11月はボジョレー・ヌーボーの季節。
毎年この時期になるとリンク系のサイトでワイン特集を組むらしく、
「リンク張らせて下さい」のメールが良く来てたんだけど、
今年はそういったボジョレー・ヌーボー目的でのお誘いは来ていない。
ワイン・ブームが終わったのか、はたまた安ワイン道場が飽きられたのか。
とか言ってたら
Yahoo! Japanの「今週のオススメ」で掲載されました。まだまだワインブーム&安ワイン道場は健在か?
Cotes du Rhone "Montalcour" 1998 コート・デュ・ローヌ "モンタルクール" 1998 | Valpierre & Fils ヴァルピエール・エ・フィス | ||||||||||||||
Rouge 赤 | Cotes du Rhone コート・デュ・ローヌ | Cotes du Rhone (France) コート・デュ・ローヌ (フランス) \780 | 2000/10/22
| 酒のインポート | 重松貿易
|
師範は鶏モモの丸焼きが好き。調理は簡単だし、オーブンで焼いてカリっとなった皮も良いし、
滋味豊富な身も良いし、骨のまわりをしゃぶるのも良い。
そしてなんといっても一本100円ちょっととかなのにかなり豪華に見えるのが良い。
そういう料理に合わせたのがこのワイン。 | 色はかなり薄め。ローヌの赤ワインでこんだけ薄いのってのは珍しいような。 香りも弱め。結婚式で出されそうな何の変哲も無い赤ワインの香り。 味も軽い。軽いけどストラクチャー自体はローヌ風の「明るい農村」的味わい。 ひっかかる感じとかイガつく感じも無いんでスルスル飲める系ではある。 面白くはないけど飲むのには抵抗無いワイン。 そういった意味では価格相応かつ常飲アイテムたるワインかもなんだけど、 安ワイン道場的にはもう結構、って感じ。 61点 | 自宅にて
| |
Lar de Barros Tinto Tempranillo 1996 ラル・デ・バーロス ティント・テンプラニーヨ 1996 | Bodegas Inviosa ボデガス・インビオーサ | ||||||||||||||
Tinto 赤 | ??? ??? | Extremadura (Espana) エクストレマドゥラ (スペイン) \950 | 2000/10/22
| ナショナル麻布 | オーデックス・ジャパン
|
以前これと同じ造り手のレセルバを飲んだらしい。
結果イマイチな印象だったらしい。って、いちいち覚えてられまへんがな、そんなことまで。
というわけで、やや消化試合的な暗い気持ちで稽古。 | 色はやや明るめの紫で良い感じなんだけど、やっぱり香りがねぇ。 テンプラニーヨらしいヤニ臭い感じもさることながら、 膏薬っぽいというか油粘土っぽいというか、古くなったような油のような独特の香りが鼻を突く。 ちょっと甘味もあったりして味のバランスは悪くないんで、ホント香りが残念。 嫌いじゃないって人もいると思うけど、師範的には苦手系。 明日は休肝日なんで、オレンジジュースで割ってサングリアにして強引に飲み干した、って感じ。 55点 | 自宅にて
| |
…と、大変遅くまでお邪魔して申し訳ない。
by
師範
Chateau Tour Boisee "a Marie-Claude" 1997
シャトー・トゥール・ボワゼ "ア・マリー・クロード" 1996
Marie-Claude et Jean-Louis Poudou
マリー・クロード エ ジャン・ルイス・プードゥー
Blanc
白
Minervois
ミネルヴォア
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,240 2000/11/16
酒のアトリエ 吉祥 よつや
料理は餃子とサラダなんで、ビールを飲んだ後まずは白から。
道場在庫の白は一種類だけで、半額セールのサービスで売られていたもの。
ボトルの外から見た色はしっかりめなんで、案外良いかも、なんて気持ちで。
で、確かに色はしっかり目で黄金糖っぽい色。
香りが弱い。温度を上げてみたんだけどそれでも弱い。
味もつまらない。なんというか、果物の味はほとんどしなくて樽だけがあるような。
時間が経つとさらに年寄り風味になってきてさらにイマイチ。
どーもイッちまってたワインみたい。
それを知っての半額セールか?
