稽古日誌:1999年10月

師範が所属するバンドのライブが決定。

→無事終了しました。10年ぶりに「思い出したくない」と思う演奏。


フランス遠征稽古へ


23日(土)

Chateau Gautoul '94
シャトー・ゴトゥール '94
Ch. Gautoul
シャトー・ゴトゥール
Rouge
Cahors
カオール
Sud Ouest (France)
西南地区 (フランス)
\1,400 (\2,800)99/09/26 酒のアトリエ 吉祥よつや
「会員半額サービス」ってのを利用したんで、2,800円のワインを1,400円で購入。 このワイン、フランスの三つ星レストラン"ルカ・カールトン"のシェフ、 アラン・サンドランス氏が造っているらしい。ラベルには氏のサインが金文字で光ってたりして。 でも、当のアランさんはワイン造りにうつつをぬかし、 レストランのほうはおろそかになっちゃってゴー・ミヨの評価は落っこちちゃったとか。
色は濃い。「カオールは黒ワイン」という言葉にふさわしい濃さ。 香りはとってもボルドー風。若いボルドーでメルロー中心の右岸、といった感じの香り。 味は…なぜかちょい軽め。渋味が他の要素に負けちゃってて、酸味が強く感じる。 時間が経つと甘味が出てきて、酸味の強さもマスクされる感じはあるけど。
色や香りは力強いんだけど、なんだか飲み口はおとなしめ。 そういうのが三つ星の料理に合うのかなぁ。
70点自宅にて

22日(金)

Williams Rest "Granite Flats Red" '97
ウィリアムズ・レスト グラナイト・フラッツ・レッド '97
Williams Rest
ウィリアムズ・レスト
Red

Western Austoralia (Austoralia)
ウェスタン・オーストラリア (オーストラリア)
\1,48099/10/03 酒奉行 保土ヶ谷店
シンプルな外観ながら、こっそりアルコール度数14%の飲兵衛向きワイン。 裏書きによると『このワインは、ホントにオーストラリアの気候や生活習慣、料理に合うのよ』 なんて書いてある。オーストラリア人ってのは飲兵衛なのか?
…で、想像したよりかなり薄めな色。粘性も、アルコール度数に見合わないサラッとしたもの。 香りはとにかくアルコール。なんかいろいろアルコール臭の向こう側に感じはするんだけど、 何の香りか?と聞かれれば「アルコール」としか応えようが無い。 味もイマイチ。この手のワインに期待しがちな渋味は弱めで、酸味が強くなんだか粗い苦味を感じる。
(グラスの中で)時間が経つと、さすがにアルコール臭はとんでイチゴジャムみたいな香りが出てきて、 味も甘味が出てくるけど、やっぱりガチャガチャ感は否めない。
少なくとも師範の嗜好には合わない。ポテンシャルはあるかもだけど、師範的には結構辛口評価なワイン。
57点自宅にて

20日(水)

Domaine de la Chatoire Sauvignon '97
ドメーヌ・ドゥ・ラ・シャトワール ソーヴィニョン '97
La Confrerie des Vignerons de Oisly & Thesee
ラ・コンフレリー・デ・ヴィニェロン・ドゥ・オァズリー・エ・テセェ
Blanc
Touraine
トゥーレーヌ
Loire (France)
ロワール (フランス)
\78099/10/03 富士スーパー 保土ヶ谷店フィスコ
本日の夕食はイワシの刺身、カマスの塩焼き、アサリの味噌汁。 こういう純日本的魚料理に合うワインは(少なくとも師範の知識では)ロワールのソーヴィニョン・ブランに限ります。 というわけでチョイスしたのがこのワイン。
色自体は薄め。でも、値段から想像される以上に粘性が高く、ちょっと高級感を感じる。 香りにも嬉しい意外あり。けっこう良い感じの野花みたいなキュートな香りが、 コンコンを湧いてくる感じがある。 味はそこそこかなぁ。酸味強すぎずなのは好印象ではあるんだけど、 このクラスにありがちな不必要なまでの苦味が残念。
サラッと飲むには結構良い感じ。 そういうワインが求められる席では使いやすいワインだと思う。
68点自宅にて

