稽古日誌:2015年8月

マリーゴールド

 8月、今年は暑いっす。 特に南関東地方は梅雨明け以来ほとんど雨も降らないので、大地が熱せられて上から下から暑さが迫ってくる感じです。 夏の暑さを冬まで、冬の寒さを夏まで保管しておく方法は無いんっすかね?

 さて師範はといえば、先月の31日で50歳になりました。パチパチパチ。 それは良いとして、2011年頃(この頃)からずーっと維持してきた60kg以下の体重が、 どうもここんとこそれを超えちゃう勢いです。 毎朝の一駅ウォーキングとか、土日の朝散歩とか、 やっていることは以前と変わらないのに、ジワジワーっと目方が増えてきちゃってます。 やっぱり基礎代謝が落ちてきているんだろうなぁ。 筋肉を増やす系の運動をするべきなんだろうけど、なかなかねぇ。

 そこへきてこの暑さだからねぇ、最近は散歩もちょっと・・・って感じです。 左写真はそんなうだるような暑さの中、ご近所を散歩して撮ったマリーゴールド。 見るからに暑苦しく咲いてくれています。


30日(日)

Macon Chaintre Les Pierres Polies 2013
名称Macon Chaintré "Les Pierres Polies" 2013
マコン・シャントレ "レ・ピエール・ポリー" 2013
生産者Dom. Barraud (Daniel & Julien Barraud)
ドメーヌ・バロー (ダニエル&ジュリアン・バロー)
価格\2,246
購入店 ヴェリタス

 本日の夕食は、ここんとこ食卓への登場回数が多い手巻き寿司。 寿司種は、マグロの赤身、マダイ、チリ産サーモン、シメ鯖、ツブ貝、紋甲イカ、筋子、玉子焼き、梅キュウ、カイワレ大根、大葉という豪華版。 師範母はまだ逗留中なわけですが、ご本人は生魚はほとんど食べない偏食家なので、 あくまで自分たち向けの豪華仕様だったりします。

 そしてワインもちょっぴり豪華版で、名手ドメーヌ・バローの畑名付きマコン。 この銘柄とは2012年産と稽古済み、かなり好印象だった模様であります(でも買う時は忘れてました)。

 色はかなり薄め、普通の安白ワインと色合いは変わりません。 ただ、先入観か偏見か、なんとなくトロッとした粘性があるように思えます。 香りのボリュームは中程度ですが、内容的にはなかなかナイスで、 蜜入りリンゴ&パイ生地&バターを感じて、香り的には『美味しいものは脂質と糖質で出来ています』な雰囲気を感じます。 ところが味わいはどちらかというとカチッと系で、甘さ控えめ(糖度6.1)で酸はそこそこしっかり(pH3.0)、 加えて数値では測れない旨味成分がたっぷりあります。

 いわゆる銘醸ブルゴーニュのようなスケールの大きさはありませんが、 そういうワインに期待する要素をちょっとずつ持っていて、なかなかの佳品であると言えます。 その控えめさが生魚との相性面で良い方に作用しておりました。 これが2,000円ちょっとなのはかなりお買い得、「安ワイン道場推奨銘柄」です。

点数80点

29日(土)

ええとこ 外観

 本日はバンドのリハ、その後は代々木の「お好み焼きダイニング ええとこ」で反省会。 2009年1月から年数回利用していますが、良くも悪くも変化の無い店ですね。 メニューに「当店の人気メニュートップ10」なるページがあるけど、それもここ数年変わってないかも。

ええとこ お好み焼き

 注文したメニューは、まずはそのトップ10からトップ3を頂くことにして、牛すじ焼き倍キャベツ白菜と塩昆布のサラダこってりホルモンだったか。 それ以降は鶏せせり焼きとかお好み焼き豚玉(右写真)とか焼きそばとかいろいろと。

ええとこ 赤黒壱

 飲み物は、まず生ビールを3杯ほど頂いて焼酎にチェンジ。 ここの焼酎のラインナップは6種類程度、そのうち3種類はボトルで注文可能。 その中から、一番安かった赤黒壱というのをボトルで発注、お値段3,000円也。 そして、それに氷と水のセットで300円かかります。 ちなみにお湯だと400円、なぜお湯の方が高いのか、理解に苦しむところです。

 で、美味いか不味いかはよくわかりません、というか、 九州で学生時代までを過ごした師範としては、焼酎は酔うための酒であり、美味い不味いを云々する酒じゃないからです。 そういった意味で、酔うためのコストパフォーマンスは高いと思います。

 ちなみにこの店にはワインもあって、赤白それぞれ2,500円、それに赤の泡であるランブルスコがメニューに載ってました。 そのうち赤は、前回飲んだんで、今回は遠慮しときました。

 焼酎の後さらにグレープフルーツサワーを頂いて、反省会終了は午後9時前、お値段は一人4,000円弱、普段よりちょっとお安め。 これくらいだと貧乏サラリーマンは助かります。


28日(金)

Veuve de Belrose Brut Rose N.V.
名称Veuve de Belrose Brut Rosé N.V.
ヴーヴ・ド・ベルローズ ブリュット・ロゼ (ヴィンテージ無し)
生産者GCF
GCF
価格\707 (単品価格 \1,274)
購入店 ドラジェ

 本日も師範母は逗留中。なかなか金沢からお呼びがかかりません。

 そして本日の夕食は、鶏ムネ肉の塩麹焼き、自家製ピクルス、かに玉、昨日の残りの水菜と竹輪と油揚げのお浸し。 ワインは、先日買ったスパークリングのセットから、フランス産のスパークリングをチョイスしました。

 色は、サーモンピンクというか薄オレンジ色というか、大変キレイな色であります ・・・というわけで現場からは以上です・・・と言いたいくらい他は書くことが無いんだよなぁ。 香りは弱めだけど無いわけじゃなく、普通にスパークリングらしい香りがするし、 味も甘さは無くて酸味がキリリ、でも酸っぱすぎない感じで。

 キレイな色を愛でながら、難しいことを考えずにクイクイ飲むのにちょうど良いスパークリングだと思われます。 夏の海辺でキンキンに冷やして、とか良さそうですなぁ。 もうさすがにそういう季節は過ぎちゃった感はありますけれども。

点数70点

27日(木)

La Fleur Lacroix Cabernet Sauvignon 2012
名称La Fleur Lacroix Cabernet Sauvignon 2012
ラ・フルール・ラクロワ カベルネ・ソーヴィニョン 2012
生産者La Passion des Terroirs
ラ・パッション・デ・テロワール
価格\730 (単品価格 \1,058)
購入店 京橋ワイン

 師範母は本日も逗留中、というか金沢出陣に向けてここを前線基地として滞在中。 そして、夕食前に母と師範代とでスーパーまで日用品を買いに出かけたので、 本日の夕食調理担当は師範。 メニューは、牛サイコロステーキwithモヤシ炒め、水菜と竹輪と油揚げのお浸し、 トマトと大根と卵のスープ。洋風なのか和風なのか統一感の無いメニューですが、気にしません。

 そして、普段の木曜日は休肝日なわけですが、 客人がいらっしゃるとあっちゃ飲まないわけにはいきません・・・って、師範母はグラス半分も飲まないんですけどね。 そういう言い訳をしつつ選んだのは南仏産のカベルネ・ソーヴィニョン。 京橋ワインで買ったセットからの最後の一本です。

 色は、南仏のカベルネらしくしっかりと濃い紫色。 南仏らしく、というか南米産みたいな感じです。 香りは、カシスっぽい青めのベリー香りに、ピーマンみたいな青っぽい野菜的な香りがあって、 間違いなくカベルネの要素が感じられます。 味は、思いのほか甘みがあって、渋味もこなれていて、落ち着いた雰囲気。

 これは結構イケてました。 南仏のカベルネ・ソーヴィニョンっていうと、 甘さはそれほどないけどやたら渋くて青いブツがあったりするけど、 これは非常に一般ウケするバランスに仕上がってました。

点数75点

26日(水)

Kalliope Chardonnay N.V.
名称Kalliope Chardonnay N.V.
カリオペ シャルドネ [ヴィンテージ無し]
生産者Kalliope (Les Chais du Sud)
カリオペ (レ・シェ・デュ・シュッド)
価格\833 (単品価格:\1,404)
購入店 エノテカ 楽天市場店

 本日から、師範母が道場に逗留しております。 理由は、師範弟夫妻んちに二世が産まれそうだから。 師範弟夫妻は石川県金沢市に住んでるんだけど、 師範母の居住地である熊本県阿蘇市からそこへ行くより、 道場の所在地である横浜市からの方がはるかにアクセスが良いから、ということだそうであります。

 というわけで、本日の夕食は師範母が持参してくれた馬刺、 あとは肉野菜巾着、トマトのチーズ焼き、切り干し大根のサラダ。 子供らの意見的には『赤にしなさいよ』だったんだけど、 師範のチョイスは南仏産の白。 なんとなくその方が合いそうだったし、在庫コントロールの観点からも夏の終わりは白がダブつきだからです。 そして選んだのは、エノテカのセットから最後の一本となる南仏産のシャルドネです。

