタリ。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
テンプラニーヨ種のワインがお好きですか。
良いですなぁ、スペインの安い赤だと大抵その品種なんで、結構選択の範囲が広いかもです。
師範的にはちょっと苦手なんですよ、テンプラニーヨ。
あのなんとも野暮ったくてヤニ臭いような香りがどーも、って感じで。
あ、ティニャネロの品種はたしかサンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニョンなんで、
テンプラニーヨとは違うと思います。・・・
なーんて高級ワインに関する耳学問の薀蓄を垂れるなんて全然「らしく」無いですけど。
ともあれ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
CHATEAU LA JALGUE 1999
AOC:ENTRE-DEUX-MERS
これまでENTRE-DEUX-MERSに対しては、
当り障りのない無個性・白ワインの産地というイメージを抱いていましたが、
今回のはインパクト十分で見方が変りました。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
高級品メジロ押しの赤に対し、ボルドーの白ってどーも安っぽいイメージがありますね。
でも、飲んでみると案外イケてたりするんで、
安ワイン者としてはもっと真剣に稽古すべき相手たちかもです。
で、
師範が飲んだ1996はコレですね。
大人数でパァーッと、かつ高級品も含めて、ってな席でしたので、
ぜんぜん信用ならんコメントかもです。ま、師範のコメントなんて所詮そんなもんだ、
ということでご勘弁ください。
というわけで、今後ともよろしくお願いします。
Muscadet de Sevre & Maine Sur Lie Grand Mouton 1998
(AOC Muscadet de Sevre & Maine Sur Lie) ¥1,350 Muscadet de Sevre & Maine Sur Lie Petit Mouton 1999 (AOC Muscadet de Sevre & Maine Sur Lie) ¥1,180
生産者 Domaine Louis Metaireau
ネットのワインショップ「fine wine club」で、
「ミュスカデ界のムートン」というふれ込みで販売されていたものです。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
貴サイト、しばしば拝見させて頂いております。
ミュスカデの飲み比べとは、なかなか小粋な企画ですね。
"安ワイン者"ならでは、という感じがして大変グッドであります。
ご評価の結果的は、両者に良い面アリ、喧嘩両成敗の大岡裁きってとこですな。
あ、ご報告中に『ブドウ品種ミュスカデに対してマスカットのようなというのは不適切?』
なる文言がありますが、
どう感じようと各人のご勝手ですし、そもそも白葡萄なんてみんなマスカットっぽいと言えなくもないんで、
不適切だとはサラサラ思いませんが、品種的にはマスカットとミュスカデは結構遠いかもです。
ミュスカデって、どっちかというとアリゴテに近い品種のような気がしてます(乞う識者のご意見)。
まんまマスカットなのは、アルザスとかにある「ミュスカ (Muscat)」という品種です。
これこそマスカットな味と香りがしますんで、是非一度お試しあれ、でございます。
・・・なんて半可通の薀蓄を垂れたりするなんて、師範いつからそんなに偉くなったんだぁ?、
という感じではありますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
カヴァ クリスタリーノ・ブリュット
価格 1150円 このワインは、(株)やまざきの試飲会で『プピーユ』や『プリューレ・ロック』 よりも早く無くなったワインです。(暑かったせいもありますが・・・) 香りはシャンパーニュ特有の焼いたパンの香りがして、 普通売られているカヴァよりシャンパーニュに近い。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
それにしても「試飲会」ってのは不思議な飲み会ですね。
赤ワインよりも冷えた泡モノの方が先に無くなるのは至って当然だと思うんですけど。
ともあれ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
SAINT-CHINIAN 1996 "Unfiltered" / CANET VALETTE サン・シニアン "アンフィルタード" / カネ・ヴァレット 入手価格 \1,600 実はこのSAINT-CHINIANというAOCが最初ピンとこなかったので、 売場で質問してみました。 その場に答えられる店員さんがおらず、 「今すぐ仕入れを担当したソムリエが戻ってまいりますので」と言われ、 待つことに。 "ソムリエ"じゃなくて、"ワインアドバイザー"の間違いじゃないの? と思いながら待っていると、現れたのは、 確かに「金のぶどう」のバッジをしたソムリエ嬢(ソムリエールというべきか)でした。 私:『これ、ロワールの方ですか? (ボトルの雰囲気からカベルネフランのワインかなと想像したので)』 ソムリエ嬢:『えーっと。もうちょっと南の方だったかもしれません。』 私:『サンシニアンって、新しいAOCなんですか?』 ソムリエ嬢:『確かどこかから分かれてできたAOCだったような・・・』 私:『はあ、なるほど。それで、ぶどうは、カベルネフランですか?』 ソムリエ嬢:『そうです。(キッパリ言い切る)』 私:『じゃあ、軽いタイプなんですね?』 ソムリエ嬢:『ええ。でもこの作り手はこだわりがあって、フィルターがけしてませんので、飲み応えはあるタイプだと思います。』 私:(心の中で『どっちやねん!』) そんなやり取りがあった後、帰宅してモノの本で調べてみてビックリ。 なんとロワールどころか、遠く離れた南仏のラングドック! しかもこの地区の品種はシラー、サンソー、グルナッシュ などと書かれています。軽いどころではありません。 下記結果のとおり、果実味豊かなのは当たり前です。 件のソムリエ嬢、最後に『勉強不足ですみません。』なんて言ってましたが、 ほんと、金バッジが泣いてるよ! でもこのワイン、クオリティは確かだったので、許してあげる。 私もまだまだ勉強不足です。 さて、肝心の稽古結果です。 色は、かなり深みのあるガーネットで、やや褐色がかっている。 細かなオリが多数確認できるのはフィルターがけしていない証。 実にアルコール感に満ちた芳醇さがあり、黒っぽい香りで、深みがある。 甘酸っぱさもある。 実際の味わいも香りの通りで、まず酸のアタックが強く、 甘味も豊か。タンニンもワイルド。 すべての味の要素が強いものの、 不思議にまとまりがあって、品のよさを感じるワインです。 値段以上の満足度があります。 |
---師範より---
ご報告、ありがとうございます。
お店の方とのやりとり、大変興味深く拝見させて頂きました。
僭越ながら一言言わせて頂くと、『バッジや肩書きを信ずるな』であります。
ソムリエやらワイン・アドバイザーの試験って、結局は単に試験を受けた時点でのレベルを審査するだけのもの。
運転免許証を持っていても交通法規はドンドン忘れていきますし、
ペーパードライバーであれば運転出来ないも同然、という理屈と同じであります。
一旦資格を取得出来たとしても、日頃の研鑚を怠れば、最前線で戦う我々安ワイン者の前には子供同然なわけであります。
というわけで、「バッジ持ち」から正確な情報を入手することは必ずしも容易ではないわけですが、
そのような方々(特に相手がうら若きソムリエールの場合)をチリチリといぢめるのは、確かに楽げな行為ではありますな。
などと、ワイン自体とはあまり関係のないコメントになってしまいました。
というのも、今の季節ガッシリ系のワインを想像しても、あんまり美味そうに感じないんですよ。
ヘタレな師範ですみません。
ともあれ、またよろしくであります。
Concha y Toro Sunrise Cabernet Sauvignon 2000
生産地:チリ 夏のくせに鍋が食べたくなり、豚バラお鍋。かんかんに冷えたカベルネを飲むことに。 冷たいと最初は酸味しか感じられない。それがまた熱々の鍋でほこほこの口に気持ちが良い。 口の中でしわわっと渋みが拡がる。 もぐもぐしているうちに、最後にチェリーの香りがふわっと来て、 それ以外に何もないけれど、繰り返すうちにほろ酔い気分になった。 ほんとにカベルネ?とも思うが、嫌いなところがまるで無い。 無駄もなくってNHKニュースみたいで、今後このワインはクール限定と決めた。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
師範も、夏場は軽快な赤をちょいと冷やして飲んだりしますが、
しっかり系と思えるチリ産カベルネを、
それもかんかんに冷やして飲むなんて考えもしませんでした。
まだまだ稽古不足であることを再認識致しました次第であります。
今後とも、常識にとらわれない飲み方の開拓含め安ワイン者に有益な情報提供、
よろしくお願い申し上げます。
BON VIVANT BLANC/NV フランス/白/480円
こっこれはっ!