(48点) 自宅にて
Savigny-les-Beaune 1er Cru "Les Vergelesses" 1996
サヴィニ・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ "レ・ヴェルジュレッス" 1996
Maison Fery-Meunier (Alain Meunier)
メゾン・フェリー・ムニエ(アラン・ムニエ)
Rouge
赤
Savigny-les-Beaune (1er Cru)
サヴィニ・レ・ボーヌ (1級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,480 2000/10/22
カーヴ・ド・リラックス AMZ
白がイマイチな結果だったんで、赤で名誉挽回ということで道場在庫最高級品を。
といっても3,000円以下の知らない造り手ではあるんだけど、豊作年の1996産だし、1級畑だし、ラベルもなんだか高級そうだし。
色は、ブルゴーニュにしてはかなり濃いめの紫色。
香りもまずまず。ちょっと良いブルゴーニュらしい、木苺の香りが主体の可愛らしい雰囲気。
味もまずまず。最初は酸を強めに感じて「ちょっと年寄りっぽいか?」なんて思ってたけど、
時間が経つと渋味が生きてるように感じて「まだ若いか?」なんて思ったりした。
まずまずのブルゴーニュ。でももう一歩上を期待していた。
75点 自宅にて
Chateau Bernones 1990
シャトー・ベルノン 1990
Ch. Bernones (Societe Viticole de France)
シャトー・ベルノン (ソシエテ・ヴィティコール・ド・フランス)
Rouge
赤
Haut-Medoc (Cru Bourgeois)
オー・メドック (ブルジョア級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,090 2000/10/17
エノテカ 高輪ウィング店 エノテカ
飲むのは2人なのに、調子コイて3本目に突入。
出したのは、この時点での道場在庫最高級品であるボルドー。
こちらも知らない造り手だけど、豊作年の1990産かつブルジョア級。
色は、まだしっかり濃いけどエッジがオレンジがかってて、上手に熟成された色だったような。
香りも、ボルドーらしい消し炭っぽい香りと朽ち木のような複雑さがあって、こちらも熟成が感じられたような。
味も、いろんな要素が溶け合ってやや丸みを帯びた感じで、おとなしめながら熟成感アリだったような。
いかんせん後半の記憶がアヤフヤだけど、結構良い感じに熟成したワインだったような。
77点 自宅にて
23日(木祝)
Trapiche Syrah Oak Cask 1996
トラピチェ シラー オーク・カスク 1996
Bodegas Trapiche
ボデガス・トラピチェ
Tinto
赤
Mendoza (Algentina)
マイポ-メンドーサ (アルゼンチン)
\1,380 2000/10/22
ナショナル麻布 メルシャン
本日は焼き鳥。九州出身の師範/師範代にとっては、焼き鳥に豚バラは欠かせません。
…というようなことは置いといて、今日のワインはアルゼンチンのトラピチェ。
この造り手のカベルネ・ソーヴィニョン オーク・カスクは非常に安定した美味しさでお気に入りなんで、
シラーはどうかな、と。
色はかなり濃くて、トロッと感もあり予想通り。
香りも良い感じ。シラー種って「スパイシー」とか言われるけど、
たしかにそんな感じの香りがある。なんとなく粒コショウの潰してないやつを嗅いでるような、
辛いような酸っぱいようなスーっとする感じの香り。
