稽古日誌:2003年10月

当道場が軒を借りているプロバイダ"biglobe"で、 10月から個人ホームページの容量が拡大された。 これまでのデフォルトの容量は10MB、それが一気に100MBまで増えた。 いやー嬉しいですな。道場はここんとこ10MBを若干オーバー(+1MB程度)しており、 有料で容量拡張していたんで。 それにしても、道場の使用量ってこれまでのペースだと6年で10MBなんで、 100MBあると60年は容量の心配いらずってことになる。 そんなに必要ない(そこまで健康で長生きするとは思えない)んで、 今後はワイン以外の画像もちょこちょこ載せて行く予定。 ま、あくまで"予定"だけど。

翌月分

31日(金)

本日は、師範/師範代婚姻後十周年記念日。

「寿司でも食べよう」ということで行ったのが、上大岡と磯子の間にある 鮨 割烹 鹿島という店。
1階にカウンター/2階3階は座敷で、住宅街のお寿司屋としては規模は大きめ。 寿司屋では当然カウンターで食べたいわけだけど、 プチ師範代の行儀の具合を考えると諦めざるを得ず、座敷を予約。 座敷は個室を用意して頂いて。子連れの身としては大変うれしい配慮。 広くて明るくて清潔感があって、まるでお見合いの席(?)みたいな座敷。
座敷へ行く際にはカウンターのあるフロアは通らず、 入り口横のエレベーターで上がる仕組み。建物の構造上仕方がないんだろうけど、 そういうわけでネタを見る機会無し。 ネタを見る機会が無いということは「コレが食べたい」と脳味噌が励起されることがないわけで、 当然注文も一般的なものになってしまうんだなぁ。

まず注文したのが、
    おまかせのお造り \3,000<左写真上>
      ヒラメ、トロ、イカ、赤貝、ミル貝、甘エビ、カワハギの肝和え
    特々寿司 \2,800×2<左写真下>
      大トロ2貫、活クルマエビ、イクラ、ウニ、赤貝、数の子、トロ鉄火、玉子焼
    子供寿司 \1,000
      イクラ、エビ、マグロ、玉子焼、干瓢巻、キュウリとデンブの巻物
お造りは「白身が好きです」と言って造ってもらったもの。 種類も多くて鮮度も良くて、これで3,000円なら納得の内容。
特々寿司は、セットの寿司としては一番上等のもの。それで2,800円は、 単品の寿司/ほかの料理の値段から考えるとかなりリーズナブル (ちなみに単品寿司は500円~、寿司会席は6,000円~12,000円)。 いかにも都会の寿司、という感じで、 地方のものと比べて狭義の"魚"が少ない(マグロだけ)。 それがちょっと残念だけど、それぞれはなかなかおいしい。 色の強い赤酢を使ってあるんで見た目はちょっと冴えない感じだけど、 味は確かにマイルドな気がした(酢飯は赤酢じゃないのも選べた)。
子供寿司は過去最高の内容と感じた。これで1,000円は安い。 子供用だと、だいたいプリンとかフルーツとか、寿司とは関係ないものが乗ってたりするんだけど、 ここのはそれが無いのが良い。 プチ師範代だって「寿司を食べたい」と思って来ているらしく、 そういうものは食べないから。 あ、プチ師範代にはここの店のしじみの味噌汁が大ヒット。 『おすしやさんの味噌汁はおいしいよね~』だと。

で、寿司早食い名人(ココ参照)の師範代はあっというまに一人前ペロリ。前述のごとく単品よりセットがお得感があるし、 カウンターじゃないので相談しつつ追加、というのが難しいので、 『上寿司の値段(\1,800)で、特々寿司とはダブらないようにもう一人前』 という豪快な追加注文。

    上寿司(改) \1,800
      中トロ2貫、イカ、カンパチ、穴子、イクラ、鉄火巻き、玉子焼、(だっけ?)
イクラと玉子焼がダブってるのはご愛嬌、いわゆる"魚"はやっぱり少ない。 師範代的にはアジとかイワシとか、そういうのがいっぱいあるのが良かったみたいだけど。
お酒の注文は以下。
生ビール(エビス) \500×2
磯自慢 特撰 \800(一合)
初亀 純米吟醸 \1,000(一合)
なんといっても清酒の種類が多くて、メニューにはラベルの写真付きで20種以上あった。 ワインは赤/白と書いてあって値段はボトルで5,000円、グラスで1,000円。 こうなるとやっぱり清酒を選んじゃいますな。
ビールは陶器のジョッキで供される(右写真上)。 確かにガラスのジョッキはこういう席には無粋、 でもちょっと量が少なめ。一杯600円にしていいからもう少し大きい器で、とお願いしたい気分。
清酒は竹筒に入れられて供される(右写真下)。 ちゃんと一合入ってるのか?衛生面は大丈夫か?とちょっぴり心配ではあるけど、 雰囲気はいいね。あやしいチェーン店系居酒屋みたいに、 周りを緑のペンキで塗った竹筒じゃなくて、自然の色なのも良い。
磯自慢は、良い評判を耳にするんで注文してみたもの。 「辛口」と書いてあったけど、ワインなんかと比較するとやっぱり糖度は高い(あたりまえ)。 でも、嫌味じゃない甘さとしっかりしたコク、あと適度に吟醸香があってバランスが良い。 評判通りの旨い酒。
初亀は、リストに「フルーティ」と書いてあったんで注文。 確かにフルーティな感じはするけど、磯自慢と比べると少々弱くて線が細く感じられた。 清酒の場合も「軽いもの→重いもの」と飲み進めた方が良さそうですな。

お会計は、トータルで15,000円強。 「二万円弱かな」くらいの食後の満足感だったんで、ちょっと得した感じ。 なかなか良い雰囲気/美味しい店でありました。 いつかはカウンターで食べたいなぁ(いつになることやら)。


30日(木)

Chateau St.Jean de la Gineste "Vieilles Vignes" 2000
シャトー・サン・ジャン・ド・ラ・ジネステ "ヴィエイユ・ヴィーニュ" 2000
Ch. St.Jean de la Gineste
シャトー・サン・ジャン・ド・ラ・ジネステ
Rouge
Corbieres
コルビエール
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,1802003/09/21 お酒のアトリエ 吉祥片岡物産
帰りが遅くなって12時過ぎに抜栓。 さすがに今日一本飲み干すのは無理があろう、ということで半分だけ飲むことにして、 比較的強そうなワインをチョイス。 でも、料理は山かけメカブとかスモークサーモンとか肉団子とかなんで、 必ずしも赤が合いそうでは無いけど(でも白は冷蔵庫に入れ忘れてたりして)。
このワイン、お店での呼び名は「シャトー・サン・ジャン・ド・ラ・ジネステ キュベ・スペシャル」らしいけど、 ラベルには"Cuvee Speciale"の文字はどこにもない。 100年以上の古樹から採った凝縮感のあるワイン、という謳い文句で売られていた。 師範も4年前に1998と稽古済み、ちょっとイケてない印象。
色は若くて青々とした紫。 香りはそんなに強くない。いかにも南仏らしい、 汗臭いような野暮ったいような、ツンッとくる香りがメイン。 味はなかなかスムーズ。酸味/渋味/甘味、 それぞれが溶け合うってほどじゃないけど別にケンカもしてなくて、 香りの割には飲むのに抵抗感は無い。
悪くはないと思うけど、絶賛してあった推薦文句ほどでもないとも思う。 好きな人も居るとは思うんですけどね、こういう「いかにも南」なワイン。
翌々日の昼、香りはちょっと増えたけど味わいはやや痩せたような。よって点数据え置き。
70点自宅にて

