ワイングラスの大手、リーデルの"ヴィノム・シリーズ"は最近どうも品質がイマイチに感じる。 特に底の平坦度が低く、ワインを注いで平らなところに置くとグラグラするものが多い。 対応策として、師範は紙ヤスリで底を削って平らにしている。 テーブルと接する部分が曇りガラス状になるけど、グラつくよりはまし。 そんな昨今、リーデルによる競合相手シュピーゲラウの買収が発表されたみたい。 「悪貨が良貨を駆逐する」じゃないけど、競争が無くなって全体の品質が低下しなきゃ良いけど。 |
・・・という感じで1年をしめくくり。
ワインの後は、これまた師範が持参した焼酎
(「富乃宝山」です。ミーハーです。でも好きです。正規の値段で買ってます)とか飲んで。
・・・というような会でありました。N家の皆様/Yちゃんちの皆様、お世話になりました。
by
師範
Casal di Serra 2003
カサル・ディ・セッラ 2003
Umani Ronchi
ウマニ・ロンキ
Bianco
白
Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico Superiore
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ クラッシコ・スペリオーレ
Marche (Italia)
マルケ (イタリア)
\1,134 2004/12/26
ナショナル麻布
モンテ物産
というわけで、大晦日と元日の二晩は師範兄の家へ来ております。
プチプチ師範代はまだ動かせないので、プチ師範代と師範の二人で。
プチ師範代は母親恋しさに泣いたりするかと思ったけど、
比較的平気で夜遅くまでキャアキャア。
というような環境下で飲んだのがコレと下のワインの2本。
いずれも師範が持参したもので、
この白は随分以前に似たようなワインを稽古済み。
造り手の「ウマニ・ロンキ」は、過去の経験上師範的にはかなり信頼を置いている造り手。
グラスがいつもと違う小ぶりなものだったし、
普段と光の感じも違うので相対差は良く判らないけど、色はこのクラスとしては濃い目だったと思う。
反面香りは弱い。安白ワインにありがちなゴムっぽいケミカル系の香りがある程度。
味は、アルコール感が強い(度数14%)のと甘味があるのとで重たく感じられる味わい。
酸味が弱いんで余計にボッタリとした印象。
酒豪の義姉は「ブルーベリー・ケーキに合いそう」などという謎のコメントを。
残念ながら「濃いだけが取り得」なワイン。
こういうワインだったらもう少し安くてもチリとかでありそうな感じ。
やっぱり本場ヨーロッパにはもう少し"華"を期待したい。
68点 師範兄宅にて
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 2002
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 2002
Dom. Gros Frere et Soeur
ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール
Rouge
赤
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,785 2004/12/15
ヴェリタス
ワインプレスインターナショナル
・・・と、白は師範の直感で美味そうな物を持参した(そしてハズした)わけだけど、
赤は定評のあるものを持参。
まず、門下生からお薦め頂いている。
また、この造り手/銘柄/ヴィンテージの白は師範の大のお気に入りで、
リピート買いすることが稀な道場にあってもう3度も(コレとか)稽古している。
その他この造り手のこの銘柄は門下生報告も多く、「安ワイン者推奨ブルゴーニュ」といったところ。
で、予想通りとっても判りやすい美味しさをもったワイン。
やっぱり顕著なのは樽香。
前述のごとく小さなグラスだったんだけど、それでもしっかり感じられ、師範兄曰く「煙たい」だそうな。
樽だけが強いんだったら凡百のワインでもあるんだけど、
きっちりと木イチゴっぽい香りもあるあたりがこのワインの非凡なところ。
味も、軽めで固めではあるけど酸味と渋味のバランスが良くて、スルスルっと飲めてしまう。
白と同じく、米国市場を意識しまくったかのように派手な演出のワイン。
古き良きブルゴーニュファンにとっては「あんなもの・・・」ってな感じかもだけど、
美味けりゃなんでも良い安ワイン者にとってはありがたき存在。
・・・でもちょっとこの樽は効かせ過ぎかな?
80点 師範兄宅にて
28日(火)
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Pinot Noir 2001
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ ピノ・ノワール 2001
Dom. Jean-Pierre Truchetet
ドメーヌ・ジャン・ピエール・トルシュテ
Rouge
赤
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,974 2004/12/15
ヴェリタス
ワインプレスインターナショナル
変則的な休肝日(日曜と月曜)明けのワインがコレ、
門下生からお薦め頂いたオート・コート・ド・ニュイ。
報告にもあったけど、なんだか安っぽくも朴訥とした絵柄のラベルと、
ゴテゴテ張られたりぶら下げられた受賞のシール/タグが、なんだか不釣合い。
あと、個人的には赤ワインのキャップシールが白なのもちょっと安っぽく感じる。
ちなみに料理は、ハンバーグ(「肉のハナマサ」の冷凍食品)、
ポテトサラダ/鶏とほうれん草のサラダ(どちらも「ニュークイック」のお惣菜)、
鶏ごぼうピラフ(「アクリ」の冷凍食品)、
つまりは冷食と惣菜のフルコース、いかにも独身男性の食卓といった風情であります。
自己弁護すると、冷蔵庫の在庫調整の意味合いもあって、このような手抜きメニューとなっております。
さて抜栓。色はキレイに澄んだ赤紫で、思いのほか濃い色合い。
それにしても若いブルゴーニュの色ってキレイっすね。ハッと息を呑む感じがある。
香りは、それほど強さは無くて、かつそれほど特筆すべき点も無くて、
このアペラシオン相応な感じ。このくらいだったらどこにだってあるよなぁ、
と思いつつ口に含むと・・・
味はかなりイイ。酸味もあって渋味もシッカリだけど、キューッと焦点が絞られている味わい。
だもんで、その焦点を頂点にしてクサビ状に口の中に入ってくるから、
自分で飲むというよりはワインに飲まされているような、そういう気分になる。
2時間くらい時間が経ってもとりわけ変化する兆しなし。これはこういうワインなんでしょう。
何かが凄いってんじゃないけど、
全体のバランスと焦点の絞り方が良くて、クイクイと飲めてしまうワイン。
結構今いい感じなんで、変にもったいぶらず今キュキュッと飲んじゃうのが良いと思う。
77点 自宅にて
25日(土)
昨日に引き続き本日もお呼ばれクリスマス会、場所はご近所のNさん宅。
参加者はNさんご一家、昨日に引き続きN氏ご一家、O氏、師範の大人6人に子供2人、
飲む人は4人半で。
Vranken "Tete de Cuvee" Grande Reserve Brut N.V.
