稽古日誌:2010年6月

 6月であります。ジューンベリーが実を付ける季節であります。

 今年は寒い日が多かったためか、1週間以上遅れてようやく色づいて来ました。 やっぱり植物の成長ってのは天候に左右されるんですなぁ。 これを今年もまた果実酒にしてジャムにして、と目論んでいるんだけど、 実は昨年作った果実酒もジャムもまだ残っているんだよね。 酒はほぼビールとワインしか飲まないし、朝食は大抵ご飯に味噌汁だし、 という食生活だと、なかなか減らんのですな。 でも、実が熟れてくると何かに利用しないと損した気がする貧乏性であります。

翌月分

29日(火)

Secluded Valley Chardonnay 2009
セクルーデッド・ヴァレー シャルドネ 2009
Aliance Wine Group
アライアンス・ワイン・グループ
White
Coastal Region (South Africa)
コースタル・リージョン (南アフリカ)
\9302010/05/22 信濃屋 横浜駅シャル店 田地商店
 本日は火曜日、通常だったら休肝日のはずだけど、 今日はご存知サッカー・ワールドカップ日本代表の決勝トーナメントの日。 そのために早く帰ってきました。 超にわかサッカーファンの師範としては、それを理由に飲んじゃいます。 選んだのは、当然開催国南アフリカのワインでしょう。 ホントはパラグアイのワインが良かったんだけど、さすがにそういうレア物は持ってませんので。 ここんとこ白が続いていて、土曜の外ワインを除けば日→仏→南アと三連続シャルドネであります。
 さーて赤子の手を捻るようにスクリューキャップを捻って抜栓。 色は無色に近いくらい薄めのレモン色。この三連続の中では(一番濃そうな産地なのに)多分一番薄い色合い。 香りは、トロピカルなフルーツ香に加えて、 ある種のブルゴーニュ白にある漬物樽のような香りがプラス。 2009年産なんで熟成香ってことはないんだろうけど、なんとなく落ち着いた印象のある香り。 味は、結構甘めで、渋味にも似たコクがあって、意外というか想像通りというか、値段の割りには重たい雰囲気。
 ポテンシャルの高さはわかるし、これが1,000円以下はたいしたもんだと思うけど、 ココにフォーカスされてもねぇ、という感じ。 特に普段の師範の場合、食事をしながら一人で一本なんで、もう少し軽やかなワインが良かったり。 サッカーは・・・後半途中から寝ちゃいました。残念。
ショップへのリンク: Secluded Valley Chardonnay 2009
71点道場にて

27日(日)

Bourgogne "Tonnerre" Chevalier d'Eon 2007
ブルゴーニュ "トネル" シュヴァリエ・デオン 2007
Vignoble Dampt (Emanuel Dampt)
ヴィニョーブル・ダンプ (エマニュエル・ダンプ)
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,054 (単品価格 : \1,300)2010/06/17 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 本日の夕食は、昨日採ってきたアサリを使ってまたまたアサリのバター焼きとアサリの味噌汁。 あとは冷凍エビフライとサツマイモの天ぷら、それにオクラの酢の物。 ここんとこ魚メインの食卓で、ちょいとヘルシーであります。 さてさてワインは、ヴェリタスさんのブルゴーニュ6本セット、税送料込み7,959円からの一本。 安ブルゴーニュ好きの師範としては、こういうお手軽ブルゴーニュセットがあったら思わず手を出しちゃいます。
 色は薄めのレモン色、ネットリ感もあまり無くサラリとした見た目。 香りは、熟れた柑橘類に加えてピーチにパイナップルのトロピカルな果実香。 ボリュームもなかなかのもので、およそこの値段のブルゴーニュとは思えない充実した香り。 味も、酸がメインだけど酸っぱすぎず、 キュッと締まったコクとコアがあって上手にまとまっております。
 なかなかどうして侮れない安ブルゴーニュ白でありました。 一昨日の国産ワインに「たいしたもんだ」と感じたけど、 やっぱり名醸地のこういうワインが実売1,000円ちょっとで売られていることを考えると、 世界を相手にするのは厳しいですなぁ。
78点道場にて

26日(土)

 本日は、師範代の職場のイベントで、横浜は金沢八景のそばにある野島で潮干狩り&バーベキュー。 道場を出たのが午前9時前、 駐車場の渋滞を避けて並木中央まで車で行って、 そこから横浜シーサイドラインで。到着は午前10時ちょい過ぎ。 モノレールみたいな乗り物に次女は大喜びだったけど、 この時期潮干狩りはもうお客さんも少なくて、現地の駐車場も空いてました。

 バーベキューは、師範代の職場のマネージャーさんが仕切ってくれております。 師範一家は飲むだけ&食べるだけ。(アサリ以外の)食材その他は全てコストコで調達されてきた模様。 こういうイベントにはコストコってバッチリですな。 やっぱりパーティとかバーベキューが日常の国の店って感じ。

 そして、アサリの収穫はというと・・・結構取れました。 もう潮干狩りの時期としてはかなり終わりの頃みたいで、 数は少ないんだけどその分サイズが大きめ。 一時間くらい頑張ったかな、それで子供用の小さなバケツ2杯分採れました。

