稽古日誌:2021年8月

人間ドックの結果

 8月です。ますます拡大・延長される緊急事態宣言。はやく「通常事態宣言」して欲しいところです。

 さてさて先月の人間ドックの結果が返ってきました。月初の「身体データ捏造計画」が奏功して、 体内年齢はなんと30歳、酒飲みが気になるγ-GTPも安定の正常範囲内である43。ご立派な結果です。 これでまたガッツリ飲める身体を手に入れました。

 でも、この歳になるとオールクリアとはいかなくて、『眼底検査で神経線維層欠乏の疑い』の所見。 昨日近所の眼科で検査したところ『病気のレベルでは無いが緑内障の兆候あり』で半年に一回検査に来い、とのこと。 これからだんだんそういう不具合と上手に付き合っていかなければなりませんな。 子供たちのためにも、生涯の目標である「掲載本数1万本」を達成するためにも、ね。


31日(火)

ジョージアワイン

 本来火曜日は休肝日なのですが、明日は大手町の防衛省大規模接種センターへ2回目のコロナワクチンを接種しに行くため、 今週は「モデルナ・シフト」で明日明後日を休肝日にしました。

 そんな戦の前夜みたいな気分での稽古相手に選んだのは、 ツイッターのフォロー&リツイートキャンペーンに見事当選し、 ソムリエ ドゥーエさんから頂いたジョージア産のワイン。 赤と白を頂いたのですが、赤は中甘口でアルコール度数11.5%と軽め。 明日へ向けて身体の調子を整える意味ではコチラでしょう、ということで赤の方から先に稽古します。

Kindzmarauli N.V. [KTW (Kakhetian Traditional Winemaking)]
名称Kindzmarauli N.V.
キンズマラウリ N.V.
生産者KTW (Kakhetian Traditional Winemaking)
KTW(カヘティアン・トラディショナル・ワインメーキング)
価格(単品価格:2,640円)
購入店Sommelier Due

 本日の夕食は、ワインより先に献立が決まっておりまして、 メニューは野菜たっぷりのプルコギ、レタスと生ハムのサラダ、モッツァレラトマト。 地中海から朝鮮半島まで、脈絡のないラインナップです。 でも、プルコギはちょっと甘いからね。その甘さにワインの甘さが合うんじゃないか、と思った次第であります。

 色は、しっかりと濃くて、ちょっと赤みのある紫色。液体の粘性は高くてタラーリタラリとグラスの内側を下りて来ます。 香りは、いわゆる自然派にありがちな厠臭は一切感じません。どちらかというと「若いルビーポルトかな?」って感じの、 熟したベリーと葉物野菜の青さを感じます。香りのボリュームは立派なものです。 味わいも香りそのまま、アルコール度数低めの若いポルトっぽい感じです。 数値を計ると、糖度は9.4。道場の基準では糖度9以上を甘口ワインとしていますので、これはしっかり甘口ですね。 渋味は穏やかなので、やや冷やしめにしながら頂きました。

 素直に美味いっすよ、コレ。 このワインをプレゼントに選ばれた理由がなんとなく分かった気がして、勝手にニヤニヤしておりました。 だってこの甘さ、良く調べずに飲んだらビックリしますもん。『なんじゃこりゃジョージア!』と印象に残ること請け合いです。 あと、複数人で飲むのも良いですね、食前に良し食後に良しです。普段ワインを飲み慣れない方には絶対ウケます。 ただ、師範みたく食事に合わせて一人で1本だとちょっと甘さがヘビーかもです。 裏ラベルには"Best served at 16-18℃"とありますが、一人飲みだと10-12℃くらいを推奨します。

点数77点

29日(日)

サントリー ザ・プレミアムモルツ <香る>エール 秋の芳醇

 秋ビールがいろいろ出てきましたね、ということで本日の食前酒1は「サントリー ザ・プレミアムモルツ <香る>エール 秋の芳醇」。 キレイな琥珀色で味わいシッカリ、美味しゅうございます。

 そしてやっぱりビールはこういうグラスでゴクゴク飲んだ方が気分がアガります。香りは取りづらいですけどね。

J.C.Le Roux Selection Vivante Sauvignon Blanc N.V. [J.C.Le Roux]

 本日の食前酒2は、一昨日に開けた南アフリカ産のソーヴィニョン・ブラン泡。

 昨日常温近くまで温度が上がったからか、泡はほぼほぼ(※)抜けました。 ボウル大きめグラスで頂くと、確かにソーヴィニョン・ブランの気配を感じます。泡抜け状態でも結構楽しめますよ。

(※)流行語「ほぼほぼ」、使ってみました。確かに営業さんとかから良く聞くようになりましたね。 「ほぼ」が90%だとしたら、「ほぼほぼ」は80%~95%くらいなイメージ、幅を持たせた印象です。

Musee du Vin Blackqueen 2019 [ALPS]
名称Musée du Vin Blackqueen 2019
ミュゼ・ドゥ・ヴァン 松本平 ブラッククイーン 2019
生産者ALPS
アルプス
価格1,380円
購入店サミット 横浜岡野店

 本日のメイン・ワインは、近所のスーパーで今日買ってきた塩尻産のワイン。 昨日のセミナーを受けて「塩尻飲みたい欲」に冒されています。 残念ながらメルシャンさんのは「藍茜」しか無かったのでアルプスさんの赤。「ブラッククイーン」という厨二病が名付けたみたいな品種です。 ちなみにこの銘柄の2015年産は、塩尻ワインツアーの帰りに稽古しておるようですが、 幸せな酩酊状態だったようでなんの記憶もありません(恥)。 ちなみに料理は、ポークチャップ、ポテトサラダ、アボカドとトマトのサラダ、切り昆布の韓国風です。

 色は、品種名が「ブラック」って言うくらいだからとても濃い紫色です。 香りは、「あぁこれぞ日本ワインだな」と思うシットリした古い蔵と墨汁感。そしてアメリカンチェリーのような明るい果実香。面白いですね。 味わいは、甘さしっかり酸味は穏やか渋味は控えめ。昼過ぎにスーパーから買ってきて冷蔵庫に突っ込んで稽古開始、 冷えるに従って印象が好転していきましたよ。

 ホント最近の日本ワインは昔のイメージで接するとちゃぶ台ひっくり返されます。このワインに関しても薄い印象は全くありません。 香りは個性的ですが、凝縮感という意味では海外のワインに何ら劣るところはありません。 そんなワインがスーパーで1,500円以下で買えるんですよ。普段アルパカ一本鎗な方(※)も、 タマにはこういうの飲んでみませんか、とお誘いしたくなります。

(※) そんな方がこの道場を見ているとは思えませんけど(笑)

点数76点

28日(土)

塩尻ワインセミナー

 本日は、塩尻ワインサークル主催の塩尻ワインウェビナーに参加。 今回のピックアップは「シャトーメルシャン塩尻ワイナリー」。ワイナリー長代理の高瀬さんに案内して頂けます。

 そもそも師範は「ワインの勉強」に関しては及び腰なスタンスですが、 前回このセミナーをYouTube Liveで拝見して、 造り手の方とオンラインで繋がりながら同じワインを飲むのって楽しそうだな、と思ったわけですよ。 なので、勉強というより楽しく飲むことを主眼に参加致しました。

塩尻ワインセミナー 準備

 セミナーには、4種類100ml 3,900円(送料1,050円)を購入して参加します(買わなくても参加できます)。 ウェビナーの開始は16:00から。 もちろんそれまで待てる師範ではありません。 昼にはビールを頂いて、準備万端ウェビナー開始を待つ間は昨日開けたスパークリングでウォーミングアップします ・・・って、別にウェビナーって聞くだけなのでウォーミングアップなんて不要ですけどね。

Chateau Mercian Hokushin Chardonnay 2017 [Mercian]
名称Château Mercian Hokushin Chardonnay 2017
シャトー・メルシャン 北信シャルドネ 2017
生産者Mercian
メルシャン
価格(100ml 4本セット 3,900円)
購入店塩尻ワインサークル

 ・・・ってな与太話は置いといて、まず最初はシャルドネから稽古します。産地は長野県北信地区(右岸60%/左岸40%)、栽培方法は垣根式栽培。 9月中旬~10月下旬収穫に収穫したブドウをオーク樽にて約6ヵ月熟成。 生産本数は約7,000本とのことです。

