門下生報告(2025年)

 門下生報告、昨年はちょっと息を吹き返しましたが、また閑古鳥ページに戻りました。


門下生第百十五号Tannin Haruka殿より (報告日:2025年2月12日)


Gnarly Head 1924 Double Black Cabernet Sauvignon 2022
名称Gnarly Head 1924 Double Black Cabernet Sauvignon 2022
稽古した日2025年2月12日
稽古した場所自宅(京都府)
価格1,999円(税別)
生産者デリカート ファミリー ヴィンヤーズ
購入店ロピア京都ヨドバシ店

こんにちは、Tannin Harukaです。
本とワインのペアリング(Book Pairing)をやってみました。

今回は、アール・ナイチンゲール著『人間は自分が考えているような人間になる』という本に、 ナーリー ヘッド 1924 ダブル ブラック カベルネ・ソーヴィニオン(2022)をペアリングしてみました。

この本には、仕事や人生を前に進めるための思考のヒントが詰まっています。 いくつかの観点から、相性の合うワインを考えてみました。

まずは、国。

著者がカリフォルニア州の出身であることから、カリフォルニアらしい樽感のあるワインを選ぶことにしました。 表紙の雰囲気からは樽ドネもいいかな?と思いましたが、 読み進めるにつれ、暖炉の側でウイスキーを片手におじいさんの話を聞いているような情景が浮かび、 バーボン樽熟成したワインがぴったりだ!と赤ワインを選びました。

Gnarly Head 1924 Double Black Cabernet Sauvignon

ベストセラーの啓発本であることから、同じくロングセラーであり、ある程度規模の大きな生産者を選ぼうといくつかの候補を検討。

最後の決め手となったのは時代性です。(Notヴィンテージ)

著者が1921年生まれであることから、同時代性が感じられるワインとして、 禁酒法時代のオマージュを込めたナーリーヘッド1924を選びました。 暗闇の中で語り継がれるイメージや、溢れる反骨精神も本著と通じるものがあると感じました。

◾️味わいについて:

抜栓した瞬間からぶわっとウイスキー樽の熟成香が押し寄せてきます。 好みが分かれるワインかもしれませんが、果実味もかなりしっかりしていて、 はっきりとした特徴があるのでワインを飲み始めたばかりの方にも楽しんでいただけるのではないかと思います。

私の推し成分であるタンニンもパワフルです!(パワフル過ぎるので抜栓後1時間くらい置いた方が飲みやすいかもしれません。)

師範より

ご入門ありがとうございます。「タンニンの先生」ことHarukaさんにご入門頂き、光栄至極に存じます。

そして「本とワインのペアリング」とは、こりゃまたハイソなアプローチですね。 自分だったら何と何を合わせるんだろう?「はらぺこあおむし」と南仏のカベルネ・ソーヴィニョンか・・・発想が貧困ですみません。

 ちなみにナーリー・ヘッドは、ジンファンデルとは稽古したことがあるのですが、 確かにはっきりした特徴のある、実にアメリカらしいワインでした。今度ロピアへ買い物に行った際に探してみたいと思います。

 それでは、今後ともご精進のほど、よろしくお願いします!


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2025年1月19日)


TALINAY Pinot Noir 2021
名称TALINAY Pinot Noir 2021
稽古した日2025年1月19日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
価格2,200円
生産者Tabali
購入店やまや 松戸栄町店

今年2回めの報告です。

ちょっと事情があって美味しそうなチリピノを探していて、ヒュー・ジョンソンのワインブック (と言ってもジョンソン先生は既に編集の第一線を退いておられますが)を眺めていたら、 Tabaliという生産者を激賞しているのが目に入りました。ネット検索したところ、やまやで扱っている様子。 自宅近くのやまやはここ数年足を踏み入れていませんでしたが、久しぶりに訪れたところちゃんと置いていたので早速ゲット。

色はピノとしてもかなり薄め。香りもやや地味な印象ですが質は悪くない。 味わいも似たような感じで、新大陸系というよりはブルゴーニュのコート・ド・ボーヌのちゃんとした造り手のワインを思い出させます。 ブルゴーニュの赤がとんでもない価格になっている現在、この価格でブルゴーニュっぽい味わいのワインはかなり貴重な存在では。 度数が12.5%と控えめなのも好印象。

なおやまやにはこの造り手のピノがあと2種類あって、実売価格は確か1,100円と1,860円くらい。 どちらも既に飲んでおり、コスパ的には共に良好ですが、他でも飲める普通の新大陸系ピノというイメージ。 コノスルのピノに飽きた方は、一度この造り手を試してみてください。

師範より

本年二度目のご報告、ありがとうございます。

道場でも、以前はやまやは頻繁に利用していたのですが、近所に店舗が無いこともあり最近とんとご無沙汰です。 ネットショップと違って、ズラリと並ぶ安ワインを眺めながら買うのって楽しいですよね。つい買い過ぎちゃいますけどね。 ブルゴーニュのコート・ド・ボーヌっぽいチリ・ピノ、大変興味深いので近いうちにやまやを訪問する機会を作ります。

ご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。


門下生第四十八号柳沢殿より (報告日:2025年1月10日)


Chateau de Chantegrive 2013
名称Chateau de Chantegrive 2013
稽古した日2025年1月10日
稽古した場所自宅(千葉県某市)
価格1,685円(単品価格 2,280円)
等級ACグラーヴ
品種カベルネ・ソーヴィニョン50%、メルロー50%
インポーターワインプレスインターナショナル

今年もよろしくお願いいたします。

新年最初の報告はボルドーです。 昨年のうちにヴェリタスで買ったワインセットの中の1本です。 グラーヴの土地柄か、オー・メドックのワインよりは若干軽めの感じもありますが、 素性は極めて素直というか、普通にかなり美味しいボルドーです。

単品価格の価値も充分ありますし、セット単価であれば極めてお買い得でしょう。 セットもまだ販売中ですし、他のワインもクオリティが高そうですので広くオススメします。

師範より

明けましておめでとうございます、本年最初のご報告、ありがとうございます。

ボルドーも案外アタリハズレがあるというか、昨日稽古した同じショップの安メドックはイマイチでした。 ご報告頂いたワインはヴィンテージが2013年、やっぱりボルドーは「熟成させてナンボ」なのかもしれません。

それでは、本年もゆるゆるとよろしくお願いいたします。