季節はもう春。
師範が道場で栽培している洋ラン(デンドロビューム)も愛らしく美しい花を沢山咲かせておる。
ただちょっとアレなのは、この洋ランを調子に乗って株分けし過ぎたため、
いくつもの鉢が狭い道場でかなりの場所を占領している。
今後株が成長したら、道場はさながらジャングルの様相を呈する危険性アリ。うーん。
師範と師範代は、今月中~下旬、会津若松へ旅に出る予定。
会津若松近辺で、美味い昼飯が食べられる店の情報を求む。
(本当は寿司を食べたいんだけど、さすがに山の中なんで厳しいか?)
特にこのページを読んでる会津若松ご在住の方は是非メールを!(ってさすがに居ないか?)
→行ってきました。情報を下さった方、ありがとさんです。
Ch. Saint-Germain '97 シャトー・サン・ジェルマン '97 | Les Producteurs Reunis レ・プロデュクトゥール・ルユニ(生産者組合?) | ||
Rouge 赤 | Coteaux du Languedoc コトー・デュ・ラングドック | Languedoc & Roussillon (France) ラングドック・エ・ルーション (フランス) | |
\890 | 99/03/17 | 横浜君嶋屋 | |
いよいよ本年度最後の日。
こんな日は高級ワインでピシッと!なんて考えたりはせず、普段通り安ワインと稽古。
このワインは、お店で「デイリーに最適」ってな謳い文句で売られていたもの。 色はちょい濃い目。香りは思いのほか弱い、っていうか値段を考えれば相応なボリューム。 トボケた青臭さというか、世にスパイシーと言われるような香りがメイン。 味わいは、最初露骨に甘味を感じて「こりゃ楽しいかも」なんて思ったけど、 徐々にその甘味に抵抗を覚えるようになる。 時間が経つと、香りのボリュームは増えてきて良いんだけど、 益々甘くなって、ちょっと飲みつづけるのが辛い感じに変化して行く。 赤ワインの甘味自体は嫌いじゃないと思ってたけど、ここまで突出するとねぇ。 半分飲んだ時点で「もういいや」と思ってしまった。 | |||
61点 | 自宅にて |
Montepulciano d'Abruzzo "Terre" '97 モンテプルツィアーノ・ダブルッツォ "テッレ" '97 | C.& G. C.& G. | ||
Rosso 赤 | Montepulciano d'Abruzzo モンテプルツィアーノ・ダブルッツォ | Abruzzo (Italia) アブルッツォ (イタリア) | |
\922 | 99/02/28 | 横浜ベイリカー | |
師範的には結構お気に入りのDOC、モンテプルッツィアーノ・ダブルッツォ。
このワインも、イタリアらしい多くを語らないイキなラベルで師範のピュアなハートをがっちりキャッチ、
つい購入してしまったもの。 モンテプルッツィアーノ・ダブルッツォって、 イタリアの安赤にしてはとっても色が濃いと思う。このワインもそう。 香りに関しても、イタリアっぽいトボケた感じは無くて、ブルゴーニュっぽい真面目な感じのもの。 とは言ってもブルゴーニュのソレとは違うけど。 味わいは酸味が主体。それでも「酸っぺぇ~」ってほどじゃなくて、 しっとりとしてるというか、軽い渋味、わずかな甘味も感じさせてくれるもの。 熟れてないスモモの皮のとこをかじったような感じかなぁ。もちろんスモモの香りは無いけど。 そこそこOKなイタリア赤。そんなに「こりゃ美味い!」ってわけじゃないけど、 お値段も手頃だし、お花見とかには良いかもです。 | |||
70点 | 自宅にて |
Ch. Thieuley '96 シャトー・ティユレィ '96 | Ch. Thieuley シャトー・ティユレィ | ||
