稽古日誌:2008年9月

 2年連続、たった1年での首相退陣。 海の向こうの大国では国のリーダーになろうと熾烈な争いを繰り広げている横で、 こんなアッサリとリーダーの座を放り出す国。
 同情するわけじゃないけど、辞めたくなる気持ちも判らんでもないというか、 今の首相って何をやっても叩かれるからね。野党からマスコミからネットから。 昔だったら叩かれてもそれなりにその座に居座る「メリット」があったんだろうけど、 今は「首相の座」より「元首相という肩書き」の方がオイシくて、 それを仲間内で回しあったりしているような気がしないでもなかったり。

 関係ないけど、左写真はプチプチ師範代が開けたヨーグルトのフタの裏側。 なんか偶然「となりのトトロ」のキャラクターみたいな形になっております ・・・って関係なさ過ぎ。

翌月分

28日(日)

Mercurey "Les Monthelons" 2004
メルキュレ "レ・モンテロン" 2004
Dom. du Meix-Foulot
ドメーヌ・デュ・メ・フロ
Rouge
Mercurey
メルキュレ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,3102008/09/03 酒宝庫 MASHIMO 飯田
 本日の夕食は、簡単ローストビーフ、クラムチャウダー、カレー炒飯、インゲンのゴマ和え。 全くもって和洋中折衷、ポリシーレスの無国籍ディナー。 師範はそのうちクラムチャウダーとインゲンのゴマ和えを担当。 クラムチャウダー、適当なレシピを参考に適当に作ったんだけど、 ベーコンを入れるかどうかは悩むところですな。 というのも(今回は入れた)、入れたほうがそりゃ深みは増すけど、 ベーコンの香りが強くてアサリの香りがあまりしなくなるという諸刃の剣。 そしてワインは、見知らぬドメーヌの南ブルゴーニュ。 シンプルなラベルに惹かれて、なんとなく「ジャケ買い」したもの。
 色は、ブルゴーニュらしい薄めで赤みの強い紫色。 香りは、スーッと抜けるような芳香系で、なんとなく杉とか檜みたいな針葉樹っぽい香り。 こういう香りの雰囲気って、メルキュレみたいな南ブルゴーニュじゃなくて、 フィサンやマルサネみたいな北ブルゴーニュにありそうな感じ。 革とか梅とか紅茶とかみたいな、複雑っぽい要素もあったり。 味は、香りの印象通りキュッと鼻筋の通った酸味がメイン。 渋味は丸く甘味は弱く、ひっかかりなく喉の奥に落ちていく。
 スッと涼やかでスレンダー、でもちょっと妖艶。 竹林の中を歩く背の高い着物姿のご婦人、近寄ったらエルメスの香水の香りがして、 お顔を拝見すると青い目の外国人、みたいなワイン(ってどんなワインよ?)
74点道場にて

27日(土)

Cuma "Organic" Trrontes 2007
クマ "オーガニック" トロンテス 2007
Michel Torino Estate (Bodega El Esteco)
ミシェル・トリーノ・エステート (ボデガ・エル・エステコ)
Blanco
(Argentina)
(アルゼンチン)
\9762008/09/03 酒宝庫 MASHIMO スマイル
 本日夕方は、師範代が学童保育の保護者会に行ったため、 夕食は師範と子供らで。 メニューのリクエストを受けたところ、「目玉焼き」と「ほうれん草のおひたし」とのこと。 そりゃどっちも美味いけど、夕食のメニューとしてはなぁ、ということで、 それにマグロ丼を加えてなんとか夕食らしくすることに。 というわけでワインは白で、産地はアルゼンチン。 "Cuma"とは、現地のインディアン語で「クリーンでピュア」という意味らしい。
 抜栓しようとしたらコルクの品質がとても低くて、途中でポッキリ。 こんなコルクを使うぐらいだったら、スクリューキャップの方が良うございます。 色はほとんど無色に近い、レモンと麦わらの中間色。 香りにビックリ、ピーチの香りがバーン!。 改めて裏ラベルと見ると『ピーチとジャスミンの香りが特徴的』と書いてある。 言われてみれば確かにその通り。 樽は感じないんでステンレス発酵かも。 味は、ほんのり甘めかなぁ。酸味があまり無いんで、余計甘めに感じるのかも知れないけど。
 全体的にはとりわけどうということは無いんだけど、 ピッチピチのフルーツ香だけはなかなかよろしゅうございます。 やっぱりね、1,000円くらいのワインにはこういう一点豪華主義というか、 「ここだけはナイス」ってポイントが欲しいんだよね。
ショップへのリンク: Cuma "Organic" Torrontes 2007
76点道場にて

25日(木)

