門下生(2008年報告分)

門下生の活動も依然として活発・・・とは言えない状況。 安ワインを飲む人が減ったわけではないだろうし、 アクセス数も減ってないので見る人も減ってないと思う。 やっぱり、ご自分でブログ等にお書きになる方が増えたんでしょう。 それも時代の流れですな。


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門下生第四十八号柳沢殿より。 (報告日:2008年11月13日)
Cremant de Bourgogne Reserve NV

「種類」 泡
「生産者」  Cave de Marsigny
「稽古した日」  2008年11月13日
「稽古した場所」  自宅(千葉県某所)
「購入店」   ヴェリタス
「価格」 1500円
   今日とあるところで耳にした噂。 「今年はボジョレ・ヌーヴォーの予約が思わしくないらしい。 不景気のせいもあるだろうけれど、一方でスパークリング・ワインは人気の様子」 だとか。これを聞いて、 日本人のワインリテラシーが上がったのかもと嬉しくなるのは私だけではなく、 師範も同意していただけるかなと。
 ということで今日は泡。楽天の共同購入で1本1500円のブツ。 それほど期待していなかったんだけど、意外に奥行きと複雑さのある味わいで、 似たような値段のカバなんかとは明らかに一線を画しています。 シャンパーニュを開けるほどではないけれど、 ちょっと嬉しいことがあった時のプチお祝いに最適の1本かなと思います。

---師範より---
 ご報告ありがとうございます。
 ワインの売り上げの話、ヌーヴォーが売れないのは単純に喜ばしい限りですね。 無駄に高いワインと知らずに買う人が減るわけですから。 で、スパークリングは売れているとなると、 これは世に言う「格差の拡大」ってヤツなんですかね。 アッパーな層は高くてもシャンパーニュ買っていて、 ローワーな層はヌーヴォーにすら手を出さなくなった、と。 「スパークリング」内で、伸びてるのがシャンパーニュか非シャンパーニュかで違うと思いますけど。
 さてご報告頂いたワインですが、 クレマン・ド・ブルゴーニュってなぜ(相対的に)あんなに安いか不思議に思いません? だってACブルゴーニュだって今時2,000円以下は少ないのに、 クレマンだとこの値段くらいで比較的容易に見つかりますよね? 製造工程としてはスティルワインよりクレマンの方がはるかに面倒なように思えるんですが。 その謎をご存知でしたら是非ご教示下さい。
 ・・・と、シロートな疑問は置いといて、 安ワイン者たるもの安くて美味いワインであれば産地がどうとかは二の次、 ピュアなハートで楽しみましょう、ということですね。 またよろしくお願いします。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2008年11月12日)
セリエ・ド・プランス 2006

「稽古した日」   2008年11月5日、11月12日
「稽古した場所」  自宅にて
「購入店」 創酒タカムラ 800円位
「インポーター」マルカイコーポレーション
「原産国」 フランス
「使用品種」 グルナッシュ、メルロー、シラー、カリニャン Alc.14%

 1924年創設AOCシャトーヌフデュパープ最大の生産者セリエドプランスうんぬん・・・・。
そういえば初めて赤ワインを飲んだのはシャトーヌフデュパプ。 懐かしさとPOPにつられて購入、さっそく稽古しました。
抜栓後、若いです濃い赤紫色です。
香りはりんごをかじったときの香り、なぜかほんのり熟成香。 味は酸と甘みのバランスはとれています。

 その翌日同僚と激飲。もう2度と酒は飲むまいと1週間。
でも夕食の鍋につられて再稽古。 さすがにもうバランスが崩れてるだろうと稽古しましたが、 以外や以外酸が突出するわけでもなくバランスを保っています。
頑丈な南仏。親しみやすい飲み味。 きっと現地ではペットボトルなんかで販売されてるんでしょうかね。
リピート買い決定です。

---師範より---
 ご報告ありがとうございます。
 一見なんの変哲もないテーブルワインのような外観で、 実際格付けは"Vin de Table"で、 師範だったら「こりゃ買わねぇなぁ」なワインなんだけど、 こういうのにも安ウマワインがあったりするのが面白いところですね。 先日タカムラで買ったとき、これも買い物カゴに入れときゃよかったなぁ、 であります。
 それでは、またナイスなワインがありましたらご報告よろしくお願いします。


