右写真は、師範代実家からちょっと歩いたところからの日の出
(初日の出じゃないけど)。 まわりを見渡すと、都会だったら「大豪邸」と言われそうな家ばかりで、 すれ違う見知らぬ人と朝の挨拶。 良いなぁ。ネットワークが発達して、Webショッピングは日本中どこでも出来るし、 情報という意味でも都会と地方の差がなくなって来ている昨今、 都会に住むメリットはどんどん薄れつつあるような気がする。 もちろんそれなりの収入を確保するのが難しい面や、 師範が都会に魅力を感じなくなる年齢/生活環境だってこともあると思うけど。 |
Nuits-Saint-Georges 2000 ニュイ・サン・ジョルジュ 2000 | Dominique Laurent ドミニク・ローラン | ||||||||||||||
Rouge 赤 | Nuits Saint Georges ニュイ・サン・ジョルジュ | Bourgogne (France) ブルゴーニュ (フランス) \3,654 | 2004/11/19
| ワインセラー パリ16区
| INA(銀河高原ビール)
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今週の土日は我が家の女性陣(師範代、プチ師範代、プチプチ師範代)
を引き取りに師範代の実家へ。
約一ヶ月ぶりに見るプチプチ師範代は全く別人、生後二ヶ月で体重が二倍になってまるで貴花田関。
それでもみんな病気もせず健康なからだで揃って帰って来ることが出来たってのは幸せな限り。
ワインは、プチプチ師範代の道場初登場祝いってことでちょっと良いワイン、
師範的にはなんとも謎な印象のあるドミニク・ローランの2000年産。 | 色は非常にキレイ。ほんの気持ちだけ朱色がかった赤紫で、 ネットリ感もあって見るからに高級ブルゴーニュ。 香りも高級品。木イチゴっぽい果実香とカラメルのような樽香、良いブルゴーニュに期待する香りがいっぱい。 味は、なんだか熟成ブルゴーニュのようなたおやかさ。渋味は思いのほかカドが取れていて、 酸味もおとなしく甘味や旨味がタップリ感じられる味わい。 時間が経ってもほとんど変化しない。雰囲気からすると弱そうで、すぐに酸っぱくなりそうだったけど、 案外タフ。 というわけで、家族集結祝いにふさわしいワインでした。 それにしても2000年産のドミニク・ローランは判らない。 どちらかというと、高級な畑だと例年と比較して力不足で、村名とかだと以前通り、って感じかも。 だもんで村名だったコレは値段を大きく超えるパフォーマンス。 86点 | 自宅にて
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La Cuvee Mythique 2001 ラ・キュヴェ・ミティーク 2001 | Le Vignerons du Val d'Orbieu ル・ヴィニェロン・デュ・ヴァル・ドリビュー | ||||||||||||||
Rouge 赤 | Oc (VdP) オック (ヴァン・ド・ペイ) | Languedoc Roussillon (France) ラングドック・ルーション (フランス) \1,229 | 2004/12/26
| ナショナル麻布
| サッポロビール
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本日のワインは、安ワイン者の定番キュヴェ・ミティーク。
3桁で買えた頃は数回稽古したけど、インポーターが変わってから値上がりしてからはご無沙汰。
でも、門下生から二度もお薦め(ココとココ)
頂くとあっては稽古しないわけには参りません。
で、このインポーターの裏ラベルは困りモノ。注意深く剥がさないと、
アルコール度数はおろかAOCも造り手の名前も判らない。
裏ラベルの上に貼らずとも十分他に貼る余地があるのになぁ。
ちなみに料理は冷凍和風ハンバーグ、キャベツのサラダ2種、冷やしトマト。 | 色はかなり濃い。ボルドーとかニュー・ワールド産とは違い、やや赤みが感じられる南仏らしい濃さ。 香りは、「やっぱイイなぁ」というのが第一印象。 ミチっとした果実香に甘やかな樽香、 ボリュームも十分で、もっと上のクラスなワインの香りがする。 特に樽に関しては、このクラスとしてはかなり贅沢しているように思う。 味は、香りの割には軽く感じるけど、 そのあたりが門下生の報告にあった『おでんにも合う』理由なのかも、と想像。 抜栓後時間が経つと、最初は軽いと思っていた味わいの中から、渋味が目立つようになる。 これはサラダがメインという料理との相性によるものが大きいような気もするけど。 ともあれ、値段が上がっても安ワイン者推奨銘柄にふさわしいワイン。 ただ、ちょっと不自然というか意図的に造り込まれた感じがしないでもなくて、 ナチュラル~なワインが好きな方にはやや違和感があるかも。 77点 | 自宅にて
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ルバイヤート甲州シュール・リー "Chateau Tokumitsu [Racoon Dog]" N.V. ルバイヤート甲州シュール・リー "シャトー・徳光 [タヌキ]" (ヴィンテージ・無し) | 丸藤葡萄酒工業株式会社 | |||
白 | 勝沼 (日本) | |||
(F氏夫人より) | ||||
このワインは、バンドのドラマーF氏の奥様からの頂き物。
「動物占い」のサイト関連のお仕事をされていて、その一貫で造られたものらしい。
いろいろな動物に対応したワインがあって、その中でこのワインはタヌキをイメージされたものだとか。
でもってルバイヤートの甲州シュール・リーは、随分以前に稽古済み。
もちろんソレとはヴィンテージも違うし、ランクも同じものかどうかは不明。
ちなみに、料理はカツオのタタキと(昨日の残りの)薩摩汁。
国産ワインに合わせるには和食でしょう、ってことで。 色は非常に薄い、というかほとんど色は無い。 まるで清酒のような色合いで、ネットリ感も無くサラリとした感じ。 香りも「これって清酒?」ってな感じ。ボリュームは小さめで、 まるで吟醸酒のような上品なフルーティさがほんのりあるのみ。 樽香は一切感じない。 味もそういう軽い感じかなぁ、と思ったけど、実際はちょっと違って、 コクをギュッと凝縮したような存在感のある味わい。 いわゆる国産安ワインと違って甘味は感じずストイックな造り。 また、赤ワインの渋味とは一味違う、 白葡萄の皮をガシガシ噛んだ時みたいに口腔内全体に膜を張るような収斂性をベースとした渋味が顕著。 ある意味目からウロコなワイン。こういう白もあるのねぇ、という感じ。 吟醸酒っぽさがあるので、 和食との相性は悪くない、というかホントに清酒を飲んでいるような気分で飲めるワイン。 じゃぁ好きかと問われると、師範的にはあまり得意で無い系。 面白いとは思うんだけどね。 「タヌキ」のイメージもどうだろ?どちらかというとキツネな感じのワインだという気がしましたが。 ともあれ面白いワインのご提供、ありがとうございました>F氏ご夫妻。 | ||||