ヴランケン "テート・ド・キュヴェ" グランド・レゼルヴ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Vranken
ヴランケン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,680 2004/11/04
Queen's Isetan 品川店
明治屋
昨日と同じく最初はビール(キリンのブラウマイスター樽生)を飲んだ後ワインに移行、
本日の一本目はクリスマスらしくシャンパンで。
このシャンパンは師範が持参、
昨日も伊勢丹でガンガン売られていたんで、
このクリスマスに飲んだ人も多いんじゃないかと思われるヴランケン。
とはいえモエやポメリーやヴーヴクリコ、
ランソンなんかのメジャーどころと比べるとマイナーな造り手ではあるけど。
コルクは、液面に触れる部分の広がりがややすぼまった格好。
横にされた状態で熟成期間が長いときにこうなりがちな気がする。
だからかどうか判らないけど、泡はシャンパンとしてはちょっと弱めな気がした。
内容としても熟成が長そうな雰囲気。
色が濃い目の黄金色で、イースト香と漬物香が合わさった熟成の感じられる香りで、
味わいにも飴のようなコクがあって。
名前からするとドイツのゼクトのようにキンキン系みたいだけど、
内容はクターッと熟成の感じられるシャンパン。
これが2,680円だったらなかなかコスト・パフォーマンスが高いと思う。
79点 ご近所Nさん宅にて
Bourgogne Chardonnay "Tastevinage" 1999
ブルゴーニュ シャルドネ "タストヴァナージュ" 1999
Roux Pere & Fils
ルー・ペール・エ・フィス
Blanc
白
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,320 2004/11/20
サンタムール
カツミ商会
白も師範が持参。直前に白も持っていくことを決めたんで、
冷蔵庫に入ってたコレをチョイス。
造り手は、低価格でもなかなかガッツのあるブルゴーニュ白が楽しめるドメーヌ・ルーで、
そこのタストヴィナージュ・ラベルのACブルゴーニュ。
1999年産と、このクラスとしてはちょっと古めなのが気になるところ。
色は薄めで、特段の特徴のない薄めの麦わら色。
香りはかなり弱い、というか、前のシャンパンがかなりシッカリした香りを持っていたんで、
相対的にほとんど香りが無いように感じられてしまう。
味わいもおとなしい。でも、おとなしいだけじゃなくて、
どことなくジリッとした刺激が舌に残る。
うーん、やっぱりちょっと飲んだ時期が悪かったかも。
ACブルゴーニュクラスだと、5年前ってのはもうフレッシュさが落ちる頃なのかな。
まだまだ会はスタート直後だったにも関わらず、残念ながら杯があまり進まなかった。
67点 ご近所Nさん宅にて
Gevrey Chambertin Vieilles Vignes 2000
ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2000
Dominique Laurent
ドミニク・ローラン
Rouge
赤
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(O氏より)
ヴァンシュールヴァン・マスモト
赤の一本目はO氏が持参。
ブルゴーニュはジュヴレ・シャンベルタン村の古樹から造られるワインで、
造り手は、以前は暴力的な濃さと「新樽200%」な樽香がトレード・マークだったドミニク・ローラン。
でも、最近はエレガント方向へ方針変更しているらしい。
2000年は、そうスタイルを変えた最初の頃だったような気がする。
さて抜栓。色はいかにもブルゴーニュな明るめな赤紫。
やっぱり以前のドミニク・ローランとは違う雰囲気の色。
香りは素晴らしい。嫌味の無い樽香と、木イチゴのようなピュアな果実香、
昔ながらのブルゴーニュの香り。なるほどねぇ、こういう方向を狙ってんのねぇ、と理解。
で、味もほの甘くて丸っこかったら良かったんだけど、
味は昔のドミニク・ローランの雰囲気を残すカタブツ系。
酸味がパワフルで渋味もしっかり、なかなかスルスルとは入っていかない味わい。
時間が経つと、己の舌が酸に慣れるのか、あんまり気にならなくはなるけど。
当然ながらそれなりにイケてるワインだとは思うけど、どことなくすんなりとはいかない部分があるんだなぁ。
2000年産ドミニク・ローランの稽古履歴はコレとコレ、
良いのか悪いのか良くワカランです。
80点 ご近所Nさん宅にて
Scirus 2000
スチルス 2000
Fattoria le Sorgenti
ファットリア・レ・ソルジェンティ
Rosso
赤
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
3本セット\9,240 (単品価格 \3,654) 2004/12/15
ヴェリタス
ワインプレスインターナショナル
メインの赤としてはイタリアはトスカーナ産、いわゆる「スーパー・トスカーナ」なワインを持参。
『イタリアワイン送料無料3本セット』の中の一本なんだけど、
セット物なんで実際はいくらで買ったことになるのか難しい。
セット価格の9,240円から送料の577円を引いて、それぞれの単品価格比率で厳密に計算した割戻し価格は3,335円。
というわけで稽古範囲をややオーバーで「破戒」の一本。
品種は、カベルネ・ソーヴィニョンが60%、メルローが40%とボルドー風。
結果、思惑通りメインを張るに十分なパワーと迫力のあるワインでした。
ボトルの外観と同じく黒に近いくらい濃い紫、香りも甘い樽香とカシスのようなベリー香がバンバン。
でも、ボルドーとかカリフォルニアとかのソレとはちがってちゃんとイタリアな香りがする。
清酒好きのN氏曰く『酵母が違うんでは』とのことだけど、そうなんですかね?