門下生第百四号鯛殿より。 (報告日:2008年10月3日)
クストーツァ 2006
カヴァルキーナ

「稽古した日」         2008年10月3日
「稽古した場所」        自宅
「購入店」            楽天 ワインブティック ヴァンヴァン
「価格」             1,820円
「インポーター」        (株)稲葉
「原産国」           イタリア ヴェネト州
「使用品種」          フェルナンダ      30%
                 トレッビアーノ      30%
                 ガルガーネガ      30%
                 トレッビアーノ・ネロ  10%

 何でしょう? とても味が濃い感じがします。シャルドネっぽい雰囲気です。 イタリアの白ってとても、水っぽいイメージが強いのですが・・・ これはホントにしっかりしてます。 豪州かカリフォルニアの安いシャルドネと似ているような・・・ 飲みやすいですし、良いのでは。 急に涼しくなったので、赤が飲みたかったのですが、
サンマの香草パン粉揚げ焼き
ヒラメのカルパッチョとベビーリーフ
なすの煮浸し
かぼちゃと長芋の素揚げ
だったので白になりました。

---師範より---
 ご報告ありがとうございます。
 料理がなんとなく道場の週末に出そうなメニューで、 「確かにこういうメニューだと軽快なヤツを期待してヴェネトあたりのイタリア白を選ぶよなぁ」 と想像しました。でも、味が濃い白でも意外と合ったんじゃないでしょうか? これが同じサンマでも刺身だったりすると、 ニューワールドみたいな濃い系はちょっとキツイかもですけど。
 これから食べ物が美味しくなる季節、ワインも選び甲斐がありますね。 というわけで今後ともよろしくお願い致します。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2008年9月29日)
キャンティ 2006 (バローネ・リカゾリ)

「稽古した日」   2008年9月28日
「稽古した場所」  自宅にて
「購入店」 楽市 1,575円
「インポーター」フードライナー
「購入場所」創酒タカムラ
「原産国」 イタリア
「使用品種」 サンジョベーゼ

 門下生報告にありましたリカソリのキャンティ酷暑まっさかりの8月に購入していましたが 2ヶ月弱床下熟成を施し、急に涼しくなった9/28稽古いたしました。
 抜栓後、コルクの香りは軽いミント香。 グラスに注ぎますとエッジがやや熟成感のあるレンガ色です。 やっぱりキャンティはぺらぺらかなと思いつつ口に運びますとしっかりした樽香。 負けないぐらいの果実味。酸と甘みのバランスもとれています。 やはり作り手はイタリアにおいても大事かなと思う瞬間でした。 いやーよかったです。 翌日も稽古しましたが酸が出過ぎることもなくバランスをしっかり保っていました。 又見つけましたら上位版の稽古もしたく思うしだいであります。

---師範より---
 ご報告ありがとうございます。
 このワイン、門下生お二人からご推薦頂いたとなると、かなり良さそうですね。 お二人のご意見をまとめると、「バランスの良いキアンティ」といったところでしょうか。 キアンティって、ホントにピンキリのDOC、というか「キリ」が多いDOCで、 そこいらに売られているキアンティ買うとかなりの確率でペラいワインに出会うわけですが、 この造り手は安心して良さそうですね。
 というわけで、またグッと来るワインに出会われましたらご報告よろしくお願いいたします。


門下生第四十八号柳沢殿より。 (報告日:2009年9月15日)
Cote de Nuits Villages 1998

「種類」 赤
「生産者」  Antoine Ligeret
「稽古した日」  2008年9月15日
「稽古した場所」  自宅(千葉県某所)
「購入店」   ヴェリタス
「価格」 2000円
 9ヶ月ぶりの投稿です。今年4月にオランダから帰国し、 週2日の休肝日以外はワインを相変わらず飲んではいるのですが、 なかなかお値打ちものに当たることがありませんでした。しかしこのワインは素晴らしい。 香り良し味良し、熟成具合もぴったりで、良く出来た村名ブルゴーニュと互角に勝負できそうな実力。 それでいて価格は2千円ポッキリ。 師範も良く利用されているヴェリタスの共同購入で6本1万2千円のコースのリストにあったのですが、 サイトで確認したところ既に完売とのこと。そりゃそうだよね。 通常価格は3千円弱らしいですが、 その価格帯でも充分満足できる品質だと思います。 再入荷することがあったら是非お試しください。

