稽古日誌:2004年6月

 生まれて初めて腕時計を買った。 師範がこれまでしていたやつは、中学2年の時に祖父が買ってくれたもの。 随分愛着があってずーっと使ってきて、まだまだ動いてはいるけど、 デザイン的にも(「昭和」な雰囲気)見た目的にも(文字盤に緑青) さすがに潮時かな、って感じだったので思い切って買い換えた。 でも、腕時計って機能は同じくせに高いのと安いのでは値段が100倍も違ってて、 それが平気で並んで売られてるんですな。 そういった意味ではワインも同じかもだけど。

翌月分

30日(水)

Montaudon "Reserve Premier" Magnum Brut N.V.
モントードン "レゼルヴ・プルミエ" マグナム ブリュット (ヴィンテージなし)
Montaudon
モントードン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\5,229 (magnum)2004/06/30 お手軽ワイン館 湊酒販
 本日は、職場で大変お世話になった方の送別会。 場所は、その方の行きつけのスナックを借り切って。 景気付けってこともあって用意したマグナムのシャンパーニュがコレ。 Web Shopで買ってお店に直接送付、税抜き4,980円とマグナムとしてはかなりお手頃価格。 あまりメジャーなシャンパーニュじゃないけど、 小規模な造り手で評論家さんがたの評判は悪くないらしい。
 20人で一本、かつグラスがワイン用でなくビール用の小さいグラスだったんで、 細かいことは判んなかったわけだけど、 色はこのクラスにしてはしっかりと麦わら色が付いていたように思う。 香りは、実際は弱く感じられたんだけど、 前述のごとく評価環境があまりに違いすぎてそれが本来なのかどうかは不明。 そんななか、味わいは非常に健闘。 スーッとキレイな酸味と香ばしいコクがしっかりと感じられ、 安シャンパーニュにありがちなエグミやギシギシくる酸味がなくて、 なかなか丸っこい味わい。
 マグナムであるがゆえかどうかは判然としないけど、結構いけてるシャンパーニュだったような。 ちなみに空きボトルにはみんなで寄せ書きしてご本人の記念に差し上げた。 お祝いの席でこういうワインを空けるってのはなかなか楽しいものであります (本人は迷惑だったりして)。
(80点)送別会会場のスナックにて

26日(土)

港北ニュータウンへ買い物に。 ほんでもって行く途中のレストランを予約して昼食。

店は、横浜市営地下鉄仲町台駅の北にあるレストラン・ガレットというところ。 ジャンル的には南仏プロヴァンス料理、ということらしい。
店の中は、オープンキッチンでテーブルが7つ、 キャパ的には20人入ればいっぱいくらい。 それを、調理担当の男性と、フロア担当の女性二人で切り盛りされていた。 店の雰囲気は、決して暗い感じじゃないんだけど、 なんとなく陽気で明るい南仏というより、ちょっとシャープで都会的な感じ。 オープンキッチンということで、ニンニクとオリーブオイルの匂いがただよって、 なかなか食欲をそそる空気に満たされている。

でもって注文したメニューは以下。

師範:パスタ・ランチ(\1,500)
生野菜と生ハムのサラダ<写真上>
ホタテ貝とナスのトマト・スパゲティ<写真下>
ケーキ、コーヒー
師範代:ガレット・ランチ(\1,500)
ヴィシソワーズ
白身魚(カレイ)のポワレ
ケーキ、コーヒー
プチ師範代:ホタテ貝とナスのトマト・スパゲティ(\1,400)

料理の見た目はどれもキレイ。 スパゲティは結構美味かった。サラダは正直言って誰でも作れそうなものだったのが残念。 どちらの皿も量をもう少し欲しいところ。 師範代のほうのは、 ヴィシソワーズがプチ師範代に大ヒットしたようで皿のスープを「黒田節」状態で飲み干し (行儀悪くてスミマセン)。
若干ビックリしたのが、プチ師範代用にとったアラカルトのパスタと、パスタ・コース中のパスタは 中身も量もまったく同じだったこと。あれで1,400円はちょっとシビレる。

ワインはグラスワインを赤/白一杯ずつ(各400円)。 白ワインは甘味や酸味は控えめながらコクのあるタイプ、 赤ワインは気持ち雑巾っぽい匂いが出てきてしまっているけど、 それでもストレートな果実味が楽しめるタイプ。どちらもプロヴァンス産なのかな? 内容的には値段に見合ったものだと思うけど、残念なのはその量があまりに少ないこと。 グラスが小ぶりで背の低いフルートグラスみたいなもので、キューッと飲めば一口で無くなる量。

お会計は全て税込み表示なので額面通りの5,200円。 この値段で印象に残るものを期待するのは野暮かもだけど、 普通の味わいで(アラカルトのパスタは除いて)高くなく安くなく、 とっても「普通」という印象だったなぁ。 お客さんには、近所でテニスをされてそのウェアのまま、 大声で会話されている方々が多かった。そういう気さくな店なのかも知れません (こちらも子連れなのでそう多くは望めません)。

で、買い物を済ませて家に帰って下のワインと稽古。

Malan Chardonnay 2000
マラン シャルドネ 2000
Malan Family Vintners
マラン・ファミリー・ヴィントナーズ

White
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
(6本セット\9,240:単品価格 \1,239)2004/05/23 デリバリーワイン 山信商事
Malan Chardonnay 2002
マラン シャルドネ 2002
Malan Family Vintners
マラン・ファミリー・ヴィントナーズ
White
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
(6本セット\9,240:単品価格 \1,239)2004/06/19 デリバリーワイン 山信商事
 この2本は、デリバリーワイン さんから送って頂いた 特別 赤・白・泡6本スペシャルセット に含まれていたもの。 最初2000年産を含んだセットをお送り頂いたんだけど、 最近のセットでは2002年産に切り替わったとのことのなので、追ってそちらもお送り頂いた。 いやー、ありがとうございます。 同じ作り手/同じ流通経路のヴィンテージ違い、ってことで、 ここはひとつ久しぶりのアカデミック企画「ヴァーティカル稽古」とシャレ込むことに。 ちなみに料理は枝豆、冷奴、手巻き寿司という純日本風のもの。 手巻き寿司のネタは、門下生から教えていただいたデパートでの「アラ探し」品(これが美味かった)。