19日(火)

La Canne '96
ラ・カンヌ '96
Boscaini
ボスカイニ
Rosso
Bardolino Classico Superiore
バルドリーノ・クラッシコ・スペリオーレ
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\1,18099/09/25 元町ユニオン 鎌倉店日欧商事
一応、赤ワインだと思って買いました。 でも、ボトルを透かしてみると、およそ赤とは思えない色の薄さ。 イタリアによくある茶色い瓶に入ってたってこともあって買った時は良く分からなかったけど、 「あ、もしかしてこれはロゼかいな?」って程の薄さ。 "世界の名酒事典"を見ると、なんだかバルドリーノってDOCではロゼっぽいのが沢山造られているみたい。
…で、今日の夕食(というか夜食(というか晩酌のつまみ))はトンカツ、 こういう赤が良いのか白が良いのか不明な料理にはうってつけと思いチョイス。
色は確かに薄い。でもロゼって程じゃなくて、ブルゴーニュとかの薄いやつ程度の色。 香りはなかなかなもの。そこそこのブルゴーニュから果実香を抜いた感じの、 ゴムのような革のような香り満載。 味も色や香り通り。渋味ほどほど、酸味ほどほどで、すっごくスルスル飲める雰囲気。 そんな感じなんで、悪く言えば物足りなさを感じるワインではある。
下戸の師範代評価的には「香りはOK、でも味が抜けたような感じ」らしい。
色はロゼっぽいけど、味はそこそこちゃんとした赤ワイン。 使いようによってはすごく重宝する系だと思う。 こんな感じの赤って、他に経験したことがないから。
72点自宅にて

17日(日)

Bourgogne '96
ブルゴーニュ '96
Bruno Desaunay-Bissey
ブルーノ・デソネィ・ビゼィ
Rouge
Borgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,39099/09/14 横浜君嶋屋富士発酵工業
ACブルゴーニュなのに2,000円以上かつ知らない造り手、とくれば普通は買わないんだけど、 なんだかラベルがジャイエ一族のものと似た感じ。 というわけで、なんとなく買ってしまった。 ジャイエさんとこみたいなパワフルワインであることを期待して。
色はACブルゴーニュとしてはかなり濃い目な感じ。 新大陸的な単調さではなく、ちょっとグラデーション入ってるところはやっぱりブルゴーニュ。 香りは、革やら木苺やらワキガやらで、若いブルゴーニュの雰囲気満載。 樽香を感じないのがちょっと残念。 味は香り通り。若い果実の味わいが弾けるように感じられ、とっても「パンチの効いた」味わい。
食卓でちょっと冷やしながら飲んでたんだけど、冷え過ぎる("冷たい"って程じゃないけど)とNG。 師範代も「温度が高いほうがずっとイケる」と言ってました。
葡萄由来の要素をバッチリ感じられるブルゴーニュではある。 でも、ラベルで予想した「ジャイエ一族」の雰囲気は皆無。 どっちかって言うと「グロ一族」」的なワイン。 値段を考えれば大絶賛にはもう一歩、といったところ。
73点自宅にて

14日(木)

Chateau St.Jean de la Gineste '98
シャトー・サンジャン・ドゥ・ラ・ジネスト '98
Ch. St.Jean de la Gineste
シャトー・サンジャン・ドゥ・ラ・ジネスト
Rouge
Corbieres
コルビエール
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,18099/09/25 お酒のアトリエ 吉祥片岡物産
久しぶりの家ワインは、南仏はコルビエールの赤。 「夜11時過ぎにしか抜栓できない」「明日まで残したい」「とにかく赤」 という本日の師範の欲求を満たすワインはこれでした。 要は「濃そうで安めの赤」ってことなんだけど。
色は予想通り。相当濃いけど相当青い。南仏パワフルワインにありがちな青紫っぽい感じの強い色。 香りも青い。南仏特有なトボケた感じはありつつの 「私は単なるボケ女優じゃないのよ」的な雰囲気もないではない。 味は案外軽め。エキス感は強いんだけど、なんだか渋味が弱くて酸味が強く、 どことなく拍子抜けな味わい。
1998年産ゆえ、さすがに飲むのが早かったかも。でもちょっとねぇ、うーん。三割残して明日に期待。
翌日、やや甘味が出てなかなか良さげなワインに変身。印象好転につき+3点。
64(+3)点自宅にて