---師範より---
 お久しぶりのご報告、ありがとうございます。また、ご帰国おめでとうございます。
 10年前の無名造り手の地域名格付けブルゴーニュ、 一見リスキーなチョイスに思えますが、アタリもあるんですね。 再入荷を期待したいところですが、 こういうバックヴィンテージのワインって、 再入荷はほとんど期待できないのが実情かと。 一般のインポーター扱いであれば他の店で平行して売られているのを探す手もあるんでしょうけれど、 ヴェリタス(ワインプレスインターナショナル)輸入のワインって、 他で見たことは無いからそれも望み薄。 まさに「一期一会」なワインですね。
 というわけで「お試し」は難しいと思いますが、 『そういう怪しげなワインにもアタリがある』という事例は大変参考になります。 今後ともよろしくお願いします。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2008年9月13日)
ポールクルーエ グランクリュ NV

「稽古した日」   2008年9月13日
「稽古した場所」  自宅にて
「購入店」 楽市 1240円
「インポーター」(株)ドウシシャ
「原産国」 フランス
「使用品種」 おそらく シャルドネ ピノノアール ピノムニエ

 泡ものって、なんだか高いのも、 安いのもあまり気にしなくって発泡性だけで飲んでたんですが、 ラベル不良の商品、ゆえあって半額の値付け、 しかもグランクリュはいまだ未稽古のシャンパーニュ。 ここは師弟として稽古せずば、師匠のお叱りを受けるものとはなはだ遺憾ながら、 稽古いたしました。
 グラスに注ぎますと色は、赤みの強い黄金色、 泡もグラスの外に飛び出そうとせず落ち着いた泡立ち。 今までに飲んだシャンパーニュでしっかりしたものといえばグラスで飲んだドーツのブランドブランでした。 (これはしっかりしたシャンパーニュでこれまでで私的には最上のものと思っていました) しかしこのシャンパーニュは悪く言えばひね香、 酸化したスペインのシェリーのような香りと共に香ばしいトースト香、乾燥した果実香、 いろんな香りがグラスを包んでいきます。酸味も突出せず甘さとのバランスもなかなかいいものでした。
 これは今まで経験したことの無いスパークリングの世界でした。やっぱりいいものは良いんですね。 又機会があれば稽古したいと思います。
(すいません。ラベル不良のため写真なしです)

---師範より---
 ご報告ありがとうございます。
 まず、ラベル不良で半額になっているとはいえ、 この値段でシャンパーニュが買えたのはラッキーでしたね。 半額じゃない2,500円払ったって最近は買えないですから。 そして、内容的にはしっかり熟成したシャンパーニュだったようで、 ますますそんな値段では得がたい経験をされたと思います。 精進すれば良いことがある、ということでしょうかね。
 ともあれご報告ありがとうございました。 今後もナイスなワインと稽古されましたらご報告よろしくお願いいたします。


門下生第百四号鯛殿より。 (報告日:2008年9月10日)
"レ・マンフレディ" ビアンコ 2007
テッレ・デッリ・ズヴェーヴィ

「稽古した日」           2008年9月10日
「稽古した場所」          自宅
「購入店」              楽天 金沢マル源酒店 1,869円
「インポーター」          モンテ物産(株)
「原産国」               イタリア バジリカータ
「使用品種」             ミューラー・トゥルガウ  70%
                   トラミネール・アロマティコ 30%
                   トラミネール・アロマティコ は、ゲヴェルツトラミネールのことだそうです

バジリカータは、イタリアの土踏まずだそうです。 あ~足の裏の凹んだところなのね。 なんだか暖かそうな場所なのにブドウはドイツ系です。 やはり口当たりは甘いです。 香りもマスカットジュースみたいにきます。 2007年らしく、フレッシュです。 ブラインドで飲むとイタリアだとは絶対思わないです・・・

---師範より---
 続けてのご報告、ありがとうございます。
 イタリアでも北イタリアの方(トレンティーノ・アルト・アディジェ州あたり) だとドイツ品種を使ったワインがあったりするようですが、 南も南、土踏まずにある州でも造られているんですね。 甘いイタリア産白ワイン、なんだかちょっと想像がつきません。 ご報告頂いているということは美味しかったということなんでしょうけれど・・・
 ともあれご報告ありがとうございました。 甘くてフレッシュなイタリア産白ワインが飲みたい方は稽古してみて下さい。