 色は、特に濃い感じは無くて、普通に安い白ワインの色です。 ただ、香りは普通一般の安ワインとは一線を画すボリュームで、 蜜っぽい甘い香りがパーッと来ます。 味わいも、「これって南米産?」ってくらい凝縮感のある味わい。 数値的には糖度6.1にpH3.1で、甘くなく酸っぱいポジションに位置しているみたいなんだけど、 旨味があるからか酸っぱい感じはしません。

 ヴィンテージも原産地呼称もない出所不明なワインですが、 そのパフォーマンスは案外侮れず、さすがはエノテカ扱い、ってところでしょうか。 でも、安ワイン者としてはこのワインの仔細が知りたいわけですよ、 だもんでこういうラベルはポイント低いです。

点数71点

23日(日)

野の苺 御幸ヶ原店 外観

 次女と二人で宇都宮の従弟宅へのプチ旅行の二日目。

 午前中は世界陸上なんかを見ながら従弟宅で過ごしていて、 昼は姪っこ甥っこのリクエストで野の苺 御幸ヶ原店という野菜メインのブッフェレストランへ。 場所は・・・よく判りませんが宇都宮市内です。 そして、奇しくも本日まででこのお店は閉店する模様。 従弟一家は大変残念がっていました。

野の苺 御幸ヶ原店 ブッフェ

 バイキング形式だと、ついとり過ぎてしまうのが世の常ですが、 本日もその世の常を着実に実践しております。 ただ、幸いなことに肉や魚はあまりなく基本的に野菜料理がほとんどなので、 カロリー採り過ぎになる恐怖感はありません ・・・と言いながら、ご飯の後にカレーなんか食べて、 さらにデザートに豆乳ソフトクリームなんて食べてたら確実にオーバーカロリーだとは思いますが。

野の苺 御幸ヶ原店 料理

 そして、姪っこ甥っこがこのお店をリクエストした理由は、デザートの種類の豊富さにあるようです。 というのも、子供らは普通の料理はあんまり食べなくて、ほとんどデザートに集中しておりました。 みんなアイスクリームとかテンコ盛り。横で見ているだけでゲップが出そうです。

 そんな感じで1時30分ごろ入店して、なんだかんだで3時過ぎまでいました。 お値段の方は、大人一人1,800円、子供一人1,000円、3歳以下は無料。 子供たちにとっては天国のようなお店だと思います。

惣誉 辛口特醸酒

 その後、宇都宮駅でお土産なんかを買って、従弟一家の皆さんとはお別れ。

 帰りの電車も在来線、行きと同じくグリーン車。 行きの経験から、ビールだと500mlを買っても旅程の半分もいかないうちに空になることは自明だったのと、 せっかくですからその土地のお酒を頂きましょうということで、 宇都宮駅のお土産屋で一番安かった惣誉(そうほまれ) 辛口特醸酒 300ml税込400円というのを買いました。

 で、結論から言うと「もうちょっと出してワンランク上のを買えば良かった」感が無いではないですが、 いわゆる大手の普通酒と良い地酒の中間くらいの雰囲気で、 安くチビチビ飲むには悪くない選択でした。 一緒に頂いたツマミは、フリトレーのトルティーヤチップスゆずこしょう風味。 相性的にはビールの方が良かったかも知れません。

 ・・・というような、一泊二日のプチ旅行。大変お世話になりました>従弟一家の皆様(特に奥様)

Castelfiore Heritage Brut N.V.
名称Castelfiore "Heritage" Brut N.V.
カステルフィオーレ "エリタジェ" ブリュット (ヴィンテージ無し)
生産者Serra San Quirico
セッラ・サン・クイリコ
価格\587 (単品価格 \1,058)
購入店 ドラジェ

 ・・・というわけで道場に帰って参りました。 昼は3時まで食べていたこともあって、夕食は軽くとお願いして、お土産に買ってきた宇都宮ギョウザ、レタスとトマトと蒸し鶏のサラダ、春雨スープ。 アルコールに関しても、帰りの車内で300mlの清酒を一本飲んでいることもあって軽く、 とはいってもハーフの持ち合わせは無かったので、 在庫の中で一番アルコール度数が低かったこのスパークリングを。 この銘柄は昨年秋に稽古済み。 前回より今回の方がセットの割引率が高く、結果的にお買値相当額はお安くなっています。

 色はほぼ無色で、泡立ちもシャンパーニュなんかと比べると弱っちい感じです。 香りは、柑橘系のシュッとしたフルーツ感があります、そいうかそれしかありませんが。 味は、「本搾りチューハイのグレープフルーツ」的な、糖分無添加でストイックな雰囲気。 数値を計ると、糖度が6.0でpHが2.7という、過去最高級に「甘くなくて酸っぱい」ポジションを示していますが、 スパークリングだからそれほどキテレツな味わいではありません。

 結果、薄めでスッキリサッパリなワインで、 今日みたいに「ハーフでもいいんだけど」という程度の気分の日には丁度良い感じ。 というのも、買値相当額は500円台ですからね、ヘタなハーフを買うより安いわけです。

点数69点

22日(土)

列車でビール

 本日から一泊二日で、師範と次女は宇都宮に住むの従弟(※)の家に遊びに行きます。 前回伺ったのはもう7年も前になるんですな。月日が経つのは早いものです。

 道場の最寄駅と宇都宮とは湘南新宿ラインで乗り換えなく行けるってんで、 新幹線なるブルジョワな乗り物は使わず在来線一本で。 所要時間2時間半、さすがにこれだけ長距離を乗るんだったらグリーン料金を払う価値があるでしょう、 ということでグリーン車利用。 ブルジョワなんだか非ブルジョワなんだかわかりませんが、 お値段は+780円、ゆっくり座れるし旅情も味わえるんでその価値ありです。

 そして、旅情と言えばビールです。出発したのは朝の9時15分、 それと同時に飲み始めちゃいます。あぁ美味いよね、朝ビールは。 選んだ銘柄は、普段飲まない銘柄ということで、サントリー 金のビールを。 缶にはいろいろ御託を並べてありましたが、基本的には普通のビールでした。

(※)門下生でもあります。

宇都宮餃子館 外観

 宇都宮に着いたのはお昼前、駅で従弟一家と合流して、 お昼は「宇都宮と言えばギョウザでしょう」ということで駅前の餃子屋へ。 メジャーどころである「みんみん」という店の前には人が行列していたけど、 そこまでする気力無く我々のチョイスは宇都宮餃子館 東口駅前店というところ。 駅前広場に建てられた掘立小屋的な雰囲気の店舗であります。

 ちなみに、今回カメラを持参するのを忘れてしまい、写真は全て最近買った携帯電話で撮影したものです。 右写真の左上に師範の指が写りこんでいるあたり、使い慣れていないことを露骨に示しております。

宇都宮餃子館 ギョウザ ビール

 昼食を食べたのは、従弟と甥姪3人(Hちゃん、K君、Rちゃん)、師範と次女の6人。 これだけいればセットを注文した方が楽しいでしょう、ということで、 頼んだのは5種盛り合わせ、お値段1,800円也。 5種の内容は、健太餃子、お肉餃子、ニンニク餃子、シソ餃子、エビ餃子だったと思われます。

 そして、今回このチョイスは正解でした。やっぱりいろいろな種類をみんなでワイワイ食べる方が楽しいからね。 子供らの間ではシソ餃子がヒットしておりました。自宅へのお土産はそれにしますかね?

 そして、この後ハンドルを握る従弟には一切遠慮することなく、師範はビールを飲んじゃいます。 生ビールの中ジョッキ、小鉢が付いてお値段550円也。やっぱギョウザにはビールでしょ(従弟はキリン・フリー)

 他には、つけ麺きゅうりの辛口たたきなんかを頼んで、 お会計は4,000円弱。お手頃な価格で十分楽しめた昼食でありました。

大谷資料館 外観

 食事の後は、大谷資料館というところを観光。 名産の大谷石を切り出した後の空洞を整備して観光地化している施設、 宇都宮市の中心から西へ15分ほど車を走らせたところにあります。

大谷資料館 内観

 ここのウリは、なんといってもその気温、真夏の暑い日でしたが内部の気温は12℃を表示していました。 12℃といえばかなり寒い気がするわけですが、湿度が高くて風もないので「寒い!」ってほどではありません。 ワインセラーにバッチリですね。そういう需要は無いんでしょうか?

