稽古日誌:2012年2月

 最近の師範&長女のマイ・ブームは金柑です。 金柑といえば、師範が子供の頃からそこいらの庭木にいっぱい植えてあって、 「勝手に食べて良いよ」な果樹の代表銘柄ですな。 子供の頃は生ではあまり食べなくて、もっぱら甘露煮にされていたような。 だもんでこれまで全く買うことは無かったんだけど、 いざ買って食べてみるとこれが美味い。 清冽な香りにしっかりした酸味と甘味、それにシャープな苦味がプラスされて、 凝縮感のある香りと味わいがなんともすばらしい。 そして、なにより良いのがこのサイズ。 ちょっと小腹がすいたときに、カロリーを気にせずポイッと食べられます。

 ・・・と、金柑生産地の農協からリベートを貰っても良いくらい大プッシュしてみました。 年中なんでも手に入るご時世ですが、 これとかプラムとか、「旬の季節にしか売られていない果物」 が好きなんですな。

翌月分


29日(水)

Cedre Heritage Malbec 2009
セドル・エリタージュ マルベック 2009
Ch. du Cedre (Le Cedre Diffusion)
シャトー・デュ・セドル (ル・セドル・ディフュージョン)
Rouge
Cahors
カオール
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\9402012/01/09 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 今日で2月も終わり、早いもんですな。 さて本日の夕食は、ギョウザ、舞茸とさやえんどうのスープ。 赤にするか白にするか迷うところですが、本日のチョイスは赤。 なぜかというと、雪の積もった寒い一日だったからね。 というわけで、まずは缶ビールで予行演習した後、 ほとんど食事が終わりになった頃に抜栓です。
 色は、「黒ワイン」と言われるカオールのマルベックと言うことで、 さぞかし濃いかと思えばそれほどでもないような。 普通に南仏あたりの濃い系な赤と同程度の色合いです。 香りには、まるで乱暴に収穫されたカベルネ・ソーヴィニョンみたいな荒っぽさを感じます。 樽は全く感じなくて、青畳と夏ミカンの皮みたいな香りが顕著です。 味も、粗さと渋さが目立って、いかにも若い南仏産といった趣です。
 ゆっくり飲んでれば粗さも取れて来るかとおもったけど、 甘味がそこそこ出てきた以外は2時間くらいじゃ渋さや固さはぜんぜん・・・って感じでした。 とりあえず今日は半分稽古、また明後日に期待であります。
 というわけで、初日の印象は「あまり得意じゃない系」です。濃さはあるんだけどね。 販売店のサイトによれば、ロバート・パーカー氏はじめ各種評価誌で高評価な造り手なんだとか。 まぁ「外人の嗜好はようわからん」というところですな。

 翌々日再稽古。 予測した通り、それなりにアタリは柔らかくなって、 そして全体に小ぶりな感じにもなって、 良い感じにバランスが取れて来たような。 というわけで2点プラスさせて頂きます。
67(+2)道場にて

26日(日)


 本日は道場の樹木の剪定をしました。 例年は冬前、ヒイラギモクセイの花の後にやるんだけど、 今年は不精してそのタイミングでやらなかったので、 真冬を過ぎて新芽が動き出す前に、ってことでこの時期に。

 作業は、まずシンボルツリーのジューンベリーを軽く間引いて整姿した後、 次は生け垣のヒイラギモクセイを角刈りに。 左写真の上がビフォー、下がアフター。 素人ゆえ多少のガタガタは許容範囲、というかあと2月もすると新芽が出てきて どうせガタガタになるからね。

 で、ここにこうやって掲載しておくと、 来年「どれくらい刈ったっけ?」というのの参考になるわけですな。 ソーシャルがどうの、ネットワークがどうのと人様と繋がること前提の昨今ですが、 師範は自分に見せるために書いておるわけでございます。

Chateau Coutreau "Cuvee Prestige" 2007
シャトー・クートロー "キュヴェ・プレスティージュ" 2007
Ch. Coutreau (Mr et Mme Bareau)
シャトー・クートロー (ムシュー・エ・マダム・バロー)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,131 (単品価格:\1,995)2012/01/22 エノテカ エノテカ
 ほぼ一日園芸作業して、ヘトヘトになって食べた夕食は、鶏の唐揚げ、カリフラワーとトマトと揚げダコのサラダ。 選んだワインはボルドーの赤で、「ENOTECAパーティーパック・ナイン MIX」、9本で税・送料込み9,450円からの一本。 ボルドーとの稽古はかなり久しぶりで、稽古自体は約1ヶ月ぶり、 そして自宅で稽古となるとなんと本年初のようであります。 明らかに偏ってますなぁ、安ワイン道場。
 さて抜栓。コルクは、造り手とヴィンテージが書かれていて、真っ白に漂白されたモノ。 スベスベしてて気持ちいいんだけど、ここまで漂白しなくても良いような。 そしてワインの色は、それほど濃くは無いけど、青みの強い紫色でいかにもボルドー的。 香りにはちょっとビックリします。 多分このワインの品種はメルローが主体じゃないかと思うんだけど、 およそニューワールドのメルローなんかじゃ味わえない複雑さ。 果実と消し炭と樽の香りが混然一体となって、さすがはボルドー、そんじょそこらのワインでは表現し得ない香りです。 そして、口に含むと「アレッ?」てくらい軽く感じます。 軽すぎはしないんだけど、香りの複雑さとボリュームに比べれば、 相対的に軽くて単調な味わいです。
 久しぶりに稽古したボルドーは、いかにもボルドーらしい一本で大変よろしゅうございました。 格付け的には単なるACボルドーなんで、もっと安っぽいワインを想像してたけど、 その心配は御無用でした。 ただ、香りはおよそこのクラスのワインに求めるパフォーマンスを遥かに超えているけど、 味わいはその充実具合に追い付いていないようなのがちと残念ではありますが。
75点道場にて