うーん、微妙な期待はあったものの正直、予想だにしてなかった。ラベルに、
“このワインはメルシャンが~C.V.B.G.社と共同で日本人の嗜好に合った味わいを開発した商品です”
なんて文句があったり、被さってた紙に“ちょっと上をゆく新デイリーワイン”とか書いてるんで本当かどうか確かめてみっかーって感じで飲んだんだけど。
もっとも、この手のものとしては珍しくヴァン・ド・ペイだったりと、確信的に良いかもなぁと思う要素もあって買ったんだけど... |
BON VIVANT ROUGE/NV フランス/赤/480円
ってことで白が印象良かったんで、その赤を。
もちろん、この時期の定番、冷蔵庫でちょいと冷やして飲む。 各要素、薄めな感じながら全体に粒だった主張が感じられて、 ワインらしさと万人に向けた分かり易さが両立されてる。 |
このシリーズ、封はスクリューキャップだし、 ラベルの感じとかパッと見はダメっぽい日本ものとルックスに関してはイマイチどころかイマサンって感じ。 けれども中身は...っていう羊の皮を被った狼(は言い過ぎ?)的なワイン。 |
---師範より---
10回目のご報告は門下生トップかもです。毎度ありがとうございます。
480円で日本プロデュース、かつスクリューキャップのワインと稽古とは、
なかなかチャレンジャーですね。
それでもなかなかイケたとのこと、二代目殿の勇敢さに敬服致します。
翻って師範はといえば立場を忘れたかのような高ワイン三昧、
「奢るべからず」と肝に銘じさせて頂きます。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくであります。
Chateau Les Dicots BERGERAC BLANC SEC (1998) / LES NICOTS
[稽古日] 2001年6月25日
(私がワインをいただくのはほとんどナイトキャップ。お供はチーズとパン) 味わいは酸味と甘味のバランスがいまいちで締りがないという印象ですが、 ボリューム感はかなり充分なので、ま1000円というより1800円程度の値打ちはあるな、 と見ました。お料理はブルーチーズドレッシングのサラダなどに十分冷やしていただきたいです。 ベルジュラックという地区は、昨年渡仏した際車で休憩に立ち寄った町で愛着があるわけではないが、 フランスでもリーズナブルなワインの産地だと思う。しっかりメモリーしておきたいです。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
師範の場合はほとんど食事中に飲みますため、甘口ワインはあまり経験がありません。
従って、"貴腐香"と言われてもなんとなぁくあの香りかも、程度ではありますが、
ご紹介頂いたワインは1,000円で、かつ甘くないワインでそれが感じられるとのこと、
非常に興味が湧きました。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。
DON VALENTIN LACRADO/1994 アルゼンチン/赤/960円 優良年を表すバッジが付いてたりとか、アルコール度表示が12.6%と細かかったりと、 随所にコダワリを見せるアルゼンチンもの。パターンとしては良いか悪いかだったりする、 この手のコダワリもの。まあ、とにかく稽古してみる。 注いでるときの色は若干、褐色がかってて1994らしさが見えるものの、 注ぎきると普通かなっという感じの紫。 そして香り。黒葡萄とかカシスとかの直球的に甘美な濃密さを感じさせるような果実感。 安めの1994っぽく渋味とかはほとんど無くて、酸味中心の中に若干の甘味を感じるような味。 加えて、結構強烈かつサトウキビのようなミネラル分を含む微小甘味を伴ったアルコール感が心地よい感じ。 ちなみに翌日、残してた1杯分を飲んだ。 さすがに前日より年を取った感じだけど果実感と良い感じのアルコール感は健在。 ちょっとカクテルっぽい感じはあったものの、全体にパワーを残しつつも、こなれているかなぁっと。 外観同様にコダワリが感じられた1本。 |
---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
「アルコール感が心地よい」とのことですが、
師範の場合出来るだけアルコールを直に感じないワインが好みだったりします。
酒を飲んでるくせに変な話ですけど、
アルコールを覆い隠すくらい別の雰囲気がタップリあったほうが嬉しい、って意味で。
ともあれご報告ありがとうございました。
最近、「パワフルな赤」にはなかなか手の伸びないヘナチョコ酒飲みの師範ではありますが、
参考にさせて頂きます。
Rust En Vrede Estate Wine 1993
8000円位(3L) このワイナリーは数ある南アのワイナリーの中でもトップクラスで、 赤ワインの高級品を少しだけ生産する頑ななワイナリー。 Estateは、南アで「ボルドースタイル」と呼ばれてるカベルネ・ソービニオン主体のブレンドワインの93年ビンテージです。 (私自身はボルドーの高級品なんて縁が無いので何だかわかんない) すっきりした樽の香り。 雑味が無いのに様々な味が複雑に交錯し、長く後に残る。 タンニンが柔らかに口を包んで後味もさわやか。 3リットルもあると熟成がゆっくりと進むそうで、 2年間も洋服ダンスの上に置いておいた(真夏の温度は???) のに全く問題ありませんでした。 写真は普通のと比べたでっかいボトルです。 抜いたコルクの直径は30mm弱。 注ぐときは両手で「よいしょ」。手が震えるほどの重量感。 本来はお店のディスプレー用のようですが、 ワイナリーに行った友人から「これしかない」と電話をもらって買ってしまいました。 (しかも2本。木箱入りです) お値段は現地ワイナリー店頭販売で350ランド(当時 約8000円) 日本に持ってくるとウン倍になるので安ワインに入るかどうかは 怪しいところですが紹介まで。 | |
Vergelegen Sauvignon Blanc 1998
約650円 薄い黄色、SBらしいさわやかなフルーティーな香り。 ほんのすこし枯草の香りもあり。 先日、近所のエスポア・アオミという酒屋さんで試飲会にでた白ワイン (独・仏のリースリング、シャブリとカリフォルニアのシャルドネ) と互角以上に渡り合えると感じました。 そこそこの酸味と後味はほんの少し甘い感じ。 もっと酸味が強く、甘味が残らないのが好みだけど南アフリカの白ワインはすこし甘いような気がします。 ということでウチの奥様は赤Onlyです。 なお、先述のようにこのワイナリーの白ワインは香りがさわやかなのが特徴です。 あまり辛口ではなくてフルーティーな香りがお好みの方には オススメの一本です。 |
---師範より---
お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
1本目の赤は約8,000円ということですが、750ml換算で2,000円なんで採り上げさせて頂きました。
「日本に持ってくるとウン倍になる」とのことですが、南アフリカのワインってそうなんですか?
