- 門下生
名称 | 杜のワイン(白) N.V. |
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生産者 | Oku-Izumo Vineyard 奥出雲葡萄園 |
価格 | 2,060円 |
購入店 | 出雲市駅内「アトネス出雲 大国屋」 |
本日の夕食はおでん。ちょっと涼しくなったとはいえ、この季節におでんですよ奥様!
なんだか次女がリクエストしたみたいです。若い人は季節感が無いから・・・(老害発言)
そんな料理に合うのは日本ワインしかないと思い、選んだのは奥出雲ワイナリーの白。
この春「サンライズ出雲」で出雲市へ行ったのですが、
スケジュールの都合上で奥出雲ワイナリーには行けなかったので、出雲市駅の売店で購入したもの。
ちなみにこの銘柄は、2年前にも稽古済みでした。
品種はホワイトベガールとセイベルらしいです。ホワイトベガールは知りませんが、セイベルは寒冷地の品種ですよね。
奥出雲ってそんなに寒いのかしら?
・・・というような通ぶった疑問は置いといて、虚心坦懐ワインと向き合います。
色はほぼ無色です。日本酒みたいな外観ですね。
でも香りは立派なの。フォクシーでもなく和柑橘でもなく、北海道のワインみたいな青リンゴの香りがシュワーッと香ります。
味わいも、甘くは無いんだけど甘いというか、酸味ほどほどで良い感じに染み込む旨味の美味しさがあります。
まだちょっと無意識に判官贔屓なところはあるような気がしているけど、やっぱり日本ワインは美味しくなったなぁ、と思います。
2,000円でこのクオリティは完全に諸外国のワインに太刀打ちできます。
この価格帯に於いては、長旅が無いというのが大きなメリットなのかも知れません。
点数 | 80点 |
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本日は、飲み友だちのりゅじめしさんから、
さまざまなパスタを中心とした料理を披露して頂けるという会に参加させて頂きました。
また、料理だけでなくワインにもコンセプトがあって、「プリミティーヴォ(&ジンファンデル)を飲み比べる会」でもあります。
会場は、蒲田にあるコミュニティスペース「nkt661」というところを、一日お借りさせて頂いております。
オーナーの斎藤さん、ありがとうございます!
今回の参加者は、飲まない人も含めて下記の皆さんです。
・りゅじめしさん(主催&シェフ)
・ちびたっきーさん(サポート)
・maiさん(サポート)
・ハッピーなつみさん
・ななさん
・米柱さん
・さやかさん
・Andy Matsubaraさん
・とおるの安ワインさん
・TZKさん
・しゅうさん
・ちえさん
・かずきさん
・安ワイン道場師範
こちらのスペース、本に囲まれたエリアの隅に、立派なキッチンスペースがあります。
なにココ素敵!って感じですよ。
料理は、りゅじめしシェフを中心に、maiさんとちびたっきーさんのサポートで作って頂いています。
いろいろありがとうございます!
せっかくなのでその料理は全て載せていきますよ。
名称 | Valdobbiadene Prosecco Superiore "Bosco di Gica" Brut N.V. ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレ "ボスコ・ディ・ジーカ" ブリュット N.V. |
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生産者 | Adami アダミ |
価格 | 3,113円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
今回のワインは、一部のメンバー持ち込みを含めてすべて「トスカニー イタリアワイン専門店」
から調達されております。
調達担当はとおるさん。立派なワインリストをまとめて頂き、書記担当としては大変助かります!