Rouge 赤 | Bordeaux ボルドー | Bordeaux (France) ボルドー (フランス) | |
\1,390 | 99/03/10 | 成城石井横浜ルミネ店 | |
ボルドーを飲むのはかなり久しぶり。
ボルドーっぽい雰囲気って、なんかチリとか南仏とかでも替えがききそうで、
かつそっちの方がお値段的にお手頃なんで、ついそっちで間に合わせることが多い。 このワイン、まずボトルの色がなかなかイカす。 一般的ボルドーの濃緑ではなくて、イタリアの高級VdTとかでよくある出がらしの茶葉のような色。 ワインの色は至って普通だけれども。 香りはなかなかなもの。かなりボリュームがあるし、 カベルネとメルロー双方が感じられる雰囲気で「やっぱこういうのはボルドーじゃないとなぁ」 と再認識させられるような。 味も悪くはない。タンニンしっかり、酸味もしっかり。 ハムみたいな後味が残って面白いし。 ただ、ちょっと"ガチャガチャ"した雰囲気があって、スルスル入っていかないというか、 半分飲んで「後は明日ね」って残してもあまり名残惜しくないというか。 今飲んでもなかなかイケルけど、更に熟成させるともっと良くなるようなワイン。 まぁ全く根拠は無いし、そもそも道場にはそんなに長く置いておける設備は無いけど。 | |||
72点 | 自宅にて |
Macon Blanc-Villages '94 マコン・ブラン・ヴィラージュ '94 | Louis Jadot ルイ・ジャド | ||
Blanc 白 | Macon Villages マコン・ヴィラージュ | Bourgogne (France) ブルゴーニュ (フランス) | |
\1,280 | 99/02/24 | 品川京急デパート | |
「やっぱり春は白でしょう」ってことで本日はジャドのマコンを。
ジャドは2週間前の赤がかなり好印象だったので、
二匹目のドジョウを期待して。 色は結構深め("濃い"っていうんじゃなくてトーンが暗めって感じ)だし、 若干トロッとした感じもあって更に期待は高まる。 香りも良いのよ、これが。ボリュームは大したないけど、 なんだか乳くさいような感じがあって「熟成」という言葉が頭に浮かんだりする。 で、爆発的に膨らんだ期待をシュ~~~と空気抜きしたのが味。 結構楽しい系ではあると思うんだけど、色や香りから感じる雰囲気とは裏腹に、 なんだか四角四面な印象。 惜しいなぁ。確かに熟成感は感じるんだけど、それがあんまり良い方向に向かってないような。 とはいえ、この値段のワインでこれだけ味わえればそこそこ満足ではあるけど。 | |||
72点 | 自宅にて |
Wine Cafe "Riesling" N.V. ワイン・カフェ "リースリング" (ヴィンテージ無し) | Suntory K.K. サントリー株式会社 | ||
白 白 | (日本) (日本) | ||
\438 | 99/03/17 | 酒奉行保土ヶ谷店 | |
ワインカフェもいよいよ最後の一本、品種はリースリング。
ウスラ甘いワインを苦手としてきた師範ゆえ、このシリーズでは一番NGの可能性が高い。
「ほのかな甘口」なんて書いて有るのも恐怖感を煽る。
そんな思いまでして飲まなくて良いとは思うんだけど、
どうも一種類だけ飲まないってのはキリが悪くて… 結果は予想通り。リースリングの良さである(と師範が思っている)華やかな香りはとっても弱く、 なんだか甘ったるい。 今日は旅行で買った田楽味噌を使った料理で、 食事もやや甘めだったんでそれほどイヤだとは思わなかったけど。 間違いなく苦手系。でも師範代は「飲みやすい」と言っていた。 というわけで飲めない方にはお勧め。 | |||
49点 | 自宅にて |