Chardonnay Vieilles Vignes 2006
シャルドネ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2006
Les Caves du Sieur d'Arques
レ・カーヴ・デュ・シュール・ダルク
Blanc
Oc (VdP)
オック (ヴァン・ド・ペイ)
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\1,0342008/09/03 酒宝庫 MASHIMO 飯田
 ラングドックのリムー、ピレネー山脈のそばにある造り手。 この造り手のワインはいろいろと稽古しているけど、一番古いのは11年前の稽古。 11年前ですよ奥さん。 いよいよ来年は大学に入学しますって子が、 ランドセル背負って小学校に通いだした頃くらい昔の話ですよ。 小学生1年生が高校3年生になる間には、いろんなこと勉強してすっかり賢くなるってぇのに、 「安ワイン道場師範」ときたら全く成長無し。 っていうか、11年前の方がよっぽど判ったようなことを書いておりますな。
 さて抜栓。ちなみに料理は昨日の予告どおり今シーズン初のおでん。 色は、フレッシュなレモン色、ってんじゃなくて、 良く言えば落ち着いた、悪く言えばやけに老成した感じの黄色~麦わら色。 香りは弱い、というかほとんどしない。 この時点でワインの楽しさは半減。 味は、コクはしっかりしているし、それなりに酸味なんかもあるんだけど、 やっぱり香りのないワインってのは美味しく感じないわけで。
 料理がおでんだったから、 あんまりフルーツフルーツしたワインじゃないほうが似合いといえばそうだったんだけど、 それにしてもちょっとねぇ。 1,000円くらいだと、どうしてもニューワールド産の単純なる楽しさと比較してしまうわけであります。
67点道場にて

24日(水)

Paringa Shiraz 2007
パリンガ シラーズ 2007
The ARH Australian Wine Company (David & Dena Hickinbotham)
ジ・ARH・オーストラリアン・ワイン・カンパニー (デイヴィッド&デナ・ヒッキンボーサム)
Red
South Australia (Australia)
サウス・オーストラリア (オーストラリア)
\769 (単品価格 \1,785)2008/08/27 エノテカシャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日午前中は(延期された)プチ師範代の運動会。 師範代は勤務先を全休、師範も勤務先を午前中遅刻で参加。 徒競走では残念ながら3位入賞に届かなかったけど、頑張っている我が子を見ると涙腺が緩みます。 と同時に、「もっと早く走ってくれれば・・・」と欲も出ます。親とは不思議な存在であります。
 ・・・ってなことととは無関係に、本日の夕食は野菜とソーセージのトマト煮、メンチカツと鶉の卵のフライ。 ワインは「ENOTECAパーティーパック12」、税・送料込み12本で9,975円からの一本。 このワインは2003年産と稽古済み
 色は濁った感じの青紫色。というか、スクリューキャップの裏にもボトルの首部分にも澱があって、 そもそも透き通ったワインじゃ無い感じ。 香りは弱め。果実も弱けりゃ樽も弱く、なんだか拍子抜けな香り。 味は、抜栓直後はアルコール感だけが目立ってて(アルコール度数14%)、 杯が進まず「うへぇ」って感じ。
 「こりゃ明日に持ち越して吉だな」と思ってたら、 師範代が明日の夕食の準備を始めてて、そのメニューはなんと「おでん」。 涼しくなってきたとはいえ、もうおでんですかい!?って聞いたんだけど、 子供らのリクエストらしいんでそれはそれで良し。 良くないのは赤ワインとは全く合わなそうなことですな。 ということで結局飲み干しちゃいました。
 なんだか小品で、どこか老成したような雰囲気を感じるワイン。 セット価格の769円ならさもありなんだけど、 2,000円弱の単品価格はちょっとどうかなぁ、と。
69点道場にて

23日(火祝)

Bourgogne Chardonnay "Kimmeridgien" 2005
ブルゴーニュ シャルドネ "キンメリジャン" 2005
Jean-Marc Brocard
ジャン・マルク・ブロカール
Blanc
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7112008/09/03 酒宝庫 MASHIMO 飯田
 本日の夕食は、昨夜からの 釣りで師範自らゲットしてきたイワシの唐揚げ、カサゴとカマスの煮付け。 それに加えて馬刺しの残りとかニラ玉とか。 当然ワインは白でしょう、かつコッテリじゃなくてサッパリ、 できればシャブリくらいのキレの良いのが良いでしょう、ということでのチョイスがコレ。 シャブリの造り手が造るACブルゴーニュで、「キンメリジャン」とはシャブリと同じ石灰質土壌のこと。 要はブルゴーニュ地域にシャブリに似た地質の場所を見つけたのよ、ってことですかね。
 色はとっても薄い・・・かと思ったんだけど、意外としっかりした黄色で、 ちょっと麦わらっぽい雰囲気の色合い。 香りはフレッシュフルーティ・・・かと思ったら、 フレッシュはフレッシュだけどフルーティさは影を潜めた、 かなり切れ味鋭い感じの香り。 いわゆる「ミネラリー」な香りですな。 土壌が石灰質だから香りがそうなるとは俄かには信じがたいんだけど、現実そうだから仕方が無い。 味は、甘さはほとんどなく、酸味もそれほどでもなく、メインは旨みというかコク。 口に含むとグイッと引き込まれる味わい。
 とはいえ全体的にはやっぱり地味で、総じて受ける印象は「普通のワイン+α」なワイン。 シャブリっぽいといえばそうかもだけど、いわゆる安シャブリみたいにペラッとしたワインじゃなくて、 もっと南の要素を加えて厚みを増した感じは好印象。 江戸前のイワシやカサゴとの相性も上々で、本日のチョイスはアタリ。
73点道場にて

21日(日)

