11月、今年もあと2ヵ月ですね。今年前半はワインの掲載本数があまり増えない月が多かったので、
後半にかけてギアを上げて行きます!ということで10月の稽古本数は55本(左写真は勝沼まで遠征した際に撮影した甲州種)、
快調に飛ばしております。今月も結構な本数いくと思われます。
さて安ワイン道場では、先月から(正確には先々月の末から)「インスタグラム」なるサービスを利用しています。
リンクはコチラ(右下のアイコンからも飛べます)。
お知り合いのインスタライブを拝聴するためにアカウント開設したのですが、放置しておくのもアレなんで、
「これは"映え"なのでは?」と感じた写真をボチボチ貼っています。ほぼ"Write Only"、人サマのフォローはあまりしていません。
というわけでSNSの使い分け的には、ホームページが本家&アーカイブ、
ツイッターはコミュニケーション窓口、
フェイスブックは個人的記録、
インスタグラムは画像ギャラリーとして運用していく所存です。
ブックマーク/フォロー/リムーヴ、どうぞご自由(※)に。
(※) ファイスブックだけは友達申請の際に道場の読者か確認させて頂いています。
名称 | Bourgogne Hautes-Côtes de Beaune 2012 ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ 2012 |
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生産者 | Eugéne Lebreton ウージェーヌ・ルブルトン |
価格 | 1,099円 |
購入店 | オーケー みなとみらい店 |
前日の痛飲で肝臓がいささかお疲れ気味、あまりアルコール度数高めのには食指が動かない、
という事で選んだのは、先月にも稽古した税別1,000円以下のブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ。
希望小売価格の66%オフとのことです。
先月の稽古ではかなり残念な結果だったのですが、他に飲まれた方で好印象の例も見聞きしているので、リベンジを期待します。
ちなみに料理は酢豚とサラダです。
色は、前回の稽古と同様、かなり熟成を感じるレンガ色がかった赤紫、エッジにはオレンジ色のグラデーションが見て取れます。
香りも、前回同様かなりの熟成感。ただ、醤油は無いかな?奈良漬とアプリコットジャムの香りです。それに、ちょっとボルドーみたいな煙たい香りもあります。
一番違うのは味わいです。明らかにこのワインの方が甘いのね。
こういう時に頼りのなるのが糖度計の数値、前回の計測では6.0だったのに対し今回は6.6、気のせいとは言えないレベルで値が違います
(光学式なので測定誤差は少ないと思います)。
その甘さがあるので、「枯れ切った」という印象は受けなくて、まだちゃんと現役のブルゴーニュです。
改めて2012年産であることを考えると、やっぱり熟成が早すぎな感はあります。
でも、今回のはまだ十分美味いのね。これが税込み1,000円ちょっとで買えたのはアタリです。
そして、飲んだ人によって印象のばらつきが出るであろう明らかなボトル差を感じました。
やっぱり一部熟成が過ぎたボトルがあるからの大幅値下げだったように想像します。
点数 | 76点 |
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きっかけは何だったか忘れましたが、ツイッターで「鳥貴族未体験です」というような話をしたら、
指南して頂けるセンパイが現れて頂きましたので、本日は鳥貴族デビューの日であります。
全員揃うのは夕方から、ということでまずは0次会。
連れて行って頂いたのは、水道橋駅の南側にあるもつ焼でんというお店。
界隈では有名なお店のようです。
このお店から同行して頂いたのは、mashi-comさん、
もふもふさん。両手に花でございます。
師範は生ビールで、女性陣はハイボールで乾杯。 ハイボールも男のハイボールとか女のハイボールとか昔の女のハイボールとかあって、 知っている人にはわかるけど知らない人にはわからないメニューが並んでいます。でもこれが美味いんだな。
このお店、もちろん焼き物も美味しいのですが、モツの刺身系が充実していてナイスです。 左写真はハツ刺。塩と胡麻油のタレにネギを載せて食べると絶品です。日本に生まれて良かった!と思います。
もちろん師範のライフワークであるハウスワインのチェックも怠りません。白は無くて赤だけです。
お値段420円、大手のジャグワインかと思ったら、チリ産の赤でした。
日本酒みたいにコップに注いで下の受け皿までこぼれさせるスタイル、良いですねぇ。
ちゃんとチリらしいしっかりした香りと味わいがありましたよ。
お会計は、3人で結構飲んだり食べたりしても8,000円ちょっとでした。
安いよね。そりゃ人気が出るはずですわ。
次のお店が、今回の主題である鳥貴族 水道橋西口店。水道橋駅の西口を出てすぐのところにあります。 この店から合流されたのはTAKUさんです。
4人揃ったところで改めて乾杯。 ここでビールじゃ無くてワインなところが良いですね。 横におみくじが書かれているのですが、白は全員「吉」でした。
名称 | Toriki White N.V. トリキ ホワイト N.V. |
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生産者 | サントリースピリッツ |
価格 | 298円 (180ml) |
購入店 | 鳥貴族 水道橋西口店 |
ちゃんと飲んだので一応「稽古本数」にカウントします。
製造者はサントリースピリッツ(株)で、「輸入ワイン/濃縮還元ぶどう果汁」を使って栃木県の工場で作られているようです。
色は・・・そこそこちゃんとしたレモン色だったように思います。
香りもまずまずです。品種は書かれていませんが、コロンバールとか、そういう量産タイプのブドウが使われているような感じです。
味も、「これが180mlで298円なら文句ないよなぁ」という感じ。普通に楽しめます。
真面目に味わって飲むワインじゃないと思いますが、
居酒屋でこの量あってこの値段だと十分と言わざるを得ません。
もっとずっと少ない100ml以下で500円とかザラにありますからね。
点数 | 70点 |
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こちらが、鳥貴族の看板メニューらしいもも貴族焼。2本で298円也。 こういう料理、わざわざ串に刺す手間を考えると安いっすよね。 国産鶏肉使用らしいので、加工も日本国内なのかな?正直もっと高くても良いと思います。
名称 | Toriki Red N.V. トリキ レッド N.V. |
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生産者 | サントリースピリッツ |
価格 | 298円 (180ml) |
購入店 | 鳥貴族 水道橋西口店 |
もちろん赤も頂いております。製造は白と同じくサントリースピリッツ(株)、「輸入ワイン/濃縮還元ぶどう果汁」使用です。
アルコール度数は白が11%だったのに対してこちらは10%ですね。
色は、いわゆる赤ワインよりもだいぶ薄めな感じです。
香りは、これといった個性は無いものの、ネガティブな要素も無くて普通に赤ワインの香りです。
味わいはとても軽め。キッチリ冷えていたこともあって、あまり赤ワインを飲んでいる気にはなりません。
白と赤を飲んだ感じは、「中身はカルロ・ロッシかなぁ」と思いました。
ただ、カルロ・ロッシって国内製造でしたっけ?最近そのクラスとの稽古を怠っているので、自信がありません。
点数 | 68点 |
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というわけで改めて乾杯。居酒屋ですから、細かいことは良いんですよ。楽しく飲めれば。
お会計は・・・おいくらでしたっけね?覚えていません(恥)
そして2次会です。もふもふさんが『デゴルジュマンに行ったことが無い』と仰るので、TAKUさんがダメ元で電話したところ、 なんと入れるそうです。水道橋から亀戸までは総武線で一本、サクっと伺うことにしました。
到着したのは午後9時30分くらい。ちょうど入れ替えくらいのタイミングだったのかな?入れてラッキーです。
そしてまた改めて乾杯。どんだけ乾杯が好きなんだか、です。でもやっぱりリアルに集まって飲めるのは楽しいですね。
名称 | Roger Barnier "Sélection" Brut N.V. ロジェ・バルニエ "セレクシオン" ブリュット N.V. |
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生産者 | Roger Barnier ロジェ・バルニエ |
価格 | 600円 (3種飲み比べ1,800円:Glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
短縮営業期間中は無くなっていたこのお店の名物「シャンパーニュ3種飲み比べ」がまた復活していました。
この日の3種は造り手が同じ「ロジェ・バルニエ」で銘柄違い(セレクシオン、ロゼ、キュヴェ・ブランシュ)です。
師範はこの飲み比べが好きなんですよ。こういう機会が無ければなかなかシャンパーニュの飲み比べなんてしないからね。
・・・なんて書いておきながら、もうマルッと内容を覚えておりません。
既に相当飲んでいたんだろうなぁ、周りにご迷惑をかけなかったかしら、と心配になるくらい。
それでも写真だけはキッチリ残しているあたりに「師範魂」を感じます(自分で言うな、です)
点数 | ??点 |
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名称 | Roger Barnier Rosé Brut N.V. ロジェ・バルニエ ロゼ ブリュット N.V. |
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生産者 | Roger Barnier ロジェ・バルニエ |
価格 | 600円 (3種飲み比べ1,800円:Glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
・・・というわけでこちらのロゼもほぼ覚えていません。
メモくらい取りなさいよ>昨日の自分。もうそんなことも忘れちゃうくらい楽しかったんでしょうね。
ただ、3つのグラスを並べて撮った写真は残っていて、それを見るといわゆる「ロゼ」というよりもかなり色は淡め、
ブラン・ド・ノワールの濃いヤツくらいの外観だったようです。
ボトルの写真では既に空になっていますが、グラスの写真では泡がキッチリ残っています。
かなりガス圧高めだったんでしょうね。
・・・ってなことくらいしか書けなくてスミマセン。
点数 | ??点 |
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名称 | Roger Barnier "Cuvée Blanche" Brut 2012 ロジェ・バルニエ "キュヴェ・ブランシュ" ブリュット 2012 |
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生産者 | Roger Barnier ロジェ・バルニエ |
価格 | 600円 (3種飲み比べ1,800円:Glass) |
購入店 | デゴルジュマン |
はい、全然内容を覚えていないシャンパーニュの3種類目です。
裏ラベルによれば、2012年に収穫されたシャルドネのみが使わているようです。
なので"Cuvee Blanche"なんですね。
想像するに、ヴィンテージが2012年ですから、多分この3本のなかでは一番熟成感があったんでしょうね。
そして多分そんなことを話していたんじゃないかと思います。
いやー、そんなことくらいしか書けなくて情けない。イヤ本当に。ワインに「スミマセン」って感じです。
点数 | ??点 |
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料理は生ハム盛り合わせ 1,400円を頂いております。鴨のハムやトリュフサラミなんかが入っています。 これだけで長々と粘るわけですから悪い客ですよ。
名称 | Charles Heidsieck Brut Rèserve N.V. シャルル・エイドシック ブリュット・レゼルヴ N.V. |
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生産者 | Charles Heidsieck シャルル・エイドシック |
価格 | mashi-comさんから |
購入店 | デゴルジュマン |
そして、太っ腹なmashi-comさんに奢って頂いたのがこちらのシャンパーニュ。
シャルル・エイドシックのこの銘柄は、昨年も3年前も頂いておりますので、
詳しくはそちらをご覧ください・・・なんてね。情けないねぇ。
ちなみにこのボトルは、ベースは2013年産のブドウが主体で、デゴルジュマンは2018年のもののようです。
あらん限りの記憶を掘り起こすと、ピノ・ノワールやピノ・ムニエといった黒ブドウ由来のベリーっぽい香りが、
前の3種類よりもしっかりしていたように思います。
ほんとスミマセン、ゴチになりました!>mashi-comさん
点数 | ??点 |
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名称 | Krug Vintage Brut 2008 クリュグ ヴィンテージ ブリュット 2008 |
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生産者 | Krug クリュグ |
価格 | TAKUさんから |
購入店 | デゴルジュマン |
で、ですね、帰ってから撮った写真を確認して一番驚愕したのがコチラです。
なんと、クリュグのヴィンテージを頂いております。この銘柄は、先月にも同席したお客様から奢って頂いたんですよ。
今回はTAKUさんに奢って頂いたようです。ホントありがとうございます。
こういうワインは正気のうちに飲みたかったなぁ、なんてことは前回も同じことを思ったわけですが、全然成長しないな。
成長しないどころか、頂いたこと自体を覚えていないなんて、更に悪化しています。
大丈夫か師範!?って感じです。ほんとスミマセン!