フランス等だと、(激安ワインを除けば)それほど酷い内外価格差はないという認識でいます。
南アフリカだけ何らかの特殊事情でもあるんですかね。
ともあれご報告ありがとうございました。
見つけて稽古するのは難しいワインかもですが、参考になりました。
Macon Village 1999
生産者 Domaine de Roally
ほんのちょっとだけ緑色が入った明るい薄黄色。香りがすばらしい。
風のない初夏の早朝に森を散歩していると、
どこからか夜来の湿気をともなって甘いバラの香りが漂ってくる、という感じ。
味はとろりとしているが抑えの酸があるのでべた付かず、最初はほんのりと柑橘系の苦味があった。
食事は |
---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
やっぱりこの時期は白ですな。ジメジメした梅雨こそ白。
真夏だと泡が良かったり、いっそビールだったり、
エアコンの効いた部屋で赤がオツだ、なんて考えたりしますからね。
で、ご報告頂いたワイン、なんだか読むだけで良さげな雰囲気が伝わってまいります。
そういうの良いっすよね、涼やかだけど厚みがあると言うか、
一見スレンダーな浴衣美人だけど中身はプリンプリン、と言うか。
カロリーは…気にすることないでしょう。
スッキリ白ワインはコッテリ赤ワインの10分の1のカロリーだそうですから(大嘘)
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくでございます。
CHATEAU FONTAINE ROYALE 1995
CRU BOURGEOIS
メドック地区の中でポイヤックやマルゴーのようなスターの陰にあって、
目立たないけど渋い存在のリストラックですが、
それだけに良い味わいのものが手頃な値段で出ているように感じます。 |
CHATEAU FIATES 1997
AOC:BORDEAUX
シャトー・フィアット、自動車会社みたいな名称ですが、
仏ワインでは最近当たりの品が多くて満足度が高く、これも果敢に稽古です。
が、ボルドーでハズスとこんな感じ、という典型的な例となってしまいました。
(この前週は上記のリストラック産のおかげで幸せな週末を過ごせましたが) |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
950円でリストラック・メドックのブルジョア級、これはなかなか安いですね。
訳ありで安いんならありがちな話ですけど、中身もバッチリだったとのこと。
仰っしゃる通り掘り出し物かと存じます。
日本中の輸入業者が「そんなのアリ?」と地団太踏みそうな思い切った名前の輸入元、
これもまたグーであります。
対して、ヘコヘコのボルドー、これはまぁこのクラスにはありがちな話ですね。
授業料というか、空腹は最大のご馳走というか、
ペケワインを知る事で美味いワインに出会えた時の喜びに磨きがかかる、
ってことにしましょう。
…なんて言ってますけど、実際腹立ちますな、ダメダメワインは。
では、またのご報告をお待ち申し上げております。
Beaujolais Villages Nouveau 2000
Appellation Beaujolais-village Controlee さすがに6ヶ月経ったヌーヴォーを買う人は少ないらしく、 大量売れ残り物を1980円→1300円で売っていました。 ヌーヴォーのセブンイレブンの常温(25℃?)の6ヶ月熟成物はうまい訳ないだろー? と思っしましたが話のネタに購入。 よくコメントに書いてある、 「フルーティ」を絵に描いたような味ですが、 荒波を生き抜いてきたヌーヴォーに愛着を沸きました。 まったく劣化を感じる事もなく、嫌な酸味もありません。 若干コクありでまろやかになっており、 ゴクゴクゴクいってしまいました。 アルコール12.5度の爽やかジュースでした。 近所のコンビニで見かけたら話のネタに購入してはいかがでしょうか。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
コンビニ売れ残りのヌーボーと稽古されるとは、なかなか目の付けどころがチャレンジャーですね。
が、しかし、一流ドコロのクリュ・ボジョレーでさえ1,000円以下で買える昨今、
売る時期を逸したヌーボーの1,300円は、まだまだ高いと見ます。
内容的にも、アルコール含有爽やかジュースとのことですし。
…と、若干辛口コメントとなってしまいましたが、今後ともご精進の程、よろしくお願い申し上げます。
CARMEN RESERVE PINOT NOIR/1999 チリ/赤/1,180円 何回か飲んでて、そこそこ印象の良いカルメンのレゼルバ表示付き。 かつチリものとしては珍しい気もするピノを稽古することに。
濃い。濃さを象徴するように色は黒がかった紫。
香りは松っぽい青さと腐葉土とまではいかないまでも土っぽい感じがベースにありつつ、
黒糖とかカラメルっぽい感じがからむ香り。
14.5%と、かなり高めなアルコール度どおり、かなりなアルコール感。
かと思えば新世界的な甘さを待っていて、
なんて高い糖度の葡萄を造ってるんだろうって所に感心しきり。 残した分を翌日、飲んだらば味、香り共にカラメルっぽさがより強く出てる感じ。 香りでは濃厚な赤果実っぽさが出てる。 アルコール感は相変わらずだけで土っぽくザラつくような舌ざわりが。 全体には青っぽさが消えたのと、甘さが薄まった気がするのが、より良い感じ。 |
---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
最近、チリ産のピノ・ノアールを見かけるようになりましたね。
南北に長く、海岸から高地までよりどりみどりの地形を持つ国ゆえ、
どんな品種にも対応可能って、ことでしょうか。
で、チリのピノだと、師範はコンチャ・イ・トロとか
コノ・スルとか、古くは
ウンドラーガとかと稽古しておりますが、
総じてあまり良い印象はありません。
ピノの持ち味である"パーッと華やか"な感じがなくて、なんとなく甘苦くて重くて、
カベルネとかと同じような造り方や出来上がりの想定をしているような印象が禁じ得ませんから。
しかし、葡萄自体のパワーはあるんだと思いますので、今後の醸造技術向上に期待、ってところでしょうか。
ともあれ、お手頃価格のピノ・ノアールが増える事は師範にとっても大歓迎だったりするんで、
ご推薦頂いたカルメンのピノ、是非稽古してみたいと考えております。
Chianti Classico 1998