Mont Gras "Cabernet Sauvignon" '97 モント・グラス "カベルネ・ソーヴィニョン" '97 | Mont Gras モント・グラス | ||
Tinto 赤 | Colchagua Valley (Chile) コルチャグア・バレー (チリ) | ||
\922 | 99/02/28 | 横浜ベイリカー | |
バンドの練習後、居酒屋で飲んでたんだけど、
なんとなく飲み足りずにメンバー一人を誘って自宅で飲み直し。
このワイン、"Unfiltered"なんて書いてありちょっと高級っぽい。 濃い色合いでねっとり感のある見た目。 香りも良い。ちょっと強すぎるかなぁと感じる樽香も、 カラメルっぽい感じがあってなかなか好印象。 味わいも、しっかり濃くてバランスも良く、期待を裏切らないもの。 値段から考えるととってもコスト・パフォーマンスの高いワイン。 二人で飲んだんで、飲み飽きするってことも無かったし。 | |||
75点 | 自宅にて |
このレストラン、珍しさはあるけど味的にはまぁ普通。飲んだワインが以下。
ともあれ、モロッコとチュニジアのワインを飲んだってだけでも話のタネとしては良かったかなぁと。
頼んだワインがこれ。
by
師範
Cotes du Rhone '96
コート・デュ・ローヌ '96
Albert Bichot
アルベール・ビショー
Rouge
赤
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\825 99/02/28 横浜ベイリカー
もうシコタマ飲んでるんで、よせば良いのにの二本目はフランスはローヌの赤。
ビショーさんってのは良く見るんで、大手ネゴシアンなんですかね。
ラベル汚れで安くなっておりました。
あんまり詳しいことは覚えてないけど、青畳みたいなトボケた感じの香り/味わいはいかにもローヌ産。
もうちょっと濃いかなぁと期待していたけど、案外サラッとした感じ。
ほぼ値段相応、1,000円くらいなら許せるワイン。
(68点) 自宅にて
20日(土)
Leon de Tarapaca "Cabernet Sauvignon" '96
レオン・デ・タラパカ "カベルネ・ソーヴィニョン" '96
Vina Tarapaca
ビーニャ・タラパカ
写真無し
Tinto
赤
Maipo (Chile)
マイポ (チリ)
ご近所さんより
『会津若松 田楽蕎麦三昧』旅から帰ってきて、
ご近所さんにお土産を届けに行った際ご相伴に与かったワイン。
チリのワインにしては、思ったほど濃さがなく、案外サラリとした感じ。
しゃべりながら気軽に飲むにはふさわしいけど、
食事とじっくり飲むんだったらちょっと物足りないかなぁ。
ともあれ、ありがとさんでした。
(65点) ご近所宅にて
19日(金)
Wine Cafe "Fume Blanc" N.V.
ワイン・カフェ "フュメ・ブラン" (ヴィンテージ無し)
Suntory K.K.
サントリー株式会社
白
白
(日本)
(日本)
\438 99/03/17 酒奉行保土ヶ谷店
『会津若松 田楽蕎麦三昧』旅の二泊目、
"千代瀧 瀧の舞"にて飲んだワイン。
あ、宿ではワインだけ飲んでるわけじゃなくて、
この日はビール一本と清酒1合飲んだ後のワイン。
昨日のシャルドネよりフルーティさというか、マスカットっぽい雰囲気が強い。
まぁそれがフュメ・ブラン(ソーヴィニョン・ブラン)の個性なんですかね。
甘味もやや感じる。全体に平板だから、これくらい甘味があったほうがまとまり良く感じられる。
まぁまぁじゃないかな。これも「また飲もう」とは思わないけど。
59点 "千代瀧 瀧の舞"にて
18日(木)
Wine Cafe "Chardonnay" N.V.
ワイン・カフェ "シャルドネ" (ヴィンテージ無し)
Suntory K.K.