71点 | 自宅にて |
Cotes-du-Rhone "Les Becs Fins" 2001 コート・デュ・ローヌ "レ・ベック・ファン" 2001 | Tardieu-Laurent タルデュ・ローラン | ||||||||||||||
Rouge 赤 | Cotes du Rhone コート・デュ・ローヌ | Cotes du Rhone (France) コート・デュ・ローヌ (フランス) \2,032 | 2004/12/26
| ナショナル麻布
| サッポロビール
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本日はマル一日道場の掃除(昨日も半日掃除)。
で、窓をキッチリ拭き上げたと思ったら雪がチラチラ。
まぁ窓なんていずれ汚れるんだけど、なんかちょっと悔しい気がしますな
(←っていうか天気予報見れ)。
そんなちょっぴりブルーな日曜の夜、夕食はお好み焼き。
お好み焼きといえばローヌでしょう、ってことで選んだのは、
新進気鋭のジョイント・プロジェクト、タルデュ・ローランの手によるもの。
タルデュ・ローランの2001年産は、コレが大変好印象。
格付けはちと落ちるけど、それでも頑張ってくれるでしょう、と。 | さて抜栓。コルクはそれほど長くない。 でも、液面に触れる部分の色付きは凄くて、真っ黒かつビロードみたいな質感。 ワインの色は、青く濃く向こうが見えないようなストレートな濃紫色。 香りは、思ったとおりボリューム十分。シラーがメインなんですかね? ちょっとスパイシーなツンッとする果実香がメインで、 14%という高いアルコール度数に由来するアルコールのスーッとする爽快感を伴う香り。 と来ると、味もさぞかし濃いだろうと思うけど、思いのほか味はノーマル。 もちろん薄かぁないけど、なんか色と香りで盛り上がった気分に対して 「まぁ待て待て待て」と言われているような感じ。でも、それはそれでいいバランス。 ともあれなかなか美味いワイン。 タルデュ・ローランって、古くからのローヌ・マニアにはあまりウケが良くないみたいだけど、 師範は好き。判りやすい美味しさがあって、若いうちに飲むんだったらこういうローヌが良い。 79点 | 自宅にて
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Chateau la Chandelliere 1999 シャトー・ラ・シャンドリエール 1999 | Ch. la Chandelliere シャトー・ラ・シャンドリエール | ||||||||||||||
Rouge 赤 | Medoc (Cru Bourgeois) メドック (ブルジョワ級) | Bordeaux (France) ボルドー (フランス) \855 | 2004/11/20
| サンタムール
| カツミ商会
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昨日に引き続き本日もボルドーを。ボルドー赤は本年初登場。
『"本年初"っつったってまだ1月じゃん』ではあるけど、
すでにブルゴーニュ赤は3本稽古していたりするんで、
「ようやく感」は禁じえないトコロ。
また、在庫の回転が早い道場において、購入時期も2ヶ月前と古い(昨日の白も)。
というわけで微妙に「ボルドー軽視」が伝わってくる安ワイン道場。
理由は、やっぱりボルドーってブレが無いというか、値段に正直というか、
安いヤツの内容は概ね想像ついちゃう部分があるからね。
サプライズ重視の道場においては正直あまり面白みがなく感じるのも事実。
なんてことを自己分析しつつ、夕食の内容は、豚肉のプルコギ、
ベーコンとキャベツの炒め物、冷やしトマト。 | 色は普通にボルドーらしい濃いめの青紫。 香りは、ツンッとした酸の香りが支配的で、 カシスみたいな果実香とか消し炭っぽい樽香とかが目立ついわゆる若いボルドーとは一線を画す香り。 味は、渋味がこなれていて酸味が支配的、奥にほんの少しだけ甘味があって、 なんだかやけにおとなしげ。 1999なんてまだ若いと思ってたけど、もう5年経ってるんですね、と気づかされる雰囲気。 でも、美味いか不味いかで言えばちょっとネガティブ。 なんだかこぢんまりまとまり過ぎてつまんないんだなぁ。 特に、熟成感がないくせに小さくまとまっちゃってるあたりがつまんない。 もちろん、メドックのクリュ・ブルジョワでこの値段ってのはかなり安いとは思うけど、 面白みに欠ける部分はいかんともしがたい。 67点 | 自宅にて
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Chateau les Girards 2003 シャトー・レ・ジラール 2003 | Ch. les Girards (Les Peyrieres) シャトー・レ・ジラール (レ・ペイリエール) | ||||||||||||||
Blanc 白 | Entre-Deux-Mers アントル・ドゥ・メール | Bordeaux (France) ボルドー (フランス) \930 | 2004/11/19
| ワインセラー パリ16区
| サントリー
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今週は火曜水曜と休肝日。
この二日はいまいち体調が優れなかったので、どっちみち飲む気になれず良いタイミング。
休肝日明け/体調不良明けの一本として選んだのは、
慣らし運転の意味もあって軽そうなボルドー白、『よりどり6本で送料無料のデイリーワイン』からの最後の一本。
料理は枝豆とパック入りのおでん。
体調不良期間中は、体調回復を前提にやや栄養価の高い食事を摂っていたので、
