門下生報告(2024年)

 閑古鳥が大合唱しているページです。キミも門下生になってみてはどうだ!


門下生第百十三号手石殿より (報告日:2024年10月29日)


Chateau Puygueraud (Blanc) 2015
名称Château Puygueraud (Blanc) 2015
造り手Chateau Puygueraud
稽古した日2024年10月28日
稽古した場所自宅(東京都内某所)
購入店エノテカ成城学園前店
インポーターエノテカ
価格税込1,980円

お世話になっております、手石(ていし)です。忘れられる前に3本目のご報告です。 この度はシャトー・ピュイゲロー・ブランです。

シャトー・ル・パンを所有するティエンポン家がコート・ド・フラン地区に所有するシャトーで、 世間一般では赤の評価が高く、良年しか造られない白は生産本数も少なく目立たない存在です。
※約5,000本
此方は在庫処分だった様でお安く購入しましたが、現行でも税込3,000円で購入出来る筈で、 ボルドー・ブランの素晴らしさを再確認出来るかと思います。

爽やかな柑橘系の香りと、セージやカモミール等の新鮮なハーブの清涼感としっかりした酸。 漸く秋らしくなり揚げ物が苦にならない季節となりましたので、天麩羅、埼玉名物の塩焼き豚(かしら)、 かきあえなますや胡麻和えと合わせると良さそうです。

今迄同様非常にお買い得感がありますので、一手ご稽古の程お願い申し上げます。
手石 拝

師範より

 ご報告、ありがとうございます。 前回ご報告頂いたドイツの白、 入手はしているのですが1リットルなのでなかなか開けるタイミングを逸しております。スミマセン。

 赤が上手な造り手の白って美味しいですよね。ボルドーに限らず、ブルゴーニュもその傾向があると思います。 一方でブルゴーニュの場合、白が上手な造り手の赤は必ずしもよろしくなかったりするから不思議なものです。

 閑話休題、ピュイゲローのワインは以前赤の2010年産と10年前に稽古しておりますが、 例によって飲み会の後半だったので記載内容がボロボロです。 ご報告頂いた白、タイミングよく買う機会があればゲットしたいと思います。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2024年9月1日)


Chateau Le Vieux Serestin 2020
名称Chateau Le Vieux Serestin 2020
稽古した日2024年9月1日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店ジュピター流山おおたかの森SC店
価格1,067円(税込)

最近門下生の投稿が活発になり喜ばしい限りです。

さてこのワイン、ボルドーのクリュ・ブルジョワですが特筆すべきはその価格、税抜ベースだと千円しません。 何かワケアリなのかなとも思い、2本買って1本目を今日開けました。

色はいかにも若いボルドー。 ネット情報によると品種はカベルネとメルローがほぼ同じくらいでプティ・ヴェルドが1割くらいとのことですが、 味わい的にはカベルネの主張がやや強め。 若いヴィンテージということもあり最初はやや閉じていましたが、30分ほどすると本領を発揮。 普通に美味しいクリュ・ブルジョワです。この値段は破格以外の何物でもありません。

買ったのは2週間あまり前なので今でもこの値段で買えるかは定かではありませんが、 もし目にされましたらお買い求めになられることを強く強く推奨いたします。

師範より

 ご報告ありがとうございます。

 前回ご報告頂いたスペイン産赤は無事ゲットして、 比較稽古することが出来ました。 今度は1,000円で真っ当なボルドーなんですね。最近近くにジュピターが出来たので、 機会があればチェックしてみたいと思います。

 それでは、またのご報告をお待ちしております。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2024年8月18日)


Casa Antigua Gran Reserva 2015
名称Casa Antigua Gran Reserva 2015
稽古した日2024年8月18日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店ヤオコー南流山店
インポーター小川貿易
価格614円(税込)