25日(土)

Tyrrell's Wines Moore's Creek Sparkling Brut N.V.
ティレルズ・ワインズ ムーアズ・クリーク スパークリング・ブリュット (ヴィンテージ無し)
Tyrrel's Wines
ティレルズ・ワインズ
Sparkling
発泡
South Eastern (Australia)
サウス・イースタン (オーストラリア)
\910 (単品価格 \1,300)2011/07/15 ヒグチワイン 飯田
 昨日あたりはちょっと暖かくなったけど、今日はまた寒い一日だった関東地方、 そういう気温だと夕食はやっぱり鍋なんてのになっちゃいます。 そして選んだワインは、 もう半年も前に買った「白ワインとスパークリングワインのさわやか5本セット」税送料込み5,300円からの最後の一本。 オーストラリア産のスパークリングで、品種はセミヨンが主体らしいです。
 さて抜栓。色は、シャンパーニュを始めとした一般的なスパークリングよりやや濃い目で、 キッチリとしたレモン色を感じられる色合い。 香りは、普通に白ワインの香りですな。それもボリュームはかなり弱めです。 そして、大変残念なのがその味。 とにかく苦味が強いのね。 甘味も酸味もそれなりに無いわけじゃないけど、全体を支配しているのが苦味で、 なんかスパークリングに求める傾向からはかなりズレちゃってます。
 久しぶりに「うーん」って感じですかね。 変にベタベタに甘かったりするのもイヤではあるけど、 こういうのもちょっとねぇ。 硬派を気取ってはいるけど、 そもそも収入は親頼みな高校生のツッパリみたいな、 そういう底の浅い荒っぽさを感じちゃいますな。
67点道場にて

23日(木)

 本日は、職場の懇親会で職場近くの居酒屋で宴会。参加者は12人。 飲み放題のコースだったんで、最初はビールをそれなりに飲んだ後、 やっぱり、ということでワインを注文。 ここの飲み放題メニューのリストには「フランジア赤・白」と書かれていて潔いですな。 そして、師範的には挨拶がてらグラスで赤白一杯ずつ、と思ってたんだけど、 なにを間違ったか皆さんでまずボトル1本ずつ(実際にはカラフェを2本ずつ)注文して、 ラストオーダーの段には白のカラフェを3本も注文。 止せば良いのに・・・と思ったけど、これが意外と飲めるんですな。 赤に関しては、『雑巾臭が楽しめるワインです』と紹介したけど、 最初の一杯こそそういう香りがするけど、2杯目以降は慣れちゃうためかあまり感じないわけで。

 というわけで、居酒屋のワインなんてフランジアで十分じゃん、という結論になってしまいました。 これまで4000本以上稽古してきてもその程度ですよ。あははははぁ。

22日(水)

Benchmark Cabernet Sauvignon 2010
ベンチマーク カベルネ・ソーヴィニョン 2010
Grant Burge Wines
グラント・バージ・ワインズ
Red
Barossa Valley (Australia)
バロッサ・ヴァレー (オーストラリア)
\893 (単品価格:\1,575)2012/01/22 エノテカ エノテカ
 本日の夕食は、鶏手羽元のグリル焼と、ひき肉とタケノコのレタス包み。 ワインは、「ENOTECAパーティーパック・ナイン MIX」9本で税・送料込み9,450円からの一本で、 オーストラリア産のカベルネ・ソーヴィニョン。 ボトルの形がブルゴーニュ・タイプなんで、 なんとなくカベルネ・ソーヴィニョンと言われても・・・って感じの外観であります。
 色は、当然のようにキッチリと濃い紫色。 ネットリ感もあってなかなかゴージャスな見た目です。 香りは、ボリューム控えめながらボトル形状の違和感を払拭するカベルネらしい雰囲気。 カシスっぽい果実香にピーマンっぽい野菜香、 それに豪州産らしいミント香がプラスされています。 ショップのサイトには『バニラのヒントと エレガントなシダ―オークと・・・』なんて書かれているで、 当然樽香を感じるもんだと思ってたけど、少なくとも師範はこの香りから樽は感じられません。 味は、甘くて柔らかいです。 香りまでだったら南仏あたりの安カベルネと大差ない感じだったんだけど、 この味はワンランク上な感じです。
 葡萄自体の品質が高いから、味わいに関しては文句ないんだけど、 それを香りに昇華させるのがイマイチうまく行かなかった、という感じかなぁ。 でも美味いには美味いですよ。これが実売1,000円以下で買えるんだったらかなりお買い得です。

 飲み会を挟んで二日後再稽古。 変化点としては、香りのボリュームがかなり増してます。 これは良い方向の変化ですね。 そもそもかなり強いワインだったんで、二日後くらいがちょうどいいのかもです。
73(+1)道場にて

19日(日)