味も比較的色や香り通り。ちょっと濃い目でなんとなくスパイシーだけど、
甘味や酸味もしっかりしてるんでバランスという面でも悪くない。
「良いシラー」って感じかなぁ。
飛び抜けた凄さはないけど、高品質であることは間違い無し。
75点 自宅にて
22日(水)
Chateau La Croix de Guillot 1998
シャトー・ラ・クロア・ド・ギュイヨ 1998
Ch. Villepreux
シャトー・ヴィルプルー
Rouge
赤
Premieres Cotes de Blaye
プルミエール・コート・ド・ブライ
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\650 2000/10/22
酒のインポート 重松貿易
写真ではわかりにくいと思うけど、
このワインのラベル意匠は一見高級ワインかと見紛うばかりの非常に落ち着きのあるもの。
また、なんだかのコンテストで銀賞を取った旨の記述もあるし、
シリアルナンバーもあったりしておよそ650円とは思えない雰囲気を醸し出してる。
ただ、そのシリアルナンバーが"699,862"ととっても大きな数字で、
実は案外大量生産品であることがバレバレなのは笑かすけど。
色は予想に反して案外濃い目。青みが強いのは若さの象徴か。
香りも予想に反して案外まとも。消し炭のようなイガラっぽさがいかにもボルドー、
でもその奥にある大味な果実の気配には南仏を思わせる雰囲気がある。
味はまぁ予想通り。薄めで軽薄ではあるんだけど、
変にトンガってるより素直でガブガブ飲める。
正直言って650円とは思えないね。1,080円くらいだと丁度良い値ごろ感。
ということは1.5倍以上のハイ・コストパフォーマンス。
70点 自宅にて
19日(日)
Rabbit Ridge Zinfandel Sonoma County 1997
ラビット・リッジ ジンファンデル ソノマ・カウンティ 1997
Rabbit Ridge Vinyards
ラビット・リッジ・ヴィンヤーズ
Red
赤
Sonoma County (USA)
ソノマ・カウンティ (アメリカ合衆国)
(\2,140) 2000/10/13
デリバリーワイン カリフォルニアワイン・トレーディング
ただでさえ切ない気分の日曜夜、特に今日は個人的四連休の最終日なんでその切なさもひとしお。
というわけで、こういう日はちょいと良いワインを、
ってことでデリバリーワインの酒井さんに送って頂いたこれをチョイス
(このワインのページ)。
ジンファンデルって、なんだか必要以上に甘味を感じて、いかにもアメリカらしい
「ゴージャスざぁましょオホホホ感」が強いイメージがあるんだけど、果たしてこのワインはどうかな、と。
色は結構濃いんだけど、赤みが強いあたりがボルドー品種と違うところかな。
香りのボリュームはバッチリ。ミッチリとした甘い果実香と甘い樽香で素質十分ってことを感じさせてくれる。
アルコール度数が13.8%と高いんだけど、ちっともアルコール臭く無いしね。
味も、濃さの割にはスンナリ入ってきて高級感アリ。
懸念された甘味の強さもそれほどでもなく、甘味:渋味:酸味=2:1:1くらいでオトナのバランス。
一本調子ではあるんだけど、新大陸にありがちな飲み飽き感もなくてなかなか楽しめるワイン。
そうねぇ、喩えて言えば「ナイスバディな女子水泳部員16歳、
大会では男子の目を釘付けなんだけど、本人はまだ自分のアッピール具合に気付いてません」
的な雰囲気か。
ワイン名を"Zinfandel"とだけ表示していたら、
『この造り手のジンファンデルはいくつかあるので"Sonoma"であることも表示すべし』、とのご連絡を頂き、謹んで修整させて頂きました。
