稽古日誌:2011年4月

 4月になりました。今年はサクラの開花が遅めですかね。

 さて昨年まで「原因不明の目のかゆみと鼻水」と、症状の確認から逃げてきた師範ですが、 今年は耐え切れず耳鼻科に行き、『間違いなく花粉症です』と烙印を押されてしまいました。 そして、処方されたのが下記の三種類の薬です。
内服薬:アレロック
点鼻薬:ナゾネックス
点眼薬:ガレシロール
で、これがてきめんに効いてます。点眼薬はイマイチ効果不明だけど、 あとの二つのどちらか(または両方)がとても効いていて、 もう「花粉症ってなんのこと?」ってくらい。 すげぇよ薬!ビバ現代医学!!であります。 こんなに楽になれるんだったら、 最初から変にツッパッたりせずに、素直に世間の流れに従うべきでした。

翌月分

30日(土)

Chablis "La Jouchere" 2009
シャブリ "ラ・ジュシェール" 2009
Michel Laroche Selection
ミシェル・ラロッシュ・セレクション
Blanc
Chablis
シャブリ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,2602011/04/20 ノムリエ・ザ・ネット ワールドリカープランニング
 本日の夕食は手巻き寿司。 寿司種は、マグロ(赤身)、スルメイカ、タコ、玉子焼き、カニカマ、キュウリ。 連休中だからか、いきつけの魚屋さんに良い魚が無かったみたいで、 なんとなくコスト優先みたいなラインナップになりました。 そしてワインは、寿司といったらコレでしょう、ってことでシャブリをチョイスであります。
 さて抜栓。コルクは今回も人造物(ノマコルク)。 色は、比較的ちゃんとしたレモン色でで、それなりに照りもあって良い色です。 香りは、ボリューム控えめながら「これぞシャブリ」な鉱物的気配満載の雰囲気。 味は、酸味はしっかりしているけど酸っぱくないです。 なんというか、酸のカドが丸くて刺す感じが無い、って言うのかな? ただ、薄っすらとした果実味と酸味の間にギャップがあって、 どことなく落ち着かない味わいではあります。
 とても鉱物的なワインで、シャブリらしいワインではあります。 また、非常に中性的な味わいなんで、どんな食事にも合いそうです。 ただ、単体のワインとしては正直ちょっと物足りなさを禁じ得ないのが残念ではあります。
71点道場にて

29日(金祝)

 本日はバンドの練習で代々木方面へ。 合わせた曲はステップス・アヘッドの"Beirut"と、ザ・プレイヤーズの"8:30"。 ステップスの方は知る人は知ってる曲だと思うけど、 プレイヤーズの"8:30"を知ってる人は少ないでしょう。 アルバム名は"Madagascar Lady"なんだけど、 ネット上でこの曲の音源を捜しても全く見つかりません。 唯一の音源は、 師範が学生時代にレンタル・レコード屋から借りてダビングしたカセット・テープ(からmp3化したもの)。 ウェザー・リポートの原曲をスピード感溢れるアレンジにした、 とてもイカす曲なんだけどなぁ。

 練習後は、何度か行っているお好み焼き屋ええとこへ。 ワインは飲まずに、ビールとかサワーとか、あとは焼酎富乃宝山をボトルで。 店でのお値段は3,800円。 高めではあるけど、人気銘柄の割にはマトモな値付けではないですかね ・・・って、もうこの手のブームは過ぎたのかな? 焼酎はよくわかりません。

 さてさて、好きなだけ飲んで喰ってお会計は4人で20,000円弱。 だいたいいつも通りでございます。

27日(水)

Coteaux du Languedoc "Col du Vent" 2007
コトー・デュ・ラングドック "コル・デュ・ヴァン" 2007
Les Vignerons de Montpeyroux
モンペイルー生産者組合
Rouge
Coteaux du Languedoc
コトー・デュ・ラングドック
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\893 (単品価格:\1,680)2011/03/22 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日の夕食は、まずロースハムを切ったものに始まって、 次に豚ホルモンとネギの炒め物、その後にゴボウと野菜の鶏肉巻き、そして青梗菜の炒め物。 あとは昨日の残りのミニトマトと茹でそら豆。 全体にちょっとずつの居酒屋メニューで、酒飲みにはうれしゅうございます。 さてワインは、エノテカの「エヴァーグリーンボックス」に入っていた南仏産で 品種は「カリニャン50%/サンソー30%/ガルナッチャ(グルナッシュ)10%/シラー10%」とのこと。 ニューワールドは強いけど旧ワールドはイマイチというエノテカさんの印象を覆すことができますかどうか。
 さて抜栓。コルクは樹脂製(ノマコルク)です。 香りは、品種から想像する感じとラベルから受ける感じに忠実な、 南フランスの奔放さと果実の凝縮感を兼ね備えた感じです。 味は、思ったより濃くなくて、そして思ったより酸味があって軽い印象。 ただ、軽すぎるわけじゃなくて、 一般的な日本の食卓にはこれくらいのボリュームのワインの方が扱いやすいかも、という感じ。
 エノテカさん扱いのワインと言うと、主に南米とかのヤツは恐ろしく濃いのが多いんだけど、 南仏とかでは特にそういう傾向は無いのね。 バイヤーの方が違うのかなぁ。 印象的には「そこそこ美味いけどまずまず普通」の範疇を出ないワインです。
72点道場にて