点数 | ??点 |
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名称 | Amarone della Valpolicella Classico 1985 アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ 1985 |
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生産者 | Domini Veneti ドミーニ・ヴェネティ |
価格 | 12,000円 (お店価格) |
購入店 | デゴルジュマン |
で、シャンパーニュを奢って頂いたので、師範が振る舞い酒したのがコチラ。
なんと1985年ヴィンテージのアマローネです。
誕生年が近い方もいらっしゃったりして、いっちゃいましょ~!ということで注文させて頂きました。
もちろん覚えていません・・・でも、ありがたいことに残った分をお土産として持たせて頂きました。
そしてそれをどこかに忘れたりせず、ちゃんと持ち帰っております(師範エライ!)。
というわけで、これを書いている本日(28日)夜に改めて稽古致します。
翌日、お土産に持ち帰った1杯分の残りと稽古。 色はガッツリ濁っています。そりゃまぁしょうがないよね。 香りは、これが35年も前のワインとは思えない若々しさ。ベリー系のフルーツの香りがバッチリ残っています。それに樽の香ばしさもほんのりと。 これまたお土産に頂いたSAKATAYA1793さんの「あん焼 貴腐葡萄」という和菓子に合わせましたけど、 香ばしさと香ばしさ、甘さと甘さが良い感じに合いましたよ。
点数 | 85点 |
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お会計は、12,000円のワインを振る舞い酒しても15,200円。注文した3品を足し算しただけ、明朗会計でありがたいです。
・・・という感じの大衆酒場からのハイソな酒場、という飲み会でした。また行きたいですね~
名称 | Sogga père et fils "Ordinaire" Merlot et Pinot Noir Clairet 2019 ソガ・ペール・エ・フィス "オルディネール" メルロ & ピノ・ノワール クレレ 2019 |
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生産者 | Obuse Winery 小布施ワイナリー |
価格 | 2,585円 |
購入店 | カーヴ・ド・リラックス |
本日は「プレミアム・フライデー」なのでプレミアムな安ワインと稽古します。
ってかプレミアム・フライデー、もう死語になっていますが、旗振り側からは『やめます!』の宣言は出されていないような。
こういうお尻をうやむやにする体質がイカンと思うんですよね。
閑話休題、選んだのは日本ワインの人気造り手「小布施ワイナリー」の赤。
"Clairet(クレレ)"と書かれて赤ワインとロゼとの中間らしいです。
裏ラベルには、2019年が長野のワイナリーにとってはいかに厳しい年であったか、
ピノ・ノワールとブレンドされたクレレのこのワインがなぜ生まれたかが書かれています。
色は・・・普通に赤ワインの色ですよね。そりゃメルローと言われれば薄い気がしますけど、濃さとしては一般的なACブルゴーニュよりも濃くて、
色調はボージョレ・ヌーヴォーみたいな真紫に近い感じです。
香りのボリュームは結構あって、日本のメルローらしいシットリした蔵の中のような/墨汁のような雰囲気の果実香と、
ピノ・ノワール由来と思われるサクランボのような可愛らしい香りがあります。
そして味わいは・・・やっぱり軽いなぁ。「赤」じゃなくて「クレレ」と名付けざるを得なかった意図が理解できます。
甘味は極めて抑制的で、酸味はほどほど。旨味はそこそこありますが、メルロー主体のワインとしては「想定外に軽い」と言わざるを得ません。
でもそういうワインであることはラベルから事前に理解できています。
裏ラベルに書かれた説明そのまま『難しい年のワインをなんとか楽しめるレベルに仕上げました』という感じです。
確かにストーリー含めるとちゃんと楽しめました。
ラベルの表記もDIAM10の長いコルクも、このワイナリーのオーナーの真面目さが表れていると思います。
でも、もっと不真面目でもいいから欲しい人に行き渡るように量も追って欲しい、それこそモノ造りっすよ!と考える安ワイン道場です。
点数 | 72点 |
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名称 | Claude Val Rosé 2020 クロード・ヴァル ロゼ 2020 |
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生産者 | Claude Val (Dom. Paul Mas) クロード・ヴァル (ドメーヌ・ポール・マス) |
価格 | 990円 |
購入店 | 一力酒店 |
金曜から昨日まで肝臓五連勤だったので、今日は休肝日にしようかなぁと思わないでもありませんでしたが、
夕食のメニューがモツ鍋と来れば飲まないわけには参りません。
モツのゼラチン質をさっぱり洗い流してくれそうなワイン・・・ということで選んだのがこの南仏産のロゼ。
「クロード・ヴァル」は安ウマワインで有名なドメーヌ・ポール・マスの銘柄ですから安心です。
色は、ロゼ(ピンク色)というより薄オレンジ色ですね。でも最近はオレンジというと色じゃ無くて製法を指すからめんどくさいっす。
香りは、ボリュームはそこそこあって、ちょっと甘い感じのピーチっぽい雰囲気を感じます。冷やしていてもこれだけ香ればなかなかのものです。
味わいは、甘さ控えめ酸味も控えめ、旨味しっかりでそれなりに飲み応えがあります。
終始単調ではありますが(安定剤にアカシアが使われています)、キンキンに冷やして南仏のビーチで飲みたいワインですよ。
それがモツ鍋に合わせてもなかなかイケました。モツともニラともニンニクとも好相性です。
南仏でもモツ鍋が流行るかもですね(きっと違う)。
点数 | 74点 |
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長女の誕生日は8月なのですが、「酒も飲めない時に外食して誕生日祝いするのもねぇ~」ということで、ずーっと延び延びになっておりました。
そしてようやくその憂いも晴れたので、留学中の次女を除く家族3人でお誕生日ランチ、
場所は横浜そごうの10階レストラン街にあるイル・ピノ―ロ スカイテラス横浜というイタリアン・レストランです。
海に面したダイニングはかなりの広さがあって、全体だと100席以上はあるんじゃないでしょうか。
そんな中で、予約の時点で「誕生日のお祝いです」と告げていたせいか(誕生日だとは言っていません)、
このフロアで一番と思える窓際のとても良い席に案内して頂けました。
景色はもとより、こういう席だと料理の写真が撮りやすいんですよね。
今回お願いしたのは、ロッシーニコース、スパークリングワインまたはオレンジジュースが付いて税込み3,500円。
サービス料は取られないみたいです。
では前菜盛り合わせから。内容は、スペイン風オムレツ、カンパチのカルパッチョ、豚と牛のリエットです。
同時に自家製フォカッチャも出して頂けます。
この前菜、味は悪く無いんですけどいかんせん量が少ないんですね。サイズ的にはアミューズです。
主たる客層はお金持ちマダムがちょっとランチを、って感じだろうから、さもありなんではあるんですけど。
名称 | Il Pinolo Spumante Pas Dosè N.V. イル・ピノ―ロ スプマンテ パ・ドゼ N.V. |
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生産者 | |
価格 | |
購入店 | Il Pinolo Skyterrace 横浜 |
こちらが、このコースに含まれているスパークリング・ワインです。
イタリアンなのでスプマンテですね。
ラベルには"Spumante Pas Dose for Il Pinolo restaurant"と書かれていて、このレストラン・チェーン向けのキュヴェのようです。
コース自体にこのスプマンテが付いているので、大量に必要なんでしょう。
色は、とても薄めのレモン色です。熟成感とかは無いのですが、泡の勢いは立派なのでガス圧は高そうです。
香りは、色の印象通りのフレッシュな柑橘類の香り。香りのボリュームもそこそこあります。
味わいは、"Pas Doze"とあるようにリキュール添加はしていないみたいで、かなりドライです。
ハウス・スパークリングとして使うなら、もう少し甘さがあった方がウケるんじゃないか・・・などと考えておりましたが、
ベリーニとかのベースにもすることを考えると、甘味が少ない方が調整しやすいんでしょうね。
点数 | 70点 |
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2皿目はウニのトマトクリームパスタ。ネットリとしたソースが濃厚ですが、ウニの風味は弱めです。 やっぱり今年はウニが高いからソースへの含有量が少ないのかな? いやこういう大きな店だとウニ自体ではなく保存の効くウニペーストみたいなのを使うのかな?などと考えておりました。 ・・・とか書くとネガティブに捉えられそうですが、パスタ自体は茹で加減もナイスでちゃんと美味しいものでしたよ。
名称 | Goats do Roam (White) ゴーツ・ド・ローム ホワイト |
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生産者 | Goats do Roam Wine Company (Fairview) ゴーツ・ド・ローム・ワイン・カンパニー (フェアヴュー) |
価格 | 792円 (Glass) |
購入店 | Il Pinolo Skyterrace 横浜 |
ハウスワインは、税込み550円からありました。ちゃんとしたレストランの割に良心的な値付けだと思います。
でも、こういうお店のハウスワインって、大体『個性が無いのが取り得です』ということが想像されるわけです。
なのでここは敢えてそれを避けて、グラスワインのリストからチョイスさせて頂きました。
リストには、スパークリング3種/白4種/赤4種が書かれています。
一番安いのが792円、一番高いのでもバローロの1,980円。
グラス以外にカラフェの選択肢もあって、造り手/味わいが書かれている親切なワインリストです。
で、選んだのはもちろん一番安かった南アフリカのコレです。
色は普通の白ワインの色ですね(雑)。
香りも、あまり特徴的ではないけどリンゴやピーチの香りがする万人受けする雰囲気です。
味わいも、書くことが無くて困るというか、普通に美味しい白ワインの味です。
南アフリカ産なんで、もう少しガッツのあるワインを期待したんだけど・・・そもそもボトルで小売1,000円台のワインですからね、
あまり大きな期待をしちゃイカン、ということでしょう。
点数 | 71点 |
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メインの料理が、牛フィレ肉とフォアグラの重ね焼き "ロッシーニ" 赤ワインソース。 これが、これまでの2皿の印象をマルッとひっくり返す、とても美味しい肉料理でした。 フィレ肉もフォアグラもそれなりにポーションがあって、火の通し方もソースの濃厚さも素晴らしい。 「映え」的に付け合わせの彩りが寂しいのが残念ではありますが、そんなことは普通の人は気にしませんから。
名称 | Goats do Roam (Red) ゴーツ・ド・ローム レッド |
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生産者 | Goats do Roam Wine Company (Fairview) ゴーツ・ド・ローム・ワイン・カンパニー (フェアヴュー) |
価格 | 792円 (Glass) |
購入店 | Il Pinolo Skyterrace 横浜 |
「白の仇を赤で討つ」ということで、赤ワインも白と同じ南アフリカ産のゴーツ・ド・ロームです。
もちろんこれが(ハウスワイン以外では)一番安い選択肢です。
ちなみに今回ボトルの写真がありませんが、なぜかというとお店の方がとても忙しそうだったからです。
対応はとてもにこやかで親切なのですが、ファミレス的なシステム化されたオペレーションな感じだったので、
「ボトルを見せてください」などというイレギュラーな対応をお願いすると困らせちゃうかな、と思ったわけですよ。
なのでグラスの写真で勘弁してください。
色は、右写真でグラスの向こうに明るい外光があっても全く透けないように、非常に濃い紫色をしています。
香りはいかにも"GSM(Grenache/Syrah/Mourvedre)"って感じですね。
そもそもGoats do RoamってCotes du Rhoneへのオマージュでしょうからね。
味わいもかなりしっかりしています。濃い赤ワインソースの肉料理にバッチリです。
敢えて欠点を探すと、単調なワインではあります。
でも、グラス1杯だと単調さなんて気にならないですからね。
ちゃんと「白の仇を赤で討」ってくれましたよ。
点数 | 76点 |
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デザートはヨーグルトのムースかな?こちらも主たる客層の有閑マダムに配慮したであろう軽い仕上がり。 でもデザートはどちらかというと軽いのが好き(一番好きなのがシャーベット)な師範なので、これはウェルカムです。 長女のお皿の縁には"Happy Birthday"と書かれていました(間違いではない)。
・・・という感じの、3ヵ月遅れの長女お誕生会。トータルのお会計は12,000円くらいですから、ワイン3杯飲んでも一人4,000円ですよ
・・・ってワイン飲むのは師範だけではありますが。
ちなみに長女は、検査の結果アルコール分解酵素をあまり持っていないことが判明したらしく、大変悔しがっておりました。
師範も一緒に飲めなくて残念ですよ。
↑これを更新した現在は午後5時過ぎ。↓これから「勤労感謝」の1本を開けます。
名称 | Philippe Fourrier "Blanc de Noirs" Brut N.V. フィリップ・フーリエ "ブラン・ド・ノワール" ブリュット N.V. |
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生産者 | Fourrier-Delmotte フーリエ・デルモット |
価格 | 2,285円 (単品価格:2,740円) |
購入店 | ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店 |
・・・というわけで本日は勤労感謝の日でもあります。
己の勤労に感謝!ということで開けるのはもちろんシャンパーニュでしょう。
選んだのは、『豪華シャンパン5本セット』 税・送料込み11,638円からの一本。
2年前に稽古済みの銘柄です。
このセットは安くて美味しいシャンパーニュが揃っているので、
これから開ける機会が多そうな年末年始に向けて購入しました。
年末年始まで持つのか怪しいものですが。
ちなみに料理は、鶏のモツ煮(お惣菜)、酢モツ(お惣菜)、油淋鶏。
良く行く近所のサミットは少量のお惣菜が充実しているのでついツマミに買っちゃいます。
色は、明らかに黒ブドウが主体であることが分かるオレンジがかった色合い。
シャンパーニュらしい細かな泡も含め、ブラン・ド・ノワール好きとしては判りやすく歓迎すべき外観です。
香りもイイんですよ。甘いリンゴとグレープフルーツの柑橘香、ほんのりパンの耳の香ばしさもあります。
味わいも、甘味と酸味を上手に細かな泡が繋いでくれている感じで、間違いなくシャンパーニュらしい味わいです。
誤解を恐れず言えば、師範にとってシャンパーニュ(というかスパークリング)は「これで十分」です。
もちろん、これより高級で美味しいものがあることは存じておりますが、ここから先は急にコストパフォーマンスが落ちるというか、
値段に対して美味しさの増分がゆるやかになっていく気がするんですよ。なので家飲みのシャンパーニュは「これで十分」。
点数 | 82点 |
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リンク |
【送料無料】豪華シャンパン5本セット 11,638円 Philippe Fourrier "Blanc de Noirs" Brut N.V. 2,740円 |
安ワイン道場師範に於きましては、飛び石連休の谷間は積極的に休暇を取得することにしております。
ただ、師範一人が休んだところで特に何をすることもなく、天気もイマイチなので散歩も億劫・・・
というわけでスーパー銭湯へのんびりしに行くことにしました。
湯ドコロ横浜、道場から徒歩圏(※)に数件の天然温泉が湧いています。
そのうちの一つ、横浜温泉郷の名湯「満天の湯」に伺いました。
徒歩1時間半も「徒歩圏」と言って良ければ(笑)
徒歩で温泉へ行くメリットは、「酒が飲める」ってことに尽きますね。
風呂上がりのビール、というか再入場するので風呂途中の生ビール(大) 750円也。
人サマが働いている時間に飲むビールは美味いっすね。大ジョッキで正解でした。
ビールのアテは親子丼 650円也。「マリアージュってなんですか?」状態ですが、
お昼はやっぱりお腹にたまるものを食べたいですよね。
・・・というわけで、施設使用料と食費を合わせたお値段は2,150円。
こんな値段で風呂入ってビール飲んで食事が出来るんだからありがたいっすね。
名称 | Fleur du Sud Traminer 2018 フルール・デュ・シュッド トラミネール 2018 |
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生産者 | Ch. Tamagne シャトー・タマーニュ |
価格 | 1,552円 |
購入店 | 関内サンタムール |
お休みですから、本日の夕食の調達と調理は師範が担当です。
なんとなく魚が食べたいなぁ、ということでメニューは刺身(真鯛、鰹、ヤリイカ)、サーモンの西京焼き、モヤシのナムル、春巻き(お惣菜)、玉子スープ。
スッキリ系の白ワインが合うだろうなということで、選んだのはロシア産の白、品種はトラミネール。
先日もロシア産と稽古していますが(そちらはハンドキャリー)、最近はいろんな国からワインが入ってきますね。
色は、思ったよりも濃い印象のあるレモン色。
"Fleur du Sud(南の花)"という銘柄なので、ロシアでも南部の産なのでしょう。
先日の赤もそうですけど、「ロシア=寒い国」の印象は違うのかもです。
香りのボリュームは結構立派で、ドイツのゲヴュルツトラミネールに通底するライチのような芳香を感じます。
味わいは、甘さ控えめ酸味しっかり旨味もあって後味に軽い苦味。
要素いろいろで物足りない感じはありませんが、反面ちょっとガチャガチャした印象も受けます。
ショップでは『リピート買いされる方も多い』とのお話でしたが、なるほど納得感があります。
このクラスのワインをドイツやアルザスに求めたら2,000円は下らないと思われます。
ストイック過ぎない冷涼感、これからロシアは要注目な産地になるかも知れません。
点数 | 76点 |
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超久しぶりにバンド再開、場所は恵比寿の「スタジオNOAH 恵比寿店」。スタジオ入るの1年9ヵ月ぶり。
そして今回からベースの新メンバーAo氏をお迎えして、ギターを弾くのは3年6ヵ月ぶり。練習した曲は下記。
・Reflections of Divine Love [Stuff]
・Take Me [Casiopea]
・Jaco [Pat Metheny Group]
・Phase Dance [Pat Metheny Group]
・500 Miles High [Return to Forever]
・Spain [Chick Corea]
やっぱり音楽は良いわ、大きな音を出すとスカッとします。シールドに残った電気の詰まりが一気に通る感じ。 そしてやっぱりギターが良いや。ベースは演奏中ず~っと気が抜けなくて疲れるからね。
練習の後は、もちろん「反省しない」反省会。
恵比寿駅周辺をフラフラ歩いて(日曜は休業の店多し)、行き着いたのは金のジンギ 恵比寿店というお店。
その名の通りジンギスカンのお店です。
最初はもちろん生ビールで乾杯!