2000産(写真上)
 まず、抜栓時点では「一人ブラインドテイスティング」としゃれ込んで、 ラベルのヴィンテージを隠して同じグラスに注いで・・・ってやってたんだけど、 その労力は全くの徒労。というのも、色が全然違うから。 2年古いこちらは明らかに黄色、相手は薄レモン色、 さすがに師範ならずともちょっと聞きかじりの知識がある人ならどちらが古いか判るって寸法。 香りは、ボリューム的にはそれほど強くない。 ただ、アメのような蜜香とほんのりとただよう樽香はなかなか高級感がある。 で、口に含んでビックリ。 師範的に「高級ブルゴーニュ」の判定基準としている プラモデル用セメダインのような有機溶剤系の香りがパァーっと。 味も、ちょっと酸が弱くて残念な気がするけど、 カドの取れた丸さには良い意味での熟成が感じられる。

2002産(写真下)
 上の2000産との相対比較で言うと、色は誰の目にも薄い。 もし葡萄の出来と醸造方法が同じだと仮定したら、2年でこんだけ色の差が出るんですな。 香りは、果実香にして樽香にしてもボリュームこそこっちの方がちょっと勝っている気はするけど、 内容的にはいかにも南のシャルドネなトロピカル系の香り。 口に含んでも同じ傾向の香りなのは若さゆえか。 味も、酸や糖のバランスには特に違いがなく、 ちょっとだけこっちの方がパワフルな気がする以外は香りほどの違いは無い。 ちなみに、アルコール度数に関しては2000が13%/2002が13.5%。 その差がパワフルさの差として感じられるのかも。

   多分、きっちりと2年の歳月の差だけが感じられる貴重な体験だったように思う。 美味さの度合いで言えば、個人の嗜好を考慮しなければどっちも同程度な気がする。 ただ、師範の場合、この2000産から感じられる有機溶剤香は高級ブルゴーニュの専売特許だと思ってた手前、 それを覆したビックリ点を加味した。
当然ながらそれぞれほぼ半分量を明日へ持ち越し。抜栓1日後の評価もキッチリやります。

翌日、 夕食の料理はサンデー・シェフ師範ご謹製、2つのフライパンを使った広島風お好み焼き。 ワインの方はといえば、前日の印象と何も変わらない内容。 2本ともバキュヴァンして冷蔵庫に入れて、という手厚い保存手段ではあったけど、 やや熟成感の出始めた2000産の方も全くヘタる気配は無かった。

2000産 80点自宅にて
2002産 76点

25日(金)

Cela Pinotage 2002
セラ ピノタージュ 2002
Cela
セラ
Red
Western Cape (South Africa)
ウェスタン・ケープ (南アフリカ)
\9482004/06/11 エノテカ ウィング高輪店 エノテカ
 本日の夕食は、一口トンカツとマカロニサラダ。 ワインはコレ、南仏のピノタージュ。 豆知識的にはピノタージュってのはピノ・ノワールとサンソーの交配品種。 このワインを買う時は、師範には珍しくお店の方と相談 (っていうかお店の方がにじり寄ってきたわけだけど)。 確か、同じ値段でカベルネ・ソーヴィニョン,メルロー,シラーズがあったんだけど、 お店の方の推薦はこのピノタージュ。 従順なる師範ゆえ、お薦めに従いこれを購入。
 色はかなり濃い真紫。まさに南アフリカ。 香りは、まずツンッとくる刺激的な香り、その後にソルダムのような青く若い果実香。 こちらは南アフリカというより南フランスの香り。 樽はほとんど使ってないと思う。 味は、濃さに関しては何ら不満はなくて、渋味と甘味がたっぷり。 なんだか野菜汁を混ぜたような、荒削りで朴訥とした雰囲気がある。
 そこそこきちんとワインらしさがあって、この値段だったら悪くない。 でも、このピノタージュには片親ピノ・ノワールの面影はほとんど感じられない。 もしかしてピノ・ノワール:1/4、サンソー:3/4のクオーターなのかも (なんてのがあるかどうか知りませんが)。
70点自宅にて

24日(木)

Montepulciano d'Abruzzo "Farneto Valley" 2002
モンテプルチアーノ・ダプルッツォ "ファルネト・ヴァレー" 2002
Farnese Vini
ファルネーゼ・ヴィーニ
Rosso
Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルチアーノ・ダプルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ (イタリア)
\9802004/05/31 リカーズ ハセガワ 北口店 稲葉
 5年前に1997と稽古済み。 記録を読むと、「まぁそこそこ良い感じ、ちょっと酸味が強いかな」程度の印象。 でも、このヴィンテージに関しては、お店のPOPに「ロバート・パーカーが絶賛した」 とかいうようなことが書かれていた。 氏を信用する/しないはともかく、やっぱり3桁ワインでそういうのが書かれていると 思わず買っちゃいますな。
 さて抜栓。色は特に濃くなく薄くなく、普通の紫色。 香りは弱い。ゴムのような匂いと唾液っぽい匂いしかしない。 もっと果実の香りがパーッとするかと思ったけど、実際は沈思黙考系。 味は、酸味がメインながら甘味も渋味もあって、そこそこマトモなバランス。 でも、単にペタペタと味わいを貼り付けたような感じで、全体的なまとまりは弱い。
 特に不味いわけじゃない、でも「なぜこれが絶賛?」と疑問符バリバリな内容。 値段を考えればあり得る範囲内の内容なんだけど、 香りの詰まり具合とかを考えるにつけ劣化の疑いが拭い去れない。 劣化ではなく、ホントにこれが素の実力だとすると、 パーカー氏の趣味は師範の趣味とは全く相容れない。
一杯だけ残して3日後飲んだ。なぜだかとっても好転したような。うーん、わからん。
64点自宅にて

23日(水)