Castillo de Liria Bobal & Shiraz 2010
カスティーヨ・デ・リリア ボバル&シラーズ 2010
Vincente Gandia
ヴィンセンテ・ガンディア
Tinto
Valencia
バレンシア
Valencia (Espana)
バレンシア (スペイン)
\4982012/02/19 サミット横浜岡野店 富士貿易
 本日の夕食は、久しぶりに牛スネ肉のシチュー。 年末にオープンした「サミット 横浜岡野店」で仙台和牛のスネ肉が100g198円と安かったんで買ってきて調理。 そして、料理用のワインも一緒に買ってきました。 それがコレ。 スペイン産の赤で、お値段は1本498円と激安。 でも、ちゃんとバレンシアのDOだし、 同価格帯の他の怪しげな国内メーカー品なんかよりは良かろう、 と思ってチョイスしたものです。
 というわけで、3分の2くらいは料理に使って、 残り3分の1と稽古。 色は、普通に濃いめの赤紫色。まずこの値段でこんなにちゃんとした色ってのはありがたいですな。 そして香りもちゃんとしてます。 赤系果実の香り、というのかな、ピキッとした果実香がして、 そしてなんとなく樽っぽい甘香ばしさまであります。 それだけかと思えば、その向こうには葉っぱも茎も一緒くたに醸造したような青っぽさがあってちょっと残念。 味は、渋味しっかり、酸味と甘味は控えめ。 そして、香り同様に青味がしっかりです。
 個人的には若干苦手系の内容でかなり荒っぽくはあるけど、 値段を考えればビックリなくらいちゃんとしたワインでした。 特に、料理を作りながらなんで3分の1を結構時間かけて飲んだんだけど、 時間が経てば青っぽさが飛んで、相当マトモに変化します。 料理用だったらこれで十分、ジャンキーな料理に合わせるんだったら飲むんでも大丈夫、って感じ。 ホントこういうワインのコスト構造ってどうなってるんだろ?と思いますな。
70点道場にて

Auxey-Duresses 1er Cru "Le Val" 2001
オークセイ・デュレス・プルミエ・クリュ "ル・ヴァル" 2001
Cellier des Ursulines
セリエ・デ・ウルシュリーヌ
Rouge
Auxey-Duresses 1er Cru
オークセイ・デュレス1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,4802012/01/28 QUEEN'S ISETAN 横浜店 合同酒精
 そしてメインに飲んだのがコレ。ブルゴーニュのお手頃熟成1級畑。 このワインは以前稽古済み、 かなり好印象だったものが500円安く売られていたんで購入したもの (こういう時はしんさんに運営して頂いている、 安ワイン道場の検索サイトを携帯電話から利用しています。 いつも大変助かっております>しんさん)。 しみじみ美味しい系のワインなんで、 複数人で飲むより一人で飲んだ方が良かれと思ったわけであります。
 さて抜栓。コルクはツルツルのスベスベ、やっぱりこういうのって気持ちいいですな。 色はまさに熟成ブルゴーニュのそれで、 澄んだ静脈血のようなガーネット+レンガっぽい色合い。 香りも、まさに熟成ブルゴーニュっぽい感じ全開で、 ジャムっぽい果実香に革っぽいケモノ香、 それに甘く焦がした樽香と海藻みたいなミネラル香がプラスされてます。 ボリューム的にも複雑さ的にも、前のスペイン産とは全く別物の香りです。 味もとても熟成ブルゴーニュ的です。 渋味は既に柔らかくなっていて、シュッとした甘酸っぱさがメインの味わいです。
 やっぱり美味いわ、このワイン。 中途半端な造り手の古めのワインって、 あっけなくドライアウトしているものも少なくないんだけど、 このワインは熟成しながらまだバッチリ生きてます。 スケールは決して大きく無くて派手さの無いワインではあるけど、 それでもこの値段で見かけたら買って損は無いと思います。
81点道場にて

18日(土)

gPG Garganega Pinot Grigio 2010
ジー・ピー・ジー ガルガネーガ ピノ・グリージョ 2010
Adria Vini
アドリア・ヴィニ
Bianco
Veneto (IGT)
ヴェネト (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\893 (単品価格:\1,575)2012/01/22 エノテカ エノテカ
 昼間、魚屋さんに寄ったら鯖が美味しそうだったんで、 本日の夕食はシメ鯖&鯖寿司、真鯛の刺身、菜の花のお浸し、キンピラごぼう。 説明するまでも無く純和風料理であります。 そこで選んだワインはイタリア産のコレ、 「ENOTECAパーティーパック・ナイン MIX」、9本で税・送料込み9,450円からの一本。 こういうワインが樽とかフルーツ香バリバリってことはあまり無さそうんなんで、 和食でも良いかな、と考えた次第であります。
 さて抜栓。栓はスクリューキャップです。 グラスに注いで、色はほぼ無色。サラリとした見た目で、 ソアヴェとかヴェネト州の白に良くある感じの外観です。 香りは、ボリューム的にはそれほど強くなく、樽香も感じず、 内容的にはイタリアっぽい華やかさとリンゴっぽい果実香。 そのリンゴも、ゴールデン・デリシャスみたいなやや舶来系のユルい感じのリンゴ香です。 そして味は、香りの雰囲気からするとやや予想外な感じで、 ほとんど甘味を感じないストイックな味わい。 でも、酸味とコクとのバランスは悪くないんで、飲んでいて頼りなさを感じたりすることはありません。
 ご近所のメジャー銘柄で言えばソアヴェをちょっと力強くしたような、 甘さや樽っぽさといった手練手管を感じない、ストレートに造られたワインと言う印象です。 悪くないけど、「悪くない」の範疇に留まっているのがやや残念でもあります。
72点道場にて

15日(水)

