稽古日誌:2001年12月

いよいよ年の瀬、大掃除の季節。
プチ師範代の登場で更に手狭になった道場においては、 師範が学生の頃から愛用して来たオーディオ機器を処分する予定。 パイオニアのレコード・プレーヤー、ケンウッドのAM/FMチューナー、 ケンウッドのCDプレーヤー、 サンスイのプリメイン・アンプ、コーラルの3ウェイ・スピーカー。 懐古趣味は別にしても、未だ健在な機器を捨てるのはいかにも惜しい。 だれか貰ってくれる人は居ないかしら?
あ、洋ラン(デンドロビューム)の鉢も貰ってくれる人は居ないかしら?

オーディオ機器は全て引き取って貰いました。


翌月分

31日(月)

Bourgogne 1996
ブルゴーニュ 1996
Leroy
ルロワ
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,0622001/12/25 関内 サンタムールカツミ商会
いよいよ大晦日。師範実家のメンバー一同に会して(と言っても4家族11人だけど)、 かつ今年も締めくくりってことで、結構良さげなワインをチョイス。 まず白は、ブルゴーニュの名門中の名門、ルロワのACブルゴーニュを。 実はこのワイン、9月にも稽古済みなんで、 ある程度安心感をもっての登用。
色は、レモン色よりはちょっと麦わらがっかった色で、濃さも適当。 ランク相応、歳相応といった感じ。 香りは思いのほか弱め。ほのかな果実香プラスうっすらと樽香といった配分。 味も香りの印象に近い。水のようにスルーッと口の中に入ってきて、 口のなかでパッと拡がって長めの余韻を残すあたりはいかにも高級系ではあるんだけど、 いかんせんその振幅が小さくて、うっかり飲んでれば普通のサッパリ系安白ワインと見分けがつかないかも。
前回の印象よりやや劣る感じ。これはまぁボトル差というより飲む雰囲気の差でしょう。 寿司とか刺身をパカパカ喰う席には、たとえ白とは言えワインはちょっと場違いな感じ。
74点師範実家にて

Nuits St.Georges 1er Cru "Clos de la Marechale" 1997
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ "クロ・ド・ラ・マレシャル" 1997
Faiveley
フェヴレ
Rouge
Nuits Saint Georges 1er Cru (Monopole)
ニュイ・サン・ジョルジュ 1級畑 (単独所有)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\4,2002001/11/09 横浜そごうラック・コーポレーション
というわけで、上の白があんな風だったんで本来止めとけばいいのに赤も投入。 評判の良い大ネゴシアンにして自社所有畑が半分以上のフェヴレ、 かつその単独所有なる1級畑。 1997と齢は若いけど不味かろうハズはないし、 似たようなワインを先月飲んでいて、 その時の印象もなかなかのものだったんで安心してチョイス!だったんだけど・・・
色は青さがはっきり残る紫色。この時点で既に「早すぎたかも」な色。 香りは、樽香しっかりでいかにも高級ブルゴーニュ。 でも、パァーッと開くような果実香は感じられなくて、なんとなく内にこもったような果実香。 味を感じた時点で「やっぱ早かった」ことを確信。 甘味もあるにはあるんだけど、キュッと締まった酸味とギュッと固い渋味がお互い相容れなくて、 なんだか製造過程にあるワインみたいな雰囲気。 時間が経ったらばっちり開く系だとは思うんだけど、こういう席なんであっという間に終了。
魚メインの料理が相手で苦戦、若さで苦戦、すぐになくなる状況で苦戦。 結果、このワインが持つパフォーマンスの半分も感じられなかったような気がする。 やっぱりこういう席では背伸びせず軽めの安ワインを飲むべきですな。
77点師範実家にて

30日(日)

Chablis 1999
シャブリ 1999
Dom. Bernard Defaix
ドメーヌ・ベルナール・ドゥフェ
Blanc
Chablis
シャブリ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,2802001/12/30 えびすぱーな 阿蘇店モトックス
師範実家へ帰省しております。夕食は活き車海老のおどり、馬刺、天ぷらといったメニュー。 ワインも地元のスーパーで仕入れたシャブリ。 さすがに首都圏のスーパーと比べるとワイン自体のラインナップは見劣りするけど、 それでも以前よりは買いやすくなったような気がする。 ・・・というようなワインを、酒豪の名を欲しいままにする義姉と。
色は明らかに緑色の雰囲気が感じられて、 オリーブグリーンのボトルと似たようにも思えるレモン色。 香りはあまり強くない。未熟なリンゴとか柑橘系の雰囲気を感じる香り。 味も、色や香りから受ける印象にたがわず、非常にギリッとした酸味が主体で、 かなり険しい感じの味わい。 どことなくミネラルっぽい雰囲気があるあたりがシャブリのシャブリたる所以か。
料理に対する相性という意味ではなかなか悪くないんだけど、 ワインの質そのものはとりわけどうということはない。 ま、この値段なら腹も立たないけど嬉しくもない、といった程度か。
69点師範実家にて

27日(木)