 色は薄めのレモン色、シャルドネとしては薄い方だと思います。 香りは、まず「うおっ!」って感じるのは焦がし強めの樽香。 新樽比率は30%らしいですが、かなりしっかり香ばしさ&煙たさが感じられます。 それ以外にも結構トロピカルな感じのフルーツ香があって、香りのボリュームは立派なものです。 味わいは、シャープさと豊満さがちょうど良い具合にバランスしている感じ。 文句なしに美味しいシャルドネです。

 師範クラスのヘッポコだと『ピュリニー・モンラッシェです』と言われればマルッと信じます。 日本ワインだから薄いとか軽いとかを想像しがちだけど、マジでがっつり世界と戦えるシャルドネです。 お値段調べたら税込み3,800円なのね。明らかにお値段以上の内容でしたよ。

点数83点
Chateau Mercian Kikyogahara Merlot Rose 2019 [Mercian]
名称Château Mercian Kikyogahara Merlot Rosé 2019
シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー ロゼ 2019
生産者Mercian
メルシャン
価格(100ml 4本セット 3,900円)
購入店塩尻ワインサークル

 次なるは、黒ブドウであるメルローから造られたロゼで、2017年からリリースされているとのこと。 当初はセニエ中心の作り方をしていたんだけど、この2019年はダイレクト・プレスが60%/セニエが40%とのことです (セニエとは、赤ワインを濃く造るために果汁を抜く作業。その副産物としてロゼが造られる)。

 色は、ロゼというかブラン・ド・ノワールかな?ってくらいの淡いピンク色。 香りは確かにメルローっぽいベリー香を感じるんだけど、どことなくマスカット・ベーリーA的なキャンディっぽさも感じられます。 口に含むと、更にキャンディっぽくて、ブラインドだったら「品種はマスカット・ベーリーAですね」とか言っちゃいそうです。 味わいは、甘さ控えめ酸味も控えめ、そして黒ブドウ由来であろう軽い渋味。香りに反してタイトな味わいです。

 同じく塩尻メルローのロゼはサントリー塩尻ワイナリーのものと5年前に稽古していますが、 大手でもやっぱり造り手が違えば雰囲気はマルッと違いますね。飲み比べてみるのも面白いかもです。

点数75点
Chateau Mercian Shiojiri Merlot 2018 [Mercian]
名称Château Mercian Shiojiri Merlot 2018
シャトー・メルシャン 塩尻メルロー 2018
生産者Mercian
メルシャン
価格(100ml 4本セット 3,900円)
購入店塩尻ワインサークル

 赤の1本目は、ワイナリー限定販売の塩尻メルロー。 桔梗ヶ原の真ん中のあたりで収穫されたメルローで、棚栽培が70%/垣根栽培が30%、一部片丘のメルローも使用。 この「片丘」が入っているから桔梗ヶ原メルローじゃないんですね。 日本ワインも、こういう土地とワインが紐づいていけば面白いと思いますね。

 色は、メルローらしく青みがかったしっかりとした濃さのある紫色ですが、清澄度が高くてキッチリ向こうが透けます。 香りは、「なるほどこれぞ日本のメルロー」ですな。参加者の皆さんは『青さを感じる』と言われていましたが、 師範的には「古い蔵の中、水墨画、習字道具」を連想させるいかにも日本的なしっとり感を感じる香りです。 味わいは、甘さ控えめで渋味がキュッとしていてタイトな味わい。若いメルローの良さがしっかり出ていると思います。

 日本の、そして塩尻のメルローって、独特の個性があるというか、前述したようないかにも日本的な雰囲気を感じますね。 このワインに関しては、以前稽古したコチラと同一の傾向を感じます。 土地の個性と造り手の個性、そのハイブリッドなあたりがワインの面白さですな。

点数81点
Chateau Mercian Hakoniwa Vineyard 2017 [Mercian]
名称Château Mercian Hakoniwa Vineyard 2017
シャトー・メルシャン 箱庭ヴィンヤード 2017
生産者Mercian
メルシャン
価格(100ml 4本セット 3,900円)
購入店塩尻ワインサークル

 4種類目が、こちらもワイナリー限定販売の箱庭ヴィンヤード。 ワイナリーのすぐ横にある畑で、実験的に栽培を行っているところで収穫されたブドウから造られたワインらしく、 なんと生産本数はたったの380本とのこと。品種はメルローが99%でカベルネ・フランが1%。 この1%は「フランも作っちゃったから混ぜちゃった感じですか?」と質問したところ、 『今後はカベルネ・フランも加えてより華やかなワインにしたいと考えて植えて、その最初の収穫です』とのこと。なるほど。

 さてワインはというと、色に関しては前の塩尻メルローより若干明るめに感じます。 香りは、塩尻メルローと比べると、よりスパイシーというか華やかな感じがします。 味わいは、ヴィンテージが1年前であるにも関わらず渋味がしっかりしていて若く感じられます。 皆さん『全然違うよね』と仰ってましたが、師範レベルだと「確かにちょっと違いますね」って感じです(恥)

 同じメルローでも感じるこの違いが、ヴィンテージによるのか畑によるのかフラン混醸によるのか師範には判りませんが、 ワイナリー長代理の高瀬さんによれば、『畑の違い、栽培方法の違いが支配的です』とのこと。なるほどねぇ。 こういうことが知れるのがイベントの醍醐味ですな。

点数82点
塩尻ワインセミナー ウェビナー

 そんな感じで、予定の1時間+参加者だけの歓談タイム30分はあっという間に終了。 この手のウェビナー、 初めて参加しましたが、Tokyo Wine Girlさん含め 運営の方が頑張っておられるのがビシバシ感じられて、「学び」と「楽しみ」バランスがちょうど良くて、とても楽しく参加出来ました。 皆さんも「塩尻ワインサークル」、要チェックですよ!


27日(金)

J.C.Le Roux Selection Vivante Sauvignon Blanc N.V. [J.C.Le Roux]
名称J.C.Le Roux "Sélection Vivante" Sauvignon Blanc N.V.
J.C.ル・ルー "セレクション・ヴィヴァント" ソーヴィニョン・ブラン N.V.
生産者J.C.Le Roux
J.C.ル・ルー
価格1,333円
購入店関内サンタムール

 今ごろになって「複数日に分けて稽古するといろいろ飲めて楽しい」ということに気付きましたので、 今週も食前酒にちょっとだけ泡、食中酒にスティルで稽古して参ります。 その泡に選んだのが、南アフリカ産のスパークリング。品種がソーヴィニョン・ブランというのは珍しいですね。 また、"MCC"と書かれていないので、瓶内二次発酵ではなくシャルマ方式と思われます。 ちなみに前菜は、鮭の昆布巻きと豆苗のガーリック炒めです。

 色はそこそこしっかりしたレモン色。ソーヴィニョン・ブラン主体なのでもっと無色に近いかと思ってました。 泡立ちは、いわゆるシャンパーニュなんかと比べると少なめ、ガス圧は低めな感じがします。 香りはかなり弱い感じ。この品種らしいハーブやトロピカルフルーツな感じはしなくて、薄っすらと柑橘系フルーツと薬草の香りがします。 味わいはかなり個性的。甘さ控えめ酸味それなり、加えてドクダミ茶みたいな苦味を感じます。

 面白いワインだとは思います。でもスパークリングワインに求める享楽性が無いというか、湿っぽいイメージを感じてしまうワインです。 一を見て十を知るわけではないですが、だからソーヴィニョン・ブランってあまりスパークリングに使われないのかな?なんて思ったりします。 無いとは思うけど、明日以降の大化けに期待しましょう。

 翌日再稽古。香りに普通にソーヴィニョン・ブランらしさが出て来て、昨日感じた違和感は減ったかなぁ、という感じです。 少なくとも辛気臭い感じは消え失せて、普通にスパークリングですよ、って感じですね。

 残った2杯分と翌々日更に再稽古。 泡もほとんど抜けて、ほぼスティルワインになりました。 正体は香り弱めで苦味強めなソーヴィヨン・ブランですが、この状態でもそれなりに楽しめますよ。

点数69(+1)点
Aaldering Estate Lady M Pinotage 2018 [Aaldering Estate]
名称Aaldering Estate "Lady M" Pinotage 2018
アルダリン・エステート "レディーM" ピノタージュ 2018
生産者Aaldering Estate
アルダリン・エステート
価格1,753円 (単品価格:4,400円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 メインのワインは、南アフリカ産の赤で品種はピノタージュ。 この品種って、まるでコーヒーみたいに強く樽で仕込まれることもあれば、サッパリした感じに造られることもありますが、 これは「樽不使用」らしいので後者だと思われます。 メインの料理は、牛骨付きカルビのソテー、レタストマトと生ハムのサラダ、主食はフリッタータです。