Auxey-Duresses "Les Joncheres" 2001
オークセイ・デュレス "レ・ジョンシェール" 2001
Dom. Billard & Fils
ドメーヌ・ビヤール・エ・フィス
Rouge
Auxey-Duresses
オークセイ・デュレス
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
5本セット\9,480 : 単体価格不明2004/06/16 ワイナリー和泉屋 INA
 真夏が近づいたことが感じられる蒸し暑い今日、 キレイなワインをツーッと飲みたくてちょっと良いワインをチョイス。 モノは、門下生からもお薦めのあった ブルゴーニュの赤。同じ造り手の畑/ヴィンテージ違い5本セットで購入。 造り手の名前は、販売店のサイトでは「ドメーヌ・ビヤー」と書かれている。 確かにその方が実際の発音的に近いのかも知れないけど、 そのルールだとPommardは「ポマー」になっちゃうし、なんだかマヌケっぽいし・・・ ってことで、ここでは「ビヤール」と表記した。 ちなみに料理は、タコとカリフラワーとトマトのサラダ、鶏手羽元の甘辛揚げ煮。
 色はかなり薄め。薄いのみならず若干オレンジがかった感じで、 キレイではあるけど正直やや頼りない色。 香りのボリュームは普通。傾向的にはいかにもボーヌらしいゴム革系の香りが中心。 プチ師範代に香りのテイスティングをお願いしたところ「イチゴのにおい」だそうな。 確かに、このワインの香りを先入観無しに一種類だけ挙げるとすればイチゴ (それも熟れ過ぎて紫色になったトコロ)だと思う。 味も軽め。渋味も酸味もそこそこ、甘味はほとんど無し。 ただ、明らかに秀でている点があって、それは余韻の長さ。 旨み成分が口の中にガシッと残った後、ずーっと持続する。 この雰囲気はなかなか普通の安ワインでは得られないですな。
 派手さとか際立った個性は無いけれども、ピシッと一本筋の通ったブルゴーニュ。 とにかく飲み飽きするなんてことなくて、 この時期に飲む赤ワイン/アルコール度数13%あるにも関わらず1時間ちょっとで飲み干した。 じゃぁ大絶賛かというと、それほどないかな、というのが正直な感想。 単純な師範にはもう一声判りやすい美味しさが欲しいところ。 トータルの印象としては良く出来た2,000円強のACブルゴーニュ+αって感じ。
76点自宅にて

19日(土)

Beauvignac "Preference" Merlot 2001
ボーヴィニャック "プレフェランス" メルロー 2001
Vignerons de Pomerols (Cave de Pomerols)
ヴィニェロン・ド・ポムロル (カーヴ・ド・ポムロル)
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(6本セット\9,240:単品価格 \1,449)2004/05/23 デリバリーワイン ディス・エクスポール ジャポン
 本日の夕食は、サタデー・シェフたる師範ご謹製、牛の和風ステーキ、モヤシと豆苗のサラダ。 和風ステーキ(大根おろしとニンニク・チップで食べるステーキ)は定番メニューなんでハズしようもないけど、 モヤシと豆苗のサラダは結構ヒット。 ワインは、デリバリーワイン さんから送って頂いた 特別 赤・白・泡6本スペシャルセット の一本。 最近このワイン単独のお薦めメールも来てたし、 門下生からのお薦めもアリなんで、 まぁハズすことはないでしょう、と安心して抜栓。
 色はとにかく暗い真紫。香りは、抜栓直後はカシスのような濃い系の香りでいっぱい。 門下生報告には「ボルドー左岸のような」って表現があったけど、そういう雰囲気は感じられず。 でも、抜栓後ちょっとだけ時間(ものの30分)が経つと豹変、 なんだかイガラッぽい樽香が前面に出てきて、なるほどボルドー左岸風な雰囲気に。 味は、終始一貫甘味が前面に出た判りやすい美味しさ。 渋味や酸味もしっかりしているんだけど、全てがこんもり丸くて甘い雰囲気。
 とっても判りやすい美味しさ。香りもしっかりしているし、味もまとまりが良いし、ちゃんと変化もするし。 トータルの雰囲気としては、ボルドーっぽくもありニューワールドっぽくもある。 悪く言えば没個性的ではあるけど、「そんなんどうでも良くて美味けりゃ良いじゃん」な雰囲気満載のワイン。
80点自宅にて

18日(金)

Sileni "Celler Celection" Hawke's Bay Pinot Noir 2003
シレニ "セラー・セレクション" ホークス・ベイ ピノ・ノワール 2003
Sileni Estate
シレニ・エステート
Red
Hawke's Bay (New Zealand)
ホークス・ベイ (ニュージーランド)
\1,4962004/06/11 エノテカ ウィング高輪店 エノテカ
 本日の夕食はカツオのカルパッチョと棒々鶏の洋中折衷料理。 合わせたワインは、ニュージーランド産のピノ・ノワール。 先日門下生報告で、 ニュージーランド産のワインのお薦めがあったのに触発されて、って感じで。 ラベルの雰囲気とかはなかなか高級感があるんだけど、 一点気になるのが11%と低いアルコール度数。 ちょっと低いよね。なんか訳アリじゃなきゃいいけど、と思いつつ抜栓。
 色は薄め。ACブルゴーニュの一般的なやつみたいな色合い。 そういう意味ではあまりニューワールドっぽくは無い。 香りは、「ほぉ~」と感心するほどキュートなイチゴやアメリカン・チェリーの香り。 裏側にはほんのり樽香やピノらしいゴム革香もあって、香りの満足度はかなり高い。 味は良い意味で軽快。やりすぎない程度に甘酸っぱくて、クイクイいける。 冷やしても香りや味のバランスが崩れないのも今の時期ありがたい。
 購入の際お店の方に『軽いですけど果実味がいっぱいです』と言われたけど、 まさにそういうワイン。その時は「『軽い』なんて一見ネガティブな単語を使うんだなぁ」 と不思議に思ったんだけど、このワインを飲むと「軽い=品質が低い」わけではないことが判る (でも一般に使われないよね、ワインの推薦文に「軽い」やら「ライト・ボディ」やらって単語は)。 ともあれこの値段なら納得の内容。 今の季節はちょっぴり冷やしてどうぞ。赤ワインを飲みなれない方も是非どうぞ。
77点自宅にて

17日(木)

Corpus del Muni Tempranillo 2001
コルプス・デル・ムニ テンプラニーヨ 2001
Bodegas del Muni
ボデガス・デル・ムニ
Tinto
Castilla (VdT)
カスティーヤ (ビーノ・デ・ラ・ティエラ)
Castilla (Espana)
カスティーヤ (スペイン)
(ちんちくりんさんより) モトックス
 本日のワインは、 ちんちくりんさんのお宅に伺った際にお土産に頂いたもの。 ワインをいろいろ飲ませて頂いた上にこんなお土産まで頂戴して、 ホントに気の良いオッチャンであります。 料理は、ハンバーグ、茄子の揚げ浸し、モヤシの炒め物。
 色は新大陸的な青い濃さ。 香りはかなり閉じた感じ。まず最初に感じるのは水道水のようなカルキっぽい香り、 深く嗅ぐとオレンジの皮のような刺激的な果実香。 テンプラニーヨに特徴的な(と師範が感じている)ヤニっぽさは比較的控えめ。 味は、決してバランスにイビツな感じは無いんだけど、 口の中を潜水で通過して喉元で浮き上がるような、 なんとなくマスクされていてアルコール感のみが喉に存在感を示すような味。
 と、最初は「もしやブショネ?」って感じでイケてないワインだったんだけど、 抜栓後1時間もすると閉じた香りが開いてくるし、 味も良いガメイのような煮詰めたイチゴの甘渋さに変化して、尻上がりな結果に。
 抜栓直後は正直言って「ちょっとダメかも」ってワインだったけど、 時間が経つとそこそこ楽しめるワインに変化。 でもまぁそこそこ止まりではあるけどね。 頂き物に難癖付けているようで大変アレだけど、 まぁそういうサイトですから、スミマセン。
68点自宅にて