29日(水)

Muscadet Sevre & Maine "Les Menandieres" N.V.
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ "レ・メナンディエール" (ヴィンテージ無し)
Les Celliers des Terres de France
レ・セリエール・デ・テッル・ド・フランス

Blanc
Muscadet Sevre et Maine
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
Loire (France)
ロワール (フランス)
\4002003/10/10 カルフール幕張店カルフール・ジャパン
本日の夕食はカレイの煮付け。 和食の魚には無難に白、それもスッキリ系の総本山たるミュスカデ。 お値段はブットビ価格の1本あたり400円(3本よりどり1,200円、通常価格598円らしい)。 ヴィンテージも無いし造り手もどーでも良いような名前だし、 およそ良いパフォーマンスは期待できそうにもないけど、 買った店/輸入元はフランスの大手スーパー系列、それなりに「フランスの日常」が味わえることを期待して (なのに和食て)。
ここの輸入元の素晴らしいところは、 輸入元のステッカーを貼る際に、 横書きのものを縦貼りにしてまでそもそもの裏ラベルを隠さないように貼られること(右下写真参照)。 こういう謙譲の美徳を、海外資本の輸入業者は持っていて 日本の(大手)輸入業者は持っていない、というのは極めて遺憾。
と、隠されていない裏ラベルに書いてあるように、 色は若干緑色、香りは薄めのフレッシュ&フルーティ系。 味は、若干金属的な固さはあるもののそこそこのコクがあって、 値段を考えれば「頑張ってるなぁ」と感心するレベル。
予想通り「フランスの日常」的なワインであります。 カリッとサクサク、あっという間に一本飲み干してしまう&飲み干してしまえるワイン。 評論家諸氏やワイン会ではウケるはずもないワインだけど、 これはこれで良いと思うです。
69点自宅にて

26日(日)

Riesling 2000
リースリング 2000
Dom. Viticole de la Ville de Colmar
ドメーヌ・ヴィティコール・ド・ラ・ヴィル・ド・コルマール
Blanc
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\9032003/09/27 関内 サンタムールカツミ商会
今日、横浜のみなとみらい周辺へ買い物に行ったんだけど、 食料品を売る店って全然無いんですな。 ワールド・ポーターズにちょっとだけあるのみ。 美味い魚で刺身でも、なんて計画が脆くも崩れて、冷凍エビでエビフライ。 選んだワインはアルザス産のリースリング。 調べてみたら、 去年飲んでたよ。 ラベル・デザインがちょっと変更されているんでわからなかった。 好印象だったんでまぁ良かったけど。
色はまぁ普通。前回飲んでから1年経っているけど、特に熟成が進んだような感じは無い。 香りはいかにもアルザスのリースリング。 花のような甘い香りとオイルっぽい揮発感。 で、香りは甘いけど、飲んでみると糖分は少ないあたりもアルザスらしい。 酸味が控えめに感じられるようなコクがたっぷりなあたりがこのワインの個性か。
1,000円以下で味わえる正統派アルザス。 1年経っても高いパフォーマンスは変わらず、 アルザスワインコンクール金賞受賞のステッカーも看板に偽り無し、って感じ。
75点自宅にて

25日(土)

Monasterio de Santa Ana Monastrell 2002
モナステリオ・デ・サンタ・アナ モナストレル 2002
Bodegas Casa de la Ermita
ボデガス・カーサ・デ・ラ・エルミータ
Tinto
Jumilla
フミーヤ
Jumilla (Espana)
フミーヤ (スペイン)
\8802003/09/22 リカーズハセガワ 北口店モトックス
高級ワインを爆飲した翌日って、 なんだか口の中(というか意識の中)に昨日のワインがいろいろ残っている感じがする。 こういう日のワイン選びは難しい。 ここは一つ最近の安ウマワインの筆頭、カーサ・デ・ラ・エルミータを持ってくることに。 このラインナップではシラーと稽古済み。 モナストレルってあまり聞いたことない品種だけど、まぁこれもイケるでしょ、って気分で。 料理は、えだまめ、鶏のから揚げ、ツナとブロッコリーのサラダ、とろろご飯。
抜栓前にちょっとイヤな感じ。 中身が噴いていて、キャップシールの内側が醤油のような匂いになっている。 変な風になってなきゃいいけど・・・と心配しつつグラスに注いで。
色はしっかりと濃い。新大陸産のような青紫。 香りは・・・弱い。鼻で嗅ぐと、干し葡萄のような香りがツツツッとする以外はほとんど香りは無い。 期待した樽香もほぼ皆無。 口に含むと、テンプラニーヨみたいな田舎臭いヤニっぽさが支配的。 味もなんだか田舎臭い。ジリジリっとした炭酸めいた渋味とか、あまり好きじゃない系の味わい。
不味いってほどじゃないけど、 はっきり言って先日飲んだシラーとは雲泥の差。 そもそもこういうワインなのか、なんらかの後天的な理由でこうなったかは判然としないけど。
67点自宅にて

24日(金)

本日は、毎年恒例、岡山の
へんさんを迎えての飲み会。 参加者は、 ロシアの達人 へんさん、 ネットグルメ界のカリスマ さとなおさん、 家飲み自腹ワイン界の重鎮 光弘さんとマダーム、 イタリアの伝道師 磯子さん、 師範という個性豊かな(注)面々。
〈注) マダームを除いて皆大飲ん兵衛、という点では同じ個性だけど。

使わせて頂いた店は、昨年と同じく麹町の日本テレビそばにあるAu Gout du Jour (オー グゥ デュ ジュール) という店。光弘さんがお知り合いで、ワインは大半持込み、 コース料理にチーズ、シャンパン、食後酒、税金その他もろもろ含めて一人1万円でやってもらって。
料理の内容は以下。
アミューズ:チーズとベーコンのクリームブリュレ
前菜1:つぶ貝、ホッキ貝、ホタテのタルタル
前菜2:鴨の自家製ソーセージ
メイン魚:真鯛のアルベールソース仕立て
メイン肉:牛タンの網焼き(右写真)
チーズ:何だっけ?3種ほど貰いました
デザート:3点ほどの盛り合わせ
お茶(エスプレッソ)とお茶菓子
いやー美味い。特に牛タンが美味かった。 前菜のタルタルは、貝の料理にカシスっぽい味のソースが添えてある意表を突く取り合わせ、 鴨のソーセージはとっても滋味深く(もう少し粗挽きでも良いような)、 真鯛は赤ワインといっしょに食べても負けない濃厚な味。

