門下生報告(2021年)

 ご報告頂いて数日後に回答という超のんびりインターフェース、会話はキャッチボールにならず「行って帰って」のUターンで終わりのこのページ。 まるで新聞のお悩み相談コーナーみたいな感じですなぁ。新聞同様オワコンなのは判っていますが、やっている本人は楽しいのでこのまま昭和の遺産として続けていく所存です。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2021年12月20日)


Optima 2013 [Anthonij Rupert]
名称Optima 2013
造り手Anthonij Rupert
等級W.O. Western Cape (South Africa)
品種Cabernet Sauvignon, Merlot, Cabernet Franc
稽古した日2021年12月20日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店ワインショップ ドラジェ 楽天市場店
価格2,002円(税込)

 南アフリカのワインです。

 ワタクシ的には南アフリカのワインには偏見があること、過去の門下生報告でも申し上げた記憶がありますが、これは良いです。 セパージュの割合は不明なのですが、味わいからするとカベルネ・ソーヴィニヨンの割合がかなり高そうです。 ただ新大陸のカベルネ主体の赤ワインにありがちな重たさはありません。 2013年ヴィンテージということで、余分なタンニンが落ちているのでしょう。 ボルドー左岸のワインともニュアンスが違う、ちょっと不思議なワインです。 ヒュー・ジョンソン先生のワインブックによりますと、2013年の南アフリカはたいへん良い年であったそうですが。

 購入店の現在の販売価格だとプチ破戒になり、まあまあのお買い得という感じかもしれません。 上記のセール価格であれば間違いなくGood Buyです。

師範より

 年末のお忙しい折、ご報告ありがとうございます。

 なんとなく見覚えのあるラベルと聞き覚えのある造り手だったので、 調べたところ5年前に稽古したコレの上級版みたいですね。 ロートシルト家と近しい関係にある造り手のようなので、 「ボルドー左岸っぽいけどちょっと違う」というのはその通りなのではないかと想像します。

 稽古範囲に値下がりするタイミングを見計らってゲットを試みてみます!


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2021年11月28日)


Cotes Rocheuses 2016
名称Côtes Rocheuses 2016
等級Saint-Emilion Grand Cru
品種Merlot, Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc
稽古した日2021年11月27日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店メトロキャッシュアンドキャリージャパン流山店
価格1,716円(税込)

ネット上ではお久しぶりです(笑)

久々にサンテミリオンのグランクリュを開けました。やはり右岸のワインは新世界のメルローとは違うことを改めて実感。 バランスが良くて突出した個性がない代わりに、しみじみ美味い。そんなワインでした。 言い換えれば典型的なサンテミリオンのグランクリュという印象です。 2016年ということで熟成のピークはもう少し先なのかもですが、今飲んでも充分イケます。

特筆すべきは購入価格。今年10月で日本から撤退したメトロが在庫一掃セールをしていた時にゲットしたもの。 メトロは基本的に一般客お断りのポリシーでしたが、最後の1年くらいは一部の日曜日だけ一般開放していました。 撤退をアナウンスした後の9月下旬に偵察に出かけたところ、このワインを含めお買い得なボトルが多数。たくさん買い込みました。 閉店間際になればもっと安くなるかと思いクローズ直前に再度見に行ったのですが、棚がほぼ空っぽの状態。皆考えることは同じなのですね。

師範より

 先日はどうもです。

 メトロ、噂には聞いていたんですが、結局一度も行けずじまいでした。 カルフールもテスコも日本から撤退、やっぱりアチラ流の販売形態は難しいのかな・・・と思うけどコストコは残ってますね。うーん。

 閑話休題、サンテミリオン・グラン・クリュが1,000円台はお買い得ですね。 調べたら、サンテミリオンの生産者組合が造り手とのことで、誰もがサンテミリオンのワインにイメージする味や香りを実現しているのでしょう。