16日(水)

Woodbridge California Chardonnay 2002
ウッドブリッジ カリフォルニア・シャルドネ 2002
Robert Mondavi
ロバート・モンダヴィ
White
California (USA)
カリフォルニア (アメリカ合衆国)
\9302004/05/14 Queen's Isetan 品川店 メルシャン
 本日の夕食は天ぷら。種はエビとか野菜とか。 選んだワインがコレ、カリフォルニアの安シャルドネ。 購入の動機が、 『天ぷらに塩つけて食べるのにピッタリのワインです、ホントにピッタリ!』 という、 まるで便利調理器具を実演販売しているかのような試飲のオッサンの名調子につられたものだったから、 ホントかいな?ということで登用。 まぁ試飲でもこの値段だったら良い感じだと思ったし。 安ワインとしてはとってもメジャーなウッドブリッジだけど、なぜか当道場への登場はお初。 道場紀元前を紐解けば1996年に1994産を880円で購入している。 上記930円という価格は税込みなんで、8年間ほとんど価格に変化なし、といったところ。
 色は普通に薄いレモン色。 香りは派手で華やかで甘い。 裏ラベルには「リンゴやトロピカルフルーツを思わせる香りと程よい樽の香り」と書かれているけど、 なかなか上手く言い当てていると思う(・・・て偉そうに)。 味は香りの印象以上に甘い。ちょっとどうかなぁ~って感じのベターッとした甘さ。 アルコール度数は13.5%と決して低くないし、 ホントにこの葡萄だけでこういう甘さになるんだろうか、と頭をひねる。
 ちょっと趣味じゃない、というか個人的に違和感を覚える内容。 試飲の時はそうは思わなかったんだけどなぁ。 やっぱり小さなプラ・コップでは判らんっすね。 で、塩で食べる天ぷらとの相性はどうか、ということだと、 揚げ油の香りに負けない香りの強さがあるし、 塩で食べる天ぷらって素材の甘味を感じられるんで、甘いワインとの相性も悪く無いと思う。 ワイン自体の好き嫌いを別にすれば的確な提案だったかも。
61点自宅にて

13日(日)

Petrolo "Torrione" 2001
ペトローロ "トッリオーネ" 2001
Lucia Sanjust Bazzocchi & C
ルーシア・サンジュスト・バッツォッキ&C
Rosso
Toscana (IGT)
トスカーナ(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
(\3,129)2004/05/23 デリバリーワイン スマイル
 本日のサンデー・シェフのメニューは、パストラミ・ビーフとレタスのサラダ、 ミートコロッケ、かぼちゃコロッケ。 選んだワインは、  デリバリーワイン さんから送って頂いたもの(いつもの6本セットではなく、単品お薦めのもの。 このワインのページ)。 でも、正直な見た目の印象で言えば、 安っぽいデザインのラベル/ずんぐりと背の低いボトル、 外観的には3,000円のワインとしては買わないレベル。 でもでもこれが美味いらしい。期待を込めて抜栓。
 色は非常に濃い。ニューワールド産プレミアム品のような、容赦ない濃さ。 色のみならずネットリ感も十分。 香りもさぞかし・・・と思ったけど、思いのほか香りは強くない。 上記ページに書かれたような、『ブワッと顔を取り巻く・・・』というのとはかなり印象の違う、 やや内向的な香りの出方。ただ、 香りの質としてはなかなかごきげんで、 ヴァニラとスパイスとカシス、ボルドーとイタリアの良いとこ取りな香り。 味は十分一流品。渋味と酸味と甘味が非常に高いレベルでキッチリまとまっている。 まるで羊羹をほおばっているような、噛めるほどの存在感。
 抜栓後2時間くらい経つと、香りもそこそこ表に出るようになった。 でもやっぱり味の存在感から考えるとおとなしめな香りと言わざるを得ない。
 非常に丁寧に造られた高品質なワイン。 唯一惜しむらくは香りの出方が最後までおとなしかったこと。 お店のページでは香り大絶賛なんで、微妙に個体差があったのかな。 ま、それだとしても楽しめるワインであったんだけど。
81点自宅にて

12日(土)

N氏宅で引越し祝い。参加者はN氏一家、O氏夫妻、師範代、プチ師範代、師範。 飲む人4人で以下のワインを。

Guy de Saint-Flavy Brut N.V.
ギィ・ド・サン・フラヴィ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Gardet & Cie
ガルデ社
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,4902004/05/31 リカーズ ハセガワ 北口店 ジャパンインポートシステム
 一本目のシャンパーニュは、道場初登場。 ガルデ社というところが造る非常にマイナーな銘柄。 なんてったって凄いのがラベルの安っぽさ。 黄色と紺の単純な二色刷り、安カバとか安スプマンテとかよりも更に安っぽいラベル。 そのぶんお値段は税込み2,500円以下、そっちの魅力に惹かれて購入。
 ゆっくりゆっくり抜栓したんだけど泡がボワーッと。 やっぱり泡モノの輸送後即抜栓は厳しいものがありますな。 色はかなり薄い。泡立ちは普通。 香りは、パンみたいなイースト香と蜜入りリンゴの香りがあって、 一応キチンとシャンパーニュっぽさが感じられる。 味も標準的シャンパーニュ。 青苦さの無いあたり、カバやらスプマンテやらとはやっぱり一味違う。 後味に残るアメっぽさも心地よいもの。
 とりわけどうということはないけど、きちんとシャンパーニュではある。 印象としてはモエ・エ・シャンドンみたいな中庸な感じで、 それがお手頃価格で入手できるのがメリット、といったところか。
76点N氏宅にて