Swan Bay Pinot Noir 2000
スワン・ベイ ピノ・ノワール 2000
Scotchmans Hill Vineyard and Winery
スコッチマンズ・ヒル・ヴィンヤード・アンド・ワイナリー
Red
(Australia)
(オーストラリア)
\1,1522001/12/07 カーヴ・ド・リラックスリラックス
本日は大掃除も最終日ということで、洗車に行った後は天然温泉の露天風呂がある"スーパー銭湯"でのんびり。 夕食は、豚の和風ステーキとレタスのサラダをこしらえて。 選んだワインは、オーストラリアのピノ・ノワール。 ここんとこピノを飲む機会が多かったんで、 「で、ニューワールドのピノってどうなの?」ってことで。
色は、濃い目ではあるけどピノらしさは失ってない。 ブルゴーニュの入魂ピノと言われれば信じるかも、って色。 香りも、イチゴ風の果実香と樽香があって、 ブルゴーニュと言われれば疑うことなく信じそうな香り。 ただ、味がまるっきり違う。まず違和感を感じるのは僅かに残った炭酸。 口に含むとジリッと感じてあまり感心できない感じ。 他は良い感じなんだけど、このジリジリ感だけは納得いかない。 で、抜栓後時間が経ったり、グラスに注いで時間が経ったりすると、 そのジリジリ感が無くなるかと思ったけど、 炭酸以外に味自体にもなんだかジリジリっとした苦い雰囲気の味があるみたい。
色や香りは相当良いセン行ってるんだけど、いかんせん味がねぇ。 それも単にジリジリ感だけが邪魔っ気。なんとかならなかったんだろうか?
70点自宅にて

25日(火)

Bourgogne 1999
ブルゴーニュ 1999
Mongeard-Mugneret
モンジャール・ミュニュレ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,6022001/12/07 カーヴ・ド・リラックスサントリー
今週は、溜まりに溜まった休暇(なんてあって無いようなもんだけど) を消化するためにフルでお休み。 そんで今日は、オーディオ機器を処分したり風呂掃除をしたりと肉体労働した一日。 労働したらご褒美、ってことで今日のワインは先日飲んで かなり良い印象を受けたワインの廉価版。
色は、ACブルゴーニュとしてはかなり濃い目に感じられる赤紫。 香りは、ボリュームこそそれほどでもないけど、 梅やイチゴのような雰囲気の香りにちょっぴり革をプラスした感じで、 なかなかキュートな香り。 樽香をあまり感じないあたりは値段の限界か。 味も、このクラスのワインには珍しく雰囲気の良い甘味があって、 酸味も綺麗で渋味も繊細、なかなか良いバランスを見せている。
抜栓後時間が経つと、梅系の果実香より革っぽい香りが支配的になった。
スケールこそ小さめだけど、なかなか侮れない雰囲気を持ったワイン。 さすがは一流造り手、ACブルゴーニュといえどその名に恥じないものを造っている。
75点自宅にて

23日(日)

Chateau Citran 1992
シャトー・シトラン 1992
Ch. Citran
シャトー・シトラン
Rouge
Haut-Medoc (Cru Bougeois)
オー・メドック (ブルジョワ級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,1802001/12/01 酒の河内屋 鶴ヶ峰店ノアキャル日本
実弟が遊びに来た。 というわけで夕食は寿司を食いに行って、 帰ってきてから昨日の残りのワインを。 で、それだけじゃ足りなくてこのワインを抜栓。 1992産とやや年期が入ったワインだけど、ディスカウントで買ったのでちょっぴり心配しつつ。
色は、エッジにややオレンジがかった雰囲気があるものの、まだまだ濃くて安心の色合い。 香りは、いかにもボルドー、いかにもプチ熟成、って感じの、 黒蜜のポン酢割りにも似た香り。 味も、シャス・スプリーンと比べれば線の細さは否めないけど、 それでも頼りなく感じるほどでもなくてスルッと楽しめる感じ。
適度な熟成感で、今が飲みごろといった感じのワイン。 この内容でこの値段だったら安いと思う。
79点自宅にて

22日(土)

インフルエンザに罹って、あまり酒を飲めない日々が続いておったわけだけど、 それでも全然飲んでなかったわけじゃない。 なのになぜワインを開けなかったかというと、 それはこの日のために体調の完全回復を待っていた、って次第で。
・・・というわけで、友人N氏宅で昼間12時からの忘年会。 メンバーは、N氏夫妻と御曹司、O氏夫妻、師範、師範代、プチ師範代。 8人居るけど飲む人は4人。
ワインも、年に一度?の大判振る舞い、ってことで、久しぶりの「高ワイン道場」。 でも、師範の持ち込みは比較的「安ワイン道場」。

まず、軽くランチ、ってことで、食事はスパゲティ・カルボナーラ、 キノコのスパゲティ、生春巻き。 飲んだのがこのワイン達。

Herbert Beaufort Brut Tradition Bouzy Grand Cru "Carte Or" N.V.
エルベール・ボーフォール ブリュット・トラディスィオン ブーズィ グラン・クリュ "カルト・オール" (ヴィンテージ無し)
Herbert Beaufort
エルベール・ボーフォール
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,7802001/11/09 信濃屋 横浜店田地商店
まずは乾杯!ってことでシャンパーニュを。 このシャンパーニュ、無名造り手ながら高級感のあるボトルで「グラン・クリュ」なんて書いてあって、 なかなか高そうな雰囲気。ハッタリ的には良い感じかな、なんてことで持参。
色は普通。シャンパーニュとしてはやや薄めか。 泡立ちは量、キメともなかなかなもの。 香りは、特に変わった香りがするでもなく、かといって物足りないわけでもない、 平均的なシャンパーニュの香り。 味も、ちょっと甘味が感じられるかな、ってこと以外は普通のシャンパーニュ。 1名だけ「酸味が強い」と言ってた人もいたけど。
無名造り手ゆえ、良くも悪くも際立った個性があるのかと思ってたけど、 結果非常に普通なシャンパーニュ。でも値段を考えればお得感がある。
77点N氏宅にて