門下生第百四号鯛殿より。 (報告日:2008年9月1日)
コノスル 20バレルズ リミテッド エディション ピノ・ノワール 2007

「稽古した日」      2008年8月31日
「稽古した場所」    自宅にて
「購入店」        楽天 お酒@ネット    2,191円
「インポーター」     (株)スマイル
「原産国」        チリ
「使用品種」       ピノ・ノワール

 えっと、チリの有名 コノスルのちょっといいワインです。 20バレルズ リミテッド エディション なんだか 新しい車の名前みたいですが・・・・ コノスル通常版は稽古していないのですが 何でしょう。やや薄く感じます。酸味がちょっとくるかもですね。 せやけど、いまどきフランスのピノだったらこの価格では買われへんでしょ。 香りには、チョコレートみたいなのを感じます。 ピノがお好きな師範!いかがでしょうか。 コノスルはさらにこの上のバージョンもあるみたいです。 ポイントを貯めて稽古してみたいです。

---師範より---
 ご入門ありがとうございます。
 他の門下生からのご報告も合わせて、コノ・スル3連発ですね。 やっぱり安ワイン者としては外せないですからねぇ、コノ・スル。 この造り手のピノ・ノワール、一番下のクラスの物とはずいぶん以前に稽古しておりまして、 1999産2000産も全くイケてない印象でありました。 「やっぱりチリでも手頃なピノ・ノワールは難しいのかなぁ」なんて考えておりましたが、 あれから7年、造り手も努力しているということでしょうか。 このワイン、楽天でもそこそこ売られているようですので、 近いうちにゲットしてみることにします。
 それでは、今後ともご精進のほど、よろしくお願いします。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2008年8月7日)
コノスル ゲブルツトラミネール レゼルバ 2007

「稽古した日」   2008年8月7日
「稽古した場所」  自宅にて
「購入店」 パントリー六甲アイランド店 1400円
「インポーター」(株)スマイル
「原産国」 チリ
「使用品種」 ゲブルツトラミネール

 またもやチリ産のワインなんですが、 日ごろ普通のゲブルツトラミネールをリピート買いしていましたお店の店長さんに 「これのレゼルバって評価高いんでしょ。またこのお店でも置かれますよね」 と控えめに催促いたしました。
 久しぶりに(3週間ほどですか)コノスル通常版を何気に購入しようとしていますと 店長が店の脇から持ってこられたのがこのレゼルバでした。 3週間もなるのに覚えてくれたんですね。早速購入し、稽古いたしました。
 色はほとんど無色透明、わずかにレモン色です。かおりはまず蜜の香り、 森林のような香りが続き、口に含みますと甘みをまず感じましたがその後、 程よい酸が甘みを包み、バランスよい余韻を残します。
 いやーあまり雑誌の宣伝と信じてなかったのですが、これは良かったです。
30度を越す毎日ですが師範殿にもお体ご自愛ください。

---師範より---
 ご報告ありがとうございます。
 連発(といっても間が空いてますが)でコノ・スルのご報告、 やっぱり間違いなく安ウマですからね。 師範としても「安くて、比較的どこにでもあるワインを紹介して」 と言われたコノ・スルを紹介するような気がします。 ご報告頂いたゲヴュルツの高級品は未稽古ですが、 文面からなかなか良さげなワインであることが伝わって来ました。
 今日たまたま酒屋に寄ったところ、まさにこのワインが売られてましたのでゲットしました。 近いうちに稽古しますので、乞うご期待であります。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2008年6月7日)
コノスル リースリング 2007

「稽古した日」   2008年6月7日
「稽古した場所」  自宅にて
「購入店」 パントリー 860円
「インポーター」(株)スマイル
「原産国」 チリ
「使用品種」 リースリング

 チリ産のワインが多い今日この頃ですがバラエタルワインの種類の多いコノスル、 ゲブルツトラミネールが某ワイン紙で評価が高く、 何気なく販売店のコノスルリースリングを発見、購入、稽古いたしました。 某誌によるとコノスルは自転車に乗ってブドウ畑の手入れをするとか、 そのイメージをラベルにしておられるようです。 なんだか栽培家、醸造家の方の日々の努力に感謝でございます。

