稽古日誌:2011年1月

 あけましておめでとうございます。本年も安ワイン道場をよろしくお願い申し上げます。

 毎年、このページの1月分を作る時になると 「いい加減このサイトもマンネリだよなぁ」と思うわけですが、 これといった妙案が浮かぶわけでもなく特に手を入れることなくダラダラと続けております。 そういえば、毎年編集している子供らのビデオ(DVD)も、 見比べてみると素材選びやカット割りが毎年とても似ていて、こちらもマンネリ。 でも、開き直って考えると『マンネリ=作る方は楽』なんだよね。 別になにか達成したい目標があってやっているわけではないこういう作業は、 とにかく楽に続けることが一番、と考えておる所存でございます ・・・というか毎年変わり映えのしないサイトでゴメンナサイ。

翌月分

29日(土)

 久しぶりの休日朝散歩でみなとみらい方面へ。 「散歩」と言っても最近は歩いてたんじゃ寒いんで、 歩くくらいの速さでのジョギングですが。 ちなみに「不要贅肉削減運動」は未だ細々と続けておりまして、 昨今の体重は(昨年末みたいなチャンピオン・データではなく)コンスタントに61kg台です。 今朝は61.2kgでした。

 さて本日、横浜の大桟橋には豪華客船「飛鳥II」が入港しておりました。 でっけぇ船だなぁ。 この中には何本のシャンパーニュが積まれているんですかね? DRCなんかもあるのかな? ま、縁の無い世界ですが。

 それにしても、横浜界隈ってちょっと歩けばそれなりに散歩の目的地があって、 サンパー(散歩する人)にとっては大変よろしい街でございます。

Oak Lane Chenin Blanc - Sauvignon Blanc 2009
オーク・レーン シュナン・ブラン - ソーヴィニョン・ブラン 2009
Beau Joubert
ボー・ジュベール
White
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
\6802010/10/18 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日の夕食は、適当にいろいろ刺身を買ってきてのセルフ握り寿司。 ワインは、半年前に全く同じ銘柄&ヴィンテージと稽古済みの白。 コスト・パフォーマンスは感じるものの内容的には普通だった模様で、 師範的には「やっちまいました」なワイン。 セットの中に入っているヤツとかだと諦めもつくんだけど、 自分で選んでしまったってところがなんとも残念でねぇ。 というわけで、なかなか稽古する機会無く3ヶ月ほどセラーに寝てたんだけど、 これ以上置いておいても好転が見込めるワインでも無さそうだから、ひと思いに稽古しちゃうことにしました ・・・って、いわゆる一般のワインマニアな方から見れば 『たかが680円のワインになにをゴニョゴニョ言ってるんだか・・・』ではありましょうが。
 色は普通の白ワインの色だけど、ちょっとだけ濃さというか黄色っぽさがあるかな、という感じ。 香りは、やっぱりボリュームに不満はありません、 というか680円のワインでこれくらい香りが出てれば十分合格でしょう。 パイナップルみたいなトロピカル・フルーツっぽさがシッカリした、いかにもフルーティな香りです。 それで、味わいに酸味がもう少しあればビシッと締まってて相当お買い得なワインになるんだけど、 惜しむらくはやっぱりちょっとそのあたりがユルいのね。
 というわけで、半年前の印象とほとんど同じで、 香りのボリュームやトロピカルな感じは大変よろしいんだけど、 味わいの酸味が弱めでイマイチ締まりが無いのが残念、というワイン。 でも、70点はちょっと点数辛め、今回は72点を進呈します。
ショップへのリンク: Oak Lane Chenin Blanc - Sauvignon Blanc 2009
72点道場にて

26日(水)

Seleccion Barrica "102" Garnacha Tintorera 2009
セレクシオン・バリカ "102" ガルナッチャ・ティントレラ 2009
Finca Los Aljibes
フィンカ・ロス・アルヒベス
Tinto
Castilla (VdT)
カスティーヤ (ビーノ・デ・ラ・ティエラ)
Castilla (Espana)
カスティーヤ (スペイン)
\398 (通常価格 \680)2011/01/20 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日のワインは、輸入元である「ワインプレスインターナショナル」 が生産者から大樽ごと買い取って瓶詰めさせたものだとか。 それが目玉セール価格で1本なんと398円。 こういう、(ラベルに「フランス産セガン・モローの樽で熟成」とか書かれている)ちゃんとしてそうなワインが 400円を切っているなんてなかなか無いんで、 『すわ!コレは急ぎ稽古して安ワイン者な皆さんにお伝えせねば!』と意気込んだものの、 注文してから6日後/到着から中2日の今日、値段は680円に戻ってました。残念。 ところで話はズレるけど、急ぐ時とかを表現する「すわ!」って何だろうね?実際に口に出して言ってるのを耳にしたこと無いけど。
 閑話休題、398円じゃなくなったとは言え680円でもちゃんとしてれば安いわけで、 気を取り直して稽古スタート。 ちなみに料理は煮豚とか和風ポトフとかです。
 ・・・と、やたら長い前置きは置いといてワインの感想を。 色は、しっかりと濃くて赤みの感じられる紫色。 グラスの内側を落ちる部分の粘性も十分に高そう。 香りは、ボリュームこそそれほどでもないけど、 梅みたいなトーンの高い果実香にイチゴのような甘い香りがプラスされた、 ちょっと南のピノ・ノワールみたいな雰囲気でなかなかどうして存在感のある香り。 味は、当然渋味もあるけど酸味もしっかり。甘味も嫌味じゃない程度にあって、 後味に樽の雰囲気もあって余韻も長く、 こちらもなかなかどうして侮れない味わい。
 いやー、正直ビックリです。398円でこのクオリティ、コスト・パフォーマンス(100円あたり約20点) は道場開設して14年近く経つけど間違いなくナンバーワンでしょう。 そういうヒネクレた計算じゃなくても、「ディープ・アンダー・3桁」のワインでこの内容は十分すぎる出来です。 平日ということと、なんだか飲み干すのが勿体無くて半分弱残して後日再稽古することにしました。

 ・・・というわけで、休肝日を中一日挟んで翌々日に再稽古。 色は変わりません(って当たり前か)。 トーンの高い果実香は健在で、 味はちょっと酸味が目立つようになったかな? 一昨日と今日、どっちが美味いかというと一昨日なんだけど、 まぁこのクラスのワインの2日後としてはこんなもんかな、と。 というわけで、398円としてはあり得ない高品質、680円としても十分イケてるワインでした。
78点道場にて