Porta Cabernet Sauvignon Reserva 2009
ポルタ カベルネ・ソーヴィニョン レセルバ 2009
Vinedos y Bodegas Corpora
ビンニェードス・イ・ボデガス・コルポーラ
Tinto
Aconcagua Valley (Chile)
アコンカグア・ヴァレー (チリ)
コストコホールセールジャパン
 ・・・というわけでこのワインは、師範代の会社の皆さんにコストコで買ってきて頂いたものであります。 ちなみに師範代の勤務先のマネージャーさんは、安ワイン道場をご存知とのこと。 それも、別に師範代を伝手に知った訳じゃなくて、師範代に知り合う前からご存知だったとのこと。 世間は狭うございますなぁ。
 さてさてこのワインはというと、色はまるでインクみたいに濃くて、 紙コップの内側が真紫色に染まる感じ。 香りは・・・良くわからん状態ではあるんだけど、 カベルネらしいといえばらしい、濃い果実香に加えてピーマンとか茎みたいな野菜っぽい香りがあったような。 味は、正直言って屋外でサクサクっと飲むにはちょいと濃すぎ。 ガシガシと噛めるような渋味が旺盛で、紙コップの中に本気の小宇宙を築いちゃってます。
 とかなんとか言いながら、結局半分近くは師範が飲んじゃったような。 やっぱりワインが好きなんですなぁ。 ビール2缶、チューハイ2缶飲んだ後でもやっぱりワインは美味いな、と。
(70点)野島バーベキュー場にて

25日(金)

Petite Grande Polaire 長野 Chardonnay 2008
プティ・グランポレール 長野 シャルドネ 2008
サッポロワイン
長野 (日本)
\1,0802010/06/11 QUEEN'S ISETAN 品川店
 サッカーワールドカップ日本代表、勝ちましたね。 師範も朝3時20分に起きてテレビで見てました。 サッカーファンの程度としては「超にわか」、 サッカー暦は中学高校の体育の授業でやった程度、 巧拙なんてなんとなぁくしか判らないんだけど、それでも楽しめました。 やっぱり国の代表が他国に勝って次の段階に進むというのは嬉しいものであります。 ともあれ選手や関係者の皆さん、ファンの皆さんおめでとうございます。
 そういうわけで、日本代表の勝利を祝して本日のチョイスは国産ワインであります。 "Petite Grande Polaire"という名前、直訳すると「小さな大きなポレール」、 そしてサッポロワインの長野産。 まるで九州地方でメジャーな棒アイス「ブラックモンブラン」みたいな相反事象を ダブルで含んだ名前ですな。
 色はやや薄め。国産でお手軽価格の白ワインで、色が濃いのってあまり見たこと無いですね。 香りは、ボリューム的にはまずまずで、どちらかというと北のほうのシャルドネといった感じで、 涼しげな雰囲気がある香り。 味も、薄っぺらだったり甘すぎたりすること無く、 特別な個性は無いもののバランスの良い味わい。
 やっぱり良くなりましたよね、国産ワイン。これが1,000円ちょっとなら、 普通に諸外国のワインと太刀打ちできると思います。 日本サッカーと同じく、個人技(際立った個性)で勝負するんじゃなくて、 チームプレー(全体のまとまり)を身上としたワインであります・・・な~んてわかったようなこと書いております。
76点道場にて

23日(水)

Varas N.V.
ヴァラス (ヴィンテージ無し)
Casa Santos?
カーサ・サントス?
Tinto
Estremadura (Portugal)
エストレマドゥラ(ポルトガル)
\586 (単品価格 : 不明)2010/05/05 ノムリエ ザ・ネット ワインネット
 本日の夕食は、豚肉の冷製しゃぶしゃぶ、ソーセージ入りニラ玉。 こういうメニューには軽めの赤ですな、というか、この時期しっかりした赤の出番ってホント少ないよね。 まぁ多少肉々しい料理でも白に手が伸びるし、もっと肉々しいヤツだと泡をあてがったりするし。 ちなみにこのワイン、ポルトガル産の赤だけど、表ラベルには"VARAS", "TINTO - RED - ROUGE"しか書かれてません。 裏ラベルにはインポーターが貼ったほとんど情報量の無いステッカーのみ。 販売店のサイトには、造り手の名前として「カーサ・サントス」と書かれているけど、 ワイン自体にはどこからもその名前は見つからず。 こういうのは安ワイン道場師範泣かせであります。
 さて抜栓。コルクは短くて屑を集めた安っぽいモノ。 ワインの色は、この値段とは思えないくらいシッカリ。 傾向としては若いボルドーなんかに近い色合いです。 香りは、思いのほかボリュームがあって、傾向的にはなんとなくイタリア南部産のワインみたいな、 膏薬とか油性インクとか、そういう系の雰囲気。 味も結構しっかり系。渋味もあって甘味もあります。 ただ、渋味がちょっとトゲトゲしてて飲みづらいのが難点。
 時間が経って温度が上がってくると、甘味がなんだかヤラシく感じられて来ます。 それで再度冷やすと、今度は渋味のトゲが口のなかに刺さり出します。うむー。
 ポテンシャルはこの値段とは思えないレベルにあるとは思うんだけど、 いかんせん荒削り。 ボトル半分まで進んだくらいで、ぱったりと杯が止まっちゃいました。
ショップへのリンク: 赤4+白1+泡1の旨安ワイン6本セット
67点道場にて

20日(日)

 梅雨の中休みの日曜日、本日は園芸デー。

 まずは道場と隣の駐車場との境に植えているヒイラギモクセイの剪定から。 左写真が剪定前、右写真は剪定後。 昨年はコレをやって腕が傷だらけ(ヒイラギモクセイの葉にはトゲがあります)になったので、 今年は学習して長袖+軍手で・・・ってそれくらい園芸者にとっては当然の配慮なのかもですが。 いずれにせよとりあえずスッキリしました。あと、高さの調節と道場側の剪定は秋の開花後にやりましょう。