Happy Dragon Pinotage - Shiraz 2010
ハッピー・ドラゴン ピノタージュ - シラーズ 2010
Cloof
クルーフ
Red
Darling (South Africa)
ダーリング (南アフリカ)
\2122012/01/09 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 昨日はバレンタインデー。 師範も愛すべき3人の女性からそれぞれにチョコレートを頂きました。 そして、そのチョコレートに合うように、 というわけでもないんだけど、選んだのは濃くて香ばしそうな南アフリカ産の赤。 買った時の価格は1本たったの212円の「客寄せパンダ」だったんだけど、 このショップの良いところはそういう商品も案外楽しめるワインだったりすること。 というのも、この銘柄は2006年産と稽古済み、 意外と好印象だったりするわけであります。
 さて抜栓。色は想像通りのシッカリ感。 でも、そんなに青く暗いわけじゃなくて、普通にグラスに注いだらまだ向こうが見える程度の濃さです。 香りも、ピンっ!とした果実香に薄っすらと樽香があって、かなりちゃんとした香りの傾向。 そして味も、渋味は比較的おだやかながら旨味と甘味があって、とてもしっかりした感じを受けます。
 というわけで、予想通りではあるけどおよそこんな値札を付けて売られるのは可哀そうなくらい、 ちゃんとしたクオリティを持ったワイン。 だって200円だからね。 350mlの缶ビール1本かコレかと問われれば間違いなくこっちですよ (でも、残念ながら2012年2月15日現在、その値段では販売されていません)

 半分残して翌々日に再稽古。 ただ、本日の夕食はホッケの開きと豚汁だったから、 食事中にはビールと清酒を飲んで、ワインはチーズと一緒に食後に。 そしてワインはというと、「おぉこれはピノタージュだったか」と思い起こさせる、 熟したイチゴのような果実香が出てきてます。 2日後でも十分楽しめるワインで、再度言いますがこれが200円という値段はふつうあり得ません。
77点道場にて

12日(日)

Remole 2010
レモーレ 2010
Frescobaldi
フレスコバルディ
Rosso
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\1,131 (単品価格:\1,995)2012/01/22 エノテカ エノテカ
 本日の夕食メニューは、砂肝のガーリック炒め(お惣菜)、鶏手羽元の甘辛揚げ煮、56週熟成のゴーダチーズ。 ワインは、イタリア産の赤をチョイス。 「ENOTECAパーティーパック・ナイン MIX」、9本で税・送料込み9,450円からの一本で、 造り手は名門フレスコバルディ。 セットなんで全然前情報無しで買ったわけだけど、 トスカーナのIGTでフレスコバルディとくれば、 いわゆるスーパー・タスカンなワインを期待するわけであります。
 色は赤めだけどかなり濃い感じで、ちょっと期待感のある色合いです。 香りは、抜栓してすぐはちょっと閉じぎみ。 傾向としては、スーパー・タスカンとは違うかな。 ああいう樽とカベルネっぽさバンバンな感じは無くて、 普通にサンジョヴェーゼがメインと思われるイタリアらしい人懐っこい香りです (でも調べたらカベルネ・ソーヴィニョンも入っているらしい)。 味は、一口飲んでみて「やっぱりこの造り手は上手いねぇ」と思わせるバランス。 まだ若いのに渋味のカドがなくて、ベースにある甘味が上品で、 明るいイタリアーノ!って感じそのまんまな味わいです。
 時間が経つと香りが開くかと思ったけど、ちょっと香ばしい感じがして来る以外は大きな変化無し。 ただ、味わいの甘味は更に増してきて、スイスイ入るワインにはなりました。
 やっぱりお見事ではありますな。 なんというか、陽気なイタリアの赤ワインでありながら、 ニューワールド含めた現在の流行に乗っている感じで。 香りのボリュームがちょっと残念だけど、 やや軽めの味わいは若飲みするのにふさわしい感じです。
ショップへのリンク: ENOTECAパーティーパック・ナイン MIX Rimole 2009 [Frescobaldi](ヴィンテージ違い)
76点道場にて

11日(土)

 子供たちに「最近お寿司を食べてないね」なんて言われて、 それではということでジャンボおしどり寿司 希望が丘店へ。 前回来たのがこの時なんで、約1年ぶりですな ・・・と、ワインに全然関係ないけどこういうこと書いてるのって、 単に自分のメモ代わりにしたいからであります。

 そして、最近は回転寿司もいろいろとイベントを考えているんですな、 本日は「本マグロの解体ショー」がありました。 そりゃ目の前で裁かれれば食べたくなるよね。 長女は「マグロの目が食べたい」と言ってましたが、 さすがに目の握りは無いと思います。

 で、右写真がそのマグロの中トロ・・・じゃないけど別の本マグロの中トロ。 解体ショーが始まったのがもう満腹になった後だったんでね。 他にも光りもの三昧(アジ、コハダ、シメ鯖)とか白身三昧(マダイ、ヒラメ、マトウダイ)とか ブリとかつぶ貝とか、 なんだかんだで家族4人での注文が32皿、 一人平均8皿16貫。小学生の女の子が二人ということを考えれば、まぁ平均的な数字ですかね。 コリッコリの白身を始めとして、どれも美味しゅうございました。

 ちなみに、師範と師範代はラブラブ(子供ら談)なので、 一皿を一貫ずつシェアして食べてます。 その方がいろんな種類が食べられて楽しいからね。 そして、師範が「おなかいっぱい」宣言した後、 師範代は白身三昧をアンコールしてました。 結婚してもうすぐ20年、師範代はこれまでほとんど病気をしたことがないんだけど、 その強さはこの食欲とそれを消費する基礎代謝力にあるんだろうな。

 そして当然アルコールもいきます。まずは最初に生ビールを飲んだ後、清酒を注文。 このお店、前回「アルコールのバリエーションを増やしてほしい」 と書いたことを受けてか(嘘です)、清酒のチョイスが7種類に増えてました。 やっぱり「選べる」ってのは嬉しいよね。 そして今回のチョイスは酔鯨 特別本醸造、300mlで税込み1,029円也。 スッキリしていて捉えドコロの無いお酒ではあるけど、 その分飲み飽きもしないので寿司の相手としてはナイスです。