 色は、やや赤みのある紫色ですけど、濃さはしっかりしていて少量注いでもグラスの向こうは透けなくなります。 香りは「え?これ樽不使用なの?」です。というのも、香ばしいんですよ。木を焦がしたのとは違う、 タイヤを焼いたような香ばしさ・・・ってそれじゃ美味そうじゃないなぁ、表現が下手でスミマセン。 他には黒系果実、ブルーベリーやドライプラムみたいな果実香がミッチリですね。 口に含むと、黒ブドウの皮目みたいな果実の味わいに加えて、どこかやっぱりタイヤの風味を感じます・・・ってタイヤ食べたことは無いですけど。 意外と甘さ控えめで酸味も穏やか、色や香りの印象からするとおとなしく感じられる味わいです。

 ・・・と「おとなしく感じられる」なんて書いてますがアルコール度数は14%、 飲み干しちゃうとまた寝落ち必至なので、1/3くらいは残すと心に決めて稽古しました。 今日時点ではタイヤ感が支配的ですが、間違いなく時間を置いた方が向上するワインだと思いますので明日に期待しましょう。

 翌日再稽古。昨日感じた焼けゴム感は・・・健在です。 昨日印象と1ミリも変わりません。タフですね。そういうタフさは善し悪しですが。

点数72点

25日(水)

Appunto Bianco Lazio 2019 [Az. Vinicola Falesco]
名称Appunto Bianco Lazio 2019
アップント ビアンコ・ラツィオ 2019
生産者Az. Vinicola Falesco
アズィエンダ・ヴィニコーラ・ファレスコ
価格998円
購入店カルディ 横浜ジョイナス店

 本日の夕食は、自家製鶏ハム(昨日調理)、薄切り豚と野菜の蒸し物、揚げ春巻き(お惣菜)。 赤でも白でも良いかなぁ、というメニューですが、今日はまた暑い一日だったので白が飲みたい気分だったんですよ。 というわけで、選んだのはイタリアはラツィオ州の白。 品種はトレッビアーノ主体なので、比較的軽めの白だと想像しておりました。

 色は、想定通りかなり薄め、ほんのり緑を感じるレモン色です。 香りのボリュームはまずますです。一般的なトレッビアーノ種よりもちょっとアロマティックというか、 ピーチのようなフルーツ香とレモングラスのようなハーブの香りを感じます。 味わいは、想定通りの軽さではありますが、ちょっと旨みのコアみたいなものがあって、頼りない感じはありません。

 3桁円のワインでこの内容、やっぱりファレスコ銘柄はそつなく造るなぁ、という印象ですな。 出しゃばらず地味過ぎず、夏の暑い日にサクっと飲むワインとしては好適です。 一点注意すべきは、かなりアロマティックなので純和食だとちょっと香りがジャマするかもです。

点数72点

22日(日)

アペロ 泡と白

 本日のアペロは超豪華、一昨日の残りのスパークリングと、昨日の残りの日本ワイン白。どちらもなみなみと。 やっぱりアレだな、ワインってその日のうちに飲み切っちゃわない方が楽しみが深いな。

 合わせたのは枝豆。泡や白だと、濃厚な(≒靴下っぽい)香りの茶豆系統より、普通のヤツが良いように思います。

Cote de Nuits-Villages 2017 [Dom. Chauvenet-Chopin]
名称Côte de Nuits-Villages 2017
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2017
生産者Dom. Chauvenet-Chopin
ドメーヌ・ショーヴネ・ショパン
価格3,490円
購入店ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店

 本日の夕食は、アンガス牛のステーキ、ナスとパプリカとブロッコリーと人参の揚げびたし。 週末なんで、ちょっと良いワインを開けていきます。 選んだのは、大好きだった造り手「ショーヴネ・ショパン」のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ、ヴィンテージは2017年。 当時オムライスさん高評価されていて。同時に2本購入。 前回の稽古結果はコチラです。 このクラスでも熟成の効果があるのかないのか、検証して参ります。

 色は、このクラスのブルゴーニュとしては濃いめの紫色。まだエッジにもオレンジは出て無くて、外観に熟成感は見られません。 香りは・・・やっぱイイはコレ!ってなります。 まさにブルゴーニュ、まさに上質ピノ・ノワールな木イチゴの果実香に革ソファーの妖艶さ、それにカラメルの甘香ばしさ。間違いなく良い香りです。 味わいも、ピュアな甘酸っぱさと旨みがしっかり。手放しで美味しい味わいです。

 はっきり申し上げて「熟成は吉」でした。間違いなく美味しいワインです。 ただ、敢えて欠点を探すと、ややスケールは小さめなように感じます。でもほら、アペラシオンはコート・ド・ニュイ・ヴィラージュですから。 期待が膨らみ過ぎてつい特級1級のクオリティを求めがちだけど、3,000円台でこの内容はめっちゃお買い得ですよ。 でも辞めちゃっただよね、ショーヴネ・ショパン。いまや名門の造り手はACブルでもこの価格帯じゃ買えないことを思うと、 甚だ残念と言わざるを得ません。

点数85点

21日(土)

キリン 秋味

本日の昼酒はキリンの「秋味」。麦芽たっぷり1.3本分、アルコール度数6%のしっかりビールっすね。

キリン 秋味 グラフ

 当道場では「毎年秋が早まる現象」を問題視しておりまして、2008年からの秋味発売日を調査しております。 地球温暖化の影響か、今年は昨年より1日早い8月17日、過去最早だった2017年の8月16日に迫る勢いです。

(曜日のことは忘れて下さい)

杜のワイン (白) N.V. [Okuizumo Vineyard]
名称杜のワイン (白) N.V.
生産者Okuizumo Vineyard
奥出雲葡萄園
価格1,980円
購入店横浜君嶋屋 ワイン館

 次女は米国に留学中、長女も友だちと遊びに行って不在、よって師範代と二人だけの夕食。 「作るのも面倒だよね」ということで、買ってきたお刺身とちらし寿司、カキフライ、それに昨日の残りの肉じゃがと海老蒸し餃子という夕食。 子供たちが巣立ったらこういう夕食になるんだろうなぁ、とシミュレーション。

 でもワインがあるから寂しくはありません。選んだのは、ツイッターで「イケてます」と教えて頂いた奥出雲ワイナリー。 本当はシャルドネが欲しかったんだけど、無かったのでベーシック銘柄の「杜のワイン(白)」。 品種が書かれていなかったので、ブラインドで当てに行きます。

 色は、そんなに薄くも濃くもない、ごく標準的な白ワインの色。外観では品種はわかりませんね。 香りは・・・シャルドネ主体かなぁ。 青リンゴのようなフレッシュな香りがあって、他の品種にあるような独特の個性が無い、という結果から消去法でシャルドネです。 味わいも、シャブリに感じるようなミネラルっぽさがありますね。甘さ控えめ酸味しっかり、 後味に軽めの・・・いやそこそこの苦味も感じます。なかなか硬派な味わいです。

 ガッツリ向き合った結果、師範の品種判定は「シャルドネ主体」。 後にネットで調べたところ、正解は『ホワイトペガールとセイベル9110』らしいです。 判らんわ、そんなもん!・・・てなことは置いといて、 ワイン自体はフルーティな香りとしっかりした味わいがあって、2,000円以下の日本ワインでこの内容は出色だと思います。

 幸いこちらもなみなみ1杯分残っていました。 同じグラスで前日のカバと見比べると、やはりこちらの方が色は淡い感じですね。 香りは、やっぱり北のシャルドネな気がするなぁ。ボリュームがちょっと大人しくなっちゃいましたが、それでも十分楽しめますよ。

点数76点

20日(金)

Marques de Monte Meru N.V. [Torre Oria]
名称Marques de Monte Meru N.V.
マルケス・デ・モンテ・メル ブルット N.V.
生産者Torre Oria
トッレ・オリア
価格550円
購入店カクヤス保土ヶ谷店

 夏休み明け、待ちに待った金曜日。 今週末も「スパークリングからのスティル」というお大尽飲みしていきます。 というわけで、この週末の食前酒に選んだのは、ご近所の「カクヤス」で買ったスパークリング。 お値段はカクヤス名物ワンコインの税込み550円。気軽に開けていきます。

 色は非常に薄めです。若干の緑色っぽさが感じられるくらい。泡立ちも、一般的な瓶内二次発酵のものより少なめに感じます。 でも香りはちゃんとしています。フレッシュな柑橘系の香りと、ちょっとお線香のようなドクダミのような、クセの強いハーブ的な香りがあります。 味わいは、甘さも酸味もちょうどいい具合、中庸な感じです。