10月4日~10日

ベルギー・英国へ海外出張に行ってまいりました。(よってその間は日付降順)

4日(月)

2年ぶりの海外出張。行き先はベルギーと英国。英国はアレだとしても、 ベルギーは美食の国らしいんでちょっと期待。

行きの飛行機は、全日空の成田発ウィーン行10:45発NH285便。 この便はオーストリア航空との共同運行便らしく、機材はオーストリア航空のエアバスA340。 失礼ながらオーストリア航空なんてその存在すら知らなかったんだけど、 まぁそこそこまともな航空会社。 スチュワーデスさんの制服が上着からシャツ・ミニスカート・タイツ・靴に至るまで真っ赤でかわいいのが良い点、 なんだか席間が近いのが難点。

あ、安ワイン道場の師範たる者、出張といえども席はエコノミーを利用しております。 だって『ビジネスクラスではこんなワインが出たもんね!』なんてことを書かれても、 読者な方には腹が立つだけだと思うから…なんてね(負け惜しみ)。

出された機内食は、ハヤシライス・蕎麦・パンという炭水化物のオンパレード。 (蕎麦を除いて)それぞれ単品では美味いんだけどね。特にパンは機内で出るレベルを大きく超える美味しさ。

飲んだワインは以下。

Schlumberger Sekt Brut N.V.
シュルンヴェルジェ ゼクト・ブリュット (ヴィンテージ無し)
Schlumberger Wein und Sektkellerei
シュルンベルジェ・ヴァイン・ウント・ゼクトケレレイ
Sekt
発泡
Sekt
ゼクト
(Austria)
(オーストリア)
99/10/04 オーストリア航空機内サービス
ま、なにはともあれ旅の始まりはスパークリングワインでしょう。 それも行き先オーストリアのワイン。旅の気分が高まるってもんです(←出張だろうが)
で、ワイン自体については、 "Methode Traditionelle"なんて書いてあるのが信じられないくらい後づけっぽい粗い炭酸を感じる味わい。 酸味が強くて苦味も強くて、あんまりイタダケない系ではある。
エコノミーでも発泡ワインがあるだけでエアラインは合格。 でもワインはちょっと合格点はあげられないなぁ。 そもそもこんな小さい(180ml)ボトルで瓶内二次発酵なんてさせるんだろうか?
60点オーストリア航空機内にて

スパークリング以外にも白と赤を飲んだんだけど、フルボトルからグラス(と言ってもプラスチックのコップ) にサービスされる方式なんでどこのなんだかは良く読み取れず。 まぁオーストリアのワインではあったんだけど。
一応書き記しておくと、

ウィーンの空港で乗り継ぎ。空港にはリーデルのお店があって、 ヴィノムからソムリエまでずらりと並んでいるのは壮観。
ウィーンからブリュッセルまでは、サベナ・ベルギー航空の17:20発SN346便。 ところがこれもオーストリア航空との共同運行で、機材はオーストリア航空のちっこいやつ。
機内食は、ソーセージとかがメインの軽い物だったと思う。飲んだワインは以下。