23日(日)

La Playa "Block Selection Reserve" Chardonnay 2008
ラ・プラヤ "ブロック・セレクション・レゼルブ" シャルドネ 2008
Vina La Playa
ビーニャ・ラ・プラヤ
Blanco
Limari Valley (Chile)
リマリ・ヴァレー (チリ)
\9662011/01/08 関内 サンタムール カツミ商会
 良いワインをしこたま飲んだ翌日のワイン選びは、 皆さんも頭を悩ませておられることと想像します。 師範も同じで、今日は何を飲もうかと考えたら、 やっぱり昨日は無かったパワフル系を行くべき、というところに落ち着きました。 というわけで選んだのは、今週の水金で稽古した カベルネ・ソーヴィニョンと同様の銘柄(微妙に違いますが)のシャルドネ。 ちなみに夕食は、酢ガキ、マグロの刺身、牛ステーキとモヤシ炒め、肉じゃがという献立であります。
 色は、普通に白ワインの色です。というか、 白ワインってよっぽどのモノじゃない限りあまり色の差は無いよね(爆)。 香りは、甘い蜜香と樽香がパーッと・・・来ると想像していたんだけど、 意外と地味な柑橘類&リンゴの香りで、樽香はありません。 裏ラベルには「パイナップル、トロピカルフルーツ、ピーチ、シトラス」なんて書かれてますが、 確かにそんな感じもあります。 味は、おとなしめの酸味&甘味と軽い苦味。 コクがあって厚みはあるけど、やや過抽出なようにも感じられます。
 3桁のお値段を考えればまずまず合格のワインではあると思うけど、 「リザーヴ」なんて書かれているともう少しガツン!と来るのを想像しちゃうわけで。 でも和風なメニューにはこういうので良かったとも思います。
72点道場にて

22日(土)

 毎年、年末に執り行っている「高ワイン道場」に行く仲間での忘年会、 今年はうまく都合が合わせられず新年会になりました。 というわけで、場所はN氏宅で、参加者はN氏ご一家(ご夫妻と御曹司とお犬様)、O氏、師範一家。 そのうち飲む人は3人であります。

 N氏ご謹製のお料理のシャレっぷりは更にその度合いを深めておりまして、 右写真なんかは煮た大根の上に炙ったマグロが乗っちゃったりしたもの。 いやーマイッタ。 他にも切干大根を使った前菜とかチキン南蛮も美味しかったし、 メインもチーズフォンデュも分離しなくてベリーグッドでありました。

Andre Clouet Grand Reserve Brut N.V.
アンドレ・クルエ グランド・レゼルヴ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Andre Clouet
アンドレ・クルエ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\4,8302010/06/30 かわばた酒店 ジャパンインポートシステム
 最近、シャンパーニュはことごとく稽古範囲である3,000円以下のものとばかり稽古しているけど、 たまには「ちょいと良いヤツ」と稽古してみようかな、と思い師範が持参。 販売店のサイトによれば、自社畑を持つ造り手(RM:レコルタン・マニピュラン)で、 葡萄は100%ピノ・ノワール(ブラン・ド・ノワール)とのことであります。
 さて抜栓。色はシャンペン・ゴールドな中に極くほんのりピンク色が感じられる色合い。 泡立ちのきめ細かさはさすがシャンパーニュ、 というか一般の(師範が良く稽古するクラスの)シャンパーニュより更に細かい気がします ・・・って気がするだけかもですが。 香りは、フルーツっぽさよりも飴とか蜜っぽさが主体で、 かなり熟成感のある香り。 味も、酸味と甘味とコクが高い次元でまとまっていて、かなり飲み応えのあるタイプ。
 よろしいんじゃないでしょうか。 普段稽古するものよりちょっとお値段が高いので、 その分ちょっと濃く、熟成期間も長くなりました、という感じ。 これに焼きリンゴっぽさが加われば、プレミアムクラスにほぼ遜色ないはず・・・かも。
ショップへのリンク: Andre Clouet Grand Reserve Brut N.V.
82点N氏宅にて

Rully 1er Cru "Marissou" 2007
リュリー・プルミエ・クリュ "マリソー" 2007
Domaine Saint Jacques (Christophe Grandmougin & Fils)
ドメーヌ・サン・ジャック (クリストフ・グランムージン・エ・フィス)
Blanc
Rully 1er Cru
リュリー1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(N氏から) オーレ ジャパン
 白は、N氏に準備していただいた1本。 本日のワインは、泡がシャンパーニュで白がブルゴーニュ(コート・ド・シャロネーズ地区)、 赤も2本はブルゴーニュ(コート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区)で1本がボルドーと、 全てフランス産、それも著名産地のものが揃いました。 なんだかバブリーでよろしゅうございますなぁ。
 色は・・・特に印象に無いということは普通に軽めの色合いだったような。 香りは、柑橘系の香りに加えてほんのりと樽香があって、 ボリュームもちゃんとしててなかなかナイスな香り。 味は、香りから想像される味わいよりはややシャープというか、 甘味は控えめで酸味がキリリとしていて、カッチリした印象。
 ムルソーあたりの雰囲気を持っていて、それをちょっと小さめにカチッとまとめました、という感じ。 聞けばお値段は3,000円をちょっと越えるくらいだったとか。 師範は知らない造り手だけど、 このアペラシオンでその値段ということは、結構著名人な造り手さんなのかもです。
78点N氏宅にて

Clos de Vougeot 2007
クロ・ド・ヴージョ 2007
Dom. Francois Lamarche
ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュ
Rouge
Clos de Vougeot (Vougeot Grand Cru)
クロ・ド・ヴージョ (ヴージョ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\7,3292010/12/08 お手軽ワイン館 エクセラ
 本日のブルゴーニュ2本は、贅沢にも特級畑対決であります。 そしてこれがその片方で、ニュイ側で新しいモノを持参しました。 フランソワ・ラマルシュの特級畑は12年前、 モノポール(単独所有畑)のラ・グランド・リュと稽古済みで、 好立地の割には・・・というのが正直な印象でした。 でもこの値段でそこそこ名のある造り手のブルゴーニュ特級畑なんて今時なかなか無いし、 この12年で力を付けていると期待して最近購入したものであります。
 色は、いかにもブルゴーニュらしい澄んだキレイな赤紫色。 香りは、抜栓してすぐは「アレ?ハズした?」と思うくらい弱めだったんだけど、 それは温度が冷えすぎていたせいのようで、 温度が上がってくるとキイチゴとカラメルがパーッと香るようになってきました。 味は、若いのでまだ固いかなと心配したけど、 渋味なんてどこにあるの?ってくらいスムーズな旨味と酸味と甘味。 そして、抜栓後時間が経ってくると、香りにボリュームが出てきて、 味わいに甘味がより乗ってきて、ググッと好転してきました。
 2007年ということで、パワーとしてはそれなりなんだと思うけど、 かえって繊細な感じがこの造り手のスタイルと合っていたようで、 しみじみと美味しいワインでありました。 この造り手の2007年特級畑は、同時にエシェゾーも買ってます。そちらも楽しみ楽しみ。
ショップへのリンク: Clos de Vougeot 2007 [Dom. Francois Lamarche]
90点N氏宅にて