銘柄はスーパードライですが、ジンギスカンみたいな料理にはスーパードライも良いと思いました。
食べるのはもちろんジンギスカンです。 「極上羊肉」を謳っているだけあって、ここの羊肉は柔らかくて匂いが控えめ(ラムなのかな?)、大変美味しゅうございます。 七輪で焼くんですが、煙もそんなに強く出なくて、お召し物に匂いが付くのを嫌う方でも大丈夫な感じですよ。
居酒屋(じゃないけど)では、必ずハウスワインの赤白をチェックすることにしています。
お値段は1杯500円です。
ビールがアサヒなので多分アサヒ系列のワイン、でもアルパカみたいなニューワールドっぽさが無いので、
師範の予想はフランスのサン・ヴァンサンの箱ワインです・・・もちろん野暮なので確認はしておりませんが。
白も赤もドライでニュートラルな味わいですが、相手がジンギスカンだったらもっと派手なニューワールド系が良いような気がしました。
名称 | Beaujolais-Villages Neuveau "Bel-Air" 2021 ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォー "ベル・エア" 2021 |
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生産者 | Henry Fessy アンリ・フェッシ |
価格 | 500円 (Glass) |
購入店 |
我々のテーブル横の壁に『ボジョレーヌーボー解禁!』のポスターが貼ってありました。
グラスが1杯500円、ボトルだと2,500円。
ボジョレー祭りにはあまり積極的には乗らないスタンスを取ってきた安ワイン道場ですが、
こう目の前にぶら下げられると喰いつかないわけにはいかないわけです。だって元からワインが好きだからね。
色は、ヌーヴォーらしい鮮やかな紫色。今年のは薄いなんて評判ですが、師範には去年との差はわかりません。
香り・・・やっぱり良いじゃない!ヌーヴォー。イチゴとバナナがわかりやすく華やかで、人懐っこい香りです。
味わいは当然軽めなんですが、それもまた新酒らしくて良い感じです。
これまでヌーヴォーをシニカルに見てきてスマンかった!って感じです。
少なくともこのお店で、同じ500円払うならハウスワインより断然こっち。結局2杯頂きました。
ベースのAo氏も飲んでいたんで、だったら早々にビールを切り上げてボトルにすれば良かったな、と。
っていうか、コレがお店でボトル2,500円は安くないっすか?かなり「アリ」です。
点数 | 73点 |
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この後ハイボールなんかも頂いて、お会計は、4人分トータルで25,000円くらいだったかと。
思ったより金額がいきました、というか飲み食べ放題だと確か4,800円だったので、そっちにした方が随分安かったかも。
でも、飲み放題じゃボージョレ飲めなかっただろうからね。必要な投資ですよ。
・・・という超久しぶりのバンド練習&反省会。取り戻した日常生活を満喫させて頂きました。
本日の食前酒は、サントリーの"TOKYO CRAFT 香ばしI.P.A.
コレ、普通のビールの値段なのに、Alc.7%で香りも苦味も完全にIPA。
ヘタなクラフトビールよりクラフトビール感があって、大メーカーの「本気の遊びゴコロ」を感じます。
こんなん出されちゃ中小のメーカーはかなわんでしょ。
名称 | La Clape "Cuvée des 4 Vents" 2018 ラ・クラープ "キュヴェ・デ・キャトル・ヴァン" 2018 |
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生産者 | Ch. Les Bugadelles シャトー・レ・ブガデル |
価格 | 1,255円 (単品価格:2,618円) |
購入店 | 京橋ワイン |
昨日は高ワインとの他流試合でしたので、また本日より生粋の安ワイン者に戻ります。
安ワインと言えば南仏産ですが、このワインはちょっと高級、通常価格は2,618円のものがセットの割り戻し価格で1,255円です。
"La Clape"というアペラシオンにはなじみが無いなぁと思ったら2015年に新設されたみたい。
品種は、グルナッシュ40%、 シラー40%、ムールヴェードル10%、カリニャン10%。添加物としてアカシアが入れられています。
ちなみに夕食は、燻製オイルサーディンとナスとトマトのオーブン焼き、牛ハラミ肉のソテー、ホウレンソウとツナのお浸し、チーズリゾット。
なんとなく赤かな?ってことで赤にしました。
色は思ったほど濃くは無くて、リーデルのヴィノム・ボルドーに適量注いだ状況で辛うじて向こうが透ける感じです。
香りは・・・カシスみたいな黒い果実に加えて、なんとなく肉っぽさがありますね。
あと、ローズマリーのような香草。グルナッシュらしいといえばらしい、やや圧強めの人懐っこさを感じる香りです。
味わいは、甘さしっかり、渋味は中庸で、意外と酸味もしっかり。
濃いけど濃すぎず、バランスは悪く無いと思います。
ちょっと野暮ったい感じはありつつも、良く出来た南仏産赤だと思いますよ。
夏に買ったセットからの最後の1本でしたが、セットのトータルの印象は、売り文句通り悪く無いと思います。
今は内容が全く様変わりしていますが、それもまた個人的には購買意欲をそそられます。
点数 | 77点 |
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リンク |
【送料無料】第17弾!すべてパーカー【90点以上】赤ワイン 750ml 6本セット 7,678円(現行セットには含まれません) La Clape "Cuvee des 4 Vents" 2018 [Ch. les Bugadelles] 2,618円 |
本日は、ネット上で20年来の付き合いがある飲み友だちとのワイン会。
毎年恒例この時期に、ですが昨年は休会になったで2年ぶりです。
参加者は、参加者も毎年恒例で下記のメンバーです。
光弘さん、
へんさん、
トビさん、
柳沢さん、
磯子さん、
師範。
いつもより減って6名。でもまぁそれくらいの方がワインをたっぷり楽しめる、とポジティブに解釈しましょう。
お店は、昨年の結婚記念日の際にも利用した大崎のレストラン アロム。 ワインのインポーターであるヴィノラムが経営です。 こちらのお店は、これまた20年来のお付き合いであるサービスの岡部さんが支配人をされています。
名称 | Hervé Malraud Extra Brut N.V. エルヴェ・マルロー エクストラ・ブリュット N.V. |
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生産者 | Hervé Malraud エルヴェ・マルロー |
価格 | (コースに込み) |
購入店 | レストラン アロム |
今回は、コースにチーズ、それにこのシャン―パーニュも含めて税込み11,000円でやって頂いています。
ということで最初のシャンパーニュはお店から。もちろんインポーターはヴィノラムです。
この銘柄は、昨年このお店で稽古済み。美味しいのはわかっているので安心して頂けます。
色は、薄めではあるけど、ちょっとピンク色が入っているように見えました。昨年はそんな印象は無かったので、エディション違いか、照明の違いかもです。
泡のボリュームはとてもタップリ、さすがはシャンパーニュです。
香りもかなり立派で、焼リンゴのような甘い香りがパーッと。そして味わいもコクがあって美味しく感じます。
気のせいでなければ、昨年頂いた物より今年の物の方が美味しいように感じられました。
もしかすると、抜栓後の時間が関係しているのかも知れません。前回はグラスワイン/今回はボトルで、でしたから。
ともあれ美味しいシャンパーニュですよ。
点数 | 82点 |
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アミューズはパルメザンチーズのクリームブリュレ。 岡部さんが以前経営されていた「オーグードゥジュール」のスペシャリテだったと思います。 焦がしたカラメルの香ばしさとシャンパーニュの香ばしさがとてもよく合います。
名称 | Olmèra 2016 オルメラ 2016 |
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生産者 | De Stefani デ・ステファニ |
価格 | 7,810円 |
購入店 | 美味しいイタリア(旧:ディヴィーノ) |
今回師範が持参したのがこちらのイタリア産の白。
以前この造り手のピノ・グリージョを頂いて、とても好印象だったので上級品も美味しいイタリア(旧名:ディヴィーノ)で購入したもの。
ショップのサイトによれば、
『品種は60%タイ(トカイ・フリウラーノ)/40%ソーヴィニョン・ブラン、貴腐菌が付着した葡萄をさらに陰干しされた最高級白ワイン』とのこと。
めっちゃヘビーなボトルに入っていますし、なんたって「最高級」ですから、こういう場にふさわしいと考えて自信満々持参しました。
色はかなり濃いめ、輝く黄金色という表現がピッタリの外観です。
香りは、最初はまるでソーテルヌのようなセメダインっぽい揮発香を感じて、その奥にヒイラギモクセイのようなシャープな花の香りを感じます。
味わいはとてもパワフル。アルコール度数は15%もありますが、それに負けないボディを感じる白ワインです。
これは美味いですね。変化を見たくてずーっとグラスの中に置いておきましたが、時間が経って温度が上がってくると更に本領発揮!って感じでした。
ワイン会のようなインパクトが必要な場にとてもふさわしいワインだと思います。
点数 | 87点 |
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リンク |
Olmera 2016 [De Stefani] 7,810円 |
前菜の一皿目は海老とクワイの冷製ラビオリ ハマグリとオクラのゼリー・・・なんですが、うっかり写真を撮り忘れております。 その時なにをしていたかというと、オルメラが素晴らしいことを伝えるべく現場から ツイートしておりました。 会食の時にはやっぱり食事に集中しなければいけませんな・・・って、写真撮るのも「食事に集中」とは違うと思いますが。
名称 | Bourgogne "Montre Cul" 2016 ブルゴーニュ "モントル・クル" 2016 |
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生産者 | Marc Soyard マルク・ソヤール |
価格 | とびさんから |
購入店 |
このメンバー、空気読まないというか我が道を行くというか、事前申告制の持ち寄りワイン会なのにいわゆる白は師範が持参した1本だけ。
もっとバランス考えようよ!と思うのですが『だって赤が好きだもん!』と。頑固オヤジはしかたがありません。
・・・というわけで料理はまだまだ魚系が続くのですが、すでに赤ワインです。
とびさんが持参されたのがこの自然派ACブルゴーニュ。
『年産900本。ビオディナミの手摘みを一度マセラシオン・カルボニックしてから野生酵母で発酵させて樽熟。SO2無添加でノンフィルター』だそうです。
ラベルにはスカートがめくれてパンツも露わの女性のイラストが。パンツが見えそうな急斜面で栽培されているとのことらしいですが、
フェミ関係な方に攻撃されそうなデザインですな。
色は、結構しっかりした赤紫色です。香りは・・・最初嗅いだ時はまごうことなき「田舎の無人駅のトイレ」感。
柳沢さんは『最近行った養鶏場』と言われていました。
こういう香りだと、もうブルゴーニュなんだかどこなんだかわかんなくて「自然派」で括りたくなります。
ところが、口に含むと旨味たっぷりで美味しいんだなぁ。自然派ファンの気持ちが分かります。
時間が経つと、香りのアンモニア感が飛んで(あるいは自分が慣れて)、「やっぱりブルゴーニュのピノだよね」って香りに変化します。
自然派は変化の振れ幅が大きいよね。最初は「えぇ?」って感じだったけど、後半は「こりゃ美味い」でした。
一人で1本だともっと満足度が高いかもです。
点数 | 85点 |
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前菜の2皿目がサンマのフリット 牛蒡のソース。 狙ったわけではないんでしょうけど、牛蒡の土っぽい香りが自然派の土っぽさに良く合っていました。 『自然派、特にオレンジワインとかは何にでも合いますね』なんてことを話しておりましたよ。
名称 | Pommard 1er Cru "Les Rugiens Bas" 2014 ポマール・プルミエ・クリュ "レ・リュジアン・バ" 2014 |
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生産者 | Dom. Michel Gaunoux ドメーヌ・ミシェル・ゴヌー |
価格 | 柳沢さんから |
購入店 |
柳沢さんが持参されたのがコチラ、ミシェル・ゴヌーのポマール1級畑。
柳沢さんはお仕事柄、魚介類の食材やその保存状態に対して極めて深い知見をお持ちなので、
こういう時に伺うお話は大変興味深いものがあります。
-80℃の極冷凍が要求されるのは『マグロと甘エビ』らしいですよ。
閑話休題、このワインのことを。
色は前のブルゴーニュよりもしっかりと濃い赤紫色です。前のは北のマルサネあたりのブドウらしいので、北と南の差って感じですね。
香りは、ボリューム的には相対的におとなしめなんだけど、いわゆる王道のブルゴーニュっぽいプラムの果実香を感じます。
味わいは、色のイメージと異なる酸味のシッカリ感。意外とシャープな味わいです。
全体的にクラシックなブルゴーニュな印象でした。
時間をかけて飲めばもっと開いたのかもだけど、いかんせんグラス1杯だからその前に飲み干しちゃった気がします。
点数 | 83点 |
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メインの前にスープが出されます。多分トウモロコシのポタージュだったと思います。 しっかりと濃い味わいのスープで、ブルゴーニュ赤のツマミになる感じでしたよ。
名称 | Morey Saint-Denis 1998 モレ・サン・ドニ 1998 |
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生産者 | Dom. Dujac ドメーヌ・デュジャック |
価格 | 磯子さんから |
購入店 |
磯子さんはいつも、事前に銘柄を明かさないんですよ。今回も『ブル赤にします』とだけ。
そんな風にもったいぶられると、期待するじゃないですか。いや期待するんですよ。聞いてるか~!>磯子さん!