Blaufrankish '97
ブロイフレンキッシュ '97
???
???
写真無し
Rot
Trocken Qualitatswein
トロッケン・クウァリテーツヴァイン
(Austria)
(オーストリア)
99/10/04 オーストリア航空機内サービス
こっちの飛行機ではミニチュアボトルのサービスだったんだけど、 残念ながらお姿撮影し忘れ。
さっきの便の赤もそうなんだけど、オーストリアの赤って、 なんだか南欧産安ワインの雰囲気を強く感じる。 このワインなんて、黙って飲まされりゃ「ラングドックあたりですかな?」なんて答えそう。
悪くはないけど良くも無い、全然馴染みの無い地の産なのに、 何の感動も無く飲めてしまうワイン。
65点オーストリア航空機内にて

ベルギーでの宿泊地は、ブリュッセルの隣りにある、 世界遺産に認定されたベギン会の建造物で有名なリューヴェン(Reuven)という町。 泊まったのは"Begijnhof Congres Hotel"というホテル。そこそこ広くて快適なホテルでした。
宿に着いて、なんだか腹が減っていたのでホテルのバー"'t Begiyntje"でビールと軽食を。

ようやく腹も落ち着いてご就寝。


5日(火)

出張2日目、夕食前にリューヴェンの街を散策。
ここリューヴェンの街は、古い物が生活の中に残っていてとても美しい街。 学生さんが多くて、みんなまじめに勉強してそうで好印象。 学生さんはこうでなくちゃイケマセン。

夕食は、リューヴェンの街にある"De Vlaamsche Reus"にてC社と会食。

食べた料理は、

で、肉は3種くらいの中からの選択だったような。
いやー、美味いです、ベルギーの料理。見た目も綺麗だし、味も良いし、量も多い。 ラムも結構良い肉を使ってる感じ。 値段は良くわからなかったんだけど、あんまり高くない(ワイン込みで一人5,000円くらい)だったような。

一杯目にキールを飲んだ後、お店の選択で出されたワインは以下。

Lar de Barros '98
ラル・デ・バーロス '98
???
???
写真無し
Blanco
???
???
(Spain)
(スペイン)
99/10/05 De Blaamsche Reus
このお店、かなり個性的な選択のワインを出す、ってことだったんでちょっと期待してたんだけど、 まぁ確かにこういった場所でこういった料理にスペイン産の白を合わせるのは個性的かも。
でも、味はいたって普通。青リンゴっぽい雰囲気はあるものの弱めの香りで、 濃さはあるものの若さがガチガチの味わい。
C社のJさんに『どう?』って聞かれて「まぁまぁ」って答えた。まぁそんなワイン。
67点Reuvenのレストラン "De Blaamsche Reus"にて

Orvilaiz '98
オルビライズ '98
???
???
写真無し
Tinto
Navarra
ナバーラ
Navarra (Spain)
ナバーラ (スペイン)
99/10/05 De Blaamsche Reus
赤もスペイン産。正直言って「なんでわざわざ?」って気はするけどね、 すぐ隣りにフランスやらドイツやらがありましょうが。
で、味のほうだけど、若いけど案外柔らかい感じで、料理と合わせるにはなかなか良い感じのワインでありました。
C社のZさんは『ローヌっぽいのぅ』などと言っていた、まぁそんなワイン。
72点Reuvenのレストラン "De Blaamsche Reus"にて

この後、洋梨のスピリットやグラッパも飲んだ。
更にその後、Zさんに連れられてビールを飲みに行ったんだけど、さすがに旅の疲れでダウン状態。


6日(水)

出張3日目、リューヴェンからブリュッセル(Brussel)に移動。
ブリュッセルもなかなか良いですな。大都市にありがちな不潔さや危険さをあんまり感じなくて。 ちょっと酒屋を覗いたけど、ワインもかなり安そうで良い感じ。

夕食は、Grand Palaceのそばにある"Saint Pierre"にてまた会食。

食べた料理は、

前菜/魚/肉/デザートとも、3~4種類の中から選択する方式。
こちらも悪くないです。"Menu de Degustation"なんて書いてあるけど、 ボリューム満点(情けなくも肉は半分残した)だし。 ただ、盛り付け方と付け合わせがちょっと単調で、後半飽きる感じはあったけど。
値段のほうは、お酒込みで一人6,000円くらいだったみたい。