24日(日)

 本日は、先日次女が卒園した保育園の謝恩会で、 横浜港のランチ・クルーズ「ロイヤル・ウィング」に乗船。

 正午に大さんばしを出て約2時間の船の旅。 天気が良くて大変気持ちの良いイベントでした。 ダイニングは、船底に近い窓の小さな部屋だったんで景色的にはイマイチだったけど、 つい先日まで保育園だった子どもらが20人くらいもいるわけで、 「隔離」という意味では適切な措置であります(その分費用もかなりサービスして頂いたようですし)

 料理は、横浜らしく?中華料理のバイキングです。 ま、「バイキングに美味いもの無し」が定説ではあるんですが、 こういうイベントで食べる料理としては十分なクオリティがあったように感じます。 というか、中華ってバイキングに向くよね。 そもそもが大皿料理のことが多いからね。 洋食/和食のバイキングより、ガッカリ感が少ないと言うか、 それなりにクオリティを保ったものが食べられる気がします。

 また、今回のプランは「食べ放題&飲み放題」ということで、 飲み物にはワインもありました。 並んでいたワインがソレであれば、どちらもスペイン産のテーブル・ワインで、 この船ロイヤル・ウイングのラベルが貼られているみたいです(写真の左と真ん中)。 で、安ワイン道場師範ですから、当然ながら赤白両方に手を出したわけですが (その前に瓶ビールを2本ほど飲んでますが)、 これが情け容赦の無いくらい酸味が立ったワインでした。 熟れてないザクロの実を齧るような酸っぱさで、 さすがの師範も小さなグラス一杯分ずつで遠慮させて頂きました。 ま、昼ですから、そんなにとことんまで飲むことも無いしね。

Tanguero Chardonnay 2009
タングエロ シャルドネ 2009
Finca Flichman
フィンカ・フリッチマン
Blanco
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\6992011/04/20 ノムリエ・ザ・ネット ワインネット
 というわけで、気持ちの良いランチ・クルーズから帰って参りました。 クルーズでのワインがあまりに酸っぱいヤツだったんで、 夕食ではあまり酸の目立たないワインが良いなぁ、 あとあまり強いのはちょっとなぁ、ということで選んだのが、アルゼンチン産のシャルドネです。 ちなみに夕食のメニューは軽くネギトロ丼とかです。
 さてコルクを抜いてみると、色は決して濃くは無いけど、 少なくとも薄くも無い、ちょっと麦わらがかった色合いです。 香りは弱め、樽香は無くて熟れた桃みたいな蜜っぽい香りがあります。 味は、最初口に含んだ時「師範ってば神がかり?」と思うくらい想像通りというか、 ほとんど酸味を感じないワインです。 香りが弱くて酸味が無くて、というワインなんで、比較的早めに飲み飽きします。
 ま、この値段ですから、あまり多くは望めませんから、 酸っぱくなかったということで良しとしましょう・・・なんだけど、 やっぱりちょっと「良し」とは出来ないかな? 年が若い割にはなんとなく老成したというか、 ハッキリ言えば熱に当たったような感じがありましたんでね。
ショップへのリンク: Tanguero Chardonnay 2009 [Finca Flichman]
66点道場にて

23日(土)