スペインとは言えグランレゼルバが税込600円強というのはちょっとありえない世界ですが、本当です。 正確には通常価格798円(税抜)のものを3割引セールで買ったというものです。 裏ラベルには”Embotellado para Bodegas Fernando Castro”という表記があり、 これはリカマンオンラインが扱っているViñas del Lastra Gran Reserva 2015と同じようです。 オーク樽で60ヶ月熟成というのも一緒だし、DO Cariñenaも同じ。 ということは、この2つのワインは名前が違うだけで中身は同じものではないかとワタクシは推測します。 あくまでも推測ですが。

リカマンさんの値段の半分以下で買えるのですから、これは最強のお値打ち品では。 味わいも特に強い個性はありませんが、60ヶ月樽熟成させた割にはまだまだ元気という印象で、 薄っぺらいバルデペーニャスあたりのグランレセルバとはまるで違います。 色もかなり濃いです。 数量限定で先月から売り出したもののようで、今でもお店で売っているかは分かりませんが、 もし見つけたら定価でも買う価値大いにあります。

師範より

 ご報告ありがとうございます。

 スペインの激安グラン・レセルバ、しばしば見かけますよね。 そして造り手は結構Fernando Castroだったりします(直近はコレとか) 推測されている通り、いろんな販路に対して違う銘柄で出しているものと師範も考えています。 それにしても、それだけ長期間保管して(棚卸では資産になって)あんな値段で大量に出せるなんて、 どれだけ強固な経営基盤なんだ?と思っちゃいますね。

 ご報告頂いたワイン、バルデペーニャスでもカスティーヤ・ラ・マンチャでもなくカリニェナなところがミソですね。 しっかりしたワインを造る産地なので期待できそうです。ヤオコーで見かけたらゲットしてみます!


門下生第百十三号手石殿より (報告日:2024年6月10日)


SylvanerTrocken 2023 [Bernhard Koch]
名称SylvanerTrocken 2023
造り手Bernhard Koch
稽古した日2024年6月3日
稽古した場所自宅(東京都某所)
購入店小田急OX成城学園前店
インポーター稲葉
価格税込2,448円

先月はありがとうございました、手石(ていし)です。忘れられる前に2本目のご報告です。

この度はベルンハルト・コッホのシルヴァーナです。此方様はピノ・ノワールの評判がとても良く、 SP(師範ポイント)も高かったかと記憶しています。 シルヴァーナはブルゴーニュのアリゴテ同様、今迄は何方かと言うと凡庸な品種扱いでしたが、 温暖化の影響なのか醸造技術の進歩に因るのか、年々素晴らしいワインが世に出て来る様になりました。 此方は1リットルボトルでして、ワイナリー様の「日々の食卓で楽しんで欲しい」と言う想いが伝わって来ます。

穏やかな柑橘系と凝縮した青林檎の香り。新鮮なハーブの清涼感としっかりした酸。 天麩羅や塩唐揚げ、薩摩揚げ等と合わせて頂きたい1本です。

ネットで検索しますともう少し安価に購入出来ます。前回同様非常にお買い得感がありますので、一手ご稽古の程お願い申し上げます。

手石 拝

追記
此方様のムニエ100%のロゼ泡も素晴らしいです。

師範より

 二月連続でのご報告、ありがとうございます。

 文中にも挙げられておりますベルンハルト・コッホのピノ・ノワールは、。 2022年度 安ワイン 第6位ですね。 先日他の門下生からもドイツのワインをご推薦頂きましたが、 ドイツ、イケてる安ワインがどんどん増えている印象があります。 また、仰るようにシルヴァナーはどちらかというと日陰の品種だったと思いますが、 それが素晴らしいとなると大変興味が湧きます。

 先月今月と門下生の皆さんからご報告頂いたワイン、近いうちにまとめて購入する予定です。 追って稽古いたしますのでよろしくお願いします。


門下生第四十号Andy殿より (報告日:2024年6月9日)


McManis Viognier 2022
名称マックマニス ヴィオニエ 2022
産地リバージャンクションAVA
品種Viognier
価格ネットで1000円台後半、私の購入価格は1760円です。

