門下生(2003年報告分)

門下生の活動もますます活発である。


2004年報告分 2003年報告分 2002年報告分 2001年報告分 2000年報告分 1999年報告分 1997/1998年報告分

門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年12月30日) New!
WOLF BLASS Presidents Selection CABERNET SAUVIGNON 1996
「稽古した日」 2003年12月29日
「稽古した場所」 横浜の我が家
「インポーター」 ヴィレッジ・セラーズ(株)  リカーズハセガワ 1,990円
「原産国」 オーストラリア
「使用品種」 カベルネ・ソーヴィニヨン

本年最後のリカーズハセガワ訪問。 WEBショップ 京橋ワインで絶賛だった アベ・ド・レグリーズ がおんなじ値段の980円で棚に並んでる。 な~んだ、ここで買えるんなら3本も注文するんじゃなかった、 と落ち込んでワイン選びに気合が入らず。店長のお薦めを頼ることに。 しかしねぇ、やぎ店長の最近のお奨めがことごとくタイプじゃなかったんですよ。 正直にそう述べると、やぎさん、これがダメなら、もうオススメするワインがない、 という一本を選んでくれました。ワインらしくないラベルのオーストラリアワイン。 ウルフ ブラス プレジデンツ セレクションのカベルネ・ソーヴィニヨン 1996。 なんと、このワイン、ケース買いなさるお客さんも多いんだとか。ホントか? 裏を見ると、インポーターがヴィレッジ・セラーズ。 ワタクシの好みのタイプのワインをなぜか数多く扱っている会社。 なんとなく、期待が持てる感じ。それに、12月中は 1,990円のこのワインが、 1月から 2,100円になる、ってこともあって、ついつい2本購入。 30ヶ月樽熟成で1,990円は安い!なんちゃって。
1996らしく、エッジに若干オレンジが入り始めた、濃いガーネット色。 コルクについた色と香りをこれほど長時間楽しんだのは初めてじゃなかろうか。 ワイン自体の香りの初手はセメダイン。一口含むと、もう正統派オーストラリアって感じ。 オーストラリアの赤ワインって、なぜか似てるんですよね。 このワインは、時間が経つと色々に変化するらしんだけど、 ウマイうまいのチョコレート感で一本即終了。良かったですよ、もう一本買っておいて。 でもねぇ、2001VTが出ててもいいような時期に、なんで1996なんだろう? 本年最後の謎でありますよ、師範殿。

---師範より---
本年最後のご報告、ありがとうございます。
ウルフブラス、「シラーズ・カベルネ」であれば随分以前に同じ1996と 稽古しています。 ちんちくりん殿が飲まれたのは"Presidents Selection"ってことで、 その高級版シリーズのようですね。 『2001VTが出ててもいいような時期に』とのことですが、 ひょっこり古いヴィンテージのワインが売られていることって、 よくあるような気がするんですけど・・・ それを買ってアタったったりハズレたりはいろいろですけど。
ともあれご報告ありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年12月26日)
Chateau Brillant Mur
SADOYA

「稽古した日」 2003年12月26日
「稽古した場所」 勤務先の納会(役員からの差し入れ)  実売価格1,750円程度
「原産国」 日本&フランス
「使用品種」 カベルネ・ソーヴィニヨン

セカンドラベルなんだそうな。セカンドがあるってことはその上があるってこと。 調べてみたら、 なんと3000mlシャトー・ブリヤン・スペシャル・セレクション [1992] 32,000円 なんてのもあるんだそうで。
国産ワインが美味しくなったというのは聞いていたけど、 ホントに美味しくなりました。 昨年、赤坂のワインスカラというワインスクールで、 メルシャンの技術者が講師として持ってきた国産の素晴らしいメルローを飲ませて頂いてしびれた以来の驚き。 あ、そういえば、VINEXPOで飲んだ北信シャルドネにたまげたこともあったっけ。 裏ラベルの「国内産ワイン輸入ワイン」という表記も、 このワインなら文字通りと信じられる。そんなワイン。国産ワイン、侮れませんね。 柔らかくて強い、しなやかな日本、を感じさせる美味しい、国産ワインです。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
国産ワイン、最近飲んでないですねぇ。 別に敬遠しているわけじゃないんですが、国産より飲みたい外国産の方が多い、 ってのが正直なところで。 国産白は甲州種を中心に結構イケてるワインも多いような気もしますが、 赤はなかなかアタリを引くのは難しい気もしますね (国産赤で過去一番良かった印象があるのがコレです)。 ご報告頂いたSADOYAの赤も、機会があれば稽古してみます。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2003年12月25日)
サントネイ97 BLANC
オリビエ・ルフレーブ 375cc
価格¥500
輸入元 アルカン
購入先 ワッシーズ

ハーフボトルを店頭にて特価にて購入。 通常1800との事。あまり期待せずにサントネイとジブリー99BLANCを手に、早速自宅へ。 一晩冷蔵庫にて保存。翌日稽古しました。
グラスに注ぐとほのかな黄金色。 抜栓直後の香りは、閉じ気味でしたが、 少し時間がたって温度が上がったせいもあるのでしょうか。 ほのかに樽香がたってきて、んん、なかなかよいじゃないの、で、味ですが、 甘味と酸味のバランスもよく、 アルコールの香りが突出することなく果実味たっぷり。 好みのニュージーランド、オーストラリアあたりのシャルドネと共通する部分がばっちり感じられました。
その後、グラスに残った香りが、結構長く残っていたのも印象的でした。 初めて稽古したサントネイ白、ルフレーブでしたが大変よかったです。

---師範より---
ご入門ありがとうございます。
オリヴィエ・ルフレーヴ、 本家のルフレーヴ(ヴァンサン・ルフレーヴ)があまりに大御所過ぎて目立たない存在になっちゃってますが、 廉価版のワインではなかなか良いものを造っているように思います(コレとか)。 それにしてもハーフとはいえ500円は安いですね。 ハーフって使いやすいんで、そういうのが増えてくれるとありがたいんですけどね。
ともあれありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年12月17日)
No.1 BORDEAUX
ヌメロ・アン AOC ボルドー ドゥルト社

「稽古した日」 2003年12月16日
「稽古した場所」 渋谷のビストロ
「インポーター」 メルシャン(株)   小売1,800円
「原産国」 フランス
「使用品種」 不明  VT失念

渋谷のビストロにて。残念ながら期待した程の料理は出なかったのですが、 ワインは良いのがありました。 単なるAOCボルドーの No.1 BORDEAUXという名のワイン。
入店早々の宴会開始乾杯のワインは、 メニューの裏ページに、まぁ、フランス料理屋なんだからワインもひとまず置いてますよ、 程度に書かれた赤白それぞれ10種類ほどの中からブルゴーニュ・ルージュ 4,000円を値段で決め、ラベルを見せてもらうと、 ルイ・ジャドだったので難なく決定。ところが、 保存が悪いのか劣化している。でも、まぁ、こちら門下生の皆様のように、 凡百の安ワインを飲む経験を積んでいないと判らない程度の劣化なので、 店側に難癖をつけるわけにもいかず、飲み干して次のワインへ。 そこで登場したのが今回のワイン。
メニュー価格は3,800円。 日頃ワインなど召し上がっておられない、 ご一緒した普通の方々が二つのワインを飲み比べて異口同音に 「ワインって値段じゃないんですね」とおっしゃる。 まぁ、それほどの値段の違いがあるわけでもないんですが、 最初のワインがイマイチだっただけに強烈な対照として感じられたのは確か。 それにしても単なるACボルドーにこんな美味しいワインがあるとは! と、調べてみたら、なるほど、ミシェル・ロラン関連ワインの由。 それにしてはラベルはいかにもネゴシアンもの風の安っぽさ丸出し。 この美味しさを知らなければ、 もし、店頭で格安で売られていても自らは絶対に手を出さないタイプのワイン。 2年前の秋からメルシャンが販売しているらしいのですが、 いや~、ほんと、ワインって種類が多くて飲みきれない、 というか、メルシャンの販促が最近気合入ってないというか。 でもこのワイン、1,800円で実際に売られていたら、 もう一度手を出してもいいと思えるワインです。1,800円でも損はしませんよ。 きっと。
それが証拠に、このワインのあとにお店で飲んだ、 同価格帯のワイン3種は、案の定これを越えることが出来ず、店一番の高級品の、 マルゴーのセカンドを飲むしか収まりがつかないほど、 ということでも品質の確かさがわかると思います。 しかしまぁ、 品質が格段に異なるワインを同程度の値段の中にごちゃ混ぜに載せてるリストもなんだなぁ、 というか、ワインと料理を合わせて売る態勢になってないというか、 ワインを飲もうとする客にワインを勧めてないというか。 でも、そういえば、タバコの煙を一切感じないお店だったっすねぇ。 どなたも喫ってなかったんだろうか? いや~、今回もすっかり勉強させていただきました。 ワインがまだ身体中に残っているフラフラの朝早く。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ヌメロ・アン、師範も見たことはあります。 ご指摘の通り、なんとも安っぽいラベルと商品名ですよね。 輸入元が変わってから?ラベルがシンプルなものになって幾分良くなったように思いますが (以前はギラギラで派手派手なラベルだったと記憶しています)。 ACボルドーで、「一番」なんて名前で、どう見ても1,000円クラスの見た目、 ってことで購入する意欲の湧かないワインでした。 美味かったとのことですので、また見かけたらゲットしてみます。
追伸:
本年7月に別の門下生の方からもご推薦を頂いていましたね。 これはますます買わねば!です。


門下生第七十号きのっぴー殿より。 (報告日:2003年12月15日)
RIESLING “HUGEL”1999
リースリング ヒューゲル 1999
HUGEL ET FILS
ヒューゲル エ フィス

稽古日   :平成15年12月14日
稽古した場所:自宅
購入店   :ワインショップ イガラシ
輸入元   :ジャーディン ワインズ アンド スピリッツ(株)
原産国   :フランス アルザス
値段    :1,900円

アルザスのリースリングはあまり飲んだことがないのですが、 初めて行った酒屋さんで勧められて購入しました。 購入後調べると、師範も何度か稽古なさっているアルザス大手ヒューゲル社のリースリングです。 値段とつりあうだけの中身かどうか期待と不安の中抜栓です。
色はきれいな濃い目のレモンイエロー。 香りはドイツのリースリングとはちょっと違っています。 例えると控えめに咲いている1輪の花と花束くらいの違いで白い花の香りがぶわっと広がります。 だからといっていやらしいわけではなく、 あくまでも上品な香りで蜜やバニラの香りも感じられます。 口に含むと、フルーティーでさわやかな味わい。 個人的にはちょっと酸味が強いかなとも思いますが果実味も充分にありアルコールの高さも感じられます。 そのまま飲むと1本はきついですが、逆に食事には何にでも合わせれそうでいい感じです。 これでもうちょっと安ければ・・・地方の悲しさですね。 でもかなりいい感じの結果だったのでご報告させていただきます。

---師範より---
お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
アルザスのリースリング、というかアルザスの白ワイン一般に、 「香りはとっても甘く華やかだけど味は結構ドライでシャープ」な気がしています。 あまりワインを飲まれない方に出すと結構ウケるので、 そういう飲み会では頼れるワインです。 料理との相性も、特に繊細な嗅覚を必要とする料理でなければ結構何にでも合いそうですしね。
アルザスのワイン、 ヒューゲル以外にもトリンバックとかポール・ブランクとかツィント・ウンブレヒトとかジョスメイヤーとか、 名門と言われる造り手いくつかありますので是非稽古して見られることをお勧めします。 「名門」だからって法外な値段じゃないこともアルザスの良さだと思いますので。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年12月15日)
AMARONE della Valpolicella Classico 1999
TEDESCHI

「稽古した日」 2003年12月13日
「稽古した場所」 横浜の我が家
「インポーター」 合同酒精(株)   銀座町松坂屋   2,850円
「原産国」 イタリア
「使用品種」 コルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディッラ他

買っておいてもなかなか飲む気になれずにいたAMARONE。 アルコール分が15%というのも食わず嫌いでいた一因ではある。 だがしかし、この日は、 娘のマンドリンの演奏会を千葉まで聴きに行ってのハレの日ということで、 普段と異なる傾向のワインを開ける気になった。 いまどきマンドリンかよ、と気乗りのしない演奏会ではありましたが、 しびれてしまいましたよ実のところ。単なる親ばか。 さてもう一つシビレたことが。千葉そごうの地下の鮮魚売り場。 通路の広さや並んでる店の多さ、 どこかの市場に紛れ込んでしまったような錯覚にとらわれてしまうほど。 丁度、夕方で値段を書き換える作業中でもあり、 特に刺身には人が群がっておりました。 また、ワイン売り場では2ヶ所で試飲販売が行われており、ワインの品揃えも豊富で、 横浜にもあんな百貨店があればなぁ、 と羨ましく感じられるほど。師範殿にも、 機会があれば是非訪ねて頂きたいデパートです。
今回のワインはその千葉そごうの惣菜売り場で購入した、 たこのマリネ、ポテトサラダと、 近所のダイエーの閉店間際を狙ってゲットした半額のニギリ寿司とで飲んでみました。
さすがにアマローネ、日頃慣れ親しんでいる赤ワインとは異なる味わい。 いつもの赤ワインにカシスやその他ベリー系の果実を感じるのと比べ、 こちらは高級な干し柿の味わい。深い。口の中いっぱいに沁みこんでいくような奥行き。 一方、香りは、このワインの特殊な造り方によるものか? 深い味わいの中に包み込まれてしまっているようで、ひそやか。 また、色は、微妙に茶色掛かった、濃い透明なガーネットで綺麗。 いままで飲まずにいたのが、ただただもったいなく、 損した、と感じられるような美味しいワインです。
白ワインに合わせるような食材にも全く違和感なく、 たこのマリネにも、イクラ、うに、赤貝、甘えび、ひらめ、鯛、とほとんどの魚に合う。 不思議。むしろマグロにはちょっと生臭さが出てしまう、といったような、 あれっ、白ワインだったっけ?と思わせるような相性。 何なんでしょう?アマローネって。 師範殿には今回も、是非この謎解きをお願いしたい門下生報告であります。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
アマローネ、今年になって2本ほど飲みましたが、 どちらもなかなかイケてるワインでありました (コレコレ)。 葡萄を陰干しして醸造するという製法の特殊さやアルコール度数高さから、 奇天烈なワインを想像していましたが、 濃さも十分で変化も楽しめる普通においしい赤ワインですね、アマローネって。
で、魚との相性は全く未検証です。 よって、謎解きをお願いされてもその謎自体を経験しておりませんのでゴメンナサイ。 今後もきっと魚に合わせることは無いような気もしております。
というわけで、全然頼りにならない師範で恐縮ですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第七十七号サトーたけし殿より。 (報告日:2003年12月7日)
Beajolais Nouveau Cuvee du 3eme Jeudi NonFiltre 2003
稽古日  12月7日
産地   ボジョレー
生産者  カルフール?
購入場所 カルフール南町田
金額   1380円(500cc)

AVに強い友人に来てもらって家に設置したいと思っている5.1サラウンドのことを聞きながら開けました。 今年はノンフィルターものを手に入れたので早めに稽古したいと思っていました。 献立はお歳暮で頂いたパストラミハムとドライトマト・松の実・黒オリーブのオイル漬け、 チーズ、茹でた自家製ブロコッリー、 松茸ご飯(市販品なので当方で椎茸を加えたもの) 今回のボジョレーは、色・香りはいつもどおりのものながら、味が別ものでした。 軽快でコクもあり糊のようなニュアンスもなく美味しいものでした。 軽く楽しい時間に飲むのには良いと思いました。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
今年のボージョレ、なかなか評判が良いみたいですね。 師範も飲んではいるのですが、 環境と姿勢があまりにチャランポランでしたし、 そもそも「昨年と比較して」なんてのはとっても難しいのでよく判りません。スミマセン。 で、紹介頂いたヌーボー、"キュヴェ第三木曜日"なんてな名前が付いているんで、 初回出荷のみのキュヴェなんですかね? 後に船便とかで安く入ったりはしないのかなぁ?
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願い致します。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年12月4日)
Bourgogne Chardonnay 1999
PARENT

「稽古した日」 2003年12月2日
「稽古した場所」 横浜の我が家
「インポーター」 日合商事(株) 大手町松坂屋 1,350円
「原産国」 フランス
「使用品種」 シャルドネ

赤ワインが美味しい季節なのになぜか白が多い最近のワタシ。 「カーヴドリラックス」から届いた “ポイントアップ大作戦「冬の陣」”のDM葉書を見ながら、 行ってみようかどうしようか迷っていたのですが、 ひとまずHPを覘いてから考えようと、大魔王のペログビ日記を流していて、 目に留まったのが、このドメーヌパランのブルゴーニュブラン。 11月26日の日記で、なにらや物凄く激賞しておられる。 この方のオススメ場合、まぁ、どちらかと言うと、飲んでみて、 あとで疑問符のつくケースも多かったりするんですがね、実際のところ。 ただ、今回は、高級シャルドネの味わいがこの値段で味わえる、とのご託宣なんですよ。 どうもその辺りが気になっちゃいましてね、今回は。
実は、ワタシのよく利用させて頂いている大手町松坂屋の店の棚にもこれが置いてあるのを、 毎日目にしていて、知ってはいたし、師範殿も、ちょうど3年前のこの日 (2000/12/02)偶然にもルージュを稽古されておられる。 そして、そのご感想を“ACブルゴーニュらしいとは思うんだけど、 あまりにこぢんまりまとまり過ぎ。もう一歩踏み込んだトコロを期待したい” と述べられ、実はワタシも、赤については全く同様の感でありました~。 それでもまぁ、白はまだ試してないし、 大魔王様も、推奨しておられるし、それに、 このドメーヌのワインは不思議なことに、上級酒よりも、 単なるACものの方が美味しかったりするんで、買ってみることにいたしました。
確かに、高級シャルドネの味わい、と言われればそう思える。 予断を与えられると、ワインって美味しくなってしまいますが、 このワインに、高級シャルドネの味を見付けるのは、なるほど容易です。 まだ若いから、甘辛味が若干強めに感じますが、スケールが小さい、 というイメージを払拭するには、まぁ十分なボリューム、 とでも言ったら言い過ぎでしょうか。樽熟成のさせ方も非常に上品で、 シャープな味わいも併せ持つ、そんな感じ。
前日に、自宅で2年寝かせのアルザスのピノ・ブランの熟成を飲んで、 その味わいが、購入時に飲んだものより、はるかに丸みを帯びて柔らかく、 美味しく感じられたのを経験をしたばかりなだけに、 ひょっとするとこのワインも、2~3年寝かせて飲んだら、 さらに化けるのではないかと思ったりしております。 そんな訳で、この度このワインを6本購入してしまいました。 しばらく熟成させてみるつもりです。
さてこのワインのお値段、 1,700円前後くらいで売られていることが多いようですが、 1,350円なら買い、でしょう。 しかも、年末のせいか、何故か、店員さんが、「いつも買ってくれるから」 とかなんとか言いながら、たち吉の皿をどっさり持たせてくれました。 皆さんもいかがですか? たち吉の小鉢がついて、 1,350円で高級シャルドネの味わい。 こう書くと、なんか安っぽくなちゃうかな?