 今年はもう一箇所、伸び過ぎて鬱蒼(うっそう)としてきたジューンベリーを。

 こちらは姿を整えるというより、枝を間引く方向で剪定。 左写真が剪定前、右写真は剪定後。 結構軽い感じになりました。 この木も植えてから3年ちょっと、もう4mくらいにも成長しました (植えた時点で既に2m以上はあったわけですが)。 木も子供らもズンズン成長するのに、一向に成長しないのは安ワイン道場師範くらいであります。 未だにカベルネ・ソーヴィニョンとメルローの区別がつきませんから。

Estancia Monterey County Pinnacles Ranches Pinot Noir 2007
エスタンシア モントレー・カウンティ ピナクルズ・ランチェス ピノ・ノワール 2007
Estancia Estates
エスタンシア・エステーツ
Red
Sonoma (USA)
ソノマ (アメリカ合衆国)
\1,4982010/02/14 コストコ金沢シーサイド店 コンステレーション・ワインズ・ジャパン
 ところで本日は父の日であります。 長女からは手紙とビールとおつまみを、次女からは手紙と絵を貰いました。あぁ幸せ幸せ。 さて夕食のメニューは、師範の好物であるマカロニサラダと骨付き鶏のモモ焼き。 師範が小さい頃、ご馳走と言えばこの鶏のモモ焼きでした。 コレを美味しく食べたいがために、 道場をオール電化にせずガスオーブンを導入しております(もう一つの理由は衣類のガス乾燥機導入)。
 さて、ワインは当然赤であります。 手持ちの中から満足度の高そうなワインとして選んだのが、 カリフォルニアはソノマ産のピノ・ノワール。 2月にコストコで買ったワインから最後の一本。
 色は、薄めではあるけど色調的に青みがあって、 いわゆるブルゴーニュのピノ・ノワールの色とはかなり傾向が違う感じ。 でも香りは結構本家っぽくて、キューッとトーンの高い木いちごみたいな果実香に、 革のような動物っぽさとほんのり樽香がプラス。 スワリングするとパーッと香りが立ってきて、思わずにんまりしちゃいます。 味も、ボリューム的には軽めだけどシュッと筋が通っていて、 ブルゴーニュみたいな酸のしっかり感は無いけどそれなりにバランス良くて、 大変上手に造られてるなぁ、という感じ。 冷蔵庫に出し入れしながら、ちょっと冷やし目で飲むのがよろしいようです。
 これが1,500円ってのはかなりアタリです。少なくとも2,500円、下手すりゃ3,000円以上の価値があります。 コレを買った米系倉庫店のコストコ、ワインは安くて高品質な物が多いけど、 ワイン以外は全く食指が動かないんで(どれもデカ過ぎ)、 年会費4,200円も払って会員になろうとは思わないんだよねぇ。 ともあれ会員な方は買って損は無いかもです。 もちろんもう売り場に無いかもですが/コストコ直輸入じゃないのでネット等でも買えそうですが。
80点道場にて

19日(土)

 本日は、長女が通う小学校のオープンスクール、いわゆる授業参観です。

 去年の若くて可愛らしい担任の先生から、今年は中堅ドコロの先生に変わりました。 去年みたいな「賞味きげん」を「消味きげん」と板書するようなサプライズは無くなったけど、 今年の先生は板書が左利き。師範も左利きだし(ただし字や絵を書くのだけ右)、 字自体はとても上手なんだけど、なんか見てて違和感がありますな。

Papillon Extra Dry Brut N.V.
パピヨン エクストラ・ドライ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Van Loveren
ファン・ロヴェレン
Sparkling
発泡
(South Africa)
(南アフリカ)
\5882010/02/14 コストコ金沢シーサイド店 コストコホールセールジャパン
 オープンスクールの後、次女を習い事に連れて行って、 師範代はその後さらに学童保育の保護者会に行ったんで、師範と子供だけの食事。 メニューは棒々鶏と冷奴、鶏のスープ。 また、今日はワールドカップ・サッカーの日本 対 オランダ戦ということで、 それを見ながら飲もうかと思って選んだワインがコレ、 開催地である南アフリカ産のスパークリング。
 泡立ちは、いわゆるシャンパーニュなんかと比べるとかなり弱め。 でもキメは細かくて、チューハイじゃないスパークリング・ワインらしい高級感アリ。 色は非常に薄めで高級感ナシ。 香りは、スパークリングという感じじゃなくて、そこそこ良く出来た白ワインのような雰囲気とボリューム。 味はちょいと甘め。でも、炭酸飲料って一般に甘いじゃないですか、だからあまり違和感無いのね。
 というわけで、ワイン自体はまぁ普通のスパークリングなんだけど、なんたってこの値段だからね。 瓶ビール2本と同じくらいの値段だと考えれば、こちらのほうがかなり満足度は高いと思われます。
76点道場にて

18日(金)

Peyror Chardonnay 2008
ペイロール シャルドネ 2008
Peyror International
ペイロール・アンテルナシオナル
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\8802010/04/30 サンタムール カツミ商会
 本日は日付が変わる頃に帰宅。夕食のメニューは、鳥と豚のトマト煮込み、イカと大根の煮物、 それぞれがフライパンの中に用意してありました。 それに合わせて選んだワインがコレ。先日稽古した赤と同じ銘柄の白で、 品種はシャルドネ、ヴィンテージは1年若い2008年産。 赤は結構好印象だったので、この白にもちょっと期待、であります。
 色は非常に薄く、いわゆる安白ワインの色。 ネットリ感もあまりなく、サラリとした感じ。 香りのボリュームはそこそこ。 雰囲気としてはかなり北の方な雰囲気で、 まるでシャブリか何かみたいなキュッと締まった柑橘香とミネラル香。 味は、安シャブリなんかよりは甘味とコクがあって厚みがある感じ。 でも、一般的なラングドックのシャルドネなんかと比較すると、 酸がしっかりしていてダレた感じが無いように感じらます。
 際立った何かがあるワインじゃないけど、結構良く出来ていると思います。 これが880円ならお買い得。 惜しむらくはネットなんかで探しても全然無いこと。 このインポーター(カツミ商会)のワインって、この店(サンタムール)以外ではあまり見ないんだよね。
75点道場にて