久々の門下生報告です。

マックマニスはカリフォルニアの安ワイン御用達ブランドの一つです。 カリフォルニアの安ワインブランドというと、 ヨセミテ・ロードを作っているザ・ワイン・グループとか、 レッドウッドを作っているブロンコとか、カルロ・ロッシを作っているガロとか、 大手が複数のブランドを持っているケースが多いのですが、マックマニスは家族経営でこのブランドのワインだけを作っています。 いくつかの自社畑をセントラル・ヴァレーのローダイなどに持っており、 このリバージャンクションAVAというAVAは、マックマニスの畑しかないところです。 ブドウ栽培面積2732haというのは長野県全体(生食用含む)のブドウ畑以上という規模の大きさです。 このAVAは名前の通り、川の合流地点になっていて、その冷却効果によって、 温暖なセントラル・ヴァレーの中では比較的涼しいところになっています。

ヴィオニエって華やかな香りで、好きな品種の一つなのですが、一方でなかなかこれっというのに出会わない品種でもあります。 香りを引き出すためには温暖さが必要な一方で、酸が落ちてしまってアルコールが高くなりすぎることも珍しくありません。 カリフォルニアでもいくつかのワイナリーで作っていますが、成功しているところはあまり多くない印象です。 このヴィオニエはヴィオニエらしい華やかな香りとやわらかな味わい、 そこそこの酸があってバランスよくきれいに作っている印象があります。 某O手スーパーのワインバイヤーさんもこのワインをお気に入りと言っていました。 私も1000円台のヴィオニエではこれ一択と思っています。

アンディ

師範より

 こちらではお久しぶりでございます。2年ぶり4度目のご報告、ありがとうございます。 サラリとカリフォルニアの安ワイン事情を伝えて頂けるあたり、さすがアンディ先生でございます。 しっかし長野県のブドウ畑全体よりも広い畑を一社で所有するあたり、米国の規模感はすごいですね。

 「ヴィオニエはなかなかこれっというのに出会わない」のご意見には強く同意します。 特に安ワインなクラスでは難しいですね。期待したほど香らないしボンヤリした印象になりがちなイメージがあります。 ご報告頂いたワイン(と同じものかしら?)も14年前に稽古しておりますが、 香りは良いもののちょっと酸が弱い感じでした。 もちろん、ひと昔以上前の稽古ですので、それから改善されているものと思います。

 円安だったり米国の物価上昇だったりで、カリフォルニアの一部のワインは値上げが続いているみたいですが、 安ワインはいつまでも我々の味方であって欲しいものですね。


門下生第百十四号米柱殿より (報告日:2024年6月1日)


Pinot Noir Nahe 2022 [Josef Drathen]
名称Pinot Noir Nahe 2022
生産者Josef Drathen
購入店ワイズマート ワインフェスタ
価格1,408円(税込)

・概要
ワイン友達のりゅじめしさんに教えて頂き、ずっと気になっていた浦安のワイズマートのワイン試飲即売会(2024年4月27日)に参加した際に購入。 このイベント、かなり狂っていて実質無料で309種類の主にワイン(とその他のお酒も多少あり)が試飲出来るというイベント。 自分は酒豪では無いので13時から19時まで飲み続けるも、80種しか試飲出来ませんでしたが、 その中でも好みのピノ・ノワールでしたので即買い致しました。

外観はルビーレッド
スミレや赤い果実の香り
アメリカンチェリーの味
温度が上がると生のマッシュルームの香り
タンニンはきめ細かい
若干のシナモンもある。

お高いブルピノのような複雑さや香りの妖艶さはありませんが、冷涼な地域のピノ・ノワール好きには相当にハマります。 なんたって¥1,500以下でこれだけ美味しいのですから感動的なワインだと思いました。

師範が既に稽古済みか分かりませんが(検索には出ないようでした)、是非感想をお聞きしたいドイツのピノ・ノワールです。

師範より

 入門ありがとうございます。米柱殿は門下生第百十四号となります。今後ともよろしくお願いします (80種吐き出さずに試飲できる方は間違いなく酒豪だと思います)

 ご報告頂いたワイン自体は稽古したことはありませんが、 カルディで売られているドイツの廉価ピノ・ノワール(コレ)が同じ造り手ですね。 ドイツの赤の門下生報告は初めてですが、地球温暖化の影響か、 最近はドイツでもかなりしっかりしたピノ・ノワールが安価で手に入るようになってきた感がありますね。