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ドメーヌ・パランのワイン、 『上級酒よりも、単なるACものの方が美味しかったりする』とのことですが、 確かにコレとか、 名前と値段の割にはもう一歩物足りない感じだったような気がしますね。 (ちなみに、ご指摘のACブルゴーニュ赤を飲んだのは2000/12/10です)。 ご報告のワイン、1,350円であればなかなか良いような気がします。 たち吉の小鉢は常連さんへのサービスでしょうから普通の人はもらえないでしょうけれども。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第四十八号柳沢殿より。 (報告日:2003年11月30日)
Piazzo Barbaresco 1998
産地:イタリア・ピエモンテ州
区分:赤
価格:1,980円
インポーター:成城石井
購入店:成城石井イクスピアリ店

成城石井って、一部の高級ワイン(特にボルドー) は別にして名の知れた造り手のものはあんまり置いていないけれど、 マイナーな醸造所のワインをいろいろと自社輸入したものを並べていて、 試しに買ってみると(特にイタリアのものは)結構アタリだったりすることが多いので、 私的にはポイントがかなり高いところです。 で、これもその流れで買ってみたワインです。
バルバレスコが2,000円を割った価格で売っていることもそうはないでしょうから、 外れてもともとの気持ちでコルクを開けました。 そうそう、先週グラスを割ってしまったため急遽リーデルのヴィノム・エクストリーム(ピノノワール) を購入、今日はこのグラスの初お目見え日でもあります。

最初の印象は、98年のものにしては随分熟成しているなというものです。 おそらく伝統的な製法で、バリックでなく昔ながらの大樽で寝かせたのでしょう。 酸味と甘味のバランスが丁度良い感じ、タンニンもそこそこあって、 バルバレスコの本質的なキャラクターがちゃんと出ているように思えました。 これがACブル並の価格だというのは、相当お値打ち感アリです。 味の印象にグラスがどれだけ貢献したかということもあるかも知れませんが、 もし店で見つけたら買ってみる価値多いにありでしょう。 私的には82点くらいつけたい感じでした。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
成城石井のバルバレスコ、 師範は昨年の同じ日にコレを飲んでますが、 確かに安ワイン価格とは思えないお値打ちな内容でした。 イタリアに目利きのインポーターが居るんですかね? どちらかと言うとあまりラインナップが変わらない店なんで、 ここんとこ足が遠のいておりましたが、久しぶりに行ってみたくなりました。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年11月24日)
LA FORGE ESTATE CHARDONNAY RESERVE 2001
「稽古した日」2003年11月23日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」(株)モトックス  お手軽ワイン館 1,180円
「原産国」リムー フランス (Vin de Pays d'Oc)
「使用品種」シャルドネ

ご近所の奥さんが、なぜか解禁日の前日にボジョレー ヴィラージュ ヌーボーを持って現れたり、 近所のダイエーでは、なぜか解禁3日目で既に棚から消えていたり(売れちゃったのね)、 その煽りか?セブンイレブンにも見本瓶のデュブッフが鎮座するのみと、 なにやらいつもと違う異常事態のボジョレーフィーバーの秋の日。
そんな勤労感謝三連休の真ん中、夕飯は手巻き、と決めて出掛けたセンター北の阪急。 地価1階の鮮魚売り場で“アラさがし”。ここのアラはとても安くて高品質。 小骨があるので、吸い物用に売られている細く綺麗に切り揃えた鯛、150円。 大トロの端っこ皮付き300円。  少しの手間で高級な刺し身に早替わりしてしまうほど、 この阪急の魚売り場のアラはネタがいい。 以上の三品に、北海道産純生の帆立12個598円、 鹿児島産かんぱち400円。ネギトロ580円で準備完了。 ワインは、刺し身&手巻きに合わせるべくシャルドネを事前に決定済み。
所ジョージの「寿司屋」って歌に、 「このトロとろっととろけるとバカが駄洒落言う」という歌詞があるが、 そう言えば魚の旨さを表現する言葉って、あまり知らない。 せいぜい 「あぶらがのってて美味しい」ぐらいか? 分析的に、 「この鯛のイノシン酸の出具合は抜群!」なんていうのも変だし。 だがしかし、今回のサカナは、この鯛も、帆立も、かんぱちも、 このシャルドネの甘味とおんなじ。そんな風に思えるほどのベストマッチ。 料理とワインが合うっていうのはこういうこともその一つなんだなあ、とウットリしてしまう。 刺し身は料理じゃ~ない、かも、だけど。
モトックスも結構いいワイン持ってるよねえ。 このワインは醗酵から熟成まで樽使用とのこと。 小樽ではないのか、樽の出方もつつましく、 まさに白身系刺し身専用ワインとしてストックしておいて損はない。 そんな訳で、今回のこのワインは飲み方限定版の最上の安シャルドネ、 ということでお薦めいたします。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
確かに今年のボージョレ・ヌーヴォーは売れてるみたいですね。 なんたって師範も解禁日に飲んじゃったりするくらいですから。
師範も魚好きゆえご報告の魚屋情報、ちょっと嬉しかったりします。 センター南の東急(ここも比較的良い魚が買えると思ってます。多少値は張りますが) には時々行くんですけど、センター北は未開拓地域ですから。 で、ご指摘の魚の旨さの表現、確かに少ないですね。 グルメ番組の定番的には、 ご指摘の「脂がのっている」「とろけるほど柔らかい」「甘味がある」あたりか、 せいぜい「歯ごたえがある」くらいでしょうか? で、ホントにそれらって誉め言葉なんですかね? 養殖モノのカンパチで気味が悪いくらい脂がのったのは喰えたもんじゃありませんし、 柔らかい魚は鮮度が気になりますし、 甘味もありゃ良いってもんじゃないと思ってます。 師範が好きなのは『その魚らしい香りと味と歯ごたえのあるもの』です。 例えばマダイとヒラメとスズキ、鮮度のいいうちは見分け(味分け?)るのも容易ですが、 鮮度が落ちるとどれも特有の香りは飛んで生臭くなり、ドロッと柔らかくヌチャッと甘くなってしまう気がします。
・・・と、ワイン以外の話が長くなってしまいましたが、 ワインも良さげですね。 ただ、師範的には生魚の相手に甘味と樽香のあるワインはどうかなぁ、という印象です。 キリッとスッキリな白が合いそうな気がして、 あんまりそういう取り合わせをトライしたことが無いんで、 稽古不足は否めないところですが。
ま、嗜好は人それぞれということで。でもいっぺんトライしてみるかな?そういう取り合わせ。


門下生第七十一号坊主のROMANネ!殿より。 (報告日:2003年11月22日)
Cote du Rhone 2000
(Terra Vitis)

コート・デュ・ローヌ
(テラ・ヴィティス)

「稽古日」 2003年11月16日
「稽古した場所」 東京都のホテルの部屋にて
「購入した店」 カーヴ・ド・リラックス
「インポーター」 リラックス
「原産国」 フランス(コート・デュ・ローヌ)
「AOC」 COTE DU RHONE
「価格」 980円

ランナーの端くれである71号、東京国際記念マラソン大会を走りました。 なんてワインとは関係ない話で始まりましたが、 大会後疲れた体に鞭打って出かけたカーヴ・ド・リラックスで購入したワインを ホテルで稽古しました(3ケタワイン13本購入し、 12本は送料無料サーヴィスを利用させていただきました)。 このショップ、道場でよく目にしますがこのワインは稽古されてないと思うのですが・・・。
きれいな濃い目のルビーでなぜか南仏っぽくない感じ。 もっと北のワインのような雰囲気があります。 香りにちょっとびっくりしました。 ピノとかガメイみたいなんです。南仏特有の藁とか堆肥とか泥臭い香がまったくありません。 南仏の安物っていかにもそんな香が強そうですけど、 これは上品と言ってもよい香です (以前稽古したマルセル・ラピエールをふっと思い出したんですけど、 ビオなワインって同じような感じになるんですかね)。 味わいも上品な感じで果実味にあふれる味わいです。 alcが14%あるのにalc感が強くなく辛味もあまり感じません。 時が経つと大きく変化するということはありませんでしたが、 飲み飽きするようなくどさや甘さもなく最後までスルスルと楽しめました。 この価格でこの味わい、文句なしではないでしょうか。 やっぱり東京は良いですね。1000円以下でおいしいワインがたくさんあって。 岐阜の田舎ではなかなか・・・。 ワインはショップの方の顔を見ながら買いたいと思ってますから ネットはできる限り利用したくないもので・・・。

ところで稽古日誌完読させていただきました。 今は2001年から再読を始めました。 完読した門下生は何人くらいおいでなんでしょうね?諸先輩方どうですか?

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
まず、マラソンを走った後ワインを買いに行く、なんてのは師範には想像もつきません。 というか、新橋駅から虎ノ門のその店まで走るんだって不可能、途中で息絶えそうです。
また、「完読した門下生」の数、どうなんでしょうね? 1本分読むのに30秒として全2000本強、単純計算で16時間以上もかかるわけで、 ちょっとした修行ですね。
本題に戻って、このワイン、 店ではよ~く見かけるんでてっきり稽古済みかと思ってましたが、確かに未稽古ですね。 それほど良さげなワインを見過ごすとは師範も情けないものです。 時々行く店、かつお手ごろ価格なんで、是非次回行った際にはゲットして来ます。
というわけでご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。


門下生第八十一号NYワイン小僧殿より。 (報告日:2003年11月20日)
Prosper Maufaux, Santenay 1er Cru, 1999
$15.00

ダウンタウンのワイン安売り店で「処分品」のようでしたが 「在庫処分?」としか理由は言ってくれませんので、飲むまで大変不安。 ところが香りが素晴らしく幸せな(小さな)気分に浸りました。 時間がたつにつれ強い香りが迫ってくる感じです。 お味は酸と甘味のバランスもよいようですが、あまり強くは感じられませんでした。 すでに酔っていたせいでしょうか?

安物の($18.00)ローヌ、CNDP 2000年と比べましたがより高品位?な印象です。 またチャンスがあれば購入いたします。 Prosper Maufauxと言うこれはネゴシアンなのでしょうか、師範はご存知でしょうか。 ラベル記載の所在地はSantenayとありますので、 お膝元の畑の果実を仕込んだのでしょうか。

---師範より---
はるか遠くニューヨークからのご入門、ありがとうございます。
造り手は「プロスパー・モーフォー」とでも読むのでしょうか? 残念ながら過去に稽古経験は無く、存じ上げない造り手のようです。 また、Webで検索をかけても日本語のページではひっかかりませんでしたので、 日本には輸入されていない造り手かも知れません。 海外のページによればローヌやらボジョレーやらの銘柄も造っているみたいなんで、 どうやらネゴシアンっぽいですね。 15米ドルだとそこそこの造り手のACブルゴーニュ・クラスの価格なんで、 それでサントネーの1級が買えて、かつ「香りが素晴らしい」のであればなかなかお買い得ですね。 ニューヨーク在住の安ワイン者の方は是非お試しあれ、でございます。
というわけで、今後も『インターナショナル安ワイン道場』へのご貢献、 よろしくお願い申し上げます。


門下生第四十八号柳沢殿より。 (報告日:2003年11月15日)
Jacques Cacheux & Fils Bourgogne 2001
産地: ブルゴーニュ
区分: 赤
価格: 2,380円
インポーター: ラック・コーポレーション
購入店: 柳屋(Super Wine Shop)

購入店は新大陸、特にアメリカのワインが充実しているネット通販。 ブル赤はそれほど置いていないのですが、その中でも一押しの商品。 ACブルにしてはかなり強気の値段でもあり、期待しながらコルクを開けました。
色は普通のブル赤ですが、香りも味も存在感があります。 普通のACブルとは一線を画しており、 良くできたコート・ド・ボーヌの村名ワインと言われても100%信用しそうなクオリティ。 果実香、ケモノ臭、その他良質のブル赤が備えているものを全てキチンと表現しています。 購入店によると、畑を4ヘクタールしか持っていない造り手で、 大部分はフランス国内で消費されるのだとか。 無名ですが、ブル赤ファンの方はチェックする価値大いに有りだと思います。

---師範より---
3年ぶり2度目のご報告、ありがとうございます。
ジャック・カシューのACブルゴーニュは、随分以前に1996と稽古済みでして、 その他エシェゾーや、 つい先日モノポールの1級ラ・クロワ・ラモーとも稽古したりしています。 確かに若干マイナーではありますが、 渋いところでキッチリと、かつ現代的な仕事をしている造り手、という印象がありますね。 「畑が狭い」「フランス国内で殆ど消費される」と煽られる割には比較的良く見かけますし、 お値段もお手ごろなので師範もお勧めの造り手です。
というわけで、また頭一つ抜け出したACブルゴーニュとかを発見されましたら是非ご連絡下さい。 よろしくお願いします。


門下生第七十七号サトーたけし殿より。 (報告日:2003年11月12日)
1999 Scharzhofberger Riesling Spatlese
稽古日  11月9日
産地   MOSEL-SAAR-RUWER
生産者  トリアー修道院
購入場所 やまや青葉台
金額   1980円

ドイツワイン好きの友人と飲むために買っておいた一本がやっと開きました。 私も好きですが妻が特に愛しているトリアー修道院のものです。 しかもシャルツホフベルガーは私たち夫婦にとって最もすきな畑。 美味しさを確信して開けました。案の定蜜ような香り、 熟生しているのか微かなタールのニュアンス、 なめらかながら厚みを感じる喉越し。 こんなワインをフォアグラやブルーチーズのカナッペといただいたら、 会話もはずみます。みんな陽気になって盛り上がり、 最後は家中を子供と走り回ってしまいました。

こんなワインが2000円を切る値段で買えることは嬉しい限りです。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
昔っから同じようなこと言ってますが、師範はドイツワインは良く分かりません。 特に、造り手や畑の知識は皆無に近いんで、 「ヤミクモに買ってハズレを掴む」→「ますます飲まなくなる」という悪循環です。 それにしても『最後は家中を子供と走り回ってしまいました』ってのはすごいですね。 ドイツのワインって、アルコール度数は低いものが多いと記憶していますので、 なにかアルコール以外に人をハイにさせる怪しいモノでも入っていたのでしょうか?
いずれにせよトリアー修道院/シャルツホフベルガー、覚えておくよう努力します。 ありがとうございました。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年11月9日)
KIRRALAA BUSHVINE SHIRAZ 2001
「稽古した日」2003年11月8日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」アサヒビール(株)  貰い物 実売2,080円程度
「原産国」オーストラリア
「使用品種」シラーズ
ワインの個人サイトの活動が不活発になりつつあるなぁ、と感じる今日この頃。 何故なんだろう? そんなふうに感じるのは私だけかしら? それとも、世代交代でどんどん新しい波に代わりつつあるのを、 ワタクシがただ知らないだけ?なのだろうか? (安ワイン道場と、この話題とは一切関係ございません)
ワタクシはといえば、世の中のワインブームの消長に影響されることなく、 飽きずに飲み続けるワインの日々。 今月もお出掛けワインイベントが目白押し。楽しみな11月であります。 でも、ボジョレーヌーボーは買わないぞ~、今年こそ、と心に決めていたりします。 今回のワインのように棚から落ちてきた場合以外はたぶん飲まないだろうなぁ、 とも思ってたりします。
さて、このワインは、お友達に差し上げたご本のお返しに頂戴した、 アサヒビールが最近力を入れてるらしい、KIRRALAAシリーズ、のうちから2本頂いたうちの1本。 持つべきものは物をくれる友ですね。しかしまあ、本ってのは、 持ってる本人には宝の持ち腐れで不要でも、探してる人が世の中にはいるんですね。 我が家の数少ない蔵書の中に眠っていた、既に絶版で入手困難らしい、 そのせいか、年に一度は「持っていませんか?」と、訊かれる本。あるんですよ、実は。 同じ本が何冊も。「日本のアルコールの歴史」。 その本がこのワインとシャルドネに化けた。 ひょっとすると、あの本は相当価値のある本なのかも。 と、調べてみたら 5,000円の値段がついて売られている。凄い。 そんな価値ある本のお返しなら、と、俄然、このワインは美味しいに違いない、と思えてきた。 ワインを美味しく飲むコツの一つですよね、この思い込み&予感。
最近、シラーズが続いたので、若干食傷気味ではあったのですが、 さすが、このワインは、モンダヴィとローズマウントのジョイントだけあって、 並みのシラーズを、はるかに越える水準。濃いのに飲み飽きしない毛並みの良さ。 ブッシュヴァインとは、株仕立てで栽培されている樹齢の古いブドウのことらしい。 近年では栽培に手間がかかることからその数は減っているんだとか。 でも、樹齢の古さゆえに収穫量は少ないものの、その分凝縮したワインを生み出すんだそうな。 凝縮した果実味の中に、わずかにユーカリとスパイスの風味が混じり合った、 絶妙なバランスのワインです! って、言われても、ユーカリの風味は経験がないからよく判らないのだけど。 でもでも、オーストラリアのシラーズにありがちなミントのエグイ嫌味はゼンゼン無く、 柔らかく優しい濃さです。アルコール度数の高さ(14%)を問題にしない方には特にお薦め。
コストパフォーマンスを強調するメルマガが横行する昨今、 この値段でこのお味、というフレーズは耳タコですが、 このワインは、濃さと味わいのバランスが、なかなか素晴らしい。 金払って買ったわけでもないのにCPを云々するのも変だけど。
そして、注目は裏ラベル。師範殿が常々ご主張なさっていることが、 ついにワイン輸入業者の間に浸透してきたのか、インポーターの裏ラベルが、 ワイン自体の裏ラベルにかからないよう貼られている (もともとの裏ラベルが上下に長いので、ラベル剥がしに収まりきれない程)。 しかもワイン自体の裏ラベルの色に合わせて印刷された薄い黄色のラベル。 なかなか気を遣ってますね。 ただねぇ、コルクがねぇ、 カーヴドリラックスで売ってる南アフリカの“パンゴリン”のコルクと全く同じ品質のフェイクものなんですよ。 ワイン自体はそれぞれ高品質なのにねえ。南半球で流行ってるんですのかね?  美味しいワインには、スポンジを竹の皮で巻いたような、このコルクって。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
確かにワインの個人サイトは最近閉鎖したり開店休業だったり掲示板だけが機能してたり、 ってところが多くてさびしい限りですね。 でも、まぁ個人が好きでやられてることですから、個別のことに関してとやかく言うのもアレですし、 実際結構面倒なんですね、維持していくのって。 正直な印象として、個人サイトって、当道場みたいな「偏屈者の偏屈自慢」か、 「自分専用出会い系サイト」のどちらかじゃないですかね?
また、ラベルとコルクの件、ラベルに関しては喜ぶべき傾向ですね。 コルクに関しては、スポンジを竹の皮で巻いたタイプは師範は嫌いではありません。 普通のコルク同様に抜けますから。 イヤなのは、樹脂をがっちり固めたようなコルクです。あれはすっごく力が必要ですよね。 コストの関係でこういったフェイク・コルクにしなければならない事情もあるでしょうから、 是非実物と見分けがつかないようなものを開発してもらいたいものです。
最後に、ご報告頂いたワインに関しては聞いたこと無い銘柄ですが、 アサヒビールが力を入れているのであればそのうち見かけることもあるでしょう。 その際は稽古して見ます。
それでは、今後ともよろしくお願いします。


門下生第七十七号サトーたけし殿より。 (報告日:2003年11月8日)
Vin gris du maroc guerrouane
飲んだ日 11月7日
産地   モロッコ
生産者  ?(カルフールかもしれません)
購入場所 カルフール南町田
金額   780円

10月にワインフェアをやっていたとき購入しました。 ワイン担当の人に声をかけたらこれを教えてくれました。 モロッコのワインなんて見たこともなかったし、しかもgrisワインでした。
モロッコのワインだったら、クスクス作って飲むしかないと機会をまっていましたら、 今週ちょっと疲れぎみの妻を喜ばせようと トマトソースのクスクスに子羊の骨つきロースをグリルしてのせた一皿と、 トマトとモツァレラチーズのサラダにバルサミコとオリーブオイルのドレッシングをかけたのを作り、 モロッコのワインを抜きました。
辛口といわれていたとおり、きりりと引き締まった味。とても美味しい。 子羊には赤のフルボディだと決めてしまうのは間違いで、 いつになく知らない国を思うような夕食になりました。 フレッシュさがあり、果実香もバランス良く鼻をくすぐる。 安ワインにありがちな何かが欠けていて不自然に主張するところもない。いいなと思いました。
ラベルにAPPELLATION D'OGIGINE CONTROLEEと入っていました。 モロッコは昔フランス領だったから、 アペラションをもっているんでしょうか。わかりません。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
モロッコのワイン、確かにアペラシオンが書かれてますね。 師範が飲んだものでは、 (出身地別名鑑に)"Beni M'Tir", "Guerroune"というAOCがあったと記録していますが、 この"Guerroune"というのは多分師範の誤記で、 サトーたけし殿が飲まれた"Guerrouane"というのときっと同じAOCでしょう。 北アフリカでは、チュニジアにも同様にAOCがあったと認識しています。
それにしてもなんだかおいしそうな夕食ですね。奥様もさぞお喜びだったことでしょう。 安ワイン者にとって、ワインはあくまで『料理を引き立てる/食事を盛り上げるもの』だと思うので、 おいしい料理とそれに見合う安ワインが選ばれたということは、非常にすばらしいことだと思います。
それでは、今後ともよろしくお願い致します。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年10月31日)
Cote Rotie 1998
B.Levet

「稽古した日」2003年10月30日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」 (株)ムライ・アソシエイツ  大手町松坂屋  1,860円
「原産国」 フランス
「使用品種」シラー

大手町松坂屋には時々変なワインが売られている。 このワインもその一つ。コート・ロティが1,860円。 あやしい。以前、ここで買った、ルイ・ヴィトンの5代目が造るワイン、 ってな、ワインも同じインポーターの(株)ムライ・アソシエイツだった。ますますあやしい。 検索しても、出て、来ないんですよこのインポーターさん。 電話局には登録があるようなんですけどね。 そんなわけでこのコート・ロティをワインサーチャーにかけてみることに。  出ました、出ました。ちゃ~んと $49.99で売られてたりする。 なんなんでしょうねぇ?これって。
怪しみつつ飲んでみる。うっ!久しぶりの獣の香り。本物か? 凄い。味はいつも飲んでる安シラーやオーストラリアのシラーズなんかとはゼンゼン違う、 この地方特有のお味。やっぱり本物なのかねぇ? しかしねえ、2,000円を切るコート・ロティって、美味しいんだけど、なんかこわごわです。 それでも一本空いてしまった、ということは、やはり美味しかった、ってことね。 でもなんか不気味なんですよ。どなたかこの呪いをといてくれません?

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
呪いを解いて差し上げましょう。 「コート・ロティは高いはず」などという知識を捨てることです。 安ワイン者として大切なのは、 『1,890円のワインとして美味いかどうか』を見極める姿勢です。
呪いは解けましたでしょうか?