味わいもミッチリと重くて充実度満点。
ただ、現時点ではちょっとパワーだけが目立っちゃってる感じがしないでもなかったり。
安ワイン道場の稽古範囲をちょっぴり超える価格ではあるけど、
それ以上の内容をキッチリ持っているワイン。
あまり有名で無い(よね?)造り手でこのパフォーマンス、イタリアは深いなぁ、と。
86点 ご近所Nさん宅にて
Domaine Saint Come 2003
ドメーヌ・サン・コム 2003
Les Vignerons du Littoral Mediterraneen
レ:ヴィニュロン・デュ・リットラル・メディレッラネーン
Rouge
赤
Minervois
ミネルヴォア
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\800 2004/11/19
ワインセラー パリ16区
サントリー
ビールもあるし3本持っていきゃ十分かと思ってたけど、
思いのほか予定数を終了するのが早くて(スタートが3時だったから当然か)
もう一本追加するために自宅へ取り帰り。
白とかに戻る雰囲気でもなく、かといってまた濃いのもどうかってことで、
今日これまでのワインとは傾向の違うものをチョイス。
まぁ酔っ払いっちゃ酔っ払いなんで、安いのを持参しようというコスト意識も働いて。
で、これが思いのほかちゃんとしたワインでした。
香りのボリュームもそこそこあって、雰囲気もちょっとミルキーな感じ。
味は案外まろやか。相対的には当然軽めなんだけど、それはそれでスルスル入って良い感じ。
ミネルヴォアってもう少し青臭くてギシギシした感じのワインが多い気がしていたけど、
これは意外とやわらかめのワイン・・・なんてことをつい先日も書いている。
全然学習能力無しですな。
(74点) ご近所Nさん宅にて
なんだかんだ2日で10本。あー飲んだ飲んだ。ともあれ皆様お疲れ様でございました。
24日(金)
家族が実家に里帰りしていて、一人寂しい師範はN氏宅に呼んでもらってクリスマス会。
参加者はN氏ご一家、近所のYちゃんご一家、お邪魔虫の師範。
大人5人に子供2人、飲む人は4人で。
Gewurztraminer "Cote de Rouffach" 2002
ゲヴュルツトラミネール "コート・ド・ルーファック" 2002
Rene Mure
ルネ・ミュレ
Blanc
白
Alsace Gewurztraminer
アルザス・ゲヴュルツトラミネール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,879 2004/12/15
ヴェリタス
ワインプレスインターナショナル
最初はビール(キリンのブラウマイスター樽生)を飲んだ後、ワインに移行。
このワインは師範が持参、素人ウケを狙って、
一般に華やかで印象的なアルザスのゲヴュルツを。
ゲヴュルツにはたまにやけに甘いのがあるんで要注意だけど、
販売店のサイトによれば「辛口」と書かれているんで大丈夫でしょう、と。
さて抜栓。色はかなり濃い。ゲヴュルツって、
たしか「甲斐路」みたいなちょっと色の付いた葡萄じゃなかったっけ?
だからかどうか判らないけど、ワインの色はきっちり黄金色。
アルコール度数は13%で、見た目のネットリ感もある。
香りは、想定通り非常に華やかなフルーツ香。
いわゆるライチの香りがあると思うんだけど、
Yちゃんママによれば『そんな香りはしない』とのこと。人の感じ方はいろいろであります。
味もかなりしっかり系。酸味もあるけど甘味もかなり多め。
しっかり冷やして飲む分には良いけど、ちょっと温度が上がると甘さが気になるかな?
ともあれ予想通りの傾向で、予想以上のパフォーマンスを発揮してくれたワイン。
Yちゃんママには大ウケでなにより。
なかなか気合の入ったワイン造りますな、この造り手。
81点 N氏宅にて
Pommard 1988
ポマール 1988
Roger Caillot et Fils
ロジェ・カイヨ・エ・フィス
Rouge
赤
Pommard
ポマール
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,179 2004/12/15
ヴェリタス
ワインプレスインターナショナル
赤もウケ狙いで、ちょっと古めのポマールを持参。
やっぱり普通一般の方々にとっては80年代のワインなんてあまり縁がないっすからね。
販売店のサイトには、同じ造り手のムルソー赤1982産がもっと安く(3,444円)であったんだけど、
さすがに村名(かつ平作年)のブルゴーニュに20年は厳しいでしょ、ってことでこっちに。
残念ながら色はかなり濁っている。でもソレってこのワインが悪いわけじゃなくて、
前日に師範宅へ到着、当日にN氏宅にお持込みという直前の移動が災いしているのは明白。
本来はもう少し休ませて(澱を沈めて)から飲むべきであります。
で、濁り以外に着目すると、ややレンガ色がかってはいるけどまだまだ紫色の範疇にある色。
香りはなかなか良うござんす。
ボリュームもまずまずで、果実香と樽香が一緒になって熟成して、
奈良漬みたいな妖艶かつ粘りのある香りになっている。
味もかなり熟成が進んだ感じ。
渋味も生きてて酸味もあって、骨格はしっかりしているんだけど、
さすがに厚みが感じられないのが残念。Yちゃんママ曰く
『口に含んですぐは良いけど2秒後がイヤ』とのこと。
予想通りの熟成感で、面白みは十分。
一般のワイン好きからみれば、「まだまだ元気」なワインだと思うけど、
若いもん好きの師範にとってはここらあたりがギリギリかな。
でも、熟成ブルゴーニュの良いやつって、
渋味がとれてアプリコットみたくなる世界もあるからなぁ。
それはもうちょっと上なのか?先なのか?