 500円でコレ、なんの文句もありません。 毎度思うんだけど、ブドウを栽培して収穫して発酵させてワインにしてボトルに詰めて瓶内で二次発酵させて、 船に積んで日本に運んでお店に並べたカバの販売価格が550円。どういう採算構造?って感じですよ。 今日は1/3しか稽古していません(多分)。明日明後日も楽しむ予定です。

 シャンパンストッパーをして白用セラーに立てて保存した翌日再稽古。 泡はかなり弱くなりました。そもそも弱めだったからね。 香りも味も、昨日と比べても更に没個性化したような。それでも食前にスパークリングワインが飲めるのはありがたいですけどね。

 今回はちゃんと三日目まで残っていました。 泡は抜け切るかと思いきや、案外昨日と同じくらいに感じます。 そして、不思議と熟成シャルドネのような、コクと旨み(ってカレーみたいだな)が出てきたように感じます。 これはこれでアリ、ですね。

点数70点
Conte di Matarocco Grecanico 2019 [Cantine Paolini]
名称Conte di Matàrocco Grecanico 2019
コンテ・ディ・マタロッコ グレカニコ 2019
生産者Cantine Paolini
カンティーネ・パオリーニ
価格1,505円 (単品価格:1,980円)
購入店美味しいイタリア

 本日の夕食は、アミューズが焼き餃子(セブンイレブンの冷凍)、前菜が肉じゃが、メインが海老蒸し餃子、それに長女謹製のしっとりサラダ。 魚じゃないけど白だよね、ということで選んだのは、シチリア産の白で、「ディヴィーノ」改め「美味しいイタリア」さんの 「ワイン・プレゼントセット(ワイン3本+グラス3脚)」税送料込み5,500円からの1本。 久しぶりに夏らしい夕暮れ時だったので、シチリアのワインが飲みたくなったわけですよ。

 色は、前のカバ同様とても薄めのレモン色です。アルコール度数は12%、粘性は低いかと思えばそうでもなくて、意外とエキス分が多そうな外観です。 香りのボリュームは控えめです。ショップのサイトには『白い花やドライフルーツ、ハーブの香り』と書かれていますが、確かにその通りに感じます。 味わいは、甘さ控えめ酸味も控えめ。でも、どこか「甘くない蜂蜜」みたいなコクがあって、ぼやけた印象は受けません。

 キンキンに冷やして、なんなら氷を浮かべてコップでグイっと飲むのが似つかわしいワインのような印象です。 赤(フラッパート)の時も似たようなこと書いていたけど、 シチリアの安ワインって本質的にそんな傾向にある(というか師範がそんな傾向を求めている)のかも知れません。

点数72点

18日(水)

Chevalier de Caylus Pinot Noir Cuvee Speciale 2019 [Alma Cersius]
名称Chevalier de Caylus Pinot Noir "Cuvée Spéciale" 2019
シュヴァリエ・ド・ケイリュス ピノ・ノワール "キュヴェ・スぺシアル" 2019
生産者Alma Cersius
アルマ・セルシウス
価格998円
購入店コストコ 金沢シーサイド倉庫店

 本日(8月18日)は"National Pinot Noir Day"らしいです。なぜ8/18が「ピノ・ノワールの日」の日なのか、 明確な根拠を記した情報は見当たりませんでした(どなたかご存じでしたらご教示下さい)。 師範の予想では、アタリハズレが大きい品種であることから「エィっ!とイチかバチか」で買うからだと思われます。

 閑話休題、もちろん選ぶのはピノ・ノワールです。コストコで買ってきた税込みギリギリ3桁円の南仏産。 でも「キュヴェ・スペシャル」なんて書かれていますし、ボトルもラベルも結構立派ですから期待します。 ちなみに合わせた料理は油淋鶏です。

 色は、ピノ・ノワールとしては濃い紫色。赤紫というより真紫ですね。 香りは、ボリューム的にはそこそこ立派です。 いかにも南仏らしいケモノっぽさ中心の果実香。革製品とイチゴとアメリカンチェリーの香りを感じます。 味わいは、甘さ控えめ、(ピノにしては)酸味も控えめで渋味がしっかり。こちらもいかにも南仏な味わいです。

 なんとなく中学の体育倉庫を思い起こさせるような、そういう郷愁と汗臭さを感じさせるワインです。 ブルゴーニュグラスに注いで恭しく頂くんじゃなくて、コップに氷を入れて飲むようなシチュエーションの方が合いそうな感じですな。 まぁコストコだからね。

点数69点

15日(日)

東京ブラック

昨日の自分に文句を言いたい。
 「半分弱残して明日の変化も・・・」
なんて書いているけど、残っていたのはグラス2杯分じゃないか!プンスカ! ・・・というわけで残りの泡では物足りなかったので、父の日に貰った「東京ブラック」を補充。 しっかりと濃くて旨味と香ばしさがあって、正統派の黒ビールだと思います。

 最近、くろうど。さんの ビールの話を聞いて、 ビールって自由度の高いお酒であることを再認識しています。

Florence Sauvignon Blanc / Chardonnay 2018 [Aaldering Estate]
名称Florence Sauvignon Blanc / Chardonnay 2018
フローレンス ソーヴィニョン・ブラン / シャルドネ 2018
生産者Aaldering Estate
アルダリン・エステート
価格1,183円 (単品価格:2,970円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 長女はアルバイト、次女は米国。よって師範代と二人だけの夕食。子供の話ばかりして、なんだか老後みたいですよ。 そんなしんみりした夕食のメニューは、 大分佐伯産天然鮎の塩焼き、チャプチェ、エリンギのガーリック炒め、大根ツナサラダ、グリーンピースの煮物、アサリの味噌汁・・・めっちゃ豪華だな。 ワインは、春に買った「送料無料 アルダリン5本(+2本)セット 13,200円」のおまけ「+2本」のうちの白(赤はコチラ)で、 品種はソーヴィニョン・ブランが77%、シャルドネが23%です。

 色は薄めのレモン色、それだけだと普通の安い白と変わりありませんが、スワリングするとねっとり感があってエキス分が多いように見えます。 香りは、温度低めの状態だとボリューム抑えめですが、温度が上がると柑橘類のシャープな香りとリンゴの甘い香り、そして樽の香ばしい香り。 かなり複雑で豊かな香りを感じます。 口に含むと「濃いな!コレ」です。目で感じたエキス分を舌で受け止める感じ、甘酸っぱくてまるで栄養ドリンクみたいです。

 これまた美味しいですね。ソーヴィニョン・ブランとシャルドネってちょっと珍しい組み合わせですが、深みが出ていいカップリングだと思いましたよ。 お値段ギリギリ稽古範囲内ですが、その価値は十分あると思います。

点数81点

14日(土)

Gabriere Adorno Brut Pinot Nero N.V. [Gabriere Adorno]
名称Gabriere Adorno Brut Pinot Nero N.V.
ガブリエル・アドルノ ブリュット ピノ・ネロ N.V.
生産者Gabriere Adorno
ガブリエル・アドルノ
価格1,741円 (単品価格:4,070円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 慌ただしい二日間でしたが、また道場に日常が、それも普段よりも静かな三人での日常が返って参りました。 世間では未だ新型コロナウィルスが猛威を奮っていて、閉塞感のある毎日。そしていよいよ夏休み最後の週末、でも雨の予報。 そんなジメっとした空気を吹っ飛ばせ!ということで、ちょっと高級なスプマンテと稽古していきます。 立ち昇る泡を眺めることで、そんな憂さを払ってくれることに期待して。

 まず外観から。色は非常に薄めです。でも、ブラン・ド・ノワールらしくほんのりピンク色が見て取れます。 泡立ちは一般的なシャンパーニュに全く遜色ないボリュームです。 そして香り。パンの皮目の香ばしさに焼リンゴのフルーツ感。 ボリューム、華やかさ、複雑さ、どの点においてもシャンパーニュに遜色ありません。 師範クラスだと「良い黒ブドウのシャンパン様ですね」と答えるでしょう。 味わいも、甘さ控えめ酸味シッカリ、ギュッと締まった凝縮感がありますね。 "Brut"表記ですが、ドザージュ量はかなり少ないと思われる辛口具合です。

 美味いですね、このスパークリング。フランチャコルタじゃなくてオルトレポ・パヴェーゼなのに、 よっぽどシャンパーニュみたいです。単品価格の4,000円でも納得、買値相当額の2,000円弱はとてもお買い得。半分弱残して明日の変化も見てみます。 ただ一点、「添加物(亜硫酸塩)」の前に「安定剤(アラビアガム)」が書かれているのが気にならないわけでもないですが、 二日に分けるんだったら奏功するかも、とも思えます。