Corton 1996
コルトン 1996
Louis Jadot (Domaine des Heritiers Louis Jadot)
ルイ・ジャド (ドメーヌ・デ・・ゼリティエ・ルイ・ジャド)
Rouge
Corton (Aloxe-Corton Grand Cru)
コルトン (アロース・コルトン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(O氏から) 日本リカー (兼松)
 対する南の特級畑は、N氏宅にあるO氏のセラー(以前O氏が海外赴任する際にN氏が中身ごと預かったもの) から供出して頂いた一本で、ルイ・ジャドのコルトン。 "Domaine des Heritiers Louis Jadot"と書かれているんで、ルイ・ジャドの自社畑。 ちょっと調べたら「コルトン・なんとか」っていう特級畑はいろいろあるけど、 その中でも単に「コルトン」は良い場所らしいです。
 15年前のワインなんで、おっかなびっくり抜栓したけど、コルクの状態は非常に良好で難なく抜けました。 色は、驚いたことに上のクロ・ド・ヴージョより濃くてシッカリしてます。 熟成した感じはそれなりにあって、気持ちレンガ色っぽいんだけど、まだまだ十分若々しい色です。 香りは、最初嗅いだ瞬間『やっぱコッチの勝ちだな』と思わせるボリューム。 上のが若くて素直な香りなのに対して、こちらは妖艶で複雑。 それで味もまぁるくなってれば・・・なんだけど、若干固さが残る感じ。 抜栓後時間が経つと酸味が目立ってきてしまうんで、こちらは開けたての時が全開でした。
 こちらも大変美味しいブルゴーニュではありました。 でも、若干谷の時期なのかな? もう少し経って味わいの固さがとれたくらいの時期が2度目のピークのように思われます ・・・なんつって、めったに飲みもしないのに偉そうに飲み頃予想なんてしちゃってます。
87点N氏宅にて

La Roseliere 1982
ラ・ロズリエール 1982
La Roseliere
ラ・ロズリエール
Rouge
Pomerol
ポムロール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\3,9802010/11/10 ドラジェ 東京実業貿易
 このメンバーなら5本は開くでしょう、ということでもう一本師範が持参したのがコレ、 なんと1982産のポムロール。 「ボルドーは熟成させてナンボ」ということで、 そこそこ力がありそうな熟成ボルドーが出ると時々手を出すんだけど、 このワインみたく30年近く前のとなるとちょっと珍しいですね。 残念ながらお値段が若干稽古範囲をオーバーしていたんだけど、 それなりのパフォーマンスはあるんじゃないか、と期待して購入したわけであります。
 で、結論から言うとその期待は若干ハズされました。 色は30年前のワインとは思えないくらいちゃんと紫色なんだけど、 香りは閉じているのかあまり出てきません。 そのあたりは、どうしても前のブルゴーニュ特級2本と比べちゃうんで、 不利だったのかも知れませんが。 味も、普通にバランス良いんだけど、なんか全体に小ぢんまりしてます。 ただ、一点予想外だったのは、抜栓後ジワジワと開いた点。 こんなご年配のワインでもそういう力があるのね、と再認識。
 というわけで、良くも悪くも30年近く前のワインとは思えないくらい普通のボルドーでした。 かなりメートルが上がった状態で飲んだんで、シラフだったらもう少し違う評価だったのかも知れませんが。
ショップへのリンク: La Roseriere 1982
(74点)N氏宅にて

 というわけで飲んだぁ喰ったぁ、な新年会。 昼2時過ぎにスタートして、終わりはやっぱり11時過ぎ。 大変お世話になりました>N氏。 次は連休頃に道場で、でありますな。 それまでにまたナイスなワインをゲットしておいて頂戴な。

19日(水)

La Playa Estate Reserve "Block Selection" Cabernet Sauvignon 2008
ラ・プラヤ エステート・リザーヴ "ブロック・セレクション" カベルネ・ソーヴィニョン 2008
Vina La Playa
ビーニャ・ラ・プラヤ
Tinto
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・ヴァレー (チリ)
\9662011/01/08 関内 サンタムール カツミ商会
 本日の夕食はギョウザ、野菜と肉団子のスープ。 ワインは、チリ産で「ちょっと良いヤツ」グレードのカベルネ・ソーヴィニョン。 ボトルの外観も、ズングリしていてなかなか高級感があって、 当然期待したくなるわけだけど、買値は3桁。 ちなみに5年ちょっとまえに安いクラスのメルローと稽古しているけど、 その時の印象はイマイチだった模様。
 色は、濃いには濃いけど濃すぎないというか、やや赤みが感じられて明るい感じの濃さ。 チリのこの手のワインにありがちな、黒に近くて向こうが見えない、というのとは違う色合い。 香りは、いかにもチリカベという感じの、インクっぽさを伴った重めの果実香。 チョコレートとか、ナツメグとか、この手のワインに語られる香りの要素も一通り感じられます。 味は、渋味も甘味もタップリで、酸味もそれなりにあって、物足りなさは無し。 ただ、やっぱりちょっと固いかな。 もう少しだけ渋味がまわりに溶け込んでくれれば・・・と贅沢な期待をしちゃいます。
 ともあれ、ちゃんと「プレミアム感」のあるチリ産カベルネ・ソーヴィニョンで、 そんなワインが3桁なのは十分合格点。 このワインの輸入元である「カツミ商会」扱いのワインって、 結構安くて面白いものも多いんだけど、あまりネットショップとかでは見かけないんだよね。