料理のほうもそれとバランスを取る意味でローカロリー系。 | 色は薄っすらレモン色、いわゆる普通の若い白ワインの色。 香りは、青リンゴやら柑橘類(グレープフルーツやレモン)やらソルダムやら、 概ねスッキリ系の果実の香り。 味は、思いのほか甘い。酸味は弱くて甘さメインの味わい。 2003年って、極端に暑い夏で収量が少なかった年だと思うけど、 甘味は乗ったけど酸味に不足した年だったのかも知れない。 香りはなかなか良いんだけど、味にちょっと違和感アリ。 好きな人はいると思う、というかあまりワインを飲まない方々とか、 昼に一杯だけって時にはウケそうな感じだけど、 一本丸々飲む師範にとってはこの甘さはちょっと邪魔 ・・・なんて思いつつ2時間強で一本飲んじゃった。うーん難しい。 69点 | 自宅にて
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本日は職場の新年会。6名の予定が一人減って5名で。
場所は、
昨年知り合いの方々との飲み会でも利用した
オ・デリス・ド・本郷 (Aux Delices de Hongo)という店。
あまりそういうとこに行くような職場じゃないんだけど、
まぁタマにはそういう場所で飲むのも良いしょ、ってことで
(一番ココに行きたいと言ってた方が残念ながら欠席)。 |
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料理は一番安いおまかせのコース(\3,900)で。内容は以下。 あと、チーズ(それぞれ好きなものを。師範はエポワスと36ヶ月のコンテ)も追加で注文(2種類で\800)。 見た目もキレイだし、鴨は相当ボリュームもあるし、3,900円なら十分満足な内容。 欲を言えばデザートはもう少し華やかなやつが良かったけど、 フランスでこの季節といえばこのケーキ(小さな陶器製の人形が入ってて、それが当たるとラッキーだとか) ってなやつらしいんで、まぁ季節モノってことで。 |
ワインは以下のをズラズラっと。
会計は、5人分トータルで44,000円強。しっかり食べてワインも飲んで、一人1万かかってません。
サービスの方の説明や接客も非常にキチンとしているし、お薦めのお店であります。
リストには、最近の流行を反映してか焼酎がいっぱい。
富乃宝山/吉兆宝山がボトルで4,200円だったんで、良心的価格かも
・・・というところにも目を通しつつ、結局以下のワインに移行。
お会計は、3人分トータルで20,000円ちょっと。
立地を考えれば真っ当な価格。
その後、別のバーに行こうとしたけどあいにく満席。
ということで和光の裏のワインバー、グット・ドールへ。
お会計は、チーズ(エポワスとロックフォール)と合わせて12,000円弱。
チョロッと一本ワインバーで、たまらん楽しみであります。
ちなみに、この白を追加でもう一本注文。そうしたらオーダーミスで赤が出てきた。
既に抜栓済み、まぁ良いかってことでまた赤を飲みましたとさ。
by
師範
Simonnet Blanc de Blancs N.V.
シモネ ブラン・ド・ブラン (ヴィンテージ無し)
Simonnet Febre
シモネ・フェブル
Mousseux
発泡
(Vin Mousseux de Qualite)
(ヴァン・ムスー・ド・カリテ)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\4,500) 2005/01/17
オ・デリス・ド・本郷
フィネス
こんなとこ来てケチケチするのもアレだけど、シャンパンはやっぱりちょっと高い。
ココの値付けが高いってんじゃなくて(というかココはかなり安めだと思う。一番安いのは6,500円だったし)、
それほどワインに興味の無い方々にとっては絶対額としてちと高いな、と。
ってなことでヴァン・ムスーをチョイス。
ブルゴーニュのシャブリ地区で造られる発泡ワインで、品種はシャルドネ100%だとか。
色は、一般的なシャンパンとはちょっと違う感じ、レモン色が強く出た若々しい色。
ここらへんが熟成期間の違いでしょうか。また、ムスーらしく泡は少なめ。
香りもリンゴや柑橘系のフレッシュな香りがメインで、
シャンパンにあるようなクタッとしたイースト香はほとんど感じない。
味は思いのほかシッカリ系。特に酸味がしっかりしていて、軽快な香りと裏腹に飲み応えのある味。
シャンパンとは違う雰囲気だけど、これはこれでなかなか楽しめるスパークリング。
特に、安スパークリングにありがちな金属的なシャバシャバ感が無くて良かった。
(76点) 「オ・デリス・ド・本郷」にて
Riesling "Cuvee Prestige" 2000
リースリング "キュヴェ・プレスティージュ" 2000
Rebmann
レブマン
Blanc
白
Alsace Riesling
アルザス・リースリング
Alsace (France)
アルザス (フランス)
(\4,000) 2005/01/17
オ・デリス・ド・本郷
ディス・エクスポール・ジャポン
白に移ってもケチケチ気分を継続。
リストの"4,000円均一"の欄に目を通したら、
インパクト勝負出来そうなアルザス2種
(コレと、トリンバックだったかのゲヴュルツトラミネール)を発見。
他にもシャプティエが造るヴィオニエなんかもあって、
お店の方とも相談したところ、
『リースリングの特徴が良く出ていて食事(サーモン)にも合わせやすい』とのことだったんで、
コレをチョイス。
色はさきほどのスパークリングと比べても薄め、でもどことなくネットリ感のある見た目。
香りは、確かにリースリングらしさがバッチリ出ていて、まさしく灯油の香り。
ただ、香りのボリュームは案外弱め。
飲んだ感じも軽くてスッキリ、確かに料理に合わせるには無難なチョイス。
グラスに注いでちょっと置いておくと、香りがより華やかに/味もシッカリ系に変化してきた。
でも、まだスタートして2本目、あっと言う間に飲んでしまうのが人情。
確かにお店の方の言う通りだったんだけど、ちょっと軽すぎてインパクトには欠けたかも。
師範的にはもう少し若めでパーッとしたヤツのほうが良かったなぁ、と。
後半変化してたんで、二人とかでじっくり飲むべきワインかも知れない。
(73点) 「オ・デリス・ド・本郷」にて
Marsannay 2001
マルサネ 2001
Dom. Trapet Pere & Fils (Jean & Jean-Louis Trapet)
ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス (ジャン&ジャン・ルイ・トラペ)
Rouge
赤
Marsannay
マルサネ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\6,200) 2005/01/17
オ・デリス・ド・本郷
フィネス
赤は、前回飲んで大変好印象だったリュシアン・ボワイヨのフィクサンがリストにあったんで、