Daniel Schuster "Twin Vineyars" Pinot Noir N.V.
ダニエル・シャスター "ツイン・ヴィンヤーズ" ピノ・ノワール (ヴィンテージ無し)
Daniel Schuster
ダニエル・シャスター
Red
(New Zealand)
(ニュージーランド)
\2,1842008/09/03 酒宝庫 MASHIMO 飯田
 昨日から延期されて今日になった運動会、結局お昼前には雨が降り出し「残りは水曜日」に。 共働きにはキッツいっす、平日開催。 また、師範母も午後には九州へ帰りました。 プチ師範代らが産まれて初めて「親子以外も参加する運動会」だったのに、 ダンスも徒競走も見られず中途半端に終わって甚だ残念。 ま、天気のせいだから仕方ないけどね。
 さて夕食はシンプル牛ステーキとか、お弁当の残りの鶏唐揚げとか、昨日の残りの天ぷらとか。 ワインは、一昨日に引き続きニューワールドのピノ・ノワールを。 この造り手のワインはソーヴィニョン・ブランと稽古済み、 結構好印象。
 さて抜栓。コルクは非常に安っぽい屑コルクを集成したもの。 こんなんだったらお隣のオーストラリアみたくスクリューキャップの方がまだ潔いのに。 色は結構ブルゴーニュ的で、濃い紫というより澄んでテカリのある赤紫色。 香りもかなりイケていて、ツンッとした酸のあるイチゴっぽい果実香に、革みたいな獣香、 香水のような雰囲気もあってなかなか良い感じ。 樽香は無いのか他の香りに溶け込んでいるのか、ほとんど感じない。 味も、酸味がメインでブルゴーニュのソレっぽい。 ただ、口の中に残る香りというか後味が違うかなぁ。なんとなく荒っぽいと言うか消え際にガチャガチャする感じが残念。
 抜栓後時間が経つと、まるで熟成ブルゴーニュのようなアプリコットのコンポートっぽい 柔らかい甘味が出てくる。これはなかなか良い感じ。
 結構忠実にブルゴーニュのピノ・ノワールっぽさを表現できていて、 それがこの値段なのはかなりお買い得。 ただ、「こりゃすげぇ」ってな高揚感は無くて、 「この値段ならお得だねぇ」といった納得感があるところまで。
78点道場にて

20日(土)

Kari Bay Chardonnay 2006
カリ・ベイ シャルドネ 2006
The ARH Australian Wine Company (David & Dena Hickinbotham)
ジ・ARH・オーストラリアン・ワイン・カンパニー (デイヴィッド&デナ・ヒッキンボーサム)
White
South Australia (Australia)
サウス・オーストラリア (オーストラリア)
\769 (単品価格 \1,365)2008/08/27 エノテカシャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日はプチ師範代の運動会の予定だったけど、 午前中台風通過のため明日に順延。 運動会観戦のために、師範母が昨日から二泊三日で道場に来ており、 夕食は師範一家と師範母の5人、テラスで天ぷら (いわゆる「お座敷天ぷら」じゃなくて、揚げるのはキッチンだけど)。
 ワインは、 「ENOTECAパーティーパック12」、税・送料込み12本で9,975円からの一本。 全く同じものと半年前に稽古済み。 エノテカのセットって、割引率が高くてお買い得なのは大変魅力だけど、 同じ商品があちこちのセットに入っていて、ダブる可能性が高いのがタマにキズ。
 さて抜栓して飲んでみると、 当然ながら色味香りの印象は前回と何の違いも無く、 濃くなく薄く無くの色に、弱めながら蜜っぽい香り、 ニューワールド産としては軽めな味わい。
 天ぷらみたいな、あまりしつこくない料理には、これくらいの軽めのワインが相性良し。 でも、やっぱりどうももうひとつ頼りないというか、飲んだ心地がしないのも事実。
70点道場にて

19日(金)

Cono Sur "20 Barrels" Pinot Noir 2007
コノ・スル "20 バレルズ" ピノ・ノワール 2007
Vina Cono Sur
ヴィーニャ・コノ・スル
Tinto
Casablanca Valley (Chile)
カサブランカ・ヴァレー (チリ)
\2,0792008/09/03 酒宝庫 MASHIMO スマイル
 本日の夕食は、前日から仕込まれた師範代ご謹製のビーフシチュー。 師範代はシャトルシェフ×(小さめの肉+シチューの素)でシチューを作るけど、 師範の場合は圧力鍋×(大きめの肉+ワイン+デミグラスソース)。 どちらが美味いかと問われるとどちらも美味いんだけど、 例えるなら師範代のがボルドー、師範のがブルゴーニュって感じ。 そういう料理に合わせたワインは、チリ産の高級?ピノ・ノワール。 先日、門下生からお薦めの銘柄。
 色は、いかにも南米のピノ・ノワールって感じの、まるでカベルネやメルローみたいな濃い紫色。 香りも、ブルゴーニュのソレとはちょっと異質、 犬や猫を通り越してワキガのような獣香と、ゴージャスな樽香。 ただ、味は結構ピノ・ノワールっぽいというか、 ちゃんと酸が活きていて、ニューワールドのピノとは思えない端正なバランス。
 抜栓後2時間くらい経つと、味わいのボリュームがスレンダーになって、 よりブルゴーニュらしいといえばブルゴーニュらしい雰囲気に変化。
 結構良く出来たピノ・ノワールだとは思う。 でもブルゴーニュのソレとは残念ながら別物みたいな。 やっぱりこういう地域はカベルネとかメルローの方がコスト・パフォーマンスに訴えやすいと思う今日この頃。
ショップへのリンク: Cono Sur "20 Barrels" Pinot Noir 2007
75点道場にて