Bourgogne "Les Champlain" 1999
ブルゴーニュ "レ・シャンプラン" 1999
Simon Bize & Fils
シモン・ビーズ・エ・フィス
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7822001/12/07 カーヴ・ド・リラックスサントリー
「昼に泡一本じゃ足らんでしょう」ってことで白も持参。 このワインは鰻屋さんで飲んだ時、 非常にイケてるワインという印象があったもの。 同じものを見つけて即ゲット、自信を持っての登用。
色はやや薄め。5年目の畳表、といった雰囲気の色。 香りは、開けたては「・・・・」って感じで、非常に弱くて没個性。 鰻屋さんで飲んだときとは全く違う雰囲気。 「こりゃハズしたかな」と思ったけど、ちょっと時間が経つとパーッと好転。 甘い樽香と蜜香が拡がるワインに変化。 味も、最初はそっけないものだったけど、ちょっとの時間で存在感のある厚みに変化。
お手頃ワインではあるけど、変化した後はそこそこの高級感もあってなかなか良い感じ。 これをハウスワインにしているのは非常に納得。 抜栓後ある程度時間が経ったほうがはるかに美味いからね。
76点N氏宅にて

ランチの後は小休止。子供らが昼寝しない分、師範が寝て鋭気を養って。
さて、ディナーってことで、料理は魚介のブルターニュ風煮込み、地鶏のロースト、各種サラダ。 いつもいつも美味い料理、ありがとさんです>N氏。
いよいよ以下のワイン達を投入。

Herbert Beaufort Pinot Noir Bouzy Grand Cru "Brut Rose" N.V.
エルベール・ボーフォール ピノ・ノワール ブーズィ グラン・クリュ "ブリュット・ロゼ" (ヴィンテージ無し)
Herbert Beaufort
エルベール・ボーフォール
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,8802001/12/14 信濃屋 横浜店田地商店
「ロゼ・シャンパンが飲んでみたい」という声があって、ならば、ってことで持参したのがコレ。 昼に飲んだ(普通の)シャンパーニュと同じ造り手のものだけど、 3,000円以下のロゼはなかなかに稀少品! ・・・ってそういう意味で稀少であってもあんまりありがたくは無いと思うけどね。
色は、シャンパーニュのロゼとしてはかなり濃くて、 ブルゴーニュの薄いやつくらいな感じ。 色の傾向も「玉ねぎの皮」ってやつじゃなくて、娼婦の口紅のような下品ともとれるピンク具合。 香りもシャンパーニュっぽくなくて、まるで安赤ワインな香り。 味も、酸味と渋味が目立っていて、あまり楽しくない、っていうかこっちもやっぱり安赤ワイン。
キメ細やかな泡を入れた1,000円以下の安ピノ・ノワール赤、といった感じ。 ロゼ・シャンパンに期待する方向性とは明らかに違う方向。 この造り手、ロゼに関してはなんか製法を間違ってるのでは・・・と。
68点N氏宅にて

Mas des Bressades "Cuvee Excellence" 1999
マ・デ・ブレサード "キュヴェ・エクセレンス" 1999
Vignoble de la Vallee du Rhone
ヴィニョーブル・ド・ラ・ヴァレエ・デュ・ローヌ
Blanc
Costieres de Nimes
コスティエール・ド・ニーム
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,3322001/02/24 カーヴ・ド・リラックスリラックス
ディナーの白は、ドッシリ重く感じられそうなものを。 このワインは1998と稽古済み、 とにかくパワフルだった印象があるので、複数人で飲む時はハッタリが効くと思いチョイス。
まず色が濃い。熟れすぎたレモンのような、薬を飲んでるときのお小水のような色。 香りは全面樽香。13.5%とアルコール度数が高いこともあって、 まるでスコッチ・ウィスキーのような香り。 味は、樽に隠れて葡萄がちょっぴり顔を出す、といった感じ。 甘味がそれほど目立たないのでニューワールドっぽくなくて、 うやうやしく「ムルソーでございます」と出せば信じられそうな雰囲気。
とにかく樽香は凄い。美味い不味いは別にして凄い。 樽の効いた白がお好きな御仁は是非。 ハッタリが必要な席でも是非。
75点N氏宅にて

Vesne Romanee 1999
ヴォーヌ・ロマネ 1999
Dom. Philippe Charlopin-Parizot
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
Vosne-Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
O氏持参(\6,000らしい) ヴァン・シュール・ヴァン・マスモト
今回、メインのワインは師範が持参するのではなく、 セラーを買って高級ワインを揃えたは良いがなかなか飲む機会が無くて困っているO氏にお願い。 というわけで、そのメインの一本がこのヴォーヌ・ロマネ。 村名ヴォーヌ・ロマネで6,000円とはなかなか強気の値付けだけど、 過去ジュヴレ・シャンベルタンACブルゴーニュで凄さを見せ付けられた造り手なんで、 このヴォーヌ・ロマネにも大いに期待して。
まず色が濃い。ブルゴーニュとは思えない濃さ。 香りも、木イチゴの香りを濃くしたような濃縮フルーツの香りと、 カラメルのような甘い樽香がバッチリで、いかにも高級ブルゴーニュ。 味も濃い。甘味と酸味と渋味、どれが突出するでもなくいいバランスで存在。 ただ、惜しむらくは若さゆえか渋味が粉っぽく感じられるのが残念。 下のワインと対比して初めて気付く、って程度ではあるんだけど。
やはり素晴らしい。シャルロパン、全くハズさない造り手だなぁ、と。 ただ、今回ばかりは相手が悪かった。
85点N氏宅にて