そんな中から1本目、乾杯のスパークリングは、そのショップの中の人お薦めされたワインとのこと。
「『死ぬまでに飲むべき1001のワイン誌』において紹介されたプロセッコ3本のうちの1本」らしいです。
1001本、死ぬまでに飲まなきゃいけないワインって意外と多いんですな。
色は薄めで、泡もシャンパーニュなんかに比べれば少なめな気がします。
香りは柑橘系の香り・・・と言っておけば何にでも当てはまる、なんて話をしておりました。
味わいは、酸味がしっかりでフレッシュな雰囲気。熟成期間は短そうですね。
死ぬまでに飲まなきゃいけない理由はちょっと見出せませんでしたが、
フレッシュで美味しいスパークリングではあります。
まぁ乾杯の1杯目ですからね、これで十分だと思いましたよ。
点数 | 76点 |
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Valdobbiadene Prosecco Superiore "Bosco di Gica" Brut N.V. 3.113円 |
まだメンバーが揃ってはいませんが、時間になったので乾杯しております。 ホワイトバランスを間違えて、とても寒い感じの写真になっておりますが、 実際はアットホームな暖かい雰囲気でしたよ。
名称 | Cinque Terre 2021 チンクェ・テッレ 2021 |
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生産者 | Cantina Cinque Terre カンティーナ・チンクェ・テッレ |
価格 | 2,860円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
当初の予定では、2本目はシャンパーニュにする目論見だったのですが、
あいにくまだ冷えていないということでシャンパーニュは後に回して(結果的にそれが正解でした)、白ワインと稽古していきます。
その1本目は、イタリア北部、地中海沿いに張り付くような位置にあるリグーリア州のワインです。
品種はボスコ、アルバローラ、ヴェルメンティーノ、どれも馴染みがありません。
ちなみにこの銘柄とは3年前に2018年産と稽古しておりますな。
色は、若い白としては比較的濃いめのレモン色です。
香りのボリュームは控えめ。グルグルとスワリングすると、ライムの香りに加えて潮の香りというか、海の雰囲気を感じます。
味わいも海ですね。なんとなく塩味があるように感じるんですよ。多分気のせいというか情報に踊らされているのだと思いますけど。
さっぱりして美味しいワインだと思いますよ。
ただ、さっぱりしたワインだったらシチリアあたりにもっと安くてもある気がします。
風光明媚な海沿いの5つの村で造られている、というイメージ込みのお値段なんでしょうね。
点数 | 75点 |
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Cinque Terre 2021 [Cantina Cinque Terre] 2,860円 |
りゅじめしさん渾身のお料理、最初はこちらです。
・ブルスケッタ2種(トマト&バジル、生ハム&マスカルポーネ)
バゲットがカリッカリで、口の中が切れそうになるくらいエッジが立ってます。
どちらも定番のブルスケッタですが、定番はやっぱり美味しいから定番なんですよ。
名称 | Crabo Riesling 2021 クラボ リースリング 2021 |
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生産者 | Mare Magnum マーレ・マニュム |
価格 | 1,573円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
白の2本目もイタリア産で、北部ロンバルディア州産の白。品種はリースリングです。
ワイン名もラベルの絵柄も「蟹」、シーフードを楽しむために造られた白とのこと。
なるほどー、と納得しそうになりますが、ロンバルディア州って海無し州なんですね。そこんとこどうよ?です。
色は、前のチンクェ・テッレに比べれば薄かったように思います。
香りは、いわゆるリースリングらしいぺトロールは控えめで、グレープフルーツのような酸味のあるフルーツの香りがします。
味わいはリースリングらしく、甘酸っぱくて濃い感じですね。
なるほどカニ料理なんかに合いそうな雰囲気ではあります。
合う料理に「カニのグラタン」なんかが書かれていますが、確かにそれだと合いそうですね。
一方で、カニしゃぶとかみたいな、日本人が思い描くシーフード料理だとフルーティさが勝っちゃう気がしました。
点数 | 76点 |
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Crabo Riesling 2021 [Mare Magnum] 1,573円 |
ブルスケッタと一緒に出して頂いたのが
・彩りサラダ
です。グリーンレタスにトマトにパプリカに人参に赤玉ネギにマッシュルームに・・・いろいろ入ってます。
いろいろな香りや味わいがあるということは、合わせるワインを選ばない(なんにでも合う)だと思っています。
名称 | Ryder Estate Sauvignon Blanc 2021 ライダー・エステート ソーヴィニョン・ブラン 2021 |
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生産者 | Ryder Estate ライダー・エステート |
価格 | 1,936円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
今回、赤の方ではイタリアのプリミティーヴォと米国のジンファンデルの飲み比べがあるので、
白もカリフォルニアのワインを1本選ばれました。
「冷涼なモントレー・カウンティの気候を生かした」ワインだそうです。
色は、ボトル写真からもわかるように、ちょっと緑色を感じるくらいの若々しいレモン色です。
香りは、他の2本同様、あまり強くは香りません。ちょっと提供温度が低すぎましたかね?