Fontodi Chiantiはどちらかと言うと”安いけどそれなり”と言うのが一般的なイメージだと思います。 世界的にフィアスコに入ったChiantiがそのイメージに大きく影響しているものと考えられます。 が現実は、トスカーナ地方から生み出される、いわゆるスーパーヴィーノダターヴォラは、 DOC/DOCGのChianti地区産でサンジョヴェーゼ主体で作られているものも少なくありません。 ひとつの大きな要因は、Chiantiの名で売るよりイメージが良く、高く売れるからです。 また反対に、ChiantiあるいはChianti Classicoを名乗っていながら外来種である、 カベルネソーヴィニオンやメルローを混ぜているものも少なくありません。 このような玉石混交の状態で頼れるのはやはり、 ブルゴーニュと同じく、作り手と言うことになろうかと思います。 FontodiはChianti地区でも優良な生産者らしいです。
色はガーネットの入った透明感のある紫。抜栓当初はあまり香りが立ってきませんでした。
が時間が経つにつれ、師範のおっしゃる”汗臭く”洗練されていない荒っぽい香りのあと、
樽に由来するのでしょうか、杉の木や甘い香りがしました。
味わいは当初からアルコールと果実味のバランスが良く、
安いサンジョヴェーゼにありがちな嫌な酸味は感じられませんでした。
このバランスは、師範もおっしゃているような後半の崩れもなく、最後までキレイなままでした。
今日の昼に大食をしてしまった為、
野菜サラダとパンだけの粗食でしたが生臭さもなくおいしかったです。
Chiantiを安かろう悪かろうと思われている方、是非試して下さい。 |
---師範より---
再度のご報告、ありがとうございます。
確かに、キアンティには「値段相応かそれ以下」なイメージがありますね。
おっしゃるように造り手を選べば良いモノもあるのかも知れませんが、
腐っても「イタリア最高格付けのDOCG」ゆえ、
もっと全体のレベルを上げるよう心がけて欲しいものであります。
…って、ここに書いても始まらないわけではありますが。
ともあれ、"Fontodi"という造り手、覚えておきます。ご報告ありがとうございました。
Domaine de la Chauviniere 1999
Muscadet Sevre et Maine sur Lie 色は麦わら色。同種のワインと比べれば、濃い。香りはレモンやハーブ系、温度があがると洋梨なんかも。 厚みがありながら、きりっとした酸が非常にバランスを良くとっています。 実は過去にも一度カキフライと一緒に稽古していて、その時の大変な満足感が今回の再度の稽古につながりました。 今回は菜の花のペペロンチーノスパゲッティ。今回もよく合いました。 Muscadetを酸っぱいだけと思いこまれている方、是非お試しあれ。¥930はお買い得です。 |
---師範より---
ご入門ありがとうございます。
最近、門下生の皆さんからのご報告は白が多いですね。やっぱり季節柄でしょうか。
で、師範も「Muscadetは酸っぱいだけ」と思い込んでいるクチです。
色が薄くてキンキンするようなサッパリ感がミュスカデ(というか"シュール・リー製法")
の特性だと思ってたんですが、造りによっては厚みのあるワインも出来るんですね。
勉強になります。
今後も、師範の先入観を打ち砕くワインのご紹介、よろしくお願い申し上げます。
MACON VILLAGES BLANC 1999
LOUIS CHEVALLER 週間宝石で紹介されましたというPOPみて購入。 華やかな感じで,けっこう厚みもあり,なおかつ妙に甘いということもなくお薦めです。 |
SANTA DIGNA SOUVIGNON BLANC 1999 MIGUEL TORRES
1999ジャパンインターナショナルワインチャレンジで3つ賞を獲得したというワイン。
こちらは上より熟したフルーツの香りあり,濃いですが,酸味とのバランスが良く,
飲んでいて飽きることがありません。
チリの白ワインというと樽香がかなりきついイメージがあったのですが,
このワインに限っては違うようです。 |
---師範より---
ご報告、ありがとうございます。
下段の"Santa Digna"に関しては師範も稽古済みであります。
お値段1,200円のワインとしては破格の美味さでした。
「樽がキツくなくて酸が良い感じ」という印象も大岡さんとほぼ同じです。
師範はあまりコンテストとか賞とかは信用しない
(というか審査員とは嗜好が違う気がする
(っていうか一杯だけ「クチュクチュペッ」で判んの?あんたら))んですが、
これに関してはちょっぴり見直したワインでありました。
といわけで、今後ともよろしくお願いします。
DOMAINE BOYAR CHARDONNAY & ALIGOTE / NV ブルガリア/白/840円 ブルガリアの白っていうのは初めて。まあ、有名所ってことと、 アリゴテを使ってる(確か白の高級品種だったような)んで期待しつつ飲もうかと。 色は普通めより、ちょっと薄めな金色。 そして、香りなんだけどもリンゴとかレモンの果実香にシャンパーニュ的、 牡蠣っぽいっていうかカルシウムっぽいような香りがあって良さげな感じ。 味も香りに違わぬ印象。辛目のシャンパーニュ or カバから泡だけ抜いたみたいな酸味主体の味。 少なめなアルコール度11.5%ってのも、なんか泡ものっぽいし。 温度が上がってくるとイマイチ、キレが悪くなるけど、個人的にありな1本。 ただ狙って、こういう風にしてるんだったら微発泡に仕立てればって気がしないでもないような。 |
---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
ドメーヌ・ボイヤールの白、師範も先日
シャルドネ 1999と稽古しておりますが、なかなかどうして
たいしたワインでありました。ここの赤はイマイチに感じるのが多いんで、
白の方がイケてる造り手なのかもですね。
ちなみに、『アリゴテを使ってる(確か白の高級品種だったような)』とのことですが、
品種の高級度合いで言えばアリゴテよりシャルドネの方が上、
ってのが世間の通説であるような気がします。
ブルゴーニュ以外でアリゴテ使ってるのってあんまり見ないんで、
レア度合いではアリゴテの方が上かもですけど。
というわけで、今後ともご精進の程、よろしくお願いします。
花見を前にして師範より入門の許可をいただき、嬉しさのあまり花見用ワインを3本購入しました。 特に深い意図はありませんがフランスの赤に統一し、(1)一応はボルドーの村名AOC、(2)プロヴァンスの無名AOC、(3)テーブルワイン、 という松・竹・並という組み合せにしました。ちなみに私は桜の名所「小金井公園」から徒歩10分の好立地に居住しており、 花見当日は朝から家内と一緒にせっせと和洋折衷の重箱弁当をこしらえて出掛けました。 |
LA CHAPELLE DE LAFON-ROCHET 1992
AOC:SAINT-ESTEPHE
入門記念+花見前夜祭は、値段はともかく村名AOCでミーハーに祝いたいもの。