Charmes-Chambertin 1993
シャルム・シャンベルタン 1993
Dom. Armand Rousseau
ドメーヌ・アルマン・ルソー
Rouge
Charmes-Chambertin (Gevrey Chambertin Grand Cru)
シャルム・シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン 特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
O氏持参(\18,000らしい) ヴァン・シュール・ヴァン・マスモト
今回の、というか今年のメインたる一本がこれ。 ジュヴレ・シャンベルタンの大看板、アルマン・ルソーの特級畑シャルム・シャンベルタン。 師範にとってアルマン・ルソーは初稽古。 っていうか、O氏から持ってるワインの内容聞かされて、 「アルマン・ルソーは飲んだこと無いんでそやつをプリーズ」 って感じで気楽にチョイスさせて貰ったんだけど、 値段を聞いたら大ビックリの18,000円。
色はやや薄め。移動後すぐのためか、やや濁った感じのする赤紫色。 と、見た目はちょっと心配させるものだったんだけど、香りで参りました。 上のワインより複雑さにおいて数段ウワテ、 アプリコットのような上品なフルーツ香とか花のような香りとかが一体となった素晴らしい雰囲気。 味も、上品な甘味をベースとして邪魔なモノが一切無くて非常にクリア。 相対的に上のワインが「まだまだ若いのう」と感じられるような、 そういう横綱相撲的ワイン。
いやはや美味い。やっぱり高いワインは美味い。有名造り手バンザイ! 名門畑バンザイ! 高級ワイン バンバンザイ!。 「安ワイン道場」?、何でしたっけ?それ。
92点N氏宅にて

Chateau Chasse-Spleen 1996
シャトー・シャス・スプリーン 1996
Ch. Chasse-Spleen
シャトー・シャス・スプリーン
Rouge
Moulis en Medoc
ムーリス・オン・メドック
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\3,5822001/12/07 カーヴ・ド・リラックスサントリー
シメのボルドーは師範が持参。 ブルジョワ級ながら格付け級に匹敵するとの呼び声が高いシャトー・シャス・スプリーン。 随分以前に1994を飲んでるんだけど、 ほとんど記憶レスなため初稽古状態。
・・・と、気合を入れて持参したものの、さすがにこの人数で7本目はちょっと多すぎたのか、 3分の1も減らない段階で打ち止め。 ちょっぴり飲んだ感じでは、まだまだ非常に若くて1日くらい置いたって全然平気って感じだったんで、 無理して飲まず明日再稽古。
というわけで、人様んちに持参したワインを持って帰って参りました。セコいぞ師範。
で、翌日。焦がしたような樽香や、ギュッと詰まった果実味は、 間違いなく一流のボルドーといった雰囲気。特に旨み成分が多い感じ。 前日飲んだ時は、とっても固い感じがあったんだけど、翌日は比較的滑らか。 一日置いて得したかな。
81点N氏宅・自宅にて

というようなクリスマス会 兼 忘年会でありました。


16日(日)

Leon de Tarapaca Cabernet Sauvignon 1998
レオン・デ・タラパカ カベルネ・ソーヴィニョン 1998
Vina Tarapaca
ビーニャ・タラパカ
Tinto
Maipo (Chile)
マイポ (チリ)
\5002001/11/09 横浜そごうリードオブジャパン
本日のメニューは、豚スペアリブの赤ワイン煮込み。 昨日の残りワインを料理に使うのはあまりにもったいないので、 チリ産安ワインを料理用に投入。 でも、もちろん全部料理用に使うわけじゃないんで、 前座がこのワイン、本命が昨日の残りを飲む、ということに。 あ、このワインとはずいぶん以前にヴィンテージ違いと稽古済み
色は、チリにありがちな青く濃い紫。 香りも非常に青紫。インクみたいな香りが強くて、 植物の青さとは違うやや化学的な青さを感じる香り。 味は、色・香りから想像されるよりも軽め。 酸味はあまり強くなくて、甘味と渋味がメインなんで、煮込み料理にはちょうど良かったかも。
チリ産のカベルネ・ソーヴィニョンらしいワイン。 料理用には最適だと思う。 大したことないとは言えこれで500円は安い 。劣化気配のものが多かった「横浜そごう改装セール叩き売り500円ワイン」の中、 元気に生き延びてたワインなんで、かなり劣化に強いワインだと思う。 叩き売りを見かけたら安心してご購入を。
69点自宅にて

15日(土)

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 1999
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 1999
Mongeard-Mugneret
モンジャール・ミュニュレ
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7822001/12/07 カーヴ・ド・リラックスAMZ
先月、鰻屋さんで飲んでえらく気に入ったワインの ヴィンテージ違いを発見、速攻ゲット。 あの調子で1999だとしたら絶対若いと考えて、半分は明日に残す方針で、 ワインを飲む前にビールをがぶがぶ。 そうでもしとかないと、美味いワインだったら思わず飲みきっちゃうからね。
で、これがやっぱり凄いワインでありました。 色は特に濃いわけじゃない平均的なブルゴーニュの色。 香りも、抜栓直後は非常に控えめな雰囲気だったんだけど、 徐々に徐々に開いてくる香りは、カラメルのような甘い樽香と新鮮な木イチゴを彷彿とさせるもの。 味も、香りとまったく同じ経過をたどっていて、 抜栓直後はそっけない酸味が中心だったけど、時間が経つと甘味が前へ出てきた。 抜栓後2時間くらい経ったころは、 それはもう高級ブルゴーニュと見分けがつかないくらい饒舌なワインに変化。
そもそものポテンシャルが高い上、 時間が経つと更にバンバン開いて好転するワイン。二日に分けて飲むことにして大正解な気がする。 1/3しか残んなかったけど、明日の稽古も期待大。
翌日:やや線が細くなった感じはするものの、カラメル香/木イチゴ香とも健在で、 味のバランスも崩れていない。2日目も安心のブルゴーニュ。
80点自宅にて