Trebbiano d'Abruzzo "Le Morge" 2002
トレッビアーノ・ダプルッツォ "レ・モルジェ" 2002
M e M
エンメ・エ・エンメ
Bianco
Trebbiano d'Abruzzo
トレッビアーノ・ダプルッツォ
Abruzzo (Italia)
アブルッツォ (イタリア)
\1,3802004/05/31 リカーズ ハセガワ 北口店 アビコ
 二本目は白で。季節柄あまりコッテリドッシリな白はどうかなぁ、 というのもあって、軽快系っぽいモノからチョイス。 とはいえこのワイン、 門下生からのお薦めもあったものだし、 リアルワインガイドVol.6(最新号)でも「旨安白ワイン」として書かれているし、 ペラペラのシャバシャバってことは無いだろうという期待を胸に抜栓。
 色はちょっと濃い目の黄色。良い感じであります、イケイケであります。 香りは・・・無い。あるとすれば唾臭いようなアンモニアのような、 およそ良いワインの香りとは別物の匂い。 味もダメダメ。ヘタってます。
 というわけで、残念ながらブショネかなにかの品質劣化品。 それでも頑張って消化したんだけど、1/4くらいは残して「料理酒にでも使ってください」と。
(54点)N氏宅にて

Vosne-Romanee 1er Cru "La Croix Rameau" 2000
ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ "ラ・クロワ・ラモー" 2000
Jacques Cacheux & Fils
ジャック・カシュー・エ・フィス
Rouge
Vosne Romanee 1er Cru
ヴォーヌ・ロマネ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\-,--- (販売価格は\8,379)2004/04/17 みちのく岩手のワイン屋 竹澤 ラック・コーポレーション
 いよいよ赤へ。このワインは「いわく付き」の一本。 というのも、昨年夏に1998と稽古した時は残念ながらブショネ、 それをお店の方が見られて、別のワインを購入した時 「以前ブショネだったものの代わりにどうぞ」とタダで送って頂いたもの。 いやーありがたやありがたやであります。 見ようによっては陰口叩いてユスッたような感じで申し訳無くもありますが、 せっかく送って頂いたお気持ちを無にするのもアレですから、ありがたく頂戴し、 昨年のメンバーで再稽古。
 さて抜栓。まずコルクの香りを嗅いでニンマリ、 コルクの裏からもカラメルと木イチゴが香ります。 色は、若さ全開な濃さで照りのある赤紫色。 香りは文句なしの雰囲気とボリューム。バーン!と果実香、甘~い樽香。 味も若さ全開。決して「渋い」って感じじゃないけど、 ガッシリとした体格を感じさせる味。
 時間が経つと、香りに薬草っぽい雰囲気が混じって、より甘い樽香になって、 という開き方を示した。なかなか役者であります。
 いやはや良いブルゴーニュ。 やや一本気過ぎる/ストレート過ぎるきらいも無いでは無いけど、 そんなことは些細な問題(かつ下のワインを飲んでなきゃ気付かない問題)。 税込み8,000円超でも決して高いと感じない、 まさに高級ブルゴーニュなワイン。
90点N氏宅にて

Chambertin 2000
シャンベルタン 2000
Dom. Armand Rousseau
ドメーヌ・アルマン・ルソー
Rouge
Chambertin (Gevrey Chambertin Grand Cru)
シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
O氏より ラック・コーポレーション
 O氏に持参して頂いたのは、上と同じく2000年産のブルゴーニュ、 銘柄は泣く子も黙る「前に何もつかない」シャンベルタン。 造り手も一流、アルマン・ルソー。 ルソーの2000年シャンベルタン村の特級ワインは、 3月にシャルム・シャンベルタン を頂いていて(同じくO氏持参)、 もう一歩だったかなぁ、というのが正直な印象。 でも、同じ特級でもさらに格上のシャンベルタン、期待しないわけにはいきません。
 では抜栓。コルクの香りはちょっと???。 ややツンッとした酢酸の香りがして、ちょっぴり不安な気持ちに。 ほんでグラスに。色は、前のヴォーヌ・ロマネよりやや薄め。 やっぱりルソーってどちらかというとそういう色なんですね。 香りは、コルクから感じた酢酸香が無いでは無い。でもほんの僅か。 全体的には、ヴォーヌ・ロマネの香りに上記酸の香りとチーズのような動物系の香りを足した感じ。 より複雑/より妖艶ってところかな。 味は、ガツンとくるものを想像していたんだけど、実際は思いのほか丸っこい。 間違いなく美味いんだけど、超一流の特級畑の2000年としてはちょっと物分りが良すぎか、 という気がしないでもない。
 時間が経つと、ボリュームそのままにより複雑さが増してくる。 最初は僅差だったヴォーヌ・ロマネとの差も、 抜栓後1時間も経つとはっきりとした格差として感じられるようになった。 (でも、グラスに注いで1時間も置いとくとさすがにヘタッた)。
 やっぱり凄いワインですな。 特級の凄さって、パワーとか濃さとかじゃなくて複雑さと拡がりですなぁ ・・・な~んて判ったようなことを言いたくなる始末であります。 ともあれ2本とも美味かった。輸入元はどちらもラック・コーポレーションさんです。
92点N氏宅にて

Chateau de Canterrane 1977
シャトー・ド・カンテランヌ 1977
Ch. de Canterrane
シャトー・ド・カンテランヌ
Rouge
Cotes du Roussillon
コート・デュ・ルーション
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,9802004/05/14 Queen's Isetan 品川店 モトックス
 最後はコレ、 道場開設前、手軽に買える古酒として良く飲んでいた シャトー・ド・カンテランヌ。 古い記録を紐解けば、1985が1,550円、1982が2,470円(いずれも1996頃購入)。 どちらもそこそこイケる古酒だったという記憶と記録があるんで、 それほどリスクは高くない、と思って持参したわけだけど・・・
 結果、少なくとも「逝ってしまった」ワインではなく、十分飲めるワイン。 色もしっかりしているし、 ちょっとケミカルな香りは別にして味も渋味や甘味も残ったちゃんとしたバランスだし。 どちらかというと、古さに関しては「リコルクの際に若いのを多めに補填したんでは?」 と想像される雰囲気。 ただ、さすがに飲む順番が悪かった。 前の2本の「若さとパワーの競宴」の後だと、 どうしてもイビツなワインに感じられてしまうのが残念。
 きちんと一本飲めば印象が変わるかもしれないけど、 今日の印象では、話の種としては面白いけど積極的に飲みたくはならない古酒。 そもそも若いモノ好きの師範ではあるけど。
63点N氏宅にて