 半分弱残ったんで、中一日休肝日を入れて2日後に再稽古。 元が渋味の強いワインだったんで、柔らかく開いてるかと期待したら、 意外とそうでもなくて味わいは険しいまま痩せちゃった感じ。 さすがにこのクラスのワインには過度な期待をかけずサクサク飲んじゃった方が良さそうです。
75点道場にて

16日(日)

 熱海一泊プチ・レジャーの二日目。

 左写真は、部屋から見える熱海の朝の景色。 一時は廃墟っぽいホテルがいくつもあった熱海の海岸沿いだけど、 ここんとこ建て直しが進んでいるようで、活気が戻ってきつつある雰囲気を感じます。 海あり山あり、新幹線も止まるし、そしてなんたって首都圏から近いわけだから、 新婚旅行需要→社内旅行需要の次の一手を見つけ出せば、 また景気が良くなるんじゃないかな。 その「一手」を見つけるのが難しいんだとは思いますけどね。

 さて、かかった費用は、師範代勤務先の提携福利厚生施設ということで若干の割引があって、 家族4人一泊二日二食付で40,000円強。 だいたい一泊のプチ・レジャーだとこれくらいがウチの相場かな。

 宿をチェックアウトしたのが午前11時ごろ。 まだ今年は家族で初詣していなかったんで、熱海の来宮(きのみや)神社というところへ行きました。 ここには樹齢2000年と言われる大楠(右写真)があります。 見るからに霊験あらたかで、そりゃここに神社建てるよね、って感じだけど、 こういう生きている大きな木の樹齢ってどうやって調べるんだろ? 切った後だと年輪を調べれば良いんだろうけど。

 そして、熱海をあとにしたのが午前11時30分ごろ。 帰りも全く渋滞知らずで、道場(の近所のスーパー)への到着は午後1時ごろでありました。 あー遊んだ遊んだ。

Kiwi Cuvee Pinot Noir 2008
キウィ・キュヴェ ピノ・ノワール 2008
Lacheteau
ラシュトー
Rouge
Vignobles de France (VdP)
ヴィニョーブル・ド・フランス (ヴァン・ド・ペイ)
(France)
(フランス)
\9802011/01/08 関内 サンタムール カツミ商会
 昨日は昼夜と魚が多かったんで、本日の夕食メニューはモツ+餃子の鍋であります。 ワインは、 銘柄名にしてもボトルの外観にしてもまるでニューワールド産っぽいんだけど、 実はフランス産の赤。 原料もキウィ・フルーツじゃなくて、ちゃんとブドウ(ピノ・ノワール)から造られておるようです。 なんでも、ニュージーランドの造り手が南仏 (POPには確かコルシカ島と書いてあったような)で造っているとのこと。 "Vin de Pays des Vignobles de France"は、初めて稽古するのアペラシオンであります。
 色は、「南米のカベルネ?メルロー?」な、およそブルゴーニュみたいなフランス産のピノ・ノワールとは思えない濃い紫色。 香りも、ブラインドで嗅がされれば「グルナッシュ?カリニャン?」と言いそうな、 いかにも南仏っぽいブドウの香り。 味は、「もしかしてピノ・ノワール?」な、酸味の筋がツーッと通った軽い感じの味わい。
 抜栓後2時間くらい経つと、味わいに甘味が出てきてなかなかいい感じに変化。 やっぱり南仏産でもちゃんと変化するのね・・・と再認識。
 ・・・と、いろいろ騙されそうな色味香りのワインだけど、 これはこれで悪くないというか、四の五の考えなけりゃそれなりに楽しめます。 モツ鍋みたいなちょっとジャンキーな料理との相性もグッドであります。
73点道場にて

15日(土)

 この週末、正月休みの後で三連休の後、 一番人の動きが少なそうな時期を狙って 熱海方面へ一泊二日のプチ・レジャー、であります。

 次女の習い事が終わってから向かうことにしたので、 出発はほぼ正午ごろ。 この時間になると東名高速も空いていて、 昼食場所として目星を付けていた平塚近辺まで30分強で到着。

 昼食は、小田原厚木道路を平塚出口で出てちょっと戻ったところにある、 江戸前回転寿司 海鮮問屋 ふじ丸というところ。 ネットで調べて、このあたりの回転寿司の中では評判が良かったのでココにすることに。 便利な世の中になったものです。

 休日の午後1時ちょっと前なんで、混んでて並ぶかと思ったけど、幸いすんなり入れました。 回転寿司だけど回転台から離れたところに大き目の座敷があったりして、 かなり収容人数の多いお店のようであります。

 回転寿司の良いところは、食べたいものを思い思いに好きなだけ食べられることですな。 右写真は、旬盛5貫というもので、左からアオリイカ天然ブリボタンエビ蒸し牡蠣アン肝だったか。 お値段は650円、安いと感じました。 このほか、地魚(内陸の伊勢原で地魚というのもアレだけど)の種類も多くて、赤ヤガラホウボウカワハギなんかも食べました。 あと、この店の名物らしい活きアジの刺身も大変ナイスであります。 また、サービスも良くて、アジの骨とかエビの頭とかは無料で唐揚げにしてくれます。

 というわけで、みんなお腹一杯食べて、お支払いは7,000円ちょっと。 やっぱり酒飲まないと安いよね。かなり満足度の高いお昼でありました。

 食事のあと、伊勢原を出たのが午後1時30分過ぎ。 無料になった西湘バイパスも、真鶴道路も熱海ビーチラインもほぼ渋滞知らずで、 熱海に着いたのがチェックイン時間午後3時のちょっと前。

 そして、今宵の宿は、熱海サンビーチ/お宮の松の目の前にある熱海シーサイド スパ&リゾートというところ。 夏は海水浴に便利だろうね、というロケーション。

 建物自体はちょっと年季が入っている感じがするけど、 内装はそれなりにリフォームしてあってキレイです。 師範らが泊まったのはちょっと広めの和洋室で、目の前には海が広がってて、なかなか快適であります。 また、「スパ」を謳うくらいだから露天風呂やサウナのある大浴場もあります。 サウナは狭いけど、100度近い高めの設定で、 サウナに入りたいというより水風呂に入りたくて、 身体を温めるためにサウナに入る師範の嗜好的にはナイスであります。

 のんびりと風呂に浸かったあと、夕食はホテル内のお食事処おとやで。 この食事処の運営は、飲食チェーンの「大戸屋」がやっているらしいです。 というわけで、いわゆる旅館の夕食メニューではありますが、 随所に効率化の工夫とその影響が見られます。 でもまぁそれなりに美味しいけどね、 大戸屋の定食がそれなりに美味しいのと同じように。