 コノスルのソービニオンブランは稽古しましたが酸の強さがあまり嗜好と一致せず リピート買いとはならずでしたが、リースリングはちゃんとリースリング特有の揮発油香もあり、 酸と甘みのバランスも取れたなかなか自分的には満足できるワインでした。 ただしアルザスのいい作り手の足元には及ばないと思いますが・・・ でもこの値段でリースリングの雰囲気が味わえるのであればありかなと。 次はピノノアールでもいきましょうか。

---師範より---
 ご報告ありがとうございます。
 コスト・パフォーマンスに優れるチリ産ワイン、 その中でもコノ・スルはその品種の多さと値段の安さに優れ、 安ワイン者にとっては必須アイテムですね。 当道場でも、2000年からこれまで12本の稽古経験があります。 稽古した品種は、赤がカベルネ・ソーヴィニョン/メルロー/シラー/ピノ・ノワールの4種、 白がシャルドネ/ソーヴィニョン・ブラン/ゲヴュルツトラミネール/ヴィオニエの4種です。 ご報告頂いたリースリングは、上のリストからちょうど漏れてました。 今度見かけたら稽古しています。
 それでは、最近ご報告も少なくなって寂しげなこのページですが、 のんびりとお付き合いのほど、よろしくお願い致します。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2008年5月11日)
モンテスールNV

「稽古した日」   2008年5月11日
「稽古した場所」  自宅にて
「購入店」 楽市 980円/1.8L
「インポーター」(株)ドウシシャ
「原産国」 チリ
「使用品種」 カベルネソーヴィニオン、メルロー

 なんだか肌寒い大阪、昨日今日です。このところあったかかったので白の登場が多かったのですが、 量販店の赤ワインを物色中、チリの紙パックワインを発見、購入、稽古いたしました。
 南米はチリ サン・クレメンテというチリでも南の方で、カベルネ、メルローから作られているようです。
 色はチリワインにありがちな濃い赤紫色、抜栓?(パックなんで樹脂製プルトップ抜き)後、 香りが結構いいです。カリフォルニアやスペインや紙パックワインを稽古しましたが、 これは秀逸です。 ボルドーに匹敵しそうなベリー系の香りやかすかなバニラの香り、 味も酸と甘みのバランスも取れています。 チリワインも馬鹿に出来ませんなあ、ただし1.8Lもあるので 大人数でわいわいやる時には重宝しそうですが、 一人で飲みきるには1週間後位にはバランスも崩れてしまうかなと・・・  (1日300mlほどしか消費しないので)

---師範より---
 ご報告ありがとうございます。
 大容量紙パックワイン、恥ずかしながら当道場では未稽古であります。 「安ワイン道場」の看板を掲げておきながら、 その最も「安ワイン」たる領域が手付かず、 というのはいささか看板に偽りアリな気もしますが、 ご指摘の通り量が多いんですよね。 モノによっては紙パックの中にビニールパックがあって、 空気に触れないような構造になっているのもあるみたいですが、 やっぱり同じワインが数日続く、というのはちょっと敬遠したかったりするものですから。
 というわけで、こういった手薄な領域の情報を補完して頂くご報告は大変ありがたかったりします。 今後ともよろしくお願い申し上げます。


門下生第八十五号TAPAQ殿より。 (報告日:2008年3月17日)
Chianti del Barone Ricasoli 2006

「稽古した日」   2008年3月7,14日
「稽古した場所」  自宅にて
「購入店」 タカムラ 1700円位だったと・・
「インポーター」フードライナー
「原産国」 イタリア
「使用品種」 サンジョベーゼ

 久々にまとめ買いしたワインです。 熟成感、旨味と香り、重たくもなく軽すぎることもなく 全てのバランスが良いと思いました。 年のせいか、重いものは敬遠気味になっていたので 本当の中くらいに当たった感じで嬉しい限りです。

 それにしても54歳にもなるとステーキ等の こってりとしたものは欲しいけど 大量に要らないし、食べればメタボが・・、糖尿が・・と。 結局毒にも薬にもならないようなものを食べないといけなくて ワイン選びも苦労するようになりましたね。 しかしこういうワインに巡り会いラッキーでした。

---師範より---
 一年ぶりのご報告、ありがとうございます。
 ご報告いただいたワイン、同じ造り手でちょっと高級品と以前稽古しております。 その時の印象は「香りは一流品だけど味は軽い」というものだったようです。 造り手としての一貫性があるんですかね。 師範の場合はまだまだヤングでありますから、 濃いワインでもドンと来い!な気分ではあるんですが、 やっぱりそういうのを一本飲み切るのはちょっと辛かったりするのが正直なところであります。
 ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願い申し上げます。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2008年2月26日)
MAS FOULAQUIER l'Orphee PIC SAINT-LOUP 2004

「稽古した日」    2008年2月26日
「稽古した場所」   自宅
「購入店」      タカムラ  ¥840
「インポーター」   サンリバティー(株)
「原産国」      フランス
「品種」       ピクサンループ  だと思います?