用意したワインは以上だったんだったんだけど、まだ若干飲み足りず、 N氏が料理用に使っていた

Corvo 2001? (IGT Sicilia)
を貰って。で、あまりの酸っぱさにオレンジジュース(なっちゃん)で割ってサングリアにして。

というような会。いつも美味しい料理をありがとうございます>N氏、 いつもゴツいワインをありがとうございます>O氏。


11日(金)

Les Grands Augustins "Cuvee Speciale" 2001
レ・グランゾーギュスタン "キュヴェ・スペシアル" 2001
Tardieu Laurent
タルデュ・ローラン
Rouge
Oc (Vin de Pays)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,5002004/05/15 カルフール 南町田店 エイ・エム・ズィー
 本日の夕食は、豚ニラもやし炒め、チキンピカタ。 ワインは、名手のタッグマッチ「タルデュ・ローラン」のVdPオック。 この作り手の同銘柄の白は稽古済み、 また門下生からのお薦めあり。 色違いながら己の好評価、プラス他人の好評価があって、 どちらかというと安心の上抜栓できるタイプ。
 色は恐ろしく濃い青紫。さすが名門造り手、って感じの色。 香りは、そこそこありはするけど想像よりやや弱くかなり単調。 少なくとも樽は感じると思ったけど、その期待は裏切られ。 硫黄のような、ちょっとドスコイ風の蒼く汗臭い香りのみ(「ドスコイ風」て)。 味は、渋味と甘味はキチンと感じられ、濃さという意味では特に不足は無いんだけど、 酸味が弱くてなんとなく間の抜けた風情。
 うーん、コレみたいなワインを期待してたし、 そこそこそうである自信はあったんだけどなぁ。 別段不味いワインってわけじゃないえけど、 かける期待の大きさがあるゆえ微妙にスカされた気分。
71点自宅にて

9日(水)

Foncalieu Syrah 2002
フォンカリュー シラー 2002
Foncalieu Vignobles
フォンカリュー・ヴィニョーブル
Rouge
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\5252004/04/30 やまや洋光台店 やまや
 本日の夕食は鶏肉と野菜のカレー炒め。カレーといえばシラーであります(根拠無し)。 というわけでチョイスしたワインは、 先日シャルドネを飲んで好印象なフォンカリューのシラー。 ま、激安系は白より赤のほうが難しい、というのは師範の定説ではあるけれども。
 飲む前の期待感としてはなかなかのもの。 彫り物のある独自かつちょっと重めのボトル、短いけれどもすべすべしてて組成が均一なコルク、 そこらへんに手抜きは感じられない。 で、いざグラスへ。外観はサラッとした感じではあるけど、 真紫な色合いには特に不満は無い。 香りも、ややケミカルなツンッとした刺激臭がありつつも、 果実を感じるボリュームはこの値段ならかなり良く出来ているほう。 不満があるのは味。口に含むと、なんとなく熱さを感じるアタック。 でも、飲み込んでみると「あれれれれれ?」って"れ"が5つとハテナマークが付く軽薄さ。 まるで口の中に現れた逃げ水のよう。
 抜栓後2時間、 (常温で抜栓して飲みながら冷やしてたため)温度が下がるにつけ味の軽さが気にならなくなって来て、 印象点としてはやや向上。
 香りはそこそこ、でも味はかなり寂しい内容。 500円ということを考えると致し方なし、って部分はあると思うけど、 飲んでて楽しくないことにはしょうがない。
59点自宅にて

6日(日)

Sieur d'Arques Cremant de Limoux Brut 2000
シュール・ダルク クレマン・ド・リムー ブリュット 2000
Les Vignerons du Sieur d'Arques
レ・ヴィニェロン・デュ・シュール・ダルク
Mousseux
発泡
Cremant de Limoux
クレマン・ド・リムー
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
(6本セット\9,240:単品価格 \2,079)2004/05/23 デリバリーワイン ディス・エクスポール ジャポン
 昨日の好天から一転して雨の一日、もう入梅ですかね。 そういう鬱陶しさを振り払おう、ってことで二日連続で発泡ワインを。 モノは、例によってデリバリーワイン さんから送って頂いた 特別 赤・白・泡6本スペシャルセット の一本。 昨日は"Blanquette de Limoux"、今日は"Cremant de Limoux"、同じ地域で違うAOCの泡、 調べてみたらブランケットの方は地の品種であるモザック種がほとんど、 クレマンの方はシャルドネやシュナン・ブランが多く認められる、といった違いみたい。 ちなみに料理は、サンデーシェフ師範ご謹製、 マグロとアボカドのサラダ、アイナメのポワレ(今日は大好評)。
 ・・・というわけでいざ稽古。 昨日との差分で言うと、色に関しては昨日の方が明らかに濃い。 泡立ちに関してはどっこいどっこい。 香りのボリュームは両者良い勝負、傾向的にはこちらの方がかなり若いレモン風味。 口に含むと、口腔の奥のほうでちょっと鋭さを感じるあたりになんとなく「南仏の泡」の気配がある。 味は、雰囲気といいバランスといいとってもシャンパーニュ。 昨日のですらはっきりとした差の判らない師範、 この味に至ってはまんまシャンパーニュ。
 良く出来たクレマンだと思う。一部の香りを除いてとってもシャンパーニュ。 最近シャンパーニュの値段が一般にじりじり上がる(LVMHグループの戦略?)中、 これとか昨日のみたいな「ちょっと良い非シャンパーニュ」ってのの出番があると思う。
78点自宅にて

5日(土)