Sileni "Satyr" Marlborough Pinot Noir 2009
シレーニ "サティール" マールボロー ピノ・ノワール 2009
Sileni Estate
シレーニ・エステート
Red
Marlborough (New Zealand)
マールボロー (ニュージーランド)
\1,511 (単品価格:\2,310)2011/03/22 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日の夕食は、米国産牛のステーキ、レタスとトマトのサラダ、レタスと舞茸のスープ、 生ハム、クリームチーズ、バゲットという、(舞茸を除くと)ほぼ外人、といった感じのメニュー。 というわけでワインを飲みます・・・って、外人っぽくなくてもいつもワインですが。 選んだのは、エノテカの「エヴァーグリーンボックス」からのニュージーランド産ピノ・ノワールで、 畑違いの2007年産は3年前に稽古済み。 このセットの中では比較的元値の高いワインなので、かなり期待しての抜栓です。
 色は、ピノ・ノワールらしい明るめの赤紫。 やっぱピノの色は良いよねぇ、と一人で感心しております。 香りは、ピチピチとフルーティな香りがパッと開いて、なかなか華やかでよろしゅうございます。 でも、樽は使ってないようでバニラっぽさとかが無いんで、ちょっと単純かな。 味は、最初チリッとした炭酸を感じるけど、 基本的には軽くて華やかで甘酸っぱい感じで、とても人懐っこい印象。 反面こちらも深みとかはあまり感じません。
 ニューワールドのピノっぽいというか、フランスで言えばグルナッシュとかガメイっぽいというか、 いわゆるピノ・ノワールより開放的で社交的な感じのするワイン。 でも、そういうヤツって今ひとつグッと心に残る部分が無いというのは、 人もワインも一緒です。
75点道場にて

20日(水)

Piemonte Chardonnay "Bello" 2009
ピエモンテ・シャルドネ "ベッロ" 2009
Pico Maccario
ピコ・マッカリオ
Bianco
Piemonte Chardonnay
ピエモンテ・シャルドネ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\8932011/02/16 金沢マル源酒店 フードライナー
 本日の夕食は、初ガツオの刺身、筍とワカメと椎茸の煮物。 日本人らしく春らしい献立であります。 特に初ガツオなんて、脂はぜんぜん乗ってなくてとても淡白なんだけど、 それすらも春らしくて良いっすね。 ホントに日本は四季折々の味が楽しめて良い国だと思います。
 ・・・と、なんだか公共広告機構のCMみたいになっちゃったけど、 ソレと違うのは輸入物のワインを飲んじゃうことです。 選んだのは当然白で、サッパリ系が良いかな、ということでイタリアはピエモンテ産のシャルドネをチョイスしました。
 というわけであまり期待せずに抜栓。イタリアの安ワインに精通されている方だと雰囲気わかると思うんだけど、 こういう見た目の安い白って、例えばフラスカーティとか例えばエスト!エスト!!エスト!!とかみたいな、 ペラッペラなワインを想像しがちですよね。でもこのワインは良いほうに裏切られました。 まず色が意外とシッカリです。濃くはないけど、少なくとも薄くはないレモン色です。 香りは、シャキッと清冽な柑橘系の香りがピシッと香ります。 複雑さはないけど一本スジの通った香りで、悪くない印象です。 そして、特筆すべきは味わい。 酸味とコクでちゃんと存在感を示しながら、 押し付けがましさがなくスイーッと喉の奥に落ちていきます。 うっかりするとあっという間に一本飲んでしまいそうな雰囲気です。
 単なる軽いイタリア産かと思いきや、 軽くて存在感のあるイタリア産でした。 とっても和風なメニューとの相性もバッチリです。 特にこの季節向きだと思えると言うか、山菜とか菜の花とかそういうのにとても合いそうですよ!奥さん!!(なぜ奥さん限定?)

 ってな感じで水曜にスイスイ飲みすぎて、 半分残しておくべき金曜にはグラス2杯分くらいしか残ってませんでしたが、 あらためて再稽古。
 予想通りというか当然ながらというか、こういうワインなんでさすがに2日経つとフレッシュ感は薄らぎます。 でも、明らかな劣化ってほどでもないかな? そういう意味では、気軽なイタリアンのハウス・ワインとかでも良さそうな感じです。
76点道場にて

17日(日)

 本日は、師範代の職場のイベントで、横浜は金沢八景のそばにある野島へ潮干狩り&バーべキュー。 昨年もお邪魔しております。 今年は昨年より2ヶ月ほど時期が早かったので、アサリのサイズは小さめでしたが、 「タダのものを採って食べるのが大好き」な長女が取り憑かれたように潮干狩っておりました。

 そして、バーベキューはマネージャーさんご一家に今年もいろいろ準備して頂き、 師範一家は食べるだけ。 それじゃあんまりだということで、今年はワインを3本持参しました。