サントリー株式会社
白
白
(日本)
(日本)
\438 99/03/17 酒奉行保土ヶ谷店
『会津若松 田楽蕎麦三昧』旅の一泊目、
"東山パークホテル 新風月"にて飲んだワイン。
わざわざ旅館でワインなんてやりすぎだと思われる御仁もおられようが、
宿のお酒って高いから(ビール中瓶で800円とか)、どっちにしろお酒を持っていくんで、
それならワインを、ってことで。
色は薄い。香りは無いじゃないけどやっぱり薄いなぁ。
「"辛口"なんて書いてあるけど甘いんだろうなぁ」と思ってたけど、甘味は少ない。
金属を舐めるような、酸っぱいような苦いような刺激のある感じがイマイチ。
残念ながら「また飲もう」とは思わないワイン。
55点 "東山パークホテル 新風月"にて
17日(水)
L.A. Cetto "Cabernet Sauvignon" '95
L.A.セット "カベルネ・ソーヴィニョン" '95
L.A. Cetto
L.A.セット
Tinto
赤
(Mexico)
(メキシコ)
\951 99/02/28 横浜ベイリカー
本道場初、メキシコ産のワイン。ラベルの文字が金色に浮き上がってたり、
キャップシールがしっかりした鉛のものだったり、
コルクはスムーズに刺せてすべすべしたものだったりと、
値段の割には高級な雰囲気がある反面、
ボトルの底は真っ平で安っぽかったりする。なんだか不思議。
で、開けてビックリのワインは、色はしっかりと濃いし、
香りもボリュームがあり、果実や樽をしっかり感じられるものなんだけど、
惜しむらくは味が甘い。赤の甘味って師範は比較的好きなんだけど、
ちょっと甘すぎ。酸味の少なさがそう感じさせる一因かも知れない。
時間が経ったら、甘味自体は弱くなったけど、なんだかボケたような味わいになっていった。
値段を考えると抜群のポテンシャルを持ってるとは思うんだけど、なんかバランスを欠く感じ。
合わせる食事や時と場合によって好印象に転ずる可能性は十分にあると思う。
66点 自宅にて
13日(土)
Domaine Sainte Brune "Merlot" '96
ドメーヌ・サント・ブルーヌ "メルロー" '96
Maurel Vedeau
モーレル・ヴドー
Rouge
赤
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ドゥ・ペイ)
Languedoc & Roussillon (France)
ラングドック・エ・ルーション (フランス)
\980 99/01/31 酒のアトリエ 吉祥
南仏はラングドックあたりのヴァン・ドゥ・ペイだと、
過去の印象的にはカベルネや土地の品種よりメルローのやつが特にイケる気がする。
それにしても造り手の名前が『ヴドー(葡萄)』さんってのはちょっと出来過ぎだなぁ…
まさか日本市場を意識して、ってことは無いんだろうけど。
で、このワイン、3桁にしては十分イケてる。
普通に濃い紫色で、「まんまメルロー」な甘酸っぱい香りで、
若いながらもまとまりの良い渋味・酸味で。
時間が経つとバニラみたいな甘い香りが出てくるあたりも値段を超えた楽しさ。
これといってどこかが特にどう、ってことはないけど非常に優等生。
「デイリーに最適」なんていう謳い文句がピッタリしそうなワイン。
72点 自宅にて
12日(金)
本日は、付き合いのあるC社との会食会。場所はゲートシティ大崎内のアフリカ料理屋"ブルー・ナイル"。
日本人・ベルギー人・アメリカ人・インド人の集団でアフリカ料理屋、ってなんだか節操無いなぁ。
この店、先日「たけしの『ここが変だよ日本人』」って番組に出てた、
"ママドゥ"さんって人がライブで演奏したりしていた。
彼の演奏は、なかなかタッチのしっかりした太い音色のギターで、
同じく太い歌声のヴォーカル女性と良くマッチしてて、
かなり心地よく安心して聞いていられるんだけど、惜しむらくは
「どうせわかんねぇだろ」って感じで演奏の節々に「手抜き」があるのね。
もちろん元曲(なんてあるのか?)を我々は知らないんで、
手抜きしたかどうかなんて分かりっこないと思ってるんだろうけど、
なんとなく分かるんですよ、そういうのって。なんとなくね。
Domaine de Sahari '96
ドメーヌ・ドゥ・サハリ '96
Dom. de Sahari
ドメーヌ・ドゥ・サハリ
写真無し
Rouge
赤
Guerroune
ゲローヌ?