79点 N氏宅にて
Chateau Tour Valade 2000
シャトー・トゥール・ヴァラード 2000
Ch. Tour Valade (Joel Pommeraud)
シャトー・トゥール・ヴァラード (ジョエル・ポムロー)
Rouge
赤
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(Yちゃん家より)
(ハンドキャリーとのこと)
2本目の赤はYちゃんちご提供のボルドー産。
なんでもYちゃんちのご友人がハンドキャリーで持ってこられた頂き物とのこと。
前回一緒に飲んだときも同じような由来のワインを提供して頂いてます。
いずれも日本ではあまり見かけないワイン。ありがたやありがたや。
色は、前のワインと比較するとそりゃもう若々しい青紫色。
当然ながら濁りは無くて、きっちり澄んだ色合い。
香りはいかにもボルドー、それもちょっと安めのヤツの香り。
2000年産にしてはやや果実香が薄い感じがしないでもないし、
ラベルには"Eleve en Futs de Chene (樫樽熟成)"の文字があるけど、
樽もあまり顕著には感じられない。
味もストレート。ガシッと渋くてギュギュッと酸っぱくて、
あぁ確かに普通のワインってこういう感じですね、って味わい。
いやらしくも値踏みすると、7~8ユーロくらいの売値のワインじゃないかな?
ともあれタダより安いもの無し、ご提供ありがとうございました。
71点 N氏宅にて
Windsor Vineyards Cabernet Sauvignon Alexander Valley Sonoma County
"Celebrating 100 Million PlayStation Consoles" 2000
ウィンザー・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニョン アレクサンダー・ヴァレー ソノマ・カウンティ
"セレブレイティング 1億 プレイステーション コンソール" 2000
Windsor Vineyards
ウィンザー・ヴィンヤーズ
Red
赤
Sonoma County (USA)
ソノマ・カウンティ (アメリカ合衆国)
(Yちゃん家より)
Sony Computer Entertainment Inc.
この赤もYちゃんちがご提供。
"PlayStation"というゲーム機1億台出荷記念で関係者に配られたワインで、
Yちゃんちのお知り合いの方がそのゲーム機用のソフト制作に携られた方だとか。
こういうワインにしてはなかなかシャレたラベルで、
ボトルもずしりと重く、
アルコール度数14.2%もなかなか気合が入っております。
というわけで期待を込めて抜栓したけど、いきなりコルクが屑コルクを集成したものでガッカリ。
香りは、樽がしっかり効いていてカシスのような濃い果実香があって、いかにもカリフォルニア。
口に含むと、若干ガチャガチャした感じがあって、
保管状態にやや難アリだった気配(今年の夏も常温下に置かれていたらしい)も感じられたけど、
時間が経つとそういう感じも薄らいで
なかなか楽しめるワインに変化。
っつーか飲み手の血中アルコール濃度が上がって細かいことが感じられなくなった可能性も大だけど。
ノベルティ・グッズ?のワインにしては、けっこう良いモノだったんじゃないのかな?
こちらもまた珍しいワインのご提供、ありがとうございました。
77点 N氏宅にて
Wine of Pear 2002
ワイン・オブ・ペア 2002
The Berry Farm
ザ・ベリー・ファーム
White
白
(Australia)
(オーストラリア)
(Yちゃん家より)
エムパイヤエアポートサービス
赤も一通り予定数を終了して、
まだちょっと飲み足りないってことでYちゃんちに追加で持ってきて頂いたのがコレ。
普通のワインじゃなくて、どうやら洋ナシから作られたお酒らしい。
多分甘かろう、だったら食後にチビチビって飲み方にふさわしかろう、という感じで登用
(抜栓前に写真を撮り忘れて、右写真は翌朝の空瓶)。
常温だったので氷を入れて飲むことに。
色は無色に近い色合い。まぁ梨の果汁に色なんて付いてないでそりゃそんなもんかも。
香りにビックリ、なんだかとっても普通に白ワインの香り。
ドイツワインあたりにありそうな、ちょっとゴムっぽい雰囲気。
味も「洋ナシらしさ」ってのはほとんど感じられず、ちょっと甘めの普通の白ワイン。
もっとキテレツな飲み物を想像していたけど、結果は良くも悪くも「真っ当」なワイン。
表ラベルにも裏ラベルにも原材料や製法に関する記載がないんで良く判らないけど、
100%洋ナシから造られたわけじゃないのかも。
68点 N氏宅にて
23日(木祝)
Chateau le Bernardot 1998
シャトー・ル・ベルナルド 1998
Ch. le Bernardot
シャトー・ル・ベルナルド
Rouge
赤
Medoc
メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
しんさんより
伏見ワイン ビジネスコンサルティング
久しぶりの自宅で夕食。メニューは、牛ガーリックステーキ、
ポテトサラダ、ブロッコリーと海老と蟹のサラダ
(サラダは"FLO"という店のお惣菜。上手いけどそれぞれ100g、あわせて500円弱ってのはちと高い)。
ワインは、先日のニュイ・サンジョルジュと同じく
しんさんに送って頂いたもの。
モノの本によれば造り手は日本人女性らしいボルドーのシャトー。
コルクはスベスベしていて質の高そうなもので、ワインに触れる部分はきっちり紫色。
ワインの色は、
1998産と5年以上経っているにもかかわらずまだまだ全く枯れた雰囲気の無い濃紫色。
香りは、抜栓直後はそれほどボリュームは無いけど、
焦がしたような木の香りとカシスのような濃い色の果実が合わさった、
いかにもボルドー左岸の香り。そういうトラディショナルな香りの感じに期待しつつ口に含むと、
想像通りスーッと入ってくる上品な飲み口。
で、その後口の中でパーッと拡がってくるぞくるぞと期待するんだけど、
意に反してそのまんま。正直言って「薄い」と感じられる味わい。
抜栓後1時間以上経つと、香りは同じ雰囲気を保ったままボリュームアップ、
なかなか高級感のある香りに変化。ただ、残念ながら飲み口の軽さは抜栓当初のまま。
「古き良きボルドー」といった風情のワイン。香りはかなり良いものを持っているんだけど、
いかんせん軽い味わいが残念。
もちろん濃いばかりが能じゃないとは思うけど、師範の嗜好はもう少し下世話方向かもです。
73点 自宅にて
19日(日)
Polaire Sparkling White N.V.
