ビールテイスト飲料道場2024

ビールテイスト飲料(ノンアルコールビール)

 毎年恒例、人間ドック前の断酒期間に開催する「ビールテイスト飲料道場」、今年は7月1日から7月9日までの9日間。 用意したビールテイスト飲料は10本(1本は予備)です。

 今年のラインナップは、海外からの「脱アル・ビール」を多めに揃えて、(一般に美味しくない)健康を謳う商品は外してみました。 美味しいのはわかっている「微アル」も外して、ノンアル一本勝負です。

 ちなみに、もっと多くの銘柄を揃えた昨年の結果がコチラ。そちら合わせてご覧ください。

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9日(火)

Hoegaarden 0.0
名称Hoegaarden 0.0
ヒューガルデン 0.0
生産者Hoegaarden
ヒューガルデン(韓国製造)
輸入業者AB InBev Japan
エービーインベブジャパン
価格160円
購入店イオンフードスタイル横浜西口店
原材料大麦麦芽、小麦、液糖、コリアンダーシード、オレンジピール、ホップ、酵母/炭酸、pH調整剤、香料、増粘剤(ペクチン:リンゴ由来)
アルコール0.0%
エネルギー27.85kcal (100ml)

 今年のビールテイスト飲料道場もいよいよ本日が最終日。 稽古相手に選んだのは、昨年も稽古したヒューガルデンのノンアル・ビール。 ベルギーのブルワリーですが製造は韓国のようです。多いですよね、欧米メーカーの課国委託製造。 昨年の印象では、ヒューガルデンらしくはあるものの甘さが気になる、といった感じだったみたいですが、 果たして今年はどう感じるんでしょうか?と。

 外観はまさにヒューガルデン、やや濁った濃いめのレモン色、泡立ちはとても弱い感じです。 香りもまさにヒューガルデン、コリアンダーシードとオレンジピールの香りがちゃんと感じられます。 香りだけならノンアル・ナンバー1ですね。 そしてやっぱり甘いんですよ。この甘さはビールじゃないよなぁ(※)。 「ほろよい」くらいのチューハイな感じです。

 ヒューガルテン風味のノンアル・チューハイ、明らかに甘くて評価が分かれる感じです。 お子様味覚の師範は案外嫌いじゃないですが、どちらかというとビール嫌いの人にウケそうですね。 そういう人が手に取るかどうかは知りませんけど。

(※)ベルギーのフルーツビールとかは甘いのありますけどね。

点数70点
2024年 ビールテイスト飲料道場

 以上をもちまして、今年のビールテイスト飲料道場を終了させて頂きます。

 なんだかんだ書いていますが、こういう飲み物があると、断酒期間も飽きずに楽しめるので助かっています。 特に今年は輸入のノンアル・ビールに個性的なものが増えて良かったように思います。 きっと来年もまた似たようなことをすると思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いします。


8日(月)

サントリー オールフリー
名称Suntory All Free
サントリー オールフリー
生産者Suntory
サントリー
価格108円
購入店ドン・キホーテ 横浜西口店
原材料麦芽(外国製造)、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、ビタミンC、苦味料、甘味料(アセスルファムK)
アルコール0.00%
エネルギー0kcal (100ml)

 断酒生活も丸一週間、飲まない生活にも慣れてきました。 「どうしても飲みたい!」とか思わないから、いわゆるアルコール中毒な状況にはないと確信しております。

 そして本日のノンアルは、ライムショットじゃない方のオールフリー。 原材料はライムショットと全く同じなので、香料だけで差異化しているような気がします。

 泡はサーッと消えます。そのあたりはライムショットも同じですね。 香りは、ほんのり鉄サビ、ほんのり酢。ビールとはだいぶ違いますよね。 味わいは、とくに引っかかることはないけど、褒めるポイントも見つかりません。

 師範に於きましては、実質的にはサントリーのノンアルは好きじゃないんだと思います。 でもライムショットだけ「ビールらしくない」から好きなんだろうな。 サントリーさんにはより一層の努力を願ってやみません。

点数65点

7日(日)