Guerrone (Maroc)
ゲローヌ? (モロッコ)
(\3,500) 99/03/12 アフリカ料理屋 "ブルー・ナイル"
このお店のワインリストには20種ほどのワインがあって、そのうちの5種類がアフリカ産ワイン。
それぞれチュニジアの赤、モロッコの赤、アルジェリアの赤、南アフリカの赤と白だった。
南アフリカは普通でも飲めるってことで、あんまり普通見かけない前三者から注文することに。
もちろんリストを見せられても全然知らないワインなんで、勘で注文するしか無いんだけど、
チュニジアのは"Chateau **", モロッコのが"Demaine **", アルジェリアのが"Cuvee de **"
って名前だったんで、師範的には大胆予測して「アルジェリアは全く不明、
モロッコはブルゴーニュ・タイプ、チュニジアはボルドータイプ」と考え、
まずはモロッコ産から注文することに。
で、結果予測は大外れ。まぁタイプで言えばブルゴーニュよりかはボルドー、
っていうよりリオハってな感じ。
かなり色は濃くて、香りもミッチリ濃くて、
味わいもちょっと刺激的ながら迫力があって好印象。
皆さん「結構美味い」といってました。師範も気に入った。
でも普通見かけないなぁ、モロッコのワインなんて。
(74点) "ブルー・ナイル"にて
Chateau Mornag '96
シャトー・モルナグ? '96
Ch. Mornag
シャトー・モルナグ?
写真無し
Rouge
赤
Mornag
モルナグ?
Mornag (Tunisie)
モルナグ? (チュニジア)
(\3,500) 99/03/12 アフリカ料理屋 "ブルー・ナイル"
前のワインには"Vin d'Appellation d'Origine Garantie"の文字があり、このワインにも
"Apellation d'Origine Controlle"の文字がある。そんな審査機構が本当にあるんだろうか、
この北アフリカの地に。
で、「このワインはボルドーっぽいだろう」という師範の読みはまたしても大外れ。
なんか『輸入ワイン・国内産ワイン使用』な国産ワインっぽいっす。
非常に薄い色で、なんか覇気が感じられない香りと色で。
注文する順番としては明らかに間違っちゃいましたなぁ。
不味くはないんだけどね、なんだか期待外れではある。
もっと店の人と相談すれば良かったのかもだけど、あんまり信用にならなそうな方々ではあったし。
それにしても、今日注文した二本には、輸入元のステッカーが無かった。
このお店の個人輸入なのかなぁ。
(65点) "ブルー・ナイル"にて
10日(水)
Bourgogne "Couvent des Jacobins" '96
ブルゴーニュ "クーヴァン・デ・ジャコバン" '96
Louis Jadot
ルイ・ジャド
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,580 99/02/24 品川京急デパート
本日の夕食はすき焼き。すき焼きに合うワインといったら軽めのブルゴーニュでしょう、
ってことで、選んだのは名門ジャドのACブルゴーニュ。
"Couvent des Jacobin"ってサブタイトルがついてるけど何だろうね?
畑名か、あるいは(ネゴシアンなんで)元ワインの生産者か?
で、ジャドの安めなブルゴーニュには、過去飲んだ経験から『"可"も無く"不可"も無いけどちょっと"可"』
って印象があるんで、本日もその『ちょっと"可"』あたりを期待して。
色は、このクラスのブルゴーニュにしてはかなり濃い。
紫というより、澄んだ静脈血みたいな感じ。
香りのボリュームはそこそこだけど、質的にはすっごく感じが良くて、
ゴムみたいな革みたいな雰囲気で「私がブルゴーニュです」と主張してるみたい。
味も良い良い。酸っぱすぎず渋すぎず、(ちょっと甘すぎかと思うくらい)甘味も感じて、
その上カドが無くてスルスルいける。
ただ、惜しむらくはそれらの味覚全体がまとまって一つの大きな球を形成してるって感じじゃなく
それぞれの味覚がこぢんまりまとまった小さな球の集合体といった感じで、
ビー玉を入れた風船が弾けるみたく「ぱっと味(み)」の印象が持続しないのが残念。
結果『ちょっと"可"』どころか『かなり"可"』なワイン。
それですき焼きとの相性はというと…ワリシタって甘味があるから、
ワインもかなり甘味が無いと平板に感じるみたい。幸いこのワインには甘味があって良かったけど、
普通の安ブルゴーニュだと負けちゃうか、って感じ。
78点 自宅にて
6日(土)
最近ご近所にイタリア料理屋を発見、とりあえず行ってみた。
お店の名前は"ルナ・カプリス"、相鉄線西横浜駅の西側、藤棚商店街の外れ。
注文したのは、師範が\2,800の"カプリス・コース"、師範代が\3,800の"ルナ・コース"。
内容は前菜・サラダ・スープ・メイン・デザート・パン・お茶で、
"ルナ・コース"にはそれにもう一品おつまみ的なメニューが付く。
あと、選択できる前菜・メインの内容やスープも両コースで異なる。
師範が食べたのは
師範代は
(特に前菜の)量が少ないなぁ。味は普通。
醤油とか使って、イタリアンというより和風っぽく味付けされてるのは、
地元の人たち相手の商売だと仕方が無いのかなぁという気がする。
選択できる料理に、あんまり「これは!」と思うものが無いのも残念。
不思議だったのは、なかなかパンが出ないんで「パン下さい」と言ったら、
『まだワインを召し上がっていらっしゃったので…』と言われたこと。
和食のご飯じゃないんだから、酒飲んでる間は出さないっていうようなモンじゃないでしょう。
そのパンも別に焼きたてって訳でもなくて、先に出したって構わないでしょうに。
一生懸命やっておられるのは感じられるし、ワインも含めて二人で1万円を切るし、
場所的にも自宅から近いんだけど、なんとなく「また行こう」とは思わないなぁ、残念ながら。
Milady N.V.