 ↑には「半分弱残して明日の・・・」なんて書いてますけど、2杯分しか残ってませんでした。 泡はかなり弱くなっちゃってましたが、しっかりした香りと味わいは健在でしたよ。

点数82点
Ratzenberger Bacharacher Spatburgunder 2014 [Ratzenberger]
名称Ratzenberger Bacharacher Spätburgunder 2014
ラッツェンベルガー バッハラッハー シュペートブルグンダー 2014
生産者Ratzenberger
ラッツェンベルガー
価格3,524円 (単品価格:3,740円)
購入店葡萄畑 ココス

 夏休み最後の週末なので、良いワインを開けていきます。 このワインは、「葡萄畑ココス」さんの「ワイン・プリフィクス」、6本税送料込15,000円からの一本。 実は、そもそもの6本には入ってなくて(ピックアップ側のミス)、わざわざ後から送られて来ました。 よほど自信のあるワインだと思われますので、心して稽古致します。説明には以下のように書かれていました。

 非常に緯度の高い、ピノ・ノワールが熟す北限の地。 それゆえラッツェンベルガーのピノ・ノワールは、内向的というか、奥ゆかしい旨味はあるけどパッとしない味わいなのが常でした。 何度もこのヴィンテージを飲んだことがあったのですが、最近試飲したとき驚くほど美味しくなっていて、慌てて仕入れた次第です。

 また、ショップからのDMによれば『ダシのきいた和食とお召し上がりください』とのことでしたので、 本日の夕食は豚ヒレカツ、チキンカツ、ナスとオクラの揚げびたし。カツはトンカツソースだけでなく出汁で頂くのが師範流です。

 さて抜栓。色は、ドイツのピノ・ノワール(=シュペートブルグンダー)らしく薄めの赤紫色です。 香りは・・・思わず「うぉっ!」と声が出ました。いやこれマジで凄い香りです。 まるでジュヴレ・シャンベルタンのような、トーンの高い赤系果実の香りがブワーッと漂います。 味わいは、香りと比較するとかなり軽め。後味に軽い苦味が残るのがドイツ産シュペートブルグンダーの特徴のような気がします。

 とにかく香りは凄いです。「香り番長」と言っても過言ではありません。 地球温暖化でピノの最適生産地はドイツになった、という言説を信じざるを得ません。 単品価格3,500円は試す価値アリ、プリフィクスを頼むなら「これを入れて!」と注文するのもアリかも知れません。

点数85点

13日(金休)

義兄の葬儀

 兵庫県尼崎市の葬祭場にて義兄の葬儀。

 関西圏の葬儀には初めて出席したけど、九州や関東と比べるとお棺に入れる物が豪華、 そして収骨の際に斎場の担当の方が、 ある意味「エンターテイメント」ともいえるくらいに人骨に関して丁寧に説明して頂けるのが印象的でした。

精進上げ

 その日のうちに精進上げも済ませました。このあたりは昔と比べるとずいぶん簡素になったんでしょうね。

 葬儀って、不慣れなことを強制されることによって、やんわり悲しみを解いていく儀式なんだなぁ思います。

麦わらびいる

 通常だったらちょっと観光でもして帰りたいところだけど、 世の中がこの状態ゆえ最小限の身内にしか合わずに道場へトンボ返りします。

 新幹線車内で頂いたのは、石川県「わくわく手づくりファーム川北」の麦わらびいる。JR西日本限定のクラフトビールとのこと、お値段は385円です。 美味しいですよ、コレ。でもグラスが欲しかったな。法事の移動にマイグラスを持参する機転とタフさは持ち合わせておりませんでした。

Yosemite Road California Chardonnay N.V. [Mercian]
名称Yosemite Road California Chardonnay N.V.
ヨセミテ・ロード カリフォルニア シャルドネ N.V.
生産者Mercian (Yosemite Road Vineyards)
メルシャン (ヨセミテ・ロード・ヴィンヤーズ)
価格284円 ((250ml))
購入店セブンイレブン アントレマルシェエキマル新大阪店

 駅構内のKIOSKでこの手の飲み物を買うとプラカップが貰えるじゃないですか。 でも今回は構内のセブンイレブンで買ったんで「無いです」と言われちゃいました。 なので仕方なく、新幹線の車内ではラッパ飲み。その時は「やけに樽っぽい雰囲気が強いな」と思ったんですよ。 でも、さすがにこれじゃ稽古のウチに入らないので、1杯分を残して道場にてグラスで再稽古することにしました。

 色は薄めですが、無色ってことはありません。 香りは、ボリュームこそ弱めですが、蜜入りリンゴっぽいフルーツの甘い香りがします。 不思議と、ラッパ飲みで感じた樽感は控えめです。ただ、口に含むとやっぱり樽感強めですね。やや甘口で酸味控えめ、一般ウケするバランスだと思います。

 オークスティーブを上手に使って、厚みのある感じに仕上がっていると思います。普通に美味いですよ、コレ。 こういう小容量のワイン、もっといろいろ種類増えて欲しいですよね。 そしてやっぱり車内の飲み物買うならセブンじゃ無くてキオスクですね。

点数72点
澪 Dry

 ・・・という感じで関西での法事から帰って参りました。

 本日のお供は、7月に亡き義兄から頂いたMIO Dry。 「お世話をかけるから」ということで送って頂いたものです(この時)。 そういう、細かいところまで気が利く人でした。合掌。


12日(木休)

次女 オハイオ州へ出発

 国際交流を目的として、次女が10ヶ月間、米国オハイオ州に留学します。 本日午後、羽田空港発デトロイト経由シンシナティ行きの便で出発しました。 安ワイン道場の読者な方でアメリカ在住の皆さん、よろしゅうおたのもうします!

(オハイオ州、調べたら意外とワイナリーもあるんですね)

(全米で生産量8位の州らしいです)

シウマイ弁当

 羽田空港で次女を見送ったら、そのまま車で新横浜駅へ直行、兵庫県尼崎市へと向かいました。

 新幹線の車内では、ヱビスビール崎陽軒のシウマイ弁当。 横浜市民のソウルフードらしいですがあまり食べたことはありません。美味しいんだけど酒飲みにはご飯がちょっと多いかな。

 あと、新幹線車内のWiFi、何度やっても認証が出来なくて仮登録時間を過ぎたら切れるのね。 スマホが古いからか?(関係あるのか?)

直会のアサヒビール

 「どこへも行かない夏休み」だったはずなのに突然の関西行きの目的は、義兄の葬儀に参列するためです。 義兄は53歳でした。若過ぎますね。自分より若い人を見送るのは辛い。アサヒ スーパードライも辛い。

ヱビス プレミアムセゾン

 午後11時過ぎに葬祭場を出て、今宵の宿は急ぎ予約した「ホテル リッツ 甲子園」。 部屋に荷物を置いたらコンビニに飲み物調達に出たんだけど、近くにコンビニが無くて難儀しましたよ。

 ようやく見つけてホッと一息の一杯はヱビス プレミアムセゾンという缶ビール。 いろいろ作業しながら飲んでいたのであまり覚えちゃいないのですが、普通のヱビスより軽めかな?って感じでした。

ホテル リッツ甲子園 部屋 ホテル リッツ甲子園 風呂

 このホテル、内装はまんま「ラブホ」です。部屋は広いし洗面所や風呂も広くてジェットバスだったり、 快適ではあるのですが、家族旅行にはちょっと・・・って感じかも。

Cup Wine (Red) N.V. [Suntory Wine International]
名称Cup Wine (Red) N.V.
カップ・ワイン (赤) N.V.
生産者Suntory Wine International
サントリーワインインターナショナル
価格207円 (180ml)
購入店セブンイレブン 甲子園浦風町店

 最近コンビニワインが注目されています。 確かに、1,000円前後で結構まともなワインが増えてきている印象があって、その意味では選択肢が増えて来ましたね。 ただ、小容量のモノに関しては未だラインナップが少ないんですよ。 大きめのコンビニや意識高いエリアの店にはあっても、一般の店舗にあるのは「輸入ワイン使用」な国内メーカー産くらいだと思います。

 ・・・というわけで本日の寝酒は、セブンイレブンで買ったカップワインの赤。最近ちょっと話題のワインですね。 容量180mlでお値段税別186円。1ml=1円ですからフルボトル換算では800円弱、普通の安ワインの価格帯です。