14日(金)

Touraine Sauvignon 1999
トゥーレーヌ ソーヴィニョン 1999
Caves de la Tourangelle
カーヴ・ド・ラ・トゥーランジェル
Blanc
Touraine
トゥーレーヌ
Loire (France)
ロワール (フランス)
\8012001/12/07 カーヴ・ド・リラックスリラックス
本日のワインは、イカとセロリのニンニク炒めにあわせて白をチョイス。 選んだのは、ロワールはトゥーレーヌ産のソーヴィニョン・ブラン。 重いボトルかつシンプルなラベルで、「美味そう」と思わせる雰囲気があって、 かつお店のお勧めでもあったので期待して。 あ、値段が801円と半端なのは10%Offセールで買ったから。
色はあんまり濃くないけど、レモンの雰囲気が強いフレッシュ感のある色合い。 香りは、全体的にはいかにもフランスのソーヴィニョンといった、 草原のような爽やか系の香りにちょっぴりトロピカル(パイナップル?)な雰囲気をプラスした感じ。 ただ、まるでボルドー左岸の赤にあるような、消し炭みたいなイガラっぽさがあるのが異質。 味は、酸味しっかりだけど、目立たない程度に甘味が感じられ、 トータルの印象としてはなかなかシッカリ感があって頼もしい雰囲気。
時間が経つと、トロピカルさが増してイガラっぽさが弱くなる感じ。
ちょっと不思議な雰囲気はあるものの、なかなかポテンシャルが高くて楽しめるワイン。 この値段なら全く文句無い。 1.5倍の1,200円でも安く、2倍の1,600円でも腹は立たないくらいの内容。
73点自宅にて

13日(木)

Coteaux du Tricastin "Hautes Terres" 1998
コトー・デュ・トリカスタン "オー・テルル" 1998
Cellier des Dauphins
セリエール・デ・ドーファン
Rouge
Coteaux du Tricastin
コトー・デュ・トリカスタン
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\6212001/12/07 カーヴ・ド・リラックスリラックス
歳のせいか過度のアルコール摂取のせいか、師範においては最近著しくボケが進んでおります。 というのも、このワイン、同じ日に同じ店で2本も買ってしまっております。 1本目をカゴに入れたのを忘れて2本目も入れちゃった、ってなテイタラク。 飲んでみてそこそこイケてたら一本はストックして(常温)素人熟成でもさせるか、 って気になるんだけど、ペケだったらどうしよう、って感じ。
色は普通に紫。特に濃くも無く薄くも無く、赤くも無く青くも無く。 香りのボリュームはそこそこ。ローヌらしい青畳みたいなトボケた系の香り。 味も普通。ローヌの良さって、イチゴジャムみたいな甘味を伴ったネットリ感にあると思うけど、 このワインは甘味自体は感じるものの比較的控えめで、 渋味や苦味と同程度の振幅。ってな感じなんでバランス自体は悪くない。
まぁ可もなく不可もなく、といった感じのワイン。 もう一本の処遇としては、ちょっと置いといて一年後くらいにどうなったか飲んでみるか、 あるいはどーでも良い客人が来た時に飲ませるかだなぁ。
68点自宅にて

12日(水)

Chardonnay 1999
シャルドネ 1999
Del Palio Vineyards
デル・パリオ・ヴィンヤーズ
Bianco
Chardonnay del Veneto (IGT)
シャルドネ・デル・ヴェネト (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Veneto (Italia)
ヴェネト (イタリア)
\4982001/12/01 酒の河内屋 鶴ヶ峰店モンテ物産
本日のワインは、ディスカウント酒屋で買った激安イタリア白。 激安ではあるんだけど、お店のPOPには「新樽で2ヶ月熟成」なんてことが書いてあった。 新樽で2ヶ月ねぇ。たった2ヶ月使っただけでその樽は旧樽になるんだろうか? 価格から考えて、 「いやー家の車はもう10年選手だけど、買った時は新車だったから新車に乗ってるのさ」 的な新樽かも、なんて邪推しつつ稽古。
色は、濃からず薄からず、まぁ普通の白ワインの色。 香りは、レモンのような柑橘系の香りと石鹸のような香りが支配的。 やはり樽香はほとんど感じられない。上の邪推が当たっているのかも。 味は、思ったより濃い感じだけど、やや酸っぱめかな。 どことなく化学製品のように無機質な感じのある味わい。
トータルの印象はあまりにも普通な白ワイン。 値段を考えると頑張ってるほうかな、って感じ。
66点自宅にて

9日(日)