16日(水)

Aimery Pinot Noir 2008
エイムリー ピノ・ノワール 2008
Les Caves du Sieur d'Arques
レ・カーヴ・デュ・シュール・ダルク
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\872 (単品価格:\980)2010/04/23 ヒグチワイン 飯田
 関東地方、入梅しました。急に雨の日が多くなって、やっぱ梅雨だなって感じですな(まるで子供の感想)。 そういう天気なんで、選んだワインもちょいと軽めでさっぱり系の赤を狙って、 「世界のピノ・ノアール大集合・泡モノも入った6本セット」、送料・税込み6,800円からの最後の一本。 このセットの得点はこれまで67点、77点、69点、73点、76点で、 まずまず値段相応よりちょっとお得、って感じ。 でもこのワインと同じ造り手のピノ・ノワールとは以前稽古していて、 イマイチだったのが気になるところ。 ちなみに料理は、枝豆、水菜と豚肉の炒め物、海老シューマイ、昨日の残りのシーフードグラタン。
 色はそんなに薄い感じは無くて、お手頃ピノ・ノワールとしてはちゃんと濃さのある色合い。 香りは、まさにこの出自のワインそのものというか、 南仏産のブドウらしい荒っぽい果実香と、 ピノ・ノワールらしい革っぽさが同居。 これに軽い樽香があればもうちょっと良い感じだろうと思うけど、あいにく樽は感じません。 味は、色や香りの充実度と比べると、思いっきり拍子抜けする軽めの味わい。 もちろん軽めを狙って選んだんではあるけど、ここまで軽いとねぇ。
 香りも味もバランスは悪くないです。 この季節に飲む赤としては良い感じです。 だたちょっと味わいのスケールが小さすぎ。 その点が唯一にして最大の残念ポイントでございました。
69点道場にて

13日(日)

 本日は所属するバンドの練習で代々木方面へ。 練習の後はいつも飲むわけで、一軒目はオッサン4人で久しぶりに「土風炉」へ。 そこでいろいろ食べて、飲み物はビール(中ジョッキ)、ビール(大ジョッキ)、ジンジャーハイボール(大ジョッキ)、ビール(大ジョッキ) と飲んで、かなり出来上がった状態で(賢明な一人が抜けて)オッサン3人で二軒目へ。

 その二軒目だけど、これが店名を思い出せないんだよなぁ。 代々木駅の西口から新宿方面にちょっといって左に折れた小路沿いにある、 店の前にはテラス席もあるスペイン・バルっぽい店だったんですが。 店を出た後撮った右写真もボッケボケで判別不能、 というかお店の人に追い出されたような写真になってます。あーぁ。

Vinas de Miedes Macabeo 2008
ビーニャス・デ・ミエデス マカベオ 2008
Bodegas San Alejandro
1ボデガス・サン・アレハンドロ
Blanco
Calatayud
カラタユド
Calatayud (Espana)
カラタユド (スペイン)
(\2,680)2010/06/13
 このお店(といってもどのお店だか)、ちゃんと説明付きのワイン・リストがありました。 白赤とも6~7種類くらいだったかな。 値段は、師範の記憶が確かであればこのワインが一番安くて、下の赤が一番高かったような。 まぁいろいろ不明な点ばかりでありますが、 金額的にはお手頃なワインばかりだったようであります。 ちなみに頼んだ料理は、チーズと海老のフリット、でチーズが美味しかったんでもう一回・・・だったかと。
 ・・・と、いろいろ覚えてないことが多い中、 ワインの印象を覚えているかというと、これが意外と覚えているんですな。 まずこちらの白はどちらかというと悪い印象で。 というのも、香りが弱かったのね。 味のバランスはまずまずなんだけど、 いかんせん香りが弱くてがっかりしたような印象が残っております。
 値段優先で選んだんだけど、やっぱり一番安いやつじゃぁねぇ、ということに。 そもそもスペイン産の白って、あまりグッと来ないものが多いってのもあるし。
(62点)代々木のスペイン・バル?(店名不明)にて

La Joya Cabernet Sauvignon Gran Reserva 2007
ラ・ホヤ カベルネ・ソーヴィニョン グラン・レセルバ 2007
Vina Bisquertt
ビーニャ・ビスケルト
Tinto
Colchagua Valley
コルチャグア・ヴァレー
Colchagua Valley (Espana)
コルチャグア・ヴァレー (スペイン)
(\3,980)2010/06/13 明治屋
 よせば良いのにまだ飲んじゃってます。 白の反省から、赤に関してはお店の人に相談。『一番のお薦めは?』と聞いたら、 一番高いこのワインを薦められました。そりゃそうだよね。 スペイン・バル風の店でチリ産ワインというのもどうかとは思ったけど、 お薦めされちゃった以上コレを選ばないわけには参りません。
 で、結果的にはお店の方のチョイスは正解でした。 香りは樽や果実がバンバン香って、味も非常に濃くてドッシリしていて、 もうたいがい飲んで感覚器も記憶装置も動作が怪しくなった人間にはこういうのじゃなきゃ、という感じ。 アルコール度数は14.5%もあって、さすがにコレで打ち止めです。
 もったいないとは思いながら、結局は全部飲みきれずに残しちゃいました。 それにしても飲みすぎですな。忘れ物をせず電車も乗り過ごさず帰り着いたのが不思議なくらい。
(78点)代々木のスペイン・バル?(店名不明)にて