迷わずそれを注文したんだけど、あいにく品切れ。
お店の方によれば、2001年は既に無くなって、
2002年は買ってあるんだけどまだ若いんで、酒屋に取りおきしてもらっているんだとか。
で、「それに似たやつを」ってことで選んで貰ったのがコレ。
造り手はルイ・トラペで、ヴィンテージは同じく2001年、村はフィクサンの北隣りのマルサネ。
色は、いかにも北のブルゴーニュといった明るめの赤紫。
香りがイイ!。キューンとキュートな果実香の向こうにほんのりと甘い樽香。
いいブルゴーニュの雰囲気いっぱい。
味はちょっと軽めで物足りないっちゃ物足りないんだけど、
この値段の/この格付けのワインにそれ以上を求めるのも酷というもの。
時間がたって空いたグラスに鼻を近づけると、
まさにカラメルの香りがしてワインが無くなったあともずーっと楽しめたりして。
前回のフィクサンに引き続きこのワインも美味いです。
特にそのコスト・パフォーマンスと状態の良さには再度脱帽。
師範の印象としては、コート・ド・ニュイもマルサネあたりまで来ると似非ブルゴーニュだ、
なーんて勝手に思ってたけど、その浅はかな考えはこのワインにきっぱり否定されちゃった。
(84点) 「オ・デリス・ド・本郷」にて
Thibaut de Plaisance "Fronton" 2002
ティボー・ド・プレザンス "フロントン" 2002
Chateau Plaisance (Louis & Marc Penavayre)
シャトー・プレザンス (ルイ・エ・マルク・ペナヴァイル)
Rouge
赤
Cotes du Frontonnais
コート・デュ・フロントネ
Sud Ouest (France)
南西地区 (フランス)
(\4,000) 2005/01/17
オ・デリス・ド・本郷
セリカエ・ヴィア
メインのあたりで上のワインはほぼ飲み終わり、チーズの段になると酒瓶も空に。
「4,000円均一の中から、濃そうなヤツを」と店の方にお願いして、選んで貰ったのがコレ。
ボルドーの南で造られるワインらしく、品種はネグレットとのこと。
表ラベルには"Eleve en Fut de Chene (樫樽熟成)"の文字があり、
裏ラベルにはシリアル番号(2002年の全生産量27,000本)も入っていて、
なかなか気合が入っていそう。
色は、前のブルゴーニュなんかと比べると別物の濃さ。
ネグレットって品種にはあまりなじみがないけど、メルローあたりをより黒くしたような感じか。
色に同じく香りもミッチリ。まるで新大陸のような、濃い果実香と存在感のある樽香。
加えて花のような雰囲気もあったりして、なかなか楽しげな香り。
味もドッシリ。開けたては結構渋くて、チビチビしか飲めない感じ。
時間が経ったらちょっと変化したような気もしたけど、あいにくキチンと記憶してません。
「濃いヤツを」という注文に対して、非常に正しいチョイスをされたと思う。
チーズも味の濃いものだったけど、それに合わせてもまだ濃い。
前のブルゴーニュ赤と、この後に飲んだエスプレッソとの丁度中間といった感じ
・・・って、ワインとコーヒーの平均を取るのも変な話だと思うけど。
(78点) 「オ・デリス・ド・本郷」にて
16日(日)
Casamatta 2003
カザマッタ 2003
Bibi Graetz
ビービー・グラーツ
Rosso
赤
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
3本セット\9,240 (単品価格 \1,764) 2004/12/15
ヴェリタス
ヴァントナーズ
本日の夕食は鶏モモ肉のグリル焼きとか。
ワインは、イタリアンワイン3本セットからの一本。
セットの値段は9,240円なんで、単純に3で割ると3,000円強、
このワインの単品価格である1,764円よりずっと高くなってしまうけど、
それぞれの単品価格比率で計算した割戻し価格は1,610円。
造り手は、「テスタマッタ」という高級イタリアンの造り手で、これはそれの廉価版。
品種は、サンジョヴェーゼ100%とのこと。
色は特段の個性は感じない普通に濃い目の赤紫。
香りは、キュッと詰まった感じの果実香と甘い感じの樽香。
なかなか良い香りなんでその期待を旨に口に含むと、思いのほか軽い味わい。
まだ若すぎるのか、口の中でも四角い感じでカタブツな印象。
抜栓後2時間、一向に開く気配は無い。でもまぁ2時間ではほぼ飲み干す状態だったんで、
固い印象とは裏腹にスイスイ飲めるワインなのかも。
事前情報から得られる期待と比べると、やや力不足に感じられるワイン。
若いからかな?って気はしたけど、置いといたって良い方向に変化するとも限らない感じ。
72点 自宅にて
15日(土)
夕方ご近所宅からのお誘い。
Chablis 2002
シャブリ 2002
La Confrerie des Domaines (Guillaume Vrignaud)
ラ・コンフレリー・デ・ドメーヌ (ギヨーム・ブリニョー)
Blanc
白
Chablis
シャブリ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,564 2004/12/15
ヴェリタス
ワインプレスインターナショナル
師範も自分の夕食を準備していた時間だったんで、刺身盛り合わせ/酢牡蠣/コールスローサラダを持って行き、
ワインも白と赤を持参。
で、白の方はコレ。
ちょっと前に門下生からお薦めのあったシャブリ、
ならば、ってことで前回購入を試みるもシャブリは売り切れで、
プティ・シャブリでお茶を濁したんだけど、
状態がアレだったようでイマイチ評価。
で、この「ラ・コンフレリー・デ・ドメーヌ」という銘柄、
それぞれに生産者が違うみたいですな。
前回のは"Eric Lavantureux (エリック・ラヴァントゥルー)"という造り手、
今回のは"Guillaume Vrignaud (ギヨーム・ブリニョー)"という造り手。
畑の違い以上に内容が違っていそうな予感、というか期待。
色はとても薄い。香りは弱め。
いかにもシャブリといった、ミネラルっぽさがメインの香り。
と、そこまではまぁ普通だったんだけど、飲んだ感じがなかなか素晴らしい。
スーッと水のように口の中に入ってきて、口の中で厚みを増して、長い余韻を残す味わい。
いにしえより取り合わせが良いと言われる牡蠣との相性もなかなか。
ビックリするようなワインじゃないけど、
いかにもなシャブリらしさと値段を越えた頑張りが感じられるワイン。
75点 ご近所宅にて
Santa Cristina 2002
サンタ・クリスティーナ 2002
Antinori