Bourgogne Rouge Pinot Noir 1999
ブルゴーニュ・ルージュ ピノ・ノワール 1999
Albert Lucas
アルベール・リュカ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,1802001/12/01 酒の河内屋 鶴ヶ峰店ノアキャル日本
本日のワインは、随分以前に門下生から推薦頂いたワイン (のヴィンテージ違い)。 大手ネゴシアン「ラブレ・ロワ」の河内屋用プライベート・レーベルらしいけど、 裏ラベルに造り手名"Albert Lucas"の読み仮名として『アルヴァー・ルカー』と思いっきり書いてある。 「シュミレーション」とか「ふいんき」みたいなものか。
色はかなり薄め。赤紫がちょっとオレンジがかった感じ。 まぁブルゴーニュらしいと言えばそうなんだけど、ちょっと頼りなく感じる色でもある。 香りは、ワキガのようなケモノっぽい香りが主体で、 良いブルゴーニュにある木イチゴみたいな可愛らしい果実香は皆無。 味も、酸味が中心でどことなく単調な味。 時間が経つと、開くどころか更に単調になって、なんだか抜け殻的味わいに変化。
「安ブルゴーニュ」そのまんまなワイン。 率直に見れば、薄くて酸っぱくて果実味に欠けて、 1000円以上出す価値は無い。 ただ、エグ味とかの嫌な感じが無いのがせめてもの救い。
64点自宅にて

8日(土)

Andre Brut N.V.
アンドレ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Andre Cellers
アンドレ・セラーズ
Sparkling
発泡
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\6502001/12/08 ダイエー東戸塚店ガロ・ジャパン
そろそろクリスマスの季節。 スーパーとかのワイン売り場を覗くと、結構この「アンドレ」というワインが目に入るはず (米国最大手E&Jガロの関連らしい)。 発泡ワインで650円という破格値、同じく発泡ワインであるシャンパーニュとは大違いの値段。 『クリスマスぐらいはシャンパンでも開けたいなぁ、でも本場のシャンパンは高いしなぁ』 とお悩みのお父さん方に、このワインをチョイスしてよいものかどうか、 師範がクリスマスに先立って稽古!という近来稀に見るお役立ち企画。
色は非常に薄い。泡立ちの量は問題無いけど、キメは思いっきり粗い感じ。 香りは、シャンパンというより白ワインな香り。 ユリの花のような、控えめながらも華やかな雰囲気。 味は、甘酸っぱくて炭酸飲料みたいで、まるでチューハイ。 特に甘さがなんだかとっても「とって付けた」ような感じ。
・・・と、ミクロに見ればシャンパーニュとは全然違う雰囲気。 でも、ザーックリ見れば大差ないですわ、本場モノと。 クリスマスとかで、小学生のお子様をお持ちのお父さんが 「今日だけだぞ」と言いつつ一杯だけ飲ませるんだったら、シャンメリーよりこっちが良いでしょう。 甘味もあるんで、本場のシャンパンよりこっちの方がウケが良いかも。
69点自宅にて

6日(木)

Barbera d'Asti 1997
バルベーラ・ダスティ 1997
Castello del Poggio
カステロ・デル・ポッジオ
Rosso
Barbera d'Asti
バルベーラ・ダスティ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\4982001/12/01 酒の河内屋 鶴ヶ峰店サッポロビール
本日のワインは、ディスカウント酒屋で買ったイタリア産の安ワイン。 でも、裏ラベルには「フレンチオークで6ヶ月熟成させた」なんてことが書いてあるし、 外からの見た目もそう激安とは思えないんで、 ちょっと期待が出来るかも、って感じで。
色は、裏ラベルによれば「ざくろのようなルビーレッド」らしいけど、 ざくろってこういう色じゃないと思うけど。ざくろとすれば腐りかけのざくろな色合い。 香りは、ボリュームそこそこで、革みたいな雰囲気が強くてブルゴーニュみたい。 また、樽香がうっすらと感じられる気がするけど、これは裏レベルに書かれてなきゃ気付かない程度かも。 味は、酸味がちょっと強いのは気になるけど、 トータルのまとまりとしては悪くなくて、 およそ500円以下のワインとは思えない雰囲気。
ただ、もういっぱいいっぱいなのか時間が経つとすぐに酸っぱくなって老獪系へ。
値段よりはやや良い感じかなぁ。 498円は安いけど1,000円だったら凡庸といった程度。
67点自宅にて

5日(水)

本日は師範代生誕記念日。
「なにか食べたいものはありますか?」と聞いたところ『寿司が食べたい』と。
一昨日師範が寿司を食べてきて、 さんざん美味かった話をしたんで食べたくなったそうな。というわけで、中一日にも かかわらずまたまた寿司を。

行ったのは、師範宅近所にある可のかという寿司屋。徒歩圏なんで時々使う店 (以前も行った)。

食べたのが、

お通し殻付き生牡蠣):\350
にぎり"冬"×2トロ×2,ヒラメ,活き車海老,ウニ,イクラ, 赤貝,アナゴ,玉子焼,鉄火巻 ):\3,000×2
追加でシマアジ,イカ,アジ,ホッキ貝,しめ鯖,生サクラ海老をそれぞれ2貫ずつ:\3,900
プチ師範代用に茶碗蒸し:\600,酢飯:\0
飲んだのが、
生ビール3杯:\1,500
お会計はトータルで12,960円。

「仕事をした」ってのじゃなくて、基本的には普通の寿司。でも、 トロはなかなか質の高いものだったし、 活き車海老も水槽から出したばかりのものでプリップリだし、 しめ鯖もナイスなしめ具合。 ご近所でこれくらいの内容のものがこれくらいで食べられればまずまず満足。

それにしても、この店っていっつもガラガラ。 それでいてこのネタの質を維持するのはどうやってるんだろ?とちょっと不思議。 あと、板前さんが、 汚れたトレーナーでテレビを見つつ地味に仕事しているのはいかがなものか、と。 もう少しピシッとしたらずいぶん感じが良くなると思うんだけどなぁ。 まぁ我々も子連れなんで店内を抱いて歩いたりして、あまり行儀の良い客では無いんだけどね。


3日(月)