 アルコールは、最初サービスで付いていた生ビールを飲んで、 追加で瓶ビール(\630)を。 ワインもあったけど、さすがにゆっくりとワインを頂く雰囲気でもないので、 ビールをチョイスした次第であります。

Can Wine 太陽の恵みのワイン キャン[白] N.V. サントリー酒類
輸入ぶどう果汁使用(日本)
\190 (250ml)2010/11/21 天王町サティ
 お食事処でのんびりワインを、って雰囲気じゃないことは想像できていたんで、 部屋でワインを飲めるよう持ち込んでおります。 安ワイン道場師範、そのあたりの抜かりはありません。 というわけで持ち込んだのは、前日の残りの赤と、この缶入り白。 前日の赤が結構な量(300ml以上)残っていたんで、 それだけで済むかもしれなかったため、順番的には「残りの赤」→「缶入りの白」で頂きました。
 色は、無色って感じじゃなくて、それなりに黄色レモン色があったような。 香りは、まるで気の抜けたスペインのカバのような香りがします。 原料の輸入ブドウ果汁はスペイン産なのかしら?などと想像されます。 味は、酸味控えめでちょっと甘ったるい。いわゆる激安系国産白のバランス。 ちょっとキツイものがありますが、250mlなので(&かなり酔いの廻った状態なので) ちゃんと最後まで稽古できました。
 缶入りで250mlで190円、という手軽さを考えれば、 これはこれで存在意義があるのだろう、とは思います。 実際こういう旅先の部屋でチビチビ、なんて場合にはとても便利。 ただ、ワインを楽しむつもりだとちょっと・・・というか正直もう買わないワインではあります。
45点熱海シーサイド スパ&リゾート にて

 夜は、宿でWiiなるゲーム機を借りて、皆で遊んでおりました。 ちなみに道場にはゲーム機の類は一切ありません。 そういうのがあると、絶対ハマっちゃうのが判っているから。 だもんで、遠慮なくゲーム機で遊べる!ってんで長女は大喜びでした (次女はあまり興味ないみたいでした)

 左写真は、ホテルの部屋から見える熱海の夜景。 さすが「東洋のハワイ」ですなぁ・・・ってハワイには行ったこと無いですが。

14日(金)

Casa Colletta Marbec 2009
カーサ・コレッタ マルベック 2009
Andean Vineyards
アンディーン・ヴィンヤーズ
Tinto
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\8802010/12/08 お手軽ワイン館 東京実業貿易
 新年から飲み続けだったんで、ちょっと肝臓を休めようと思って火水木を休肝日に。 というわけで、プチ久しぶりでワインとの稽古であります。 料理のメニューは、ナスの中華風炒め物、チーズの揚げ春巻き、エビカツ。 選んだワインは、アルゼンチン産のマルベック。 同じ銘柄の赤で、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーズ、メルローとマルベックの混醸、マルベックで悩んだけど、 アルゼンチンといえばマルベックということで買ったもの。 先週稽古したはあまりグッと来なかったんだけど、 果たしてこの赤はいかがでしょうか、と。
 色は、想像通りキチンと濃い紫色。 香りもかなりちゃんとしてて、甘く熟した果実香がパリッと感じられてなかなか好印象。 カベルネなんかにありがちな青っぽい香りがあまりないのは良いけれど、 樽もほとんど感じないのはちょっぴり寂しいかも。 味も、香りの印象通りキチッとした甘味渋味のバランス。 酸味もそれなりにあってちゃんとまとまってます。
 享楽的なところはあまりないけれども、 きちんと真面目に造られた赤ワイン、という感じがしますな。 ただ、3日もアルコールを摂取しなかった身にはちょっと重くて、 半分弱残っちゃいました。残った分は後日稽古します。

 というわけで翌日、ペットボトルに入れて熱海のホテルに持ち込んで再稽古。 基本的にはあまり変わりないかな、なんだけど、ややボディが痩せたというか、 薄っぺらい雰囲気になっちゃってます。 あと、やっぱりこういうワインには樽香が欲しいよね。 樽香があると、翌日でもその甘い香りが楽しめるからね。 というわけで、「74点は甘すぎたかも」ということで1点減点。
74(-1)道場にて

10日(月祝)

 年が明けてからも「不要贅肉削減運動」をちょっぴり継続しています。 そして、本日は朝5時30分に道場を出て、鎌倉街道を南にひた歩いて鎌倉方面まで。 片道の距離にして18.7km、時間にして約3時間。帰りは電車です。

 鶴岡八幡宮(左写真)でおみくじを引いたら「末吉」と。 辛抱してりゃ良いことあるさ、的な内容で、まぁそりゃそうだよね、と。

 ちなみに師範の体重ですけど、年末年始の帰省7日間で、約1kg増えてました。 大した量じゃないようだけど、カロリーにすると1日あたり1,000kcalもオーバーしているわけなんで、 実家恐るべし、と。 ただ、年末の時点で62kg台だったおかげで、年始になっても64kgを越えることはなくて、 まだモチベーションを維持できております。 そして、増えた体重もまだ脂肪に化けてはいなかったみたいで、 ここ1週間弱でまた62kg台に戻しました。
 これ以上体重を軽くする意図は無いんで、今後は維持する方向に持っていく予定です。 食事を以前の量に戻して、運動量は増やしたままで、ってのが一番キレイな方法だと思うけど、 うまくいきますかどうか。

Bourgogne Grand Ordinaire 2006
ブルゴーニュ・グラン・ドルディネール 2006
Charles Henri Bourguignon
シャルル・アンリ・ブルギニョン
Rouge
Bourgogne Grand Ordinaire
ブルゴーニュ・グラン・ドルディネール
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\9302011/01/08 関内 サンタムール カツミ商会
 本日の夕食はすき焼き。 元旦にも師範実家ですき焼きをやったんだけど、 オトナはあまり肉を食べられなかったんで、道場でリベンジ、という次第。 ワインは、軽めの赤か濃いめの白が良さそうなメニューなんで、 前者を選択してこの週末買った3桁のブルゴーニュをチョイス。 ブルゴーニュ・グラン・ドルディネール、「グラン」なんて付いているから高級品みたいに感じるけど、 確かブルゴーニュのアペラシオンの中では最もゆるいレギュレーションで、 要するに『ブルゴーニュ産であればどんなブドウを使っても良いわよ』というもの。 和訳すると、「ブルゴーニュのとっても普通酒」っすかね。
 色は、とっても薄いかと思ったけど意外とそうでもなくて、普通にちゃんとした赤紫色。 でも香りはとっても薄くて、 深く嗅いでようやくボージョレっぽいというかガメイっぽいイチゴな気配が感じ取れるくらい。 味もとっても軽め。良くも悪くも水のように口の中に入ってきて喉の奥に流れ去っていきます。
 というわけで、軽めの赤が飲みたいというニーズにはピッタリ。 ホント良くここまで軽く造れるなぁ、と感心するくらい、なんのクセも特徴も引っかかりもないワイン。 目的を限定して、値段を考慮すればこれはこれでアリだと思いますが。
70点道場にて