 またこの施設、ソリッドな雰囲気を利用して、アーティストのプロモーション・ビデオなどの撮影場所として使われているようです。 内部のあちこちに『ここで誰それのPVが撮影されました』と書かれた札があって、 上手いことプロモーションしているなぁ、と感心させられます。

J邸

 夕食は従弟宅で。 師範は何の準備もお手伝いもせず「美味い美味い」と食べるだけ。 いろいろとお気遣い頂き恐れ入りますです。

Corton Greves 2001
名称Corton Grèves 2001
コルトン・グレーヴ 2001
生産者Dom. Louis Jadot
ドメーヌ・ルイ・ジャド
価格\6,980
購入店 ヴェリタス

 飲み物は、缶ビールを2本ほど頂いた後、ワインにチェンジ。 一本目は師範が持参したブルゴーニュ産。 この銘柄は、昨年秋に稽古済み。 かなりコスト・パフォーマンスが高いと感じたんで、2本追加購入したうちの一本。 何を持参するか軽く悩んだわけですが、 門下生に持参する一本としてはやっぱり大ハズシしないことが非常に重要なんでコレにした次第であります。

 さて稽古開始・・・なんですが、抜栓途中でコルクが折れてしまいました。 やっぱりヤジロベエ型のコルク抜きは難しいですな。 まず絶対的にスクリュー部分の長さが足りません。 なので、こういう長いコルクを抜く場合に最後までスクリューが入らず、 必然的にこんな結果になってしまいます。

 で、師範が絶妙なテクニックを駆使して、残りのコルクをリカバリー。 グラスに注ぐと、色はブルゴーニュらしい赤紫色で、エッジのあたりがわずかにオレンジ色かな、ってくらい。 14年前のワインとしては若い感じの色合いです。 香りは、抜栓してすぐは閉じた感じであまり届いてきませんでした。 でも、30分くらい経った後から、ドライフルーツのような乾いた甘さを感じる香りと、 革のソファーのような香りが出て来て、ボリューム的にもまずまずの状態になったようです。 味は、酸味が中心ながら柔らかい雰囲気で、高級感が感じられます。

 悪くないワインです。ただ、前回ほどの印象の良さは無くて、「悪くない」どまりかなぁ。 ちょっと閉じた時期なのかも。残るもう一本は思いっきり寝かせてみますかね ・・・と言いながら、在庫少なく回転の速い道場ですからそんなに置いてられないとは思いますが。

点数82点

Ch. les Gauthieres 2013
名称Chateau les Gauthieres 2013
シャトー・レ・ゴーティエール 2013
生産者Ch. les Gauthieres (Sallebœuf)
シャトー・レ・ゴーティエール (サルブフ)
価格--
購入店

 ↑のワインを飲み終わった後、またビールに戻ります。 というわけで本日は、 朝からビール⇒ギョウザでビール⇒食前にビール⇒赤ワイン⇒チェイサー替わりにビール⇒赤ワインという、 ビール漬けの一日です。「あぁ極楽極楽」です。

 そして、2本目のワインは、従弟に出して頂きました。 ボルドー産の赤で、ヴィンテージは2013年。前のが2001年だったから、年齢に干支一回り分の差があります。

 色は、前のブルゴーニュと比べると青さと濃さのある紫色です・・・って当たり前ですな。 香りは・・・どうだっけ?ちゃんとは覚えてませんが、 ボルドーとしてはトーン高めの、ベリーっぽいフルーツの香りがあったような記憶があります。 味も、ボルドーとしては明るめで、渋味ギシギシって感じじゃなかった気がします。

 ・・・というわけであんまり覚えちゃいないわけですが、 ザックリ言えば「明るく飲みやすい軽めのボルドー」というところでしょうか。 ご馳走になりました。 そして、この日は珍しく最後まで意識がしっかりあった師範でありました。

点数(72点)


21日(金)

Alba de los Infantes Gran Reserva 2003
名称Alba de los Infantes Gran Reserva 2003
アルバ・デ・ロス・インファンテス グラン・レセルバ 2003
生産者Bodegas Fernando Castro
ボデガス・フェルナンド・カストロ
価格\799
購入店 ヴェリタス

 本日の夕食は、鶏手羽元のグリル焼き(塩味&カレー味)、焼き野菜、キュウリと大根のサラダ。 きわめて一般的な普通の家庭の夕食であります。

 そんなメニューに合わせて選んだのがコレで、スペイン産の赤。 なんとヴィンテージは2003年ということで、今から12年前。 そういうワインが、特にあおり文句も無く普通に800円くらいで売られていて、 そして下記リンクを見ると未だ在庫多数であることを見ると、 日本はまだまだ豊かな国だと思われます。

 さて抜栓。色は、「これが12年前のワイン?」って疑問に思うくらい健全な紫色。 エッジを見てもほとんど退色した感じは無くて、とても若そうな見た目です。 ところが香りは、ドライフルーツに加えて酢醤油のような感じもあって、 それなりに熟成した感じを受けます。 味は、色と香りの中間といった感じで、 確かに熟成した感じが無いわけじゃないけどまだまだ若い、そういった雰囲気です。

 まず、高々800円で12年前のワインが飲めることはありがたく、 そしてそのワインは決して逝っちゃったワインなわけじゃないこともナイスです。 このワイン単体の印象は普通っちゃ普通ですが、 こういう正常なバリエーションがあることは心から歓迎したいところです。

点数74点

19日(水)

Hardys Stamp of Australia N.V.
名称Hardys "Stamp of Australia" N.V.
ハーディーズ "スタンプ・オブ・オーストラリア" (ヴィンテージ無し)
生産者Thomas Hardy & Sons
トーマス・ハーディ&サンズ
価格\617 (単品価格 \1,112)
購入店 ドラジェ

 本日の夕食の調理担当は師範で、メニューは ブリの照り焼き、お刺身(カツオ、マダイ、炙りキハダマグロ)、小松菜のお浸し、山芋千切り。 ブリの照り焼きは、醤油:みりん:酒:砂糖=2:2:2:1のバランスで造ったタレで、 その比率自体は良かったんだけど、量が合ってなかったみたいで煮詰めるのに時間がかかり、 出来上がりは本体のブリがややパサパサ。なかなか難しいもんです。

 そしてワインは、先日買ったスパークリングワインのセットからで、オーストラリア産の一本。 販売店のサイトによれば、品種はシャルドネとピノ・ノワールらしい。 とすればシャンパーニュと同じわけで、大ハズシはしないものと想像されます。

 色は薄いけど薄すぎず、泡立ちもそれなりにあって、ちゃんとしたスパークリング感のある見た目。 香りも、柑橘類とかリンゴとかのフルーツ香がそれなりにあって、香りのボリューム含め物足りない感じはありません。 味も、口の中で感じる泡立ちは細かいし、酸味と甘みのバランスは悪くないし、 特段褒めるポイントも無いながら特段貶すポイントも無い、全体に合格点といった感じです。

 値段からシャルマー方式かと思ったけど実は瓶内二次発酵かなぁ、とか、 いろいろ考えながら飲んでましたが、基本的にスムーズなワインということもあって、 あっという間に飲み干しました。全体にニュートラルな感じで、万人ウケするスパークリングだと思います。

点数73点

16日(日)

清麗の琥珀と寫楽純米吟醸

 長かった夏休みも本日最終日、そして先週木曜の6日から続いた連続飲酒日も今日が最終日。 名残惜しさも最高潮ということで、昼過ぎに師範代と次女をみなとみらいまで車で送った後、すぐに飲んじゃいます。

 今日も暑い一日、ということでまずはビールから。 最近購入したのがコレ、サントリーの限定醸造シリーズの清麗の琥珀 デュンケルタイプ。 色はかなり濃いめのアンバーで、泡立ちはきめ細やか。 師範はどちらかというと香り華やかなエールタイプのワインが好きなんですが、 これはこれで悪くないです。ただ、暑い夏に飲むより寒い冬の方がもっと合いそうな気もします。

 そしてもう二杯はキリリと冷やした清酒。 今回のチョイスは会津若松の宮泉銘醸というところが造る寫楽(しゃらく) 純米吟醸、お値段1,620円也。 なかなか清酒の消費が進まない道場なので、 前回無風 大吟醸 華や香というのを買ってから三ヶ月も経っちまってます。

 さてこの清酒、前回のと比較すると、こちらの方がいわゆる淡麗辛口でフルーティな吟醸香が感じられ、 酒の嗜好的には軟弱な師範にとってはより好きな系です。 口に含むとホントにメロンっぽくて、白ワイン好きな方には間違いなくお奨めできる清酒だと思われます ・・・「お奨めできます!」と言い切れないあたりにこの分野での弱さを露呈しております。

Wine & Kitchen RUSH 外観

 師範代と次女は、お友だち親子と映画を見に行って夕飯も食べてくるというので、 師範と長女も外で夕食。 選んだ店は、相鉄線天王町駅からすぐのところにあるWine & Kitchen RUSHというイタリアンの店。 以前から気になっていた店であります。

 店内は、オープン・キッチンでテーブルが6つほどある一階と、(見てないけど)二階にも席があって、 結構キャパはありそう。 予約の際に「禁煙席で」とお願いしたんだけど、残念ながら禁煙席は無いということで、 煙が来なそうな入口脇のちょっと個室っぽくなったテーブルを用意してくれていました。

Wine & Kitchen RUSH 前菜

そして、注文した料理は下記であります。

 前菜の盛り合わせ\1,300(右写真)
 鶏ハツのアヒージョ\700(下写真1)
 鎌倉野菜のフリット(小)\750(下写真2)
 牛ほほ肉の赤ワイン煮込み\1,900(下写真3)
 ガトーショコラ\700(下写真4)

 前菜の盛り合わせは、二人で食べるには十分すぎるくらいの量があって、内容的にもワインが進みます。 アヒージョは、ニンニクの利いたオイルにパンを付けて食べると「糖質+脂質」で禁断の美味さ。 鎌倉野菜は店主が毎日鎌倉から仕入れてくるとのこと。 そして牛ほほ肉はたいへん柔らかく煮込まれていて、長女は大絶賛しておりました。 最後のデザートは・・・あまり覚えてなかったりします(恥)