Philippe Lamarliere "Grand Reserve" Brut N.V.
フィリップ・ラマリエール "グランド・レゼルヴ" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Philippe Lamarliere (Tribaut-Schloesser)
フィリップ・ラマリエール (トリボー・シュローセール)
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\1,9902010/05/05, 2010/08/04 ノムリエ ザ・ネット 徳岡
 乾杯用に、ということでまずは泡を持参しております。 『ホントのシャンパーニュを持参すること』とのお達しがありましたので(嘘)、 ホントのシャンパーニュの中では一番お手頃、 道場では非常に登場機会の多い(ココココココココで稽古済み)、 フィリップ・ラマリエールを持参しました。
 結局飲む人は10人くらいいらっしゃって、 小さめの紙コップにちょっとずつだったんで(師範だけグラス持参)、 味もヘッタクレも判ったもんじゃなかったと思うけど、 やや濃い目の色合いと、イーストっぽさのある香りに本物感があったかな。 皆さんへのウケも良かったようで、なによりでありました。
 このシャンパーニュ、買ったショップ(ノムリエ・ザ・ネット)にはまだまだ在庫があるようで、 今でもこの値段で買えます。 師範もまたこういう時用に数本買い足そうと考えております。
ショップへのリンク: Philippe Lamarliere "Grand Reserve" Brut N.V.
(78点)野島公園バーベキュー場にて

Crowded Hour Chardonnay 2008
クラウデッド・アワー シャルドネ 2008
Loom Wine
ルーム・ワイン
White
South Australia (Australia)
サウス・オーストラリア (オーストラリア)
\7882011/01/08 関内 サンタムール カツミ商会
 泡の次は白であります。 このワインも以前稽古済み、 この値段とは思えない印象があったのでまた買ってみました。 ちなみにこの時食べていたのが、シーフードのサラダとか、ソーセージを焼いたヤツだったんで、 丁度良いかな、という頃合いでお出ししております ・・・ってそんなこと誰も気にしちゃいないでしょうが。
 さてワインはというと、適度な樽香としっかりとしたフルーツ香があって、 やはりなかなかどうして侮れない品質でありました。 前回稽古した時ははちきれんばかりのフルーツ感があったみたいだけど、 1年経ってちょっと落ちついたのか、まとまりの良い香りとバランスを持つワインに変化しておりました。
 こういうワインが3桁で買える、というのはなかなか良い時代になったものであります。 南米とか豪州とか、ちょっと前までは「力技一本やり」なワインが多かったように思うけど、 最近は技術的にも進歩しているみたいでホント侮れないです。
(78点)野島公園バーベキュー場にて

Baron Philippe de Rothschild Carmenere Reserva 2009
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド カルメネール レゼルバ 2009
Baron Philippe de Rothschild (Maipo Chile)
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド (マイポ・チリ)
Tinto
Maipo (Chile)
マイポ (チリ)
\989 (単品価格:\1,512)2011/03/22 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 バーベキューのメインは牛ステーキ。 コストコの米国産牛をクレイジーソルトの味付けで食べると、 なんともアメリカンな味がしますね。 というわけでワインも、そういうのに丁度良さそうなチリ産のカルメネールです。 造り手は、ボルドーの名門「シャトー・ムートン・ロートシルド」が所有するバロン・フィリップ・ド・ロートシルド。
 で、このワインはちょっとハズシたかなぁ、と。 というのも、どちらかというとボルドーっぽい造りで、まだガッチリと固いんですわ。 大き目のグラスで時間をかけて飲むんだったらそれでも大丈夫なんだろうけど、 小さな紙コップでクイッと、だと渋味がダイレクトに固く感じられて、 ちょいと飲みづらかったかも、と。
 ちょっとずづだろうからインパクトがありそうなワインを、と考えた結果だったんだけど、 若干裏目に出てしまいました。もっといわゆるチリ・ワインっぽい、 甘味たっぷりで開放的なワインの方がこの場には合っていたかもです。
(74点)野島公園バーベキュー場にて

 ・・・と、いかにも人様のために持参したようなことを書いておりますが、 結局かなりの量を師範自身が飲んでました。 そして後半は勝手にお休みモード、情けないかぎりでございます。

 そんなこんなで、朝の9時すぎに現地へ着いて、解散は午後3時ごろ。 大変楽しいイベントでありました。

16日(土)

 朝散歩は今でも続けているわけですが、久しぶりに初めての場所へ行ったので備忘録として。

 今朝の目的地は、横浜駅と新横浜駅の中間あたりにある岸根公園。 道場から歩いて片道およそ1時間強、グルッと廻るコースを取って2時間30分弱、 16,000歩の中距離散歩。