雰囲気としては、説明通り冷涼な感じで、トロピカルフルーツというよりハーブに近い香りがあります。
ところが味わいに関しては、そこそこしっかりした甘さと旨味があって、ニューワールドのソーヴィニョン・ブランっぽい感じでした。
暖地と寒地、ニューワールドとオールドワールドの中間くらいのソーヴィニョン・ブランです。
使い勝手が良さそうですし、1,000円台のモントレー・カウンティ産という意味ではお買い得だと思います。
点数 | 75点 |
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Ryder Estate Sauvignon Blanc 2021 1,936円 |
調理中のお写真です。
トマトバジル×カッペリーニ、エビのジェノベーズ・ソース
これを見たら「りゅじめし氏、只者じゃねぇな」と思うわけですよ。
カッペリーニの冷製はこんな風に盛りつけるとオシャレだし食べやすいのね。勉強になります。
名称 | Tramari Rosé di Primitivo 2022 トラマーリ ロゼ・ディ・プリミティーヴォ 2022 |
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生産者 | San Marzano サン・マルツァーノ |
価格 | 1,705円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
本日のテーマである「プリミティーヴォ」と「ジンファンデル」の飲み比べ、まずは赤に入る前にロゼで飲み比べます。
ご存じの方も多いと思いますが、プリミティーヴォとジンファンデルとはDNA解析の結果、同じ品種ということになっているようです。
ただ、イメージとしてはかなり違うんですよね。そこを飲み比べよう、という企画です。
まずはイタリアのヒール部分、プーリア州で造られるプリミティーヴォのロゼから。
色は非常に淡いオレンジ色です。
香りは、柑橘類に青リンゴ、ほとんど白ワインの香りです。深~く嗅ぐと、ピノ・ノワールを使ったロゼのような、薄っすらとしたベリーの香りを感じます。
味わいもほとんど白ワインですね。渋味などは無く、あるのは旨味と酸味、甘味もかなり少なめです。
プーリア州でプリミティーヴォを使ったワイン=濃くて甘いワイン、という認識をしておりましたが、
このワインは全然そういうコンセプトではなさそうです。
そこにロゼワインの(販売面においての)難しさがあるように思うんですよ。とにかくどんなワインか飲んでみなきゃわからないから。
点数 | 74点 |
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Tramari Rose di Primitivo 2022 [San Marzano] 1,705円 |
ショートパスタも作って頂いております。
・ブロッコリーのオレキエッテ
オレキエッテ、耳たぶ型のパスタですね。りゅじめし氏曰く『日本ではあまり売られていない』んだとか。
確かにあまり見ない気がします。
そして、ショートパスタは時間が経ってもあまり伸びないので、パーティー料理に向いているそうです。なるほど。
名称 | Pedroncelli "Signature Selection" Dry Creek Valley Rosé 2021 ペドロンチェリ "シグネチャー・セレクション" ドライ・クリーク・ヴァレー ロゼ 2021 |
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生産者 | Pedroncelli Winery ペドロンチェリ・ワイナリー |
価格 | 2,464円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
プリミティーヴォvsジンファンデルの米国側は、ソノマ・ヴァレーにあるドライ・クリーク・ヴァレーというAVAのロゼ。
ドライ・クリークはジンファンデルの一大産地らしいです。
販売店のサイトによれば、
『淡く色のついたプレス・ジュース(白ワイン造り)とセニエ(赤ワインと同じように醗酵させ、途中の色づきを見て、ジュースを抜き出したもの)をブレンド。』
だそうです。セニエの方は、濃い赤を造る際の副産物、ということでしょうね。
さてこの比較、ボトルや下の比較写真でもわかるように色が全く違います。
イタリアがオレンジ色なのに対して、こちらはピンク、かなり濃い色合いを呈しています。
香りは赤ワインですね。とおるさんは「プリンの匂いしかしない!」などと言われていました。
それは言い過ぎだと思いますが、確かに甘くてミルキーな香りはあります。どことなくぺーリーAの香りにも似ています。
味わいは、香りの印象通りの甘さと、黒ブドウ由来と思われるベジタルな青さを感じます。
米国人が好きそうな濃いロゼ!って感じですね。師範的にはちょっと甘さが気になったのですが、