12日(土)

 土曜日の昼は、長女の習い事に付き合って横浜に出る関係上、 長女と二人で外食するのが常。 選ぶ店は、ビブレの下の「桂花ラーメン」か、天理ビルそばのパスタ屋「ラ・パウザ」か、 最近できた半セルフのうどん店「瀬戸うどん」か、あとはここ「回転寿司 魚浜」。 場所はビブレのそばの小路沿い。

 安いのメインに親子で13皿食べて、生ビールも飲んでお会計は2,780円。 安いなぁ。 右写真は、本日のサービス品のカツオ、一皿100円也。長女向け生姜無しバージョン。 握りというより乱暴に酢飯の上に刺身を乗せただけ、という感じだけど、 味はコレで十分であります。 あと、この店で長女のお気に入りは焼きたての玉子焼き。 目の前で焼いている板前さんに『それ焼けたら下さい』と事前予約しておりました。

 午後はこの季節の風物詩、ジューンベリーのジャム作り。 今年はたくさん実がなったんだけど、収穫がやや遅れたのと、 すずめに大量に食べられちゃった関係で、例年より少なめの収量。

 というわけで、今年もレシピを書いて備忘録に。
ジューンベリー:450g
砂糖:150g
レモン汁:2個分
 ジューンベリーを洗って鍋に入れ、砂糖を入れて火にかけて、煮立ったらレモン汁を投入、 味噌漉しを使って粒を潰して、約30分とろ火で煮込む。

収穫が遅れて完熟度が高かったからか、煮詰める時間が長かったのか、 例年より甘味が強くてとろみもあるジャムに仕上がりました。 昨年のもまだ若干残っているんで、当面は食べ比べ(垂直テイスティング)して楽しみましょう。 ちなみに、皮と種ばかりの絞りかすも、口に含んでガシガシやってペッと吐き出すと美味いです。 絞りかすも捨てるともったいないよね、マールを造りたくなる気持ちが良くわかります。

Chambolle-Musigny 2000
シャンボール・ミュジニー 2000
Alain Hudelot-Noellat
アラン・ユドロ・ノエラ
Rouge
Chambolle Musigny
シャンボール・ミュジニー
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\3,7912010/05/05 ノムリエ ザ・ネット マルカイ・コーポレーション
 昨日リハビリも済ませて、本日は超久しぶりに「自宅で破戒ワイン」。 選んだのは、有名ドコロの造り手「アラン・ユドロ・ノエラ」の村名シャンボール・ミュジニー。 ヴィンテージはもう10年も前になる2000年産。 名のある造り手の熟成ワインがこの値段ってのはお買い得!と思って買ったものの、 こういうワインって大勢で飲むより一人で飲んだほうが良さが伝わるのではないか、 と考えて飲んじゃうことにした次第。
 さぁて期待を込めて抜栓。コルクは、長さ5cmもあるご立派なモノ。 こういうのを拝むと期待がグググッと高まります。 ワインの色は、エッジのあたりに熟成感が出てはいるけど、10年前の村名とは思えないしっかりした色合い。 香りはとってもナイスです。嗅いだ瞬間「あ、レストランで飲むワインの香り!」って感じ。 フルーツと樽がとても良い感じに溶け合った香りを、結構良いボリュームで発散してくれてます。 これで味がババーン!って感じだったら超掘り出し物ですぞ、と更に期待を込めて口に含むと、 やっぱりというか「天は(この値段のワインには)二物を与えず」というか、 ややスレンダーな味わいであります。
 時間が経つと、香りに甘い樽の感じが復活してきます。でも、味はやっぱり細身なまま。 ただ、弱いながらも用心しないとガンガン飲んじゃいそうな、そういうスムーズがあって、 一人飲みにはとてもナイスな雰囲気です。
 結果、破戒価格でもお買い得、良い感じに熟成したワインでありました。 また、こういうワインって時間をかけて一人で飲んだほうが美味しさが伝わると思うので、 今回の師範の選択は大正解でありました。
ショップへのリンク: Chambolle-Musigny 2000 [Alain Hudelot-Noellat]
83点道場にて

11日(金)

Claude Val (Blanc) 2008
クロード・ヴァル (白) 2008
Dom. Paul Mas (Jean-Claude Mas)
ドメーヌ・ポール・マス (ジャン・クロード・マス)
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\9502010/04/23 ヒグチワイン モトックス
 今週は水曜に飲み会が入ったため、かつそこではワインは飲まなかったため(ビールばっか飲んでました)、 なんと5日ぶりのワインであります。 こういう日にはガツンと良いワインでも飲みたい気分ではありますが、 本日都合により夕食のメニューがチーズ2種(コンテ・エクストラ、フルムダンベール)、パン(ロージュネンブロード)、 白菜付け(!)というヘンテコな内容だったんで、まずはリハビリでコレを。 造り手は、南仏でブイブイ言わしているマス一族。品種をいろいろ6種類使った白ワインのようであります。
 色は薄めで特段の個性は感じられない色。 香りは、柑橘系の雰囲気と南方系の雰囲気を併せ持ったフルーツ香。 樽香は感じません。マス一族といえば強い樽香、というわけでは無いんですな。 味は、酸味弱めでコクがあってちょいと甘め。 存在感はあるけど、なんとなく飲み進めるのに抵抗がある感じ。
 冬、クリームシチューか何かを相手にチビチビ飲むんだったら良いかもだけど、 この時期に涼を求めてサクサクッと飲むワインとしてはややズレているかな、と。
ショップへのリンク: Claude Val (Blanc) 2008
69点道場にて