 関東地方南部、さすがにもう桜は終わりに近くて、今朝は風も強くて桜吹雪状態。 それでも今年の春はなかなか気温が上がらなかったんで、比較的長い期間桜が楽しめました。

Eximius de Chateau Laville 2006
エクシミウス・ド・シャトー・ラヴィル 2006
Ch. Laville
シャトー・ラヴィル
Rouge
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,305 (単品価格:\1,995)2011/03/22 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 さて本日の夕食は、鶏モモ肉のオーブン焼き&焼きタマネギ、青梗菜のスープとか。 ワインは久しぶりにボルドー産の赤を。 このワイン、アルコール度数が13.5%もあるのね。 ちょっと前まではボルドーと言えばアルコール度数は12.5%だったのに、 1%も上がったのは地球温暖化の影響か、はたまたミシェル・ロランの影響か。 ま、酒飲みとしてはアルコール度数が高いのはそれなりに嬉しいことではありますが。
 さて抜栓。色は、ボルドーらしい濃くてやや濁った感じの紫色。「落ち着きのあるガーネット」とでも言うんですかね。 香りは、いわゆる「モダン・ボルドー」っぽい感じ。 樽香はそれほど強く無いけど、濃い色の果実っぽい香りに加えて、 砂糖醤油ギュッと煮詰めたようなドライフルーツ(なんて無いですが)のような香りがあったり。 味は、香りのボリュームと比べると案外スレンダーで、 甘味も酸味も渋味も丸くておとなしくて、 よく言えば上品、悪くいえばやや弱い感じの味わい。
 結構イイですね、コレ。 香りはババーッと押しが強いけど、味は上品に纏まっていて、 ニューワールドのワインなんかとは違ってやっぱりボルドーな感じがあって。 でも、アルコール度数をあと0.5%抑えて、その分甘味にまわした方がより良かったんじゃないか ・・・などと偉そうなことを言っております。
76点道場にて

13日(水)

Cotes du Rhone 2007
コート・デュ・ローヌ 2007
Celliers de l'Ouveze
セリエール・ド・ルヴェーズ
Rouge
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\7772011/01/20 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 このワイン、ラベルの左肩で燦然と金色に輝くステッカーによれば、 "Concours des Vins Orange (コンクール・デ・ヴァン・オランジュ) 2008"で金賞受賞とのことらしいけど、 それって「みかんワイン・コンクール」かえ? 「みかんワイン」だったら熊本県の河内町あたりで造られていた気がするけど ・・・と思ったら「みかんワイン」は伊豆とか蒲郡、 熊本の河内は「みかんブランデー」でした。
 ・・・と、どーでもいい前フリはこの程度にして、早速稽古に入ります。 ちなみに本日の夕食は鶏とキノコのクリーム煮、それに冷奴(!)であります。
 色は、特に濃くなく薄くなく、この値段のワインとしては濃いめかな、と思える紫色。 香りのボリュームは弱め、雰囲気はローヌらしいスパイシーな感じに、ツンッとした柑橘類の香りがプラス。 味も、なんだかオレンジの皮めのところをガシガシ噛み締めたような、 酸っぱさと甘苦さが同居した味わい。
 なんだかホントに「みかんワイン・コンクール」で優勝したみたいな、 柑橘類の雰囲気を強く感じるワイン。 値段を考えば良く頑張っているとは思うけど、やっぱりちょっと粗いよな、と。 例によって平日ゆえ半分弱を残して後日稽古する予定なんだけど、 それが吉と出るか凶と出るか、今時点ではちょっと判らないワインです。

 ただ栓をしてセラーに立てて保存した二日後、再稽古であります。 料理は師範謹製、ネギ塩鶏と春キャベツの炒め物、新玉ネギとネギたっぷり豚汁です。
 色は当然変わり無いけど、味も香りも一回り小さくなった感じで、 良い点は粗さが目立たなくなったこと、悪い点は小ぶりになったこと。 そして、酸味だけは衰えていないんで、全体に酸味がちなバランスに変化しています。
 ちなみに、コンクール名("Concours des Vins Orange")の謎に関しては、 門下生の方からご報告を頂いて、"Orange"は南フランスの町の名前とのこと。 なるほどなるほど。 同時にご教示頂いたWikipediaの
解説によれば、この町の紋章にはちゃんとオレンジの絵が書かれてます。 だとすれば、オレンジの雰囲気のある赤ワインが高評価なのも「さもありなん」と。
ショップへのリンク: Cotes du Rhone 2007 [Celliers de l'Ouveze]
69点道場にて

10日(日)