17日(水)

 本日は、先ごろ米国東海岸赴任を終えて帰国したO氏の歓迎会。メンバーはO氏、N氏、師範。 場所は、
Shuz氏のサイトの Blogで見て、 良さそうな気がした東銀座のイタリアン、ピッツェリア・イル・ビアンコにて。

 店は、銀座でも中心からちょっと離れたところにあって、 外観は「銀座のイタリアン」というより「新橋のイタリアン」とか「上野のイタリアン」といった感じ。 店内は結構広くていくつかの空間に区切られていて、キャパは40人くらいかな。 木と土壁の内装に暗く落とした照明、 こちらも「銀座」という土地や「Il Bianco (白)」という店名から想像されるよりかなり庶民的な雰囲気。

 で、なぜ敢えてこの店かというと、なんたって『飲食3,500円以上でワイン持込み無料』だから。 O氏が米国で買ってきたワインを、 ちゃんとした料理をツマミに飲む、というのにうってつけじゃないかなと思い選んだ次第。
 料理は、下記をそれぞれ単品でオーダー、それを3人で取り分け。

【前菜】
海の幸のマリネ 柚子胡椒風味
海老とアボカドのマヨネーズ和えみたいなの(左写真)
生ハムとかの盛り合わせ
【パスタ】
ズワイ蟹とキャベツのスパゲティ
【ピッツァ】
鴨挽肉とかのピッツァ
【メイン】
牛ホホ肉とポルチーニ茸の煮込み
合鴨ロース肉のロースト いちじくとマデラワインのソース

 料理の値段は、概ね前菜が1,000円前後、パスタ/ピッツァ/メインが2,000円前後。 ちょいとシャレてて美味いイタリアンお惣菜、といった感じで、 酒の肴としては十分なクオリティ。

 酒は、O氏が到着する前にN氏と生ビール \450を1杯ずつ頂いて、 その後下記のワインに移行。

Il Grigio N.V.
イル・グリージョ (ヴィンテージ無し)
Eugenio Collavini
ユージニオ・コッラヴィーニ
Spumante
発泡

Friuri Venezia Giulia (Italia)
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア (イタリア)
(\3,200)2008/07/17 ピッツェリア・イル・ビアンコ (日欧商事)
 7時を過ぎて程なくO氏も到着、まず最初の泡はお店のものを頂くことに。 ワインリストに泡のラインナップは4種類あって、 そのうち一番安かったのがコレ。 ちなみに一番高かったのがシャンパーニュのテタンジェで、値段は7,000円台。 結構良心的な値付けに感じられるリスト(赤や白は全く見てないけど)。
 暗い照明なんで色はわかりません。 グラスが小さなフルート型のものってこともあるかもしれないけど、 泡が弱めで香も弱め。 良いシャンパーニュみたいなコッテリ系の香りじゃなくて、 まんま白ワインはフレッシュ柑橘系の香り。 「こりゃスカスカかなぁ」と思って口に運ぶと、 味わいは意外としっかり系。 といっても「重い」ってわけじゃなくて、軽快系スパークリングの範疇だけど。
 スッキリした香りにそこそこシッカリした味わい、 サクッと飲みたい最初の泡としては及第点のスプマンテ。 後で調べたら、概ね2,000円台で売られているみたい。 だとすれば極めて良心的な値付けですな。 また、なんか見たことあるラベルだなぁと思っていたら、 10年前に稽古してました。 評価厳しいなぁ、当時の師範は。
70点「ピッツェリア・イル・ビアンコ」にて

Nuits-St-Georges 1er Cru "Les Rues de Chaux" 2002
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ "レ・リュー・ド・ショー" 2002
Dom. Georges Chicotot
ドメーヌ・ジョルジュ・シコト
Rouge
Nuits-Saint-Georges 1er Cru
ニュイ・サン・ジョルジュ1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\5,4392008/07/17 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 次の赤は師範が持参。ロバート・パーカーがベタ褒めのドメーヌだとか。 そういうのって結構マユツバだけどね(パーカー氏ってどこでも褒める印象アリ)。 ちなみにこのお店、グラスは1人に2つ(大/小1つずつ)を貸してくれます。 赤用と白用という設定かな? そこそこ薄手でまずまずの品質のグラスでした。 そのうち大きいほうのグラスを使ってこのワインを飲むことに。
 暗い照明なんで色はわかりません。 香りは、ボリューム中程度で、やや熟成感のあるカドの取れた果実香がフワッと。 味は、最初口に含んだ時には炭酸のようなピリッと感を感じたけど、 程なくソレは無くなって、良い感じに年月を経たブルゴーニュらしい味わいに。 惜しむらくは甘味を感じないところかなぁ。 雰囲気は良いんだけど、なんとなく全体にストイックな感じが否めなかったり。
 ニュイ・サン・ジョルジュという微妙な村、 1級畑という微妙な格付け、2002年産という微妙なお歳、 それらの微妙さに似合った「小バンザイ」くらいのワイン。 でもまぁコレはコレでブルゴーニュらしくてよろしいわけではありますが。
80点「ピッツェリア・イル・ビアンコ」にて