清水ヶ丘プール

 減らない体重をなんとかするべく、人間ドック目前の週末、近所の公営プールで最後の仕上げ。

 こちらのプール、写真のように総ガラス張りの天井で、とても開放的ではあるのですが、その分室温と水温が上がります。 館内の本日の室温は37℃/水温は34℃。泳げば泳ぐほど体が熱くなります。 プールに水温を上げる設備はあるんでしょうけど、下げるのってきっと無いですよね。

アサヒ ドライゼロ
名称Asahi Dry Zero
アサヒ ドライゼロ
生産者Asahi Beer
アサヒビール
価格117円
購入店サミット 横浜岡野店
原材料食物繊維(米国製造又は仏国製造又は国内製造)、大豆ペプチド、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK)
アルコール0.00%
エネルギー0kcal (100ml)

 暑いプールで泳いできて、当然冷えたビールをキューッといきたいところですよね。 こういう時はやっぱりアサヒのスーパードライ一択でしょう・・・でも断酒中なのよねぇ、というわけで、選んだのはアサヒのドライゼロ。 昨年も稽古しており、スーパードライ風であることは確認済みです。 明るいうちからキューッといっちゃいますよキューッと。

 色は普通にビールっぽくて、泡もかなりビールに似せてます。 主な原材料は食物繊維と大豆ペプチド、大麦は使われていないのにさすがアサヒです。 香りには、若干の鉄サビっぽさがありますがキューッと飲めば気になりません。 味わいも、なにを飲んでいるのかわからない感はありますが、キューッと飲めば(以下同文)

 やっぱりアレですよ、スーパードライ同様、このノンアルは味わって飲むのではなくのどごしを楽しむべきなんでしょう。 火照った身体を冷やせて、なおかつアルコールを摂取しない、美味い不味いを別にすれば「アリ」な気がします。

点数66点
アサヒ ゼロ
名称Asahi Zero
アサヒ ゼロ
生産者Asahi Beer
アサヒビール
価格171円
購入店イオンフードスタイル 横浜西口店
原材料麦芽(国内製造)、スターチ、麦芽エキス、ホップ、大麦、コーン、米/炭酸、香料
アルコール0.00%
エネルギー28kcal (100ml)

 休日なので、贅沢にもう1本いっちゃいます。 開けたのは、同じくアサヒのノンアルで、最近発売された「アサヒゼロ」。ドライゼロとかアサヒゼロとか、ゼロが好きなんですね。 テレビCMでは『ビール好きの85.5%がこの味に驚きました』と宣伝されています。果たして師範も驚く側か、 真剣に稽古させて頂きました。

 まず外観、色はもちろんビールっぽいのですが、泡のボリュームも泡持ちも一般的なビールとなんら変わりありません。 次に香り、弱めながらモルトの麦っぽさとホップの爽やかさを感じます。鉄サビっぽいとか、ネガティブ感はありません。 最後に味わい、当たり前ですけどアルコール感がないのが寂しいですね。 ネットの動画では『ビールと見分けがつかない』なんて謳われていますが、それはかなり眉唾です。

 結果、かなり良くできたノンアルだとは思います。スーパードライやドライゼロのような金属感も控えめです。 でも、CMはちょっと盛り過ぎというか、 「ネガティブさの無いノンアル」くらいが落としどころのような気がします。驚かない14.5%側でした。

点数72点

6日(土)

Clausthaler Non-Alcoholic
名称Clausthaler Non-Alcoholic
クラウスターラー ノン・アルコーリック
生産者Binding-Brauerei
ビンディング・ブラウエレイ(ドイツ製造)
輸入業者都光
価格138円
購入店イオンフードスタイル横浜西口店
原材料大麦麦芽/ホップエキス、炭酸
アルコール0%
エネルギー27kcal (100ml)

 昼間にちょっとだけワインを試飲しましたが、 ビールテイスト飲料道場としては「無かったこと」にして当道場を続けます。 本日の相手は、本場ドイツで製造されたノンアル・ビール。原材料も、「大麦麦芽/ホップエキス、炭酸」のみ。 この銘柄は昨年も稽古しております。