お酒は、食前酒としてカクテル(オレンジジュース/バナナリキュール/ジンのカクテル)を飲んだ後、 コースに付いてるワインを。

Baron D (Blanc) '97
バロン・D (ブラン) '97
Baron D???
バロン・D???
写真無し
Blanc
VdP (Vaucluse)
ヴァン・ドゥ・ペイ (ヴォークルーズ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
99/10/06 Saint Pierre
"バロン D"なんて名前のワインで、ボルドータイプのボトルに入ってたもんだから、 てっきりラフィットあたりが出してる廉価版ボルドーか?なんて思ったけど、 全然関係なさそうなバロンさんで、かつボルドーでは無く南仏産。
でも、味は意外とボルドー風。ソーヴィニョン・ブランなんじゃないですかね、葡萄品種は。
まぁそこそこイケる白ではありました。
70点Brusselのレストラン "Saint Pierre"にて

Baron D (Rouge) '97
バロン・D (ルージュ) '97
Baron D???
バロン・D???
写真無し
Rouge
VdP (Vaucluse)
ヴァン・ドゥ・ペイ (ヴォークルーズ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
99/10/06 Saint Pierre
赤も同じ造り手のもの。
「こっちもボルドー風かなぁ」なんて考えてたけどさにあらず、チャッキチャキの南仏系ワイン。 濃いには濃いんだけど、ちょっとトゲがある感じで杯が進まない。
追加でビールも頼んだ。正直言ってそっちの方が美味い。やっぱりそんなもんですかね。
64点Brusselのレストラン "Saint Pierre"にて

この日はあんまり深酒せずにあっさりご帰還。


7日(木)

本日はベルギーに別れを告げて英国はウェールズに移動。飛行機はブリティッシュ航空の10:00発BA7812便、 ブリュッセル発カーディフ行き。機材は、"Jetstream41"って言う定員30人の小さなプロペラ機。

カーディフでは空き時間でちょっと観光。お城とか美術館とか。
ホテルは、カーディフ近郊にある元荘園領主の家をホテルにした"Miskin Manor"というところ。 とにかく部屋が広くて驚き。50平方メートルは楽勝でありそうな広さ。 庭も22エイカーとかあるらしいだけど、1エイカーがどれくらいの広さか知らないので想像がつきません。

夕食は、このホテルのレストランで。

かなり塩気の強い料理。食べられないって程じゃないけど。あと、やっぱり値段が高いなぁ。 英国って、田舎でもかなり物価が高い感じがした。

飲んだワインは以下。

Cordier "Le Merlot" '97
コルディエ "ル・メルロー" '97
Cordier
コルディエ
写真無し
Rouge
VdP (Oc)
ヴァン・ドゥ・ペイ (オック)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
11£99/10/07 Miskin Manor
ここのワインリストには赤/白合わせて100種くらいのワインがあった。 古めかしいワイン・セラーがあるんで「もしかして古いやつが安かったりするかも!」 なんて期待したけど、古いやつなんてほとんどないし、値段もまぁ日本程度。 ラインナップも大手造り手のものが多くて、ワインにはあんまり力入ってないですな。
ハウスワインの赤が4種類くらい(どれも1本2,000円くらい)あったんで、 「そのなかでお薦めは?」と聞いたらこれを薦められたんでチョイス。
で、結果まずまずのワインでありました。 そこそこ軽めで、かといってペラッペラというわけでもなくて。 大手造り手らしい堅実な造りのワイン。
68点Cardiff郊外のホテル "Miskin Manor"のレストランにて

Penfords "Private BIN" Cabernet Sauvignon-Shiraz-Rubby Cabernet '97
ペンフォールズ "プライベート BIN" カベルネ・ソーヴィニョン シラーズ ルビー・カベルネ '97
Penfords Wines
ペンフォールズ・ワインズ
写真無し
Rouge