で、蓋を開けてみるとなんと1998年のモレ・サン・ドニ。造り手は大好き(だったけど最近は買えなくなった)ドメーヌ・デュジャック。
本人は『バクチです』だそうですが、個人的には期待に応えてくれております。
色は、かなり濁った感じの赤紫色。そりゃ20年以上前のブルゴーニュをその日に持参したらそうなりますよね。
香りは・・・これが予想以上に素晴らしい。奈良漬、あるいはアプリコットのコンポートのような、熟成ブルゴーニュに期待する香りがバンバン来ます。
味わいは・・・これまた素晴らしい。柔らかくて甘い、とても良い熟成を感じる味わいです。
村名のブルゴーニュが23年を経てこの熟成、さすがはデュジャック!って感じです。
開けたてからポテンシャル全開だったので、こういうのはワイン会に向いてますね。大変美味しゅうございました。
点数 | 90点 |
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魚料理は明石産スズキのポワレ 赤ノイリーのソース。 パリッとした皮目とシットリした身、香ばしい香り。 これが、熟成ブルゴーニュ赤にちゃんと合うんですな・・・というか、基本的に師範は相性の守備範囲が広いというか、 よっぽどじゃなきゃ何でも合うような気がしています。つくづく経済的な味覚嗅覚を持っていて幸せです。
名称 | Kranostop 2011 クラノストップ 2011 |
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生産者 | Burnier ブルニエ |
価格 | へんさんから |
購入店 |
だいたい変化球を投げがちなメンバーですが、今日イチの変化球がコチラ、ロシア語の先生であるへんさんがロシアからハンドキャリーされた赤ワイン。
"Krasnostop"というのはロシアの土着品種で、"Krasno"は赤という意味らしいです。
ロシア、最近は国産ワインをインターナショナルにしようという動きがあるとのことでした(なのにシャンパーニュの呼称問題はどうよ?と思いますが)。
色は、非常に濃い紫色です。ロシアは寒い国というイメージがありますが、この色は暖かい地域の外観です。
香りはまるでボルドー、というかボルドー品種を使った南仏産みたいな香りです。
ココアのような独特の香ばしさ(樽かな?)があって、なかなか面白い香りです。
味わいも、色や香りの印象通りしっかりしたボディを感じます。
失礼ながら思いのほか美味いっす。雑な言い方ですが、「良く出来た赤ワイン」です。
色は濃いけど酸っぱいワインってのが寒冷地には多い印象がありますが、そういう感じは無くてイメージは「南仏」なワインでした。
点数 | 80点 |
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肉料理がこちら、鴨のロースト ポルトと赤ワインのソース。 ポーションもしっかりしていて食べ応えがあります。こういう料理が赤ワインに合わないはずがないですね。
名称 | Chateau Mouton Rothschild 1999 シャトー・ムートン・ロートシルド 1999 |
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生産者 | Ch. Mouton Rothschild (Baronne Philippine de Rothschild) シャトー・ムートン・ロートシルド (バロンヌ・フィリピーヌ・ド・ロートシルド) |
価格 | 光弘さんから |
購入店 |
いつも著名なボルドーをご持参される光弘さんですが、今回は『2年ぶりだから』ということで特に気合の入った1本をお持ち頂きました。
そう、誰でも知っている有名ワイン、ボルドー5大シャトーのシャトー・ムートン・ロートシルド(or ロッチルド or ロスチャイルド)です。
こんな高級ワインではありますが、なんと道場では2年前に稽古済みだったりします。
その時の印象は非常に良い感じだったので、今回も大期待しておりました。
色は非常に濃い紫色で、エッジに極くわずかにレンガ色っぽさがあるかな、と。
保存状態が良いのか、少なくとも20年以上の前のワインとは思えないしっかりした色合いです。
香りはとても素晴らしい内容とボリュームです。果実と樽が混然一体となった複雑な香りがコンコンと香ります。
複雑で奥行きのある香り、そして「熟成」の表現はまだ早い印象のある若々しさです。
味わいも立派ですね。文句なしに高級ボルドーの味わいです。
まさに王道、素晴らしいボルドーでした。
ただ、なんというか王道過ぎて期待に応えすぎるというか、一度稽古したこともあって驚き感が弱かったんですね。
贅沢な話ではありますが、人間慣れ過ぎるとイケマセン。
点数 | 88点 |
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チーズもコースに組み込んで頂いています。内容はマンステール、プチブリー、ブルー・ド・ヴェルニュの3種。 当然ながら状態も良くて美味しいのですが、個人的にはこの手の(ソフト系の)チーズは赤ワインより白ワインな気がしてはおります。 赤にはコンテとかパルミジャーノみたいなハード系が合うような。でもレストランで食べたいのはこういうチーズではあるですよね。
名称 | Château Filhot 2008 シャトー・フィロ 2008 |
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生産者 | Ch. Filhot シャトー・フィロ |
価格 | 光弘さんから |
購入店 |
光弘さんには今回2本持参して頂いておりまして、もう一本がこちらのソーテルヌ。
「シャトー・フィロ」というお名前は初めて聞きました。ソーテルヌの第二級らしいです。
ヴィンテージは2008年、ちょうどいい感じの熟成が期待できます。
・・・ってかね、6人で8本ですよ。それも予定外じゃ無くて、始めからその予定。どんだけ酒好きの集団なんだか、って感じです。
そして、やっぱり美味いよなぁ、食後のデザートワインは。特にこのソーテルヌは甘さしっかりで香りもバッチリで、
キッチリ締めてくれました。
実は道場にもかなり以前から1本ソーテルヌがあるんです。道場宴会でもすれば開ける機会になるんだけど・・・
なかなか一人では開けられないのが「デザートワインあるある」ですね。
点数 | 84点 |
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デザートがこちら・・・って何でしたっけね?コレ。 そのうち光弘さんのサイトに記載されると思いますので、 後でこっそり追記します。
最後に、お茶(エスプレッソ・ダブル)とお茶菓子を頂いて終了。 これだけの種類の料理を出して頂いて、シャンパーニュも込みで11,000円はお得だと思います。 多分、そういうお願いをすれば対応して頂けると思いますので、ワイン会をやりたいかたは是非ご利用ください。
こちらが今回稽古したワインの集合写真。
特にムートンとか、こういうワインを老い先短い我々だけで飲むのは勿体ないな、ということで、
来年から『21世紀枠を設けてはどうか?』という話になりました。
こういう会に興味のあるお若い方は、持ち込みワイン不要/参加費だけで来て頂く、という感じ。
興味がおありの方はお誘いしたいと思います。
そんな感じの毎年恒例のワイン会。次はまた来年・・・じゃなくて5月頃には道場25周年をやらなきゃ!なんですね。
どうしようか頭を悩ませています。
名称 | Capa Rota Selection Monastrell 2019 カパ・ロタ セレクション モナストレル 2019 |
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生産者 | Bodegas la Prísima ボデガス・ラ・プリシマ |
価格 | 984円 (単品価格:1,490円) |
購入店 | ヴェリタス 輸入直販ワイン専門店 |
本日の夕食は、鶏肉(カレー味/ガーリック味)と野菜のグリル焼き、ブッラータとトマト。
主食はベーコンチーズパンとレーズンとクルミのドイツパン。
ワインは、先週買ったばかりの『厳選豪華フルボディ赤6本セット』 税送料込み5,680円から、スペインはイェクラのモナストレル。
『標高800mの区画、樹齢20-30年のモナストレルを手摘み収穫』だそうです。
エンボス加工された黒字に金のラベルがやけに高級感を醸し出しています。
色は、思ったほどの濃さはありません。そこそこの量を注いでもちゃんと向こうが透ける紫色です。
香りは、かなりツンっとした酸を感じて、その向こうに赤系ベリーの香りを感じます。まるで寒冷地の赤ワインみたいな雰囲気ですね。
味わいも、甘さそこそこ渋味しっかり酸味はもっとしっかり。スペインのモナストレルのイメージとはちょっと異なる感じです。
セットに付与された「フルボディ」の意味をどう捉えるかですが、
少なくとも甘さたっぷりで重たいワインではなくて、どちらかというと酸味がメインで軽めなように思えます。
でも、いわゆるペラペラに軽~いワインでもありません。
結果、悪く無いんだけど、若干の「期待と違う」感は否めません。
点数 | 70点 |
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リンク |
【送料無料】 厳選豪華フルボディ赤6本セット 5,680円 Capa Rota Selection Monastrell 2019 [Bodegas la Purisima] 1,490円 |
本日の食前酒は、最近発売されたサッポロの黒ラベル「エクストラ・モルト」。
モルトのコクがしっかり感じられる、サッポロらしい骨太のビールなんだけど、
ワインが主食の身としてはもっと華やかなタイプが好きなんだよな。
ま、晩秋らしいビールではあります。
名称 | Bees Knees Chenin Blanc Viognier 2019 ビーズ・ニーズ シュナン・ブラン ヴィオニエ 2019 |
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生産者 | Journey's End Vineyards ジャーニーズ・エンド・ヴィンヤーズ |
価格 | 1,111円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
本日の夕食は手巻き寿司。みなとみらいのオーケーストアに、3人家族にちょうどいい1,480円のお刺身セットがあるんですよ。
それと玉子焼きとカイワレくらいで手巻き寿司が成立します(画像はコチラ参照)。
なのでオーケーに行った日は手巻き寿司率高め。あとは大根ツナサラダ、長女が作った卵スープです。
そんな料理に合わせたのが、南アフリカの白ワイン。品種構成は、シュナンブラン86%/ヴィオニエ14%とのこと。
お値段は税込み1,111円、昨日の「高ワイン卿」から一気に「安ワイン者」へ舞い戻ってきたわけですが、
敢えて昨日飲んでいない品種を選ぶあたり師範も老獪になっております。
外観は、この値段の若い白としては結構しっかりしたレモン色に感じられます。「完熟」という単語が頭に浮かびました。
香りも、ボリュームこそ控えめながら、シュナン・ブランらしいライムの蜂蜜漬けの香りに、ヴィオニエ由来なのかユリ(カサブランカ)の香りを感じます。
味わいも、蜜っぽい甘さと適度な酸味、バランスが良くてスイスイ飲んじゃいます。
存在感とか迫力とかとは別次元ですが、これはこれで普通に美味いワインだよな~と。「普通に美味い」って大事です。
ライヴコンサートの大音量もたまには良いけど、普段はささやかな虫の声に耳を傾けていたい、「安ワイン道場」はそういう存在でありたいと思っています。
点数 | 76点 |
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リンク |
Bees Knees Chenin Blanc Viognier 2019 1,111円 |
本日は、大昔からのホームページ繋がりでのお知り合い(でもリアルにお会いしたのは最近)であり、 アカデミー・デュ・ヴァンでカリフォルニア・ワインの講師もされているアンディ先生のお誘いで、 カリフォルニアワインを頂く会に加えて頂きました。 ワインは、主に先生がサンプルとして入手されたものを放出して頂く、という「棚ボタ」企画。 会場のお店は、西馬込の住宅街の中にポツンとあるÍle de Colline(イルドコリンヌ)というレストラン。 ワインショップも併設されていて、 ワイン教室なども開かれているみたいで、ワインを勉強される方々の界隈では有名なお店だそうですよ。
今回参加されたのは下記の皆さんです。
Andy先生
TOKYO WINE GIRLさん
M&Mさん
MAMIさん
Shin.Wineさん
Yuta Kanzawaさん
安ワイン道場師範
名称 | Rack & Riddle North Coast Brut N.V. ラック&リドル ノース・コースト ブリュット N.V. |
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生産者 | Rack & Riddle ラック&リドル |
価格 | Andyさんから (参考価格:3,190円) |
購入店 |
まずはソノマでスパークリングからスタート。
このワインは、カスタム・クラッシュを営むワイナリーの自社ブランドもの。
「カスタム・クラッシュ」とはですね、設備を持たないワイナリーの醸造をサポートするために設備を保有しているワイナリー、らしいです。
カリフォルニアってそういう分業も進んでいるんですね。
ブドウはソノマとノースコーストのサスティナブル認証を得た畑から、品種はシャルドネ51%/ピノ・ノワール40%/フレンチ・コロンバール9%。
インポーターはオルカ・インターナショナルさんです。
色は薄めのレモン色で、若干黒ブドウ由来っぽいピンク色があるように見えます。
泡のキメはめちゃくちゃ細かいですね。泡の粒が小さいせいでとてもゆっくり上ってくる感じです。
香りは、柑橘系のフルーツとほんのりピーチの香り。熟成感はあまりなくて、フレッシュさが前面に出ています。
味わいも、酸味シッカリですが酸っぱくは無くて、良い感じのバランスだと思います。
「若いシャンパーニュです」と言われればマルッと信じそうなスパークリングです。
標準小売価格が3,190円ですから、実売は3,000円を切る稽古範囲に収まるくらいとのこと。
クセがなく使いやすいスパークリングだと思いました。
点数 | 80点 |
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名称 | Tangent Pinot Gris 2019 タンジェント ピノ・グリ 2019 |