ポレール スパークリング・ホワイト (ヴィンテージ無し)
サッポロワイン(株)
発泡
(山梨県産甲州種100%使用)
(日本)
\298 [250ml] 2004/12/19
ジャスコ ジョイフルタウン鳥栖店
また師範代の実家に来ております。
というわけでまた、実家近所のスーパーでワインらしきものを購入。
謳い文句は『海洋酵母から生まれたスパークリングワイン』とのこと。
海洋酵母・・・なんか、魚の干物とか塩辛とかを醗酵させるのには良さそうな感じだけど、
ワインに使われてもあまりピンと来ないなぁ。
なんて屁理屈をコネつつ、瓶ビールを2本頂いた後、食後にチビチビと稽古。
泡立ちは非常におとなしめ。発泡というより微発泡な感じ。
ただ、泡のキメの細かさはちゃんとスパークリングワイン。
「炭酸ガスはあとで吹き込んだのかな?」なんて思ってたけど、
飲んだ感じからは二次醗酵で生成された炭酸に思える。
色は無色。右写真からも判るように、全く色の無いほぼ完全な無色であります。
甲州種の普通のワインも確かに色は薄めではあるけど、無色ってことはあまりないような。
香りは、そこそこのボリュームで甘めな雰囲気の香りが感じられる。
裏に書かれた『バラの花を想わせる豊かな香り』ってのはちょっと自画自賛に過ぎる気が。
味は、想像以上に甘い。昨今のチューハイなんかよりずっと甘い。
250mlなのはなかなか賢明というか、それ以上一人で飲むのはちと辛いかも。
好き嫌いは別にして、こういうお酒がウケるマーケットって確かにあると思う。
アルコール度数は4%、ほとんど清涼飲料水。
そういう飲み物だと思えばそれはそれで飲めるというか、素の心で接すれば案外好きなのかも。
でも、やっぱりワインと思うとどーもイケマセン。
62点 師範代実家にて
18日(土)
Nuits-Saint-Georges "Au bas de Combe" 2000
ニュイ・サン・ジョルジュ "オー・バ・ド・コンブ" 2000
Jacques Cacheux & Fils
ジャック・カシュー&フィス
Rouge
赤
Nuits Saint Georges
ニュイ・サン・ジョルジュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,565 2004/11/20
サンタムール
カツミ商会
本日は、バンドの練習の後、キーボード担当Mz氏宅にて忘年会。
ベースのMw氏は欠席ゆえ男三人。師範も宴会の後九州行きの飛行機乗るってことでちょっと慌しい会。
というわけで、長く待たずとも速攻パフォーマンスを発揮しそうなワインを一本持参。
モノは師範的には結構お気に入りの造り手、「ジャック・カシュー」の畑名付きニュイ・サン・ジョルジュ。
料理は、豚あり鶏あり鱈あり牡蠣あり野菜あり、
なんでもアリでかなり大雑把な鍋(でもこれが結構美味い)。
さて抜栓。コルクは上の方までみっちりとワインが染みている。でもってちょっと噴いた後アリ。
ま、ブルゴーニュなんてサービスの良い?造り手はキッチキチに詰めるんで、噴いて当たり前。
色は普通だったような。鍋料理なんで、グラスと環境とで温度差があって、
かつ湿度も高いんで必然的にグラスがすぐ曇る。だもんで液体の外観は良くわかんない
(ちなみに、グラスはシュピゲラウのボルドーグラス。
やっぱシュピゲラウは最近のリーデルより品質が高いと思う)。
香りは、「うふふー」ってな感じ。キュキュッとしてピチピチっとした果実香、
ほんのり甘い感じをプラスする樽香、なかなか見事なバランスであります。
味も良い。鍋料理なんで、あまり強すぎるワインじゃまずかろうってことでコレを持参したんだけど、
結果大正解。一流ドコロの特級ブルゴーニュなんかと比べるとそりゃ軽めだと思うけど、
こういうところで飲む赤ワインとしてはベストな感じ。
師範が参加したのは約2時間、その中の1時間弱で飲み干したんで変化がどうとかは分かりようもなかったけど、
目論見通りブルゴーニュの良さがしっかりとあって、鍋に合う重くない感じで、
スタートから本領発揮のワイン。
これが安ワイン価格なのはハッキリ言って超お買い得。
倍の5,000円くらいしても「そりゃそうだろな」と納得するかも。あっぱれ!ジャック・カシュー。
84点 M氏宅にて
17日(金)
Vila Regia Branco 2003
ビラ・レジア ブランコ 2003
Sogrape Vnhos
ソグラーペ・ビーニョス
Branco
白
Douro
ドウロ
Douro (Portugal)
ドウロ (ポルトガル)
\900 2004/11/19
ワインセラー パリ16区
サントリー
本日の料理は、生ダコのカルパッチョ、ハマグリのワイン蒸し、パスタ(スパゲッティーニ)と野菜のサラダ。
なんとなく南欧風の魚料理っぽいメインなんで、ワインはポルトガル産の白を。
これも『よりどり6本で送料無料のデイリーワイン』から。
ポルトガル産のワイン、ポルトを除くと道場への登場回数は極めて少なくて、
スティルワインがコレ、
スパークリングがコレの2本のみ。
いずれも評価低し。
色は薄い。赤くなく青くなく、普通の安白ワインの色。
香りはそこそこ良い感じ。柑橘系のフレッシュな果実香が、