アンティノリ
Rosso
赤
Toscana (IGT)
トスカーナ (インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\1,050 2005/01/09
やまや洋光台店
やまや
ご近所さんに出して頂いた料理は、
海外出張先シアトルで買ってこられたスモーク・サーモン、あと鶏つくねの鍋。
あまり濃い赤はいかがなものか、と思ったので比較的軽めの赤を持参。
名門アンティノリの安ワイン、サンタ・クリスティーナはすでに数回稽古していて、
なかなか好印象・・・
と思って直近の稽古を探したら、
もう5年も前のことで、ヴィンテージもちょうど5年差。
道場に歴史アリ、ですな。
でもって飲んだ感じは、5年前の印象と同じく「値段を考えれば相当イケてる」ワイン。
ただ、あくまで「値段を考えれば」であって、とびっきりというようなワインではない。
5年前と印象と違うところは、色や香りに特段普通のイタリアとの違いを見出せないことか。
軽めで人懐っこくてサクサク飲める、良い感じの安イタリア赤。
スモークサーモンと合わせても違和感は無く、適応能力も高いと思った。
72点 ご近所宅にて
14日(金)
本日は、飲み仲間のO氏/N氏と新年会がてら銀座へ。
場所は、銀座4丁目、三越と歌舞伎座の間にある路地をちょっと入ったところにある
食楽居肴屋 おば九という、ちょっと珍妙な名前の居酒屋。
特に誰かが行ったことある店ってんじゃなくて、適当にWebでサーチしてこの店に決定。
店の雰囲気はいわゆる居酒屋風。
テーブル席はそれぞれ仕切られていて、半個室風なんだけどやや狭い。
まぁ土地柄しょうがないところだと思うけど。
料理は、最初2,650円のコースにしようと思ったんだけど、
3,000円以上のコースじゃないとWebのクーポン(500円引き)が使えないとのことだったんで、
3,150円のコースにしてもらって500円引きで結局同じ値段。内容は以下。
飲むとあまり食べない一団なんで、量的には十分。
写真の揚げ物はなかなか美味しかった。あとはそこそこ普通、値段なりの内容かも。
酒は、師範は最初に
を飲んで。酒販店では売られて無いビールらしいけど、これがなかなか美味い。
「店でしか飲めないビール」としてはいわゆる樽生のビールが定番だけど、
こういう戦略も面白いと思う。
というか、生ビールってなんか最近あまり美味いと思わないことが多いんだよなぁ。
P.Rose N.V.
P.ロゼ (ヴィンテージ無し)
Gancia
ガンチア
Spumante
発泡
Oltrepo Pavese
オルトレポ・パヴェーゼ
Lombardia (Italia)
ロンバルディア (イタリア)
(\3,150) 2005/01/14
食楽居肴屋 おば九
アサヒビール
ワインリストには、泡1種、白5種、赤8種が載っている
(あくまで「載っている」)。
それ以外に「お薦め」的に紹介の紙が入れられたものが泡1種、赤2種。
で、お値段も手頃だし、その「お薦め」の泡をチョイス。
イタリアの大手ガンチア社のロゼ・スプマンテで、DOCはオルトレポ・パヴェーゼ。
品種はピノ・ネロ、タンク内で二次醗酵させるシャルマー方式で作られている。
グラスは、このガンチア社の名が入ったスラッと細いチューリップ型のグラスで。
色は薄めでキレイな、ややオレンジを感じるサーモンピンク。
泡は、ボリューム/キメの細かさともそんなに違和感は無い。
香りはなかなか良い感じ。ピノ・ネロらしい、イチゴっぽい香りがそこそこのボリュームで。
残念なのが味。とってつけたような酸味と、
ピノ・ネロ由来?の渋味が溶け合っていない、というかケンカしている感じ。
イクラと合わせると、そのガチャガチャ感とイクラの生臭みが強調されて劣悪なマリアージュ。
店でこの値段の泡と思えばまぁこんなものでしょう。
当然ながらシャンパーニュなんかには随分及ばない。
また、ロゼの発泡ワインって、普通のと違って料理の相手を選ぶみたい。
なんてことを知ることが出来たのは収穫。
67点 「食楽居肴屋 おば九」にて
Canyon Road Chardonnay 2002
キャニオン・ロード シャルドネ 2002
Canyon Road Winery
キャニオン・ロード・ワイナリー
White
白
Geyserville (USA)
ガイザーヴィル (アメリカ合衆国)
(\3,670) 2005/01/14
食楽居肴屋 おば九
マキシアム・ジャパン
思いのほか時間をかけて泡を飲み終わり、まぁ3本は飲むでしょうからってことで白を。
ワインリストを眺めると、
「モダンな造りの辛口ドイツ産」(「ダイハート」って名前だったか)ってのがあったんで、
それを注文するもあいにく品切れ。
ならば、ってことでこのカリフォルニア産を。
ラベルの安っぽさは他の追随を許さない感じ。
ワインの色は良く分かなかったけど、薄めだったような。
香りは、果実と蜜と樽の香りがちょうど良い具合にバランスしている。
味も、甘からず辛からず。食事との相性という意味では、
前のスプマンテなんかよりずっと適応範囲が広いと感じた。
変に気合が入りすぎていないあたりが好印象。
それにしても安っぽいラベルだなぁ。
絶対変えたほうが良いっす>造り手さん・・・っつったって当然見てないと思うけど。
75点 「食楽居肴屋 おば九」にて
Barco Reale di Carmignano 2002
バルコ・レアレ・ディ・カルミニャーノ 2002
Tenuta di Capezzana
テヌータ・ディ・カペツァーナ
Rosso
赤
Barco Reale di Carmignano
バルコ・レアル・ディ・カルミニャーノ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
(\5,770) 2005/01/14
食楽居肴屋 おば九
日欧商事
赤は、リストに載っている一番高いやつ、
「オルネライアのセカンド・ワイン」と書かれたLe Volteを注文。
でもってこれまた品切れ。変わりにコレがございます、と持ってきて頂いたのがこのワイン。
師範側はDOCも造り手も全く知識無しなんで、お店の方に薦められるまま注文。
ちなみに、このお店の方(店長さんか?)の対応は誠実な感じで、
品切れワイン連発でもイヤな気分にはなりませんでした。
色は思いのほか明るめの赤紫。香りはかなりイイ。イタリアらしい華やかな香り。
品種はサンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニョンとのことだったけど、
師範には香りからカベルネは感じ取れず。補助的なのかな?