Pahlmeyer Proprietary Red 2004
パルメイヤー プロプリエタリー レッド 2004
Pahlmeyer
パルメイヤー
Red
Napa Valley (USA)
ナパ・ヴァレー (アメリカ合衆国)
O氏北米土産 (ハンドキャリー)
 本日のO氏の北米土産ワインがコレ。 アチラの店員さんのお薦めに従って買ってきたワインと言うことで、 飲む前/飲んでいる時は全く素性不明。それでも、 普通の瓶の倍は重さがありそうなヘビー・ボトルで、 アルコール度数も15.2%となると、 「こりゃ気合の入ったワインだろうなぁ」ということは容易に想像。 後で調べたところ、 元弁護士で大金持ちのオーナーが金に任せて腕利き醸造家集めて造るボルドー・スタイルの高級カリフォルニア・ワイン、 というものみたい。
 暗い照明なんで色は判らないけど、明らかに濃くてトロットロなのは見て取れます。 香りは、ミルクのような樽香に、カシス・リキュールのようなギュッと凝縮した果実香。 「こりゃ間違いなくカベルネだねぇ」なーんて知ったかぶっていたけど、 調べてみると確かにカベルネ主体のブレンドらしい。 これで味もドカーンと濃いかと思えば、 実際はそれほどでもなくて意外とスルスル入る飲み心地。 飲み物としてはそのほうがありがたいけど、ちょっと予想と違ったのも事実。
 間違いなく美味いワインだとは思う。 でも、「高級カリフォルニアワイン」をキチンと体現しているという以外、 このワインの個性というか驚きと言うか、そういうのが無いのが残念。 なーんて贅沢言っとりますなぁ、「安ワイン道場師範」の分際で。
85点「ピッツェリア・イル・ビアンコ」にて

 最後にエスプレッソを飲んで、お会計はトータルで16,000円弱。 好きな酒持ち込んで、一人5,000円ちょっとでこれだけ楽しめればオッケーでしょう。 サービスの方も親切な対応で、十分満足の行く飲み会でありました。

 ・・・と、十分満足したはずなのにもう一軒。 かなり有楽町側に戻った、和光の裏あたりの地下にあるバー(店名失念)で。 師範はテキーラサンライズを注文したんだけど、 これがなかなか強くて、脳味噌にアルコールがグイグイ染み込んで来ましたとさ (でもなんとか寝過ごさずに帰れた)。


15日(月祝)

The Very Sexy Shiraz 2006
ザ・ベリー・セクシー・シラーズ 2006
Cloof
クルーフ
Red
Darling (South Africa)
ダーリング (南アフリカ)
\1,023 (単品価格 \1,554)2008/08/11 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 あっという間の連休最終日。 今日は金魚の水槽の砂利を取り替えたり、枯れた玄関脇の鉢植えの後釜を買いに行ったり、 その他モロモロ動植物のメンテナンスに明け暮れた一日。 朝5時に起きての作業だったんで、夕方にはもうヘロヘロ。 こんな日は軽い白なんかをスーッと飲むのが良いのかもだけど、 あいにく(?)料理がハンバーグ、きっちり勝負出来る相手として濃い赤をチョイス。 「美味しいものだけ6本セット 税込・送料無料 \4,980」からの最後の一本。 この造り手のワインは最近ココココで稽古済み、 なかなか高品質なワインを造る印象アリ。
 色は、薄く注いでも向こうが見えないくらい濃い、黒に近い紫色。 香りはいかにもシラーズ。 飲んでいると南アフリカ産であることを忘れる、 まるで豪傑な豪州産シラーズを飲んでいるかのような香り。 樽香もあるんだけど、 そんなに派手ではなくて(裏ラベルによればフレンチ・オークらしい)良いバランス。 味は、想像通り濃い。アルコール度数はなんと15%、 なんだかポルトなんかの酒精強化ワインを飲んでいるかのような飲み心地。
 素晴らしくパワフルなシラーズ。 唯一謎なのは、"The Very Sexy Shiraz"という名前。 「セクシー」って感じじゃないよね、こういう雰囲気は。 なんか女性ボディビルダーみたいな、セクシーとは別次元の肉体美。
77点道場にて

14日(日)

 宇都宮の従弟宅を11時過ぎに出て、東北道から首都高の環状線を通って湾岸線に出て、 横浜に着いたのは午後1時半(備忘録)。


 昼食は、雑誌で見て行ってみたいなと思っていた近所(と言っても遠いけど)の寿司屋へ。 店は、西横浜と黄金町の間あたりにあるじゅうせいという店。 雑誌で惹かれたポイントは、魚屋さんが経営している寿司屋というところと、 駐車場があるというところ。 外観は右写真・・・だけど、携帯電話のカメラをマクロモードのまま撮ったんでボケボケ。