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年10月28日)
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2000
Dom. Gros Frere et Soeur

「稽古した日」2003年10月27日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」 日合商事(株)   大手町松坂屋  1,700円
「原産国」 フランス
「使用品種」ピノ・ノワール

美味しいワインがますます美味しくなる飲み方を発見したのでついつい嬉しくて報告しちゃいます。
既に師範殿も1999を稽古済みのこのワイン。 日本シリーズ最終戦の晩には相応しいラベルがピンクゴールドに輝いて綺麗。 休肝日のはずの月曜日。  わがボスが 「きょうは阪神を応援するのでお先に~」と、脳天気に言って、 事務所をあとにしたので、部下一同も早々に引き揚げ。 帰宅すると、なんと、ダイエーが5点差で勝っている。 ダイエーの近所に住む我が身としては俄然応援モード。 そうなるともう、ワインですね、ってんで、先週末買ったこのワインを抜栓。 色は薄めで透き通っている。 以前、別VTを飲んで、酸味が多少きつそうなイメージを持っていたので、 ブルゴーニュに甘さを求めたいワタクシとしては甘みを少々補強すべく、 ダイエーで買ったスィート・チリで春巻を食べることに。 これがなんともドンピシャとはまって最高の相乗。 意外にも、このワイン自体は予想したほどの酸はなく、むしろ甘くて、 初手から美味しい。スィート・チリも手伝って飲むほどに甘くなる。 さらに、これまたダイエーで買った、 シャンパーニュ地方のチーズ Caprice des Dieuxと合わせても、甘さの異次元が広がる。 日本シリーズの最終戦など観たことがないワタクシメにとっては、 まさにこのチーズの名前の通りの神様の気まぐれか?
いや~、それにしても、ご近所でお馴染みのダイエーが、 上司の贔屓チームをコテンパンに叩きのめして、 優勝を決めた試合を観ながらのHautes Cotes de Nuits 2000って美味しいですね。

---師範より---
毎度毎度のご報告、ありがとうございます。
「美味しいワインがますます美味しくなる飲み方」とは、 スイート・チリを使った春巻きや乳脂肪分の多い白カビに合わせて飲む飲み方でしょうか? それとも上司の贔屓チームが負ける野球を観戦しつつ飲む飲み方でしょうか? 前者であれば再現性がありますが、後者は師範には再現不可能かと (スポーツ観戦はあまり興味ありませんし、上司に私怨はありませんし)。
で、ご指摘の通り、この銘柄のワインは昨年1999と稽古しております。 記録によれば、抜栓後時間がちょっと経った方が甘味が出て良かったみたいですから、 野球観戦のおかげでペースが遅くなったりしたのであればそれが奏効したのかも知れませんね。 いずれにしろグロ一族のオート・コート・ド・ニュイは、 手頃な価格でしっかりしたものが多いように思われます。 比較的流通量も多く入手も容易だと思いますので、 ちょっぴり贅沢したい安ワイン者は是非お試しあれ、ですね。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年10月24日)
San Lorenzo rosso conero 1999
Umani Ronchi

「稽古した日」2003年10月23日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」 モンテ物産(株)   銀座松坂屋  1,300円
「原産国」 マルケ州 イタリア
「使用品種」モンテプルチアーノ

銀座松坂屋のワインフェアに出掛けました。年々活気がなくなるこの企画。 今回も安ワインにはほとんどみるべきものがなく、 ルイ・ジャド以外は全て試飲しましたが、 出品していた(株)稲葉の数種を除いて食指が動くワインは僅かでありました。
そんな中で、これはCPが高いのでは!と、 試飲一発で購入を決めたのがこのウマニ・ロンキのサン・ロレンツォ1999。 まぁ、1.300円ですから、そんなに大袈裟に言わなくてもいいのですが。 帰宅して3日ほど置いた後、休肝明けの我が家で抜栓となりました。 白い綺麗なイタリアらしい下膨れのコルク。ワインの色はこのVTにしては茶色がかった紫。 清澄度はそれほど良くはない。香りも中庸、ほのかに樽熟成が感じられる。 でも、このワイン、味は良いのです。イタリアの安ワインの飲み安さを損なわず、 しかも高級イタリアワインがそこかしこに漂う、と、そんな雰囲気。 ブラインドで出されたら、とても値段は当てられないだろう、と思う、そんなお味。 前年に同じ場所で買ったウマニ・ロンキの上級酒クマロよりも美味しい。 飲んでるうちにどんどんうまくなる。 今回はマネキンさんに白のカサルディセッラも勧められたのですが、 試飲させていなかったので購入出来ず。 ところが、調べてみると、某酒屋さんのHPには、 ウマニ・ロンキは白の方がうまい、なんて書いてある。 あ~、買っておくべきだったなあ。  この次に再び出会えて、その気になるのはいつのことやら。
このワイン、イタリアでは青魚に合う、なんて言って売られてるとか。 そう、このワインはどんな料理にも合いそうで、 デイリーワインとしては最高品質の部類に入るのでは?  1999年4月以降ウマニ・ロンキを召し上がっていらっしゃらない師範殿にも(たぶん)、 そうですねぇ、75点くらいは頂けるのではないかと、そんなワインです。是非お試しを。

---師範より---
毎度ご報告ありがとうございます。
デパートのワインフェアって、年々寂しくなる一方らしいですね。 師範はあまり行かないんですが、そのように漏れ伝え聞いております。 ご報告のワイン、本日たまたま見かけたんで購入して参りました。 買値1,480円、180円も高くてちょっぴり悔しかったりもしますが、 稽古結果に乞うご期待であります。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年10月18日)
NAOUSSA BOUTARI 1998
「稽古した日」2003年10月17日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」サントリー  大手町松坂屋 1,480円
「原産国」ギリシャ
「使用品種」クシノマヴロ

グラスに注がれたワインの色を見て、あ~、逝っちゃってる。 香りもやっぱり老ねっぽい。味も、ぅ~ん、98年なのに30年も経っているようなお味。 いや待てよ、ひょっとすると、このギリシャの変な名前のブドウ品種のワインは、 もともとこれが売りなのか? そう思って飲むとなぜか1998が1958に思えてくる。 ブラインドならボルゴーニョのバローロ58年です、と言われても否定出来る人は少ないと思う。 はたまた、ブルゴーニュの古酒です、って言っても、案外、通ってしまうかもしれない。 しかも翌日も味がさほど変わらない。そういう意味では1,480円は安い。
騙されたと思って試してみませんか。

---師範より---
写真付きでのご報告、ありがとうございます。 ギリシャ語なんて、とにかくワイン名から読めないですね。 「ノーッサ・ブタリ」とでも読むのかな? 品種も全く知りません。文章を読むと赤のようですね。
ほんで、ヤケに熟成したワインですか・・・ 「騙された」と思ってもちと購入はためらわれますな。 というのも師範はどっちかというと若いモノ好きなんで、 ピッチピチ溌剌としたのが好みですから。 ま、熟成系が好きな安ワイン者ってのはなかなか厳しいとも思いますけど。
『ボルゴーニョのバローロ58年です、と言われても否定出来る人は少ないと思う』 は正しくそうだと思います。 ボルゴーニョのバローロ58年を飲んだことある人なんて、そう多いとは思えませんので。
なんてアマノジャクなことばかり書いてしまいましたが、 ご報告ありがとうございました。今後ともよろしくであります。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年9月23日)
CHATEAU SEGONZAC HERITAGE 2000
「稽古した日」2003年9月22日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」(株)ファインズ  ワイナリー和泉屋 2,633円
「原産国」ブライ フランス
「使用品種」カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー20%、カベルネ・フラン10%

久しぶりに、飲み干すのが惜しくなるワインのご報告。 ブライのスペシャルキュベとのことで、思わず6本セットを購入。 どういうわけかブライ→無頼→俺様のことか?という連想でつい手が伸びてしまう。 モンテリを飲むつもりで黒酢酢豚を作ってもらってたんだけど、 外気温の高さを予想してクール便で送ってもらったら予想外の涼しさで、 腹立ち紛れに届いたばかりのこのワインを、せっかく冷えてるんだからとかなんとか、 訳の分からない理由で抜栓。黒酢酢豚に大正解の一本。色はといえば、 なぜか黒人ミュージシャンのプリンスが思い出されるような強烈な紫&ルビーレッド。 コルクについた香りはチリカベを思わせる華やかな香り。 お味は、完熟のブラックベリーそのまんま。非常に濃密でしかも滑らか。 その濃密さからか、我が家の歩くアルコール検知器も度数を間違えるほどの濃さ。 しかもくどくない12.5%。うまい。 この蔵の通常商品とは異なる金色のキャップシールにHERITAGEの文字。 名前にたがわぬ内容に、久々に感激しました。
たぶん師範殿もお好きなタイプであろうと思われる、 Chateau Le Grand Verdus "Grande Reserve" 1999や Chateau Charron "Les Gruppes" 1997に通ずるところがある、 はたまたレオヴィルバルトンから一つ二つ要素を抜いたようなお味。 というと、なんだか痩せてしまいますが、 いえいえどうしてどうして、豊満なボディーをお仕舞いまでたっぷり楽しめます。美味しいです。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
「ブライって?」と一瞬どこだか判らなかったんですが、 ACプルミエール・コート・ド・ブライのワインを産する土地なんですね。 なんだかボルドーのマイナー産地ってどうも覚えてなくて・・・。 安ワイン者たるもの、そういう『これから伸びる』産地は重点的に抑える必要アリですな。 それにしても良いですなぁ、濃密なボルドー。 これからの季節、そういうワインが飲みたくなる機会が増えそうです。
というわけで、またよろしくお願いします。


門下生第七十七号サトーたけし殿より。 (報告日:2003年9月10日)
PIESPORTER TREPPCHEN 1999 RIESLING-KABINETT
飲んだ日 9月9日
産地   MOSEL-SAAR-RUWER
生産者  Abfuiier(uはウムラウト付)だと思います。
購入場所 カルフール南町田
金額   333円(3本1000円)

2年前に料理用に買った3本の残りの一本。買ったときから驚いていたのが、 QMPでカビネットしかもリースリングとラベルにあるのに、333円だったこと。 一緒に買った赤ワインもコストパフォーマンスの良さに驚いたことをおぼえていたので、 そこそこ美味しいだろうと開けました。軽いりんご酸、甘い香りもまあまあ。 飲み口はスルリとはしているがペたんこ。 でもいやなえぐ味や癖もなくそれなりにまとまっていて好感がもてる。 これが333円と思えば満足します。個性のなさは逆に料理に合うと思うし、 アルコール7.5度だとくいくい飲めます。 ビールと同じように飲むのだったら十分のパフォーマンスでした。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
1本333円のワインのご報告は、門下生報告最安値だと思います。アッパレであります。 惜しむらくは、二年前に購入されたということなので、 私含めここをご覧の読者な方が「じゃぁオレも」と思ってももう無い、ってことですかね。 このレベルのワインって、置いといても品質向上は期待できない、 というのが定説だと思いますが、これはその定説を覆す一本ですね。 道場に十分なスペースがあればそういう実験的なことも出来ると思うのですけど (寝かせる前と比較が出来るか、というと自信ありませんが)。
なかなか珍しい例のご報告、ありがとうございました。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年9月10日)
CHATEAU D'ESTOUBLON 2000
「稽古した日」2003年9月9日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」 日合商事(株)   大手町松坂屋  2,750円
「原産国」コトー・デクサン・プロヴァンス フランス
「使用品種」グルナッシュブラン、ユニブラン

美味しいから是非買ってください、 と店の人に勧められてずいぶん長いこと放っておいたのだけれど、 残り一本になった棚を見るとなぜか手を出してしまう不思議。  ラベル隅の №480と、たった三桁のナンバリングも少量生産っぽくていい感じ。 レジで担当者が、「これ売れるんですよね~」。  ほぅ~、あそー、と期待して、どんなワインなのか調べてみると、 トレヴァロンの成功で注目されたエロイ・デュルバックが手掛けた、とある。  ぅ~ん、以前、ビックカメラでトレヴァロンのハズレを引いてしまった経験から、 あぁ~、じゃ、きっとこれもハズレに違いない、と少々後悔して帰宅。
帰ってみると、我が家には、 嫌気がさして会社を辞めた元同僚が立ち上げた岩手の地ビール会社  ベアレン醸造所から、ほんのお付き合いで買ったビールが届いていた。 そうなるともう、休肝日返上して飲みですね、 ってことでビールにワインにチーズに鯖のみぞれ煮。 さすがに鯖とはゼンゼン合うはずもなく、いろいろ手を変え品を替え試してみたが、 冷凍のグラタンに落ち着いた。
で、このワイン、まぁ、少しは期待してたのですがね、 まさかこれほど美味いとは思いませんでしたね。 店のポップには5,500円の品、と書いてあったけど、 ホントそれくらいは当然するだろうなぁと納得させる味。 今年度のグルナッシュブラン№1に決定です。 (グルナッシュブランなんて過去に飲んだことないんで、今後もずーっと、№1であり続ける可能性はあるが)。 アリエール産の新樽で9ヶ月熟成ということで、上品な樽香がまた素晴らしい。 バターやナッツの香ばしさもイイ。 これだけのパワーならもっと熟成させられそうにも思えるし、 もう少し買って、置いときたくなってしまった。 アロマが予想と若干異なっていたので、是非もう一度さがして、 別の機会に香りの変化を確かめたい。 楽しみだなあ。美味いよう、ホント。 満月に寄り添った火星の赤をな眺めながら (ひょっとして、トレヴァロンって飲む時期を間違えてたかも、と反省しつつ)。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
グルナッシュ・ブラン、師範は意識して飲んだことありません。 南仏の方って、赤も白もいろいろ山ほど品種があるんで、 なかなかどの品種がどんな感じ、ってのが掴みきれずにいます。 ・・・なんて書くと南仏だけ掴んでいないみたいですけど、 実はシャルドネなんかもいろいろに化けるんでよくわかんなかったりするんですが。 ご推薦のワイン、安ワインとしてはやや高めの部類に入るとは思いますが、 それくらい出さないと得られない雰囲気ってのがあるのも事実ですね。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくであります。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年8月29日)
Saint-Aubin La Pucelle 2001
ROUX PERE&FILS

「稽古した日」2003年8月28日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」(有)カツミ商会 サンタムール 2,100円
「原産国」フランス
「使用品種」シャルドネ

師範殿に倣って連続休肝行を目指す毎日であります。 ではありますが、しかし、誘われちゃうのよねぇ、スパウスに。
前日に続き、きょうも休肝、と思って帰宅すると、待ってましたよ、てぐすねひいて。 娘が教習所の卒検に合格云々、祝いだ!とかなんとか言って。 しょうがないんで開けましたよ、3日間冷蔵庫に入れっぱなしの白。 たっぷり冷えたこの白、冷えてるのに華やかに広がる香りが凄い。 抜いた途端にいい香り。やっぱり開けた甲斐があったってもんで。 新樽比率50%とのことで、バランスよくまとまったお味の中で、 樽香も控えめながら静かにしっかり。 甘みはアルコールの高さからくるものかなあ? アルコール13度のシャルドネにしては、なのか? だからなのか?甘みがある。 ストラクチャーもそこそこはっきりくっきりしていて、 この値段なら合格と言えるワインだと思う。
サンタムールのコンセイエによれば、VINEXPOでこの造り手に出会い、 この白が欲しくて他のワインも仕入れてしまった、とポロリ。 そんなわけで、買うんならこれだけにしときましょうこのシリーズは。 他のも美味しかったけど、お買い得はこれ、ということでオススメです。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ご承知だと思いますが、師範は別なのを買っちゃっております。 あいにく、ご報告のモノは買っておりません。 ちくしょー!であります。やっぱり店員さんに相談すべきだったですね。 今度サンタムールに行った際、まだ残っていたらゲットします (一部ローカルな話題でスミマセン)。
それでは。


門下生第六十九号まつ殿より。 (報告日:2003年8月28日)
"Heritage" Vin de table Domaine Santa Duc
稽古した日 8月25日とその翌日
稽古した場所 自宅
原産国 フランス コート ドゥ ローヌ
品種 グルナッシュ60%、カリニャン30%、ムールヴェドル10%
輸入業者 稲葉
価格 990円    ツルヤ酒店 で購入

ツルヤ酒店の紹介文によると、 2002 Cotes du Rhoneとして出せるものをVin de Tableに格下げして出したお値打ち品ということで、 その言葉を信じて2本購入して、届いた翌日に早速稽古しました。 夏ということもあり、冷蔵庫で冷やした後、室温でちょっと放置して、 やや冷めの温度で稽古をはじめました。
色はエッジまで濃い赤紫色で、熟成の気配を感じさせず2002という新しいvintageを示しています。 香りは冷やして始めたせいもあるのか、強くはありませんが、 ローヌによくある甘草を思わせるような香りです。 味わいは、まろやか と言う言葉がぴったりくる感じです。 尖ったところが全くなく、上品な酸と調和した甘みを感じた後、 アルコールで口腔がじわ~と暖かくなります。 味わいにも甘草と乾燥したプラムのような果実の甘さを感じます。 タンニンが弱いということで、Cotes du Rhoneから格下げになったのでしょうか。 でも味わいはCotes du Rhoneそのものです。 1500円だしても損ではないと思われるものが、1000円を切る値段で手に入るのは、素敵です。

ワインのご報告は以上ですが、 昨日のasahi.comに赤ワインに含まれる成分(ポリプェノールの1種でResveratrolという物質)が、 寿命をのばすという記事があり、 科学雑誌Natureのオンライン版にその論文が発表されたというので、早速見てみました。 実は私は生命科学を専門とする科学者の端くれなのです。 論文によれば、細胞の生死や増殖に関係する酵素の活性をあげることにより、 寿命をのばすと言うことのようです。 現在のところは、 寿命を延ばす効果については(ワインを作ってくれる) 酵母で証明されているだけですが、人間にも同じ酵素があるので、 人間でも同じような作用をするかもしれません。 ワインのポリフェノールは、生体物質の酸化を抑える作用があるため、 健康によく、心筋梗塞などの予防効果もあるといわれていたのですが、 それ以外の機構でも作用することが分かったということです。 ちなみに赤ワイン1本には、大体7mg (0.007g)程度のResveratrolが含まれています。 酵母を使った実験で使っている濃度から考えると、赤ワインを1本のんで、 それが全て吸収されれば人間でも十分効果が期待できると考えられます。
これで、赤ワインを飲む口実が一つ増えたか。

---師範より---
久々のご報告、ありがとうございます。
『ナニナニの格付けで出せるものを格下げして・・・』という謳い文句、 よく目にしますがあれって本当なんでしょうかね? 性格のひねくれた師範にはどーもマユツバに思えてしまいます。 『"殆どの項目で"ナニナニの格付け同等だけど、 どこかレギュレーションを満たさない部分があるので現格付け』 って場合が多いんじゃないかなぁ (意図的にレギュレーションを満たさないような造り方をすることも含めて)。 まぁ格付けはどうあれ美味けりゃオッケーですけどね。
あと、ワインで寿命が延びる件、あわせてご報告ありがとうございます。 ただ、「寿命が延びる」と言われてもあまり実感湧きませんよね。 具体的に「この日に死ぬはずのものがこの日になる」って判るわけじゃないんで。 もっと具体的に、尿酸値が下がるとか、γ-GTPの値が下がるとか、 張り出してきたオナカが引っ込むとか、こめかみのシミが取れるとか、 目に見える効果があったりするととっても嬉しいんですけど・・・
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第八十号だるまクラブ殿より。 (報告日:2003年8月16日)
ROSSO DELLA CASA (NV)
「稽古した日」2003年8月15日
「稽古した場所」自宅
「原産国」イタリア
「品種」コルヴィーナ、モリナーラ、ロンディネッラ
「輸入元」三井物産(株)
「値段」2本で1000円

記念すべき初投稿!というわけで我が家のデイリーワインのご紹介。
ちなみに今晩のおかずはチキンのトマトソース煮、 アスパラといんげんのグリーンサラダ、 フランスパン、ハムと玉ねぎのスープ。 軽めの赤が合いそうな料理、というわけで、このワインをチョイス。
冷蔵庫保存後、すぐ開栓。 色は薄めの赤紫。香りは弱い。典型的な安ワインの感じ。 だけれどなかなかどうして、イチゴ的な赤い果実味、 爽やかな酸味中盤以降、しっかりとした渋みもあり、バランスがよい。 酒質が軽いのは否めないが、 さっぱりすっきりした味わいは料理も選ばないし、 ゴクゴク飲めてしまうところがお気に入り!な1本です。

---師範より---
ご入門ありがとうございます。
ご推薦のRosso della Casa、幾度も見かけたことはありますけど購入したことはないみたいです。 いわゆるヴィーノ・ダ・タボーラでヴィンテージ無しなんで、 さすがにちょっとどうか/国内メーカーの激安品程度じゃなかろうか、 という気がして購入しておりませんでした。 イカンですな、「安ワイン道場師範」ともあろう者が安ワインを蔑視するようでは。 己に猛省を促すよう改めてキモに命じた次第でございます。 ・・・といっても「じゃぁ買うか」と問われるとまた躊躇しちゃいそうではありますけど。
ともあれご報告ありがとうございました。 今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第七十七号サトーたけし殿より。 (報告日:2003年8月15日)
Pouilly-fume 2000
開けた日  8月11日
銘柄    Pouilly-fume
造り手   Jean-Claude Chatelain
ビンテージ 2000
輸入元 (株)八田
購入先 港南台高島屋
価格  3000円ぐらい(父からのいただきもの)