 外観、泡のきめ細かさと泡持ちは全くビールと同じです。 香りは、鼻で嗅ぐとちょっと酸っぱい感じの雰囲気がありますが、口に含むと特に違和感はありません。 ピルスナータイプのビールっぽい香りです。 味わいは、そりゃまぁ物足りなくはありますけど、外観や香りがビールっぽいから、逆に「アレッ?」ってなるのかも知れません。

 さすがはビール大国のドイツで造られているノンアルですね。正統派な感じがします。 そして、ノンアルといえどもカロリーは多少あったほうが飲み応えがある気がしますね。 ダイエットにはアレですけれども。


点数72点

5日(金)

オルジュ ゼロ
名称Orge Zero
オルジュ ゼロ
生産者Anheuser-Busch InBev Vietnam Brewery Company
アンハイザー・ブッシュ・インベブ ベトナム・ブルワリー・カンパニー
輸入業者パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング
価格95円
購入店ドン・キホーテ 横浜西口店
原材料麦芽、米、ブドウ糖、ホップ/炭酸
アルコール0.0%
エネルギー14kcal (100ml)

 本日のビールテイストは、ご存じドン・キホーテのプライベートブランドのノンアル・ビール。 税込み100円以下でお手頃価格なんですが、缶のプリントによればビールと同じ製法なんですね。 「アルコールを発生させない特殊技術」らしいので、いわゆる脱アルとは違うみたいですが、どこまでがビールと同じなのかはわかりません。 ちなみにこの銘柄とは昨年も稽古しており、比較的好印象。 「安さのヒミツはベトナム生産」ということだろうと考えております。

 外観はやや薄め、そしてややくすんだ感じの薄黄金色。泡はビールより少ないけど、ノンアルとしては普通です。 香りは鼻ではほぼ無臭だけど、口に含むとIPA的なライチっぽさを感じます。 味わいは、特筆すべきことはなくて、普通にノンアルです。

 ドンキの割には尖がったところがなく、そしてドンキらしくお値段最優先な感じに仕上がってますね。 100円以下で選ぶならば、トップバリュのPBよりドンキのPBを推します。

点数69点

4日(木)

Heineken 0.0
名称Heineken 0.0
ハイネケン 0.0
生産者Heineken
ハイネケン(シンガポール製造)
輸入業者ハイネケン・ジャパン
価格171円
購入店イオンフードスタイル横浜西口店
原材料麦芽、ホップ抽出物/炭酸、香料、pH調整剤
アルコール0.0%
エネルギー21kcal (100ml)

 本日のノンアルは、オランダの大手メーカー「ハイネケン」の脱アルビール(生産はシンガポール)。 まず缶の形が独特で、ビールじゃ無くて清涼飲料水タイプの細長い形状をしています(容量は330ml)。 商品紹介のサイトによれば、

『ハイネケンオリジナルに使用されているものと同じ原料(水、麦芽、ホップ抽出物、A酵母) を 使用し、ダブル醸造製法で作られます。 減圧蒸留でアルコールを丁寧に除去し香料と完璧にブレンドしています。』

だそうです。それはそうと、上にリンクしたようなアルコール関連商品を紹介するサイト、 生年月日を入れないと見られないようになっているけど、それって意味あるんですかね? 決まりなんでしょうけど、単なる責任回避にしか感じられないんですよね。 下にリンクしたような商品販売ページだと普通にアクセスできるんだし。

 閑話休題、どんなノンアルかというと、泡立ちは少なめですが泡持ちは悪くなくてさすが脱アルです。 香りは、弱いけどビールらしいホップと麦芽の香りがします。 ノンアルにありがちな参加した鉄みたいな香りがしないのが好印象です。 味も、別にどうということはないけど、ネガティブなポイントがなくて、普通に飲めます。

 ノンアルだと知らなければ、ちょっと物足りないビールくらいに感じられそうです。 200円近いお値段はなかなか強気ですが、確かに100円前後のものとは一味違う感じがします。

点数73点

3日(水)

トップバリュ ビールテイスト
名称TOPVALU Beer Taste
トップバリュ ビールテイスト
生産者イオン (合同酒精)
価格86円
購入店イオンフードスタイル 横浜西口店
原材料水あめ(国内製造)、麦芽エキス、大豆ペプチド、ポップ/炭酸ガス、香料、カラメル色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC)、苦味料
アルコール0.00%
エネルギー4kcal (100ml)