9日(日)

Chateau Saint-Jacques 2006
シャトー・サン・ジャック 2006
Ch. Saint-Jacques (Ch. Siran)
シャトー・サン・ジャック (シャトー・シラン)
Rouge
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,8902010/10/23 信濃屋 横浜シァル店 田地商店
 本日の夕食は、エスカルゴの香草バター焼き、 イタリア土産に頂いた"Humburger Helper"というのを使ったパスタ、ブロッコリーとトマトのサラダ、パン。 ワインは、ここんとこ微妙な白が続いたんで、今日はキッチリしていそうな赤をチョイス。 裏ラベルによれば、この造り手はマルゴーの「シャトー・シラン」の所有で、 セパージュはカベルネ・ソーヴィニョン40%/メルロー37%/カベルネ・フラン23%、 手摘みで収穫、醸造はデュブルデュー教授の指示の元、木樽で6~8ヶ月熟成とのこと。 まさに王道路線なボルドーであります。
 さて抜栓。色は、「そういえば2006年産というともう4年以上前なのね」認識させられる、 濃いながらも微妙にレンガ色っぽい熟成が感じられる色合い。 香りは、長女に言わせれば「カステラの香り」らしく、 確かに果実香の手前に甘く焦がしたカラメルっぽい香りがしっかり感じられます。 雰囲気的にもボリューム的にも、一流ボルドーな香りの雰囲気をまとっちゃっております。 で、味にも凝縮感があれば申し分ないんだけど、やや軽めで散漫な感じで、 ちょっとだけ申し分アリかな。「飲みやすい」と言えばそうなんだけど。
 とはいえやっぱりこのクラスのボルドーは安心感がありますな。 期待したとおりちゃんと「キッチリ」したボルドーであります。 ブルゴーニュだと2,000円弱なんてまだ最底辺に近いところにあるんだけど、 ボルドーだと中堅とも言えるポジションだからね。
78点道場にて

8日(土)

Terra Sur Chardonnay Reserva 2009
テラ・スル シャルドネ レセルバ 2009
Terra Sur
テラ・スル
Blanco
Valle Central (Chile)
バッレ・セントラル (チリ)
\5982010/11/23 大丸ららぽーと横浜店 光洋
 本日の夕食は、アジの塩焼き、ムール貝のバター炒め(以上師範謹製)、ニラレバー野菜炒め(長女謹製)。 どちらかというと白なメニューなんで、昨日に引き続きニューワールドのシャルドネで、本日はチリ産。 それにしても師範ってば安ワインが好きだよねぇ。 こういうワインを見かけると思わず買っちゃうんですな。
 色は薄めです。昨日のアルゼンチン産との差は・・・わからないけど、より薄いような (外観は昨日のが明るいけどそれは写真の撮り方とボトル自体の色の影響)。 香りは、ボリューム的にはより弱めだけど、なんとなく複雑というか、 漬物っぽさみたいな感じがあります。 味は、絶対的にも相対的にもかなり軽め。やっぱりそのあたり値段は正直ですな。
 ・・・というわけで、昨日に引き続きまぁ普通の白ワインで、 そんなに大差ないような気がしたんだけど、 飲み進めるとドンドコ飲み飽き。 やっぱりこの値段だとちょっと厳しいのかなぁ。 いわゆる国内大メーカーの激安ワインなんかと比べればはるかにちゃんとしてはいるんだけど。
67点道場にて

7日(金)

Casa Colletta Chardonnay 2009
カーサ・コレッタ シャルドネ 2009
Andean Vineyards
アンディーン・ヴィンヤーズ
Blanco
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\8802010/12/08 お手軽ワイン館 東京実業貿易
 誰に頼まれたわけでもないのに、一昨日昨日の水木は休肝日にしました。 年末年始は飲みっぱなしだったからね。 明日からまた三連休だし、 ここで多少は肝臓も休ませてあげないと、といった心遣い(誰に?)であります。 というわけで、夕食はイカソーメンとか焼き魚とか。 選ぶのは当然白で、アルゼンチン産のお手頃レンジからのチョイスであります。
 色は薄めのレモン色。何の変哲もないと言われれば確かに何の変哲もない色。 香りは、シャルドネらしい蜜っぽさとリンゴっぽさ。 樽は感じませんし、南のシャルドネにありがちなトロピカルな感じも控えめ。 味は、酸味も甘味も控えめだけど物足りなさも特に無くて、とてもとても中庸な味わい。
 普通に美味しい白ワインではあるけど、なんかあまりに普通なのがちょっと残念。 南米産なら、もう少しハメをハズした感じがありそうな気がして、 身構えて口に含むから、こういう素直なワインだとちょっと拍子抜け、ってとこはあります。
ショップへのリンク: Casa Colletta Chardonnay 2009
72点道場にて

4日(火休)

 1月4日、いよいよ道場へ帰る日です。

 帰りの飛行機も今回はANA、席も行きと同じ順番で53列目。 Boeing 777-300のこの席、窓側3列だった席が最後尾近くで2列になる場所で、 通路幅は広いし、なぜか53列目だけシートピッチも広くて快適です。 どうせ荷物を預けて早く降りても意味が無い場合は、 最後尾に近いこの席を狙うのがよろしいですよ・・・と豆知識。