 次にトスカニーで購入する際には、これも買い物かごに入れたいと思います。


門下生第百十三号手石殿より (報告日:2024年5月19日)


Toscana Rosso NV [Tenute Rossetti]
名称Rosso Toscana N.V.
稽古した日2024年5月12日
稽古した場所自宅(新潟県某市)
購入店小田急OX成城学園前店
インポーター稲葉
価格1,584円

 初めまして手石(ていし)と申します。20数年来の読者でして漸く投稿する勇気を持てました。

 此方はイタリアのファルネーゼグループと提携関係にある「テヌーテ・ロセッティ」のボトムレンジのワインです。 サンジョベーゼ90%、メルロー10%で醸されるMVです。
色調はルビーレッド。ベリー系の薫りと極々僅かに感じるスパイス香。スミレの花は分かりません。 滑らかな口当たりで日々の夕ご飯に寄り添う赤ワインです。 トマトソースを使ったお料理は勿論、甘辛醤油味の煮物、焼き物、魚の塩焼きとも大丈夫かと思います。

 ネットで検索しますともう少し安価に購入出来ます。 非常にお買い得感がありますので、一手ご稽古の程お願い申し上げます。

手石 拝

師範より

 ご報告ありがとうございます。手石殿は門下生第百十三号となります。五年ぶりの新門下生、今後のご精進を期待しております。

 ご報告頂きました安ワイン、まず上が太くて下に向かって細くなるボトルの面構えから良さげでありますな。 道場では「持って重いワインは美味い」という判断基準を設けておりますが、それに合致しそうです。 また、ファルネーゼといえば道場にとっては親も同然、更には和食にも合うとなると、これは期待しないわけにはいきません。

 楽天のトスカニーさんあたりでも売られているようなので、機会を見つけて稽古したいと思います。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2024年5月11日)


Deakin Estate Shiraz 2022
名称Deakin Estate Shiraz 2022
稽古した日2024年5月11日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
購入店ヤオコー南流山店
インポーター日本酒類販売
価格752円(税込)

今年最初の投稿です。

この銘柄は師匠も二昔近く前にカベルネを稽古しておられますが、今回は品種も別ですし、大目に見てください。
師範も最近推しておられるヤオコーの2割引セールで買いました。 オーストのシラーズと言えば昔はやたらにタンニンがキツめの重たいワインというイメージがありましたが、 少なくともこのワインに関してはそうしたた印象はまったくなく、 南ローヌかラングドックあたりのちゃんとした造り手によるシラーに近い味わいです。 値段が値段なので複雑味とかは期待できませんが、デイリーワインとしてはいろんなお肉に合いそうな使い勝手の良いワインでしょう。

オーストのワインって10年くらい前は品質の割にコスパが悪い評判がありました。 最大のマーケットは中国でしたが、その後に保守党政権と中国政府との仲が悪くなり、 中国が冗談みたいに高率の関税を課したことでそちらへの出荷はほぼストップ。生産者はさぞ大変な思いをしただろうと思います。 労働党への政権交代で関係が修復傾向にあり、オーストワインへの関税もつい最近に元に戻す発表がなされましたが、 輸出量が回復するにはまだ時間がかかるだろうと思います。 そんなこともあり、オーストのワインは今現在ではむしろお買い得感があるというのが当門下生の見立てです。

師範より

 明けましておめでとうございます。本年最初のご報告、ありがとうございます。ちなみに昨年は柳沢殿からのご報告1本のみでした(涙)

 オーストラリアの社会情勢含めての見立て、さすがです。 ディーキン・エステートは流通量も多く、フレンドリーな感じで親しみやすいですね。 今度ヤオコーの2割引の日にゲットしたいと思います。

 ちなみに昨年ご報告頂いたコストコPBのピノ・ノワール、 1つ上のグレード?のRussian River Valleyの2022年産を購入しています。近いうちに稽古したいと思います。