カリフォルニアワイン・ベストエデュケーターのアンディ先生は『好きな味』だそうです。
やっぱこの人中身はアメリカ人だわ。
点数 | 73点 |
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Pedroncelli "Signature Selection" Dry Creek Valley Rose 2021 2,464円 |
こちらがロゼワインの比較画像(クリックで拡大します)。色の違いが良くわかると思います。
ちなみに、こういう比較モノがある際には、同じ形のグラスを2個持参することをお勧めします。
このグラスは5月にココ・ファーム&ワイナリーを訪問して、有料試飲した際に頂いたもの。
ちょうど良い大きさと丈夫さで良い感じですよ。
どんどんパスタが出てきます。
・牡蠣のペペロンチーノ・スパゲティ
師範は生牡蠣がNGなので心配して頂きましたが、火を通せば多分オッケーなのです。
でも、本能的に牡蠣の匂いを避けるようになってしまった気がします。
もちろん美味しく頂いたのですが、どこか「大丈夫か?」とびくびくしながら食べておりました。
名称 | Cidre Shinsyu Ringo N.V. シードル 信州リンゴ N.V. |
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生産者 | アルプス |
価格 | (米柱さんから) |
購入店 |
ここで一旦グラス休め、米柱さんに持参して頂いた長野のシードルを頂きました。
ちなみにここまでは一人標準45mlずつ注いできたのですが、このボトルは500mlなので、一人約35mlの分け前です。
色は当然リンゴを搾ったような色ですが、リンゴって切ったそばから茶色くなっていくじゃないですか。それがそうならないのはやはり酸化防止剤の効果なんでしょうね。
香りももちろんリンゴの香りで、味わいはシュワシュワッと甘酸っぱい感じです。
結構ガス圧を感じますが、原材料に「炭酸ガス」と書かれているので、発酵時以降にガスが添加されているのかも知れません。
グラス休めとしてはちょうどいいというか、口と肝臓をリセットする役割を担って頂きました。
シードル、道場ではあまり登場しないのですが、小規模のワイナリーでは(醸造免許維持のため?)結構造られていますね。
一度、ビックリするくらい美味しいシードルというものを飲んでみたいものです。
点数 | 70点 |
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名称 | Domaine ICHI Ezoawa Petillant 2022 ドメーヌ・イチ 蝦夷泡 ペティアン 2022 |
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生産者 | Dom. ICHI ドメーヌ・イチ |
価格 | (なつみさんから) |
購入店 |
自腹持参のワインが続きます。こちらは、なつみさんが持参された北海道のペティアン(微発泡)。
品種は北海道余市産のナイアガラ100%、アルコール度数は9%です。
裏ラベルには「自然酵母醗酵・無濾過・サンスフル」と書かれています。
いわゆるペットナットですね。
まず外観は、右の写真の通りしっかりと濁っております。
こういうワインだと下手をすると大量に噴いちゃうわけですが、幸いこのワインはそこまでのガス圧は無かったようです。
香りは、まずハッとするくらいボリュームがあります。ここまでのワインがどちらかというと香りおとなしめだったので、
余計にそう感じました。香りの要素は、まごうことなきナイアガラの香り。
生食用ブドウそのまんまの、いわゆるフォクシーな感じの華やかさがパーッと香ります。
味わいはとても酸がしっかりしています。一歩間違えば「酸っぺぇ~!」ってなるくらい。
でもその一歩手前で、ちゃんと美味しいバランスを保っているのがさすがです。
ナイアガラの特徴がダイレクトに出ていて、この独特の雰囲気は好き嫌いが分かれると思います。
でも、今回のメンバーは師範含めほぼ皆さん「好き」側だったみたいです。
なかなか入手困難なワインとのこと、それもわかるような気がします。
点数 | 81点 |
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こちらは、土壇場で参加表明されたTZK氏が持参された
・餃子
です。写真がボケて(ピントが後ろに来て)ますが、たいそうおいしゅうございました。
蒲田の有名店で買ってこられたとのことでしたが、師範はワインを注いだりメモったりで忙しく、
店名は聞きそびれました。またそのうち教えて頂きます。
名称 | Meursault "Peutes Vignes" 2017 ムルソー "プート・ヴィーニュ" 2017 |
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生産者 | Frédéric Magnien フレデリック・マニャン |