 さてお会計は、 お店のサイトの10%割引券を利用して9,000円弱。 毎度ほとんど同じ支払い額ですな。 子供らが沢山食べるようになった分、 師範&師範代が微妙に食が細くなってるですかね。

 そして、道場に帰ってきて例によって飲み足りない師範は、 またワインを一本・・・とは行かずに今日は清酒を開けました。 今日の昼に近くの酒屋で買ってきた久保田 紅寿、お値段は四合瓶で1,595円。 日本酒界にはほとんど知識の無い師範ゆえ、こういうメジャー銘柄を・・・と思ったんだけど、 調べたら紅寿は久保田の中ではマイナーな銘柄みたいですな。

 さて飲んでみると、上記寿司屋で飲んだ酔鯨と比べると、こちらが明らかに濃いです。 米の味がしっかりしているというか、旨味がググッ迫ってきます。 じゃぁこっちが好きかと問われれば、案外そうでも無いかも。 清酒に関してはまだ全然軸が固まって無くて、自分でもなにが良いんだかよく判ってません。

10日(金)

 本日は勤務先の飲み会で会社のそばの居酒屋へ。 飲み放題だったんで、そこで飲んだワインはフランジアの白と赤。 赤の雑巾臭(蒸れた感じ)はいかんともしがたいけど、 白は結構マトモでした。紙パックなのかな?酸化した感じが無いのがよろしいですな。

 さて飲み会は一次会でお暇して、 道場の近所、保土ヶ谷駅西口商店街にある夏への扉というパスタ&バーの店へ一人で。 この時以来だから半年ぶり。 飲み足りないなら家に帰って飲めば良いじゃない、とも思うんだけど、 なんとなく足が向いちゃうんですな。

Cremant de Bourgogne Brut Rose N.V.
クレマン・ド・ブルゴーニュ ブリュット ロゼ (ヴィンテージ無し)
La Cave des Hautes-Cotes
ラ・カーヴ・デ・オート・コート
Mousseux
発泡
Cremant de Bourgogne
クレマン・ド・ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(お薦めの3杯+おつまみセットで\1,700+\200)2012/02/10 パスタ&バー 夏への扉 カツミ商会
 ここで注文するのは、いつも「お薦めの3杯+おつまみセットで\1,700」なんだけど、 本日は200円プラスするとクレマン・ド・ブルゴーニュが飲めます、とのこと。 とりわけクレマンが飲みたかったわけでも無いんだけど、 まぁお薦めとあれば、ということでそうすることに。 普段だったら1円2円の差に極めて敏感(いわゆるケチ)な師範ではありますが、 やっぱり飲み会の後で既にアルコールが入っていて気が大きくなっていたようであります。
 出されたグラスはシュッとしたフルート型。 心なしか量が少なめな印象を受けるけど(気のせいかな?)、気持ちの良いグラスではあります。 そして色はピンクと言うよりオレンジに近い色合い。 ロゼ・スパークリングの良さはまずこの色にありますな。 香りはシャンパーニュと比べるとおとなしめで、 味は明らかにピノ・ノワールっぽさが感じられるガッシリしたもの。 一杯だけだとなかなか印象的で良いんだけど、一人で一本だとちょっとつらいかな (でも一人で一本飲んじゃうお客さんもおられるそうで)。
 お薦めされるだけあって、存在感のあるスパークリングでした。 クレマン・ド・ブルゴーニュに限らず、シャンパーニュ以外のフランス産スパークリングって、 『シャンパーニュと違う何か』がよろしくない方向に行っているものが多い印象があるけど、 コレはそれなりにハズしてないです。 調べたところ、ロゼじゃないのとは8年前に稽古しておりました。
(73点)「パスタ&バー 夏への扉」にて

Vin d'Alsace Riesling 2010
ヴァン・ダルザス リースリング 2010
Dom. Viticole de la Ville de Colmar
ドメーヌ・ヴィティコール・ド・ラ・ヴィル・ド・コルマール
Blanc
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
(お薦めの3杯+おつまみセットで\1,700+\200)2012/02/10 パスタ&バー 夏への扉 カツミ商会
 『次は白にしますか赤にしますか』と聞かれて、「白でお願いします」と回答。 この時点で、まぁ3杯じゃ収まらないだろうなと自分でも思い、 店のマスター側も『コイツは3杯以上飲むだろうな』と想像されたと思われます。 というわけで、出して頂いたのはアルザスのリースリング。 アルザスに思い入れのある師範としては嬉しいチョイスであります。
 色は・・・どうだっけ? 全然覚えてないけど、特に印象に残らない色だったと思われます。 香りは、とてもとてもアルザスのリースリングらしい、 野花っぽいキュートな華やかさとジッポのオイルのような香り。 そして味もアルザスらしく、ほとんど甘さを感じないドライなバランス。 リースリングって、たまにゴムっぽい味がするものもあるけど、 このワインにはそういう感じが無くてナイスです。
 というわけで、とてもアルザスらしいリースリングでした。 和食や軽い料理なんかに合わせるには間違いの無い香りと味ですな。 調べたところ、この銘柄は9年前にも2000年産と稽古していて、 全く同じような感想と点数。面白いもんですな。
(75点)「パスタ&バー 夏への扉」にて