で、スーパー・トスカーナっぽくドーンと重いワインかと思ったけど、
口に含むとかなり軽い。だもんでやや拍子抜け。
ちょっと時間をおいてみたけど、特に味わいが変わる雰囲気は無かった。
ちょっと良いキアンティ、ってくらいのワイン。
小売価格にすれば2,000円弱程度のワインだろうから、
そう思って飲むとぎりぎり合格かなぁ。
72点 「食楽居肴屋 おば九」にて
Gevrey Chambertin 1994
ジュヴレ・シャンベルタン 1994
Serafin Pere & Fils
セラファン・ペール・エ・フィス
Rouge
赤
Gevrey Chambertin
ジュヴレ・シャンベルタン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
(\8,930) 2005/01/14
グット・ドール
土浦鈴木屋
前回この店に伺った時、
ちょっと古めのロベール・シュヴィヨンを注文してやや期待ハズレな内容。
だもんで今回は若めのヴィンテージからいきましょう、なんて話していたんだけど、
やっぱりリストを見るにつけちょっと古めに目がいってしまうもんであります。
お店の方に相談したら2001年産の何だったかを薦められたけど、
結局なんだかんだで今回もやや古め、名門造り手セラファンの村名ジュヴレ・シャンベルタンの1994年を。
色は非常にキレイに澄んだ赤紫。
まだそれほど退色した感じはなく、若々しさの感じられる色あい。
香りは、期待したほどのボリュームは無い。
でも、特に熟成香が強く出ているわけではなく、
果実と樽は既に一体化したような小さいながらもまぁるい香り。
味も、キレイに10年の歳を重ねました、という感じの、
渋味がこなれてスーッと涼やかなボディになった味わい。
ちょっと軽めな感じに最初は戸惑ったけど、飲めば飲むほど印象が良くなっていくワイン。
ワインが変化したというより、自分らが馴染んだという感じに近いかも。
83点 ワインバー「グット・ドール」にて
12日(水)
本日は職場の宴会。二次会で以下のワイン3種を。
Tavernello Sangiovese Rubicone N.V.
タヴェルネッロ サンジョヴェーゼ ルビコーネ (ヴィンテージ無し)
Caviro
カヴィロ
Rosso
赤
(IGT)
(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Emilia Romagna (Italia)
エミリア・ロマーニャ (イタリア)
(\0 : 1500ml) 2005/01/12
居酒屋 五大陸
サントリー
まずはマグナムの赤。お値段は0円。
というのも、メンバーが客引きの兄ちゃんと交渉して、来店の条件として引き出したものだから。
『2リットルのボトルワインをお付けしますので』ということだったので、
果たしてどういうワインが出てくるのかと思ったら、案外マトモなワインだったので一安心。
でも2リットルじゃなくて1.5リットル。ってかワインのボトルで2リットルってまず無いし。
で、この銘柄の白は稽古済み。
典型的なイタリアの安白ワインでございます、という印象。
普通の居酒屋なんで、グラスは普通の小さいヤツで。
色は非常に明るい紫。香りは弱めだけどちゃんとワインの匂いがする。
一次会(これまた普通の大手居酒屋チェーン)で口にしたハウスワインの赤は、
国産大手メーカーによる「原料:輸入ワイン・国産ワイン」的な雑巾臭さがあったんだけど、
このワインにはソレが無いのが救い。
味も非常に軽い。でも、ちゃんとワインの味がするし、
うっすら甘味もあるのでスイスイ入る。
敢えて買って飲むワインじゃないと思うけど、タダのワインがコレだったら文句は無い、
というわけで65点。
もしも自分で買ったんだったらもっと低い点数かも。
(65点) 「居酒屋 五大陸」にて
Penfolds "Koonunga Hill" Shiraz - Cabernet 2001
ペンフォールズ "クーヌンガ・ヒル" シラーズ - カベルネ 2001
Penfolds Wines
ペンフォールズ・ワインズ
Red
赤
(Australia)
(オーストラリア)
(\3,500?) 2005/01/12
居酒屋 五大陸
サントリー
ビールは一次会で十分飲んだということもあって、
皆さんワインが飲みたい気分なようで、金出して飲む酒もワインということに。
リストを見ると赤が4種、白が4種。
まぁ居酒屋としては頑張っているほうかと。
値段はどれも5,000円以下だったような。
で、前のワインの反動もあってか濃いワインが飲みたいという意見だったんで、
稽古経験もあるコレを。
(ちなみに、ペンフォールズのワインはこれまで4本ほど稽古しているけど、
稽古日誌には"Penfolds"の綴りを"Penfords"と誤記しているもの多し。
みっともないけど面倒臭いんでそのままにしとこ)
色は、前のワインと比較すると際立つ濃さ。
香りも濃い。青いカシス(ってあるのか?)っぽいあたりがカベルネの個性か。
味もそこそこ濃い。渋味ガッシリの向こうに固い甘味があるあたりがシラーズの個性か。
期待通りの内容だったような。
飲む人9人、小さいグラスでも一杯ずつ注いでしまえば飲み切る量なんで、
細かいことはわかりませんが。
(75点) 「居酒屋 五大陸」にて
Penfolds "Koonunga Hill" Chardonnay 2001
ペンフォールズ "クーヌンガ・ヒル" シャルドネ 2001
Penfolds Wines
ペンフォールズ・ワインズ
White
赤
(Australia)
(オーストラリア)
(\3,500?) 2005/01/12
居酒屋 五大陸
サントリー
で、もう一本。赤を2種飲んだあとに白という変な流れだけど、
まぁ宴会ですから飲みたいもんを飲みたい時に飲む、と。
上の赤が好印象だったので、白も同じ銘柄で。
師範含め皆さんかなりメートルも上がっているんで、
酸っぱ繊細系なんかよりドッスン迫力系の方がいいような気もしたし。
結果、思いのほかドッスンとはしていないワインでした。
まず意外だったのが樽香があまり効いていないこと。
豪州のシャルドネだと、("Unwooded"なんて書いてあるのは別にして)
ガンガンに樽の効いたのが一般的な気がしていたけど、これに関してはさほど強くは感じない。
もちろん無いじゃないけど、比較的上品な樽使い。
変わりに、レモンのような柑橘系の香りがあったような。
味も、甘さ控えめでそれほど重さを感じないような気がしたけど、
これは重い赤ワインを飲んだ後だったからそう感じた可能性大。
想像とは違ったけど、まぁこれはこれでイケてるワインだったような。
上の赤とコレ、飲食店で出される値段が3,500円だったら合格でしょう
・・・と書いてきてなんだか記憶に自信が無くなった。4,500円だったっけかなぁ?