で、飲んだワインが以下。

Gosset Grand Rose Brut N.V.
ゴッセ・グラン・ロゼ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Gosset
ゴッセ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(\---)2003/10/24 ルフ・エ
シャンパンはお店の方に選んでもらって。 ゴッセのロゼは昨年の正月に稽古済み。 己のコメントを読む限りあまり好印象ではなかったみたい。 というかゴッセ全体にとっても普通なシャンパンな印象があったんだけど・・・
何がどう違うのかわからないけど、今回はかなり好印象。 注がれているそばからフワ~っと漂ってくる甘いリンゴの香り、 酸味シッカリ甘味もあって濃い味わい、 明らかに普通のシャンパンより一枚ウワテな内容。 色も濃かったような。2杯半も飲んでしまいました。
ノン・ヴィンテージってあまり年とかで味は違わないイメージがあったんだけど、 これはなんだか美味かったなぁ。 グラスが良かったのかも。 シャンパン・グラスに関しては、 最近のリーデルよりスピゲロウの方がカッコイイし出来も良いですな。
(83点)"オー・グゥ・デュ・ジュール"にて

Clos de Vougeot 1999
クロ・ド・ヴージョ 1999
Cottin Freres
コタン・フレール
Rouge
Clos de Vougeot (Vougeot Grand Cru)
クロ・ド・ヴージョ (ヴージョ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,9802003/10/10 カルフール幕張店カルフール・ジャパン
師範持参のワインは、ブルゴーニュの特級畑、クロ・ド・ヴージョ。 畑は特級だけど、値段は安ワイン道場稽古価格に夏目漱石一枚足した程度。 造り手の「コタン・フレール社」って、ラブレ・ロワとかルイ・パージュとかマリー・ルイ・パリゾとか、 『良くもこれだけ中途半端のを集めたなぁ』って感心するくらい 二流三流のネゴシアンを傘下に置く、ブルゴーニュの造り手としては巨大な企業らしい (最近ではニコラ・ポテルも買収したらしい)。 道場的には、以前オート・コート・ド・ニュイの2000と稽古済みで、 やっぱりイマイチ評価。 大企業ご本尊の意地で特級には力を入れているか、 あるいはやっぱり値段なりなのか、大変興味深いところ。
師範持参ゆえ師範がホスト・テイスティング。 『・・・。別のと取り替えてください』と言いたくなるようなファースト・インプレッション。 でも、空気に触れると急にマトモになった、気がする。 師範のテイスティング能力がタコ、という話もある。 1999という良年の恩恵か、色はやや濃い目で、香りは華やかな果実香と生木の香り、 味はキュッと締まった感じ。 時間が経つにつれて「良いブルゴーニュ」っぽくなっていった。
特級の風格があるかと問われるとちょっとアレだけど、 3,980円だったら十分にお買い得だと思う。
(82点)"オー・グゥ・デュ・ジュール"にて

Bonne Mares 1998
ボンヌ・マール 1998
Dom. Drouhin Laroze
ドメーヌ・ドルーアン・ラローズ
Rouge
Bonne Mares (Chambolle Musigny Grand Cru)
ボンヌ・マール (シャンボール・ミュジニー特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
へんさんから
へんさんのお持込みは、ヴージョの隣り村シャンボール・ミュジニーのこれまた特級畑ボンヌ・マール。 比較的メジャーな特級畑だけど、道場的には初稽古の畑。 っていうかシャンボール・ミュジニーの特級畑自体が初稽古。 ブルゴーニュは奥が深いですな。
上のワインと比較すると、色は5年くらい歳とってる感じで、 エッジにオレンジ色のグラデーションがある。 香りにビックリ。木苺の向こうに和風のおしろいのような香りがあって、 非常に風変わり。 口に含むとやや甘さがあることもあって、 おしろい香はバナナの形をした砂糖菓子(なんて名前だっけ?)みたいな雰囲気に感じられる。 時間が経ってもこの特徴的な香りは健在。健在どころか更に派手になってくる。
こういうワインは初めてだなぁ。これがボンヌ・マールの個性なんだろうか? いわゆるブルゴーニュに抱くイメージとは違うけど、これはこれで大変美味しゅうございました。
(86点)"オー・グゥ・デュ・ジュール"にて

Sant' Antimo Rosso "Fabius" 1999
サンタンティーモ・ロッソ "ファビウス" 1999
Chacci Piccolomini D'Aragona
チャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴーナ
Rosso
Sant' Antimo Rosso
サンタンティーモ・ロッソ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
磯子さんから ル・テロワール
磯子さんのお持ち込みはもちろんイタリア産。 「インパクト勝負で」ということで持参頂いたのは チャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴーナのサンタンティーモ・ロッソ "ファビウス"。 師範にとってはDOCも初耳だし造り手も初耳。イタリア・ワインは奥が深いですな (って、私にとっちゃなんでも「奥が深い」なんだけど)。 品種はシラーらしいんで、下のワインと丁度良い取り合わせ。
で、まず色が非常に濃い。イタリアの赤って一般に明るい色のイメージがあるけど、 このワインはどす黒いくらいに濃い。 香りのボリュームは素晴らしい。 前のブルゴーニュ2本と比較しても圧倒的に香りの量が多い感じ。 味も濃い。甘味が顕著で、渋味のキメも細かくて、 なんとなくオーストラリアのシラーズとかみたいな雰囲気。
いかにもモダンなイタリア産。このワインはDOCモノだけど、 スーパーVdTとか呼ばれるタイプの雰囲気。 確かにインパクトがあって美味しゅうございました。
(84点)"オー・グゥ・デュ・ジュール"にて

Cote Rotie "Le Cret" 1997
コート・ロティ "ル・クレ" 1997
Dom. Pierre Gaillard
ドメーヌ・ピエール・ガイヤール
Rouge
Cote Rotie
コート・ロティ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
さとなおさんから ル・テロワール
さとなおさんのお持込みはコート・ロティ。 造り手は有名ドコロのピエール・ガイヤール。 前日に神戸で買って来られて、 「一緒に甲子園で阪神を応援したので大変御利益(ごりやく)のあるワイン」 とのこと。
御利益は別として、一緒に旅したんだろうなぁ、とわかるような澱が舞って濁った色。 それは別にして、ワイン自体は非常に美味い。 光弘さん曰く「岩の味」らしいけど、 いかにもシラーなスパイシーさがあって、すーっと口の中に入ってくる感じも秀逸。 香りには、まるでモダンなブルゴーニュのような良い樽香がいっぱい。 時間が経つと、樽の香りはますます甘く、飲んだ感じもますますまろやかに変化。
いやー美味かった。過去飲んだローヌの中では図抜けて好印象。 動かしてすぐ飲むと良くない、なんて言われるけど、 (見た目以外は)全然そんなことないっすね。
(90点)"オー・グゥ・デュ・ジュール"にて