分相応な量よりちょっとだけ多めに昇ってくる。
ただ味がイマイチ。軽くてアルコール感がじかに伝わる。
それだけなら大した問題じゃなんだけど、
味わいの主体が、舌の根元を縛るような渋味ともエグミともつかない険しいものなのが残念。
ひょっとこみたいに口がミューッと前にせり出す感じで、師範的にはあまり得意で無い内容。。
悪いワインじゃないんだろうけど、師範的には良くは無い。
でも、じゃぁなにがダメかと問われれば特にNGな点は無い。
まだほとんど稽古本数はないんだけど、
それでもやっぱり師範はポルトガルの安ワインとは相性が良くないのかも。
66点 自宅にて
15日(水)
Torre de Gazate Cencibel / Cabernet Sauvignon Crianza 2000
トッレ・デ・ガサーテ センシベル / カベルネ・ソーヴィニョン クリアンサ 2000
Vinicola de Tomelloso
ヴィニコーラ・デ・トメジョソ
Tinto
赤
La Mancha
ラ・マンチャ
La Mancha (Espana)
ラ・マンチャ (スペイン)
\980 2004/11/19
ワインセラー パリ16区
サントリー
本日の「シェフの気まぐれメニュー」は、鶏モモのオーブン焼き、
パスタ(フェデリーニ)と野菜のサラダ。見た目は「一人クリスマスメニュー」。
ワインは『よりどり6本で送料無料のデイリーワイン』から。
このシリーズは、先日のボルドー産もスペイン産も
そこそこ好印象だったんで、結構期待大。
販売店のサイトによれば『果実のジャムのような甘い香り』や『樽熟から来る風味が溶け合う』
感じがあるらしい。良さそうですなぁ。でも「果実のジャム」て。
大抵ジャムは果実から作られるような(揚げ足取り)。
色はまずまず普通に濃い赤紫。
香りはなかなか良い。ボリュームこそ値段なりだけど、
ツンッと刺激的な果実香と看板に偽り無しの樽香、なかなか芸達者な香り。
カベルネ・ソーヴィニョンが入っているからか、
センシベル(テンプラニーヨ)にありがちなヤニっぽさは控えめ。
で、口に含んでちょっとビックリ、かなり良い。
そこそこの濃さと煮詰めたような甘さがキッチリ感じられる。
凝縮感がどうとか雑味がどうとか、
わかったようなことを言わなければストレートに美味しいと感じられる味わい。
これまたなかなかいけてる3桁ワイン。
そんなにスペイン臭くないんで、比較的誰にでも受け入れられる美味しさだと思う。
師範がこのサイトを開設した前後は、(ウニコとかの)一部の例外を除いて、
良いスペインと言えばリオハだったんだけど、
そのころに比べて他の地域の品質がかなり底上げしているように思う。
スペインも頑張ってるなぁ。
77点 自宅にて
11日(土)
Suntory Delica Sparkling Semi Seco N.V.
サントリー デリカ スパークリング セミ・セコ (ヴィンテージ無し)
Suntory / Sant Sadurni d'Anoia
サントリー / サント・ダドゥルニ・ダノイア
発泡
(Espana)
(スペイン)
\498 (Half) 2004/12/11
ジャスコ ジョイフル・タウン 鳥栖店
サントリー
我が家の女性陣(プチプチ師範代、プチ師範代、師範代)に会いに、師範代の実家へ。
そのご近所のスーパーに買い物に行った際、
なかなかキレイなラベルとそこそこ手頃な値段が目に入って、
つい手が伸びて購入したのがこのハーフのスパークリング。
販売元はサントリーだけどスペイン産、スペインの大手「フレシネ」との共同開発で造られているらしい。
料理は焼きタラバガニとかステーキとかイカ刺しとかいろいろ。
まずはビールの大瓶2本を飲んだ後このワインの登場
(ちなみに、師範代実家は誰も飲まないんで師範だけで)。
色は普通に薄めなんだけど、ガスの弱さは普通のスパークリングとはかなり違う雰囲気。
飲み易さを意識して造ったのかなぁ。
香りも弱い。特段の個性なく、やや甘い感じのフルーツ香。
味はウスラ甘い。セミ・セコだし、裏に「やや甘口」と書かれてるんでそこそこ想像はしていたけど、
下のドイツ産とかと違って酸味が弱いため、なんともシマリの無い甘さ。
アルコール度数は8%、普通のスパークリングワインを薄めて適当に味付けした感じで、
ちょっと気の利いたチューハイみたい。不味いわけじゃないけどつまらない。
裏ラベルによれば、『酸化防止剤(亜硫酸塩)、保存料(ソルビン酸K)、酸味料、炭酸ガス含有』
だそうな。酸化防止剤や保存料はアレとしても、酸味料や炭酸ガスって。
「頑張れ日本のワイン」がちょっとブームみたいな昨今だけど、
大手がこういうワインを作っているようだとねぇ。
平均的な日本人の嗜好が、本当にここらへんのウスラ甘いところにあるんであれば、
日本のワインは頑張れば頑張るほど師範の嗜好とはズレて行くと考えざるを得ない。
というわけで、普通にフレシネのカバあたりを飲んだほうが良いと思った。
59点 自宅にて
9日(木)
Oppenheimer Krotenbrunnen Auslese 2002
オッペンハイマー・クローテンブリュネン アウスレーゼ 2002
Romanuskellerei?