息子の2歳の誕生日に開けたもの。子羊の炭火焼きに合わせました。 赤ワインを合わせるのが常套でしょうが、今回が暑かったこともありこれにしました。 それがよかったのか思いのほか良いもので巡り会ったようです。 シャブリともムルソーとも違うでもシャルドネみたいだと飲んでいました。、 上品な樽香、さっぱりしていても骨太な味わい、室温でコルクを抜いたのですが、 適温で飲んだらもっと美味しかったと後悔しました。 残りを二日後に飲みましたが、まだまだ十分美味しく質の高いものでした。
あらためてソーベニヨンブランの良さを発見できた一本です。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。まずは息子さんの2歳の誕生日、おめでとうございます。
「見たことあるようなラベルだなぁ」と思ったら、 案の定師範も稽古しておりました (そういう点で画像は便利ですね)。 ヴィンテージは1999年、飲んだのは2000年の12月31日で、 飲んだ環境も季節も違うんですが、 受けた印象はサトーたけし殿と相通じるところもあるようです。 「さっぱりして骨太」、言い得て妙だと思いました。
ともあれありがとうございました。今後ともよろしくであります。


門下生第四十号Andy殿より。 (報告日:2003年8月12日)
Rancho Zabaco Zinfandel Dry Creek Valley 1999

稽古日:2003年8月11日
稽古した場所:自宅にて
購入店:コストコ多摩境店
原産国:米国
値段:980円

闘牛のラベルにRancho Zabacoという名前。 スペイン風ですがれっきとしたアメリカのワイン。 名前はメキシコ人が作った牧場から取ったらしい。 実はこのワイン,ジャグ・ワイン(アメリカの安かろう悪かろうワイン) で有名なGalloのブランドの一つ。 Galloっていうとあまりいいイメージを持っていない人が多いんだけど, ここのは結構いい。Parkerもコスト・パフォーマンスのよさをほめているくらい。
前置きが長くなったけど,このワイン,アメリカの価格は15ドルくらい。 コストコでは数ヶ月前まで1580円で売っていた。それでも割安なんだけど, 980円にはびっくり。 このZinfandel,もちろんそんなにすごいワインじゃないけど, 特に欠点のないワイン。安Zinfandelにありがちな,ぎすぎすした感じもなければ, 甘すぎることもない。バランスの取れたいいワインです。

---師範より---
大変お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
前回も米国対日本内外価格差の少ないワインをご紹介頂きましたが、 今回のは価格差が逆転してしまってますね。 やっぱりワインブームの終焉に伴い、在庫がだぶついちゃったんですかね?
で、Galloのワインは、師範も数度稽古していますが、 それほど「安かろう悪かろう」という印象は無かったりします。 比較的手頃で、白も赤も米国人が好きそうなやや甘くてコッテリ濃いワインだなぁ、 という印象です。 米国でも?評判が悪いということだと、「米国人が好きそうな」というのは偏見なのでしょうかね? 師範の中では「米国人=ケチャップ好き」というイメージがあって、 それにはぴったりマッチするんですけれども。
ともあれご報告ありがとうございました。ジンファンデル、 久しく飲んでませんのでその価格で発見しましたら速攻ゲットしてみます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年8月11日)
BOURGOGNE-ALIGOTE 2001
JEAN-PHILIPPE FICHET

「稽古した日」2003年8月10日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」トーメン    カーヴ・ド・リラックス   1,680円
「原産国」フランス
「使用品種」アリゴテ

こんな値段で美味しい白が飲めるたぁ、ALIGOTE、とオヤジが出てしまうほど美味しいワイン。 急に暑くなってきた今年の夏。 相変わらず赤ばっかりのワタクシも、師範殿から超人扱いされて、 ふと、白を飲んでみようと思い立ち、 カーヴ・ド・リラックスに出かけてみました。 お店のお薦めに従い、選んだ白二本のうちの一本がこれ。 リラックスではどんなワインでも12本送ると、送料無料なので、 今回も12本買ったのだけど、やはり赤中心になってしまう。
さて、このワイン、開けた瞬間、脳裏に、 一年半前に起きたCOCHE-DURYのBOURGOGNE1998事件が鮮明に蘇ってきた。 2002年の3月に飲んだコシュ・デュリ。ラベルを剥がしたら、 その下にもう一枚ラベルが貼ってあり、 ははぁ~ん、何かの拍子にラベルが二枚重なっちゃたんだな、と、思ったのもつかの間、 下のラベルにはALIGOTEの文字が。 どっちがホントなんだ?というより、シャルドネだろう、 と思って飲んだワインが実はアリゴテだったのかもしれない、 という、なんともいい加減な私の葡萄品種味覚音痴。 その瓶は今でも、その時一緒に飲んだSALONのコルクで、 きっちり栓をしてとってあるのだけど、瓶底に少し残った液体がいまでも不思議にいい香りを保っている。 1年半も経って、そんな馬鹿な、とお思いでしょうが、本当なんだから仕方がない。 やはりパワーのあるワインは凄いね、と思わせるんですよホントに。
まさにそのコシュ・デュリを髣髴とさせる香りだったのがこのBOURGOGNE-ALIGOTE。 ムルソーの斜面で甥が造ったから、ってのも関係があるのだろうか? お味のほうはアリゴテらしく軽めで、しかも酸も柔らかく、献立の手巻きにも合って、 アルコール分12.5%ながらグビグビいってしまえるBOURGOGNE白。 30分で1本完飲出来てしまえるような美味しさ。 ALIGOTEにしては少々お高いかも知れませんが、とはリラックスの宣伝文。 なんのなんの、値段以上の味わいで、オススメでございます。

---師範より---
暑い中のご報告、ありがとうございます。
コシュ・デュリのアリゴテであれば、随分以前に稽古したことがあります(ココ)。 シャルドネと間違えるかどうかはともかく、非常に良い香りだったことは確かですね。 あれと同じ香りが1,680円で楽しめるんであれば、それはめっけもんであります。 Cave de Relaxには師範も時々足を運び、そして無理やり12本まとめ買いして(※) 送料無料を利用していますんで、 今度行ったときには念頭に置いておきます。
というわけで、今後ともよろしくお願いします。


門下生第七十一号坊主のROMANネ!殿より。 (報告日:2003年8月10日)
ROSE DE CALON 2002
(CHATEAU CALON-SEGUR)

ロゼ・ド・カロン 2002
(シャトー・カロン・セギュール)

「稽古日」 2003年8月2日
「稽古した場所」 岐阜県の田舎の自宅にて
「購入した店」 七森酒店 (岐阜県美濃加茂市)
「インポーター」 モトックス
「原産国」 フランス(ボルドー)
「AOC」 BORDEAUX ROSE
「価格」 1450円

貧乏人ゆえカロン・セギュールには手が出せないけど、ロゼなら手が出ます。 なんてカロン・セギュールの下の棚にあったロゼを 「カロン・セギュールは無理でもロゼなら・・・」と本家を上目遣いに見ながらゲット。
色は氷イチゴのシロップみたい(暑い日だったんでこの色にも誘われました)。 香はイチゴ・シロップほどの甘さはないけど、イチゴがほのかに感じられます。 味わいもなんとなくイチゴっぽい。こうイチゴが出てくると、 最初見たときの印象が脳に刷り込まれているようですね。 冷えててもエグミや酸味がでしゃばりすぎることもなくすっきりと楽しめ、 温度が上がってくるとまったりとした飲み口があらわれ飲み応えもあります。 なかなかオールマイティーに楽しめるワイン。なんてったってこの価格、満足できました。
ルージュ好きの71号「ブラン飲むよりロゼの方が良いかも?安いし。」 なんて思っちゃいました。

ところで「ロゼの門下生おすすめは初めて」なんてことはないですよね・・・。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ロゼの門下生おすすめ、直近のところでは昨年12月にこの報告が寄せられています。 というわけで初めてではないですが、極めて少ないことは事実ですね。 やっぱりロゼという存在のその中途半端さが、報告件数にも如何なく発揮されているものと考えます。 で、お薦めの「ロゼ・ド・カロン」、師範も店頭で見かけ、気になってはおりました。 今度見かけたらゲットしてみます。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第七十号きのっぴー殿より。 (報告日:2003年8月5日)
Queen Adelaide SHIRAZ 2001
クイーン アデレード シラーズ 2001

稽古日:平成15年8月1日
稽古した場所:自宅にて
購入店:Wine-net
輸入元:(株)徳岡
原産国:オーストラリア
値段:698円

暑い日が続く中、本日のメニューはカレーライス、ポテトサラダ等。 こんなに暑いのに冷房もかけず、我が家は体の限界に挑戦しています。 カレーにはいつもちょっと甘めの白、ドイツワインなんかを合わすんですが、 本日は赤にしようと思い、パワフルな感じのオーストラリアの赤を。
色はとても濃いルビー色。でも濃いけどにごってなくきれいな色です。 香りはカシス、イチゴジャム、コーヒーのロースト香もします。 果実味のパワフルな感じはしますが、1本調子ではなく複雑さも兼ね備えています。 口に含むと、果実味があふれているんだけど、パワーで押し切るタイプではなく、 タンニンがこなれていて、バランスがいいと思います。 すっと喉の奥に入っていく感じでそのままでも飲めてしまう。 時間の経過と共に、樽香や漢方薬系、 さらに甘く煮詰めたジャムの香りが漂い始めいい感じです。
残念ながらカレーには合いませんでしたが、これはお勧めできる1本だと思います。

---師範より---
お久しぶりのご報告、ありがとうございます。
カレーに合わせるワインは難しいですね。 ワインの特徴が掴めなくなるというか、 なに飲んでも一緒な感じがして、なんだかもったいなく感じてしまうことが多いように思います。 で、ご報告のワイン、漢方系でジャムっぽいってところがいかにもシラーズって感じですね。 この値段でその内容はめっけもんだと思います。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げますとともに、 貴サイトの今後益々のご発展を お祈り申し上げております。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年8月1日)
ESCUDO ROJO 2001
「稽古した日」2003年7月31日
「稽古した場所」ワインと料理の店「アビタ」
「インポーター」マキシアム・ジャパン   小売 2,500円
「原産国」チリ
「使用品種」カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、カルメネール

ついに梅雨明けが8月になってしまいそうな、幾分涼しい7月の最終日。 今回は少し趣向をかえて、 あまり酒販店などではあまりお目にかかれないワインを飲んでみよう、 と勤務先の近所のワインと料理のお店に出掛けてみました。
東京海上ビルの地下にあるワインと料理の店「アビタ」。 ワインの係りの方から、「アルマビーバの弟分です」と薦められた、 バロン・フィリップが、“自社だけで”製造するPRODUCE OF CHILE (じゃ~、アルマビーバの弟分じゃないじゃん。 まぁ、それはともかく)。 ブラインドで品種を訊かれたら、メルロー?と答えてしまいたくなる柔らかい甘み。 美味しい。それでいて、裏ラベルに、何年も楽しめます、とある通りタンニンもしっかり。 ROJOとは赤を意味するとか。 ラベルの赤からくるイメージか?、 ワインの色自体は濃くて深いルビー色だが、その味わいは、非常に明るい印象。 瓶を眺めながら飲んでいると、なにか、楽しくなってしまう。 アルマビーバよりも饒舌でオシャレで、やんちゃな弟分。 マキシアム・ジャパンのワインは、飲食店ではよく見かけるけれど、 ワタクシのよく利用する複数の酒販店にはあまり扱いがないような気がする。 ただ単に偶然目に付かないだけでしょうか? それともこの会社の販売方針が飲食店専門だから?でしょうか? このワイン、是非、もう一度、次回は我が家で飲んで、楽しい気分に浸りたい。

---師範より---
毎度毎度のご報告、ありがとうございます。
いやはや4本続けて濃い赤ワインのご報告、恐れ入りました、というか参りました。 実際のところ、飲むワインの種類と気温って、 ワイン自体の温度さえ気をつけていればそれほど関係ないとは思いますけど、 ヘタレな師範は白ワインとかビールに逃げてしまいます。 食べる料理がサッパリ系とかが多くなるのと関係があるのかも知れません。
というわけで、マトモにコメントもできないテイタラクではありますが、 悪しからずご了承ください。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年7月30日)
CONTADO AGLIANICO 2000
DI MAJO NORANTE

「稽古した日」2003年7月29日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」(株)稲葉    リカーズハセガワ  1,880円
「原産国」イタリア
「使用品種」アリアーニコ

ラベル剥がしの在庫が切れそうなので、 行動範囲内では最も安く手に入るリカーズハセガワ(750円)へ調達に。
ついでにワインも調達。 今回はヤギ店長(勝手に命名)のオススメ2種のうちの安いほうを選択。 産地はイタリアのモリーゼ。ラベルの印象はどちらかというとシシリア。 モリーゼで検索すると、半分以上がワインのサイト。 どうやらのどかな州らしい。このワインの1999は、ガンベロ・ロッソで3グラスだったとか。 1999を探してみると2,000円以下では全て売り切れ。 さてこの2000、造り手ご本人の弁では99年を上回る最高の出来とか。 化学肥料を使わない、樹齢30年のアリアーニコ種から、収穫量を抑えて造られたらしい、 このワインは、深く厚みのあるルビー色。 果実味たっぷりの超濃縮。どちらかといえば新大陸風。 カリフォルニアの似た味のワインを3,000円出して買うのに比べれば絶対にお買い得。 アルコール分13.5%。金曜の晩に飲むのに丁度良い濃度かもしれません。 裏ラベルを見て、なぜか前回報告のワインとインポーターが同じであることに気がついた。 (株)稲葉って、コストパフォーマンスの高いワインの扱いを指向してらっしゃるのでしょうか? もっとも、モトックスのMONASTERIO DE SANTA ANAシリーズと比較すると少々分が悪いのですが。 いずれにしても、リカーズハセガワの私に対するお薦めワインの味わいの範囲が、 非常に限られたものになりつつあるのを感じたワインでありました。
次回は「ブルゴーニュが好きです」 とでも言ってお薦めを訊いてみよう。 まぁ、しかし、3,000円未満で買える美味しいブルゴーニュってなかなかないですよねぇ。

---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
モリーゼ州あたりでその値段だと、確かに普通じゃないモノが想像されますね。 ちなみに当道場でモリーゼ州のワインを探してみると、 コレとか コレくらいしか出てきませんでした。 まだまだ未開の地であります。
で、ちんちくりん殿にお店の人が薦められるブルゴーニュ、大変興味があります。 ご報告頂くワインは濃い目の赤が多いようですので、それで3,000円以下でブルゴーニュで、 となると店員さんもかなり困惑するような。
ともあれご報告ありがとうございました。近いうちにハセガワさんにも寄ってみます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年7月25日)
BERBERANA DRAGON TEMPRANILLO 2001
「稽古した日」2003年7月24日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」(株)稲葉    ドッキリwine市場  850円
「原産国」スペイン
「使用品種」テンプラニーリョ

なかなかやって来ない夏をいいことに次から次に安ワインを買い込んでどーすんだ! という毎日。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
某ビール会社のワイン頒布会に付き合わされ、 毎回3,000円も払って美味くもないワインを毎月飲まされた挙句、 最終回の頒布ワインのブショネでトドメを刺されて、我慢しても飲めない、 その飲み残しを眺めつつ、つくづく、安ワイン道場のありがたさを実感し、 今回も、激安ワイン飲みまくり人生劇場の 劇場主さんご推薦のワインを抜栓。 劇場主さん曰く「私はこの香りだけでも値段の3倍の価値があると思います。 そして、味。正直なところ香りに比べて若干落ちるけれども、十分に満足いくライン。 これで850円か・・。残りの在庫を買い占めたいほど素晴らしいワインです」とのご託宣。 つられて覗いた“ドッキリwine市場”。残りあと6本!との画面と、 買占めたい云々の暗示で、ついつい残りを全部購入し、売り切れました!の画面に満足。 翌々日届いたワインを見て、 ヴィンテージが代わってていたのに初めて気がつくというおっちょこちょい。 確認のためサイトを再訪してみると、 売り切れたはずのワインが、 残りあと30個! ぁははははっ。でもこのワイン、2001年、も出来がいいとのこと。
とにかく甘い。食中酒としてのワインの甘味に、 まぁ、寛容であるワタクシでも限度一杯の甘さ。 アルコール分13度という度数にしては贅沢すぎるくらいの、 それでいて決してくどくない甘味。ワインに甘味を要求される方には是非オススメしたい一本。  前日のブショネの飲み残しワインとは雲泥の差で、スルリと飲み干してしまえるワインです。
こうなったら、この2001より美味しいに違いない、 劇場主さんご推薦の、香り抜群の2000年も試してみなくっちゃ。 リオハではないテンプラニーリョ、師範殿もいかが?

---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
スペイン、甘いテンプラニーヨ・・・今の時期微妙ですね。 いやまぁ飲みゃ美味いんでしょうけど、 なんとなくジメジメっとしたこの季節にはちと食指が動かない系統ではあります。 それにしても、頒布会にも手を出されて初見のワインもまとめ買いされるとは恐ろしい飲酒量ですね。 師範も真っ青であります。
ともあれご報告ありがとうございました。 今後も体に気をつけつつよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年7月14日)
Chateau d'Aiguilhe 1998
「稽古した日」2003年7月13日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」サントリー   カーヴ・ド・リラックス 2,180円
「原産国」フランス
「使用品種」メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン

師範ポイント80以上のワインを追っかけで購入。夫婦で唸ったワインのご紹介。 今回は投稿するつもりはなかったんだけど、 ちょっと気になる点が一つあったので書いちゃいました。 それは、このシャトー名の読み方。フランス語にもウトイ私ゆえ、 ラベル上の文字が音としてスンナリ頭に浮かんでこない。 某WEB SHOPでは"デギュイラ”、 別のところでは<デグイユ>、また他を覗くと≪デギーラ≫、師範殿は「デギュイユ」。 裏ラベルにはまた別の文字が踊ってたりして。(".")   真っ当な門下生たるもの師範に従うのは当然のことではありますが、 いったいど~なってんでしょうねえ?それだけフランス語は難しいってことなんですかねえ。
ところで、このワイン、お味の方はラベルの読み方ほどは難しくありません。 某アサヒヤによれば、 「CHラ モンドットのオーナー“ネイベルグ”がカスティヨンで醸す素晴らしいワイン」、 「既に1999年の小売価格は5,000円ぐらいに高騰して」いるんだとか。 我が家では、この気品溢れる、カベルネ・フランがやや優勢な、 正統派ボルドーを一気に飲んでしまいましたが、 二日目以降もとても美味しいらしい。99がそんなに値上がりしている、と聞けば、 後先考えずに追加で購入しておかずにはいられないのが私の性分。 今日の空模様は一日雨のようだけど、美味しいワインのためならなんの、その虎ノ門へGO!

蛇足でありますが、もう一つ、〔ディギーユ〕、さらに‘デギル’なんていうのも発見。 いったいど~なってんでしょうねえ?