でもメドック格付4級のシャトーでこの値段は安いのでは。92年は比較的不作らしいので、これは飲み頃超過を意味する低価格でしょうか。
それともこの程度? まだ修業中ゆえ、ご教示いただければ幸いです。 |
COTES DU LUBERON 1998
生産地 :PROVANCE/FRANCE
南仏の鮮烈なピリピリッとした抜けるような爽やかさ。
透明感のあるルビー色。味わいは酸味が最初に目立ちますが、渋味とのバランスが良く、すいすい飲めます。
甘みもそれほど強くなく、酸味を程よく下支えしている感じです。(一時間も経たないうちに一人で飲んでしまいました。)
ちょっとした革の風味がイタリア的(CHIANTI風)でもあります。
トータルではライトなボディでありながら浮ついていないのが好印象で、重厚さを好む武闘派としてもこれならOKです。
(全部飲んでおいて文句はないでしょうよ。) |
BRINMOORE
生産地 :FRANCE(VIN DE TABLE FRANCAIS) 苺のような甘酸っぱい香り、味わいも甘みが目立ちます。 ただ、ほのかな酸味を伴った広がりのある甘さで決して嫌ったらしいものではありません。 タンニンのスモーキーな感じもしっかりと味わうことができます。テーブルワインながら、 味わいの層の厚さにフランスワインの底力を感じます。とは言っても、今後常飲するかどうかは分かりません。 たぶん、あと200円出してCOTES DU RHONEのお気に入りを買ってしまうと思います。 |
---師範より---
再度のご報告、ありがとうございます。
花見でワイン、良いですな。
花見に限らず屋外で飲むシチュエーションでは、難しいコトは考えず脳味噌ダラダラ状態でクイクイ!ってのが好きなんで、
道場の場合泡モノとかスッキリ系の白とかが登場しがちです。占部殿が飲まれたプロヴァンスの軽い赤あたりも良いかもですね。
お尋ねの『でもメドック格付4級のシャトーでこの値段は安いのでは?』に関しましては、
"La Chapelle de "と付いているんで、ラフォン・ロシェの御本尊ではなくセカンドっぽいですから、
まぁそういう値段もアリかな、と思うトコロでございます。
…というわけで、今後ともよろしくお願いいたします。
CHATEAU BOUTISSE 1995
AOC:SAINT-EMILION GRAND CRU これまで掘り出し物の多い近所の大型酒販店で発見。 ラベルの内容と値段のギャップに疑いの念を抱きながらも買ってしまいましたが、私としては満足です。 色は意外にもやや透明感のある赤紫色で、すみれの香がふわーっと漂います。 舌触りは極めてなめらかで優しく、バニラの香が甘い膨らみを与えてくれます。 Medocのズシーンとくる重みのあるボディとは一線を画し、 どちらかといえばCotes du Rhoneに近いノリを感じます。女性好みの味わいかもしれません。 しかし、一時間後にタンニンの渋みが自己主張を始め、ボディに重みを加えてきます。 さらに、二時間経過した時点で甘みを保ったまま酸味が強まり、 全体的に複雑なハーモニーを奏でます。それも雑然としたものではなく、 ひとつひとつが役割をわきまえて舌を包み込んできます。 若干の苦味ですらアクセントとして心地よく感じます。 ここまでくると、ワイルドなボリューム感が好きな武闘派ワイン党員のニーズにも応え得るボディに変身しています。 三時間経っても依然としてバニラの香が漂い、 我慢できずに一気に飲み干してしまいました。これで2,000円台前半なら全く文句はございません。 ここまで書いて念のため稽古日誌を調べると、師範も以前に飲まれているご様子。 それから多少時間も経過し、今回の報告品はヴィンテージも2年古いので、 益々熟成度が増しているものと思われます。 |
---師範より---
ご入門、ありがとうございます。
シャトー・ブティス、確かに1年半前に1997と稽古しております。
その時のコメントとして、『このワインの本領発揮は数年後か』なんてエラそうなことを書いておりますが、
確かに1995を今飲んだら良い感じに熟成しているかもですね。
ともあれ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
1)Smith Woodhouse "Madalena" 1988 やまやで 2,980円 先日、稽古日誌を拝見していたところ、ルビーポートを召し上がってお気に召さなかったご様子。 確かにルビーポートの持つ(味覚を麻痺させるような)”強さ”が苦手な方もいらっしゃるかもしれないと思いますが、 ポート好きな私としては比較的手ごろな値段で満足の行くポートがあることを知っていただきたく報告を差し上げた次第です。 道場の基準ぎりぎりになってしまいますが、ポートは長く、大人数で飲めるのでご勘弁下さい。
ヴィンテージポートで88年というと若いように思われるかもしれませんが、
もう味わいはまとまっており、飲み頃に入っています。マラスキーノのような香りがあり、
味わいにもブラックチェリーのような風味があります。
ヴィンテージポート全般に言えるのですが、甘さが非常に上品です。口当たりの柔らかさも印象的でした。 また、稽古日誌の中でブランデーとかもお金をかけないと駄目かもしれないとありましたが、 探せばいいものが見つかると思います。道場の基準であれば
コニャックなら
ラムなら
なんかがいいと思います。(もうお試しかもしれませんが。) |
お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
"Smith Woodhouse"のルビーポートは、以前に廉価版を稽古しておりますが、
その時の印象も惨澹たるものでした。というわけで、やっぱり"ある程度"お金をかけないとダメ、との印象は変りません。
で、ご推薦頂いたヴィンテージポートの2,980円という値段は、安ワイン道場的には"ある程度お金をかけた"金額であります。
やっぱりそれくらいは必要なんですね。もちろん、一日でマル一本、ってお酒じゃないと思うんで、
ある程度出しても問題ないとは思うんですけどね。
そういった意味では、(似非ポートだしルビーでもありませんが)豪州産のコレなんかは、
比較的手を出しやすい金額でまろやかさを味わえたように思います。
また、ハードリカーもご紹介頂きありがとうございます。
基本的に蒸留酒はワインでは無いと考えておりますので、稽古日誌に載せることはありませんが、
次の候補にはご紹介頂いたものを考慮に入れたいと思います。