 店内は、8席くらいのカウンターと小上がりに3テーブル。2Fにも座敷があるらしい。 昼も遅い時間だったんでお客は師範ら家族だけ。 だからってのもあるんだろうけど、お店の方の対応も非常にフレンドリーで、 「すいませんすいません」の多い子連れ外食としてはありがたい限り。
 さてさて注文は以下。

師範:おまかせ寿司 \2,400 (左写真)
師範代:特上寿司 \2,000
プチ師範代:子ども寿司 \1,100
プチプチ師範代:玉子焼タコマグロを単品で

 おまかせ寿司の内容は、(写真左上から)マグロ大トロ、真鯛、マグロ赤身、平貝、アジ、玉子焼、 甘エビ、イクラ、アナゴ、中落ちの鉄火巻き。 寿司種が大きめで、いかにも魚屋さんの寿司という感じ。 小さくシャレた都会の寿司も良いけど、これはこれでお得感がありよろしゅうございます。

 酒は、最初生ビールを飲んだあと、 北雪 純米大吟醸 \700を一合。 大吟醸の割には吟醸香の弱めな清酒で、生魚に合わせるには良い雰囲気でありました。

 上記以外に、お通しでマグロの山かけ2つと、シジミの味噌汁がついて、 お会計はトータル7,700円。 昼飯としてはちょっと良い値段するわけだけど、 それに見合った内容で満足度の高いお寿司でありました。

Bourgogne Pinot Noir 2006
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2006
Robret Monnot
ロブレ・モノ
Rouge
Bourgogne
ブルゴーニュ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,9742008/09/03 酒宝庫 MASHIMO 飯田
 夕食は家で。メニューはピーマンの肉詰めとか。 ワインは、なんとなく軽い赤が飲みたい気分だったんで、 お手頃価格(といっても2,000円弱)のACブルゴーニュをチョイス。 お店の謳い文句によれば、 『ヴォルネイのぶどう畑から造られる、 瓶詰めまでこだわり派(ノンフィルター)の 濃密なブルゴーニュピノノワールです。 』 らしいので、軽い赤じゃない可能性もあるけど、まぁ上記はリップサービス込みでしょう、ってことで。
 さて抜栓。コルクはACブルゴーニュとしては長めで質の高いものが使われていてちょっとニッコリ。 香りは、南のブルゴーニュらしい革っぽい香りと、 プチ師範代曰く『香水みたいな匂い』がある。 2,000円以下のブルゴーニュとしては十分合格点の香り。 味も、軽めではありながら軽すぎず、バランスも悪くない。
 『濃密なブルゴーニュピノノワール』というのはどうかと思うけど、 なかなかコスト・パフォーマンスの高いブルゴーニュピノノワールだとは思われます。 1本飲みきってもあまり酒が回った感じがしないのも好印象。
ショップへのリンク: Bourgogne Pinot Noir 2006 [Robret Monnot]
77点道場にて

13日(土)

 本日は、最近家を新築した従弟で門下生の家を訪問。場所は宇都宮。 同じ関東地方でもこのあたりになると、土地も広々としていてうらやましい限り。

Ruchottes-Chambertin 2004
リュショット・シャンベルタン 2004
Frederic Esmonin
フレデリック・エスモナン
Rouge
Ruchottes Chambertin (Gevrey Chambertin Grand Cru)
リュショット・シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\6,8252007/08/21 かわばた酒店 ラック・コーポレーション
 夕食は、従弟お手製のウッドデッキでバーベキュー。 やっぱり庭が広いと良いねぇ。 道場あたりだと周辺の迷惑(煙害)を気にしてバーベキューは無理だなぁ。 ホットプレートでの焼肉が精一杯であります。
 さてさてお酒は、まず缶ビールを3本くらい頂いた後、 新築祝いに道場から持参したワインを抜栓。 比較的順当な価格でブルゴーニュの特級畑が買えるお気に入りの造り手、 フレデリック・エスモナン(「エモナン」が正しいかも)のリュショット・シャンベルタン。
 色は、夜の屋外なんであまりよく判らなかったけど、 なんとなく薄めに感じたのは飲んだ印象からか。 香りはさすがに素晴らしい。 いかにもブルゴーニュ特級畑な、キュートな果実香と品の良い樽香、それに妖艶な獣香がプラス。 こりゃ期待できそうだと口に含むと、 点は二物を与えず、というかヴィンテージの限界と言うか、 軽めで酸が中心の味わい。
 悪くは無い、というか安ワイン道場レベルでは十分美味いワインなんだけど、 7,000円もするワインと思うともうひと頑張り欲しかったところ。 温度が冷蔵庫に入れてたんで温度が低めだったことと、 抜栓してからあまり時間が経たないうちに飲み干しちゃったこともあると思うけど。
83点従弟宅にて