Chateau Montrose 1989
シャトー・モンローズ 1989
Ch. Montrose
シャトー・モンローズ
Rosso
Saint-Estephe (2e Grand Cru Classe)
サンテステプ (メドック2級格付)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
光弘さんから サントリーだっけ?
ボルドー2本は光弘さんのお持ち込み。 まずは左岸、メドック2級のシャトー・モンローズ。 モンローズとは以前に19751983と稽古済み。 なかなか手堅いけどちょっと控えめな造り手、という印象。
で、飲んでみてその印象は一気にワイプ・アウト。 ギューッと濃くて、並々ならぬ迫力のあるワイン。 煮豆や朽木のような香りがいかにも熟成を感じさせて、 とはいえ味はまだまだしっかりで渋味も甘味も残っている。 師範的にはこれくらいの熟成感が一番心地よい。
若いモン好きの師範だけど、 やっぱりボルドーは熟成させてナンボ、ということを痛感。 この雰囲気は他では得られないっすね。
(89点)"オー・グゥ・デュ・ジュール"にて

Chateau Ausone 1983
シャトー・オーゾンヌ 1983
Ch. Ausone
シャトー・オーゾンヌ
Rouge
Saint-Emilion 1er Grand Cru Classe (A)
サンテミリオン 第一特別級 (A)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
光弘さんから
実は本日の7本目であるこのワインが、ちょうど安ワイン道場開設以来2000本目にあたることに。 だからってわけじゃないんだろうけど、 光弘さんのお持ち込みは、ボルドーはサンテミリオンの筆頭、 第一特別級Aのシャトー・オーゾンヌ。それも非常に評判の高い1983産。 いやはや記念のワインにふさわしいですな。 「他人のフンドシで相撲を取る」とはまさにこのことですかね?
美味いです。はい。 もう結構酔っ払ってるってのもあるとは思うけど、 コレぐらい熟成するともうカベルネがどうとかメルローがどうとかあんまり関係なくなってきますな (っていうかそもそも判らん、という事実もあるけど)。 相対差としては、上のワインより熟成感が強く、原料が葡萄であることを忘れさせ、 より上品、よりスマートで典雅な感じ。
非常にキレイに熟成したボルドー。 20年前のワインがこんだけきっちりしていること自体凄いなぁ、と。 大贅沢を言えば、師範的にはもう少し若い頃の方が好みだったのかも、なんてことを考えつつ。
(88点)"オー・グゥ・デュ・ジュール"にて

Bobadilla "La Merced" Solera Sherry N.V.
ボバディーヤ "ラ・メルセド" ソレラ・シェリー (ヴィンテージ無し)
Bobadilla
ボバディーヤ
Fortified
酒精強化
Sherry
シェリー
Jerez Viejo (Espana)
ヘレス・ヴィエホ (スペイン)
(\---) 出水商事
最後に食後酒はコレを出して貰いました。 シェリーなんてあんまり飲まないんで、どれが造り手やらどれが商品名やらあやふやだけど、 この表記で合ってるんでしょうか? 種類はオロロソだっけ? 「裏にそう書いてあるのがイイ」のなんのと盛り上がってたような気もするけど、 酔っ払いゆえ覚えとりません。
ほんでコレもなかなか素晴らしい食後酒でした。 相当に熟成されたシェリーだけど、ひねてうらぶれた感じはあまり無くて, どっちかというとトウニー・ポルトの古いやつみたいな感じ。
ボルドーの熟成ワインを飲んでいてこれに移るというのは非常にいい流れ。 お店の方の配慮だと思うけど、大変ナイスなチョイスでありました。
(85点)"オー・グゥ・デュ・ジュール"にて

今日はほんとにハズレ無し、どれも個性的で美味かった。 2000本達成への貢献、皆様ありがとうございました。


22日(水)

Bourgogne Pinot Noir 2001
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2001
Dom. Roux Pere & Fils
ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィス
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\9502003/09/27 関内 サンタムールカツミ商会
本日のワインは、 先日飲んで好印象だったサン・トーバンと同じ造り手、 「ドメーヌ・ルー」のACブルゴーニュ。 この造り手、値段も手ごろでラベルデザインも上品で、 なかなか良さげなんだけど、 非常に残念なのがその「ルー」という名前。 タレントの『ルー大柴』氏を連想させて、 なんとなくうるさくてアカ抜けないような気がしてしまうんだなぁ。 全くもって迷惑な話だとは思うけど。 ・・・なんてことを考えつつ抜栓。料理は豚の味噌漬を焼いたのとか。
色はなかなか澄んでいてキレイ。この値段のACブルゴーニュとしては濃い方かも。 香りは、フルーツっぽさよりワキガのような動物っぽさが前面に出た感じ。 ボリューム的にもこの値段のACブルゴーニュ相応。 味も軽くて酸味がメインで、いかにもお手ごろACブルゴーニュの典型なんだけど、 そこはかとなく甘く熟した雰囲気が感じられる点が良い個性。
時間がある程度経つと、香りが開いて酸味がこなれてきて、 より良い方向に変化した。
1,000円クラスのブルゴーニュとしては良く出来ているほうだと思う。 ただ、あんまりブルゴーニュを飲まない人にとっては、 ワキガっぽい香りといい強めの酸味といい、 そんなに受けの良いワインじゃないとも思う。やっぱり『ルー大柴』氏かも。 師範はこのワインも彼も嫌いじゃないんだけども。
71点自宅にて

19日(日)

Domaine Zede 1999
ドメーヌ・ゼデ 1999
Chateau Labegorce Zede
シャトー・ラベゴルス・ゼデ
Rouge
Margaux
マルゴー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,7102003/09/27 関内 サンタムールカツミ商会
昨日の予告通り、本日の夕食はビーフ・シチュー。 ちょっと良いワインを、ってことで選んだのがコレ、 マルゴーのブルジョワ級「シャトー・ラベゴルス・ゼデ」のセカンドラベル。 試飲して『こりゃ2,000円以下とは思えない』とビックリして購入。 飲んでみる前は「ゼデ」なんて美味いワインっぽくない名前だし、 ブルジョワ級のセカンドて、ってな気分だったんだけど。
抜栓してニンマリ。スベスベできちんとしてて、底面がしっかり紫色になったコルク。 注ぐと、まるで昨日飲んだ新大陸産のカベルネみたいに「いかにも真紫」な紫。 香りが若干あれ?って感じ。試飲したときのようなパーンとした押し出しは無くて、 案外おとなしい。そのまま嗅ぐとイガラっぽい香りとヒノキやクスノキみたいな香りで、 スワリングするとカシスっぽい果実香。 味もおとなしめ。「こりゃ時間をかけて吉かな」ってことでチビチビと。
で、4時間くらいかけてチビチビチビっと飲んでたんだけど、 これがあんまり変化しない。香りは樽香とかが前に出てきて好転したんだけど、 味はおとなしめなまんま。
悪くはない。ちゃんとボルドーだし、値段相応+アルファくらいの内容はある。 でも、試飲した時みたいな『こりゃ凄ぇ!』って感じは無い。 やっぱりプラスチックのお猪口一杯&私らごときの試飲はあてにならんですな。
75点自宅にて

18日(土)

Misiones de Rengo Cabernet Sauvignon 2002
ミシオネス・デ・レンゴ カベルネ・ソーヴィニョン 2002
Vina Misiones de Rengo
ヴィーニャ・ミシオネス・デ・レンゴ
Tinto