本日は、門下生第八号トビさんに誘われて寿司を食べに。 行ったのは、下北沢の駅からちょっと離れた茶沢通り沿いにある小笹寿しという店。 職人「岡田周三」が握る江戸前寿司の名店でもあり、頑固オヤジの店としても名高い。
師範は、客を客とも思わない頑固オヤジの店はどちらかというと御免蒙りたいタイプだけど、 魚の目利きであるトビさんが『悪いこと言わねぇ、是非一度喰ってみなせぇ』と誘うので、 ちょっと怖いもの見たさ的な気分もあって出かけることに。

食べたのは、まず刺身で真鯛、ミル貝、その後にぎりで コハダ、サヨリ、ヒラメ、アジ、シマアジ、ヤリイカ、ゲソ、 赤貝、煮ハマグリ、アワビの酒蒸し、アナゴ、マグロのヅケ、トロ、ウニの14貫(全て1貫ずつ)、 最後に卵焼きをつまみで。それと、ハマグリの吸い物
飲んだのは、ビール(エビスの中瓶)2本清酒お銚子2本

いやー美味いです。魚の味の邪魔をせず引き立たせるよう適度に手が加えてあって、 非常にレベルの高い寿司。 特に、アワビの酒蒸し、煮ハマグリ、ウニが絶品、 シマアジとアナゴが期待したほどじゃなかった(トビさんによれば、普段はこんなもんじゃないとのこと) 以外、どれも思わずニンマリするくらい美味い。
師範は以前『寿司屋は、新鮮で美味い魚を見極める眼力と綺麗に切れる腕さえあれば良い』 なんて思ってたけど、やっぱりこういう「仕事をした」と言われる寿司も美味いっすね。 江戸前寿司の良さを認識させられた感じ。

店の雰囲気は、確かに緊張するものがあります。親父さんのニラミが効いている感じで。 でも、師範は寿司屋の緊張感っての自体は嫌いじゃないし、 会話してみると親父さん自体は気のいい江戸っ子の爺様だし、 「年寄りの話には耳を傾けて吉」なレベル。 ただ、惜しむらくはちょっと親父さんとの距離が近すぎる感じがした。 お客が少ない日で親父さんはほぼ我々専任で握ってたってこととか、 そもそも親父さんの顔がデカいとかってこともあるとは思うけど、 なんとなく終始気が抜けない雰囲気で、 もうちょっとだけリラックスできれば良いのになぁ、なんて思った。 でもまぁこれはこれでこの店の芸風というか文化財なんでしょうね。

で、気になるお会計は2人でトータル21,300円。 あれだけの内容で、名店という言われる店でこの値段だったら十分納得。 もちろんこれが1人1万円を切る値段だったりするとさらに大絶賛なんだけどね。

当然飲み足りないってことで、三軒茶屋まで繰り出して。 気軽にワインが飲めそうな店、ってことでトビさんがチョイスしたのは、 ビストロ・ガタンという店。 yahooで検索して安そうだったのでここにした、とのこと。

お腹は結構膨らんでたので、ちゃんとした食事は取らず、ツマミとして

鴨の白レバー:\500
チーズの盛り合わせ(ウォッシュ、ブルー、白カビ、山羊):\500
の2品だけを注文。

普通と言えば普通ではあるんだけど、とにかく500円は安いね。 鴨の白レバーはそこそこボリュームがあって原価でもそれくらいしそうだし、 チーズも4種あれば文句なし。

飲んだワインは以下の2本。

Moet & Chandon Brut Inperial N.V.
モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル (ヴィンテージ無し)
Moet & Chandon
モエ・エ・シャンドン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
(\3,800)2001/12/03 ビストロ・ガタンジャーディーン・ワインズ・アンド・スピリッツ
リストには赤白泡合わせて10種くらいのラインナップ。 まぁ種類は少ないし、造り手が明記されていないのも多くて、 お世辞にも良いリストってわけでは無いんだけど、 値段的に2,000円~3,800円なんで、ちょろっと飲むには良い感じ。 そんな中、このシャンパンを発見(「発見」ってほどでもないけど)。 レストランで3,800円は間違いなく安い、「フルボトルですか?」なんて確かめちゃったりして、 これは注文しない手は無い、って感じで。
いまさらこんなメジャーなワインをどうこう語るのも変な気がするけど、 泡立ちはちゃんとシャンパンで、香りも(イースト香は弱めながら)ちゃんとシャンパン、 味もほどほどのバランスでちゃんとシャンパン。
シャンパンもこれくらいの値段で飲めると嬉しい。 昨年飲んだ店だと9,000円。 まったく同じものが2.5倍の値段。 やっぱり世間一般のフレンチ・レストランって、 シャンパンの値段高すぎると思うなぁ。
76点三軒茶屋「ビストロ・ガタン」にて