 色は、カップの中にあるので良くわかりませんが、薄めな感じではあります。 香りも、開けてすぐはミッチリ液体が入っているのでスワリングできませんから、とても弱く感じます。口に含むと、鼻から抜ける香りにはベリーっぽい雰囲気を感じます。 味わいは、思ったよりマトモです。冷蔵庫に入っていたので温度はかなり低めでしたが、渋味控えめ&甘さが締まった感じでクイクイ飲めます。

 パカッと開けてグラス2杯分のワインがクイッと飲める利便性はとてもナイスです。 味も「不味い」ってことはなくて普通に飲めます。ただ、「楽しむワイン」では無いですね。 なんとなく習慣的な欲求を満たしているだけのような気がしてきて、微妙な気分になりました。

点数68点

 そんな感じの忙しい午後の一日。久しぶりに跨ぐ時間まで起きていました。


11日(水)

Les Amities Selection (Rose) 2019 [平川ワイナリー]
名称Les Amitiés Sélection (Rosé) 2019
レ・ザミティエ セレクション (ロゼ) 2019
生産者平川ワイナリー
価格寄付金額:30,000円 (参考価格:3,300円(@平川ファームオンラインショップ))
購入店北海道余市町

 訳あって本日は師範代が居なくて子供らと三人の食卓。 メニューはあらかじめ「手巻き寿司にしよう!」と決めてあったので、三人でも手巻きです。 でも、オーケーストアの手巻きセットは基本三人用なんですね。子供一人の家庭が多いんだろうな。 副菜として用意したのは山芋短冊と水菜のお浸しです。

 そんな料理に合わせて選んだのは、北海道余市町へのふるさと納税の返礼品として頂いたロゼ。 品種は不明ですが、 『平川ファーム最上位に位置する単一区画から、黒ブドウの植物生理と熟度を考え、ロゼ用に収穫したブドウ(赤ワインは同じ樹から遅摘みにして収穫)を、丹念に仕込んで誕生しました。』 だそうです。

 キャップシールが蜜蝋なので若干苦労しますが、コルクはDIAM10、いろいろ高級です。 色は、写真の通りのキレイなオレンジピンクです。粘性は低くてサラッとしています。 香りは、まずラブルスカ系統のクセ強めの香り(いわゆるフォクシーフレーバー)を感じます。 師範はこの香り嫌いじゃ無いんだよな。香りが弱いワインより好印象です。 味わいは、極めてドライで軽い収斂性、そんじょそこらの薄ら甘いロゼとは全く傾向の異なる硬派な味わいです。

 美味いか?と聞かれるとちょっと返答に困るけど、面白いか?には満面の笑みで「はい」と答えます。 ただ、ふるさと納税でゲットしたワインを飲みなれない方にとっては「えぇ?」となるワインな気もします ・・・ってか納税返礼品にワインを指定するのってマニアだけっすかね?だったら無問題ですけど。

点数74点

10日(火)

Cotes du Rhone 2019 [Dom. Roche-Audran]
名称Côtes du Rhône 2019
コート・デュ・ローヌ 2019
生産者Dom. Roche-Audran (Vincent Rochette Vigneron)
ドメーヌ・ロシュ・オードラン (ヴァンサン・ロシュ・ヴィニュロン)
価格(参考価格:2,250円)
購入店オーレジャパン

 本日の夕食は、オージービーフのモモ肉を使ったさっぱりローストビーフ、きんぴらごぼう、海老とレタスと夏野菜のサラダ、枝豆、ピータン。 ワインは、【オーレジャパン 21周年記念プレゼントキャンペーン】に当選、賞品として送られてきたコート・デュ・ローヌの赤。 ありがとうございます!謹んで稽古させて頂きます。 この年の品種構成は、グルナッシュ60%/シラー30%/カリニャン10%とのこと。 ちなみにこの銘柄とは、3年前に2015年産と稽古しておりました。

 色は、ボルドーとブルゴーニュの中間くらい、きっちり濃いけどスッキリ向こうが透けます。そしてエッジにはわずかにオレンジ色が見て取れます。 香りのボリュームは立派です。「これぞローヌ!」な、熟れたチェリーの果実香に生肉っぽい妖艶さと白胡椒のスパイシーさを感じます。 味わいは、若いローヌにしてはかなりスムーズで、渋味が柔らかく甘酸っぱさがダイレクトに伝わってきます。 柚子胡椒の効いたオージービーフとの相性はバッチリです。

 頂き物というポジティブ・バイアスを極力排するよう心掛けて稽古したのですが、 やっぱり美味いです、これ。2015年産よりずいぶん美味しくなった気がします。 典型的なGSM感(MじゃなくてCだけど)、ローヌらしさが表現されていて、グルナッシュ主体の南部ローヌ好きには胸を張ってお薦めできるワインですよ。

点数80点

9日(月祝)

Settembrino  Soave Spumante Millesimato 2019 [Le Battistelle]
名称Settembrino Soave Spumante Millesimato 2019
セッテンブリーノ ソアヴェ・スプマンテ・ミレジマート 2019
生産者Le Battistelle
レ・バッティステッレ
価格2,177円 (単品価格:2,310円)
購入店葡萄畑 ココス

 どこへも行かない夏休み3日目、せっかくなんで「明るいうちにスパークリング/ディナーにはスティル」というお大尽飲みをして参ります。 その泡として選んだのがコレ、「ワイン・プリフィクス」税送料込15,000円からイタリア産のスパークリング。 道場では900本以上のスパークリングと稽古していますが、DOソアヴェのスパークリングは初稽古だと思います。 ショップからの紹介文には下記のように書かれていました。

『とっても明るい雰囲気のあるスパークリングですので、ジメっとした日よりはカラッと晴れて夕暮れがきれいだった日の終わりにぴったりでしょう。』

 色は淡いレモン色。ヴィンテージは2019年ですから、シャンパーニュ含めた泡モノとしては若めですね。 泡立ちも、一般的なシャンパーニュとかよりは少なめな感じがします。 香りは、確かにソアヴェ、というかガルガネーガ種っぽい、果実香抑えめな落ち着いた雰囲気と、若干のイースト香を感じます。 味わいは、甘さ控えめ酸味は中程度、香りの印象通りの旨味がしっかり感じられます。 安泡にありがちな苦味やエグみが無いのはさすがです。

 なるほどガルガネーガでスパークリングを造るとこんな感じになるんですね。 『とっても明るい雰囲気』というのは正直ちょっと分からないんですが、美味しいスパークリングではありますし夏の夕方にはピッタリです。 半分以上残していますんで、明日明後日も稽古予定です。

 シャンパンストッパーをしてセラーに立てて保存した翌日再稽古。 泡が若干弱くなった以外は、特にお変わりありません。もう一日検証したく、グラス1.5杯分を明日に繰り越しました。 さすがにほぼ白ワインになっているでしょうけどね。

 翌々日、泡はほとんど抜けましたがいわゆるソアヴェにはなりませんでした。 でも、こうやってスパークリングをチョビチョビ楽しめるのは楽しいですな。

点数75点
Conte Giangirolamo 2015 [Tenute Girolamo]
名称Conte Giangirolamo 2015
コンテ・ジャンジローラモ 2015
生産者Tenute Girolamo
テヌーテ・ジローラモ
価格3,018円 (単品価格:5,280円)
購入店AUTHORITY select

 ソアヴェの泡で喉を潤したら、ゴッツい赤を開けていきます。 モノは、「3本よりどり1万円」で買ったプチ高級イタリア赤。 プーリア州のIGTで、品種はプリミティーボ50%/ネグロアマーロ50%、22~24ヶ月フレンチバリックで熟成とのことです。 うやうやしく紙に包まれての登場です。 このワインは、飲み友だちの ヒマワインさんが 推奨しておられました。

 色は、プーリア州のプレミアム・ワインとしては穏当な濃さ。大きめグラスでも向こうはキッチリ透けます。 香りは、グラスに注いで鼻を近づけた瞬間「ウォッ!」と声がでました。 ボリューム満点、ベリーっぽい果実香、バニラやチョコレートの香ばしさ、それらがガンガン香ります。 味わいは、香り印象通り華やかな感じではあるんだけど、いかんせん若い、固い。 でも、「飲めない」なんてことは全く無くて、「もったいない」はちょっとあるけど、 今飲んでも失敗した感はありません。

 とにかく香り、いわゆる安ワインとはまったく異質のボリューム・複雑さ、充実具合を感じます。 はっきり言って、このワインは「今飲むべき」だと思いました。 味わいが柔らかくなるのを待った後に香りがヘタったら本末転倒ですから。