Wine & Kitchen RUSH アヒージョ Wine & Kitchen RUSH フリット Wine & Kitchen RUSH 牛ほほ肉 Wine & Kitchen RUSH ガトーショコラ
Grillo Terre Siciliane 2013
名称Grillo Terre Siciliane 2013
グリッロ テッレ・シチリアーネ 2013
生産者Antonini Ceresa
アントニーニ・チェレーザ
価格(\2,900)
購入店Wine & Kitchen RUSH

 メニューのリストには、一本2,900円の赤白それぞれ3種、 それ以外に5,000円台までのが赤白それぞれ4種、 更に別紙書かれたにグラス/カラフェ/ボトルで提供されているのが赤白それぞれ5種(グラス1杯800円程度)、 あとスパークリングが5種、トータルで30種くらいのラインナップ。 これくらい選択肢があると選び甲斐があります。 そして師範が選んだのは、当然一番安い一本2,900円のところから、シチリア産の白をチョイス。 他の2本はスペイン産とチリ産だったんで、「ここはやっぱイタリア産でしょ」ということで。

 このお店、ワインクーラーはあるのですが、氷で冷やすタイプではなく中空の入れ物。 「冷やす」んじゃなくて「温まるスピードを遅らせる」ものです。 冬はそれでも良さそうですが、夏は一人飲みでこれだとちょっと厳しいかもです。

 色は非常に薄めで、アルコール度数も12%と低めだからかサラリとした外観です。 香りは、柑橘系の涼しげなフルーツ香がわずかに感じられますが、全体に弱めです。 これで味も薄っぺらだとガッカリなんですが、意外としっかりしたコクが感じられたので、 土俵際で踏ん張ってくれた印象があります。

 想像するに、酒販店での小売りだと1,000円前後のワインでしょうか? だとすれば、店売り2,900円だと約3倍、一般的な値付けかと思われます。 ちょっと高めだけど、グラスで飲める側には国産の白がいろいろありました。 次回はそっちにしてみますかね。

点数70点

 長女は最初にブラッドオレンジジュース(\600)、最後にアイスティ+トッピングフローズン(\500+\200)を飲んで、 トータルのお会計は10,000円弱。 料理をちゃんと説明してくれて、きちんと気配りのあるサービスなのにサービス料はかかっていないし、 料金も内税表示なので、思いのほか安く感じました。 長女はかなり気に入ったようで『次は家族で来よう!』と言ってました。


15日(土)

Tenuta Montecchiesi Sangiovese 2013
名称Tenuta Montecchiesi Sangiovese 2013
テヌータ・モンテキエージ サンジョヴェーゼ 2013
生産者Tenuta Montecchiesi (Dal Cero)
テヌータ・モンテキエージ (ダル・チェロ)
価格\1,251 (単品価格 \1,814)
購入店 京橋ワイン

 本日は、6年使ってきた携帯電話がいよいよ壊れたので買い換えたり、次女の自転車を購入したり、 という出費の多い一日。 そんなことには関係なく、夕食のメニューは鶏モモ肉の香草焼き、レタスのサラダ。 ワインは、セットに入っていたイタリア産のサンジョヴェーゼ。

 色は、結構しっかりとした紫色で、トスカーナのサンジョヴェーゼとしてはかなり濃い方だと思われます。 香りはやや弱め。この品種らしいスミレのような桜餅のような香りがあるにはありますが、 内向的で閉じた感じです。 こういう色でこういう香りだと固く閉じた味わいが想像されるんだけど、 意外や意外かなり柔らかい味わいにビックリ。 まず感じるのが甘味で、後から酸味が続きます。 渋味ももちろんあるのですが、ギシギシした感じが無いのでスーッと入っていきます。

 香りはやや残念なんだけど、味で挽回してくれました。 まさに「味吟醸」なワイン。イタリアにもこういうタイプがあるのね、と再認識。 派手さはないけど、一人でチビチビと飲むのには好都合です。

点数76点

14日(金)

焼きそば

 長女は合宿から昨日帰ってきました。 そして本日は次女が友だちの家に遊びに行って、 昼食は長女と二人、本日の「主夫師範」によるランチメニューは焼きそばです。

 焼きそばの麺&粉末ソースは、3食100円のイオンのプライベートブランドより、 ちょっと高いけどマルちゃんのが美味いと思います。 そして本日の大失態、粉末青のりの在庫が切れてました。 まさに「画竜点睛を欠く」とはこのこと、準備の段階で気づかなかった己に猛省を促したいところです。

Bourgogne Chardonnay Vieilles Vignes 2012
名称Bourgogne Chardonnay Vieilles Vignes 2012
ブルゴーニュ・シャルドネ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2012
生産者Etienne Rodier
エティエンヌ・ロディエ
価格\589
購入店 ヴェリタス

 本日の夕食メニューは、串揚げ8種(冷凍)、ナスとオクラの揚げびたし。 しっかりした白か軽い赤か、というメニューですが、 本日は順番的に白の気分だったので、チョイスしたのはブルゴーニュ産のシャルドネ。 このワイン、あまりリピート買いしない師範には珍しく過去に二度も稽古済み(ココココ)。 なのになぜまた買ったのよ?って話ですが、 理由は簡単安かったからです。 通常1,180円のものがなんと半額の589円でした。 そんな値段でブルゴーニュが、それも過去の稽古では結構好印象だったものが買えるんであれば、 そりゃ買っちゃいますよ、って話です。

 色は薄めのレモン色。 前回の稽古より半年熟成しているはずですが、少なくとも外観からそれを認識するだけの記憶力は師範にはありません。 香りは「うーん、こんなだったかなぁ」な弱さ。 それも普通に柑橘系のシュッとしたフルーツ香があるくらいで、500円とは言わないまでも1,000円程度のワイン相応です。 ただ、口に含むと軽い香ばしさがあって、 しっかりした酸と旨味があるので良いワインであることは感じ取れます。

 データ的には、糖度が6.1でpHが2.8、かなり糖度が少なく酸が多いバランスです。 それが、1年半前に稽古した時は、糖度が6.8でpHが3.4と、 全然違う数値を示していたようです。 熟成による変化か、これだけ時期が違うことによるロット差か、師範の測定装置がいい加減なのか、 理由は判りませんが明らかに差はあるようです。 で、結論的には「若いうちに飲んだ方が良かった」ワインでした。

点数72点

12日(水)

道場 手巻き寿司

 次女と二人だけの夏休みも中盤、 今日は次女の友人Mちゃんを道場に呼んで手巻き寿司パーティ。 Mちゃん家もパパが一週間の夏休み、ママは通常勤務ということで師範家と同じ状況です。

 寿司種は、マグロサーモンマダイイクラスジコ赤エビタコキュウリカイワレ大根。 あと、次女のリクエストで黒毛和牛の焼肉。これが意外と好評でした。

Sangiovese Terra Degli Osci 2013
名称Sangiovese Terra Degli Osci 2013
サンジョヴェーゼ・テッラ・デッリ・オーシ 2013
生産者Di Majo Norante
ディ・マーヨ・ノランテ
価格(Mちゃん家から)
購入店--

 メニューを手巻き寿司にすることは、Mちゃん一家と近所のスーパーで合流したあと決めたので、 Mちゃんパパが持参してくれた赤ワイン2本との相性が難しいことに。 ならば、ということで、道場到着後まずはビールを一本飲んで、 その後の調理中に食前酒替わりに一本頂くことに。 ご持参頂いたのはどちらもイタリア産の赤、そのうちの一本がこちら、 ディ・マーヨ・ノランテのサンジョヴェーゼ。 過去を紐解くと、12年前に稽古しているコレと同じものでしょうか? ちなみにツマミは、スーパーで買ってきたイカの天ぷらと、Mちゃん家持参のオリーブのガーリック風味です。

 色は、サンジョヴェーゼらしいやや明るめの紫色。 香りも「おぉこれぞサンジョヴェーゼ!」な、一般に「スミレの香り」 と言われているであろう特有の香りがあります。 全体にトーンが高めで華やかで、人懐っこいイメージのある香りです。 味も、甘味と酸味のバランスが良く渋味も穏やかで、 食前にクイクイと飲む赤にピッタリです。

 なんだかんだと作業しながら、スイスイと2~3杯飲んじゃいました。 外交的で万人ウケする、とても使い勝手の良いワインだと思います。

点数78点
R de Rieussec 2011
名称"R" de Rieussec 2011
"R"・ド・リューセック 2011
生産者Ch. Rieussec
シャトー・リューセック
価格\2,480
購入店カーヴ・ド・リラックス

 そして午後6時過ぎには師範代もMちゃんママも到着し、手巻き寿司パーティー開始。 大人4人に小学生3人、酢飯は五合炊いて、ちょうど良い量だったように思います。 これに長女が居たら足りませんな・・・と備忘録。