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生産者 | Tangent Winery タンジェント・ワイナリー |
価格 | Andyさんから (参考価格:3,850円) |
購入店 |
ここからの3本は、同じ造り手の品種違いを飲み比べて行きます。
こういうの、やってみたかったんですよ。24年も「安ワイン道場師範」をやっていますが、未だ品種の特徴を掴めてませんから。
造り手は、エドナ・ヴァレーにある白ワイン専門のワイナリーで、自社畑パラゴン・ヴィンヤードでマイナー品種を作っている方とのこと。
インポーターはワインライフさんです。
まず最初はピノ・グリから稽古します。外観は普通の白ワインといった風情です。
香りのボリュームは中程度で、洋ナシのようなちょっと甘い感じのフルーツが香ります。
そして、ちょっとだけ親譲りピノ由来?のベリーっぽい香りもあるように感じます。
味わいは甘さ控えめ、シュッとして背筋の伸びた味わいです。
カリフォルニアではソーヴィニョン・ブランよりピノ・グリの方が栽培面積が広くて、どちらかというと安酒っぽく扱われているんだとか。
このワインに関しては安酒感は無いですね。人に媚びない、シャンとした個性を感じる白でした。
点数 | 78点 |
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名称 | Tangent Sauvignon Blanc 2019 タンジェント ソーヴィニョン・ブラン 2019 |
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生産者 | Tangent Winery タンジェント・ワイナリー |
価格 | Andyさんから (参考価格:3,850円) |
購入店 |
タンジェント・ワイナリーからの次の品種はソーヴィニョン・ブランです。
これらのブドウが造られる「エドナ・ヴァレー」は、セントラル・コーストの中でも名門産地の「パソ・ロブレス」と「サンタマリア・ヴァレー」に挟まれていて、
あまり目立たない『不遇の産地』(byアンディ先生)とのこと。
壁に貼られた地図を使いながら説明して頂きましたよ。
さてこのワインはというと、外観はやや緑色っぽさを感じるような薄いレモン色です。
香りは素晴らしい。グラスに鼻を近づけただけで「ソーヴィニョン・ブランだぁ!」と判る、青リンゴやライムやレモングラスのフレッシュな香りを感じます。
味わいも、この品種にありがちなガチガチにドライでは無くて、適度なふくよかさがあります。こりゃ良いわ。
正直、カリフォルニアのソーヴィニョン・ブランってあまりイメージが無かったのですが、これは良いですね。
『もっと良いソーヴィニョン・ブランもあります』ってんで「シェアード・ノーツ」という銘柄も紹介して頂いたんですが、
そちらは安ワイン道場とはかけ離れたお値段のようです。
点数 | 84点 |
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名称 | Tangent Albariño 2019 タンジェント アルバリーニョ 2019 |
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生産者 | Tangent Winery タンジェント・ワイナリー |
価格 | Andyさんから (参考価格:3,850円) |
購入店 |
タンジェント・ワイナリーからの3本目が、このアルバリーニョ。
カリフォルニアでアルバリーニョ、ますますイメージがありませんな。
ちなみに、カリフォルニアって暖かい地方というイメージがありますが、実際は夏場の気温はずいぶん低いそうです。
それでも日照時間が長いので、冷涼な雰囲気かつ高いアルコール度数のワインができるんだとか(このワインのアルコール度数は14.1%)。
勉強になります。
色は、相対的に前の2本と比べるとレモン色が濃い感じだったように思います。
香りは、色と違ってボリュームはおとなしめですね。
「海のワイン」と言われるアルバリーニョですが、このワインから潮風や海藻みたいな香りは拾えません。
味わいはかなりシッカリ系です。高めのアルコール度数もあるのでしょうが、軽い渋味も含めて厚みのある味わいです。
ソーヴィニョン・ブランが「香り吟醸」なワインだとすれば、このアルバリーニョは「味吟醸」といったところ。
そしてピノ・グリはその中間、といった印象を受けました。
やっぱり飲み比べは楽しいな。己の解像度が上がります(でも悲しいかなそれを維持できません)
点数 | 77点 |
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名称 | Flowers "Sea View Ridge" Pinot Noir 2014 フラワーズ "シー・ヴュー・リッジ" ピノ・ノワール 2014 |
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生産者 | Flowers Vineyards & Winery フラワーズ・ヴィンヤーズ&ワイナリー |
価格 | Andyさんから |
購入店 |
当初の予定では、もう一本白(グリューナー・ヴェルトリーナー)とのことでしたが、
アンディ先生のご提案は『さすがに白ばかりもアレなので予備にピノ・ノワールを持ってきました。どっちにしましょうか?』でした。
それに対して軽やかに『ピノ・ノワールでお願いします!』と言ってのけたTOKYO WINE GIRLさんのおかげで、こんなピノ・ノワールが頂けることになりました。
師範でもその名を知っている「フラワーズ」のシー・ヴュー・リッジです。
この造り手のワインは、6年前にソノマ・コーストと稽古していて、大変好印象だった覚えがあります。
ちなみにこちらはサンプル提供品ではなく先生の手出しです。
で、これが凄かった。その名の通り、香りが全く「お花畑」です。
ブルゴーニュのような革っぽさや妖艶さとは性質の異なる、華やか方向に全振りしたような香り。もうウットリせざるを得ません。
味わいも、香りのウットリ感を阻害することがないスムーズさ。
後味に軽い苦味がありますが、それもまたアクセントの一つといった感じです。
さすがはアンディ先生、師範らみたいな一般人をグイっとカリフォルニア沼に引き込む手段をお持ちです。
こんなん頂いたらそりゃ「カリフォルニアのピノって美味しいんだよ~!」とふれて回りますわ。
参りました!
点数 | 90点 |
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名称 | Ceder Knoll Vinyard Co. Cabernet Sauvignon 2017 シダー・ノール・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニョン 2017 |
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生産者 | Ceder Knoll Vineyards シダー・ノール・ヴィンヤーズ |
価格 | Andyさんから (参考価格:15,000円) |
購入店 |
ここからの赤2本は、同じ造り手の同じ品種、そして同じヴィンテージのファーストとセカンドの飲み比べです。
インポーターはどちらも都光さん。
造り手のパルマッツ・ヴィンヤーズ(こちらはシダー・ノール・ヴィンヤーズの名前)は、ナパで最も古い歴史を持つワイナリー。
禁酒法で一度はワイン造りが途絶えたそうですが、その畑をジュリオ・パルマッツという高名なお医者さんが買って再興したとのこと。
アメリカのワイナリーって、事業に成功した方が大金を投じて参入するケースが多い印象がありますが、
ここもその一つみたいです。他所からお金が入って来るんだから、そりゃ良いワインが出来るよね。
ワインの色はとても濃いですね。わずか1cmくらい厚みに注がれた状況でも、ほとんど向こうが透けない濃さがあります。
香りのボリュームはこれまた立派です。
「良いカリフォルニアのカベルネ飲んでるぞ~!」感全開な、カシスやブルーベリーの果実香と樽のバニラがコンコンと香ります。
GIRLさんは『八角の香りもある』とか言われてました。
味わいも、色や香りを裏切らない濃さ。凝縮感のオバケです。
いや~、美味いわ。期待を裏切らない、師範レベルが「美味いカリフォルニア」を想像するど真ん中ストライクゾーンに放り込まれた感じです。
ただ、「パルマッツの個性は」と言われるとよくわからん、というか、「美味い」の最大公約数的な味わいであったようにも思います。
点数 | 87点 |
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名称 | Palmaz Vineyards Napa Valley Cabernet Sauvignon 2017 パルマッツ・ヴィンヤーズ ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニョン 2017 |
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生産者 | Palmaz Vineyards パルマッツ・ヴィンヤーズ |
価格 | Andyさんから (参考価格:38,000円) |
購入店 |
そして比較のもう一方がコチラ、希望小売価格は38,000円もする超高級カリフォルニアです。
ちなみにこのワインとは、つい先日も稽古済みだったりして、『どこが「安ワイン」道場だか』状態ですが、
そんなことは置いときましょう。
そのお値段とも関係するのですが、アンディ先生曰く『こういうワインが存在し得るのはやはり米国という天井知らずの市場の中にあるからでしょう』
とのこと。『チリなんかでも気候的にはカリフォルニアに遜色ない場所はあるんでしょうが、無いのはやはり「市場」、売れなきゃ作れないですから』
と。なんだかスッキリ腹落ちした感じがしました。
さてワインを比較していきます。外観的には、師範の老眼では全く違いが見出せません。どちらも黒に近い紫色です。
香りは明確に違います。シダー・ノールが「ザ・カリフォルニア」だったのに対し、こちらは「え?ぺサック・レオニャン?」なボルドーっぽさがあります。
カベルネ主体だけどメドックよりもちょっと柔らかさのある感じですね。パーッと広がる香りのシダー・ノールに対して、深さと奥行きを感じる香りです。
味わいも、迫力というより深みがあって、こちらもなんだかボルドーっぽさを感じます。
MAMIさん的には『いやいや全然カリフォルニアです』らしいのですが、師範にはボルドーっぽく感じられたのですよ。
皆さん「セイヴォリー」と表現されていました。恥ずかしながら師範は初めて耳にした単語ですが、「フルーティ」の対義語だそうです。
ともあれ今回の飲み比べ、大変興味深いものでした。
安直にまとめると「今飲むならシダー・ノール、寝かせるならパルマッツ」でしょう。
点数 | 86点 |
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名称 | Beau Vignac Chardonnay 2020 ボー・ヴィニャック シュルドネ 2020 |
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生産者 | Les Costiéres de Pomérols レ・コスティエール・ド・ポメロル |
価格 | 798円 |
購入店 | コストコ 金沢シーサイド倉庫店 |
良いワインを頂いた翌日は、冷静に自分の立ち位置を確認するために安ワインと稽古します。
でも、ペラペラなヤツだとがっくり来そうなので、安くてもしっかりしてそうなワインをチョイス。
コストコで買った798円の南仏産シャルドネですが、ボトルが立派なんですよね。
こりゃきっと中身もしっかりしているだろうと想像しました。
ちなみに合わせた料理は、サバの味噌煮(byオイシックス)、ブロッコリーとツナのサラダ、モヤシのナムルです。
色は決して薄くはない、しっかりしたレモン色。この時点で師範の狙いはアタリだと確信しました。
香りも、弱いっちゃ弱いけどちゃんとシャルドネというか、リンゴと蜂蜜トロ~り溶けてる香りがします。
味わいも、南仏のシャルドネらしく厚みがあります。
苦味がちょっと雑にも感じられますが、この値段だったら十分合格です。
やっぱり師範は味覚がコンサバなのかなぁ、こういう絵に書いたようなシャルドネがとても落ち着く感じです。
サバの味噌煮とも意外と合うんですね。フルーティさが控えめなのが良いのかも。コレが税込み800円以下なのは素直に驚きです。
点数 | 76点 |
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本日は、飲み友だちの「ヒマワイン」さん主催の飲み会で、タイトルは「ヒマワイン会#1」、
テーマは「コロナ禍で開けどきを見失ったワイン」ということなので、基本なんでもアリな持ち寄り会です。
場所は、先月豪徳寺に移転オープンして、連日大盛況のワインステーション+さん。
参加者は下記の皆さんです(ワイン登場順)
かしたくさん
いさみさん
澤村さん
ゆのさん(16)さん
千堂りおさん
でぃーえいちじーさん
アレンさん
ワインステーション+さん(駅長さん)
ぬーさん
ヌーの群れさん
もりりんさん(助役さん)
ヒマワインさん(幹事さん)
MAMIさん
moritanさん
安ワイン道場師範
料理はケータリング・サービスが利用されています。いろんなワインに合わせてちょっとずつ食べられて、こういう会には良い感じです。
会費は、持ち込み料&会場代含めて4,000円というリーズナブルなお値段。
写真に写っているビールは、メニューになくて師範のワガママに応えて助役さんの秘蔵の1本を特別に出して頂いたものです。
今回は本数も多いし、1杯50mlの試飲的な量なので、あまり細かいことは書かずにササ―っと流していきます(それでも凄い分量です)。
名称 | Exception Blanche Grand Cru Blanc de Blancs Brut 2007 エクセプシオン・ブランシュ グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン ブリュット 2007 |
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生産者 | Societe de Producteurs Mailly ソシエテ・ド・プロドゥクトゥール・マイィ |
価格 | (かしたくさんから) |
購入店 |
乾杯の泡はもちろんシャンパーニュ。こちらはかしたくさんが持参されたもの。
高級そうな見た目の熟成ブラン・ド・ブラン、ゴチになります!
