ビールテイスト飲料道場2021

ビールテイスト飲料(ノンアルコールビール)

 毎年恒例、人間ドック前の身体データ捏造計画。 既にウェイトコントロールの方は目標値である59.5kgを達成しましたので、次は身体の内部のデータを捏造 ということで、プチ断酒企画のビールテイスト飲料道場です。 ちなみに昨年の結果はコチラ、今年の計画は7日間の予定。 過去の経験上、それくらいで概ね生まれたての肝臓に戻るはずです。

 それでは、ターゲットの読者層が全く不明なまま今年も稽古スタート!であります。


7月7日(水)

Suntory からだを想う All-Free
名称Suntory からだを想う All-Free
サントリー からだを想う オールフリー
生産者Suntory Beer
サントリービール
価格115円
購入店 マルエツ 天王町店
原材料麦芽(外国製造)、ローズヒップエキス末、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、ビタミンC、苦味料、甘味料(アセスルファムK)

 「ビールテイスト飲料道場」最後の一本は、サントリーの「からだを想う オールフリー」。 「思う」じゃなくて「想う」ですよ。 師範も自分のからだのことを思うがゆえに1週間の断酒をしたわけで・・・でも「想う」は違うな。 この文字だと自分ではどうにもならないイメージがあるよね。

 閑話休題、このノンアルはというと、色は普通です。泡立ちの弱さとかはキリンのグリーンズ・フリーと似た感じかも。 香りは、穀物の香りと鉄サビの香り。あまり好きな香りではありません。 味わいも、強めの酸味と取って付けたような苦味。酸味料と苦味料がかなり荒っぽい仕事をしている感じです。

 敢えてこういう味付けにしたのは、「薬っぽさ」を演出しているんですかね?「良薬口に苦し」って言いますからね。 でもですね、こういうのを飲んでもからだに良い影響があるとは思えないんですよ。だから「想う」という字を当てたんじゃないかと曲解します。

点数59点
ビールテイスト飲料 集合写真

 明日は人間ドック、これで今年の「ビールテイスト飲料道場」はひとまず終了です。

 今回稽古した7本で、一番ヒットだったのはアサヒの「Beery 香るクラフト」かな。 あと、以前より全体的に「こりゃ~無いわ~」ってのは減ってきた気がします。 各社競争しながら切磋琢磨しているんでしょうね。今後も休肝日のお供として、美味しいビールテイスト飲料を次々開発して頂けることを願ってやみません。


7月6日(火)

Asahi Dry Zero Summer Shot
名称Asahi Dry Zero Summer Shot
アサヒ ドライゼロ サマーショット
生産者Asahi Beer
アサヒビール
価格115円
購入店 マルエツ 天王町店
原材料食物繊維(仏国製造、国内製造)、大豆ペプチド、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK)

 最初からバイアスが掛かっていることを白状しますが、今回の「ビールテイスト飲料道場」7本の中で、一番「怖いモノ見たさ」で買ったのがこのアサヒのドライゼロ・サマーショット。 そもそもドライなビールが売りのアサヒ、そこが「サマーショット」なんていうキレの良さそうな名前で出しているわけで、 キンキンした酸味が際立つ味わいであることは容易に想像されるわけです。 そして、原材料の筆頭が麦芽ではなく食物繊維、そして大豆ペプチド。さてどんな飲み物かしら!?と。

 色は真っ青!なんてことはなくて普通にビールっぽい黄金色です。泡立ちも泡持ちもそこそこ普通な感じですよ。 香りは・・・嗅いでビックリ!サイダーみたいな香りがします。まるでビールの三ツ矢サイダー割り。 口に含むと、思いのほか金属的な感じはなくて、それなりに普通のビールっぽい苦味と旨味です。