Los Monteros Crianza 2005
ロス・モンテロス クリアンサ 2005
Bodega Murviedro
ボデガ・ムルビエドロ
Tinto
Valencia
バレンシア
Valencia (Espana)
バレンシア (スペイン)
(お薦めの3杯+おつまみセットで\1,700+\200)2012/02/10 パスタ&バー 夏への扉 カツミ商会
 そして、3杯セットの最後に出して頂いたのがこのスペイン産の赤。 前回伺ったときに出して頂いたと同じ造り手 ・・・というのは帰ってから気付きました。 というのも読みにくいのよ、このラベル。 凹凸があってクラッシックな感じがするボトルと相まって、 なかなか雰囲気のある外観ではあるんだけれどね。
 色は・・・どうだっけ?また覚えてません。 香りは、「おおっ!」思いました。 スペイン産とは聞いていて、 個人的にはスペイン産によくあるヤニっぽさが得意じゃないんでちょっと構えてたんだけど、 そんな感じはほぼ皆無。 甘い果実と香ばしい樽がフワッと香ってきて、 なかなかナイスな香りです。 味も、2005年産ということで良い感じに熟成していて、 しっかりしていながら柔らかくて、こちらもナイスであります。
 こりゃ良いですね。 スペインに対する苦手意識を払拭してくれる一本でした。 前回の白も好印象だったんで、今度サンタムールに行った時は買ってきましょう ・・・って小売されていれば、ですが。
(79点)「パスタ&バー 夏への扉」にて

Savigny-les-Beaune "Le Village" 2008
サヴィニー・レ・ボーヌ "ル・ヴィラージュ" 2008
Henri de Villamont
アンリ・ド・ヴィラモン
Rouge
Savigny-les-Beaune
サヴィニー・レ・ボーヌ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\700)2012/02/10 パスタ&バー 夏への扉 カツミ商会
 ちょろっと飲み足りないくらいだったら3杯で止めときゃいいのに、 カウンターの隣りのお客さんがコレを飲んでたんで師範も欲しくなっちゃいました ・・・って子供だなまるで。 銘柄は、アンリ・ド・ヴィラモンのサヴィニー・レ・ボーヌ。 この造り手のワインは、ちょっと前に2009年産の1級畑と稽古して好印象だったんで思わず、 といったところであります。
 さて色ですが、これは覚えてます。 というのも、前のスペイン産と比べてあきらかに明るく澄んだ色合いだったから。 やっぱりブルゴーニュの色ってキレイですなぁ。 そして香りは、南のブルゴーニュらしく革っぽい香りと、 これまた南っぽいイチゴが熟したような香り。 やっぱりブルゴーニュの香りは良いですなぁ。 味は、マスター曰く『まだ開けたてなんで固いです』とのことだったけど、 師範的には酸化して柔らかくなりすぎた状態よりも、 開けたててビシッとしている時の方が好みです。
 こういうワインがグラスで700円、嬉しいよね。 欲を言えばグラス自体がもう少し大きめだと香りがしっかり取れて更に嬉しいんだけどねぇ ・・・というようなことを偉そうにマスターにも申し上げたりしました。
(78点)「パスタ&バー 夏への扉」にて

Robert Mondavi "Private Selection" Cabernet Sauvignon 2010
ロバート・モンダヴィ "プライベート・セレクション" カベルネ・ソーヴィニョン 2010
Robert Mondavi
ロバート・モンダヴィ
Red
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
(\700)2012/02/10 パスタ&バー 夏への扉 カツミ商会
 で、既に理性的な判断力がしぼんでしまった師範におきましては、5杯目を注文してしまうわけであります。 1杯90mlらしいんで、5杯で450ml。飲み会の後にチョロッと、という量じゃないですな。 反省・・・してないな。 そして出して頂いたのが。米国の大手でオーパス・ワンなんかも造っているロバート・モンダヴィのもの。 プライベート・セレクションはシラーピノ・ノワールとは稽古しているけどカベルネ・ソーヴィニョンはお初であります。
 色は濃いです。少なくとも前のピノ・ノワールよりかは。 ってそれじゃ何の情報量も無いわけですが。 そして味や香りも、「これぞカリ・カベ」的な、ミシッとしていて重すぎず、 万人ウケしそうな雰囲気です。
 というわけで、ちゃんと美味しいワインではあるわけだけど、 裏ラベルを見ると「酸化防止剤(亜硫酸塩)、安定剤(アカシア)、酸味料」と書かれていて、 ちょっと興ざめ。酸化防止剤は良いとして、安定剤や酸味料はねぇ。 もちろん、メートルの上がった師範ごときに味や香りからその影響が感じ取れるわけじゃないですが。
(74点)「パスタ&バー 夏への扉」にて

 そしてお会計は、ワインの3杯セットが1,900円に700円のグラスワインが2杯で3,300円の明朗会計。 料理も頼まずながながとお邪魔しました。 きっとまた飲み会の後とかに伺うと思います。

8日(水)

Sorteo N.V.
ソルテオ (ヴィンテージ無し)
Les Vignerons Landais Tursan
レ・ヴィニェロン・ランデ・トゥルサン
Rouge
Toursan (VDQS)
トゥルサン (ヴァン・デリミテ・ド・カリテ・シューペリュール)
Sud-Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\6602012/01/09 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 本日のワインは、フランスは南西地区産のVDQS格付けのワイン。 珍しいよね、VDQS。 教科書的には、上からAOC → VDQS → VdP → VdTと構成されるフランス格付けピラミッドの 2番目に位置しているわけだけど、 目にする比率としては圧倒的にピラミッドの頂点、ほとんど見かけません ・・・と思って調べたら、2011年12月31日をもって廃止なんだって (参照:Wikipedia)。 なるほど勉強になりますなぁ。
 さてワインの感想を。 まず色は、およそこれが660円のワインとは思えない、 シッカリと濃い青紫色。 香りも、柑橘類の皮みたいな、やや野暮ったい感じの香りではあるけど、 ボリューム的にはこのクラスとしては十分です。 味も、やや渋味が勝ったバランスではあるけどしっかりしています。 少なくとも、このワインから薄っぺらな安っぽさは感じられません。 荒っぽい野暮ったさはあるけどね。
 とはいえこれが660円であれば十分なパフォーマンスじゃないかな、と。 ただ、あまりワインを飲み慣れない方にはお勧めしません。 その荒っぽさに「うへぇ」ってなる可能性もあるから。 酸いも甘いも噛み分けた安ワイン者だったらどうぞ、って感じです。
ショップへのリンク: Sorteo N.V. [Le Vignerons Landais Tursan]
71点道場にて