色は、14年も前のシャンパーニュにしては淡い感じ。ブラン・ド・ブランだからですかね?
ところが香りにはしっかり熟成感があって、シェリーとか茸ごはんみたいな雰囲気を感じます。
味わいは、甘さ少なめ酸味しっかり。でも酸がまろやかなので、尖った感じはありません。
良い感じの熟成感で美味いっす。
でも、個人的には黒ブドウがベースの、もっと「シャンパーニュでござい!」ってのが好きかな?
あくまで個人的嗜好ですが(この後も怒涛のごとく「個人的嗜好」が続きます)
点数 | (80点) |
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名称 | Jiri Uherek Palava 2019 ジリ・ウヘレク パラヴァ 2019 |
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生産者 | George Uherek ジョージ・ウヘレク |
価格 | (いさみさんから) |
購入店 |
2本目は、いさみさんの持ち込みで、チェコはモラヴィア産の白。 チェコのワインは道場初登場です。
いさみさんは旅行好きで、この地を訪問されたことがあるとのこと。良いっすねぇ~
色は薄めです・・・ってくらいのことしか言えなくてスミマセン。
ところが香りはすっげー華やか。「100%ゲヴュルツトラミネールですね!」と自信を持って答えそうな、
ライチっぽい香りがバンバン来ます(パラヴァが品種名でゲヴュルツとミュラートゥルガウを交配)。
ヌーの群れさん曰く『奥にスーッとするハーブを感じる』とのこと。確かにそんな感じもあります。
味わいはやや甘め。「100%ドイツワインですね」と胸を張って答えそうです。
いや~、世の中にはいろんなワインがあるのだなぁ、と感心させられます。
確かにこんなフルーティなワインを現地で飲んだら「こりゃ美味ぇ!さすがは産地!」ってなるでしょうね。
点数 | (82点) |
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名称 | Ashbourne Sandstone 2007 アシュボーン サンドストーン 2007 |
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生産者 | Ashbourne アシュボーン |
価格 | (澤村さんから) |
購入店 |
3本目は、澤村さんが持参された南アフリカ産の白。 南アフリカワインの専門店に南アフリカ産を持ち込むとはなかなかのチャレンジャーっすね。
でも駅長さんもこのワインは飲んだこと無い、とのことでした。
品種はソーヴィニョン・ブランが85%でシャルドネが15%だそうです。
色は濃いめです、黄金色って言うんですかね、この感じ。
香りは、とても特徴的な、乾燥したヨモギや甘草みたいな、薬草っぽい香りがあります。
その向こうに、十分に溶け込んだ樽香も感じます。
なんとなく甘そうな香りと見た目ですが、これが全く甘くないんですね。
中心部分がスポッと空洞になったような、そんな味わいです。
独特の熟成感は、シャルドネをアンフォラ熟成させているからではないか、とのこと。なるほど。
MAMIさん曰く『アスパラに合う』とのこと。更になるほどです。
点数 | (77点) |
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名称 | Hermitage "Blanche" 2015 エルミタージュ "ブランシュ" 2015 |
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生産者 | J.L Chave Sélection J.L.シャーヴ・セレクシオン |
価格 | (ゆのさん(16)さんから) |
購入店 |
4本目は、ゆのさん(16)さんのお持ち込みでローヌはエルミタージュの白。
これまた珍しいですね。昨日時点で7,631本掲載している安ワイン道場ですが、エルミタージュの白とは初稽古です。
造り手は、名門どころのジャン・ルイ・シャーヴですが、この「セレクシオン」はネゴシアン部門、でもドメーヌの葡萄(マルサンヌ)が80%使われている、
とのことでした。
色は薄めです・・・ってか「濃いめ」か「薄め」かしか言ってませんね。
香りは、なんとも言えない良い香りと甘い木の香りが同居しています。
「西武ロフトと高級家具屋は入ったテナント」みたいな香りです。
ゆのさんは『メロン感がある』と言われていました。
味わいは、良い感じの甘さのコアがあって、高級白ワインを飲んでるぞ~!って感じです。
そもそも高級なローヌの白なんてほとんど経験がありませんから、このワインはなかなか衝撃の美味しさでした。
いやー、世の中にはいろんなワインがあるのだなぁ。
点数 | (85点) |
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名称 | Patz & Hall Hyde Vinyard Chardonnay 2016 パッツ&ホール ハイド・ヴィンヤード シャルドネ 2016 |
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生産者 | Patz & Hall パッツ&ホール |
価格 | (千堂りおさんから) |
購入店 |
白ワインが続きます。こちらは千堂りおさんが持参されたカリフォルニアのシャルドネ。
ちょうど(グレードは違いますが)昨日似たようなワインと稽古したので、脳内比較が出来て助かります。
外観というか色は普通なのですが、香りのボリュームは凄いです。
甘いフルーツと蜂蜜とバターの香りがグワーッと来ます。
系統としては昨日のカリフォルニア産と似ていると思います。
味わいも、パワフルでありながら隅々まで繊細さが行き届いていて素晴らしいんですな。
甘味と酸味と旨味のバランスが絶妙で、丁寧に造られた感じがします。
名門のカリフォルニアはやっぱり安心感がありますね。
昨日のシャルドネが「プレイボーイ誌の金髪美女」だとすれば、こちらは「ハリウッドの金髪美女」です。
似てはいますがオーラが違います(などとわかったようなことをほざいております)
点数 | (87点) |
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名称 | Schœnenbourg 2003 シェーネンブルグ 2003 |
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生産者 | Marcell Deiss マルセル・ダイス |
価格 | (でぃーえいちじーさんから) |
購入店 |
白の最後は、でぃーえいちじーさんが持参されたアルザス産。
『買ったは良いけどアルザスはなかなかワイン会とかに持って行きづらい』とのこと、なんかわかります。
造り手は名門ドコロのマルセル・ダイス、ヴィンテージはなんと2003年という今日一の熟成品です。
外観は、18年の熟成を感じさせる琥珀色に近い黄金色。
香りは、リースリングが主体とのことで、いわゆる「ぺトロール(石油系の香り)」がまず感じられます。
その向こうに、なんとなく革っぽいような、複雑さを与える香りがあります。
味わいは、しっかりとした甘さがあります。食後酒にも良い感じですね。
状態が良いのかリースリングの特性か、色以外に長い熟成期間を感じさせる要素があまり無くて、
未だ若々しいワインでした。
個人的に熟成白ワインのシェリーみたいな香りがあまり得意ではないので、こういう傾向はウェルカムです。
点数 | (84点) |
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名称 | Archil's Wine Rkatsiteli-Mtsvane 2017 アルチルズ・ワイン ルカツィテリ・ムツヴァネ 2017 |
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生産者 | Telavi Old Cellar テラヴィ・オールド・セラー |
価格 | (アレンさんから) |
購入店 |
普通だったら白の次は赤なんですが、こちらのお店はオレンジワインも専門ということもあり、オレンジが2本挟まります。
その1本目がアレンさん持参のジョージア産。オレンジワインの本場ですね。
インポーターは「クヴェヴリ・エミ」さんこと柿沼江美さん。
輸入業者のところに個人名が書かれているのは初めて見た気がします。
色は、写真でもちょっとわかると思いますが、いかにもオレンジワインなオレンジ色です。
香りは、ここまで香り番長なワインが続いたからか、相対的に弱く感じられました。
鼻の利く皆さんは『リンゴ、蜂蜜、中華ハーブ、紅茶』などの香りを拾っておられました。
味わいは、ボリュームこそ小さめですがキュッとまとまっている感じ。軽い渋味があるのがオレンジワインらしい感じです。
クセ少なめなオレンジワインですが、一杯だけなので「ワイン会映え」という意味では難しかったかもです。
時間をかけて一人で一本飲めば、また違う表情が見えてきたのかも知れません。
オレンジワインは変化の幅が大きいことも楽しみのひとつですからね。
点数 | (72点) |
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名称 | Vice White 2014 ヴァイス・ホワイト 2014 |
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生産者 | The Sadie Family Wines ザ・サディ・ファミリー・ワインズ |
価格 | (ワインステーション+さんから) |
購入店 |
オレンジワインのもう一本が、店主ワインステーション+駅長さんご提供の南アフリカ産。専門かつ専門の分野ですね。
なんだかとても珍しい限定品ということだったような。そしてアルコール度数は15%もあるみたいです。
色は、「え?これ白ワインじゃ無いの?」なオレンジ感の無さ。前のジョージア産とは対照的です。
香りも、オレンジっぽい要素は少なめ、柑橘類や花の香りが良い白ワインを感じさせます。
でもちょっとだけ酸化熟成風味なシェリーっぽい香りがあります。
味わいは確かにオレンジワインですね。特有のコクというか旨味がしっかりしています。
オレンジワインといってもこういう「ほぼ白ワイン」から「ガチガチの自然派」までいろいろですね。
そのバリエーションの豊かさ/想像のつかなさがウケているような気がします。
そういえばワイン会にロゼを持参する人ってあまりいませんね。
点数 | (81点) |
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名称 | Tellus 2016 テルース 2016 |
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生産者 | Lipovac Winery リポヴァック・ワイナリー |
価格 | (ぬーさんから) |
購入店 |
赤の1本目は、これまた道場初登場、モンテネグロ産のワイン。ぬーさんのお持ち込みです。
モンテネグロ、どこにあるか調べましたよ。
イタリアのふくらはぎの向こう側、アドリア海に面したバルカン半島の小国ですね。
確かにこのあたりだったら美味しいワインが出来そうな感じです。
色はとても濃くて、黒に近い紫色です。品種は「ブラナツ」とのこと。知らない品種です。
香りは、酸を感じるツンっとシャープな果実香に加えて、ちょっと蒸れたような、(言い方は悪いですが)小学校の雑巾っぽい雰囲気があります。
アンフォラ熟成の影響でしょうか。
味わいも、香りの印象通り強めの酸が特徴的ですね。
似ているワインとしては、北海道のツヴァイゲルトあたりかな?もっと暖かそうな国なんですけどね。
師範のようなシニア層にはちょっと苦手感のある香りと味わいでしたが、澤村さんやヌーの群れさんは好きな系だとのこと。
やっぱりワインの好みは人それぞれ、貴重な経験をさせて頂きました。
点数 | (69点) |
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名称 | Chateau Faugeres 2018 シャトー・フォジェール 2018 |
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生産者 | Ch. Faugeres シャトー・フォジェール |
価格 | (ヌーの群れさんから) |
購入店 |
赤の2本目は、ヌーの群れさん(ぬーさんとヌーの群れさんがいてややこしい)が持参されたシャトー・フォジェール。
昔は、稽古範囲内で買える激うまボルドーとして道場の頻出銘柄だったんですが、
値上がりしちゃったせいでとんとご無沙汰でした。調べたら、最後に稽古したのはもう17年も前(この時)、
大変お久しぶりでございます。
色は、しっかりと濃くて青さを感じる紫色です。
香りはいかにも右岸、そしてミシェル・ロラン氏の影響を感じさせる甘香ばしい樽の香り。
2018年と若いので味わいは固いかと思ったけど、そんなこと全然なくて今でも飲める柔らかさです。
やっぱり美味いな、シャトー・フォジェール。
師範はこういうモダンで判りやすいボルドーが好きです。
ただ、そういう傾向のワインだと「オートラリアで良いじゃん、南アフリカで良いじゃん」になりがち、ってのはありますね。
点数 | (83点) |
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名称 | Grand Vin de Reignac "Cuvée Spéciale" 2014 グラン・ヴァン・ド・レイニャック "キュヴェ・スぺシアル" 2014 |
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生産者 | Ch. de Reignac シャトー・ド・レイニャック |
価格 | (もりりんさんから) |
購入店 |
赤の3本目もボルドーで、ワインステーション+の助役、もりりんさんがご提供。
「グラン・ヴァン」で「キュヴェ・スぺシアル」ですから、名前からして気合が入っています。
ヴィノスやまざきの限定キュヴェらしいですよ。
色は、前のフォジェールと特に見分けはつきません。