ロマヌスケレレイ?(造り手名じゃないかも)
Weiss
白
Oppenheim
オッペンハイム
Rheinhessen (Deutsch)
ラインヘッセン (ドイツ)
\665 2004/11/20
サンタムール
カツミ商会
本日のワインは、超久しぶりな大独逸連邦共和国産。
どれぐらい久しぶりかといえば、2003年7月に飲んで以来なんでなんと17ヶ月ぶり、
300本以上も間を空けての登場。
いかに師範がドイツに弱いかを露呈しております(国としては嫌いじゃないんだけど)。
で、なぜ今日ドイツ産かといえば、
食材在庫調整のため本日のメニューは極めて酒の肴的なものなんで、
そういう時こそ甘めをチビチビというドイツ産の出番だろうという判断。
というわけで、本日の料理はおでん(紀文のパック)、ほうれん草のおひたし、冷やしトマト。
色は極めて薄い。ほんのり麦わら色といった雰囲気。
香りは、昔ながらの国産白ワインを彷彿とさせる、ボリューム弱めで甘やかな感じの香り。
リースリング種は少ないのか、石油っぽい香りはほとんど無い。
味はキッチリ甘い。明らかに「ウスラ甘い」を通り越している。
酸味もしっかりしているので、キュッと甘酸っぱい味わい。
「665円のアウスレーゼて」と思ってたけど、この味わいの濃さは確かにアウスレーゼ。
おでんやおひたしとの相性が良かったのか、
(役所とかに歩いて行ったりして)一日18,000歩も歩いて適度に肉体的に疲労した日だったからか、
この甘酸っぱいワインが染み渡る感じで思いのほか美味しく感じられた。
好き嫌いは別にしても、こんだけの内容のワインが600円台なのは驚愕。
惜しむらくは、アルコール度数が10%だからかスーッと一本飲み干してもほとんど酔った感じがしないことか。
76点 自宅にて
8日(水)
Chateau Belair Grangeneuve 2002
シャトー・べレール・グランジュヌーヴ 2002
Ch. Belair Grangeneuve (A et B Lamarque)
シャトー・ベレール・グランジュヌーヴ (A&B ラマルク)
Rouge
赤
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\980 2004/11/19
ワインセラー パリ16区
サントリー
このワインは、先日のスペイン産と同じく、
「安ワインよりどり6本だと送料無料」につられて買ったもの。
Webショップではセット販売花盛りだけど、師範はいわゆるセット販売はあまり好きでない。
なぜかというと、なんだか飲みたくも無いようなのが混ざっていたり、
既に飲んでイマイチだったのが混ざっていたりする場合も少なく無いから。
その点、こういう「よりどりX本で・・・」みたいな企画は好き。一応選べるしね。
普通のセットに比べると在庫や受注の管理が面倒だと思うけど、
Webショップの皆様は是非ご検討頂きたく。ちなみに本日の「シェフの気まぐれ料理」は、
豚の生姜焼き、キャベツとベーコンの炒め物、冷奴、フルーツトマトといった冷蔵庫の余りモノ処理に近い内容。
さて抜栓。コルクは集成モノの安っぽいコルク。
色はキチンと濃く、当然ながら熟成感とかは全く無いストレートな青紫。
香りはなかなか頑張っている。重い果実香と焦げたような煙たいような雰囲気、
ちゃんとちゃんとの若ボルドーの香り。
味も生真面目。きちっと渋味があって、非常に正統派な味わい。
ただ、若さもあってちょっと固すぎるというか、面白みに欠ける内容。
時間が経つとやや甘味が出てきた。そこらへんの変化の具合もちゃんとボルドーだなぁ、と。
安いながらもキチンと「ボルドーとは何たるか」が感じられるワイン。
時間をかけてゆっくり飲むことで、開いても来るしそれなりに変化も楽しめる。
1,000円以下のボルドーとしてはかなり良いセンいっていると思う。
73点 自宅にて
5日(日)
Nuits-Saint-Georges "Vieilles Vignes" 2000
ニュイ・サン・ジョルジュ "ヴィエイユ・ヴィーニュ" 2000
Dom. Louis Fleurot
ドメーヌ・ルイ・フルーロ
Rouge
赤
Nuits Saint Georges
ニュイ・サン・ジョルジュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
しんさんより
オーレ ジャパン
本日のワインは、道場の検索エンジンを提供して頂いた
しんさん
から「お互い稽古範囲内のワインを送り合いましょう」ってことで送って頂いたもの。
重ね重ねありがとうございますです。どうもこのワイン、
普通は3,000円以下では買えないワインらしいですが。
料理は、「シェフの気まぐれコールスローサラダ」(ドレッシングは市販品だけど、柚子を絞って入れた)、
「シェフの気まぐれ冷奴二品」(タップリの小ネギ+鰹節+醤油、柚子の皮+胡麻ドレッシング)、
「シェフの気まぐれ鶏手羽先のグリル焼き」(ハーブソルトと一味唐辛子で)。
一人で作って一人で食べるんで、"気まぐれ"連発。
さて抜栓。コルクの状態は完璧。
ボトルの外から見た色合いは薄めだけど、どうやらボトル自体の色が薄いようで、
ワインの色は、と~ってもキレイなガーネット色。
香りは、梅のような香りと革のような香りがパーッと。
最近香り弱めなワインが多かったんで「やっぱコレだよね」って気分に。
コート・ド・ニュイのワインにしてはやや獣香が勝っているあたりが、
ニュイでも南に位置する村であるニュイ・サン・ジョルジュの個性か。
味は、スーッと引っ掛かることなく口の中に入ってきて、
存在感のある旨味を口一杯に広げる、「クラッシックなブルゴーニュ」の雰囲気満載。
良いですなぁ、こういうワイン。全く飲み飽きすることなくクイクイ進む。
とりわけ強いインパクトがあるわけではなく、樽香もほとんど感じないワインだけど、
きっちりとテロワールを表現した古き良きブルゴーニュだと思った。
贔屓目抜きでかなり美味い。これが3,000円以下で買えるんだったら超お買い得。
ただ、ワイン会みたく複数人で飲んだり、他にインパクト重視なワインがある席では弱い立場に立つかも。
ともあれありがとうございました>しんさん。
82点 自宅にて
4日(土)
Chardonnay Sicilia "Trentacinquesimo Parallelo" 2002
シャルドネ シチリア "トレンタチンクェシモ・パラレッロ" 2002
Moton Moner?