 バキュバンとかせず、普通にセラーに立てて保存した翌日再稽古。 大半を昨日飲んでしまった自分に猛省を促したい気分です。明らかに今日の方が開いて美味しい。 まごうことなき「高級ワイン」感。+2点を献上致します。

点数85(+2)

8日(日)

Kobe Wine Ozo Chardonnay 2017 [Kobe Wine]
名称Kobe Wine Ozo Chardonnay 2017
神戸ワイン 大沢 シェルドネ 2017
生産者Kobe Wine
神戸ワイン
価格2,200円 (単品価格:2,200円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 本日は、ワイン勉強中さん主催の #ニューワイン会 最終日。 道場では残る一本のシャルドネと稽古を付けていきます。 この銘柄、結構ブショネ報告が多いので身構えましたが、この個体は大丈夫でした。日頃の行いの良さですかね。 合わせた料理はお店で買ってきたヤンニョムチキンとか、鶏バックリブ(ってどこやねん?)の香草焼きとか、焼きナス、アジア風冷奴、焼うどんです。

 色は、道場に来た固体はかなり薄めのレモン色。健全な色合いだと思います。 香りのボリュームはやはり弱めです。ちょっとシャルドネは想起しがたい、まるで甲州のような吟醸酒っぽい雰囲気と、 青柚子っぽい和柑橘、そして青リンゴ味のガムのようなフルーティさがあります。 味わいは、甘さはほとんど感じないドライな仕上がり、ところが酸味も弱めです。 なので浮ついた感じがするかと言えばそうでも無くて、なんか「空手の形」を見ているような、 カチッとした雰囲気を感じます。

 派手さは無い、というかはっきり言って地味なワインですが、若干の贔屓目もあってどこか凛とした気配を感じるワインです。 それにしてもこれがシャルドネだというのはブラインドだと全く判らないだろうな。 新たな経験、こういう会に参加するといろいろ勉強になりますよ。

 シャンパンストッパーをしてセラーに立てて保存した翌日再稽古。 泡が若干弱くなった以外は、特にお変わりありません。もう一日検証したく、グラス1.5杯分を明日に繰り越しました。 さすがにほぼ白ワインになっているでしょうけどね。

点数72点

7日(土)

千成鮨 外観

 夏休み初日、本日はちょっと遅れて長女の誕生日(8月4日)のお祝いで近所のお寿司屋さん、千成鮨へ。 保土ヶ谷駅東口の階段を降りてすぐのところにあります。 3階建てで結構大きなお店で、一階がカウンターとテーブル、確か2階にもテーブル席があって、3階が座敷だったと思います。 前回伺ったのはもう16年も前(この時)、あの頃は子供たちもまだ小さくて座敷にしてもらったんだよな。

千成鮨 刺身

 今回は、6,000円の「千成コース(松)」をお願いしました。その内容が下記です。

・先付:蓮根の梅和え、卵焼、鮪血合いの佃煮
・酢の物:真鯛の煮凝り、青柳、白魚
・刺身盛り合わせ:真鯛、平目、カンパチの子、鮪(赤身、中トロ)、鰹、〆鯖、平貝、青柳、赤縞海老(右写真)
・煮物:カブの煮物、トウモロコシ
・焼物:キスの一夜干し
・茶碗蒸し
・にぎり盛り合わせ(下写真)
・お吸い物:あら汁
・デザート:梅の甘露煮と梅ゼリー

千成鮨 寿司

 にぎりの種は、イクラ、トロキュウ、穴子、中トロ、真鯛、メカジキの昆布〆でした。

 料理の姿もキレイだし、一皿一皿ちゃんと料理の説明をして頂けるし、以前感じた料理のディスプレイや接客面での問題は大きく改善されていると思います。 テーブル席はうちだけみたいでしたが、カウンターは半分以上埋まっているし、この状況下としては繁盛しているように見受けられました。

千成鮨 店内

 お会計は、お酒を飲んでないのでコース料金6,000円×4で24,000円の明朗会計。 本来お酒にもこだわりのあるお店のようなので、 コロナが開けたら今度はカウンターに伺いたいな、と思いましたよ。


6日(金)

大手町 防衛省大規模接種センター

 一昨日、大手町の「防衛省大規模接種センター」にてコロナ・ワクチンの一回目接種して参りました。 所要時間約30分、めちゃめちゃスタッフの方がいるので並列進行&スムーズな流れ作業でした。 マスコミさんらに叩かれないよう、国が威信をかけてスムーズにしている感がありましたよ。

 肝心の副反応は・・・結局ちょっとだけ接種部分の肩に軽い打ち身程度の痛みが出た以外は、 熱もなく普通の状態でした。まぁ一回目だからね。

Mas Xarot Brut N.V. [VC Monastell]
名称Mas Xarot Brut N.V.
マス・シャロット ブルット N.V.
生産者VC Monastell
VCモナステル
価格941円 (単品価格:2,200円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 明日から師範は9日間の夏休み。でもどこへも行けません。 なので、ワインが翌日に残ったとしても全然問題ないので、食前酒にスパークリング・ワイン、食事中にスティル・ワインの2階建てで稽古して参ります。 その一本目として選んだのが「スパークリングワイン3本セット」 税送料込み4,400円からの一本目で、スペインのカバ。 品種はチャレロ、マカベオ、パレリャーダ、瓶熟24ヵ月以上で補糖は6g/Lだそうです。

 色は、結構しっかりした黄金色。そんじょそこらの安カバとはちょっと違う感じです。泡のキメも細かいですね。 香りも、まずボリュームが立派です。結構ガンガン香ります。 香りの内容も、熟成によるパンのような香ばしさ、マンゴーのようなフルーツの香り、加えて生肉のような肉っぽさがあります。 シャンパーニュとは違うけど、これはこれでいい香りですね。 味わいは、やや渋みのようなザラつく感じがあるのは残念ですが、甘さも酸味もしっかりしていて、飲み応えがあります。

 とてもしっかりしたカバです。単品価格の2,200円だと「そうかも」と思うけど、買値相当額の3桁円だととてもお買い得。 それにしてもエントリーレベルでこのクオリティ、上のクラスにも興味が湧きます・・・けど師範は安い泡が好きだったりするんだよな。

 半分くらい残して翌日再稽古。 当然泡はちょっと弱くなりましたが、香りの凝縮感も濃い味わいも昨日のまままです。 やっぱりこの内容のワインが3桁円で買えたのはラッキーだったと思います。

点数80点
Chianti 2018 [Banfi]
名称Chianti 2018
キアンティ 2018
生産者Banfi
バンフィ
価格913円 (単品価格:1,716円)
購入店フェリシティー

 スパークリングは飲み切らずに明日に残して、 本日夕食、師範謹製の広島風お好み焼きに合わせて選んだのは、 「イタリアの赤ワイン6本セット 16弾」、税送料込み5,918円からイタリアのキアンティ。 買値相当額はこれも3桁。2本目なのであまりゴツイのは避けたかったのと、 軽めで甘酸っぱければ良いか、という気持ちでのチョイスです。

 色は、この価格帯のキアンティらしいやや薄めの紫色。でも薄すぎはせず、キレイな透明感です。 香りのボリュームは思いのほか(失礼!)しっかりしています。スミレのような花の香りと、好青年の体臭のような人懐っこい香りですね。 味わいは、かなり酸が強めに感じます。安キアンティらしい「酸っぺぇ」感じはあるけど、 甘味や渋味もあるのでそれほどネガティブではありません。

 味わいはクラス相応ながら香りは結構イケている「香り吟醸」なワインです。 でもまぁ買値+αくらいのお得感かな。元値の2,000円近い出費に見合う内容では無いような気がします。 あ、今キッチリ韻を踏みました、「内容では無いよう」。

点数70点

3日(火)

Kobe Wine Inji Shinano Riesling 2019 [Kobe Wine]
名称Kobe Wine Inji Shinano Riesling 2019
神戸ワイン 印路 シナノリースリング 2019
生産者Kobe Wine
神戸ワイン
価格1,870円 (単品価格:1,870円)
購入店銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA

 普段火曜日は休肝日なのですが、今週は変則運用します。 というのも、明日東京は大手町の自衛隊大規模接種会場でモデルナ・ワクチンを打つんですな。 なので、今週は水木を休肝日にしました・・・ってか横浜市の自治体接種、全く埒が開かないね。

 ってな愚痴は置いといて、たまたま今日は第6回ニューワイン会 課題ワインである神戸ワインのシナノリースリングを飲む人が多そうだったので、 師範も便乗しました。「シナノリースリング」って多分道場初登場、リースリングとシャルドネの交配品種らしいです。 ちなみに料理当番は師範で、 メニューは真鯛の香草焼き、カツオのタタキ風カルパッチョ、フルーツトマトとオクラとパプリカとベビーリーフのサラダ、モヤシと切り昆布のナムルです。