6日(日)

Vire-Clesse "Les Acacias" 2008
ヴィレ・クレッセ "レ・ザカシア" 2008
Cave de Vire
カーヴ・ド・ヴィレ
Blanc
Vire Clesse
ヴィレ・クレッセ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9802010/05/22 信濃屋 横浜駅シャル店 田地商店
 義母は今日のお昼過ぎの新幹線で九州に帰りました。 今の新幹線って新横浜から博多まで5時間掛からないのね。 自分自身まだ「のぞみ」が無い頃しか利用したことがなくて、 その頃は確か7時間くらいかかったイメージがあるので、 帰省に使う選択肢としては全く除外しておりました。
 ま、そんなことは置いといて、本日の夕食はマグロの刺身、ホタテのバター焼き、茹で野菜のサラダ、アサリの味噌汁。 ワインは当然白で、シャルドネの本場ブルゴーニュ産からチョイス。
 色は薄めだけど、なんとなくレモン色の照りがあるようで、 なんとなくそんじょそこらの安ワインの色じゃないような気もします。 香りは、明らかにそんじょそこらとは一線を画します。 アカシアなのかどうかは判らないけど、まるで蜂蜜のような甘い香りがパーッと拡がって、 よくもまぁブドウだけでこういう香りになるよね、と感心します。 と、香りは甘いんだけど味は甘くなくて、 キュッと締まった酸味とほのかな苦味が初夏の空気にあってなかなかよろしゅうございます。
 これは美味しいですね。 やっぱり本場の面目躍如というか、バランスとパフォーマンスが両立している感がナイスです。 あと、ヴィレ・クレッセというAOC、そしてカーヴ・ド・ヴィレという造り手とも師範は相性が良いようでございます。
ショップへのリンク: Vire-Clesse "Les Acacias" 2008 [Cave de Vire]
80点道場にて

5日(土)

Peyror Cabernet Sauvignon 2007
ペイロール カベルネ・ソーヴィニョン 2007
Peyror International
ペイロール・アンテルナシオナル
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\8802010/04/30 サンタムール カツミ商会
 本日、義母(師範代母)が師範代従姉妹の結婚式のために来ております。 とはいえ義母は飲まない方で、夕方の結婚式だったということもあって 師範家的には普通の夕食、メニューはお手軽豪州牛のステーキであります。 ワインも特にこだわり無く、普通に肉に合いそうな赤ワインをチョイスしております。
 色は普通に濃くて、ちゃんとしている感じがピシッと伝わります。 その上、香りのボリュームが良い方に裏切られて、 少なくとも3桁とは思えない香りのボリュームです。 ボリュームのみならず、傾向的にもまるでボルドーのそこそこのシャトーみたいな、 黒々とした果実香にちょっと煙たいような雰囲気が加わって、なかなか侮れない雰囲気であります。 さらには味もちゃんとしていて、渋酸甘のバランスがきちんととれています。
 この地域のこの価格帯のワインとしてはかなり良い方に予想外。 かなり丁寧に造られた、正真正銘のカベルネ・ソーヴィニョンといった雰囲気が味わえます。 ブラインドで飲めば、ボルドーのブルジョワ級あたりかな、と答えそうな感じ。 かなりコスト・パフォーマンスの高いワインです。
76点道場にて

4日(金)

Circles Macabeo 2008
サークルズ マカベオ 2008
Bodegas Virgen del Aguila
ボデガス・ビルゲン・デル・アギラ
Blanco
Arinena
アリニェーナ
Arinena (Espana)
アリニェーナ (スペイン)
\586 (単品価格 : \525)2010/05/05 ノムリエ ザ・ネット ワインネット
 というわけで、わずか一泊の短い長崎滞在から帰って参りました。 勤務先に着いたのは午前中だったけど、それからなんだかんだで道場に帰り着いたのはもう日付が変わる頃。 こういう日はサクサクッと飲めそうな軽いワインが良くて、 かつ夕食のメニューは魚のアラの味噌漬け焼きだったりもするんで、 選んだのは思いっきり軽そうなスペイン産の白。 6本で3,980円のセットの中から、単品価格でもワンコインの一本。
 さて抜栓、キャップシールもコルクも、この値段のワインとは思えない普通のヤツでちょっとビックリ。 ワインの色は普通に薄めで、アルコール度数が12%と今どきのワインとしては低めなこともあってか、 かなりサラリとした印象です。 香りは、コレといった特色は無いけど、白ブドウのような白い花のようなフルーティな香りが結構あって、 意外と満足感のある香りです。 味は想像通り軽め。普段だともう少しガッツは無いかね?などと期待するところだけど、 今日はこういうのがよっぽどよろしいようで。
 疲れた日にサクッと飲むんだったらこういう「飲み口軽くて香りはそこそこしっかり」 なワインがよろしゅうございます。 抜栓後1時間半くらいで飲み干したけど、身体的ダメージも軽めです。
70点道場にて

3日(木)

 6月に入って、なんだかイベントの多い毎日が続いております。 というわけで今日は長崎方面へ1泊で出張であります。

 長崎といえばちゃんぽんであります。関東在住のくせに「昼飯ちゃんぽん率」の高い師範にとっては聖地であります。 そしてここ長崎空港のレストラン、牡丹のちゃんぽんは意外と評判が良かったりするので、 昼はココで。お値段は、普通のちゃんぽんが980円、師範が注文した長崎空港 特製 ちゃんぽん(右写真)は、 ちゃんぽんファンの師範もビックリの強気値付け価格で1,200円。