NeKeas Tempranillo Merlot / 1999 スペイン/赤/680円 ちょっと、スペインもの特有の果実感を期待しつつ、これはどうかって感じで飲む。 目立つイースト香、加えてヤニ臭い匂いと、スペイン的葡萄品種、テンプラニーニョの悪癖が目立つ感じ。 色は普通めな紫。味は、果実味は足りないものの、渋味微量、酸味少々、砂糖キビ的、適度な甘味といった感じ。 飲み進むとイースト香と酸味が目立ってきて単純化していく感じ。 そんなに悪いとも思わないんだけど気分としては、ちょっと物足りないような... 今まで飲んできたものの印象で、そう感じるのかもしれないけれど、 スペインものって細かいところで気になる所があっても、なんか一つ、 これっていうものを持ってるってのがあって、結果として良い印象であることが多い。 でも、これは何か気になる所がありつつコジンマリまとまってる感じ。 なんていうか、攻撃的スペインサッカーを見に行ったら守備ばっかりでカウンターもないサッカーを見せられたような、そんな感じ。 |
NeKeas Tempranillo Cabernet / 1998 スペイン/赤/980円 Temp-Merがちょっと思惑から外れたんで、比較&リベンジの意味(もっとも葡萄品種とかは、ちょっと違うんだけど)で、 ネケアスの上級ものも飲んでみたり。 んっ、こうモワッとした蒸れ綿布のような匂い、赤系果実の酸味に、ちょい苦味と甘味が入ったような香。 飲み始めはボルドー系の、ちょっと良いワインに似た感じ。だもんで、ああっ、こういう感じねっとか思いつつ飲み進む。 っが、そんな思いも束の間、なんかクリーミーな感じの香が... んー、そうそう、なんていうかコーヒーとかミルクチョコのような滑らかなまろやかさって感じで、なんとも良い雰囲気。 そうかと思いきや、積極的に香出ししてみる(そう、例のグラス回し、あんまり普段やらないんだけど)と、 またもや最初に感じたような蒸れ布+赤果実香が。 うーむ、変化とかじゃなくて状況で香りが変わるってのがおもしろい。もっとも、 時間が経つとグラス回しモード(ちょっと薄めの蒸れ布+赤果実香)になるんだけど。 最初の不安を吹っ飛ばすのに十分、攻撃的ってよりか技巧的なスペインサッカーが見れたって感じかな。ともあれ良い感じな1本。 同じ製造元のが並んでいたら、安め安めに行きがちな二代目だけど300円で、これだけ違うんだったら...なんて思ったり。 |
---師範より---
またまたご報告、ありがとうございます。
師範の購買基準でも、カベルネ/メルローの違いだけで300円違うんだったら安い方を選んじゃいますな。
でも、万が一980円の方に「リセルバ」みたいな表記があればそっちをゲット!かも知れません。
で、安テンプラニーヨ、師範は最近はどーも苦手だったりします。
どっぷり水に浸かった大量のタバコの吸い殻みたいなヤニっぽさというか、
『どーせオイラはボルドーさんみたいな優等生じゃねぇからよ』みたいな斜に構えた感じというか、
そこらへんがなんだかイケてない気がして、あんまり道場にも登場していないんですよ。
とは言え、お勧めのワインは混醸モノでもあるし人の嗜好は変るものなんで、久しぶりに稽古してみようか、ってな気分になりました。
SCHARZHOF RIESLING QBA 1997
生産者 EGON MULLER 今日は雛祭りということで、メニューは穴子とイクラのちらし寿司と蛤のお吸い物、 菜の花のマヨネーズ辛し和え。 手持ちに適当なものが無かったので、高いと承知で飛び込んだ、たまプラ東急。 「た、高い・・・」 ちょっとたじろぎながら、購入したのが上記のリースリング。 あんぱん一家には「寿司飯にはQBAリースリング」という格言あり。 厚い酸味と炭酸が舌先から喉もとに向かって野焼の火のようにちろちろと這い上がる。 甘さはさほどでもなくこの種のものの中では辛口。 ちらし寿司とはなかなかの相性。惜しむらくはイクラ。あまり質の良いものではなく若干生臭さ増幅装置として稼動。 逆に菜の花のマヨネーズ辛し和えでは甘さ感倍増計画。喉の奥の方で感じる、 えぐみのようなものも菜の花のえぐみと予定調和。
ということで、ジンジンする石油香もあまりなく、雛祭りメニューにぴったしでありました。
前報のシェリーでは師範の逆鱗に触れ、一時は破門も覚悟したわたくし。
今度こそ捲土重来・・・
まてよ・・・師範はうすら甘いリースリングはお苦手だったのでは・・・。 |
---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
ご報告が師範の苦手分野であっても、それはそれで全くオッケーであります。
むしろ師範の苦手系を補完する門下生はありがたい存在だったりするわけでございます。
で、ご報告頂きましたワイン、
厳格を旨とする独逸国の中でもひときわ高い評価を得ている
"エゴン・ミューラー"の造りと言えども師範にはちとお高いなぁ、と。
1,500円くらいだったら「レッツ稽古!」なんですけどね。
あと、魚卵とワイン、この組み合わせは難しいですね。
イクラだったらまだイケるものもあるかもですけど、
数の子や明太子は「ワインを拒絶する食物」だと思ってます。
というわけで、楽しいご報告、今後ともよろしくお願い申し上げます。
LOVICO SUHINDOL CABERNET SAUVIGNON 1992 ESTATE SELECTION ロヴィコ・スヒンドル カベルネ・ソーヴィニヨン エステート・セレクション ブルガリア \1,000 正直言って、まったく期待しておりませんでしたが・・・。 グラスに注ぎ、香りをかいだ瞬間に言葉を失いました。 豊かな樽香に湿った土の香り。まるでコニャックのように豊潤。 でも、ここで我に返って、その先はもう期待しないようにしました。 南米などでよくあるように、香りは抜群なのに、 飲んでみたら甘味が強くて・・・というパターンなのではないかと。 しかし、その予想をまったく裏切ってくれました。 味わいは思いのほか引き締まっていて、酸が豊か。 タンニンもほどよくこなれていて、申し分なし。 ボルドーと比べて遜色ないどころか、 ある程度名の通ったシャトーの\5,000くらいのワインにも匹敵しようかという実力。 余韻も程よく、上品なヴァニラ香がじんわり残ります。 後味が粉っぽい所だけが難点。 いやはや、\1,000でこんなに感動したのは久しぶり。 先入観を捨て、まっさらな気持ちで稽古することが、 安ワイン者の務めであると、心新たに致しました。 と、ここまで書いて、師範の過去の日誌を拝見したら、 このLOVICO SUHINDOLのMERLOTを稽古されているようでした。 しかし、はっきりと「ダメダメ」とのコメントが・・・。 値段から察するに、まあグレードも違うようですし、 これは突然変異酒とでもいうべきものでしょうか。 |
---師範より---
お久し振りのご報告、ありがとうございます。
お気づきの通り、師範もLOVICO SUHINDOLのワインとは既に稽古していて、
惨澹たる印象があります。但し、品種もグレードも生産年も違うし、
堀田殿が稽古されたワインと全く違っててもそれはアリだろうと思います。
想像するに、師範が飲んだワインは、