 師範の願いがかなって、横浜地方の昨日の雨は比較的大人しくて、 今日は気候も桜も絶好のお花見日より。 やっぱりね、春は花見ですよ。 というわけで、スーパーでお弁当的な食べ物を買い込んで、 家族で近所の公園へお花見に。 結構広くて、景色がよくて、桜も枝ぶりの良い老木が数本ある公園なんだけど、 花見をしているのは師範一家ともう一家族のみでした。 すごく優雅だけど、若干の場違い感も否めない感じであります。

 そして、花見といえば酒ですよ。 というわけで、持参したのはコレ、
乾坤一(けんこんいち) 情熱純米吟醸原酒
 宮城県のお酒です。買値は720mlで1,575円でした。 横浜の君嶋屋のスペシャル・キュヴェ(と言うのか?)で、「超辛口」と書かれて売られてたんだけど、 確かに甘さ控えめな清酒です。 それでもキチッとしたコクと、シッカリしたお酒感があって(アルコール度数17%~18%だそうな)、 ぶっとい出刃包丁のような切れ味のあるお酒です。 花見でチビチビ飲むのも悪くないんだけど、 カツオのタタキみたいなクセのある系の肴に合わせて飲むのがより良さそうな清酒でした。

Bourgogne Rouge Pinot Noir "Les Freres du Val des Choues" 2008
ブルゴーニュ "レ・フレール・デュ・ヴァル・デ・シュエ" 2008
Michel Finet
ミシェル・フィネ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,5902011/03/19 信濃屋 横浜駅シァル店 田地商店
 昼間に清酒と昨日の残りの赤ワインを飲んで、 夕食ではまた新しいワインを開けるという、酒びたりな師範でございます。 ま、そんなのはいつものことなんで置いといて、 今日のチョイスは師範の専門分野たる安ブルゴーニュです。 このワイン、"De Aureo Spirito"と、イタリア語っぽい文句も書かれているけど何なんだろ? なんかちょっと謎の多い雰囲気のワインではありますが。
 色は薄めではあるけれど、昨日一昨日のワインとの差分はあまり無い感じで、 ACブルゴーニュとしてはそれなりに濃い目の色合い。 香りは、果実っぽさというより獣っぽさが勝っていて、いかにもACブルゴーニュ。 味は、抜栓直後は軽すぎな感じで箸にも棒にもだったんだけど、 時間が経つとそれなりに飲み応えが出てきます。
 というわけで、悪くは無いワインではあるんだけど、 このワインの良さがわかるのは一握りの偏屈安ワイン者だけかもです。 でも、既にアルコールが入った状態からスパッと一本飲み干せる雑味の無さは認めてあげるべきかもです。
70点道場にて

9日(土)

 本日は、次女の小学校の入学祝いという名目で、 いつも行っている焼肉屋さん、権太坂の戸塚側にある「焼肉 港」という店へ。
 本日の注文は、まずは焼肉がカルビ、ハラミ(左写真)、ネギ塩カルビ、ネギ塩ハラミ、 ホルモン、レバー。 そして、それ以外がセンマイ刺し、レバー刺し、、ユッケビビンバ×2、ワカメスープ。 やっぱ美味いよね、焼肉は。 特に、本日もカルビは絶品でした。 左写真で見えている赤い肉が、カルビ1人前1,000円弱だったような。

 ただ、ここは飲み物のバリエーションが少ないのが残念でねぇ。 本日もまた頂いたのは瓶ビール(中)2本でありました。

 お会計は、トータルで10,000円ちょっと。 今日はタン塩を頼まなかったのと、デザートのシャーベットが無かったからちょっと安くつきました。

Tapas Tempranillo 2009
タパス テンプラニーヨ 2009
Enate (Vinedos y Crianzas del Alto Aragon)
エナーテ (ヴィニェードス・イ・クリアンサス・デル・アルト・アラゴン)
Tinto
Somontano
ソモンターノ
Somontano (Espana)
ソモンターノ (スペイン)
\1,168 (単品価格:\1,785)2011/03/22 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 というわけで、 上記の焼肉屋さんでは中途半端にしか飲んでいないので、 道場に帰って改めて飲みなおし。 選んだのは、これまた「エヴァーグリーンボックス」からのチョイスで、 スペイン産の赤。 スペイン産って、一般的な認識では安ワイン者にフレンドリーなんだけど、 師範はどうも苦手意識があってねぇ。 こういうセットに入っているヤツとかじゃないと、なかなか単品では手を出さなかったりします。
 さて色は、昨日の南仏産のカベルネと似たような、やや赤みの強めな紫色。 香りはちょっと弱め。 スペインのテンプラニーヨにありがちなヤニっぽさが無いのは良いんだけど、 樽はほとんど(全く?)使っていないみたいで全体にちょっと物足りない香りのボリュームです。 味も、軽くて甘酸っぱくて、という感じで、なんだかお安い雰囲気。
 悪くは無いんだけど、これが1,000円以上というのはちょっと・・・って感じ。 エノテカ扱いのワインって、南半球のものは一般にコスト・パフォーマンスが高いイメージがあるんだけど、 ヨーロッパのものはどうもグッと来ませんなぁ。