 肝心のお味の方は、ちょっと味付けが濃すぎる感じはするけど普通に美味しいちゃんぽんでございます。 でも、これが1,200円だったら師範はリンガーハットに2回行くなぁ。

 午後はオシゴトをして、夜はお疲れ様会。 店は、諫早市内にある炭火七輪焼き 海坊主というところ。 いわゆる居酒屋っぽい作りだけど、テーブルの上には大きな換気扇があって、 七輪で肉や魚を焼くのに対応しているようであります。

 コースの料理は、刺身の盛り合わせ(左写真)とか揚げ物とかサラダとか肉や海鮮の七輪焼き(右写真)とか。 刺身は、クジラがあったりコチの湯引きがあったり、なかなか珍しくて良いんだけど、 もう少しオシャレに盛り付けたら良いのになぁ、という感じ。 炭火焼も美味いんだけど、換気扇の能力を上回る煙でちょいと煙いのも残念。 とはいえ料理から旅行気分が味わえたのはナイスでした。

 ・・・というような感じの出張の夜でありました。

2日(水)

 昨日の夫婦水入らずの食事も年一回だけど、 本日のへんさんとの 「同い歳のオッサン二人フレンチ」も年に一度(前回はちょうど1年前)。 今年は、大崎にあるミシュラン一つ星店 おはらス・レストランへ。  へんさんからはいくつかレストラン候補のオファーがあったんだけど、 その中からなぜこの店を選んだのかというと、 師範の勤務先から近いということもあるけど、 なんたってこんな辺鄙な場所でちゃんとしたフレンチ・レストランの営業を維持するにはそれなりに理由があると思ったのね。 その理由がきっと師範には良い方向だろうなぁ、と考えココにした次第。

 というわけで店は、大崎と五反田の間、あまりお店なんか無さそうなところの地下に忽然と。 ホールはテーブルが10卓程度、キャパにして30名くらい。 こういう感じの店としてはなんとなく広く感じ、かつ地下であるにもかかわらず案外明るい感じの店内。

 メニューには、アラカルトで前菜が10種程度、メインが6種程度。 コースは、前菜/スープ/メインそれぞれ5品くらいの中から選べる「旬のコース」8,000円弱と、シェフのお任せフルコースが10,000円。 内容をジックリ見て、どうも「旬のコース」がお得そうだということでソレを注文。 師範とへんさんは(メイン以外)別に注文したんだけど、たまたま同じものを選んで、 内容は以下。

アミューズ:白レバーのペースト、マーマレードと黒胡椒
前菜:鴨のフォアグラ(左上写真)
スープ:魚(ヒメジとアナゴ)の温かいスープ
メイン:イベリコ豚を良い感じに火を通したヤツ(左下写真)
デザート:焼きたてチョコーレートとアイスクリーム
お茶と菓子:エスプレッソとプティ・フール

 久しぶりのフレンチ、やっぱり美味いです。 特に、フォアグラとかイベリコ豚とか、 普通家では食べない食材をレストランで食べるのが楽しゅうございますな。 量的には師範の基準で腹八分目、 普通の女性にはちょっと多いかもだけど、 フレンチとか食べなれた方にはちょっと少な目かも、という量。

 というわけで、料理は美味しいしお手頃感もあるし、 料理やサービスには何ら問題は無いんだけど、一点ちょっと残念だったのは(今日は)お客さんが少なすぎたこと。 30名は入ろうかというダイニングに、師範とへんさんのオッサン二人、 反対側に仲睦まじそうなカップル二人、以上。 客が多すぎてサービスの方の手が回らないのもアレだけど、 ここまで人が少ないのもちょっとね。 なんか会話するにも声のトーンを落とさなきゃ、みたいでちょっと緊張しちゃうんですな。

 ・・・とまぁそんなことは置いといて、飲んだワインは以下。

Kritt Pinot Blanc "Les Charmes" 2007
クリット ピノ・ブラン "レ・シャルム" 2007
Marc Kreydenweiss
マルク・クライデンヴァイス
Blanc
Alsace Pinot Blanc
アルザス・ピノ・ブラン
Alsace (France)
アルザス (フランス)
(\5,150)2010/06/02 (おはらス・レストラン) 中島菫商店
 ワインリストは12ページくらい、1ページに10~20種のワインが書かれているので、 トータルでは200種くらいのラインナップ。 そして、そのほぼ全てがフランス産。たしかフランス以外は無かったような。 その中から、まずはスパークリング(ここの場合シャンパーニュのみ)か白を選ぼうと目を凝らすと、 シャンパーニュのページにはいわゆる大手のメゾン物が9,000円くらいからか、 あるいはずっとお高めのヴィンテージ物のみ。 じゃぁってことで白に目を向けると、アルザスの2本が目に入って参りました。 造り手は同じマルク・クレイデンヴァイス、品種がピノ・ブランかリースリング。 ソムリエさんに相談したところ、『ピノ・ブランはまろやか、リースリングは酸がしっかり、 前菜から合わせるのであればお薦めはピノ・ブランです』とのこと。 お値段的にはピノ・ブランの方が微妙な差ながら若干お安め。 安いほうを薦めてくれるソムリエさんは無条件に信頼する師範であります。
 色は普通に薄めです。 香りは、まずしっかり顕著な蜂蜜香と、小さい花のようなキュッと締まった華やか香がピシッと。 ボリュームは中程度ながら、なかなか良く出来た香りです。 味も、それほど目立つ何かがあるわけじゃないけど、酸味やコクがしっかりあって、 少なくともヘンテコなピノ・ブランにありがちな中抜け感はなくて、思いのほかちゃんとしています。
 抜栓後そこそこ時間が経って、温度が上がってきてもイヤな面が出てくるでもなく、 かえって開いてくるのも好印象。 レストランでこの価格ということは、いわゆる小売店で買えば道場稽古範囲だと思うけど、 そうであればかなりアタリなワインです。
80点道場にて