 本日のノンアルは、今回のラインナップの中で最安値、なんと税込み一缶86円でございます。 イオンのプライベート・ブランド「トップバリュ」銘柄で、製造は合同酒精。 なんたって凄いのは、原材料で一番多く使われているのが「水あめ」ですよ。 冷やしあめかよ!って感じですが、それでもカロリーは缶全体でも14kcalなので、水あめ自体の含有量も少なそうです。

 色はビールっぽいのですが、グラスに注ぐと泡がみるみる引いていきます。 香りは、鉄棒をした後の手のひらの匂い。どこかでなにかが酸化した感じでしょうか。 口に含むと、どことなくグレープフルーツみたいな風味を感じるのは悪くなんですが、「これがビールテイストなのか?」 と脳内に疑問符が湧きます。

 文字通り「安さのヒミツは内容にアリ」ですな。 ノンアルなんて別に美味くなくていい、というか美味くないほうが量少なくて済む、という考えもありそうな気がします。

点数60点

2日(火)

Budweiser Zero
名称Budweiser Zero
バドワイザー・ゼロ
生産者Budweiser
バドワイザー(韓国製造)
輸入業者Anhewser-Busch InBev Japan
アンハイザーブッシュインベブジャパン
価格127円
購入店イオンフードスタイル横浜西口店
原材料麦芽、米、ホップ/炭酸、酸化防止[V.C.]、pH調整剤、プロピレングリコール、ステビア末、香料
アルコール0.0%
エネルギー13.71kcal (100ml)

 本日のノンアルは、ビールテイスト飲料道場初登場のバドワイザー・ゼロ。 バドワイザーっつたら普通のビールでも軽いことで有名ですが、それからアルコール無しだとどうなるか、興味があるところです。 ちなみに、製法上はビールからアルコール分を抜いた「脱アルビール」みたいです。 原材料の豊富さから「醸造さぜずにアレコレ系」かと思いましたが、そうじゃないんですね。

 色はちゃんとビールの色で、泡持ちも比較的しっかりしています。さすがは脱アルって感じです。 香りは・・・ほぼ無臭ですね。飲んだ感じは、バドワイザーからアルコールを抜いて更に軽くしました、って感じ。 そのまんまですね。

 ちなみに減産国は韓国なので、米国で売られているバドワイザーとは元が違うんだろうと思われます。 でも、良くも悪くもちゃんとバドワイザーっぽいんですよ(師範はバドワイザーはあまり好きではありません)

点数68点

1日(月)

サントリー オールフリー ライムショット
名称Suntory All Free Lime Shot
サントリー オールフリー ライムショット
生産者Suntory
サントリー
価格127円
購入店サミット 横浜岡野店
原材料麦芽(外国製造)、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、ビタミンC、苦味料、甘味料(アセスルファムK)
アルコール0.00%
エネルギー0kcal (100ml)

 ビールテイスト飲料道場、記念すべき今年の1本目は、いつもの休肝日の常飲銘柄であるサントリーのオールフリー・ライムショット。 昨年も取り上げていて、その情報はコチラ。 いつもはこのノンアルに氷を入れて飲むんです。その方がより「ビールらしくない美味しさ」が味わえるから。 でも本日はキッチリ稽古をつけたいのと、写真を揃えたいので氷を入れずに頂きます。

 色は薄めのビールの色ですが、泡立ちも泡持ちも良くありません。まぁそりゃそうだよね。 香りはスッキリ、ライムの香りがします。ってかそういう商品ですからね。 口に含むと、苦味控えめで軽快な感じ。ビールじゃないけどこれはこれでアリなんですよ。

 後半はやっぱり氷を入れました。その方が冷たくて美味しいのよ。 このノンアルの良いところは、なんといっても「ビールとは別物なので不味いビールを飲んでいる気がしない」こと。 毎年同じことを言ってますが、下手にビールっぽく旨味とかコクとか出されると「うへぇ」ってなっちゃうのよね。

点数70点