(73点) 「居酒屋 五大陸」にて
10日(月祝)
Bourgogne Chardonnay 2002
ブルゴーニュ シャルドネ 2002
Alain Coche-Bizouard
アラン・コシュ・ビズアール
Blanc
白
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,289 2004/12/15
ヴェリタス
ワインプレスインターナショナル
本日の夕食のメインは鯖の味噌焼き。その他の副菜はこの週末登場したもののリプライズ
(キャベツとベーコンの炒め物、大根と玉ネギのサラダ、豚ヒレ焼きの残り物)。
メインが魚ってこともあってワインは白を。
この造り手の2002年はアリゴテと稽古済み。
今回は一段グレードアップしてACブルゴーニュと稽古。
色はかなり薄め。香りも薄め。うっすらと蜜のような香りがあって、
そこはかとなくトロピカルフルーツの香りがある。
また、ソレと感じるにはかなりの熟練を要するくらいに弱い樽香がある。
味は、さすがに一流造り手のACブルゴーニュって感じで、
ダレたところのないキュッとしまった酸味と旨味。
時間が経つと、香りの弱さがちょっぴり克服されつつ味わいの上品な感じは抜栓後そのまま。
温度上げ気味、抜栓後の時間もちょっと経ったほうが良さげ。
さすがは上手な人のACブルゴーニュ白、
品の良さと、芯に一本スジの通ったものが感じられる。
でも、香りの弱さとか、味わいの素直さとか、判りにくいといえば判りにくい。
「高級ワインとは/その廉価版とは」というのを理解している人じゃなきゃその存在意義を感じにくいワイン。
師範も、銘柄を隠してクイクイっと飲めば「イケてないワイン」の烙印を押しそう。
73点 自宅にて
9日(日)
Bourgogne 1999
ブルゴーニュ 1999
Dom. Lejeune
ドメーヌ・ルジューヌ
Rouge
赤
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,520 2004/11/20
横浜君嶋屋
三共化学研究所
本日の料理は、豚ヒレ肉の和風ステーキ、大根と玉ネギの胡麻ドレッシング和え。
和風ステーキは、焼いた肉を大根おろしと柚子ポン酢で食べる料理で、
これまで牛肉では普通にやってたけど今回豚肉でトライ。
結果、かなりいい感じなんだけど、ちょっとヒレ肉だと弱いかな、
肩ロースとかの方がパワフルで良いかも・・・と備忘録。
で、ワインはコレ。
約6年前に1996と稽古済みのACブルゴーニュ。
十年一日のごとく同じようなことをやっているわけだけど、
写真の撮影機材/技術だけは確実に進歩しておりますな。
色は、ACブルゴーニュとしてはかなり濃い。
1999年という良作年ということを考えても濃いと思われ、造り手の意気込みが伺える。
香りは、抜栓直後はちょっと油っぽい硫黄っぽいケミカルな香り(還元臭?)があったけど、
ちょっと経つとコーヒー豆のような香ばしい香りにキュッと締まった果実香が感じられる、
いわゆる良いブルゴーニュの香りに変化。
と、香りはクラスを大きく超える内容なんだけど、
味の方はACブルゴーニュの領分を大きくは逸脱しない、軽くてスルスルッとした味わい。
抜栓後3時間くらい経っても、とりわけ変化する様子も無い。
とはいえACブルゴーニュとしてはかなり良く出来たワインだと思う。
このクラスによくある、ケモノっぽさこそがブルゴーニュらしさってなワインと違って、
ちゃんと果実のフレッシュさがあるあたりが良い。
そこらへんは流通上の管理の良し悪しに依存するのかもしれないけど。
78点 自宅にて
8日(土)
Chateau Cambon Rose 2002
シャトー・カンボン ロゼ 2002
Marcel Lapierre
マルセル・ラピエール
Rose
ロゼ
Beaujolais
ボージョレ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,680 2004/11/19
ワインセラー パリ16区
ミレジム
本日の夕食は、ミニセロリのスティック、
昆布〆鯛のカルパッチョ、ベーコンとキャベツの炒め物。
昆布〆鯛は既に魚屋でしめられたものを買ってきたんだけど、
カルパッチョにすべきではなかったですな。昆布と香草はちょっと合わない感じ。
というような料理なんで、赤でもない白でもないワインが良さげな気がしてこのロゼをチョイス。
造り手は、ボージョレの重鎮マルセル・ラピエール。
彼のワインは、クリュ・ボージョレのモルゴンと稽古済み。
色は、サーモンピンクとバイオレットの中間といった感じの、
薄紫に気持ちオレンジが入った色合い。キレイだよなぁ、この色。
ロゼの価値はその色にあるといっても過言ではないくらいいい色。
香りは極めて弱い。弱いながらもグイグイ嗅ぐと、
なんとなくボージョレ(というかガメイ)っぽい、苺キャンディのような香りがある。
香りの雰囲気は白ワインより赤ワインに近い感じ。
味も、香りと同じく極めて弱い。白でもない赤でもない、なんとも中途半端な味わい。
まぁそれがロゼなんでしょうけれども。
一般のロゼと同じく、このワインもその価値は色のみにある、といった感じ。
名門ラピエールといえど/1,680円もするワインといえどその呪縛から逃れられていない。
やっぱ中途半端はいかんです。またいっときロゼは買わんと思います。