77点 自宅にて
18日(土)
Chateau Mourgues du Gres 1999
シャトー・ムルグ・デュ・グレ 1999
Francois Collard
フランソワ・コラール
Blanc
白
Costieres de Nimes
コスティエール・ド・ニーム
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\840 2000/10/22
カーヴ・ド・リラックス リラックス
今シーズン初のナマコ(師範はナマコ大好き)とカマスの香草焼きに合わせてチョイスしたのがこのワイン。
南仏の白なんだけど、ラベル不良で50円引き。
そういう「ちょっぴりお得」なワインに弱い師範であります。
色はレモン色。今回レモンが横っちょにあったんできっちり比較したんだけど、
「レモンの果肉色」というのが正しい表現であります。
香りは予想通り弱い。でも、雰囲気としては柑橘系のキリッとした香りなんで、今回のチョイスには合ってる。
味がちょっと意外。なんだかコクがあるというか、値段以上の重量感を感じる味わい。
それはそれで良いんだけど、今日はもう少しすっきり系を望んでたってのも事実。
思ったよりも濃い系の味だったんだけど、カマスは香草焼きで万能選手だし、
ナマコも大根おろしの辛味がこのワインの苦味とマッチして良い感じでありました。
なーんてことを言ってるとまるで田崎の真ちゃん。
69点 自宅にて
17日(金)
Montepulciano d'Abruzzo "Colle Secco" 1996
モンテプルツィアーノ・ダブルッツォ "コッレ・セッコ" 1996
Cantina Tollo
カンティーナ・トッロ
Rosso
赤
Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルツィアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ (イタリア)
\1,150 2000/10/07
横浜君嶋屋 山信商事
衣替えを終えてほっと一息。というわけで、本日チョイスしたのは、
左右対称でないちょっと変わったボトルに入ったイタリアワイン。
ボトルにコストかけるくらいなら中身に気合を入れて欲しいなぁ、なーんて思ってたんだけど…
いやはやかなり美味しいワインでした。
色はかなり濃いめで、青っぽい感じが強いのはモンテプルツィアーノ・ダブルッツォの典型的な色。
香りが良いんですよ。そんなに強くはないけど、葡萄の凝縮した雰囲気と樽の雰囲気が渾然一体で、
非常にまとまりの良い香り。
味も良い。やや酸味が強めではあるんだけど、ジャムっぽい甘さがあったり、
キュッと締った渋味があったりで、そこそこ良い値段払ったブルゴーニュみたいな雰囲気。
時間が経つと、樽の香りが開いてカラメルみたいな雰囲気になるのも良い感じ。
モンテプルツィアーノ・ダブルッツォって、安くても結構イケてるワインが多いんだけど、
その中でもこれは秀逸。
特に門下生第三十七号ロドリゲス氏にお伝えしたいところ。
76点 自宅にて
16日(木)
本日より師範は秋休みを取得しております。そして本日はボジョレー・ヌーボーの解禁日であります。
というわけで、横浜港北ニュータウンの東急百貨店でボジョレー・ヌーボーを試飲して参りました。
試飲したのは
の3種。いやいやなかなかピチピチしたワインで美味しゅうございましたよ。
特にジャドのがキューっと締った感じの果実味があって好みっぽかったな。でも、デュブッフで1,980円、ジャドが2,800円(3,200円だったか?)、
ルロワは3,800円もしたんで試飲だけでさようなら。
Montebello Brut N.V.