Rapel Valley (Chile)
ラペル・ヴァレー (チリ)
\9802003/09/21 お酒のアトリエ 吉祥片岡物産
本日の夕食はエビのチリソース炒めがメイン。 それにこのワインを合わせるのは若干ミスマッチっぽいけど、 明日の夕食はビーフシチューを予定していて、それに使うものを開けなきゃいけないんで、 甘味がありそう(forエビチリの相手)&濃そう(forシチューの材料) の両方の条件を満たすものとしてチョイス。
抜栓してプチびっくり、コルク自体は短いものだけど、コルクの裏が濃紫に色付いていて、 コルクの香りもミシッとしてていい感じ。 期待しつつ香りを嗅ぐと、これがなかなか良い濃さ。 雰囲気はいかにもチリのカベルネ・ソーヴィニョンで、 インクみたいな雰囲気がカシスっぽい果実香と甘い樽を従えている。 味もさぞかし、と思ったけど、意外や意外なんだか軽い。 もちろん口に含んだときも香りがしっかりしているし、余韻もあるんで寂しさはないけど、 バランス的にはちょっとチグハグな感じ。
美味いんだけどね。値段も安いし。 ただ、「機能的には問題ないバランスの悪さ」というか、 ゴージャスなデザインのスポーツカーが細~いタイヤを履いているような感じが否めない。 エビチリにはこれくらいが合ってて丁度良かったけど。
74点自宅にて

17日(金)

Inzolia 2001
インゾリア 2001
Abbazia Santa Anastasia
アッバツィア・サンタ・アナスタージア
Bianco
Sicilia (IGT)
シチリア (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Sicilia (Italia)
シチリア (イタリア)
\1,1802003/09/21 お酒のアトリエ 吉祥不明(ステッカーなし)
本日の夕食は殻付き生ガキ、アナゴや野菜の天ぷら、きゅうりとカニカマのサラダ(プチ師範代の大好物)。 サッパリ系、でもサッパリしすぎない白を、ってことで選んだのがコレ。 このワイン、お店での呼び名は「サンタ・アナスタージア・ビアンコ」らしいけど、 なぜでっかく書かれた"Inzolia"という(品種を示した)名前を無視するんだろう? 「インゾリア」って語感がイマイチだからか? 同じ造り手が別の品種の白ワインを造ったらどうするんだろ? こういう輸入元/販売店が付けた『ウチでの呼び名』で売られているものも多いけど、 なんだか随分勝手な気がするなぁ。
色はかなり濃い。黄金糖のようなコガネ色で、正直言って想像を裏切る濃さ。 香りは、なんだか詰まってて漂って来ない感じ。 普通だったら「ブショネかも?」と疑うところだけど、 このワインの栓は樹脂製、コルクじゃないんでブショネの可能性はまず無い(と思う)。 味は、特に劣化した感じは無い。 酸味はほどほどで水飴のようなコクのある、 シチリア島とかコルシカ島によくありそうな、熟した葡萄の雰囲気。
もっとフルーツ感バリバリの内容を想像していたけど、 なんだか熟成とも思えるこなれた老成感を満身に湛えたワイン。 ヴィンテージから考えるとちょっと普通じゃないような・・・ もちろん、瓶詰め前の段階でそう仕上げた、ってことも考えられるけど。 怪我の功名としては、カキっぽさバリバリの生ガキの相手としては、 これくらい抑制の効いたワインで正解だったと思う。 これがフルーツとか樽とかが効いている白だと間違いなく反発し合うはず。
69点自宅にて

15日(水)

Sangiovese 2001
サンジョヴェーゼ 2001
Di Majo Norante
ディ・マーヨ・ノランテ
Rosso
Molise (IGT)
モリーゼ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Molise (Italia)
モリーゼ (イタリア)
\1,3802003/09/22 リカーズハセガワ 北口店稲葉
本来週頭の二日は休肝日にするんだけど、 今週は月曜が祝日だったゆえちょっと変則運転。 ま、現状「必ず二連続休肝日」なものを「週に二日は休肝日」と規制緩和することによって、 より柔軟に夕食対応できることになり、ひいては日本経済の活性化に繋がるものと・・・ なんて誰に言い訳してるんだか。
で、選んだワインがコレ。門下生からご推薦あったものの安銘柄。 お薦めの品自体もあったんだけど、確か2,180円くらいに値上がりしていて、 安ワイン道場師範たるものが門下生より高いと知ってて買うのもシャクなんで違うヤツを。 料理は鶏だんご、マカロニサラダ、牛モモ肉のステーキ。 休肝日を取りやめたくなるのも仕方が無いメニュー。
飲む前に判別できる造り自体は非常に安っぽい。軽くて底上げもあまりないボトル、 高級感の無いラベル、ビニールのキャップシール、屑を集成したコルク。 前評判が無ければ買わないレベル。
さて抜栓。色はしっかりと濃い。献血した静脈血のような赤黒い濃さ。 香りは思いのほか弱い。これくらいの値段だったらこの程度は普通かも知れないけど、 流行の造り手ってことでもう一歩激しさを期待していたからそう感じるのかも。 傾向的には干した果物にやや汗臭さと粘土っぽさを加えたような香り。 味の仕上げ方はなかなか上手い。渋味/酸味/甘味のバランスがちょうど良くて、 単純なスタイルではあるけどサクサク飲める雰囲気。 やや炭酸みたいなジリジリ感を感じるのがマイナスポイント。
時間が経つと香りもかなり出てきて、そこそこいい感じのボルドーみたいな雰囲気に変化。
値段相応+アルファくらいかなぁ。 最近露出の多い造り手の名前(「サッカーの中田選手が愛飲」だとかなんだとか) につられて過度に期待するとハズされる。 ラベルやボトルの印象だけでペラペラ赤ワインと思って飲めば結構アタリ。
72点自宅にて

13日(月祝)

Morey-St-Denis 1999
モレ・サン・ドニ 1999
Dom. Hubert Lignier
ドメーヌ・ユベール・リニエ
Rouge
Morey-St-Denis
モレ・サン・ドニ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,0002003/09/21 港北東急百貨店ラック・コーポレーション
師範代実家から荷物が着いた。 松茸や栗といった季節の食材があったんで、 本日の夕食は焼き松茸、(伊東で買った)イイダコの一夜干し、サトイモと鶏そぼろ、 鶏モモ肉のグリル焼き、松茸の吸い物、栗ごはん。 なんとなく良さげな夕食になったんで、 大変久しぶりに自宅で3,000円以上の"破戒"ワインを。 調べてみたら8月頭のプチ師範代の誕生日でシャンパンを飲んで以来。 タマには敵陣視察もしておかないと、井の中の蛙になってしまいますからな。 と言っても、一流造り手とはいえ4,000円の村名モノじゃあ視察できる敵陣も狭い範囲な気もするけど。
色は極めてブルゴーニュらしい赤みが強い紫。 なんとなく澄んだ感じがしないけど、ユベール・リニエって非ろ過・非清澄な造り方だっけ? 香りは、果実香はあまり強くなくて、どっちかというと獣香がメイン。 あまり華やかな感じがしなくて、アルコールの向こうに詰まって出てこない感じがあって、 もしかしたらこれまたブショネ?って感じの香り。 味は、渋味はあるけどギジギジしてなくて、 酸味もあるけど尖ってなくて、 ほんのり甘味もあってなかなかのバランス。
時間が経つと、香りの閉じた感じは同様ながら、 味わいが甘酸っぱくなってフレンドリーに変化。
値段を考えればやや不満、 ちょっと劣化が疑われるけど師範レベルでは良く分からんレベル。 それでも、抜栓から留まることなくスルスルスルッと一本飲めてしまうあたりはさすが名門。 香りや味にフルーツっぽさがあまり無かったおかげで日本風の料理との相性が良かったのかも。
77点自宅にて