 翌日、花見の席に持って行きました。 家で飲む分には軽すぎる感じだったんだけど、 屋外ではその軽さが奏功するというか、意外と悪くないです。 というわけで花見にお薦めの赤ワインです・・・って今言っても遅いですけど。
68点道場/公園にて

8日(金)

Biobon Cabernet Sauvignon 2009
ビオボン カベルネ・ソーヴィニョン 2009
Gerard Bertrand
ジェラール・ベルトラン
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,099 (単品価格:\1,680)2011/03/22 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 ようやく春らしくなって参りました。 良いよねぇ、春は。特に今年は、体調的に鼻や目の障害がほとんど感じられないので、 素直に春の気候の良さを体感しております。 そして、夕食のワインも春らしく?南仏産の赤をチョイスしました。 なぜこのワインが春らしいかは自分でも謎です。 さてこのワイン、銘柄の"Biobon"でも判るように、ビオ(自然の摂理に基づいているといわれる方式)で栽培されたブドウが使われているようです。 でも、酸化防止剤として亜硫酸塩やソルビン産の添加が明記されているので、 いわゆる「酸化防止剤無添加」なワインじゃなさそうです。 師範的には、こういうビオやら酸化防止剤の添加の有無やらに関しては、 『美味けりゃ良いじゃん』な立場を取っておりますので、まぁどうでも良いんですが。
 と、前置きが長くなったけど改めて抜栓。 色は、フランスのカベルネ・ソーヴィニョンとしてはかなり明るめな色合いです。 香りはかなり弱めです。 カベルネらしい茎みたいな青っぽさも、ボルドーみたいな消し炭っぽさも無い、 なんか普通の赤ワインの香りでちょっと脱力します。 で、これで味も軽くてペラペラだと『500円ワインかよ!』なんだけど、 これが結構滋味深くて悪くないです。 抜栓してすぐは、ジリジリとした炭酸みたいな渋味があってやや野暮ったく感じるけど、 時間が経つと溌剌とした酸味とほのかな甘味が生きた、 なかなかどうして侮れない感じがしてきます。
 酸化防止剤無添加じゃないためか、いわゆるビオ・ワインみたいな老成したような感じは全く無くて、 普通に楽しめる赤ワインです。 品種の個性よりも、南仏ラングドックのおおらかな土地の個性が出たワインですな。 買値の1,000円程度だと順当+α、元値の1,700円弱だとちょっと・・・という立ち位置です。
71点道場にて

5日(火)

 本日は、次女の小学校の入学式。 日本でも南の方で生まれ育った師範の経験上、 入学式の時点でまだ桜が咲いていないってのは初めて体験であります。

 長女の入学式の時には、まだ新道場を落成してすぐ、 コチラには全く知り合いがいなくて緊張度の高い状態だったんだけど、 いまやあちこちに知り合いは居るし、 次女に至っては式が始まる前に友だちとかくれんぼを始める始末。 ま、小学生の親たる立場もまだこの先6年、ゆるゆると参りましょう。

Moncaro Sangiovese 2008
モンカロ サンジョヴェーゼ 2008
Moncaro
モンカロ
Rosso
Marche (IGT)
マルケ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Marche (Italia)
マルケ (イタリア)
\578 (単品価格:\735)2011/02/16 金沢マル源酒店 飯田
 というわけで、本日の夕食は主賓たる次女のリクエストを受けて、 オーヴンで焼くだけのピザと、スーパーのお惣菜の寿司と、鶏手羽元を揚げたヤツ。 なかでも寿司は12貫入ったものがタイムサービスで333円という超廉価版。 そしてワインは、『こういうのには軽いイタリア赤でしょ』ということで、 金沢マル源さんの「赤ワイン5本セット」、税送料込み3,980円からの最後の1本をチョイスです。
 色は、この価格帯のワインとは思えないくらいシッカリした紫色。 サンジョヴェーゼって、もう少し明るい色だと思ってたけど、 このワインの色はまるでカベルネやメルローみたいな色です。 香りは、イタリアらしい人懐っこくて平べったいフルーツ香がふんわりと。 特に個性や迫力は無いけど、悪くない香りではあります。 味は、想像通り軽いです。でも、軽さの中にも酸味と甘味が良い感じに存在していて、 トータルの印象としては『うん、悪くない』って感じです。
 こういう値段のイタリア産赤ワインに求める、 ガブガブ飲める軽さと人懐っこさをちゃんと備えたワイン。 ピザとかフライドチキンの相方としてはちょうど良いんじゃないかな? ただ、ちょいと鮮度的にアレな寿司には厳しめの相性でしたが。