Domaine de Martinolles 1999
ドメーヌ・ド・マルティノル 1999
Dom. de Martinolles (Vignobles Vergnes)
ドメーヌ・ド・マルティノル (ヴィニョーブル・ベルニュ)
Mousseux
発泡
Blanquette de Limoux
ブランケット・ド・リムー
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,6002004/03/18 タカムラ Wine House ヴィレッジ・セラーズ
 気温はそれほど高くはないけど、日差しは真夏のような週末。 選んだワインは今日みたいな天気のイメージに合いそうな、南仏は地中海沿いリムーの泡モノを。 このワイン、「リアル・ワイン・ガイド vol.5」で販売店が推薦されていた。 鶏レバーの煮付けと酢豚といった、本来なら赤のほうが合いそうな料理と一緒に。
(ちなみに、2004年4月以前に購入したワインはこれが最後、 この後は全て税込み表示となります)
 まず抜栓に失敗。留め金を外した時点でコルクがポンッ!と。 コルクを見ると八の字の広がりが小さくなっているんで、 長いこと寝かされていたんでしょうな。 幸い?、泡の勢いはそれほどでもなくて溢れてくることは無かった。 グラスに注いで、色はかなり濃い黄色で黄金糖みたい。 普通のシャンパーニュよりずっと濃い色ですな。 泡立ちに関しては、抜栓時点で想像される通りおとなしめ。 香りは、若さと熟成の丁度良い頃合いと言った感じで、 レモンの香りが成熟してオレンジっぽくなって、 やや熟成香も出始めている、という感じ。 香りのボリュームも一般的なシャンパーニュに遜色ない感じ。 味は、 酸味しっかりでコクがあってなかなか濃い味わいなんだけど、 なんだか後味に必要以上の苦味というかエグさが残るのが玉にキズ。
 熟成感やコッテリ感もあってコクもあって、 いくつかの点では普通の廉価版シャンパーニュを大きく凌駕している。 ただ、やっぱりどうしても(苦味をベースとした)険しさがあるんだよなぁ。 ・・・なんてこと書いてるけど、ブラインドで飲んだら「良いシャンパーニュですな」なーんて言ってるかも。
78点自宅にて

4日(金)

Chateau Pesquie "Cuvee des Terasses" 2002
シャトー・ペスキエ "キュヴェ・デ・トラッス" 2002
Ch. Pesquie
シャトー・ペスキエ
Rouge
Cotes du Ventoux
コート・デュ・ヴァントゥー
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,0292004/05/14 Queen's Isetan 品川店 リラックス
 あちこちのメール・マガジンやら何やらで評判のワイン (厳密には評判なのは2001産だけど)。 リラックスの輸入で目立つワインは当然過去稽古経験があると思ってて、 かつ『きっとあんまり印象残ってないんで大したことなかったんだろ』と思ってたけど、 実際は初稽古。
 分不相応?なヘビーボトルに期待しつつ抜栓。 コルクは屑を集成したコルク、ちょっとコケる。 色はそこそこ濃くて粘性も中程度。 香りは、オレンジの皮のようなツンッとした雰囲気で、 師範的にはいかにもローヌ。ちょっと虫の死骸のような雰囲気も。 味は、かな~りトンガッている。 胡椒というより唐辛子のようなスパイシーな辛さがまず口の中に広がり、 酸味が口先を絞って、後味にかすかな甘味が残る。 迫力があるといえばあるけど、なんだかデコボコ道を車で飛ばすような落ち着きの無い迫力。
 個性があって力もあって、値段を考えるとお買い得のワイン。 でも、世間の評判はちょっと持ち上げ過ぎじゃないかなぁ。 いろんなワインがグラス一杯ずつならんでて、 ってシチュエーションだととっても目立つワインだと思うけど。
73点自宅にて

2日(水)

Bourgogne Pinot Noir 2000
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2000
Maison Chausseron
メゾン・ショースロン
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\8002004/05/15 カルフール 南町田店 カルフール・ジャパン
 バブリーな日の翌日、平常心を取り戻していつもながらの夕食を。 料理は、豚の生姜焼きと野菜炒め、とってもとっても普通の家庭のメニュー。 ワインもそういう気配のものを、ってことでチョイスしたのが、 名も知らぬ造り手の激安ACブルゴーニュ。 ボトルの外から見てもその薄さが明らかなのも含めて、 怪しさ満点、期待出来なさ全開。 でも、このスーパー(輸入元)が扱うワインって、 思いのほかイケてるものが多い気もするんで、一抹の期待を胸に抜栓 (ま、そういう期待が無きゃ買わないんだけど)。
 色は(ボトルの外から見たのと同じく)非常に薄い。 濃いロゼともいうべきなほど薄い色合い。 色調は、ザクロ色にややオレンジが足されたような雰囲気で、 ほのかに熟成が感じられる。キレイな色ではあるけど、2000年産にしてはやや進み過ぎた色。 香りは、革っぽいケモノ香がメイン。 安ACブルゴーニュらしいといえばらしい。 味もいかにも安ACブル。酸味が支配的で、ペラペラに薄いボディ。 ただ、なんとなく滋味があるというか旨味があるというか、 「単なる薄いACブル」と切り捨てるにはちょっと惜しい存在感がある。
 ポテンシャル的には全然大したこと無くて、 税込み800円という値段を考えても物足りない内容。 でも、なんとなくスイスイいけるんだよなぁ。 そういった意味では、同じ薄い系ACブルだったコレとは何かが違う。 何が違うんだろ?
68点自宅にて

1日(火)

 師範代の年に一度の社休日、師範も休みを取って年に一度の贅沢ランチ (プチ師範代には保育園に行ってもらって・・・ゴメン)。

 今回の店は、新橋にある 第三春美鮨という寿司屋。名前だけの印象だと なんだか回転寿司のチェーン店みたいだけど、 (リンクしたサイトでもわかるように)魚の仕入れにとことんこだわった店として一部で評判。 席数はカウンターに11席、テーブル4席のこぢんまりした造り。2階には座敷もあるらしい。 我々が伺ったこの日はお客も少なく、ほどんど我々のみで最後に常連さんと思しき女性が一人で来られたくらい。

まずカウンターに座って、お通しはアナゴの肝煮。 ほろ苦くて良い感じ。 注文は、例によって『最初から握りで、一貫ずつ、美味しいところを一通り』とお願いして、 出されたのが以下。
コチ:神奈川県佐島産 昨日朝締めた"浜締め"
とり貝:茨城県浜崎産 内湾の貝であるとり貝がなぜか外海の浜崎で
コチ:神奈川県佐島産 今朝締めた"活け締め"
アオリイカ:愛知県伊良湖産
コハダ:石川県七尾産 当然締めて
シビマグロ 赤身:宮崎県油津産 "シビマグロ"とは本マグロの成熟期の呼び名
シビマグロ 中トロ:宮崎県油津産
シビマグロ 大トロ:宮崎県油津産
みる貝:千葉県富津産 軽くあぶって
アナゴ:神奈川県小柴産 煮て
春子(かすご):鹿児島県内之浦産 昆布締めにして
シャコの爪:神奈川県小柴産 軍艦巻きで
シャコ(子持ち):神奈川県小柴産 軽くあぶって
:千葉県銚子産
鰹(砂ずり):千葉県銚子産 皮付きをあぶって
赤うに:北海道道東産 軍艦巻きで
車海老:大分県別府産 軽く火を通して、頭も焼いて
マダカアワビ:千葉県岩和田産 煮て
鉄火巻きネギトロ巻き
玉子:千葉県旭市大松農場 つまみで
(なぜここまで詳しいかというと、「本日の魚と産地」という紙が各席に用意されているから)
以上19巻と巻1本分でおなかいっぱい(あたりまえか・・・でもネタはもっと色々種類があった。恐るべし)。 後はとり貝の味噌汁と葛きりの黒蜜。