(Australia)
(オーストラリア)
16£99/10/07 Miskin Manor
3人での食事なんで、「もう一本くらいいきましょうか」ってことになって。 リストを眺めてると、案外新大陸のワインが多い。 フランス産だと安くても4~5,000円はするし、そんなにピピッとくるワインも無かったんで、 元イギリスの属国、オーストラリアのワインをチョイスすることに。 お値段16£は日本円で3,000円くらい。
上のワインと比べると、色も香りも味もずっと濃く重い感じ。 ベリー系の味わいが濃く、典型的新大陸の赤といった風情。 ただ、ちょっと固かったというか、 開けて1時間以内で飲んでしまうようなシチュエーションでは本領を発揮し得なかったのかもだけど。
71点Cardiff郊外のホテル "Miskin Manor"のレストランにて


8日(金)

本日の夕食は、現地赴任中の方とインド料理を。
お店は、Cowbrigeという町の外れにある"Mughal Emperor"というところ。 前菜が2.5£(=500円)前後/メインが5£(=1,000円)前後と、比較的手頃。 でも立地とか考えると、やっぱりあんまり物価は安くないですね、英国。

6人での食事なんで、誰がどれってんじゃなくて、 前菜6品/メイン(カレー)5品を適当にシェアする形で注文。 やっぱり落ち着きますね、アジア系の料理は。特に、ヨーロッパに着いて1週間弱って、 一番そういう料理が欲しくなるころだから。

もちろんビールも飲んだけど、ワインも注文。

Macon-Villages '97
マコン・ヴィラージュ '97
Louis Bonard
ルイ・ボナール
写真無し
Blanc
Macon-Villages
マコン・ヴィラージュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
12£程度99/10/08 Mughal Emperor
カレーに合わせるにはすっきりした白かなぁ、と考えて。というか、 こういう席でこういう料理に合わせるんだったら、とにかく安いが一番であります。
色は薄目。香りも弱め。でも、普通に想像するマコンとはちょっと雰囲気が違ってて、 樽香ではないんだけどなんだか針葉樹みたいな涼やかな香りがある。 味は酸味が中心。辛いカレーに合わせるには問題無し。
別にどうというワインではないけど、がぶがぶ飲むにはこれで十分。 「これで良いですよね」ってことで2本飲んだ。
67点Cowbridgeのインド料理 "Mughal Emperor"にて


9日(土)

楽しかった(?)出張もいよいよ帰国日。
ヒースロー空港へ行く前、列車でロンドンへ出るつもりだったんだけど、 パディントンでの列車事故の影響でロンドンへは行けず。手前のレディングからバスでヒースローへ。

ヒースロー空港の免税店で、ワインを物色(というか見学)。 特にボルドーの品揃えは結構豊富な感じ。'96だったらメドック1級5種類すべて揃ってた。 お値段は、オーブリオンが20,000円、マルゴーが30,000円、ほかのはその間という感じだったんで、 まぁ高くもなく安くもなく、といった価格でしょうか?(相場を知らんので)

帰りの便は、全日空18:00発NH202便。機材はB747。
スチュワーデスさん日本人、乗客ほとんど日本人、ヒースローのロビーから既に日本国内でありました。

機内食は…ハズレをひいたのかなぁ、いかに外国人は固い肉が好きといってもそりゃないでしょう、 ってほど固い豚肉。飲み物も、スパークリングワイン無し。 ヨーロッパ系航空会社だったら大抵あるんで、そこらへんは見習って欲しい感じ。 でも、サービス自体は日本人的キメ細やかさが感じられ、 満員の乗客に対してにこやかに対応されている姿は見てて気持ち良いですな。 皆さん若くて美人だしね。