 3分の1ほど残した翌日再稽古。 こういうワインだと、1日経つと気が抜けたようになるかと心配したけど、 意外と変化が無くて昨日同様の印象。 これだったらピッツェリアあたりのハウスワインとしても使えそうです。
70点道場にて

3日(日)

Montes "Limited Selection" Sauvignon Blanc 2009
モンテス "リミテッド・セレクション" ソーヴィニョン・ブラン 2009
Montes S.A.
モンテス S.A.
Blanco
Leyda Valley
レイダ・ヴァレー
Leyda Valley (Chile)
レイダ・ヴァレー (チリ)
\1,305 (単品価格:\1,995)2011/03/22 エノテカ シャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日は、昨日の暖かさがウソみたいな寒い一日だったので、 夕食のメニューはネギマ鍋であります。 そしてワインは、エノテカの12本セット「エヴァーグリーンボックス」からの一本で、 チリ産のソーヴィニョン・ブラン。 ちなみにモンテスのソーヴィニョン・ブランは、 「クラッシック・シリーズ」の2007年産だと稽古済み。 リミテッド・セレクションはクラッシック・シリーズより上のグレードのようなので、 期待しないわけには参りません。
 さて抜栓。ちなみに栓はスクリューキャップです。 オーストラリアに続き、チリでもスクリューキャップが増えてきましたね。 そしてまず色は、決して濃いわけじゃないけどキチッとした照りのあるレモン色で、 やっぱりそこいらの安ワインとは違う雰囲気です。 香りは、バジルやオレガノといったハーブの香りと、 グレープフルーツのような柑橘香、 それにパイナップルみたいなトロピカル・フルーツ香がタップリ。 樽は一切感じないけど、香りのボリュームにおいては全く不満感はありません。 味も、しっかりした厚みが感じられながら重過ぎず、なかなかのバランス。 酸味もあって後味に軽い苦味が感じられ、飽きない味わいになってます。 「でも所詮チリでしょ」と斜に構えて飲んでみても文句の付けドコロが見つかりません。
 というわけで、期待以上のパフォーマンスを見せてくれたソーヴィニョン・ブランです。 なんか最近、チリあたりのワインでも単に濃いだけじゃなくて、 洗練された印象を受けるものが増えてきたような。 うれしいことであります。
80点道場にて

2日(土)

Bourgogne "Le Chapitre" 2006
ブルゴーニュ "ル・シャピトル" 2006
Dom. Machard de Gramont
ドメーヌ・マシャール・ド・グラモン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,5002011/03/19 信濃屋 横浜駅シァル店 田地商店
 本日は風も無く穏やかで大変暖かい日だったので、 今シーズン初のテラスで焼肉の夕食です。 そしてワインは、先日50年の歴史を閉じた横浜駅の駅ビル「シャル」の地下にあった 信濃屋で買ったACブルゴーニュ。 横浜駅近辺のワイン屋さんがどんどん減って、不便になる一方であります ・・・とか言いながら、自分自身も実店舗で買うよりネットで買うほうが多くなったんで、 これも世の流れなのかも知れませんが。
 さて抜栓。まずコルクがおよそACブルゴーニュとは思えない、 長くてピカピカスベスベなヤツなんで期待が膨らみます。 グラスに注ぐと、色合い的には特にどうということはない、 ACブルゴーニュらしい赤みに寄った紫色です。 香りは・・・残念ながら弱めで、特段の個性は感じられない、 ゴム革メインのいわゆる安ブルゴーニュな香りです。 味も、香りの印象を覆すには至らない、普通にそこらへんにありがちなACブルゴーニュらしい、 酸味がメインでほんのり渋味な感じ。 甘味がほとんど感じられず、ひらすらドライな感じでストイックな雰囲気なのが残念。
 ま、ACブルゴーニュってヤツは往々にしてこういうワインが多いわけだけど、 コレは2,500円もしてるからねぇ。 もう一段頑張って欲しかったというか、それが無きゃ2,000円以下が順当なところかと。
69点道場にて

前月分

by 師範