価格 | 3,741円 (単品価格:6,578円) |
購入店 | うきうきワインの玉手箱 |
今回師範からの手土産として持参したのがこちら。
ムルソーの北部、ヴォルネイ寄りにある小さな畑「プート・ヴィーニュ」の2017年産。
3年前に購入した「うきうきワインの福袋 赤3本白3本 15,000円(税別)」からの1本です。
メンバーの中には『ムルソーを飲んだことがない』『「南アのムルソー」は飲んだことあるけど』という方もいらっしゃったので、
ドヤ顔で持参させて頂きましたが・・・
これがハズレ。ワインとして悪いわけじゃないけど、ぜんぜんムルソーっぽさが無くてハズレでした。
まず香りが普通の白ワインです。ムルソーらしいバターとか蜜入りリンゴの香りがありません。
味わいも普通の白ワインです。スッキリしていて飲みやすくはあるのですが、そんなのを期待していたわけじゅやないんですよ。
皆さんスミマセン!ちっともムルソーっぽくないワインを持ってきちゃいました。
実をいうとこの銘柄、6年前にも2014年産と稽古していて、その時もパッとしない印象だったんですよ(ブショネだと判断していました)。
もしかすると、この銘柄はそもそもこういうワインなのかも知れません。
いつか別の銘柄でリベンジさせてください!
点数 | 75点 |
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リンク |
Meursault "Peutes Vignes" 2017 [Frederic Magnien] 6,578円 |
ムルソーのショックも収まらないうちに、本日のイベントである
・プリミティーヴォとジンファンデルのブラインド当て大会
を敢行致します。選んだ2本、ほぼ同じようなボトル形状でしたので、
キャップシールを剥いてコルクを抜いてアルミホイルを巻いた状態にし、
どちらかわからないような状態にして比較しました。
悔いのないよう、師範自ら注ぎ役を買って出ましたよ。
名称 | Donna Marzia Primitivo Barrique 2021 ドンナ・マルツィア プリミティーヴォ バリック 2021 |
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生産者 | Conti Zecca コンティ・ゼッカ |
価格 | 1,518円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
まずAの方から。
色はほとんど同じですが、若干こちらの方が薄めな気がしました。
香りを嗅ぐと、比較的おだやかなベリーの香りを感じます。樽香もありますが、そんなに強くは感じません。
味わいは、甘いっちゃ甘いのですが、酸味もあって少しだけ青い味わいもあって、バランスよく仕上がっている感じがします。
師範の予想では「こちらが米国のジンファンデル」です。
そう考えた根拠は、米国って以前ほどの「イケイケどんどん濃いのが正義」じゃなくなって来ている気がするんですね。
なので、そもそもは甘くて濃いジンファンデルも、ちょっとエレガント寄りになっていてもおかしくない、と思った次第です。
結果は惨敗、こちらがイタリアのプリミティーヴォでした。
いやホント、自信満々でしたから、自分で注ぎ間違えたんじゃないかと思いましたよ(今でも少し疑っています)
点数 | 79点 |
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Donna Marzia Primitivo Barrique 2021 [Conti Zecca] 1,518円 |
名称 | Ironstone Old Vine Zinfandel 2020 アイアンストーン オールド・ヴァイン・ジンファンデル 2020 |
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生産者 | Ironstone Vineyards アイアンストーン・ヴィンヤーズ |
価格 | 1,980円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
もう一方のBはというと、前述したように僅差ですがこちらの方がさらに濃くて黒い感じがします。
香りは、まず感じるのが「樽!」です。そして黒系果実と言われる、ブラックベリーみたいなみっちりとした果実の香りがしっかり感じられます。
味わいは、こちらも甘さが主体ですが、それに加えてしっかりとした渋味も感じます。ははーん、なるほどねぇ。
自信満々の答えは「こちらがイタリアのプリミティーヴォ」。
その根拠は、昨今の流行なんかに耳を傾けない、南イタリアの朴訥とした「濃いのが正義」精神を感じたからです。
それに、"Barrique"なんて書いて樽熟成を謳っているんだから、当然樽のしっかりしたこちらがそれでしょう、と。