 感想を言うのもおこがましいくらいに出されるものとにかく看板(評判)に偽り無し。 どれもこれも美味い美味い。 寿司飯は、やややわらかめに握られた温かさの残るもの。 米にもこだわっておられるみたいだけど、 印象的には「魚の邪魔をしない寿司飯」が狙いな感じ。山葵はかなり効く。 肝心の魚に関しては、師範と師範代の二人は、どちらかというと"仕事"をした寿司よりも 魚自体の素の美味しさを味わえる寿司が好きなので、ここのはとってもポイントが高い。 特に際立って良かった(「生まれて初めて」レベルだった)のは、 コチの食べ比べ、 身がプリッとして脂の乗ったとり貝、仕入れの値段が恐ろしく高そうな天然車海老、 草履のようなサイズで旨みの凝縮したマダカアワビあたりかなぁ。 (当然ながら)サクッと歯ごたえのある大トロマグロも美味いし、アナゴも絶品。 押し付けがましくなく語られるご主人の魚談義を耳に、 美味い魚を腹いっぱい食べてとにかく満足。

 酒は、最初瓶ビールを。 途中から腹が膨れるのを嫌って清酒に乗り換え、 梅錦の樽仕込みをまずは冷酒で、次はお勧めに従って燗酒で。 結果的にはビールから酒に切り替えて正解、清酒があまり得意でない師範でも、 ココの杉樽香が効いて比較的軽やかな酒は寿司との相性がとても良く感じられ、 寿司をパクパク酒をクイクイ状態。

と、非常に満足度の高い店ではあったけど、 唯一残念だったのは(やっぱり)値段かなぁ。 昼に一時間ほどで支払いは二人で35,000円弱。 お造りを食べず、酒も師範のみが控えめ?に飲んでこの値段。 でも、食べた寿司の量/内容を考えると全くもって正当な価格(というか逆にサービスして頂いている)だとは思うけど、 寿司に関しては見境い無く大食漢な我々、 ここまでいっちゃうとそうおいそれとは食べに来れないからなぁ。
 ・・・というような小市民ゆえの問題はあるとしても、 美味い魚それ自体を、いろいろ食べたいのであればこの店はホントに素晴らしい。 由緒正しき魚を、その由緒正しさを伺いつつ食べる幸せにひたれる店。 お店のサイトを読むと 薀蓄主義かつ高飛車な大将みたいな気がするけど、実際は明るく話しやすい方で、 我々のようなイチゲンかつ若造(まだ言うか?)な客にも誠実に対応して頂けました。

 その後、久しぶりに銀座界隈で買い物なんかして、 ちょっと疲れたんでコーヒーショップに。 店は、最近首都圏で良く見る店"EXCELSIOR CAFE 新橋店"というところ。 別にカフェ道場を開いているわけじゃないんで敢えて書く必要も無さげではあるけど、 ココ、アルコールも売ってるんですな。 アイスコーヒーでも飲もうと入った店ではあるんだけど、 4種類もあるスパークリングに心を惹かれ、つい注文したのがサングリアという銘柄(左写真)。 ま、ファンタグレープに若干のアルコールが入ったような、 チューハイに毛が生えたような気配ではあるけど、 380円というコーヒー並みの値段でコレが飲めるんだったら結構アリかもしれない、と。
 師範代が飲んでいたのはフローズン・モカというやつ。 ちょっと飲ませて貰ったら、なんだかアイスココアみたいな感じ。 もう少しネーミングを工夫した方が良さそうですな。 そういう意味ではスターバックスとかはソツが無いと思う。
(スターバックス、なんだか香りがワンパターンで、あまり好きじゃ無いんだけどね。 なんだかどれもこれも「旧ドミニク・ローラン」って感じで)。

 夕方には無事帰宅、夕食は家で。

Chateau le Grand Verdus "Grande Reserve" 2000
シャトー・ル・グラン・ヴェルデュ "グランド・レゼルヴ" 2000
Ch. le Grand Verdus
シャトー・ル・グラン・ヴェルデュ
Rouge
Bordeaux Superieur
ボルドー・シューペリュール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(6本セット\9,240:単品価格 \2,079)2004/05/23 デリバリーワイン スマイル
 昼間っからほのかにアルコールが入っていて、 やや気も大きくなりここでがっかりするワインは開けたくないところ。 というわけで、間違いなく美味げなワインをチョイス。 モノはデリバリーワイン さんから送って頂いた 特別 赤・白・泡6本スペシャルセット の一本。 このワインの1999は2年前に稽古済み、 大変に好印象だった銘柄。 今回送付頂いたのは良年2000産、さらに期待がヒートアップ。 不味かろうはずがありません。 ちなみに、夕食のメニューは鶏モモのオーブン焼き、マカロニサラダ。
 色は、濃いんだけどボルドーとしては赤みが強い色調。 香りのボリュームは前回同様全く文句無し、 雰囲気はボルドーというよりブルゴーニュ風。 顕著なのは樽の利かせ方。ボルドーの若いワインって、 煙たいくらいに深く燻した樽が使われるような気がするけど、 このワインはまるでブルゴーニュみたいに甘く香ばしい樽香。 その裏側には確かにボルドーらしい濃い果実香があるんだけど、 なんだか樽に気をとられてしまう。 味は、香りのパワフルさと比較すればややおとなしめで、 相対的には軽い印象。
 抜栓後2時間、懸案だった味の軽さを見事に克服、 甘い樽香と噛むような果実味を持った高級ワインに変化。
 いやー美味いです。2000年も問題なしであります。 ただ、贅沢を言えば2000年がゆえのプレミアム感が無い(値段にプレミアムが無いので当然だけど)のと、 雰囲気からして長期熟成には耐えられなさそうな点かな。 いずれにせよ今飲んで美味いワインには間違いないんで、 まだ飲んだこと無い御仁には是非お薦めの銘柄。
83点自宅にて

前月分

by 師範