Chateau Galau 2005
シャトー・ガロー 2005
Magdeleine
マグドレーヌ
Rouge
Cotes de Bourg
コート・ド・ブール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
(従弟から) 富士貿易
 2本目は従弟に出して頂いたもの。 やっぱりバーベキューのローストした肉には、 同じように炭の香りがするボルドーですかな。 このワインは師範の知らない銘柄/造り手だけど、 クラシックは雰囲気のラベルと、"Vielli en fut de chene (樫樽で貯蔵)"の文字があり、 コルクにもキチンと造り手とヴィンテージが記されていて、なかなか高級感アリであります。
 色は前述のごとく暗くてよくわかりません。 香りは、焦がしの強い樽香と、重めのフルーツ香がまさにボルドー。 品種的にはメルローの比率が高そうで、どちらかというと重低音が充実した香り。 味は、ボルドーとしては高めのアルコール度数(14%)が効いているのか、 やや強い酒のように感じられ、あまり杯が進まないままダウン。
 けっこうシッカリしたボルドーだったように思います。 でも、2杯目くらいでグワーッと酒が回ってまいりました。 ま、ビールから数えるとかなりの酒量なんで、仕方ないところではありますが (ってか人んちでそんなに飲むのもアレですが)
(75点)従弟宅にて

 例によって早めの沈没、翌朝はすっきりお目覚めの師範でありました。南無。

11日(木)

Mapu Reserva Cabernet Sauvignon 2007
マプ・レセルバ カベルネ・ソーヴィニョン 2007
Baron Philippe de Rothschild
バロン・フィリップ・ド・ロートシルド
Tinto
Central Valley (Chile)
セントラル・ヴァレー (チリ)
\769 (単品価格 \1,575)2008/08/27 エノテカシャトー蔵出しワイン エノテカ
 最近平日は丸一本飲みきれずに沈没することが多くて、 また昨日の残りも一杯分あることもあって、 今日のワインは二日に分けて飲むつもりでチョイス。 選んだのは、昨日同様「ENOTECAパーティーパック12」、税・送料込み12本で9,975円からの一本。 ボルドーの名門「バロン・フィリップ・ド・ロートシルド」が南米チリで造るワインで、 "MAPU"とは、南米の民族言語で"earth=大地・地球"を意味する言葉だとか。 せっかくなんで残った昨日のワインと比較しながらの稽古。
 色は、赤ワインとしては普通の色だけど、チリ産のカベルネとしたらかなり薄め、 昨日のボルドーよりも薄いくらいだから結構珍しい例かも。 香りも、いわゆるチリ産の「果実香バーン!樽香ゴーン!」ってんじゃなくて、 なんだかボルドーみたく落ち着いた雰囲気の香り。 味も、傾向的にはボルドーみたいな落ち着き感のある味わいだけど、 そこはやっぱりチリ産、甘さと酸味がキュッと前に出ていて、 人懐っこい性分は隠しきれない、といった感じ。
 ボルドーの造り手が造るチリ産だからか、 ボルドーっぽい洗練された雰囲気を出そうとしているのが良くわかる。 でも、良いじゃないチリはチリで。 なんかせっかくの奔放な性格が抑圧されているよう。 もっと開放的な感じを期待していたんでちょっと拍子抜け。
 翌日、お祭りで缶ビール2缶、チューハイ2缶を飲んできた後、残った半分と稽古。 やっぱり昨日の印象と同じく、非常にボルドーっぽいワイン。 特にヘタッた感じもなく、健康体を維持してました。
71点道場にて

10日(水)

Chateau Gillet 2005
シャトー・ジレ 2005
Ch. Gillet (E.A.R.L. Nadau)
シャトー・ジレ (E.A.R.L.ナドー)
Rouge
Bordeaux
ボルドー
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\769 (単品価格 不明)2008/08/27 エノテカシャトー蔵出しワイン エノテカ
 「ENOTECAパーティーパック12」、税・送料込み12本で9,975円からの一本。 この銘柄は2003年産と稽古済み、かなりイケてなかった印象だけど、 セットに入っていたんで不本意ながら再登場。 サイトの説明によれば、 『土壌は粘土質と石灰質。ブドウの育成とワインの醸造にはなるべく機械を使わず、伝統的な手法を守っています』 だそう。醸造という、ある意味「科学」な分野において、 「伝統」は必ずしも善ではないと思うトコロでありますが・・・
 色は、ボルドーらしい濃く青みの強い紫。 香りのボリュームと雰囲気はまずまず。 緩みの無い厳格な感じの果実香と、アクリルのぬいぐるみっぽいケミカルな香り。 味は、抜栓直後は冷えていたためかやたら軽く感じたけど、 時間が経って温度が上がってくると雰囲気が変わって、 渋みの強いカタブツなワインに変化。
 ボルドーらしいといえばボルドーらしくて、確かに「昔ながら」な感じのワイン。 受ける印象は2003年産よりちょっと上。 2003年はアルコール度数12%、この2005年は13.5%なんで、 実は醸造のスタイルを現代風に変えてきているんじゃないか、とも思ったり。
 翌日、香りのアクリル感がより目立ってきて、更にイケてないワインに変化。 ウムー、ボルドーなんかだともっと酸化耐性があると思ってたけど。
68点道場にて

7日(日)