・・・ハイ、大間違いでした。あれだわ、やっぱり米国こそまだまだ「濃いのが正義」だわ・・・
なんてことは置いといて、1,000円台でこの内容はお買い得だと思いますよ。
点数 | 81点 |
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Ironstone Old Vine Zinfandel 2020 1,980円 |
皆さんにどちらがイタリアでどちらが米国だと思うか、手を挙げて投票して頂いたところ、
・Aが米国でBがイタリア:3名(りゅじめしさん、ななさん、師範)
・AがイタリアでBが米国:13名(その他の皆様)
と分かれました。そして、上側の3名はみなワインに関する資格を持っておらず、下側の13名は何らかの資格ホルダーです。
逆だったら面白かったのになぁ~(泣)
ちなみに、後から参加された「ナパヴァレー・ベスト・エデュケーター2023」のアンディ先生も、Aが米国と答えられました。
そうそう、ワインは知れば知るほどブラインドは当たらないんですよ(号泣)
名称 | Talo Primitivo di Manduria 2021 タロ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア 2021 |
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生産者 | San Marzano サン・マルツァーノ |
価格 | 1,892円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
ま、ブラインドは遊びですから。気を取り直して別のプリミティーヴォと稽古していきます
・・・とか書き出しましたが、全然気を取り直せていないんですね。この後のメモがグダグダで、
いったいどう違うワインだったのか全く判然としません。仕方ないので、メモをそのまま書き写していくことにします。
「濃い 酸しっかり イタリア的」
「イタリア的」て。よっぽどブラインドで外したのが悔しかったのでしょう。 それは置いといても、正直どれも濃くてどれも甘くてどれもしっかりしたワインで、違いを見つけづらいんですよ。 プリミティーヴォやジンファンデルは飲み比べには不向きです。もっと違いが鮮明になる品種を選びましょう(負け惜しみです)
点数 | 78点 |
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Talo Primitivo di Manduria 2021 [San Marzano] 1,892円 |
ワインで頭が混乱しているので、美味しい写真を挟みます。
・ブッタネスカ・ヴェルミチェッリ
えーっと、ブッタネスカが調理法で、ヴィルミチェッリがパスタの種類です。
ブッタネスカは「娼婦風スパゲティ」と呼ばれ、アンチョビやオリーブ、ケッパーの塩味やトウガラシの辛味を利かせた料理のようです。
また、ヴェルミチェッリは「長い虫」の意味で、スパゲティよりやや太めのパスタです。
難しい名前のパスタですが、中身はたいそう美味しゅうございました!
名称 | Three Old Vine Zinfandel Contra Costa County 2018 スリー オールド・ヴァイン・ジンファンデル コントラ・コスタ・カウンティ 2018 |
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生産者 | Three Wine Company スリー・ワイン・カンパニー |
価格 | 3,520円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
このワインが、今回のプリミティーヴォとジンファンデルの中では一番高価な3,520円のアメリカ産です。
ショップの説明によれば
『禁酒法時代に自根で広く植えられたジンファンデルを中心にブレンドした重厚なスタイルの高品質ジンファンデル。
契約畑 (自根・灌漑なし) / 発酵: ステンレスタンク 熟成: フレンチ&アメリカンオーク (一部新樽) にて12ヶ月前後。』
だそうです。ではメモを。
「濃い 樽 香り華やか ふくざつ あとあじのたる感 果実味」
ね、これだと全然他のと見分けがつかないでしょ。 それ以外の覚えていることといえば、さすがに熟成期間が長めなだけあって、全体にまろやかな印象がありました。 値段が高いのもあるのでしょうが、プリミティーヴォ/ジンファンデルの中ではこれが一番良く出来たワインだったように思います。
点数 | 83点 |
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Three Old Vine Zinfandel Contra Costa County 2018 3,520円 |
パスタがどんどん来ますよ~!