---師範より---
師範好印象ワイン追試のご報告、ありがとうございます。
"d'Aiguilhe"、どう表記するのが近いんでしょうね? 残念ながら師範の持っているフランス語の辞書には載っていない単語でした。 フランス語の単語に"Aiguille【エギュイユ】:針,尖鋒"というのがあるんで、 ("lhe"と"lle"が同じような発音をすると仮定すれば)師範法が正しいのでは? と考えております。
・・・なんてことは置いといて、ワイン自体は美味いっすよね。 ボルドー系を守備範囲とする安ワイン者は是非お試しあれ、って感じであります。


門下生第七十七号サトーたけし殿より。 (報告日:2003年7月13日)
BARBARESCO 1996
作りて  CASETTA CASA VINICOLA
銘柄   BARBARESCO 1996
輸入元  キリンシーグラム
買った所 カルフール南町田
値段   1790円
飲んだ日 7月10日

カルフール南町田は、たまにバリューのあるワインを手にいれることが出来ます。 今回のバルバレスコのそうだったようで、定価3580円を1790円で買いました。 バルバレスコには今までいい思いをしたことがなかったので、 試しにという感じで購入しました。 しかし、これが当たりで薫はまあまあでしたが、 味はネッビオーロの特徴が良くでていてグットでした。この値段なら満足といえます。

カルフール南町田は、田園都市線の南町田駅に隣接しているスーパーです。 フランスのものに限っていえば面白いものが安く手にはいることがあり重宝しています。 ワインとチーズ、カルフールブランドの瓶詰めなど珍しいのが安いです。 ワインはフランスからカルフールがインポーターになって輸入しているものが安く、 品質も安定したものが多いようです。たまに間違えてしまうこともあるようで、 シャブリのプルミエクリュを1200円台で売っていたことがあり、 三日後に商品がAOCシャブリに取り替えられていたこともありました。 こんなことはまれです。
バランスのとれた商品構成は信頼が置けると思っています。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ピエモンテの銘酒バルバレスコ、 それもちょっと熟成が期待できる1996年産でその値段は安いと思います。 カルフール南町田店は師範も一度行ったことがありますが、 オリジナル商品が多くて発掘のしがいがある店だな、と感じました。 チーズもいいですね。小さく切って売られているブルーチーズとかでも、 青カビがピシッと入ってて良さげだなぁ、と思いました。 師範宅からはちょっと遠いのが難点ですけれども。
ともあれご報告ありがとうございました。 今度行った際には(多分既に無いでしょうけど)注意してみます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年7月10日)
LARINUM MONTEPULCIANO D'ABURUZZO 2001
「稽古した日」2003年7月9日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」(株)モトックス   虎屋リカー 820円
「原産国」イタリア
「使用品種」モンテプルチアーノ

今回もまた前回同様、劇場主さんのサイトを参考に注文して、 当たり!のワインのご報告。 この溌剌とした酸味と甘みの美味しさに乗せられて、飲みながら書いてます。 最近、師範ポイント80点前後の買いごろワインが目白押しなので、 追っかけとしては忙しい毎日を送っておりますが、 そんな折にも他のサイトにもお邪魔して情報仕入れちゃ~買うもんだから、 ワインが溜まる溜まる。さて、初お取引の、この虎屋リカーさん、 ワインを一本一本丁寧にフィルムに包んで送ってくる。 しかも梱包ダンボールの上には運送屋さん向けに、 大切なお客様のワインですので云々、と取り扱い上のお願いが述べられている。 いや~、気を遣ってますねぇ。さすがです。 で、このワイン、濃い目の若飲みワインには目がないはずの師範殿には、 特にお薦めに相応しいと信じての報告であります。 小さめの、やや安っぽい瓶から流れ出てグラスに注がれたワインは、 イタリアの正統な濃い青紫色。 香りは、、、、えっ! 羊一匹入れて醗酵させたの?と思えるような動物香。 そして、飲み進むうちに、その羊が、 だんだん甘いプラムにメタモルフォーゼしてゆく不思議なワイン。 仕舞いには、ワインではなく濃いプルーンのジュースを飲んでいるような感覚になり、 アルコールを感じなくなってしまう。 ラベルにはアルコール度数が12.5と表示されているけれど、 頭をそこまで麻痺させるということは、ホントはもう少しアルコール度数が高いかもです。 しかし、まぁ、820円でそんなスリルが味わえるワインはなかなかありません。 師範ポイント75以上を狙う佳品としてお薦めです。

---師範より---
毎度のご報告ありがとうございます。
師範ポイントまで予測されていて、こりゃ稽古せねば、って感じですが、 ご承知の通り師範はあんまりWeb Shoppingって利用してないんですね。 別に深い理由があるわけじゃないんですけど、 配送費用を相対的に安く上げるため複数本まとめて買おうと迷っているうちに、 なんとなく面倒くさくなって「まぁいいや」ってやめちゃうのがいつものパターンです。 最近、Web Shopじゃない実店舗を回ってもあまり目新しいワインが見つからなくなってしまってるんで、 そろそろソッチ側にも進出せねば、とは思っているんですけれども。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願い致します。


門下生第七十四号じゅんたろう殿より。 (報告日:2003年7月5日)
ヌメロアン ボルドー 2000
(N°1 Bordeaux 2000)

3,000円(千葉の鉄板焼きレストランにて)

千葉のとある鉄板焼きのレストランでボトル3,000円でいただきました。
このお店「本格焼酎のお店」とのキャッチフレーズでも売り込んでいるので あまりワインは多くありません。どっしりしたのが欲しくて「フルボディー」 と案内されていたコレをチョイス。 運ばれてきたボトルをよく見ると輸入業者がメルシャン。 小生にとりましてメルシャンは、 ちょうど1年ほど前「シャトーメルシャン信州桔梗ケ原メルロー(1997)」 をいただいてファンとなり、 以来このメーカーの関係する国内外のワインをいろいろいただいており、 かなりの信頼を寄せているメーカー・輸入業者なのです。 そんなわけでボトルに貼ってある情報によってかなりのバイアスをもってしまい、 「期待一杯」ってとこでいただきました。
う~~ん、いい。味わいはフランスワインながらカリフォルニアのワインのような甘さ。 丸くてヴォリゥームのわりにしつこくないさわやかな後味。 香りは「匂い」というよりも口に含むと舌で感じるもの。 味わいから想像を膨らませるような香りです。 すいません、抽象的で。ま、特に特徴のある香りではないが、 豊かな味わいとともに過去のいろいろな香りを彷彿とさせる・・って感じで、 良く感じるも悪く感じるもその日の体調とか状況とか・・・です。 いわばアルバムのような香り・・といったキャッチはどうかな。
料理は鉄板焼きメニュー、肉中心ですがどれにも良く合います。ステーキには特にグッドです。 レストラン提供価格で3,000円なら、1,800円くらいで宅飲みできれば小生としては非常に嬉しいワインです。 見つけたらもう1度飲んでみようと思っています。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ヌメロアン、かなり目立つラベルなんで時々見かけた記憶があります。 確か赤も白もあったような。 そんで、じゅんたろう殿のご推察通り2,000円弱のお値段だったような。 飲んだことは無いんですが、ACボルドーでその値段だとちょっと躊躇してしまった記憶があります。 ご推薦とあれば、今度見かけた時は挑戦してみよっかな、であります。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第七十九号Dani殿より。 (報告日:2003年6月13日)
LENSWOOD Vinyards Souvignon Blanc 2002
造り手:KNAPPSTEIN社
色:白
産地:オーストラリア
価格:1000円(2本2000円)
購入日:6月10日(火)
購入店:やまや新宿店

信じられないぐらいフルーティな、グレープフルーツ系の香り。 色は新大陸のソーヴィニオンブランの典型よりも若干濃い程度だが、 ちゃんとしっかり熟した果実を感じさせる。バランスの良さも秀逸。 数年前に某雑誌の低価格ソーヴィニオンブランコンテストみたいなもので トップを取って超有名になってしまい、 1980円という高値でずっと売られていたが、 やっとその騒ぎも収まったのかついに(もちろん質はそのまま) 上記の値段で買えるようになった嬉しい1本です。 これからの暑いシーズンにキリリと冷やすとバッチリではないでしょうか?

---師範より---
ご入門ありがとうございます。
レンズウッドのワイン、1999産のシャルドネであれば先日稽古しました。 かなり気合の入った造りで、 かつその気合がちゃんと良い方に向いている感じで好印象だったように思います。 ソーヴィニョン・ブランは雑誌の評価でトップだったとのことですが、 なるほどああいう造りであれば(一口ずつ含んで評価するような) コンテストなんかでは高く評価されるのもうなずけます。 それが一本1,000円だったら安いですね。 是非その値段で売りつづけて欲しいものです。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第七十八号PONTNEUF殿より。 (報告日:2003年6月10日)
Les Grands Augustins 2001
(レ・グラン・オーギュスタン 2001)

造り手:Tardieu Laurent(タルデュ・ローラン)
色:赤
産地:フランス、ラングドック
価格:1780円
購入日:6月8日(日)
購入店:クイーンズ・シェフ新宿店

色はけっこう濃い目のガーネットで紫がかっている。 香りはラズベリー、ブラック・ペッパーの印象。 シラー特有の「なめし皮」の要素もチラリ。 このワインはシラー100%なので、品種の特徴をつかむにはもってこいかも? しかし、ローヌらしい土くささとはちょっと違う雰囲気。 この辺りがVIN DE PAYS D’OCと名乗る所以か? 余韻もまずまずで、凝縮したフル・ボディ・タイプの赤ワインです。

---師範より---
ご入門ありがとうございます。
タルデュ・ローラン、最近メキメキと頭角を現したジョイント・ヴェンチャーですね。 ご報告の銘柄「レ・グラン・オーギュスタン」は、白であれば2000年ヴィンテージと稽古済みです。 かなり迫力のあるワインでしたが、ちょっと余韻にかける感じがあったように思います。 確かにあの雰囲気を持った赤であれば、より好印象かも、なんて気がしました。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げますと共に、 貴サイトの 今後益々のご発展をお祈り申し上げております。


門下生第七十四号じゅんたろう殿より。 (報告日:2003年6月8日)
NERO D'AVOLA 2001
シシリアのIGTで、生産者SASSETOです。
成城石井(浦安)でセール価格880円(通常980円)。

ワイン売り場でアブラをうっていると「うわー。コレ、おいしそう」と、 年のころなら40チョット前くらいのご婦人の実に素直な感嘆の声を耳にしました。 このご婦人、買い物カゴへ「コレ」をいれて行かれました。 「コレ」の前へ行くとこのワインがありました。 ネロ・ダーヴォラというブドウも未知でしたが、 ご婦人の非公式なご推薦とIGTの表記に期待を膨らませ私も購入。

グラスに注ぐと色がまず印象的。濃赤色。 濃い色なのに感覚としては「澄んでいる」という不思議な印象。 とにかくキレイな色です。香りがいい。「あ、イタリアワイン!」とわかるような、 あの象徴的な香りがまず鼻をつきます。 じっくりと嗅ぐとカシスので果実臭たっぷり。色と香りは上々です。 口に含むとこじんまりとまとまったちょっとお上品な感じです。 ボトルの裏の説明ラベルにも書いてある通り、口当たりは良いのですが、 けっして軽いとか水っぽいとかいうのではなく果実味しっかり、膨らみもあります。 いつもよりもチョッと酔いがはやかったのはアルコールが高めなのだとおもいますが、 その分膨らみが豊かに感じられます。 さわやか、さっぱりでお上品なワインでした。 コストパフォーマンスはかなり高いとおもいます。
このブドウ品種に対するにわか知識をもとに作ったおつまみは、 セロリのサラダ。セロリは生ではなくジャガイモのような食感になるくらい塩茹で。 それにタネをとったコンカッセのトマト、同じく塩茹でして細かく刻んだブロッコリー、 リアルフーズ社のマヨネーズ、塩、コショウ、 そしてたっぷりのパルメザンチーズを混ぜ合わせたものです。 時々行くイタリアレストランのオードブルをちょっぴりアレンジしました。 ワインとはいい取り合わせだと思いますよ。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ネロ・ダヴォーラ種のワインは、(違う造り手ですが) 師範も稽古しております。 表現の違いは置いといて、特に香りの第一印象とか相通じるものがあるような気がしますね (他の門下生からのご推薦もあります)。 こういう外交的な赤はこれからの季節良いかもです。 それに合わせられた野菜ベースの料理がまた良さげです。今度マネして造ってみます。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第七十七号サトーたけし殿より。 (報告日:2003年6月4日)
CHATEAU LYNCH MOUSSAS 1994
\2,500 (池袋 東武デパート)

はじめまして、門下生にさせていただいたので、その御土産といってはなんですが 3本ほど過去のよかったワインをご紹介させていただきます。
最初が、このポーイヤックものグランクリュの5級になっていますが、 はかばかしい評価をされてこなかったもの、 私が買ったのもイトーヨーカドウの酒類売り場で、 ポーイヤックAC なのに1本2500円という値段でした。 しかし何か引かれるものがあり、1本買い、 友人と飲んだところこれがびっくり。バランスのとれた味わい、 ポーイヤックのテロワールさえ(どう説明したらいいかわかりませんが 「ポーイヤックの感じがある」といったらいいのでしょうか)あり、 非常に満足しました。すぐ売り場に残っていたはずの3本を買いに走りました。 最近では、やまやさんや東京などのデパートで3000円を越える値段で売られています。

CHATEAU KSARA 1996
\2,800 (イトーヨーカ堂 酒売り場)

レバノン産のカベルネソーベニオン、 明治屋が輸入しています。池袋の東武デパートで買いました。2800円でした。
フルボディーでカベルネらしい風味に満ちていました。 ボルドーものほど洗練されてはいませんが、コストパフォーマンスはかなり高いといえます。 10年後の味をみたい一本です。 小生は新婚旅行にイスラエルにいきまして、 かの地のワインを味わいましたがそれに近い感じで、 もしかすると中近東のテロワールかもしれません。

DOMAINE BOYAR Chardonnay 1996
\980 (池袋ビックカメラ 酒売り場)

池袋のビックカメラの酒売り場で買いました。980円だったと思います。
癖がなく飲みやすい、たしかに主張しないところはありますが、 シャルドネらしさは十分にあり美味しいです。 私がレストランをしたら白のハウスワインはこれにしたいなと考えました。 食事にワインを飲まれる方にはぴったりです。

---師範より---
ご入門ありがとうございます。また、写真付きで3本ものご報告、恐れ入ります。
ランス・ムーサ、世間の評価はあまり知りませんけど、ボルドーの格付け5級がその値段であれば安いですね。 内容もオッケーだったとのこと、ナイスな買い物でしたね。
レバノンのワインは、 有名ドコロのシャトー・ミュザールと1度稽古しています。 かなり好印象だったと記憶しています。ご紹介頂いたクサラもよく耳にする銘柄、 機会があれば稽古してみたいものです。
最後のドメーヌ・ボイヤールのシャルドネは、 1999産と稽古済みです。 とはいえ産地(なんとか・リージョン)によってモノが違うようではありますが。 この造り手、カベルネとかメルローもいくつか稽古していますけど、 白の方が師範には良いように感じられました。 あまり重厚さの無い造りの物が多いので、軽さがメリットに感じられる白のほうが合うのかな、 なんて考えております。 (ちなみに、これまで稽古した全ワインのリストは 「出身地別名鑑」に記載しています)
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十六号のりだー殿より。 (報告日:2003年6月1日)
ARGILO 1999
DOMAINE DU VEILLOUX, CHEVERNY
(アルジロ 1999、ドメーヌ・ド・ヴィーユ、シェヴェルニーネ)

「稽古した日」2003年6月1日
「稽古した場所」我が家
「購入した店」 NOISY'S WINE SELECTS 原酒店(さいたま)
「インポーター」 ヴァンローブ
「原産国」フランス(ロワール)
「セパージュ」 下記参照
「値段」 1,600円(税抜)
「色」 赤

暑くなってきましたね。
師範と若干好みが違い(?)、 どちらかというとガツン系よりサラサラ系に最近自分の傾向が流れている中、 久々ロワールに手を出しました。
ロワールといえば、今までフランベースのシノンしか飲んだことがないのですが、 このワインはセパージュが変わってて、 ピノ45、ガメ35、カベフラ10、そしてマルベック(!)10。 ピュアな酸味があって、 だからといってペラペラな感じではなくフィニッシュがしっかりしてます。 すこーーーしだけ、樽香も感じるかな(→この味覚はあやしいかもしれません) 今の時期にちょっと冷やし目で飲むといいかも。
最近の中では”当たり!”です。ちょっとハマりそう。 実際稽古報告書きながらぐんぐん減ってます。 値段は1,600円でコストパフォーマンス良し。
皆様、できれば試してくだされ。これはイイ。

---師範より---
久しぶりのご報告、ありがとうございます。
ロワールの赤ですか。お察しの通り、師範的には「薄そうじゃん」 ってな具合でスルーする場合が多いカテゴリーかも知れません。 でも、これからの季節はガッツン&ドスコイな赤より、 そういうサラサラ系のほうがイイかも知れませんね。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第七十六号mika殿より。 (報告日:2003年5月25日)
VITAE
「稽古した日」2003年5月25日
「稽古した場所」鎌倉の我が家
「購入した店」マインマート
「インポーター」 サッポロビール株式会社
「価格」1180円
「原産国」イタリア トスカーナ
「分類」I.G.T.

はじめまして。初の報告です。表現力が乏しくどう報告してよいやら、困惑しています。
とりあえず・・・
辛口(SECCO)で、すっきりした後味が魅力の赤です。 どんな料理にも合うと思います。冷やして飲めば、お鮨にもOKです。 また、ボトルがおしゃれなのも気に入っていますが、 我が家のコルクスクリューとはサイズが合わず、 酒屋でもらったやすっちいので苦労して開けています。 マインマートでは、「なんとかの金賞受賞」と書いてありました。(何だっけ?)

---師範より---
ご入門ありがとうございます。また、軽い写真付きでのご報告、痛み入ります。
mika殿のサイトでもお薦めされているワインですね。 ワインの中身もさることながら、 コルクスクリューとサイズの合わないコルク、ってのにも野次馬的興味を惹かれます。 マインマートは近辺にゴロゴロしてますんで、近いうちに稽古してみたいと考えております。
今後も「これは!」というワインに遭遇されましたらご報告お待ち申し上げております。


門下生第七十四号じゅんたろう殿より。 (報告日:2003年5月25日)
Van Reine (Vin de Table)
APEXで598円

 即夜、千葉の我が家でいただきました。
 このワインはスーパーヴァンドペイとよばれる「キュベ・ムティーク」 のテーブルワイン版というフレコミでしたが、正直言って期待してはおりませんでした。 果たしてその期待は、うれしいことに裏切られたのでした。
 ムティークの流れを汲む(フレコミからそうおもいこんでしまったのですが) 黒味がかったルビー色。たしかに薄い色ではありますが、きちんと、しっかりとした、 特徴のある色が、そのまま薄くなった感じで、一言でいえば「キレイ」。
 薄味の、水っぽい、かる~い感じかな、などとおもったのですが、 これまたうれしく裏切られた予想。チェリー、カカオの香り、 砂っぽい香りもして「ふふ結構野生っぽいわい」、 などど勝手な評論のあと、グラスを回す楽しみを経て口へ。 かるい甘味と細くてとんがったような酸味。すぐに酸味は引っ込んで、 果実の味わいが戻った後、アルコールのドン!がくるという、楽しげな、 心地よいワインでした。余韻は長かった。カリニャン55、グルナッシュ25、サルソー15、シラー5(%)。 南仏の風味に偽りなしです。
 ボランティアの半日出勤から帰り、夕方四時ころからいただき始めてしまいましたが、 給料日前ということもあり、おつまみは夕飯までお預けになってしまいました。 ワインだけでいただいたのでしたが、充分充分楽しめるものでした。 夕食前に、ハイ、ボトルは空になりました。
 テーブルワインも捨てたもんじゃないどころか、こりゃ掘り出し、見直しました。 抜栓する時にボトルネックに巻いてあるアルミ、 あれにムティークのシンボルのフクロウがちょこんと印刷してあってこれまた微笑ましいかわいさがあります。 そのアルミも意外と厚みのあるものを使っていて、本格感も味わえます。
満足でございました。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
キュヴェ・ミティークは安ワイン者の間では結構メジャーな銘柄ですから、 師範も数回稽古経験がありますが、その更に安銘柄があったとは存じ上げませんでした。 598円で満足であればそれはお買い得ですね。見かけたらゲットしてみることにします。
それでは、今後ともよろしくお願いします。


門下生第六十七号ゆきのまっつあん殿より。 (報告日:2003年5月24日)
Vacqueyras 2001
生産者/エドモンド・ビュルル
葡萄品種/グルナッシュ

稽古日 2003年5月23日
稽古した場所 札幌の自宅
購入した店 世田谷桜ヶ丘 松屋酒店
購入金額 ¥2240
インポーター 稲葉

ローヌ得意の酒屋さんのあるじが自身のHPで「ビュルルなんて大したことない」 と宣っていたを見て、昨年飲んだ2000のビュルルの印象は悪くなく、 「そんなものかな」と思っていました。
前置きが長くなりました。
エチケットはケバく、見た目は良さげには見えません。 しかしながらアルコール度数14度、高い割には頭にくるわけでもなく、 じゅくじゅくした果実味に甘みもあり、 2000より更に美味しく感じられました。値段が高い分、 2001のダンデゾンのコート・デュ・ローヌ ヴィラージュより上で、 ディリーのローヌでは今年一番だと思った次第です。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ローヌに暗い師範ですから、ヴァケイラスなるAOCのワインは、 過去に1度だけ980円のものを一口飲んだことがあるのみであります。 また、ビュルルという造り手もダンデゾンという造り手も知らなかったりします。 まだまだワインの世界は奥が深いですなぁ。 最近探究心が薄れてきて、なんとなく想像の付くワインばかり購入しているようなところもありますので、 イカンなぁ、と思っている次第でございます。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくであります。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年5月24日)
LA CUPOLA PINOT NERO 1998
「稽古した日」2003年5月23日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」(株)稲葉   セラー専科 1,800円
「原産国」ピエモンテ イタリア DOC テヌテ ネイラーノ自家葡萄園元詰め
「使用品種」ピノ・ネロ

「激安ワイン飲みまくり人生劇場」の劇場主さんが利用されているお店、 セラー専科の宣伝文句の中から特にコストパフォーマンスの良さそうなワインを数種類選んで購入。 ブルゴーニュの超一流生産者に匹敵、いやそれ以上の品質かも知れません。などと書いてある。 ホント~?と疑いの眼差しを向けつつ抜栓。 ブルゴーニュワインにいまだに開眼出来ない経験の浅さ故、 ついついこんな宣伝文句につられてしまう。 前日に飲んだスペインはフミーリャのワインが濃縮鮮血色の綺麗な濃い色のワインだったため、 今回のワインがピノ・ネロとわかっていても、その色合いの違いの圧倒的な差に、 あ~、今夜のワインはダメかも、と思ってしまう。 しかも茶色がかって1998なのにかなり熟成しているように見える。一口飲んでみる。 やはりかなり熟成している。え~っ!ちょっとおかしくないか? なんでこんなに熟成してるんだ?まるで10年くらい寝かせていたような飲み頃感。 いったいどんな造り方を、又は寝かせ方をすればこんなワインになるんだろう? ブルゴーニュの超一流生産者に匹敵かどうかは判らないが、この味はオールドビンテージの味。 どこのWEB SHOPで買っても同じ味なのか?それともセラー専科の寝かせ方が良いからなのか? そこら辺をどうしても解明てみたくなった。ブルゴーニュ好きに是非解明して頂きたいワインです。 アルコール分13度なのに軽く一本空いてしまう。美味すぎる。ちなみに、1999は天候に恵まれず、 造られなかったらしい。