Chateau Vieux Meyney 2009
シャトー・ヴュー・メイネイ 2009
Ch. Vieux Meyney (E.A.R.L. de Taffin)
シャトー・ヴュー・メイネイ (E.A.R.L.ド・タファン)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\9992010/12/08 お手軽ワイン館 東京実業貿易
 というわけで、6泊7日の九州帰省から帰って参りました。 今年も例年通り、雪の影響が多少あったものの全体的には何のトラブルも無しでなによりでございました。 そして道場稽古初日は、気を引き締める意味でもきちんと安ワイン、3桁のボルドーでスタートします。 2010年パリ・ワイン・コンクール金賞受賞のステッカーが貼ってあって、 持った感じのボトルの重さも3桁とは思えない充実した感じなのが好印象なワインです。
 色は、3桁のボルドーとしては十分と言うか、見た目だけならニューワールド産の赤のような色合いです (アルコール度数も13.5%と一般的なニューワールド産並み)。 香りは、ボルドーらしく低いトーンの果実香に加えて、ちょっと焦げて香ばしい雰囲気もあるあたり、 クラスを超えた内容を感じます。 味は、重い軽いで言えばやや軽めだけど、 物足りないってほどではなくて、バランスの良いところでまとまってます。
 抜栓後1時間くらい経ったら、やや頼りなげだった味わいにも太さが出てきて、 「これが3ケタ?」ってなワインに変貌してくれました。
 新年の道場開きにふさわしい、3桁でありながらきちんとボルドーらしさを感じられて、 なかなか侮れないワインでありました。 こいつぁ春から縁起が良いな、と。
ショップへのリンク: Chateau Vieux Meyney 2009
76点道場にて

3日(月祝)

 1月3日、本日午前中は師範代実家の墓参りをして、 午後からは師範代妹一家(ご夫婦と双子の姪たち)が師範代実家に来て賑やかな正月であります。

 右写真は、師範家、師範代妹家それぞれに出される舟盛。 どちらにもヒラメとアラが姿作りで乗ってます。 刺身は切りたてコリッコリが好きな師範&師範代にとっては、 大変嬉しい刺盛であります。 でも、ちょっとだけ変化があるとすれば、 もうそう若くない師範にとっては、ここまでコリコリばっかりである必要は無いかな? (柔らかいのはマグロとウニとイクラくらい) 美味しいのは美味しいんだけど、ちょっと食べづらいというか気合が必要なのね、食べるのに。 関東近辺ではこういう切りたての刺身じゃなくてちょっと置いて柔らかくなったのが良いとされているけど、 その理由がちょっとだけわかった気がする師範でありました。

Moet & Chandon "Moet Imperial" Brut N.V.
モエ&シャンドン "モエ・アンペリアル" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Moet & Chandon
モエ&シャンドン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(師範代父から) MHD ディアジオ モエ ヘネシー
 本日は飲む人が師範と師範代妹の旦那さんの二人。 例によって、師範代父にはシャンパーニュを用意して頂いております。 そして今年の銘柄は、大メジャー中の大メジャー、モエ&シャンドンのアンペリアル。 昨年もそうでありました。 こういうマンネリは嬉しいですな。 やっぱりタマには大メジャーと稽古をつけて、 「シャンパーニュとはこういうものだ」というのを確認しておきたいからね。
 色は、いわゆるシャンペン・ゴールド的な色合いで、なるほどド真ん中な感じ。 香りも、蜜の入ったリンゴや軽いトーストな感じがして、全く裏切られません。 味は、"Brut"と書かれた他の銘柄のシャンパーニュと比べるとやや甘さがあるかな。 その分万人受けというか、あまりシャンパーニュを飲み慣れない方にも受け入れられやすい仕上がりになっておるようでございます。
 やはりさすがな感じですな。 尋常じゃない生産量があるんだろうけど、 それでこの品質を確保している事実は、やはりモノづくりをする上で尊敬に値すると思います。 なーんて、正月から書くことが固いな。
78点師範代実家にて

Chablis "l'Abeille Blanche" 2008
シャブリ "ラベイユ・ブランシュ" 2008
Joseph Drouhin
ジョセフ・ドルーアン
Blanc
Chablis
シャブリ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(師範代父から) 三国ワイン
 今回師範代父に用意して頂いたもう1本は、大手ジョセフ・ドルーアンのシャブリ。 ヴィンテージは若めの2008年産。 軽めなワインが想像されるけど、 こういう刺身なんかに合わせるとしたらなかなかナイスなチョイスであります。
 さてワインの色は、若いシャルドネであるにも関わらず、 ゴールドからやや麦わら色がかったような感じ。 シャブリあたりだとこういう色が一般的でしたかね? 久しく稽古していないんで忘れちゃっておりますが。 香りは、想像通り弱め。典型的なシャブリといった感じの、 ミネラルと柑橘類が感じられる香りの雰囲気です。 そして味もまさにシャブリ的。 甘さはほとんどなくてミネラル全開。石を口に含んでいるような・・・とまでは行かないけど、 かなり硬質な感じの味わいです。
 というわけで、典型的なシャンパーニュに引き続き典型的なシャブリでありました。 毎年毎年いろいろ用意して頂きありがたいことでございます。 また次の帰省でもよろしくお願いします・・・と厚かましい。
75点師範代実家にて

2日(日)

 本日は、師範実家から師範代実家への移動日であります。

 大晦日から元旦にかけて降った雪の影響で、九州縦貫道は八女ー南関間で午前中通行止め。 昼過ぎには通行止め解除されるだろうと読んで、12時30分過ぎに師範実家を出発。 まず平道で軽い渋滞につかまっているうちに通行止め解除の情報入手。 読みがピタリと当たってベリーナイス!と高速に入るも、 当該区間は30kmの渋滞。 道路を見ると、つい先ほどまで通行止めだったとは思えないくらい路面にも路肩にも全く雪が無くて、 『なんであんな長い時間通行止めされてたのかねぇ』と訝しがりつつ、 実はそもそも交通量が多くて久留米の先でもまた渋滞。 結局師範代実家到着は午後5時過ぎ、 普通だと3時間もかからず行けるコースに5時間もかかってしまいましたとさ・・・と備忘録。

 ちなみに、右写真は今年の師範代実家のおせち料理。毎年豪華過ぎて食べきれないです、ハイ。

Gevrey Chambertin Vieilles Vignes 2008
ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2008
Les Heritiers de Gabriel Tortochot
レ・ゼリティエール・ド・ガブリエル・トルトショ
Rouge
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(師範代父から) 重松貿易
 師範代実家は誰もお飲みにならないわけですが、 呑み助の師範のために毎年ビールをワインを用意して頂いております。 この日も、まずはビール大瓶(エビス)を頂いたあと、 この赤を出して頂きました。 ジュヴレ・シャンベルタンの2008年、 普通の店で買われたんだったら3,000円から5,000円の間くらいだったのかな? ありがたいことであります。
 さて抜栓。色は、 先日大ヒットだったクロ・ヴージョと特に違いが無いように感じられる濃い目の赤紫色。 香りのボリュームはおとなしめ。 フルーツ感より革っぽさが全面に出た、どちらかというと南のブルゴーニュのような香りの雰囲気。 樽香はほとんど感じません。 味は、まだ渋味に固さが残っていて、思いのほか酸味は控えめ。
 正直言っちゃうと、「ちょっと良いACブルゴーニュ」くらいの感じかなぁ。 村名でヴィエイユ・ヴィーニュなら、もう少し香りのボリュームとか、 味わいのキレを期待しちゃいます・・・なーんて、頂き物にこの態度、相変わらずの師範であります。
75点師範代実家にて