香りはいかにも左岸な感じで「こりゃカベルネ・ソーヴィニョン主体だな」などと思っていたのですが、
品種はメルロー67%/カベルネ・ソーヴィニョン25%/カベルネ・フラン8%とのこと。
師範の嗅覚などあてになりません。
味わいも、カベルネ・ソーヴィニョンらしいしっかりした骨格を感じます・・・ってメルロー主体ですってば。
前のフォジェールと甲乙つけがたい、こちらもとてもよく出来たボルドーでした。
それにしても品種の印象がこうも違うなんて、ボルドーとももっとまじめに稽古せねばなりません。
点数 | (82点) |
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名称 | 桜夢雫 清舞 2019 (さくらゆめしずく きよまい) 2019 |
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生産者 | ボス・アグリ・ワイナリー |
価格 | (ヒマワインさんから) |
購入店 |
ボルドーとブルゴーニュのつなぎの位置に配置されたのがこちらの日本ワイン。
今回の幹事ヒマワインさんが北海道の現地で買ってきたものを持参されました。
そう、この会は本来「コロナ禍で開けどきを見失ったワイン」という主旨だったんですよね。
色は濃い青紫色。品種の「清舞」は、清見種と山ブドウを掛け合わせた耐寒性の交配品種だそうです。
北海道にはこういう独特の品種がありますね。
香りは、これまた「ツヴァイゲルトかな?」と言いそうなツンっとシャープな果実感。
味わいも酸味が主体で、極寒の北の大地を想わせる味わいです。
冷たく固い、ストイックなワインだなぁ、と思いました。
清舞、以前に大手「十勝ワイン」の同品種と稽古しているのですが、
やはり似たような印象でした。酸味が好物な方だとハマるかもです。
そういえばヒマワインさんのブログを拝見していると、
酸味星人っぽい気配はありますな。
点数 | (68点) |
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名称 | Côte de Nuits Villages "Clos du Chapeau" 2017 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ "クロ・デュ・シャポー" 2017 |
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生産者 | Dom. de l'Arlot ドメーヌ・ド・ラルロ |
価格 | (MAMIさんから) |
購入店 |
ブルゴーニュの1本目は先日もご一緒したMAMIさん持参、造り手は名門ラルロ、ヴィンテージは良年2017です。
この銘柄とは、道場でも大昔に1999年産と稽古しています。
大変好印象だったようなので期待に鼻を膨らませて頂きました。
色は、キレイに澄んだ赤紫色です。澄んではいますが薄い感じはしませんよ。
香りは、メモには「プラムとケモノと煙」と書いています。
プラムとケモノは良いけど煙ってなんだ?です。
味わいは、スーッと芯が通った甘酸っぱさで、いかにもフルゴーニュ、いかにもコート・ド・ニュイですね。
こりゃ美味いですわ。
やっぱり名門、やっぱり良年は間違いないですね。
安定感が違いますよ。
ニュイのプルミエ・クリュやグラン・クリュなんてなかなか手が届かなくなった昨今、
このあたりが狙い目かも知れません・・・と思ったら今やこのクラスでも結構なお値段するのね。
点数 | (86点) |
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名称 | Corton Grand Cru 2013 コルトン グラン・クリュ 2013 |
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生産者 | Lou Dumont ルー・デュモン |
価格 | (moritanさんから) |
購入店 |
ブルゴーニュの赤が続きます。
今回、まず師範から「持参ワインはクロ・ヴージョにします」と宣言してすぐに『では私はコルトンをお持ちしましょう』と反応して頂いたmoritanさん。
そんなつもりは無かったのですが、ここでブルゴーニュの特級畑対決と相成りました。
造り手のルー・デュモンは日本人の仲田さんが運営するワイナリーですね。
外観は、こちらもキレイな赤紫色ですが、やや濁りを感じるのと、エッジにわずかにオレンジ色が見て取れます。
香りにはちょっと熟成感があって、ブルゴーニュでも南側らしい妖艶な雰囲気が香ります。
一方味わいはもっと北な感じで、サクランボのようなフルーツのコアを感じます。
凝縮感と集中力のある味わいです。
やっぱり美味いわブルゴーニュ、ですわ。
こういうワインをしみじみと一人で一本飲みたいですねぇ・・・なんてのはなかなか叶わない時代になってしましました。
点数 | (88点) |
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名称 | Clos Vougeot "Musigni" 2011 クロ・ヴージョ "ミュジニ" 2011 |
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生産者 | Dom. Gros Frère et Sœur ドメーヌ・グロ・フレール・エ・セール |
価格 | 8,775円 |
購入店 | 関内 サンタムール |
そして、(当初予定されていた)最後のワインが、師範持参のクロ・ヴージョです。
造り手は、グロ一族の中でも米国市場向けっぽいパワフルなワインを造るグロ・フレール・エ・セール(ベルナール・グロ)。
この銘柄は結構好きで、
2016年に2010年産と、
2014年に2009年産と、
2002年に1995年産と稽古しています。
この2011年産を買ったのはもう6年も前、開け時がなくてずっとセラーに寝ていました。
で、結論から言うと美味いです。バッチリです。間違い無いです。
メモには「すばらしい」としか書いていないので、色がどうとか、香りがどうとか、味わいがどうとかはお伝え出来なくて残念ですが、
とにかく美味いなぁ、と思いましたよ。
こういう持ち寄りワイン会で、自分が持参したワインを激賞するのって日本人っぽく無くてアレですが、
本日の一等賞はコレでした!(皆さんスミマセン)
そして、このワインを買った時の値段は税込みで8,000円台だったんですよ。
たった6年でブルゴーニュは遠くなったなぁ、です。
でも、この先将来を考えると、ブルゴーニュが一番安いのはきっと「今」なんですね。
後ろを見ても仕方がない、前を向いて参りましょう!
点数 | (91点) |
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名称 | Margaux du Château Margaux 2011 マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー 2011 |
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生産者 | Ch. Margaux シャトー・マルゴー |
価格 | (かしたくさんから) |
購入店 |
人が集まると一人一本じゃ足りなくなるのが「ワイン会あるある」
そして、そういう事態を当然のことと見越して予備のワインを持参する人がいるってのも「ワイン会あるある」ですな。
というわけでここからは延長戦、提供して頂いたのはかしたくさん。
ボルドーの一級格付け、失楽園で有名な(とか言っても若い人は知らないか)シャトー・マルゴーのサードワインです。
ヴィンテージは2011年、ちょうど良い熟成具合が期待できます。
・・・で、多分期待通りだったんだと思います。「やっぱりサードとはいってもシャトー・マルゴーだわ」なんてことを話していたような気がします。
細かいことは覚えていません(点数はメモに書いていたのをそのまま)、スミマセン。でも美味しかったです(語彙力)。ありがとうございました>かしたくさん
点数 | (80点) |
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名称 | Nahuen Reserva Especial Pinot Noir 2018 ナウエン レゼルバ・エスペシアル ピノ・ノワール 2018 |
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生産者 | Terrapura テラプラ |
価格 | (千堂りおさんから) |
購入店 |
もう1本開きました。
このワインは、千堂りおさんが『師範に飲んで頂きたい!』ということで持参して頂いたもの。
ありがとうございます、師範冥利に尽きます。
そして、師範が持って帰って一人で飲むのはさすがに畏れ多い、ということでこの場で皆さんで頂くことにしました。
チリはイタタ・ヴァレー産のピノ・ノワール、造り手も銘柄も「初めまして」です。
当然ながら細かなことは覚えていません(って胸を張って言うことじゃないですが)。
でも、チリのピノ・ノワールらしい人懐っこさや熱さ、なんとなくブルゴーニュのピノにグルナッシュを足したような感じがあって、
「やっぱりチリも良いじゃん!」ってなった気がします。
特に、アルコールも廻って記憶もおぼろげなこの局面では良い刺激になったと思います。ありがとうございました>千堂さん
点数 | (78点) |
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その他、ワインステーション+さんからはこんなワインも出して頂いたみたいです。
覚えていないに輪をかけて覚えていないんですから、本数としてカウントするのもアレなので、あくまで備忘録として。
きっと美味しかったんでしょうね。また次回伺った際にはキチンと稽古を付けたいと思います。
そしてこの日、ワインステーション+の駅長さんと助役さんがめでたく入籍されたとのこと。
おめでとうございます!お二人もお店も、今後益々のご発展をお祈りしております!
そんな感じの持ち寄りワイン会でした。お店の方も含めて15人で飲んだのが17本、そしてプラスαでグラスワインとかビールとか。 やっぱりリアルの飲み会は楽しいですね。初稽古の国が2つもあったりして、大変バリエーションに富んだ会でした。 またよろしくお願いします>皆様
名称 | Paraiso Monterey Estate Chardonnay 2016 パライソ モントレー・エステート シャルドネ 2016 |
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生産者 | Paraiso Vineyards パライソ・ヴィンヤーズ |
価格 | 1,408円 (通常価格:4,400円) |
購入店 | カルディ 横浜ジョイナス店 |
本日の夕食は、メインが鯵のフライと海老カツ、
それにアボカドのバター醤油焼き&ケールのサラダ、主食はバゲット+ドライフルーツ入りのクリームチーズ。
ワインは濃い白が良さそうですね~ということで選んだのは、カリフォルニア産の白。
税抜き通常価格4,000円がカルディで68%オフの1,280円だったもの。ツイッターでの評判を聞きつけてゲットしました。
大幅値引きの理由は、造り手の「パライソ・ヴィンヤーズ」がワイン造りをやめてブドウ栽培に専念するらしく、終売になったからとのことでした。
素人の印象だとブドウ栽培よりワイン造りの方が付加価値が高くて良い商売が出来そうな気がするんですけど違うんですかね?
もちろん造り手さんの意思というか好き嫌いはあると思いますが。
色は、見るからに濃そうで、いかにも樽ドネな黄色感。粘性も高くて甘口ワインみたいです。
香りは「やっぱりキタ――(゚∀゚)――!!」な樽の香ばしさ。そしてマンゴーや黄桃のような甘いフルーツの香り。予想通りで期待通りです。
味わいは、見た目ほどには甘くはありません。
酸味はそこそこあるんだけど、ちょっと抽出強めっぽい雑な苦味を感じて、
なんとなくユルいというか締まりが無いような印象を受けます。
控えめな甘さ以外は昔ながらの「カリシャルの樽ドネ」っぽいという感じはします。
確かに高級感はあります。「4,000円です」と言われても納得です。
ただちょっとスタイルが古いような感じがしないでもありません。
まるでプレイボーイ誌の金髪女性のような・・・なんてことを書くと今は叩かれるんですかね?
「表面的なゴージャス感」と言い換えます。
点数 | 78点 |
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名称 | Alira Tribun 2016 アリラ トリブン 2016 |
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生産者 | Alira アリラ |
価格 | 1,105円 (希望小売価格:1,960円) |
購入店 | ソムリエ・ドゥーエ |
本日は長女が友だちと遊びに出かけたので、夕食は師範代と二人だけ(+モルモットのクルトンさん)。
メニューは、ナスと厚揚げの甘辛炒め、プルコギ(という名の肉野菜炒め)、以上。二人だとそんなもんです。
選んだワインは、「ルーマニア、ブルガリア 4本セット」5,995円からの2本目で、ルーマニアの赤ワイン。
オーナーはキラ星のようなボルドーのシャトーも保有するナイペルグ伯爵。
品種はフェテスカ・ネアグラ50%、メルロー30%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、
発酵:ステンレスタンクにて5~8日間低温浸漬 / 熟成:フレンチオーク樽50%、ステンレスタンク50%で3ヶ月、だそうです。
色は非常に濃く暗い青紫色です。まるでボルドーの赤ワインみたいですよ。
香りは、フェテアスカ・ネアグラという品種の特徴が強く出ているのか、ボルドーとはだいぶ異なります。
ブルーベリーのフルーツ香とほのかなバニラに加えて、ツンッ!した刺激的な酸を感じる、ややシャープな香りです。
味わいは、甘さしっかり、酸味はほどほど、そして渋味が旺盛。一言で言うと「甘くて固い」味わいです。
勝手に「ブルガリアはボルドー似/ルーマニアはブルゴーニュ似」だと思っていますが、
このワインはそのどちらでもない感じです。強いて言えば北海道のツヴァイゲルトみたいな感じかな?