---師範より---
毎度のご報告ありがとうございます。
ピノ・ネロ、 (あんまり良いヤツを飲んだこと無いからかもしれませんが) 師範は本家ピノ・ノワールに比べて良いと思えるのを飲んだこと無いです。 なんだか、持ち味のピュアな果実味より汗臭い雑味の方が目立っているモノが多い気がします。 ラングドックあたりのピノ・ノワールも同じイメージですけど。 また、最近無用に年月を経てヘタッてしまったワインを飲む機会もあったんで (コレとか)、 若い系好きの師範としてはちょっと食指が動かない、というのが正直なトコロであります。
どなたか追稽古なさった方がいらっしゃいましたら是非ご報告よろしくであります。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年5月23日)
MONASTERIO DE SANTA ANA SYRAH 2002
「稽古した日」2003年5月22日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」モトックス    リカーズハセガワにて 880円
「原産国」スペイン
「主要品種」シラー

ドイツワインケナー認定を受け、今年度はスペインワインコンテストに挑戦! の年にしようと思い立ち、スペインワインの勉強を始めた今日この頃。 あっちのサイト、こっちのサイトとスペインワインを探しては、 うろうろしておりましたが、昨年の8月に報告した スペインのCASA DE LA ERMITA 2000のさらに廉価版らしいワインが、 ハセガワにあることを発見し、早速購入。手にとってみてその値段がCASA DE LA ERMITA の半値ほどでしかないのを知り、お味の方はやはりそれなりだろうなあ?と店長に尋ねると、 濃さがやはり違う由。この店長の味の好みは私に近いものがあるので、 そうでしょう、そうでしょう、と帰宅して、今回も休ませず即抜栓。
エルミタのラベルデザインを踏襲してはいるものの、瓶は軽いし、 コルクも上物ながら多少短いので、やはりね、 と思ったのでしたが、ところがところが、予想外。濃い、濃い。 同じものが詰まってるんじゃないか?と思わせるようなパワー。 もちろんこのワインは私の好きなシラーのお味がハッキリくっきり出てるから同じ訳ないんだけれど。
いや~、感激です。 2002ということはスペインワインの熟成の分類からすれば、 ヴィノ・ホーベンに区分されるはずのこのワイン、 いやいや、ひょっとすると規定外の品種かもしれないのでヴィノ・デ・メサ? などと考える必要の全くなさそうな、 原産地呼称認定とは一切関係ございません!と主張しているような凄いワインですよこれは。 複雑さはないものの、直球勝負の迫力が魅力。この値段でこの味わい。 酒税増税どこ吹く風、のハセガワはエライ! また買いこんでしまいそうで、ボーナスが待ち遠しい。 ところで、ボーナスは出るんかよ?おい。

---師範より---
毎度のご報告ありがとうございます。
ご報告のワイン、偶然にも師範も同じ店でゲットし、現在稽古待ちとなっております。 CASA DE LA ERMITAの方は師範も稽古して、 かなり好印象だったのでコレにも大期待で稽古に望む所存です。
それでは、また何かヒットアイテムがありましたらよろしくお願い致します。


門下生第七十一号坊主のROMANネ!殿より。 (報告日:2003年5月21日)
VIN DE PAYS DE VAUCLUSE 2001
(DOMAINE Les Aphillanthes)

ヴァン ド ペイ ド ヴォークリューズ 2001
(ドメーヌ・レ・アフィラント)

「稽古日」 2003年5月18日
「稽古した場所」 岐阜県の田舎の自宅にて
「購入した店」 リカーワタナベ(岐阜県八百津町)
「インポーター」 千商
「原産国」 フランス(コート・デュ・ローヌ)
「AOC」 VAUCLUSE(VdP)
「セパージュ」 メルロ
「価格」 2200円

先日このつくり手のローヌ・ヴィラージュを稽古して気に入ったため、 新たにリリースされたVdPのメルロをさっそく稽古してみました。
凝縮感のある濃いめの赤紫ですが、前回のローヌより透明感があるようです。 香りは前回ローヌで感じた「ハイジの寝転ぶ、しっとり上品な藁の香り」がなんとなく漂って、 セパージュが違うのに同じ香りがあったため「これがテロワールってものかなー」 と妙に感心したりしました。そうなんですかね? ほかには血の香や酸味を感じる果実の香もあります。 このつくり手の特徴なのかホントに凝縮感のある色と香りです。 味わいもこれまた凝縮感があり、たっぷりとした果実といいますか、 イチゴやプルーンを砂糖で漬けたかのような甘―いものです。 じわじわと舌や歯茎を刺激する細かい収斂味が出てきます。 alcが14%ありますが、それをまったく感じさせません。 alcの辛さも感じないのでどんどん飲めてしまいます。 このワインで感じる甘さはグリセリンからくるものなのでしょうか。 果実味や甘さのあるうまみたっぷりのワインです。 一緒に稽古したラランド・ポムロールのラ・フルール・ド・ブアールがかすんじゃいました。 パーカーが「2000年最大の発見」とか「90点を付けた」そうですが、 これはそのとおりだと思いました(なんちゃって偉そうに・・・ このお方の点付けはあてにならないことが多いので・・・)。 とにかく一度お試しください。アフィラントうまいです。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
前回と同じ造り手のワインのご報告、 よほど気に入られたものと拝見致しました。 コメントを読む限り、確かに『濃いワイン好き』と言われるロバート・パーカー氏が絶賛しそうなワインですね。 師範も濃いワインはキライじゃありませんので、 ますますアフィラントなる造り手のワインを飲んでみたくなりました。 見かけたらゲットしてみます。
というわけでご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。


門下生第七十五号中村殿より。 (報告日:2003年5月15日)
Burrowing Owl, Chardonnay, 2000
稽古した場所: Tofino の某レストラン
稽古した日: 5月10日
原産: Okanagan, British Columbia, Canada
値段: 酒屋では 20 CAD 程度

カナダというと寒いという気がしますが、BC の南部は アメリカのワシントン州やオレゴン州とほとんど気候は 違わないので当然ワインができます。 必要にして充分な香り、すっきりとしていてかつ豊かな味わい。 20 CAD なら Bargain だと思います。

---師範より---
はるか海の向こうよりのご入門、ありがとうございます。
ブリティッシュ・コロンビアのワイン、 っていうかカナダ産の普通のワイン自体、師範は未稽古です。 確かに寒い地方っぽくて、造られるワインはアイスワイン、ってイメージがありますね。 ご紹介頂いたワイン、カナダドルって85円くらい(2003年5月現在)みたいですから、 1,700円くらいでしょうか? カナダ産のワインって、日本ではあまり見かけませんから、 ご紹介頂いたワインを購入するのは結構困難かも知れませんが、 注意しておきたいと考えております。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年4月28日)
CHATEAU SAINT AHON 1999
「稽古した日」2003年4月28日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」 有限会社 カツミ商会  サンタムール 1,380円
「原産国」フランス HAUT-MEDOC CRU BOURGEOIS
「使用品種」カベルネ・ソーヴィニヨン50.6%、メルロ36%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド3.6%

緊急報告!本年度1,000円台ボルドーの決定版に決めてしまいます。 最高のコストパフォーマンス。 いいのかよ~!?こんな値段で!驚きのCRU BOURGEOIS。 1,380円でCRU BOURGEOISが 買える、ってだけでも驚くのに、抜栓したコルクから香る圧倒的パワー。 まだ飲んでもいないのにサンタムールに即電話して在庫を確認。 明日の朝一で一箱買いにいくことに。 実際に飲んでみてあらためてその割安感に鳥肌。またワインが増えてしまう~。

思えば某ワイン屋のWEB SHOPでまさに今この同時期、 共同購入ワインとして、最終価格1,680円で販売されていたこのワインがなんと1,380円。 え~っ!1,680円でも安いと思っていたのに、 サンタムールのDMで300円も安いことを知り、関内へ急行。 それでも、他のワインを買ってしまって、このワインの購入は結局一本だけ。 ホントはたいして期待もしていなかっただけに、そのギャップになぎ倒される。 ソフィスティケイティッド・ブレタノマイセス、泥臭さを残した洗練、ボルドーの正しい甘味。 アっと言う間に一本が空き、味わいの変化を楽しむ隙を与えない。いや~参りました。 師範殿も既に1998を稽古済みの由。 1999でこのお味なら2000年はどうなっちゃうんでしょう? 2000年もこの値段で買えたらいいなあ。 人に教えたくないワインですが、これをご覧のお近くのみなさん、 関内サンタムールへGO!

---師範より---
毎度のご報告ありがとうございます。
まだ年度始まってすぐなのに、 既に「本年度1,000円台ボルドーの決定版」とはなかなか気の早い話ですが、 ちんちくりん殿の興奮具合が伝わって参ります。 ご指摘の通り、師範も一昨年1998と稽古しております。 確かに値段の割には大変好印象なワインでありました。 1998,1999と大して違わない値段で提供されているんで、2000年産もきっと同程度でしょう。 パーカー氏の点数とは関係ない安ワイン市場は、 出来が良い年だからといって値段を上げて売れる理由は無いでしょうから。
ともあれ情報ありがとうございました。安ワイン者は関内にGO!であります。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年4月24日)
CHATEAU CHARRON Les Gruppes 1999
「稽古した日」2003年4月23日
「稽古した場所」AUXAMIS TOKYO 丸ビル
「インポーター」株式会社やまざき  2,000円
「原産国」 フランス プルミエ・コート・ド・ブライ
「主要品種」メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン

徒歩5分のところに勤務していながら、 混雑ぶりに恐れをなして近づかないでいた丸ビルに初めて行ってみました。
六本木の新名所のオープンを二日後に控えたこの日、 当日の予約にもかかわらず良い席が取れ、ラッキー。 35階に昇るエレベーターもたいして混雑することなくすんなり。 それでも、オザミ デ ヴァンの3号店のこのお店は混雑。 私の前に店に入ったカップルは満席を理由に断られておりました。 やっぱり予約は必要ですね。
着席後、夜景を見ながら、まずはルイ・ロデレール ブリュットで乾杯。 この日のコースは6,000円と8,500円のコースの2種類。 それ以外は注文させないぞ、と言う感じの押し付けメニューでしたが、 それぞれのコースの中身は選択肢が多く、 同行の同僚と各種分け合っていただきましたが、 いずれも満足できる凝った料理でした。 8,500円のコースは所要時間2時間とのことだったので、 やむなく、嘘、6,000円の方に。

ワインリストを所望すると、 片手で持つにはチトつらい重さの分厚いファイルが手渡されました。 さすがに扱い点数の多さを誇るだけあって、 あらかじめ決めていかないと、リストを見てるだけで楽しくて食事が終わってしまう。 そんな訳で捜すのを諦め、一番最初のページのお店のお薦めを注文することに。 オススメのワインも何種類かあり、価格帯もさまざまで、ここでまた迷ってしまうのですが、 財布の中身と相談の上、5,500円でオンメニューのジロンド右岸のこのワインを選択。

ハッキリ言って、10,000円頂戴します、 と言われても納得してしまうような洗練された美味しさ。 メドックにありがちな安ボルドーっぽさは微塵もなく、一口目から恐れ入ってしまう、 客の滞店時間短縮型ワイン。ゆっくり飲んでいたいが、 値段とお味のアンバランスにどんどんグラスが進んでしまう。アルコール度数13度。 割合にしっかり目に造られたこのワインはこの店のこってり系料理にもピッタリ。 飲み干したあとのグラスにも新樽香がバッチリ。

期待以上の内容に満足のお店&ワインでございました。

---師範より---
レストランでの料理とワイン、それにワインはわざわざ小売価格を調査されてのご報告、痛み入ります。
で、ご推薦のワインは、師範も昨年11月に1997と稽古しております。 美味いですよね、あのワイン。どちらかというと現代的な、華やかで明るいボルドーだったという印象があります。 醸造の方法を変えていないとすれば、1999もきっとそんな感じだったのかな、と。 名前より内容を重視したワインをお薦めに載せるあたり、 さすがワインに長けた店のチョイスですな。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願い致します。


門下生第七十四号じゅんたろう殿より。 (報告日:2003年4月17日)
Baron Philippe de Rothschild "Le Cadet" Merlot 2001
Vin de Pays d'Oc

APEXで1,080円
75点
稽古日 2003年3月15日 @我が家

APEXで、コストパフォーマンスでは高い評価を得ていると思われるMouton Cadetの名前を残す ”Le Cadet(Merlot), V'd Pay d'Oc"(2001年)です。
「バロンフィリップの新入荷」の張り紙につられて期待一杯で購入。 1,080円也。香りや口に含んだ時に湧きあがってくる第一印象は特に強いものはなく、 逆に「空白」。その後に軽さや薄さがきて「期待ハズレ~~」と思う頃に、 大きくはないけれどそれなりにまとまったカタチでド~ンとくるブドウの味わい。 余韻はヒジョ~に長いと 思います。1.飽きがこない 2.澱もあるし 3.軽いのに重いといったちょっぴり哲学的(?) などの印象があって上々な味わいだと思います。 人それぞれとは思いますが、こちらもコストパフォーマンスではMouton Cadetに負けない (正直言えばちょっと劣る)十分な満足感を得られたと思います。 色もちょっとチリワインのようなユーモラスな黒系ルビーかな。 乾いた砂、果実その後にかすかな樽(?)臭。メルローのいい味わいが残っていて、 それでいてべっとりとした甘さはありませんでした。たぶんどんな食べ物にもあうと思います。 ちなみにこの日はすべて私お手製のエビチリ、サーモンマリネ(バジルベース)、 ローストビーフ、それとルノートルのバケットでございました。 サーモンにもあいましたよ(バジルのせいでしょうかね)。 私としてはこの価格でこの味は75点といったところでしょうか。 うまい!と、おもしろい!のワインでした。

---師範より---
ご入門ありがとうございます。
安ワイン道場師範を名乗ってはおりますが、 弊道場ではご紹介頂いたル・カデもムートン・カデも未稽古です (ムートン・カデは道場開設以前にどっかのレストランでグラスワインとして飲んだような気がしますが)。 なんとなくああいう大手のワインって、 いつでも買えるような気がするし、平均的な味わいみたいな気もするし、 シャトー・ムートンの威光で売ってるような気さえするしで稽古してなかったですね。 でも、実際は大手がその醸造技術をもって大量生産地域で生産するワインって、 下手な造り手のものよりイケたりするんですよね。 先入観は取り払うべし、ですな。
ともあれご入門&ご報告、ありがとうございました。 今後もご精進のほど、よろしくお願い申し上げます。


門下生第七十三号つぐみ殿より。 (報告日:2003年4月13日)
Chateau Tour Chapoux 1999
Bordeaux Superieur

価格:980円
購入店:神楽坂Kimuraya
輸入元:成城石井

昨日パパ、ママ来宅時のワイン、ちょっとよかったので、ご報告いたします。
フランス農業コンクールBronzeメダル受賞とかいてあった。 成城石井が輸入業者、冷蔵輸入ってどういう意味? 手がかかってるってこと? 神楽坂Kimurayaにて購入。980円なり(税抜き) デジカメないので、写真はカンベンしてね。
メダルに目を引かれて購入したが、適度に深く、 口当たりよく両親に特に好評(パパはボルドー好き)。 ローリング40'sというオーストラリアの青チーズを買ったんだけど (チーズ専門店がそばにあった!)意外に合いました。

---師範より---
これはこれは、歌のおねえさん直々のご入門&ご報告、畏れ入りましてございます。
「フランス農業コンクール受賞」のワインは、星の数ほどあるみたいなんで、 それ自体はあまりあてにならないかもです。 「冷蔵輸入」は、リーファーコンテナっていうクーラー付きのコンテナで輸入しました、 ってことですんで、確かに手(というか金)がかかってると言えると思います。 でも、そこそこのワインは大抵リーファーコンテナ使ってる(と書いてある)のが現状みたいです。 ・・・って、能書きがどうであれ『美味きゃオッケー』ですからね。 ご両親も満足ということでメデタシメデタシでありました。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第五十八号てつんど殿より。 (報告日:2003年4月2日)
VDP d'Oc Bushman Rouge 2000 (VDPオック ブッシュマン ルージュ 2000)

造り手 Maurel Vedeau(モーレル・ヴドー)
インポーター ディオニー
購入店 滋賀大津唐崎ときわや酒店
価格 1,344円

黒地に赤の線画と白のロゴといった、なかなか洒落たシンプルなラベルデザインのワイン。 フランスの南部、ラングドック地方のヴァン・ド・ペイです。
南フランスの自然な造りを目指しつつ、 ニューワールドワインの良いところをうまく取り入れようと取り組んでいる二人の男性、 「フィリップ・モーレルとステファン・ヴドー」のワイナリー、 モーレル・ヴドー社のつくるワインで、「ブッシュマン」ラベルは、 今回報告の赤と、以前に稽古をし、 二日目の美味さを確認済みの があります。 今回報告の赤は、ヘクタールあたりの収穫量を抑えたメルロー種60%、 カベルネ・ソーヴィニヨン種40%からなり、オーク樽で8ヶ月間熟成させているとのことです。
樹脂のコルクを抜くと、ジャミーなベリー系の香りとほのかな樽香。 深い赤紫色の色合いで、甘みたっぷりなボリュームある果実味と、 控えめだけどしっかりとしたタンニンが心地よく、 濃すぎず、淡すぎずの程良い印象のワイン。 美味かったので、取り急ぎの報告のため未確認ですが、 飲み残しの半分も必ずや明日も美味しく飲めそうな気配を持つ、 優良普段着わいんの1本だと思います。 師範も是非、稽古をつけてやってください。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。ちょうど1年ぶりくらいですね。
モーレル・ヴドーのワイン、4年くらい前から師範も時折飲んでおりまして、 優等生な、 甘みの強い、 固いリンゴのような、 ヤケに熟成した等、 印象イロイロ、って感じです。 志の高い造り手さんらしんで、年々腕を上げてるんでしょうね。 ところで、なんで「ブッシュマン」なんて名前なんですかね? およそワインの名前としては似つかわしくなくて、 なんだかケモノのフンとか乾いた土の香りしかしなさそうな気がするのは師範だけでしょうか? 事前情報なしだったら師範的には一番買わないタイプ、かなり損してるよなぁ、と。
ではあるんですが、とびっきり覚えやすいワインですので、見かけたらゲットしてみることにします。 ご報告ありがとうございました。


門下生第七十一号坊主のROMANネ!殿より。 (報告日:2003年4月2日)
COTE-DU-RHONE VILLAGES "Cuvee des Galets" 2000 (DOMAINE Les Aphillanthes)
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ”キュヴェ・デ・ガレ”2000
(ドメーヌ・レ・アフィラント)

「稽古日」 2003年3月22日
「稽古した場所」 岐阜県の田舎の自宅にて
「購入した店」 リカーワタナベ(岐阜県八百津町)
「インポーター」 千商
「原産国」 フランス(コート・デュ・ローヌ)
「AOC」 コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ
「セパージュ」 グルナッシュ・ムールヴェードル
「価格」 2,400円

 ワイナート2003春号でローヌの至宝と広告が出ていたつくり手のワインです。 黒っぽい赤紫で底がほとんど見えません。 エッジのぎりぎりまで凝縮感がありそうな濃さが続いて、 いきなりグラスになるって感じです。 アルコールが14.5%だけにとろーっとしたブション。 ローヌらしい藁のような香りがあるですけど、 豚小屋や鳥かごのような田舎くさいものではなくて、 ハイジやペーターが寝転んでも良いような上品さのあるしっとりとした香りです。 しかもこの香りには凝縮感があり、完熟した果実味も感じられます。 甘く厚みのあるアタックの後にわずかに酸味が現れ、 舌の上にふくよかにしっかりと液体が存在します。 舌や歯茎を細かく刺激し、 じわじわ締める収斂性が「あー、飲んでるなー」という満足感のある余韻を生みます。 アルコールが高いのにアルコール感を感じません。凝縮感のある甘く・旨いワインです。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
なんだか濃くて良さそうなワインですね。 『とろーっとしたブション』ってのはちょっと判りかねますが(コルクが溶けてる?)、 それ以外は良いローヌのジャムっぽい雰囲気がバリバリ想像されます。 "Les Aphillanthes"、しっかり覚えておきます。
それでは、今後ともよろしくお願い致します。


門下生第七十ニ号hampton殿より。 (報告日:2003年3月30日)
Crozes hermitage les meysonniere 1997 (M.chapoutier)
クローズ・エルミタージュ・レ・メゾニエ1997 (M.シャプティエ)

「稽古日」 1999年12月15日
「稽古した場所」 山形の派遣先の寮にて
「購入した店」 恵比寿三越
「インポーター」 ?
「原産国」 フランス
「AOC」 クローズ・エルミタージュ
「セパージュ」 シラー他
「価格」 2,800円