 色は、意外と濃い印象のレモン色。香りのボリュームは控えめですが、片親のリースリングらしい、ユリのような花の香り。 それも前回稽古したぺトロール少な目のリースリングの香りです。 味わいは「リンゴ」ですね、それも甘味も酸味もある紅玉みたいなヤツ。 香りにはあまりリンゴ要素は無いんだけど、味わいはまさにリンゴに感じます。 裏ラベルには「やや甘口」とありますが、確かに糖度7.7でやや甘口、でもpHが3.3なので酸もあるし若干の苦味もあるのでユルさは感じません。

 ラベルからも先遣隊の皆さんからも「甘口」という情報を得ていたんで、やや身構えての稽古だったのですが、 日本ワイン(のお土産ワイン)にありがちな薄ら甘い感じじゃなくてナイスでした。 『中華に合う』と言われていたので確かにそうかも、と思いましたが、意外と清酒気分で普通の和食に合わせても良さそうでしたよ。

点数75点

1日(日)

寿矢 付き出し

 お寿司に合わせてワインを頂くささやかな食事会。

Le Brun Servenay Exhilarante Vieilles Vignes Extra Brut 2009 [Brun Servenay]
名称Le Brun Servenay "Exhilarante" Vieilles Vignes Extra Brut 2009
ル・ブリュン・セルヴネイ "エグズィラロント" ヴィエイユ・ヴィーニュ エクストラ・ブリュット 2009
生産者Brun Servenay
ブリュン・セルヴネィ
価格KHさんから
購入店

 最初のシャンパーニュは、ブリュン・セルヴネイのエクストラ・ブリュット、ヴィンテージは2009年。 この造り手のものは昨年末に2008年の別銘柄と稽古しているようです ・・・とか書いていますが、飲んでいる時は全く気付いておりませんでした。あぁ情けない。

 色は、かなり薄めの麦わら色。品種の比率はシャルドネが多そうですね。 香りは、柑橘類っぽいシャープなフルーツの香りと、漬物のような熟成感が香ります。 口に含むと、一般的なシャンパーニュより泡は穏やかなように感じます。 味わいは、決して甘くはないんだけど、なんとなく飴を舐めた時のような雰囲気が残りますね。

 12年の熟成年月を経たシャンパーニュらしく、そんなに派手さはないけど、全体にまとまりが良くてまろやかな印象でした。 ブリュン・セルヴネイ、今度こそ覚えておこう。

点数83点
Damien Hugot Blanc de Blancs Extra Brut 2015 [Damien Hugot]
名称Damien Hugot Blanc de Blancs Extra Brut 2015
ダミアン・ウーゴ ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュット 2015
生産者Damien Hugot
ダミアン・ウーゴ
価格KHさんから
購入店

 シャンパーニュがもう一本開いています。造り手はダミアン・ウーゴでこちらもヴィンテージ付きの2015年。 品種はシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。 ノン・ヴィンテージのものとは昨年稽古しております。 結構しっかりしたシャンパーニュを造る蔵という印象があります。

 色は薄めの麦わら色、外観的には前のブリュン・セルヴネイとの違いは見出せません。 香りは、前のと比べると明らかにリンゴのような甘い香りを強めに感じます。 そして、口に含むとなんとなく香ばしいような雰囲気もあります。 味わいは、相対的にかなりフレッシュで酸味がしっかり。活き活きとしていますね。

 やっぱり師範は若めのワインが好きなのかな? 一人で1本だと印象が変わるのかも知れませんが、こういう席では派手さがある方が印象に残りますね。

点数85点
Bruno Paillard Le Mesnil 2009 [Bruno Paillard]
名称Bruno Paillard "Le Mesnil" 2009
ブルーノ・パイヤール "ル・メニル" 2009
生産者Bruno Paillard
ブルーノ・パイヤール
価格KHさんから
購入店

 三本目もシャンパーニュ・・・地方なのですが、こちらは泡の出ないコトー・シャンプノワです。 道場24年間、掲載本数は7,500本超ありますが、コトー・シャンプノワは初登場です。 名前は聞くけどなかなか見かけないワインですよね。こういう機会に稽古させて頂けてなによりです。

 外観は、シャンパーニュと違って泡は出ません(当たり前か)。色はかなりシッカリした黄金色です。 香りは、もうバリッバリに感じられるのが火薬の香り。まるで線香花火の煙を吸い込んだみたいな感じです。 味わいは、酸味がしっかりしてはいますが酸っぱい感じじゃなくて、舌を刺さない広がりのある豊かな酸味です。

 いや~、これは初めての経験でした。面白くて美味しいっすね。 もちろんコトー・シャンプノワ全てがこんな感じじゃ無いんでしょうけど、 師範の脳味噌には「シャンパーニュ地方のスティル・ワインは火薬の香り」とインプットされましたよ。

点数86点
Pavillon Blanc du Chateau Margaux 1989 [Ch. Margaux]
名称Pavillon Blanc du Château Margaux 1989
パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー 1989
生産者Ch. Margaux
シャトー・マルゴー
価格TKさんから
購入店

 ハイ、出ました希少ワイン! 泣く子も黙る5大シャトー「シャトー・マルゴー」が造る白の「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」ですよ。 生産本数はマルゴーより少ないので、より希少性は高いみたいです。 道場の過去を振り返ったら、10年前に1995年産と稽古していますね。

 右の写真でもわかると思いますが、色はまるで熟成ソーテルヌ、もしくは薄めのブランデーのような琥珀色です。 なんせヴィンテージは1989年、32年前ですからね。抜栓も大変苦労をされていました。 香りは、蜂蜜のような甘い雰囲気と漬物樽のような熟成感。でもまだフルーツっぽさも残っています。 味わいも、まだ酸がちゃんとあって現役選手な感じですよ。

 結果、白ワインとしてちゃんと楽しめる状態を維持した古酒でした。 ただ、師範の個人的な能力の限界か、これくらいの年配ワインになると違いが分からないというか、マルゴーのプレミアム感を感じ取るのは難しかったりします。 もったいなくてスミマセン。

点数79点
Chateau Margaux 2008 [Ch. Margaux]
名称Château Margaux 2008
シャトー・マルゴー 2008
生産者Ch. Margaux
シャトー・マルゴー
価格TKさんから
購入店

 そして、なんと五大シャトーご本尊である「シャトー・マルゴー」の登場です。 「失楽園」で一躍有名になった銘柄ですね。失楽園と言えば『私の血はワインで出来ている』の故・川島なお美さんですよ。 師範も飲み続けて24年、そろそろ血がワインになってきたかな?

 閑話休題、ちなみにこの銘柄との過去の稽古は22年前の1981年産です。 色は全く持って元気な濃い紫色で、わずかにエッジ部分にレンガ色が見える状態です。 香りは、まずボリュームが無茶苦茶凄いです。グラスの中から溢れんばかりに華やかなフルーツがバンバン香ります。 樽の雰囲気はその香りの中にしっかり溶け込んでいます。 味わいも丸くて太くて立派です。葡萄風味のあんこをほおばっている感じですよ。

 いや~、美味いな、コレ。やっぱり一流はモノが違います。 「安ワイン道場」ですから、高級ワインを礼賛するのはなんとなく気が引けるのですが、やっぱり美味いものは美味いんだから仕方ありません。 貴重な体験をありがとうございました。

点数93点
寿矢 寿司

 お寿司も大変おいしゅうございました。

エルド 店内

 その後、お知り合いのところにちょっとだけ寄らせて頂いて。

Senorio de P.Tajuna Reserva 2006 [Bodegas Tagonius]
名称Señorio de P.Tajuña Reserva 2006
セニョーリオ・デ・タフーニャ レゼルバ 2006
生産者Bodegas Tagonius
ボデガス・タゴニウス
価格(不明:Glass)
購入店

 例によって師範は十分に出来上がっておりましたので、こちらで頂いたワインの詳細に関してはあまり覚えておりません。 チョリソーやクラフトビールなんかも頂いたみたい。カメラがそう教えてくれます。

 で、覚えて無いのに書くのもアレですが、せっかくなので足跡代わりということで。 色はめっちゃ濃かったように思います。そして、香りや味わいは、まるでアパッシメントみたいに干し葡萄から造ったような雰囲気があったと思います。

 ・・・という感じの、緊急事態宣言再発出前の日曜午後でありました。ありがとうございました>皆様

点数(77点)