12日(日)

伊東への旅行の2日目。
朝食も食事処で。
アジの干物やワサビ漬けなんかがあるいわゆる旅館の朝食だけど、 量が多すぎなくてちょうど良い。 あと、「今月の料理長のお薦め」だったかの生イクラが良かった。 旅館の料理も、『美味くもない物がどっさり』って時代じゃなくなったんですかね? 良いことであります。
朝食のあとまた露天風呂に入ってチェックアウト。

旅館を出たら、腹ごなしも兼ねて伊東の街を海までブラブラ散歩。 海に着いたら観光地引網をやっていた。 漁果を見たら、アジとかボラとかヤガラとかゴンズイとかがちょっぴり。 タチウオも居たみたい。 ちょっと寂しいなぁ。黒鯛の数枚は欲しいところですな・・・ なんて他人事だからどーでも良いんだけど。

昼食は、伊東駅からほど近い商店街の中にある海女屋という寿司屋で。 カウンターが15席ほど、小上がりに3テーブル、二階席もあるちょっと大き目の店。 それでも、一階はお昼前から満席の盛況具合。
食べたのは、
師範・師範代:地魚寿司定食 \1,800×2
プチ師範代:海女屋おまけ定食(昼のサービス寿司定食)のサビ抜き \1,000
飲み物は生ビール(中)\550×2、一杯目はお通し(イカの沖漬け)\300が付く。
シャリもネタも大きめで、握り方はちょっと田舎風だけど、 見た目も美しくて結構美味しかった。 特に、プチ師範代のおまけ定食は、突き出しにざる豆腐の冷奴、 寿司1人前、地海苔の味噌汁、デザートにメロンが付いてこの値段はなかなかお得。 寿司自体も美味そうだった(バクバク食べてた)。
我々の地魚寿司も、いかにも「地魚寿司」らしい一皿(右写真)。 とにかく地魚のみ。アジとかカツオとか真鯛くらいは分かるけど、 それ以外は良く分からない。 こういうセットって、マグロとかの"地"とは関係なさそうなネタが入ってたりする場合も多いけど、 ここのはそういうのは一切無し。 潔くて大変結構なんだけども、 貝類もイカ・タコ・エビも巻物もなくてホントに地"魚"オンリーなのは ちょっとストイックに過ぎるかも・・・なんて、 自分で頼んでてそういうこと言うのは筋違いではありますが。
ともあれおなかいっぱいになって満足満足。

帰りも東海道線普通列車のグリーン車で。の~んびりできた2日間でありました。


11日(土)

11日と12日で伊東温泉まで一泊旅行のプチレジャー。三連休の伊豆は渋滞必至、 プチ師範代も大きくなったことだし、速くて楽な列車で行くことに。

出発前に昼食を。保土ヶ谷駅からほど近い場所にある「宿場そば 保土ヶ谷宿 桑名屋」で。 写真のように、いかにも宿場町保土ヶ谷のたたずまいを残す外観。 店内も、入り口で靴を脱いで上がるシステムで、一階/二階とも座敷のみ。 メニューはかなり豊富。 なんだかんだで50種類くらいあるんじゃないかな。 蕎麦専門店、って感じじゃなくて酒飲み場としての蕎麦屋風。 席についたらすぐ小さな梅酒がサービスで出されるあたり特にそんな感じ。
我々が選んだメニューは以下
午刻御膳(昼のランチ) \800×2
かわりそば(蕎麦粉十割の蕎麦) \500
あと、生ビール(中) \600。

午刻御膳の中身は、せいろ、まぐろ丼、野菜の煮物、漬物。 師範は、ココとかココとかと違い 昼酒蕎麦に関してはチャッキチャキの素人なんだけど、 その素人をして「不揃いだなぁ」と感じさせるアバウトな蕎麦の切り方。 コシというか重さは結構あって、ガツンとくる食べ応え。 プチ師範代用にとった十割蕎麦のほうがよほどキメが揃っていて素直な食べごこちだった。 (彼女は蕎麦はあまりたべなくてまぐろ丼が良かったみたい)。

正直なところ風情や歴史が売りで内容は二の次かも、という印象も受けるけど、 値段を考えればそこそこ納得だし、 なにより駅のそばで子連れで落ち着けるところってあまりないから、 師範家的には時折利用させていただく店。

プチレジャーゆえ、列車は特急を使わず東海道線の普通(快速)列車利用。席はちょっと奢ってグリーン車。 熱海まではデイタイム・グリーン券を使って快適だったけど、 熱海→伊東間はかなり混雑。でも車よりは良かったでしょうな。

宿は、ラフォーレ伊東。健保の契約で一泊二食付き一人9,900円。
部屋はやや狭いけど、 ま、今回はあくまでプチレジャーですから。 ココの良いところは、家族風呂が3つあって、予約不要で入れるところ。 子連れの場合、温泉に行っても子供を連れている方はまったくゆっくり出来ないんだけど、 家族風呂だと交代でのんびりできるのでかなりナイス。 露天風呂もある大浴場は夜12:00までなんだけど、 家族風呂は24時間OKってのもカップルな方には嬉しいかも(艶)。
夕食は食事処で。一番安いプランなんで、食事も一番安いコース。
突き出し:酒の白子酒蒸し
酢の物:芽かぶ松前風 烏賊一夜干し
お造り:マグロ、甘えび、ハマチ(かな?)
中皿:若鶏酒蒸し
鍋:旅館によくある一人鍋(サンマの肉団子とか鮭とか)
煮物:飛竜頭含め煮
御椀、ご飯、香の物、水菓子〈梨と缶詰黄桃)