そもそも実力不足なものが必要以上の期間熟成させることによってますますヘナチョコになったが、
堀田殿のは、そこそこの実力ワインをちょうど良い期間熟成させてピークに当たったんじゃないか、と。
というわけで、今後ともよろしくお願い致します。
1998 ヴィティアーノ ロッソ
ウンブリア IGT (イタリア ウンブリア州) 値段を考えるとよく出来たワインと思う。 メルロ33% カベルネソーヴィニオン33% サンジョベーゼ34%。 国際的な品種とイタリアの伝統品種を合わせたワインで、 スーパートスカーナワインを少し感じさせるサンジョベーゼの特徴と多分メルローから来る円やかさ微かに感じるカベルネの青っぽさが上手くマッチしたデイリーワインです。 決してスーパートスカーナレベル、たとえばルーチェやティニャネロ、オルネライヤのような凝縮感は持っていませんが、 ルーチェのセカンドであるルチェンテとそこそこ良い勝負が出来るレベルです。 何よりも感心したのは、開けた翌日の方が香り味とも数段優れていることです。 日ごろ飲んでいるボルドーやブルゴーニュのワインではまず翌日が美味しいなんていう経験は皆無ですが、 同じくイタリアのバローロや先に触れたルーチェなどは開けた翌日の方がずっと美味しいことがありましたが、まさにこの安ワインも同じ軌道を示すようです。 このワインなら、スパゲティはじめお気楽イタリア料理、サバの味噌煮等の和食と何にでも合いそうです。探して飲む価値あり。 |
---師範より---
再度のご報告ありがとうございます。
「探して飲む価値あり」とのことですが、探さずとも既に飲んでおります。
香りには品種の個性が感じられるけど飲み口はスムーズな、
良い意味でイタリアらしいワインだったという印象があります。
昼にレストランで飲んで、夜に持ち帰って自宅で飲んでの二回興行でも
十分イケましたんで、仰っしゃるように抜栓後時間が経っても
楽しめるワインだったようでもあります。
ちなみに、道場に掲載している全ワインのリストは「出身地別名鑑」 に記載しております。ご活用下さい。
シャトー バリ 1998
コート ド ボルドー サン マケール AOC / フランス ボルドー地方 程よい甘さとダルにならない程度の酸味が、ワインにくどさを与えない。 飲んだ後の余韻は長くはないが、ソービニオン・ブランの特徴が気持ちよく感じられる。 最初の印象はよく出来た甲州の甘口のワインと言う感じであるが、 先の述べた酸味がずっと上品な後味を残す。 甘みとしてはドイツのアウスレーゼクラスの程度、貴腐果混と思われるが、 ソーテルヌの貴腐ワインにあるような蒸れた麦わらのような貴腐香はない。 よって、初心者が飲んでおいしいと感じる典型的なワイン、良いソーテルヌは確かに美味しいが、 月一回 くどく、甘すぎて飲むのがつらいが、このワインなら週一回飲めるかなと思います。 |
---師範より---
880円で美味い甘口だったらめっけもんですね。
ご報告、ありがとうございました。
EOS プティ・シラー1997
California 私が今まで飲んだ中では、 ターリーのプティ・シラーと似た感じで(アルコール16%)、 葡萄の特徴からかなりスパイシーかつ甘味も充分あり、満足度は高いと思います。 |
---師範より---
ご報告ありがとうございます。
なんつっても特筆すべきはそのアルコール度数の高さでね。
そういうワインには(安ワインの範疇では)なかなかお目にかかれませんので貴重なアイテムであります。
もし見かけましたら是非ゲットして稽古いたします。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。
BANROCK STATION Shiraz Cabernet Sauvignon/1999 オーストラリア/赤/500円
ラベルがシンプル&シックで、ちょっとセンス良し。 |
LINDEMANS CAWARRA SHIRAZ CABERNET/1999 オーストラリア/赤/500円
続いてもオーストラリア、シラー&カベルネと葡萄品種まで同じなもの。 BANROCKに比べると地味めな感じでBANROCKを動とするなら、LINDEMANSは静のワイン。 そして一言でいうなら新世界のエッセンスを少々、加えたボルドーものって感じ。 でも国、年、葡萄が同じなのに中身は全然違ったものになるっていうのがワインの奥深さかと改めて思ったり... |
---師範より---
度々のご報告ありがとうございます。
激安2本の比較、なかなか楽しそうでありますな。
混醸モノの場合ブレンド比率で味は大きく変わるんでしょうけど、
それでも違いが感じられたりするのは、安ワイン者にとっては嬉しい事実であります。
("高ワイン者"な方は、「500円のワインに個性なんて無い」と思ってらっしゃったりしますから)
実は、本日"Banrock Station"の方は入手済みであります。近日中に稽古してみます。稽古しました。
それでは、今後もよろしくお願い申し上げます。
Chateau Climent-Pichon 1996
cru bourgeois Haut-Medoc
最初は師範もお薦めの
シャトー リリアン ラドヴィ 95(1980円)
を購入しようと思って、店員さんに、 ボルドーのクリュウブルジョワをあまりいいのにあたったことが無かったのですが、 これはおいしかったです。綺麗に熟成していて、雑味のない甘いリキュールを飲んでいるようでした。 先日飲んだランシュバージュ93ほど凝縮はしていませんでしたが、 味的には似たところがあると思います。機会があれば、是非おためしください。 |
---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
店員さんに相談してナイスな一本をゲットされたとのこと、
羨ましい限りです。
師範ときたら臆病者ゆえあんまりお店の人に相談するってことが出来ず、
天性の勘のみで買うことが多いんで、損していることが多いのかも知れません。
と、お店のお勧めを聞けない師範ですので、門下生の皆様からのご報告はなおのこと有り難かったりします。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
LIBERTAS CABERNET SAUVIGNON 1998 リベルタス カベルネ・ソーヴィニヨン 1998
生産地 南アフリカ カベルネ・ソーヴィニヨン100%。果実味たっぷりのミデイアム・ボディ。 やや辛口に感じるが、なめらかで飲みやすい印象。 南アフリカのワインは、ここまで稽古した数本(KWV ROODEBERG 、TABLE MOUUNTAIN CABERNET SAUVIGNON 他) いずれもなかなかの実力。おまけに低価格とくれば、今後頭角をあらわしてくるに違いない国。 このリベルタス、シリーズで、ピノ・タージュ、シャルドネ、マスカットもあるので試してみたいと思います。 |