 そして選んだワインは白で、ボルドーはソーテルヌの名門「シャトー・リューセック」が造る辛口ワイン。 道場では2000年産1996年産と稽古済みであります。

 色は、普通の安白ワインと比べると明らかにしっかりしていて、 黄金色というか山吹色の雰囲気を感じます。 良いぞ良いぞと期待して香りを嗅ぐと・・・弱い。 そのガッカリ感たるやハンパないです。 深く嗅ぐと、セミヨン由来っぽいモクセイのような香りがあるにはありますが、 いかんせん弱いです。 そして味も弱い。甘くなく酸っぱくなく、バランスが良いと言えば良いんですけど。

 変な主張することなく控えめで、寿司に合わせるワインとしてはグッドなチョイスでした。 でも、名門ドコロが作る2,500円のワインですから、もう一段上のパフォーマンスを期待してました。 なんか師範はこの銘柄とは相性良くないみたいです。

点数70点
Rompicollo 2012
名称Rompicollo 2012
ロムピコッロ 2012
生産者Poggio al Tufo (Tommasi Family Estates)
ポッジオ・アル・トゥーフォ (トマージ・ファミリー・エステーツ)
価格(Mちゃん家から)
購入店--

 まだ手巻き寿司を食べておりますが、前の白ワインが無くなっちゃったんでやや乱暴ではありますがこの赤も開けちゃいます。 こちらはトスカーナのIGTですが、品種はサンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニョン。 いわゆる「スーパー・トスカーナ」的なワインかな?と思いつつ抜栓。 まだ残っていた最初の赤と比較しつつ頂きます。

 色は、前のサンジョヴェーゼ単品に比べると青みがあって、カベルネ・ソーヴィニョンの個性が出ていると思われます。 香りも良いですねぇ。樽の香ばしい感じも加わってより複雑さが増していて、 想像通り「スーパー・トスカーナ」の典型的な香りといった感じです。 味も、渋味がしっかりしていながら渋すぎず、パワフルなんだけどスムーズに飲めます。

 これがとてもいいワイン、師範の好みにピッタリでした。 もちろん寿司との相性はイマイチだったとは思いますが、 この頃合いだとそんなに食べないし、そんなことどうでも良くなっているわけですわ。

点数82点
Cloudy Bay Pinot Noir 2012
名称Cloudy Bay Pinot Noir 2012
クラウディ・ベイ ピノ・ノワール 2012
生産者Cloudy Bay
クラウディ・ベイ
価格\1,800
購入店リカーズハセガワ 北口店

 飲む人は師範とMちゃんパパ&ママの3人ですが、ママの方はそれぞれグラス1杯程度なんで、 ここまでほとんど男性二人で3本開けてます。 でももう一本開けちゃうわけです。酒飲みとは恐ろしいモノです。

 で、何を開けるか、アルコールに漬かった脳ミソで考え抜いた結果選んだのがコレ、 ニュージーランド産のピノ・ノワールです。 どうせ酔っ払いなんであまり高級なものではなく、 でもしっかりとした個性が味わえそう、と考えたわけです。 ちなみにこのワイン、ラベル汚れで半額でした。 本来は道場の稽古範囲を超えるお値段のワインのようです。 そして、15年も前に1997年産と稽古済み。 辛口だなぁ、当時の師範は。

 色は、前のイタリア産より薄めだけど、いわゆるブルゴーニュのピノと比べると青みがあったような。 香りは、樽の利いたピノらしい甘香ばしい感じだったような。 味は、軽めではあるけど甘酸っぱくてキュートな感じだったような・・・

 ・・・と、極めてあやふやな記憶しか残っておりませんが、 幸い飲み干してはいなくて半分残った状態で冷蔵庫に入れてありました。 よって翌日(というか本日)改めて稽古いたします。

 というわけで翌日再稽古。 基本的に非常に良く出来たピノ・ノワールだと思いますが、 15年前に感じたのと同じく、やっぱり「厚化粧」感があるんですな。 もちろん、添加物でお化粧なんてしているはずはないと思うけど、 出来上がったワインが中高年女性の化粧のような雰囲気を感じます。 でもまぁそんな枝葉末節は置いといて、普通に美味しいワインではあります。

点数80点

11日(火)

盛岡冷麺

 次女と二人の夏休み、本日は地元警察に用事で出かけたり(犯罪を犯したわけではありません)、 スーパーで買い物したりと、ビデオ編集したりのまるっきり主夫業の一日。

 左写真は、次女のリクエストを採り入れて昼食に作った盛岡冷麺。 ちょっとトッピングした牛バラ肉が多すぎて冷麺が「ぬる麺」になってしまったけど、 次女は満足していたみたいだからまぁ良いか。

Dominio de Requena Brut Nature N.V.
名称Dominio de Requena Brut Nature N.V.
ドミニオ・デ・レケナ ブルット・ナチュレ (ヴィンテージ無し)
生産者R.E.
R.E.
価格\809 (単品価格 \1,458)
購入店 ドラジェ

 そして本日の夕食担当も、主夫業を満喫中の師範。 本日の献立は、縞ホッケの開き、タコとキュウリのワカメの酢の物、水菜のおひたし、アサリの味噌汁。 チャッキチャキの和風で、魚と野菜のみのメニューです。 こうなるとワインは泡モノが頂きたくなるわけですが、 ちょうど今日スパークリングのセットが届いたので、 その中からスペイン産のカバをチョイスしました。 送料込み6本5,162円ですが、10%オフのクーポンがあったので4,646円で買ってます。

 色は、このクラスのスパークリングとしては結構しっかりした色合いで、 レモン色というより麦わら色、ややオレンジ色っぽさも感じます。 泡立ちもシャンパーニュに遜色ない感じです。 香りは、柑橘系のフルーツ香に加えて焼きリンゴのような甘い香りもあって、 ボリューム&複雑さともしっかりあります。 味も、基本的にはドライではありながらほんのり甘さと、 長めの熟成期間を想像させるふくよかさがあって、 後味には軽い苦味もあります。 それらが上手い具合に溶け合っていて、抵抗なくスイスイと入っていきます。

 安カバにありがちなキンキンとした金属を舐めるような感じや、 特有のクセのある香りが無くて、師範レベルでは「これはシャンパーニュですね」と言っちゃうスパークリングです。 こういうワインが買値相当額1,000円以下なのは素晴らしい。 いきなり一本目で良いのを引きました。

点数80点

10日(月)

A & P with Terrace 外観

 今週師範は夏休み(師範代は通常勤務)、そして長女は今日から合宿に行ったので、 昼は師範と次女の二人だけ。 本日は横浜駅周辺まで買い物や銀行の用事に二人で出かけてついでにランチ。 店は、五年前にも長女と伺ったA & P with Terrace」というアジア料理の店。 横浜駅西口、モアーズの最上階にあります。

A & P with Terrace ドリンクバー

 なぜこの店をチョイスしたかというと理由は簡単です。 なぜならランチに付いているドリンクバーに白ワインがあるから。 ワインが無料で飲み放題っすよ、皆さん。 ワインそのものはイタリアあたりのジャグ・ワイン的なさっぱりし過ぎ系だったり、 なぜか赤は無くて白だけだったり、冷えが甘くて氷を入れないとちょっとぬるく感じるというマイナス面はありますが、 それでも「無料」の前には何人たりとも文句を言える筋合いはありません。

A & P with Terrace 料理

 料理は、師範が左写真の日替わり鉄板プレートランチ(990円)で内容がムーカーオ(台湾風豚肉とたけのこのあんかけごはん)、。 次女が海南チキンライス(1,100円)。 どちらもパクチーが多用された東南アジア系の風味満載で、パクチーが苦手な次女にはやや辛かった模様。 それでもワイン無料ですからね、全てのことはその事実の前に跪きます。

 この店、横浜駅のロータリー側に広めのテラスがあるんだけど、 そこは喫煙席なので子供は利用できないとのこと。 今日はそれほど暑くなかったんで、テラスはかなり気持ち良さそうなのに利用者はほぼ皆無。 もったいないなぁ、です。

Milcampos Vinas Viejas 2012
名称Milcampos Viñas Viejas 2012
ミルカンポス ビーニャス・ビエハス 2012
生産者Bodega La Milagrosa
ボデガ・ラ・ミラグローサ
価格\953 (単品価格 \1,382)
購入店 京橋ワイン

 夕食の調理担当は、当然夏休み取得中の師範で、メニューは豚ホルモンとニラの炒め物、 イタリアン冷奴、トマトのサラダ、買ってきた胡麻だんご。 ワインはスペイン産の赤をチョイスして、 産地の「リベラ・デル・ドゥエロ」は、先週木曜に稽古したものと同じです。 でもラベルの雰囲気はまったく違っていて、先週のはとてもクラシカル、 今週のはまるでイタリア産みたいにモダンな感じ。 はたして味わいもそのラベルの印象どおりかどうか、興味のあるところです。

 色は、とてもしっかりした紫色で、気持ちトロッとしているように感じます。 香りは、これぞスペインのテンプラニーヨといった感じで、ヤニっぽい雰囲気がいっぱい。 それにツンッとした鋭さのある果実香とスパイスのような香りがあって香りの要素は多いんですが、 師範的にはあまり得意な系ではありません。 味わいは、渋味がっしりで甘味はあまり無く、かなりカタブツな雰囲気。 なかなかどうして手ごわい感じです。