・魚介のジェノヴェーゼ・リングイネ
魚介はイカとアサリですかね。リングイネはちょっと平べったいパスタです。
ソースの絡みが良くて、魚介の旨味を吸収してくれていましたよ。
名称 | Gran Maestro Primitivo di Manduria 2021 グラン・マエストロ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア 2021 |
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生産者 | Gran Maestro グラン・マエストロ |
価格 | 2,123円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
まだまだプリミティーヴォが続くんですよ。 これと次のプリミティーヴォの2本、特筆すべきはそのボトルの重さです。 まるでマグナムかよ!?と思うくらい重いボトルが使われています。 安ワイン道場的には『重いボトルのワインは美味しい』と信じて、そうお伝えしてきたわけですが、 昨今のカーボン・オフセットな流れにおいては、あまり推奨されないボトル選びなのかも知れません。
「あかるい紫 ボトルの重さの割には軽い」
ほーら、「ボトルの重さの割りには」なんて書かれちゃってますよ。 で、どんなワインだったか・・・これがあまり印象に残っていないんですな。 とにかく「ボトルが重い」、その印象が強いワインでした。
点数 | 77点 |
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リンク |
Gran Maestro Primitivo di Manduria 2021 2,123円 |
名称 | Collezione Cinquanta +6 N.V. コレッツィオーネ・チンクァンタ +6 N.V. |
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生産者 | San Marzano サン・マルツァーノ |
価格 | 2,596円 |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
ようやくこのワインでプリミティーヴォ/ジンファンデル飲み比べの最後ですが、 こちらはプリミティーヴォ主体ではなくてネグロアマーロが50%入っています。 マルチヴィンテージのワインですが、"+6"というエディションは、「2018年産プリミティーヴォ50%、2019年産ネグロアマーロ50%」という比率らしいです。
「色黒い 香りリコリス 薬草」
やっぱり「ネグロ=黒」「アマーロ=苦い」という品種名ですから、そういう特徴が現れていたようです。 でも、プリミティーヴォ以外というだけでちょっと落ち着くというか、目先が変わって良い印象を受けました。
点数 | 80点 |
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リンク |
Collezione Cinquanta +6 NV [San Marzano] 2,596円 |
ほぼすべてのボトルが空いて、残った白なんかをリトライするタイミングで魚料理を出して頂きました。
・赤魚のポワレ・きのこソース
写真がボケちゃってスミマセン!なのですが、イタリアの漁師町のトラットリアで出されるような、
気軽さと滋味深さがある料理でしたよ。
名称 | Alexandre Bonnet Blanc de Noirs Extra Brut N.V. アレクサンドル・ボネ ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュット N.V. |
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生産者 | Alexandre Bonnet アレクサンドル・ボネ |
価格 | (ななさんから) |
購入店 |
ようやくメンバーも全員揃って、ななさんに持参して頂いたシャンパーニュも冷えましたということで、改めて乾杯です。
銘柄はアレクサンドル・ボネ、裏ラベルによればリセの3つの畑から採れたピノ・ノワールをアッサンブラージュして、
100%一番搾り、ヴィンテージは2017年、デゴルジュマンは2021/06/09、ドザージュは6g/lだそうです。
外観は、ブラン・ド・ノワールですが赤みはほとんどありません。
香りは、シャンパーニュらしい複雑さがあります。最初のプロセッコと飲み比べるとその差がはっきりしますね。
リンゴ、クロワッサン、沈丁花、そういういわゆる「良い香り」がしっかり感じられます。
味わいも、少し甘さがあってドライ過ぎない、師範の好きなバランス。
旨味やベリーっぽさもあって、香り同様複雑さがあります。
やっぱり美味いっすね~シャンパーニュは。
じっくり飲めるこのタイミングに持ってきて正解でした。
持参されたななさんも、みんな口をそろえて「美味しい!おいしい!」というもんだから、大満足のご様子でした。
(そのうち鼻高々のブログが公開されると思います
・・・されました:プリミティーヴォ会:tensainanachan's diary)
点数 | 85点 |
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そして二度目の乾杯。
師範同様、乾杯写真を撮っている人が右隣りにいますが、それが「綺羅星の如く現れた女流文豪 (東の)ななさん」です。
メインの肉料理がこちらです!
・和牛のタリアータ
タリアータというのは日本でいうところのタタキですね。
粉チーズが乗っていたり、バルサミコで味付けされていたりするので、グッとイタリアンに寄った味わいになりますよ。
今度うちでも真似しよう!