4日(土)

 本日は、子供らの登校仲間、ご近所のKさん宅に招かれて食事会。 Kさん宅には薪ストーブがあるんで、是非その稼働期間に呼んで下さい、 とお願いしていたもの。まぁ師範ってば厚かましいこと。 ちなみに写真右奥に写っているのがKさん宅のデカいワインセラーであります。

Robert Moncuit "Blanc de Blancs" Brut N.V.
ロベール・モンキュイ "ブラン・ド・ブラン" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Robert Moncuit
ロベール・モンキュイ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(Kさんから) ヴィノラム
 Kさんも相当なワイン好きなんで、 当然飲むといったらワインが登場します。 そして最初に出して頂いたのがこのシャンパーニュであります。 道場初登場の銘柄で、 ロベール・モンキュイという造り手のブラン・ド・ブラン、「グラン・クリュ」なんて文字も書かれております。 チロチロと燃える炎を見ながらのシャンパーニュ、いやーありがたいですなぁ。
 色は、普通にシャンパーニュな薄めの黄金色で、泡立ちは絹のようにキメ細か。 そして香りが素晴らしいですな。 リンゴや洋ナシのフルーツ香に、 パンや味噌みたいなイースト香、 更にビスケットみたいな香ばしい香りがプラスされてます。 そして味もシッカリしていて、甘味と酸味のバランスがとてもナイスであります。
 とりあえず美味いよね、シャンパーニュ。 ここんとこ2,000円前後のお手頃シャンパーニュばかり追いかけていたけど、 やっぱりちゃんとしたヤツはちゃんとしているというか、 当り前だけどそれなりに違いはありますな。 ごちそうさまでございました。
83点Kさん宅にて

Vosne-Romanee 1er Cru "Aux Brulee" 2007
ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ "オー・ブリュレ" 2007
Dom. Michel Gros
ドメーヌ・ミシェル・グロ
Rouge
Vosne-Romanee 1er Cru
ヴォーヌ・ロマネ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(Kさんから) ラック・コーポレーション
 そして、次に出して頂いたのがコレであります。 地味ながら堅実なワインを造る印象のあるミシェル・グロのヴォーヌ・ロマネ1級畑オー・ブリュレ。 道場ではもう10年近く前に1999年産と稽古しております。 ちなみにこの時の料理はエスカルゴとか食べてたかな。
 まず色は、ちょっと青みが強いというかこげ茶色っぽいというか、 いわゆるブルゴーニュのピノ・ノワールの平均より暗めな感じの色合いです。 香りは、トーンの高いフルーツ香の向こうにどことなく焦げたような樽香が感じられます。 "Aux Brulee"という畑の名前からそういう先入観を持っちゃってるのかもですが。 味は、まだ若いのと2007年という弱めの年を反映してか、 ちょっと険しくちょっとスレンダーな印象です。
 ミシェル・グロらしいと言えばらしい、 派手さはないけどしっかりとブルゴーニュらしいワインではあります。 抜栓後時間が経つとそれなりに開いてきたんで、 もう少し置いといたらもうちょっと良くなるワインだと思われます。
81点Kさん宅にて

Gevrey-Chambertin "Terres Blanches" 2004
ジュヴレ・シャンベルタン "テール・ブランシュ" 2004
Dom. Charlopin-Parizot
ドメーヌ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,9142012/01/09 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 そして師範が持参したのがコレであります。 このワインは個人的「新春シャルロパン祭り(コレ)の時に買ったもの。 そして先日の飲み会に持参して稽古済み。 美味いのは保証済みだし、この先それほど長くはもたないような気がしたんで、 またまた持参した次第であります。 やっぱりこういう時には安心感のあるヤツが良いですからね。 この時の料理はトマトすき焼きとか食べてたかな。
 そしてこのワイン、今回も期待通りのパフォーマンスを発揮してくれました。 上のオー・ブリュレと同時に飲んでたんだけど、 香りに深みがあるというか妖艶さがあって、 味にも甘味と丸みがあります。 そして全体に華やか。 特に抜栓して1時間くらい経った頃には、 香りのボリュームも増して、文句なしに高級ブルゴーニュになってくれちゃってます。
 というわけで、5,000円以下でこの内容はたいへん素晴らしい。 Kさんも大変満足してくれたようでなによりでありました。 ショップにまだ在庫があるようなのでまた買い足そうかとも思ったけど、 そうそうシャルロパン祭りをするのも「安ワイン道場」的にはどうかと思われるんで止めときました。
88点Kさん宅にて

Kathryn Hall Napa Valley Cabernet Sauvignon 2006
キャスリン・ホール ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニョン 2006
Hall
ホール
Red