 結果、ラベルの雰囲気とは裏腹に、こちらはかなり昔ながらのワインな雰囲気です。 飲んでも飲んでも目の前に壁が立ちはだかっている感じで、とにかく険しいワインでした。

点数68点

9日(日)

Baby Doll Sauvignon Blanc 2014
名称Baby Doll Sauvignon Blanc 2014
ベビー・ドール ソーヴィニョン・ブラン 2014
生産者Yealands Estate
イーランズ・エステート
価格\1,944
購入店アロムヴェール銀座本店

 昨日一昨日で行った「日本一のセレブ避暑地」軽井沢でのワインが、 ややセレブ感に欠けるラインナップ(もちろんそれでも楽しかったけど)だったんで、 今日はちょっと張りこんで、なんと2,000円近くもするニュージーランド産のソーヴィニョン・ブラン。 2,000円なんて当道場ではかなりブルジョワ・クラスなんだけど、 購入したショップ(経営はインポーターのヴィノラム)ではほぼ最底辺クラスでした。 そういう店に入っちゃうと買うものに悩みます。

 そして本日の料理は手巻き寿司、寿司種はマグロの赤身、マダイ、ミズダコ、スルメイカ、カイワレ大根。 他にはオクラの酢の物とミニトマト。 スッキリ系の白が合いそうなメニューです。

 色は非常に薄めで、レモン色よりも桐なんかの白木に近い色合いです。 香りはボリュームたっぷりで素晴らしい。 それもとてもトロピカルな雰囲気で、黄桃やパイナップル、マンゴーなんかの香りがしっかりします。 香りから感じる印象はとても甘そうなんだけど、味は極めてドライ。 数値的には糖度が6.2でpHが3.1、白ワインとしても甘くなく酸が強いエリアに位置しています。

 結果、素晴らしくトロピカルな香りにキリリと締まった味わいで、 なかなか面白いワインでした。 ただ事前の想定としては、もう少しロワール産みたいなハーブっぽい香りだと思ったんだけどな。 ここまでトロピカル感満載だと、生魚との相性はやや「あんた誰?」感がありました。 合う料理は何かなぁ。ベタだけど、鴨のオレンジソースとかかな? 造り手の貼った裏ラベルには"... with Thai Salad or Seafood."とあります。なるほどエスニック系は合いそうかも。

点数80点

8日(土)

軽井沢レイクタウン

 軽井沢へのプチ・レジャー二日目。

 昨日早めに就寝したので、目が覚めたのは朝5時前。 玄関の開錠が朝6時ということで、1時間ほどこのページを書くのに費やして、 6時からウォーキング。 行先は「軽井沢レイクタウン」という別荘地、保養所からは往復で1時間強。 さすがに朝だと涼しくて、非常に快適でありました。

 散歩の後は、また露天風呂へ。大浴場のある宿に泊まると、夕方&夜&翌朝と、 3回は風呂に入らないと気が済まない貧乏性な師範です。

保養所 朝食

 保養所の朝食は、師範と長女が和食(右写真)で、師範代と次女が洋食。

 旅館の朝ごはんって、塩気の多いおかずがいろいろとあるので、どうしてもご飯が進みます。 また、おひつにご飯を入れて置いてくれると、どうしても残しちゃいけない気がしてしまいます。 だもんで、師範におきましては朝から茶碗三杯も食べちゃいました。 朝散歩で消費した分くらいのカロリーは、あっという間に取り返しちゃってます。

 ちなみに今回の保養所利用料金は、一泊二食4人分(師範代のみ被保険者)とワインとカラオケ含めて25,000円弱。 やはり持つべきものは直営保養所を持つ会社に勤める配偶者であります。

白糸の滝

 保養所を出たのが朝10時過ぎ。 そもそもはどこか日帰り温泉にでも行こうと計画していたんだけど、 保養所のお風呂がいわゆる"温泉"ではないものの、ちゃんといた露天風呂があって"温泉欲"は満たされたので計画変更。

 カーナビの指示に従って車を走らせていると、 途中で白糸の滝という観光地のそばを通過。 駐車場の係員さんが有無を言わさず車を停めろというので、 本来寄る意図は無かったんだけど強制的に観光。

 で、ここが謀らずも良いところでした。 なんたって涼しいのが素晴らしい。 きれいな水と心地よい滝の音に癒されました。

軽井沢 おもちゃ王国

 そしてこちらが本来の目的地、軽井沢 おもちゃ王国という遊園地。 次女の意見を採りいれてココになりました。

 この施設の主たる顧客層としては、うちの子らよりももっと小さいお子様を想定しているようで、 ライドの類もマイルドなものがほとんど。 それでも小学生の次女は楽しそうだっだし、そもそも怖がりの長女はこれくらいが合ってそうでした。

軽井沢 おもちゃ王国 ビーフカレー

 昼食はここで軽く食べることに。 師範のチョイスはビーフカレー(700円)。 だいたい日本全国津々浦々、カレーで積極的マズいものは無いと信じておりますが、 ココのカレーに関してはやや微妙かなぁ。 師範代と子供らが食べてたのは、豚巻おにぎりロール(450円)という見るからにジャンクな一品。 でもそっちの方がナイス・チョイスだったかも。 ふつう食べないものは比較のしようがありませんから。

 そして、なんだかんだでここを出たのが午後3時前。結構タップリ遊びました。 ちなみに入園料は、保養所に置いてあった割引券を使って、大人が二人が入園料のみの1,000円×2、 長女が大人のフリーパス2,400円、次女が小人のフリーパス2,100円、合計6,500円でございました。

竜泉寺の湯 横濱鶴ヶ峰店

 帰りの高速は、関越道の練馬出口で6kmほど渋滞しているというので、 圏央道に進路を変えて海老名JCから東名経由にしました。 ところが東名は東名で9kmの渋滞。ただ、ピッタリ止まるほどでもなかったので、そこそこスムーズ。 高速料金は2,000円近く余計に掛かるけど、選択肢が増えるのはありがたいことです。

 そして、家に帰って料理やら風呂やらいろいろするのは面倒&結局温泉入っていない、ということで、 両方を一挙に解決できる竜泉寺の湯 横濱鶴ヶ峰店へ。現地到着は7時半より少し前だったと思います。

お食事処 一休 料理

 食事は、館内にあるお食事処 一休で。 各人おもいおもいに料理を注文。

  石焼ビビンバ\790
  炙り串盛り合わせ\820
  もちもち餃子\470
  チョレギサラダ\500
  若鶏の唐揚げ\590 (左写真手前)
  タコのカルパッチョ\620 (左写真奥)
  豚キムチ炒め\700
  イカそうめん\500
  イカゲソの大漁揚げ\600
  せいろうどん\650

 こういう、居酒屋っぽい料理が食べたかったので師範は満足です、ハイ。

お食事処 一休 ハイボール お食事処 一休 瓶ビール お食事処 一休 生ビール

 飲み物は以下です。

  生ビール(中)\500
  瓶ビール(中)\570
  ハイボール\400

 最初生ビールを頼んで次に瓶ビールを頼んだので、 瓶ビールの中身を中ジョッキに入れて飲むことが出来ました。 で、やはり中ジョッキは中瓶の半分程度の量であることが判明しました。 世間では周知の事実だとは思いますが。

 そんな感じの飲み食いに、女性陣もソフトドリンクを1杯ずつ飲んで、 お会計は8,000円強。 風呂代も加えれば10,000円強のプチプチ・レジャーでありました。


7日(金)

リンガーハット 井の頭通り宮前店

 本日から来週いっぱい、師範は夏休みを取得しております。 ちなみに師範代は今週が夏休み、そして双方の夏休みがクロスした今日、 軽井沢方面へとプチレジャーに出かけることにしました。

 道場出発は午前10:30、第三京浜から環八通りを通るコースで関越方面へ向かいます。 厚木まで下って圏央道を使う選択肢もあったんだけど、東名下りが混んでいるようだったし、 料金的にはこっちの方がはるかに安いんでこちらを選択しました。 でも環八も混んでいたんで、結果的にはどちらが賢かったかは不明です。

 昼飯は、環八通りから井の頭通りへ西側に曲がって少し進んだところにある長崎ちゃんぽん リンガーハット 井の頭通り宮前店。 別に珍しくも無いんですが、いわゆるファミレス的なところでコストパフォーマンスの高い店、 そして我が家の嗜好が一致する店となるとリンガーハットは筆頭に来がちなチェーン店です。

リンガーハット 長崎ちゃんぽん

 師範の注文は、長崎ちゃんぽん、麺1.5人前。 なぜ麺を増量するかというと、増量してもお値段が同じだから。 そして、増量した分の麺は、野菜たっぷりちゃんぽんを注文した長女にシェア。 なぜか「野菜たっぷり」の方は麺増量が有料なので、無料な方に増量して回す、 という極めて貧乏くさい戦略をを採っているわけであります。

 そして中身はというと、普通に美味しいです。 右写真でも判るように若干見た目は乱暴ですが、 チェーン店だけあって味はそれなりのクオリティを担保しています。 もう一社くらいちゃんぽんの全国チェーンが出来ても良いと常々思うんだけど、 無いよねぇ。