1日(土祝)

 今年の元旦は大雪だったので、毎年行っている阿蘇神社への初詣には行けませんでした。

 右写真は、この正月に撮った阿蘇の写真。 九州と言えば暖かい地方、と世間の皆さんはお考えでしょうが、 師範が感じる限り、(宮崎あたりは別として)一般的な九州の冬より関東地方の冬の方が温暖で過ごしやすいです。 特に、冬場に晴天が続くのは、日本でも関東地方くらいじゃないかと。

 というわけで、好き好んで毎年寒い正月を迎えている師範一家であります。

Domaine Chandon Brut Rose N.V.
ドメーヌ・シャンドン ブリュット・ロゼ (ヴィンテージ無し)
Dom. Chandon Australia
ドメーヌ・シャンドン・オーストラリア
Sparkling
発泡
(Australia)
(オーストラリア)
\1,9742010/12/22 かわばた酒店 Online Wine Shop MHD ディアジオ モエ ヘネシー
 元旦の朝は、おめでたい気分なんでスパークリングを開けます。 そして、スパークリングとはいえ正月定番のカズノコみたいな魚卵類との相性は最悪なんで、 あまり高級品だともったいないためここは「なんちゃって」でオーストラリア産の泡の登場であります。 そして銘柄は、以前「グリーン・ポイント」という名前だった、モエ・エ・シャンドンがオーストラリアで作るスパークリング (以前はカリフォルニア産に「ドメーヌ・シャンドン」の名前が付けられていました)で、 最近良い評判を聞くので購入したものであります。
 まずは外観。キレイな薄ピンク色も、シャンパーニュに遜色ない泡立ちも期待通り。 香りは・・・どうだったっけ?ちょっとピノ・ノワールっぽいイチゴな感じがあったような無かったような。 味は、ほとんど飲めずに味見役の師範母いわく「甘くて飲みやすい」と。 いやまぁとりわけ甘いってことは無いと思うけど、 いわゆるシャンパーニュとかと比べると酸味が穏やかなんで、 相対的に甘く感じるかな?ってくらいです。
 ともあれ、目論見どおり元旦の朝に開けるのにふさわしいスパークリングでありました。 ちなみに、昨年の元旦朝も同じような目論見で同じようなワインを開けてます。 やっぱりマンネリですなぁ。
ショップへのリンク: Domaine Chandon Brut Rose N.V.
78点師範実家にて

Puligny Montrachet 1er Cru "Les Garennes" Vieilles Vignes 2007
ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ "レ・ガレンヌ" ヴィエイユ・ヴィーニュ 2007
Rijckaert (Jean Rijckeart)
リケール (ジャン・リケール)
Blanc
Puligny Montrachet 1er Cru
ピュリニー・モンラシェ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,7252010/12/22 かわばた酒店 Online Wine Shop ミレジム
 そしてここからは元旦夜に開けたワインです。 ちなみに元旦夜のメニューは牛すき焼きに牛しゃぶしゃぶの鍋二つ。 今年はそれそれ肉を400gずつ、計800g買ってあったんだけど、ちょっと足りない感じでした。 子供らがずいぶん食べるようになったんで、毎年消費量が増えております。 来年は1kgは必要ですな、と備忘録。 さてさてワインは、今回の白のメインと言うことで、ブルゴーニュの白。 畑はピュリニー・モンラッシェのレ・ガレンヌという、 非常に評判の良い一級畑のものであります。
 色は、それほど特徴の無いレモン色と麦わら色の中間色だったような。 でも香りは思いっきり特徴的。 まずガツン!と感じるのが、まるでスコッチウィスキーのような焦がした樽香。 その後ろに洋ナシのような甘めのフルーツが香ってきます。 なんかこう、グニャグニャと複雑に香りが絡み合っている感じがします。 それに比べて、味のほうは比較的シンプルで、 酸味もそれほど強くなく、やや軽めでスイスイ入る仕上がりになっております。
 とにかく樽の香りが特徴的。ちょっと強すぎる感じもあったけど、 やっぱり良いブルゴーニュだと白でも2007年じゃ早すぎるのかもですな。 もう少し樽がクターッとなったあたりに飲み頃があるのかも知れません。
82点師範実家にて

McManis Family Vineyards Pinot Noir 2008
マクマニス・ファミリー・ヴィンヤーズ ピノ・ノワール 2008
McManis Family Vineyards
マクマニス・ファミリー・ヴィンヤーズ
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\1,5542010/12/22 かわばた酒店 Online Wine Shop ヴィノラム
 さてさてこれが今回の「実家送りつけワイン」の最後の一本であります。 今回送ったのは計7本、ちょうど良い量だったような気がしております。 飲まない師範母しか住んでいないこの実家に余らせてももったいないからね。 そしてこの銘柄は、初日に開けたヴィオニエと同じ造り手のピノ・ノワール。 初日の感じだと、そんなに期待できないかな、と想像しつつ抜栓。
 色は・・・覚えてませんが、普通にピノ・ノワールらしい赤紫色だったような。 香りは、カリフォルニアのピノとしては穏やかな感じで、適度なフルーツ感、適度な生肉感のある香りだったような。 そして、飲み口がとても柔らかい、というかちょっと芯が無いくらいに感じられるペタッと感。 ピノ・ノワールって、もう少し凛とした雰囲気を期待するんだけど、 このワインはちょっと人懐っこすぎかな、と。
 とはいえ1,500円くらいでこの内容ならまずはオッケーでしょう、と。 今回の「実家送りつけワイン」は全体的にアタリが多かったように思います、と自画自賛。 来年もまた同じような正月が迎えられると良いな。
ショップへのリンク: McManis Family Vineyards Pinot Noir 2008
76点師範実家にて

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by 師範