モンテベッロ・ブルット (ヴィンテージ無し)
Bellenda-Vittorio
ベレンダ・ビットリオ
Spumante
発泡
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\950 2000/10/22
ナショナル麻布 モンテ物産
ということで、家に帰って飲んだのはイタリアの安スプマンテ。
料理が手巻き寿司だったんで、海に囲まれたイタリアの泡モノみたいのが良いかな、と思って。
(なーんて書いているけど泡モノの在庫はこれだけ)
色はレモン色系。思いのほか泡立ちはキメ細かくてしっかり。
香りは弱い。シャンパーニュみたいな焼きリンゴみたいな香りは望むべくも無くて、
柑橘系の皮のような酸っぱ苦い感じの香り。
味も香り通り。酸味がやや強めで、白木をかじったような苦味があって。
特に美味くも無く、特に不味くも無く、値段相応のワイン。
でも、スパークリングに限ったらこの値段としてはイケてる方だと思う。
安スパークリングってイタダケナイのが多いから。
66点 自宅にて
15日(水)
Medoc 1997
メドック 1997
Berry Bros & Rudd (Ch. Grand Brun)
ベリー・ブロス・アンド・ラッド (シャトー・グラン・ブリュン)
Rouge
赤
Medoc
Medoc
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,040 2000/10/07
関内 サンタムール BBRジャパン
豚スペアリブの漬け焼きに合わせて選んだのは、英国の酒商"BBR"の扱いによるボルドー。
BBRのフランスワインは以前ブルゴーニュを飲んでて、
コストパフォーマンス超高だと感じた。
で、ボルドーは過去イギリスの領土になったこともあるわけだし、
ブルゴーニュより更にイケるんでは、って感じで期待に鼻を膨らませて稽古。
色はまぁ普通だけど、一般的なボルドーよりはちょっと薄目かも。「クラレット」ってヤツですかね?
香りはなかなかイケてます。アルコールっぽさはあるもののボリュームもまずまずだし、
ボルドーの左岸モノらしい消し炭っぽいようなピーマンっぽいような複雑な香りがあって。
で、味なんだけど、抜栓直後は非常に"細い"印象。スーっと口に入ってくるのは良いんだけど、
そのまんまスーっと口から抜けていって、
後味には酸味だけが残るという思いっきり物足りないくらいにスレンダーな感じ。
時間が経ったら開くかなぁ~と思ったけど、香りにちょっと樽っぽい甘さが増した以外は、
スレンダーな飲み口もそのまんま。
そこそこ美味い。特に品(ひん)は良い。でも、品が良いだけではちょっと満足イキません。
両手の指を小指から順に折ってカモーン!みたいな誘惑感が欲しいところ。
68点 自宅にて
14日(火)
Cono Sur Pinot Noir 1999
コノ・スル ピノ・ノワール 1999
Vina Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Tinto
赤
Rapel Valley (Chile)
ラペル・ヴァレー (チリ)
\680 2000/10/15
西武 東戸塚店 スマイル
「コノ・スル」という造り手さんは、安ウマが多いチリの中でも特にイケてる、ってのが最近の印象。
と思ってたら、この造り手のピノ・ノワールをかなり安い値段で発見、即ゲット。
これぐらいの値段でイケてるワインだったら良いなぁ、という気持ちで稽古。
色はピノらしくやや薄めなんだけど、赤みが強くない点はあんまりピノっぽくない。
香りは弱い。ほんの少しのイチゴと樽を感じるくらいかなぁ。
味はなんだかトボケた感じ。
品種で言えばグルナッシュとかサンソーにちょっとガメイを加えたみたいな、
なーんか青畳的っぽい素っ頓狂さと苦味を出しつつ、
口の中ではイチゴジャムみたいな妙に甘ったるしい感じがあって、
なんだかとってもアンバランス。
ピノ・ノワールというより南アフリカで有名な(ピノ・ノワールとサンソーの交配品種である)ピノタージュっぽい。
南米のピノ・ノワールでは良くこういうワインに出くわすんだけど、ホントのところはどうなんだろ?
…と、そういうコむずかしい印象もありつつで、結論的にはかなり飲み飽きしてしまってイマイチなワイン。
55点 自宅にて
12日(日)
Alfred Gratien "Cuvee de Reserve" N.V.