65点 自宅にて
7日(金)
Torbreck "Woodcutter's" Shiraz 2003
トルブレック "ウッドカッターズ" シラーズ 2003
Torbreck Vintners
トルブレック・ヴィントナーズ
Red
赤
Barossa Valley (Australia)
バロッサ・ヴァレー (オーストラリア)
\2,480 2004/11/19
ワインセラー パリ16区
ミレジム
正月の帰省では、
ビールはた~くさん頂いたものの、ワインは下に書いたシャンパン1本半
(を複数人で飲んだんで、実際は半分くらいか)を飲んだのみ。
その後休肝日を二日続けて今日に至る、という状況。
というわけで本年最初の自宅&きちんと一本ワインがコレ、
なんでもロバート・パーカーなる師範と同じようなことしている人の付けた点数が92点とか。
濃いのが好きな人みたいなんで、
久しぶりに濃いヤツをガツンと飲みたい気分にはピッタリだと思いチョイス。
ちなみに料理は、スモークチキン(市販品)、野菜スティック(ミニセロリ、人参、キュウリ)、
ガーリックトースト、チーズ(コンテ)。
抜栓前に特筆すべきことが。このワイン、スクリューキャップです。
その是非は置いといて、こういう値段のワインでスクリューキャップなのは師範は初めて。
色は、濃いといえば濃いけどビックリするほどでは無い色合い。
香りは、やや青っぽい香りもありつつボリューム十分な果実の香り。
スクリューキャップで開けた瓶口からこういう香りの液体が出てくるのは、
正直言って未体験。
味は、思いのほか素直でやさしい感じ。
もちろん渋味や甘味や酸味があるにはあるけど、それらがなんだか仲良ししている感じ。
料理との相性を書くと、
といった感じ。
かなり良く出来たワインだと思う。その雰囲気も、豪州のシラーズというより南仏のシラーといった感じ。
パーカー推奨銘柄なんでドロドロに濃いかと思ったけど、意外とそうでもない。
師範の点数は81点、彼との点数の差は、彼のが50点スタートということを考えると案外同じ感じなのかも。
こういう力任せでないワインを評価するとは、彼もそろそろ良い歳らしいんで別の良さにも開眼されましたかな?
81点 自宅にて
3日(月休)
2日から師範代の実家に戻って。
Mumm "Cordon Rouge" Brut N.V.
マム "コルドン・ルージュ" ブリュット (ヴィンテージ無し)
G.H.Mumm & Cie
G.H.マム & コンパニー
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\1,580 (Half) 2004/11/04
Queen's Isetan 品川店
麒麟麦酒
プチプチ師範代が生後1ヶ月とちょっとの今日、
近所(といってもやや遠い)の神社へお宮参り。
午前中で写真撮影とお参りを済ませ、昼飯は師範代実家で。
ほんでまたお祝いってことでシャンパンを持参、大手「マム」のハーフボトル。
料理は、石鯛やアラ、イセエビの姿造りが乗った舟盛り。
・・・というわけで、バタバタしながら飲んだんであまり細かいことは覚えてないけど、
いかにも大手らしいシャンパンの王道というか標準というか平凡というか、そういう雰囲気だったような。
特筆すべき点も特に無く、誰もがシャンパンに思い描く香りや味わいそのもの。
ちょっと酸味が強いかな、ってくらい。
今のF1グランプリの公式シャンパンがこの銘柄だったと思うけど(違うかな?)、
そういう派手なことが好きな造り手はまぁこういうもんだ、という感じ。
ハーフがこの値段だったら高くは無いんで、損した気はしないけれども。
73点 師範代実家にて
1日(土祝)
明けましておめでとうございます。元旦は師範兄の家で。
Saint Remi Brut N.V.
サン・レミ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Philipponnat
フィリッポナ
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,457 2004/12/26
ナショナル麻布
リョウショクリカー
なにはともあれ正月ってことで、元日の夜はシャンパン、
というわけでコレを持参。
知らない造り手のシャンパンかと思ったけど、
ラベルの下に小さく"Philipponnat"の文字あり。
ディフュージョン・ブランドなのかな?
フィリッポナといえばやや濃くモッサリした造りで、師範はあまり得意な系では無いけど。
ちなみに料理はしゃぶしゃぶとか。
色は、やや麦わら色っぽさが強く感じられる色合い。
泡のキメの細かさはさすがシャンパーニュ、でも泡立ちはちょっとおとなしめかも。
香りは、本家フィリッポナの印象と近い、イースト香が中心で重く熟成の効いた香り。
味もスッキリサッパリってんじゃなくて、飴のようなコクのある重めの味わい。
黒葡萄(ピノ・ノワール/ピノ・ムニエ)を多めに使って、
やや熟成期間を長くとったシャンパンのような・・・
なーんて、正月から知ったかぶり大全開の安ワイン道場。
美味い/不味いで言えばそこそこ美味くてシャンパンとしては及第点。
古めのワインが好きな人は好きかも、って感じ。
77点 師範兄宅にて
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