保養所 外観

 上記の店を出たのが12:40頃、そこからはほぼ渋滞も無く、2時間程度で現地到着。 今宵の宿は師範代勤務先の直営保養所です。 南軽井沢の林の中にあって、大変人気らしいけど、たまたま今回はキャンセルが出たので取れた、とのこと。 ありがたやありがたや。

軽井沢プリンス ショッピングプラザ

 チェックインして一息ついたら、 保養所からほど近いところにある軽井沢プリンス ショッピングプラザという大規模アウトレットへお買い物。 この施設、軽井沢らしく緑がいっぱいの中にあって大変心地よさげなんですが、 今日はこの軽井沢の地でも気温33℃、暑いっす。

 アウトレットお買い物と言っても師範においてはワイン以外に興味があるでなく、 エノテカのショップがあったので覗いたら、 国産ワインとしては大変気に入っているヴィラデストのワインが置いてあったんで買おうかと思ったけど、 この気温&クーラーボックスを持ってきていないので断念しました。

軽井沢高原ビール インディアンペールエール ザ・軽井沢ビール ダーク

 宿までの帰りの運転は師範代にお任せして、師範はビールを飲んじゃいます。 最初にフードコートで飲んだのが、ザ・軽井沢ビール ダークという生ビール、お値段648円也。 地ビールの生は大変美味しいわけですが、惜しむらくはその量が少ないのね。 さすがに250ml程度のこのサイズで650円は高すぎじゃね? あっという間に飲み干しちゃいましたよ。

 そして、一杯目に対する量的な不満を解消すべく、「軽井沢ファーマーズ・ギフト」というショップで買ったのが 軽井沢高原ビール インディアンペールエールという缶ビール。 お値段340円也で、夏季限定だそうです。 で、やっぱり美味いよね、IPA(インディアンペールエール)は。 なんだか流行に乗っかるようでアレですが、こういうフルーティで華やかな香りのビールは大変好みです。

保養所 レストラン

 買い物が済んだら保養所に戻り、露天風呂付きの大浴場で一風呂浴びて、夕食は館内の食事処で。 ここが、キレイに手入れされた芝生に面した場所にあって、大変気持ちいい感じです。 こういう施設を直営で持っているってのは素晴らしいなぁ、と思います。 師範の勤務先なんてそんなのはとうの昔に手放しちゃいましたからね。

保養所 料理

 そしてお待ちかねの夕食ですが、その内容は以下でした。

  先附沖縄太もずく三杯酢 とろろ 海老 卸し生姜
  オードブル鴨燻製のサラダ仕立て 荒挽き黒胡椒クリームドレッシング
  造里本日の海幸(マグロ、しめ鯖、カニ)
  中皿サーロインステーキ ガーリック醤油ソース 野菜チップ添え
  台の物白身魚と野菜陶板蒸し 葱ポン酢
  食事ご飯 香の物 味噌汁
  デザートアイスクリーム

 和洋折衷のいわゆる「旅館の夕食」なわけですが、多くは望みません。これで十分です。 ステーキはとても懐かしい感じがしたなぁ。 昔の「おごちそう」だった時代のステーキの味がしました。

五一わいん Special 辛口 N.V.
名称五一わいん Special 辛口 (ヴィンテージ無し)
生産者 株式会社 林農園
価格\580 (Half)
購入店軽井沢の師範代勤務先保養所

 飲み物リストに「ワインがあれば良いなぁ」と若干心配しておったわけですが、 ありましたありました。 それも赤白ハーフ、そしてありがたいことに軽井沢の近所、塩尻のワインです。 更にありがたいことには、そのお値段が恐ろしく安いこと。 なんとハーフ1本が580円ですよ。 ビバ保養所!こういうのに出会えると、なんだか嬉しくなってしまいます。

 さてワインはというと、色はほぼ無色です。 裏ラベルには、「7ヘクタールの自家農場で欧州系の高級ワイン専用品種を栽培しております」とは書かれていますが、 このワインの品種が何かは不明です。 香りは、国産の白にしばしば感じるツンッとしたクセのある果実っぽさがあって、 好き嫌いが別れそうですが、師範は嫌いではありません。 味わいはとてもドライ。甘さで媚を売らない点も好感が持てます。

 飲んでる環境が良いのもあって、結構おいしく頂けました。 なによりこの値段というのが素晴らしい。 最近かなり品質向上していると言われる国産ワインだけど、 そういうのはだいたいボトルで2,000円以上する印象がありますが、 こういう安ワイン者でも気軽に飲めるワインも充実させて頂けるとありがたいなぁ、と。

点数73点
氷結ストロング シークァーサーー

 食後のレジャーは家族でカラオケ(笑)です。 得点の出るカラオケ・マシンだったので、 師範は「みちのくひとり旅」を大熱唱して高得点ゲットを目指したのですが、点数的にはイマイチでした。 っていうかDAMの採点アルゴリズム、上手い下手はあまり関係ないんじゃね?

 そしてここで飲んだのが、氷結ストロング 沖縄産シークァーサー。 カラオケルームの前の自販機で150円也。なんかいろいろ飲んでます。 そして、いろいろついでに↓のワインも飲んじゃってます。

五一わいん 信州 メルロ 2013
名称五一わいん 信州 メルロ 2013
生産者 株式会社 林農園
価格\540 (Half)
購入店ファミリーマート 軽井沢プリンスSP店

 このワインは、同じ「五一わいん」ですが、保養所で買ったわけではなく、 部屋で飲む用にアウトレット内のコンビニで買ったものです。 同じくハーフですがお値段540円、大変優秀です。

 色は、それなりに濃い紫色だけど向こうはちゃんと透けて、国産らしい控えめさを感じます。 香りは、「茎っぽい」と言われそうな青い香りがメイン。 こういう特徴はカベルネ・ソーヴィニョンに良くあると思ってたけど、 国産メルローもその傾向が強いようです。 そして、鉄サビのような感じもあって、良く言えば通好み、悪く言えば一般ウケはしない香りです。 味わいも、甘さは極力排して渋味と酸味がしっかり。 鍛えた鋼のような、孤高の雰囲気で媚は売りません。

 比較的万人ウケしそうな白とは反対に、 かなりシビアな雰囲気の赤でした。 やっぱり白と比べて赤は難しいのかなぁ、国産ワインは。 とはいえハーフで税抜き500円というと、価格的には輸入ワインの最安値クラスと戦えるわけで、 そのクラスでも個性が感じられるということは悪くないと思います。

点数69点

 カラオケのあとでまた風呂に入っておやすみなさい。 寝た時間はまだ10時台だったような。いかにも保養所らしい健康的な生活であります。 やや飲み過ぎである点を除けば、ね。


6日(木)

Montevannos Roble 2011
名称Montevannos Roble 2011
モンテバノス ロブレ 2011
生産者Bodegas Montevannos
ボデガス・モンテバノス
価格\999
購入店 ヴェリタス

 今週は、長女の誕生日等のイベントもあり、 月曜水曜が休肝日という変則的な設定にしました。 というわけで本日は飲む日であります。 そんなん誰も興味無いとは思いますが、なんとなく言い訳せずにはいられないのが気弱な酒飲みの悲しい性であります。

 そして料理は、豚ロース肉のソテー、ラタトゥイユ、燻製チキンとレタスのサラダ、ピクルス。 ワインは門下生からご推薦のあったスペイン産赤。 裏ラベルによれば、品種はテンプラニーヨ(樹齢60年以上)とメルロー、 アメリカンオーク樽で6か月熟成した後、6か月以上の瓶熟期間があるそうです。

 さて抜栓。コルクは屑を固めたやつであまり高級感はありません。 ところがグラスに注ぐと、しっかりと濃くてエキス分タップリな外観が見て取れます。 香りは、ミシッと濃い果実香に、アメリカン・オークらしい判りやすく香ばしい樽香、 そしてスペインのテンプラニーヨらしいヤニっぽさがあります。 なんか、荒削りだけどミシッと充実した香りでナイスです。 味は、甘さしっかり渋味しっかり。 2011年産とは思えないほどの若々しさで、アルコール度数が14.5%もあることもあってスイスイとは入っていきません。

 結果、こんな値段とは思えないくらいしっかりしたワインです。 ただ、いま稽古してイケてるかというと、もう少し柔らかくなるのを待ちたくってくらい、 潜在的なポテンシャルを感じます。 やっぱりパーカー氏が高得点とか金賞受賞とかより、 同じ日本人の安ワイン者推奨のワインが信頼できますな。

点数79点

4日(火)

神奈川新聞花火大会

 本日は、長女の誕生日当日&神奈川新聞花火大会の日。 道場の屋上にテーブルを出して、ホットプレート焼肉を食べながらの花火鑑賞。 本日の打ち上げ場所は臨港パークということで、 道場からだと手前のオフィスビルに若干かぶります。 ということで写真としてはイマイチですが、距離はやや近めで迫力があります。

 そして、本来火曜日は休肝日ですが、今日は特別ということで飲んじゃいます。 だって花火見ながら外で焼肉というシチュエーションで、酒飲まずにいられる安ワイン者がいたらお目にかかりたいものです。