アルフレッド・グラシアン "キュヴェ・ド・レゼルヴ" (ヴィンテージ無し)
Alfred Gratien
アルフレッド・グラシアン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(頂き物) 2000/10/14
ゴトー酒店 後藤酒店
本日はプチ師範代生誕101日目にあたるんで、いわゆる「お食い初め」をしました。
というわけで、本日はワインもバッチリ贅沢してシャンパンでございます。
このシャンパンは、ゴトー酒店の後藤さんからプチ師範代の誕生祝いに頂いたゴトー・スペシャル・キュヴェ。
ありがたいことでございます。
綺麗な薄い麦藁色で、泡立ちはとってもキメが細かくて豊か。
香りも結構良い感じ。リンゴっぽい香りが離れてても漂ってくるのは先日のマグナムと同じ。
グラシアンって、もう少し酸味が立っているイメージがあったけど、これは丁度良い感じ。
ピチピチ溌剌とした味わいで、師範の好きな系統のシャンパン。
いやはや美味しゅうございました。生まれて初めてプチ師範代にワインの香りを嗅がせたんだけど、
嫌がるどころかペロペロ舌を出して飲もうとしてました。いやー前途有望。
(…っていうかリンゴの果汁と間違えたか?)
83点 自宅にて
11日(土)
Bourgogne 1996
ブルゴーニュ 1996
Bruno Desaunay-Bissey
ブルーノ・デソーネ・ビセイ
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,390 2000/10/07
横浜君嶋屋 富士醗酵工業
遅い夏休み中なんで今日もちょっぴり贅沢を。
で、このワイン、名も知らぬ造り手のACブルゴーニュがこの値段。
普通だったら買わないトコロなんだけど、
買った理由は"男の中の男"ジャイエ・ジルのワインとラベルの意匠が
(若干紋章の色が違う以外は)ほぼ全く同じなのね。
というわけで、案外親戚なのかなぁ、なんて勝手に想像して。
料理は馬刺と自家製エビシューマイ。
色はまぁ普通。香りもまぁ普通、味もまぁ普通。
…ってそれじゃ困るんだけど、まったく"普通"の域を出ないワイン。
確かに飲んだ感じの素直さにはちょっぴり高級感を感じるんだけど、
木苺香があるでなし、樽香があるでなし、甘味や旨味があるでなしのスンナリ感。
不味くはないんだけど、2,400円出してこれだとねぇ。
ともあれ、ジャイエ・ジルとは縁もユカリもなさそうであります。
要はディズニーの写真入り年賀状的な出来合いのデザインなんですかね、ジルさんのラベルは。
67点 自宅にて
10日(金)
友人宅にお届けものに行ったつもりが、ご馳走になってしまったりして。
五一わいん 新酒 無添加 マスカットベリーA 2000
五一わいん 新酒 無添加 マスカットベリーA 2000
(株)林農園
赤
Nagano (Japan)
長野 (日本)
友人より
(写真は空き瓶なんで、白に見えるけど赤ワインです)
突然の訪問なのに、マグロの中落ちのお鍋を出して頂きました。
なかなかグッドであります、特にアラっぽいところが美味い。
というわけで、ビールを飲んだ後友人宅にあったこのワインを頂くことに。
ボジョレー・ヌーボーを前に、師範にとっては初の2000年産。
色は思ったより濃い。まんま葡萄ジュース的色合い。
香りがねぇ。乳幼児のうんち臭いというか、ヨーグルト臭いというか、
醗酵そのものの香りが強くてどーも頂けません。
味もアルコール入り葡萄ジュースであります。
特に甘かったり酸っぱかったりはしないわけだけれども。
アルコール入り葡萄ジュース、これはこれで面白い飲み物だとは思うけど、
やっぱりワインとして飲むとイタダケない。
48点 友人宅にて
Nathanson Creek Pinot Noir 1997
ネーザンソン・クリーク ピノ・ノワール 1997
Nathanson Creek