甘さはあるけど冷たくシャープな印象のワイン。個性的でこれはこれで面白いと思います。
点数 | 75点 |
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リンク |
ルーマニア、ブルガリア4本セット 5,995円(送料無料) |
本日は、飲み友だちのMikiさんとMAMIさんに加えて、
初めましての家飲みすこ太郎さん&師範の4人で、
青山のワインショップ兼レストランCellar Door 青山(お店のサイト)に伺いました。
先日結婚記念日で伺ったランタンポレルのすぐそばにあります。
場所は、東急ステイ青山のショッピングエリア"パサージュ青山"の2階、知っていないとわからない隠れ家的な場所にあります。
師範みたいな田舎者だとちょっと入りづらいオシャレなドアを開けると、店内はとてもキチンと整理されたワインショップになっています。
このお店、インポーター「ジェロボーム」のアンテナショップなんですね。すぐお隣に本社があるそうです。
場所柄、アカデミー・デュ・ヴァンの生徒さんが多く利用されているそうですよ。
店内には温度管理されたセラーがあって、その中には各ヴィンテージのペトリュスやクロ・ド・タールがズラリと。
師範には今や全く縁のないワインたちですが、見るだけならタダです(写真も撮って良いそうです)
ワインショップの奥にはダイニングがあって、なんとワインを買った値段そのままで飲むことが出来ます。
「抜栓料無し」という庶民には大変ありがたいシステムです。
そして、そのダイニングが写真みたいにめっちゃオシャレな空間なんですわ。
もって角打ち的な雰囲気を想像していた師範は度肝を抜かれましたよ。
名称 | Conde de Haro Brut Vintage 2015 コンデ・デ・ハロ ブリュット・ヴィンテージ 2015 |
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生産者 | Bodegas Muga ボデガス・ムガ |
価格 | 3,850円 |
購入店 | Cellar Door 青山 |
今回、4人なので4本飲むことにして、平均価格はだいたい6,000円くらいにしましょう、と事前に相談しておりました。
かつ、メインのワインにはちょっと厚めに予算を割り振りたい・・・そうするとどうしても乾杯の泡からシャンパーニュは外さざるを得なくなるわけです。
そんなフトコロ事情をお店の方に相談したら『であればこのちょっと高級なカバなどいかがでしょう?』というご提案。
渡りに舟でございます。
色は結構しっかりした小麦色。泡立ちは一般的なシャンパーニュほどには強くは感じられませんでした。
香り・・・良いですねぇ。ちょっと熟成したシャンパーニュみたいな、アップルパイのようなフルーツの香りと香ばしさが感じられます。
味わいは、色や香りの割にはシャープな感じで、酸が活き活きしています。
これ、ブラインドで出されたら普通に「良いシャンパーニュですね」と言いそうな雰囲気です。
特に酸がキレイですね。いわゆる安カバとは一線を画す味わいで、乾杯の泡としては十分、皆で『救世主ですね』なんて話していました。
点数 | 81点 |
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料理もかなり本格的なものが頂けます。4人でシェアする形で注文したのがコチラ。
・コンテチーズのグージェール 440円
・ハウスメイド・パテ・ド・カンパーニュ 1,100円
パテ・ド・カンパーニュ、とても濃厚な味わいで、少食な師範だったらこれ1皿でワイン1本飲めます、って感じでした。
名称 | Miraval Rosé 2019 ミラヴァル ロゼ 2019 |
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生産者 | Jolie-Pitt & Perrin ジョリー・ピット&ペラン |
価格 | 3,740円 |
購入店 | Cellar Door 青山 |
2本目はプロヴァンスのロゼです。
これはもう悩むまでもなく、計画時点からMikiさんが飲んでみたいと言われていたので決定しておりました。
一見プレステージ・シャンパーニュみたいなボトルに入っていて、高級感のある外観です。
色は、写真でも分かるように非常に薄めのオレンジ色。ロゼというより濃いめの白ワインか薄めのオレンジワインくらいの色合いです。
香りは、抜栓してすぐはとてもおとなしい感じでした。でも、いかにもプロヴァンスらしい、地中海の風を感じる雰囲気です(多分)。
味わいは、軽く渋味があっていわゆる白とはかなり違うしっかりした感じですね。
グラスの中で時間が経つと、香りがどんどん開いてくる感じでしたが、惜しむらくはその頃には飲み干していました。
地中海のビーチで、時間をかけながらゆるゆる飲みたいロゼですなぁ。
点数 | 76点 |
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プロヴァンスのロゼに合わせたのがこちら。
・本日のキッシュ 990円×2
中身は、カブとラルド・ディ・コロンナータが主体です。
これも美味しかったなぁ。ちょっとしっかり感のあるロゼにピッタリな感じでしたよ。
名称 | Aloxe Corton Premier Cru "La Toppe au Vert" 2005 アロース・コルトン プルミエ・クリュ "ラ・トップ・オー・ヴェール" 2005 |
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生産者 | Thibault Liger-Belair ティボー・リジェ・ベレール |
価格 | 15,950円 |
購入店 | Cellar Door 青山 |
本日のメインのワインがこちら。やっぱり良いブルゴーニュが飲みたいじゃないですか。
そこでお店の方に「1万円前後でお薦めを」と相談したところ、選んで頂いたのがコチラ。
ティボー・リジェ・ベレールのアロース・コルトン1級畑、ヴィンテージはなんと2005年です。
こういうのはなかなか自分たちでは買わないなぁ、ということで、予算をちょっとオーバーしていましたが(その分最初の泡で調整しました)、
これをお願いすることになりました。
色は、16年も前のワインとは思えない、非常に若々しく健康的な赤紫色です。まず外観から状態の良さが伺えます。
香りはまさしく高級ブルゴーニュの香りですね。アプリコットのようなフルーツに革製品の妖艶さ、
良い感じの熟成感もあって、一嗅ぎしただけで「これオッケーです!」と言いたくなる感じです。
味わいもとてもスムーズ。気を付けないとあっという間に飲み干してしまいます。
いやー、これはアタリでした。お店の方グッジョブです。
もちろん、もっと高級なワインもいっぱい並んでいましたが、師範は多分これくらいの美味しさが検知できる限界かも知れません。
1人で1本飲んでいたら、もっと高い点数を付けていた気がします。
点数 | 93点 |
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メインのワインがブルゴーニュならもちろんメインの料理もコレです。
・じっくり煮込んだ和牛ほほ肉の"ブルゴーニュ風" 3,300円×2
もちろん和牛も美味しいんですが、添えられた菊芋やちりめんキャベツもとても良い感じ。
ワインショップ併設のレストランとは思えない、まったくフレンチレストランに遜色のない料理です。
ちゃんとしたシェフが奥にいらっしゃるみたいですよ。
名称 | Nebbiolo d'Alba 2017 ネッビオーロ・ダルバ 2017 |
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生産者 | Valmaggiore Sandrone ヴァルマッジョーレ・サンドローネ |
価格 | 6,820円 |
購入店 | Cellar Door 青山 |
4本目、(当初予定していた)最後のワインは、ショップで選んだ時点では別の造り手のネッビオーロにしていたのですが、
お店の方曰く『優しい感じなのでアロース・コルトンの後だと物足りなく感じるかも知れません』とのこと。
というわけで、MAMIさんが当初から目を付けていたコチラ、サンドローネのネッビオーロ・ダルバに変更しました。
色は、前のピノ・ノワールと比べると濃さはあるのですが、赤みがあるので色調としては似た傾向に見て取れます。
ネッビオーロって「バローロ」や「バルバレスコ」みたいなイカツイ名前のワインに使われるので黒いイメージですが、
実際はそんなに黒く無いんですよね。
香りは、チェリーみたいな華やかなフルーツの香りがパーッと香る、とても外交的な雰囲気です。
味わいも思いのほか固さはなくて、スムーズに楽しめます。
2017年のネッビオーロという事でもっとガチガチのワインを想像していましたが、
さすがは名門造り手、若くても十分楽しめますな。この変更は多分正解でしたよ。
点数 | 87点 |
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酒飲みの最後はやっぱりこれでしょう。
・チーズ盛り合わせ(3種) 900円×2
セミハードと白カビとウォッシュですけど、種類が何だったかは忘れました。
添えられたブルーベリーのコンポート(かな?)が、赤ワインに合わせるのにとてもいい仕事をしていたのように思います。
名称 | Matanzas Creek Winery Sonoma County Merlot 2014 マタンザス・クリーク・ワイナリー ソノマ・カウンティ メルロー 2014 |
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生産者 | Matanzas Creek Winery マタンザス・クリーク・ワイナリー |
価格 | 5,280円 |
購入店 | Cellar Door 青山 |
4人で4本・・・なぜか飲み足りないわけですね。
こちらのお店、もちろんグラスワインもあるのですが、個人的にはせっかくだから皆で同じものを飲みたい、
それだったらグラスで頼むよりボトルを持ってきた方がたっぷり楽しめる・・・というわけでショップから選んできたのがコチラ、
米国ソノマのメルローです。それなりに出来上がってますから、濃くてしっかりしたのが良かろうという算段です。
MAMIさんは『シラーが飲みたい』と言われてましたが完全無視です。
色は・・・思ったほどの濃さは無くて、澄んだ感じの青紫色でした。
香りも、どちらかというと「ガツン!」ってんじゃなくて柔らかな感じです。
味わいも香りの印象と同じく、濃くてしっかりというよりスムーズな印象。
前の2本がしっかりしていたから、相対的にそう感じたのかも知れませんが。
改めてヴィンテージを確認すると2014年なんですな。香りや味わいの柔らかさは「さもありなん」です。
締めのワインとして良かったんじゃ無いでしょうか。あんまり飲む機会無いっすよね、そこそこ熟成したソノマのメルローって。
点数 | 79点 |
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そんな感じのワイン会、お会計は4人分トータルで5万円弱、 ワイン代は一人平均9,000円弱と、当初の予算を軽やかにオーバーしております。 小売価格で飲めるといってもやっぱりそれくらいはいっちゃいますよね。 でも、大変美味しいワインが楽しめたので、内容から考えると「安い」と言えると思います。 まだオープンして間もないようですが、これから人気が出ることは間違いないでしょう。
4人で5本も飲んでおいて、まだ飲み足りないわけですよ・・・ というわけで渋谷方面へ向かう途中で家飲みすこ太郎さんに見つけて頂いたのがコチラ、発酵居酒屋5というお店。 前情報全くなしで訪問しました。
さすがにもうワインは飲まなくて、最初に飲んだのがヒューガルテン、そして角ハイボール。料理はサンマの何かを頼んだみたいです
(※)。
ハイ、完全に仕上がってます。
またよろしくお願いします!>皆様
(※)サンマはお通しで、注文したのは茸の天ぷら、それにプレモルも頼んでいたそうです。
名称 | Brahms "Sonato" 2019 ブラハムズ "ソナト" 2019 |
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生産者 | Dom. Brahms Winery ドメーヌ・ブラハムズ・ワイナリー |
価格 | 1,716円 |
購入店 | 葡萄畑 ココス |
本日の夕食は、食前のおつまみが昨日の残りのラタトゥイユ、
それ以外の調理担当は師範で、ピーマンたっぷり青椒肉絲、モヤシとキュウリのナムル、卵とワカメのスープ。
この歳になると野菜がたっぷりの方が嬉しかったりします。
選んだワインは、南アフリカのボルドーブレンド。
品種は、メルロ50%、カベルネソーヴィニヨン25%、ピノタージュ25%だそうです。
色はしっかりと濃い紫色。まさにボルドーブレンドですね。
香りはカシスやドライプルーンのような果実の香りに、上品な樽の香ばしさが載っています。
南アフリカの赤にありがちな焦げタイヤ感はほぼ無くて、抑制の効いた端正な香りです。
味わいも香りの印象に近く、強すぎないボディに長めの余韻。甘過ぎず酸味も控えめ、まるで熟成ボルドーのようなスムーズさを感じます。
造り手の名前がブラームス、ラベルにチェロの絵が描いてあるのに引っ張られているのかもしれませんけど、しっとりした落ち着きを感じるワインです。
お値段を考えれば間違いなく買いですね。
ツイッターでフォローしている方のお薦めに従いブラームスのヴァイオリンソナタ「雨の歌」を聴きながら頂きましたが、
正直こいうシットリ系のワインはジャズよりクラシックが合うと言わざるを得ませんな。
点数 | 78点 |
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リンク |
Sonato by Brahms 2019 1,716円 |
年寄りの早起き、朝散歩でみなとみらいに来ています。
「セブンイレブン横浜ハンマーヘッド店」には 鬼のような数のクラフトビールがありました(画像拡大できなくてスミマセン)。
話題の「宇宙ビール」もありましたよ。クラフトビール好きはチェキラ!
・・・ってなわけで本日の食前酒は「うちゅうブルーイング」のMoon IPA。
コレ、確かに美味いっすね。まるでマンゴーやパイナップルのような鮮烈にフルーティな香り、苦味しっかりだけど軽やかな味わい。
素晴らしいビールです!でもお値段785円、「インドの青鬼」の倍と考えると・・・青鬼が安すぎるんだな、きっと。
名称 | Arugano Koshu 2021 アルガーノ 甲州 2021 |
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生産者 | 勝沼醸造 |
価格 | 1,980円 |
購入店 | 吉祥 西武東戸塚店 |
皆さんご存じですか?本日11月3日は「山梨ヌーボー」の解禁日です。
何を隠そう、師範は買い物に行った先で知りました(恥)。
というわけで本日押っ取り刀で買ってきたのは、勝沼でも歴史と定評のある造り手「勝沼醸造」の甲州新酒。
合わせた料理は、刺身三種(キハダマグロのタタキ、カマスの炙り、マゴチ)、鶏ナンコツ&砂肝ソテー、ポテトサラダ&レタスサラダ、白菜漬けです。
色はほぼ無色です。甲州って、このページ先頭の写真のようにほんのり紫色なんだけど、ワインはだいたい無色ですね。
香りは、いかにも甲州らしい和柑橘の香りがズバッ!と。香りのボリュームはなかなか立派だし、某ジョレ・ヌーヴォーみたいな特殊なバナナ感はありません。
味わいも普通に甲州種のワインですね。甘さ控えめ酸味シッカリ、前述の和食合わせてピッタリです。
良く言えばとても甲州種のワインらしい仕上がり、敢えて悪く言えば新酒感の無い仕上がり。
ちなみにラベルのどこにも「新酒」とか"Neuveau"の文字は見当たりません。通年販売を目論んで(≒売れ残りを警戒して)おられるんでしょうね。
それは別に良いと思うのですが、表ラベルには「アルガーノ 甲州 "Arugano Koshu"」の文字が全く見当たらないのはいかがなものかと。
銘柄はちゃんと表ラベルに書くべきだと師範は思います。
点数 | 75点 |
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名称 | Gewürztraminer Kabinett 2020 ゲヴュルツトラミネール カビネット 2020 |
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生産者 | Josef Drathen ジョセフ・ドラーテン |
価格 | 987円 |
購入店 | カルディ 横浜ジョイナス店 |
本日の夕食は、ドイツ産ピクルス、銀ダラの西京焼き、肉&ピーマンたっぷりチャプチェ、レタスとトマトのサラダ、ワカメスープ。
ワインはコチラ、ツイッター「3桁のドイツ産ゲヴュルツって珍しいんじゃない?」と話題だったもの。
造り手の"Josef Drathen"は、昨年同じように安いピノ・ノワールが話題でした。
昨年のはまるでフランス産みたいに擬態しておりましたが、今回のはいかにもドイツな瓶とラベル。マーケティングの妙でしょうか。
色はキレイな薄レモン色で、若干赤みがあるかな?って感じです。
香りはちゃんとゲヴュルツです。ライチの華やかな香りがちゃんとします。
味わいは、ある意味想像通りな、ドイツワインらしい甘さのある味わい。
ただ、数値を測定すると糖度は7.3でそんなに高くなく、酸もその他も控えめなので甘く感じるのかもです。
ガッツリ冷えていた方が好印象ですね。
いやー、良いと思いますよ。コノ・スルのゲヴュルツと同じくらいの香りがあって、ドイツらしい甘さがあって、侮れません。
こんなワインが、日本よりはるかに一人当たりの賃金が高いドイツで造られて、遠路はるばる運ばれてこの値段だからビックリです。
点数 | 73点 |
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