Chateau de Blissa Cuvee l'Estuaire 2010
名称Château de Blissa "Cuvée l'Estuaire" 2010
シャトー・ド・ブリッサ "キュヴェ・レスチュエール" 2010
生産者Ch. de Blissa (Maison Bouey)
シャトー・ド・ブリッサ (メゾン・ブエ)
価格\730 (単品価格 \1,058)
購入店 京橋ワイン

 料理が焼肉となると、選ぶワインは当然赤になります。 そして本日のチョイスは、ボルドーはコート・ド・ブール産の赤。 ボルドー産の無名ワインによくある「ジルベール&ガイヤール・ワインガイド金賞」というレッテル張りがされた一本。 それ自体はややマユツバな印象がありますが、2010年産のボルドーはイケてるのが多いので、 お手軽価格ながらこういうハレの日のワインに抜擢しました。

 色は・・・屋上ではわかりません。スポットライトを一灯しかつけなかったことが悔やまれます。 ただ、さすがに花火見ながら飲み干したわけじゃないので、リビングで改めて見ると、 あずき色を濃くしたようなしっとり感のある濃紫色でした。 香りは、期待通り「これが1,000円なのは良い意味であり得ないよね」です。 ボリュームこそ中程度ながら、いわゆる高級ボルドーみたいなカシスやらビスケットやら奈良漬の香りがあって、 良い感じに熟成し始めたワインそのものの香りです。 味は、甘味も酸味もあって渋味がこなれていて、 積極的なネガティブさは一切感じない「良く出来た」味わいです。

 非常にちゃんとしたボルドーです。 これが単品価格1,000円台、セットの割り戻し価格で700円台というのは普通に考えてお買い得です。 受賞歴の恩恵かは判りませんが、およそ2,000円前後のボルドーのクオリティだと思われます。

点数78点

2日(日)

夏祭り ビール 夏祭り 食べ物

 本日は、師範が住む町内の夏祭り。特に役員でもない師範は(師範代はなんか手伝いやってました)、 とりあえず会場の自治会館に行って樽生ビール250円也を。 良く冷えてて美味しゅうございました。 先日のサッカー場のよりずっと立派です。

 夕飯は、お祭りで買ってきたもので済ませます。 焼きそば200円也、焼きとうもろこし150円也、フランクフルト100円也。 お祭り価格としては良心的だし、ちょっとでも町内の会計に貢献できれば、と。

Sole Vivo Vino Bianco N.V.
名称Sole "Vivo" Vino Bianco N.V.
ソーレ "ヴィーヴォ" ヴィーノ・ビアンコ (ヴィンテージ無し)
生産者Casa Vinicola Caldirola
カーサ・ヴィニコーラ・カルディローラ
価格\471 (単品価格 \839)
購入店 うきうきワインの玉手箱

 そんなテキトーなメニューに合わせて選んだワインがコレ、見るからに安ワイン然としたイタリア産の白。 10.5%の低アルコール度数、DOC表記無し、ヴィンテージ表記無し、 造り手の名前も無いけど"IMBOTIGLIATO DA C.V.C. SPA"という表記とショップのサイトに書かれた「カルディローラ社」という表記から、 造り手は"Casa Vinicola Caldirola"と推察されます。 こういう、造り手(=責任の所在)が不明なワインは、得てしてイケてないワインが多いように思われます。

 ・・・と、身構えつつ抜栓。 色はかなり薄め。レモン色系統なのか麦わら色系統なのか判別できない薄さです。 香りは、ほぼ無いに等しいボリュームな上に、深く嗅ぐとちょっと饐えたような、 良い方に解釈すれば熟成間のある、悪く解釈すれば傷んだ可能性のある香りを感じます。 味は、とてもドライで薄っぺら。いかに「アンダー・ワンコイン」相当の買値とはいえ、 これはちょっと頼りなさ過ぎます。

 多分、出来てすぐのを飲めばもっと違う印象だったんじゃないかと思われるワインです。 ヴィンテージ不明なので真偽のほどは定かではありませんが、美味しく飲める時期を逸したか、 あるいは輸送または保管でストレスを受けてしまったんじゃないかな・・・と素人ながら推察します。 そのまま飲むのは早々に諦め、氷を入れたり炭酸で割ったりして無理くり消費しました。

点数47点

1日(土)

ラ・ルーヴル 外観

 昨日は師範が50歳の誕生日、そして今月の4日は長女が15歳の誕生日ということで、 合同で誕生会。場所は、道場から比較的近く、横浜市南区永田にあるラ・ルーヴルというフレンチ・レストラン (お店のサイト)。 前回伺ったのは2年前、同じく師範と長女誕生会です。

 このお店、いつ行ってもお客さんが少ないわけですが、 やっぱりなんといってもその理由は交通の便の悪さにあるんだろうなぁ、と思われます。 一番近い駅まで歩いたら30分はかかりでそうです。 師範家の場合、専属の運転手(師範代)がいるので、 駅から遠くても駐車場のあるレストランはかえって好都合なんですけどね。

ラ・ルーヴル 前菜1

本日の師範の注文は、「夏の特別メニュー」前菜2皿とメイン2皿(魚&肉)、デザートとコーヒーで税込5,400円から。 まず一皿目がコレ。

 夏野菜と赤海老のジュレととうもろこしの冷たいスープ

メニューには書かれてませんが、生うにがトッピングされています。 ガラスの器に盛られた涼しげで夏らしい一皿です。

ラ・ルーヴル 前菜2

もう一皿の前菜がコレ。

 フォアグラソテー いちじく添

やっぱりフォアグラは美味いですよ。 こういう、脂肪分たっぷりで健康に悪そうな食べ物こそ美味い。人間の業の深さを感じますな。 そして、フォアグラといちじくにかけられた赤ワインソースも美味い。 とてもしっかりした味付けでパンやワインが進みます。

ラ・ルーヴル メイン魚

そしてメインの魚料理がコレになります。

 太刀魚の帆立ムース包み蒸し焼き 白ワインクリームソース

『白味噌仕立て?』と思ったけど、白ワインクリームソースでした。 ここのお店はソースにしっかりと手間がかけられていて、どちらかというとクラシカルなフレンチの味わいです。 ただ、太刀魚は普通に塩焼きの方が香ばしくて美味いんじゃないか、 と感じるあたりは日本人ゆえ仕方のないところでしょう。

ラ・ルーヴル メイン肉

肉料理の方のメインは、3種類の選択肢があって、師範がチョイスしたのがコレ。

 五穀米と茸を詰めた鶏のロースト

師範の場合、フレンチの肉料理は鳥類(鶏とかウズラとかハトとか)を頼むことが多いんですが、 今回の場合は師範代や次女が注文した牛バラ肉の赤ワイン煮込み ジャガイモのグラタン添の方が良かったかな? ちょっとずつシェアしていろいろ食べられたので、これはこれで良かったんですが。

Savigny-les-Beaune 1er Cru Aux Vergelesses 2001
名称Savigny-les-Beaune 1er Cru "Aux Vergelesses" 2001
サヴィニ―・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ "オー・ヴェルジュレッス" 2001
生産者Simon Bize & Fils
シモン・ビーズ・エ・フィス
価格(\8,500)
購入店ラ・ルーヴル

 ワインのリストには、赤白それぞれ20種類ずつくらい書かれていて、スパークリングも6種類あります。 そして、師範がこのお店を気に入っている理由の一つに、ワインの値付けが安いことがあります。 「6,500円のシャンパーニュにしようかな」と思いつつリストを眺めていると、 このワインに目が刺さってしまいました。 シモン・ビーズのサヴィニ・レ・ボーヌ1級畑がレストランで10,000円以下ってのはかなり珍しいんじゃないかな、と。 後で調べると、実は全く同じものを先日稽古済みで、 1年半前の入手価格は酒屋の小売で4,950円、 それがレストランで8,500円なのは大変お得だと思われます。

 ヴィンテージが2001年ということで、もう14年も前のワインになりますが、 色はまだまだ退色した感じは無くて、ほんのりレンガ色がかった紫色です。 香りは大変複雑。子供らに何の香りがするか聞いてみたところ、次女は「ラズベリー」、長女は「ベイクド・チーズケーキ」だそう。 なるほどねぇと感心しました。確かにベリー系のフルーツ香もあるし、 チーズのようなケモノっぽさと、ベイクした香ばしい感じもあります。 味は、最初出された時は若干冷え過ぎていたんで固い感じでしたが、 温度が上がるにつれて徐々に柔らかい味わいに変化してくれました。

 決して強さは無いけど、しみじみと美味しいワインです。 その「強く無さ」ゆえ魚料理なんかにも合わせられるわけで、 こういうワインこそレストランで飲みたいんですな。

点数86点
ラ・ルーヴル デザート

ワインも飲み終わり、デザートは↓でした。

 アーモンド風味のブランマンジェと西瓜のゼリー

予約時に誕生日であることを伝えてあったので、"HAPPY BIRTHDAY (師範の名)"とチョコペンで書かれています。 ありがたい話であります。

 お会計は、師範と師範代が5,400円のコース、長女は3,000円のコース、次女は3,800円のコース、 そして8,500円のワインなんで、トータル26,100円。内税&サービス料無しの明朗会計なのもありがたいですな。 とても良い誕生会になりました。