名称 | Ch. Igai Takaha "Hamon" Sta. Rita Hills Chardonnay 2012 シャトー・イガイ・タカハ "波紋" サンタ・リタ・ヒルズ シャルドネ 2012 |
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生産者 | Ch. Igai Takaha シャトー・イガイ・タカハ |
価格 | (Andyさんから) |
購入店 | トスカニー イタリアワイン専門店 |
開始時間からかなり遅れてアンディさんが参加されました。そのアンディさんが持参されたのがこちら、
そもそもはムルソーと同じタイミングで出す予定だったカリフォルニア産の白ワインです。
オーナーは日本人の杉本氏。Ch.Igaitakahaのマークは家紋の「違い鷹羽」紋です。Chigaitakaha ⇒ Ch.Igai Takaha、シャレてますね。
そしてこのワイン、結論から申し上げますと「ムルソーと並べて出さなくて良かった」です。
一緒に出しちゃうと、よりムルソーが凹んで感じられたのではないかと思います。
それくらい立派な香りのボリュームとふくよかさ。何の前情報も無く「どっちがムルソーでしょうか?」と問われたら絶対「こっち!」と言ったと思います。
聞けば、新樽は使わない造り手らしいのですが、それでもしっかりした樽の雰囲気があって、
そしてそれが熟成で良い感じに液体に溶け込んでいて、ホントまろやかな香りで美味しゅうございました。
わかりましたよ。もうブルゴーニュを追いかけることは止めにしましょう。
アンディ先生も『ブルゴーニュ好きの方はカリフォルニアの良さにまだ気づいていない』と言われていました。
たしかにその通りだと思います!(敗北)
点数 | 87点 |
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まだまだパスタが続きます。
・カルボナーラ・キタッラ
「キタッラ」は、パスタマシンや包丁で切りそろえるのではなく、「キタッラ」という名前の専用の道具で成形するのだそうです。
もちろん、師範がその違いを感じ取れたはずなどありません。普通に美味しいスパゲティ・カルボナーラだと思って食べてました。
最後のパスタがこちらです。
・牛すじのラグー・フェットチーネ
フェットチーネはわかりますよ、平べったいパスタですね。
粒子が細かいソースの場合はスパゲティのような丸い麺を使って、
粒子が粗いソースの場合は平たい麺を使う、というのがコツのように感じました。
もちろんこちらのパスタもたいそう美味しゅうございましたよ。
名称 | Delaware & Siegerrebe Sparkling Wine 2022 デラウェア & ジーガレーベ スパークリング・ワイン 2022 |
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生産者 | Seven Cedars '(7C) Winery セブン・シダーズ(7C)ワイナリー |
価格 | 6,000円(オーナーへ) |
購入店 |
「やっぱりワイン、足りなかったかぁ」です。
というのも、最近師範が参加するワイン会って、だいたい「一人1.5本」くらい飲んじゃうんですよね。
今回も結果的にはそれくらい飲んでいるわけですが、いつもと違うのはそれにかけている時間です。
正午に始まって、この頃はもう午後8時くらい。8時間も飲んでりゃそりゃ足りなくなりますわ。
ということで、このスペースのオーナー斎藤さんがセラーに在庫されていたワインの中から1本購入させて頂きました。
誰が選んだのかわかりませんが(とおるさんだったかな?)、銘柄は日本のスパークリング、品種はデラウェアです。
お値段は『適当で良い』とのことでしたので、オッサン3人が2,000円ずつ出し合いました。
もちろん、もう細かいことは覚えておりません。
でも、ちゃんと美味しいというか、「日本ワインも美味しくなったなぁ」と話していたと思います。
8本目に稽古したナイアガラがベースのペティアンとは異なり、比較的ニュートラルな香味でした。
点数 | 78点 |
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デザートまで用意して頂いております。
・イタリアンプリン
・ガトーショコラ
・アイスクリーム
アイスクリームは米柱さんが持参されたんでしたっけね?どれも大変美味しゅうございました!
更に、長居するオッサンお嬢さんのために、りゅじめしさんに追加でパスタ(ボンゴレ・ロッソかな?)を作って頂きました。
最初から最後まで、ホントお世話になりました>りゅじめしさん
そんな半日ぶっ通しのパスタ&プリミティーヴォの会、参加費は5,000円という破格のお値段でした。
またよろしくお願いします!>皆様
稽古したワインたち。すべて空になりました!