プチ師範代は、子供定食 \1,000。 内容は、エビフライ、かぼちゃコロッケ、グラタン、スパゲティ、とうもろこし、コンソメスープ、ご飯、ケーキ。

飲んだ酒は、
生ビール(中) \600
高砂 純米吟醸 生酒 (300ml) \1,100
ワインは、「シャンパン・フェア」ってことでモエ・エ・シャンドンがボトルで5,800円、ハーフで3,200円、グラスで800円だった。 そこそこ安いとは思ったし、複数人で行ったら絶対飲んでたと思うけど、 飲む人は師範一人なんでここはぐっと我慢。 他のワインは、"ラフォーレ・ワイン"の赤と白 (赤はカベルネ、白はシャルドネ、どっちも多分ラングドックのヴァン・ド・ペイ) があった。お値段はボトルで2,000円、デキャンタで1,000円。モノは試しに飲むか!とも思ったけど、 一種類しかないワインを飲むより複数種の中から選べる清酒の方が魅力的に感じられて、 注文したのがコレ、地元静岡県の清酒。写真みたくなかなかコジャレた冷却用具と共に供される。 派手すぎず重すぎず、このクラスの純米吟醸らしい清酒だったような(あんまりわかりません)。
料理・酒含めたトータル的に、この手の宿としてはかなりマトモな食事だと思った。 もちろん、なにか凄い皿があったかといえば全くそういうのはない、いわゆる旅館の料理なんだけど、 値段も安めだしバランス的にも納得のいく内容。
食事処の雰囲気もいい感じ。我々は子供の多い座敷席だったんだけど、 テーブル席とかなかなかいいなぁと〈写真)。 座敷席も照明を蛍光灯じゃなくするだけでもっといい感じになるような気はするんだけどね。 あ、仲居さんの気配りはなかなかのものです。 そこらへんはさすが大手系列。
当然飲み足りないわけで(っていうかのみ足りない程度に仕上げて)、部屋に帰って開けたのがコレ。

La Croix Condillat 2001
ラ・クロワ・コンディヤ 2001
Maison Johanes Boubee
メゾン・ヨハネ・ブベ
Rouge
Medoc
メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\498 (harf)2003/10/10 カルフール幕張店カルフール・ジャパン
やっぱ旅行にはハーフの赤だよね、ってことで前日急遽調達。 ACメドックのワインで、買値は498円。なかなかありがたい価格設定。 いつも思うんだけど、ハーフのワインってフルボトルの半分入ってるようには見えないんだなぁ。 もっとずっと少ない感じ。ガラスの厚みとかから違うのかなぁ。 ちなみにワイン名は、師範は「コンディヤ」と呼んだけど、 レシートには「クロワコンディラ」と書かれている。 真相はいかに?
旅行用に買ったISOのテイスティング・グラスで飲んだんだけど、 その小さいグラスでも向こうが見えないくらい濃い色合い。 経験的にその時点で合格。 香りにプチ・ビックリ。ボルドーらしいイガラっぽさの向こうに、 なんとなくミルクのような感じがある。 こういう雰囲気って、なかなかこのクラス(フルボトルで1,000円以下)では味わえないように思う。 味は、渋味もそこそこあるけど顕著なのは酸味。 なぜか後味に甘味が感じられるんで、なんだか香りはボルドー、味は新大陸。
狙っていたトコロよりかなり上のパフォーマンス。 良いですね、これくらいのワインがコレくらいで楽しめれば。 抜栓日に1本飲みきる人なんて少ない日本、 もっともっとハーフのラインナップ(輸入量)が増えて良いと思うんだけどね。
75点ラフォーレ伊東にて

プチ師範代が寝たあと、大浴場の露天風呂でのんびりしてご就寝。


10日(金)

Montes Merlot Reserve "Special Cuvee" 2002
モンテス メルロー レゼルヴ "スペシャル・キュヴェ" 2002
Montes
モンテス
Tinto
Colchagua Valley
コルチャグア・ヴァレー
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・ヴァレー (チリ)
\9992003/09/03 エノテカエノテカ ウィング高輪店
本日の夕食は酢豚。 コッテリ系かつ辛くない系の中華料理には、 甘味の強い赤ワインが合うように思う。 というわけで選んだのがチリ産のメルロー。 アルコール度数が14%もあるらしく、なかなか気合が入っていそう。
色は思ったほど濃くはない。もちろん濃いには濃いんだけど「思ったほどではない」というレベル。 傾向は青みも赤みもある紫色。 香りは、インクっぽさがまずバーン、次にカシスっぽい果実香が感じられて、 ガーッと木を削ったような樽の香りもある。 ちょっと荒削りな香り達ではあるけど、ボリューム的には文句無い。 でも味がイケマセン。 濃い/薄いで言えば濃い。でも、なんてったって渋味がイッガイガ。 まるで炭酸が残っているようで、 まるでコーラの原液を飲んでいるような(もちろん飲んだこと無いけど)甘渋い味わい。
抜栓後2時間くらい経っても全然傾向は変わらない。うみゅー。
気合を入れて造られたことは理解できる。 でも、今飲んでも甘渋いばっかりであまり美味くない。 これが今後寝かせることで美味くなるかどうかもわからない。 気合だけがガンガンに伝わってきて、内容的には「でもちょっとねぇ」って感じの、 タレントの勝俣氏みたいなワイン。 いや勝俣氏、大勢の中の一人だとアクセントになって良いかもだけど、単品だとつらいなぁ、と。
67点自宅にて

9日(木)

Trebbiano d'Abruzzo "Il Colle Ruzzo" 2002
トレッビアーノ・ダブルッツォ "イル・コッレ・ルッツォ" 2002
Fattoria Licia
ファットリア・リチア
Bianco
Trebbiano d'Abruzzo
トレッビアーノ・ダブルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ (イタリア)
\9992003/09/03 エノテカエノテカ ウィング高輪店
このワイン、「よりどり3本買えば1本999円」だったかのセールで買ったもの。 というわけで、積極的な理由じゃなくて、やや数合わせ的な意味合いで選んだ一本。 正直な話、ボトルの色が濃いんで買った時点は赤(モンテプルツィアーノ・ダブルッツォ)だと思ってた。 でも帰って良く見たら白(トレッビアーノ・ダブルッツォ)。 本日の夕食はカツオの刺身、キュウリとカニカマのサラダ、豚肉と水菜の炒め物。 軽~い白なら合いそうだな、と思ったわけだけど・・・
抜栓してびっくり、値段からは想像できない濃い黄色。 香りも、抜栓直後は蜜っぽい雰囲気が感じれられて、「こりゃアタリかも!」と喜んだんだけど、 いざグラスに注ぐとあら不思議、チャッキチャキのブショネ。 香りは詰まって出てこないし、味もズボッと真中が抜けている。 顔をしかめるような積極的不味さはないけどドヨーンと全体に不味い。
時間が経つと、アンモニアを伴ったカビ臭い香りが感じられたりして更に状況は悪化。 最後はジンジャーエールで割って消費。
安ワインのブショネって、 そもそもがそういう伸びやかさの無いワインってことも考えられるんで、 案外判りにくいんだけど、このワインは典型的。 ご愁傷様でございました。
(52点)自宅にて

8日(水)