 「そうきたか・・・」って感じ、師範の予想では酸味キンキンで夏っぽさを演出してくるのかと思っていたけど、 ソーダの香りですよ。アプローチとしてはサントリーのライムショットに近いかな? ビールとソーダという組み合わせはちょっとどうよ?って気がしないでもないけど、面白くはあります。 夏らしく氷を入れて飲むべきビールテイスト飲料ですね。

点数67点

7月5日(月)

Kirin Green's Free
名称Kirin Green's Free
キリン グリーンズフリー
生産者Kirin Beer
麒麟麦酒
価格119円
購入店 マルエツ 天王町店
原材料麦芽(外国製造)、大麦、米発酵エキス、ホップ/炭酸

 ビールテイスト飲料道場も折り返し点を超えて5日目、本日のチョイスはキリンのグリーンズ・フリー。 昨年とは缶のデザインが変わりましたが、原材料は同じのようです。 「香料・甘味料無添加」だそうです。 名前のグリーンズ・フリー、最初"Greens-Free"だと思っていて「『緑は使わない・必要ない』だと意味が逆じゃね?」と思ったけど、 よく見ると"Green's Free"、「緑のフリー」なんですね。

 それはさておき内容はというと、色は薄めのピルスナーって感じなのですが、泡持ちがビールとは全く違ってサーっとひいていきます。 香りは、3日前の零ICHI同様に金属っぽさがあるのですが、 アチラが青銅ならこちらはステンレスです。 味わいも酸味主体でかなり金属的。ビールで言えばアサヒのスーパードライみたいな感じですよ。

 「自然」を売りにしているだけあって、変に甘かったりしないのは好印象です。 でも、それでビールに近づけるのはここまでなのかなぁ、とも思います。 味わうとか考えず、水のように流し込みたいノンアルです。

点数65点

7月4日(日)

Asahi Beery 香るクラフト
名称Asahi Beery 香るクラフト
アサヒ ビアリー 香るクラフト
生産者Asahi Beer
アサヒビール
価格187円
購入店 マルエツ 天王町店
原材料麦芽(国内製造)、スターチ、麦芽エキス、ホップ、大麦、コーン、米/炭酸、香料、苦味料

 本日は日曜日なので、お昼時にはノンアル・アペロを楽しんだ後、 夜にビールテイスト飲料道場再開。本日のチョイスも、昨日と同じ酒税の掛かった微アルコール飲料であるアサヒの「ビアリー」、 それの最近出された新銘柄「香るクラフト」。 ビアリーの謳い文句は『100%ビール由来原料』だったんだけど、その方針にはあっさり手のひらクルーしてこちらには「香料、苦味料」が使われているので、 その文言は書かれていません。

 外観はビアリーとあまり変わりありませんが、やや泡持ちは悪い気がします。 香りは・・・確かにクラフトビールっぽいというか、ペールエールみたいなフルーティな香りがします。アッパレ香料!ですな。 味わいは、昨日のビアリーよりもやや締まった味わいに感じます。アッパレ苦味料!ですよ。

 バカ舌孝行舌の持ち主である師範の感覚なので信憑性はアレですが、、正直言って本当にビールを飲んでいるような気分になりましたよ。 今のところ、ビールっぽく無いのが良ければオールフリー・ライムショット、どうしてもビールっぽいのを、であれば酒税払ってでもコチラです。

点数72点

7月3日(土)

Asahi Beery
名称Asahi Beery
アサヒ ビアリー
生産者Asahi Beer
アサヒビール
価格187円
購入店 マルエツ 天王町店
原材料麦芽(国内製造)、スターチ、麦芽エキス、ホップ、コーン、米/炭酸

 「身体データ捏造計画」三日目ですが、土日はちょっと自分ご褒美をあげたいじゃないですかぁ・・・ ということで本日は「アルコールフリー」ではなく、アルコール度数0.5%の「微アルコール」な一本をチョイス。 最近これをテレビCMで見かけて気になってはいたけど、お値段187円は普通のビールと変わらないので敬遠していました。 調べたところによると、欧州の低アルコールビールと同じように「ビールを造ってそこからアルコールを抜く」という製法だと、 日本では酒税が掛かってしまうらしいんですね。 それだけの価値があるのか、慎んで稽古致します。