モトン・モネール?(読めない)
Bianco
白
Sicilia (IGT)
シチリア (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Sicilia (Italia)
シチリア (イタリア)
\570 2004/11/20
サンタムール
カツミ商会
本日の夕食は、枝豆(冷凍)、チンゲン菜とニンニクの炒め物、真ダコの唐揚げ(冷凍)。
枝豆はうまく出来た(というか失敗のしようが無い)。
チンゲン菜はやや塩味が強すぎ かつ ベチャっとしたけど、まずまずOK。
NGだったのは唐揚げ。
油を節約しようと天ぷら鍋じゃなくて小さなアルミパンで揚げたんだけど、
結局コロモはベチャベチャのまま。ま、コロモを外して食べたんでヘルシーではあったけど。
・・・と、そういう料理に合わせたワインがコレ。赤は結構好印象だった造り手のもの。
色はかなり濃い感じの黄色。香りはなぜか弱い。
シチリア島って、結構わかりやすくて派手なワインが多い印象があったんだけど、
その印象を大きく覆す香りの弱さ。
気合を入れて嗅ぐと、良いシャルドネにありがちな甘さとは異なる蜜っぽさが香りに感じられる。
味はまぁまぁマトモ。酸は弱くてちょっと間の抜けた感じではあるけど。
この値段のワインに大きく期待しすぎたか、なんとなく物足りなさを禁じ得ないワイン。
もしかすると個体差(劣化)な可能性もあるけど、そもそも500円台のワイン、
多少は劣化してて当然という話もある。
66点 自宅にて
3日(金)
Blason de San Juan 2000
ブラソン・デ・サン・フアン 2000
Bodeagas Hermanos San Juan Lopez
ボデガス・エルマノス・サン・フアン・ロペス
Tinto
赤
Rivera del Duero
リベラ・デル・デュエロ
Rivera del Duero (Espana)
リベラ・デル・デュエロ (スペイン)
\920 2004/11/19
ワインセラー パリ16区
サントリー
本日のワインはこのスペイン産。
輸入元が貼った裏ラベルには、銘柄は「ブラソン・ド・サン・ホアン」と書かれているけど、
師範は「ブラソン・デ・サン・フアン」と表記した。
まず、"デ"に関しては、ラベルを見ると"D"一文字のようにも見えるけど、
良く見ると"D"と"E"とを重ねた文字だし、スペイン語で"D"だけってのも無さそうなんで"De"であると判断、
"フアン"に関しては、"Juan"をホアンとは読まんでしょ、ってことでそうした。
以前も書いたと思うけど、師範は輸入元の日本語表記はあまり尊重しない。
なぜなら、輸入元なんてコロコロかわるからね。
データベースとしての一貫性を維持したいと思えば、
己が信ずるところの原語発音に近い表記にすべきだと思うがゆえである。
というわけで、表記がどうの、ってことは置いといて稽古スタート。
本日の料理は、ソーセージとキャベツとパプリカのピリ辛ニンニク炒め
(ちょっと豆板醤を入れすぎてピリ辛というよりやや激辛)、
生チンゲン菜のサラダ(最初は青臭かったけど胡麻ドレッシングと馴染むと良い感じ)。
色は、思いのほか赤みが強く明るめの紫色。
香りは、最初は弱め。時間が経つと徐々に果実とバニラの香りが出てくる。
口に含むとテンプラニーヨらしいヤニっぽさも出てくるけど、
案外モダンな感じで品の良さを保った香り。
味もなかなか良いバランス。
酸味がしっかりしているのと凝縮感があるあたりがそういう好印象を形成していると思う。
一杯目は、「まぁこんなもんか」ってことであまり杯も進まなかったんだけど、
飲み進めるうちにクイクイ入っていくワイン。
新興産地(に入るのかなぁ、リベラ・デル・デュエロは)には珍しい感じ。なかなか好印象。
74点 自宅にて
1日(水)
Domaine de Gazel 2003
ドメーヌ・ド・ガゼル 2003
Dom. de Gazel
ドメーヌ・ド・ガゼル
Rouge
赤
l'Aude (VdP)
ロード (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\980 2004/10/14
ザ・ガーデン 横浜そごう店
メルシャン
師範代実家から帰って参りました。というわけで通常の稽古モードに戻って安ワインを一本。
このワインは、店で「お薦め!」みたく書かれていたんで思わず買ったんだけど、
どうもインポーターの小売希望価格ほぼそのままの値段で買っちまったみたい。
店を選べばもっと安く売られているところもありそうで、
安ワイン道場師範としてはちょっと悔いの残る一本。品種的には、シラーとグルナッシュ・ノワールとのこと。
ちなみに本日の料理は、茹でたソーセージ、プチトマト、チーズといった究極の「あるもん料理」。
色は普通に青く濃い紫。なんだかサラッとした印象を受けるのは先入観からか。
香りは弱い。樽香があるでなく濃い果実香があるでなく、普通の安赤ワインの香り。
味も軽い。渋味だけはなんだかいっちょまえなんだけど、それ以外の要素が非常に弱く、
とても軽い印象。若いからとかそういうんじゃなくて本質的にこういうワインな感じ。
いわゆる普通の安赤ワイン、それ以上ではなくややそれ以下。
なんだかなぁ。ちょっとモダンなラベルの感じとか、お店のお薦めの文字とか、
若干期待する部分もあったんだけど、正直言って期待ハズレの内容。
希望小売価格1,000円以下のワインなんてこんなもんだとは思うけど、
裏ラベルには「グレート・ヴィンテージといわれる2003年の・・・」なんて書かれているんで、
もうちょっと飲み応えのあるワインを期待してた。
61点 自宅にて
前月分へ