Heritage N.V.
エリタージュ (ヴィンテージ無し)
Dom. Santa Duc
ドメーヌ・サンタ・デュック
Rouge
(VdT)
(ヴァン・ドゥ・ターブル)
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,1802003/09/22 リカーズハセガワ 北口店稲葉
二日連続休肝日空けの今日。 ちなみに、師範は「休肝日」とした日には一滴も酒は口にしません。 そんなわけで、休肝日空けはかなりなアルコール渇望状態。 そこで選んだのがコレ、 門下生からご推薦のあった南仏産。 アルコール度数13.5%、Vin de Tableで1,000円超(くやしいことに門下生の買値より高い)。 こういうのって事前の知識が無きゃなかなか手が出ないですな。 料理は、鶏のから揚げ、野菜のてんぷらといった揚げ物。
色は、濃いには濃いけどまぁ普通。 香りにびっくり、トボケてて田舎っぽくて畳表みたいな香りではあるけど、 そのボリュームたるや一般の単なるACコート・デュ・ローヌを大きく凌駕するもの。 味もなかなか個性的でパワフル。 まず良い点としては甘味がしっかりしていて渋味が攻撃的でない点。 ただ、味わいの傾向はとっても田舎っぽいというか、 桑の実や(樹木の)グミやゆすら梅といった、 通常市場に流通しないワイルドな果実っぽい粗さ満点の甘酸っぱさ。
時間が経つと、薬っぽい香りが出てきたり、味が更に"あさって"の方向を向いたもりする。
Vin de Tableとしては大したもんで、下手なCote du Rhoneよりもずいぶん上等な存在感。 でも、ちょっと荒っぽすぎかな。 あんまり赤ワインを飲みなれない人にはかなりキツイと思う。 でも、門下生のご報告には「まろやか」「上品」とされているんで、 人によっては違う印象なのかもだけど。
73点自宅にて

5日(日)

Arton "Les Hauts d'Arton" 2001
アルトン "レ・ゾート・ダルトン" 2001
Domaine d'Arton
ドメーヌ・ダルトン
Blanc
Cotes de Gascogne (VdP)
コート・ド・ガスコーニュ (ヴァン・ド・ペイ)
Sud-Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\9992003/09/03 エノテカエノテカ ウィング高輪店
本日の夕食は、馬刺し、ヒラメの刺身と昆布〆、サンマの塩焼き、ブロッコリーとツナのオーブン焼き。 オーブン焼きを別にすれば、他はいかにも和食、 "dancyu"とかの雑誌だと「本格焼酎に合わせて」なんっつー見出しが付きそうな酒肴 (あ、昆布〆はdancyu見て造りました。アメ色になって粘りが出て一味プラスされて、確かに美味い)。 でも師範はワインであります。 選んだワインは、フランス南西地区のヴァン・ドゥ・ペイ。 このコート・ド・ガスコーニュって地区の白ワインは、 (師範の経験上)香りが素直で味的にも穏やかで清酒に似た感じがあるような気がするから。 品種はコロンバールとソーヴィニョン・ブランらしい。
色は非常に薄い。まるで清酒のような色。 香りも、想像通りの穏やかな果実香。 ほのかにリンゴや梨っぽさがあって、気のせいか吟醸香みたいな雰囲気もある。 味は、さすがに清酒とは違いますな。 思ったよりも酸味がしっかりで、舌の両側からキューっと絞られるような感じがある。
時間が経っても全然変化しない。かなりタフな感じ。
まとまりは悪くないし、ぎりぎり3桁でしっかりした白の味わいが楽しめる。 ただ、清酒代わりに飲むにはちょっと酸味が強すぎるかな。 刺身も、バルサミコを使ったカルパッチョとかとだったら良いと思うけど、 昆布〆みたいな繊細なやつだとちょっと主張強すぎ。
71点自宅にて

4日(土)

本日はプチ師範代が通う保育園の運動会。 0歳児クラスの時はだっこだっこだったプチ師範代も、 今では親の付き添い無しで徒競走やダンスをこなすまでに成長。 親たる師範は、世間の親御さんの例に漏れず写真/ビデオの撮影隊。 これがなかったらゆっくり席で酒でも飲みながら声を張り上げて応援するんだけど・・・ と思ったけど、酒飲みながら応援している人は一人もいなかった。 師範が子供の頃の運動会では居たような気がするんだけどなぁ。 まぁ世間がどうであれ、師範も孫の運動会ではきっと酒を飲むだろう。 十分注意されたい>プチ師範代。
Chateau Saint Martin de la Garrigue "Bronzinelle" 2001
シャトー・サン・マルタン・ド・ラ・ガリッグ "ブロンズィネル" 2001
Saint Martin de la Garrigue
サン・マルタン・ド・ラ・ガリッグ
Rouge
Coteaux du Languedoc
コトー・デュ・ラングドック
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,7802003/09/21 お酒のアトリエ 吉祥片岡物産
家に帰って夕飯を。料理は棒々鶏とかパリパリ焼きそばとか。 選んだワインがコレ。 お店のPOPには「1999年産はワイン・スペクテイター誌で94点」とか書かれていた。 師範も4年前に1996と稽古済み(なぜかAOCは違う)、 かなり好印象だったみたいだけど、 当時に比べるとかなり値上がりもしているみたい。
色は当然のように濃い。アルコール度数が14%もあるそうなんで、 グラスの内壁はブランデーを入れたときのようにアルコールの涙タラタラ状態。 香りは、フッと嗅ぐとボルドーみたいなイガラっぽい感じがあるんだけど、 深く嗅ぐといかにも南仏な青っぽ~い雰囲気。 ボリュームはかなりなもののようで、 テーブルで抜栓した時カウンターキッチンで調理していた師範代が 『今日のワインは匂いがキツいね』と言うくらい。 味は、濃くて甘くて新大陸風。 こんだけアルコール感があってこんだけ甘いってのは、 ものすごく糖度の高い葡萄だった(あるいは補糖?)と思われる。
時間が経つと、甘香ばしい香りが支配的になって、抜栓当初の青っぽさは影をひそめる。 濃さはそのままなんで、なかなか太くて満足度の高いワインに変化。
南仏好きにはたまらない雰囲気、 そうでなくとも(当初の青臭さを我慢すれば)かなり楽しめるワイン。 とはいえスイスイとは飲めないんで、あくまで「休日限定」のワインではあるけど。
79点自宅にて

2日(木)

Piemonte Cortese 2001
ピエモンテ・コルテーゼ 2001
Araldica
アラルディカ
Bianco
Piemonte Cortese
ピエモンテ・コルテーゼ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\8902003/08/30 リラックス 横浜店リラックス
先週に引き続き休肝日・送別会と続いたんで、4日の間隔を空けてのワインを。 選んだのは、北イタリアはピエモンテの白。 料理はポーク・チャップとかポテトのチーズ炒めとか蓮根のカレー炒めとかなんで、 どっちかというと赤なのかな、とも思ったけど白が飲みたいんだから仕方がない。 で、ピエモンテの白っていうとガヴィあたりが有名だけど、 店のサイト曰く『一般にガヴィは高いけど、この白はガヴィに負けないパフォーマンス』 とのこと。 ボトルの色やラベルはちょっと安っちいんだけど、 この言葉を信じて購入。
色は、ボトルの外から見てもわかるくらい非常に薄いレモン色(写真でもわかるかな?)。 でも香りは比較的ちゃんとしている。 ガヴィに似た、ギリリと尖った柑橘系の果実香。 味もギリリリリ。別段酸っぱ過ぎるわけじゃないし、際立った苦味があるわけでもないんだけど、 なんだか口腔の奥のほうを突き上げるようなマッチョ感がある。
確かに「これはガヴィです」と言われれば何の疑いもなく信用しそうな雰囲気。 だもんで値段的にお得と言われればそうかも。 でも、ちょーっとカタブツ過ぎるんだようなぁ。 もう少し時が経ったら柔らかになるんだろうか?
70点自宅にて

前月分

by 師範