Napa Valley (USA)
ナパ・ヴァレー (アメリカ合衆国)
(Kさんから) ヴィノラム
 飲む人はKさんと師範、そしてKさんの奥様が少しだけ。 なのに4本目に突入しております。 いやー、やっぱり美味いワインは美味いっすからね。 そして出して頂いたのがこのカリフォルニア産カベルネ・ソーヴィニョン。 米国に疎い師範なんでどういう素姓のワインか判らなかったんだけど、 後で調べたらなんだか凄いワインみたいですな。 ボトルの重さも尋常ではありません。
 色は・・・どうだったっけ? あまり覚えていないけど、濃いワインではあったようです。 そして、香りも味もたいそう濃いワインだったような。 それでも、大変バランスが良いと言うか濃さが邪魔にならないというか、 スイスイと入ってきてしまい、 さすがに血中アルコール濃度が限界を超えた師範はダウン。 で、起きてまた飲んだら更に柔らかくなってて非常にナイスでした。
 というような飲まれ方だとちょっともったいないワインだったような。 もっとテキトーなヤツで良かったんですけどね。 ともあれ美味しい料理にワインと暖かい薪ストーブ、 大変ありがとうございました&お世話になりました。
(85?点)Kさん宅にて

 結局お開きになったのは午後11時過ぎ。 でもKさん宅から道場までは歩いて30秒。 ご近所に恵まれてるなぁ、安ワイン道場は。

3日(金)

Bodega Norton Torrontes 2010
ボデガ・ノートン トロンテス 2010
Bodega Norton
ボデガ・ノートン
Blanco
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\893 (単品価格:\1,575)2012/01/22 エノテカ エノテカ
 通常、水曜金曜で一本とするのが最近の道場のスタイルなんだけど、 今週は水曜がお休みだったので一本飲み干しちゃってます。 そして、本日の夕食は太巻き(恵方巻)。 ガッツリとワインを飲むメニューでも無いし、 明日はたらふく飲む予定もあるし、ということで、 今日と日曜の2日に分けて濃そうな白を開けることにしました。 そして選んだのは、 「ENOTECAパーティーパック・ナイン MIX」、9本で税・送料込み9,450円からアルゼンチン産の白。 トロンテスって、ドイツ系の品種みたいに甘く華やかな香りがあるし、 あまり樽を利かせるタイプの品種でも無いんで、 太巻きなんかには良いかな、と。
 さて抜栓。栓はスクリューキャップなんで、複数日に渡って飲もうって時には便利です。 色は、薄めながらもどことなくオレンジっぽさを感じる色合い。 香りは、ボリューム的には想像したより弱めだけど、 内容的には想像通りの甘い花の香り。 リースリングからオイルっぽさを抜いて、 ゲヴュルツとヴィオニエを足したような、そういう香りの傾向。 味は、軽い苦味とほのかな甘味、それと全体を下支えする酸味。 何かが突出しているわけでもないし、 コク(旨味?)もしっかりしているんで、味わいの均整は取れています。
 香り弱め、味わいシッカリ、というワイン。 これは2日分けて正解だったかも。 というのも、こういう感じのワインを一本空けようとすると、 きっと途中で飲み飽きしちゃうからね。悪くはないけど、一人でグイグイ飲めるワインでもないです。

 さて残した半分と翌々日再稽古。 香りは、抜栓当日よりかなり華やかになったような気がします。 そしてゲヴュルツ的なライチっぽさが増したような。 味は、ちょっとだけ苦味が前に出てきたかな。 香りがちょっと良くなって味のバランスがちょっと崩れて、 結果「いってこい」ですな。 スクリューキャップだし、一日では飲みきれないご家庭にお薦めです。
72点道場にて

1日(水)

Catalpa Pinot Noir 2009
カタルパ ピノ・ノワール 2009
Bodega Atamisque
ボデガ・アタミスケ
Tinto
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\1,0002011/12/08 ヴェリタス ワインプレスインターナショナル
 インフルエンザと風邪の流行で、次女の学年(1年生)は昨日から3日間の学年閉鎖。 仕方が無いので、師範代と師範が勤務先を輪番休業して対応しております。 そして今日は師範が休みの当番。 朝から買い物に行って、ネコよけシート敷いて、 冷蔵庫の製氷機の修理に立ち会って、子供の習い事の送り迎えをして・・・ という全く主夫な一日(一応勤務先のネットに繋いで出来る仕事もしたりしてましたが)。
 というわけで、夕食の調理担当は師範で、 本日のメニューは油淋鶏、豆腐チャンプルー、タコとセロリとレタスの炒め物、セロリ・スティック。 ワインは、以前門下生からご推薦頂いて、 2008年産と稽古済みのチリ産ピノ・ノワール。 お値段は、前回買った時の1,200円が1,000円にプライス・ダウン。 嬉しいことであります。
 さて抜栓。昨年頂いたのはまるでブルゴーニュみたいな赤紫だったみたいだけど、 今回のは結構濃いめ。 気候的には毎年そう変化の無い地域だと思うので、醸造法を変えたのかな? 香りは、注いですぐはあまり香ってこなくて、「あれれ?」って感じだったけど、 ちょっと時間が経つと(温度が上がると)梅のようなキュッとした香りが出てきます。 ただ、やっぱりボリュームは弱めかな。 味は、渋味おだやかで甘酸っぱくて、いかにもニューワールドのピノ・ノワールといった雰囲気。 でも、それ以上でもそれ以下でも無い感じがしたりします。
 昨年の2008年産と比べると、なんとなく「プレミアム感」みたいな部分が無くなって、 普通に南米のピノ・ノワールになっちゃったような。 それでも決して不味くはないんだけど、なんかちょっと残念。
ショップへのリンク: Catalpa Pinot Noir 2009 [Bodega Atamisque]
74点道場にて

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by 師範