古い記載で恐縮ですが、この時以外にも何回か試して、その度に感心するワインです。 今も2千円台で見つかるかと思います(かつて千円台後半でもみかけた記憶あり)。 単純な果実味だけではない、かといって作りすぎではないバランスの良さが気に入っています。 ゆっくり飲んでも飲み飽きない一本です。
当家におきましては、3回以上試した銘柄は「個人的に特級」扱いとしておりますが、 本ワインは、ヴーヴクリコヴリュットや、 C.ディアーマのキャンティ・クラシコと並ぶ「個人特」ワインであります。
師範もぜひお試しのほどを。

---師範より---
ご入門ありがとうございます。
クローズ・エルミタージュ、実はまだ一度しか稽古経験がありません (その一度はコレ)。 クローズ・エルミタージュに限らず、ローヌの村名以上ってあんまり稽古してない師範であります。 ローヌって、ご紹介頂いたシャプティエとか(先日別の門下生から推薦頂いた)ギガルとか、 大メーカーの評判が良いようですね。 もちろん中小でも良いとこあるんでしょうけど、 「品質の良いものを沢山作る」ってのは大したもんだなぁ、と感心です。
ともあれご報告ありがとうございました。ご推薦のワイン、見かけたら稽古してみます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年3月20日)
HOLLICH 1997
Coonawarra Wilgha Shiraz

「稽古した日」2003年3月19日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」(株)エイチ・ビー・ティー 2,800円 3年前の、旧横浜そごうの酒売り場
「原産国」 オーストラリア
「主要品種」シラーズ

3年ほど前に横浜そごうで買ったオーストラリアのシラーズが思いのほか美味しかったので、 すぐにもう一本買って、我が家の地下車庫(冬8℃、夏25℃)に放り込んでおいた。 それが最近になって発掘されたので、もーいーかい?ってな感じで開けてみたのは4日前。 コルクの、ワインとの接触面には、濃い目の熟成ワイン特有の、 トリフのチョコのような、ふわふわ感のある赤紫。 早速グラスに注いで色を見るが、ムムッ!、なんか、 ちょっとオレンジがかって熟成させ過ぎの色合い。 そして、香り、味、ともに老境への道をひた走りつつある、といったような味わい。 やっぱり、冬夏の温度変化の差がありすぎかなあ、まぁ25℃ってのも厳しいのだろうなあ、 などと、飲む気も失せ、別の、飲み残しワインなどを飲んで、 しょうがないから週末に、料理にでも使おう、とそのまま放置。

そして、四日後の、イラク攻撃が明日に迫っているのに、能天気な晩、 もう一口だけ飲んでみるか!とグラスに注いで驚いた。なんと、若くなってる。 色も濃い目の赤紫、香りも華やいで、その味わいも十分若い。 しかも、パワフルでギュっと詰まった感じ。こんなことがあり得るんだろうか? 誰か中身を入れ替えた?でも、 我が家でワインをさわるのはこのワタクシメだけだし。不思議だなあ。 初めての経験でございます。

何日も変化が楽しめて美味しく飲めるワインは数々あれど、 数日かかって若返って美味しくなっていくなんてねえ。 ハッキリ言って、Coonawarraの魔力でしょうか? どなたか同じような経験をされた方いらっしゃいませんか? グラスに残った樽香の香る時間もなが~い。

---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
抜栓後に若返ったワイン、当然ながら師範は経験ありません。 残してもせいぜい翌日、ってことが多いんで、 たとえ4日後に若返るワインに出会っていたとしても、 若返る前に飲んじゃってるんだろうと思われます。 それにしても不思議ですなぁ。一番不思議なのは色が変化しているってところ。 師範の経験上、味や香りが変化するワインは数々あれど、 色まで変化するワインに出会ったことはありませんから。
数日後に若返ったワインを飲まれた経験がおありな方は、師範までご連絡頂ければ幸いです。 頂いた情報はココに公開させて頂きます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年3月16日)
Domaine de Font Alba 1999
Oak Barrels
Xavier-Louis Vuitton

「稽古日」     2003年3月15日
「稽古した場所」 横浜の我が家
「インポーター」  (株)ムライ・アソシエイツ 松坂屋 大手町店 3本セットで3,200円
「原産国」     Cotes du Ventoux  フランス
「主要品種」    シラー、グルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル

松坂屋大手町のワイン担当のお嬢さんから 「凄い売れ行きですよ、このルイ・ヴィトンのワイン」と薦められて、 3本で3,200円なら騙されてもいいかな!と購入(いつも騙されちゃうワゴンセール)。 ルイヴィトンとコート・デュ・ヴァントーとはどうもしっくり結びつかないのだけど。 あの、ルイ・ヴィトンの5代目が有機栽培のぶどうを醸造したワインだとか。 ホントか?ロゼを含めた3本セット、贈答箱入り。
松坂屋のお嬢さんによれば、「ルイ・ヴィトンのワインがこんなに安いですよ!」、 という売り文句に、無条件に反応して買ってゆく客が多いんだとか。 さてワタクシは、と言いますと、全然、ルイ・ヴィトンとは無縁の生活をおくって参りましたが、 ついにこんなカタチでルイ・ヴィトンにかかわってしまいました。 このワイン、検索してみましたら、ありました、ありました。 1本4,000円の値付け。コート・デュ・ヴァントーっぽくない値段。 ひょっとしたら、と期待して抜栓。 瞬間、コルクからはフランスの南のワインの田舎香が早くもぼわぁ~ん、と現れた。 おっ!、ますますルイヴィトンのイメージとかけ離れてゆく。 でも、その凝縮された味わいの予感は確実に現実に。 さすがに有機栽培、って見たわけじゃないんだけど。ひとまず、そう信じて飲むと、 その、けっして単調ではない味わいが、丁寧に造られたワインの味に昇格。
「ブラックベリー、胡椒、スパイス、土のノーズによって気絶しそうです。 素晴らしい果実味と舌の中心に砂糖ではない凝縮度と熟した果実に由来する甘さを感じます。 純粋で、スパイシー、長いフィニッシュがあります」との紹介がウソではないことがわかる。 このアペラシオンは補糖して醗酵させちゃいけない地区だろうし。
結構、短時間でどんどん変化するワイン。 しかも、充分濃いので、あるいは二日目も楽しめるかも、と後ろ髪引かれながら少し残して終了。 ほんのりとした樽香も上品に感じられ、冠のお名前に近づいて参りました。
Cotes du Ventouxでもこんな良いワインがあったのね。ヒットでございます。

---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
ルイ・ヴィトンのワイン、それにはあのLとVが重なったマークとかあったんでしょうか? もし無かったとしたら、ルイ・ヴィトンって『ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー・グループ』ですから、 シャンパーニュ地区を中心に星の数ほどワインを作ってるんで、 特に珍しくもないような気がしますが・・・
で、いわゆるファッション・ブランドが造るワインとしては、 師範も以前に"アニエス・b"のワインを貰って飲んだ経験があります ()。 印象としては、赤はそこそこ/白はイマイチだったような。 やっぱりルイ・ヴィトンの方がワイン造りでも一枚ウワテなんでしょうか。
というわけで、ご報告ありがとうございました。


門下生第四十六号大岡殿より。 (報告日:2003年3月13日)
RIESLING TROCKEN 2001
J.J.Prum
やまや赤坂店で1980円(セール)で購入

ドイツワインはほとんで飲んだ経験がないのですが, 2001年は非常に良い年ということなので購入してみました。 ソービニョンブラン種からつくられる高品質なロワールワインに厚みを加えた感じですごくおいしかったです。 熟した白桃やメロンを感じることができるのが良い年の証明なのかな?なんて思いました。

BOURGOGNE ALIGOTE 2000
Fransois Mikulski
やまや赤坂店で1380円(セール)で購入

雑味がないクリーンで香り高い味わいに加え, ほのかなバニラの香りが高級ワインっぽいです。 上記ワイン程こくないですが, その分あっという間に1本あきました。RP87~89?だったような気がします。

---師範より---
大変お久しぶり(2001年12月以来)のご報告、お懐かしゅうございます。
最近ドイツワインのご報告が増えてきました。 が、道場ではまだ20本(2003/03現在)しか稽古しておりませんし、 しかも自分で買った最高額は1,580円、なんだか「飲まず嫌い」っぽいですね。 でも、ココのコメントにも書いたように、 飲む局面が思い当たらないんですよ。
ミクルスキのアリゴテは、ヴィンテージは違いますが過去3回ほど稽古しています (近いところでは1999)。 サッパリした中にもどこか気品のある白、って感じだったような。 それにしても、ブルゴーニュの造り手って、どうして一流になってもアリゴテとかガメイとかも造るんですかね? ぜーんぶシャルドネとピノ・ノワールを植えて高く売った方が儲かりそうなものなのに・・・ ・・・と、実情を知らん師範は常々疑問に思っております。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年3月8日)
DR. LOOSEN Wehlener Sonnenuhr Riesling Auslese 1985
「稽古日」2003年3月7日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」アイ・エヌ・エー東日本(株) ワイナリー和泉屋 2,800円
「原産国」ドイツ
「主要品種」リースリング

有名な醸造所の有名な畑。 いままで、ご本でしかお目にかかったことの無かったゾンネンウーア。 しかも1985年。収穫から既に17年以上が経過しているワインが、たったの2,800円。 有名畑のアウスレーゼだから収穫は機械ではなく人の手による摘み取りのはず。 過ぎ去った17年超をどこでどう過ごしていたかはわからないけれど、 1年100円の保管料を払ったとしたらこのワインは元値が1本1,100円にしかならない。 金利、倉敷の点から言ってもこのワインは買い得なはず。 これで品質が伴えば、どうして、なぜ、 この値段でこのワインが放っておかれるのか解らないというもの。
さてさて勇んで抜栓、とキャップシールを剥がすと、 コルクの天辺に現れたのは黒いカビのようなよごれと、 ワインが染み出してしまったのではないかと思えるような、 コルクの見た目のフニャフニャ感。安い理由はこれだったのかしら? と、スクリューを差し込むと、印象を裏切らないズブズブ感。 大丈夫かなあ?とさすがに不安になる。酒石酸も結晶していないし、 濁りもなく、清澄度も抜群で極めて健全そうに見えるワインなのに。
恐る恐るグラスに注ぐ。すると、なんとも言えぬ、華やいだ若々しさを伴った、 これから立派に大人に成っていきます、とでも主張しているような、 たよやかな歩みが感じ取れるような熟成香が現れた。 そして、まだまだ若いのよ~、とでも言いたげな、一歩手前の黄金色と、 さすがに熟成期間を隠し切れないしっかりとしたグリセリンの甘さのねっとり感。
1985年という年がどんな年で、 収穫にはどんな苦労があったのかは知るよしもないのだけれど、 手摘みによるその収穫のさまを想像してみたくなるような、 17年前の自分はいったい何をしていただろう?と、思わず、ふっ、 と過去に思いを馳せてしまうなタイムマシン的なワインなのです。 ちょっとオーバー?。これで味が良ければ申し分のないところ。さて、その味は?
ドイツワインの良し悪しの基準のひとつは残糖。 カビネットやシュペートレーゼでは若干、酸が優ってしまって、 私にはキツイワインも多いけれど、さすがにこのアウスレーゼ。 キリッとした酸が甘さよりも優勢ながら、べたつきや苦味が全くなく、 するすると入ってしまう。久しぶりに瓶の残量を気にしながら、 もっと大きなマグナムサイズの瓶なら良かったのに、 と胃の中に消えたワインを頭で追いかけている私。
前日、大阪駅のキオスクで買った鯖の棒寿司の酸味と、 添付されていた醤油の甘味がワインに合流して、瞬間、マリアージュの新しい窓が、 頭と口の中でパラレルに開いてゆく。 さらに穴子の棒寿司、セロリ、にんじん、トンカツと合わせても、 その味わいの万華鏡がどんどん広がる。いやまてまて、 いつから俺は古館になってしまったんだ。そのくらいの感激。

この瓶で初めて、ドイツワインの味の違いは非常に僅差なんだなあ、と思う。 その微妙な味わいの違いを楽しむのがドイツワインの楽しみなのかもしれない。 いつの日か、その味わいの違いが、ハッキリと判る時が来るといいなあ。

---師範より---
極めて丁寧なご報告、ありがとうございます。
ドイツワインの美味さ、師範は理解できていないと思います。 過去に「結構イケる」と感じたものもありますが(コレとか)、 それらは「ドイツのドイツたる良さ」ってのじゃ無かったように思いますので。 やっぱりドイツワインの真骨頂は甘口ですよね。 基本的にワインは食中酒として飲みたい師範は、 甘口の酒ってどういう具合に飲めばいいのか判らない、ってトコロがあります。 清酒をあまり好まない、ってのも同じ理由です。 もちろん、甘いモノのが嫌いなわけではありません。甘いデザートとかは好んで食べます。 やっぱりどこか固定観念にとらわれているところがあるんですかね? ご紹介されている「鯖の棒寿司」とドイツワインなんて、頭の中では合いそうな気がするんですけどね。
というわけで、まだまだ味覚が未開拓な師範ですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第七十一号坊主のROMANネ!殿より。 (報告日:2003年3月7日)
BOURGOGNE HAUTES-COTES DE BEAUNE LES GUEULLETTES 1996 (Doudet-Naudin)
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ“レ・ギュイレット”1996 (ドュデ・ノーダン)

「稽古日」 2003年3月5日
「稽古した場所」 岐阜県の田舎の自宅にて
「購入した店」 七森酒店(岐阜県美濃加茂市)
「インポーター」 モトックス
「原産国」 フランス(ブルゴーニュ)
「AOC」 ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
「セパージュ」 シャルドネ
「価格」 1200円

 「ルージュが好き!」な71号が「やはり食事にはブランだ!」 ということに気付き(少しばかり成長?)店長に奨められて利いたワインです。
 かなり黄色の入ったレモン色。蜂蜜を塗ったトーストの香り。 揺らすとナッツやコーンフレークやソフトクリームの外側(ウエハースと言うのかな) の風味が次々に現れて香りだけでかなり楽しめてしまいます。 一口目までに時間のかかるワインです。 アルコールが13%だけにブションもねっとりとしてます。 わくわくしながらグラスを口に運ぶと、ぬるっと入ってきます。 トーストっぽいこおばしさ、ふくよかでオイリーな舌触り、 舌に絡みつくような飲み心地 (前回のお奨めの感想に似てますね。貧相なヴォキャブラリーですみません)、 ヴォリューム感のあるグレープフルーツの余韻です。気に入りました。 思う存分楽しめました。これで1200円は安いです。残り4本だったので明日すぐに電話せねば!
 ブランを利いた本数が少ない71号ですから、 舌が肥えてないので信頼感には欠けますが・・・。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
美味そうなワインですね。確かにご報告の内容で1,200円は安いような気がします。サスガです。 それにしても、なんとも艶っぽいコメントだなぁ、と。 そのテのキーワードでお色気サイトを検索しようと思った人が、 ここに到達してガッカリすることが無いことを願って止みません。
・・・なんてアホなことを想像してしまい申し訳ありません。 またよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年3月1日)
COLDSTREAM HILLS PINOT NOIR 2001
「稽古日」2003年1月27日
「稽古した場所」大阪西天満 「えん座」
「インポーター」ファームストン  デリバリーワイン 2,480円
「原産国」オーストラリア
「主要品種」ピノ・ノワール

1月に大阪の飲食店飲んで美味かったのでインポーターに問い合わせたところ、 東京では東急東横と本店で扱いがある由。 オープン価格なので小売値段はわからないが、 3,500円くらいが実勢価格ではないか、とのこと。 ぅ~ん、3,500円か~、これじゃ門下生報告には使えないなあ、 でもそのうち東急本店にでも出かけて買っておこう、と思っていたら、 なんと、師範殿の稽古日誌に登場。 しかもデリバリーワインさんで2,480円で買えるって!。早速6本注文。楽しみ。

そんな訳で誠に変則ではありますが、 慌てて1月27日に飲んだワインの報告をさせ頂きます。 師範殿が飲まれて高評価だったワインを事前に門下生たるワタクシメが飲んでいて、 しかも、ワタクシ自身も美味しいと感じていたことが妙に嬉しい。 それではバック トゥ 1月27日の日記。

1月27日に大阪の西天満にある串焼きの店「えん座」にて飲んだワイン。 このお店、界隈では有名らしい。 (某サイトの主の日記を読んで、行ってみよう、と思い立ち、訪問) ワインリストを所望したところ、ワインで有名な店のはずが、リストは無い、とのこと。 そうだったのか~!こんなすごい売り方があったのか~!と瞠目。 ワインの値段は5,000~10,000円の間が中心価格帯とのこと。 客の予算と好みを聞いて相応しいのを2~3もって来てくれて、そこから選ぶらしい。 その日、お店が選んでくれた、その「相応しい2~3本」が、 これまた当方が選択するのに困ってしまうほどツボにはまっていて迷いに迷う。 結局はじめにオーストラリアのピノと、 過去に飲んだことがないマルビュゼを注文したのだけど、このピノがバカウマ。 実勢価格を調べたら3,500円小売とか。これを4,500円で売るのだから、 非常に良心的。 料理ともども明朗会計。客あしらいも非常にスマートで、おもねるでなく、 押し付けがましくもない。 美味いワインに美味いアテ。終始満席の理由がわかる。

とまあこんな感じ。 ワインの評価については師範殿に譲るとして(あんなに上手に表現できない) デリバリーワインで採用している師範殿のコメントにもあるように、 私も数年寝かしてみたい。 でも、明日、代引きにて到着予定の6本はすぐなくなってしまうかな。 やっぱりまた、もう1ケース注文してしまうことになるのかも。

関内サンタムールからのワインフェアの案内を見ながら、今日にでも出かけて、 13日に師範殿が稽古されてご発表のあったサリーチェ・サレンティーノを買って来ようかなぁ、 とぼんやり考えていたのに、見落としていたCOLDSTREAM HILLS を見て、 急に脳内麻薬が出始めてしまった自分が可笑しい。 しかし、 夏のボーナスは出ないかもしれないのにワインを買いまくって、 師範の稽古日誌を見るのが怖くなっている私。

---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
飲まれたワインは1月に飲食店で、買われたワインは最近、 ということで若干変則的なご報告ではありますが、 そうでもしないとなかなか飲食店で3,000円以下で美味いのっては無いですからね。 で、ご報告のコールドストリーム・ヒルズ、実際美味いッスよね(師範の稽古はココ)。 洋の東西を問わず、3,000円以下であの内容は出色だと思いました。 もともとピノ・ノワールが好きな師範だからかも知れませんが。
ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくであります。


門下生第七十一号坊主のROMANネ!殿より。 (報告日:2003年2月19日)
Bourgogne 1990 (Domaine Michel GOUBARD)
ブルゴーニュ1990 (ドメーヌ・ミシェル・グバード)

「稽古日」 2003年2月15日
「稽古した場所」 岐阜県の田舎の自宅にて
「購入した店」 リカーワタナベ
「インポーター」 稲葉
「原産国」 フランス(ブルゴーニュ)
「AOC」 ブルゴーニュ
「セパージュ」 シャルドネ
「価格」 1500円

 店長に忘れ去られていたのか、ひょっこり出てきた1品。もちろんラスト1本。 価格は「1500円で良いよ」の一言で決まりです。
 「ひょっこり出てきた」だけにかなり期待して抜栓。かなり濃い黄色。 今までに見たことがない(所詮ブランを利いた本数は少ない71号なのですけど)ほどの濃さ。 あえて表現すれば、栄養ドリンクを飲んだ次の日のおしっこの色かな。 香りは青りんごが柔らかく控えめに香ります。味わいはとてもふくよかでオイリー。 飲み込むときに口中に絡んでなかなか落ちていかない感じがあります。 酸味もいがらっぽさもこれほどの時を経ているためか、ほとんどありません。 ブランは平板さが気になり満足できないことが多いですが、 このワインはヴォリュームがあり満足できました。 ブランは苦手ですが、こんなブランなら大歓迎です。
 単なるACブルゴーニュの1990、 もしかして日本で(世界でも?)最後の1本ではなかったかな・・・。 と感慨深くなると同時に、ちょっと惜しいことしたかな、とおいしかっただけに思いました。 現行ヴィンテージを手に入れて飲んでみたいものです。

---師範より---
早速第二弾のご報告、ありがとうございます。
単なるACブルゴーニュで1990産、確かに珍しいかもです。 師範も以前に1990のブルゴーニュ白を飲んでますが、 4年以上も前だしルロワのものだしで、 珍しさ的には貴殿の稽古されたものの方が数段ウワテでしょう。 惜しむらくは、ここでご紹介頂いても再現の可能性がほぼ皆無、ってところですね。
ともあれ、ハンパものを安く買って美味かった時って、 安ワイン者冥利に尽きる喜びがありますね。またよろしくであります。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年2月18日)
COLUMBIA CREST Merlot・Cabernet 1999
Columbia Valley - Washington

「稽古日」2003年2月17日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」三陽物産 980円 松坂屋 大手町店
「原産国」 アメリカ
「主要品種」メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン

安ワイン道場とよく似たコンテンツの某サイトで紹介されていたワイン。
外観がいかにも安カリフォルニア風ラベルなので、 以前から店頭に並んでいるのを見かけてはいたのだけれど、 私自身は自ら決して買わない類のワイン。 ところがこのワイン、件のサイトの主によると、バニラ香が素晴らしい、とある。 え゛~!ホントか~!樽香と聞いちゃあ放っておけぬと早速購入。
購入した日の晩は接待で、 ビールやら清酒やらワインを浴びるほど飲まされて帰宅した後だったので、 これを飲むのは後日にするつもりだったのだけれど、だがしかし、 娘の入試の補欠合格通知が舞い込んだこともあって、 ついついお祝い酒になってしまいました。
なるほど、この値段のワインにしては贅沢な甘みと樽香。 プルーンの濃縮ジュースのような風味。 たらふく飲んで食って、の宴会のあとだったのでまっとうな評価には自信がないが、 値段以上の中味をもつワインであることは確か。 紹介されていた値段の1,330円よりも350円も安く買えたこともあり、 ついつい実際以上の評価になってしまうかも。 でもまあ、冷静になって味わってみると、 このワインは明らかに外観で損をしている。 人によっては、香味に若干、人工的なものを感じて、 ケバイと評価なさる方もあろうかとは思われますが、 このボリューム感ならひょっとして熟成させられるかもしれない等々、 二日酔いの頭でふらふらと今日も店に立ち寄り、 思い切って本日6本購入。
ワシントン州の安くて濃い、 しかも樽たっぷりのワインをご所望なら是非買うべきワインです。 道場内をSearchしてみたら師範殿も昨年既に1997の稽古をつけておられたのは流石でございます。

---師範より---
毎度毎度のご報告、ありがとうございます。また、ご令嬢の合格、おめでとうございます。
ご紹介のワイン確かに1997と稽古しております。 が、少なくとも1997に関しては、 まずまずの評価ではありますがそれほど顕著な樽の雰囲気は感じなかったようですし、 どちらかというと米国産としてはパワフル系ではなくスルスル系だったようです。 1998 or 1999以降造りを変えたんですかね? あるいは単に師範の感覚器がポンコツである可能性も否定できませんが。
ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくであります。


門下生第六十六号のりだー殿より。 (報告日:2003年2月15日)
SYLVANER 2000
MEYER-FONNE
(シルヴァネール 2000、 メイエ・フォンネ)

「稽古日」2003年2月15日
「稽古した場所」我が家
「購入した店」 ジェロボアム(神戸・元町)
「インポーター」 出水商事株式会社
「原産国」フランス(アルザス)
「ブドウ」 シルヴァネール
「値段」 1,500円(税抜)
「色」 白

ちょっと前に行ったワイン会で久々に白を大量に飲み、 その流れで今週末は白を飲みたい気分。 ただし、ワイン会では少々くせのあるヴィオニエ種を飲んだので、 今日は少しさっぱり系をと考え、アルザスを選択。
造り手のメイエ・フォンネ、 当主のフェリックス・フォンネさんはいろんなワイナリーで修行して帰ってきた孝行(?)息子さんらしく、 若いのにいいワインを造ると評判とのこと。
色はほんのちょっとだけ濃い目の黄金色。香りはほのかだが、心地よい蜜の香り。 口に含むと、とても柔らかくて変なクセを感じない。 かといってペラペラな印象ではなく、香りのような蜜の味がちょこっと顔を出してきて、 最後にはグレープフルーツのような酸味を感じます。 時間がたってからの変化はあまり感じませんが、飲み飽きしないタイプですね。 1,500円という価格からくるコストパフォーマンスは非常に高いです。 ワタシ的には、ヒューゲルやトリンバックに負けてないと思いますよー。
アルザス好きの師範に是非オススメします。

---師範より---
毎度のご報告ありがとうございます。
シルヴァネール、ちょっとマイナーな品種ですよね。 師範の過去の稽古経験(コチラのリスト参照)からも、 どっちかというとマイナーで地味な印象です。
ちなみに、師範におけるアルザスの印象は、

リースリング:メジャー
ゲヴュルツトラミネール:個性的
トケイ・ピノ・グリ:香ばしい
ミュスカ:まんまマスカット
ピノ・ブラン:とっても普通
シルヴァネール:マイナー
ピノ・ノワール:飲んだこと無い、っていうかブルゴーニュ買っちゃう
だったりします。
ご紹介のシルヴァネール、そのマイナーな印象を払拭すべく見つけたら稽古してみます。
それでは。
門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年2月14日)
CHATEAU de RESPIDE 2000
「稽古日」2003年2月14日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」サントリー  リカーズハセガワ 1,980円
「原産国」GRAVES フランス
「主要品種」不明 グラーヴの赤

リカーズハセガワにて、いつものように、今回も店長のお薦めワインを尋ねて購入。 このところ、もう一人のヤギ店長のお薦めとは相性が悪いのだけど、 この長髪のヌーボー店長の一押しワインなら安心(ヌーボー店長=そんな風貌なんです)。
先日もこのヌーボー店長のお薦めのシチリアのIL PRIOTTO 2000 3,900円也を買って、 大正解だったし、このワインも開ける前から大いに期待。
バレンタインの夜、最近は勤務先の会社でも義理チョコなんて風景はまるで無くなり静かなもの。 あんな鬱陶しい習慣がなくなったおかげで、静かな2月14日を楽しんでいるご同輩も多いはず。
さてさて今回のワイン。実は開けたのは昨日。抜栓後の一口だけで、 長熟を約束させるような香りと味と色。 タンニンが強く、堅く。遠くに甘味の到来を予感させる風味。 色はあくまで深く、濃く、青紫赤。 一日で飲んでしまうにはもったいない若さ。案の定、二日目も変わらぬ味。 こんなワインも珍しい。 グラーヴのワインってこんなに力強いワインだったのか!そのポテンシャルに脱帽。 3種類薦められたうちの、在庫の最も少ないワインを購入して大当たり。 今度行ってまだ残っていたら次回は熟成用に買うつもり。
夕食はたこ焼きに焼きソバ、とぜんぜんボルドー風ではないけれど、 デザートに準備された、 嫁さんの手づくりショコラブレッドいちごショートバージョンとも合うし、 デザートのデザートとして、 本日の殺風景な夕食の埋め合わせに用意したMEIJIのアイスクリーム、 スーパーカップ超バニラ・ペドロ ヒメネス30年掛け・バカうま・の後に飲んでも美味しい。 ホント良いよ~、このワイン。
将来を買うつもりで寝かせてみてよ。

---師範より---
毎度のご報告、ありがとうございます。
そうなんですよね、ワイン買うときは店員さんにお薦め聞いたほうが、 アタリを引く確率は確実に高くなるんですよね。 でも、どーも師範はそれが苦手です。自己分析すると、

・安いのばっかゴッソリ買うんで気恥ずかしい
・ワインの購入行動は師範としては隠密行動な気がしている(気にしすぎです)
・自分は店員さんより安ワインの審美眼があるような気がしている(思い上がりです)
・ダメなワインも飲むからアタリのワインが美味いのさ(言い訳です)
なんてな理由があるような気がしております。
と、要するに小心者な師範ですが、このように皆様からお薦め頂けると、 安心してアタリのワインを買いに行けるってもんであります。 今後ともお薦め、よろしくお願いします。
門下生第七十一号坊主のROMANネ!殿より。 (報告日:2003年2月13日)
Marquise de Puiverrt 1998
CHATEAU DE CABRIAC
(マルキ・ド・プイヴェール、ch ド・カブリアック)

「稽古日」 2003年2月1日
「稽古した場所」 自宅にて
「購入した店」 リカーワタナベ
「インポーター」 千商
「原産国」 フランス(ラングドック)
「AOC」 コルビエール
「セパージュ」 グルナッシュ・シラー・ムールヴェードル
「価格」 1,710円

凝縮感のある紫。これぞ南仏と言うような、 わら・堆肥・赤系フルーツなどの濃密な香り(臭いという人もいるけどね)。 この香りは鼻につく不快さではなく、 凝縮感やアルコールの甘さを想像させるような香りで期待が膨らむ。 こまやかで舌や歯茎を締めるタンニン、ほんのりと果実味感じるヴォリュームのある飲み心地、 アフターにはアルコールの甘さがある。 南仏はこうでなければ、という安心感がもてるワインである。

---師範より---
ご入門ありがとうございます。
そういえば最近、南仏の赤とは稽古してません。最近飲んだものだと、 同じコルビエールのコレですが、 その内容があまりにイマイチだったからかも。
ご紹介文中、『アルコールの甘さ』という表現がありますが、 師範のイメージだと、アルコールってどっちかというと「辛い」と表現されることが多いような。 もちろんどう表現されようとそれは表現者のご勝手ではありますし、 アルコールが「辛い」かと問われれば、それはそれで違うような気もしますが。
と、無意識に南仏産と距離を置いている昨今ゆえ、本質とは無関係なツッコミをしてしまいましたが、 これに懲りず、今後も安ウマワインのご報告、よろしくお願いします。


門下生第六十六号のりだー殿より。 (報告日:2003年2月4日)
COTES du RHONE 2000
E.GUIGAL

(コートデュローヌ 2000、ギガル)

「稽古日」2003年2月4日
「稽古した場所」我が家
「購入した店」 コウベワインセラー 今井商店
「インポーター」 ラックコーポレーション
「原産国」フランス(ローヌ)
「ブドウ」 グルナッシュ
「値段」 1,800円(税抜)
「色」 赤ッ

最近になって知ったのですが、 かのパーカー殿が大絶賛しているのがギガルのヌフ・ド・パープだとか。 それじゃミーハー的に試してみようかとネットで調べてみたら、 1本4,000円近い。さすがにそこまで手を出す気にはなれないので、手ごろなものはと思い、 一番デイリーチックなこれを選択してみました。

色は南仏らしくちょっと濃い目。香りは少し果実の感じがするが、 しばらくするとアルコール臭がたってくる。 アタックは南仏としては柔らかく、ミディアムボディという感じで、 アフターに適度な渋味が。酸味もマイルドな感じがします。
全体的な印象としては、非常に飲みやすく飽きがこないので、普段飲み向きかと思われます。 何飲むか迷ったときに外したくないと考えたら、これを置いておきたいですね。 もう少しパンチが欲しいと思われる方には、同じギガルのジゴンダスをオススメします。 過去に3本程飲みましたが、こちらも3,000円以下なんで、コストパフォーマンスは高いですよ。

いずれにせよ、ギガルは非常にすばらしいネゴシアンと思ってます。お試しくだされ。

---師範より---
ご報告ありがとうございます。
ギガルのACコート・デュ・ローヌ赤、師範も4年前に1995と稽古しております。 田舎っぽさもほどほどで、なかなかいい感じだったようです。 で、ギガルのそれは白もイケてます(2年前に稽古した1997とか。 ご推薦のジゴンダスも、最近見かけた気がするんで、ゲットして稽古してみることにします。
それでは。


門下生第七十号きのっぴー殿より。 (報告日:2003年1月27日)
COTEAUX DU LANGUEDOC clos fine amor 1999
コトー・デュ・ラングドック クロ・ファイン・アムール 1999

DOMAINE LACROIX-VANEL
(ドメーヌ・ラクロワ・ヴァネル)

稽古日 :平成15年1月17日
稽古した場所 :自宅にて
購入した店 :ラ・ベリエ(ネットにて)
輸入元 :(有)ル・テロワール
原産国 :フランス
値段 :2,000円

このワインは神戸に住んでいる友達が来たときに、お土産で頂いたもの。 それまではラングドックはあまり稽古してなかったのですが、 あまりのうまさに感動して再び購入して抜栓。
色は濃いルビー色。エッジにやや青みがかっている。 香りは、イチゴジャムやベリーのような甘い香り。 それにチョコレート、キノコや獣のようなむせ返るような香り。 その他にもあるが、複雑で表現できない。 とにかく今まで飲んできた、安ボルドーやブルゴーニュとはまったく違うパワフルかつ愛らしい香り。
口に含むと甘ささえ感じる果実味。 タンニンがしっかりしているのにきめ細かいというか、 若いキャンティにあるような口がすぼまるような感じではなく、 最後にタンニンが締めくくりスーッと口の中に入っていく。 酸もほどよくあり、全体的なバランスもすばらしい。
時間が経過しても、翌日に飲んでも衰えることなくおいしく飲めます。
値段はちょっと高めですが、パワフルな赤を飲みたいときにはぜひお薦めです。

---師範より---
ご入門ありがとうございます。
美味そうなワインですね。 南仏でパワフルなワインって、ややもすればそのパワーが間違った方向に向いてて、 葡萄の実も葉っぱも枝もいっしょくたに口の中に入れてワシワシ噛んでいるような、 ちょっと粗野なものも多いんですが、 お薦め頂いたワインはちゃんとピシッと均整がとれているような印象を受けました。 ラングドックで2,000円だとちょっぴりの勇気が必要な価格ですが (きのっぴー殿も最初は友人のお土産ですね)、 その内容であれば見かけたら稽古したいものです。
というわけで、今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十九号まつ殿より。 (報告日:2003年1月16日)
Muscadet Sevre & Maine "Clos La Desiree" 2000
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ "クロ・ラ・デジレ" 2000

Marc Pesnot
(マルク・ペノ)
ワイナリー和泉屋 1,580円

師範の1600本(でしたっけ)を越える膨大なリストには感服しております。 しかし、気になることがひとつ。Muscadetでございます。 師範は酸がきついMuscadetしか、稽古されたことがないと伺いましたが、 それを覆す拙者がとても感服した安ワインを紹介いたします。

フランスはロワールのMuscadet Serve & Maine Sur Lie、 Marc Penotの作にございます。 ワイナリー和泉屋のオンラインショップにて1580円で購入しました(これが2度目)。 1度目の稽古は同ショップで購入した仏国白ワイン6本セットでございました。
色は薄めで、香りもシャルドネのようなきれはありませんが、 口に含むと驚かされます。安ワインとは思えぬまろやかさ、 甘いとも思えてしまうようなコクを感じます。 これぞ、Sur Lieによって作られたアミノ酸系のコクかと感心させられます。 酸はアルコール発酵中に自然におこったというMLFによってまろやかなものとなっています。
実は、これがMuscadet一般と信じて2度目の稽古の前に他のMuscadet (ミュスカデ CH. デ ラ ラゴティエール 2000 \1,380 @Super wine shop) の稽古をいたしましたが、 Marc Penotとは天地の差(拙者は酸の強いワインが苦手というわけでは決してござらぬが)、 酸系のmuscadetでした。

師範も是非Marc Penotを試されて、 Muscadetに対する印象を一新してくださるようお願い申し上げる。

---師範より---
ご入門ありがとうございます。
おっしゃるように師範は「ミュスカデは酸っぱいもの」と理解しております。 また、師範にはミュスカデについての辛く悲しい経験があります。 師範がまだ駆け出しの安ワイン者だった頃、 アルザス産の"Muscat (ミュスカ)"という品種のワインが好きでした。 「フルーティ」という文字をそのまま瓶詰めしたような、 酸味の目立たない甘い香りのワインです。 で、"Muscadet(ミュスカデ)"をそれと間違って買ってしまい、 あまりの差に涙した、と。
・・・であるがゆえに市場流通量の割には稽古経験が少なく、 これまで僅かに6本ってなことになっております。 ご紹介頂いたようなまろやかなミュスカデもあるんですね。 いろいろですなぁ、ワインって。
ともあれご報告ありがとうございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十一号ちんちくりん殿より。 (報告日:2003年1月10日)
KREUZNAHER PARADIES FABERREBE BEERENAUSLESE 1989
クロイツナッハ パラディース
(Weingut Korrell-Johanneshof)
コレル・ヨハネスホフ醸造所

「稽古した日」2003年1月9日
「稽古した場所」横浜の我が家
「インポーター」日合商事 2,500円 松坂屋 大手町ビル店
「原産国」 バート・クロイツナッハ (Bad Kreuznach) ドイツ
「主要品種」リースリング他

アウスレーゼ以上のドイツワインを飲んでいてつくづく思うのは、 果して、ドイツワインには産地による味の違いってあるんだろうか?という疑問。 それ以前に、そんなにたくさんの産地を選べるほどワインが日本国内で紹介されているか? ということ。運良く珍しい産地、又は品種のワインがゲット出来て、 それを飲んでみても、さほど美味に感じられないこと。 その上、日本で普通に入手できるワインが限られているにもかかわらず、 有名だとされる畑名や村名、ワイン名が異様に多いらしくて、ラベル見ても、 何がなんだかわからないこと。ドイツワインが遠ざけられる理由って、いっぱいあるなあ。 飲んでみて初めて、印象を憶えられるのであって、文字だけでは、 乏しいワタクシメの想像力は、そんなに飛躍しないもんね。
とまあ、いつもご託並べてドイツワインに対峙しているのだけれど、 今回のこのベーレンアウスレーゼ。 インポーターの会社の方が試飲の折に言っていた、 「ホントはもっと高く売りたいんだけど、 エージェント権維持のためにどうしても数を捌かねばならず2,500円で投げ売りしているんです」 の宣伝文句通りのお味。 トロッケンベーレンアウスレーゼやアイスワインでは甘すぎて食中酒たり得ないけど、 これは両者の良さをギリギリ残して、 しかも、メシ食いながら飲める素晴らしいバランスのワイン。 しかもオールドヴィンテージ。ドイツワインは世界一長期貯蔵が出来るワインなんです、 とドイツワイン好きが自慢げに言うのもうなずけるほどのフルーティーさ。 50年くらい持つんじゃなかろうか。
しかし、これだけ美味しい古いヴィンテージのワインが、 そこらで2,500円で買えるドイツワインっていったい何?

---師範より---
あけましておめでとうございます、毎度のご報告、ありがとうございます。
ドイツワインが遠ざけられる理由、まったくもって同感であります。 加えて、「名前の覚えにくさ」もあるような。 複合語があって名詞が長くなるドイツ語自体の性質が覚えにくさを助長しているような気がします。 師範自身、学生時分にドイツ語を第2外国語として履修していたにも関わらず、 フランス語やイタリア語、スペイン語に比べてドイツ語のラベルが一番理解できません。 もちろん、これは「ドイツワインをあまり飲まないから」という理由とニワトリ・タマゴだとは思いますが。
ともあれご推薦のワイン、 ベーレンアウスレーゼで1989産で2,500円ってのは確かにお買い得そうですね。 そういうワインって、往々にして「安さのヒミツは内容にアリ」な場合もありますが、 内容も良かったとのこと、めでたしめでたしであります。 惜しむらくは、折角ご推薦頂いても師範にはその名前と造り手を覚えられそうに無い、 ということでしょうか。
というわけで、本年もよろしくお願い申し上げます。


門下生第六十六号のりだー殿より。 (報告日:2003年1月4日)
BARBERA D'ALBA 1995
PRUNOTTO

(バルベラ・ダルバ 1995、 プルノット)

「稽古日」2003年1月4日
「稽古した場所」我が家
「購入した店」 NOISY'S WINE SELECT 原酒店
「インポーター」 ?(リーファーコンテナは使用とのこと)
「原産国」イタリー
「値段」 2,290円(税抜)
「色」 赤ッ

年末・年始と実家に戻り、おじとの日本酒三昧の生活からやっと解放され、 新年1本目に何のもうかとかんがえて、 いつもより(ほんのちょっと)値段高めものをチョイスしました。
本来ピエモンテのワインは好きな部類ですが、 バローロ、バルバレスコはおいそれと手が出ない、 そこで目に止まったのがこのバルベラ・ダルバ。 造り手のプルノットはそこそこ有名どこらしいです。
色はほんの少し薄めで、ほんの少し枯れた色も。香りはすっきりした感じ。 最初はピエモンテ系独特の酸味を感じるが、変なエグ味も無く、さらっと抜けていく。 重みはミディアムといったところで、結構飲みやすいです。 昔バルベラをイタ飯屋さんで飲んだことがあるのですが、そのときは酸味だけ目立って、 薄っぺらい印象がありました。あと、酸味が強すぎると飽きるの、早いんですよね。 それを考えると、こちらは落ち着いた印象を受けます。
生まれ年を見てみたら、1995年。 バルベラ種って割に早飲みの印象があったんですけど、結構年数経っても飲めるものは 飲めるんですね。造り手の違いもあるんでしょうか? 売り手のNOISYさんも、ある程度熟成を考慮して今1995年を売ってるのかも。 いずれにせよ、リーズナブルと考えます。
ピエモンテ系は華やかでいいですね。おいしゅうございました。

---師範より---
新年最初のご報告、ありがとうございます。
バルベーラ・ダルバ、師範もいろんな造り手と7回ほど稽古しておるのですが、 どーも今ひとつ印象が定まりません。 というか、イタリアモノに関してはDOC・品種・造り手、全てにおいて未開の地な気分です。 ってなわけで、今年はイタリアを中心に稽古してみるべし!なんて思ったりもしますが、 所詮モノグサ者ゆえそういう決心を明日には忘れているのが悲しいところであります。
ともあれご報告ありがとうございます。 ちなみに師範が最近飲んで「こりゃイケる」と思ったバルベーラ・ダルバは コレとかコレとかです。 前者は安ワインじゃなさそうなんで恐縮ですが、ご参考になれば。


2004年報告分 2003年報告分 2002年報告分 2001年報告分 2000年報告分 1999年報告分 1997/1998年報告分

by 師範