Cotes du Rhone Villages Cairanne "Cuvee Prestige" 1999
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ ケランヌ "キュヴェ・プレスティージュ
Dom. de l'Oratoire St-Martin
ドメーヌ・ド・ロラトワール・サン・マルタン
Rouge
Cotes du Rhone Villages
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
(\3,800)2001/12/03 ビストロ・ガタン稲葉
上のシャンパンを飲んだ後、赤をグラスで頼もうとしたんだけど、 どうせ何杯も飲んじゃうだろうからってことでボトルで注文。 お店の人に「赤でお薦めは?」と聞いたら、一番高かったコレを薦められた。 まぁ高いと言ってもこの値段だし、 13.5%というアルコール度数の高さもイケてる気がしたんで、 お薦めに素直に従うことに。
色はかなり濃い。青さを感じる深い色合い。 香りのボリュームはなかなかなもの。だがいかんせん青い。 若さが溢れまくっている感じの香り。 味も青い。パワフルで、舌に張り付く感じの渋味が、 「気合入れて造りました」ってことを物語っている。
・・・と、飲み始めはちょっとジャジャ馬なワインだったんだけど、 時間が経つとジャムっぽい甘味がはっきり出てきて、なかなか楽しめるワインに変化。
ゆっくり飲んで吉、欲を言えばデキャンタ使う提案があったらなお良かったかも。 この店って「入手価格+1,000円」くらいで出している気がする。 もっとラインナップを充実してくれたらホントに嬉しい店になると思うんだけど。
77点三軒茶屋「ビストロ・ガタン」にて

この後、調子に乗って、

カルバドス(造り手失念):\500
マール(モエ・エ・シャンドン):\500
ポルト(サンデマンの安いやつ):\500
も飲んだ。値段もさることながら、 1杯分を小さなグラス2杯に分けてくれるサービスも気が利いている。 あ、食後のコーヒーは無料でサービスしてくれた。

お値段はトータル10,600円。上記それぞれの金額を合計すると10,100円だから、 サービス料無しの消費税のみ。 師範宅からは遠いんでそうそう行くこともないだろうけど、頑張って欲しいね、こういう店には。


2日(日)

Cotes du Rhone 1999
コート・デュ・ローヌ 1999
Giles de Lamoire
ジル・ド・ラモワール
Blanc
Cotes du Rhone
コート・デュ・ローヌ
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\9992001/11/21 エノテカ高輪ウイング店エノテカ
本日の夕食は、アジのタタキ、カンパチの刺身、アジの塩焼きといった和風の魚料理。 こういうときはやっぱり白を。 この造り手のワインは、ここんところローヌの赤とか ACブルゴーニュのピノ・ノワールとかを飲んでるけど、 あまり芳しい印象は無い。白で汚名返上を期待しての稽古。
色は思ったより濃い。傾向としてはレモン色とオレンジ色の中間的色合い。 香りは、花のような、アンズのような、なかなか食欲をそそる雰囲気。 品種的にはヴィオニエが使われてるんだろうか?なんて気がする。 味も、酸っぱからず甘からず、そこそこのボリューム感があってなかなかにグッド。
なかなかイケてい白。お値段3桁でこれならかなりお買い得。 赤より白の方が良いんですかね、この造り手は。
75点自宅にて

Montes Cabernet Sauvignon Reserve "Oak Aged" 1999
モンテス カベルネ・ソーヴィニョン レゼルヴ "オーク・エイジド" 1999
Montes
モンテス
Tinto
Colchagua Valley
コルチャグア・ヴァレー
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・ヴァレー (チリ)
\9992001/11/21 エノテカ高輪ウイング店エノテカ
食事の途中、ご近所さんが野菜のキッシュを持ってこられた。 というわけで、上の白も早々に無くなり2本目へ。 チョイスしたのは、同じく999円で売られていたチリ産カベルネ・ソーヴィニョン。 ご近所さんはチリワインがお好きなので、迷わずチョイス。 っていうか、迷うほど在庫は無いってのが真実。
まぁ2本目(1本目はほとんど師範が飲んだ)なんで、あんまり細かいことは覚えていないけど、 真っ黒な色で、樽香とインク香がシッカリで、ドスンと重い味わいで、 いかにもチリ、いかにもチカラ入ってます、って感じのワインだったような。
ってことで、コスト・パフォーマンスが高く、なかなか満足のいくワイン。 モンテスのさらに高級版モンテス・アルファと比べてどうか、 ってことだと・・・良くわからんですな。そこそこ良い勝負してたような気はするけど。
(74点)自宅にて

1日(土)

Chateau Lyonnat 1997
シャトー・リヨナ 1997
Ch. Lyonnat (Jean Milhade)
シャトー・リヨナ (ジャン・ミラード)
Rouge
Lussac-Saint-Emilion
リュサック・サンテミリオン
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\1,6802001/11/09 信濃屋 横浜店日合商事
本日午前中は、プチ師範代が通う保育園で餅つき大会。 やっぱり美味いですな、つきたての餅は。 (つき手・時間の違いで)ロット間のバラツキがあったり、雑煮の味が濃すぎたりしたけど、それはそれでご愛嬌。
・・・というわけで、餅とは全然無関係に夕食時に飲んだこのワイン、 シャトー・リオナはココ等何回か稽古済み。 お値段手頃で、しっかりとボルドーが味わえて、かつ比較的入手が容易、 ってことで非常に重宝なワイン。 あんまりリピート買いしない師範も、このワインはほぼ毎年買っている。
色は、これくらいの年代のボルドーとしては若干薄めかも。 エッジに気持ちオレンジ色が感じられるのがちょっと意外。 香りは、「待ってました」のボルドーらしさ。 濃いベリーの香り、燻したような煙たい香り、ボリュームもあってなんともいい感じ。 あと、ちょっと青々とした香りもある。 ピーマンみたいなストレートな青さじゃなくて、 アボカドの未熟果(まだ皮が緑色のやつ)みたいな、バターっぽい青さ。 味は、過去のヴィンテージに比べてやや軽い感じは否めないけど、 その分「今飲んで美味しい」ワインになっているのかも。
飛びぬけてどう、ってことは無いけど、この値段でこの品質なら非常にコスト・パフォーマンスが高い。 安ワイン道場のお薦め銘柄であります。
79点自宅にて

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by 師範