機内で飲んだワインは以下。

Cuvee Louis Max "Blanc de Blancs" N.V.
キュヴェ・ルイ・マックス "ブラン・ドゥ・ブラン" (ヴィンテージ無し)
Louis Max
ルイ・マックス
Blanc
VdT?
ヴァン・ドゥ・ターブル?
(France)
(フランス)
99/10/09 全日空機内サービス
白ワインに"Blanc de Blancs"なんて書く必要があるんだろうか? ヴィンテージが無いけど"Bottled Aug.1999"なんて書く意味はなんなんだろうか? と、非常に不思議な気持ちにさせられるワイン。
でも、ワインのほうは至ってマトモ。 ちゃんとフランスの白ワインの香りがするし、フランスの白ワインの味もする(エエ加減な表現だなぁ)
まぁこれくらいだったら喜びもしないけど腹も立たない、ってワイン。
65点全日空機内にて

Mascaret '98
マスカレ '98
Gaston Charpentier
ガストン・シャーペンティエ
Rouge
Corbierers
コルビエール
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
99/10/09 全日空機内サービス
機内サービスの赤はこれ。南仏はコルビエールの産。
このワインを飲むまで、機内サービスではそこそこおとなしくて万人受け系のワインが出るもんだ、 と思っておりました。でもこのワインは違った! 青々とした紫、トボケまくった香り、普通に想像する赤ワインの味とはかなり傾向を異にした味、 非常にトンガったワインでありました。
ちっとも美味くはないけど面白い。 でも普通ウケないですよ、このワインは。→全日本空輸殿
60点全日空機内にて


10日(日)

そんなこんなで帰ってまいりました。はい。

3日(日)

Chateau Lyonnat '95
シャトー・リオナ '95
Ch. Lyonnat
シャトー・リオナ
Rouge
Lussac-Saint-Emilion
リュサック・サンテミリオン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,68099/08/28 酒奉行 保土ヶ谷店日合商事
このシャトー・リオナは、'89(3本), '90(3本), '93, '94と飲んできたので5ヴィンテージ目。 そこそこお手頃価格で真っ当なボルドーが味わえるので好きな造り手。 それに合わせた本日の料理は、明日から西洋料理ばっかりの日が続くため、 それ以外を所望して中華で酢豚と棒々鶏。
色はまずまず濃い。それも、単に濃いだけじゃなくてなんとなく複雑さが感じられるから不思議。 香りは「やっぱり来たぁ」って感じ。ギュッと締った果実香、ミルクみたいな樽香、 全体に行き渡る甲虫類みたいな動物的香り、ホント複雑で楽しくなる。 味もまずまずオッケー。ちょっと全体の厚みに欠ける感じは否めないけど、 渋味あり酸味あり甘味ありで、飲むものを飽きさせない雰囲気。
雰囲気としてはメルロー主体の右岸モノなんだけど、 ちょっとカベルネの左岸に浮気して一回りスケールが大きくなりました、って感じがある。 その上時間が経つと、なんだかいろいろ違って感じられるあたりも好印象。
やっぱ良いです、このワイン。 '95になって、'89とか'90みたいな良い時代を取り戻した感じ。
78点自宅にて

2日(土)

Cotes du Rhone '97
コート・デュ・ローヌ '97
L.A.Montoy
L.A.モントア
Blanc
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\70099/09/12 富士スーパー横浜南店内 東海屋本店フィスコ
夜釣りで釣ってきたアジのタタキ、 アジ/サバの塩焼きに合わせて選んだ安白ワイン。 相手が淡白な魚たちなんで、相手としてはビールが適任なんだろうけど、 なんとなくワインを飲みたい気分だったんでこれをチョイス。 安いがゆえの「キリッとスッキリシャッキリ」を期待して。
当然色は薄い。粘性も弱くサラサラな感じ。 香りにちょっと驚いた。思ったより強めだし、 なによりリンゴというかシードルみたいな香りがキッチリある。 味はちょっと予想外。嫌みなほどではないけどやや甘味が強く、 思いのほかどっしりした味わいだったから。
悪くないと思う。値段を考えれば賞賛に値する。 でも、今日はそういうワインを飲みたかったんじゃ無いんだよねぇ。
65点自宅にて

先月分

by 師範