 さて今回稽古いたしましたのは、白ワインだとばかり思っていました。 南仏ラングドックは、ピクサンループ?(ラベルに書かれていたので) あけてから気がつきましたがコルクの裏側が真っ黒「うそー、しろのくせにこの色は・・・」 当方のまったくの思い込みでした。 よくラベル下側を見るとRED WINEとあけた後にラベルを確認。
(あとからピクプールドピネと勘違い・・・しまった)

 気を取り直して稽古開始、香りは、南仏独特の荒い感じはあまり感じません。 樽香はなく素直な果実味。酸甘みバランスは結構いいです。後グラスの残り香が良かった。 1000円以下のワインではかなり秀逸だと感じました。

---師範より---
 さらに続けてのご報告、ありがとうございます。
 "Pic Saint-Loup(ピク・サン・ルー)"は、品種名ではなくてAOCコトー・デュ・ラングドックの一地方名(山の名前に由来)で、 品種はシラー/グルナッシュ/ムールヴェドルといった南仏品種がメインだそうです。 確かに、同じくAOCコトー・デュ・ラングドックにある"Picpoul de Pinet(ピクプール・ド・ピネ)"と紛らわしいですな。 こちらはピクプールが品種名、ピネが地方名です。 ちなみにどちらもWeb Siteがあるようです、というか情報はココで得ました (Pic Saint-Loup, Picpoul de Pinet)。
 ・・・と、付け焼刃の知識をご披露したところで、ご報告頂いたワイン、 なんだか840円とは思えない高級感のあるラベルですな。 よく見るとアルコール度数は14.5%もあるようで、 なかなか飲み応えのあるワインだったことが想像されます。
 それでは、またナイスなワインと稽古されましたらご報告よろしくお願いします。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2008年2月22日)
コールドストリームヒルズ ピノノアール 2002

稽古した日:2008年2月22日
購入店:タカムラ ¥2950くらい
インポーター:ファームストン(株)
原産国:オーストラリア
品種:ピノノアール

 2002年ビンテージオーストラリアワインがどの程度6年目の顔を見せてくれますか。
抜栓後のコルクには濃い色合いにしみこんでいます。 グラスに注ぐ色は多少褐色かかった紫色。 香りは、プラムの香り、樽の甘い香りが渾然一体となった丸みのあるすばらしいものです。 前回飲んだのは2年前でしたがまだ、硬い香りでバランスの悪いものでした。 味の方も酸の強さはまだ熟成可能であろう強さですし、今飲んでも楽しめました。 惜しむらくは最期の1本でしたのであと2-3年後の変化は知る由もなし。 もう1本買っておくべきでした。

---師範より---
 続けてのご報告、ありがとうございます。
 ご報告頂いたワイン、一年前のヴィンテージであれば道場でも稽古経験があります (コレ)。 それは大変好印象であった覚えがあります。 で、ご報告のものは「床下収納庫で3年間熟成」とのこと。 それでもちゃんと熟成するんですね。一般に『ピノ・ノワールは熱に弱い』なんて言われてますが、 あんまり気にしないで良いのかも知れませんね。
 というわけで、大変参考になる情報のご報告、ありがとうございました。


門下生第八十二号しげやん殿より。 (報告日:2008年2月19日)
Ravanal Chardonnay 2007

「稽古した日」    2008年2月19日
「稽古した場所」   自宅
「購入店」      楽市  ¥850
「インポーター」   (株)ドウシシャ
「原産国」      チリ
「品種」        シャルドネ

 近くの量販店で フェア価格にて購入。 光にかざすと軽くわらいろがかった透明感。 香りは、チリワインにありがちな樽香バンバンな感じじゃなく控えめな樽香に わずかなヨーグルト香、そして果実の香りが結構漂ってます。 一緒に稽古した母は、ぶどうの香りが強いとか・・・。 お値段の割りに楽しいワインでした。