 それでは、これからの年末年始、おいしい安ワイン探しをよろしくお願いします。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2021年8月16日)


KIRKLAND Signature Series Columbia Valley Red Wine Washington State 2018
名称KIRKLAND Signature Series Columbia Valley Red Wine Washington State 2018
品種Cabernet Sauvignon, Merlot, Syrah
稽古した日2021年8月16日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店コストコ新三郷店
価格2,298円(税込)

 お久しぶりでございます。

 少し前にネットでコストコを「世界最高のネゴシアン」みたいな呼び方をしているのを見ました。
確かにコストコPBのワインは同クラスのワインの世間相場より明らかに安いし、外れることが少ないので、そう呼んでもあながち間違いではないかも。 コストコはアメリカ資本だけあってカリフォルニアワインが充実していますが、これはもうちょっと北のワシントン州産。 ワシントン州はカリフォルニアより地味ではあるものの、実績があるワイナリーがそこそこあります。 これは上にも書いた通りカベルネ、メルロー、シラーのブレンド。シラーを混ぜるあたりはいかにも新大陸っぽいところです。 コストコPBとしてはやや高めの価格ですが、ラベルも黒が基調で高級感を自己主張しているように思います。

 口に含んだ印象は、アタックがかなり強いのですが味わい的にはバランスが取れている印象。派手さはないけれど質実剛健という感じ。 ワシントン州の見本みたいなワインです。大昔にシアトルに4年ほど住んだことがあり、ワシントン州を第2の故郷と勝手に思っている身なので、 身びいきがかなり入っているとしても、広くオススメしたいと思います。

師範より

 お久しぶりでございます。

 コストコのプライベートブランド、米国産のみならずフランスやイタリアなどの旧大陸にもあって、 そしてそれらが結構良い感じにそれぞれの産地の特徴を表しているんですよね。 ご報告頂いたワシントン州産の赤も、カリフォルニアとは違うちょっと冷涼な雰囲気がイメージされて、 ちゃんと産地ごとの棲み分けが出来ているように感じられます。

 それでは、またナイスなワインと遭遇されましたらご報告、よろしくお願いします。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2021年2月5日)


Dog Ridge The Pup Cabernet Merlot 2016
名称Dog Ridge "The Pup" Cabernet Merlot 2016
産地McLaren Vale, South Australia
稽古した日2021年2月5日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店ワインショップ ドラジェ
インポータージー・アール・エヌ
価格1,859円(税込)

 あけましておめでとうございます、ってもう2月ですが。
 今回のワインは昨年ご紹介したものと同じですがヴィンテージ違いです。 前回は会社の同僚が長期間自宅で保管していたものを譲り受けたという反則技でしたので、最新ヴィンテージ(と言っても2016です)をネット通販で改めて買ってみました。 第一印象は新大陸と言うよりかなり本家っぽい味わいです。そしてまだ固い。あと5年くらい瓶熟させてちょうどいいかもですが、今飲んでも楽しめないわけでは決してありません。
 前回も記した通り、グレード的にはメドックのクリュ・ブルジョワとほぼ同等のイメージです。 だとすれば2016だとちょっと早飲みですよね。でもこの値段であれば「買い」です。真面目に造ったワインであることには太鼓判を押します。

師範より

 あけましておめでとうございます・・・って確かにもう2月ですな。
 昨年2007年産をご報告頂いたこのワイン、ドラジェさんで売られていたんですか。 買っておけば良かったなぁ、とプチ後悔しております。 オーストラリア産にしてもチリ産にしても、以前のような「照りつける太陽をそのまま瓶の中に詰め込んだような力任せのワイン」じゃなくて、 本家っぽい造りをするところが増えてきたように思います。我々も年齢を重ねて「重たいワインはちょっと・・・」なんて気分になることもありますから、 嬉しい傾向ですね。
 それでは、本年もゆるゆるとお付き合いのほど、よろしくお願いします。