Vosne-Romanee "Bossieres" 2006
ヴォーヌ・ロマネ "ボシェール" 2006
Dom. Jean Grivot
ドメーヌ・ジャン・グリヴォ
Rouge
Vosne Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\12,900)2010/06/02 (おはらス・レストラン) ヴァン・パッシオン
 赤は、最初は上の白と同じ造り手(マルク・クライデンヴァイス)の南仏産とか、 ローヌ産はどうかとか考えてたりしたんだけど、やっぱり注文する段になるとブルゴーニュに目が行っちゃいます。 そこで、へんさん/師範も良さそうだと目をつけ、ソムリエさんのお薦めにもあったのがこのワイン、 ジャン・グリヴォの畑名付きヴォーヌ・ロマネ。 『最初の一杯はまだ固いですけど、香りは素晴らしいです』と、 とてもリアルな説明にグッときましたので注文。
 グラスに注いで頂いて、色は間違いなくキレイな赤紫色。 香りのボリュームも申し分なしで、木イチゴや控えめなカラメルが香り、 ツーッと筋の通った香りがナイス。 味は、確かに最初の一杯目は微妙に炭酸が感じられて、 加えて渋味が強めで固い印象。 でも、抜栓後30分も経つとそれらがこなれてきて、とても美味しいブルゴーニュに変化。
 へんさんと「ワインなんてもうこれで十分だよね」という意見に達するくらい、 ちゃんと美味しいブルゴーニュでした。 思うに、たくさんワイン飲むときは比較して飲む、なんかするからイカンのですな。 一本だけをジックリ飲むのがホントは幸せかも。
87点道場にて

 というわけで、お会計は一人20,000円弱。 会計の際に二人で4万円出したところ、 ヨーロッパの方と思しきマダムがお釣りをキッチリ(1円単位まで)2等分して持ってきて頂きました。 そういうのってなんだか嬉しいよね。小さなお金も大事にする意識が伝わってきて。

 ともあれまたよろしくであります>へんさん。

1日(火)

 毎年6月1日は師範代の勤務先の創立記念日で、師範代お休み。 それに合わせて師範もお休みを頂いて、 年に一度の夫婦二人だけで美味いもんが食べられる日であります。

 というわけで、向かったのは上大岡にある鮨 割烹 鹿島。2年連続でココであります。 いつもはほぼ貸し切り状態だったんだけど、 本日はカウンターに10人程度お客さんがいて、平日の昼間とは思えない盛況具合であります。

 注文は「おまかせで」ということで、出されたのは以下。
まずは料理からで
タコの柔らか煮
ホタテのヒモの酢の物
ハタのお造り(左写真)
サッと湯通しした車海老
ハモのお吸い物
自家製からすみ
細切り沢庵
稚鮎の焼き物、マナガツオの西京焼き
ゴマフグの肝の天ぷら
フルーツトマト
シジミの味噌汁
続いて握りで
サヨリの昆布締め赤貝アジ平貝
中トロイワシ甘エビアナゴの白焼き
コハダ玉子焼き干瓢巻き
その後お好みで追加して
〆鯖アオリイカトリ貝
赤貝ヒモヒラメのエンガワ
あと一つ二つあったかもだけど、概ねこんな内容。

 アルコールは下記を。
生ビール 2杯
加賀鳶 純米大吟醸 1合
松の司 純米吟醸 1合

 最後にアイスクリーム(師範は柚子のシャーベット)が出て、 お会計はトータルで25,000円弱。 師範家的にはもうこれで十分な美味しさ。 年に一回なんで、他の店に冒険する気分にはならないくらい。 ちなみに、昨年よりちょっと高めなのは、 付いた板前さんがお若い方で、きっちり全部計算されたからかも。 師範らみたいな身なりが卑しく貧乏人っぽいカップルからは、 ちょっとお値引きして頂かないと(笑)。

Anane Merlot 2009
アナーネ メルロー 2009
Anane
アナーネ
Tinto

Maule Valley (Chile)
マウレ・ヴァレー (チリ)
\586 (単品価格 : \525)2010/05/05 ノムリエ ザ・ネット セントミハエルワイン&スピリッツ
 昼食の後は上大岡のデパートに寄ったあと道場に帰ってひと寝入りして、 夕食のメニューは煮込みハンバーグ、新じゃがのバター焼き、 アイスプラントとトマトのサラダ、レタスのスープ。 昼の食事で贅沢したので、夕食のワインは倹約気分でお手軽なレンジからチョイス。 6本セットの中に入っていた一本でチリ産のメルローであります。
 さて抜栓。栓はスクリューキャップとかじゃなくて、短いけど普通にコルク。 色は、500円のワインといえども手加減の無い濃さ。 こういうあたりにチリの底力を感じますな。 香りは、まるで茎も葉っぱも一緒くたに醸造したような、 青っぽさや野暮ったさ満載の果実香。 味は、甘味もあって渋味もしっかりなんだけど、いかんせんぶっきらぼうな感じは否めず。
 そもそものブドウは十分に熟して皮目タップリだったんだけど、 摘み取りと醸造はガガーッとやっちゃいました、みたいなワイン(あくまで想像だけど)。 でも500円だからね。 真面目に一本飲むとちょっとアレだけど、一杯だけとか煮込み料理に使うとか、 そういう用途ならバッチリでしょう。
68点道場にて

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by 師範