ネーザンソン・クリーク
Red
赤
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,080 2000/11/10
サンクス?(コンビニ) タカラ・ワイン・アンド・スピリッツ
(写真は空き瓶なんで、白に見えるけど赤ワインです)
友人宅の近くのコンビニで調達したワインがこれ。
普通のコンビニにカリフォルニアのピノ・ノワールが置いてあるなんて、
なかなか日本も進んだもんだなぁ、と感慨に浸りつつゲット。
色は、瓶の外からみても分かるほど薄め。で、当然グラスに注いでも薄めの色。
香りはまぁまずまず。そこそこ樽香もあって、ピノらしいイチゴっぽい香りもあって。
味もまぁまずまず。薄くてペラペラではあるけど、特にイヤな雰囲気も無くて飲むには抵抗無い。
値段と産地相応、普通のカリフォルニアのピノ。
でも、コンビニでこれくらいのワインがこれくらいの値段で買えることはなんだかちょっぴり嬉しい。
65点 友人宅にて
9日(木)
Sancerre 1998
サンセール 1998
La Poussie
ラ・プーシー
Blanc
白
Sancerre
サンセール
Loire (France)
ロワール (フランス)
(\2,230) 2000/10/13
デリバリーワイン サントリー
本日より師範は遅い夏休みを取得しております。
というわけで、道場掲載1,111本目ってこともあって平日にもかかわらずちょっと高級な白ワイン。
"高級"っつっても自分で買ったわけじゃなくて、
デリバリーワインの酒井さんに送って頂いたもの
(このワインのページ)。
合わせた料理は鯵の塩焼きとか香草焼きとか。
色は薄め。レモン色と黄色の中間といった感じ。
香りも弱め。弱いながらも野花系というか柑橘系というか、爽やかな香りを感じる。
「草原を駆け抜ける白いワンピースを着た少女11歳、どうやって自分が産まれたかもまだ知りません」的な無垢な爽やかさ。
味のバランスも良い。やや酸味が強い感じもあるけど、まぁロワールってのはそういうもんでしょ、と。
そこそこイケるワイン。楽しく一本飲み干せた。
でも、1,000円くらいも出せば(アタリのワインだと)これくらいの"そこそこ感"が感じられるワインって結構あると思う。
やっぱり"Over \2,000"なワインには安ワインと言えどももう一歩の個性を期待してしまう。
73点 自宅にて
7日(火)
Saint Maurice "Cuvee Reservee" 1998
サン・モーリス "キュヴェ・レゼルヴェ" 1998
Les Producteurs Reunis Saint Maurice
サン・モーリス生産者組合
Rouge
赤
Cote du Rhone Villages
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\820 2000/10/07
関内 サンタムール カツミ商会
シンプルだけど高級感溢れるラベル、"Cuvee Reservee"の文字、
13.5%と高めのアルコール度数、ずしりと重くきちんと底の凹んだボトル、
どれをとっても安ウマの条件を満たしたワイン。
なんだか強そうなワインでもあるんで、2日に分けて稽古することに。
色は結構ドス黒い系の青紫。これは予想通り。
香りも青い。まるで新築の和室のような、新しい青畳と新建材と針葉樹の匂いが混じったような雰囲気。
味はある意味予想外。ギシッと濃いかと思ったけど、案外凝縮感はなくてスンナリした感じ。
反面引っかかるところもなくて、香りとかから想像されるよりもずっとスルスルいける。
まぁ野暮ったいといえば野暮ったいけど、その中に僅かながらも洗練が感じられるワイン。
地方自治体で言えば「広島県」といった感じでしょうか?(…って九州出身の師範が言うのもナニかも…)。
ともあれ明日の変化に期待!