Sura Brut N.V.
スラ ブリュット (ヴィンテージ無し)
Nashik Vintners
ナシク・ヴァントナーズ
Sparkling
発泡
(India)
(インド)
\1,4802008/08/09 信濃屋横浜駅シァル店 出水商事
 時の経つのは早いもので、週末に入ったと思ったらあっという間の日曜、あっというまのサザエさん。 なんて子供っぽい悲哀は置いといて、本日の夕食は手巻き寿司(マグロ、鯛、ダルマイカ)、 昨日の残りの鶏の唐揚げ、カマボコ、なんちゃってサラミ、ぬか漬け。 乏しい泡白在庫の中から選び出したワインは、なんとインド産のスパークリング。 道場では過去インド産の赤/白のスティルワインとは稽古経験があるけど、 スパークリングは初めて。
 ボトルやコルクの具合は普通にスパークリングです。 泡立ちは、外観上はなんとなくキメが粗いような感じがしたけど、 口に含むと泡だちもキメもシャンパーニュに遜色ない感じ。 色は、シャンパーニュなんかと比べると、赤みの少ないレモン色っぽい黄色。 香りは、ボリュームは結構シッカリしているけど、その傾向は比較的単純で、 なんだかそこそこのカバみたいな香り。 味も香りの印象と同じで、味わいの振幅は大きいけど要素が少なくて、 なんだか単純。
 まぁ敢えて似た物を探すと、やっぱりスペインのカバ(っつったっていろいろあるけど)あたりかなぁ。 全く無名の地でこれだけ「普通」のワインが造れるのはたいしたもんだとは思うけど、 値段も普通だしね。
ショップへのリンク: Sura Brut N.V.
73点道場にて

5日(金)

Chateau de Nages Reserve 2006
シャトー・ド・ナージュ レゼルヴ 2006
Ch. de Nages (R.Gassier)
シャトー・ド・ナージュ (R・ガシエ)
Rouge
Costieres de Nimes
コスティエール・ド・ニーム
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
\885 (単品価格 \1,344)2008/08/11 ヴェリタス ワインプレス・インターナショナル
 9月に入ってもまだまだ暑い日が続いております。 と言いつつ、9月の始めなんて毎年まだ暑いんじゃないっすかね? 師範らが子供の頃は、小学校でも9月一杯はプールがあったような。 地球温暖化とかなんかとは別に、9月の始めは暑いんですよね。
 さてさてワインは、ヴェリタスの「美味しいものだけ6本セット 税込・送料無料 \4,980」から。 この銘柄は3年前に2003産と稽古済み。 必要以上に濃いワインだったような印象だけど、3年経って傾向が変わっていますかどうか。
 色は、ニューワールド産にも負けないしっかりとした濃さ。 香りは、残念ながらボリュームは控えめ。 でも、雰囲気はいかにも南仏というか、ちょっとワルな感じの荒っぽい果実香がメイン。 味は、渋味もあります甘味もあります酸味もありますだけど、 なんか全体的に固い感じ。なんか昨日のワインを小錦とするならば、 このワインはクロマティみたいな感じ・・・ってあまりに飛びすぎな例えですが。
 とはいえ3年前のジャジャ馬と比べればかなり落ち着いてきたかな、って感じ。 こういうワインも、単品の1,300円超だと激戦の真っ只中だけど、 セット価格の885円だと明らかにコスト・パフォーマンスが高くなる、というセット物の魔術。
71点道場にて

3日(水)

Montes "Classic Series" Merlot 2006
モンテス "クラシック・シリーズ" メルロー 2006
Montes S.A.
モンテス S.A.
Tinto
Colchagua Valley
コルチャグア・ヴァレー
Colchagua Valley (Chile)
コルチャグア・ヴァレー (チリ)
\769 (単品価格 \1,575)2008/08/27 エノテカシャトー蔵出しワイン エノテカ
 本日夕方女性陣は歯医者に寄る予定なんで、 調理担当は師範・・・と思ったけど、彼女らの方が早い帰宅でした。 メニューは枝豆、ベーコンとアスパラガスの炒め物、鶏の香草パン粉焼き。 ワインは先週買った「ENOTECAパーティーパック12」、税・送料込み12本で9,975円からの一本。 このセット、(いわゆる「希望小売価格」じゃなくて)実際に単品で売られている価格のほぼ半分で買えるから、 割引率としてはかなり優秀。 まずはエノテカ御用達の銘柄"モンテス"のベーシックなグレードのメルローから。
 色は予想通りとても濃い紫色で、 香りもミチッと目の詰まった果実香にアメリカン・オークらしい派手な樽香。 味も、濃くて重くて甘くて、全くもってチリ産らしい味わい。
 夏場にこういうワインだと、もう2杯目くらいから「うへぇ」てなっちゃって、 杯の進みは遅くなるわけだけど、だからといって「もういらねぇ」までは行かずに、 チビチビとは飲みたさが持続。ただ、アルコール度数14.5%の壁は高くて、 残り2杯分くらいを残してノックダウン。
 単品価格で1,500円のチリ産というとちょっと高級な部類に入ると思うけど、 それくらいのパフォーマンスはあると思う。 それがこんな値段で買えるのはやっぱりお買い得。 っていうか700円台でこんなワイン出されたら、他の産地は太刀打ちできないよね。
 2杯分残った翌日最稽古。 香りはやや飛んじゃって出枯らし感があるけど、 味は強さが取れてスムーズに変化。 初日と翌日、どちらが好きかは好みだと思うけど、 少なくとも翌日もちゃんと楽しめるワインではあるよね、と。
76点道場にて

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by 師範