キャップシールを剥がす


Californiaモノの一部や、スクリューキャップのワインを除いて、 大抵のワインはキャップシールなるもので瓶の口の部分を覆ってある。
ここでは、このキャップシールの剥がし方について説明する。

まず、キャップシールは、コルクを抜く前に剥がしたほうが良い。 希にキャップシールがついたままコルクスクリューを刺して、 コルクを抜く際にキャップシールを破る御仁も見受けられるが(いないか?)師範は感心しない。 ベロベロしていて抜いた後の見た目がみっともないし、そもそも抜きにくいからである。

キャップシールの材質にも数種あるようである。
一番剥がしにくいのが安ワインに多いプラスチック状の材質のもの。 ソムリエナイフでは非常に切りにくい。 そのため、お菓子等を包むセロファンに付いている赤い帯のような、 剥がすことを手助けする帯が付いている物もある。
そこそこなのが、これまた安ワインに多いアルミ箔状の材質のもの。 これも薄くて切りにくい。
一番やりやすいのが鉛状の材質のもの。 これは切りやすい。こいつが一番好きなんだけど、フランス以外の安ワインだと少ない。
他にも蝋で固めたものなどもあるそうであるが、師範は開けたこと無い。

(追記 2007/05/25)
封蝋、何回か開けたけど、普通のと比べてかなり面倒。でも瓶の姿は良いんだよなぁ。


いよいよキャップシールを剥がすわけであるが、 師範の経験では3種類の剥がし方が存在する。


キャップシールを全て剥がす方法

とにかくすべて剥がしてしまう方法。
ソムリエナイフの刃が切れなくてもあまり影響ないし、 馴染みの無い安ワインでコルクの長さがわからず打ち抜く心配がある場合や、 デキャンタする際に澱の侵入を監視する必要がある場合に有効である。
欠点としては、やや面倒であるのと、瓶の姿がみっともなくなってしまうことか。

キャップシールを出っ張りの下から剥がす方法

レストラン等ではこの方法を採られることが多い、主流と思われる方法。
キャップシールを切った部分より径の太い場所が上に存在するため、 こじ剥がす必要があり、これも結構面倒である。
聞くところによると、下記の"上部だけ"剥がす方法だと、 キャップシールを伝ってワインがグラスに注がれる可能性があり、 その際に鉛分がワインに混入するの防ぐために主流であるらしい。
そんな些細なこと師範は気にしないんで、この方法はあまり採らない。

(追記 2007/05/25)
最近の師範はこの方法を採る事が多くなった。 というのも、親指を瓶口に引っ掛けて人差し指側でナイフを掴んで使おうとすると、 親指が押さえる方向と刃に力を加える方向が逆になったほうが切りやすいから。 以前は鉛のキャップシールが多かったんで、比較的切るのも楽だったなぁ。 今は切りづらいのが多いんで力が必要、よってこうなった次第。

キャップシールを出っ張りの上で剥がす方法

キャップシールを切ったら即取り外せるので、一番楽な方法。 師範はこの方法を採ることが多い。

(追記 2007/05/25)
前述したように最近はこの方法を採らないことが多い。


結論を言うと、どう剥がそうが味に関係するわけじゃなさそうなんで、 勝手にやって正解ではあると思う。

(追記 2007/05/25)
それにしても外しにくいキャップシールばかりになりましたねぇ。 コルク自体は合成モノを中心にいろいろと技術革新しているみたいなんで、 コッチもなんかアイディアを出せばいいのに。

by 師範