---翌日、特に変化なし。まぁそういうもんですな。
71点 自宅にて
5日(日)
Torres "Vina Magdala" Pinot Noir 1997
トーレス "ヴィーニャ・マグダラ" ピノ・ノワール 1997
Miguel Torres
ミゲール・トーレス
Tinto
赤
Penedes
ペネデス
Penedes (Spain)
ペネデス (スペイン)
\1,580 2000/10/01
カーヴ・ド・リラックス サントリー
三連休もとうとう最終日。ただでさえ悲しい「サザエさん」の時間帯がますますブルー。
で、悲しい気分を払拭してくれないかとチョイスしたのがこのワイン。
スペインの大手トーレスが造るワインで、品種はピノ・ノワール85%,テンプラニーヨ15%とのこと。
色はなかなかなもの。澄んだ静脈血のような赤黒さに若干のオレンジが入ってて、
良さげな雰囲気満載な色。
香りも良い感じ。熟れたイチゴみたいな、ブルゴーニュというよりニューワールドのピノっぽい
押しの強い香り。
味も悪くはない。特になにかが突出してるっていうわけでもないし、
後味に樽由来の甘香ばしい感じが残って良い感じ。
薬草みたいな甘苦さを感じるのがテンプラニーヨの個性なのかな。
時間が経ったら開くかと思ったけど、案外そうでもなくて痩せて行く一方。
特に、香りにスーパーの生鮮売り場みたいなカルキ臭い香りが出てくるのが特に残念。
でも結構美味い。特に飲み初めが良い。時間が経つとやや暴れ牛。
74点 自宅にて
4日(土)
Alasia Brut 1996
アラジア ブルット 1996
Araldica Vini Piemontesi
アラルディカ・ヴィーニ・ピエモンテージ
Spumante
発泡
Spumante
スプマンテ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\1,380 2000/09/17
やまや渋谷店 やまや
昨晩釣りに行ったんだけど、例によって釣果ゼロ。腹いせにスーパーでイナダを一匹購入し、
刺身と煮付けに。ということで、なにかお祝い事があったわけでもないのに発泡ワイン。
それもイカすボトルに入った年号付きスプマンテ。優雅ですなぁ。
…と開ける前は期待バンバンだったんだけど、抜栓時に?印が。
大抵の発泡ワインって、途中まで抜いたら後は中の圧力で自然に抜けてくるんだけど、
このワインは最後まで栓を引き抜いてあげないといけないくらい内圧が弱い。
飲んでみても案の定炭酸は弱め、で色も薄め。香りも超普通、シャンパンみたいなパンっぽい香りは無し。
味もまぁ普通、酸味が強めで後味に苦味が残るあたりは好き嫌いが分かれるところかな。
不味いってわけじゃないけどねぇ。
とにかく泡が弱いのが難点。なーんかパーティの席にバリっと胸の開いたドレスを着てきてるのに
「この後仕事があるんです」と言ってお酒を飲まない女性みたいなガッカリ感。
70点 自宅にて
2日(木)
Cono Sur Chardonnay 1998
コノ・スル シャルドネ 1998
Vina Cono Sur
ビーニャ・コノ・スル
Blanco
白
Rapel Valley (Chile)
ラペル・ヴァレー (チリ)
(\950) 2000/10/13
デリバリーワイン スマイル
本日の夕食はマグロのカマ焼き、茄子の挽肉炒め、ほうれん草のおひたし、野菜スティック。
こういう時のワインって悩むよねぇ。
師範の戦略的には軽い赤かしっかりめの白なんだけど、
本日はちょっと濃そうな白をチョイス。
このワインもデリバリーワインさんからの頂きもの
(このワインのページ)。
色はかなり濃い。1998と若い割には赤みが強い色合い。
香りは弱い。樽とか蜜とかの香りがするかなぁ、と思ったけど、予想外に柑橘系の香り。
味もちょっと予想外。甘めで濃いめの味わいを予想してたけど、
どちらかといえば酸がしっかりした味。
口に含んだ瞬間パーンと弾けてシュルシュルシュルっと萎む、
まぁこのクラスによくありがちな雰囲気ではあるんだけど、
か細いながら余韻がずーっと続くあたりはなかなかなもの。
抜栓後時間が経つと、香りに明らかに樽が感じられ、
チリのこのクラスのワインでもちゃんと変化するんだなぁ、と感心させられた。
いろんな意味で印象を一点にしぼりきれないワインだけど、それはそれで面白い。
値段よりちょっと上の満足感。
70点 自宅にて
先月分へ