ミレディ (ヴィンテージ無し)
J.B.Buisson
J.B.ブィソン
White
白
(VdT)
(ヴァン・ドゥ・ターブル)
(France)
(フランス)
(\2,000) 99/03/06 イタリア料理 "ルナ・カプリス"
このお店、予約のお客様にはグラスワインがサービスされる。
そこで赤と白のハウスワインを飲んで、案外白が美味しく感じたんでボトルで注文することに。
不思議なことにワインリストは無くて、
「こんなんが飲みたい」と言えばお店の方が選んでくれるという変な方式。
『フルーティな辛口なんかいかがですか』といわれたんで「じゃそれを」と答えたら、
ZONINのSoave Classico '97だったんで、
それはあんまり気乗りがしなかったから結局ハウスワインを。
このワイン、色は薄いし、香りも弱いんだけど、味わいに分不相応な厚みがある。
だもんで、温度が高いとベッタリした感じになるんだけど、
冷えてるとそこそこ好印象。お店の人は「甘口です」なんて言ってたけど、
そんなに甘くはないなぁ。スッキリシャッキリ系じゃないんで、
辛口ってわけでもないけど。そもそもそういう1次元にマッピングできるもんでもないと思うし。
お店で2,000円ならまぁまぁだと思うワイン。飲み飽きするけどね。
64点 "ルナ・カプリス"にて
3日(水)
Saint Triffon "Merlot" Special Reserve '91
セイント・トリフォン "メルロー" スペシャル・リザーヴ '91
Vinipex
ヴィニペックス
Red
赤
Haskovo (Bulgaria)
ハスコヴォ (ブルガリア)
\980 99/02/24 品川京急デパート
最近あちこちで見かけるようになったブルガリア・ワイン。
セイント・トリフォンのスペシャル・リザーヴは、
以前飲んでかなり好印象だったので、このメルローにも期待。
1,000円以下なのに'91っていうかなりご年配であることもなんだか嬉しい。
色は濃いっす。濃いながらも若干オレンジとかレンガ色っぽい雰囲気が縁の部分にあるあたり、
さすが年期が入ったワイン。
香りはとってもグッド。甘酸っぱくて埃っぽい
"典型的メルロー風"をストレートに感じる香りなんだけど、そのボリュームは相当なもの。
3桁のワインとはおよそ思えない薫り高さ。
…がしかし画竜点睛を欠くのはその味。悪くはないんだけど、ちょっと平板な印象で、
まろやかさや甘味が無くて酸味や渋味が目立つ味わい。
こういうワインって、時間が経つと良いほうに変化することがしばしばだけど、
このワインに限っては更に平たくなっていき、まるで抜栓翌日のブルゴーニュのような
梅みたいな酸味が主体の味わいに変っていった。
香りはベリーグッドだったんだけどなぁ。
でも「得がたい」という意味ではかなり面白味のあるワイン。
75点 自宅にて
先月分へ