---師範より---
 1年半ぶりのご報告、ありがとうございます。
 チリワインの樽香、3桁とかのランクだとあまりバンバンなのって無くなって来てますね。 そういう見せかけの高級感よりバランス重視になってきたんでしょう、 なかなか良い傾向だと思います。 ご報告頂いたワイン、スーパー等でも扱っているインポーターのようですので、 見かけたら稽古してみます。
 以上、ご報告ありがとうございました。 次にご報告頂けるのはまた1年後くらいかな? (これまでのご報告が2003年12月→2005年11月→2006年10月って感じですから)


門下生第百三号KY殿より。 (報告日:2008年1月26日)
KANONKOP Pinotage 2004

「稽古した日」    2008年1月19日
「稽古した場所」   自宅
「購入店」       コストコ川崎店  \1,980
「インポーター」    コストコ
「原産国」        南ア
「使用品種」      ピノタージュ

 数年前に南ア出張をしたとき現地の方にお勧めのワインを聞いたら、 高価なものならKANONKOPと言われました。 店で見つけたものは5000円以上と高かったので、 「安いものなら」と言われた別ブランド(Boschendal)を選択。 これはこれで美味しかったのですが、それ以来KANONKOPが気になっていました。 先日訪れたコストコ川崎店でそこそこお手ごろのものが入荷していたのでゲット。
 南ア固有?のピノタージュはピノノワールとサンソーの交配種とのことですが、 メルロのようなトロリとしたコクがありました。私の味覚はかなり当てになりませんが、 普段ワインをほとんど飲まない妻が一口口に含んで美味しいとのたまったので、 いけるのではないでしょうか(ますます当てになりませんか)。

---師範より---
 ご入門、ありがとうございます。
 KANONKOP、聞いたことはあるような気がしますが、稽古したことはありません。 確かに南アフリカのトップワイナリーのようですね。 それが2,000円なら確かに試してみたくなりますね。 また、美味い/不味いに敏感なのは、普段料理を作る方だと思います。 やっぱり味に集中する機会が多いですからね。 というわけで、ウチでも師範代のほうがワインの味に敏感です。 アルコールがダメなこともあって、バランスの悪いワインにはケンもホロロの判定です。
 ともあれご報告ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


門下生第百二号樫岡殿より。 (報告日:2008年1月6日)
クロ・フロリデンヌ・ルージュ 2000

「稽古した日」    2007年12月31日
「稽古した場所」   妻の実家
「購入店」       ネット店舗 \1,980
「インポーター」    失念
「原産国」        フランス
「使用品種」      カベルネソーヴィニヨンがメイン(だと思う)

 2000年のボルドー左岸、グラーヴとくればそれだけで期待も膨らむと言うもの。 綺麗な芯のあるルビー色で、エッジのグラデーションはやや幅広い。 注ぐと黒い果実系だがジャミーではなく酸味を感じさせる香り、 それに混じってやや土というか塩素のニュアンスも有る。 アタックは軽い。その後口中で果実味が開くが、それも酸がやや押してくる印象。 きめの粗いタンニンは中盤から舌に残り、若干00年の片鱗を見せ付けているのか。 アフターは乾いた酸で締めくくられる。ミディアムボディ。
 2000年左岸から連想されるパワフルさを期待していると、 思ったより軽快なワインという印象。 しかしこの価格帯としては文句の無い出来栄え。 初めは開けるのは早いかなとも思ったのですが、 これ以上の熟成は痩せてしまって期待出来ないのではないかと思いました。

---師範より---
 新年早々のご報告、ありがとうございます。2008年の門下生報告ページ一番乗りでございます。
 ご報告、まるでソムリエさんや本職の方のレポートのようで、ビックリしました (ホントに本職の方でしたらスミマセン)。 当道場を開設して10年以上も経つ師範ですが、 そういうプロっぽい感想が未だ書けません。 ハナッから勉強を放棄してますんで書けなくて当たり前ではありますが、 なんか凄いなぁ、と思いつつ拝見させて頂きました。 で、2000年産ボルドー、 良かった年とはいえの中堅クラスだと熟成もそろそろピークかもですね。 あまりサンプルが無いのであくまで想像ですが。
 ともあれご報告ありがとうございました。またよろしくお願いします。


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by 師範