---師範より---
再度のご報告、ありがとうございます。
ご報告頂いたワイン、師範も3年以上前に1995と
稽古済みであります。
それによると、ちょっとsorapさんの印象とは異なるようですね。
南アフリカと言えば、当地に在住されていた、門下生第十四号"Kaz Asano殿"の
ご報告によると「1996はハズレ年」とのことですので、
今後集中的に稽古されるのであればご参考にされて下さい。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。
Falesco Montefiascone Vititano 1999 ファレスコ モンテフィアスコーネ ビティアノ
生産地 イタリア
店の人にすすめられるままに買ってみたワインです。 |
Dry Creek Valley Belvedere Zinfandel 1997
生産地 カリフォルニア
ジンファンデルは目下自分が意欲的に取り組んでいる稽古相手です。
さすがの深紫。今回のジンは、どうもアルコール臭が鼻につきます。
スパイスの香りも充分なのですが、喉にもアルコール感が否めません。
ピリピリくるようなスパイスは、ジン特有のものなのでしょうが、カリフォルニアワイン特有の、
直球的な所はさておいても、スパイス感ばかりが際立って、
フルーツ香が影を潜めているのは残念です。
Cabernet Sauvignonの出来そこないかと思ってしまいます。危険です。 |
Grgch Hills Zinfandel 1996
生産地 ソノマ・カウンティ カリフォルニア と、言うわけで、別のジンファンデルを開けてみる。 色は紫がかったディープレッド、ジャムのような、ベリーの香りがする。 かすかにバニラ、スパイスもそれほど尖がっていないようだ。 口に含むとぎゅっとタンニンが舌をひきしめ、ペッパーの後味、金物系、酸味、ドライであります。 良いです。サンフラワーとセサミの入った全粒紛のパンは、このワインには少々甘口過ぎるようです。 ぱりっぱりのペッパー感がありながら、ベリーな香りがして、これぞジンファンデルの面白さ。 これには、鹿肉、ラムチョップ等、スパイスを効かせたお肉が合いそうです。 単独では、ちょっと尖りすぎかもしれません。 |
---師範より---
遥か遠方、米国東海岸からのご入門、ありがとうございます。
皆様のお陰で「安ワイン道場」がグローバルでインターナショナルなページみたく見えて、
師範も大喜びであります。
で、お勧め頂きましたワイン、あんまり日本では見かけないワインですね。
特にジンファンデルは日本ではあんまり受けないのか、種類が少ないないようです。(師範にもいまいちウケが良くないかもです)
というわけで、あまり見かけない & あまりウケない & (Grgch Hillsは)安ワインと呼ぶには微妙なお値段、
ということもありまして、師範が稽古してみる可能性はドーンと低いわけですが、
米国にも数多くの安ワイン道場ファンが居ないとも限らないわけですんで、
今後ともよろしくお願い申し上げます。
Albert Lucas Bourgogne Rouge 1998 (アルヴァー ルカー ブルゴーニュ ルージュ 1998)
生産地 ブルゴーニュ
フランス語は良く知りませんが、Albertは多分「アルベール」と表記するのが普通ですよね。
インポーターのラベルには「アルヴァー」となっていて、これだけでも既に怪し過ぎ。
ニュイ・サン・ジョルジュにあるネゴシアンらしいのですが、
どんな資料やホームページを見ても名前が出てきません。
造り手がモノを言うブルゴーニュ・ワインにあっては危険信号。
河内屋酒販では何故かここのワインはいつ見ても大量に置いてあり、
自宅近くの河内屋新浦安店で不安を覚えながら買い求めた次第。
まあ、はずれても1,000円ちょっとだから授業料と思えば、ということで。 |
---師範より---
ご入門、ありがとうございます。
おっしゃるように、"Arbert Lucas"だと普通は「アルベール・リュカ」でしょうね。
で、確かに無名ネゴシアンのACブルゴーニュでも結構イケるものってありますね。
でも、だからと言ってそのネゴシアンのワインが上級レベルのものまでオッケーかと言うとそうでもなかったり。
いろんなとこからワイン買って来て詰めて売ってるんでしょうから、
玉石混淆と考えておくのが安全と認識しております。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
追伸:
この造り手について読者な方からご報告があり、
『Albert Lucasですが、実は大手ネゴシアン、ラブレ・ロワによる河内屋のプライベート・レーベル的なものらしいです。』
とのことです。
HARDYS STAMP SERIES RED 2000 ハーディ スタンプ シリーズ レッド 2000
生産地 オーストラリア
ハーディは南オーストラリア州では有名なワイナリーで
「最も信頼できる良質のガブ飲みワイン」という評価を得ているらしい。
で、軽口だろうと思ったら、意外にコクがあるミディアムボディ。
香りも味もSHIRAZとCABERNET SAUVIGNONがうまく調和。
口に含んだ瞬間から適度なタンニン分を含んだ味わいが広がって、なかなかやるではないか。 |
---師範より---
ご入門、ありがとうございます。
「最も信頼できる良質のガブ飲みワイン」というフレーズ、
威張ってんだか謙遜してんだかって塩梅がとってもナイスであります。
万が一そのまんまの文言がラベルの裏なんかに書いてあったりしたら、
嬉しくて思わず買っちゃいますな。
…なんてヨタ話は置いといて、690円で美味いとなれば見つけ次第に
是非稽古!であります。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。
Concha y Toro Sunrise Cabernet Sauvignon 1998
コンチャイトロ サンライズ カベルネソーヴィニヨン 1998
生産地:チリ
超有名所、半年以上ほっといたメジャーものを。 |
---師範より---
毎度のご報告ありがとうございます。
件のワイン、確かに日本一メジャーな輸入ワインかもですね。
ただ、なぜか師範は未稽古、"灯台下暗し"でありました。
それにしても、せっかく一夏越させられたのであれば、そうでないモノを同時に飲んで、
どんな風に違うか確かめられたら面白かったでしょうね。
よく「一夏常温で越させると劣化する」なんて言われてますが、
師範にはどーも眉ツバに思えてなりませんので。
ともあれ、今後ともよろしくお願いします。
2002年報告分 | 2001年報告分 | 2000年報告分 | 1999年報告分 | 1997/1998年報告分 |
by 師範