 液体の色も泡の出方も質も、ほぼビールと遜色ない感じです。 香りも、弱めではあるけどちゃんとビールの香りがします。 飲むと、やや甘めな感じがしますが、その味わいはまさに「アルコールの抜けたビール」ですね。 なるほどなるほど。

 1本100円くらいの他のビールテイスト飲料と比べると、明らかにビールらしさとしては上です。 ただ、同じ価格帯のホントのビールと比べると、当たり前ですがかなり見劣りがします。 高い酒税を払ってまでこれを選ぶかというと・・・師範は酒税法のバカバカしさがなんだか腹立たしいのでパスします。

点数68点

7月2日(金)

Kirin 零ICHI
名称Kirin Zero Ichi
キリン 零ICHI
生産者Kirin Beer
麒麟麦酒
価格111円
購入店 マルエツ 天王町店
原材料麦芽(外国製造)、水あめ、食物繊維、米発酵エキス、ホップ/炭酸、香料、酸味料、調味料(アミノ酸)、乳化剤

 二本目に選んだのはキリンの零ICHI。 ビールテイスト飲料の開祖(※)「キリンフリー」は一世を風靡しましたが、 この銘柄はその後継にあたるのかな?ってかなぜキリンフリーって名前はやめちゃったんだろう? ちなみにコレはカロリーゼロではありません(9kcal/100ml)。原材料に水あめが入っているので、それが効いている気がします。

 色はまるでビールそのもの、泡持ちは悪いけど泡のキメの細かさはビールに遜色ありません。添加物である乳化剤のおかげかもしれません。 香りは・・・まぁビールとは違いますな。十円玉の匂いのような、キリンフリーが出た時に感じた「ナニコレ?」って感じがあります。 味わいにも青銅を舐めた(ことはありませんが)ような感じがあって、後味に不思議な甘味と苦味。 缶に書かれた説明によれば『麦のうまみをていねいに引き出した』らしいです。

 「飲み応え」とか「しっかり感」を出そうとして頑張った、って感じでしょうか。 アルコール抜きでそれを実現するのは難しそうですね。意欲作だとは思いますけどね。 デジタルに零かイチかで判断するとやっぱり零です。

(※) それ以前にタカラの「バービカン」などもありましたが、あれは「ビールの代わり」というイメージ無かったですね。

点数60点

7月1日(木)

Suntory All-Free Lime Shot
名称Suntory All-Free Lime Shot
サントリー オールフリー ライムショット
生産者Suntory Beer
サントリービール
価格106円
購入店 サミット 横浜岡野店
原材料麦芽(外国製造)、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、ビタミンC、苦味料、甘味料(アセスルファムK)

 毎年一本目は、いつも休肝日に愛飲している銘柄であるサントリーのオールフリー ライムショットを選んでいます。 これに氷を入れて飲むのが普段の休肝日における飲み方です。 爽やかなライムの香り(香料ですが)があって、変な穀物臭がしないところがお気に入りのポイント。 まずは基準の一本として選択しました。

 色は薄いし泡持ちも悪くて、外観的には全然ビールじゃない感じ。 香りも、良く言えばライムを突っ込んだコロナビールみたいだけど、いわゆるビールっぽくはないですね。 味はとにかくスッキリですよ。特に氷を入れて飲むと清涼飲料水です。

 ・・・「清涼飲料水です」なんて書いてますが、そもそも清涼飲料水ですな。 とにかくビールっぽく無いのがこの飲み物の良さです。 だったら炭酸水飲んどけば良いじゃん、って話のようですが、それは違うんだな。 このビールからの微妙な距離感が良いんっすよ。

点数70点